JP2000118346A - 頭部保護エアバッグ袋体 - Google Patents
頭部保護エアバッグ袋体Info
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Abstract
を向上する。 【解決手段】 エアバッグ袋体16の上部16Dは、略
下方へ向けて蛇腹状に折り畳まれたており、下部16E
が蛇腹折りされた上部16Dの車室内側へ折り返されて
いる。なお、下部16Eの先端16Fは、上部16Dの
上面部16Gに達している。この結果、エアバッグ袋体
展開時、折り返されたエアバッグ袋体16の下部16E
は、先行して車両外側へ突出した上部16Dにより、車
室内方へ向けて押し出され、スリップジョイント等の車
室内突出物52から離れた位置において下方へ向けて膨
張展開する。
Description
フサイドレール部に沿って格納され、車体側部への所定
の高荷重作用時にインフレータから噴出したガスによっ
てカーテン状に膨張する頭部保護エアバッグ袋体に関す
る。
る前席に着座した乗員の頭部の保護性能を向上させるべ
く、フロントピラー部からルーフサイドレール部に跨が
って折り畳み状態で格納されたエアバッグ袋体を、サイ
ドウインドガラスに沿ってカーテン状に膨張させる頭部
保護エアバッグ装置が既に提案されている。以下、この
種の頭部保護エアバッグ装置を開示したWO 96/2
6087号公報に示される構成について説明する。
ッグ装置100は、フロントピラー部102からルーフ
サイドレール部104に跨がって配設された長尺状のダ
クト106と、このダクト106内に折り畳み状態で格
納されると共に前端固定点108及び後端固定点110
にて車体側に固定されたエアバッグ袋体112と、ホー
ス114を介してダクト106の後端部と接続されると
共に車体側部への所定の高荷重作用時にガスを噴出する
インフレータ116と、一端部が車体側に固定されると
共に他端部がエアバッグ袋体112の後端部に固定され
た帯状のストラップ118と、を主要構成要素として構
成されている。さらに、エアバッグ袋体112は、各々
略円筒状に形成されかつ略車両上下方向を長手方向とし
て配置された複数のセル120を連接させることにより
構成されている。
荷重作用時になると、インフレータ116からガスが噴
出される。このため、噴出されたガスは、ホース114
及びダクト106を介して折り畳み状態のエアバッグ袋
体112の各セル120内へ流入される。その結果、各
セル120が略車両上下方向を長手方向として略円筒状
に膨張し、これによりエアバッグ袋体112がウインド
ガラス122に沿ってカーテン状に膨張される。さら
に、エアバッグ袋体112の後端部はストラップ118
を介して車体側に連結されているため、エアバッグ袋体
112の後端側は確実にセンタピラー部124の上部内
側に配置されるようになっている。
うな頭部保護エアバッグ装置では、折り畳まれた状態の
エアバッグ袋体が展開する際に、エアバッグ袋体の下部
がセンタピラー部の車室内側部に配設されたピラーガー
ニッシュに沿って下方へ向けて移動する。この際、セン
タピラー部の上部に、スリップジョイント等の車室内突
出物が配設されている車両においては、展開途中のエア
バッグ袋体の下部がこの車室内突出物に引っ掛かり、エ
アバッグ袋体の展開が邪魔されることが考えられる。
に引っ掛かり難く、展開性能を向上できる頭部保護エア
バッグ袋体を得ることが目的である。
は、ピラーとルーフサイドレールに跨がって格納したカ
ーテン状の頭部保護エアバッグ袋体において、展開時に
上部が下部よりも先行して車両外側へ突出するように折
り畳まれたことを特徴とする。
エアバッグ袋体の上部からエアバッグ袋体内に入ったガ
スは、エアバッグ袋体の上部を膨張展開すると共に、エ
アバッグ袋体の下部を車両下方へ向けて膨張展開させ
る。この時、本発明のエアバッグ袋体では、展開時に上
部が下部よりも先行して車両外側へ突出するように折り
畳まれているため、エアバッグ袋体の下部は、先行して
車両外側へ突出した上部により、車室内方へ向けて押し
出される。この結果、エアバッグ袋体の下部は、車室内
方へ向けて押し出された状態で車両下方へ向けて膨張展
開する。このため、エアバッグ袋体の下部がスリップジ
ョイント等の車室内突出物から車室内側へ離れた位置に
おいて下方へ移動する。従って、エアバッグ袋体が展開
する部位に、車室内突出物がある車両において、展開途
中のエアバッグ袋体の下部が車室内突出物に引っ掛かり
難く、エアバッグ袋体の展開性能を向上できる。
頭部保護エアバッグ袋体において、上部が蛇腹折りさ
れ、下部が前記蛇腹折りされた上部の車室内側へ折り返
されていることを特徴とする。
折り返されたエアバッグ袋体の下部は、先行して車両外
側へ突出した上部により、車室内方へ向けて押し出され
る。この結果、エアバッグ袋体の下部は、車室内方へ向
けて押し出された状態で車両下方へ向けて膨張展開す
る。このため、エアバッグ袋体の下部がスリップジョイ
ント等の車室内突出物から車室内側へ離れた位置におい
て下方へ移動する。従って、エアバッグ袋体が展開する
部位に、車室内突出物がある車両において、展開途中の
エアバッグ袋体の下部が車室内突出物に引っ掛かり難
く、エアバッグ袋体の展開性能を向上できる。
においては、エアバッグ袋体の下部が蛇腹折りされた上
部の車室内側へ折り返されており、実質的に、蛇腹折り
された上部を覆っている。この結果、車両に組付けるま
での輸送段階において蛇腹折り部内に異物が挟み込まれ
るという不具合を低減することができる。
サイドレールに跨がって格納したカーテン状の頭部保護
エアバッグ袋体において、上部が蛇腹折りされ、下部が
車室内側へ向けてロール折りされたことを特徴とする。
エアバッグ袋体の上部からエアバッグ袋体内に入ったガ
スは、エアバッグ袋体の上部を膨張展開すると共に、エ
アバッグ袋体の下部を車両下方へ向けて膨張展開させ
る。この時、本発明のエアバッグ袋体では、展開途中で
車室内側へ向けてロール折りされた下部が展開する。こ
の結果、エアバッグ袋体の下部がスリップジョイント等
の車室内突出物を容易に乗り越えることができる。この
ため、エアバッグ袋体が展開する部位に、車室内突出物
がある車両において、展開途中のエアバッグ袋体の下部
が車室内突出物に引っ掛かり難く、エアバッグ袋体の展
開性能を向上できる。
の第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示
す。
護エアバッグ装置10は、側突状態を検出するためのセ
ンサ12と、作動することによりガスを噴出する円柱状
のインフレータ14と、エアバッグ袋体16と、を主要
構成要素として構成されている。センサ12は、センタ
ピラー(Bピラー)18の下端部付近に配設されてお
り、所定値以上の側突荷重が車体側部に作用した場合に
側突状態を検出するようになっている。
ラー)20とインストルメントパネル22との接続部付
近に配設されており、前述したセンサ12と接続されて
いる。従って、センサ12が側突状態を検出すると、イ
ンフレータ14が作動するようになっている。
の側面視で上下方向中間部には、エアバッグ袋体16の
前端固定点と後端固定点とを結ぶテンションラインTを
横切りエアバッグ袋体上下方向を長手方向とする複数の
非膨張部24が所定の間隔で形成されており、これらの
非膨張部24によって、エアバッグ袋体展開時にテンシ
ョンラインTを横切る複数の略平行な円筒状膨張部26
が形成されるようになっている。
の前端部16Aは、インフレータ14に連結された導管
14Aの先端部に配置されており、中間部16Bの上縁
部はフロントピラー20及びルーフサイドレール28に
沿って配置され、後端部16Cの上縁部はクォータピラ
ー(Cピラー)30付近に配置されている。また、略上
下方向へ折り畳まれて長尺状にされたエアバッグ袋体1
6の車室内側には、フロントピラーガーニッシュ(図示
省略)とルーフヘッドライニング(図示省略)とが配設
されており、エアバッグ袋体は、これらのフロントピラ
ーガーニッシュとルーフヘッドライニング(図示省略)
とを押し開いて車室内に展開するようになっている。な
お、図3の符号31はアシストグリップを示している。
は、基布により構成されており、上縁部にはベロ状の取
付部35が突出形成されており、これらの取付部35の
略中央部には円形の取付孔36が穿設されている。エア
バッグ袋体16はこれらの取付孔36において、所定の
固定手段によりフロントピラー20及びルーフサイドレ
ール28に固定されており、各取付孔36のピッチは、
ボデー側の取付穴のピッチよりも長く、且つ、エアバッ
グ袋体展開時に、フロントピラー20及びルーフサイド
レール28を隙間無く覆うことができる長さ以下に設定
されている。
28は、車室外側に配置されたアウタパネル32と、車
室内側に配置されたインナパネル34とによって閉断面
構造とされている。
4の車室内側には、樹脂製のルーフヘッドライニング4
0の車幅方向外側縁部42が配設されている。ルーフヘ
ッドライニング40の車幅方向外側縁部42は、エアバ
ッグ袋体展開時に、図2に示される如く、車室内方へ変
形し、開く構成となっている。なお、ルーフヘッドライ
ニング40の車幅方向外側縁部42の端末部42Aは、
センタピラーガーニッシュ38の上縁部38Aの車室外
側面に係止されている。
の上部16Dは、略下方へ向けて蛇腹状に折り畳まれた
ており、下部16Eが蛇腹折りされた上部16Dの車室
内側へ折り返されている。なお、下部16Eの先端16
Fは、上部16Dの上面部16Gに達している。
は、取付孔36にグロメット48が挿入されており、こ
のグロメット48によって、ルーフサイドレール28の
インナパネル34に固定されている。また、センタピラ
ー18の上方の部位においては、エアバッグ袋体16と
インナパネル34との間にジャンプ台50が配設されて
おり、このジャンプ台50もグロメット48によってル
ーフサイドレール28のインナパネル34に固定されて
いる。
成されており、下端部に車室内側へ突出されたガイド部
50Aが形成されている。従って、エアバッグ袋体16
が展開する際には、図2に示される如く、エアバッグ袋
体16がガイド部50Aによって、車室内側方向へ案内
され、センタピラーガーニッシュ38の上縁部38Aの
車室内側部に展開するようになっている。なお、グロメ
ット48は円盤状の頭部48Aと、この頭部48Aの中
心部に平行に立設された一対の脚部48B、48Cとで
構成されており、一対の脚部48B、48Cは互いに接
離する方向へ弾性変形可能となっている。一方、ルーフ
サイドレール28のインナパネル34には、係止孔54
が穿設されており、この係止孔54に脚部48B、48
Cを挿入すると、脚部48B、48Cが互いに接近する
方向に付勢され、その反力によって、グロメット48が
インナパネル34に係止されるようになっている。
は所定の間隔で巻かれたテープ46によって、折り畳み
状態に保持されており、テープ46は、エアバッグ袋体
展開時に容易に破断するようになっている。
検出すると、インフレータ14が作動し、エアバッグ袋
体16が膨出して、エアバッグ袋体16が車室内に展開
を開始する。この時、エアバッグ袋体16の下部16E
が蛇腹折りされた上部16Dの車室内側へ折り返されて
いるため、図2に実線で示される如く、折り返されたエ
アバッグ袋体16の下部16Eは、先行して車両外側へ
突出した上部16Dにより、車室内方へ向けて押し出さ
れる。この結果、エアバッグ袋体16の下部16Eは、
図2に一点鎖線で示されるように、車室内方へ向けて押
し出された状態で車両下方(図2の矢印A方向)へ向け
て膨張展開する。このため、エアバッグ袋体16の下部
16Eがスリップジョイント等の車室内突出物52から
車室内側へ離れた位置において下方へ移動する。
に、エアバッグ袋体16が展開する部位に、車室内突出
物52がある車両において、展開途中のエアバッグ袋体
16の下部16Eが車室内突出物52に引っ掛かり難
く、エアバッグ袋体16の展開性能を向上できる。
16においては、エアバッグ袋体16の下部16Eが蛇
腹折りされた上部16Dの車室内側へ折り返されてお
り、実質的に、蛇腹折りされた上部16Dを覆ってい
る。この結果、エアバッグ袋体16を車両に組付けるま
での輸送段階において、エアバッグ袋体16の蛇腹折り
部内に異物が挟み込まれるという不具合を低減すること
ができる。
6の下部16Eの先端16Fが、上部16Dの上面部1
6Gに達しているが、これに代えて、先端16Fの位置
を上面部16Gの手前で止めた構成としても良い。
施形態を図5〜図7に従って説明する。
同一符号を付してその説明を省略する。
アバッグ袋体16の上部16Hが、略下方へ向けて蛇腹
状に折り畳まれたており、下部16Jが車室内側へ向け
て、即ち、車室内側方向を巻き込み側としてロール折り
されている。
体16は、膨張部26の上端に形成された首部24Aか
ら上方の部位が蛇腹状に折り畳まれており、首部26A
より下方の比較的広い部位がロール折りされている。
検出すると、インフレータ14が作動し、エアバッグ袋
体16が膨出して、エアバッグ袋体16が車室内に展開
を開始する。この時、エアバッグ袋体16の上部16H
が、略下方へ向けて蛇腹状に折り畳まれたており、下部
16Jが車室内側へ向けてロール折りされているため、
図7に実線で示される如く、蛇腹状に折り畳まれた上部
16Hが膨張し、ルーフヘッドライニング40の車幅方
向外側縁部42を車室内方へ押し開く、その後、図7に
一点鎖線で示されるように、展開途中でロール折りされ
たエアバッグ袋体16の下部16Jが下方へ向けて展開
する。
が、車室内側へ向けてロール折りされているため、この
ロール折りの展開により、図7に二点鎖線で示されるよ
うに、スリップジョイント等の車室内突出物52を容易
に乗り越えることができる。この結果、展開途中のエア
バッグ袋体16の下部16Jが車室内突出物52に引っ
掛かり難く、エアバッグ袋体16の展開性能を向上でき
る。
16においては、蛇腹折りされた上部16Dが比較的狭
いため、エアバッグ袋体16を車両に組付けるまでの輸
送段階において、エアバッグ袋体16の蛇腹折り部内に
異物が挟み込まれるという不具合を低減することができ
る。
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、グロメット48に代えて、他の係止手段
を使用しても良い。また、本発明の頭部保護エアバッグ
装置は、クォータピラー(Cピラー)30側にインフレ
ータを配設した構成にも適用可能である。
明の頭部保護エアバッグ袋体は、車室内突出物に引っ掛
かり難く、展開性能を向上できるという優れた効果を有
する。
アバッグ袋体は、請求項1記載の効果に加えて、蛇腹折
り部内への異物の挟み込みを低減できるという優れた効
果を有する。
アバッグ袋体は、車室内突出物に引っ掛かり難く、展開
性能を向上できるという優れた効果を有する。
グ袋体の作用説明図である。
グ袋体の格納状態を示す概略側面図である。
グ袋体の展開状態を示す概略側面図である。
グ袋体の図1に対応する断面図である。
グ袋体の折り畳み前の状態を示す概略側面図である。
グ袋体の作用説明図である。
におけるエアバッグ袋体の展開完了状態を示す概略側面
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ピラーとルーフサイドレールに跨がって
格納したカーテン状の頭部保護エアバッグ袋体におい
て、 展開時に上部が下部よりも先行して車両外側へ突出する
ように折り畳まれたことを特徴とする頭部保護エアバッ
グ袋体。 - 【請求項2】 上部が蛇腹折りされ、下部が前記蛇腹折
りされた上部の車室内側へ折り返されていることを特徴
とする請求項1記載の頭部保護エアバッグ袋体。 - 【請求項3】 ピラーとルーフサイドレールに跨がって
格納したカーテン状の頭部保護エアバッグ袋体におい
て、 上部が蛇腹折りされ、下部が車室内側へ向けてロール折
りされたことを特徴とする頭部保護エアバッグ袋体。
Priority Applications (8)
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