JP2014074585A - 時計用部品、及び時計用部品の製造方法 - Google Patents

時計用部品、及び時計用部品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造の自由度を向上させ、長期に亘って潤滑性能を発揮させることができる時計用部品及び時計用部品の製造方法を提供する。
【解決手段】母材136と、母材136の表面を被膜するめっき被膜133と、を有し、めっき被膜133は、表層及び内部の全体に亘って多数の微小孔134が存在するポーラス構造をなしている。これら微小孔134は、球状の空隙であり、それぞれが同等の大きさに形成されている。そして、めっき被膜133の微小孔134内には、潤滑油Oが表面張力或いは毛細管現象等により保持されている。よって、母材136のうちがんぎ歯車部132の摺動面を含む側面の全体は、潤滑油Oを保持可能な保油面として機能する。
【選択図】図7

Description

本発明は、時計用部品、及び時計用部品の製造方法に関するものである。
機械式時計に代表される時計には、歯車に代表される数多くの時計用部品が搭載されている。これら時計用部品は、用途に応じて様々な形状とされ、複雑に組み合わされて動力を伝達している。特に、歯車の1つであるがんぎ車は、アンクルの爪石が側面に対して高速に摺動するので、両者の間に摩擦が生じて摩耗し易い。そのため、摩擦をできるだけ軽減するために、爪石との摺動面に潤滑油を保持させておく必要がある。しかも、余計な箇所に潤滑油が波及することを防止するために、摺動面に局所的に潤滑油を保持させる必要がある。
そこで、このようなニーズに応えるものとして、例えば以下のような技術が知られている。
例えば、特許文献1には、がんぎ車のうち、爪石が摺動する摺動面上に陽極酸化膜を形成し、この陽極酸化膜に潤滑剤を含浸させる構成が開示されている。
また、特許文献2,3には、固体潤滑剤であるPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等の微小粒子を含むめっき被膜を摺動面上に形成する構成が開示されている。
さらに、特許文献4には、ガラスビーズが分散されたフォトレジストを電鋳型として電鋳を行うことで、摺動面に保油孔を有するがんぎ車を形成する構成が記載されている。
特開2010−261906号公報 特開2010−256267号公報 特開平4−346692号公報 特開2010−261064号公報
しかしながら、上述した特許文献1の構成において、陽極酸化処理は、処理可能な母材の材料が限られるため(例えば、アルミニウム、マグネシウム、チタン、及びそれらの合金)、機械特性、加工性の観点から、製造の自由度が低く、各種時計用部品の中でも採用できる部品が限られている。
また、特許文献2,3の構成にあっては、固体潤滑剤として用いるPTFEは、耐摩耗性が低く、寿命が短いという問題がある。また、摩耗により発生した摩耗粉が時計内で飛散することで、飛散した箇所の摩耗の促進や、外観を損なうという問題もある。
特許文献4の構成にあっては、保油孔が摺動面の表層部分にしか形成されないので、摺動面の摩耗により保油孔が除去された場合には、潤滑油の保持機能を発揮できなくなる。また、時計用部品自体を電鋳により形成するため、材料や形状の選択に制限があり、この場合にも製造の自由度が低くなる。
そこで本発明は、製造の自由度を向上させ、長期に亘って潤滑性能を発揮させることができる時計用部品及び時計用部品の製造方法の提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の時計用部品は、母材と、前記母材の表面を被膜するめっき被膜と、を有し、前記めっき被膜中には微小孔が形成されていることを特徴としている。
この構成によれば、めっき被膜中に微小孔が形成されているため、その微小孔内に潤滑油をムラなく均等に保持させることができる。また、微小孔内に潤滑油が保持されるので、潤滑油と外気との接触面積を抑え、潤滑油の揮発を抑えることができる。
また、めっき被膜中に微小孔が形成されているため、めっき被膜が摩耗した場合であっても、表層部分には順次微小孔が露出し、露出した微小孔内で潤滑油が保持されることになる。これにより、潤滑油の枯渇を抑制し、潤滑性能を長期に亘って確実に維持することができる。そのため、メンテナンス期間の長期化を図ることができる。
また、本発明の時計用部品の製造方法は、母材にめっき被膜を形成するめっき工程を有し、前記めっき工程は、微小粒子が分散されためっき液中に前記母材を浸漬させ、前記微小粒子を含む前記めっき被膜を形成し、前記めっき工程の後、前記めっき被膜中の前記微小粒子を除去する除去工程を有していることを特徴としている。
この構成によれば、めっき被膜中の微小粒子を除去することで、めっき被膜中に微小孔を形成することができる。そして、これら微小孔内に潤滑油を充填することで、上述した作用効果を奏することになる。
特に、めっき処理により母材を被膜するため、従来のように陽極酸化処理により母材を被膜する方法や、時計用部品自体を電鋳により製造する場合等と異なり、材料や形状の選択の自由度を向上させることができる。これにより、製造の自由度を向上させることができる。
また、前記微小粒子は、前記母材及び前記めっき被膜よりも沸点の低い材料からなり、前記除去工程では、前記めっき被膜の沸点以上、前記母材及び前記めっき被膜の沸点以下の温度で前記めっき被膜を加熱することで、前記めっき被膜中の前記微小粒子を蒸発させることを特徴としている。
この構成によれば、母材及びめっき被膜を溶融させずに、微小粒子のみを蒸発させることができるので、微小孔を有するめっき被膜を簡単に形成することができる。
また、前記微小粒子は、ポリテトラフルオロエチレンであることを特徴としている。
この構成によれば、各粒子間での粒子径が比較的均一であるので、後に形成される微小孔の大きさが均一になり易いという効果がある。
本発明の時計用部品、及びその製造方法によれば、製造の自由度を向上させ、長期に亘って潤滑性能を発揮させることができる。
本発明の本実施形態に係る圧電振動片を一方側から見た平面図である。 ムーブメント裏側の一部を図示した平面図である。 香箱車からがんぎ車の部分を図示する概略部分断面図である。 がんぎ車からてんぷの部分を図示する概略部分断面図である。 がんぎ車及びアンクルの平面図である。 がんぎ車の歯部を拡大した斜視図である。 がんぎ車(母材及びめっき被膜)の断面図である。 がんぎ車の製造方法を説明するためのフローチャートである。 がんぎ車の製造方法を説明するための工程図であって、図7に相当する断面図である。 がんぎ車の製造方法を説明するための工程図であって、図7に相当する断面図である。 除去工程を行った後のめっき被膜を示す写真である。 摩耗進行時のめっき被膜を説明するための母材及びめっき被膜の断面図である。 新たに露出した微小孔内で潤滑油が保持される様子の一例を示す概念図である。 新たに露出した微小孔内で潤滑油が保持される様子の一例を示す概念図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、本発明の時計用部品の一例として、機械式時計を構成する歯車の1つであるがんぎ車を例に挙げて説明する。
(機械式時計)
はじめに、機械式時計について説明する。なお、図1は、ムーブメント表側の平面図である。図2は、ムーブメント裏側の一部を図示した平面図である。図3は、香箱車からがんぎ車の部分を図示する概略部分断面図である。図4は、がんぎ車からてんぷの部分を図示する概略部分断面図である。
図1〜図4に示すように、機械式時計のムーブメント100は、このムーブメント100の基板を構成する地板102を有している。地板102の巻真案内穴102aには、巻真110が回転可能に組み込まれている。また、ムーブメント100には、文字板104(図3及び図4参照)が取り付けられている。
一般に、地板102の両側のうち、文字板104が配される側をムーブメント100の裏側と称し、文字板104が配される側の反対側をムーブメント100の表側と称する。また、ムーブメント100の表側に組み込まれる輪列を表輪列と称し、ムーブメント100の裏側に組み込まれる輪列を裏輪列と称する。
おしどり190、かんぬき192、かんぬきばね194、裏押さえ196を含む切換装置により、巻真110の軸線方向の位置が決められている。きち車112は、巻真110の案内軸部に回転可能に設けられている。巻真110が、回転軸線方向に沿ってムーブメント100の内側に一番近い方の第1の巻真位置(0段目)にある状態で巻真110を回転させると、つづみ車111の回転を介してきち車112が回転する。丸穴車114は、きち車112の回転により回転する。また、角穴車116は、丸穴車114の回転により回転する。角穴車116が回転することにより、香箱車120に収容されたぜんまい122(図3参照)が巻き上げられる。
二番車124は、香箱車120の回転により回転する。がんぎ車(時計用部品)130は、四番車128、三番車126、二番車124の回転を介して回転する。これら香箱車120、二番車124、三番車126及び四番車128は、表輪列を構成する。
表輪列の回転を制御するための脱進・調速装置は、てんぷ140と、がんぎ車130と、アンクル142とで構成されている。てんぷ140は、図4に示すように、てん真140aと、ひげぜんまい140cとを備えている。図3に示すように、二番車124の回転に基づいて、筒かな150が同時に回転する。そして、筒かな150に取り付けられた分針152が「分」を表示する。
また、筒かな150には、二番車124に対するスリップ機構が設けられている。筒かな150の回転に基づいて、日の裏車の回転を介して筒車154が回転する。そして、筒車154に取り付けられた時針156が「時」を表示する。
図4に示すようにひげぜんまい140cは、複数の巻き数をもったうずまき状(螺旋状)の形態の薄板ばねである。ひげぜんまい140cの内端部は、てん真140aに固定されたひげ玉140dに固定されている。一方、ひげぜんまい140cの外端部は、てんぷ受166(図1参照)に固定されたひげ持受170に取り付けたひげ持170aを介してねじ締めにより固定されている。
緩急針168は、てんぷ受166に回転可能に取り付けられている。また、てんぷ140は、地板102及びてんぷ受166に対して回転可能に支持されている。
図3に示すように香箱車120は、香箱歯車120dと、香箱真120fと、ぜんまい122とを備えている。香箱真120fは、上軸部120aと、下軸部120bとを備えている。香箱真120fは、炭素鋼等の金属で形成されている。香箱歯車120dは、黄銅等の金属で形成されている。
二番車124は、上軸部124aと、下軸部124bと、かな部124cと、歯車部124dと、そろばん玉部124hとを備えている。二番車124のかな部124cは、香箱歯車120dと噛み合うように構成されている。上軸部124a、下軸部124b及びそろばん玉部124hは、炭素鋼等の金属で形成されている。歯車部124dは、ニッケル等の金属で形成されている。
三番車126は、上軸部126aと、下軸部126bと、かな部126cと、歯車部126dとを備えている。三番車126のかな部126cは、二番車124の歯車部124dと噛み合うように構成されている。
四番車128は、上軸部128aと、下軸部128bと、かな部128cと、歯車部128dとを備えている。四番車128のかな部128cは、三番車126の歯車部126dと噛み合うように構成されている。上軸部128a及び下軸部128bは、炭素鋼等の金属で形成されている。歯車部128dは、ニッケル等の金属で形成されている。
がんぎ車130は、上軸部130aと、下軸部130bと、がんぎかな部130cと、がんぎ歯車部132とを備えている。がんぎかな部130cは、四番車128の歯車部128dと噛み合うように構成されている。
図4に示すように、アンクル142は、アンクル体142dと、アンクル真142fとを備えている。アンクル真142fは、上軸部142aと、下軸部142bとを備えている。
香箱車120は、図3に示すように、地板102及び香箱受160に対して回転可能に支持されている。すなわち、香箱真120fの上軸部120aは、香箱受160に対して回転可能に支持されている。香箱真120fの下軸部120bは、地板102に対して回転可能に支持されている。
また、二番車124、三番車126、四番車128及びがんぎ車130は、地板102及び輪列受162に対してそれぞれ回転可能に支持されている。すなわち、二番車124の上軸部124a、三番車126の上軸部126a、四番車128の上軸部128a、及びがんぎ車130の上軸部130aは、それぞれ輪列受162に対して回転可能に支持されている。また、二番車124の下軸部124b、三番車126の下軸部126b、四番車128の下軸部128b、及びがんぎ車130の下軸部130bは、それぞれ地板102に対して回転可能に支持されている。
図4に示すように、アンクル142は、地板102及びアンクル受164に対して回転可能に支持されている。すなわち、アンクル142の上軸部142aは、アンクル受164に対して回転可能に支持されている。アンクル142の下軸部142bは、地板102に対して回転可能に支持されている。
香箱真120fの上軸部120aを回転可能に支持する香箱受160の軸受部と、二番車124の上軸部124aを回転可能に支持する輪列受162の軸受部と、三番車126の上軸部126aを回転可能に支持する輪列受162の軸受部と、四番車128の上軸部128aを回転可能に支持する輪列受162の軸受部と、がんぎ車130の上軸部130aを回転可能に支持する輪列受162の軸受部と、アンクル142の上軸部142aを回転可能に支持するアンクル受164の軸受部と、には、潤滑油が注油されている。
また、香箱真120fの下軸部120bを回転可能に支持する地板102の軸受部と、二番車124の下軸部124bを回転可能に支持する地板102の軸受部と、三番車126の下軸部126bを回転可能に支持する地板102の軸受部と、四番車128の下軸部128bを回転可能に支持する地板102の軸受部と、がんぎ車130の下軸部130bを回転可能に支持する地板102の軸受部と、アンクル142の下軸部142bを回転可能に支持する地板102の軸受部と、には、潤滑油が注油されている。
上述した潤滑油は、精密機械用油であるのが好ましく、いわゆる時計油であるのが特に好ましい。
地板102のそれぞれの軸受部、香箱受160の軸受部、輪列受162のそれぞれの軸受部には、潤滑油の保持性能を高めるために、円錐状、円筒状、又は円錐台状の油溜め部を設けるのが好ましい。この油溜め部を設けると、潤滑油の表面張力により油が拡散するのを効果的に阻止することができる。
また、地板102、香箱受160、輪列受162及びアンクル受164は、黄銅等の金属で形成しても良いし、ポリカーボネート等の樹脂で形成しても良い。
次に、上述したがんぎ車130について、より詳細に説明する。図5はがんぎ車及びアンクルの平面図であり、図6はがんぎ車の歯部を拡大した斜視図である。なお、図5では後述するめっき被膜の図示を省略している。
図5、図6に示すように、がんぎ車130は、上述したがんぎ歯車部132と、がんぎ歯車部132の中心に打ち込まれた軸部材131と、を備えている。
がんぎ歯車部132は、上面及び下面が平坦面とされるとともに、全面に亘って均一な厚みに形成されており、特殊な鉤型状に形成された複数の歯部132aを有している。これら複数の歯部132aの先端に、後述するアンクル142の爪石144a,144bが接触するようになっている。つまり、歯部132aの先端の側面は爪石144a,144bが接触して摺動する摺動面(衝撃面)132bとされている。
ここで、本実施形態のがんぎ歯車部132は、所定の厚みに形成された金属製の母材136と、めっき処理により母材136の表面全体を被膜するめっき被膜133と、を供えている。
母材136は、がんぎ歯車部132の外形形状をなすものであり、例えば、炭素鋼や、銅合金、真鍮、洋白、ステンレス等の金属材料により形成されている。なお、母材136は、めっき処理が可能な材料であればよく、上述した金属材料の他に、樹脂材料を採用することも可能である。
めっき被膜133は、ニッケル(Ni)及びその合金等からなり、母材136表面の全体に亘って均一な厚みで形成されている。なお、めっき被膜133は、上述した材料の他に、金(Au)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、コバルト(Co)、クロム(Cr)等を採用することもできる。
図7は、がんぎ車(母材及びめっき被膜)の断面図である。
図7に示すように、本実施形態のめっき被膜133は、表層及び内部の全体に亘って多数の微小孔134が存在するポーラス構造をなしている。これら微小孔134は、例えば球状の空隙であり、それぞれが同等の大きさに形成されている。そして、めっき被膜133の微小孔134内には、潤滑油Oが表面張力或いは毛細管現象等により保持されている。よって、母材136のうちがんぎ歯車部132の摺動面132bを含む側面の全体は、潤滑油Oを保持可能な保油面として機能する。
なお、めっき被膜133の厚さT1は、0.1μm〜30μm程度の範囲で設定されている。これは、厚さT1が薄すぎると、微小孔134内で潤滑油Oを保持する保油機能を満足できず、厚すぎるとがんぎ歯車部132の寸法精度が低下するからである。
軸部材131は、がんぎ歯車部132の中心に設けられた図示しない保持孔内に打ち込まれることで取り付けられた部材であり、中心軸ががんぎ車130の中心軸と同一とされている。また、軸部材131の上端部に上述した上軸部130aが設けられ、下端部に下軸部130bが設けられている。また、上軸部130aの下方にがんぎかな部130cが設けられている。このがんぎかな部130cは、上述したように、四番車128の歯車部128dに噛合しており、これによって四番車128の回転力を軸部材131に伝達してがんぎ車130を回転させる役割を果している。
このように構成されたがんぎ車130は、複数の歯部132aがアンクル142に噛合するようになっている。アンクル142は、3つのアンクルビーム143によってT字状に形成されたアンクル体142dと、アンクル真142fとを備えたもので、軸であるアンクル真142fによってアンクル体142dが回転可能に構成されている。
3つのアンクルビーム143のうち2つのアンクルビーム143の先端には、爪石144a,144bが設けられ、残り1つのアンクルビーム143先端には、アンクルハコ145が取り付けられている。爪石144a、144bは、四角柱状に形成されたルビーであり、接着剤等によりアンクルビーム143に接着固定されている。
このように構成されたアンクル142は、アンクル真142fを中心に回転した際に、爪石144a或いは爪石144bが、がんぎ車130の歯部132aの先端、より詳細には摺動面132bに接触するようになっている。また、この際、アンクルハコ145が取り付けられたアンクルビーム143が、ドテピン(図示せず)に接触するようになっており、これによってアンクル142は、同方向にそれ以上回転しないようになっている。その結果、がんぎ車130の回転も一時的に停止するようになっている。
(がんぎ車の製造方法)
次に、上述したがんぎ車の製造方法について説明する。図8はがんぎ車の製造方法を説明するためのフローチャートである。また、図9、図10はがんぎ車の製造方法を説明するための工程図であって、図7に相当する部分の断面図である。
まず、図8に示すように、所定の厚みに調整された平板を用意した後、フォトリソグラフィ技術や、プレス成形、カッティング等を行い、歯車状の母材136を形成する(S10:母材形成工程)。
次に、図9に示すように、母材136に対してめっき処理を施し、母材136の表面全体にめっき被膜133を析出させる(S20:めっき工程)。具体的に、本実施形態のめっき工程(S20)では、めっき液中に微小粒子135を分散させ、これを撹拌しながらめっきを行う、いわゆる複合めっきを採用し、母材136上に微小粒子135を含むめっき被膜133を析出させる。
めっき処理の方法としては、例えば、電気めっき及び無電解めっきの双方を採用することができるが、均一な厚みが得られ、かつめっき被膜133中に微小粒子135が均一に分散され易い無電解めっきを採用することが好ましい。なお、本実施形態では、めっき液の容積に対して微小粒子135を30vol.%以下の配合割合で分散させている。微小粒子135の配合割合を30vol.%以下に設定することで、めっき被膜133の析出時に微小粒子135を効率的に取り込ませることができる。
また、めっき液中に分散させる微小粒子135としては、沸点が母材136及びめっき被膜133の沸点以下であり、かつ平均粒子径(レーザ回折法を用いて測定される質量平均粒子径)が0.01μm〜5μm程度の材料を用いることが好ましい。これは、微小粒子135が小さすぎると、後述する除去工程(S30)において微小粒子135が除去された後の微小孔134が小さすぎ、潤滑油Oを保持する保油機能を満足できず、一方、微小粒子135が大きすぎるとめっき被膜133の析出時に微小粒子135が取り込まれ難いからである。
このような条件を満足する材料として、本実施形態ではPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)が好適に用いられている。特に、PTFEは、各粒子間での粒子径が比較的均一であるので、後に形成される微小孔134の大きさが均一になり易いという利点がある。なお、微小粒子135は、上述した条件を満たす材料であれば、PTFEの他にナノ粒子等、種々の材料を用いることが可能である。
なお、以下に示す表1は、母材136、めっき被膜133、微小粒子135の材料の一例と、その沸点をまとめた表である。
次に、めっき被膜133が形成された母材136を加熱し、めっき被膜133中に分散する微小粒子135を除去する(S30:除去工程)。具体的には、アルゴンや窒素等の不活性ガス雰囲気下、または減圧雰囲気下に保持された加熱チャンバ内で、微小粒子135の沸点以上、母材136及びめっき被膜133の沸点以下の温度でめっき被膜133を加熱する。これにより、図10に示すように、母材136及びめっき被膜133を溶融させずに、微小粒子135のみを蒸発させることができ、蒸発した微小粒子135が気体となってめっき被膜133中から放出される。そして、めっき被膜133中のうち、微小粒子135が蒸発した部分に、微小粒子135の粒子径と同等(内径が0.01μm〜5μm程度)の微小孔134が形成される。
なお、除去工程(S30)において、微小粒子135が蒸発すると、めっき被膜133の表層に存在する微小粒子135は速やかにめっき被膜133から放出される。一方、めっき被膜133の内部に存在する微小粒子135は、微小粒子135同士で連通している部分や、微小粒子135の膨張によりめっき被膜133中に発生した微小クラック等を通ってめっき被膜133から放出される。これにより、めっき被膜133内全体に亘って微小孔134を形成することができる。
図11は、除去工程(S30)を行った後のめっき被膜133を示す写真である。なお、図示の例では、以下の条件によりめっき被膜133を形成した。
母材種 :高炭素鋼
めっき材種 :ニッケル−リン
めっき厚 :5μm
めっき処理方法 :無電解めっき
微小粒子材種 :PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)
微小粒子の平均粒子径:0.1μm
続いて、めっき被膜133中に形成された微小孔134内に潤滑油Oを充填する(S40:充填工程)。本実施形態の充填工程(S40)では、めっき被膜133における少なくとも表層部分に位置する微小孔134を潤滑油Oで封止する、いわゆる封孔処理を行う。具体的には、母材136及びめっき被膜133を減圧雰囲気下のチャンバ内に保持し、微小孔134内に残存する気体を吸引する。この状態で、めっき被膜133に潤滑油Oを塗布し、その後チャンバ内を大気圧まで復帰させる。これにより、めっき被膜133に塗布された潤滑油Oが微小孔134内に入り込み、潤滑油Oが保持される。なお、大気圧まで復帰させた後、さらに加圧しても構わない。また、潤滑油Oの充填方法は、大気圧でめっき被膜133を潤滑油Oに浸漬したり、めっき被膜133に潤滑油Oを塗布したりする等、適宜選択が可能である。
以上により、本実施形態のがんぎ車130が完成する。
このように、本実施形態では、めっき被膜133中に微小孔134を形成する構成とした。
この構成によれば、めっき被膜133がポーラス構造となるので、その微小孔134内に潤滑油Oをムラなく均等に保持させることができる。また、微小孔134内に潤滑油Oが保持されるので、潤滑油Oと外気との接触面積を抑え、潤滑油Oの揮発を抑えることができる。
また、めっき被膜133中に微小孔134が形成されているため、図12に示すように、めっき被膜133が摩耗した場合であっても、表層部分には順次微小孔134が露出し、新たに露出した微小孔134内で潤滑油Oが保持されることになる。
ここで、図13及び図14を用いて、新たに露出した微小孔内で潤滑油が保持される様子について説明する。
図13及び図14は、新たに露出した微小孔内で潤滑油が保持される様子の一例を示す概念図である。
図13に示すように、母材136の表面(外観部)の複数の微小孔134aには、潤滑油Oaが保持されている。
そして、図14に示すように、めっき被膜133の摩耗によって、微小孔134aが削られると、めっき被膜133の内部の微小孔134bが露出される。
すると、微小孔134aに保持されている潤滑油Oaが、新たに露出された微小孔134bへ流れ込み(図14の矢印)、微小孔134b内で保持されることとなる。
この様にめっき被膜の摩耗によって、新たに露出された微小孔に潤滑油が順次保持されるため、潤滑油の枯渇を抑制し、潤滑性能を長期に亘って確実に維持することができる。そのため、メンテナンス期間の長期化を図ることができる。
そして、本実施形態では、がんぎ車130の摺動面132bにムラなく均等に潤滑油Oを保持させることができるので、がんぎ車130の摺動面132bを保油性能に優れた保油面として利用することができる。これにより、がんぎ車130(がんぎ歯車部132)の摺動面(衝撃面)132bが、爪石144a、144bに摺動するときに生じる摩擦抵抗を効果的に軽減することができる。しかも、摺動面132bに潤滑油Oを均等に保持させることができるので、摺動面132b上において摩擦抵抗にばらつきが生じ難く、摩耗に偏りが生じてしまうのを抑制することができる。したがって、耐久性に優れた信頼性の高いがんぎ車130とすることができる。
しかも、本実施形態では、めっき工程(S20)において、微小粒子135を含むめっき液中に母材136を浸漬させ、微小粒子135を含むめっき被膜133を形成し、めっき工程(S20)の後、めっき被膜133中の微小粒子135を除去する除去工程(S30)を有する構成とした。
この構成によれば、めっき被膜133中の微小粒子135を除去することで、めっき被膜133中に多数の微小孔134を形成することができる。そして、これら微小孔134内に潤滑油Oを充填することで、上述した作用効果を奏することになる。
特に、本実施形態では、めっき処理により母材136を被膜するため、従来のように陽極酸化処理により母材136を被膜する方法や、がんぎ歯車部132自体を電鋳により製造する場合等と異なり、材料や形状の選択の自由度を向上させることができる。これにより、製造の自由度を向上させることができる。
また、本実施形態では、除去工程(S30)において、めっき被膜133の沸点以上、母材136及びめっき被膜133の沸点以下の温度でめっき被膜133を加熱することで、母材136及びめっき被膜133を溶融させずに、微小粒子135のみを蒸発させることができるので、微小孔134を有するめっき被膜133を簡単に形成することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、がんぎ車130の母材136全体にめっき被膜133を形成する構成について説明したが、これに限らず、母材136のうち、少なくとも摺動面132bに位置する領域にめっき被膜133が形成されていれば構わない。
また、上述した実施形態では、本発明の時計用部品としてがんぎ車130を採用した場合について説明したが、これに限られない。例えば、日車、及び日車の回転方向を規制する日ジャンパのそれぞれの摺動面に本発明を適用しても構わない。また、がんぎ車130、日車、及び日ジャンパ以外の各種時計部品にも本発明を適用することができる。特に、潤滑油Oが必須で、潤滑油Oが揮発し易い部品(摺動面がムーブメント100内の開空間に露出して外気との接触面積が大きい部品)に本発明を適用することで、長期に亘って潤滑性能を発揮させることができる。
また、上述した実施形態では、除去工程(S30)において、めっき被膜133を加熱して微小粒子135を除去する構成について説明したが、これに限らず、めっき被膜133中の微小粒子135を溶剤により溶かして除去しても構わない。
また、上述した実施形態では、機械式時計を例にして説明したが、これに限らず、アナログクオーツ時計に本発明を採用しても構わない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各変形例を適宜組み合わせてもよい。
130…がんぎ車(時計用部品) 133…めっき被膜 134,134a,134b…微小孔 135…微小粒子 136…母材

Claims (4)

  1. 母材と、
    前記母材の表面を被膜するめっき被膜と、を有し、
    前記めっき被膜中には微小孔が形成されていることを特徴とする時計用部品。
  2. 母材にめっき被膜を形成するめっき工程を有し、
    前記めっき工程は、微小粒子が分散されためっき液中に前記母材を浸漬させ、前記微小粒子を含む前記めっき被膜を形成し、
    前記めっき工程の後、前記めっき被膜中の前記微小粒子を除去する除去工程を有していることを特徴とする時計用部品の製造方法。
  3. 前記微小粒子は、前記母材及び前記めっき被膜よりも沸点の低い材料からなり、
    前記除去工程では、前記めっき被膜の沸点以上、前記母材及び前記めっき被膜の沸点以下の温度で前記めっき被膜を加熱することで、前記めっき被膜中の前記微小粒子を蒸発させることを特徴とする請求項2記載の時計用部品の製造方法。
  4. 前記微小粒子は、ポリテトラフルオロエチレンであることを特徴とする請求項2または請求項3記載の時計用部品の製造方法。
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