JP2014195644A - 医療用x線ct撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被写体が着座する椅子を備えた医療用X線CT撮影装置において、パノラマX線撮影を良好に実行する技術を提供する。
【解決手段】医療用X線CT撮影装置本体1は、X線発生器11及びX線検出器21を、被写体M1を挟んで対向配置させた状態で支持する旋回アーム30と、旋回アーム30に設けた旋回軸31の軸中心位置を固定して支持するブラケット部41と、ブラケット部41に対して旋回軸31を中心に旋回アーム30を旋回させる支持体駆動部35を備える。また、医療用X線CT撮影装置本体1は、被写体M1が着座するための被写体用椅子42と、被写体用椅子42を被写体M1の前後方向(Y軸方向)に直線移動させる椅子移動機構64と、椅子移動機構64及び支持体駆動部35を連動して制御することにより、パノラマX線撮影を実行する本体制御部60と、をさらに備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、医療用X線CT撮影装置に関する。
医療用X線CT撮影装置として、被写体を椅子に着座して固定した状態で、被写体を間に挟んでX線発生器とX線検出器とを被写体に対して相対的に移動(ここでは、「旋回」も含む。)させながらX線CT撮影、平面断層撮影、曲面断層撮影等を行うものが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2004−000568号公報
しかしながら、特許文献1には、パノラマX線撮影の詳細について記載されていない。つまり、被写体用椅子を備えた医療用X線CT撮影装置において、X線発生器、X線検出器を被写体に対してどのように移動させてパノラマX線撮影を行うかが、明らかでなかった。
そこで、本発明は、被写体が着座する椅子を備えた医療用X線CT撮影装置において、パノラマX線撮影を良好に実行する技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、第1の態様は、X線を出射するX線発生器及び検出したX線の強度に応じて電気信号を出力するX線検出器を、被写体を挟んで対向配置させた状態で支持する支持体と、前記支持体に設けた旋回軸を軸支する支持体保持部と、前記支持体保持部に対して前記旋回軸を中心に前記支持体を旋回させる旋回部と、前記被写体が着座するための被写体用椅子と、前記被写体用椅子を、前記支持体に対し、前記旋回軸に直交する方向であって、かつ、前記被写体の前後方向に相対的に直線移動させる椅子移動機構と、前記椅子移動機構及び前記旋回部を連動して制御することにより、パノラマX線撮影を実行する制御部とを備える。
また、第2の態様は、第1の態様に係る医療用X線CT撮影装置において、前記椅子移動機構が、固定した位置で旋回する前記支持体に対して前記被写体用椅子を直線移動させる。
また、第3の態様は、第1または第2の態様に係る医療用X線CT撮影装置において、前記制御部は、前記パノラマX線撮影を開始すると、前記被写体用椅子に着座した前記被写体から見て、前記被写体用椅子を前記支持体に対して後方向へ相対的に移動させ、その後、前記旋回部による前記支持体の回転角度に応じて、前記被写体用椅子を前記支持体に対して前方向へ相対的に移動させるように、前記椅子移動機構を制御する。
また、第4の態様は、第3の態様に係る医療用X線CT撮影装置において、横軸を前記支持体の回転角度とし、縦軸を前記被写体用椅子の前記支持体に対する前後方向における相対的位置としたとき、前記パノラマX線撮影時における回転角度−位置関係のグラフが、放物線状となる部分を有する。
また、第5の態様は、第3または第4の態様に係る医療用X線CT撮影装置において、前記X線検出器を、前記X線発生器に向かう方向に沿って移動させる検出器移動機構、をさらに備え、前記制御部は、前記椅子移動機構及び検出器移動機構を、前記旋回部による前記支持体の回転角度に応じて制御して、前記パノラマX線撮影を実行する。
また、第6の態様は、第3または第4の態様に係る医療用X線CT撮影装置において、前記X線検出器を、前記X線発生器に対して近づける又は遠ざける方向に移動させる検出器移動機構、をさらに備え、前記制御部は、前記椅子移動機構及び検出器移動機構を、前記旋回部による前記支持体の回転角度に応じて制御して、前記パノラマX線撮影を実行する。
また、第7の態様は、第5または第6の態様に係る医療用X線CT撮影装置において、前記制御部は、前記被写体用椅子を前記後方向に相対的に移動させる際に、前記X線検出器を前記被写体に近づけ、前記被写体用椅子を前記前方向へ相対的に移動させる際に、前記X線検出器を前記被写体から遠ざけるように、前記椅子移動機構及び前記検出器移動機構を制御する。
また、第8の態様は、第7の態様に係る医療用X線CT撮影装置において、前記検出器移動機構が、前記X線発生器と前記X線検出器間の距離に対する前記X線発生器と前記被写体の歯列弓間の距離の比率が略一定となる移動軌跡で前記X線検出器を移動させる。
また、第9の態様は、第2の態様に係る医療用X線CT撮影装置において、前記被写体の下顎部を少なくとも前記前方向の側から支持するチンレストと、前記被写体の後頭部を少なくとも前記後方向の側から支持するヘッドレストとをさらに備えている。
第1の態様に係る医療用X線CT撮影装置によると、被写体を着座させた状態でX線CT撮影を行う、医療用X線CT撮影装置において、パノラマX線撮影を良好に行うことができる。
また、第2の態様に係る医療用X線CT撮影装置によると、固定した位置で旋回する支持体に対して被写体用椅子を相対的に直線移動させるが、直線移動の方向が被写体の前後方向なので、被写体の体動が生じにくい。このため、旋回軸の駆動機構を支持体の旋回を行うのみの簡略な構成としながら、パノラマX線撮影を良好に行うことができる。
また、第3の態様に係る医療用X線CT撮影装置によると、固定された旋回軸回りにX線発生器及びX線検出器を旋回させつつ、被写体を後方向に相対的に移動させた後、前方向へ相対的に移動させることにより、歯列弓の一方側から、前歯側を経て、他方側にかけて、X線照射を行うことができる。これにより、パノラマX線撮影を良好に行うことができる。
また、第4の態様に係る医療用X線CT撮影装置によると、馬蹄形状の歯列弓に合わせて、パノラマX線撮影用のX線照射を行うことができる。
また、第5の態様に係る医療用X線CT撮影装置によると、X線検出器をX線発生器に向かう方向に沿って移動させることにより、X線検出器に投影される被写体のX線投影像の投影倍率を調整することができる。
また、第6の態様に係る医療用X線CT撮影装置によると、X線検出器をX線発生器に近づけたり又は遠ざけたりすることで、X線検出器に投影される被写体のX線投影像の投影倍率を調整することができる。
また、第7および第8の態様に係る医療用X線CT撮影装置によると、被写体用椅子の前後の相対的な移動に連動させて、X線検出器を移動させることで、X線投影像の投影倍率を略一定にすることができる。このため、X線投影像の投影倍率の補正に必要な演算処理量を軽減することができるとともに、パノラマ画像の画質を向上することができる。
また、第9の態様に係る医療用X線CT撮影装置によると、チンレスト及びヘッドレストにより、被写体を、前後方向に関してしっかりと固定することができる。これにより、椅子移動機構によって、被写体を前方向または後方向に移動させたときに、被写体の前後方向の位置を安定させることができる。これにより、パノラマX線撮影を良好に行うことができる。
医療用X線CT撮影装置の概略正面図である。 医療用X線CT撮影装置本体の概略側面図である。 医療用X線CT撮影装置の概略構成を示すブロック図である。 医療用X線CT撮影装置によるパノラマX線撮影時における、X線発生器、X線検出器及び被写体(歯列の曲線)の位置関係を説明するための概略平面図である。 図4に示されるパノラマX線撮影とは異なる態様のパノラマX線撮影時における、X線発生器、X線検出器及び被写体(歯列の曲線)の位置関係を説明するための概略平面図である。 旋回アームの回転角度と、旋回軸の位置または被写体用椅子の位置との関係のグラフを示す図である。 図4に示されるパノラマX線撮影中における、X線検出器の移動を説明するための概略平面図である。 図4および図5に示されるパノラマX線撮影中の、旋回アームの回転角度と、X線ビームの焦点位置からX線検出器のX線検出面までの距離との関係のグラフを示す図である。
以下、図面を参照して実施形態を詳細に説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<1. 実施形態>
<1.1 構成>
図1は、医療用X線CT撮影装置1Aの概略正面図である。図2は、医療用X線CT撮影装置本体1の概略側面図である。図3は、医療用X線CT撮影装置1Aの概略構成を示すブロック図である。
医療用X線CT撮影装置1Aは、医療用X線CT撮影装置本体1を備えている。図示のように、医療用X線CT撮影装置1Aは、医療用X線CT撮影装置本体1の他に情報処理装置8を含んで構成してもよい。無論、別の構成要素を含んで構成しても構わない。
医療用X線CT撮影装置本体1は、一対の支柱50によって両側端部が支えられたブラケット部41の中央位置に、旋回軸31を介して旋回アーム30(支持体)が吊り下げ保持されている。すなわち、ブラケット部41は、旋回アーム30に設けた旋回軸31を支える、すなわち軸支によって旋回アーム30を保持する支持体保持部である。旋回アーム30は、両端部のそれぞれにX線発生部10とX線検出部20とが取り付けられる回転部30cを備えている。
X線発生部10は、X線管等で構成されるX線発生器11、及び、X線発生器11から出射されたX線を所定形状のX線ビームに形成する不図示の遮蔽板等を備えている。X線検出部20は、X線検出器21を備えている。X線検出器21は、検出したX線の強度に応じて、電気信号を出力する、平面状に並べられた複数のX線センサで構成されている。X線センサとしては、MOSセンサ、CMOSセンサが好適であるが、フレーム画像が得られるのであれば、どのような電気的撮像センサであっても構わない。具体的には、CCDセンサやTFTを含んだその他の固体撮像素子を用いることも可能である。また、イメージインテンシファイア(I.I.)を用いてもよい。
以下においては、旋回軸31の軸方向と平行な方向(ここでは、鉛直方向、すなわち縦方向)を「Z軸方向」とし、このZ軸に交差する方向を「X軸方向」とし、さらにX軸方向およびZ軸方向に交差する方向を「Y軸方向」と定義する。なお、X軸およびY軸方向は任意に定めることが可能である。本実施形態では、被写体M1である被検者が、医療用X線CT撮影装置本体1の被写体用椅子42に着座した状態の、被検者の左右の方向をX軸方向とし、被検者の前後の方向をY軸方向と定義する。特に、被写体M1から見た左方向を−X方向とし、右方向を+X方向とし、前方向を+Y方向、後方向を−Y方向とする。また、被写体M1から見て上方向を+Z方向とし、下方向を−Z方向とする。さらに、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向は、本実施形態では互いに直交するものとする。また、以下の説明では、Z軸方向を鉛直方向、X軸方向とY軸方向の2方向で定義される平面上の方向を水平方向と呼ぶ場合がある。
また、説明の便宜上、X線発生器11とX線検出器21とが対向する方向を「x軸方向」とし、特に、X線発生器11からX線検出器21に向かう方向を+x方向、その反対方向を−x方向とする。また、x軸方向に直交する水平方向をy軸方向とし、X線発生器11からX線検出器21に向かって左方向を+y方向、右方向を−y方向とする。
ブラケット部41の両側端部は、支柱50の内部のプーリーに架け渡されたベルト51に接続されており、図示しないモータを駆動してベルト51を回すことによって、ブラケット部41を鉛直方向に沿って上下に移動させることができる。このブラケット部41の上下移動に伴って、旋回アーム30を上下に昇降させることができる。このような旋回アーム30の昇降機構は支持体昇降機構の一例である。
また、一対の支柱50,50のうち、一方の支柱50には、本体制御部60(図3参照)の制御に基づいて、各種情報を表示する液晶モニタ等で構成された表示部61と、本体制御部60に対して各種の命令入力を実現するためのボタン等で構成された操作パネル62とが取り付けられている。操作パネル62は、生体器官等の撮影領域の位置等を指定すること等にも用いられる。
より具体的に、医療用X線CT撮影装置本体1では、X線CT撮影の他、頭部の顎部(上顎及び下顎を含む。)のパノラマX線撮影を実行可能に構成されている。
また、医療用X線CT撮影装置本体1は、被写体M1が着座するための被写体用椅子42を備えている。被写体用椅子42は、被写体M1を坐位姿勢で固定する。被写体用椅子42は、昇降部63によって、下方側(−Z側)から支持されている。昇降部63を駆動することにより、被写体用椅子42は、鉛直方向に昇降する。
なお、被写体用椅子42を省略し、被写体M1が立位で被撮影位置について頭部固定部材等で固定されるように、医療用X線CT撮影装置本体1が構成されてもよい。しかしながら、被写体用椅子42を用いることで、被写体M1をより安定的に固定することができる。
また、医療用X線CT撮影装置本体1は、被写体M1である人体の後頭部を後方と両側方から支持するヘッドレスト421、並びに、人体の顎部を前方及び下方から支持するチンレスト423を備えている。ヘッドレスト421及びチンレスト423は、それぞれ被写体用椅子42に固定されている。ヘッドレスト421は、被写体M1が後頭部を凭れさせることで、該後頭部を後方向の側(−Y側)と両側方(+X側、−X側)から支持するように構成されている。なお、ヘッドレスト421が、被写体M1の後頭部を下側(−Z側)からも支持するようにしてもよい。また、チンレスト423は、被写体M1の下顎先端部を載せることが可能に構成されており、下顎部を前方向の側(+Y側)及び下側(−Z側)から支持する。
旋回アーム30に接続されている旋回軸31は、ブラケット部41に内蔵された支持体駆動部35に固定されている。支持体駆動部35は、詳細な図示を省略するが、例えば、モータ及びボールネジ軸等で構成されるXYテーブル35XYを備えている。支持体駆動部35は、旋回軸31を水平面(XY平面)に沿って移動させることにより、旋回アーム30を水平移動させる。XYテーブル35XYは、旋回軸31をY軸方向(すなわち、被写体M1から見た前後方向)に沿って、一方向に直線移動させることもできる。
また、支持体駆動部35は、ブラケット部41に対して旋回アーム30を旋回させる旋回部35Rを備えている。支持体駆動部35の機能のうち、旋回アーム30を旋回させる機能に着目すれば、支持体駆動部35を旋回部と考えることもできる。
旋回アーム30を旋回させる機構としては、軸部材としての旋回軸31をブラケット部41に対して旋回可能に構成して、旋回軸31を旋回アーム30に固定し、旋回軸31に駆動力を伝達して旋回させるものが考えられる。あるいは、旋回軸31をブラケット部41に固定して、旋回軸31を旋回アーム30に対して旋回可能に構成して、旋回アーム30に駆動力を伝達して旋回させることも考えられる。前者の例として、旋回部35Rは、図示を省略するが、例えば、旋回軸31に巻回された無端ベルトと、該無端ベルトを回転させるモータ等で構成される。支持体駆動部35は、旋回軸31を回転させることによって、旋回アーム30を例えば360度回転させることが可能となっている。
また、医療用X線CT撮影装置本体1は、検出器移動機構36を備えている。検出器移動機構36は、X線検出器21を前述のx軸方向に沿って移動させる移動機構である。検出器移動機構36によって、X線検出器21はX線発生器11に向かう方向である−x方向に移動可能であり、逆に+x方向にも移動可能である。本実施形態に係る検出器移動機構36は、例えば、モータとボールネジ等で構成される直動機構であり、X線発生器11に対してX線検出器21を近づけたり遠ざけたりする。なお、検出器移動機構36を、リニアモータ等のその他の直動機構で構成することも可能である。
このようにX線検出器21を直線移動させることにより、X線発生器11とX線検出器21との間に配置される被写体M1(頭部)に対して、X線検出器21を近づけたり又は遠ざけたりすることができる。これにより、X線検出器21へ投影される被写体M1のX線投影像の投影倍率すなわち拡大率を任意に調整することができる。
被写体用椅子42は、その下部に配置された椅子移動機構64に接続されている。図示の例では、椅子移動機構64の上に昇降部63が載置され、その上に被写体用椅子42が載置される配置関係になっているが、椅子移動機構64と昇降部63の上下の配置が逆になっても構わない。椅子移動機構64は、被写体用椅子42をY軸方向(すなわち、被写体M1から見た前後方向)に沿って、一方向に移動させるYテーブル64Yを備えている。なお、本願において「被写体の前後方向」とは、被写体用椅子42に着座した被写体M1の正中面MP1(図4参照)に平行な前方向(+Y方向)及び後方向(−Y方向)をいう。被写体用椅子42のY軸方向の移動は直線移動である。
情報処理装置8は、CPU、ROM、RAM及び補助記憶装置等で構成される一般的なコンピュータである情報処理本体部80と、液晶モニタ等で構成される表示部81と、マウスやキーボード等で構成される操作部82とを備えている。情報処理本体部80は、医療用X線CT撮影装置本体1と、LAN回線等の通信回線を介して接続されている。
図3に示されるように、情報処理本体部80は、演算部801及び記憶部803を備えている。演算部801は、例えば、X線検出器21が検出したX線強度に基づいて、X線投影画像からなるフレームデータを取得し、該フレームデータを処理して、CT画像や、パノラマ画像等の各種X線断層画像を再構成する。また、記憶部803は、画像情報を記憶するための画像情報記憶部803A、標準面位置の情報を記憶するための標準面位置記憶部803B、及び、旋回アーム30を被写体M1に対して相対的に移動させる量(シフトパラメータ)を記憶するためのシフトパラメータ記憶部803Cを含む。
操作パネル62と同様に、操作部82を介して、医療用X線CT撮影装置本体1に各種の命令入力を行えるようにしてもよい。この場合、演算部801は、この入力に応じた制御情報を、通信インターフェースを介して本体制御部60に送信することにより、医療用X線CT撮影装置本体1を制御することとなる。具体的には、入力に基づき、パノラマX線撮影若しくはX線CT撮影等のX線撮影の種別、又は、撮影対象領域に応じたシフトパラメータが、シフトパラメータ記憶部803Cから読み出され、該シフトパラメータが本体制御部60に制御情報として送信される。これにより、医療用X線CT撮影装置本体1において、X線撮影が適切に実行される。
<1.2 動作>
次に、パノラマX線撮影時における、医療用X線CT撮影装置本体1の動作について説明する。
図4は、医療用X線CT撮影装置1Aによるパノラマ撮影時における、X線発生器11、X線検出器21及び被写体M1(歯列の曲線90)の位置関係を説明するための概略平面図である。なお、図4においては、被写体M1のうち、下顎骨及び該下顎骨に付属する複数の歯牙を示す模式図と共に、歯列弓DAの湾曲を示す歯列の曲線90が図示されている。歯列の曲線90は、例えば、従来より通常設定されているパノラマ断層の形状に設定することもできる。歯列弓DAは、被写体の湾曲した部位の1つであり、湾曲した硬組織の1つである。平面視で略馬蹄形状をなしているので、歯列の曲線90も略馬蹄形状の湾曲を示す曲線となっている。
また、図5は、図4に示されるパノラマX線撮影とは異なる態様のパノラマX線撮影時における、X線発生器11、X線検出器21及び被写体M1(歯列の曲線90)の位置関係を説明するための概略平面図である。なお、図5においては、説明の便宜のため、X線検出器21が、位置L1〜L5にあるときの、X線発生器11及び歯列の曲線90を図示している。
図4に示されるパノラマX線撮影、および、図5に示されるパノラマX線撮影の相違は、以下の通りである。すなわち、医療用X線CT撮影装置本体1の外部から見た場合、図4に示されるパノラマX線撮影では、パノラマX線撮影中、被写体用椅子42は移動せず、旋回アーム30が旋回するとともに、旋回アーム30(厳密には旋回アーム30の旋回中心31A)がXYテーブル35XYによってY軸方向に移動する。これに対して、図5に示されるパノラマX線撮影では、パノラマX線撮影中、旋回アーム30が固定の位置の旋回中心31Aの周りに旋回し、被写体用椅子42がY軸方向に移動する。
旋回アーム30および被写体用椅子42の移動は、相対的な関係にある。つまり、図4に示されるパノラマX線撮影の場合は、旋回アーム30(厳密には旋回アーム30の旋回中心31A(図示の例では旋回軸31の軸中心))がY軸方向に移動するのに対して、被写体用椅子42が固定の位置に有る。しかしながら、旋回アーム30から見た場合、被写体用椅子42がY軸方向に移動しており、被写体用椅子42から見ると旋回アーム30がY軸方向に移動している。つまり、旋回アーム30および被写体用椅子42の移動は相対的であるといえる。
旋回軸31はXYテーブル35XYによってY軸方向に直線移動されるのであり、この移動は上述のように相対的なものである。このため、XYテーブル35XYを備える支持体駆動部35は、被写体用椅子42を旋回アーム30に対してY軸方向に相対的に直線移動させる椅子移動機構でもある。
また、支持体駆動部35の機能のうち、旋回軸31をY軸方向に直線移動する機能に着目すれば、支持体駆動部35は被写体用椅子42を旋回アーム30に対してY軸方向に相対的に直線移動させる椅子移動機構である。つまり、XYテーブル35XY自体が被写体用椅子42を旋回アーム30に対してY軸方向に相対的に直線移動させる椅子移動機構であると考えることもできる。
図5に示されるパノラマX線撮影の場合においても同様である。すなわち、被写体用椅子42がY軸方向に移動するのに対して、旋回アーム30(厳密には旋回アーム30の旋回中心31A(図示の例では旋回軸31の軸中心))が、固定の位置で旋回している。しかしながら、被写体用椅子42から見た場合、旋回アーム30がY軸方向に移動しており、旋回アーム30から見ると被写体用椅子42がY軸方向に移動している。旋回アーム30および被写体用椅子42の移動は相対的である。
被写体用椅子42はYテーブル64Yを備えた椅子移動機構64によってY軸方向に直線移動される。この被写体用椅子42の移動は旋回アーム30に対する相対的な移動である。このため、Yテーブル64Yを備える椅子移動機構64は、被写体用椅子42を旋回アーム30に対してY軸方向に相対的に直線移動させる椅子移動機構である。
また、椅子移動機構64の機能のうち、被写体用椅子42をY軸方向に直線移動する機能に着目すると、椅子移動機構64は被写体用椅子42を旋回アーム30に対してY軸方向に相対的に直線移動させる椅子移動機構である。Yテーブル64Y自体が被写体用椅子42を旋回アーム30に対してY軸方向に相対的に直線移動させる椅子移動機構であると考えることもできる。
なお、旋回アーム30(具体的には、旋回アーム30の旋回中心)および被写体用椅子42の双方を、Y軸方向に移動して、上述の相対的移動を実現してもよい。
図4に示されるように、パノラマX線撮影が行われる場合、X線発生器11及びX線検出器21は、被写体M1の一部である歯列の曲線90DA、より具体的には歯列の曲線90を挟んで対向配置される。そして、旋回アーム30が、歯列の曲線90の周りを旋回移動する。このとき、歯列の曲線90に対して、X線検出器21は、旋回開始位置である位置L1から位置L2〜L8を経て、旋回終了位置である位置L9まで、旋回移動する。例えば、X線検出器21が位置L1にあるときには、X線ビームBX1(X線細隙ビーム)が歯列の曲線90の左後方側部分に入射する。また、X線検出器21が位置L5にあるときには、X線ビームBX1が歯列弓の中央部分(前歯付近)に入射する。さらに、X線検出器21が位置L9にあるとき、X線ビームBX1が歯列の曲線90の右後方側部分に入射する。
パノラマX線撮影においては、X線検出器21が位置L1から位置L9まで移動する間、歯列の曲線90をなぞるようにX線ビームBX1が照射される。X線ビームBX1は、歯列弓DAを右から左に、または左から右に走査するように照射し、歯列弓DAの各位置において、舌側から進んできて歯列弓DAを通過し、頬側に進むように方向づけられる。このとき、例えば、X線ビームBX1が歯列に対して略直交して入射するように、X線発生器11の位置が制御される。また、被写体M1から見た場合、図4に示されるように、パノラマX線撮影中、X線ビームBX1の軌跡が包絡線EN1を形成する。この包絡線EN1の形状は、歯列の曲線90の形状に応じて決定される。図4に示される例では、包絡線EN1は、被写体の正中面MP1(Y軸方向に沿う面)を軸に線対称となっており、+X側から正中面MP1までの範囲では、+Y側から−Y側に向けて湾曲する+Y側凸状の曲線となっている。
なお、歯列の曲線90に対して略直交するようにX線ビームBX1を照射してもよいが、例えば下顎に沿う曲線を想定して、該曲線に対して略直交するように、X線ビームBX1を照射してもよい。
図4に示されるパノラマX線撮影の場合、被写体用椅子42は、パノラマX線撮影中、常に同じ位置に固定される。旋回軸31の軸周りにおける旋回アーム30の回転角度に応じて、旋回アーム30の旋回中心31A(図示の例では旋回軸31の軸中心)が、Y軸方向に駆動され、前後に移動する。つまり、X線検出器21が位置L1から位置L5に移動するに伴い、旋回中心31Aが位置L11から位置L12〜L14を経て、位置L15へと+Y方向(被写体M1にとっては前方向)に移動する。また、X線検出器21が位置L5から位置L9に移動すると、旋回中心31Aは、位置L15から位置L11へと−Y方向(被写体M1にとっては後方向)に移動する。
図5に示されるパノラマX線撮影の場合、医療用X線CT撮影装置本体1においては、パノラマX線撮影中、旋回アーム30は、支持体駆動部35により旋回駆動されるのみであり、又、被写体用椅子42は、椅子移動機構64によりY軸方向に移動駆動されるのみである。このため、医療用X線CT撮影装置本体1の外部から見た場合、図5に示されるように、旋回アーム30及び被写体用椅子42が移動することとなる。
具体的には、図5に示されるパノラマX線撮影の場合、旋回アーム30の旋回中心31A(図示の例では旋回軸31の軸中心の位置)は、パノラマX線撮影中、常に同じ位置に固定される。そして、この旋回軸31周りにおける旋回アーム30の回転角度に応じて、被写体用椅子42がY軸方向に駆動され、歯列の曲線90がY軸方向に沿って前後に移動する。つまり、X線検出器21が位置L1aから位置L5aに移動するに伴い、歯列の曲線90が、位置L11aから位置L12a〜L14aを経て、位置L15aへと−Y方向(被写体にとっては後方向)に移動する。また、図示を省略するが、X線検出器21が位置L5aから位置L9aに移動すると、歯列の曲線90は、位置L15aから位置L11aへと+Y方向(被写体M1にとっては前方向)に移動する。ここで、位置L1a〜L9aの各位置における旋回アーム30の旋回角度は、図4に示される位置L1〜L9に対応する各位置における旋回アーム30の旋回角度と一致する。
図4及び図5に示される、X線検出器21及び被写体用椅子42の相対的な移動は、以下の通りである。すなわち、旋回アーム30の旋回は、X線検出器21が被検者の頭部に対して一方側の位置(位置L1、L1a)にある状態から開始される。そして、X線検出器21が頭部の周りを回動して頭部正面(位置L5、L5a)を経由して、頭部の他方側の位置(位置L9、L9a)まで進む。その旋回の間、X線発生器11が、頭部を挟んでX線検出器21と対向するような軌道上を移動して、パノラマ撮影が実行される。そして、X線検出器21が頭部の上記一方側方から頭部正面に進む間は、被写体用椅子42が旋回アーム30に対して相対的に−Y方向に進む。また、X線検出器21が頭部正面から頭部の前記他方側に進む間は、被写体用椅子42が旋回アーム30に対して相対的に+Y方向に進むこととなる。
また、正中面MP1は、左右相称を示す被写体における相称面であり、被写体の前後に広がる面である。この正中面MP1を用いて、上記X線検出器21及び被写体用椅子42の相対的な移動を、以下のように換言できる。すなわち、平面視におけるX線検出器21の検出面の中央部分が、頭部の一方側から正中面MP1と交差する地点まで進む間は、被写体用椅子42が旋回アーム30に対して相対的に−Y方向に進む。そして、平面視におけるX線検出器21の検出面の中央部分が、正中面MP1と交差する地点から、頭部の他方側進む間は、被写体用椅子42が旋回アーム30に対して相対的に+Y方向に進む。
ここで、支持体駆動部35と椅子移動機構64の構成例について述べる。図1〜図3に示される例では、支持体駆動部35はXYテーブル35XYを備え、椅子移動機構64がYテーブル64Yを備える。旋回中心移動機構、被写体移動機構については、図1〜図3に示されるものに限定されるものではなく、さまざまな構成例が考えられるが、その具体例については後述する。
XYテーブル35XYは、医療用X線CT撮影装置本体1の外部から見た場合、旋回アーム30の旋回中心31AをZ軸方向に交差する方向に変位させる旋回中心移動機構の1例である。好適には、Z軸方向に直交する方向をZ軸方向に交差する方向とする。
XYテーブル35XYは、旋回アーム側XYテーブルである。
旋回中心移動機構は、旋回アーム30の旋回中心31AをZ軸方向に交差する方向に変位させるものであればよい。例えば、図示を省略するが、極座標に基づいて2つのアーム(第1アームAM1および第2アームAM2)を駆動することによって、旋回軸31の移動制御をするようにしてもよい。
具体的には、ブラケット部41に固定の回動基準点PT1が設定され、第1アームAM1の一端が回動基準点PT1を支点に回動可能に軸支される。また、第1アームAM1の他端において、第2アームAM2の一端が回動自在に軸支される。そして、第2アームAM2の他端において、旋回軸31が軸支される。第1アームAM1および第2アームAM2は、それぞれアーム駆動用の駆動モータにより回動制御される。第1アームAM1のブラケット部41に対する回動角度θ2と、第2アームAM2のアームAM1に対する相対的回動角度θ3とが制御されることによって、旋回軸31の位置が、旋回軸31に垂直な2次元平面内で制御される。
Yテーブル64Yは、医療用X線CT撮影装置本体1の外部から見た場合、被写体M1(厳密には歯列弓DA)をZ軸方向に交差する方向に変位させる被写体移動機構の1例である。好適には、Z軸方向に直交する方向をZ軸方向に交差する方向とする。Yテーブル64Yは、椅子側Yテーブルである。
被写体移動機構も、被写体M1をZ軸方向に交差する方向に変位させるものであれば、どのような構造を備えていてもよい。例えば、旋回中心移動機構と同様に、極座標に基づいて2つのアームを駆動することによって、移動制御がなされてもよい。
また、旋回中心移動機構、被写体移動機構については、図1〜図3に示されるものに限定されるものではなく、次のような構成例が考えられる。
本体構成例1:
支持体駆動部35が旋回中心移動機構を備え、椅子移動機構64が被写体移動機構を備える。なお、支持体駆動部35が旋回中心移動機構を備えるとは、支持体駆動部35自体が旋回中心移動機構をなす場合を含み、椅子移動機構64が被写体移動機構を備えるとは、椅子移動機構64自体が被写体移動機構をなす場合を含む。
本体構成例2:
支持体駆動部35が旋回中心移動機構を備え、被写体移動機構を備えない。
本体構成例3:
支持体駆動部35が旋回中心移動機構を備えず、旋回アーム30を旋回させる旋回部のみを備え、椅子移動機構64が被写体移動機構を備える。
旋回アーム30に対する被写体用椅子42の移動は、相対的な関係にある。つまり、旋回中心移動機構および被写体移動機構のいずれも、被写体用椅子42を旋回アーム30に対して相対的に移動させる椅子移動機構である。
旋回中心移動機構の構成例1:
支持体駆動部35が、図1〜図3に示したように、旋回アーム側XYテーブル35XYを備える。
旋回中心移動機構の構成例2:
支持体駆動部35が、旋回アーム30の旋回中心31AをY軸方向に変位させる図示しないYテーブル35Yを備える。旋回アーム30の旋回中心31AをX軸方向に変位させる機械的要素は備えずに省略する。すなわち、支持体駆動部35が、旋回アーム側Yテーブル35Yを備える。
被写体移動機構の構成例1:
椅子移動機構64を、被写体用椅子42をY軸方向のほか、X軸方向にも移動させることができる図示しないXYテーブル64XYからなるものに構成する。XYテーブル64XYは椅子側XYテーブルである。すなわち、椅子移動機構64が、椅子側XYテーブル64XYを備える。
被写体移動機構の構成例2:
椅子移動機構64が、図1〜3に示したように、椅子側Yテーブル64Yを備える。被写体用椅子42をX軸方向に変位させる機械的要素は備えずに省略する。
上述の本体構成例1(旋回中心移動機構も被写体移動機構も備える)は、被写体M1に対する旋回アーム30の位置制御の自由度が高い。しかしながら、製造コストが大きくなる虞がある。
上述の本体構成例2(旋回中心移動機構を備えて被写体移動機構を備えない)や本体構成例3(旋回中心移動機構は備えず被写体移動機構を備える)は被写体M1に対する旋回アーム30の位置制御の自由度は、本体構成例1に比べて低い。しかしながら、製造コストを小さく抑えることが可能である。
上述の本体構成例2において、上述の旋回中心移動機構の構成例1を採用する場合(すなわち、旋回アーム側XYテーブル35XYを備えて被写体移動機構を備えない)、旋回アーム側XYテーブル35XYを備えながらも、図4に示されるように、旋回軸31をY軸方向のみに移動させつつパノラマX線撮影をすることになる。この構成例によると、例えば、CT撮影に関して、X線発生器11とX線検出器21からなる撮像系を、歯列弓DAの一部のみをCT撮影領域とする局所CT撮影ができるように構成すれば、旋回軸31の2次元移動の自由度を利用して所望の局所部位をCT撮影するよう、旋回アーム側XYテーブル35XYをCT撮影前の位置付に利用できる。また、パノラマX線撮影については、旋回中心31AをY軸方向のみに移動制御することで、旋回アーム30を正確に移動させるための制御負担を小さくできる利点がある。
旋回アーム側XYテーブル35XYにはY軸方向のほか、X軸方向にも旋回中心31Aを変位させる機能があるので、局所CT撮影において、少なくとも歯列弓DAの左右に関する一部の領域のみをCT撮影領域とすることができる。
上述の本体構成例3において、上述の被写体移動機構の構成例1を採用する場合(旋回中心移動機構は備えず椅子側XYテーブル64XYを備える)、椅子側XYテーブル64XYを備えながらも、図5に示すように、被写体用椅子42をY軸方向のみに移動させつつパノラマX線撮影をすることになるが、この構成例による場合も、例えば、CT撮影について、上述の局所CT撮影が可能なように撮像系を構成し、被写体用椅子42の2次元移動の自由度を利用して椅子側XYテーブル64XYをCT撮影前の位置付に用いるようにでき、パノラマX線撮影については、被写体用椅子42をY軸方向のみに移動制御することで、正確に移動させるための制御負担を小さくできる利点がある。
椅子側XYテーブル64XYにはY軸方向のほか、X軸方向にも被写体用椅子42を変位させる機能がある。このため、局所CT撮影において、少なくとも歯列弓DAの左右に関する一部の領域のみをCT撮影領域とすることができる。特に、本構成例によれば、被写体M1の前後方向のみの移動であれば、体動が生じにくいという利点もある。
また、本構成例によれば、固定の位置に旋回軸31を配置して、旋回アーム30の旋回駆動のみを行う構成とできるので、旋回アームを駆動する機械的構造を簡易なものとして旋回の精度を高めることができる。
上述の本体構成例2において、上述の旋回中心移動機構の構成例2を採用する場合(旋回アーム側Yテーブル35Yを備えて被写体移動機構を備えない)、および、上述の本体構成例3において、上述の被写体移動機構の構成例2を採用する場合(旋回中心移動機構は備えず椅子側Yテーブル64Yを備える)は、最も製造コストを小さく抑えやすい利点がある。しかしながら、X軸方向については旋回アーム30に対する被写体用椅子42の相対的移動が制約される。このため、例えば、CT撮影については、CT撮影領域を、歯列弓DAの全域が収まる程度に広いものに設定するなどの手当てが考えられる。あるいは、旋回アーム30に対して、被写体用椅子42をY軸方向に相対的移動できることを利用して、CT撮影領域を、歯列弓DAの後側領域のみか前側領域のみであれば全域が収まる程度に設定し、後側と前側との間で位置付調整ができるように構成することも考えられる。
旋回アームを旋回させる機構の構造として、XYテーブル35XYを用いる場合、例えば、本願出願人の出願にかかる特開2007−29168号公報、または、国際公開2009/063974号パンフレットにも開示されているように、旋回アーム30の旋回中心31Aを、旋回アーム30を軸周りに旋回させるための機械的部材としての旋回軸31の軸中心と異なる位置に設けるようにすることも考えられる。しかしながら、旋回アーム30の旋回中心31Aを旋回軸31の軸中心と一致するように構成した方が、移動機構を簡易なものにできる。
図6は、旋回アーム30の回転角度と、旋回軸31の位置または被写体用椅子42の位置との関係のグラフ93,93aを示す図である。図6(a)は図4に示されるパノラマX線撮影に対応する図であり、図6(b)は図5に示されるパノラマX線撮影に対応する図である。
図6(a)において、縦軸は旋回軸31のY軸方向における位置を示しており、横軸は旋回アーム30の回転角度を示している。なお、縦軸については、プラス側を+Y方向、マイナス側を−Y方向に対応させている。旋回軸31のY軸方向における位置の変化は、すなわち、旋回アーム30に対する被写体用椅子42のY軸方向における相対的位置の変化でもある。
また、横軸については、旋回開始時(すなわち、X線検出器21が位置L1にあるとき)の回転角度をゼロとしている。図6(a)に示されるプロット点P1〜P9は、X線検出器21が位置L1〜L9のそれぞれにあるときに対応している。
図4に示されるパノラマX線撮影の場合、図6(a)に示されるように、旋回アーム30の回転角度と、旋回軸31の位置との関係(回転角度−位置関係)のグラフ93が上側凸状の放物線状を描くように、本体制御部60が支持体駆動部35を制御する。本体制御部60は、支持体駆動部35の旋回部35RとXYテーブル35XYとを連動して制御する。これにより、医療用X線CT撮影装置本体1において、略馬蹄形状である歯列の曲線90に合わせて、パノラマX線撮影を良好に行うことができる。
なお、回転角度―位置関係を示すグラフ93の形状は、歯列の曲線90の形状に応じて適宜変更されるものであり、少なくともその一部に上側凸状の放物線状となる部分が含まれておればよい。グラフ93の放物線状の形状は、厳密な放物線でなくとも、略放物線の形状でよい。
図6(b)において、縦軸は被写体用椅子42のY軸方向における位置を示しており、横軸は旋回アーム30の回転角度を示している。図6(a)と同様、縦軸については、プラス側を+Y方向、マイナス側を−Y方向に対応させている。被写体用椅子42のY軸方向における位置の変化は、すなわち、旋回アーム30に対する被写体用椅子42のY軸方向における相対的位置の変化でもある。また、横軸については、旋回開始時(すなわち、X線検出器21が位置L1aにあるとき)の回転角度をゼロとしている。図6(b)に示されるプロット点P1a〜P9aは、X線検出器21が位置L1a〜L9aのそれぞれにあるときに対応している。
図5に示されるパノラマX線撮影では、図6(b)に示されるように、旋回アーム30の回転角度と、被写体用椅子42の位置との関係(回転角度−位置関係)のグラフ93aが下側凸状の放物線状を描くように、本体制御部60が支持体駆動部35及び椅子移動機構64を連動して制御する。これにより、医療用X線CT撮影装置本体1において、略馬蹄形状である歯列の曲線90に合わせて、パノラマX線撮影を良好に行うことができる。なお、回転角度―位置関係を示すグラフ93aの形状は、歯列の曲線90の形状や歯列の曲線に対するX線の入射の仕方に応じて適宜変更されるものであり、少なくともその一部に下側凸状の放物線状となる部分が含まれておればよい。グラフ93aの放物線状の形状は、厳密な放物線でなくとも、略放物線の形状でよい。
以上のように、本実施形態に係る医療用X線CT撮影装置1Aによると、旋回アーム30の回転に連動して旋回軸31または被写体用椅子42を移動させることにより、CT撮影だけではなく、パノラマX線撮影を良好に実行することができる。
なお、上記説明では、全歯牙を含む顎部全体をパノラマX線撮影する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、医療用X線CT撮影装置本体1においては、操作パネル62等を介して、下顎と上顎の双方を含む顎の一部のみ、下顎若しくは上顎のみ、又は、下顎若しくは上顎の一部のみを撮影領域として指定することにより、その指定領域のみにX線照射を行う、部分パノラマX線撮影を実行可能である。この場合においても、旋回アーム30を旋回軸31周りに旋回させつつ、旋回アーム30の回転角度に応じて、図4に示されるパノラマX線撮影では旋回軸31を、図5に示されるパノラマX線撮影では被写体用椅子42を、被写体M1の前後方向に移動させることで、部分パノラマX線撮影を実行可能である。
<投影倍率の調整>
図4及び図5に示される例では、X線検出器21から歯列の曲線90におけるX線ビームBX1の照射部分までの距離が、位置L1〜L9、L1a〜L9aへの移動に伴って変動している。この場合、各位置L1〜L9、L1a〜L9aで取得されるX線投影像の投影倍率が変動してしまう。投影倍率が変動する場合には、得られたX線投影像を拡大又は縮小補正することによって、投影倍率を補正する演算処理を施し、再構成が行われる。しかしながら、医療用X線CT撮影装置本体1を、パノラマX線撮影中、投影倍率を略一定に保つべく、本体制御部60が、検出器移動機構36を、旋回部としての支持体駆動部35による旋回アーム30の回転角度に応じて制御し、X線検出器21を移動させることが可能な構成にすることもできる。この投影倍率の調整について、図7及び図8を参照しつつ説明する。
図7は、図4に示されるパノラマX線撮影中における、X線検出器21の移動を説明するための概略平面図である。図7に示されるように、X線検出器21を位置L1から位置L5に旋回及び移動させる際(すなわち、旋回中心31Aを前方向(+Y方向)に移動させる際、これは、相対的に考えると被写体用椅子42を後方向(−Y方向)に移動させる際、ということを意味する。)に、X線検出器21が被写体M1(歯列の曲線90)に近づくように、検出器移動機構36が制御される。このとき、X線検出器21はX線発生器11にも近づいている。
また、X線検出器21を位置L5から位置L9まで移動させる際(つまり、旋回中心31Aを後方向(−Y方向)に移動させる際)は、図示を省略しているが、X線検出器21が被写体M1(歯列の曲線90)から遠ざかるように、検出器移動機構36が制御される。このとき、X線検出器21はX線発生器11からも遠ざかっている。なお、X線検出器21が位置L6,L7,L8及びL9をとるときは、それぞれ位置L4,L3,L2及びL1をとる時の移動量と同じだけ、X線検出器21がX線発生器11側へ移動される。つまり、位置L1から位置L9までのX線検出器21の移動軌跡は、被写体M1の正中面MP1を対称軸として左右対称となる。ただし、X線検出器21の移動軌跡は、必ずしも左右対称でなくてもよく、又、設定された歯列の曲線90の形状や歯列の曲線90に対するX線の入射の仕方に応じて適宜決定されてもよい。
本体制御部60は、このように支持体駆動部35、XYテーブル35XY、検出器移動機構36を旋回部35Rによる旋回アーム30の回転角度に応じて制御してパノラマX線撮影を実行する。
図7において、X線検出器21は、X線発生器11に向かう方向に沿って、+x方向と−x方向に移動可能である。また、X線発生器11のX線管等のX線発生源にはエネルギーがX線となって発生する地点である焦点があるが、X線検出器21は、X線発生器11と旋回軸31を結ぶ方向に沿って、詳しくはX線発生器11の焦点位置と旋回軸31の軸中心を結ぶ方向に沿って、+x方向と−x方向に移動可能である。
図5に示されるパノラマX線撮影の場合は、図示を省略するが、X線検出器21の移動量は図4に示されるパノラマX線撮影の場合と同様である。すなわち、X線検出器21を位置L1aから位置L9aに旋回及び移動させる際のX線検出器21のX線発生器11に対する+x方向と−x方向の変位量は図4に示すパノラマX線撮影においてX線検出器21を位置L1から位置L9に旋回及び移動させる際のX線検出器21のX線発生器11に対する+x方向と−x方向の変位量にそれぞれ対応している。
本体制御部60は、このように椅子移動機構64、Yテーブル64Y、検出器移動機構36を旋回部35Rによる旋回アーム30の回転角度に応じて制御してパノラマX線撮影を実行する。
図8は、図4および図5に示されるパノラマX線撮影中の、旋回アーム30の回転角度と、X線ビームBX1の焦点位置からX線検出器21のX線検出面までの距離との関係のグラフ95を示す図である。図8において、縦軸はX線ビームBX1の焦点位置からX線検出面までの距離を示しており、横軸は旋回アーム30の回転角度を示している。なお、縦軸については、位置L1、L1aの時の移動量をゼロとしている。図8に示されるプロット点P11〜P19は、それぞれX線検出器21が位置L1〜L9、L1a〜L9aのそれぞれにあるときに対応している。
図8に示されるように、旋回アーム30の回転角度と焦点位置・X線検出面間の距離との関係(回転角度−距離関係)を示すグラフ95は、略、下側凸状の放物線となっている。また、X線検出器21が位置L1又は位置L9にあるとき、X線検出器21はX線発生器11から最も離隔し、位置L5にあるときに最も接近するように制御がなされる。
本実施形態においては、歯列の曲線90の各部分に対するX線ビームBX1の入射角度が、従来のパノラマX線撮影の場合の入射角度と同じようになるように設定される。X線検出器21のX線発生器11に対する接近・離隔の変位は、焦点位置とX線検出面間の距離と歯列の曲線90とX線検出面間の距離が略一定の比率となるように設定される。その結果、旋回アーム30の旋回角度と焦点位置・X線検出面間の距離との関係が、図8のグラフ95のように下側凸状の略放物線で表わされる。なお、回転角度−距離関係のグラフ95の形状は、設定された歯列の曲線90の形状に応じて決定される。
図7および図8に示されるように、旋回アーム30の回転角度に応じて、X線発生器11・X線検出器21間の距離に対するX線発生器11・歯列弓DA間の距離の比率、さらに具体的には、焦点位置・X線検出面間の距離に対する焦点位置・歯列の曲線90間の距離の比率が略一定となるようにX線検出器21の位置を制御することによって、X線検出器21に投影される被写体M1の各X線投影像の投影倍率を、略一定に保つことができる。このため、情報処理装置8におけるX線投影像の倍率補正処理の演算量を軽減することができる。また、得られたX線投影像を、ほとんど補正せずに利用して再構成することで、パノラマX線画像の画質を向上することができる。
<2. 変形例>
以上、実施形態について説明してきたが、本発明は上記のようなものに限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、医療用X線CT撮影装置本体1においては、ヘッドレスト421及びチンレスト423で被写体M1の頭部を固定するようにしている。しかしながら、耳穴に挿入されることによって、耳穴の位置を規定するイヤーロッドにより、頭部を固定するようにしてもよい。
また、医療用X線CT撮影装置本体1は、旋回アーム30をブラケット部41の両端部を一対の支柱50で支持する架橋構造を有しているが、従来より多くのパノラマX線撮影装置で採用されてきたように、ブラケット部41を1本の支柱のみで支持するようにして、簡略な構造によって低コスト化が可能な構成としてもよい。
また、医療用X線CT撮影装置本体1は、X線発生器11に対してX線検出器21を近づけたり又は遠ざけたりすることで、投影倍率を調整するようにしている。しかしながら、旋回アーム30全体を水平移動させることで、被写体M1に対してX線検出器21を近づけたり又は遠ざけたりすることができる。これによっても、投影倍率を調整可能である。また、旋回アーム30のうち、X線発生部10とX線検出部20とを繋ぐ部分(回転部30c)を伸縮可能に構成し、この部分を伸縮させることで、X線発生器11に対してX線検出器21を近づけたり又は遠ざけたりしてもよい。
また、既に述べたことと重複する部分もあるが、医療用X線CT撮影装置本体1の支持体駆動部35は、X軸方向及びY軸方向の双方に旋回アーム30を移動させるものとして説明した。しかしながら、椅子移動機構64によって、被写体用椅子42をY軸方向に移動させることができるため、支持体駆動部35から、Y軸方向の移動機構を省略することが可能である。
また、医療用X線CT撮影装置本体1の椅子移動機構64は、被写体用椅子42をY軸方向にのみに移動させるものでもよいし、椅子側XYテーブルなどを設けることによって、X軸方向にも移動させるものとしてもよい。この場合、支持体駆動部35から、旋回アーム30をX軸方向に移動させる機構を省略することが可能である。旋回アーム30を被写体M1に対して相対的に旋回させる機構を旋回アーム30側に設け、被写体M1を旋回アーム30に対して旋回軸31に直交する方向に移動させる移動機構を被写体M1側に設けることで、装置構成を簡易化できるとともに、装置コストを抑えることができる。
また、プーリー、ベルト51等を用いた支持体昇降機構と、被写体用椅子42を昇降させる昇降部63の一方を省略することもできる。
この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1A 医療用X線CT撮影装置
1 医療用X線CT撮影装置本体
11 X線発生器
21 X線検出器
30 旋回アーム(支持体)
31 旋回軸
35 支持体駆動部
35R 旋回部
36 検出器移動機構
41 ブラケット部(支持体保持部)
42 被写体用椅子
421 ヘッドレスト
423 チンレスト
60 本体制御部(制御部)
64 椅子移動機構
8 情報処理装置
80 情報処理本体部
90 歯列弓
BX1 X線ビーム
EN1 包絡線
M1 被写体
MP1 正中面

Claims (9)

  1. X線を出射するX線発生器及び検出したX線の強度に応じて電気信号を出力するX線検出器を、被写体を挟んで対向配置させた状態で支持する支持体と、
    前記支持体に設けた旋回軸を軸支する支持体保持部と、
    前記支持体保持部に対して前記旋回軸を中心に前記支持体を旋回させる旋回部と、
    前記被写体が着座するための被写体用椅子と、
    前記被写体用椅子を、前記支持体に対し、前記旋回軸に直交する方向であって、かつ、前記被写体の前後方向に相対的に直線移動させる椅子移動機構と、
    前記椅子移動機構及び前記旋回部を連動して制御することにより、パノラマX線撮影を実行する制御部と、
    を備える、医療用X線CT撮影装置。
  2. 請求項1に記載の医療用X線CT撮影装置において、
    前記椅子移動機構が、固定した位置で旋回する前記支持体に対して前記被写体用椅子を直線移動させる医療用X線CT撮影装置。
  3. 請求項1または2に記載の医療用X線CT撮影装置において、
    前記制御部は、
    前記パノラマX線撮影を開始すると、前記被写体用椅子に着座した前記被写体から見て、前記被写体用椅子を前記支持体に対して後方向へ相対的に移動させ、その後、前記旋回部による前記支持体の回転角度に応じて、前記被写体用椅子を前記支持体に対して前方向へ相対的に移動させるように、前記椅子移動機構を制御する、医療用X線CT撮影装置。
  4. 請求項3に記載の医療用X線CT撮影装置において、
    横軸を前記支持体の回転角度とし、縦軸を前記被写体用椅子の前記支持体に対する前後方向における相対的位置としたとき、前記パノラマX線撮影時における回転角度−位置関係のグラフが、放物線状となる部分を有する、医療用X線CT撮影装置。
  5. 請求項3または4に記載の医療用X線CT撮影装置において、
    前記X線検出器を、前記X線発生器に向かう方向に沿って移動させる検出器移動機構、をさらに備え、
    前記制御部は、前記椅子移動機構及び検出器移動機構を、前記旋回部による前記支持体の回転角度に応じて制御して、前記パノラマX線撮影を実行する、医療用X線CT撮影装置。
  6. 請求項3または4に記載の医療用X線CT撮影装置において、
    前記X線検出器を、前記X線発生器に対して近づける又は遠ざける方向に移動させる検出器移動機構、をさらに備え、
    前記制御部は、前記椅子移動機構及び検出器移動機構を、前記旋回部による前記支持体の回転角度に応じて制御して、前記パノラマX線撮影を実行する、医療用X線CT撮影装置。
  7. 請求項5または6に記載の医療用X線CT撮影装置において、
    前記制御部は、
    前記被写体用椅子を前記後方向に相対的に移動させる際に、前記X線検出器を前記被写体に近づけ、前記被写体用椅子を前記前方向へ相対的に移動させる際に、前記X線検出器を前記被写体から遠ざけるように、前記椅子移動機構及び前記検出器移動機構を制御する、医療用X線CT撮影装置。
  8. 請求項7に記載の医療用X線CT撮影装置において、
    前記検出器移動機構が、前記X線発生器と前記X線検出器間の距離に対する前記X線発生器と前記被写体の歯列弓間の距離の比率が略一定となる移動軌跡で前記X線検出器を移動させる、医療用X線CT撮影装置。
  9. 請求項2に記載の医療用X線CT撮影装置において、
    前記被写体の下顎部を少なくとも前記前方向の側から支持するチンレストと、
    前記被写体の後頭部を少なくとも前記後方向の側から支持するヘッドレストと、
    をさらに備えている、医療用X線CT撮影装置。
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