JP6142321B2 - X線撮影装置及びx線撮影方法 - Google Patents

X線撮影装置及びx線撮影方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6142321B2
JP6142321B2 JP2013221681A JP2013221681A JP6142321B2 JP 6142321 B2 JP6142321 B2 JP 6142321B2 JP 2013221681 A JP2013221681 A JP 2013221681A JP 2013221681 A JP2013221681 A JP 2013221681A JP 6142321 B2 JP6142321 B2 JP 6142321B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subject
ray
holding
ray imaging
imaging apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013221681A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015083024A (ja
Inventor
竹内 淳
淳 竹内
廣 小嶋
廣 小嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Roentgen Industries Co Ltd
Original Assignee
Asahi Roentgen Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Roentgen Industries Co Ltd filed Critical Asahi Roentgen Industries Co Ltd
Priority to JP2013221681A priority Critical patent/JP6142321B2/ja
Publication of JP2015083024A publication Critical patent/JP2015083024A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6142321B2 publication Critical patent/JP6142321B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

この発明は、耳鼻咽喉科などに好適に用いられるX線撮影装置及びX線撮影方法に関するものである。
歯科、耳鼻科などに用いられるアーム型頭頸部X線撮影装置において、被検者の頭部を位置決め保持し、平面断層撮影と曲面断層撮影とが共用できるものがある。かかる装置においては、上方に位置する顎関節と、下方に位置する下顎先端のように、上下に離れた部位を照射野の中心に位置する必要がある。
被検者の頭部を位置決めする装置としては、例えば、被検者の下顎が載置されるチンレスト、被検者の頭部の前額面と当接する前頭部押さえ部材と、被検者の両側頭部に当接される一対の側頭部押さえ部材とで構成されている。
被検者の身長等に合わせて、チンレストを保持する水平フレーム等を上下に移動させた後、上記のチンレストを被検者の前後方向に変位させると共に、前頭部押さえ部材に被検者の前額面を当接させ、側頭部押さえ部材で両側頭部を押さえて、被検者の撮影部位がX線照射面に一致するように被検者の位置決めを行った後に、撮影を行っている。
一方、耳鼻咽喉科専用のX線撮影装置は、図33に示すようなものがある。このX線撮影装置は、床面に設置されるベース101に、垂直に支柱102が取り付けられ、この支柱102には、上下移動可能及び任意の高さで固定可能にアームホルダー103が設けられている。
このアームホルダー103には、アーム104が水平軸に関して水平軸に対して回転可能に支持され、更にアーム104の両端にはX線管105と撮影台106がそれぞれ搭載されている。耳鼻咽喉撮影は、撮影台106上に被検者の頭部を撮影台に顔を向けて載せた状態で行われる。
耳鼻咽喉撮影では、撮影対象部位を的確にフィルム等に写し込むために、撮影台に対して被検者の頭部を正確に角度付けする必要がある。すなわち、人体を左右に2等分する矢状線いわゆる正中線(C)(図34(a)参照)、眼窩下縁と耳孔とを結ぶ眼窩下線耳孔線いわゆるドイツ水平線(D)(図34(b)参照)、外眼角と外耳孔とを結ぶ眼窩耳孔線いわゆるOMライン(OM)(図34(c)参照)等の人体線を撮影法に応じて使い分け、この線を撮影台106に対して正確に角度付けすることが非常に重要である。
この正確な角度付けのために、従来は、フィッシャ角度計と呼ばれる撮影補助具が使われている。フィッシャ角度計は、金属製の分度器と可動針とからなり、分度器を参照して撮影法に応じて可動針の
角度を合わせ、その可動針に対してドイツ水平線等が重なるように被検者の頭部の角度を調整する。
しかし、被検者の頭部が部分的にフィッシャ角度計の影になり、被検者のドイツ水平線等を正確に認識することが困難な場合があり、角度付けの精度が、放射線技師や補助者の経験や技量によって不安定なるなどの傾向が強かった。
そこで、簡単にして、正確な角度付けを実現する撮影補助具が特許文献1に提案されている。
この特許文献1に提案されている撮影補助具は、耳鼻咽喉X線撮影台に対する被検者の頭部の角度付けを補助するものであり、互いに直交する位置関係にある面を有する透明板に基準性が記され、透明板を通して基準線と被検者の頭部とを同時に確認することで、正確な角度付けを実現するものである。
特開2002-125962号公報
上記した耳鼻咽喉科専用のX線撮影装置においては、撮影台106上に被検者の頭部を撮影台に顔を向けて載せた状態で行われるので、被検者にとっては、撮影台と向き合って撮影台と当接することになり、圧迫感やその体勢を保持することが大変である。上記した、撮影補助具においても、撮影方法は、撮影台106上に被検者の頭部を撮影台に顔を向けて載せた状態で行うことを前提としており、被検者にとっては、圧迫感等の問題は何ら解消されていない。
また、アーム型頭頸部X線撮影装置の旋回アームに配置されたX線検出部に被検者を直接触れさせると、旋回アーム部分に負荷がかかり、撮影後旋回アームの調整が必要になり、その調整に時間がかかるという難点がある。
この発明は、被検者がX線検出部に当接することなく、耳鼻咽喉科のX線撮影を行えるX線撮影装置を提供することにある。
この発明のX線撮影装置は、被検者の頭部に対して相互に対向配置されたX線照射部とX線検出部とを有する旋回アームと、この旋回アームを保持する保持フレームと、この保持フレームを支持する支持本体と、この支持本体に取り付けられる水平フレームと、この水平フレームの先端部に設けられた被検者を所定の撮影位置に支持する被検者保持装置と、を備え、前記被検者保持装置は、被検者の頭部を所定角度に保持する保持部を有し、前記X線検出部に対して被検者の正中線が所定角度傾けた状態で前記被検者保持装置に被検者を保持し、前記旋回アームを所定位置に旋回させ、前記X線照射部からX線を照射し、前記X線検出部で所定のX線データを検出し、この検出データに基づきX線画像データを表示することを特徴とする。
また、前記被検者保持装置の保持部は、前記水平フレームと平行に取り付けられた顎支持部と、この顎支持部に対して所定の角度を傾斜して設けられた立ち上がり壁とを有するように構成することができる。
また、前記立ち上がり壁は、前記顎支持部の垂線に対して15°〜45°の間の角度に設定するとよい。
また、前記立ち上がり壁は、顎支持部の両翼に設けるように構成することができる。
更に、前記顎支持部に顎を載せる位置を認識させる凸部を設けるとよい。
また、前記旋回アームは、前記保持フレームに対して水平移動させる旋回軸位置設定手段を有し、前記X線検出部の中心位置に被検者の撮影中心を合わせる第1の方向に水平移動するように構成すればよい。
この発明のX線撮影方法は、被検者の頭部に対して相互に対向配置されたX線照射部とX線検出部とを有する旋回アームと、この旋回アームを保持する保持フレームと、この保持フレームを支持する支持本体と、この支持本体に取り付けられる水平フレームと、この水平フレームの先端部に設けられ、被検者の頭部を所定角度に保持する保持部を有し被検者を所定の撮影位置に支持する被検者保持装置と、を備えたX線撮影装置を用いてX線撮影する方法であって、前記X線検出部に対して被検者の正中線が所定角度傾けた状態で前記被検者保持装置に被検者を保持した状態で、前記旋回アームを所定位置に旋回させて、前記旋回アームを停止させた、前記X線照射部からX線を照射し、前記X線検出部で所定のX線データを検出することを特徴とする。
また、前記X線検出部の中心位置に被検者の撮影中心を合わせる第1の方向に、前記旋回アームを第1の方向へ水平移動させた後、前記X線照射部からX線を照射し、前記X線検出部で所定のX線データを検出するように構成すればよい。
更に、前記X線検出部を被験者側に近づけるように、前記旋回アームを前記第1の方向とは直交する第2の方向に移動させるように構成することができる。
また、前記被検者保持装置の保持部は、前記水平フレームと平行に取り付けられた顎支持部と、この顎支持部に対して所定の角度を傾斜して設けられた立ち上がり壁とを有し、前記立ち上がり部に被検者の頬を当接させて位置決めを行うように構成することができる。
この発明は、被検者とX線検出部とは、被検者の顔を当接することがない***で保持された状態でX線撮影が行えるので、被検者に圧迫感等を与えることがなくその***を維持することができる。また、X線検出部には、被検者の顔は当接することなく撮影を行えるので、旋回アーム部分に負荷を与えることがなく、旋回アームの再調整も不要となる。
この発明のX線撮影装置の基本構成を説明するブロック図である。 この発明のX線撮影装置の全体構成を示す斜視図である。 この発明のX線撮影装置の全体構成を示す正面図である。 この発明のX線撮影装置の旋回アーム部分を示す斜視図である。 この発明のX線撮影装置の被検者保持部を示す斜視図である。 この発明のX線撮影装置の被検者保持部を示す斜視図である。 この発明のX線撮影装置に用いられる第1の実施形態のチークレストを示す斜視図である。 この発明のX線撮影装置に用いられる第1の実施形態のチークレストを示す正面図である。 この発明のX線撮影装置に用いられる第1の実施形態のチークレストを示す背面図である。 この発明のX線撮影装置に用いられる第1の実施形態のチークレストを示す上面図である。 この発明のX線撮影装置に用いられる第1の実施形態のチークレストを示す底面図である。 この発明のX線撮影装置に用いられる第1の実施形態のチークレストを示す側面図である。 図12のB−B’線断面図である。 パーソナルコンピュータ等の操作手段の操作パネルに表示される操作パネル画面の表示例を示す模式図である。 操作パネル画面の表示例を示す模式図である。 操作パネル画面の表示例を示す模式図である。 この発明のX線撮影装置に被検者を位置づけした状態を示す側面図である。 この発明のX線撮影装置に被検者を位置づけした状態を示す側面図である。 この発明のX線撮影装置に被検者を位置づけしたときの人体基準線との関係を示す側面図である。 この発明のX線撮影装置に被検者を位置づけしたときの人体基準線との関係を示す上面図である。 この発明のX線撮影装置の逆の方向に被検者を位置づけした状態を示す側面図である。 パーソナルコンピュータ等の操作手段の操作パネルに表示される操作パネル画面の一例を示す模式図である。 操作パネル画面の表示例を示す模式図である。 この発明のX線撮影装置の逆の方向に被検者を位置づけした状態を示す側面図である。 この発明のX線撮影装置に用いられる第2の実施形態のチークレストを示す斜視図である。 この発明のX線撮影装置に用いられる第2の実施形態のチークレストを示す正面図である。 この発明のX線撮影装置に用いられる第2の実施形態のチークレストを示す底面図である。 この発明のX線撮影装置に用いられる第2の実施形態のチークレストを示す正面図である。 この発明のX線撮影装置に用いられる第1の実施形態のチークレストを示す底面図である。 この発明のX線撮影装置に被検者を位置づけした状態を示す側面図である。 この発明のX線撮影装置に用いられる第3の実施形態のチークレストを示す斜視図である。 この発明のX線撮影装置に用いられる第4の実施形態のチークレストを示す斜視図である。 耳鼻咽喉科専用のX線撮影装置を示す側面図である。 人体基準線を示す模式図である。
以下、被検者(患者)Oの頭部をX線撮影するX線撮影装置の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、説明の重複を避けるためにその説明は繰返さない。
図1は、X線撮影装置の基本構成を説明するブロック図である。このX線撮影装置は、被検者OにX線を照射するX線照射部51と、被検者Oを透過したX線を検出するX線検出部52と、X線照射部51及びX線検出部52が対向して配置される旋回アーム5とを備える。
X線照射部51は、X線を照射するX線管等からなるX線発生器51aと、X線ビームの広がりを規制するスリット等からなるコリメータ51bとで構成されており、X線検出部52は、2次元的に広がったCCDセンサやX線間接変換方式(FPD:フラットパネルディテクタ)センサ等からなるX線検出器52aを設けたセンサホルダ52bで構成されている。センサホルダ52bはX線検出部52に対して着脱自在であるが、X線検出器52aは、センサホルダ52bを介さずにX線検出部52に固定的に設けてもよい。
X線撮影装置は、パノラマ断層撮影モード、CT撮影モード、頭部(頭蓋骨)の単純撮影モードを有している。パノラマ断層撮影は、成人用パノラマ撮影、小児用パノラマ撮影、直行パノラマ撮影、顎関節側面撮影(TMJ4)、顎関節正面撮影(TMJ2)、上顎洞撮影の各モードがある。パノラマ断層撮影は、X線照射部51及びX線検出部52が歯列弓の形状に沿った所定の軌跡を描くように、旋回アーム5を水平移動及び水平旋回させながら断層撮影を行う。
CT撮影は、デンタル撮影モード(Dモード)、インプラント撮影モード(Iモード)、上下顎撮影モード(Aモード)、パノラマティックモード(Pモード)、頭部全体撮影モード(Fモード)など、最大有効視野に応じた各種撮影モードがある。CT撮影は、頭頸部領域のCT撮影が可能で、通常は主に歯顎領域の一部又は全部を複数の対象撮影領域(画像再構成範囲)として設定し、択一的に設定された撮影対象領域(画像再構成範囲)を中心に旋回アーム5を回転させながら撮影対象領域(画像再構成範囲)の撮影を行う。
頭部の単純撮影は、正面前後位・後前位撮影、側位撮影など、用途に応じた撮影が行われ、頭部を撮影***に保持し、所定の位置にX線照射部51及びX線検出部52が配置されるように旋回アーム5を回転させて停止し、その状態で撮影が行われる。
X線撮影装置は、被検者Oの頭部を保持する被検者保持部7と、撮影条件、昇降本体の移動を指示する等の命令を与えるための操作部8と、旋回アーム5と旋回アーム5を支持する昇降本体並びに被検者保持部7をそれぞれ駆動する駆動ユニット部9と、撮影装置本体制御部10とを備えている。
被検者保持部7は、被検者Oの頭部を固定するための頭部固定装置70と図1においては、図示はしていないが、被検者Oが握るための一対のグリップを備える。
頭部固定装置70は、被検者Oの顎を乗せ、被検者Oの頬に当接する立ち上がり壁を有するチークレスト72を備える。
操作部8は、撮影モード選択、撮影部位選択、撮影条件の設定等を行うためのパーソナルコンピュータやワークステーションの操作手段(図示しない)と後述する操作パネル80を備える。操作パネル80は、小型液晶パネルや複数の操作釦で構成されている。操作釦のほか、キーボード、マウス、タッチパネル等の入力手段を用いることもできる。また、操作パネル80が液晶モニタ等のディスプレイからなる表示手段を備えるようにしてもよい。
駆動ユニット部9は、撮影時に旋回アーム5の旋回軸5cを撮影モードに対応した位置に移動させるために、旋回軸5cをXY方向(水平方向)に移動させる旋回軸位置設定手段9aを備える。旋回軸位置設定手段9aは、X方向、Y方向に移動させるものであればよい。例えば、XY方向(水平方向)に移動するXYテーブルを備えたものや、回転軸とクランクとを備え、X方向と、Y方向に移動可能な構成などを適用することができる。XY方向(水平方向)に移動するXYテーブルを備える場合には、旋回軸位置設定手段9aは、旋回アーム5の旋回軸5cを水平移動させるX軸モータ、Y軸モータを備えている。また、駆動ユニット部9は、旋回アーム5を回転させるXYテーブルに設けられた旋回軸回転手段9bの旋回用モータを備えている。
まず、旋回軸5cは、被検者Oの正中線に一致するように設定される。例えば、パノラマ断層撮影時には、旋回アーム5の旋回軸5cは歯列弓の形状に沿った所定の軌跡を描くように水平移動し、回転する。CT断層撮影時は、対象撮影領域(画像再構成範囲)を中心に旋回アーム5を旋回させるように、所定の位置に旋回アーム5の旋回軸5cが移動して、その位置で旋回軸5cが固定した状態で回転する。単純撮影時には、所定の位置にX線照射部51及びX線検出部52が配置されるように、旋回軸5cをXY方向(水平方向)に移動させると共に、旋回アーム5を回転させて停止させる。
X線撮影装置は、後述するように、被検者Oに応じて旋回アーム5及び被検者保持部7を所定の高さに移動させるために、昇降本体3を支柱2(図2及び図3参照)に対して上下に移動するための昇降本体移動手段9cを有する。旋回アーム5及び被検者保持部7は、昇降本体3に支持されており、昇降本体3の上下移動により、旋回アーム5及び被検者保持部7が所定の高さに移動する。
また、X線撮影装置は、被検者Oを被検者保持部7にて所定の位置に保持した後、撮影対象領域(画像再構成範囲)rrを設定させることができる。更に、撮影部位を下顎領域から上顎領域に変更する場合などのように撮影部位を上下に移動させることができる。このとき、昇降本体3を上下に移動させるために昇降本体移動手段9cが移動する。そして、駆動ユニット部9には、被検者保持部7を移動させる固定機構移動手段9dを備え、昇降本体移動手段9cの移動に同期して、固定機構移動手段9dが移動し、被検者保持部7の位置をベース1(図2及び図3等参照)位置に対して一定の位置に保つように移動する。
撮影時には、X線照射部51及びX線検出部52の対は、被検者Oの頭部を挟んで互いに対峙するように位置する。パノラマ撮影、CT撮影時には、その対毎一体に頭部の周りを回転するように駆動される。単純撮影時は、旋回アーム5は、停止した状態に保たれる。
撮影装置本体制御部10は、駆動ユニット部9を制御する制御プログラムを含んだ各種制御プログラムを実行する制御装置10aと、X線照射部51を制御するX線発生部制御手段10bと、X線検出部52を制御するX線検出部制御手段10cとを備えている。
制御装置10aは、昇降本体移動手段9c、固定機構移動手段9dを操作部8からの命令に従って制御する。すなわち、被検者Oを被検者保持部7へ導入する場合には、昇降本体移動手段9cを駆動させ、昇降本体3を所定位置まで上下させる。また、被検者Oを被検者保持部7にて所定の位置に保持した後、撮影部位を上下に移動させる場合には、昇降本体移動手段9cの駆動とこの駆動に同期して固定機構移動手段9dを駆動させる。
X線撮影装置は、図示しない画像表示装置と通信ケーブル等で接続され、X線撮影装置で撮影したデータを画像表示装置に送り、画像表示装置で再構成等の処理を行い、パノラマ画像、CT画像、単純撮影のデジタルX線画像等が表示される。画像表示装置は、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーションで構成されている。この画像表示装置を構成するパーソナルコンピュータやワークステーションの操作手段を用いて、撮影モードの設定を行うことができる。
図2はX線撮影装置の全体構成を示す斜視図、図3はX線撮影装置の全体構成を示す正面図、図4は旋回アーム部分を示す斜視図である。
このX線撮影装置は、床面に設置されたベース1に支柱2が立設されている。支柱2に昇降本体3が上下移動可能に支持されている。昇降本体3の上部に保持フレーム4が支持されており、保持フレーム4の先端部側に旋回アーム5が取り付けられている。また、保持フレーム4内に駆動ユニット部が設けられている。
昇降本体3には、水平フレーム6が固定され、昇降本体3の上下動に伴い、旋回アーム5と水平フレーム6が一体的に上下動する。昇降本体3には、撮影対象領域を示すビーム発生器31が設けられ、被検者Oに撮影モードに応じたビームが照射される。
保持フレーム4の下部には、略コの字状に形成された旋回アーム5が旋回可能に支持されており、旋回アーム5の両側にX線照射部51及びX線検出部52が設けられている。保持フレーム4の昇降本体3との接続部分には、昇降本体移動手段(図示せず)が設けられている。例えば、昇降本体移動手段は、電動アクチュエータが用いられ、電動アクチュエータの動作で昇降本体3が支柱2に対して上下に移動する。昇降本体移動手段は、昇降本体3を支柱2に対して上下に移動させるものであればよく、電動アクチュエータ以外にもモータとボールねじなどで構成することも可能である。
旋回アーム5には、パノラマ断層撮影等の際の前後の位置を決めるために、位置決めビーム発生装置53が設けられ、位置決めビーム発生装置53から出射される位置決めビームにより、被検者Oの前後位置を調整する。
図4に示すように、X線検出部52には、4つのシール52cが貼り付けられており、これら4つのシール52cの対向するシール52c間を図中の仮想の点線で結んだ交点が被検者Oの撮影中心を示す位置となる。この交点に被検者Oの撮影中心が位置するように、図中矢印A−B方向(第1の方向)に旋回アーム5を移動させることができる。
水平フレーム6には、正中ビーム発生装置61が設けられ、正中ビーム発生装置61から出射される正中ビームにより、被検者Oの正中線の位置決めが行われる。
また、水平フレーム6の先端部には、被検者保持部7が水平フレーム6に対して独立して上下に移動可能に取り付けられている。
被検者保持部7は、被検者Oの頭部を固定するための頭部固定装置70と被検者Oが握るための一対のグリップ71を備える。
頭部固定装置70は、撮影に際して被検者Oの頭部を安定的に固定するために、被検者Oの顎を乗せ、被検者Oの頬に当接する立ち上がり壁を有するチークレスト72を備えている。
この実施形態の被検者Oの顎を載せ保持する保持部としてのチークレスト72は、後述するように、このX線撮影装置におけるシューラー法に対応した撮影(以下、「シューラー法に準ずる撮影」という。)等の際に用いられるものであり、正面方向から見てX線検出部52に対して被検者Oの正中線(C)との傾斜が15°〜45°程度となるように、被検者Oが体勢を維持するための補助を行うものである(後述の図18ないし図20参照)。シューラー法に準ずる撮影をこのX線撮影装置で行うためには、被検者Oが所定の角度に顔を傾ける必要がある。このため、この実施形態では、被検者Oが顔を傾けて所定の角度になるように、所定の角度に顔を傾けた時に頬が当たる立ち上がり壁725を設けている(後述の図9、図10参照)。
この立ち上がり壁725は、頬が当接したときに、被検者Oの正中線(C)がX線検出部52に対して15°〜45°の間の所定の角度に傾くように、被検者保持部7の水平面7a(頭部固定装置70の水平面)と平行な顎支持部721の垂線方向に対して15°〜45°の間の所定の角度に傾けて設けられている。この立ち上がり壁725の角度は、所望する被検者Oの正中線(C)の傾きの設定範囲、立ち上がり壁725の高さ、顎支持部721の長さなどにより、好ましい角度を決めればよい。
水平フレーム6には、操作パネル80が取り付けられ、この操作パネル80を用いて昇降本体3の移動、被検者保持部7の移動を指示する。この操作パネル80は、例えばタッチパネルで構成され、X線撮影装置の各種動作を指示するためのアイコンが表示され、該当するアイコンをタッチすることでその動作が選択される。
前述したように、昇降本体3には、撮影対象領域(画像再構成範囲)等を示すビーム発生器31が設けられ、ビーム出射部より、被検者Oに、CT撮影等によって撮影される領域等を示すビームが照射される。かかるビームに応じて、昇降本体3を上下させて位置合わせを行う。
上記のように、駆動ユニット部9には、昇降本体移動手段9c及び固定機構移動手段9dを備える。昇降本体移動手段9cは、電動アクチュエータの動作により、昇降本体3が上下に移動する。固定機構移動手段9dは、モータ、スプロケット、チェーンを備え、モータの回転により、被検者保持部7を水平フレーム6に対して上下動する。被検者Oを頭部固定装置70に固定し、位置決めした後は、昇降本体3が上下動してもベース1からの位置に対して被検者保持部7は、その高さ位置が変わらないように、固定機構移動手段9dが動作する。すなわち、昇降本体移動手段9cの駆動により昇降本体3が上の方向へ移動すると、固定機構移動手段9dが駆動し、被検者保持部7が下の方向へ移動する。逆に、昇降本体移動手段9cの駆動により昇降本体3が下の方向へ移動すると、固定機構移動手段9dが駆動し、被検者保持部7が上の方向へ移動する。このように、被検者保持部7は、その高さ位置が変わらないように、昇降本体3の移動に同期して固定機構移動手段9dが動作し水平フレーム6に対して移動する。例えば、昇降本体3が上に移動する時は、水平フレーム6に対して被検者保持部7が下方向に同期して移動し、ベース1からの位置に対して被検者保持部7は、その高さ位置を保つよう構成されている。
X線照射部51において、X線発生器51aの前方に設けられたコリメータ51bは、形状を異ならせた複数のスリットを形成したマスクで構成されており、撮影モードを選択することで、スリットのいずれかが選択され、選択したスリットによってX線発生器51aから照射されたX線ビームの広がりを制限する仕組みになっている。
次に、水平フレーム6と被検者保持部7について、図5ないし図13に従い説明する。
水平フレーム6は、昇降本体3に取り付けられ、昇降本体3と一体に上下に移動する。水平フレーム6の先端部には、被検者保持部7が水平フレーム6に対して独立して上下に移動可能に取り付けられている。
被検者保持部7は、被検者Oの頭部を固定するための頭部固定装置70と被検者Oが握るための一対のグリップ71を備える。
頭部固定装置70は、被検者Oの顎を乗せ、被検者Oの頬を立ち上がり壁725に当接させて撮影角度を維持するためのチークレスト72を備える。
図7ないし図13に示すこの発明の第1の実施形態のチークレスト72は、シューラー法に準ずる撮影等の際に用いられるものであり、正面方向から見てX線検出部52に対して被検者Oの正中線(C)との傾斜が15°〜45°程度となるように、被検者Oが体勢を維持するための補助を行うものである。この第1の実施形態では、被検者Oが顔を傾けて所定の角度になるように、所定の角度に顔を傾けた時に頬が当たる立ち上がり壁725を設けている。この立ち上がり壁725は、頬が当接したときに、被検者Oの正中線(C)が15°〜45°の間の所定の角度に傾くように、被検者保持部7の水平面7a(頭部固定装置70の水平面)と平行な顎支持部721の垂線に対して15°〜45°の間の所定の角度傾けて設けられている。この立ち上がり壁725の角度は、所望する被検者Oの正中線(C)の傾きの設定範囲、立ち上がり壁725の高さ、顎支持部720の長さなどにより決定され、この第1の実施形態では、図9及び図10に示すように、顎支持部721の垂線に対して30°の角度の立ち上がり壁725を有する。また、顎支持部721から立ち上がり壁725の先端までの高さは、X線検出部52に立ち上がり壁725が写り込まないようにする方がよい。
例えば、シューラー法に準ずる撮影を行う場合に、正面方向から見てX線検出部52に対して被検者Oの正中線(C)との傾斜が30°程度に設定した場合には、顎支持部721の垂線に対して立ち上がり壁725の角度が30°になるように設定すれば、この立ち上がり壁725に頬を当接させることで、X線検出部52に対して被検者Oの正中線(C)との傾斜が30°程度の位置に容易に位置決めできる。もちろん、30°の角度以外に上述した15°〜45°の間の角度に設定された立ち上がり壁725を用いてもよい。この場合、X線検出部52に対する被検者Oの正中線(C)との傾斜角度をスケール等で確認する方がより好ましい撮影が行える。
このチークレスト72は、頭部固定装置70の固定孔部720aに挿入され、固定される取付部722とその取付部722の後方に連接する基部723を有する。基部723に顎支持部721が取り付けられる。
図10〜図12に示すように、顎支持部721の中央部の下方には、基部723の孔部に挿入される軸727bを有する支持部材727が設けられている。この支持部材727の軸727bを基部723の孔部723cに挿入し、基部723に設けられたボルト723bを締め付けることにより、孔部723cが締まり、基部723に支持部材727が固定される。
顎支持部721の中央部には、顎を載せる位置が認識できるように、円弧状の凸部726が設けられている。この凸部726を中心として左右に顎支持部721が延在している。この顎支持部721は、被検者保持部7に取り付けた際に、被検者保持部7の水平面7a(頭部固定装置70の水平面)と平行になるように形成されている。そして、顎支持部721の先端側に顎支持部721の垂線に対して15°〜45°、この実施形態では、30°の角度に設定された立ち上がり壁725を有する。この実施形態のチークレスト72は、顎支持部721の両翼に立ち上がり壁725が設けられている。そして、チークレスト72の凸部726から立ち上がり壁725が立ち上がるまで水平距離(L)は70mm、顎支持部721からの根元から立ち上がり壁725の先端までの距離(H)は、55mm、顎支持部721及び立ち上がり壁725の幅(W)は50mmである。
上記した大きさのチークレスト72の場合、被検者Oの正中線(C)との傾斜が30°程度であれば、顎支持部721の垂線に対して立ち上がり壁725の角度が30°に設定すると、被検者Oが頬を立ち上がり壁725に当接させると、所望の傾斜角度である30°に、被検者Oを位置決めすることができる。
尚、チークレストの72の大きさが変わると、立ち上がり壁725の角度も変える方が、位置決めが容易となる場合ある。例えば、距離(H)が小さくなる、即ち、立ち上がり壁725の高さが低くなると、顎支持部721の垂線に対する角度をより鋭角にする方がよい。
図5及び図6に示すように、頭部固定装置70の固定孔部720aにチークレスト72の取付部722を挿入して取り付けることにより、被検者保持部7にチークレスト72が固定される。この被検者保持部7に取り付けたチークレスト72の顎支持部721の平面と、被検者保持部7の水平面7aとの間のなす角度は平行な状態となる。この顎支持部721の先端側に顎支持部721の垂線に対して30°の角度に設定された立ち上がり壁725が設けられている。
この実施形態では、顎支持部721の凸部726に、被検者Oの顎を当てて位置決めし、立ち上がり壁725に頬が当接するように、被検者Oの頭を傾けると、正面方向から見てX線検出部52に対して被検者Oの正中線(C)との傾斜が30°となるように、被検者Oの***が位置決めされる。
撮影を行う場合には、正中ビームと被検者Oの正中ラインとが一致するように、被検者Oが頭部固定装置70のチークレスト72の顎支持部721の凸部726に、被検者Oの顎を当てて位置決めし、立ち上がり壁725に頬が当接するように、被検者Oの頭を傾けて被検者Oの位置が決められる。ビーム発生器31から出射されるビームを用いて、チークレスト72に顎を載せた被検者Oの撮影領域に対応するように、昇降本体3の高さの位置決めが行われる。
シューラー法に準ずる撮影を行う場合には、正面方向から見てX線検出部52に対して被検者Oの正中線(C)との傾斜が例えば、30°となるように、被検者Oの***の位置決めを行う。この位置決めは、被検者Oが頭部固定装置70のチークレスト72の顎支持部721の凸部726に、被検者Oの顎を当てて位置決めし、立ち上がり壁725に頬が当接することにより行われる。シューラー法に準ずる撮影は、乳突部蜂巣群から鱗部蜂巣群の全体を観察に適した撮影方法で、内耳道と外耳道とが重なり、乳突部、鼓室、S状静脈洞を抽出する。
次に、この発明のX線撮影装置の使用動作につき説明する。図示しないパーソナルコンピュータ等を用いて、単純撮影モード(一般撮影モード)を選択し、各種設定を行う。図14は、パーソナルコンピュータ等の操作手段の操作パネルに表示される操作パネル画面の表示例を、図15及び図16は操作パネル80に表示される操作パネル画面80aの表示例を示している。シューラー法に準ずる撮影を行う場合には、パーソナルコンピュータ等の操作手段の操作パネル画面の側面(R)又は側面(L)のアイコンをクリックする。この図14に示す実施形態においては、側面(R)の撮影モードを選択している。そして、管電圧、管電流、被検者Oのサイズを選択する。撮影モードを選択すると、その撮影モードに対応した原点位置が設定される。
操作パネル80に表示される操作パネル画面80a内のリセットボタン81を押すと、旋回アーム5が回転し、原点位置に戻り停止する。この側面(R)の撮影モードの原点位置は、X線照射部51が被検者Oの左側に位置し、X線検出部52が被検者Oの右側に位置する、即ち、X線検出部52が被検者Oの右側の外耳孔に近接する位置である。シューラー法に準ずる撮影は、検側をX線検出部52に向けた側位で、ドイツ水平面(D)に対して、側頭部側より30°の角度で検側外耳孔に向けてX線を入射させる。このため、後述するように、被検者Oの正中線がチークレスト72の顎支持部721の垂線より30°、X線照射部51に傾けるように撮影前に位置決めを行った後に撮影が行われる。
上記のように、操作パネル画面80a内のリセットボタン81が押されると、旋回軸位置設定手段9aが撮影モード選択時に設定された原点位置に旋回軸5cを移動させ、そして、旋回アーム5が回転し、上記した原点位置、被検者Oの患部側の耳孔部がX線検出部52側に、被検者Oの逆の耳側からX線が照射する位置で旋回アーム5が停止する。
そして、被検者OをX線撮影装置に近くに誘導し、チークレスト72の真下に被検者Oの足の位置を合わせて立たせる。まず、被検者Oの下顎の高さにチークレスト72の顎支持部721を合わせるように、操作パネル80に表示される操作パネル画面80a内の上昇ボタン82又は下降ボタン83を操作し、昇降本体3を昇降させる。この昇降を指示すると、昇降本体移動手段9cが動作し、昇降本体3が上下に移動する。このとき、被検者保持部7も水平フレーム6と一体に昇降本体3と共に上下に移動する。チークレスト72の顎支持部720の凸部726に被検者Oの顎を位置決めして載せる。そして、位置づけビームスイッチ89を押すと、正中ビーム発生装置61から正中ビームが出射される。正中ビームと被検者Oの正中線を合わせる。
この状態で、X線検出部52の被検者Oの撮影中心となる位置に設定した箇所に、被検者Oの撮影対象の中心に位置するように、操作パネル80に表示される操作パネル画面80a内のボタン84、85を押すことにより、第1の方向、即ち、図4の矢印A又はB方向(前後方向)に旋回アーム5が水平移動する。この実施形態では、ボタン84を押すと矢印B方向(前進)に旋回アーム5が移動し、ボタン85を押すと、矢印A方向(後退)に旋回アーム5が移動する。前述したように、X線検出部52には、4つのシール52cが貼り付けられており、これら4つのシール52cの交点に被検者Oの撮影中心が位置するように、図中矢印A−B方向(第1の方向)に旋回アーム5を移動させる。
このとき、被検者OとX線検出部52とは、被検者Oの顔を当接することがない***で保持されるので、被検者Oに圧迫感等を与えることがない。
尚、原点位置においては、被検者Oに近い位置にX線検出部52が位置するように設定しているが、X線検出部52が被検者Oの撮影対象位置がずれている場合には、旋回アーム5を図4の矢印A−Bで示す第1の方向とは直交する図18の矢印C−D方向(第2の方向)に移動させることができるように構成している。このため、操作パネル80に表示される操作パネル画面80a内の切替ボタン88押すと、図16に示すように、矢印A−B方向に移動させるボタン84、85が、矢印A−Bで示す第1の方向とは直交する第2の方向である左(L)又は右(R)に移動させるボタンとなり、このボタン84、85を押して、X線検出部52を被検者Oに近づける方向に旋回アーム5を移動させる。
続いて、被検者Oの頭を傾け、チークレスト72の立ち上がり壁725に頬を当接させる。このとき、撮影モードが側面(R)を選択しているときには、被検者Oは、左側に顔を傾け、左側の立ち上がり壁725に頬を当接させる。また、撮影モードが側面(L)を選択しているときには、被検者Oは、右側に顔を傾け、右側の立ち上がり壁725に頬を当接させる。
位置づけビームスイッチ89を押すとビーム発生器31から撮影領域を示すビームが出射される。このビームを用いて、操作パネル80に表示される操作パネル画面80a内の撮影位置の上昇ボタン86、下降ボタン87を押し、撮影位置の高さ調整を行う。撮影位置の上昇ボタン86を押し、昇降本体3が上に移動する時は、水平フレーム6に対して被検者保持部7が下方向に同期して移動し、ベース1からの位置に対して被検者保持部7は、その高さ位置を保つ。逆に、下降ボタン87を押し、昇降本体3が下に移動する時は、水平フレーム6に対して被検者保持部7が上方向に同期して移動し、ベース1からの位置に対して被検者保持部7は、その高さ位置を保つ。そして、レディボタンを押すことで、撮影の準備を完了させる。
コリメータ51bはCT撮影用の最大開口部が選択されている。そして、図19及び図20に示すように、被検者Oのドイツ水平面(D)とX線検出部52との間を30°の角度を保ち、患部側の外耳孔に向けて逆の耳側からX線(X)が照射するようにして、X線照射スイッチを押すことにより、内耳道と外耳道とが重なり、乳突部、鼓室、S状静脈洞の単純X線撮影が行われ、シューラー法に準ずる撮影が完了する。
次に、逆側の耳をシューラー法に準ずる撮影を行う場合につき、図21〜図24に従い説明する。この第1の実施形態のチークレスト72は、左右に立ち上がり壁725が設けられているので、被検者Oは、逆側の立ち上がり壁725を用いて逆側の耳に対して、X線検出部52に対して被検者Oの正中線(C)との傾斜が30°となるように被検者Oの頭部が傾けられた状態にして撮影する。まず、逆側の耳の撮影するために、図21に示すように、被検者Oは、頭を立ち上がり壁725から頬を外し、頭を真っ直ぐの状態にする。
そして、パーソナルコンピュータ等の操作手段の操作パネル画面の側面(L)のアイコンをクリックする(図22参照)。この撮影モードを選択すると、その撮影モードに対応した原点位置が設定される。
この側面(L)の撮影モードの原点位置は、X線照射部51が被検者Oの右側に位置し、X線検出部52が被検者Oの左側に位置する、即ち、X線検出部52が被検者Oの左側の外耳孔に近接する位置である。図23で示すように、操作パネル80に表示される操作パネル画面80a内のリセットボタン81を押すと、旋回軸位置設定手段9aが撮影モード選択時に設定された原点位置に旋回軸5cを移動させ、そして、旋回アーム5が回転し、上記した原点位置である被検者Oの右側頭部がX線出射部51側に、被検者Oの左側の外耳孔がX線検出部52側に、位置する所で旋回アーム5が停止する。
そして、図24に示すように、支柱2側の立ち上がり壁725に頬を当接するように、被検者Oは、頭の方向きを逆にする。このように、チークレスト72の顎支持部721の凸部726に、被検者Oの顎を当てて位置決めし、立ち上がり壁725に頬が当接させると、逆側の耳に対して、X線検出部52に対して被検者Oの正中線(C)との傾斜が30°となるように被検者Oの頭部が傾けられた状態となる。
この状態で、X線検出部52の被検者Oの撮影中心となる位置に設定した箇所に、操作パネル80のボタン84、85を押すことにより、第1の方向、即ち、図4の矢印A又はB方向(前後方向)に旋回アーム5が水平移動させる。この実施形態では、ボタン84を押すと矢印B方向(前進)に旋回アーム5が移動し、ボタン85を押すと、矢印A方向(後退)に旋回アーム5が移動する。前述したように、X線検出部52には、4つのシール52cが貼り付けられており、これら4つのシール52cの交点に被検者Oの撮影中心が位置するように、図中矢印A−B方向(第1の方向)に旋回アーム5を移動させる。
このとき、被検者OとX線検出部52とは、被検者Oの顔を当接することがない***で保持されるので、被検者Oに圧迫感等を与えることがない。
尚、原点位置においては、被検者Oに近い位置にX線検出部52が位置するように設定しているが、X線検出部52が被検者Oの撮影対象位置がずれている場合には、旋回アーム5を図4の矢印A−Bで示す第1の方向とは直交する図18の矢印C−D方向(第2の方向)に移動させることができるように構成している。このため、操作パネル80の切替ボタン88押すと、図16と同様に、矢印A−B方向に移動させるボタン84、85が、矢印A−Bで示す第1の方向とは直交する第2の方向である左(L)又は右(R)に移動させるボタンとなり、このボタン84、85を押して、X線検出部52を被検者Oに近づける方向に旋回アーム5を移動させる。
位置づけビームスイッチ89を押すとビーム発生器31から撮影領域を示すビームが出射される。このビームを用いて、操作パネル80の撮影位置の上昇ボタン86、下降ボタン87を押し、撮影位置の高さ調整を行う。撮影位置の上昇ボタン86を押し、昇降本体3が上に移動する時は、水平フレーム6に対して被検者保持部7が下方向に同期して移動し、ベース1からの位置に対して被検者保持部7は、その高さ位置を保つ。逆に、下降ボタン87を押し、昇降本体3が下に移動する時は、水平フレーム6に対して被検者保持部7が上方向に同期して移動し、ベース1からの位置に対して被検者保持部7は、その高さ位置を保つ。そして、レディボタンを押すことで、撮影の準備を完了させる。
コリメータ51bはCT撮影用の最大開口部が選択されている。そして、図24に示すように、被検者Oのドイツ水平面(D)とX線検出部52との間を30°の角度を保ち、患部側の外耳孔に向けて逆の耳側からX線(X)が照射するようにして、X線照射スイッチを押すことにより、内耳道と外耳道とが重なり、乳突部、鼓室、S状静脈洞の単純X線撮影が行われ、シューラー法に準ずる撮影が完了する。このように、被検者Oを装置から移動させることなく、被検者Oの頭の傾きを変えるだけで、両耳のシューラー法に準ずる撮影が行え、被検者Oに負担を与えることなく、また、撮影に要する時間も大幅に短縮することができる。
次に、この発明のX線撮影装置に用いられる第2の実施形態のチークレストにつき、図25〜図30を参照して説明する。第1の実施形態におけるチークレスト72は、顎支持部721の両翼に立ち上がり壁725が設けられているのに対し、この第2の実施形態のチークレスト72aは、顎支持部721aの片側にだけ、立ち上がり壁725aが設けられている。その他の構成は、第1の実施形態のチークレスト72と同じである。
このチークレスト72aの基部723の中心部上方に位置する顎支持部721aには、顎を載せる位置が認識できるように、円弧状の凸部726が設けられている。この凸部726から一方向に顎支持部721aが延在している。この顎支持部721aは、被検者保持部7に取り付けた際に、被検者保持部7の水平面7a(頭部固定装置70の水平面)と平行になるように形成されている。そして、顎支持部721aの先端側に顎支持部721aの垂線方向に対して30°の角度に設定された立ち上がり壁725aを有する。
顎支持部721aの下方には、基部723の孔部723cに挿入される軸727sを有する支持部材727が設けられている。この支持部材727の軸727sの中央部の対向する箇所に凹所727dがそれぞれ設けられている。基部723の中央部には、孔部723cに入り込むピン728が取り付けられている。このピン728と軸727sの凹所727dが係合し、基部723に支持部材727が位置決めされて取り付けられる。また、立ち上がり壁725aの位置を左右に切り替えるときには、孔部723cから支持部材727の軸727sを抜き、180°回転させて、孔部723cに軸727sを差し込み、ボルト728と軸727sの凹所727dが係合させ、基部723に支持部材727を取り付ける。
すなわち、図25〜図27に示すチークレスト72aとは、逆方向の耳側の頬に立ち上がり壁725を当接する場合には、図28、図29に示す方向に軸727sを差し込み、顎支持部721aを取り付けることにより、基部723に対して逆方向に立ち上がり壁725が位置するチークレスト72aが用意できる。
図4及び図5に示すように、頭部固定装置70の固定孔部720aにチークレスト72aの取付部722を挿入して取り付けることにより、頭部固定装置70にチークレスト72aが固定される。この頭部固定装置70に取り付けたチークレスト72aの顎支持部721aの平面と、被検者保持部7の水平面7aとの間のなす角度は平行な状態となる。この顎支持部721aの先端側に顎支持部721aの垂線に対して30°の角度に設定された立ち上がり壁725aが設けられている。
図30に示すように、チークレスト72aの顎支持部721aの凸部726に、被検者Oの顎を当てて位置決めし、立ち上がり壁725aに頬が当接するように、被検者Oの頭を傾けると、正面方向から見てX線検出部52に対して被検者Oの正中線(C)の傾斜が30°となるように、被検者Oの***が位置決めされる。
次に、この発明のX線撮影装置に用いられるチークレストの第3の実施形態につき、図31を参照して説明する。この第3の実施形態のチークレスト72bは、顎支持部が伸縮自在に形成され、大人、子供など顔の幅が異なる場合においても対応可能に構成したものである。図31示すように、立ち上がり壁725bを先端に設けた顎支持部721bが、凸部726を設けた中央顎支持部720bに設けた凹所720dに摺動自在に取り付けられている。支持部材727fは中央顎支持部720bから顎支持部721bが離れたときもこの顎支持部721bが脱落しないように支持するように構成されている。
そして、凹所720dから離れる方向に顎支持部721bを移動させると、顎支持部の幅が広くなり、凹所720dに近づく方向に移動させると顎支持部の幅が狭くなる。顎支持部の幅を調整して、顔の幅に対応させるようしたものである。なお、この第3の実施形態は、両側に立ち上がり壁725を設けているが、一方にのみ立ち上がり壁725bを設けたものにも適用することはできる。
次に、この発明のX線撮影装置に用いられるチークレストの第4の実施形態につき、図32を参照して説明する。この第4の実施形態のチークレスト72cは、顔を包み込むように形成した顔支持部720fを有し、この顔支持部720fをシャフト723sにより、基部723に回転自在に取り付けたものである。顔支持部720fの下方にシャフト723sに回転自在に取り付けられる固定部720eが設けられ、支持部727gに取り付けたシャフト723sに固定部720eを取り付けることにより、顔支持部720fが回転偉材に取り付けられている。また、顔支持部720fの中央部には凸部726が設けられ、被検者Oの顎の位置決めの目安にしている。このチークレスト72cは、被検者Oの顔を顔支持部720fに支持させ、この顔支持部720fを所定角度、例えば30°回転させて、被検者Oの位置決めを行うものである。
このX線撮影装置は、立位、座位に関わらず、支柱2に昇降本体3を上下移動自在に取り付けられたX線撮影装置に適用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ベース
2 支柱
3 昇降本体
4 保持フレーム
5 旋回アーム
5c 旋回軸
6 水平フレーム
7 頭部固定部
7a 水平面
8 操作パネル
51 X線照射部
52 X線検出部
70 被検者保持装置
71 グリップ
72、72a、72b、72c チークレスト
721 顎支持部
725、725a、725b 立ち上がり壁
726 凸部

Claims (10)

  1. 被検者の頭部に対して相互に対向配置されたX線照射部とX線検出部とを有する旋回アームと、この旋回アームを保持する保持フレームと、この保持フレームを支持する支持本体と、この支持本体に取り付けられる水平フレームと、この水平フレームの先端部に設けられた被検者を所定の撮影位置に支持する被検者保持装置と、を備え、
    前記被検者保持装置は、被検者の頭部を所定角度に保持する保持部を有し、前記X線検出部に対して被検者の正中線が所定角度傾けた状態で前記被検者保持装置に被検者を保持し、前記旋回アームを所定位置に旋回させ、前記X線照射部からX線を照射し、前記X線検出部で所定のX線データを検出し、この検出データに基づきX線画像データを表示することを特徴とするX線撮影装置。
  2. 前記被検者保持装置の保持部は、前記水平フレームと平行に取り付けられた顎支持部と、この顎支持部に対して所定の角度を傾斜して設けられた立ち上がり壁とを有することを特徴とする請求項1に記載のX線撮影装置。
  3. 前記立ち上がり壁は、前記顎支持部の垂線に対して15°〜45°の間の角度に設定されていることを特徴とする請求項2に記載のX線撮影装置。
  4. 前記立ち上がり壁は、顎支持部の両翼に設けられていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のX線撮影装置。
  5. 前記顎支持部に顎を載せる位置を認識させる凸部が設けられていることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
  6. 前記旋回アームは、前記保持フレームに対して水平移動させる旋回軸位置設定手段を有し、前記X線検出部の中心位置に被検者の撮影中心を合わせる第1の方向に水平移動することを特徴とする請求項1に記載のX線撮影装置。
  7. 被検者の頭部に対して相互に対向配置されたX線照射部とX線検出部とを有する旋回アームと、この旋回アームを保持する保持フレームと、この保持フレームを支持する支持本体と、この支持本体に取り付けられる水平フレームと、この水平フレームの先端部に設けられ、被検者の頭部を所定角度に保持する保持部を有し被検者を所定の撮影位置に支持する被検者保持装置と、を備えたX線撮影装置を用いてX線撮影する方法であって、
    記X線検出部に対して被検者の正中線が所定角度傾けた状態で前記被検者保持装置に被検者を保持した状態で、前記旋回アームを所定位置に旋回させて、前記旋回アームを停止させた、前記X線照射部からX線を照射し、前記X線検出部で所定のX線データを検出することを特徴とするX線撮影方法。
  8. 前記X線検出部の中心位置に被検者の撮影中心を合わせる第1の方向に、前記旋回アームを第1の方向へ水平移動させた後、前記X線照射部からX線を照射し、前記X線検出部で所定のX線データを検出することを特徴とする請求項7に記載のX線撮影方法。
  9. X線照射の前に、更に、前記X線検出部を被験者側に近づけるように、前記旋回アームを前記第1の方向とは直交する第2の方向に移動させることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のX線撮影方法。
  10. 前記被検者保持装置の保持部は、前記水平フレームと平行に取り付けられた顎支持部と、この顎支持部に対して所定の角度を傾斜して設けられた立ち上がり壁とを有し、前記立ち上がり部に被検者の頬を当接させて位置決めを行うこと特徴とする請求項7〜請求項9のいずれか1項に記載のX線撮影方法。
JP2013221681A 2013-10-25 2013-10-25 X線撮影装置及びx線撮影方法 Active JP6142321B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013221681A JP6142321B2 (ja) 2013-10-25 2013-10-25 X線撮影装置及びx線撮影方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013221681A JP6142321B2 (ja) 2013-10-25 2013-10-25 X線撮影装置及びx線撮影方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015083024A JP2015083024A (ja) 2015-04-30
JP6142321B2 true JP6142321B2 (ja) 2017-06-07

Family

ID=53047022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013221681A Active JP6142321B2 (ja) 2013-10-25 2013-10-25 X線撮影装置及びx線撮影方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6142321B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108498108A (zh) * 2018-04-24 2018-09-07 余庆县人民医院 一种放射诊断用压迫装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57114133A (en) * 1980-12-30 1982-07-15 Asahi Roentgen Kogyo Kk X-ray photographing device of chin joint
EP0632995B1 (de) * 1993-07-06 1999-04-21 Sirona Dental Systems GmbH & Co.KG Zahnärztliche Röntgendiagnostikeinrichtung
JP3207073B2 (ja) * 1994-04-13 2001-09-10 株式会社モリタ製作所 X線撮影装置
JP3443087B2 (ja) * 2000-10-26 2003-09-02 東芝医療用品株式会社 撮影補助具
JP4527200B1 (ja) * 2010-03-15 2010-08-18 有限会社ワイティー臨床矯正セミナー 耳入桿支持機構および頭部x線規格写真撮影装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015083024A (ja) 2015-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100707796B1 (ko) 파노라마 및 씨티 겸용 엑스선 촬영장치
KR100794563B1 (ko) 파노라마 및 씨티 겸용 엑스선 촬영장치
JP5709820B2 (ja) X線撮影装置
JP6959375B2 (ja) 医療画像診断のためのx線撮影装置
JP5539729B2 (ja) X線ct撮影装置
JP2006296898A (ja) 医療用x線撮影装置及びこれに用いるx線検出器
JP6040503B2 (ja) X線撮影装置
JP6031463B2 (ja) 医療用x線ct撮影装置
JP2013244145A5 (ja)
JP2015188611A (ja) デジタルパノラマx線撮影装置及び歯科用ct装置
JP6244815B2 (ja) X線撮影方法
JP6040504B2 (ja) X線撮影装置
JP6142321B2 (ja) X線撮影装置及びx線撮影方法
JPH07275240A (ja) 医療用x線撮影装置
EP4088661B1 (en) Panoramic x-ray imaging apparatus configured to avoid contact with the shoulder of a subject
JP5746132B2 (ja) 医療用x線撮影装置
JP6299010B2 (ja) X線撮影装置及びx線撮影方法
JP2013244146A5 (ja)
JP6283871B2 (ja) X線撮影装置
JP6600094B2 (ja) 歯科用x線撮影装置
KR20070017665A (ko) 엑스선 씨티 촬영장치 및 그를 이용한 촬영방법
JP7458613B2 (ja) パノラマx線撮影装置
JP2019033810A (ja) 歯科用x線撮影装置
JP5618293B2 (ja) 医療用x線撮影装置
JP2020062395A (ja) 歯科用x線撮影装置及び視線誘導体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160608

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170307

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170314

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170407

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6142321

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250