JPH0755202A

JPH0755202A - 空気調和機の室外ユニット

Info

Publication number: JPH0755202A
Application number: JP20640293A
Authority: JP
Inventors: Yoshinori Tanigawa; 喜則谷川; Yasuo Makita; 保男牧田; Tetsuya Iizuka; 哲矢飯塚; Hisashi Ueno; 寿植野
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1993-08-20
Filing date: 1993-08-20
Publication date: 1995-03-03
Anticipated expiration: 2018-07-28
Also published as: JP3431669B2

Abstract

(57)【要約】【目的】冷暖房能力が大容量でありながらコンパクト
なユニットを実現すると共に、組立作業性を改善し、生
産性を向上させることができる横置型圧縮機を搭載した
空気調和機の室外ユニットを得ることを目的としてい
る。【構成】送風ファン５の外周部分を収納し共に風路を
構成する正面円筒形のケーシングのベルマウス３４と一
体型とした仕切板１２によって、機械室１４の空間を広
く確保し、複雑な冷媒配管群４を収納させる。また、電
気品箱２３を送風ファン５の大きさを影響させない右上
部に配置させる。また、平面略Ｕ字型の熱交換器９を載
設し、背面パネル７の三方向からユニット内に空気を流
入する構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、特に、横置型圧縮機
を搭載すると同時に平面略Ｕ字型の熱交換器を備えた、
冷暖房能力が大容量でありながらコンパクトなユニット
を実現すると共に、組立作業性を改善し、生産性を向上
させることができる空気調和機の室外ユニットに関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】図１５、図１６は例えば実開昭６３−１
４２６４号公報に示された従来の横置型圧縮機を搭載し
た空気調和機の室外ユニット構造を示す一部破断斜視図
と分解斜視図であり、１は室外ユニット、２は底板３上
に載設された横置型圧縮機で、冷媒配管群４が接続され
ている。５は送風ファンで、その回転により、天面部６
と一体成形された背面パネル７に穿設された通風孔８か
ら空気を流入させ、背面パネル７に沿って配設されるフ
ラット形状の熱交換器９にて熱交換を行わせ、前面パネ
ル１０の吹出グリル１１から空気を流入させる。１２は
側面略Ｌ字型であって、熱交換器９の下端縁より吹出グ
リル１１に臨んだ傾斜部１３を有して折り返された仕切
板で、前記横置型圧縮機２と冷媒配管群４とから成る機
械室１４と前記送風ファン５と前面パネル１０、背面パ
ネル７、熱交換器９、左右の側面パネル１５とから構成
される送風機室１６とを区画すると共に、送風ファン５
に回転を与える電動機１７をモーターサポート１８を介
して保持している。また仕切板１２の天面部１９は、図
１７に示すように送風ファン５の外周部分に沿わした正
面略半円形状の凹部２０を形成している。

【０００３】以上のように構成された従来の横置型圧縮
機２を搭載した空気調和機の室外ユニット１は、ユニッ
ト１下方に冷媒回路部品を集結し、配置しているので、
高さ方向の空間を消滅でき、ユニット１全体をコンパク
トにまとめている。

【０００４】図１８は例えば特開昭５８−２２７３４２
号公報に示された他の従来の空気調和機の室外ユニット
を示す分解見取図であり、図において、１２は仕切板、
２３は電気品箱で、ユニット内を送風機室１６、電気品
室２７、機械室１４に分割している。仕切板１２の上部
はヒートシンク２１が挿入される穴２２が空いている。
電気品箱２３には、電気品が固定されている。ヒートシ
ンク２１にも電気品が固定され、電気品箱開口部２４へ
固定され、反対面には複数枚のフィン４１を有してい
る。さらにヒートシンク２１は穴２２に挿入し仕切板１
２と電気品箱２３は固定する。穴２２の周囲にはパッキ
ン２５が張付けてありパッキン２５を介して仕切板１２
とヒートシンク２１が密着できるようになっている。

【０００５】次に動作について説明する。この装置で
は、ヒートシンク２１が運転時に風の流れている送風機
室１６へ張り出しており、その周囲はパッキン２５で密
着している。ヒートシンク２１に固着している電気品に
ついてはヒートシンク２１を介して冷却を行い、送風機
室１６から電気品室２７へ水・ほこり等が入らない構造
となっている。

【０００６】図１９は例えば実公平２−２１７１１号公
報に示されたさらに他の従来の空気調和機の取手構造を
示す斜視図で１は空気調和機の室外ユニットで側面パネ
ル１５に設けた取手穴２８に合成樹脂等で成形した取手
２９をはめ込んだ構造になっている。図２０は図１９の
断面Ａ−Ａを示しているが取手２９は取手用つば３０、
爪３１、絞り部３２、凸ダボ３３が一体で形成されてい
る。

【０００７】取手２９は取手用つば３０と爪３１によっ
て取手穴２８に固定され、凸ダボ３３によって取付のガ
タが吸収される。実際に空気調和機の室外ユニット１を
持つ際には、絞り部３２に指を挿入して持てるようにな
っている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
横置型圧縮機２を搭載した空気調和機の室外ユニット１
は、以上のようにフラット形状の熱交換器９しか載設で
きない構造のため、平面略Ｌ字型または平面略Ｕ字型等
に折曲成形した熱交換器を載設してユニットの二側面以
上を空気流入口として利用して熱効率アップを追求して
いる通常の室外ユニットと比較すると、その構成は相反
しているといえる。また側面略Ｌ字型の仕切板２によっ
て機械室１４を形成しているが、仕切板１２は傾斜部１
３を有すると共に正面略半円形状の凹部２０を形成して
いることにより、機械室１４内における冷媒配管群４の
有効スペースは狭くなってしまっている。また、ここで
は電気部品の説明がないが、インバーター等の複雑な制
御で電気部品が大型化した場合、それらを収納する電気
品箱２３を送風ファン５の上部に配置すると送風ファン
５が小径化してしまう。以上のことから、従来の横置型
圧縮機２を搭載した空気調和機の室外ユニット１は、冷
媒回路、冷媒配管構成が簡素であることが必要で、また
熱交換量が比較的小さくなければならない等の問題点が
あった。逆にいえば、冷媒回路が複雑で、熱交換量が多
く必要となる冷暖房能力が大容量の空気調和機の室外ユ
ニットには適さないということがいえる。

【０００９】また他の従来の空気調和機の室外ユニット
は図１８のように構成されているので、ヒートシンク２
１に装着されていない発熱する電気品は冷却が行えない
構造となっている。これらを冷却するためには、ヒート
シンク２１の他に電気品の冷却のため熱気を逃がす送風
機室への通風口を別に設ける必要がある。しかし、通風
口は水・ほこり等が入りやすく、電気品箱２３の強度を
下げるという問題がある。よって、電気品室２７の熱気
を逃がしながら送風機室１６からの水・ほこり等の電気
品室２７への侵入の防止、電気品箱４の補強を行うた
め、電気品箱４と仕切板１２の構造が複雑になるなどの
問題点があった。

【００１０】またさらに他の従来の空気調和機の取手構
造は図１９のように構成しているため、絞り部３２を深
く形成しないと持ちにくくなり空気調和機の室外ユニッ
ト１の内蔵物の有効スペースが小さくなってしまうとい
う問題点があった。また、逆に取手２９を外側に出っ張
らせれば有効スペースの問題はなくなるが今度は意匠的
な問題になってくる。

【００１１】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、冷暖房能力が大容量でありな
がらコンパクトなユニットを実現すると共に、組立作業
性を改善し、生産性を向上させることができる横置型圧
縮機を搭載した空気調和機の室外ユニットを得ることを
目的としている。

【００１２】この発明は、また、電気品箱の通風口をな
くして、構造の単純化、水・ほこり等の電気品箱への侵
入防止が簡単にさせるともに、電気品室の電気品の冷却
性の向上もできる装置を得る事を目的とする。

【００１３】この発明は、さらに内蔵物の有効スペース
を稼ぎながら意匠的に見栄えが良く持ち易い取手を得る
ことを目的とする。

【００１４】

【課題を解決するための手段】請求項１の空気調和機の
室外ユニットは、底板、前面パネル、全周に渡って通風
孔を有する背面パネル、及び天面パネルにより構成され
た室外ユニット本体と、前記底板上に長手方向に沿って
設けられ、冷媒配管群が接続固定される横置型圧縮機
と、送風ファンを収納するケーシングのベルマウスと一
体型で、外周が前記底板、背面パネル、及び天面パネル
と当接する仕切板と、この仕切板の上部に当接し、前記
送風ファンの右上部に前記ベルマウスに沿った形状で設
けられた電気品箱と、前記底板上に設けられ、前記背面
パネルに沿った形状の平面略Ｕ字型の熱交換器と、を備
えたものである。

【００１５】請求項２の空気調和の室外ユニットは、仕
切板で区画され、前側に配置された機械室と後側に配置
された送風機室を有する室外ユニット本体と、前記機械
室に設けられた横置型圧縮機と、前記送風機室に設けら
れた平面略Ｕ字型の熱交換器と、前記機械室を貫通する
ように設けられ、風路を構成するケーシングのベルマウ
スと、吹き出し口を有する前面パネルと、を備えた空気
調和機の室外ユニットにおいて、前記仕切板のベルマウ
スは２段絞り形状に成形され、径の大きい前記前面パネ
ル側の１段目の絞り部に、前記前面パネルのベルマウス
が嵌合固定されたものである。

【００１６】請求項３の空気調和機の室外ユニットは、
送風機室と電気品室が電気品箱により完全に分割されて
いる空気調和機の室外ユニットにおいて、前記電気品箱
に前記送風機室に張り出して設けられ、電気品が固定さ
れるヒートシンクを備え、該ヒートシンクは通風口を有
すると共に、この通風口を覆うフィンを有するものであ
る。

【００１７】請求項４の空気調和機の室外ユニットは、
室外ユニット本体と、この本体の一部を構成し、取手穴
が設けられた側面パネルと、前記取手穴にはめ込まれた
取手保持具と、該取手保持具の上部内側に設けられた溝
に支持軸が嵌合挿入され、両端にストッパーを有する取
手と、を備え、前記取手は前記支持軸を中心に回動させ
た際、前記取手保持具に設けられた受面に当接するもの
である。

【００１８】

【作用】請求項１の空気調和機の室外ユニットは、仕切
板を送風ファンの外周部分を収納し共に風路を構成する
正面円筒形のケーシングのベルマウスと一体型としたこ
とにより、機械室の空間を広くしているため、複雑な冷
媒配管群を収納できる。また、平面略Ｕ字型の熱交換器
を載設し、背面パネルの三方向からユニット内に空気を
流入する構造としたので、熱交換量をアップすることが
できる。また、電気品箱を送風ファンの右上部にベルマ
ウスに沿った形状で配置したため送風ファンの大きさを
最大限にする事ができる。

【００１９】請求項２の空気調和機の室外ユニットは、
ベルマウスを前後２分割にしてその嵌合部を２段にして
２段目に断面ヲ状の円形パッキンを設けたことにより風
の流れを阻害することもなく機械室の音漏れを防止でき
低騒音化できる。

【００２０】請求項３の空気調和機の室外ユニットは、
電気品室の電気品冷却構造が、ひとつはヒートシンクを
熱伝導することによりヒートシンクに固着された電気品
を冷却し、もうひとつはヒートシンクの通風口から電気
品室の熱気を逃がして電気品室の電気品を冷却する。

【００２１】請求項４の空気調和機の室外ユニットは、
取手が支持軸を中心に回動され一定角度になると停止す
る。

【００２２】

【実施例】

実施例１．以下、この発明の実施例１を図１〜５にもと
づいて説明する。図１は室外ユニットの外観を示す一部
破断斜視図、図２は分解斜視図、図３は縦断面図、図４
は横断面図、図５は平面図である。図において、１は室
外ユニット、２は底板３の長手方向に沿って載設される
横置型圧縮機で、一連の冷媒配管群４が接続され、溶接
固定されている。９は平面略Ｕ字上の熱交換器で、底板
３上に載設される。７は、ほぼ熱交換器９に沿った形状
の平面略コ字状の背面パネルで、外周三側面には空気を
流入するための通風孔８を穿設している。１０は前面パ
ネルで、空気を排出するための吹出グリル１１が設けら
れている。６は天面パネルである。１２は仕切板で、横
置型圧縮機２と冷媒配管群４の上部から底板３の長手方
向と平行に覆いかぶさる構造で、空気をユニット内に流
入し、排気させる送風ファン５の外周部分を収納し共に
風路を構成する正面円筒形のケーシングのベルマウス３
４と一体型で、外周は折曲成形したフランジ３５を形成
し、底板３、背面パネル７、天面パネル６、電気品箱２
３と当接する形状となっている。この時、電気品箱２３
は図３のように送風ファン５の右上部にベルマウス３４
に沿った形状で配置される。以上のような構造において
は、仕切板１２と、該仕切板１２上部から長手方向は底
板３と平行に載設される電気品箱２３と、背面パネル７
と、該背面パネル７と嵌合固定される前面パネル１０と
で横置型圧縮機２と冷媒配管群４を機械室１４として区
画すると共に、仕切板１２はまた電気品箱２３と共に、
熱交換器９と背面パネル７と送風ファン５とで構成され
る送風機室１６をも区画している。

【００２３】図３〜５において、機械室１４は、冷媒回
路に四方弁５２やアキュムレータ５３等を含んだ複雑化
した冷媒配管群４を収納しており、十分な空間を確保し
ているといえる。特に図３における機械室１４左の空間
は、底板３から天面パネル６まで貫通しているため、必
ず地面に対して垂直でかつ容量大でなければならないア
キュムレータを収納するのに有効である。また、図３に
おいて電気品箱２３は送風ファン５の大きさを影響させ
ない配置となっている。また図５において、平面略Ｕ字
状の熱交換器９と空気の流入と排気を矢印で表している
が、背面パネル７の三方向を空気流入口として構成して
いるので、箱体ユニットに対して熱効率は高いといえ
る。

【００２４】実施例２．以下、この発明の実施例２を図
について説明する。図６、７、８において、１は室外ユ
ニット、１２は室外ユニット１内を送風機室１６と機械
室１４とに区画する仕切板、５および９は、送風機室１
６に設けられた送風ファンおよびＵ字形熱交換器であ
る。７は背面パネル、１０は前面パネル、機械室１４に
は、横置型圧縮機２等が配置されている。仕切板１２と
前面パネル１０にそれぞれベルマウスＡ部３６、ベルマ
ウスＢ部３７が設けられていて、このベルマウスＡ部３
６ベルマウスＢ部３７は機械室１４を貫通するように設
けられている。仕切板１２のベルマウスＡ部３６の先端
は２段絞り形状に成形されており１段目の絞り部３８に
は、前面パネル１０のベルマウスＢ部３７と嵌合してい
る、また前面パネル１０のベルマウスＢ部３７の先端が
内側に折曲した形状にしてベルマウスＡ部３６と嵌合し
易い形状に形成されている。仕切板１２のベルマウスＡ
部３６の２段目の絞り部３９に断面ヲ字状の円形のパッ
キン４０が配置されている。このパッキン４０の２段目
の絞り部３９取付の反対側は、前面パネル１０のベルマ
ウスＢ部３７に密着するように嵌合されている。

【００２５】以上のように構成された実施例２の室外ユ
ニットの動作について説明する。送風機室２内の送風フ
ァン５の運転により室外ユニット１と外気との間に負圧
が生じ背面パネル７の吸気口より外気を導入してＵ字形
熱交換器９を冷却または加熱して送風ファン５により仕
切板１２のベルマウスＡ部３６、前面パネル１０のベル
マウスＢ部３７を通り、前面パネル１０の吹き出し口グ
リル８を通り室外ユニット１外に排出される。また機械
室１４内の横置型圧縮機２および冷媒回路で発生した音
は、仕切板１２のベルマウスＡ部３６の２段目絞り部３
９に設けられたパッキン４０により遮断されるのでこの
ベルマウス部の継ぎ目より音が漏れる事がなく、ベルマ
ウスＡ部３６の内径よりベルマウスＢ部３７先端の内側
に曲げた所の内径を大きくしているので風の流れもスム
ーズであり、風量及び音を悪化させる事もない。

【００２６】実施例３．以下、この発明の実施例３を図
について説明する。図９、図１０、図１１において図１
８と同一符号をつけたものは同一、もしくは相当するも
のを示す。図９は電気品箱の取付構造の見取図を示す。
電気品箱２３は、送風機室１６と電気品室２７を分割し
ている。電気品箱２３にヒートシンク２１が挿入される
電気品箱開口部２４が空いている。電気品箱２３に、電
気品が固定されている。ヒートシンク２１にも電気品が
固定され、電気品箱開口部２４へ固定される。電気品箱
開口部２４へヒートシンク２１を固定したとき互いに重
複する部分を作り密着して隙間のできない形状とする。
ヒートシンク２１へ穴を開け、これを通風口２６とし、
フィン４１は通風口２６を上から覆いフィン側から通風
口２６が見えない形状とする。

【００２７】次に動作について説明する。前記のように
構成された電気品室の電気品冷却構造において室外ユニ
ットが動作し送風ファン５が作動すると風が送風機室１
６に流れる。その風によりヒートシンク２１が冷やされ
ヒートシンク２１に固定された電気品の温度上昇が押さ
えられる。室外ユニットが動作し送風ファン５が作動す
ると風が電気品室２７を配線取り出し口５４からヒート
シンク２１の通風口２６にも流れる。その風により電気
品１４とヒートシンク２１が冷却され電気品１４の温度
上昇が押さえられる。送風機室１６から通風口２６を通
って電気品室２７に入ろうとする水・ほこりは通風口２
６を覆うようにできているフィン４１に遮られて通風口
２６から電気品室２７に入らない。

【００２８】実施例４．以下、この発明の実施例４を図
について説明する。図１２において、１は空気調和機の
室外ユニット、１５は側面パネルで取手穴２８に取手４
２を取り付けた取手保持具４３がはめ込んである。取手
４２と取手保持具４３、取手保持具４３と取手穴２８の
固定は断面Ｂ−Ｂを示す図１３と分解状態を示す図１４
で説明する。４４は開口で、その外周には保持具用つば
４５を側面パネル１５の外面に接するように設けてい
る。４６は保持具用つば４５の上部に設けた係合片、４
７は保持具用つば４５下部に設けた係止爪でこの２箇所
で取手保持具４３は取手穴２８に固定される。４８は取
手４２の上部に水平に設けた支持軸で取手保持具４３に
設けたＵ溝４９に嵌合挿入される。５０は支持軸４８の
両端に設けられたストッパーで取手４２を支持軸４８を
中心に回動させた際一定角度で停止するように取手保持
具４３の開口４４と保持具用つば４５の間に設けられた
受面５１に当接される。

【００２９】次に動作について説明する。取手４２は普
段は図１３のように開口４４を塞いでいるが取手４２に
指をかけると支持軸４８を中心に取手４２は回動し一定
角度になるとストッパー５０が受面５１に当接し、取手
４２を一点鎖線の状態で持ち上げることができる。

【００３０】

【発明の効果】請求項１の空気調和機の室外ユニット
は、底板、前面パネル、全周に渡って通風孔を有する背
面パネル、及び天面パネルにより構成された室外ユニッ
ト本体と、前記底板上に長手方向に沿って設けられ、冷
媒配管群が接続固定される横置型圧縮機と、送風ファン
を収納するケーシングのベルマウスと一体型で、外周が
前記底板、背面パネル、及び天面パネルと当接する仕切
板と、この仕切板の上部に当接し、前記送風ファンの右
上部に前記ベルマウスに沿った形状で設けられた電気品
箱と、前記底板上に設けられ、前記背面パネルに沿った
形状の平面略Ｕ字型の熱交換器と、を備えた構成にした
ので、複雑な冷媒配管群を収納し、送風ファンの大きさ
を最大限にしながら箱体ユニットに対して熱効率を高く
しているので、冷暖房能力が大容量でありながらコンパ
クトなユニットを実現することができると共に、仕切板
をベルマウスと一体としているため、コストダウン、組
立作業性の改善にも寄与することができる効果がある。
また、機械室を密閉する構造としたので、遮音性に優
れ、また、前面パネルを外すだけで、冷媒配管群、電気
品箱全体を呈する構造としたので、サービス性にも優れ
ているといえる。さらに電気品箱を本体の右上部に配置
したので送風ファンの大形化を可能とした。

【００３１】請求項２の空気調和機の室外ユニットは、
仕切板で区画され、前側に配置された機械室と後側に配
置された送風機室を有する室外ユニット本体と、前記機
械室に設けられた横置型圧縮機と、前記送風機室に設け
られた平面略Ｕ字型の熱交換器と、前記機械室を貫通す
るように設けられ、風路を構成するケーシングのベルマ
ウスと、吹き出し口を有する前面パネルと、を備えた空
気調和機の室外ユニットにおいて、前記仕切板のベルマ
ウスは２段絞り形状に成形され、径の大きい前記前面パ
ネル側の１段目の絞り部に、前記前面パネルのベルマウ
スが嵌合固定された構成にしたので、風の流れを阻害す
ることもなく機械室の音漏れを防止でき低騒音化でき
る。

【００３２】請求項３の空気調和機の室外ユニットは、
送風機室と電気品室が電気品箱により完全に分割されて
いる空気調和機の室外ユニットにおいて、前記電気品箱
に前記送風機室に張り出して設けられ、電気品が固定さ
れるヒートシンクを備え、該ヒートシンクは通風口を有
すると共に、この通風口を覆うフィンを有する構成にし
たので、送空機室の水・ほこり等の電気品室への侵入防
止、ヒートシンク自身の冷却性の向上の効果がある。

【００３３】請求項４の空気調和機の室外ユニットは、
室外ユニット本体と、この本体の一部を構成し、取手穴
が設けられた側面パネルと、前記取手穴にはめ込まれた
取手保持具と、該取手保持具の上部内側に設けられた溝
に支持軸が嵌合挿入され、両端にストッパーを有する取
手と、を備え、前記取手は前記支持軸を中心に回動させ
た際、前記取手保持具に設けられた受面に当接する構成
にしたので、取手全体を薄く構成でき内蔵物の有効スペ
ースを稼ぎながら、意匠的に見栄えも良く、持ち易いと
いう効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例１による室外ユニットの外観
を示す一部破断斜視図である。

【図２】この発明の実施例１による室外ユニットの構成
を示す分解斜視図である。

【図３】この発明の実施例１による室外ユニットを示す
縦断面図である。

【図４】この発明の実施例１による室外ユニットを示す
横断面図である。

【図５】この発明の実施例１による室外ユニットを示す
平面図である。

【図６】この発明の実施例２による室外ユニットの横断
面図である。

【図７】この発明の実施例２による室外ユニットの要部
を表す横断面図である。

【図８】この発明の実施例２による室外ユニットの縦断
面図である。

【図９】この発明の実施例３による室外ユニットの外郭
構成の見取図である。

【図１０】この発明の実施例３による室外ユニットの平
面図である。

【図１１】この発明の実施例３による室外ユニットのヒ
ートシンクの詳細図である。

【図１２】この発明の実施例４による取手構造を備えた
空気調和機の室外ユニット斜視図である。

【図１３】この発明の実施例４による室外ユニットの取
手構造の断面図である。

【図１４】この発明の実施例４による室外ユニットの取
手構造の分解斜視図である。

【図１５】従来の室外ユニットの外観を示す一部破断斜
視図である。

【図１６】従来の室外ユニットの構成を示す分解斜視図
である。

【図１７】従来の室外ユニットの仕切板を示す斜視図で
ある。

【図１８】他の従来の室外ユニットの見取図である。

【図１９】さらに他の従来の取手構造の斜視図である。

【図２０】図１９のＡ−Ａ線断面図である。

【符号の説明】

１室外ユニット２横置型圧縮機３底板４冷媒配管群５送風ファン６天面部７背面パネル８通風孔９熱交換器１０前面パネル１１吹出グリル１２仕切板１３傾斜部１４機械室１５側面パネル１６送風機室１７電動機１８モーターサポート１９天面部、天面パネル２０凹部２１ヒートシンク２２穴２３電気品箱２４電気品箱開口部２５パッキン２６通風口２７電気品室２８取手穴２９取手３０取手用つば３１爪３２絞り部３３凹ダボ３４ベルマウス３５フランジ３６ベルマウスＡ部３７ベルマウスＢ部３８絞り部３９絞り部４０パッキン４１フィン４２取手４３取手保持具４４開口４５保持具用つば４６係合片４７係止爪４８支持軸４９Ｕ溝５０ストッパー５１受面５２四方弁５３アキュムレータ５４リード取り出し口

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者飯塚哲矢静岡市小鹿三丁目18番１号三菱電機エンジニアリング株式会社名古屋事業所静岡支所内 (72)発明者植野寿静岡市小鹿三丁目18番１号三菱電機エンジニアリング株式会社名古屋事業所静岡支所内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】底板、前面パネル、全周に渡って通風孔
を有する背面パネル、及び天面パネルにより構成された
室外ユニット本体と、前記底板上に長手方向に沿って設
けられ、冷媒配管群が接続固定される横置型圧縮機と、
送風ファンを収納するケーシングのベルマウスと一体型
で、外周が前記底板、背面パネル、及び天面パネルと当
接する仕切板と、この仕切板の上部に当接し、前記送風
ファンの右上部に前記ベルマウスに沿った形状で設けら
れた電気品箱と、前記底板上に設けられ、前記背面パネ
ルに沿った形状の平面略Ｕ字型の熱交換器と、を備えた
空気調和機の室外ユニット。
【請求項２】仕切板で区画され、前側に配置された機
械室と後側に配置された送風機室を有する室外ユニット
本体と、前記機械室に設けられた横置型圧縮機と、前記
送風機室に設けられた平面略Ｕ字型の熱交換器と、前記
機械室を貫通するように設けられ、風路を構成するケー
シングのベルマウスと、吹き出し口を有する前面パネル
と、を備えた空気調和機の室外ユニットにおいて、前記
仕切板のベルマウスは２段絞り形状に成形され、径の大
きい前記前面パネル側の１段目の絞り部に、前記前面パ
ネルのベルマウスが嵌合固定された空気調和機の室外ユ
ニット。
【請求項３】送風機室と電気品室が電気品箱により完
全に分割されている空気調和機の室外ユニットにおい
て、前記電気品箱に前記送風機室に張り出して設けら
れ、電気品が固定されるヒートシンクを備え、該ヒート
シンクは通風口を有すると共に、この通風口を覆うフィ
ンを有する空気調和機の室外ユニット。
【請求項４】室外ユニット本体と、この本体の一部を
構成し、取手穴が設けられた側面パネルと、前記取手穴
にはめ込まれた取手保持具と、該取手保持具の上部内側
に設けられた溝に支持軸が嵌合挿入され、両端にストッ
パーを有する取手と、を備え、前記取手は前記支持軸を
中心に回動させた際、前記取手保持具に設けられた受面
に当接することを特徴とする空気調和機の室外ユニッ
ト。