JP2014122592A - 建設機械の浄化装置 - Google Patents

建設機械の浄化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014122592A
JP2014122592A JP2012279542A JP2012279542A JP2014122592A JP 2014122592 A JP2014122592 A JP 2014122592A JP 2012279542 A JP2012279542 A JP 2012279542A JP 2012279542 A JP2012279542 A JP 2012279542A JP 2014122592 A JP2014122592 A JP 2014122592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
upstream
downstream
fastening member
purification
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012279542A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuto Fujii
篤人 藤井
Hajime Yoshida
肇 吉田
Shuhei Noguchi
修平 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2012279542A priority Critical patent/JP2014122592A/ja
Publication of JP2014122592A publication Critical patent/JP2014122592A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

【課題】締結部材の取付け取外しを容易に行うことができる建設機械の浄化装置を提供する。
【解決手段】上流筒体23の上流筒体フランジ24Cとフィルタ筒体30のフィルタ筒体フランジ31Bとの間は、上流側締結部材33により締結する。下流筒体27の下流筒体フランジ28Cとフィルタ筒体30のフィルタ筒体フランジ31Cとの間は、下流側締結部材34により締結する。上流側締結部材33と下流側締結部材34は、外形が円弧状をなし周方向に離間して配置される複数の枠部材35,36と、これら両枠部材35,36を周方向の間隔を持って接続する接続部材37と、接続部材37によって接続された複数の接続ずみ枠部材39の始端39Aと終端39Bとを着脱可能に締着する締着部材38とにより構成する。
【選択図】図6

Description

本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械に搭載されエンジンの排気ガス中から有害物質を除去するのに好適に用いられる建設機械の浄化装置に関する。
一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより構成されている。上部旋回体は、旋回フレームの後部に油圧ポンプを駆動するためのエンジンを搭載し、旋回フレームの前側にキャブ、燃料タンク、作動油タンク等を搭載している。
ここで、建設機械の原動機となるエンジンには、一般的にディーゼルエンジンが用いられている。このようなディーゼルエンジンから排出される排気ガス中には、例えば粒子状物質(PM:Particulate Matter)、窒素酸化物(NOx)等の有害物質が含まれることがある。このため、建設機械には、エンジンの排気ガス通路を形成する排気管に排気ガスを浄化する浄化装置が設けられている。
浄化装置は、排気ガス中に含まれる一酸化窒素(NO)、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等を酸化して除去する酸化触媒(例えば、Diesel Oxidation Catalyst、略してDOCとも呼ばれている)と、該酸化触媒の下流側に配置され排気ガス中の粒子状物質を捕集して除去する粒子状物質除去フィルタ(例えば、Diesel Particulate Filter、略してDPFとも呼ばれている)とを含んで構成されている(特許文献1、特許文献2参照)。
この種の従来技術による浄化装置は、エンジンから排出される排気ガスの流れ方向の上流側に設けられた上流筒体と、該上流筒体よりも下流側に設けられた下流筒体と、これら上流筒体と下流筒体との間に接続して設けられた浄化部筒体とを備えて構成されている。浄化部筒体の内部には、排気ガスを浄化処理するための粒子状物質除去フィルタ、酸化触媒、選択還元触媒等の処理部材が内蔵されている。上流筒体、浄化部筒体、下流筒体は、フランジ接続、インロー嵌合等の手段を用いて互いに直列に接続された状態で、上部旋回体に設けられたエンジン等の構造体に取付けられる構成となっている。
特開2003−120277号公報 特開2010−19188号公報
ところで、処理部材、例えば粒子状物質除去フィルタは、クリーニング等のメンテナンス作業を定期的に行う必要がある。このメンテナンス作業は、上流筒体と下流筒体との間から浄化部筒体を取外して行う。ここで、上流筒体と浄化部筒体との締結、および、浄化部筒体と下流側筒体との締結を、例えばボルト・ナットにより行う構成の場合は、浄化部筒体を取外すときに、多くのボルト・ナットを取外す必要がある。このため、浄化部筒体の取外し作業が面倒になるおそれがある。
特許文献1による従来技術は、上流筒体と浄化部筒体との間の締結、および、浄化部筒体と下流側筒体との間の締結を、V字クランプと呼ばれる締結部材で行う構成となっている。この締結部材は、略V字型の断面形状を有する半円弧状の2個の枠部材の一端側を、ヒンジにより回動可能に連結し、他端側をボルト・ナットにより着脱可能に締着する構成となっている。上流筒体、下流筒体等に対する締結部材の取付け取外しは、半円弧状の2個の枠部材を、一端側のヒンジを中心として揺動させ、各枠部材の他端側の間隔を広げる(開く)ことにより行う。
この構成の場合は、締結部材の取付け取外しのときに、2個の枠部材の可動範囲がヒンジを中心とした揺動に限られ、締結部材全体の変形の自由度が少ない。このため、締結部材を上流筒体、下流筒体等の周囲に配置するときや周囲から取外すときに、浄化装置の周囲のハーネス、突起物等の障害物(干渉物)から締結部材を避ける作業が面倒になるおそれがある。特にミニショベルと呼ばれる小型の油圧ショベルは、エンジンおよび浄化装置の周囲の空間が非常に狭くなる。このため、可動範囲が限られた締結部材で行う取付け取り外し作業は、さらに面倒になる。
特許文献2による従来技術は、浄化部筒体の両端を上流筒体の端部と下流筒体の端部とにインロー嵌合させる構成となっている。この構成の場合は、上流筒体と下流筒体との間から浄化部筒体を上方に取外すときに、この取外しに先立って、上流筒体と下流筒体とを浄化部筒体から軸方向に大きく退避させインロー嵌合を解除させる必要がある。このため、浄化部筒体の取外し作業が面倒になるおそれがある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、締結部材の取付け取外しを容易に行うことができる建設機械の浄化装置を提供することを目的としている。
本発明による建設機械の浄化装置は、車体に搭載されたエンジンの排気ガス通路に設けられ下流側端部に上流筒体フランジを有する上流筒体と、該上流筒体よりも下流側に設けられ上流側端部に下流筒体フランジを有する下流筒体と、前記上流筒体と下流筒体との間に接続して設けられ排気ガスを浄化処理するための処理部材が内蔵され上流側端部と下流側端部にそれぞれ浄化部筒体フランジを有する1個または複数個の浄化部筒体と、前記上流筒体フランジと浄化部筒体フランジとの間を互いに対面した状態で締結する上流側締結部材と、前記下流筒体フランジと浄化部筒体フランジとの間を互いに対面した状態で締結する下流側締結部材とにより構成してなる。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記上流側締結部材と下流側締結部材とのうちの少なくとも一方の締結部材は、互いに対面する2つのフランジを接続するために外形がフランジを嵌合する円弧状をなし周方向に離間して配置される複数の枠部材と、周方向に隣合う2つの枠部材の端部にそれぞれ揺動可能に取付けられ両者間を周方向の間隔を持って接続する一または複数の接続部材と、該接続部材によって接続された複数の接続ずみ枠部材の始端と終端とを着脱可能に締着する締着部材とにより構成したことにある。
請求項2の発明は、前記接続部材は、一端側と他端側とが隣合う2つの枠部材の端部にそれぞれ揺動可能に取付けられる接続体により構成したことにある。
請求項3の発明は、前記締着部材は、貫通孔を有し隣り合う2つの枠部材のうちの一方の枠部材の端部に取付けられる柱部材と、一端側が前記隣り合う2つの枠部材のうちの他方の枠部材の端部に揺動可能に取付けられ他端側が雄ねじ部となって前記柱部材の貫通孔に挿通される連結体と、該連結体の雄ねじ部に螺合されるナットとにより構成したことにある。
請求項4の発明は、複数個の前記浄化部筒体と、前記浄化部筒体フランジ同士の間を互いに対面した状態で締結する1個または複数個の浄化部締結部材とを備え、該浄化部締結部材は、前記複数の枠部材と、前記一または複数の接続部材と、前記締着部材とにより構成したことにある。
請求項1の発明によれば、締結部材は、外形が円弧状をなし周方向に離間して配置される複数の枠部材と、周方向に隣合う2つの枠部材を周方向の間隔を持って接続する接続部材と、接続ずみ枠部材の始端と終端とを着脱可能に締着する締着部材とにより構成している。この場合、締結部材は、フランジに対する取付け取外しを行うときに、隣合う2つの枠部材のうちの一方の枠部材の端部が、接続部材の一方の端部に対して揺動することに加えて、該接続部材により一方の枠部材に対して間隔を持って接続された他方の枠部材の端部も、接続部材の他方の端部に対して揺動する。
即ち、締結部材は、接続部材によって接続された複数の接続ずみ枠部材の始端と終端との間の少なくとも2個所位置、具体的には、接続部材の一方の端部と一方の枠部材の端部との接続部位、および、接続部材の他方の端部と他方の枠部材の端部との接続部位で、当該接続部位を中心として揺動(変形)させることができる。このため、枠部材および接続部材の可動範囲を大きくすることができ、締結部材全体の変形の自由度を向上することができる。これにより、締結部材を上流筒体、下流筒体等の周囲に配置するときや周囲から取外すときに、浄化装置の周囲のハーネス、突起物等の障害物(干渉物)から締結部材を避ける作業を容易に行うことができる。
しかも、接続部材によって接続された複数の接続ずみ枠部材の始端と終端とは、締着部材により着脱可能に締着する構成としている。このため、可動範囲が大きい接続ずみ枠部材の始端と終端とを締着部材により締着またはその解除をすることで、締結部材の取付け取外しを容易に行うことができる。従って、締結部材の取付け取外し作業の容易化、延いては、上流筒体と下流筒体に対する浄化部筒体の取付け取外しの容易化を図ることができる。
請求項2の発明によれば、接続部材を構成する接続体は、隣合う2つの枠部材の端部にそれぞれ揺動可能に取付けられる。このため、枠部材と接続体の個数、接続体の形状、寸法等を適宜設定することにより、枠部材の可動範囲、延いては、締結部材全体としての変形可能範囲を所望に調整することができる。
請求項3の発明によれば、締着部材は、一方の枠部材の端部に取付けられた柱部材の貫通孔に、他方の枠部材の端部に揺動可能に取付けられた連結体を挿通し、該連結体にナットを螺合することにより、接続ずみ枠部材の始端と終端とを着脱可能に締着することができる。このため、接続ずみ枠部材の始端と終端との締着およびその解除を、柱部材の貫通孔に対する連結体の抜き差し作業と連結体に対するナットの着脱作業とにより容易に行うことができる。
請求項4の発明によれば、複数個の浄化部筒体を備えた構成で、浄化部締結部材を浄化部筒体の周囲に配置するときや周囲から取外すときに、浄化装置の周囲のハーネス、突起物等の障害物(干渉物)から浄化部締結部材を避ける作業を容易に行うことができる。従って、上流側締結部材、下流側締結部材に加え、浄化部締結部材の取付け取外し作業の容易化を図ることができる。
本発明の実施の形態による浄化装置が適用される小型の油圧ショベルを示す正面図である。 旋回フレーム、エンジン、浄化装置等を示す平面図である。 旋回フレーム、エンジン、浄化装置等を示す正面図である。 エンジン、浄化装置載置台、浄化装置を示す正面図である。 エンジン、浄化装置載置台、浄化装置を図4の左側からみた側面図である。 浄化装置載置台、浄化装置を示す斜視図である。 浄化装置を示す縦断面図である。 上流筒体フランジと浄化部筒体フランジと締結部材の枠体とを示す図7中の(VIII)部の拡大断面図である。 上流筒体と下流筒体との間から浄化部筒体を取外す状態を示す図6と同様位置の斜視図である。 浄化装置載置台を示す分解斜視図である。 締結部材を単体で示す斜視図である。 締着部材の締着を解除した状態の締結部材を示す斜視図である。 本発明の第1の変形例による締結部材を単体で示す斜視図である。 本発明の第2の変形例による浄化装置を示す縦断面図である。
以下、本発明に係る浄化装置の実施の形態を、小型の油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図12を参照しつつ詳細に説明する。
図中、1は土砂の掘削作業等に用いられる建設機械としての油圧ショベルを示している。この油圧ショベル1は、左,右のクローラ(履帯)2Aを有する自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載され該下部走行体2と共に車体を構成する上部旋回体3と、該上部旋回体3の前部側に設けられたスイング式の作業装置4とにより大略構成されている。なお、図1に示される油圧ショベル1は、例えば車体重量が3〜7トン程度で、通常、ミニショベルと呼ばれるものである。
上部旋回体3は、下部走行体2の車幅(左,右のクローラ2Aの間隔)とほぼ等しい左,右方向の幅寸法を有し、上方からみてほぼ円形状に形成されている。これにより、油圧ショベル1は、上部旋回体3が下部走行体2上で旋回動作を行ったときに、後述するカウンタウエイト6の後面がほぼ下部走行体2の車幅内に収まる後方小旋回型の油圧ショベルとして構成されている。ここで、上部旋回体3は、後述の旋回フレーム5、カウンタウエイト6、エンジン7、外装カバー20等により構成されている。
5は上部旋回体3のベースとなる旋回フレームで、該旋回フレーム5は、強固な支持構造体をなしている。具体的には、図2に示すように、旋回フレーム5は、左,右方向の中央部を前,後方向に延びる厚肉な平板状の底板5Aと、該底板5Aの上面側に立設され前,後方向に延びた左縦板5B,右縦板5Cと、これら左,右の縦板5B,5Cの前端部に設けられた支持ブラケット5Dと、底板5Aの左側に設けられた略円弧状の左枠部材5Eと、底板5Aの右側に設けられた略円弧状の右枠部材5Fとにより大略構成されている。旋回フレーム5の前端側に位置する支持ブラケット5Dには作業装置4が取付けられ、旋回フレーム5を構成する底板5Aの後端側には、後述のカウンタウエイト6が取付けられている。
6は旋回フレーム5の後端側に設けられたカウンタウエイトで、該カウンタウエイト6は、例えば鋳造手段を用いて一体形成された重量物からなり、作業装置4との重量バランスをとるものである。カウンタウエイト6は、後述のエンジン7を後側から取囲む位置で左,右方向に略円弧状に延びている。
7はカウンタウエイト6の前面側に位置して旋回フレーム5上に搭載されたエンジンで、該エンジン7は、左,右方向に延びる横置き状態に配置されている。エンジン7は、小型の油圧ショベル1に原動機として搭載されるため、例えば小型のディーゼルエンジンを用いて構成されている。エンジン7に左側には、該エンジン7に対して後述する浄化装置載置台11を固定するための一対のブラケット7Aが取付けられている。
エンジン7の左側には油圧ポンプ8が配設され、該油圧ポンプ8は、エンジン7によって駆動されることにより、油圧ショベル1に搭載された各種の油圧アクチュエータに作動用の圧油を供給するものである。一方、エンジン7の右側にはラジエータ、オイルクーラ等の熱交換器9が配設され、該熱交換器9は、エンジン7の冷却ファン7B(図5参照)によって吸込まれた冷却風により、エンジン冷却水、作動油等の流体を冷却するものである。
10はエンジン7に接続して設けられた排気管で、該排気管10は、エンジン7から排出される排気ガスを外部に排出する排気ガス通路の一部をなすものである。ここで、排気管10には、後述する浄化装置22が接続されている。エンジン7から排出される排気ガスは、浄化装置22によって浄化処理、消音処理等が施されてから、油圧ショベル1の外部に排出される。
11はエンジン7の左側に取付けられた浄化装置載置台で、該浄化装置載置台11は、エンジン7に対して後述の浄化装置22を支持するものである。図4〜図6、図9、図10に示すように、浄化装置載置台11は、エンジン7に一対のブラケット7Aを介して取付けられた板状の基体12と、該基体12上に移動可能に取付けられた板状の移動体13とにより構成されている。ここで、基体12は、エンジン7に対し横方向(水平方向)に固定して取付けられ、移動体13は、基体12上を横方向(水平方向)に移動する構成となっている。
基体12には、後述する浄化装置22の上流筒体23を支持する上流筒体支持部材12Aと、下流筒体27を支持する下流筒体支持部材12Bとが、浄化装置22の軸線X−X方向に離間して設けられている。また、基体12には、上流筒体支持部材12Aの両側(軸線X−Xと直交する方向の両側)に位置して一対の上流筒体側貫通孔12C(図10参照)が設けられ、該各貫通孔12Cには、上流筒体23を上流筒体支持部材12Aに固定するための上流筒体側Uボルト14が挿通されている。上流筒体23は、Uボルト14の先端に一対のナット14Aを螺合することにより、上流筒体支持部材12Aに対して固定され、一対のナット14Aを緩めることにより、上流筒体支持部材12A上で軸線X−X方向に移動可能になっている。
さらに、基体12には、下流筒体支持部材12Bの両側(軸線X−Xと直交する方向の両側)に位置して一対の下流筒体側貫通孔12D(図10参照)が設けられ、該各貫通孔12Dには、下流筒体27を下流筒体支持部材12Bに固定するための下流筒体側Uボルト15が挿通されている。下流筒体27は、Uボルト15の先端に一対のナット15Aを螺合することにより、下流筒体支持部材12Bに対して固定され、一対のナット15Aを緩めることにより、下流筒体支持部材12B上で軸線X−X方向に移動可能になっている。
一方、移動体13には、浄化装置22のフィルタ筒体30を支持する浄化部筒体支持部材としてのフィルタ筒体支持部材13Aが設けられている。フィルタ筒体支持部材13Aには、フィルタ筒体30の位置決めを行う位置決め孔13A1(図4参照)が設けられ、該位置決め孔13A1には、後述するフィルタ筒体30の位置決め突起31Dが係合する。移動体13は、上流筒体支持部材12Aと下流筒体支持部材12Bとの間に位置して基体12上に、浄化装置22の軸線X−Xと直交する方向の移動を可能に取付けられている。この場合、移動体13は、凹凸嵌合によるスライド式の案内機構により基体12上で軸線X−Xと直交する方向に案内される構成となっている。
このために、基体12の上面には、移動体13と対応する位置に、軸線X−Xと直交する方向に延び移動体13の幅寸法と同じ幅寸法を有する凹陥部12Eが設けられ、移動体13は、該凹陥部12Eに移動可能に凹凸嵌合している。ここで、移動体13には、フィルタ筒体支持部材13Aから外れた位置にボルト挿通孔13Bが設けられ、基体12の凹陥部12Eでボルト挿通孔13Bに対応する位置には雌ねじ孔12E1が設けられている。移動体13は、ボルト挿通孔13Bに挿通され雌ねじ孔12E1に螺合された固定ボルト13Cにより基体12に対して固定(軸線X−Xと直交する方向の移動を阻止)され、固定ボルト13Cを取外すことでその固定が解除される(移動が許される)。
16は油圧ショベル1のオペレータが着座する運転席で、該運転席16の左,右両側には、作業装置4等を操作するための作業用レバー17が配設されている。さらに、運転席16の前側には走行用レバー・ペダル18が設けられている。運転席16の上側には、運転席16に着座したオペレータを雨水等から保護するキャノピ19が設けられている。
20は旋回フレーム5に設けられた外装カバーで、該外装カバー20は、カウンタウエイト6と共に上部旋回体3の建屋を構成している。ここで、外装カバー20は、カウンタウエイト6の左端側から前方に延びた側面カバーとしての左側面カバー20Aと、該左側面カバー20Aの先端から旋回フレーム5の周囲を覆うように設けられた左スカートカバー20Bと、カウンタウエイト6の右端側から前方に延びた右側面カバー(図示せず)と、該右側面カバーの先端から旋回フレーム5の周囲を覆うように設けられた右スカートカバー(図示せず)と、右側に位置して作動油タンク等を覆った開閉可能なタンクカバー(図示せず)とにより大略構成されている。
上部旋回体3の内部には、カウンタウエイト6、外装カバー20等によって囲まれた機器収容室21が画成され、この機器収容室21内には、エンジン7、油圧ポンプ8、熱交換器9、後述の浄化装置22等の内部機器が収容されている。この場合、左側面カバー20Aは、エンジン7を含む内部機器をメンテナンスするときに開閉させることができる構成となっている。このために、左側面カバー20Aは、旋回フレーム5等に対して着脱可能に取付けられている。
次に、エンジン7から排出される排気ガスを浄化、消音処理する浄化装置22について説明する。
22は排気管10に接続して設けられた浄化装置で、該浄化装置22は、エンジン7から排出される排気ガスを浄化するものである。ここで、浄化装置22は、エンジン7に取付けられた浄化装置載置台11に載置され、軸線X−Xを車体の前,後方向に一致させた状態で油圧ポンプ8の上方に配置されている。浄化装置22は、排気管10と共に排気ガス通路を構成し、上流側から下流側に排気ガスが流通する間に、この排気ガスに含まれる有害物質を除去するものである。
即ち、ディーゼルエンジンからなるエンジン7は、高効率で耐久性にも優れている。しかし、エンジン7の排気ガス中には、粒子状物質(PM)、窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)等の有害物質が含まれている。このため、図7に示すように、浄化装置22は、排気ガス中の一酸化炭素(CO)等を酸化して除去する後述の酸化触媒26と、排気ガス中の粒子状物質(PM)を捕集して除去する後述の粒子状物質除去フィルタ32とを含んで構成されている。
より具体的には、浄化装置22は、後述の上流筒体23と下流筒体27とフィルタ筒体30とからなる3個の筒体を、上流側締結部材33と下流側締結部材34とにより直列に接続する構成となっている。また、図7に示すように、上流筒体23には、酸化触媒26が収容され、下流筒体27には消音機能をもった流出管29の上流側が収容され、上流筒体23と下流筒体27とに対して取外し可能に設けられたフィルタ筒体30には、粒子状物質除去フィルタ32が収容されている。
23はエンジン7の排気ガス通路の上流側となる浄化装置22の前側位置に設けられた上流筒体で、該上流筒体23は、排気ガスが流入する入口部分を構成している。ここで、上流筒体23は、図7に示すように、後述する筒状ケース24と、酸化触媒26とにより大略構成されている。
24は上流筒体23の外殻を構成する筒状ケースで、該筒状ケース24は、大径な円筒状をなす筒部24Aと、該筒部24Aの一端側(図7の左端側)を閉塞する閉塞部24Bと、筒部24Aの他端側開口(図7の右端側の開口)となる下流側端部に全周に亘って鍔状に設けられた上流筒体フランジ24Cとにより構成されている。上流筒体フランジ24Cの接続面24C1は、軸線X−Xと直交する環状な平坦面として形成されている。上流筒体23には、消音機能をもった流入管25が横方向に延びるように貫通して取付けられ、上流筒体23の内部には、酸化触媒26が収容されている。流入管25の上流側は、排気管10の下流側に接続されている。
26は流入管25の下流側に位置して筒状ケース24内に収容された酸化触媒で、該酸化触媒26は、排気ガスを浄化処理する処理部材の1つを構成するものである。酸化触媒26は、所定の温度条件のもとで排気ガスを流通させることにより、排気ガス中に含まれる一酸化窒素(NO)、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等を酸化除去するものである。
27は浄化装置22の後部側に位置して上流筒体23よりも下流側に設けられた下流筒体を示している。下流筒体27は、後述のフィルタ筒体30を挟んで上流筒体23とは反対側に配置され、排気ガスを流出する出口部分を構成している。下流筒体27は、図7に示すように、後述する筒状ケース28と、流出管29とにより大略構成されている。
28は下流筒体27の外殻を構成する筒状ケースで、該筒状ケース28は、上流筒体23の筒状ケース24とほぼ同様に、大径な円筒状をなす筒部28Aと、該筒部28Aの一端側(図7の右端側)を閉塞する閉塞部28Bと、筒部28Aの他端側開口(図7の左端側の開口)となる上流側端部に全周に亘って鍔状に設けられた下流筒体フランジ28Cとにより構成されている。下流筒体フランジ28Cの接続面28C1は、軸線X−Xと直交する環状な平坦面として形成されている。
29は筒状ケース28の後側(下流側)に設けられた尾管と呼ばれる流出管を示している。流出管29は、消音機能をもち、筒状ケース28の筒部28Aを径方向に貫通して取付けられている。筒状ケース28から突出した流出管29の上端側は、図1に示す外装カバー20の上方に突出して大気に解放されている。
30は上流筒体23と下流筒体27との間に直列に接続して設けられた1個のフィルタ筒体を示している。フィルタ筒体30は、排気ガスを浄化処理するための処理部材を内蔵した浄化部筒体を構成している。ここで、フィルタ筒体30は、図7に示すように、後述の筒状ケース31と、粒子状物質除去フィルタ32とにより大略構成されている。
31はフィルタ筒体30の外殻を構成する筒状ケースで、該筒状ケース31は、その内部に粒子状物質除去フィルタ32を収容するものである。ここで、筒状ケース31は、上流筒体23の筒状ケース24および下流筒体27の筒状ケース28とほぼ等しい外径寸法を有する筒部31Aと、該筒部31Aの一端側開口(図7の左端側の開口)となる上流側端部と他端側開口(図7の右端側の開口)となる下流側端部にそれぞれ全周に亘って鍔状に設けられたフィルタ筒体フランジ31B,31Cとにより大略構成されている。
フィルタ筒体フランジ31B,31Cの接続面31B1,31C1は、軸線X−Xと直交する環状な平坦面として形成されている。一方、筒部31Aの外周面には、該外周面から突出する位置決め突起31D(図4参照)が設けられている。位置決め突起31Dは、フィルタ筒体支持部材13Aの位置決め孔13A1に係合することにより、フィルタ筒体支持部材13Aに対するフィルタ筒体30の位置決めを行うものである。
32は筒状ケース31内に収容された粒子状物質除去フィルタで、該粒子状物質除去フィルタ32は、処理部材の1つを構成するものである。粒子状物質除去フィルタ32は、エンジン7から排出される排気ガス中の粒子状物質を捕集すると共に、捕集した粒子状物質を燃焼して除去することにより排気ガスの浄化を行うものである。
次に、上流筒体23とフィルタ筒体30とを締結する上流側締結部材33、および、下流筒体27とフィルタ筒体30とを締結する下流側締結部材34について説明する。
即ち、33は上流筒体フランジ24Cとフィルタ筒体フランジ31Bとの間を互いに対面した状態で締結する上流側締結部材を示している。一方、34は下流筒体フランジ28Cとフィルタ筒体フランジ31Cとの間を互いに対面した状態で締結する下流側締結部材を示している。上流側締結部材33および下流側締結部材34は、それぞれ、複数(2つ)の枠部材35,36と、一の接続部材37と、一の締着部材38とにより構成されている。なお、上流側締結部材33と下流側締結部材34とは、締結するフランジ24C,28C,31B,31Cが相違する以外、同様の構成、作用効果を有している。このため、以下の説明は、主として上流側締結部材33について行い、下流側締結部材34については、同一の構成要素に同一符号を付しその説明を省略する。
35,36は上流筒体フランジ24Cおよびフィルタ筒体フランジ31Bの周方向に離間して配置される2つの枠部材を示している。これら両枠部材35,36は、互いに対面する2つのフランジ(上流筒体フランジ24Cとフィルタ筒体フランジ31B)を接続するために、その外形が、2つのフランジ24C,31Bの周方向一部を部分的に嵌合する円弧状をなしている。図8に示すように、各枠部材35,36は、フランジ24C,31Bの径方向外側に向かうほど互いに近付く方向に傾斜した一対の側部35A,36Aと、これら側部35A,36Aを接続する頂部35B,36Bとにより形成され、その断面は、山形状(略V字状、略富士山状)となっている。後述の締着部材38を締着させたときは、各枠部材35,36の締着部材38側の端部(後述する接続ずみ枠部材39の始端39Aと終端39B)の間隔が縮まり、枠部材35,36は、上流筒体フランジ24Cおよびフィルタ筒体フランジ31Bの径方向内側に向けて押し付けられる。これにより、枠部材35,36は、上流筒体フランジ24Cおよびフィルタ筒体フランジ31Bを軸方向に締め付けることができる。
ここで、2つの枠部材35,36のうちの一方の枠部材35は、後述する接続部材37側の端部に2個の接続部材取付孔35Cが設けられ、後述する締着部材38側の端部に2個の締着部材取付孔35Dが設けられている。各接続部材取付孔35Cには、接続部材37を構成する接続体37Aの端部がそれぞれ挿通され、締着部材取付孔35Dには、締着部材38を構成する柱部材38Aが挿通される。
一方、2つの枠部材35,36のうちの他方の枠部材36は、後述する接続部材37側の端部に2個の接続部材取付孔36Cが設けられ、後述する締着部材38側の端部に2個の締着部材取付孔36Dが設けられている。各接続部材取付孔36Cには、接続部材37を構成する接続体37Aの端部がそれぞれ挿通され、締着部材取付孔36Dには、締着部材38を構成する連結体38Bがそれぞれ挿通される。
37は各枠部材35,36の間に設けられた接続部材で、該接続部材37は、2つの枠部材35,36を周方向の間隔を持って接続するものである。接続部材37は、周方向に隣合う2つの枠部材35,36の端部にそれぞれ揺動可能に取付けられている。即ち、接続部材37は、一端側と他端側とが隣合う2つの枠部材35,36の端部にそれぞれ揺動可能に取付けられるコ字状(U字状)の2本の接続体37Aと、該各接続体37Aの端部に取付けられ該各接続体37Aの端部が枠部材35,36の接続部材取付孔35C,36Cから抜出るのを阻止する抜止めピン37Bとにより構成されている。接続体37Aの端部は、接続部材取付孔35C,36Cに挿通され、その端部に抜止めピン37Bを装着することにより、枠部材35,36の端部にそれぞれ揺動可能に取付けられている。
38は各枠部材35,36を挟んで接続部材37とは反対側に設けられた締着部材で、該締着部材38は、接続部材37によって接続された複数(2つ)の接続ずみ枠部材39の始端39Aと終端39Bとを着脱可能に締着するものである。即ち、図12に示すように、接続部材37と該接続部材37により接続された2つの枠部材35,36とにより構成された接続ずみ枠部材39は、接続部材37と枠部材35との接続部位、および、接続部材37と枠部材36との接続部位で、当該接続部位を中心として揺動可能となっている。そして、このような接続ずみ枠部材39は、その始端39Aと終端39Bとが、締着部材38により着脱可能に締着される構成となっている。
締着部材38は、一対の貫通孔38A1を有し枠部材35の端部に取付けられる柱部材38Aと、一端側が枠部材36の端部に揺動可能に取付けられ他端側が雄ねじ部38B1となって柱部材38Aの貫通孔38A1に挿通されるL字状の2本の連結体38Bと、該各連結体38Bの一端側に取付けられ該各連結体38Bの端部が枠部材36の締着部材取付孔36Dから抜出るのを阻止する抜止めピン38Cと、各連結体38Bの雄ねじ部38B1に螺合される一対のナット38Dとにより構成されている。
柱部材38Aは、枠部材35の一対の締着部材取付孔35Dに跨って挿通されている。各連結体38Bの一端側は、締着部材取付孔36Dに挿通され、その端部に抜止めピン38Cを装着することにより、枠部材36の端部にそれぞれ揺動可能に取付けられている。連結体38Bの他端側は、接続ずみ枠部材39の始端39Aと終端39Bとを締着させるときに、柱部材38Aの貫通孔38A1に挿通され、雄ねじ部38B1にナット38Dが螺合される。ナット38Dの螺合(締め込み)に応じて、各枠部材35,36の締着部材38側の端部(始端39Aと終端39B)の間隔が縮まり、これにより、各枠部材35,36により上流筒体フランジ24Cとフィルタ筒体フランジ31Bとを軸方向に締め付けることができる。
本実施の形態による小型の油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
油圧ショベル1のオペレータは、上部旋回体3の運転席16に着席し、エンジン7を始動して油圧ポンプ8を駆動する。これにより、油圧ポンプ8からの圧油は、制御弁を介して各種アクチュエータに供給される。そして、オペレータが走行用レバー・ペダル18を操作したときには、下部走行体2を前進または後退させることができる。
一方、オペレータが作業用レバー17を操作することにより、作業装置4を俯仰動させて土砂の掘削作業等を行うことができる。この場合、小型の油圧ショベル1は、上部旋回体3による旋回半径が小さいため、例えば市街地等のように狭い作業現場でも、上部旋回体3を旋回駆動しながら側溝堀作業等を行うことができる。
また、エンジン7の運転時には、その排気管10から有害物質である粒子状物質等が排出される。このときに浄化装置22は、例えば酸化触媒26によって排気ガス中の炭化水素(HC)、窒素酸化物(NO)、一酸化炭素(CO)を酸化除去することができる。そして、粒子状物質除去フィルタ32は、排気ガス中に含まれる粒子状物質を捕集し、捕集した粒子状物質を燃焼して除去することができる。これにより、浄化した排気ガスを下流側の流出管29を通じて外部に排出することができる。
粒子状物質除去フィルタ32をメンテナンスするときは、上流筒体23と下流筒体27との間からフィルタ筒体30を取外す。そして、粒子状物質除去フィルタ32のクリーニング等、必要なメンテナンスを行ってから、フィルタ筒体30を上流筒体23と下流筒体27との間に取付ける。そこで、上流筒体23と下流筒体27に対するフィルタ筒体30の取外しと取付けの手順について説明する。
まず、図6に示す状態からフィルタ筒体30を取外すときは、上流側締結部材33と下流側締結部材34とをフィルタ筒体30の周囲から取外す。上流側締結部材33の取外しは、上流側締結部材33の締着部材38のナット38Dを緩め、連結体38Bの雄ねじ部38B1からナット38Dを取外す。次いで、連結体38Bの他端側を柱部材38Aの貫通孔38A1から抜き出し、接続ずみ枠部材39の始端39Aと終端39Bとの締着を解除する。そして、各枠部材35,36を上流筒体フランジ24Cおよびフィルタ筒体フランジ31Bから径方向外側に取外し、これら両フランジ24C,31Bの周囲に沿って接続ずみ枠部材39を引き抜く。下流側締結部材34についても、同様に行う。
この場合、接続ずみ枠部材39は、始端39Aと終端39Bとの間の2個所位置、具体的には、接続部材37と一方の枠部材35との接続部位、および、接続部材37と他方の枠部材36との接続部位で、当該接続部位を中心として揺動(変形)させることができる。このため、締結部材33,34を筒体23,27,30の周囲から取外すときに、浄化装置22の周囲のハーネス、突起物等の障害物(干渉物)から締結部材33,34を避ける作業を容易に行うことができる。
次いで、上流筒体側Uボルト14のナット14Aと下流筒体側Uボルト15のナット15Aを緩める。これにより、上流筒体23と下流筒体27とは、軸線X−X方向の移動が可能になり、上流筒体23と下流筒体27とをフィルタ筒体30から軸線X−X方向に退避させることができる。この状態で、浄化装置載置台11の固定ボルト13Cを取外し、図9に示すように、移動体13を基体12の凹陥部12Eに沿って軸線X−X方向と直交する方向に移動させる。これにより、上流筒体23と下流筒体27との間からフィルタ筒体30を取外すことができる。
一方、上流筒体23と下流筒体27との間にフィルタ筒体30を取付けるときは、移動体13を基体12の凹陥部12Eに沿って軸線X−X方向と直交する方向に移動させ、上流筒体23と下流筒体27との間にフィルタ筒体30を進入させる。そして、移動体13のボルト挿通孔13Bと基体12の雌ねじ孔12E1とを位置合わせし、固定ボルト13Cをボルト挿通孔13Bに挿通し雌ねじ孔12E1に螺着する。次いで、上流側締結部材33と下流側締結部材34とをフィルタ筒体30の周囲に取付ける。
上流側締結部材33の取付けは、接続ずみ枠部材39を、上流筒体フランジ24Cおよびフィルタ筒体フランジ31Bの周方向に沿うように装着する。次いで、連結体38Bの他端側を柱部材38Aの貫通孔38A1に挿通し、連結体38Bの雄ねじ部38B1にナット38Dを螺合する。ナット38Dの締め込みに伴って、各枠部材35,36の締着部材38側の端部の間隔が縮まり、該枠部材35,36によって、上流筒体フランジ24Cおよびフィルタ筒体フランジ31Bが軸方向に締め付けられる。
これにより、接続ずみ枠部材39の始端39Aと終端39Bとが締着され、上流筒体23とフィルタ筒体30とが接続される。下流側締結部材34についても、同様に行う。上流側締結部材33および下流側締結部材34を用いて、上流筒体23とフィルタ筒体30との間の接続と、下流筒体27とフィルタ筒体30との間の接続とを行ったら、上流筒体側Uボルト14のナット14Aと下流筒体側Uボルト15のナット15Aを締め付ける。このような上流側締結部材33、下流側締結部材34の取付けのときも、接続ずみ枠部材39は、始端39Aと終端39Bとの間の2個所位置で揺動する。このため、締結部材33,34の取付けを、浄化装置22の周囲のハーネス、突起物等の障害物(干渉物)から締結部材33,34を避けつつ容易に行うことができる。
かくして、本実施の形態によれば、締結部材33,34は、外形が円弧状をなし周方向に離間して配置される複数の枠部材35,36と、周方向に隣合う2つの枠部材35,36を周方向の間隔を持って接続する接続部材37と、接続ずみ枠部材39の始端39Aと終端39Bとを着脱可能に締着する締着部材38とにより構成している。この場合、締結部材33,34は、フランジ24C,28C,31B,31Cに対する取付け取外しを行うときに、隣合う2つの枠部材35,36のうちの一方の枠部材35の端部が、接続部材37の一方の端部に対して揺動することに加えて、該接続部材37により一方の枠部材35に対して間隔を持って接続された他方の枠部材36の端部も、接続部材37の他方の端部に対して揺動する。
即ち、締結部材33,34は、接続部材37によって接続された複数の接続ずみ枠部材39の始端39Aと終端39Bとの間の少なくとも2個所位置、具体的には、接続部材37の一方の端部と一方の枠部材35の端部との接続部位、および、接続部材37の他方の端部と他方の枠部材36の端部との接続部位で、当該接続部位を中心として揺動(変形)させることができる。このため、枠部材35,36および接続部材37の可動範囲を大きくすることができ、締結部材33,34全体の変形の自由度を向上することができる。これにより、締結部材33,34を上流筒体23、下流筒体27等の周囲に配置するときや周囲から取外すときに、浄化装置22の周囲のハーネス、突起物等の障害物(干渉物)から締結部材33,34を避ける作業を容易に行うことができる。
しかも、接続部材37によって接続された複数の接続ずみ枠部材39の始端39Aと終端39Bとは、締着部材38により着脱可能に締着する構成としている。このため、可動範囲が大きい接続ずみ枠部材39の始端39Aと終端39Bとを締着部材38により締着またはその解除をすることで、締結部材33,34の取付け取外しを容易に行うことができる。従って、締結部材33,34の取付け取外し作業の容易化、延いては、上流筒体23と下流筒体27に対するフィルタ筒体30の取付け取外しの容易化を図ることができる。
本実施の形態によれば、接続部材37を構成する接続体37Aは、隣合う2つの枠部材35,36の端部にそれぞれ揺動可能に取付けられる。このため、枠部材35,36と接続体37Aの個数、接続体37Aの形状、寸法等を適宜設定することにより、枠部材35,36の可動範囲、延いては、締結部材33,34全体としての変形可能範囲を所望に調整することができる。
本実施の形態によれば、締着部材38は、一方の枠部材35の端部に取付けられた柱部材38Aの貫通孔38A1に、他方の枠部材36の端部に揺動可能に取付けられた連結体38Bを挿通し、該連結体38Bにナット38Dを螺合することにより、接続ずみ枠部材39の始端39Aと終端39Bとを着脱可能に締着することができる。このため、接続ずみ枠部材39の始端39Aと終端39Bとの締着およびその解除を、柱部材38Aの貫通孔38A1に対する連結体38Bの抜き差し作業と連結体38Bに対するナット38Dの着脱作業とにより容易に行うことができる。
なお、上述した実施の形態では、上流側締結部材33と下流側締結部材34とを、2個の枠部材35,36と、1個の接続部材37と、1個の締着部材38とにより構成した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば、図13に示す第1の変形例のように、締結部材41を、3個の枠部材42,43,44と、2個の接続部材37と、1個の締着部材38とにより構成してもよい。即ち、締結部材は、複数の枠部材と、複数の接続部材と、一の(必要に応じて複数の)締着部材とにより構成することができる。
また、上述した実施の形態では、浄化装置22を、上流筒体23と下流筒体27とフィルタ筒体30との3個の筒体から構成した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば、図14に示す第2の変形例のように、浄化装置51を、上流筒体52と、下流筒体27と、フィルタ筒体30と、排気ガスを浄化処理するための処理部材としての酸化触媒26を内蔵した浄化部筒体としての触媒筒体53との4個の筒体により構成してもよい。
この場合、触媒筒体53の上流側端部と下流側端部には、それぞれ全周に亘って鍔状に触媒筒体フランジ53Aを設け、触媒筒体53の触媒筒体フランジ53Aとフィルタ筒体30のフィルタ筒体フランジ31Bの間は、上流側締結部材33および下流側締結部材34と同様の構成を有する浄化部締結部材54により締結する。即ち、上流筒体と下流筒体との間に接続して設けられ排気ガスを浄化処理するための処理部材が内蔵された浄化部筒体は、複数個とすることができる。
また、上述した実施の形態では、浄化装置22の処理部材として粒子状物質除去フィルタ32と酸化触媒26とを用いる構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば、浄化装置の処理部材として選択還元触媒等、他の種類の触媒やフィルタを、排気ガスを浄化処理するための処理部材として用いる構成としてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、浄化装置22を小型の油圧ショベル1に搭載した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明による建設機械の浄化装置はこれに限るものではなく、例えば中型以上の油圧ショベルの浄化装置に適用してもよい。また、ホイール式の下部走行体を備えた油圧ショベル、ホイールローダ、フォークリフト、油圧クレーン等、各種の建設機械の浄化装置に広く適用することができるものである。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
7 エンジン
22,51 浄化装置
23,52 上流筒体
24C 上流筒体フランジ
26 酸化触媒(処理部材)
27 下流筒体
28C 下流筒体フランジ
30 フィルタ筒体(浄化部筒体)
31B フィルタ筒体フランジ(浄化部筒体フランジ)
32 粒子状物質除去フィルタ(処理部材)
33 上流側締結部材
34 下流側締結部材
35,36,42,43,44 枠部材
37 接続部材
37A 接続体
38 締着部材
38A 柱部材
38A1 貫通孔
38B 連結体
38B1 雄ねじ部
38D ナット
39 接続ずみ枠部材
39A 始端
39B 終端
41 締結部材
53 触媒筒体(浄化部筒体)
53A 触媒筒体フランジ(浄化部筒体フランジ)
54 浄化部締結部材

Claims (4)

  1. 車体に搭載されたエンジンの排気ガス通路に設けられ下流側端部に上流筒体フランジを有する上流筒体と、該上流筒体よりも下流側に設けられ上流側端部に下流筒体フランジを有する下流筒体と、前記上流筒体と下流筒体との間に接続して設けられ排気ガスを浄化処理するための処理部材が内蔵され上流側端部と下流側端部にそれぞれ浄化部筒体フランジを有する1個または複数個の浄化部筒体と、前記上流筒体フランジと浄化部筒体フランジとの間を互いに対面した状態で締結する上流側締結部材と、前記下流筒体フランジと浄化部筒体フランジとの間を互いに対面した状態で締結する下流側締結部材とにより構成してなる建設機械の浄化装置において、
    前記上流側締結部材と下流側締結部材とのうちの少なくとも一方の締結部材は、
    互いに対面する2つのフランジを接続するために外形がフランジを嵌合する円弧状をなし周方向に離間して配置される複数の枠部材と、
    周方向に隣合う2つの枠部材の端部にそれぞれ揺動可能に取付けられ両者間を周方向の間隔を持って接続する一または複数の接続部材と、
    該接続部材によって接続された複数の接続ずみ枠部材の始端と終端とを着脱可能に締着する締着部材とにより構成したことを特徴とする建設機械の浄化装置。
  2. 前記接続部材は、一端側と他端側とが隣合う2つの枠部材の端部にそれぞれ揺動可能に取付けられる接続体により構成してなる請求項1に記載の建設機械の浄化装置。
  3. 前記締着部材は、貫通孔を有し隣り合う2つの枠部材のうちの一方の枠部材の端部に取付けられる柱部材と、一端側が前記隣り合う2つの枠部材のうちの他方の枠部材の端部に揺動可能に取付けられ他端側が雄ねじ部となって前記柱部材の貫通孔に挿通される連結体と、該連結体の雄ねじ部に螺合されるナットとにより構成してなる請求項1または2に記載の建設機械の浄化装置。
  4. 複数個の前記浄化部筒体と、前記浄化部筒体フランジ同士の間を互いに対面した状態で締結する1個または複数個の浄化部締結部材とを備え、
    該浄化部締結部材は、前記複数の枠部材と、前記一または複数の接続部材と、前記締着部材とにより構成してなる請求項1,2または3に記載の建設機械の浄化装置。
JP2012279542A 2012-12-21 2012-12-21 建設機械の浄化装置 Pending JP2014122592A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012279542A JP2014122592A (ja) 2012-12-21 2012-12-21 建設機械の浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012279542A JP2014122592A (ja) 2012-12-21 2012-12-21 建設機械の浄化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014122592A true JP2014122592A (ja) 2014-07-03

Family

ID=51403270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012279542A Pending JP2014122592A (ja) 2012-12-21 2012-12-21 建設機械の浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014122592A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3594465A1 (en) * 2018-07-12 2020-01-15 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Mounting structure of exhaust gas cleaning apparatus
CN113950572A (zh) * 2019-06-04 2022-01-18 株式会社丰田自动织机 配管的固定构造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3594465A1 (en) * 2018-07-12 2020-01-15 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Mounting structure of exhaust gas cleaning apparatus
CN110714827A (zh) * 2018-07-12 2020-01-21 株式会社丰田自动织机 废气净化装置的安装构造
CN113950572A (zh) * 2019-06-04 2022-01-18 株式会社丰田自动织机 配管的固定构造
EP3981991A4 (en) * 2019-06-04 2022-10-26 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki FIXING STRUCTURE FOR PIPING
CN113950572B (zh) * 2019-06-04 2024-01-12 株式会社丰田自动织机 配管的固定构造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5490739B2 (ja) 建設機械
JP5220856B2 (ja) 建設機械
JP5107822B2 (ja) 排気ガス浄化装置
JP4972228B2 (ja) 内燃機関の排気ガス浄化装置
US9518491B2 (en) Construction machine
JP6212826B2 (ja) 建設機械
JP4981016B2 (ja) 排気ガス浄化装置
JP5179286B2 (ja) 排気ガス浄化装置
WO2010004790A1 (ja) 排気ガス処理装置
JP4927796B2 (ja) 排気ガス浄化装置
JP2012219624A (ja) 建設機械
KR20110082479A (ko) 배기 가스 처리 장치
US9657459B2 (en) Construction machine
US20110154810A1 (en) Engine device
JP2011185176A (ja) 排気ガス浄化装置
JP5496149B2 (ja) 建設機械
JP2014121975A (ja) 浄化装置を備えた建設機械
JP5914410B2 (ja) 建設機械
JP2014122592A (ja) 建設機械の浄化装置
JP6243765B2 (ja) エンジン装置
JP2010143451A (ja) 作業車両搭載用のエンジン装置
JP2010229856A (ja) 内燃機関の排気ガス浄化装置
JP2010007526A (ja) 排気ガス浄化装置
JP2011105065A (ja) 建設機械
JP7271745B2 (ja) 建設機械