JP2014092312A - 空気調和装置の室外機 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気調和装置の室外機において、電装品箱の容積を十分に確保しつつ、ケーシング内の機器のメンテナンス作業性を確保し、かつケーシング内の通風抵抗を低減する。
【解決手段】ケーシングの1の角部を除く4つの側面に対応する熱交換器、ケーシングの上部の送風ファン、送風ファンの外周を囲う通風部材、及び前記角部であって熱交換器の各側端部間の開口部に配置される電装品箱を備え、電装品箱は、側面視で通風部材に重複して配置され、通風部材の外周形状に略沿って傾斜する傾斜壁75B1を有する第1の部分51、第1の部分51よりも下方で、側面視で前記通風部材に重複しない位置に配置され、第1の部分51よりも横断面積が拡大された第2の部分52、及び第1の部分51と第2の部分52との間で横断面形状が徐々に変化する第3の部分53を備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、空気調和装置の室外機に関する。
下記特許文献1及び2には、ケーシングの上部に設けられた送風ファンの駆動によって、ケーシングの側面から内部に取り入れた空気を上方へ吹き出す上吹き出しタイプの室外機が開示されている。この室外機には、略直方体形状のケーシングの3つの側面に沿って平面視コの字型に形成された熱交換器が設けられている。また、熱交換器の一の側端部と他の側端部との間に形成された開口部には、ケーシングの残りの1つの側面に対応するように制御ボックスが配置されている。
特開2004−156800号 特開2004−156872号
この種の室外機においては、熱交換能力を維持したまま小型化することや、大型化することなく熱交換能力を増大することが望まれており、このために熱交換器をケーシングの3つの側面だけでなく4つの側面に沿うように延長することが考えられている。
しかしながら、熱交換器の範囲を延長すると、当該熱交換器の一の側端部と他の側端部との間の開口部が小さくなり、当該開口部に占める制御ボックスの配置スペースの割合が大きくなる。当該開口部は、制御ボックスを配置するためだけでなく、ケーシング内に収容された機器のメンテナンスや交換を行うためにも利用されるため、当該開口部に占める制御ボックスの配置スペースの割合が大きくなると、メンテナンス等の作業性を確保することが困難となる。
また、電装品箱は、ケーシング内における空気の流通路に配置されるため、通風抵抗の原因となる。したがって、電装品箱を配置することに伴う通風抵抗の増大を可及的に抑制することが求められる。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、電装品箱の容積を十分に確保しつつ、熱交換器の一の側端部と他の側端部との間の開口部に占める電装品箱の配置スペースの割合を可及的に小さくしてケーシング内の機器のメンテナンス等の作業性を確保することができ、しかもケーシング内の通風抵抗を小さくすることが可能な空気調和装置の室外機を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る空気調和装置の室外機は、
少なくとも4つの側面を有するケーシングと、
このケーシングにおける少なくとも1つの角部を除く範囲で前記4つの側面に対応して配置される熱交換器と、
前記ケーシングの上部に設けられ、当該ケーシングの側面から吸い込んだ空気を上方へ吹き出す送風ファンと、
前記送風ファンの外周を囲う平面視円形状の通風部材と、
前記ケーシングの前記角部であって、前記熱交換器の一の側端部と他の側端部との間の開口部に配置される電装品箱と、を備えており、
前記電装品箱は、
側面視で前記通風部材に重複して配置され、前記通風部材の外周形状に略沿って傾斜する傾斜壁を有している第1の部分と、
前記第1の部分よりも下方であって、側面視で前記通風部材に重複しない位置に配置され、当該第1の部分よりも水平方向の断面積である横断面積が拡大された第2の部分と、
前記第1の部分と第2の部分との間に配置され、両部分の間で横断面形状が徐々に変化する第3の部分と、
を備えていることを特徴とする。
ケーシングの上部に送風ファンを備えた上吹き出しタイプの室外機においては、送風ファンの外周を囲う通風部材の水平方向外側は空気の流れに寄与することが少なく、所謂デッドスペースとなっている。また、通風部材が平面視円形状であるのに対して、ケーシングは少なくとも4つの側面を有する平面視多角形状とされるため、ケーシングの角部において前記デッドスペースが比較的広く形成されることになる。そのため、本発明では、熱交換器が配置されていないケーシングの角部に電装品箱が配置されるとともに、その上部側が側面視で通風部材と重複して配置されている。これによって、熱交換器の一の側端部と他の側端部との間の開口部だけでなく、熱交換器よりも上方の前記デッドスペースにも電装品箱が配置され、当該開口部に占める電装品箱の配置スペースを可及的に小さくすることができ、当該開口部を介したメンテナンス等の作業性を向上させることができる。また、電装品箱は、通風部材と重複する部分に、当該通風部材の外周形状に合わせて傾斜する傾斜壁を有している。このような構成によって、ケーシングの角部の前記デッドスペースを可及的に広く活用し、電装品箱の容積を十分に確保することができる。
また、前記電装品箱は、前記第1の部分よりも下方であって側面視で通風部材に重複しない位置に配置され、当該第1の部分よりも横断面積が拡大された第2の部分を備えている。通風部材に重複する第1の部分よりも下方には、熱交換器によって囲まれた比較的広い空間が存在するため、この空間を利用して第1の部分よりも横断面積が拡大された第2の部分を設けることができる。これにより、電装品箱の上下方向の寸法を拡大しなくても、電装品箱の容積を可及的に大きくすることができる。そのため、電装品箱の下方の開口部の面積を広く確保することができる。
さらに、前記電装品箱は、前記第1の部分と第2の部分との間に、両部分の間で横断面形状が徐々に変化する第3の部分を備えている。そのため、ケーシング内の空気の流れが第1の部分と第2の部分との間で乱れることが少なくなり、電装品箱を設けることに伴う通風抵抗の増大を抑制することができる。また、第1の部分と第2の部分との間で電装品箱の側壁の形状を滑らかに変化させることができるので、第1の部分から第2の部分にわたって側壁を一体成形することが可能となる。
(2)前記第2の部分は、平面視で前記通風部材と重複して配置されていてもよい。
このように、第2の部分が平面視で通風部材と重複している場合において、仮に、第1の部材と第2の部材との間に第3の部材が設けられておらず、第1の部材の下側に直接第2の部材が設けられていると、通風部材の内側の一部がその直下で第2の部分で塞がれるかたちとなり、通風抵抗が増大する。この点において、本発明では、第1の部材と第2の部材との間に、横断面形状が徐々に変化する第3の部材が設けられているので、通風部材の内側の一部がその直下で第2の部分に塞がれてしまうことがなく、通風抵抗の増大を抑制することができる。
(3)前記第2の部分は、前記開口部の幅方向に関する寸法が前記第1の部分と略同一とされ、当該幅方向に直交する奥行き方向に関して前記第1の部分よりも横断面積が拡大されていてもよい。
このような構成によって、電装品箱の幅方向の寸法を拡大しなくても、電装品箱の容積を可及的に大きくすることができ、電装品箱の側方の開口部の面積を広く確保することができる。
(4)前記第1の部分は、前記角部を形成する前記ケーシングの2つの側面に沿った2つの側壁と、当該2つの側壁に対して傾斜した前記傾斜壁とを有していることが好ましい。
このような構成によって、ケーシングの角部のデッドスペースを最大限に広く利用して電装品箱を配置することができる。
(5)前記2の部分は、平面視略四角形状に形成されていてもよい。
このような構成によって、第1の部分の横断面積よりも第2の部分の横断面積を好適に拡大することができる。
(6)前記第1の部分における前記送風ファンよりも下方には、前記電装品箱内の空気を排出するための排出口が形成され、前記第2の部分には、前記電装品箱内に空気を取り入れるための取入口が形成されていることが好ましい。
送風ファンにより近い排出口と、より遠い取入口との間の差圧を利用して電装品箱内に空気を取り入れ、内部の電装品を好適に冷却することができる。
本発明によれば、電装品箱の容積を十分に確保しつつ、熱交換器の一の側端部と他の側端部との間の開口部に占める電装品箱の配置スペースの割合を可及的に小さくし、室外機のケーシング内の機器に対するメンテナンス等の作業のために開口部を広く使用することができ、当該作業の作業性を向上させることができる。
本発明の一実施の形態に係る室外機を有する空気調和装置の冷媒回路を示す模式図である。 室外機の外観を示す斜視図である。 室外機の側面パネル及び天板を取り外した状態を示す概略的な斜視図である。 室外機の側面パネル及び天板を取り外した状態を示す概略的な正面図である。 天板を取り外した室外機の平面図である。 室外機の内部の平面図である。 前側壁を取り外した状態の電装品箱の正面図である。 前側壁を取り外した状態で前斜め上方から見た電装品箱の分解斜視図である。 後斜め上方から見た電装品箱の斜視図である。 図7におけるX−X矢視位置に相当する電装品箱の概略的な断面図である。 図7におけるXI−XI矢視位置に相当する電装品箱の概略的な断面図である。 図7におけるXII−XII矢視位置に相当する電装品箱の概略的な断面図である。 図7におけるXIII−XIII矢視位置に相当する電装品箱の概略的な断面図である。 電装品箱の下部の側断面図である。 電装品箱内の空気を排出するための排出口を示す側断面図である。 室外機内部の空気の流れを示す説明図である。
図1は、本発明の一実施の形態に係る室外機を有する空気調和装置の冷媒回路を示す模式図である。
空気調和装置1は、例えばビル用のマルチタイプの空気調和装置であり、1つ又は複数の室外機2に対して複数の室内機3が並列に接続され、冷媒が流通できるように、冷媒回路10が形成されている。
室外機2には、圧縮機11、四路切換弁12、室外熱交換器13、室外膨張弁14、アキュムレータ20、オイルセパレータ21等が設けられ、これらは冷媒配管によって接続されている。また、室外機2には、送風ファン23が設けられている。室内機3には、室内膨張弁15及び室内熱交換器16等が設けられている。四路切換弁12と室内熱交換器16とはガス側冷媒連絡配管17aにより接続され、室外膨張弁14と室内膨張弁15とは液側冷媒連絡配管17bにより接続されている。室外機2の内部冷媒回路の端末部には、ガス側閉鎖弁18と液側閉鎖弁19とが設けられている。ガス側閉鎖弁18は四路切換弁12側に配置されており、液側閉鎖弁19は室外膨張弁14側に配置されている。ガス側閉鎖弁18にはガス側冷媒連絡配管17aが接続され、液側閉鎖弁19には液側冷媒連絡配管17bが接続される。
上記構成の空気調和装置1において、冷房運転を行う場合には、四路切換弁12が図1において実線で示す状態に保持される。圧縮機11から吐出された高温高圧のガス状冷媒は、オイルセパレータ21及び四路切換弁12を経て室外熱交換器13に流入し、送風ファン23の作動により室外空気と熱交換して凝縮・液化する。液化した冷媒は、全開状態の室外膨張弁14を通過し、液側冷媒連絡配管17bを通って各室内機3に流入する。室内機3において、冷媒は、室内膨張弁15で所定の低圧に減圧され、さらに室内熱交換器16で室内空気と熱交換して蒸発する。そして、冷媒の蒸発によって冷却された室内空気は、図示しない室内ファンによって室内に吹き出され、当該室内を冷房する。また、室内熱交換器16で蒸発して気化した冷媒は、ガス側冷媒連絡配管17aを通って室外機2に戻り、四路切換弁12及びアキュムレータ20を経て圧縮機11に吸い込まれる。
他方、暖房運転を行う場合には、四路切換弁12が図1において破線で示す状態に保持される。圧縮機11から吐出された高温高圧のガス状冷媒は、オイルセパレータ21及び四路切換弁12を経て各室内機3の室内熱交換器16に流入し、室内空気と熱交換して凝縮・液化する。冷媒の凝縮によって加熱された室内空気は、室内ファンによって室内に吹き出され、当該室内を暖房する。室内熱交換器16において液化した冷媒は、全開状態の室内膨張弁15から液側冷媒連絡配管17bを通って室外機2に戻る。室外機2に戻った冷媒は、室外膨張弁14で所定の低圧に減圧され、さらに室外熱交換器13で室外空気と熱交換して蒸発する。そして、室外熱交換器13で蒸発して気化した冷媒は、四路切換弁12及びアキュムレータ20を経て圧縮機11に吸い込まれる。
図2は、室外機の外観を示す斜視図、図3は、室外機の側面パネル及び天板を取り外した状態を示す概略的な斜視図、図4は、室外機の側面パネル及び天板を取り外した状態を示す概略的な正面図である。また、図5は、天板を取り外した室外機の平面図、図6は、室外機の内部の平面図である。
本実施の形態の室外機2は、上吹き出しタイプであり、室外機ケーシング5(以下、単に「ケーシング」ともいう)と、このケーシング5に内蔵された室外熱交換器13、圧縮機11、四路切換弁12、アキュムレータ20、オイルセパレータ21等の冷媒回路10(図1参照)を構成する機器と、電装品ユニット38と、ケーシング5の上部に設けられた送風ファン23等を備えている。
そして、室外機2は、送風ファン23の駆動によってケーシング5の側面から空気を吸い込み、室外熱交換器13との間で熱交換を行った後にケーシング5の上部から上方へ空気を吹き出すように構成されている。
図2及び図3に示されるように、ケーシング5は、略直方体形状に形成されており、底フレーム26、支柱27、梁部材28a〜28d、下側面パネル29、上側面パネル25、天板24等を有している。底フレーム26は、平面視で四角形状に形成されている。また、底フレーム26の前後に対向する2辺には、地面に接地する脚部26aが設けられている。支柱27は、断面形状が略L字状で上下方向に長い長尺部材からなり、底フレーム26の4隅にボルト等によって取り付けられている。
図2に示されるように、天板24は、底フレーム26と略同一の平面視で四角形状に形成され、底フレーム26の上方に間隔をあけて配置されている。天板24の四隅には、各支柱27の上端がボルト等の連結具によって連結されている。天板24には、略四角形状の通風口24aが形成されており、この通風口24aには異物の侵入を防止するためのグリル24bが設けられている。
図3及び図5に示されるように、梁部材28a〜28dは、支柱27の上部側であって、天板24(図2参照)から下方に所定の間隔をあけた位置に配置され、前後左右に隣接する支柱27の間に架設されている。そして、ケーシング5は、底フレーム26、天板24、支柱27、梁部材28a〜28d等からなる構造部材によって骨格が形成されている。
4本の梁部材28a〜28dには、ベルマウス30が取り付けられている。このベルマウス30は、送風ファン23の外周部を囲う通風ガイド(通風部材)30aを有しており、通風ガイド30aは、プロペラ形状の送風ファン23の円形状の回転軌跡に沿った円筒形状(平面視円形状)に形成され、ケーシング5からの空気の吹き出し口を形成している。また、前後の梁部材28a,28cには支持台31(図5参照)が架設されており、この支持台31に送風ファン23のモータ23a(図4参照)が取り付けられている。したがって、梁部材28a,28cは、送風ファン23を取り付けるための取付部材としても機能している。
図2に示されるように、梁部材28a〜28dと天板24との間に位置するケーシング5の4つの側面には上側面パネル25が設けられている。送風ファン23、ベルマウス30、及び電装品ユニット38の上部は、上側面パネル25や天板24によって覆われることで、外部に露出しないように構成されている。
図5に示されるように、送風ファン23の回転中心Oは、ケーシング5の前後略中央部であってやや右側に偏心した位置に配置されている。また、図2に示されるように、天板24の通風口24aも、送風ファン23に合わせてやや右側に偏心した位置に配置されている。なお、天板24において、後述する電装品ユニット38の上方位置には通風口24aが形成されておらず、これにより通風口24aから浸入した雨水等が電装品ユニット38にかかってしまうのを防止している。
図6に示されるように、ケーシング5の底フレーム26の上面には、室外熱交換器13、圧縮機11、アキュムレータ20、オイルセパレータ21、四路切換弁12等の機器が搭載されている。室外熱交換器13は、クロスフィンコイル式であり、アルミニウム製の多数のフィンを伝熱管が水平に貫通し、伝熱管を流れる冷媒と室外熱交換器13を流通する空気との間で熱交換を行うように構成されている。
室外熱交換器13は、ケーシング5の1つの角部(左前側の角部)5Aを除く範囲で4つの側面に対応(対向)して配置されている。具体的には、室外熱交換器13は、ケーシング5の4つの側面に沿って略四角形状に屈曲されている。室外熱交換器13は、ケーシング5の前側の側面(前面)に沿う前熱交換部32と、右側の側面に沿う右熱交換部33と、後側の側面(後面)に沿う後熱交換部34と、左側の側面に沿う左熱交換部35とを有している。そして、前熱交換部32と右熱交換部33との間、右熱交換部33と後熱交換部34との間、及び後熱交換部34と左熱交換部35との間が略90度に屈曲されている。
なお、室外熱交換器13の各熱交換部32〜35は、ケーシング5の側面に対して必ずしも平行に配置されていなくてもよく、やや傾斜した状態で配置されていてもよい。また、本明細書において、ケーシング5の側面とは、外部に向いた実体的な側面、例えば、前述の上側面パネル25や後述する下側面パネル29、室外熱交換器13の外側面を覆う格子状の枠やパネルによって規定されるものであってもよいし、このような側面パネル25,29等を備えていない場合には、底フレーム26の4辺をそのまま上方に延長した仮想の面によって規定されてもよい。
図6に示されるように、前熱交換部32の左側端部(室外熱交換器13における一の側端部)32aと、左熱交換部35の前側端部(同他の側端部)35aとの間は、開口部36とされている。本実施の形態では、開口部36が、左前側に配置された支柱27によって2つに分けられており、以下の説明においては、室外機2の前面に配置された開口部36を前開口部36Aといい、左側面に配置された開口部36を左開口部36Bという。
また、ケーシング5は、室外熱交換器13の一の側端部32aと支柱27との間、及びこの支柱27と室外熱交換器13の他の側端部35aとの間に、それぞれ下側面パネル29を着脱可能に備えており(図2参照)、この下側面パネル29によって前開口部36A及び左開口部36Bがそれぞれ閉鎖されている。なお、図示はしていないが、ケーシング5の側面における室外熱交換器13が配置された部分には、空気の流通が可能な格子状の枠やパネルが取り付けられていてもよい。
図6に示されるように、閉鎖弁18,19は、ケーシング5の前開口部36Aに向くように取付台37を介して支持されている。また、圧縮機11は、前開口部36Aの右側寄りに配置され、前開口部36Aを介して前方から略全体を視認できる位置に配置される。また、底フレーム26上のアキュムレータ20やオイルセパレータ21はケーシング5内の後部側に配置されている。
図4に示されるように、後述する電装品ユニット38と室外熱交換器13の一の側端部32aとの間に形成された前開口部36Aの幅Wは、圧縮機11を通過可能な寸法に設定されており、圧縮機11の交換等のためにこのスペースを利用して圧縮機11を出し入れ可能である。
図4に示されるように、電装品ユニット38は、室外機2全体を制御するための制御基板41、圧縮機11や送風ファン23を駆動するための駆動基板(インバータ基板)42,43、リアクタ44、端子台45等の電気部品と、これら電気部品を収容する電装品箱50とを備えている。また、図3にも示されるように、電装品ユニット38は、ケーシング5における1つの角部5A、すなわち、室外熱交換器13が配置されていないケーシング5の角部5Aに対応して配置されている。
電装品箱50は、ケーシング5の略上端部から上下方向の中間部よりもやや下側までの範囲で設けられている。したがって、電装品箱50は、梁部材28a〜28d、室外熱交換器13の上端、及びベルマウス30における円筒形状の通風ガイド30aの下端を上下方向に跨いで配置されている。電装品ユニット38の電装品箱50は、角部5Aに配置された支柱27や、この支柱27に連結される梁部材28a等にブラケット83(図5参照)を介してボルト等によって取り付けられ、支持されている。
次に、電装品箱50の構造について詳細に説明する。図7は、前側壁を取り外した状態の電装品箱の正面図、図8は、前側壁を取り外した状態で前斜め上方から見た電装品箱の分解斜視図、図9は、後斜め上方から見た電装品箱の斜視図である。
電装品箱50は、底壁71、天壁72、左右側壁73,74及び後側壁75を有し、かつ前面が開口した箱本体部70と、箱本体部70の前面開口を開閉自在に閉鎖する前側壁76とを有している。
箱本体部70における左右側壁73,74と後側壁75とは、1枚の板材をプレス加工等の塑性加工をすることによって一体に成形されている。底壁71及び天壁72は、一体成形された左右側壁73,74及び後側壁75の下端と上端とにそれぞれに取り付けられている。図5に示されるように、電装品箱50の前側壁76と左側壁73とは互いに直交して配置されており、前側壁76はケーシング5の前面5aに沿って配置され、左側壁73はケーシング5の左側面5bに沿って配置されている。また、電装品箱50は、図6に示されるように、前側壁76が前熱交換部32の前面とほぼ同じかやや後側に入り込んだ位置に配置され、左側壁73が、左熱交換部35の左側面とほぼ同じ位置かやや右側に入り込んだ位置に配置されている。
また、電装品箱50は、互いに形状が異なる3つの部分を上下方向に並べて備えている。具体的には、図7〜図9に示されるように、電装品箱50は、最も上部側の第1の部分51と、最も下部側の第2の部分52と、第1の部分51及び第2の部分52の間に配置された第3の部分53を有している。
第1の部分51は、側面視(側方からの水平方向視)でベルマウス30に重複して配置され、平面形状(横断面形状)が略台形状に形成されている。具体的には、図10にも示されるように、第1の部分51においては、前側壁76がケーシング5の前面5aに略沿って配置され、左側壁73が、ケーシング5の左側面5bに略沿って配置され、右側壁74が、左側壁73と略平行に配置され、後側壁75が、左右方向の中間部で屈曲した形状となっている。後側壁75は、前側壁76と略平行に配置された平行部75A1と、前側壁76に対して傾斜した傾斜部(傾斜壁)75B1とを有している。この傾斜部75B1は、図5に示されるように、ベルマウス30の通風ガイド30aの外周形状に略沿うように傾斜している。
ケーシング5の前部に設けられた梁部材28aは、左側の端部が後方に凹んだ形状に屈曲されている。具体的には、梁部材28aの左端部には、第1の部分51における後側壁75の傾斜部75B1の形状に沿って後方へ傾斜する傾斜部28a1と、この傾斜部28a1の左端部から後側壁75の平行部75A1の形状に沿って左方向へ延びる平行部28a2とが形成されている。そして、電装品箱50の第1の部分51は、梁部材28aの傾斜部28a1及び平行部28a2の部分に嵌め込まれた状態でケーシング5に取り付けられている。
また、ベルマウス30は、通風ガイド30aの水平方向外側に、梁部材28a〜28dによって支持される平面視略四角形状の外側部材30bを有している。この外側部材30bの前部左端には、電装品箱50の第1の部分51及び梁部材28aの左端部に沿った凹部30cが形成されている。
なお、電装品箱50の第1の部分51は、梁部材28a〜28dよりも下方に延び、第1の部分51の後側壁75の梁部材28a〜28dのやや下側には、図9に示されるように、電装品箱50内の空気を排出するための排出口57が形成されている。この排出口57の詳細については後述する。
図8及び図9に示されるように、電装品箱50の第2の部分52は、平面形状(横断面形状)が略長方形状に形成されている。すなわち、第2の部分52は、図10にも2点鎖線で示されるように、ケーシング5の前面に略沿った前側壁76とその後方の後側壁75とが互いに平行に配置され、ケーシング5の左側面に略沿った左側壁73とその右方の右側壁74が互いに平行に配置されている。
なお、第2の部分52の上下方向の中間から下端にかけて、左右側壁73,74の前縁には後方へ後退する矩形状の切り欠き73A,74Aが形成されている。そして、前側壁76は、切り欠き73A,74Aよりも上側の範囲に設けられ、後述する圧縮機11用の駆動基板42を支持する支持板77が、切り欠き73A,74Aの部分における実質的な前側壁を構成している。なお、切り欠き73A,74Aは省略してもよく、この場合、前側壁76を電装品箱50の下端まで延長してもよい。
第3の部分53は、図8、図9、及び図12に示されるように、第1の部分51と同様に平面形状(横断面形状)が略台形状に形成されている。ただし、第3の部分53の後側壁75は、平行部75A3と傾斜部75B3の左右方向の幅が上下方向で徐々に変化している。すなわち、図9に示されるように、平行部75A3は、下方へ向かうに従い徐々に幅が広くなり、傾斜部75B3は、下方に向かうに従い徐々に幅が狭くなっている。そして、傾斜部75B3は、第2の部分52との境界部で完全に無くなっている。したがって、第3の部分53の傾斜部75B3は略三角形状に形成されている。
このように第3の部分53の傾斜部75B3が、略三角形状に形成されることによって、後側壁75の形状が、第1の部分51から第2の部分52にかけて滑らかに変化している。そのため、後側壁75は、一枚の板材をプレス加工等することによって上下方向の全体を一体に成形することができる。また、後側壁75だけでなく左右側壁73,74をも一枚の板材により一体に成形することができる。
次に、電装品箱50内の電装品の配置について説明する。図10〜図13は、図7におけるX−X矢視、XI−XI矢視、XII−XII矢視、及びXIII−XIII矢視位置における各断面図である。
図7及び図10に示されるように、電装品箱50の上部(第1の部分51の上部)には、制御基板41と、リアクタ44とが配置されている。電装品箱50の前後中途部には、電装品箱50内を前後に仕切る仕切り板59が設けられており、この仕切り板59の前面に制御基板41が取り付けられ、後側壁75の平行部75A1にリアクタ44が取り付けられている。
制御基板41には、室外機2の各種設定や試運転等を行うためのスイッチ等の操作部や、異常時に点灯するLED等の表示部が設けられており、制御基板41の前方に位置する前側壁76には、操作部の操作や表示部の確認を行うための操作窓76a(図4及び図8参照)が設けられている。この操作窓76aは図示しない蓋体によって開閉される。このように、電装品箱50の上部に操作部や表示部を有する制御基板41を配置することによって、ユーザーやサービスマンは立った姿勢で操作部の操作や表示部の確認を容易に行うことができる。
なお、図10においては、電装品箱50における第2の部分52の外形が2点鎖線で示されている。この図10から明らかなように、この第2の部分52は、第1の部分51よりも横断面積(水平方向の断面積)が拡大されている。この第2の部分52は、側面視で通風ガイド30aとは重複していないため、第1の部分51よりも横断面積を十分に広くとることができる。また、第2の部分52は、横断面積が拡大された結果、平面視(上方からの垂直方向視)において通風ガイド30aと重複して配置されている。
図7及び図11に示されるように、電装品箱50の中間部(第1の部分51の下部から第3の部分53の上部にわたる範囲)には、ノイズフィルタ基板49が配置されている。このノイズフィルタ基板49は、電装品箱50の後側壁75に取り付けられている。仕切り板59には、切り欠き59aが形成され、この切り欠き59aを介してノイズフィルタ基板49の一部が前方に露出している。
図7及び図12に示されるように、電装品箱50の中間部(第3の部分53)には、送風ファン23用の駆動基板(インバータ基板)43と、端子台45とが配置されている。送風ファン23用の駆動基板43は、後側壁75の平行部75A3に取り付けられ、端子台45は仕切り板59の前面に取り付けられている。駆動基板43の背面には、高発熱部品であるIGBT等のパワー素子43aを冷却するためのヒートシンク43bが設けられ、このヒートシンク43bは、後側壁75に形成された開口75aを介して電装品箱50から突出し、ケーシング5内を流れる空気流によって冷却される。
図7及び図13に示されるように、電装品箱50の下部(第2の部分52)には、圧縮機11用の駆動基板(インバータ基板)42が設けられている。この駆動基板42は、電装品箱50の左右側壁73,74に形成された切り欠き73A,74Aの縁部に取り付けられる支持板77の背面に取り付けられている。支持板77には、駆動基板42の高発熱部品であるパワー素子42aを冷却するための伝熱板77aが設けられ、この伝熱板77aの前面には冷却ジャケット48が設けられている。この冷却ジャケット48には、冷媒回路10(図1参照)の冷媒配管から引き回された冷却用冷媒配管47が取り付けられている。したがって、冷却用冷媒配管47を流れる冷媒により、冷却ジャケット48及び伝熱板77aを介して駆動基板42のパワー素子42aが冷却される。
冷却用冷媒配管47は、電装品箱50の前側壁76よりも後退して配置された支持板77の前面に設けられているため、当該電装品箱50の平面範囲内に収まるように配置される。したがって、冷媒配管47が電装品箱50から前側に突出することがなく、冷媒配管47を含めた電装品箱50の平面的な配置スペースを小さくすることができる。また、電装品箱50の前側壁76をケーシング5の下側面パネル29に接近させて配置することができる。
図14は、電装品箱の下部の側断面図である。電装品箱50内の端子台45は、圧縮機11用の駆動基板42や支持板77よりも前側に配置されている。そして、端子台45に接続された電気配線62は、端子台45から下方に延び、支持板77の前側を通って電装品箱50の外部に引き出されている。
上述したように、電装品箱50の左右側壁73,74の前縁には切り欠き73A,74Aが形成されているので、端子台45に電気配線62を接続する作業や、支持板77の前面に冷媒配管47を接続する作業を行う際に、左右側壁73,74が邪魔になることはほとんどない。また、端子台45に接続された電気配線62は、端子台45の下方だけでなく切り欠き73A,74Aを介して電装品箱50の左右側方へ引き回し易くなっている。そのため、電気配線62の引き回しの自由度を高めることができる。
図8に示されるように、電装品箱50の第2の部分52における底壁71と後側壁75とには、それぞれ空気の取入口56、58が形成されている。一方、図9に示されるように、電装品箱50の第1の部分51における後側壁75(平行部75A1及び傾斜部75B1の双方)には、冷却空気を排出するための排出口57が形成されている。
図16は、室外機内部の空気の流れを示す説明図である。ケーシング5の上部に設けられた送風ファン23を作動させると、外気はケーシング5の側面から吸い込まれ、室外熱交換器13との間で熱交換を行った後、上方へ吹き出される。このとき、ケーシング5の内部は、送風ファン23の作動によって負圧となり、特に、図16に示すB部は、その下方のA1部及びA2部よりも送風ファン23に近いため圧力がより低くなる。
そして、前述したように、電装品箱50の第1の部分51には、排出口57が形成され、第2の部分52には、取入口56,58が形成されているので、上記のようなB部とA1部及びA2部との差圧によって、取入口56、58から電装品箱50に空気が取り入れられるとともに排出口57から排出され、この空気の流れによって電装品箱50の下部側の機器、特に駆動基板42が冷却される。
本実施の形態では、空気の取入口56,58が電装品箱50の底壁71と後側壁75とに形成されているので、電装品箱50内に取り入れる空気の流量を増大させることができる。すなわち、本実施の形態のように、ケーシング5の1つの角部5Aを除く4つの側面に沿って室外熱交換器13が配置され、前記角部5Aに対して上下方向に細長い電装品箱50を配置する場合、電装品箱50の底壁71の面積は必然的に小さくなり、取入口56を十分に設けることが困難となる。特に、本実施の形態においては、電装品箱50の下端部前面が後退した形状となっているので、底壁71の面積がより小さくなっており、当該底壁71の取入口56だけでは、空気の流量を確保することがより困難となっている。そのため、電装品箱50の底壁71だけでなく、後側壁75にも取入口58を形成することによって、十分な流量の空気を電装品箱50内に取り入れることが可能となっている。なお、後側壁75に加えて、又は代えて左右側壁73,74や前側壁76に取入口58を形成することも可能である。
図14に示されるように、後側壁75に形成された取入口58は、上下方向に並べて形成された複数のスリットからなり、各スリットの上縁には、後斜め下方に突出する庇58aが形成されている。この庇58aによって、取入口58から電装品箱50内への水分の浸入が防止されている。また、取入口58は、下方に開放した覆い部材80によって、後方、上方、及び左右側方から覆われている。この覆い部材80によっても取入口58から電装品箱50内への水分の浸入が防止されている。
図15は、電装品箱内の空気を排出するための排出口を示す側断面図である。
排出口57も上下方向に並べて形成された複数のスリットからなり、各スリットの上縁には後斜め下方に突出する庇57aが形成されている。また、排出口57は、下方に開放した覆い部材81によって、後方、上方、及び左右側方から覆われている。したがって、庇57a及び覆い部材81によって、排出口57から電装品箱50内への水分の浸入が防止されている。
上記実施の形態において、室外熱交換器13は、ケーシング5の4つの側面に対応して配置されている(図6参照)。したがって、当該ケーシング5の3つの側面に対応して室外熱交換器13が配置される場合に比べて、空気の流通面積を拡大することができ、熱交換の能力を高めることができる。また、言い換えると、ケーシング5の4つの側面に対応するように室外熱交換器13を配置することによって、ケーシング5のサイズを小さくしたとしても空気の流通面積を維持することができる。そのため、室外熱交換器13の能力を低下させることなく、ケーシング5の小型化を図ることができる。
その反面、室外熱交換器13がケーシング5の4つの側面に対応して配置されていると、室外熱交換器13における一の側端部32aと他の側端部35aとの間に形成される開口部36が小さくなり、この開口部36に占める電装品箱50の配置スペースの割合が相対的に大きくなる。そのため、開口部36の残りのスペースを利用してケーシング5内の機器のメンテナンスや交換等の作業を行う場合に作業性が悪化する可能性がある。
この点、本実施の形態の室外機2は、電装品箱50の上部が室外熱交換器13よりも上方に配置され、側面視で通風ガイド30aに重複して配置されているので、電装品箱50の全体を室外熱交換器13の上端よりも下方に配置する場合に比べて、開口部36に占める電装品箱50の配置スペースを小さくすることができる。そのため、電装品箱50の配置スペースを除く残りの開口部36のスペースを可及的に広く確保することができ、当該開口部36を利用してケーシング5内の機器に対するメンテナンス等の作業を行い易くすることができる。
また、通風ガイド30aの水平方向外側の領域は、ケーシング5内における空気の流れにほとんど寄与しないデッドスペースとなっているので、この領域に電装品箱50の一部を配置したとしても、ケーシング5内の空気の流れに悪影響を及ぼすことはほとんどなく、熱交換効率を悪化させることもない。
また、電装品箱50の上部(第1の部分51)は、通風ガイド30aに略沿った傾斜部75B1を有する平面視略台形状又は略三角形状に形成されているので、ケーシング5の角部5Aにおけるデッドスペースをより広く有効に活用して電装品箱50を配置することができる。すなわち、従来の一般的な電装品箱は平面視で矩形状に形成されていたため、ケーシング5の角部5Aと通風部30aとの間のデッドスペースに電装品箱を配置しようとしても、矩形状の電装品箱が収まる範囲しか活用することができないが、本実施の形態の電装品箱50は、通風ガイド30aの外周形状に合わせた傾斜部(傾斜壁)75B1を有しているので、当該デッドスペースを可及的に広く活用し、電装品箱50内の容積を十分に確保することができる。なお、傾斜部75B1は、平面視において通風ガイド30aの外周の接線方向に直線状に延びる平面とされているが、当該外周形状に沿った円弧状の曲面であってもよい。
また、電装品箱50は、第1の部分51よりも下方に、当該第1の部分51よりも横断面積が拡大された第2の部分52を有しているので、電装品箱50の上下方向の寸法を拡大しなくても、容積を増大することができる。そのため、電装品箱50の下方における開口部36のスペースを広く確保することができる。
また、第2の部分52は、第1の部分51に対して前後方向(奥行き方向)に横断面積が拡大され、左右方向の幅(前開口部36Aの幅方向に関する寸法)は第1の部分51及び第3の部分53と同一であるので、電装品箱50と室外熱交換器13との間の前開口部36Aの幅Wも十分に確保することができる。
第1の部分51と第2の部分52との間には、横断面積が徐々に変化する第3の部分53が設けられ、電装品箱50の側壁(特に、後側壁75)の形状は、第2〜第1の部分52,53,51にかけて滑らかに変化しているので、ケーシング5内の空気流は、電装品箱50の側壁に沿って下から上へ円滑に流れるようになっている。したがって、横断面積が拡大する第2の部分52を備えた電装品箱50をケーシング5内に設けることに伴う通風抵抗の増大を抑制することができる。
また、図10に示されるように、第2の部分52は、平面視で通風ガイド30aに重複して配置されている。この場合に、仮に第1の部分51の直下に第2の部分52が設けられたとすると、通風ガイド30aの内側の一部が第2の部分52によって塞がれるかたちとなり、通風ガイド30a内の通風抵抗が増大する。この点、本実施の形態では、第1の部分51と第2の部分52との間に横断面形状が徐々に変化する第3の部分53が設けられているので、通風ガイド30aの内側全体に円滑に空気を流すことができ、通風抵抗の増大を抑制することができる。
図3及び図4に示されるように、電装品箱50は、ケーシング5における左前側の角部5Aに配置され、一方、図5に示されるように、送風ファン23は、電装品箱50が配置されていない他の角部、具体的にはケーシング5の右前側と右後側の角部側へ偏って配置されている。そのため、ケーシング5の左前側には電装品箱50を配置するために比較的広いスペースを形成することができる。また、図5及び図6に示されるように、室外熱交換器13は、ケーシング5の左側よりも右側のほうが空気の流通面積が大きくとられており、これに対して送風ファン23は、ケーシング5は右側に偏って配置されている。したがって、ケーシング5の右側からより多くの空気を吸い込み、より効率よく室外熱交換器13によって熱交換を行うことができる。
本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、適宜変更することが可能である。
例えば、電装品箱50の前側壁76は、ケーシング5の下側面パネル29によって兼用されていてもよい。電装品箱50は、第3の部分53を備えず、第1の部分51の下側に第2の部分52が形成されていてもよい。
室外熱交換器13は、例えばケーシング5の隣接する2つの側面に対応する略L字形状の熱交換器を2つ組み合わせることによって構成することもできる。また、ケーシング5は、少なくとも4つの側面を有していればよく、平面形状が四角形状のものに限らず五角形以上のものであってもよい。
上記実施の形態の室外機2は、1台の圧縮機11を備えていたが、2台以上の圧縮機11を備えていてもよい。この場合においても、前開口部36Aの開口幅Wは、1台の圧縮機11を出し入れ可能な幅とし、複数台の圧縮機11を前開口部36Aから1台ずつ順番に出し入れできるように構成することができる。
上記実施の形態の室外機2は、1台の送風ファン23を備えていたが、2台以上の送風ファン23を並べて備えたものであってもよい。
1 空気調和装置
2 室外機
5 ケーシング
11 圧縮機
13 室外熱交換器
23 送風ファン
30 ベルマウス
30a 通風ガイド(通風部材)
32a 熱交換器の一の側端部
35a 熱交換器の他の側端部
36 開口部
50 電装品箱
51 第1の部分
52 第2の部分
53 第3の部分
56 取入口
57 排出口
58 取入口
73 左側壁
74 右側壁
75 後側壁
75A1、75A3 平行部
75B1,75B3 傾斜部(傾斜壁)
76 前側壁

Claims (6)

  1. 少なくとも4つの側面を有するケーシング(5)と、
    このケーシング(5)における少なくとも1つの角部(5A)を除く範囲で4つの側面に対応して配置される熱交換器(13)と、
    前記ケーシング(5)の上部に設けられ、当該ケーシング(5)の側面から吸い込んだ空気を上方へ吹き出す送風ファン(23)と、
    前記送風ファン(23)の外周を囲う平面視円形状の通風部材(30a)と、
    前記ケーシング(5)の前記角部(5A)であって、前記熱交換器(13)の一の側端部(32a)と他の側端部(35a)との間の開口部(36)に配置される電装品箱(50)と、を備えており、
    前記電装品箱(50)は、
    側面視で前記通風部材(30a)に重複して配置され、前記通風部材(30a)の外周形状に略沿って傾斜する傾斜壁(75B1)を有している第1の部分と、
    前記第1の部分(51)よりも下方であって、側面視で前記通風部材(30a)に重複しない位置に配置され、当該第1の部分(51)よりも水平方向の断面積である横断面積が拡大された第2の部分(52)と、
    前記第1の部分(51)と第2の部分(52)との間に配置され、両部分(51,52)の間で横断面形状が徐々に変化する第3の部分(53)と、
    を備えていることを特徴とする空気調和装置の室外機。
  2. 前記第2の部分(52)は、平面視で前記通風部材(30a)と重複して配置されている、請求項1に記載の空気調和装置の室外機。
  3. 前記第2の部分(52)は、前記開口部(36)の幅方向に関する寸法が前記第1の部分(51)と略同一とされ、当該幅方向に直交する奥行き方向に関して前記第1の部分(51)よりも横断面積が拡大されている、請求項1又は2に記載の空気調和装置の室外機。
  4. 前記第1の部分(51)は、前記角部(5A)を形成する前記ケーシング(5)の2つの側面(5a,5b)に沿った2つの側壁(73,76)と、当該2つの側壁(73,76)に対して傾斜した前記傾斜壁(75B1)とを有している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気調和装置の室外機。
  5. 前記2の部分(52)は、平面視略四角形状に形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気調和装置の室外機。
  6. 前記第1の部分(51)における前記送風ファン(23)よりも下方には、前記電装品箱(50)内の空気を排出するための排出口(57)が形成され、前記第2の部分(52)には、前記電装品箱(50)内に空気を取り入れるための取入口(56,58)が形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気調和装置の室外機。
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