JP2014047305A - インクパック - Google Patents

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Abstract

【課題】硬化性及び文字再現性に優れたインク組成物が封入されたインクパックを提供すること。
【解決手段】ニトロキシルラジカルを有する化合物を含有し、かつ1ミリリットル中のニトロキシルラジカルのスピン数が1.2×1016個〜3.0×1019個である紫外線硬化型インクジェットインク組成物が、少なくとも1層のアルミニウム層又はアルミニウム合金層と少なくとも1層のプラスチック層とを積層したパックに封入されていることを特徴とするインクパック。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクパックに関する。
画像データ信号に基づき、紙などの記録媒体に画像を形成する画像記録方法として、電子写真方式、昇華型及び溶融型熱転写方式、インクジェット方式などがある。
インクジェット方式は、印刷装置が安価であり、かつ、印刷時に版を必要とせず、必要とされる画像部のみにインク組成物を吐出し記録媒体上に直接画像形成を行うため、インク組成物を効率良く使用でき、特に小ロット生産の場合にランニングコストが安い。更に、騒音が少なく、画像記録方式として優れており、近年注目を浴びている。
中でも、紫外線などの放射線の照射により硬化可能なインクジェット記録用インク組成物(放射線硬化型インクジェット記録用インク組成物)は、紫外線などの放射線の照射によりインク組成物の成分の大部分が硬化するため、溶剤系インク組成物と比べて乾燥性に優れ、また、画像がにじみにくいことから、種々の記録媒体に印字できる点で優れた方式である。
また、従来の樹脂組成物としては、特許文献1及び2に記載のものが知られている。
特許文献1には、下記一般式(I):
CH2=CR1−COOR2−O−CH=CH−R3・・・(I)
(式中、R1は水素原子又はメチル基であり、R2は炭素数2〜20の2価の有機残基であり、R3は水素原子又は炭素数1〜11の1価の有機残基である。)
で表されるモノマーAと、(メタ)アクリル化アミン化合物と、前記(メタ)アクリル化アミン化合物以外のヒンダードアミン化合物と、光重合開始剤と、を含む、紫外線硬化型インクジェット用インク組成物が記載されている。
特許文献2には、(a)重合性オリゴマー、(b)N−ビニルホルムアミド、及び(c)2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル化合物誘導体を含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化性樹脂組成物が記載されている。
特開2012−92291号公報 特開2000−319308号公報
本発明の目的は、硬化性及び文字再現性に優れたインク組成物が封入されたインクパックを提供することである。
上記目的は、下記<1>に記載の手段により達成された。好ましい実施態様である<2>〜<15>と共に以下に示す。
<1>ニトロキシルラジカルを有する化合物を含有し、かつ1ミリリットル中のニトロキシルラジカルのスピン数が1.2×1016個〜3.0×1019個である紫外線硬化型インクジェットインク組成物が、少なくとも1層のアルミニウム層又はアルミニウム合金層と少なくとも1層のプラスチック層とを積層したパックに封入されていることを特徴とするインクパック、
<2>前記インク組成物が、アシルフォスフィン系光重合開始剤を含む、上記<1>に記載のインクパック、
<3>前記インク組成物が、N−ビニルラクタム類及び(メタ)アクリルアミド類よりなる群から選ばれた少なくとも1種の化合物を含む、上記<1>又は<2>に記載のインクパック、
<4>前記インク組成物が、N−ビニルカプロラクタム及びN−イソプロピルアクリルアミドよりなる群から選ばれた少なくとも1種の化合物を含む、上記<1>〜<3>のいずれか1つに記載のインクパック、
<5>前記インク組成物におけるN−ビニルカプロラクタム及びN−イソプロピルアクリルアミドの総含有量が、インク組成物の全質量に対し、15質量%以上である、上記<4>に記載のインクパック、
<6>前記インク組成物中の前記ニトロキシルラジカルを有する化合物が、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル−N−オキシルを含む、上記<1>〜<5>のいずれか1つに記載のインクパック、
<7>前記インク組成物における4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル−N−オキシルの含有量が、インク組成物の全質量に対し、0.05〜1質量%である、上記<6>に記載のインクパック、
<8>前記インクパックの前記インク組成物と直接接する面の材質が、ポリプロピレン又はポリエチレンである、上記<1>〜<7>のいずれか1つに記載のインクパック、
<9>前記インク組成物を前記インクパックに封入して20℃〜30℃で30日間以上保存した後のインク組成物1ミリリットル中の平均酸素量が20μg以下である、上記<1>〜<8>のいずれか1つに記載のインクパック、
<10>前記インク組成物1ミリリットル中の平均酸素量が35μg以下である、上記<1>〜<9>のいずれか1つに記載のインクパック、
<11>前記インク組成物が、銅フタロシアニンを含有する、上記<1>〜<10>のいずれか1つに記載のインクパック、
<12>酸素非透過性インクパックである、上記<1>〜<11>のいずれか1つに記載のインクパック、
<13>前記インク組成物が、下記式(b−2)で表される化合物を含む、上記<1>〜<12>のいずれか1つに記載のインクパック、
Figure 2014047305
(式(b−2)中、R13は水素原子又はメチル基を表し、X2は単結合又は二価の連結基を表す。)
<14>前記インク組成物が、オリゴマーを含む、上記<1>〜<13>のいずれか1つに記載のインクパック、
<15>前記オリゴマーが、ウレタン(メタ)アクリレートである、上記<14>に記載のインクパック。
本発明によれば、硬化性及び文字再現性に優れたインク組成物が封入されたインクパックを提供することができた。
本発明に好適に使用できるインクカートリッジの一例を示す分解斜視図である。
以下、本発明について詳細に説明する。
なお、本明細書中、「xx〜yy」の記載は、xx及びyyを含む数値範囲を表す。
「(メタ)アクリレート」等は、「アクリレート及び/又はメタクリレート」等と同義であり、以下同様とする。
また、本発明において、「質量%」と「重量%」とは同義であり、「質量部」と「重量部」とは同義である。
(インクパック)
本発明のインクパック(「インク容器」又は「インク収容体」ともいう。)は、ニトロキシルラジカルを有する化合物を含有し、かつ1ミリリットル中のニトロキシルラジカルのスピン数が1.2×1016個〜3.0×1019個である紫外線硬化型インクジェットインク組成物が、少なくとも1層のアルミニウム層又はアルミニウム合金層と少なくとも1層のプラスチック層とを積層したパックに封入されていることを特徴とする。
紫外線硬化型インクジェットインク組成物をインクパックに封入した場合、暗重合による粘度等のインク物性の変化が生じ、特にインクジェットプリンタにより文字を記録する際に文字再現性が顕著に劣ることを本発明者等は見出した。また、暗重合を抑制するため、インク組成物に、例えば、ニトロソ系重合禁止剤を添加しても、文字再現性については劣ることを本発明者等は見出した。また、暗重合を抑制するため、重合禁止剤を大量に使用すると、その場合は硬化性に劣ってしまう。
本発明者等が詳細な検討を行った結果、ニトロキシルラジカルを有する化合物を含有し、かつニトロキシルラジカルのスピン数を特定の範囲とした紫外線硬化型インクジェットインク組成物を封入したインクパックとすることにより、暗重合が起こりやすいアルミニウム層及び/又はアルミニウム合金層とプラスチック層とを積層したインクパックを用いた場合であっても、前記インク組成物が硬化性及び文字再現性に優れることを見出した。
本発明の効果が発現する詳細な機構については不明であるが、ニトロキシルラジカルを有する化合物を重合禁止剤として用いた場合、インク組成物中に暗反応により生じたラジカルを捕捉し失活しても、インクパック中においてニトロキシルラジカルが、おそらく、インク組成物中の微量の溶存酸素などにより、再生すると推定され、長期にわたり暗重合を抑制できると推定される。
以下に、インク組成物、インクパックの構成の順で本発明を詳細に説明する。
<紫外線硬化型インクジェットインク組成物>
本発明のインクパックは、ニトロキシルラジカルを有する化合物を含有し、かつ1ミリリットル中のニトロキシルラジカルのスピン数が1.2×1016個〜3.0×1019個である紫外線硬化型インクジェットインク組成物(単に「インク組成物」又は「インク」ともいう。)が封入されている。
本発明に用いることができるインク組成物は、紫外線により硬化可能な油性のインク組成物である。
また、本発明に用いることができるインク組成物は、インク組成物を記録媒体上に適用後硬化させるため、高揮発性溶剤を含まず、無溶剤であることが好ましい。これは、硬化されたインク画像中に高揮発性溶剤が残留すると、耐溶剤性が劣化したり、残留する溶剤のVOC(Volatile Organic Compound)の問題が生じるためである。インク組成物の総質量に対する溶剤の含有量は、5質量%以下であることが好ましく、3質量%以下であることがより好ましく、1質量%以下であることが更に好ましく、含有していないことが最も好ましい。
また、本発明に用いることができるインク組成物は、ラジカル重合性インク組成物であることが好ましい。
更に、本発明に用いることができるインク組成物は、シアンインク組成物であることが好ましい。
本発明のインクパックに封入されているインク組成物は、インク組成物1ミリリットル中のニトロキシルラジカルのスピン数が、1.2×1016個〜3.0×1019個であり、2.0×1016個〜3.0×1019個であることが好ましく、1.0×1017個〜3.0×1019個であることがより好ましい。上記範囲であると、インク組成物の硬化性及び文字再現性により優れる。
ニトロキシルラジカルのスピン数の測定方法としては、電子スピン共鳴(ESR)により測定することが好ましい。ESR測定は、ニトロキシルラジカルの不対電子が回転運動することで生まれる固有の運動エネルギーと、マイクロ波発振装置を使って外部から照射するマイクロ波が共鳴して発生する吸収を観測する手法である。具体的には、「電子スピン共鳴法」(河野雅弘著、オーム社、p.119−160)に記載のニトロキシルラジカルのスピン数の測定方法が好ましく挙げられる。
本発明のインクパックに封入されているインク組成物は、インク組成物1ミリリットル中の平均酸素量(単に「酸素量」ともいう。)が、パック封入時に35μg以下であることが好ましく、15〜30μgであることがより好ましく、15〜25μgであることが更に好ましい。上記態様であると、インク組成物の硬化性及び文字再現性により優れる。
また、本発明のインクパックに封入されているインク組成物は、溶存酸素を含むことにより、ラジカルを捕捉して失活したニトロキシルラジカルを、酸素によりニトロキシルラジカルとして再生することができると推定される。
本発明のインクパックに封入されているインク組成物においては、前記インク組成物を前記インクパックに封入して20℃〜30℃で30日間以上保存した後のインク組成物1ミリリットル中の平均酸素量が、20μg以下であることが好ましく、5〜19μgであることがより好ましく、10〜18μgであることが更に好ましい。上記態様であると、インク組成物の硬化性及び文字再現性により優れる。
また、本発明のインクパックに封入されているインク組成物の1ミリリットル中の平均酸素量が、35μg以下であることが好ましく、5〜30μgであることがより好ましく、10〜25μgであることが更に好ましい。上記態様であると、インク組成物の硬化性及び文字再現性により優れる。
以下、インク組成物が含有する成分について説明する。
(成分A)ニトロキシルラジカルを有する化合物
本発明のインクパックに封入されているインク組成物は、(成分A)ニトロキシルラジカルを有する化合物を含有する。
ニトロキシルラジカルを有する化合物としては、N−オキシル化合物が好ましく例示できる。
N−オキシル化合物は、N−オキシル基(>N−O)を有する化合物であれば特に制限はなく、公知の化合物を用いることができる。
N−オキシル化合物は、化合物自体の安定性の観点から、ヒンダードアミン化合物をN−オキシル化したN−オキシル化合物であることが好ましい。
ヒンダードアミン化合物をN−オキシル化したN−オキシル化合物としては、例えば、TEMPO(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル−N−オキシル)、及び、HO−TEMPO(4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル−N−オキシル)が好ましく挙げられる。
また、成分Aは、インク組成物系中において、ヒンダードアミン化合物を酸化し、N−オキシル化して形成してもよい。
ヒンダードアミン化合物の酸化剤としては、過酸化物が好ましく挙げられる。ヒンダードアミン化合物と過酸化物とがインク組成物中に共存することにより、成分Aが系中にて生成される。ヒンダードアミン化合物の酸化については、D. J. Carlsson, K. H. Chan and D.M.Wiles, J. Polym. Sci. Polym. Lett. Ed., 19, 549 (1981)、K. B. Chakraborty and G.Scott, Polymer, 21, 252 (1980)、高分子の光安定化技術、大澤善次郎著、シーエムシー編、p.112(2000)等を参照することもできる。
また、N−オキシル化合物は、インクの他の成分との相溶性の観点から、脂肪族環状構造を有するN−オキシル化合物であることが好ましい。
更に、N−オキシル化合物は、インクの他の成分との相溶性、及び、インク組成物中での安定性の観点から、ヒドロキシ基を有するN−オキシル化合物であることが好ましい。
本発明において、成分Aは、以下の式(A−1)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2014047305
(式(A−1)中、Wは炭素数4又は5の環状アルキレン鎖を示し、該環状アルキレン鎖は置換基を有してもよい。)
式(A−1)で表される化合物は、式(A−2)で表される化合物であることがより好ましい。
Figure 2014047305
(式(A−2)中、R11〜R16はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は1価の有機基を表すか、或いは、R11及びR12、R13及びR14、R15及びR16はこれらが結合する炭素と共に1個のカルボニル基を形成してもよい。)
式(A−2)中、R11〜R16が一価の有機基である場合、前記一価の有機基としては、ヒドロキシル基、−NR12(R1及びR2はそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜12のアルキル基を表す。)、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、−O(C=O)R3、−NH(C=O)R4(R3及びR4はそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数6〜20のアリール基を表す。)、カルバモイル基、カルボキシ基、シアノ基、マレイミド基又はホスホリル基が好ましい。
前記アルキル基は、炭素数1〜16のアルキル基であることが好ましく、炭素数1〜10のアルキル基であることが更に好ましい。また、アルキル基は直鎖状でも分岐状でもよく、環状構造を有していてもよい。
前記アリール基は、炭素数6〜20のアリール基であることが好ましく、炭素数6〜10のアリール基であることがより好ましい。
前記アルコキシ基は、炭素数1〜16のアルコキシ基であることが好ましく、炭素数1〜10のアルコキシ基であることがより好ましい。
前記アリールオキシ基は、炭素数6〜20のアリールオキシ基であることが好ましく、炭素数6〜10のアリールオキシ基であることがより好ましい。
また、R11〜R16が一価の有機基である場合、1以上の置換基を有していてもよい。また、前述した置換基は、更に他の置換基で置換されていてもよい。
置換基としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、メトキシ基、エトキシ基、tert−ブトキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基、p−トリルオキシ基等のアリールオキシ基、メトキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基又はアリールオキシカルボニル基、アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等のアシルオキシ基、アセチル基、ベンゾイル基、イソブチリル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、メトキサリル基等のアシル基、メチルスルファニル基、tert−ブチルスルファニル基等のアルキルスルファニル基、フェニルスルファニル基、p−トリルスルファニル基等のアリールスルファニル基、メチルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基等のアルキルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、モルホリノ基、ピペリジノ基等のジアルキルアミノ基、フェニルアミノ基、p−トリルアミノ基等のアリールアミノ基、メチル基、エチル基、tert−ブチル基、ドデシル基等のアルキル基、フェニル基、p−トリル基、キシリル基、クメニル基、ナフチル基、アンスリル基、フェナントリル基等のアリール基等の他、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ホルミル基、メルカプト基、スルホ基、メシル基、p−トルエンスルホニル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、トリメチルシリル基、ホスホノ基、トリメチルアンモニウム基、ジメチルスルホニウム基、トリフェニルフェナシルホスホニウム基等が挙げられる。
式(A−2)中、R11、R12、R15及びR16は、水素原子であることが好ましい。
式(A−2)中、R13及びR14は、水素原子、ヒドロキシル基、−NR12(R1及びR2はそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜12のアルキル基を表す。)、アルキル基(炭素数1〜10)、アリール基(炭素数6〜10)、アルコキシ基(炭素数1〜10)、アリールオキシ基、−O(C=O)R3、−NH(C=O)R4(R3及びR4はそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数6〜20のアリール基を表す。)、又は、R13及びR14がこれらが結合する炭素と共に1個のカルボニル基を形成していることが好ましく、R13が、ヒドロキシ基又はアルコキシ基であり、R14が水素原子であることがより好ましく、R13が、ヒドロキシ基であり、R14が水素原子であることが特に好ましい。
成分Aとして好ましい化合物を以下に例示するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 2014047305
なお、Rは炭素数1〜10の鎖状のアルキル基を表し、該アルキル基は直鎖状又は分岐状のいずれであってもよい。
上記化合物(A−1−1)〜(A−1−10)中、(A−1−1)、(A−1−2)、(A−1−4)、(A−1−5)であることが好ましく、(A−1−1)、(A−1−2)、(A−1−4)であることがより好ましく、(A−1−2)が特に好ましい。
成分Aは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
成分Aの含有量は、インク組成物全量に対して、0.05〜1質量%であることが好ましく、0.05〜0.5質量%であることがより好ましく、0.1〜0.5質量%であることが更に好ましく、0.2〜0.4質量%であることが特に好ましい。
(成分B)重合性化合物
本発明のインクパックに封入されているインク組成物は、(成分B)重合性化合物を含有することが好ましい。
本発明に用いることができる重合性化合物は、付加重合性化合物であることが好ましく、ラジカル重合性化合物又はカチオン重合性化合物であることがより好ましい。
また、本発明に用いることができる重合性化合物は、1種単独で用いても、2種以上を用いてもよく、また、例えば、ラジカル重合性化合物とカチオン重合性化合物とを併用してもよい。これらの中でも、ラジカル重合性化合物を使用することが特に好ましい。
<ラジカル重合性化合物>
本発明に用いることができるラジカル重合性化合物としては、本発明の趣旨を逸脱しない限り特に制限はなく、公知のラジカル重合性化合物を用いることができる。
ラジカル重合性化合物としては、例えば、特開平7−159983号、特公平7−31399号、特開平8−224982号、特開平10−863号、特開平9−80675号等の各公報に記載されている光重合性組成物を用いた光硬化型材料が知られている。
ラジカル重合性化合物は、ラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を有する化合物であり、分子中にラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を少なくとも1つ有する化合物であればどのようなものでもよく、モノマー、オリゴマー、ポリマー等の化学形態を持つものが含まれる。ラジカル重合性化合物は目的とする特性を向上するために任意の比率で1種を含んでいてもよく、2種以上を含んでいてもよい。
本発明に用いることができるラジカル重合性化合物としては、ビニル基、アクリレート基、メタクリレート基、アクリルアミド基、メタクリルアミド基及びN−ビニル基よりなる群から選択されたエチレン性不飽和二重結合基を有するラジカル重合性モノマーを好ましく例示できる。
前記インク組成物は、N−ビニルラクタム類及び(メタ)アクリルアミド類よりなる群から選ばれた少なくとも1種の化合物を含むことが好ましく、N−ビニルカプロラクタム及びN−イソプロピルアクリルアミドよりなる群から選ばれた少なくとも1種の化合物を含むことがより好ましい。上記態様であると、暗重合をより抑制することができ、インク組成物の文字再現性により優れる。
前記インク組成物は、N−ビニルラクタム類を含むことが好ましい。上記態様であると、暗重合をより抑制することができ、インク組成物の文字再現性により優れる。
N−ビニルラクタム類としては、式(b−1)で表される化合物が好ましい。
Figure 2014047305
式(b−1)中、nは2〜6の整数を表し、インク組成物が硬化した後の柔軟性、記録媒体との密着性、及び、原材料の入手性の観点から、nは3〜6の整数であることが好ましく、nが3又は5であることがより好ましく、nが5である、すなわちN−ビニルカプロラクタムであることが特に好ましい。N−ビニルカプロラクタムは安全性に優れ、汎用的で比較的安価に入手でき、特に良好なインク硬化性及び硬化膜の記録媒体への密着性が得られるので好ましい。
また、上記N−ビニルラクタム類は、ラクタム環上にアルキル基、アリール基等の置換基を有していてもよく、飽和又は不飽和環構造を連結していてもよい。
N−ビニルラクタム類は、1種単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
前記インク組成物は、(メタ)アクリルアミド類を含むことが好ましく、アクリルアミド類を含むことがより好ましい。上記態様であると、暗重合をより抑制することができ、インク組成物の文字再現性により優れる。
(メタ)アクリルアミド類としては、例えば、(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ヘキシル(メタ)アクリルアミド、N−シクロヘキシル(メタ)アクリルアミド、N−フェニル(メタ)アクリルアミド、N−ニトロフェニル(メタ)アクリルアミド、N−エチル−N−フェニル(メタ)アクリルアミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)(メタ)アクリルアミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)(メタ)アクリルアミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)(メタ)メタクリルアミド等が挙げられる。これらの中でも、N−イソプロピルアクリルアミドが特に好ましい。
(メタ)アクリルアミド類は、1種単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
前記インク組成物におけるN−ビニルラクタム類及び(メタ)アクリルアミド類の総含有量が、インク組成物の全質量に対し、15質量%以上であることが好ましく、15〜50質量%であることが好ましく、15〜40質量%であることがより好ましく、20〜30質量%であることが更に好ましい。上記態様であると、暗重合をより抑制することができ、インク組成物の文字再現性により優れる。
前記インク組成物におけるN−ビニルカプロラクタム及びN−イソプロピルアクリルアミド類の総含有量が、インク組成物の全質量に対し、15質量%以上であることが好ましく、15〜50質量%であることが好ましく、15〜40質量%であることがより好ましく、20〜30質量%であることが更に好ましい。上記態様であると、暗重合をより抑制することができ、インク組成物の文字再現性により優れる。
前記インク組成物は、下記式(b−2)で表される化合物を含有することが好ましい。
前記インク組成物は、式(b−2)で表される化合物を含有することにより、硬化性及び記録媒体との密着性に優れる。
Figure 2014047305
(式(b−2)中、R13は水素原子又はメチル基を表し、X2は単結合又は二価の連結基を表す。)
前記式(b−2)で表される化合物は、アクリレート化合物であっても、メタクリレート化合物であってもよいが、アクリレート化合物、すなわち、R13が水素原子であることが好ましい。
式(b−2)のX2における二価の連結基としては、本発明の効果を大きく損なうものでない限り特に制限はないが、二価の炭化水素基、又は、炭化水素基及びエーテル結合を組み合わせた二価の基であることが好ましく、二価の炭化水素基、ポリ(アルキレンオキシ)基、又は、ポリ(アルキレンオキシ)アルキル基であることがより好ましい。また、前記二価の連結基の炭素原子数は、1〜60であることが好ましく、1〜20であることがより好ましい。
式(b−2)におけるX2としては、単結合、二価の炭化水素基、又は、炭化水素基及びエーテル結合を組み合わせた二価の基であることが好ましく、炭素原子数1〜20の二価の炭化水素基であることがより好ましく、炭素原子数1〜8の二価の炭化水素基であることが更に好ましく、メチレン基であることが特に好ましい。
式(b−2)で表される化合物の具体例としては、以下に示す化合物(b−2−1)〜(b−2−4)を好ましく例示できるが、これらに限定されるものではないことは言うまでもない。
Figure 2014047305
これらの中でも、サイクリックトリメチロールプロパンフォーマルアクリレート(b−2−1)及びサイクリックトリメチロールプロパンフォーマルメタクリレート(b−2−2)が好ましく、サイクリックトリメチロールプロパンフォーマルアクリレート(b−2−1)が特に好ましい。
前記インク組成物における式(b−2)で表される化合物の含有量は、インク組成物の全質量に対し、3〜70質量%であることが好ましく、20〜70質量%であることがより好ましく、30〜70質量%であることが更に好ましく、40〜60質量%であることが特に好ましい。上記範囲であると、硬化性及び記録媒体との密着性に優れる。
前記インク組成物は、オリゴマーを含有することが好ましい。
この「オリゴマー」とは、一般に有限個(一般的には5〜100個)のモノマーに基づく構成単位を有する重合体である。オリゴマーの重量平均分子量は400〜10,000が好ましく、500〜5,000がより好ましい。
オリゴマーとしては、官能基として、重合性基を有しているものが好ましく、エチレン性不飽和基を有しているものがより好ましく、(メタ)アクリロイル基を有するものが特に好ましい。
オリゴマーに含まれる官能基数は、柔軟性と硬化性のバランスの観点から、1分子あたり1〜15が好ましく、2〜6がより好ましく、2〜4が更に好ましく、2が特に好ましい。
本発明におけるオリゴマーとしては、ポリエステル(メタ)アクリレート系、オレフィン系(エチレンオリゴマー、プロピレンオリゴマー、ブテンオリゴマー等)、ビニル系(スチレンオリゴマー、ビニルアルコールオリゴマー、ビニルピロリドンオリゴマー、(メタ)アクリレートオリゴマー等)、ジエン系(ブタジエンオリゴマー、クロロプレンゴム、ペンタジエンオリゴマー等)、開環重合系(ジ−,トリ−,テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリエチルイミン等)、重付加系(オリゴエステル(メタ)アクリレート、ポリアミドオリゴマー、ポリイソシアネートオリゴマー)、付加縮合オリゴマー(フェノール樹脂、アミノ樹脂、キシレン樹脂、ケトン樹脂等)、アミン変性ポリエステルオリゴマー等を挙げることができる。この中でもウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレートが更に好ましく、ウレタン(メタ)アクリレートが、硬化性、密着性に優れたインク組成物が得られることから特に好ましい。オリゴマーは、1種単独で用いる以外に、複数種を併用してもよい。
ウレタン(メタ)アクリレートとしては、脂肪族系ウレタン(メタ)アクリレート、芳香族系ウレタン(メタ)アクリレートなどが挙げられる。詳しくは、オリゴマーハンドブック(古川淳二監修、(株)化学工業日報社)を参照することができる。
ウレタン(メタ)アクリレートとしては、新中村化学工業(株)製のU−2PPA、U−4HA、U−6HA、U−6LPA、U−15HA、U−324A、UA−122P、UA5201、UA−512等;サートマー・ジャパン(株)製のCN964A85、CN964、CN959、CN962、CN963J85、CN965、CN982B88、CN981、CN983、CN996、CN9002、CN9007、CN9009、CN9010、CN9011、CN9178、CN9788、CN9893、ダイセル・サイテック(株)製のEB204、EB230、EB244、EB245、EB270、EB284、EB285、EB810、EB4830、EB4835、EB4858、EB1290、EB210、EB215、EB4827、EB4830、EB4849、EB6700、EB204、EB8402、EB8804、EB8800−20R等が挙げられる。
アミン変性ポリエステルオリゴマーとして、ダイセル・サイテック(株)製のEB524、EB80、EB81、サートマー・ジャパン(株)製のCN550、CN501、CN551、Rahn A.G.社製のGENOMER5275が挙げられる。
オリゴマーの含有量は、硬化性と密着性の両立という観点から、インク組成物の総質量に対して、1〜10質量%が好ましく、2〜8質量%がより好ましく、3〜7質量%が更に好ましい。
上記以外の単官能(メタ)アクリレートとしては、2−フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソアミルスチル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルジグリコール(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシプロピレングリコール(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイキシエチルコハク酸、2−(メタ)アクリロイキシエチル−2−ヒドロキシエチルフタル酸、ラクトン変性可とう性(メタ)アクリレート、t−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−(2−エトキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、シクロペンテニル(メタ)アクリレート、シクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
本発明に用いられるインク組成物は、多官能重合性化合物を含むことが好ましく、多官能(メタ)アクリレート化合物を含むことがより好ましい。多官能重合性化合物を含有することにより、高い硬化性が得られる。
多官能(メタ)アクリレート化合物の具体例としては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化(3)トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート(トリメチロールプロパンエチレンオキサイド3モル付加物をトリ(メタ)アクリレート化した化合物)、プロポキシ化(3)トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート(トリメチロールプロパンプロピレンオキサイド3モル付加物をトリ(メタ)アクリレート化した化合物)、ビス(4−アクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化(2)ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート(ネオペンチルグリコールエチレンオキサイド2モル付加物をジアクリレート化した化合物)、プロポキシ化(2)ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート(ネオペンチルグリコールプロピレンオキサイド2モル付加物をジアクリレート化した化合物)、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、変性グリセリントリ(メタ)アクリレート、変性ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのプロピレンオキシド(PO)付加物ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのエチレンオキシド(EO)付加物ジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
これらの中でも、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化(3)トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロポキシ化(2)ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレートが特に好ましい。
多官能重合性化合物は、1種単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
前記インク組成物は、多官能(メタ)アクリレート化合物と、当該多官能(メタ)アクリレート化合物に対応するアルコキシ化多官能(メタ)アクリレート化合物とを共に含むことが好ましく、トリメチロールプロパン(メタ)アクリレートと、アルコキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート化合物とを共に含むことがより好ましく、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化(3)トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート及びプロポキシ化(2)ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレートを含むことが特に好ましい。上記態様であると、硬化性により優れる。
また、前記インク組成物は、2官能(メタ)アクリレート化合物と、2官能(メタ)アクリレート化合物とを共に含むことが好ましい。上記態様であると、硬化性により優れる。
多官能重合性化合物の総含有量は、硬化性の観点から、インク組成物の全質量に対して1〜30質量%であることが好ましく、3〜25質量%であることがより好ましく、5〜20質量%であることが更に好ましく、10〜18質量%であることが特に好ましい。
前記インク組成物中における(成分B)重合性化合物全体の総含有量は、65〜99質量%が好ましく、70〜90質量%がより好ましい。
(成分C)光重合開始剤
本発明のインクパックに封入されているインク組成物は、(成分C)光重合開始剤を含有することが好ましい。
光重合開始剤としては、ラジカル光重合開始剤、及び、カチオン光重合開始剤が挙げられるが、ラジカル光重合開始剤を含有することがより好ましい。
光重合開始剤としては、公知の光重合開始剤を使用することができる。本発明に用いることができる光重合開始剤は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。また、ラジカル光重合開始剤とカチオン光重合開始剤とを併用してもよい。
本発明に用いることのできる光重合開始剤は、紫外線を吸収し、又は、紫外線を吸収した増感剤の作用により、重合開始種を生成する化合物である。
本発明に用いることができる光重合開始剤としては(a)芳香族ケトン類、(b)アシルフォスフィン化合物、(c)芳香族オニウム塩化合物、(d)有機過酸化物、(e)チオ化合物、(f)ヘキサアリールビイミダゾール化合物、(g)ケトオキシムエステル化合物、(h)ボレート化合物、(i)アジニウム化合物、(j)メタロセン化合物、(k)活性エステル化合物、(l)炭素ハロゲン結合を有する化合物、及び(m)アルキルアミン化合物等が挙げられる。これらの重合開始剤は、上記(a)〜(m)の化合物を単独若しくは組み合わせて使用してもよい。上記重合開始剤の詳細については、当業者に公知であり、例えば、特開2009−185186号公報に記載されている。
本発明における光重合開始剤は1種単独又は2種以上の併用によって好適に用いられるが、2種以上を併用することが好ましく、3種以上を併用することがより好ましく、3〜5種併用することが更に好ましい。
光重合開始剤としては、アシルフォスフィン系重合開始剤を含むことが好ましい。暗重合が進行しやすいアシルフォスフィン系重合開始剤を使用した場合であっても、本発明のインクパックは、暗重合が抑制でき、インク組成物の文字再現性により優れる。
アシルフォスフィン系重合開始剤としては、ビスアシルフォスフィン化合物、モノアシルフォスフィン化合物が好ましく挙げられる。
前記インク組成物は、モノアシルフォスフィン化合物を少なくとも含むことがより好ましい。
ビスアシルフォスフィン化合物及びモノアシルフォスフィン化合物としては、特開2009−096985号公報の段落0080〜0098に記載のビスアシルフォスフィンオキサイド化合物及びモノアシルフォスフィン化合物が好ましく挙げられる。
中でも、ビスアシルフォスフィンオキサイド化合物としては、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイドが好ましい。
また、モノアシルフォスフィンオキサイド化合物としては、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイドが好ましい。
また、光重合開始剤としては、芳香族ケトン類が好ましく挙げられ、α−ヒドロキシケトン化合物、α−アミノケトン化合物がより好ましく挙げられ、α−ヒドロキシケトン化合物が更に好ましく挙げられる。
α−ヒドロキシケトン化合物としては、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン等が挙げられる。
α−アミノケトン化合物としては、2−メチル−1−フェニル−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−メチル−1−[4−(ヘキシル)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−エチル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン等が挙げられる。
なお、本発明における光重合開始剤は、紫外線を吸収して重合開始種を生成する化合物だけでなく、紫外線を吸収して重合開始剤の分解を促進させる化合物(いわゆる、増感剤)も含まれる。
前記インク組成物は、光重合開始剤として、公知の増感剤を用いることもできる。
本発明における増感剤は、紫外線を吸収して光重合開始剤の分解を促進させる化合物であり、増感剤を含有することにより、硬化性により優れる。
増感剤としては、例えば、多核芳香族類(例えば、ピレン、ペリレン、トリフェニレン、2−エチル−9,10−ジメトキシアントラセン等)、キサンテン類(例えば、フルオレッセイン、エオシン、エリスロシン、ローダミンB、ローズベンガル等)、シアニン類(例えば、チアカルボシアニン、オキサカルボシアニン等)、メロシアニン類(例えば、メロシアニン、カルボメロシアニン等)、チアジン類(例えば、チオニン、メチレンブルー、トルイジンブルー等)、アクリジン類(例えば、アクリジンオレンジ、クロロフラビン、アクリフラビン等)、アントラキノン類(例えば、アントラキノン等)、スクアリウム類(例えば、スクアリウム等)、クマリン類(例えば、7−ジエチルアミノ−4−メチルクマリン等)、チオキサントン類(例えば、2,4−ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、及び、4−イソプロピルチオキサントン等)、チオクロマノン類(例えば、チオクロマノン等)が好ましく挙げられる。
)等が挙げられる。
これらの中でも、チオキサントン類が好ましく、2−イソプロピルチオキサントン、及び/又は、4−イソプロピルチオキサントンがより好ましい
また、増感剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記インク組成物中における光重合開始剤の含有量としては、インク組成物の総質量に対して、0.1〜20.0質量%であることが好ましく、0.5〜18.0質量%であることがより好ましく、1.0〜15.0質量%であることが更に好ましい。上記範囲であると、硬化性に優れ、また、表面ベトツキ低減の観点から適切である。
(成分D)他の重合禁止剤
本発明のインクパックに封入されているインク組成物は、成分A以外の(成分D)他の重合禁止剤を含有していてもよい。
他の重合禁止剤としては、ニトロソ系重合禁止剤、亜リン酸エステル系重合禁止剤、ハイドロキノン、メトキシヒドロキノン、ベンゾキノン、p−メトキシフェノール、ヒンダードアミン等が挙げられる。
本発明に好ましく使用されるニトロソ系重合禁止剤の具体例を以下に示すが、これらに限定されるものではない。
Figure 2014047305
ニトロソ系重合禁止剤の市販品として、FIRSTCURE ST−1(Chem First社製)等が挙げられる。
亜リン酸エステル系重合禁止剤としては、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニルホスファイト)、トリエチルホスファイト、トリス(2−エチルヘキシル)ホスファイト、トリデシルホスファイト、トリス(トリデシル)ホスファイト、ジフェニルモノ(2−エチルヘキシル)ホスファイト、ジフェニルモノデシルホスファイト、ジフェニルモノ(トリデシル)ホスファイト、ジラウリルハイドロゲンホスファイト、テトラフェニルジプロピレングリコールジホスファイト、テトラフェニルテトラ(トリデシル)ペンタエリスリトールテトラホスファイト、テトラ(トリデシル)−4,4’−イソプロピリデンジフェニルジホスファイト、トリラウリルトリチオホスファイト、ビス(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファイト、トリステアリルホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト等が挙げられる。
中でも、クペロンAl(トリス(N−ニトロソ−N−フェニルヒドロキシルアミン)アルミニウム塩、FIRSTCURE ST−1)、及び/又は、メトキシヒドロキノンが好ましい。
本発明に用いられるインク組成物中における他の重合禁止剤の含有量は、0.5質量%以下であることが好ましく、0.01〜0.5質量%であることがより好ましく、0.05〜0.2質量%であることが更に好ましい。上記の数値の範囲内であると、インク組成物の調製時、保管時の重合を抑制でき、インクジェットノズルの詰まりを防止できる。
(成分E)着色剤
前記インク組成物が着色インク組成物である場合、着色剤を含有することが好ましい。中でも、着色剤として、フタロシアニン顔料を含有することがより好ましく、銅フタロシアニンを含有することが特に好ましい。上記態様であると、本発明の効果をより発揮することができる。
本発明に用いることができる着色剤としては、特に制限はないが、耐候性に優れ、色再現性に富んだ顔料及び油溶性染料が好ましく、溶解性染料等の公知の着色剤から任意に選択して使用することができる。本発明において好適に使用し得る着色剤は、活性放射線による硬化反応の感度を低下させないという観点からは、硬化反応である重合反応において重合禁止剤として機能しない化合物を選択することが好ましい。
本発明に使用できる顔料としては、特に限定されるわけではないが、例えばカラーインデックスに記載される下記の番号の有機又は無機顔料が使用できる。
赤又はマゼンタ顔料としては、Pigment Red 3,5,19,22,31,38,42,43,48:1,48:2,48:3,48:4,48:5,49:1,53:1,57:1,57:2,58:4,63:1,81,81:1,81:2,81:3,81:4,88,104,108,112,122,123,144,146,149,166,168,169,170,177,178,179,184,185,208,216,226,257、Pigment Violet 3,19,23,29,30,37,50,88、Pigment Orange 13,16,20,36、
青又はシアン顔料としては、Pigment Blue 1,15,15:1,15:2,15:3,15:4,15:6,16,17−1,22,27,28,29,36,60、
緑顔料としては、Pigment Green 7,26,36,50、
黄顔料としては、Pigment Yellow 1,3,12,13,14,17,34,35,37,55,74,81,83,93,94,95,97,108,109,110,120,137,138,139,153,154,155,157,166,167,168,180,185,193、
黒顔料としては、Pigment Black 7,28,26、
白色顔料としては、PigmentWhite 6,18,21
などが目的に応じて使用できる。
中でも、C.I.ピグメントブルー 15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、17:1等のフタロシアニン顔料が好ましく挙げられる。
以下に、本発明で使用することのできる油溶性染料について説明する。
本発明で使用することのできる油溶性染料とは、水に実質的に不溶な染料を意味する。具体的には、25℃での水への溶解度(水100gに溶解できる染料の質量)が1g以下であり、好ましくは0.5g以下、より好ましくは0.1g以下であるものを指す。従って、油溶性染料とは、所謂水に不溶性の顔料や油溶性色素を意味し、これらの中でも油溶性色素が好ましい。
本発明に使用可能な前記油溶性染料のうち、イエロー染料としては、任意のものを使用することができる。例えばカップリング成分としてフェノール類、ナフトール類、アニリン類、ピラゾロン類、ピリドン類、開鎖型活性メチレン化合物類を有するアリール若しくはヘテリルアゾ染料;例えばカップリング成分として開鎖型活性メチレン化合物類を有するアゾメチン染料;例えばベンジリデン染料やモノメチンオキソノール染料等のようなメチン染料;例えばナフトキノン染料、アントラキノン染料等のようなキノン系染料;等が挙げられ、これ以外の染料種としてはキノフタロン染料、ニトロ・ニトロソ染料、アクリジン染料、アクリジノン染料等を挙げることができる。
本発明に使用可能な前記油溶性染料のうち、マゼンタ染料としては、任意のものを使用することができる。例えばカップリング成分としてフェノール類、ナフトール類、アニリン類を有するアリール若しくはヘテリルアゾ染料;例えばカップリング成分としてピラゾロン類、ピラゾロトリアゾール類を有するアゾメチン染料;例えばアリーリデン染料、スチリル染料、メロシアニン染料、オキソノール染料のようなメチン染料;ジフェニルメタン染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料のようなカルボニウム染料;例えばナフトキノン、アントラキノン、アントラピリドンなどのようなキノン系染料;例えばジオキサジン染料等のような縮合多環系染料;等を挙げることができる。
本発明に適用可能な前記油溶性染料のうち、シアン染料としては、任意のものを使用することができる。例えばインドアニリン染料、インドフェノール染料或いはカップリング成分としてピロロトリアゾール類を有するアゾメチン染料;シアニン染料、オキソノール染料、メロシアニン染料のようなポリメチン染料;ジフェニルメタン染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料のようなカルボニウム染料;フタロシアニン染料;アントラキノン染料;例えばカップリング成分としてフェノール類、ナフトール類、アニリン類を有するアリール若しくはヘテリルアゾ染料;インジゴ・チオインジゴ染料;等を挙げることができる。
前記の各染料は、クロモフォア(発色性の原子団)の一部が解離して初めてイエロー、マゼンタ、シアンの各色を呈するものであってもよく、その場合のカウンターカチオンはアルカリ金属や、アンモニウムのような無機のカチオンであってもよいし、ピリジニウム、4級アンモニウム塩のような有機のカチオンであってもよく、さらにはそれらを部分構造に有するポリマーカチオンであってもよい。
以下に限定されるものではないが、好ましい具体例としては、例えば、C.I.ソルベント・ブラック 3,7,27,29及び34;C.I.ソルベント・イエロー 14,16,19,29,30,56,82,93及び162;C.I.ソルベント・レッド 1,3,8,18,24,27,43,49,51,72,73,109,122,132及び218;C.I.ソルベント・バイオレット 3;C.I.ソルベント・ブルー 2,11,25,35,38,67及び70;C.I.ソルベント・グリーン 3及び7;並びにC.I.ソルベント・オレンジ 2;等が挙げられる。
これらの中で特に好ましいものは、Nubian Black PC−0850、Oil Black HBB 、Oil Yellow 129、Oil Yellow 105、Oil Pink 312、Oil Red 5B、Oil Scarlet 308、Vali Fast Blue 2606、Oil Blue BOS(オリエント化学(株)製)、Aizen Spilon Blue GNH(保土ヶ谷化学(株)製)、NeopenYellow 075、Neopen Mazenta SE1378、Neopen Blue 808、Neopen Blue FF4012、Neopen Cyan FF4238(BASF社製)等である。
本発明においては、油溶性染料は1種単独で用いてもよく、また、数種類を混合して用いてもよい。
また、着色剤として油溶性染料を使用する際、本発明の効果を阻害しない範囲で、必要に応じて、他の水溶性染料、分散染料、顔料等の着色剤を併用することもできる。
本発明においては、水非混和性有機溶媒に溶解する範囲で分散染料を用いることもできる。分散染料は一般に水溶性の染料も包含するが、本発明においては水非混和性有機溶媒に溶解する範囲で用いることが好ましい。分散染料の好ましい具体例としては、C.I.ディスパースイエロー 5,42,54,64,79,82,83,93,99,100,119,122,124,126,160,184:1,186,198,199,201,204,224及び237;C.I.ディスパーズオレンジ 13,29,31:1,33,49,54,55,66,73,118,119及び163;C.I.ディスパーズレッド 54,60,72,73,86,88,91,92,93,111,126,127,134,135,143,145,152,153,154,159,164,167:1,177,181,204,206,207,221,239,240,258,277,278,283,311,323,343,348,356及び362;C.I.ディスパーズバイオレット 33;C.I.ディスパーズブルー 56,60,73,87,113,128,143,148,154,158,165,165:1,165:2,176,183,185,197,198,201,214,224,225,257,266,267,287,354,358,365及び368;並びにC.I.ディスパーズグリーン 6:1及び9;等が挙げられる。
本発明に使用することができる着色剤は、インク組成物に添加された後、適度に当該インク組成物内で分散することが好ましい。着色剤の分散には、例えば、ビーズミル、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等の各分散装置を用いることができる。
着色剤は、インク組成物の調製に際して、各成分と共に直接添加により配合してもよいが、分散性向上のため、予め溶剤又は本発明に使用するラジカル重合性化合物のような分散媒体に添加し、均一分散或いは溶解させた後、配合することもできる。
本発明において、溶剤が硬化画像に残留する場合の耐溶剤性の劣化並びに残留する溶剤のVOC(Volatile Organic Compound:揮発性有機化合物)の問題を避けるためにも、着色剤は、ラジカル重合性化合物のような分散媒体に予め添加して、配合することが好ましい。なお、分散適性の観点のみを考慮した場合、着色剤の添加に使用する重合性化合物は、粘度の低いモノマーを選択することが好ましい。
これらの着色剤はインク組成物の使用目的に応じて、1種又は2種以上を適宜選択して用いればよい。
なお、インク組成物中において固体のまま存在する顔料などの着色剤を使用する際には、着色剤粒子の平均粒径は、好ましくは0.005〜0.5μm、より好ましくは0.01〜0.45μm、さらに好ましくは0.015〜0.4μmとなるよう、着色剤、分散剤、分散媒体の選定、分散条件、ろ過条件を設定することが好ましい。この粒径管理によって、ヘッドノズルの詰まりを抑制し、インクの保存安定性、インク透明性及び硬化感度を維持することができるので好ましい。
本発明において、インク組成物中における着色剤の含有量は、色、及び使用目的により適宜選択されるが、インク組成物全体の質量に対し、0.01〜30質量%であることが好ましい。
(成分F)分散剤
前記インク組成物は、(成分F)分散剤を含有することが好ましい。特に、前記インク組成物を着色インク組成物として使用する場合には、着色剤、特に顔料の分散性を向上させる目的で、(成分F)分散剤を含有することが好ましい。
分散剤としては、高分子分散剤が好ましい。なお、本発明における「高分子分散剤」とは、質量平均分子量が1,000以上の分散剤を意味する。
高分子分散剤としては、DISPERBYK−101、DISPERBYK−102、DISPERBYK−103、DISPERBYK−106、DISPERBYK−111、DISPERBYK−161、DISPERBYK−162、DISPERBYK−163、DISPERBYK−164、DISPERBYK−166、DISPERBYK−167、DISPERBYK−168、DISPERBYK−170、DISPERBYK−171、DISPERBYK−174、DISPERBYK−182(BYKケミー社製);EFKA4010、EFKA4046、EFKA4080、EFKA5010、EFKA5207、EFKA5244、EFKA6745、EFKA6750、EFKA7414、EFKA745、EFKA7462、EFKA7500、EFKA7570、EFKA7575、EFKA7580(エフカアディティブ社製);ディスパースエイド6、ディスパースエイド8、ディスパースエイド15、ディスパースエイド9100(サンノプコ(株)製);ソルスパース(SOLSPERSE)3000、5000、9000、12000、13240、13940、17000、22000、24000、26000、28000、32000、36000、39000、41000、71000などの各種ソルスパース分散剤(Noveon社製);アデカプルロニックL31、F38、L42、L44、L61、L64、F68、L72、P95、F77、P84、F87、P94、L101、P103、F108、L121、P−123((株)ADEKA製)、イオネットS−20(三洋化成工業(株)製);ディスパロン KS−860、873SN、874(高分子分散剤)、#2150(脂肪族多価カルボン酸)、#7004(ポリエーテルエステル型)(楠本化成(株)製)が挙げられる。
インク組成物中における分散剤の含有量は、使用目的により適宜選択されるが、インク組成物全体の質量に対し、0.05〜15質量%であることが好ましい。
(成分G)界面活性剤
前記インク組成物には、長時間安定した吐出性を付与するため、界面活性剤を添加してもよい。
ただし、光沢性、筋ムラを抑制する観点から、前記インク組成物は、シリコーン系界面活性剤及びフッ素系界面活性剤を含有しないか、又は、シリコーン系界面活性剤及びフッ素系界面活性剤の総含有量が、インク組成物の全質量に対し、0質量%を超え0.03質量%以下であり、0質量%を超え0.005質量%以下が好ましい。
なお、シリコーン系界面活性剤及びフッ素系界面活性剤以外の界面活性剤としては、特開昭62−173463号、同62−183457号の各公報に記載されたものが挙げられる。例えば、ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、脂肪酸塩類等のアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、アセチレングリコール類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー類等のノニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩類、第四級アンモニウム塩類等のカチオン性界面活性剤が挙げられる。
<その他の成分>
本発明のインク組成物には、必要に応じて、前記各成分以外に、共増感剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、褪色防止剤、導電性塩類、溶剤、高分子化合物、塩基性化合物、レベリング添加剤、マット剤、膜物性を調整するためのポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ワックス類等を含んでいてもよい。これらその他の成分としては、公知のものを用いることができ、例えば、特開2009−221416号公報に記載されているものが挙げられる。
<インク物性>
本発明に用いることができるインク組成物は、吐出性を考慮し、25℃における粘度が40mPa・s以下であることが好ましく、5〜40mPa・sであることがより好ましく、7〜30mPa・sであることが更に好ましい。また、吐出温度(好ましくは25〜80℃、より好ましくは25〜50℃)における粘度が、3〜15mPa・sであることが好ましく、3〜13mPa・sであることがより好ましい。インク組成物は、粘度が上記範囲になるように適宜組成比を調整することが好ましい。室温(25℃)での粘度を高く設定することにより、多孔質な被記録媒体を用いた場合でも、被記録媒体中へのインク浸透を回避し、未硬化モノマーの低減が可能となるので好ましい。更に、インク液滴着弾時のインクの滲みを抑えることができ、その結果として画質が改善されるので好ましい。
本発明において、インク組成物の粘度は、B型粘度計:Brookfield LVDV−I(Brookfield社製)を用い、25℃条件下、ローターの回転数20rpmで粘度測定を行うことが好ましい。
本発明に用いることができるインク組成物の25℃における表面張力は、濡れ性の観点から40mN/m以下であることが好ましく、35mN/m以下であることがより好ましく、30mN/m以下であることが更に好ましい。また、滲み及び浸透の観点から、20mN/m以上であることが好ましく、23mN/m以上であることがより好ましい。
なお、インク組成物の25℃における表面張力の測定方法としては、公知の方法を用いることができるが、吊輪法、又は、ウィルヘルミー法で測定することが好ましい。本発明において、表面張力は、一般的に用いられる表面張力計(例えば、協和界面科学(株)製、表面張力計CBVP−Z等)を用いて、ウィルヘルミー法で液温25℃にて測定を行うことが好ましい。
<インクパックの構成>
本発明のインクパックは、少なくとも1層のアルミニウム層又はアルミニウム合金層と少なくとも1層のプラスチック層とを積層したパックに前記インク組成物が封入されているインクパックである。
本発明のインクパックとしては、プラスチックケース、又は、袋体を有する構成が例示でき、袋体を有する構成が好ましく例示できる。
本発明のインクパックは、内部にインク組成物が貯留されるインク袋体と、前記インク袋体に設けられたインク供給孔部(筒状部材)と、から構成されることが好ましい。前記インク袋体は、可撓性を有する袋状であり、それの内周面に筒状部材とほぼ同材質を主成分とする材料からなる内面層を有し、前記内面層において筒状部材の外周面に溶着されていることが好ましい。また、筒状部材とインク袋体との間は、高い溶着力でもって結合されていることが好ましい。
前記インク袋体としては、特に限定されるものではないが、例えば、アルミニウム層又はアルミニウム合金層を中心に、一面側に接着層及びナイロン層(外面層)を、他面側に接着層、ポリエチレンテレフタラート層、接着層及びポリプロピレン層又はポリエチレン層(内面層)を順に積層したものを好適に用いることができる。
また、本発明のインクパックは、インクパックの前記インク組成物と直接接する面の材質が、ブラスチックであることが好ましく、ポリプロピレン又はポリエチレンであることがより好ましい。上記態様であると、暗重合をより抑制でき、インク組成物の文字再現性により優れる。
また、本発明のインクパックは、アルミニウム層及び/又はアルミニウム合金層が遮光層として機能し、ピンホールを防ぐ機械的強度を持った遮光性インクパックであることが好ましい。上記態様であると、本発明の効果がより発揮される。
本発明のインクパックは、少なくとも1層のアルミニウム層又はアルミニウム合金層を積層したパックである。
アルミニウム合金層の材質であるアルミニウム合金としては、特に制限はなく、任意の元素を含む公知のアルミニウム合金を使用することができる。例えば、アルミニウムと、銀、金、白金、ニッケル、クロム、錫、亜鉛、インジウム、チタン及び銅よりなる群から選ばれた1種以上の元素との合金が例示できる。
アルミニウム層又はアルミニウム合金層の厚さとしては、特に制限はないが、10nm〜200μmであることが好ましく、100nm〜150μmであることがより好ましく、1〜100μmであることが更に好ましい。
また、本発明のインクパックにおけるアルミニウム層又はアルミニウム合金層は、インク組成物と直接接しないことが好ましい。
更に、本発明のインクパックは、少なくとも1層のアルミニウム層又はアルミニウム合金層の両面にそれぞれ少なくとも1層のプラスチック層を有することが好ましい。
アルミニウム又はアルミニウム合金層は、公知の方法で製造すればよく、蒸着法やラミネート法等が例示される。
本発明のインクパックは、少なくとも1層のプラスチック層を積層したパックである。
プラスチック層の材質としては、プラスチックであれば特に制限はないが、ポリアミド、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリテトラフロロエチレン、ポリブタジエン、ポリオレフィン、ポリ−4−メチルペンテン、アイオノマー、ポリスルホン、三酢酸セルロース、エチルセルロース、酢酸ブチルセルロース、ポリジメチルシロキサン、ポリエステル、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、フッ化ポリオレフィン、ポリクロロプレン、ブチルゴム、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンコポリマー(ABS樹脂)、ブタジエン−アクリロニトリルコポリマー、及び、ブタジエン−スチレンコポリマーが好ましく例示できる。
これらの中でも、ポリアミド(好ましくは、ナイロン)、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリオレフィン(好ましくは、ポリエチレン、ポリプロピレン)、ポリ−4−メチルペンテン、アイオノマー、ABS樹脂、ポリスルホン、又は、三酢酸セルロースであることがより好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、又は、ポリ−4−メチルペンテンであることが耐薬品性、強度、熱溶着性、コストなどの観点から更に好ましい。
なお、本発明のインクパックがプラスチック層を2層以上有する場合、複数の連続層は互いに同一でも異なっていてもよく、特に限定されない。
プラスチック層は、十分な酸素透過性及び強度を得る観点から、1層あたりの膜厚は5〜200μmであることが好ましく、10〜175μmであることがより好ましく、20〜150μmであることが更に好ましく、25〜75μmであることが特に好ましい。
プラスチック層は、公知の方法で製造すればよく、溶融押出成型法、溶液流延法、及び、カレンダーロール法等が例示される。また、延伸処理を施すことも好ましく、特にポリプロピレンフィルムは延伸処理されたポリプロピレンフィルムであることが好ましい。
また、本発明のインクパックは、アルミニウム層若しくはアルミニウム合金層及びプラスチック層、アルミニウム層若しくはアルミニウム合金層同士、又は、プラスチック層同士を接着するため、少なくとも1層の接着層を有していてもよい。
接着層の材質としては、接着可能であれば特に制限はなく、公知の接着剤や接着樹脂を用いることができる。本発明のインクパックに用いられるシートの層構成は、インク接触面(内側)が膜厚50〜200ミクロンのポリオレフィン層であり、その上に膜厚5〜20ミクロンのアルミニウム層/膜厚10〜30ミクロンの樹脂層(外側)がラミネートされていることが好ましい。より好ましくは、インク接触面(内側)が膜厚50〜200ミクロンのポリエチレン又はポリプロピレン層であり、その上に膜厚5〜20ミクロンのアルミニウム層/膜厚10〜30ミクロンのポリアミド層(外側)がラミネートされている層構成が用いられる。
また、本発明のインクパックを、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明のインクパックの好ましい一例及びこれを収容したインクカートリッジの一例を示す分解斜視図である。
インクカートリッジ130は、プラスチック製のケース本体132及びケース上蓋131で囲まれた空間に、袋状体としてのインクパック133が収容されている。インクパック133は、フィルムを袋状に形成した袋状体の一端に、筒状の部材である供給部134を取り付けて構成されており、インクパック133の内部にラジカル重合性組成物であるインク組成物を収容している。
供給部134の先端部は、ケース本体132の前面壁に設けられた切り欠き部140からケース外部に露出され、インクカートリッジ130がカートリッジホルダ(不図示)に装着された状態において、供給部134を通して、プリンタ本体にインクの供給が行われるようになっている。なお、インクカートリッジ130の未装着状態においては、供給部134の開口は内部に設けられた弁によって閉じられていることが好ましい。
インクパック133は、上面137と底面138によって挟み込まれた扁平形状に形成され、供給部134を取り付けてある一端側及び当該一端側に対する他端側は熱溶着されて、それぞれ前端溶着部135、後端溶着部136となっている。また、上面137と底面138の間の側面も熱溶着され、側面溶着部139となっている。
図1において、インクパック133は、上面137及び底面138を熱溶着(ヒートシール)して袋状に加工したものである。例えば本例のインクパック133は、前記供給部134が取り付けられた端辺と、これに直交する二つの端辺との三辺が、先ず熱溶着によって接合されて袋状に形成される。そして、前記のようにして袋状に形成されたインクパック133における残りの一辺における開口を利用して、インクパック133内にインクが導入され、最後に残りの一辺が熱溶着によって接合されて、インクパック133内にインクが封入された状態とされている。
(インクジェット記録方法)
本発明のインクパックは、インクジェット記録方法に好適に用いることができる。
本発明のインクジェット記録方法は、本発明のインクパックに収容されたインク組成物を記録媒体(支持体、記録材料等)上に吐出し、記録媒体上に吐出されたインク組成物に紫外線を照射し、インク組成物を硬化して画像を形成する方法であることが好ましい。
より具体的には、本発明のインクジェット記録方法は、(a1)記録媒体上に、本発明のインクパックに収容されたインク組成物を吐出する工程、及び、(b1)吐出されたインク組成物に紫外線を照射して、前記インク組成物を硬化する工程、を含むことを特徴とする。なお、インクカートリッジに本発明のインクパックを収容し使用してもよい。
本発明のインクジェット記録方法は、上記(a1)及び(b1)工程を含むことにより、記録媒体上において硬化したインク組成物により画像が形成される。
本発明のインクジェット記録方法における(a1)工程には、以下に詳述するインクジェット記録装置を用いることができる。
<インクジェット記録装置>
本発明のインクジェット記録方法に用いられるインクジェット記録装置としては、特に制限はなく、目的とする解像度を達成しうる公知のインクジェット記録装置を任意に選択して使用することができる。すなわち、市販品を含む公知のインクジェット記録装置であれば、いずれも、本発明のインクジェット記録方法の(a1)工程における記録媒体へのインクの吐出を実施することができる。
インク供給系は、例えば、インク組成物をその内部に含むインクカートリッジ、供給配管、インクジェットヘッド直前のインク供給タンク、フィルター、ピエゾ型のインクジェットヘッドからなる。ピエゾ型のインクジェットヘッドは、好ましくは1〜100pl、より好ましくは8〜30plのマルチサイズドットを、好ましくは320×320〜4,000×4,000dpi、より好ましくは400×400〜1,600×1,600dpi、さらに好ましくは720×720dpiの解像度で吐出できるよう駆動することができる。なお、本発明でいうdpiとは、2.54cm当たりのドット数を表す。
上述したように、本発明で用いるインク組成物のように放射線硬化型インク組成物は、吐出されるインクを一定温度にすることが望ましいことから、インク供給タンクからインクジェットヘッド部分までは、断熱及び加温を行うことができる。温度コントロールの方法としては、特に制約はないが、例えば、温度センサーを各配管部位に複数設け、インク流量、環境温度に応じた加熱制御をすることが好ましい。温度センサーは、インク供給タンク及びインクジェットヘッドのノズル付近に設けることができる。また、加熱するヘッドユニットは、装置本体を外気からの温度の影響を受けないよう、熱的に遮断若しくは断熱されていることが好ましい。加熱に要するプリンタ立上げ時間を短縮するため、或いは熱エネルギーのロスを低減するために、他部位との断熱を行うとともに、加熱ユニット全体の熱容量を小さくすることが好ましい。
上記のインクジェット記録装置を用いて、インク組成物の吐出は、インク組成物を、好ましくは25〜80℃、より好ましくは25〜50℃に加熱して、インク組成物の粘度を、好ましくは3〜15mPa・s、より好ましくは3〜13mPa・sに下げた後に行うことが好ましい。特に、インク組成物として、25℃におけるインク粘度が50mPa・s以下であるものを用いると、良好に吐出が行えるので好ましい。この方法を用いることにより、高い吐出安定性を実現することができる。
本発明で使用するインク組成物のような放射線硬化型インク組成物は、概して通常インクジェット記録用インクで使用される水性インクより粘度が高いため、吐出時の温度変動による粘度変動が大きい。インクの粘度変動は、液滴サイズの変化及び液滴吐出速度の変化に対して大きな影響を与え、ひいては画質劣化を引き起こす。従って、吐出時のインクの温度はできるだけ一定に保つことが必要である。よって、本発明において、インクの温度の制御幅は、好ましくは設定温度の±5℃、より好ましくは設定温度の±2℃、さらに好ましくは設定温度±1℃とすることが適当である。
次に、(b1)吐出されたインク組成物に紫外線を照射して、前記インク組成物を硬化する工程について説明する。
被記録媒体上に吐出されたインク組成物は、紫外線を照射することによって硬化する。例えば、インク組成物に含まれる光重合開始剤が紫外線の照射により分解して、ラジカル、酸、塩基などの開始種を発生し、その開始種の機能に重合性化合物の重合反応が、生起、促進されるためである。このとき、インク組成物において光重合開始剤と共に増感剤が存在すると、系中の増感剤が紫外線を吸収して励起状態となり、重合開始剤と接触することによって重合開始剤の分解を促進させ、より高感度の硬化反応を達成させることができる。
紫外線のピーク波長は、光重合開始剤や増感剤の吸収特性にもよるが、例えば、300〜450nmであることが好ましく、350〜420nmであることがより好ましい。
また、本発明において、インク組成物の重合開始系は、低出力の紫外線であっても十分な感度を有するものである。従って、露光面照度が、好ましくは10〜4,000mW/cm2、より好ましくは20〜2,500mW/cm2で硬化させることが適当である。
紫外線硬化型インクジェットインク組成物の硬化に使用される光源としては、水銀ランプ、メタルハライドランプが広く知られている。しかしながら、現在環境保護の観点から水銀フリー化が強く望まれており、GaN系半導体紫外発光デバイスへの置き換えは産業的、環境的にも非常に有用である。さらに、LED(UV−LED),LD(UV−LD)は小型、高寿命、高効率、低コストであり、光硬化型インクジェット用光源として期待されている。
また、発光ダイオード(LED)及びレーザーダイオード(LD)を活性放射線源として用いることが可能である。特に、紫外線源を要する場合、紫外LED及び紫外LDを使用することができる。例えば、日亜化学(株)は、主放出スペクトルが365nmと420nmとの間の波長を有する紫色LEDを上市している。さらに一層短い波長が必要とされる場合、米国特許番号第6,084,250号明細書は、300nmと370nmとの間に中心付けされた紫外線を放出し得るLEDを開示している。また、他の紫外LEDも、入手可能であり、異なる紫外線帯域の放射を照射することができる。本発明で特に好ましい紫外線源は、UV−LEDであり、特に好ましくは、350〜420nmにピーク波長を有するUV−LEDである。
なお、LEDの被記録媒体上での最高照度は10〜2,000mW/cm2であることが好ましく、20〜1,000mW/cm2であることがより好ましく、特に好ましくは50〜800mW/cm2である。
本発明においてインク組成物は、このような紫外線に、好ましくは0.01〜120秒、より好ましくは0.1〜90秒照射されることが適当である。
活性放射線の照射条件並びに基本的な照射方法は、特開昭60−132767号公報に開示されている。具体的には、インク組成物の吐出装置を含むヘッドユニットの両側に光源を設け、いわゆるシャトル方式でヘッドユニットと光源を走査することによって行われる。活性放射線の照射は、インク組成物の着弾後、一定時間(好ましくは0.01〜0.5秒、より好ましくは0.01〜0.3秒、さらに好ましくは0.01〜0.15秒)をおいて行われることになる。このようにインク組成物の着弾から照射までの時間を極短時間に制御することにより、被記録媒体に着弾したインク組成物が硬化前に滲むことを防止するこが可能となる。また、多孔質な被記録媒体に対しても光源の届かない深部までインク組成物が浸透する前に露光することができるため、未反応モノマーの残留を抑えることができるので好ましい。
さらに、駆動を伴わない別光源によって硬化を完了させてもよい。国際公開第99/54415号パンフレットでは、照射方法として、光ファイバーを用いた方法やコリメートされた光源をヘッドユニット側面に設けた鏡面に当て、記録部へUV光を照射する方法が開示されており、このような硬化方法もまた、本発明のインクジェット記録方法に適用することができる。
上述したようなインクジェット記録方法を採用することにより、表面の濡れ性が異なる様々な記録媒体に対しても、着弾したインクのドット径を一定に保つことができ、画質が向上する。なお、カラー画像を得るためには、明度の低い色から順に重ねていくことが好ましい。明度の低いインクから順に重ねることにより、下部のインクまで照射線が到達しやすくなり、良好な硬化感度、残留モノマーの低減、密着性の向上が期待できる。また、照射は、全色を吐出してまとめて露光することが可能だが、1色毎に露光するほうが、硬化促進の観点で好ましい。
このようにして、インク組成物は、紫外線の照射により高感度で硬化することで、記録媒体表面に画像を形成することができる。
本発明において、記録媒体としては、特に限定されず、支持体や記録材料として公知の記録媒体を使用することができる。例えば、紙、プラスチック(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等)がラミネートされた紙、金属板(例えば、アルミニウム、亜鉛、銅等)、プラスチックフィルム(例えば、二酢酸セルロース、三酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、酪酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、硝酸セルロース、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール等)、上述した金属がラミネートされ又は蒸着された紙又はプラスチックフィルム等が挙げられる。また、本発明における記録媒体として、非吸収性被記録媒体が好適に使用することができる。
以下に実施例及び比較例を示し、本発明をより具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。なお、以下の記載における「部」とは、特に断りのない限り「質量部」を示し、「%」は「質量%」を示すものとする。
<シアン分散物の調製>
59部のモノマー(NPGPODA、プロポキシ化(2)ネオペンチルグリコールジアクリレート(ネオペンチルグリコールプロピレンオキサイド2モル付加物をジアクリレート化した化合物)、サートマー・ジャパン(株)製SR9003)、10部の顔料分散剤Solsperse32000(Noveon社製高分子分散剤)及び1部の重合禁止剤UV12(FLORSTAB UV12、ニトロソ系重合禁止剤、Kromachem社製)を混合撹拌した後に、30部のシアン顔料Irgalite Blue GLVO(チバ・ジャパン(株)製)を加えて撹拌して粗分散をかけた。次に分散機モーターM50(アイガー社製)に入れて、直径0.65mmのジルコニアビーズを用い、周速9m/sで4時間分散を行った。
<インク組成物の調製>
上記のシアン分散物を表1に記載のモノマー、光重合開始剤、安定化剤、オリゴマーと混合撹拌し、10ミクロンフィルターで濾過を行い、実施例1〜10及び比較例1〜6のインク組成物をそれぞれ得た。インク組成物の調製作業は、全て黄色灯下で行った。
<インクパックへの封入>
インクパックのシートの層構成は、インク接触面(内側)が膜厚100ミクロンのポリエチレン層であり、その上に膜厚10ミクロンのアルミニウム層/膜厚20ミクロンのポリアミド層(外側)であり、各層の間には厚さ5ミクロンの接着剤が塗工されているものを用いた。上記のシートを長辺50cm、短辺7cmに切り出し、ポリエチレン層を内側にして、先ず長辺(図1の138、139)を巾5mmで熱シールした。熱シールは富士インパルス(株)製のシーラーFiK−300を使用した。次に高密度ポリエチレン製の液供給部(図1の134)をつけて短辺(図1の135)を熱シールした。
実施例1〜10及び比較例1〜6の各インク組成物500mlを短辺(図1の136)より注入し、空気が入らないように短辺136を熱シールして、実施例1〜10及び比較例1〜6のインクパック(図1の133)をそれぞれ得た。
<酸素量測定>
酸素量の測定は、ガスクロマトグラフィ分析装置GC393(GLサイエンス社製)を使用した。カラムにはモレキュラーシーブ5Aを充填し、ヘリウムガスをキャリアガスとして流し、カラム温度を40℃に設定した。インクパックの液供給部(図1の134)より、注射針付きシリンジでインク組成物を10マイクロリットル抜き取り、カラムに導入し、酸素と窒素とに分離した後に熱伝導度検出器(TCD)によって酸素量を測定した。測定はインクパック封入1日後及び35日後に行った。
<ESR測定>
実施例1〜10及び比較例1〜6の各インク組成物が封入されたインクパックの液供給部(図1の134)より、注射針付きシリンジにて、各インクパック内のインク組成物をそれぞれサンプリングし、ESR用合成石英チューブに入れて封かんした。
BRUKER社製電子スピン共鳴装置(EMX)を用いてニトロキシルラジカルのスピン数を定量した。
<硬化性評価>
UV硬化型インクジェットプリンターAcuity LED 1600(富士フイルムグラフィックシステムズ(株)製)を用い、インクジェット画像をポリ塩化ビニル基材(Avery社製 Avery permanent 400)上に印刷した。
解像度600×500dpiの条件で100%ベタ画像を形成し、印刷直後の塗膜を普通紙で押さえて、インクの転写がないものを1、硬化不良によりインクが普通紙側に一部でも転写したものを2と表記した。
<文字再現性>
UV硬化型インクジェットプリンターAcuity LED 1600(富士フイルムグラフィックシステムズ(株)製)を用い、インクジェット画像をポリ塩化ビニル基材(Avery社製 Avery permanent 400)上に印刷した。ヘッドの走査速度は毎秒1.2mである。解像度600×500dpiの双方向印刷条件でゴシック体の4ポイント文字「p」を印刷し、文字の輪郭の乱れを判別した。ルーペで観察し、ミストや着弾位置のばらつきがなく、輪郭がはっきりしているものを1、「p」の丸の中にミストや着弾位置がずれたドットが存在しているものを2と表記した。
Figure 2014047305
なお、上記表1に記載された各成分は以下の通りである。
・NVC:N−ビニルカプロラクタム(BASF社製)
・NIPAM:N−イソプロピルアクリルアミド(興人(株)製)
・EOTMPTA:エトキシ化(3)トリメチロールプロパントリアクリレート(トリメチロールプロパンエチレンオキサイド3モル付加物をトリアクリレート化した化合物)(SR454 D NS、サートマー・ジャパン(株)製)
・CTFA:サイクリックトリメチロールプロパンフォーマルアクリレート(SR531、サートマー・ジャパン(株)製)
・TMPTA:トリメチロールプロパントリアクリレート(SR351S、サートマー・ジャパン(株)製)
・IBOA:イソボニルアクリレート(IBXA、大阪有機化学工業(株)製)
・CN964A85(ウレタンアクリレートオリゴマー、平均官能基数2、サートマー・ジャパン(株)製)
・Irgacure 819:ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド(IRGACURE 819、チバ・ジャパン(株)製)
・Darocure TPO:2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド(DAROCUR TPO、チバ・ジャパン(株)製)
・ITX:イソプロピルチオキサントン(LAMBSON社製)
・Irgacure 184:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバ・ジャパン(株)製)
・TINUVIN 770 DF:セバシン酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)(ヒンダードアミン化合物、チバ・ジャパン(株)製)
・HO−TEMPO:4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルオキシ((株)ADEKA製)
・UV12(FLORSTAB UV12、ニトロソ系重合禁止剤、トリス(N−ニトロソ−N−フェニルヒドロキシルアミン)アルミニウム塩、Kromachem社製)
・Irganox 1010:ヒンダードフェノール系重合禁止剤(チバ・ジャパン(株)製)
・MEHQ:メトキシヒドロキノン(和光純薬工業(株)製)
130 インクカートリッジ
131 ケース上蓋
132 ケース本体
133 インクパック
134 供給部
135 前端溶着部
136 後端溶着部
137 上面
138 底面
139 側面溶着部
140 切り欠き部

Claims (15)

  1. ニトロキシルラジカルを有する化合物を含有し、かつ1ミリリットル中のニトロキシルラジカルのスピン数が1.2×1016個〜3.0×1019個である紫外線硬化型インクジェットインク組成物が、
    少なくとも1層のアルミニウム層又はアルミニウム合金層と少なくとも1層のプラスチック層とを積層したパックに封入されていることを特徴とする
    インクパック。
  2. 前記インク組成物が、アシルフォスフィン系光重合開始剤を含む、請求項1に記載のインクパック。
  3. 前記インク組成物が、N−ビニルラクタム類及び(メタ)アクリルアミド類よりなる群から選ばれた少なくとも1種の化合物を含む、請求項1又は2に記載のインクパック。
  4. 前記インク組成物が、N−ビニルカプロラクタム及びN−イソプロピルアクリルアミドよりなる群から選ばれた少なくとも1種の化合物を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクパック。
  5. 前記インク組成物におけるN−ビニルカプロラクタム及びN−イソプロピルアクリルアミドの総含有量が、インク組成物の全質量に対し、15質量%以上である、請求項4に記載のインクパック。
  6. 前記インク組成物中の前記ニトロキシルラジカルを有する化合物が、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル−N−オキシルを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のインクパック。
  7. 前記インク組成物における4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル−N−オキシルの含有量が、インク組成物の全質量に対し、0.05〜1質量%である、請求項6に記載のインクパック。
  8. 前記インクパックの前記インク組成物と直接接する面の材質が、ポリプロピレン又はポリエチレンである、請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクパック。
  9. 前記インク組成物を前記インクパックに封入して20℃〜30℃で30日間以上保存した後のインク組成物1ミリリットル中の平均酸素量が20μg以下である、請求項1〜8のいずれか1項に記載のインクパック。
  10. 前記インク組成物1ミリリットル中の平均酸素量が35μg以下である、請求項1〜9のいずれか1項に記載のインクパック。
  11. 前記インク組成物が、銅フタロシアニンを含有する、請求項1〜10のいずれか1項に記載のインクパック。
  12. 酸素非透過性インクパックである、請求項1〜11のいずれか1項に記載のインクパック。
  13. 前記インク組成物が、下記式(b−2)で表される化合物を含む、請求項1〜12のいずれか1項に記載のインクパック。
    Figure 2014047305
    (式(b−2)中、R13は水素原子又はメチル基を表し、X2は単結合又は二価の連結基を表す。)
  14. 前記インク組成物が、オリゴマーを含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載のインクパック。
  15. 前記オリゴマーが、ウレタン(メタ)アクリレートである、請求項14に記載のインクパック。
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