JP5085165B2 - X線ctシステム - Google Patents

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Description

本発明は、X線CT(Computed Tomography)システム(system)における撮影可能領域の切換え技術に関するものである。
X線CTシステムは、X線発生部とX線検出部を、被検体の体軸の周りに相対向して回転可能に設け、被検体をスキャン(scan)して得られた投影データ(data)に基づいて被検体の断層像を再構成するシステムである。一般に、X線検出部は、複数のX線検出素子が少なくとも上記回転の角度方向すなわちチャネル(channel)方向に列配されてなるものであり、X線発生部のX線焦点、上記回転の中心およびX線検出部のX線検出領域の中心が一直線上に並ぶように配置される。このようなX線CTシステムによれば、上記回転の中心を中心とし、X線発生部から照射されるX線ビーム(beam)のファン(fan)角αを成す2辺の直線に内接する円領域が、断層像の再構成可能な領域となる(特許文献1等参照)。
特開2006−320468号公報
ところで、X線CTシステムにより被検体を撮影する状況として、例えば、断層面が通常想定される大きさより大きい被検体を撮影したい場合や、緊急時において可搬型の寝台に載置された被検体を専用の撮影テーブル(table)に載せ変えず、被検体の体軸と空洞部の中心とを位置合わせすることなしにそのまま撮影したい場合などがある。このような状況に対応するには、従来のX線CTシステムでは、X線発生部とX線検出部との距離をより大きくして、X線検出部の検出範囲をより大きくすることにより、撮影可能な領域を通常より大きくしたX線CTシステムを用いることになる。
しかしながら、このような撮影可能な領域が通常より大きく設計されたX線CTシステムでは、ガントリ(gantry)が大型化して空間的にかさばるという問題がある。また、撮影可能な領域が大きいままだと、得られた断層像におけるX線のフォトンノイズ(photon noise)が顕著に現れるようになり、X線線量に対する断層像の画質レベル(level)も恒常的に悪くなるという問題がある。すなわち、高画質な断層像を得ようとするとX線線量を大きくしなければならず、被検体への被爆量が増大する。
本発明は、上記事情に鑑み、システムの大きさをほとんど変えずに撮影可能な領域を必要に応じて変えることができるX線CTシステムを提供することを目的とするものである。
なお、コンパクト(compact)で簡単な構成により比較的小サイズ(size)から大サイズまでの被検体の高精細なCT撮影が行えるX線診断装置が、特開2005−6772号公報に開示されているが、この装置は、X線を検出するパネルディテクタ(panel detector)を所定の方向にオフセット(offset)可能に設けたものであり、本願発明とは異なる。
第1の観点では、本発明は、X線ビームを発生するX線発生部と、多数のX線検出素子が1次元または2次元的に配列されてなるX線検出部とを被検体の体軸の周りに相対向させて回転可能に設け、前記被検体をスキャンして得られた投影データに基づいて被検体の断層像を再構成するX線CTシステムであって、前記X線検出部を挟んで前記X線発生部と対向する位置に配されたカウンタウェイト(counter weight)と、前記X線発生部と前記カウンタウェイトの前記X線検出部に対する相対的な位置関係が、前記X線発生部と前記カウンタウェイトとの重心が前記回転の中心と一致する位置関係であって、前記回転の中心と前記X線検出部のX線検出領域の中心とを通る直線と、前記被検体の体軸とがなす基準面からの前記X線発生部のX線焦点の垂直成分が互いに異なる第1の位置関係と第2の位置関係とをとり得るように、前記X線発生部と前記カウンタウェイトを移動させる移動手段と、を備えたX線CTシステムを提供する。
第2の観点では、本発明は、前記第1の位置関係が、前記X線発生部と前記カウンタウェイトの位置が前記直線上にある位置関係であり、前記第2の位置関係が、前記X線発生部と前記カウンタウェイトの位置が前記直線上から外れた位置関係である上記第1の観点のX線CTシステムを提供する。
第3の観点では、本発明は、前記移動手段が、前記X線発生部の位置および向きを、前記X線発生部からのX線ビームのファン角を同一としてX線ビームの照射範囲が前記X線検出部の検出領域の範囲に略一致するような位置および向きにすべく、前記X線発生部を移動させるものである上記第1の観点または第2の観点のX線CTシステムを提供する。
第4の観点では、本発明は、前記X線発生部からのX線ビームの照射範囲が前記X線検出部のX線検出領域の範囲に略一致するように、前記X線ビームの照射範囲を制御するX線照射範囲制御手段をさらに備えた上記第1の観点または第2の観点のX線CTシステムを提供する。
第5の観点では、本発明は、前記X線照射範囲制御手段が、前記X線発生部の向きを前記回転の軸に垂直な面に沿って変化させる首振り機構を含む上記第4の観点のX線CTシステムを提供する。
第6の観点では、本発明は、前記X線照射範囲制御手段が、前記X線発生部からのX線ビームの照射範囲を制限するスリット(slit)を形成するコリメータ(collimator)を含む上記第4の観点または第5の観点のX線CTシステムを提供する。
第7の観点では、本発明は、前記移動手段が、前記X線発生部および前記カウンタウェイトを、前記重心が前記回転の中心に一致する位置関係を保ちながら連続的に移動させることが可能なものである上記第4の観点から第6の観点のいずれか1つの観点のX線CTシステムを提供する。
第8の観点では、本発明は、前記移動手段が、前記X線発生部のX線焦点が、前記第1の位置関係における前記X線焦点と、前記回転の軸に垂直で前記回転の中心を含む面上における前記X線検出部の両端点とを通る円の円周に沿って動くように、前記X線発生部を移動させるものである上記第7の観点のX線CTシステムを提供する。
ここで、X線発生部は、X線を発生するX線源だけでなく、X線源に付随して移動するもの、例えば、コリメータなどが存在する場合には、当該付随して移動するものも含む。また、カウンタウェイトは、一種の重りであり、例えば、主な構成部材を金属や石材等とするものが考えられる。
X線発生部とカウンタウェイトとの重心とは、X線発生部とカウンタウェイトを一体として考えたときの総合的な重心を意味するものである。すなわち、X線発生部とカウンタウェイトとの重心は、X線発生部の重心とカウンタウェイトの重心とを結ぶ線分上の点であって、X線発生部の重量とX線発生部の重心からの距離とを掛け合わせた値と、カウンタウェイトの重量とカウンタウェイトの重心からの距離とを掛け合わせた値とが等しくなるような点である。
したがって、カウンタウェイトは、X線発生部の重量および重心の位置、前記回転の中心の位置とに基づいて、第1および第2の位置関係においてX線発生部とカウンタウェイトとの重心が前記回転の中心と一致するように、その重量、重心を決めるための形状、おおよび配置が設計されるものである。
ファン角とは、X線発生部から発生するX線ビームのチャネル方向における照射角を意味するものである。
なお、X線発生部の位置をずらすことで、断層像の再構成可能な領域の大きさが変化する仕組みの詳細は、本願出願人による特願2006−316100に開示されている。
本発明のX線CTシステムによれば、移動手段によりX線発生部とカウンタウェイトのX線検出部に対する相対的な位置関係を変えるだけで断層像の再構成可能な領域を変えることができ、システムの大きさをほとんど変えずに、撮影可能な領域を必要に応じて変えることができる。また、上記第1および第2の位置関係において、X線発生部とカウンタウェイトとの重心はこれらの回転の中心に一致しているので、X線発生部を移動させてもウェイトバランス(weight balance)が保たれ、当該回転が安定し、高速回転も可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態におけるX線CTシステムの構成を示す図である。なお、ここでは、図面上水平な方向をx軸方向、図面上鉛直な方向をy軸方向、図面に垂直な方向をz軸方向とする。
図示の如く、本システムは、被検体(患者)へのX線照射と被検体を透過したX線を検出するガントリ100と、ガントリ100に対して各種動作設定を行うとともに、ガントリ100から出力されてきたデータに基づいて断層像を再構成し出力(表示)する操作コンソール(console)200を含む構成である。
ガントリ100は、その全体の制御をつかさどるメインコントローラ(main controller)10をはじめ以下の構成を備える。
すなわち、ガントリ100は、操作コンソール200との通信を行うためのインタフェース(interface)11および12、テーブル(table)14上に横たえた被検体をz軸方向(一般に患者の体軸の方向に一致する方向)に搬送するための空洞部を有する回転部13を備える。
回転部13の内部には、X線管15、X線の照射範囲を制限するための開口を有するコリメータ17、コリメータ17のx軸方向およびz軸方向の開口幅を調整するための開口制御モータ(motor)18、コリメータ17のx軸方向およびz軸方向の位置を調整するための位置制御モータ20、X線管15を移動させるためのX線管移動制御モータ30、X線管15が移動してとり得る位置および向きを定めるX線管移動ガイド(guide)31、コリメータ17および空洞部を経由してきたX線管15からのX線ビームを検出するための複数(例えば1,000個)のX線検出素子を有するものであって、空洞部を挟んでX線管15と対向して配されたX線検出部22、X線検出部22の各X線検出素子からの出力に基づきデータを収集するデータ収集部23、X線検出部22を挟んでX線管15と対向して配されたカウンタウェイト28、カウンタウェイト28を移動させるためのカウンタウェイト移動制御モータ33、ならびに、カウンタウェイト28が移動してとり得る位置及び向きを定めるカウンタウェイト移動ガイド34が設けられている。
X線管15、開口制御モータ18、位置制御モータ20、X線管移動制御モータ30、カウンタウェイト移動制御モータ33は、それぞれ、X線管コントローラ16、開口制御モータドライバ(motor driver)19、位置制御モータドライバ21、X線管移動制御モータドライバ29、カウンタウェイト移動制御モータドライバ32により駆動が制御される。
回転部13は、その位置関係を維持した状態で空洞部の周りを回転するように構成されている。また、回転部13は、回転部13全体のうち、X線管15、これに付随するコリメータ17およびカウンタウェイト28(厳密にはこれらを支持する部材の一部を含む)を除く他の構成部分の重心が、回転部13の回転中心と一致するように設計されている。回転部13の回転は、回転モータドライバ24からの駆動信号により駆動される回転モータ25によって行われる。また、被検体を載置するテーブル14は、z軸方向への搬送がなされるが、その駆動は、テーブルモータドライバ27からの駆動信号により駆動されるテーブルモータ26によって行われる。
メインコントローラ10は、インタフェース11を介して受信した各種コマンドの解析を行い、それに基づいて上記のX線管コントローラ16、開口制御モータドライバ19、位置制御モータドライバ21、回転モータドライバ24、テーブルモータドライバ27、データ収集部23、X線管移動制御モータドライバ29、およびカウンタウェイト移動制御モータドライバ32に対し、各種制御信号を出力することになる。
また、データ収集部23で収集されたデータは、インタフェース12を介して操作コンソール200に送出される。
一方、操作コンソール200は、いわゆるワークステーション(work station)であり、図示するように、装置全体の制御をつかさどるCPU51、ブートプログラム(boot program)等を記憶しているROM52、主記憶装置として機能するRAM53をはじめ、以下の構成を備える。
HDD54は、ハードディスク(hard disk)装置であって、ここにOSのほか、ガントリ100に各種指示を与えたり、ガントリ100より受信したデータに基づく断層像の再構成および表示などを実行させたりするための画像処理プログラムが格納されている。また、VRAM55は表示しようとするイメージデータ(image data)を展開するメモリ(memory)であり、ここにイメージデータ等を展開することでモニタ(monitor)56に表示させることができる。57および58はそれぞれ、各種設定を行うためのキーボード(key bord)およびマウス(mouse)である。また、59および60はガントリ100と通信を行うためのインタフェースであり、それぞれガントリ100のインタフェース11および12に接続される。
なお、X線管15およびコリメータ17は本発明におけるX線発生部の一例であり、X線検出部22は本発明におけるX線検出部の一例であり、X線管移動制御モータドライバ29、X線管移動制御モータ30、X線管移動ガイド31、カウンタウェイト移動制御モータドライバ32、カウンタウェイト移動制御モータ33、およびカウンタウェイト移動ガイド34は本発明における移動手段の一例である。
本実施形態におけるX線CTシステムの構成は概ね上記のとおりであるが、次にX線管15、コリメータ17、X線検出部22、カウンタウェイト28、X線管移動ガイド31、カウンタウェイト移動ガイド34の構造を、図2を用いてより詳しく説明する。
図2は、ガントリ回転部13の概略構成図であり、具体的には、X線管15、コリメータ17、X線検出部22、カウンタウェイト28、X線管移動ガイド31、カウンタウェイト移動ガイド34の要部構成を示している。
これらの構成要素は回転部13の所定の基部に支持されて図示のような位置関係を有している。この基部としては、例えば図示の如くドーナツ(doughnut)形状を有する金属の円板を考えることができるが、上記の構成要素を支持することができ、空洞部の回りに回転可能なものであればいかなるものであってもよい。
X線管15とX線検出部22とは、上述の通り、空洞部を挟んで相対向して配置されている。コリメータ17は、X線管15と空洞部の間に配置されており、X線管15からのX線ビームBcはコリメータ17でチャネル方向のファン角αおよびスライス方向の照射角が調整され、X線検出部22のX線検出領域に照射される。
X線検出部22は、複数のX線検出素子が2次元的に配列された、すなわち、チャネル方向とスライス(slice)方向とにマトリクス(matrix)状に配列されたものである。なお、X線検出部22は、複数のX線検出素子が1次元的に配列された、すなわち、チャネル方向に一列に配列されたものであってもよい。
X線管移動ガイド31とカウンタウェイト移動ガイド34は、xy平面上で弧(厳密な弧に限定されない)を描くように曲がったレール(rail)形状を有する。X線管移動ガイド31はX線管15の背部に配置されており、カウンタウェイト移動ガイド34はX線検出部22に対して空洞部の反対側に配置されている。
これら各ガイドは、例えば、ガイドの長手方向の両端点が、第1および第2の位置関係におけるX線管15とカウンタウェイト28の各位置と対応するように設計されたものを想定することができるが、もちろん、ガイド上の端点以外の所定位置がこれらの各位置と対応するように設計されたものであってもよい。また、各ガイドとガイドに沿って移動するもの(X線管15およびカウンタウェイト28)との相対的な位置関係は、特にこれらに限定されない。
カウンタウェイト28は、ここでは直方形状としているが、このような形状に限定されない。例えば、球状、円柱状、立方形状などであってもよい。カウンタウェイト28としては、例えば、銅、鉛、鉄などの金属、水溶液を封入した箱などで構成されるものを考えることができるが、重りとしての役割を果たすものであれば、いかなるものであってもよい。
X線管15とコリメータ17とは不図示の部材で結合されており、これらは共にX線管移動ガイド31に沿って移動可能に支持されている。また、カウンタウェイト28は、カウンタウェイト移動ガイド34に沿って移動可能に支持されている。なお、カウンタウェイト移動ガイド34は、回転部13の基部ではなくX線検出部22に支持されていてもよい。
同図において、X線管15は、集束電極およびフィラメント(filament)を内蔵する陰極スリーブ(sleeve)と、回転するターゲット(target)とをハウジング(housing)に収容した構造であり、焦点FからX線を放射する。そして、X線管15から放射されたX線が、コリメータ17が形成するスリットSを通過することによって、所定のX線照射角(ファン角)を有するコーンビーム(corn beam)Bcが形成される。
上記したX線検出部22は、複数個、例えば1000個のX線検出素子(検出チャネル)で一列の検出器を形成し、この検出器がz軸方向(テーブル14の搬送方向に一致する)に複数列、例えば8列、配列された構成である。なお、コーンビームのx軸方向およびz軸方向における各ファン角は、X線の照射範囲がX線検出部22の検出範囲すなわち検出面に略一致するように調整される。これにより、いわゆる多列マルチスライス(multi slice)X線CTを実現する。
上記構成において、コリメータ17によって形成されるスリットSのx軸方向およびz軸方向の幅(以下、単に開口幅という)、コリメータ17のx軸方向およびz軸方向の位置はそれぞれ、機械的動作を行わせることで調整可能である。なお、コリメータ17の構造としては、例えば、特開2005−46199号公報に記載されているコリメータの構造を応用することができる。
X線管移動ガイド31およびカウンタウェイト移動ガイド34は、それぞれ、X線管15とカウンタウェイト28を移動可能に支持しており、このようなガイドとしては、例えば、THK社製のLMガイドシリーズ(guide series)やその他ベアリング(baring)方式のもの等を用いることができる。X線管15とカウンタウェイト28は、これらのガイド上を走行して複数の所定の位置で停止することができ、これにより、断層像の再構成可能な領域の大きさを変えることができる。なお、詳細については後述する。
かかる構成のX線CTシステムにおいて、投影データの収集は、例えば、次のように行われる。
まず、被検体を回転部13の空洞部に位置させた状態でz軸方向の位置を固定し、X線管15からのX線ビームを被検体70に照射し(X線の投影)、その透過X線をX線検出部22で検出する。そして、この透過X線の検出を、X線管15とX線検出部22を被検体70の周囲を回転させながら、すなわち、投影角度(ビュー(view)角度)を変化させながら、複数N(例えば、N=1,000)のビュー方向で、例えば360度分行う。
検出された各透過X線は、データ収集部23でディジタル(digital)値に変換されて投影データとしてインタフェース12を介して操作コンソール200に転送される。これら一連の工程を1つの単位として1スキャンとよぶ。そして、順次z軸方向にスキャン位置を所定量移動して、次のスキャンを行っていく。このようなスキャン方式はアキシャルスキャン(axial scan)方式とよばれるが、ガントリ回転部13の回転に合わせてテーブル14を連続的に移動させながら(X線管15とX線検出部22とが被検体の周囲をらせん状に周回することになる)投影データを収集する、ヘリカルスキャン(helical scan)方式であってもよい。
操作コンソール200は、ガントリ100から転送されてくる投影データをHDD54に格納するとともに、例えば、所定の再構成関数とたたみ込み演算を行い、バックプロジェクション(back projection)処理により断層像を再構成する。ここで、操作コンソール200は、スキャン処理中にガントリ100から順次転送されてくる投影データからリアルタイム(real time)に断層像を再構成し、常に最新の断層像をモニタ56に表示させることが可能である。さらに、HDD54に格納されている投影データを呼び出して改めて画像再構成を行わせることも可能である。
ここで、X線管15とカウンタウェイト28の位置関係により、断層像の再構成可能な領域が変化することについて説明する。
図3は、本実施形態における、X線管15とカウンタウェイト28の移動前後での位置関係を示した図である。
X線管15およびコリメータ17(以下、これらを合わせてX線発生部15′という)とカウンタウェイト28は、X線発生部15′とカウンタウェイト28のX線検出部22に対する相対的な位置関係が、X線発生部15′とカウンタウェイト28との重心が回転中心ICと一致する位置関係であって、回転中心ICとX線検出部22のX線検出領域の中心DCとを通る直線Lと、被検体70の体軸Aとがなす基準面からのX線管15のX線焦点Fの垂直成分が互いに異なる第1の位置関係と第2の位置関係とをとり得るように移動する。なお、本実施形態では、第1の位置関係は、X線発生部15′とカウンタウェイト28の位置が回転中心ICとX線検出部22のX線検出領域の中心DCとを通る直線L上にある位置関係であり、第2の位置関係は、X線発生部15′とカウンタウェイト28の位置が直線L上から外れた位置関係である。ただし、第2の位置関係は、第1の位置関係からのずれ角を90度未満とし、X線管15のX線焦点Fが第1の位置関係におけるコーンビームBcの照射空間外となるような位置関係である。
T1,F1,W1は、第1の位置関係におけるX線発生部15′の重心、X線管15のX線焦点、カウンタウェイト28の重心の位置をそれぞれ表しており、T2,F2,W2は、第2の位置関係におけるX線発生部15′の重心、X線管15のX線焦点、カウンタウェイト28の重心の位置をそれぞれ表している。また、D1,D2は、回転軸ICに垂直で回転中心ICを含む面上におけるX線検出部22の両端点を表す。
コリメータ17はここでは図示を省略しているが、その開口部は固定されている。したがって、X線管15からのコーンビームのファン角は常に一定であり、その照射方向は、X線管15のxy平面上の向きに応じて変化する。
X線管移動ガイド31は、第1および第2の位置関係の両方において、X線発生部15′の位置および向きを、X線管15からのX線ビームのファン角を同一としてX線ビームの照射範囲がX線検出部22のX線検出領域の範囲に略一致するような位置および向きにすべく、X線発生部15′を移動するものである。つまり、X線発生部15′はX線管移動ガイド31に沿って第1および第2の位置関係に対応した所定の位置に移動するだけで、X線ビームの照射範囲が、コリメータ17の調整なしに、X線検出部22のX線検出領域の範囲に自動的に一致するようになっている。したがって、ここでのX線発生部15′の移動は、幾何学的に考えると、単純な回転移動ではない。
X線発生部15′およびカウンタウェイト28が第1の位置関係(標準状態)にあるときは、X線管15からはコーンビームBc1がX線検出部22に向けて照射される。この場合、回転部13を回転させたときに、断層像の再構成に必要な回転角180度分の各ビューの投影データが得られる範囲は、回転中心ICを中心とし、X線焦点F1と端点D1またはD2とを結ぶ直線に内接する半径r1の円領域P1となる。したがって、この場合の再構成可能な領域は、円領域P1となる。
一方、X線管15およびカウンタウェイト28が第2の位置関係にあるときは、X線管15からはコーンビームBc2がX線検出部22に向けて照射される。この場合、回転部13を回転させたときに、断層像の再構成に必要な回転角180度分の各ビューの投影データが得られる範囲は、回転中心ICを中心とし、X線焦点F2と端点D1とを結ぶ直線に内接する半径r2の円領域P2となる。したがって、この場合の再構成可能な領域は、円領域P2となる。すなわち、第2の位置関係においては、再構成可能な領域の大きさが第1の位置関係のときに比べて大きくなっている。
なお、円領域P1については、回転部13を180度+X線ビームのファン角α回転させるハーフスキャン(half scan)により断層像の再構成が可能であるが、円領域P2については、回転部13を360度回転させるフルスキャン(full scan)により断層像の再構成が可能になる。
このようにして、X線発生部15′とカウンタウェイト28の位置関係の切換えにより、断層像の再構成可能な領域すなわち撮影可能領域を大小切り換えることができる。
次に、本実施形態によるX線CTシステムの動作について説明する。
図4は、本実施形態によるX線CTシステムにおける一連の処理の例を示すフローチャート(flow chart)である。このフローチャートに対応するプログラムは、操作コンソール200のハードディスク54に記憶された画像処理プログラムに含まれ、電源投入後、RAM53にロード(load)されてCPU51により実行されるものである。
まず、スキャン計画を立てる(ステップ(step)S1)。例えば、画像処理プログラムにより提供される操作コンソール200にて、GUIを介して、スライス厚、スキャン開始/終了位置、撮影領域の大小の別、X線管15に与える電流値、ガントリ回転部13の回転速度等のスキャン条件が設定される。設定されたスキャン条件はRAM53に記憶される。
次に、スキャン開始指示がなされたか否かをキーボード57またはマウス58の入力に基づき判断する(ステップS2)。スキャン開始指示がなされると、ステップS2で設定したスキャン条件をパラメータ(parameter)とするスキャン開始指令をガントリ100に送信する(ステップS3)。
すると、ガントリ100のメインコントローラ10は、受信したパラメータに基づいて、設定された撮影領域の大小を判断する(ステップS4)。ステップS4で、撮影領域が小であると判断されると、メインコントローラ10はX線管移動制御モータドライバ31およびカウンタウェイト位置制御モータドライバ33に指令を出し、X線発生部15′およびカウンタウェイト28を第1の位置関係(標準状態)に移動させ、撮影領域を円領域P1に設定する(ステップS5)。既に第1の位置関係にあるときには、そのままにする。一方、ステップS4で、撮影領域が大であると判断されると、メインコントローラ10はX線管移動制御モータドライバ31およびカウンタウェイト位置制御モータドライバ33に指令を出し、X線発生部15′およびカウンタウェイト28を第2の位置関係に移動させ、撮影領域を円領域P2に設定する(ステップS6)。既に第2の位置関係にあるときには、そのままにする。
メインコントローラ10は、受信したパラメータに基づいて各コントローラおよび各ドライバに指令を送信し、設定されたスキャン条件で被検体をスキャンする。
操作コンソール200は、そのスキャンによって得られたデータをガントリ100から受信し(ステップS7)、受信データに対する処理が全て終了したかどうかを監視している(ステップS8)。
受信データに対する処理が全て終了するまでは、以下の処理を行う。
受信データに対して、リファレンス(reference)補正、ビームハードニング(beam hardning)補正、X線検出器の物理特性の補正など、所定の前処理を行う(ステップS9)。これらの前処理は必要に応じて選択的に行われる。なお、このような前処理の後に、さらに散乱線補正を行ってもよい。
そして、ステップS9で前処理が行われたX線投影データを用いて画像再構成処理を実施して被検体のX線断層像を生成し(ステップS10)、モニタ56にそのX線断層像を表示出力する(ステップS11)。
以上説明した本実施形態によれば、移動手段によりX線発生部15′とカウンタウェイト28のX線検出部22に対する相対的な位置関係を変えるだけで断層像の再構成可能な領域を変えることができ、システムの大きさをほとんど変えずに、撮影可能な領域を必要に応じて変えることができる。また、上記第1および第2の位置関係において、X線発生部15′とカウンタウェイト28との重心はこれらの回転中心ICに一致しているので、X線管15を移動させてもウェイトバランスが保たれ、当該回転が安定し、高速回転も可能となる。
また、本実施形態によれば、移動手段を構成するX線管移動ガイド31が、X線管15の位置および向きを、X線管15からのX線ビームのファン角を同一としてX線ビームの照射範囲がX線検出部22のX線検出領域の範囲に略一致するような位置および向きにすべく、X線管15を移動させるので、X線管15の移動後にX線の照射範囲を調整する必要がなく、撮影可能領域の切換えを簡便に行うことができる。
(第2の実施形態)
本実施形態によるX線CTシステムは、以下に説明する特徴を除いて上記第1の実施形態と基本的に同じである。そこで、ここでは、その構成、構造、各構成要素の主要機能等についての説明は省略する。
図5は、本実施形態における、X線発生部15′とカウンタウェイト28の移動前後での位置関係を示した図である。
本実施形態では、移動手段を構成するX線管移動ガイド31は、X線管15のX線焦点が、第1の位置関係におけるX線焦点F1と、X線検出部22の回転軸ICに垂直で回転中心ICを含む面上におけるX線検出部22の両端点D1,D2とを通る円Ctdの円周に沿って動くように、X線管およびコリメータ17で構成されるX線発生部15′を移動させるものであり、X線の照射範囲の調整を、必要に応じて、X線発生部15′の首振り機構35あるいはコリメータ17により行う。なお、首振り機構35は、X線発生部15′の向きを回転軸ICに垂直な面に沿って変化させる。
また、本実施形態では、移動手段を構成するX線管移動ガイド31およびカウンタウェイト移動ガイド34を、X線発生部15′およびカウンタウェイト28をこれらの重心が回転中心ICに一致する位置関係を保ちながら連続的に移動させるものとし、このような連続的な移動により第2の位置関係を連続的にとり得るようにしている。
T1,F1,W1は、第1の位置関係におけるX線発生部15′の重心、X線焦点、カウンタウェイト28の重心の位置をそれぞれ表しており、T2,F2,W2は、第2の位置関係におけるX線発生部15′の重心、X線焦点、カウンタウェイト28の重心の位置をそれぞれ表している。また、D1,D2は、X線検出部22の回転軸ICに垂直で回転中心ICを含む面上におけるX線検出部22の両端点を表す。
ここで、直線F2D1および直線F2D2は、X線発生部15′が第2の位置関係にあるときに、X線の照射範囲をX線検出部22の検出面に一致させるのに必要なコーンビームBc21の輪郭に一致する。また、上述のとおり、第2の位置関係におけるX線焦点F2は、F1,D1,D2の3点を通る円Ctdの円周上にあるから、円周角の定理により、角D1F2D2は常に一定となる。したがって、X線発生部15′はどこに移動しても照射すべきコーンビームBc21のファン角は常に一定となる。
一方、X線発生部15′が第2の位置関係にあるときにX線管15から照射されるX線ビームは、図で示すようなコーンビームBc20となり、実際に照射すべきコーンビームBc21とは完全には一致せず、X線焦点F2がX線焦点F1から遠くなるほどそのずれは広がる。
したがって、照射すべきコーンビームBc21のファン角は常に一定であるから、上記したX線ビームの照射方向のずれが無視できる程度である場合には、あるいは、無視できるように予めX線ビームの照射範囲をX線検出部22の検出面より少し広めに設定する場合には、X線発生部15′がいずれの位置に移動しても、X線ビームの照射範囲の調整なしに、X線ビームの照射範囲をX線検出部22のX線検出領域の範囲に略一致させることができ、断層像の再構成可能な領域を連続的に変えることができる。
しかしながら、上記したX線ビームの照射方向のずれが無視できない場合には、X線ビームの照射範囲を制御する手段が必要になる。
図6は、X線発生部15′に首振り機構35を設け、X線管15のxy平面上の向きを変えて、X線ビームの照射方向のずれを補正する様子を示した図であり、図7は、コリメータ17の開口部を変えて、X線ビームの照射方向のずれを補正する様子を示した図である。
このようなX線ビームの照射範囲を制御する手段があれば、X線発生部15′がいずれの位置に移動しても、X線ビームの照射範囲をX線検出部22のX線検出領域の範囲に略一致させることができ、断層像の再構成可能な領域を連続的に変えることができる。
以上説明した本実施形態によれば、断層像の再構成可能な領域の大きさを所定範囲内で連続的に変えることができるので、撮影領域の大きさを必要かつ十分な大きさに設定することができ、被検体への被爆量と断層像の画質とのバランスがとれた撮影が可能となる。
なお、本実施形態では、X線管移動ガイド31を、X線管15のX線焦点が第1の位置関係におけるX線焦点F1とX線検出部22の両端点D1,D2とを通る円Ctdの円周に沿って動くようにX線発生部15′を移動させるものとしたが、X線発生部15′をこれとは別の曲線あるいは直線上で移動させるものであってもよい。この場合、X線ビームの照射範囲を制御する手段を、X線発生部15′の首振り機構35およびコリメータ17の組合せとすれば、X線発生部15′がいずれの位置に移動しても、X線ビームの照射範囲をX線検出部22の検出面に略一致させることができ、断層像の再構成可能な領域を連続的に変えることができる。
また、本実施形態では、移動手段は、モータとそのドライバを用いた電動式のものであったが、例えば、移動手段を機械仕掛けとし、操作者がX線発生部15′およびカウンタウェイト28の位置を手動で移動できるものとしてもよい。この場合、X線発生部15′およびカウンタウェイト28の位置をレバー(lever)などで簡単に切換え可能に設計することが望ましい。
また、本実施形態では、X線発生部15′に対応するカウンタウェイト28を設け、X線発生部15′とカウンタウェイト28との重心が回転中心ICに一致するように、X線発生部15′とカウンタウェイト28を移動させているが、他の方法として、例えば、X線発生部15′を移動したときに生じる回転部13全体の重心のずれを補正するための補正ウェイトとこの補正ウェイトを移動させる手段とを設け、X線発生部15′が移動した場合に、当該補正ウェイトを上記重心のずれが補正される位置に移動させるようにしてもよい。つまり、この場合には、X線発生部15′と補正ウェイトとの重心は、回転中心ICに必ずしも一致しなくてよく、回転部13全体の重心が回転中心ICに一致していればよい。
なお、これらの実施形態は、本発明を実施するための最良の形態の一例であり、本発明はこれらの実施形態に限定されない。すなわち、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない限り、あらゆる変更、追加、組合せが可能である。
また、コンピュータ(computer)を本発明のX線CTシステムあるいはその各手段として機能させるためのプログラムも本発明の実施形態の一例である。なお、このプログラムは、インターネット(internet)等のネットワーク(network)を介して、ダウンロード(down load)、配信等によって供給してもよいし、このプログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記録して供給するようにしてもよい。
第1の実施形態によるX線CTシステムの構成を示す図 ガントリ回転部の概略構成図 第1の実施形態におけるX線管とカウンタウェイトの移動前後での位置関係を示す図 第1の実施形態によるX線CTシステムにおける一連の処理の例を示すフローチャート 第2の実施形態におけるX線管とカウンタウェイトの移動前後での位置関係を示す図 X線管の首振り機構によりX線の照射方向のずれを補正する様子を示した図 コリメータによりX線の照射方向のずれを補正する様子を示した図
符号の説明
10 メインコントローラ
11,12 インタフェース
13 回転部
14 テーブル
15 X線管(X線発生部)
16 X線管コントローラ
17 コリメータ(X線発生部,コリメータ)
18 開口制御モータ
19 開口制御モータドライバ
20 位置制御モータ
21 位置制御モータドライバ
22 X線検出部(X線検出部)
23 データ収集部
24 回転モータドライバ
25 回転モータ
26 テーブルモータ
27 テーブルモータドライバ
28 カウンタウェイト(カウンタウェイト)
29 X線管移動制御モータドライバ(移動手段)
30 X線管移動制御モータ(移動手段)
31 X線管移動ガイド(移動手段)
32 カウンタウェイト移動制御モータドライバ(移動手段)
33 カウンタウェイト移動制御モータ(移動手段)
34 カウンタウェイト移動ガイド(移動手段)
35 首振り機構(首振り機構)
51 CPU
52 ROM
53 RAM
54 HDD
55 VRAM
56 モニタ
57 キーボード
58 マウス
59,60 インタフェース
70 被検体
100 ガントリ
200 操作コンソール

Claims (8)

  1. X線ビームを発生するX線発生部と、多数のX線検出素子が1次元または2次元的に配列されてなるX線検出部とを被検体の体軸の周りに相対向させて回転可能に設け、前記被検体をスキャンして得られた投影データに基づいて被検体の断層像を再構成するX線CTシステムであって、
    前記X線検出部を挟んで前記X線発生部と対向する位置に配されたカウンタウェイトと、
    前記X線発生部と前記カウンタウェイトの前記X線検出部に対する相対的な位置関係が、前記X線発生部と前記カウンタウェイトとの重心が前記回転の中心と一致する位置関係であって、前記回転の中心と前記X線検出部のX線検出領域の中心とを通る直線と、前記被検体の体軸とがなす基準面からの前記X線発生部のX線焦点の垂直成分が互いに異なる第1の位置関係と第2の位置関係とをとり得るように、前記X線発生部と前記カウンタウェイトを移動させる移動手段と、を備えたX線CTシステム。
  2. 前記第1の位置関係は、前記X線発生部と前記カウンタウェイトの位置が前記直線上にある位置関係であり、
    前記第2の位置関係は、前記X線発生部と前記カウンタウェイトの位置が前記直線上から外れた位置関係である請求項1に記載のX線CTシステム。
  3. 前記移動手段は、前記X線発生部の位置および向きを、前記X線発生部からのX線ビームのファン角を同一としてX線ビームの照射範囲が前記X線検出部の検出領域の範囲に略一致するような位置および向きにすべく、前記X線発生部を移動させるものである請求項1または請求項2に記載のX線CTシステム。
  4. 前記X線発生部からのX線ビームの照射範囲が前記X線検出部のX線検出領域の範囲に略一致するように、前記X線ビームの照射範囲を制御するX線照射範囲制御手段をさらに備えた請求項1または請求項2に記載のX線CTシステム。
  5. 前記X線照射範囲制御手段は、前記X線発生部の向きを前記回転の軸に垂直な面に沿って変化させる首振り機構を含む請求項4に記載のX線CTシステム。
  6. 前記X線照射範囲制御手段は、前記X線発生部からのX線ビームの照射範囲を制限するスリットを形成するコリメータを含む請求項4または請求項5に記載のX線CTシステム。
  7. 前記移動手段は、前記X線発生部および前記カウンタウェイトを、前記重心が前記回転の中心に一致する位置関係を保ちながら連続的に移動させることが可能なものである請求項4から請求項6のいずれか1項に記載のX線CTシステム。
  8. 前記移動手段は、前記X線発生部のX線焦点が、前記第1の位置関係における前記X線焦点と、前記回転の軸に垂直で前記回転の中心を含む面上における前記X線検出部の両端点とを通る円の円周に沿って動くように、前記X線発生部を移動させるものである請求項7に記載のX線CTシステム。
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