JP2004156814A - 室外ユニットの電装品箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】側面から空気を吸入して熱交換した後に天面から空気を吹き出すタイプの冷凍装置の室外ユニットに設けられる電装品箱において、箱内スペースの無駄を省いて、コンパクト化を実現する。
【解決手段】室外ユニット1の電装品箱15は、箱本体51と、蓋部材52と、仕切板53とを備えている。箱本体51は、ケーシング12の前板23に対向するように設けられ、前板23側に開口を有する。蓋部材52は、箱本体51の開口を覆うように配置される。仕切板53は、箱本体51内に設けられ、箱本体51内の空間を蓋部材52側の手前側空間Cと蓋部材52と反対側の奥側空間Dとに仕切る。
【選択図】 図3
【解決手段】室外ユニット1の電装品箱15は、箱本体51と、蓋部材52と、仕切板53とを備えている。箱本体51は、ケーシング12の前板23に対向するように設けられ、前板23側に開口を有する。蓋部材52は、箱本体51の開口を覆うように配置される。仕切板53は、箱本体51内に設けられ、箱本体51内の空間を蓋部材52側の手前側空間Cと蓋部材52と反対側の奥側空間Dとに仕切る。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室外ユニットの電装品箱、特に、側面から空気を吸入して熱交換した後に天面から空気を吹き出すタイプの冷凍装置の室外ユニットのケーシング内に設けられ、電気部品を収納する室外ユニットの電装品箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷凍装置の1つである空気調和装置における室外ユニットとして、側面から空気を吸入して熱交換した後に天面から空気を吹き出すタイプのものがある。このような室外ユニットは、ビル等の空気調和に使用されるものであり、ビルの屋上等に設置されるとともに、複数の室内ユニットと連絡配管を介して接続されている。このような室外ユニットは、略直方体形状のケーシングと、その内部に配置された圧縮機、熱交換器及び送風ファン等の機器とを備えている。ケーシングの側面には空気吸入口が設けられており、ケーシングの上部には上方に向く空気吹出口が設けられている。具体的には、空気吸入口は、ケーシングの前面を除いた2つの側面及び後面に設けられている。熱交換器は、空気吸入口から吸入された空気と熱交換するための機器であり、各空気吸入口に対向するようにケーシング内に配置されている。圧縮機等の機器は、ケーシングの底部に配置されている。送風ファンは、熱交換器において熱交換された空気を空気吹出口から吹き出すためのプロペラファンであり、ケーシングの上部において、空気吹出口に対応するように設けられている。さらに、ケーシング内には、インバータや制御基板等の電気部品が収納された電装品箱が、前面に対向するように設けられており、前面側からアクセス可能になっている。より具体的には、電装品箱は、略直方体形状の箱であり、ケーシングを前面側から見た場合において、送風ファンの下側に設けられている。また、電装品箱は、ケーシングを天面側から見た場合において、両側面側に向かって細長い形状を有している。さらに、電装品箱は、ケーシングを前面側から見た場合において、左右の2つの空間に分けられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−281204号公報(第3−4頁、第1−3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の室外ユニットの電装品箱においては、平面的に分けられた2つの空間の一方にインバータやリアクタ等の強電部品を含む発熱量の大きい電気部品(高発熱部品)が配置され、他方に制御基板等の弱電部品を含む発熱量の小さい電気部品(低発熱部品)が配置される等のように、電気部品が機能や特性に応じて分けられて配置されている。
【0005】
上記の室外ユニットにおいては、コンパクト化が求められており、特に、輸送等の観点から室外ユニットを天面から見た場合の寸法を小さくすることが求められている。しかし、室外ユニットを天面から見た場合の寸法に制約を設けると、左右2つの空間を有する電装品箱を配置することがスペース的に困難になる。このため、電装品箱のコンパクト化が必要になる。
【0006】
しかし、電装品箱内に配置される電気部品には様々なサイズのものが含まれているため、左右2つの空間を有する電装品箱の場合、前面から後面側への張り出し長さは、サイズの大きな電気部品によって決定されてしまい、電装品箱内のスペースに無駄が生じやすい。しかも、室外ユニットを天面から見た場合寸法を小さくしようとすると、電装品箱の後面側への張り出しが大きくなってしまい、ケーシング内部を下から上に向かう空気の流れを妨げて、通風抵抗を増加させてしまう。これにより、送風ファンの送風性能の低下や騒音の増加が生じるおそれがある。
【0007】
このように、左右2つの空間を有し平面的に電気部品を配置する電装品箱の構造では、コンパクト化が困難である。もちろん、電装品箱を複数個に分けて、送風ファンによる送風仕事を妨げることのない場所に配置することも考えられるが、これでは、電装品箱の組み立て工数が増加したり、室外ユニット設置後の電装品箱へのアクセス性が損なわれてしまう。また、電気部品を機能や特性に応じて分けて配置することも困難になる。
【0008】
本発明の課題は、側面から空気を吸入して熱交換した後に天面から空気を吹き出すタイプの冷凍装置の室外ユニットに設けられる電装品箱において、箱内スペースの無駄を省いて、コンパクト化を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の室外ユニットの電装品箱は、側面から空気を吸入して熱交換した後に天面から空気を吹き出すタイプの冷凍装置の室外ユニットのケーシング内に設けられ、電気部品を収納する室外ユニットの電装品箱であって、箱本体と、蓋部材と、仕切板とを備えている。箱本体は、ケーシングの一側面に対向するように設けられ、一側面側に開口を有する。蓋部材は、箱本体の開口を覆うように配置される。仕切板は、箱本体内に設けられ、箱本体内の空間を蓋部材側の手前側空間と蓋部材と反対側の奥側空間とに仕切る。
【0010】
この電装品箱では、箱本体を仕切板によって手前側空間と奥側空間とに分けた2層構造として電気部品を収納できるようにしているため、種々の形状・サイズを有する電気部品を平面的のみならず、立体的に配置することができるため、箱本体内のスペースの無駄を省いて、コンパクト化することが可能になる。
請求項2に記載の室外ユニットの電装品箱は、請求項1において、仕切板は、樹脂製である。
【0011】
この電装品箱では、手前側空間と奥側空間とを容易に電気的に遮断することが可能である。また、仕切板に直接電気部品を装着することが可能になる。
請求項3に記載の室外ユニットの電装品箱は、請求項1において、電気部品は、室外ユニットの設置後にアクセスする頻度の多い第1電気部品と、室外ユニットの設置後にアクセスする頻度の少ない第2電気部品とを含んでいる。第1電気部品は、手前側空間に配置されている。
【0012】
この電装品箱では、室外ユニットの設置後にアクセス頻度の多い制御基板等の第1電気部品を手前側空間に配置しているため、制御基板の設定時等に、蓋部材を取り外すだけで容易にアクセスすることが可能である。
請求項4に記載の室外ユニットの電装品箱は、請求項1〜3のいずれかにおいて、電気部品は、運転時の発熱量の小さい低発熱部品と運転時の発熱量の大きい高発熱部品とを含んでいる。高発熱部品は奥側空間に配置されている。
【0013】
この電装品箱では、制御基板等のような低発熱部品に比べて、発熱量の大きいインバータやリアクタ等の高発熱部品が奥側空間に配置されているため、ケーシング内を流れる空気流を利用して冷却し易くなっている。
請求項5に記載の室外ユニットの電装品箱は、請求項4において、箱本体は、ケーシングの一側面の反対側に向かって突出する放熱フィンを有している。
【0014】
この電装品箱では、ケーシングの一側面の反対側に向かって突出する放熱フィンによって、ケーシング内を流れる空気流による奥側空間の冷却を促進することができる。
請求項6に記載の室外ユニットの電装品箱は、請求項1〜5において、仕切板は、手前側空間と奥側空間とを連通する窓部を有している。
【0015】
この電装品箱では、仕切板に窓部が設けられており、仕切板を装着したままの状態で奥側空間に配置された電気部品にアクセスできるため、例えば、室外ユニット設置後に頻度の少ない第2電気部品にアクセスしなければならない場合が生じても仕切板を装着したままの状態でアクセス可能である。また、室外ユニット設置後に頻度の多い第1電気部品を奥側空間に設置することも可能になる。
【0016】
請求項7に記載の室外ユニットの電装品箱は、請求項1〜6のいずれかにおいて、箱本体は、一部に前記ケーシングの一側面の反対側に向かって膨出する膨出部を有している。
この電装品箱では、膨出部を設けることによって、手前側空間及び奥側空間の一部を広くすることができるため、ノイズフィルタ等の長寸の電気部品を配置することが可能である。
【0017】
請求項8に記載の室外ユニットの電装品箱は、請求項7において、膨出部は、箱本体の下部に設けられている。
この電装品箱では、膨出部が箱本体の下部に設けられているため、室外ユニット内の通風抵抗の増加を抑えることができる。
請求項9に記載の室外ユニットの電装品箱は、請求項7において、箱本体は、金属製の板金箱部と樹脂製の樹脂箱部とから構成されている。
【0018】
この電装品箱では、インバータやリアクタ等の発熱量の大きい高発熱部品を板金箱部に配置して、放熱を促進することが可能である。
請求項10に記載の室外ユニットの電装品箱は、請求項9において、膨出部は、箱本体の下部に設けられている。板金箱部は、箱本体の上部を構成している。樹脂箱部は、膨出部を含む箱本体の下部を構成している。
【0019】
この電装品箱では、膨出部が樹脂成形により形成されているため、成形が容易である。また、箱本体の一部を樹脂にすることにより、電装品箱のコストダウンにも寄与できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(1)室外ユニットの構成
図1に本発明の第1実施形態にかかる冷凍装置の1つである空気調和装置の室外ユニット1を示す。室外ユニット1は、マルチタイプの空気調和装置を構成しており、ビルの屋上等に設置されるとともに、複数の室外ユニットに連絡配管を介して接続されている。
【0021】
室外ユニット1は、側面から空気を吸入して熱交換した後に天面から空気を吹き出すタイプであり、ケーシング12と、ケーシング12の内部に収納された室外側冷媒回路13と、ケーシング12の上部に設けられた送風ファン14と、ケーシング12の内部に収納された電装品箱15とを備えている。
ケーシング12は、略直方体形状であり、主に、4つの角部にそれぞれ配置された支柱21と、天板22と、前板23と、後板24と、1対の側板25と、底板26とから構成されている。
【0022】
支柱21は、ケーシング12の各角部の上端から下端まで延びる柱状の部材であり、天板22、前板23、後板24、1対の側板25及び底板26を固定・支持している。
天板22は、中央に設けられた開口からなる空気吹出口22a(天面)を有しており、開口の上部を覆うようにファングリル22bが設けられている。そして、ケーシング12内に吸入された空気は、空気吹出口22aから上方に向かって吹き出されるようになっている。
【0023】
前板23は、本実施形態において、天板22の下側に配置される上部前板23aと、上部前板23aの下側に配置される中部前板23bと、中部前板23bの下側に配置される下部前板23cとから構成されている。このように、前板23は、上中下3分割の構造になっている。
後板24は、ケーシング12内に空気を吸入するための空気吸入口24aを有している。本実施形態において、空気吸入口24aは、詳細は図示しないが、ほぼ全面に設けられた開口からなる。1対の側板25は、ケーシング12内に空気を吸入するための空気吸入口25aを有している。本実施形態において、空気吸入口25aは、前板23近傍を除く面に設けられた開口からなる。これらの空気吸入口24a、25aからケーシング12内に、空気が吸入されるようになっている。
【0024】
底板26は、室外側冷媒回路13を構成する機器及び配管類を支持・固定している。また、底板26は、据付面との間にスペースができるように、4つの支柱21に支持されている。
室外側冷媒回路13は、圧縮機13a、熱交換器13b等及びこれらの機器を接続する配管類から構成されている。圧縮機13aや熱交換器13b等の主要な機器は、底板26に固定されている。すなわち、室外側冷媒回路13を構成する機器及び配管類は、主として、ケーシング12の下部に配置されている。熱交換器13bは、略U字形状であり、3つの空気吸入口24a、25aに対向するように配置されている。熱交換器13bは、空気吸入口24a、25aから吸入された空気と冷媒とを熱交換させることが可能である。
【0025】
送風ファン14は、プロペラファンであり、ケーシング12の上部において、空気吹出口22aに対応するように配置されている。送風ファン14は、複数のプロペラ翼14aと、プロペラ翼14aの内周部を固定するハブ14bと、ハブ14bを回転駆動するファンモータ14cとを有している。ファンモータ14cは、図示しない支持フレームを介して、ケーシング12に固定されている。より具体的には、送風ファン14は、上部前板23aの上下方向位置に対応する位置に配置されている。これにより、送風ファン14は、空気吸入口24a、25aを通じて、室外空気をケーシング12の側面からケーシング12の内部に吸入して、熱交換器13bを通過させた後、ケーシング12の上部に導いて空気吹出口22aから吹き出すことが可能である。
【0026】
電装品箱15は、各種電気部品が収納された箱体であり、前板23に対向するように配置されている。より具体的には、電装品箱15は、室外側冷媒回路13を構成する多くの機器及び配管類が配置されたケーシング12の下部を避けて、中部前板23bに対向するように配置されている。すなわち、電装品箱15は、送風ファン14の下側であって、下部前板23cよりも上側に配置されている。
【0027】
(2)電装品箱の構造
この電装品箱15について、図2〜図4を用いて説明する。ここで、図2は、室外ユニット1を図1のA方向から見た図であって、圧縮機13a等を除いたケーシング12の内部断面を示した図である。図3は電装品箱15の外観を示す斜視図であり、図4は図3をE方向から見た図である。
【0028】
電装品箱は、箱本体51と、蓋部材52と、仕切板53とから主に構成されている。箱本体51は、ケーシング12の前板23に対向するように設けられ、前板23側に開口を有する箱状の部材である。蓋部材52は、箱本体51の開口を覆うように配置された板状の部材である。仕切板53は、箱本体51内に設けられ、箱本体51内の空間をケーシング12の前板23側(蓋部材52側)の手前側空間Cと、ケーシング12の後板24側(蓋部材52と反対側)の奥側空間Dとに仕切るように設けられている。すなわち、電装品箱15は、手前側空間C及び奥側空間Dの2つの空間に電気部品を収納可能な2層構造になっている。
【0029】
▲1▼箱本体
箱本体51は、1対の側面部51aと、後面部51bと、上面部51cと、下面部51dとから構成されている。本実施形態において、箱本体51は、板金製である。
側面部51aは、その下部がケーシング12の後板24側に向かって膨出した略L字形状の部分である。側面部51aは、上側の奥行き長さLaを有する上側側面部51eと、上側側面部51eの下側に設けられ奥行き長さLaよりも大きい奥行き長さLbを有する下側側面部51fとから構成されている。また、側面部51aのケーシング12の前板23側には、蓋部材52を固定するための蓋固定部51gが設けられている。また、上側側面部51eには、矩形形状の孔からなる矩形孔部51hが設けられている。
【0030】
後面部51bは、箱本体51のケーシング12の後板24側の面を構成する部分である。後面部51bは、側面部51aの上側側面部51eに対応する上側後面部51iと、側面部51aの下側側面部51fに対応する下側後面部51jとから構成されている。また、上側後面部51iには、ケーシング12の後板24側に向かって突出する放熱フィン54、55が設けられている。
【0031】
上面部51cは、箱本体51の天板22側の面を構成する部分であり、ケーシング12の内部に向かうとともに下方に向かって傾斜している。上面部51cには、図示しないケーシング12の支持フレームによって固定される上部固定部51kが設けられている。
下面部51dは、箱本体51の底板26側の面を構成する部分であり、蓋部材52側の一部が切り欠かれている。また、下面部51dには、図示しないケーシング12の支持フレームによって固定される下部固定部51mが設けられている。
【0032】
そして、1対の側面部51aの下側側面部51fと、後面部51bの下側後面部51jと、下面部51dとは、ケーシング12の後板24側に膨出した膨出部56を構成しており、空間C及びDの奥行きが広くなっている。
▲2▼蓋部材
蓋部材52は、略長方形状の板状部材であり、蓋固定部51gにネジ止め等により固定されている。本実施形態において、蓋部材52は、板金製である。
【0033】
▲3▼仕切板
仕切板53は、本実施形態において、上部仕切板53a及び下部仕切板53bの2枚の板状部材から構成されている。本実施形態において、仕切板53a、53bは、樹脂製である。
上部仕切板53aは、箱本体51内の側面部51aの上側側面部51eに対応する位置に設けられた板状の部材である。上部仕切板53aの両側面には、矩形形状の突起からなる嵌合部53cが設けられている。上部仕切板53aは、嵌合部53cが上側側面部51eに設けられた矩形孔部51hに嵌合されることによって支持されている。
【0034】
下部仕切板53bは、箱本体51内の側面部51aの下側側面部51fに対応する位置に設けられた板状の部材である。下部仕切板53bの下部には、箱本体51の下面部51dに支持される支持部53dが設けられている。
そして、上部仕切板53aと下部仕切板53bとの上下方向間には、手前側空間Cと奥側空間Dとを連通する窓部57が形成されている。
【0035】
▲4▼電気部品の配置
次に、電装品箱15内における電気部品の配置について、図3〜図6を用いて説明する。ここで、図5は電装品箱15の蓋部材52を取り外した状態を示す斜視図であり、図6は電装品箱15の仕切板53を取り外した状態を示す分解斜視図である。
【0036】
電装品箱15内に収納される主要な電気部品としては、圧縮機13a及び送風ファン14用のインバータ61a、61bやリアクタ61c等を含む強電部品と、インバータ61a、61b用のノイズフィルタ62a、62bと、端子台63a〜63dと、制御基板64等の弱電部品とがある。ここで、インバータ61a、61b及びリアクタ61cは運転中の発熱量が大きい高発熱部品であり、また、制御基板64は運転中の発熱量が小さい低発熱部品である。
【0037】
高発熱部品であるインバータ61a、61b及びリアクタ61cは、運転中の冷却を促進するため、奥側空間Dに配置されている。具体的には、インバータ61aは放熱フィン54に対応する位置に配置され、インバータ61bは放熱フィン55に対応する位置に配置され、リアクタ61cはインバータ61bの上側に配置されている。一方、低発熱部品である制御基板64は、手前側空間Cに配置されており、仕切板53(本実施形態では、上部仕切板53a)に直接固定されている。すなわち、電装品箱15内には、高発熱部品と低発熱部品とが空間C及びDに分割されて配置されている。
【0038】
また、端子台63a〜63d及び制御基板64(第1電気部品)は、室外ユニット1の設置後にアクセスをする頻度が多いという特性を考慮して、手前側空間Cに配置されている。具体的には、端子台63a〜63dは下部仕切板53bに装着されており、制御基板64は上部仕切板53aに装着されている。尚、仕切板53a、53bは、樹脂製であり、箱本体51とは電気的に絶縁可能であるため、端子台63a〜63d及び制御基板64は、仕切板53a、53bに直接装着されている。一方、室外ユニット1の設置後にアクセスをする頻度が少ないインバータ61a、61b、リアクタ61c及びノイズフィルタ62a、62b(第2電気部品)は、奥側空間Dに配置されている。但し、奥側空間Dに配置されたインバータ61a、61bについても、仕切板53a、53bとの上下方向間に形成された窓部57を介して、端子接続部等が蓋部材52側から見えるようになっており(図4参照)、仕切板53を取り外すことなく必要最低限のアクセスが可能である。
【0039】
さらに、奥側空間Dの下部、すなわち、膨出部56の奥側空間D側には、比較的長寸の電気部品であるノイズフィルタ62a、62bが配置されている。すなわち、箱本体51上部の奥行きの狭い空間には制御基板64やインバータ61a、61b等の板状の電気部品を配置し、箱本体51下部(具体的には膨出部56)の奥行きの広い空間には比較的長寸のノイズフィルタ62a、62bや端子台63a〜63d等が配置されている。これにより、電装品箱15のスペース性が向上している。
【0040】
(3)室外ユニットの動作
次に、室外ユニット1の動作について、図2を用いて説明する。
室外ユニット1の運転中は、送風ファン14が駆動されることにより、空気吸入口24a、25aを介して、ケーシング12の側面から内部に空気が吸入される。ケーシング12内に吸入された空気は、空気吸入口24a、25aに対向して設けられた熱交換器13bを通過して熱交換される。熱交換された空気は、上方に向かって流れ、送風ファン14のプロペラ翼14aによって上方に掻き出されて、空気吹出口22aから吹き出す。このため、ケーシング12内に吸入された空気は、熱交換器13bを通過した後、ケーシング内部に向かうとともに、上方の空気吹出口22aに向かうような流線を描いて流れている。例えば、電装品箱15の後板24側の部分近くには、流線Bのような空気の流れが生じている。
【0041】
ここで、電装品箱15内のインバータ61a、61b及びリアクタ61cは、圧縮機13a及び送風ファン14が運転している間、常に発熱している。しかし、インバータ61a、61b及びリアクタ62が奥側空間Dに配置されるとともに箱本体51の後面部51bに装着されており、さらに、後面部51bに放熱フィン54、55が設けられているため、これらの部品は十分に冷却されている。このため、手前側空間C側に熱が伝わりにくくなり、耐熱性の低い制御基板64等が保護される。
【0042】
また、電装品箱15の膨出部56は、電装品箱15の下部に設けられているため、電装品箱15上部の送風ファン14近傍の通風抵抗に対する影響が大きい位置における空気の流路が確保されており、通風抵抗の増加が抑えられている。
(4)電装品箱の特徴
本実施形態の室外ユニット1の電装品箱15には、以下のような特徴がある。
【0043】
▲1▼電装品箱15では、箱本体51を仕切板53によって手前側空間Cと奥側空間Dとに分けた2層構造として電気部品を収納できるようにしているため、種々の形状・サイズを有する電気部品を平面的のみならず、立体的に配置することができるため、箱本体51内のスペースの無駄を省いて、コンパクト化することが可能になっている。
【0044】
また、電装品箱15では、仕切板53が樹脂製であるため、手前側空間Cと奥側空間Dとを容易に電気的に遮断することが可能になっている。また、仕切板53に端子台63a〜63dや制御基板64等の電気部品を絶縁パッキン等を介することなく直接装着することができるため、構造が簡単になり、スペース性の向上やコストダウンにも寄与している。
【0045】
▲2▼電装品箱15では、室外ユニット1の設置後にアクセス頻度の多い制御基板64等を手前側空間Cに配置しているため、制御基板64の設定時等に、蓋部材52を取り外すだけで容易にアクセスできるようになっている。
また、電装品箱15では、仕切板53に窓部57が設けられており、仕切板53を装着したままの状態で奥側空間Dに配置されたインバータ61a、61bに必要最低限のアクセスが可能になっている。
【0046】
▲3▼電装品箱15では、制御基板64等の低発熱部品に比べて、発熱量の大きいインバータ61a、61bやリアクタ61c等の高発熱部品が奥側空間Dに配置されているため、ケーシング12内を流れる空気流を利用して、インバータ61a、61bやリアクタ61c等の高発熱部品を冷却し易くなっている。
また、電装品箱15の後面部51bには、ケーシング12の後板24側に向かって突出する放熱フィン54、55を設けることによって、ケーシング12内を流れる空気による奥側空間Dの冷却を促進することが可能になっている。
【0047】
▲4▼電装品箱15では、膨出部56を設けることによって、手前側空間C及び奥側空間Dの一部を広くすることができるため、ノイズフィルタ62a、62b等の長寸の電気部品を配置することが可能になっている。
また、膨出部56は、箱本体51の下部に設けられているため、室外ユニット1内の通風抵抗の増加を抑えることが可能になっている。
【0048】
[第2実施形態]
第1実施形態における電装品箱15では、箱本体51が板金製であったが、側面部51aの上側側面部51eに対応する部分を板金製とし、下側側面部51fに対応する部分を樹脂製とした電装品箱115にしてもよい。
具体的には、室外ユニット101の電装品箱115は、図7に示すように、樹板金箱部158と樹脂箱部159とからなる箱本体151と、蓋部材52と、仕板53(具体的には、上部仕切板53a及び下部仕切板53b)とから構成されている。板金箱部158は、上面部151cと、側面部151aの上側側面部151eと、後面部151bの上側後面部151iとを含む板金製の部材である。樹脂箱部159は、側板部151aの下側側面部151fと、後面部151bの下側後面部151jと、下面部151dとを含む樹脂成形された部材である。
【0049】
そして、板金箱部158と樹脂箱部159とは、板金箱部158の下端に設けられた複数の爪部158aと、樹脂箱部159の上端部に設けられた爪部158aが係止可能な係合孔部159aとによって、互いに固定されている。
このような電装品箱115の構成においても、第1実施形態の電装品箱15と同様に、インバータ61a、61b及びリアクタ62等の高発熱部品を板金箱部158側に配置することが可能であり、第1実施形態と同様な効果が得られる。
【0050】
さらに、本実施形態の電装品箱115では、箱本体151の下部を樹脂製にすることによって、膨出部156の成形が容易になるため、箱本体を全て板金製にする場合に比べて、板金の曲げ加工等の手間が減り、電装品箱115のコストダウンに寄与できる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0051】
(1)前記実施形態では、仕切板は上下2つに分割されていたが、3つ以上に分割された仕切板でも、分割されていない1枚の仕切板であってもよい。
(2)電気部品の種類、個数及び箱内の配置は、前記実施形態に限定されない。
(3)前記実施形態では、ノイズフィルタが奥側空間に配置されているが、手前側空間に配置されていてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
請求項1にかかる発明では、箱本体を仕切板によって手前側空間と奥側空間とに分けた2層構造として電気部品を収納できるようにしているため、種々の形状・サイズを有する電気部品を平面的のみならず、立体的に配置することができるため、箱本体内のスペースの無駄を省いて、コンパクト化することが可能になる。
【0053】
請求項2にかかる発明では、手前側空間と奥側空間とを容易に電気的に遮断することが可能である。
請求項3にかかる発明では、室外ユニットの設置後にアクセス頻度の多い制御基板等の第1電気部品を手前側空間に配置しているため、制御基板の設定時等に、蓋部材を取り外すだけで容易にアクセスすることが可能である。
【0054】
請求項4にかかる発明では、制御基板等のような低発熱部品に比べて、発熱量の大きいインバータやリアクタ等の高発熱部品が奥側空間に配置されているため、ケーシング内を流れる空気流を利用して冷却し易い。
請求項5にかかる発明では、ケーシングの一側面の反対側に向かって突出する放熱フィンによって、ケーシング内を流れる空気流による奥側空間の冷却を促進することができる。
【0055】
請求項6にかかる発明では、仕切板に窓部が設けられており、仕切板を装着したままの状態で奥側空間に配置された電気部品にアクセスできる。
請求項7にかかる発明では、膨出部を設けることによって、手前側空間及び奥側空間の一部を広くすることができるため、ノイズフィルタ等の長寸の電気部品を配置することが可能である。
【0056】
請求項8にかかる発明では、膨出部が箱本体の下部に設けられているため、室外ユニット内の通風抵抗の増加を抑えることができる。
請求項9にかかる発明では、インバータやリアクタ等の発熱量の大きい高発熱部品を板金箱部に配置して、放熱を促進することが可能である。
請求項10にかかる発明では、膨出部が樹脂成形により形成されているため、成形が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の電装品箱を備えた空気調和装置の室外ユニットの概略斜視図。
【図2】図1をA方向から見た図であって、ケーシングの内部断面を示した図。
【図3】第1実施形態の電装品箱の外観を示す斜視図。
【図4】図3をE方向から見た図。
【図5】第1実施形態の電装品箱であって、蓋部材を取り外した状態を示す斜視図。
【図6】第1実施形態の電装品箱であって、仕切板を取り外した状態を示す分解斜視図。
【図7】第2実施形態の電装品箱であって、図6に相当する図。
【符号の説明】
15、115 電装品箱
51、151 箱本体
52 蓋部材
53 仕切板
C 手前側空間
D 奥側空間
【発明の属する技術分野】
本発明は、室外ユニットの電装品箱、特に、側面から空気を吸入して熱交換した後に天面から空気を吹き出すタイプの冷凍装置の室外ユニットのケーシング内に設けられ、電気部品を収納する室外ユニットの電装品箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷凍装置の1つである空気調和装置における室外ユニットとして、側面から空気を吸入して熱交換した後に天面から空気を吹き出すタイプのものがある。このような室外ユニットは、ビル等の空気調和に使用されるものであり、ビルの屋上等に設置されるとともに、複数の室内ユニットと連絡配管を介して接続されている。このような室外ユニットは、略直方体形状のケーシングと、その内部に配置された圧縮機、熱交換器及び送風ファン等の機器とを備えている。ケーシングの側面には空気吸入口が設けられており、ケーシングの上部には上方に向く空気吹出口が設けられている。具体的には、空気吸入口は、ケーシングの前面を除いた2つの側面及び後面に設けられている。熱交換器は、空気吸入口から吸入された空気と熱交換するための機器であり、各空気吸入口に対向するようにケーシング内に配置されている。圧縮機等の機器は、ケーシングの底部に配置されている。送風ファンは、熱交換器において熱交換された空気を空気吹出口から吹き出すためのプロペラファンであり、ケーシングの上部において、空気吹出口に対応するように設けられている。さらに、ケーシング内には、インバータや制御基板等の電気部品が収納された電装品箱が、前面に対向するように設けられており、前面側からアクセス可能になっている。より具体的には、電装品箱は、略直方体形状の箱であり、ケーシングを前面側から見た場合において、送風ファンの下側に設けられている。また、電装品箱は、ケーシングを天面側から見た場合において、両側面側に向かって細長い形状を有している。さらに、電装品箱は、ケーシングを前面側から見た場合において、左右の2つの空間に分けられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−281204号公報(第3−4頁、第1−3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の室外ユニットの電装品箱においては、平面的に分けられた2つの空間の一方にインバータやリアクタ等の強電部品を含む発熱量の大きい電気部品(高発熱部品)が配置され、他方に制御基板等の弱電部品を含む発熱量の小さい電気部品(低発熱部品)が配置される等のように、電気部品が機能や特性に応じて分けられて配置されている。
【0005】
上記の室外ユニットにおいては、コンパクト化が求められており、特に、輸送等の観点から室外ユニットを天面から見た場合の寸法を小さくすることが求められている。しかし、室外ユニットを天面から見た場合の寸法に制約を設けると、左右2つの空間を有する電装品箱を配置することがスペース的に困難になる。このため、電装品箱のコンパクト化が必要になる。
【0006】
しかし、電装品箱内に配置される電気部品には様々なサイズのものが含まれているため、左右2つの空間を有する電装品箱の場合、前面から後面側への張り出し長さは、サイズの大きな電気部品によって決定されてしまい、電装品箱内のスペースに無駄が生じやすい。しかも、室外ユニットを天面から見た場合寸法を小さくしようとすると、電装品箱の後面側への張り出しが大きくなってしまい、ケーシング内部を下から上に向かう空気の流れを妨げて、通風抵抗を増加させてしまう。これにより、送風ファンの送風性能の低下や騒音の増加が生じるおそれがある。
【0007】
このように、左右2つの空間を有し平面的に電気部品を配置する電装品箱の構造では、コンパクト化が困難である。もちろん、電装品箱を複数個に分けて、送風ファンによる送風仕事を妨げることのない場所に配置することも考えられるが、これでは、電装品箱の組み立て工数が増加したり、室外ユニット設置後の電装品箱へのアクセス性が損なわれてしまう。また、電気部品を機能や特性に応じて分けて配置することも困難になる。
【0008】
本発明の課題は、側面から空気を吸入して熱交換した後に天面から空気を吹き出すタイプの冷凍装置の室外ユニットに設けられる電装品箱において、箱内スペースの無駄を省いて、コンパクト化を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の室外ユニットの電装品箱は、側面から空気を吸入して熱交換した後に天面から空気を吹き出すタイプの冷凍装置の室外ユニットのケーシング内に設けられ、電気部品を収納する室外ユニットの電装品箱であって、箱本体と、蓋部材と、仕切板とを備えている。箱本体は、ケーシングの一側面に対向するように設けられ、一側面側に開口を有する。蓋部材は、箱本体の開口を覆うように配置される。仕切板は、箱本体内に設けられ、箱本体内の空間を蓋部材側の手前側空間と蓋部材と反対側の奥側空間とに仕切る。
【0010】
この電装品箱では、箱本体を仕切板によって手前側空間と奥側空間とに分けた2層構造として電気部品を収納できるようにしているため、種々の形状・サイズを有する電気部品を平面的のみならず、立体的に配置することができるため、箱本体内のスペースの無駄を省いて、コンパクト化することが可能になる。
請求項2に記載の室外ユニットの電装品箱は、請求項1において、仕切板は、樹脂製である。
【0011】
この電装品箱では、手前側空間と奥側空間とを容易に電気的に遮断することが可能である。また、仕切板に直接電気部品を装着することが可能になる。
請求項3に記載の室外ユニットの電装品箱は、請求項1において、電気部品は、室外ユニットの設置後にアクセスする頻度の多い第1電気部品と、室外ユニットの設置後にアクセスする頻度の少ない第2電気部品とを含んでいる。第1電気部品は、手前側空間に配置されている。
【0012】
この電装品箱では、室外ユニットの設置後にアクセス頻度の多い制御基板等の第1電気部品を手前側空間に配置しているため、制御基板の設定時等に、蓋部材を取り外すだけで容易にアクセスすることが可能である。
請求項4に記載の室外ユニットの電装品箱は、請求項1〜3のいずれかにおいて、電気部品は、運転時の発熱量の小さい低発熱部品と運転時の発熱量の大きい高発熱部品とを含んでいる。高発熱部品は奥側空間に配置されている。
【0013】
この電装品箱では、制御基板等のような低発熱部品に比べて、発熱量の大きいインバータやリアクタ等の高発熱部品が奥側空間に配置されているため、ケーシング内を流れる空気流を利用して冷却し易くなっている。
請求項5に記載の室外ユニットの電装品箱は、請求項4において、箱本体は、ケーシングの一側面の反対側に向かって突出する放熱フィンを有している。
【0014】
この電装品箱では、ケーシングの一側面の反対側に向かって突出する放熱フィンによって、ケーシング内を流れる空気流による奥側空間の冷却を促進することができる。
請求項6に記載の室外ユニットの電装品箱は、請求項1〜5において、仕切板は、手前側空間と奥側空間とを連通する窓部を有している。
【0015】
この電装品箱では、仕切板に窓部が設けられており、仕切板を装着したままの状態で奥側空間に配置された電気部品にアクセスできるため、例えば、室外ユニット設置後に頻度の少ない第2電気部品にアクセスしなければならない場合が生じても仕切板を装着したままの状態でアクセス可能である。また、室外ユニット設置後に頻度の多い第1電気部品を奥側空間に設置することも可能になる。
【0016】
請求項7に記載の室外ユニットの電装品箱は、請求項1〜6のいずれかにおいて、箱本体は、一部に前記ケーシングの一側面の反対側に向かって膨出する膨出部を有している。
この電装品箱では、膨出部を設けることによって、手前側空間及び奥側空間の一部を広くすることができるため、ノイズフィルタ等の長寸の電気部品を配置することが可能である。
【0017】
請求項8に記載の室外ユニットの電装品箱は、請求項7において、膨出部は、箱本体の下部に設けられている。
この電装品箱では、膨出部が箱本体の下部に設けられているため、室外ユニット内の通風抵抗の増加を抑えることができる。
請求項9に記載の室外ユニットの電装品箱は、請求項7において、箱本体は、金属製の板金箱部と樹脂製の樹脂箱部とから構成されている。
【0018】
この電装品箱では、インバータやリアクタ等の発熱量の大きい高発熱部品を板金箱部に配置して、放熱を促進することが可能である。
請求項10に記載の室外ユニットの電装品箱は、請求項9において、膨出部は、箱本体の下部に設けられている。板金箱部は、箱本体の上部を構成している。樹脂箱部は、膨出部を含む箱本体の下部を構成している。
【0019】
この電装品箱では、膨出部が樹脂成形により形成されているため、成形が容易である。また、箱本体の一部を樹脂にすることにより、電装品箱のコストダウンにも寄与できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(1)室外ユニットの構成
図1に本発明の第1実施形態にかかる冷凍装置の1つである空気調和装置の室外ユニット1を示す。室外ユニット1は、マルチタイプの空気調和装置を構成しており、ビルの屋上等に設置されるとともに、複数の室外ユニットに連絡配管を介して接続されている。
【0021】
室外ユニット1は、側面から空気を吸入して熱交換した後に天面から空気を吹き出すタイプであり、ケーシング12と、ケーシング12の内部に収納された室外側冷媒回路13と、ケーシング12の上部に設けられた送風ファン14と、ケーシング12の内部に収納された電装品箱15とを備えている。
ケーシング12は、略直方体形状であり、主に、4つの角部にそれぞれ配置された支柱21と、天板22と、前板23と、後板24と、1対の側板25と、底板26とから構成されている。
【0022】
支柱21は、ケーシング12の各角部の上端から下端まで延びる柱状の部材であり、天板22、前板23、後板24、1対の側板25及び底板26を固定・支持している。
天板22は、中央に設けられた開口からなる空気吹出口22a(天面)を有しており、開口の上部を覆うようにファングリル22bが設けられている。そして、ケーシング12内に吸入された空気は、空気吹出口22aから上方に向かって吹き出されるようになっている。
【0023】
前板23は、本実施形態において、天板22の下側に配置される上部前板23aと、上部前板23aの下側に配置される中部前板23bと、中部前板23bの下側に配置される下部前板23cとから構成されている。このように、前板23は、上中下3分割の構造になっている。
後板24は、ケーシング12内に空気を吸入するための空気吸入口24aを有している。本実施形態において、空気吸入口24aは、詳細は図示しないが、ほぼ全面に設けられた開口からなる。1対の側板25は、ケーシング12内に空気を吸入するための空気吸入口25aを有している。本実施形態において、空気吸入口25aは、前板23近傍を除く面に設けられた開口からなる。これらの空気吸入口24a、25aからケーシング12内に、空気が吸入されるようになっている。
【0024】
底板26は、室外側冷媒回路13を構成する機器及び配管類を支持・固定している。また、底板26は、据付面との間にスペースができるように、4つの支柱21に支持されている。
室外側冷媒回路13は、圧縮機13a、熱交換器13b等及びこれらの機器を接続する配管類から構成されている。圧縮機13aや熱交換器13b等の主要な機器は、底板26に固定されている。すなわち、室外側冷媒回路13を構成する機器及び配管類は、主として、ケーシング12の下部に配置されている。熱交換器13bは、略U字形状であり、3つの空気吸入口24a、25aに対向するように配置されている。熱交換器13bは、空気吸入口24a、25aから吸入された空気と冷媒とを熱交換させることが可能である。
【0025】
送風ファン14は、プロペラファンであり、ケーシング12の上部において、空気吹出口22aに対応するように配置されている。送風ファン14は、複数のプロペラ翼14aと、プロペラ翼14aの内周部を固定するハブ14bと、ハブ14bを回転駆動するファンモータ14cとを有している。ファンモータ14cは、図示しない支持フレームを介して、ケーシング12に固定されている。より具体的には、送風ファン14は、上部前板23aの上下方向位置に対応する位置に配置されている。これにより、送風ファン14は、空気吸入口24a、25aを通じて、室外空気をケーシング12の側面からケーシング12の内部に吸入して、熱交換器13bを通過させた後、ケーシング12の上部に導いて空気吹出口22aから吹き出すことが可能である。
【0026】
電装品箱15は、各種電気部品が収納された箱体であり、前板23に対向するように配置されている。より具体的には、電装品箱15は、室外側冷媒回路13を構成する多くの機器及び配管類が配置されたケーシング12の下部を避けて、中部前板23bに対向するように配置されている。すなわち、電装品箱15は、送風ファン14の下側であって、下部前板23cよりも上側に配置されている。
【0027】
(2)電装品箱の構造
この電装品箱15について、図2〜図4を用いて説明する。ここで、図2は、室外ユニット1を図1のA方向から見た図であって、圧縮機13a等を除いたケーシング12の内部断面を示した図である。図3は電装品箱15の外観を示す斜視図であり、図4は図3をE方向から見た図である。
【0028】
電装品箱は、箱本体51と、蓋部材52と、仕切板53とから主に構成されている。箱本体51は、ケーシング12の前板23に対向するように設けられ、前板23側に開口を有する箱状の部材である。蓋部材52は、箱本体51の開口を覆うように配置された板状の部材である。仕切板53は、箱本体51内に設けられ、箱本体51内の空間をケーシング12の前板23側(蓋部材52側)の手前側空間Cと、ケーシング12の後板24側(蓋部材52と反対側)の奥側空間Dとに仕切るように設けられている。すなわち、電装品箱15は、手前側空間C及び奥側空間Dの2つの空間に電気部品を収納可能な2層構造になっている。
【0029】
▲1▼箱本体
箱本体51は、1対の側面部51aと、後面部51bと、上面部51cと、下面部51dとから構成されている。本実施形態において、箱本体51は、板金製である。
側面部51aは、その下部がケーシング12の後板24側に向かって膨出した略L字形状の部分である。側面部51aは、上側の奥行き長さLaを有する上側側面部51eと、上側側面部51eの下側に設けられ奥行き長さLaよりも大きい奥行き長さLbを有する下側側面部51fとから構成されている。また、側面部51aのケーシング12の前板23側には、蓋部材52を固定するための蓋固定部51gが設けられている。また、上側側面部51eには、矩形形状の孔からなる矩形孔部51hが設けられている。
【0030】
後面部51bは、箱本体51のケーシング12の後板24側の面を構成する部分である。後面部51bは、側面部51aの上側側面部51eに対応する上側後面部51iと、側面部51aの下側側面部51fに対応する下側後面部51jとから構成されている。また、上側後面部51iには、ケーシング12の後板24側に向かって突出する放熱フィン54、55が設けられている。
【0031】
上面部51cは、箱本体51の天板22側の面を構成する部分であり、ケーシング12の内部に向かうとともに下方に向かって傾斜している。上面部51cには、図示しないケーシング12の支持フレームによって固定される上部固定部51kが設けられている。
下面部51dは、箱本体51の底板26側の面を構成する部分であり、蓋部材52側の一部が切り欠かれている。また、下面部51dには、図示しないケーシング12の支持フレームによって固定される下部固定部51mが設けられている。
【0032】
そして、1対の側面部51aの下側側面部51fと、後面部51bの下側後面部51jと、下面部51dとは、ケーシング12の後板24側に膨出した膨出部56を構成しており、空間C及びDの奥行きが広くなっている。
▲2▼蓋部材
蓋部材52は、略長方形状の板状部材であり、蓋固定部51gにネジ止め等により固定されている。本実施形態において、蓋部材52は、板金製である。
【0033】
▲3▼仕切板
仕切板53は、本実施形態において、上部仕切板53a及び下部仕切板53bの2枚の板状部材から構成されている。本実施形態において、仕切板53a、53bは、樹脂製である。
上部仕切板53aは、箱本体51内の側面部51aの上側側面部51eに対応する位置に設けられた板状の部材である。上部仕切板53aの両側面には、矩形形状の突起からなる嵌合部53cが設けられている。上部仕切板53aは、嵌合部53cが上側側面部51eに設けられた矩形孔部51hに嵌合されることによって支持されている。
【0034】
下部仕切板53bは、箱本体51内の側面部51aの下側側面部51fに対応する位置に設けられた板状の部材である。下部仕切板53bの下部には、箱本体51の下面部51dに支持される支持部53dが設けられている。
そして、上部仕切板53aと下部仕切板53bとの上下方向間には、手前側空間Cと奥側空間Dとを連通する窓部57が形成されている。
【0035】
▲4▼電気部品の配置
次に、電装品箱15内における電気部品の配置について、図3〜図6を用いて説明する。ここで、図5は電装品箱15の蓋部材52を取り外した状態を示す斜視図であり、図6は電装品箱15の仕切板53を取り外した状態を示す分解斜視図である。
【0036】
電装品箱15内に収納される主要な電気部品としては、圧縮機13a及び送風ファン14用のインバータ61a、61bやリアクタ61c等を含む強電部品と、インバータ61a、61b用のノイズフィルタ62a、62bと、端子台63a〜63dと、制御基板64等の弱電部品とがある。ここで、インバータ61a、61b及びリアクタ61cは運転中の発熱量が大きい高発熱部品であり、また、制御基板64は運転中の発熱量が小さい低発熱部品である。
【0037】
高発熱部品であるインバータ61a、61b及びリアクタ61cは、運転中の冷却を促進するため、奥側空間Dに配置されている。具体的には、インバータ61aは放熱フィン54に対応する位置に配置され、インバータ61bは放熱フィン55に対応する位置に配置され、リアクタ61cはインバータ61bの上側に配置されている。一方、低発熱部品である制御基板64は、手前側空間Cに配置されており、仕切板53(本実施形態では、上部仕切板53a)に直接固定されている。すなわち、電装品箱15内には、高発熱部品と低発熱部品とが空間C及びDに分割されて配置されている。
【0038】
また、端子台63a〜63d及び制御基板64(第1電気部品)は、室外ユニット1の設置後にアクセスをする頻度が多いという特性を考慮して、手前側空間Cに配置されている。具体的には、端子台63a〜63dは下部仕切板53bに装着されており、制御基板64は上部仕切板53aに装着されている。尚、仕切板53a、53bは、樹脂製であり、箱本体51とは電気的に絶縁可能であるため、端子台63a〜63d及び制御基板64は、仕切板53a、53bに直接装着されている。一方、室外ユニット1の設置後にアクセスをする頻度が少ないインバータ61a、61b、リアクタ61c及びノイズフィルタ62a、62b(第2電気部品)は、奥側空間Dに配置されている。但し、奥側空間Dに配置されたインバータ61a、61bについても、仕切板53a、53bとの上下方向間に形成された窓部57を介して、端子接続部等が蓋部材52側から見えるようになっており(図4参照)、仕切板53を取り外すことなく必要最低限のアクセスが可能である。
【0039】
さらに、奥側空間Dの下部、すなわち、膨出部56の奥側空間D側には、比較的長寸の電気部品であるノイズフィルタ62a、62bが配置されている。すなわち、箱本体51上部の奥行きの狭い空間には制御基板64やインバータ61a、61b等の板状の電気部品を配置し、箱本体51下部(具体的には膨出部56)の奥行きの広い空間には比較的長寸のノイズフィルタ62a、62bや端子台63a〜63d等が配置されている。これにより、電装品箱15のスペース性が向上している。
【0040】
(3)室外ユニットの動作
次に、室外ユニット1の動作について、図2を用いて説明する。
室外ユニット1の運転中は、送風ファン14が駆動されることにより、空気吸入口24a、25aを介して、ケーシング12の側面から内部に空気が吸入される。ケーシング12内に吸入された空気は、空気吸入口24a、25aに対向して設けられた熱交換器13bを通過して熱交換される。熱交換された空気は、上方に向かって流れ、送風ファン14のプロペラ翼14aによって上方に掻き出されて、空気吹出口22aから吹き出す。このため、ケーシング12内に吸入された空気は、熱交換器13bを通過した後、ケーシング内部に向かうとともに、上方の空気吹出口22aに向かうような流線を描いて流れている。例えば、電装品箱15の後板24側の部分近くには、流線Bのような空気の流れが生じている。
【0041】
ここで、電装品箱15内のインバータ61a、61b及びリアクタ61cは、圧縮機13a及び送風ファン14が運転している間、常に発熱している。しかし、インバータ61a、61b及びリアクタ62が奥側空間Dに配置されるとともに箱本体51の後面部51bに装着されており、さらに、後面部51bに放熱フィン54、55が設けられているため、これらの部品は十分に冷却されている。このため、手前側空間C側に熱が伝わりにくくなり、耐熱性の低い制御基板64等が保護される。
【0042】
また、電装品箱15の膨出部56は、電装品箱15の下部に設けられているため、電装品箱15上部の送風ファン14近傍の通風抵抗に対する影響が大きい位置における空気の流路が確保されており、通風抵抗の増加が抑えられている。
(4)電装品箱の特徴
本実施形態の室外ユニット1の電装品箱15には、以下のような特徴がある。
【0043】
▲1▼電装品箱15では、箱本体51を仕切板53によって手前側空間Cと奥側空間Dとに分けた2層構造として電気部品を収納できるようにしているため、種々の形状・サイズを有する電気部品を平面的のみならず、立体的に配置することができるため、箱本体51内のスペースの無駄を省いて、コンパクト化することが可能になっている。
【0044】
また、電装品箱15では、仕切板53が樹脂製であるため、手前側空間Cと奥側空間Dとを容易に電気的に遮断することが可能になっている。また、仕切板53に端子台63a〜63dや制御基板64等の電気部品を絶縁パッキン等を介することなく直接装着することができるため、構造が簡単になり、スペース性の向上やコストダウンにも寄与している。
【0045】
▲2▼電装品箱15では、室外ユニット1の設置後にアクセス頻度の多い制御基板64等を手前側空間Cに配置しているため、制御基板64の設定時等に、蓋部材52を取り外すだけで容易にアクセスできるようになっている。
また、電装品箱15では、仕切板53に窓部57が設けられており、仕切板53を装着したままの状態で奥側空間Dに配置されたインバータ61a、61bに必要最低限のアクセスが可能になっている。
【0046】
▲3▼電装品箱15では、制御基板64等の低発熱部品に比べて、発熱量の大きいインバータ61a、61bやリアクタ61c等の高発熱部品が奥側空間Dに配置されているため、ケーシング12内を流れる空気流を利用して、インバータ61a、61bやリアクタ61c等の高発熱部品を冷却し易くなっている。
また、電装品箱15の後面部51bには、ケーシング12の後板24側に向かって突出する放熱フィン54、55を設けることによって、ケーシング12内を流れる空気による奥側空間Dの冷却を促進することが可能になっている。
【0047】
▲4▼電装品箱15では、膨出部56を設けることによって、手前側空間C及び奥側空間Dの一部を広くすることができるため、ノイズフィルタ62a、62b等の長寸の電気部品を配置することが可能になっている。
また、膨出部56は、箱本体51の下部に設けられているため、室外ユニット1内の通風抵抗の増加を抑えることが可能になっている。
【0048】
[第2実施形態]
第1実施形態における電装品箱15では、箱本体51が板金製であったが、側面部51aの上側側面部51eに対応する部分を板金製とし、下側側面部51fに対応する部分を樹脂製とした電装品箱115にしてもよい。
具体的には、室外ユニット101の電装品箱115は、図7に示すように、樹板金箱部158と樹脂箱部159とからなる箱本体151と、蓋部材52と、仕板53(具体的には、上部仕切板53a及び下部仕切板53b)とから構成されている。板金箱部158は、上面部151cと、側面部151aの上側側面部151eと、後面部151bの上側後面部151iとを含む板金製の部材である。樹脂箱部159は、側板部151aの下側側面部151fと、後面部151bの下側後面部151jと、下面部151dとを含む樹脂成形された部材である。
【0049】
そして、板金箱部158と樹脂箱部159とは、板金箱部158の下端に設けられた複数の爪部158aと、樹脂箱部159の上端部に設けられた爪部158aが係止可能な係合孔部159aとによって、互いに固定されている。
このような電装品箱115の構成においても、第1実施形態の電装品箱15と同様に、インバータ61a、61b及びリアクタ62等の高発熱部品を板金箱部158側に配置することが可能であり、第1実施形態と同様な効果が得られる。
【0050】
さらに、本実施形態の電装品箱115では、箱本体151の下部を樹脂製にすることによって、膨出部156の成形が容易になるため、箱本体を全て板金製にする場合に比べて、板金の曲げ加工等の手間が減り、電装品箱115のコストダウンに寄与できる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0051】
(1)前記実施形態では、仕切板は上下2つに分割されていたが、3つ以上に分割された仕切板でも、分割されていない1枚の仕切板であってもよい。
(2)電気部品の種類、個数及び箱内の配置は、前記実施形態に限定されない。
(3)前記実施形態では、ノイズフィルタが奥側空間に配置されているが、手前側空間に配置されていてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
請求項1にかかる発明では、箱本体を仕切板によって手前側空間と奥側空間とに分けた2層構造として電気部品を収納できるようにしているため、種々の形状・サイズを有する電気部品を平面的のみならず、立体的に配置することができるため、箱本体内のスペースの無駄を省いて、コンパクト化することが可能になる。
【0053】
請求項2にかかる発明では、手前側空間と奥側空間とを容易に電気的に遮断することが可能である。
請求項3にかかる発明では、室外ユニットの設置後にアクセス頻度の多い制御基板等の第1電気部品を手前側空間に配置しているため、制御基板の設定時等に、蓋部材を取り外すだけで容易にアクセスすることが可能である。
【0054】
請求項4にかかる発明では、制御基板等のような低発熱部品に比べて、発熱量の大きいインバータやリアクタ等の高発熱部品が奥側空間に配置されているため、ケーシング内を流れる空気流を利用して冷却し易い。
請求項5にかかる発明では、ケーシングの一側面の反対側に向かって突出する放熱フィンによって、ケーシング内を流れる空気流による奥側空間の冷却を促進することができる。
【0055】
請求項6にかかる発明では、仕切板に窓部が設けられており、仕切板を装着したままの状態で奥側空間に配置された電気部品にアクセスできる。
請求項7にかかる発明では、膨出部を設けることによって、手前側空間及び奥側空間の一部を広くすることができるため、ノイズフィルタ等の長寸の電気部品を配置することが可能である。
【0056】
請求項8にかかる発明では、膨出部が箱本体の下部に設けられているため、室外ユニット内の通風抵抗の増加を抑えることができる。
請求項9にかかる発明では、インバータやリアクタ等の発熱量の大きい高発熱部品を板金箱部に配置して、放熱を促進することが可能である。
請求項10にかかる発明では、膨出部が樹脂成形により形成されているため、成形が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の電装品箱を備えた空気調和装置の室外ユニットの概略斜視図。
【図2】図1をA方向から見た図であって、ケーシングの内部断面を示した図。
【図3】第1実施形態の電装品箱の外観を示す斜視図。
【図4】図3をE方向から見た図。
【図5】第1実施形態の電装品箱であって、蓋部材を取り外した状態を示す斜視図。
【図6】第1実施形態の電装品箱であって、仕切板を取り外した状態を示す分解斜視図。
【図7】第2実施形態の電装品箱であって、図6に相当する図。
【符号の説明】
15、115 電装品箱
51、151 箱本体
52 蓋部材
53 仕切板
C 手前側空間
D 奥側空間
Claims (10)
- 側面から空気を吸入して熱交換した後に天面から空気を吹き出すタイプの冷凍装置の室外ユニット(1、101)のケーシング(12)内に設けられ、電気部品(61a〜61c、62a、62b、63a〜63d、64)を収納する室外ユニットの電装品箱(15、115)であって、
前記ケーシングの一側面に対向するように設けられ、一側面(23)側に開口を有する箱本体(51、151)と、
前記箱本体の開口を覆うように配置される蓋部材(52)と、
前記箱本体内に設けられ、前記箱本体内の空間を前記蓋部材側の手前側空間(C)と前記蓋部材と反対側の奥側空間(D)とに仕切る仕切板(53)と、
を備えた室外ユニットの電装品箱(15、115)。 - 前記仕切板(53)は、樹脂製である、請求項1に記載の室外ユニットの電装品箱(15、115)。
- 前記電気部品(61a〜61c、62a、62b、63a〜63d、64)は、前記室外ユニット(1、101)の設置後にアクセスする頻度の多い第1電気部品(63a〜63d、64)と、前記室外ユニットの設置後にアクセスする頻度の少ない第2電気部品(61a〜61c、62a、62b)とを含んでおり、
前記第1電気部品は、前記手前側空間(C)に配置されている、
請求項1又は2に記載の室外ユニットの電装品箱(15、115)。 - 前記電気部品(61a〜61c、62a、62b、63a〜63d、64)は、運転時の発熱量の小さい低発熱部品(64)と、運転時の発熱量の大きい高発熱部品(61a〜61c)とを含んでおり、
前記高発熱部品は、前記奥側空間(D)に配置されている、
請求項1〜3のいずれかに記載の室外ユニットの電装品箱(15、115)。 - 前記箱本体(51、151)は、前記ケーシング(12)の一側面(23)の反対側に向かって突出する放熱フィン(54、55)を有している、請求項4に記載の室外ユニットの電装品箱(15、115)。
- 前記仕切板(53)は、前記手前側空間(C)と前記奥側空間(D)とを連通する窓部(57)を有している、請求項1〜5のいずれかに記載の室外ユニットの電装品箱(15、115)。
- 前記箱本体(51、151)は、一部に前記ケーシング(12)の一側面(23)の反対側に向かって膨出する膨出部(56、156)を有している、請求項1〜6のいずれかに記載の室外ユニットの電装品箱(15、115)。
- 前記膨出部(56、156)は、前記箱本体(51、151)の下部に設けられている、請求項7に記載の室外ユニットの電装品箱(15、115)。
- 前記箱本体(151)は、金属製の板金箱部(158)と、樹脂製の樹脂箱部(159)とから構成されている、請求項7に記載の室外ユニットの電装品箱(115)。
- 前記膨出部(156)は、前記箱本体(151)の下部に設けられており、
前記板金箱部は、前記箱本体(151)の上部を構成し、
前記樹脂箱部(159)は、前記膨出部(156)を含む前記箱本体の下部を構成している、
請求項9に記載の室外ユニットの電装品箱(115)。
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