JP2014092312A - 空気調和装置の室外機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ケーシングの1の角部を除く4つの側面に対応する熱交換器、ケーシングの上部の送風ファン、送風ファンの外周を囲う通風部材、及び前記角部であって熱交換器の各側端部間の開口部に配置される電装品箱を備え、電装品箱は、側面視で通風部材に重複して配置され、通風部材の外周形状に略沿って傾斜する傾斜壁75B1を有する第1の部分51、第1の部分51よりも下方で、側面視で前記通風部材に重複しない位置に配置され、第1の部分51よりも横断面積が拡大された第2の部分52、及び第1の部分51と第2の部分52との間で横断面形状が徐々に変化する第3の部分53を備える。
【選択図】図9
Description
しかしながら、熱交換器の範囲を延長すると、当該熱交換器の一の側端部と他の側端部との間の開口部が小さくなり、当該開口部に占める制御ボックスの配置スペースの割合が大きくなる。当該開口部は、制御ボックスを配置するためだけでなく、ケーシング内に収容された機器のメンテナンスや交換を行うためにも利用されるため、当該開口部に占める制御ボックスの配置スペースの割合が大きくなると、メンテナンス等の作業性を確保することが困難となる。
また、電装品箱は、ケーシング内における空気の流通路に配置されるため、通風抵抗の原因となる。したがって、電装品箱を配置することに伴う通風抵抗の増大を可及的に抑制することが求められる。
少なくとも4つの側面を有するケーシングと、
このケーシングにおける少なくとも1つの角部を除く範囲で前記4つの側面に対応して配置される熱交換器と、
前記ケーシングの上部に設けられ、当該ケーシングの側面から吸い込んだ空気を上方へ吹き出す送風ファンと、
前記送風ファンの外周を囲う平面視円形状の通風部材と、
前記ケーシングの前記角部であって、前記熱交換器の一の側端部と他の側端部との間の開口部に配置される電装品箱と、を備えており、
前記電装品箱は、
側面視で前記通風部材に重複して配置され、前記通風部材の外周形状に略沿って傾斜する傾斜壁を有している第1の部分と、
前記第1の部分よりも下方であって、側面視で前記通風部材に重複しない位置に配置され、当該第1の部分よりも水平方向の断面積である横断面積が拡大された第2の部分と、
前記第1の部分と第2の部分との間に配置され、両部分の間で横断面形状が徐々に変化する第3の部分と、
を備えていることを特徴とする。
このように、第2の部分が平面視で通風部材と重複している場合において、仮に、第1の部材と第2の部材との間に第3の部材が設けられておらず、第1の部材の下側に直接第2の部材が設けられていると、通風部材の内側の一部がその直下で第2の部分で塞がれるかたちとなり、通風抵抗が増大する。この点において、本発明では、第1の部材と第2の部材との間に、横断面形状が徐々に変化する第3の部材が設けられているので、通風部材の内側の一部がその直下で第2の部分に塞がれてしまうことがなく、通風抵抗の増大を抑制することができる。
このような構成によって、電装品箱の幅方向の寸法を拡大しなくても、電装品箱の容積を可及的に大きくすることができ、電装品箱の側方の開口部の面積を広く確保することができる。
このような構成によって、ケーシングの角部のデッドスペースを最大限に広く利用して電装品箱を配置することができる。
このような構成によって、第1の部分の横断面積よりも第2の部分の横断面積を好適に拡大することができる。
送風ファンにより近い排出口と、より遠い取入口との間の差圧を利用して電装品箱内に空気を取り入れ、内部の電装品を好適に冷却することができる。
空気調和装置1は、例えばビル用のマルチタイプの空気調和装置であり、1つ又は複数の室外機2に対して複数の室内機3が並列に接続され、冷媒が流通できるように、冷媒回路10が形成されている。
本実施の形態の室外機2は、上吹き出しタイプであり、室外機ケーシング5(以下、単に「ケーシング」ともいう)と、このケーシング5に内蔵された室外熱交換器13、圧縮機11、四路切換弁12、アキュムレータ20、オイルセパレータ21等の冷媒回路10(図1参照)を構成する機器と、電装品ユニット38と、ケーシング5の上部に設けられた送風ファン23等を備えている。
電装品箱50は、底壁71、天壁72、左右側壁73,74及び後側壁75を有し、かつ前面が開口した箱本体部70と、箱本体部70の前面開口を開閉自在に閉鎖する前側壁76とを有している。
第1の部分51は、側面視(側方からの水平方向視)でベルマウス30に重複して配置され、平面形状(横断面形状)が略台形状に形成されている。具体的には、図10にも示されるように、第1の部分51においては、前側壁76がケーシング5の前面5aに略沿って配置され、左側壁73が、ケーシング5の左側面5bに略沿って配置され、右側壁74が、左側壁73と略平行に配置され、後側壁75が、左右方向の中間部で屈曲した形状となっている。後側壁75は、前側壁76と略平行に配置された平行部75A1と、前側壁76に対して傾斜した傾斜部(傾斜壁)75B1とを有している。この傾斜部75B1は、図5に示されるように、ベルマウス30の通風ガイド30aの外周形状に略沿うように傾斜している。
なお、電装品箱50の第1の部分51は、梁部材28a〜28dよりも下方に延び、第1の部分51の後側壁75の梁部材28a〜28dのやや下側には、図9に示されるように、電装品箱50内の空気を排出するための排出口57が形成されている。この排出口57の詳細については後述する。
図7及び図10に示されるように、電装品箱50の上部(第1の部分51の上部)には、制御基板41と、リアクタ44とが配置されている。電装品箱50の前後中途部には、電装品箱50内を前後に仕切る仕切り板59が設けられており、この仕切り板59の前面に制御基板41が取り付けられ、後側壁75の平行部75A1にリアクタ44が取り付けられている。
図16は、室外機内部の空気の流れを示す説明図である。ケーシング5の上部に設けられた送風ファン23を作動させると、外気はケーシング5の側面から吸い込まれ、室外熱交換器13との間で熱交換を行った後、上方へ吹き出される。このとき、ケーシング5の内部は、送風ファン23の作動によって負圧となり、特に、図16に示すB部は、その下方のA1部及びA2部よりも送風ファン23に近いため圧力がより低くなる。
排出口57も上下方向に並べて形成された複数のスリットからなり、各スリットの上縁には後斜め下方に突出する庇57aが形成されている。また、排出口57は、下方に開放した覆い部材81によって、後方、上方、及び左右側方から覆われている。したがって、庇57a及び覆い部材81によって、排出口57から電装品箱50内への水分の浸入が防止されている。
また、電装品箱50の上部(第1の部分51)は、通風ガイド30aに略沿った傾斜部75B1を有する平面視略台形状又は略三角形状に形成されているので、ケーシング5の角部5Aにおけるデッドスペースをより広く有効に活用して電装品箱50を配置することができる。すなわち、従来の一般的な電装品箱は平面視で矩形状に形成されていたため、ケーシング5の角部5Aと通風部30aとの間のデッドスペースに電装品箱を配置しようとしても、矩形状の電装品箱が収まる範囲しか活用することができないが、本実施の形態の電装品箱50は、通風ガイド30aの外周形状に合わせた傾斜部(傾斜壁)75B1を有しているので、当該デッドスペースを可及的に広く活用し、電装品箱50内の容積を十分に確保することができる。なお、傾斜部75B1は、平面視において通風ガイド30aの外周の接線方向に直線状に延びる平面とされているが、当該外周形状に沿った円弧状の曲面であってもよい。
例えば、電装品箱50の前側壁76は、ケーシング5の下側面パネル29によって兼用されていてもよい。電装品箱50は、第3の部分53を備えず、第1の部分51の下側に第2の部分52が形成されていてもよい。
室外熱交換器13は、例えばケーシング5の隣接する2つの側面に対応する略L字形状の熱交換器を2つ組み合わせることによって構成することもできる。また、ケーシング5は、少なくとも4つの側面を有していればよく、平面形状が四角形状のものに限らず五角形以上のものであってもよい。
上記実施の形態の室外機2は、1台の送風ファン23を備えていたが、2台以上の送風ファン23を並べて備えたものであってもよい。
2 室外機
5 ケーシング
11 圧縮機
13 室外熱交換器
23 送風ファン
30 ベルマウス
30a 通風ガイド(通風部材)
32a 熱交換器の一の側端部
35a 熱交換器の他の側端部
36 開口部
50 電装品箱
51 第1の部分
52 第2の部分
53 第3の部分
56 取入口
57 排出口
58 取入口
73 左側壁
74 右側壁
75 後側壁
75A1、75A3 平行部
75B1,75B3 傾斜部(傾斜壁)
76 前側壁
Claims (6)
- 少なくとも4つの側面を有するケーシング(5)と、
このケーシング(5)における少なくとも1つの角部(5A)を除く範囲で4つの側面に対応して配置される熱交換器(13)と、
前記ケーシング(5)の上部に設けられ、当該ケーシング(5)の側面から吸い込んだ空気を上方へ吹き出す送風ファン(23)と、
前記送風ファン(23)の外周を囲う平面視円形状の通風部材(30a)と、
前記ケーシング(5)の前記角部(5A)であって、前記熱交換器(13)の一の側端部(32a)と他の側端部(35a)との間の開口部(36)に配置される電装品箱(50)と、を備えており、
前記電装品箱(50)は、
側面視で前記通風部材(30a)に重複して配置され、前記通風部材(30a)の外周形状に略沿って傾斜する傾斜壁(75B1)を有している第1の部分と、
前記第1の部分(51)よりも下方であって、側面視で前記通風部材(30a)に重複しない位置に配置され、当該第1の部分(51)よりも水平方向の断面積である横断面積が拡大された第2の部分(52)と、
前記第1の部分(51)と第2の部分(52)との間に配置され、両部分(51,52)の間で横断面形状が徐々に変化する第3の部分(53)と、
を備えていることを特徴とする空気調和装置の室外機。 - 前記第2の部分(52)は、平面視で前記通風部材(30a)と重複して配置されている、請求項1に記載の空気調和装置の室外機。
- 前記第2の部分(52)は、前記開口部(36)の幅方向に関する寸法が前記第1の部分(51)と略同一とされ、当該幅方向に直交する奥行き方向に関して前記第1の部分(51)よりも横断面積が拡大されている、請求項1又は2に記載の空気調和装置の室外機。
- 前記第1の部分(51)は、前記角部(5A)を形成する前記ケーシング(5)の2つの側面(5a,5b)に沿った2つの側壁(73,76)と、当該2つの側壁(73,76)に対して傾斜した前記傾斜壁(75B1)とを有している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気調和装置の室外機。
- 前記2の部分(52)は、平面視略四角形状に形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気調和装置の室外機。
- 前記第1の部分(51)における前記送風ファン(23)よりも下方には、前記電装品箱(50)内の空気を排出するための排出口(57)が形成され、前記第2の部分(52)には、前記電装品箱(50)内に空気を取り入れるための取入口(56,58)が形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気調和装置の室外機。
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