JP2009197194A - インク組成物、インクカートリッジ、インクジェット記録方法及び印刷物 - Google Patents

インク組成物、インクカートリッジ、インクジェット記録方法及び印刷物 Download PDF

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Abstract

【課題】硬化性、及び、広い温度範囲での経時熱安定性に優れたインク組成物、前記インク組成物を収納したインクカートリッジ、前記インク組成物を用いたインクジェット記録方法及び印刷物を提供すること。
【解決手段】重合性化合物、重合禁止剤、及び、重合開始剤を含み、前記重合性化合物がN−ビニル化合物を含み、前記重合禁止剤がキノンメチリド化合物を含むことを特徴とするインク組成物、前記インク組成物を収納したインクカートリッジ、前記インク組成物を用いたインクジェット記録方法及び印刷物。
【選択図】なし

Description

本発明は、インク組成物、インクカートリッジ、インクジェット記録方法及び印刷物に関する。
画像データ信号に基づき、紙などの被記録媒体に画像を形成する画像記録方法として、電子写真方式、昇華型及び溶融型熱転写方式、インクジェット方式などがある。電子写真方式は、感光体ドラム上に帯電及び露光により静電潜像を形成するプロセスを必要とし、システムが複雑となり、結果的に製造コストが高価になるなどの問題がある。また熱転写方式は、装置は安価であるが、インクリボンを用いるため、ランニングコストが高く、かつ廃材が出るなどの問題がある。
一方、インクジェット方式は、安価な装置で、かつ、必要とされる画像部のみにインクを吐出し被記録媒体上に直接画像形成を行うため、インク組成物を効率よく使用でき、ランニングコストが安い。さらに、騒音が少なく、画像記録方式として優れている。
また、インク組成物として、N−ビニルラクタム類を含有するインク組成物が開示されている(特許文献1)。
さらに、少なくとも重合性化合物の単官能モノマーとしてアリルグリコール及び/又はN−ビニル化合物を含有し、重合禁止剤としてヒンダードアミン系光安定剤(HALS)及び/又はハイドロキノンモノメチルエーテルを含有する光硬化型インク組成物であって、インク組成物中に、該単官能モノマーを20〜80質量%、該重合禁止剤を0.05〜0.5質量%含有することを特徴とする光硬化型インク組成物が開示されている(特許文献2)。
特許第2880845号公報 特開2007−138084号公報
本発明が解決しようとする課題は、硬化性、及び、広い温度範囲での経時熱安定性に優れたインク組成物、前記インク組成物を収納したインクカートリッジ、前記インク組成物を用いたインクジェット記録方法及び印刷物を提供することである。
上記目的は、下記<1>、<5>、<6>及び<8>に記載の手段により達成された。好ましい実施態様である<2>〜<4>及び<7>とともに以下に示す。
<1> 重合性化合物、重合禁止剤、及び、重合開始剤を含み、前記重合性化合物がN−ビニル化合物を含み、前記重合禁止剤がキノンメチリド化合物を含むことを特徴とするインク組成物、
<2> 前記重合開始剤がアシルホスフィン化合物を含む上記<1>に記載のインク組成物、
<3> 前記重合性化合物が、2−アクリロイロキシエチルモノヒドロキシフタレート、2−アクリロイロキシプロピルモノヒドロキシフタレート、ジシクロペンタニルアクリレート、ジシクロペンテニルアクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート、イソボルニルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、アクリロイルモルホリン、及び、3,3,5−トリメチルシクロヘキシルアクリレートよりなる群から選択された少なくとも1種の単官能重合性化合物を含む上記<1>又は<2>に記載のインク組成物、
<4> インクジェット記録用である上記<1>〜<3>のいずれか1つに記載のインク組成物、
<5> 上記<1>〜<4>のいずれか1つに記載のインク組成物を充填した酸素非透過性容器を収納したインクカートリッジ、
<6> (a1)被記録媒体上に上記<1>〜<4>のいずれか1つに記載のインク組成物を吐出する工程、及び、(b1)吐出されたインク組成物に活性放射線を照射して、前記インク組成物を硬化する工程、を含むインクジェット記録方法、
<7> 前記活性放射線が、発光ピーク波長が350〜420nmの範囲にあり、かつ、被記録媒体表面での最高照度が10〜2,000mW/cm2となる紫外線を発生する発光ダイオードにより照射される紫外線である上記<6>に記載のインクジェット記録方法、
<8> 上記<6>又は<7>に記載のインクジェット記録方法によって記録された印刷物。
本発明によれば、硬化性、及び、広い温度範囲での経時熱安定性に優れたインク組成物、前記インク組成物を収納したインクカートリッジ、前記インク組成物を用いたインクジェット記録方法及び印刷物を提供することができた。
以下、本発明について詳細に説明する。
(インク組成物)
本発明のインク組成物は、重合性化合物、重合禁止剤、及び、重合開始剤を含み、前記重合性化合物がN−ビニル化合物を含み、前記重合禁止剤がキノンメチリド化合物を含むことを特徴とする。
一般にN−ビニル化合物は、高温下において、カチオンラジカル等の反応活性種を発生しやすいため、N−ビニル化合物を含有するインク組成物は、高温下において経時安定性に問題がある場合があった。
本発明においては、重合禁止剤としてキノンメチリド化合物を用いることにより、N−ビニル化合物を含有するインク組成物であっても、広い温度範囲での経時における熱安定性に優れるものを得ることができた。
また、一般的な業務用インクカートリッジの多くは、インク組成物を充填した酸素非透過性容器が収納されている。通常はインクカートリッジ製造の際に空気が混入しないようにインク組成物を酸素非透過性容器に充填した後、酸素非透過性容器をインクカートリッジ容器に収納する。
酸素非透過性容器に充填されたインク組成物に含まれるN−ビニル化合物は酸素非透過性容器内でカチオンラジカルとなり、他のモノマーを重合させ、インク組成物の粘度上昇を引き起こす。一方、開放系の容器等、インク組成物が空気に触れる容器を用いた場合、空気中の酸素がインク組成物の表面において、及び、インク組成物中の溶存酸素がインク組成物の内部において、前記カチオンラジカルを一部クエンチするためインク組成物は増粘が若干抑制される。しかしながら、酸素非透過性容器内ではインク組成物が空気に触れることがないため、容器内で生じたカチオンは酸素によりクエンチされることがなく、重合を引き起こしてインク組成物を増粘させると考えられる。
本発明においては、また、重合禁止剤としてキノンメチリド化合物を用いることにより、酸素非透過性容器内等の酸素がない環境におけるN−ビニル化合物を含むインク組成物の増粘を効果的に抑制することができた。
<キノンメチリド化合物>
本発明のインク組成物は、キノンメチリド化合物を含有する。
キノンメチリド化合物は、キノン化合物の1つのC=O結合がC=C結合に代わった化合物であり、p−キノンメチリド化合物であっても、o−キノンメチリド化合物であってもよい。
また、本発明に用いることができるキノンメチリド化合物は、キノンメチリド構造を1つのみ有する化合物であっても、キノンメチリド構造を2以上有する化合物であってもよい。
前記キノンメチリド構造を1つのみ有する化合物としては、下記式(1)又は(2)で表される化合物であることが好ましい。特に下記式(1)で表されるp−キノンメチリド化合物が初期粘度を低くすることができた。
Figure 2009197194
式(1)及び式(2)中、R1〜R4はそれぞれ独立に、水素原子又は一価の有機基を表し、R5及びR6はそれぞれ独立に、水素原子又はキノンメチリド構造の二重結合がフェノール構造への異性化を起こさない一価の有機基を表す。
また、式(1)及び/又は式(2)で表される化合物は、R1〜R6のうちの少なくとも1つにおいて、二価以上の連結基(多価連結基)を介して、又は、単結合により、他の式(1)及び/又は式(2)で表される化合物と連結し多量体を形成していてもよく、さらに、1つ以上の多価連結基を介して、又は、単結合により連結して多量体を形成していてもよい。
1〜R4における一価の有機基としては、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、アルキニルチオ基、アリールチオ基などが例示できる。
前記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基のアルキル基、アルケニルオキシ基のアルケニル基、アルキニルオキシ基のアルキニル基、アルキルチオ基のアルキル基、アルケニルチオ基のアルケニル基、アルキニルチオ基のアルキニル基は、直鎖状であっても、分岐を有していても、環構造を有していてもよい。
前記アルキル基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルキルチオ基は、炭素数1〜30であることが好ましく、1〜8であることがより好ましく、1〜6であることがさらに好ましい。
また、前記アルキル基は、α位が第三級のアルキル基であることが好ましい。
前記アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルケニルチオ基のアルケニル基は、炭素数2〜30であることが好ましく、2〜10であることがより好ましい。
前記アルキニル基、アルキニルオキシ基、アルキニルチオ基は、炭素数2〜30であることが好ましく、2〜10であることがより好ましい。
前記アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基は、炭素数6〜30であることが好ましく、6〜10であることがより好ましい。
前記アルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、アルキニルチオ基、アリールチオ基は、置換基を有していてもよい。
置換基としては、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、アルキニルチオ基、アリールチオ基などが例示できる。また、可能であれば、置換基がさらに置換基を有していてもよい。
これらの中でも、R1〜R4における一価の有機基としては、t−ブチル基、t−ペンチル基(1,1−ジメチルプロピル基)、シクロヘキシル基、メトキシ基であることが好ましく、t−ブチル基、t−ペンチル基であることがより好ましく、t−ブチル基であることがさらに好ましい。
5及びR6におけるキノンメチリド構造の二重結合がフェノール構造への異性化を起こさない一価の有機基は、ハロゲン原子、α位に水素原子を有しない一価の炭化水素基(アルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基)であることが好ましく、ハロゲン原子、α位に水素原子を有しないアルキル基、アリール基であることがより好ましく、α位に水素原子を有しないのアルキル基、アリール基であることがさらに好ましく、アリール基であることが特に好ましく、フェニル基であることが最も好ましい。
なお、前記「α位」とは、キノンメチリド構造の炭素−炭素に結合する炭素原子である。
5及びR6におけるα位に水素原子を有しないのアルキル基は、炭素数4〜30であることが好ましく、炭素数4〜10であることがより好ましい。また、前記α位に水素原子を有しないのアルキル基は、α位において分岐及び/又は環構造を少なくとも有する。
5及びR6におけるアリール基は、炭素数6〜30であることが好ましく、炭素数が6〜10であることがより好ましく、フェニル基であることが特に好ましい。
前記α位に水素原子を有しないアルキル基、アリール基は置換基を有していてもよい。
置換基としては、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、アルキニルチオ基、アリールチオ基などが例示できる。また、可能であれば、置換基がさらに置換基を有していてもよい。
また、R5及びR6のどちらか一方は、水素原子であることが好ましい。
また、前記キノンメチリド構造を2以上有する化合物としては、前記式(1)及び/又は(2)で表される化合物の多量体であることが好ましく、前記式(1)又は(2)で表される化合物の2量体であることがより好ましい。
また、式(1)及び/又は式(2)で表される化合物と、他の式(1)及び/又は式(2)で表される化合物とを連結する、前記多価連結基としては、特に制限はなく、任意の多価有機基であればよく、水素原子、炭素原子、酸素原子、窒素原子、及び、硫黄原子よりなる群から選ばれた1以上の原子により形成された基であることが好ましい。
前記式(1)又は(2)で表される化合物の2量体としては、下記式(3)又は式(4)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2009197194
式(3)及び式(4)中、R1〜R4及びR7〜R10はそれぞれ独立に、水素原子又は一価の有機基を表し、R5、R6、R11及びR12はそれぞれ独立に、水素原子又はキノンメチリド構造の二重結合がフェノール構造への異性化を起こさない一価の有機基を表し、Aは単結合又は二価の連結基を表し、また、AはR1〜R6のいずれかの位置、及び、R7〜R12のいずれかの位置で結合している。
式(3)及び式(4)におけるR1〜R4は、前記式(1)及び式(2)におけるR1〜R4と同義であり、好ましい範囲も同様である。
式(3)及び式(4)におけるR7〜R10は、前記式(1)及び式(2)におけるR1〜R4と同義であり、好ましい範囲も同様である。
式(3)及び式(4)におけるR5及びR6は、前記式(1)及び式(2)におけるR5及びR6と同義であり、好ましい範囲も同様である。
式(3)及び式(4)におけるR11及びR12は、前記式(1)及び式(2)におけるR5及びR6と同義であり、好ましい範囲も同様である。
式(3)及び式(4)のAにおける二価の連結基としては、アルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、アリーレン基、エーテル結合、チオエーテル結合、エステル結合(−CO−O−、−O−CO−)、アミド結合(−CO−NR’−、−NR’−CO−)、及び、これらを2以上組み合わせた基を好ましく例示できる。前記R’は、水素原子、アルキル基、アリール基、アルケニル基、又は、アルキニル基を表す。
また、前記Aが単結合である場合は、式(3)又は式(4)において、R5又はR6と、R11又はR12とが連結しているものが好ましい。
また、式(3)又は式(4)で表される化合物は、Aを線対称の中心とする対称形の化合物であることが好ましい。
本発明に用いることができるキノンメチリド化合物として具体的には、以下に示すA−1〜A−21で表される化合物を好適に例示できる。
なお、本発明では、化学式の一部において、炭化水素鎖を炭素(C)及び水素(H)の記号を省略した簡略構造式で記載することもある。
Figure 2009197194
Figure 2009197194
Figure 2009197194
Figure 2009197194
これらの中でも、キノンメチリド化合物としては、A−1、A−5、A−13及びA−15が好ましく、A−1及びA−5がより好ましく、初期粘度の点から、A−1が特に好ましい。
本発明のインク組成物において、キノンメチリド化合物の含有量は、インク組成物の全重量に対して、0.01〜1重量%であることが好ましく、0.05〜0.7重量%であることがより好ましく、0.1〜0.5重量%であることがさらに好ましい。
上記範囲内であると、高温時の経時安定性が非常に優れる。
<N−ビニル化合物>
本発明のインク組成物は、N−ビニル化合物を含有する。
N−ビニル化合物としては、特に制限はなく、公知のものを用いることができる。
また、N−ビニル化合物としては、ビニル基が結合している窒素原子が環構造の環員である化合物が好ましく、N−ビニルカルバゾール類、1−ビニルイミダゾール類、N−ビニルラクタム類であることがより好ましく、N−ビニルラクタム類がさらに好ましい。
本発明に用いることができるN−ビニルラクタム類の好ましい例として、下記式(A−1)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2009197194
式(A−1)中、nは1〜5の整数を表し、インク組成物が硬化した後の柔軟性、被記録媒体との密着性、及び、原材料の入手性の観点から、nは2〜4の整数であることが好ましく、nが2又は4であることがより好ましく、nが4である、すなわちN−ビニルカプロラクタムであることが特に好ましい。N−ビニルカプロラクタムは安全性に優れ、汎用的で安価に入手でき、特に良好なインク硬化性、及び、硬化膜の被記録媒体への密着性が得られるので好ましい。
また、前記N−ビニルラクタム類は、ラクタム環上にアルキル基、アリール基等の置換基を有していてもよく、ラクタム環中に不飽和環構造を有していてもよい。
本発明のインク組成物は、N−ビニル化合物をインク組成物全体の5重量%以上含有することが好ましく、5〜40重量%含有することがより好ましく、15〜35重量%含有することがさらに好ましく、20〜30重量%含有することが特に好ましい。N−ビニル化合物の含有量が上記範囲であると、硬化性、硬化膜柔軟性、硬化膜の被記録媒体への密着性に優れる。また、N−ビニル化合物は比較的融点が高い化合物である。N−ビニル化合物が40重量%以下の含有率であると、0℃以下の低温下でも良好な溶解性を示し、インク組成物の取り扱い可能温度範囲が広くなり好ましい。N−ビニル化合物はインク組成物中に1種のみ含有されていてもよく、2種以上含有されていてもよい。
<他の重合性化合物>
本発明のインク組成物は、前記N−ビニル化合物の他に、他の重合性化合物を含有することが好ましい。
他の重合性化合物としては、公知の重合性化合物を用いることができるが、エチレン性不飽和化合物を用いることが好ましい。
エチレン性不飽和化合物とは、エチレン性不飽和結合を少なくとも1つ有する化合物をいい、付加重合性エチレン性不飽和化合物であることが好ましく、ラジカル重合性エチレン性不飽和化合物であることがより好ましい。
前記エチレン性不飽和化合物としては、環状炭化水素基を有するモノマーや、非環状多官能モノマーを好ましく用いることができる。
また、本発明のインク組成物は、他の重合性単量体として後述する化合物の中でも、2−アクリロイロキシエチルモノヒドロキシフタレート、2−アクリロイロキシプロピルモノヒドロキシフタレート、ジシクロペンタニルアクリレート、ジシクロペンテニルアクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート、イソボルニルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、アクリロイルモルホリン、及び、3,3,5−トリメチルシクロヘキシルアクリレートよりなる群から選択された少なくとも1種の単官能重合性化合物を含むことが好ましい。
(1)環状炭化水素基を有するモノマー
本発明のインク組成物は、式(I)又は式(II)で表される環状炭化水素基を有するモノマーを含有していることが好ましい。
Figure 2009197194
式(I)又は式(II)におけるR40は、水素原子、メチル基又はハロゲン原子を表し、p個存在するR40はそれぞれ同じであっても、異なっていてもよい。
また、式(I)又は式(II)におけるR40は、水素原子又はメチル基であることが好ましい。
式(I)又は式(II)におけるX7は二価の連結基を表し、エーテル基、カルボニル基、カルボニルオキシ基、オキシカルボニル基、アミド基(−C(O)NR’−)、窒素原子(−NR’−)、置換基を有していてもよい炭素数1〜15のアルキレン基、又は、これらを2以上組み合わせた二価の連結基であることが好ましい。なお、R’は水素原子、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状若しくは環状アルキル基、又は、炭素数6〜20のアリール基を表す。p個存在するX7はそれぞれ同じであっても、異なっていてもよい。
また、式(I)又は式(II)におけるX7のビニル基と結合する端部は、X7のカルボニル炭素とビニル基とが結合するエステル基又はアミド基であることが好ましく、その場合、アダマンタン骨格若しくはノルボルナン骨格と結合するX7の他の部分は、単結合であっても、前記の基から任意に選択したものであってもよい。
式(I)又は式(II)におけるR40及びX7を含むビニル部分(H2C=C(R40)−X7−)の置換数pは1〜6の整数を表す。R40及びX7を含むビニル部分は、各脂環式炭化水素構造上の任意の位置で結合することができる。なお、「各脂環式炭化水素構造上」とは、式(I)におけるアダマンタン構造上、式(II)におけるノルボルナン構造上及びnを含む環状炭化水素構造上を指す。
また、着色剤との親和性を向上させるという観点から、式(I)又は式(II)におけるX7の脂環式炭化水素構造と結合する端部は、酸素原子であることが好ましく、エーテル性酸素原子であることがより好ましく、式(I)又は式(II)におけるX7は−C(O)O(CH2CH2O)k−(kは1又は2を表す。)であることがさらに好ましい。
式(I)又は式(II)におけるR41及びR42はそれぞれ独立に置換基を表し、各脂環式炭化水素構造上の任意の位置で結合することができる。また、q個存在するR41及びr個存在するR42はそれぞれ同じであっても、異なっていてもよい。
q個存在するR41及びr個存在するR42は、それぞれ独立に一価又は多価の置換基であってもよく、一価の置換基として水素原子、ヒドロキシ基、置換若しくは無置換のアミノ基、チオール基、シロキサン基、さらに置換基を有していてもよい総炭素数30以下の炭化水素基若しくは複素環基、又は、二価の置換基としてオキシ基(=O)であることが好ましい。
41の置換数qは0〜5の整数を表し、また、R42の置換数rは0〜5の整数を表す。
式(II)におけるnは、環状炭化水素構造を表し、その両端はノルボルナン骨格の任意の位置で置換していてもよく、単環構造であっても、多環構造であってもよく、また、前記環状炭化水素構造として炭化水素結合以外に、カルボニル結合(−C(O)−)及び/又はエステル結合(−C(O)O−)を含んでいてもよい。
また、式(I)におけるアダマンタン骨格中の一炭素原子をカルボニル結合(−C(O)−)及び/又はエステル結合(−C(O)O−)で置換してもよく、式(II)におけるノルボルナン骨格中の一炭素原子をエーテル結合(−O−)及び/又はエステル結合(−C(O)O−)で置換してもよい。
式(I)又は式(II)で表されるモノマーとして、単官能アクリレートの好ましい具体例を以下に示す。
Figure 2009197194
式(I)又は式(II)で表されるモノマーとして、単官能メタクリレートの好ましい具体例を以下に示す。
Figure 2009197194
式(I)又は式(II)で表されるモノマーとして、単官能アクリルアミドの好ましい具体例を以下に示す。
Figure 2009197194
式(I)又は式(II)で表されるモノマーとして、単官能ビニルエーテルの好ましい具体例を以下に示す。
Figure 2009197194
式(I)又は式(II)で表される多官能アクリレートの好ましい具体例を以下に示す。
Figure 2009197194
式(I)又は式(II)で表される多官能メタクリレートの好ましい具体例を以下に示す。
Figure 2009197194
これらの中でも、単官能(メタ)アクリレートが好ましく、単官能アクリレートがより好ましく、ジシクロペンタニルアクリレート(M−13)、ジシクロペンテニルアクリレート(M−10)、及び、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート(M−11)がさらに好ましい。
前記式(I)及び式(II)で表されるモノマーのほか、本発明に用いることができる環状炭化水素基を有するモノマーとしては、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロペンチル(メタ)アクリレート、シクロヘプチル(メタ)アクリレート、シクロオクチル(メタ)アクリレート、シクロデシル(メタ)アクリレート、ジシクロデシル(メタ)アクリレート、トリメチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、4−t−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド(EO)変性クレゾール(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールベンゾエート(メタ)アクリレート、パラクミルフェノキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、N−シクロヘキシル(メタ)アクリルアミド、N−(1,1−ジメチル−2−フェニル)エチル(メタ)アクリルアミド、N−ジフェニルメチル(メタ)アクリルアミド、5−(メタ)アクリロイルオキシメチル−5−エチル−1,3−ジオキサシクロヘキサン、(ポリ)エチレングリコール(メタ)アクリレートフェニルエステル、(ポリ)プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレートフェニルエステル、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイロキシエチルモノヒドロキシフタレート、2−(メタ)アクリロイロキシプロピルモノヒドロキシフタレート、エトキシ化フェニル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイロキシエチルヘキサヒドロフタル酸、イソボルニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
中でも、トリメチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイロキシエチルモノヒドロキシフタレート、2−(メタ)アクリロイロキシプロピルモノヒドロキシフタレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、及び、フェニル基等の芳香族基を有するモノマーが好ましく、トリメチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイロキシエチルモノヒドロキシフタレート、2−(メタ)アクリロイロキシプロピルモノヒドロキシフタレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、及び、フェノキシエチル(メタ)アクリレートがより好ましく、2−アクリロイロキシエチルモノヒドロキシフタレート、2−アクリロイロキシプロピルモノヒドロキシフタレート、3,3,5−トリメチルシクロヘキシルアクリレート、及び、イソボルニルアクリレートがさらに好ましい。
環状炭化水素基を有するモノマーとしては、複素環を有するモノマーも好ましく用いることができる。中でも、複素環及び少なくとも1つのエチレン性不飽和結合を有する化合物が好ましく、複素環を有する(メタ)アクリレート、及び、複素環を有する(メタ)アクリルアミドがより好ましい。
中でも、フラン環、ジ又はテトラヒドロフラン環、ピラン環、ジ又はテトラヒドロピラン環、モルホリン環及びイミド環等がよりなる群から選ばれた複素環を有する(メタ)アクリレート及び(メタ)アクリルアミドが好ましい。
フラン環を有する(メタ)アクリレートとしては、フルフリル(メタ)アクリレート等が例示できる。
ジ又はテトラヒドロフラン環を有する(メタ)アクリレートとしてはテトラヒドロフリル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート等が例示できる。
ピラン環を有する(メタ)アクリレートとしては、ピラニル(メタ)アクリレート等が例示できる。
ジ又はテトラヒドロピラン環を有する(メタ)アクリレートとしては、ジヒドロピラニル(メタ)アクリレート、テトラヒドロピラニル(メタ)アクリレート、ジメチルジヒドロピラニル(メタ)アクリレート、ジメチルテトラヒドロピラニル(メタ)アクリレート等が例示できる。
モルホリン環を有する(メタ)アクリレート及び(メタ)アクリルアミドとしては、モルホリン環を有する(メタ)アクリルアミドが好ましく例示でき、N−(メタ)アクリロイルモルホリンがより好ましく例示でき、N−アクリロイルモルホリンがさらに好ましく例示できる。
イミド環を有するイミドアクリレート(アロニックスTO−1428、東亞合成(株)製)等が例示できる。
中でも、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、N−(メタ)アクリロイルモルホリン、及び、アロニックスTO−1428(東亞合成(株)製)が好ましく、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、及び、N−(メタ)アクリロイルモルホリンがより好ましく、テトラヒドロフルフリルアクリレート、及び、N−アクリロイルモルホリンがさらに好ましい。
本発明のインク組成物における、N−ビニル化合物を除く環状炭化水素基を有するモノマーの含有量は、インク組成物の全重量に対して65重量%以下であることが好ましく、25〜65重量%であることがより好ましく、35〜65重量%であることがさらに好ましい。上記範囲であると、硬化性に優れ、また、粘度が適度である。
(2)非環状多官能モノマー
前記N−ビニル化合物及び環状炭化水素基を有するモノマー以外に、非環状多官能モノマーを併せて使用することが好ましい。非環状多官能モノマーを含有することで、硬化性に優れ、高い硬化膜強度の画像が得られるインク組成物が得られる。
非環状多官能モノマーとして、具体的には、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジアクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、変性グリセリントリ(メタ)アクリレート、変性ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド(PO)付加物ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのEO付加物ジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、(ポリ)テトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、EO変性ペンタエリスリトールトリアクリレート、PO変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、EO変性ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、PO変性ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、EO変性ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、PO変性ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、PO変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、EO変性テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、PO変性テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレートトリレンジイソシアネートウレタンプレポリマー、ペンタエリスリトールトリアクリレートヘキサメチレンジイソシアネートウレタンプレポリマー、ビスフェノールAジグリシジルエーテルアクリル酸付加物等が挙げられ、中でもプロポキシ化ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレートが好ましい。
(3)その他のモノマー
本発明においては、その他のモノマーとして下記のラジカル重合性化合物を含有していてもよい。ラジカル重合性化合物を併用すると、さらに硬化性に優れるインク組成物が提供できるため好ましい。
ラジカル重合性化合物としては、例えば、特開平7−159983号、特公平7−31399号、特開平8−224982号、特開平10−863号、特開平9−80675号等の各公報に記載されている光重合性組成物を用いた光硬化型材料が知られている。
ラジカル重合性化合物は、ラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を有する化合物であり、分子中にラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を少なくとも1つ有する化合物であればどのようなものでもよく、モノマー、オリゴマー、ポリマー等の化学形態を持つものが含まれる。ラジカル重合性化合物は目的とする特性を向上するために任意の比率で1種を含んでいてもよく、2種以上を含んでいてもよい。
ラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を有する重合性化合物の例としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイン酸等の不飽和カルボン酸及びそれらの塩、エチレン性不飽和結合を有する無水物、アクリロニトリル、スチレンが好ましく挙げられる。また、さらに種々の重合性化合物の例として、不飽和ポリエステル、不飽和ポリエーテル、不飽和ポリアミド、不飽和ウレタン(メタ)アクリル系モノマーあるいはプレポリマー、エポキシ系モノマーあるいはプレポリマー、ウレタン系モノマーあるいはプレポリマー等の(メタ)アクリル酸エステルが好ましく挙げられる。
その他のモノマーとしては、非環状の(メタ)アクリレートが好ましく例示できる。
非環状の(メタ)アクリレートの具体例としては、(ポリ)エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコール(メタ)アクリレートメチルエステル、(ポリ)エチレングリコール(メタ)アクリレートエチルエステル、(ポリ)プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコール(メタ)アクリレートメチルエステル、(ポリ)プロピレングリコール(メタ)アクリレートエチルエステル、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル−ジグリコール(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、n−ノニル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、n−ラウリル(メタ)アクリレート、n−トリデシル(メタ)アクリレート、n−セチル(メタ)アクリレート、n−ステアリル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、オリゴエステル(メタ)アクリレート、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、エポキシ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル、ジアリルフタレート、トリアリルトリメリテート、2−(メタ)アクリロイロキシエチルコハク酸、ラクトン変性可撓性(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレングリコールアクリレートが挙げられる。
さらに具体的には、山下晋三編「架橋剤ハンドブック」(1981年、大成社);加藤清視編「UV・EB硬化ハンドブック(原料編)」(1985年、高分子刊行会);ラドテック研究会編「UV・EB硬化技術の応用と市場」79頁(1989年、シーエムシー);滝山栄一郎著「ポリエステル樹脂ハンドブック」(1988年、日刊工業新聞社)等に記載の市販品若しくは業界で公知のラジカル重合性乃至架橋性のモノマー、オリゴマー及びポリマーを用いることができる。
さらに、その他のモノマーとして、ビニルエーテル化合物を用いることも好ましい。
好適に用いられるビニルエーテル化合物としては、例えば、エチレングリコールジビニルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、プロピレングリコールジビニルエーテル、ジプロピレングリコールジビニルエーテル、ブタンジオールジビニルエーテル、ヘキサンジオールジビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル等のジ又はトリビニルエーテル化合物、エチレングリコールモノビニルエーテル、トリエチレングリコールモノビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールモノビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、イソプロペニルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル、ヒドロキシエチルモノビニルエーテル、ヒドロキシノニルモノビニルエーテル等のモノビニルエーテル化合物等が挙げられる。
これらのビニルエーテル化合物のうち、硬化性、密着性、表面硬度の観点から、ジビニルエーテル化合物、トリビニルエーテル化合物が好ましく、特に、ジビニルエーテル化合物が好ましい。ビニルエーテル化合物は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
本発明においては、重合性化合物として、オリゴマーや、ポリマーも使用することができる。ここでオリゴマーとは分子量(分子量分布を有するものに関しては、重量平均分子量)が2,000以上の化合物を意味し、ポリマーとは、分子量(分子量分布を有するものに関しては、重量平均分子量)が10,000以上の化合物を意味する。前記オリゴマー、ポリマーはラジカル重合性基を有していてもよく、有していなくてもよい。前記オリゴマー、ポリマー1分子中に有するラジカル重合性基が4以下(分子量分布を有する化合物に関しては、含まれる分子全体の平均で4以下)であると、柔軟性に優れたインク組成物が得られ好ましい。インク組成物をジェッティングに最適な粘度に調整するという意味でも好適に使用できる。
本発明のインク組成物には、必要に応じて、カチオン重合性化合物を併用することもできる。カチオン重合性化合物を併用する場合には、重合開始剤としてカチオン重合開始剤も併用することが好ましい。
本発明に用いることができるカチオン重合性化合物は、光酸発生剤から発生する酸により重合反応を開始し、硬化する化合物であれば特に制限はなく、光カチオン重合性モノマーとして知られる各種公知のカチオン重合性のモノマーを使用することができる。カチオン重合性モノマーとしては、例えば、特開平6−9714号、特開2001−31892号、同2001−40068号、同2001−55507号、同2001−310938号、同2001−310937号、同2001−220526号などの各公報に記載されているエポキシ化合物、ビニルエーテル化合物、オキセタン化合物などが挙げられる。
また、カチオン重合性化合物としては、例えば、カチオン重合系の光硬化性樹脂に適用される重合性化合物が知られており、最近では400nm以上の可視光波長域に増感された光カチオン重合系の光硬化性樹脂に適用される重合性化合物として、例えば、特開平6−43633号、特開平8−324137号の各公報等に公開されている。これらも本発明のインク組成物に適用することができる。
<重合開始剤>
本発明のインク組成物は、重合開始剤を含有する。
重合開始剤としては、ラジカル重合開始剤及びカチオン重合開始剤が挙げられるが、少なくともラジカル重合開始剤を使用することが好ましい。また、ラジカル重合開始剤とカチオン重合開始剤とを併用してもよい。
本発明のインク組成物は、重合開始剤として、後述するアシルホスフィン化合物を少なくとも含有することが好ましい。
〔ラジカル重合開始剤〕
本発明に用いることができるラジカル重合開始剤としては、特に限定はなく、公知のラジカル重合開始剤を用いることができる。
本発明に用いることができるラジカル重合開始剤は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明に用いることのできるラジカル重合開始剤は、外部エネルギーを吸収してラジカル重合開始種を生成する化合物である。重合を開始するために使用される外部エネルギーは、熱及び活性放射線に大別され、それぞれ、熱重合開始剤及び光重合開始剤が使用される。活性放射線としては、γ線、β線、電子線、紫外線、可視光線、赤外線が例示できる。
本発明に用いることができるラジカル重合開始剤としては、(a)芳香族ケトン類、(b)アシルホスフィン化合物、(c)芳香族オニウム塩化合物、(d)有機過酸化物、(e)チオ化合物、(f)ヘキサアリールビイミダゾール化合物、(g)ケトオキシムエステル化合物、(h)ボレート化合物、(i)アジニウム化合物、(j)メタロセン化合物、(k)活性エステル化合物、(l)炭素ハロゲン結合を有する化合物、及び(m)アルキルアミン化合物等が挙げられる。これらのラジカル重合開始剤は、上記(a)〜(m)の化合物を単独若しくは組み合わせて使用してもよい。本発明におけるラジカル重合開始剤は単独もしくは2種以上の併用によって好適に用いられる。
(a)芳香族ケトン類、及び、(e)チオ化合物の好ましい例としては、「RADIATION CURING IN POLYMER SCIENCE AND TECHNOLOGY」J. P. FOUASSIER J.F.RABEK(1993)、pp.77〜117記載のベンゾフェノン骨格又はチオキサントン骨格を有する化合物等が挙げられる。(a)芳香族ケトン類、(b)アシルホスフィン化合物、及び、(e)チオ化合物のより好ましい例としては、特公昭47−6416号公報記載のα−チオベンゾフェノン化合物、特公昭47−3981号公報記載のベンゾインエーテル化合物、特公昭47−22326号公報記載のα−置換ベンゾイン化合物、特公昭47−23664号公報記載のベンゾイン誘導体、特開昭57−30704号公報記載のアロイルホスホン酸エステル、特公昭60−26483号公報記載のジアルコキシベンゾフェノン、特公昭60−26403号公報、特開昭62−81345号公報記載のベンゾインエーテル類、特公平1−34242号公報、米国特許第4,318,791号、ヨーロッパ特許0284561A1号記載のα−アミノベンゾフェノン類、特開平2−211452号公報記載のp−ジ(ジメチルアミノベンゾイル)ベンゼン、特開昭61−194062号公報記載のチオ置換芳香族ケトン、特公平2−9597号公報記載のアシルホスフィンスルフィド、特公平2−9596号公報記載のアシルホスフィン、特公昭63−61950号公報記載のチオキサントン類、特公昭59−42864号公報記載のクマリン類等を挙げることができる。
(c)芳香族オニウム塩化合物としては、周期律表の15、16及び17族の元素、具体的にはN、P、As、Sb、Bi、O、S、Se、Te、又はIの芳香族オニウム塩が含まれる。例えば、欧州特許104143号明細書、米国特許4837124号明細書、特開平2−150848号公報、特開平2−96514号公報に記載されるヨードニウム塩類、欧州特許370693号、同233567号、同297443号、同297442号、同279210号、及び同422570号の各明細書、米国特許3902144号、同4933377号、同4760013号、同4734444号、及び同2833827号の各明細書に記載されるジアゾニウム塩類(置換基を有してもよいベンゼンジアゾニウム等)、ジアゾニウム塩樹脂類(ジアゾジフェニルアミンのホルムアルデヒド樹脂等)、N−アルコキシピリジニウム塩類等(例えば、米国特許4,743,528号明細書、特開昭63−138345号、特開昭63−142345号、特開昭63−142346号、及び特公昭46−42363号の各公報等に記載されるもので、具体的には1−メトキシ−4−フェニルピリジニウム テトラフルオロボレート等)、さらには特公昭52−147277号、同52−14278号、及び同52−14279号の各公報記載の化合物が好適に使用される。活性種としてラジカルや酸を生成する。
(d)有機過酸化物としては、分子中に酸素−酸素結合を1個以上有する有機化合物のほとんど全てが含まれるが、その例としては、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−アミルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ヘキシルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−オクチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(クミルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(p−イソプロピルクミルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、ジ−t−ブチルジパーオキシイソフタレートなどの過酸化エステル系の化合物が好ましい。
(f)ヘキサアリールビイミダゾール化合物としては、特公昭45−37377号公報、特公昭44−86516号公報記載のロフィンダイマー類、例えば2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,2’−ビス(o−ブロモフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,2’−ビス(o,p−ジクロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラ(m−メトキシフェニル)ビイミダゾール、2,2’−ビス(o,o’−ジクロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,2’−ビス(o−ニトロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,2’−ビス(o−メチルフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,2’−ビス(o−トリフルオロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール等が挙げられる。
(g)ケトオキシムエステル化合物としては、3−ベンゾイロキシイミノブタン−2−オン、3−アセトキシイミノブタン−2−オン、3−プロピオニルオキシイミノブタン−2−オン、2−アセトキシイミノペンタン−3−オン、2−アセトキシイミノ−1−フェニルプロパン−1−オン、2−ベンゾイロキシイミノ−1−フェニルプロパン−1−オン、3−p−トルエンスルホニルオキシイミノブタン−2−オン、2−エトキシカルボニルオキシイミノ−1−フェニルプロパン−1−オン等が挙げられる。
(h)ボレート化合物の例としては、米国特許3,567,453号、同4,343,891号、ヨーロッパ特許109,772号、同109,773号の各明細書に記載されている化合物が挙げられる。
(i)アジニウム化合物の例としては、特開昭63−138345号、特開昭63−142345号、特開昭63−142346号、特開昭63−143537号、及び特公昭46−42363号の各公報記載のN−O結合を有する化合物群を挙げることができる。
(j)メタロセン化合物の例としては、特開昭59−152396号、特開昭61−151197号、特開昭63−41484号、特開平2−249号、特開平2−4705号記載のチタノセン化合物、及び、特開平1−304453号、特開平1−152109号の各公報記載の鉄−アレーン錯体を挙げることができる。
上記チタノセン化合物の具体例としては、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ジ−クロライド、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−フェニル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニ−1−イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,5,6−テトラフルオロフェニ−1−イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,4,6−トリフルオロフェニ−1−イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−2,6−ジフルオロフェニ−1−イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,4−ジフルオロフェニ−1−イル、ジ−メチルシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニ−1−イル、ジ−メチルシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,5,6−テトラフルオロフェニ−1−イル、ジ−メチルシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,4−ジフルオロフェニ−1−イル、ビス(シクロペンタジエニル)−ビス(2,6−ジフルオロ−3−(ピリ−1−イル)フェニル)チタニウム、ビス(シクロペンタジエニル)ビス[2,6−ジフルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル]チタン、ビス(シクロペンタジエニル)ビス[2,6−ジフルオロ−3−(N−ブチルビアロイルアミノ)フェニル]チタン等を挙げることができる。
(k)活性エステル化合物の例としては、欧州特許0290750号、同046083号、同156153号、同271851号、及び同0388343号の各明細書、米国特許3901710号、及び同4181531号の各明細書、特開昭60−198538号、及び特開昭53−133022号の各公報に記載されるニトロベンズルエステル化合物、欧州特許0199672号、同84515号、同199672号、同044115号、及び同0101122号の各明細書、米国特許4618564号、同4371605号、及び同4431774号の各明細書、特開昭64−18143号、特開平2−245756号、及び特開平4−365048号の各公報記載のイミノスルホネート化合物、特公昭62−6223号、特公昭63−14340号、及び特開昭59−174831号の各公報に記載される化合物等が挙げられる。
(l)炭素ハロゲン結合を有する化合物の好ましい例としては、例えば、若林ら著、Bull. Chem. Soc. Japan、42、2924(1969)記載の化合物、英国特許1388492号明細書記載の化合物、特開昭53−133428号公報記載の化合物、独国特許3337024号明細書記載の化合物等を挙げることができる。
また、F. C. Schaefer等によるJ. Org. Chem.、29、1527(1964)記載の化合物、特開昭62−58241号公報記載の化合物、特開平5−281728号公報記載の化合物等を挙げることができる。ドイツ特許第2641100号に記載されているような化合物、ドイツ特許第3333450号に記載されている化合物、ドイツ特許第3021590号に記載の化合物群、あるいはドイツ特許第3021599号に記載の化合物群等を挙げることができる。
〔カチオン重合開始剤〕
本発明のインク組成物には、必要に応じ、カチオン重合開始剤を用いることもできる。
本発明に用いることができるカチオン重合開始剤としては、第1に、ジアゾニウム、アンモニウム、ヨードニウム、スルホニウム、ホスホニウムなどの芳香族オニウム化合物のB(C654 -、PF6 -、AsF6 -、SbF6 -、CF3SO3 -塩を挙げることができる。第2に、スルホン酸を発生するスルホン化物を挙げることができる。第3に、ハロゲン化水素を光発生するハロゲン化物も用いることができる。第4に、鉄アレーン錯体を挙げることができる。
本発明に用いることができるカチオン重合開始剤の好ましい具体例としては、特開2007−224149号公報に記載された(b−1)〜(b−96)等の化合物が挙げられる。
本発明のインク組成物における重合開始剤の含有量は、インク組成物全体の重量に対して、0.01〜35重量%以下が好ましく、5〜20重量%がより好ましく、10〜15重量%の範囲であることがさらに好ましい。上記範囲であると、硬化度が均一な硬化膜を得ることができる。
また、本発明において、インク組成物に後述する増感剤を用いる場合、ラジカル重合開始剤の総使用量は、増感剤に対して、ラジカル重合開始剤:増感剤の重量比で、好ましくは200:1〜1:200、より好ましくは50:1〜1:50、さらに好ましくは20:1〜1:5の範囲である。
<着色剤>
本発明のインク組成物は、形成された画像部の視認性を向上するため、着色剤を含有することが好ましい。
本発明に用いることができる着色剤としては、特に制限はないが、耐候性に優れ、色再現性に富んだ顔料及び油溶性染料が好ましく、溶解性染料等の公知の着色剤から任意に選択して使用することができる。本発明において好適に使用し得る着色剤は、活性放射線による硬化反応の感度を低下させないという観点からは、硬化反応である重合反応において重合禁止剤として機能しない化合物を選択することが好ましい。
〔顔料〕
本発明に用いることができる顔料としては、特に限定されるわけではないが、例えばカラーインデックスに記載される下記の番号の有機又は無機顔料が使用できる。
赤又はマゼンタ顔料としては、Pigment Red 3,5,19,22,31,38,42,43,48:1,48:2,48:3,48:4,48:5,49:1,53:1,57:1,57:2,58:4,63:1,81,81:1,81:2,81:3,81:4,88,104,108,112,122,123,144,146,149,166,168,169,170,177,178,179,184,185,208,216,226,257、Pigment Violet 3,19,23,29,30,37,50,88、Pigment Orange 13,16,20,36、
青又はシアン顔料としては、Pigment Blue 1,15,15:1,15:2,15:3,15:4,15:6,16,17−1,22,27,28,29,36,60、
緑顔料としては、Pigment Green 7,26,36,50、
黄顔料としては、Pigment Yellow 1,3,12,13,14,17,34,35,37,55,74,81,83,93,94,95,97,108,109,110,120,137,138,139,153,154,155,157,166,167,168,180,185,193、
黒顔料としては、Pigment Black 7,28,26、
白色顔料としては、Pigment White 6,18,21
などが目的に応じて使用できる。
〔油溶性染料〕
以下に、本発明に用いることができる油溶性染料について説明する。
本発明に用いることができる油溶性染料とは、水に実質的に不溶な染料を意味する。具体的には、25℃での水への溶解度(水100gに溶解できる染料の重量)が1g以下であり、好ましくは0.5g以下、より好ましくは0.1g以下であるものを指す。したがって、油溶性染料とは、所謂水に不溶性の顔料や油溶性色素を意味し、これらの中でも油溶性色素が好ましい。
本発明に使用可能な前記油溶性染料のうち、イエロー染料としては、任意のものを使用することができる。例えばカップリング成分としてフェノール類、ナフトール類、アニリン類、ピラゾロン類、ピリドン類、開鎖型活性メチレン化合物類を有するアリール若しくはヘテリルアゾ染料;例えばカップリング成分として開鎖型活性メチレン化合物類を有するアゾメチン染料;例えばベンジリデン染料やモノメチンオキソノール染料等のようなメチン染料;例えばナフトキノン染料、アントラキノン染料等のようなキノン系染料;等が挙げられ、これ以外の染料種としてはキノフタロン染料、ニトロ・ニトロソ染料、アクリジン染料、アクリジノン染料等を挙げることができる。
本発明に使用可能な前記油溶性染料のうち、マゼンタ染料としては、任意のものを使用することができる。例えばカップリング成分としてフェノール類、ナフトール類、アニリン類を有するアリール若しくはヘテリルアゾ染料;例えばカップリング成分としてピラゾロン類、ピラゾロトリアゾール類を有するアゾメチン染料;例えばアリーリデン染料、スチリル染料、メロシアニン染料、オキソノール染料のようなメチン染料;ジフェニルメタン染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料のようなカルボニウム染料;例えばナフトキノン、アントラキノン、アントラピリドンなどのようなキノン系染料;例えばジオキサジン染料等のような縮合多環系染料;等を挙げることができる。
本発明に適用可能な前記油溶性染料のうち、シアン染料としては、任意のものを使用することができる。例えばインドアニリン染料、インドフェノール染料あるいはカップリング成分としてピロロトリアゾール類を有するアゾメチン染料;シアニン染料、オキソノール染料、メロシアニン染料のようなポリメチン染料;ジフェニルメタン染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料のようなカルボニウム染料;フタロシアニン染料;アントラキノン染料;例えばカップリング成分としてフェノール類、ナフトール類、アニリン類を有するアリール若しくはヘテリルアゾ染料;インジゴ・チオインジゴ染料;等を挙げることができる。
前記の各染料は、クロモフォア(発色性の原子団)の一部が解離して初めてイエロー、マゼンタ、シアンの各色を呈するものであってもよく、その場合のカウンターカチオンはアルカリ金属や、アンモニウムのような無機のカチオンであってもよいし、ピリジニウム、第四級アンモニウム塩のような有機のカチオンであってもよく、さらにはそれらを部分構造に有するポリマーカチオンであってもよい。
以下に限定されるものではないが、好ましい具体例としては、例えば、C.I.ソルベント・ブラック 3,7,27,29及び34;C.I.ソルベント・イエロー 14,16,19,29,30,56,82,93及び162;C.I.ソルベント・レッド 1,3,8,18,24,27,43,49,51,72,73,109,122,132及び218;C.I.ソルベント・バイオレット 3;C.I.ソルベント・ブルー 2,11,25,35,38,67及び70;C.I.ソルベント・グリーン 3及び7;並びにC.I.ソルベント・オレンジ 2;等が挙げられる。
これらの中で特に好ましいものは、Nubian Black PC−0850、Oil Black HBB 、Oil Yellow 129、Oil Yellow 105、Oil Pink 312、Oil Red 5B、Oil Scarlet 308、Vali Fast Blue 2606、Oil Blue BOS(オリエント化学(株)製)、Aizen Spilon Blue GNH(保土ヶ谷化学(株)製)、NeopenYellow 075、Neopen Mazenta SE1378、Neopen Blue 808、Neopen Blue FF4012、Neopen Cyan FF4238(BASF社製)等である。
本発明においては、油溶性染料は1種単独で用いてもよく、また、数種類を混合して用いてもよい。
また、着色剤として油溶性染料を使用する際、本発明の効果を阻害しない範囲で、必要に応じて、他の水溶性染料、分散染料、顔料等の着色剤を併用することもできる。
本発明においては、水非混和性有機溶媒に溶解する範囲で分散染料を用いることもできる。分散染料は一般に水溶性の染料も包含するが、本発明においては水非混和性有機溶媒に溶解する範囲で用いることが好ましい。
分散染料の好ましい具体例としては、C.I.ディスパースイエロー 5,42,54,64,79,82,83,93,99,100,119,122,124,126,160,184:1,186,198,199,201,204,224及び237;C.I.ディスパーズオレンジ 13,29,31:1,33,49,54,55,66,73,118,119及び163;C.I.ディスパーズレッド 54,60,72,73,86,88,91,92,93,111,126,127,134,135,143,145,152,153,154,159,164,167:1,177,181,204,206,207,221,239,240,258,277,278,283,311,323,343,348,356及び362;C.I.ディスパーズバイオレット 33;C.I.ディスパーズブルー 56,60,73,87,113,128,143,148,154,158,165,165:1,165:2,176,183,185,197,198,201,214,224,225,257,266,267,287,354,358,365及び368;並びにC.I.ディスパーズグリーン 6:1及び9;等が挙げられる。
本発明に用いることができる着色剤は、インク組成物に添加された後、適度に当該インク組成物内で分散することが好ましい。着色剤の分散には、例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等の各分散装置を用いることができる。
着色剤は、インク組成物の調製に際して、各成分とともに直接添加により配合してもよいが、分散性向上のため、あらかじめ溶剤又は重合性化合物のような分散媒体に添加し、均一分散あるいは溶解させた後、配合することもできる。
本発明において、溶剤が硬化画像に残留する場合の耐溶剤性の劣化並びに残留する溶剤のVOC(Volatile Organic Compound:揮発性有機化合物)の問題を避けるためにも、着色剤は、ラジカル重合性化合物のような分散媒体に予め添加して、配合することが好ましい。なお、分散適性の観点のみを考慮した場合、着色剤の添加に使用する重合性化合物は、最も粘度の低いモノマーを選択することが好ましい。
これらの着色剤はインク組成物の使用目的に応じて、1種又は2種以上を適宜選択して用いればよい。
なお、インク組成物中において固体のまま存在する顔料などの着色剤を使用する際には、着色剤粒子の平均粒径は、好ましくは0.005〜0.5μm、より好ましくは0.01〜0.45μm、さらに好ましくは0.015〜0.4μmとなるよう、着色剤、分散剤、分散媒体の選定、分散条件、ろ過条件を設定することが好ましい。この粒径管理によって、ヘッドノズルの詰まりを抑制し、インク組成物の保存安定性、透明性及び硬化感度を維持することができるので好ましい。
本発明のインク組成物中における着色剤の含有量は、色、及び使用目的により適宜選択されるが、インク組成物全体の重量に対し、0.01〜30重量%であることが好ましい。
<分散剤>
着色剤の分散を行う際に分散剤を添加することが好ましい。分散剤としては、その種類に特に制限はないが、高分子分散剤を用いることが好ましい。
高分子分散剤としては、DisperBYK−101、DisperBYK−102、DisperBYK−103、DisperBYK−106、DisperBYK−111、DisperBYK−161、DisperBYK−162、DisperBYK−163、DisperBYK−164、DisperBYK−166、DisperBYK−167、DisperBYK−168、DisperBYK−170、DisperBYK−171、DisperBYK−174、DisperBYK−182(以上BYK Chemie社製)、EFKA4010、EFKA4046、EFKA4080、EFKA5010、EFKA5207、EFKA5244、EFKA6745、EFKA6750、EFKA7414、EFKA7462、EFKA7500、EFKA7570、EFKA7575、EFKA7580(以上エフカアディティブ社製)、ディスパースエイド6、ディスパースエイド8、ディスパースエイド15、ディスパースエイド9100(サンノプコ(株)製)等の高分子分散剤;ソルスパース(Solsperse)3000,5000,9000,12000,13240,13940,17000,24000,26000,28000,32000,36000,39000,41000,71000などの各種ソルスパース分散剤、(アビシア社製);アデカプルロニックL31,F38,L42,L44,L61,L64,F68,L72,P95,F77,P84,F87、P94,L101,P103,F108、L121、P−123((株)ADEKA製)及びイソネットS−20(三洋化成工業(株)製)、楠本化成(株)製「ディスパロン KS−860,873SN,874(高分子分散剤)、#2150(脂肪族多価カルボン酸)、#7004(ポリエーテルエステル型)」が挙げられる。
また、フタロシアニン誘導体(商品名:EFKA−745(エフカ社製))、ソルスパース5000,12000、ソルスパース22000(アビシア社製)等の顔料誘導体もあわせて使用することができる。
本発明のインク組成物中における分散剤の含有量は、インク組成物全体の重量に対し、0.01〜5重量%であることが好ましい。
<界面活性剤>
本発明のインク組成物には、長時間安定した吐出性を付与するため、界面活性剤を添加することが好ましい。
界面活性剤としては、特開昭62−173463号、同62−183457号の各公報に記載されたものが挙げられる。例えば、ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、脂肪酸塩類等のアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、アセチレングリコール類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー類等のノニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩類、第四級アンモニウム塩類等のカチオン性界面活性剤が挙げられる。
また、前記界面活性剤として有機フルオロ化合物やポリシロキサン化合物を用いてもよい。前記有機フルオロ化合物は、疎水性であることが好ましい。
前記有機フルオロ化合物としては、例えば、フッ素系界面活性剤、オイル状フッ素系化合物(例、フッ素油)及び固体状フッ素化合物樹脂(例、四フッ化エチレン樹脂)が含まれ、特公昭57−9053号(第8〜17欄)、特開昭62−135826号の各公報に記載されたものが挙げられる。
前記ポリシロキサン化合物としては、ジメチルポリシロキサンのメチル基の一部に有機基を導入した変性ポリシロキサン化合物であることが好ましい。
変性の例として、ポリエーテル変性、メチルスチレン変性、アルコール変性、アルキル変性、アラルキル変性、脂肪酸エステル変性、エポキシ変性、アミン変性、アミノ変性、メルカプト変性などが挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。これらの変性の方法は組み合わせて用いられても構わない。これらの中でも、ポリエーテル変性ポリシロキサン化合物がインクジェットにおける吐出安定性改良の観点で好ましい。
ポリエーテル変性ポリシロキサン化合物の例としては、例えば、SILWET L−7604、SILWET L−7607N、SILWET FZ−2104、SILWET FZ−2161(日本ユニカー(株)製)、BYK−306、BYK−307、BYK−331、BYK−333、BYK−347、BYK−348等(BYK Chemie社製)、KF−351A、KF−352A、KF−353、KF−354L、KF−355A、KF−615A、KF−945、KF−640、KF−642、KF−643、KF−6020、X−22−6191、X−22−4515、KF−6011、KF−6012、KF−6015、KF−6017(信越化学工業(株)製)が挙げられる。
本発明のインク組成物中における界面活性剤の含有量は、インク組成物全体の重量に対し、0.0001〜1重量%であることが好ましい。
また、これらの界面活性剤は、単独で含有しても、2種類以上を併用して含有してもよい。
<その他の成分>
本発明のインク組成物には、必要に応じて、前記成分以外の他の成分を添加することができる。その他の成分としては、例えば、他の重合禁止剤、増感剤、共増感剤、紫外線吸収剤、褪色防止剤、導電性塩類、溶剤、高分子化合物、塩基性化合物等が挙げられる。
〔他の重合禁止剤〕
本発明のインク組成物は、キノンメチリド化合物以外の他の重合禁止剤を併用してもよい。
他の重合禁止剤としては、公知の重合禁止剤を用いることができ、例えば、ニトロソ系重合禁止剤や、ヒンダードアミン系重合禁止剤、ハイドロキノン、ベンゾキノン、p−メトキシフェノール、TEMPO、TEMPOL、クペロンAl等が挙げられる。
〔増感剤〕
本発明のインク組成物には、特にインクジェット記録用に用いる場合、特定の活性放射線を吸収して前記重合開始剤の分解を促進させるために、増感剤を添加してもよい。
増感剤は、特定の活性放射線を吸収して電子励起状態となる。電子励起状態となった増感剤は、重合開始剤と接触して、電子移動、エネルギー移動、発熱などの作用が生じる。これにより重合開始剤は化学変化を起こして分解し、ラジカル、酸、塩基等の重合開始種を生成する。
好ましい増感剤の例としては、以下の化合物類に属しており、かつ350〜450nmに吸収波長を有するものを挙げることができる。
具体的には多核芳香族類(例えば、ピレン、ペリレン、トリフェニレン)、キサンテン類(例えば、フルオレッセイン、エオシン、エリスロシン、ローダミンB、ローズベンガル)、シアニン類(例えば、チアカルボシアニン、オキサカルボシアニン)、メロシアニン類(例えば、メロシアニン、カルボメロシアニン)、チアジン類(例えば、チオニン、メチレンブルー、トルイジンブルー)、アクリジン類(例えば、アクリジンオレンジ、クロロフラビン、アクリフラビン)、アントラキノン類(例えば、アントラキノン)、スクアリウム類(例えば、スクアリウム)、クマリン類(例えば、7−ジエチルアミノ−4−メチルクマリン)等が挙げられる。
本発明に用いることができる増感剤の好ましい具体例としては、以下に示す(E−1)〜(E−20)が挙げられる。
Figure 2009197194
Figure 2009197194
本発明のインク組成物中における増感剤の含有量は使用目的により適宜選択されるが、一般的には、インク組成物全体の重量に対し、0.05〜4重量%であることが好ましい。
〔共増感剤〕
本発明のインク組成物は、共増感剤を含有することも好ましい。
本発明において共増感剤は、増感剤の活性放射線に対する感度を一層向上させる、あるいは酸素による重合性化合物の重合阻害を抑制する等の作用を有する。
この様な共増感剤の例としては、アミン類、例えばM. R. Sanderら著「Journal of Polymer Society」第10巻3173頁(1972)、特公昭44−20189号公報、特開昭51−82102号公報、特開昭52−134692号公報、特開昭59−138205号公報、特開昭60−84305号公報、特開昭62−18537号公報、特開昭64−33104号公報、Research Disclosure 33825号記載の化合物等が挙げられ、具体的には、トリエタノールアミン、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル、p−ホルミルジメチルアニリン、p−メチルチオジメチルアニリン等が挙げられる。
共増感剤の別の例としては、チオール及びスルフィド類、例えば、特開昭53−702号公報、特公昭55−500806号公報、特開平5−142772号公報記載のチオール化合物、特開昭56−75643号公報のジスルフィド化合物等が挙げられ、具体的には、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾール、2−メルカプトベンゾイミダゾール、2−メルカプト−4(3H)−キナゾリン、β−メルカプトナフタレン等が挙げられる。
また別の例としては、アミノ酸化合物(例、N−フェニルグリシン等)、特公昭48−42965号公報記載の有機金属化合物(例、トリブチル錫アセテート等)、特公昭55−34414号公報記載の水素供与体、特開平6−308727号公報記載のイオウ化合物(例、トリチアン等)、特開平6−250387号公報記載のリン化合物(ジエチルホスファイト等)、特開平8−54735号公報記載のSi−H、Ge−H化合物等が挙げられる。
本発明のインク組成物中における共増感剤の含有量は、使用目的により適宜選択されるが、インク組成物全体の重量に対し、0.05〜4重量%であることが好ましい。
〔紫外線吸収剤〕
本発明においては、得られる画像の耐候性向上、退色防止の観点から、紫外線吸収剤を用いることができる。
紫外線吸収剤としては、例えば、特開昭58−185677号公報、同61−190537号公報、特開平2−782号公報、同5−197075号公報、同9−34057号公報等に記載されたベンゾトリアゾール系化合物、特開昭46−2784号公報、特開平5−194483号公報、米国特許第3214463号等に記載されたベンゾフェノン系化合物、特公昭48−30492号公報、同56−21141号公報、特開平10−88106号公報等に記載された桂皮酸系化合物、特開平4−298503号公報、同8−53427号公報、同8−239368号公報、同10−182621号公報、特表平8−501291号公報等に記載されたトリアジン系化合物、リサーチディスクロージャーNo.24239号に記載された化合物やスチルベン系、ベンズオキサゾール系化合物に代表される紫外線を吸収して蛍光を発する化合物、いわゆる蛍光増白剤などが挙げられる。
添加量は目的に応じて適宜選択されるが、固形分換算で0.5〜15重量%であることが好ましい。
〔褪色防止剤〕
本発明のインク組成物には、各種の有機系及び金属錯体系の褪色防止剤を使用することができる。
前記有機系の褪色防止剤としては、ハイドロキノン類、アルコキシフェノール類、ジアルコキシフェノール類、フェノール類、アニリン類、アミン類、インダン類、クロマン類、アルコキシアニリン類、ヘテロ環類などが挙げられる。
前記金属錯体系の褪色防止剤としては、ニッケル錯体、亜鉛錯体などが挙げられる。
具体的には、リサーチディスクロージャーNo.17643の第VIIのI〜J項、同No.15162、同No.18716の650頁左欄、同No.36544の527頁、同No.307105の872頁、同No.15162に引用された特許に記載された化合物や、特開昭62−215272号公報の127頁〜137頁に記載された代表的化合物の一般式及び化合物例に含まれる化合物を使用することができる。
添加量は目的に応じて適宜選択されるが、固形分換算で0.1〜8重量%であることが好ましい。
〔導電性塩類〕
本発明のインク組成物には、吐出物性の制御を目的として、チオシアン酸カリウム、硝酸リチウム、チオシアン酸アンモニウム、ジメチルアミン塩酸塩などの導電性塩類を添加することができる。
〔溶剤〕
本発明のインク組成物には、被記録媒体との密着性を改良するため、極微量の有機溶剤を添加することも有効である。
溶剤としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン等のケトン系溶剤、メタノール、エタノール、2−プロパノール、1−プロパノール、1−ブタノール、tert−ブタノール等のアルコール系溶剤、クロロホルム、塩化メチレン等の塩素系溶剤、ベンゼン、トルエン等の芳香族系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピルなどのエステル系溶剤、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶剤、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル等のグリコールエーテル系溶剤などが挙げられる。
この場合、耐溶剤性やVOCの問題が起こらない範囲での添加が有効であり、その量はインク組成物全体の重量に対し、0.1〜5重量%が好ましく、0.1〜3重量%がより好ましい。
〔高分子化合物〕
本発明のインク組成物には、膜物性を調整するため、各種高分子化合物を添加することができる。
高分子化合物としては、アクリル系重合体、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、シェラック、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ワックス類、その他の天然樹脂等が使用できる。また、これらは2種以上併用しても構わない。これらのうち、アクリル系のモノマーの共重合によって得られるビニル系共重合体が好ましい。さらに、高分子化合物の共重合組成として、カルボキシル基含有モノマー、メタクリル酸アルキルエステル、又は、アクリル酸アルキルエステルを構造単位として含む共重合体も好ましく用いられる。
〔塩基性化合物〕
塩基性化合物は、インク組成物の保存安定性を向上させる観点から添加することができる。
本発明に用いることができる塩基性化合物としては、公知の塩基性化合物を用いることができ、例えば、無機塩等の塩基性無機化合物や、アミン類等の塩基性有機化合物を好ましく用いることができる。
この他にも、必要に応じて、例えば、レベリング添加剤、マット剤、膜物性を調整するためのワックス類、ポリオレフィンやポリエチレンテレフタレート(PET)等の被記録媒体への密着性を改善するために、重合を阻害しないタッキファイヤーなどを含有させることができる。
タッキファイヤーとしては、具体的には、特開2001−49200号公報の5〜6pに記載されている高分子量の粘着性ポリマー(例えば、(メタ)アクリル酸と炭素数1〜20のアルキル基を有するアルコールとのエステル、(メタ)アクリル酸と炭素数3〜14の脂環族アルコールとのエステル、(メタ)アクリル酸と炭素数6〜14の芳香族アルコールとのエステルからなる共重合物)や、重合性不飽和結合を有する低分子量粘着付与性樹脂などが例示できる。
<インク物性>
本発明のインク組成物は、吐出性を考慮し、25℃における粘度が40mPa・s以下であることが好ましく、5〜40mPa・sであることがより好ましく、7〜30mPa・sであることがさらに好ましい。また、吐出温度(好ましくは25〜80℃、より好ましくは25〜50℃)における粘度が、3〜15mPa・sであることが好ましく、3〜13mPa・sであることがより好ましい。本発明のインク組成物は、粘度が上記範囲になるように適宜組成比を調整することが好ましい。室温での粘度を高く設定することにより、多孔質な被記録媒体を用いた場合でも、被記録媒体中へのインク組成物の浸透を回避し、未硬化モノマーの低減が可能となる。さらにインク組成物の液滴着弾時のインクの滲みを抑えることができ、その結果として画質が改善されるので好ましい。
本発明において、インク組成物の25℃における表面張力は、20〜35mN/mであることが好ましく、23〜33mN/mであることがより好ましい。ポリオレフィン、PET、コート紙、非コート紙など様々な被記録媒体へ記録する場合、滲み及び浸透の観点から、20mN/m以上が好ましく、濡れ性の点では、35mN/m以下が好ましい。
(インクカートリッジ)
本発明のインクカートリッジは、本発明のインク組成物を収納したインクカートリッジであり、本発明のインク組成物を充填した酸素非透過性容器を収納したインクカートリッジであることが好ましい。以下、「酸素非透過性容器」を単に「インク容器」ともいう。
本発明においてインク容器は、酸素非透過性材料で形成されている。また、インク容器としてはプラスチックケース、又は、袋状体を有する構成が例示でき、好ましくは袋状体を有する構成である。さらにフィルムにより形成された袋状体と、当該袋状体からインク組成物を導出可能な供給部とを備えるインク容器であることがより好ましい。ここで、フィルムにより形成された袋状体と、当該袋状体からインク組成物を導出可能な供給部とを備えるインク容器をインクパックという。
本発明において、インク容器は酸素を透過させないこと、すなわち、インク容器の酸素透過係数は0であることが特に好ましいが、実質的にはインク容器の酸素透過係数が1×10-14(cm3・cm)/(cm2・sec・Pa)未満であることが好ましい。
酸素透過係数はJIS K 7126Aに記載されている差圧式のガスクロマトグラフィー法により測定することができる。
本発明において、インク容器の酸素透過係数P(cm3・cm)/(cm2・sec・Pa)は、以下のように算出される。
Figure 2009197194
0:試験前インク容器 内酸素組成比
1:試験後インク容器 内酸素組成比
air:空気中の酸素組成比(0.21)
V:インク容器 内容積(cm3
l:インク容器 壁厚み(cm)
A:インク容器 内表面積(cm2
t:時間(sec)
0:全圧(大気圧:1.013×105Pa)
本発明に用いることができるインク容器は、常法にしたがって製造することができ、また市販のものを利用することもできる。これらの中で、インク容器はフィルムにより形成された袋状体と、当該袋状体からインク組成物を導出可能な供給部とを備えるインク容器、すなわち、インクパックであることが好ましい。
袋状体は、代表的にはポリオレフィン製フィルムを常法にしたがって、周縁シールして袋状に成形する方法によって製造することかできる。ここで用いられるフィルムは、機械的強度の観点から、厚さが50〜300μmであることが好ましい。
インク容器及びインクパックの材質は、ポリオレフィン、例えばポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレンなどに限らず、上記各ポリマーを適当な比率で配合あるいはラミネートして得られるポリマーやそのフィルムなどであってもよい。特に、該プラスチック製インクパックの材質は、高密度、低密度又は線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリスチレンなどの熱融着可能な熱可塑性ポリマーであることが好ましい。
また、インクパックは、上記ポリオレフィンの単層フィルム、ラミネートフィルムなどの他にも、例えば、これらのポリオレフィンの外側にさらに適当な樹脂層を形成させた多層フィルムからなっていてもよい。
ここで適当な樹脂層を形成する樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリアクリロニトリル、ポリアミド(ナイロン)、ポリカーボネート、ポリフッ化エチレン(テフロン(登録商標))、環状オレフィンコポリマー、ポリスチレンなどが挙げられる。
これらの樹脂のうちには、一般に熱融着が困難なものもあるが、それらを用いて熱融着させてバッグ形態に成形する場合には、最内層にポリオレフィンを配した多層フィルムとすればよい。
上記多層フィルムの具体例としては、内層がポリエチレン、中間層がナイロン、外層がポリエステルである3層フィルム、内外層がポリエチレンで中間層がポリプロピレン+ポリスチレンである3層フィルム、内外層がポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンで、中間層が環状オレフィンコポリマーである3層フィルムなどを挙げることができる。
ここで環状オレフィンコポリマーとしては、エチレン・テトラシクロドデセンコポリマーなどの市販品を用いることができる。
図1は、本発明に好適に使用できるインクカートリッジの一例を示す分解斜視図である。
インクカートリッジ130は、プラスチック製のケース本体132及びケース上蓋131で囲まれた空間に、袋状体としてのインク容器(インクパック)133が収容されている。インク容器(インクパック)133は、フィルムを袋状に形成した袋状体141の一端に、筒状の部材である供給部134を取り付けて構成されており、インク容器(インクパック)133の内部にインク組成物を収容している。
供給部134の先端部は、ケース本体132の前面壁に設けられた切り欠き部140からケース外部に露出され、インクカートリッジ130がカートリッジホルダ(不図示)に装着された状態において、供給部134を通して、プリンタ本体にインクの供給が行われるようになっている。なお、インクカートリッジ130の未装着状態においては、供給部134の開口は内部に設けられた弁によって閉じられていることが好ましい。
インクパック133は、上面137と底面138によって挟み込まれた扁平形状に形成され、供給部134を取り付けてある一端側と当該一端側に対する他端側は熱溶着されて、それぞれ前端溶着部135、後端溶着部136となっている。また、上面137と底面138の間の側面139には折り目147が形成され、側面139はインクパック133の内方に折り込まれるように構成されている。
ここで、図2と図1とを対比させて、インクパック133の外部構成の詳細について説明する。
図2は、図1に示すインクパック133の概略展開図である。
図2において、上面137と側面139との境界、底面138と側面139との境界及び側面139の折り目147は二点鎖線で示しており、ハッチング領域は熱溶着される部分を示している。また、供給部134及び内部のインク組成物は図示していない。
図2に示すように、インクパック133は、略長方形にカットされたフィルム160の四辺を熱溶着されて形成されている。四辺のうちの長辺側は、図1に示す前端溶着部135及び後端溶着部136に対応しており、短辺側である中央溶着部148a、148bは、合わさって熱溶着されて図1に示す底面138を形成している。
なお、インク容器としてインクパックを使用する例について詳述したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、プラスチックケースから構成されるインク容器であって、その全部又は一部が酸素透過性材料で形成されているもの等であってもよい。
(インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及び、印刷物)
本発明のインク組成物は、インクジェット記録用インク組成物として好適に用いることができる。
本発明のインクジェット記録方法は、本発明のインク組成物を被記録媒体(支持体、記録材料等)上に吐出し、被記録媒体上に吐出されたインク組成物に活性放射線を照射し、インク組成物を硬化して画像を形成する方法である。
より具体的には、本発明のインクジェット記録方法は、(a1)被記録媒体上に、本発明のインク組成物を吐出する工程及び(b1)吐出されたインク組成物に活性放射線を照射して、前記インク組成物を硬化する工程、を含むことが好ましい。
本発明のインクジェット記録方法は、上記(a1)及び(b1)工程を含むことにより、被記録媒体上において硬化したインク組成物により画像が形成される。
また、本発明の印刷物は、本発明のインクジェット記録方法によって記録された印刷物である。
本発明のインクジェット記録方法における(a1)工程には、以下に詳述するインクジェット記録装置が用いることができる。
本発明のインクジェット記録方法に用いられるインクジェット記録装置としては、特に制限はなく、目的とする解像度を達成しうる公知のインクジェット記録装置を任意に選択して使用することができる。すなわち、市販品を含む公知のインクジェット記録装置であれば、いずれも、本発明のインクジェット記録方法の(a1)工程における被記録媒体へのインク組成物の吐出を実施することができる。
本発明において、被記録媒体としては、特に限定されず、支持体や記録材料として公知の被記録媒体を使用することができる。例えば、紙、プラスチック(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等)がラミネートされた紙、金属板(例えば、アルミニウム、亜鉛、銅等)、プラスチックフィルム(例えば、二酢酸セルロース、三酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、酪酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、硝酸セルロース、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール等)、上述した金属がラミネートされ又は蒸着された紙又はプラスチックフィルム等が挙げられる。また、本発明における被記録媒体として、非吸収性被記録媒体が好適に使用することができる。
本発明で用いることのできるインクジェット記録装置としては、例えば、インク供給系、温度センサー、活性放射線源を含む装置が挙げられる。
インク供給系は、例えば、インク組成物をその内部に含むインクカートリッジ、供給配管、インクジェットヘッド直前のインク供給タンク、フィルター、ピエゾ型のインクジェットヘッドからなる。ピエゾ型のインクジェットヘッドは、好ましくは1〜100pl、より好ましくは8〜30plのマルチサイズドットを、好ましくは320×320〜4,000×4,000dpi、より好ましくは400×400〜1,600×1,600dpi、さらに好ましくは720×720dpiの解像度で吐出できるよう駆動することができる。なお、本発明でいうdpiとは、2.54cm当たりのドット数を表す。
上述したように、本発明のインク組成物のような放射線硬化型インク組成物は、吐出されるインク組成物を一定温度にすることが望ましいことから、インク組成物供給タンクからインクジェットヘッド部分までは、断熱及び加温を行うことができる。温度コントロールの方法としては、特に制約はないが、例えば、温度センサーを各配管部位に複数設け、インク組成物の流量、環境温度に応じた加熱制御をすることが好ましい。温度センサーは、インク組成物供給タンク及びインクジェットヘッドのノズル付近に設けることができる。また、加熱するヘッドユニットは、装置本体を外気からの温度の影響を受けないよう、熱的に遮断若しくは断熱されていることが好ましい。加熱に要するプリンタ立上げ時間を短縮するため、あるいは熱エネルギーのロスを低減するために、他部位との断熱を行うとともに、加熱ユニット全体の熱容量を小さくすることが好ましい。
また、前記インクジェット記録装置が本発明のインクカートリッジを備えている態様も好ましく例示できる。
本発明のインクジェット記録方法におけるインク組成物の吐出は、インク組成物を、好ましくは25〜80℃、より好ましくは25〜50℃に加熱することにより、インク組成物の粘度を、好ましくは3〜15mPa・s、より好ましくは3〜13mPa・sに下げた後に行うことが好ましい。特に、インク組成物として、25℃におけるインク粘度が50mPa・s以下であるものを用いると、良好に吐出が行えるので好ましい。この方法を用いることにより、高い吐出安定性を実現することができる。
本発明のインク組成物のような放射線硬化型インク組成物は、概して通常インクジェット記録用インク組成物で使用される水性インクより粘度が高いため、吐出時の温度変動による粘度変動が大きい。インクの粘度変動は、液滴サイズの変化及び液滴吐出速度の変化に対して大きな影響を与え、ひいては画質劣化を引き起こす。したがって、吐出時のインク組成物の温度はできるだけ一定に保つことが必要である。よって、本発明において、インク組成物の温度の制御幅は、好ましくは設定温度の±5℃、より好ましくは設定温度の±2℃、さらに好ましくは設定温度±1℃とすることが適当である。
次に、(b1)吐出されたインク組成物に活性放射線を照射して、前記インク組成物を硬化する工程について説明する。
被記録媒体上に吐出されたインク組成物は、活性放射線を照射することによって硬化する。これは、インク組成物に含まれる重合開始剤が活性放射線の照射により分解して、ラジカル、酸、塩基などの開始種を発生し、その開始種の機能にラジカル重合性化合物の重合反応が、生起、促進されるためである。このとき、インク組成物において重合開始剤とともに増感剤が存在すると、系中の増感剤が活性放射線を吸収して励起状態となり、重合開始剤と接触することによって重合開始剤の分解を促進させ、より高感度の硬化反応を達成させることができる。
ここで、使用される活性放射線は、α線、γ線、電子線、X線、紫外線、可視光又は赤外光などが例示できる。活性放射線のピーク波長は、増感剤の吸収特性にもよるが、例えば、200〜600nmであることが好ましく、300〜450nmであることがより好ましく、350〜420nmであることがさらに好ましい。
また、本発明のインク組成物における重合開始系は、低出力の活性放射線であっても十分な感度を有するものであることが好ましい。したがって、露光面照度が、好ましくは10〜4,000mW/cm2で硬化させることが好ましく、20〜2,500mW/cm2で硬化させることがより好ましい。
活性放射線源としては、水銀ランプやガス・固体レーザー等が主に利用されており、紫外線光硬化型インクジェット記録用インク組成物の硬化に使用される光源としては、水銀ランプ、メタルハライドランプが広く知られている。しかしながら、現在環境保護の観点から水銀フリー化が強く望まれており、GaN系半導体紫外発光デバイスへの置き換えは産業的、環境的にも非常に有用である。さらに、LED(UV−LED),LD(UV−LD)は小型、高寿命、高効率、低コストであり、光硬化型インクジェット用光源として期待されている。
また、発光ダイオード(LED)及びレーザーダイオード(LD)を活性放射線源として用いることが可能である。特に、紫外線源を要する場合、紫外LED及び紫外LDを使用することができる。例えば、日亜化学(株)は、主放出スペクトルが365nmと420nmとの間の波長を有する紫色LEDを上市している。さらに一層短い波長が必要とされる場合、米国特許番号第6,084,250号明細書は、300nmと370nmとの間に中心付けされた活性放射線を放出し得るLEDを開示している。また、他の紫外LEDも、入手可能であり、異なる紫外線帯域の放射を照射することができる。本発明において、活性放射線源は、UV−LEDであることが好ましく、350〜420nmにピーク波長を有するUV−LEDであることがより好ましい。
なお、LEDの被記録媒体上での最高照度は、10〜2,000mW/cm2であることが好ましく、20〜1,000mW/cm2であることがより好ましく、50〜800mW/cm2であることが特に好ましい。
本発明のインク組成物は、このような活性放射線に、0.01〜120秒照射されることが好ましく、0.1〜90秒照射されることがより好ましい。
活性放射線の照射条件及び基本的な照射方法は、特開昭60−132767号公報に開示されている。具体的には、インクの吐出装置を含むヘッドユニットの両側に光源を設け、いわゆるシャトル方式でヘッドユニットと光源を走査することによって行われる。活性放射線の照射は、インク組成物の着弾後、一定時間(好ましくは0.01〜0.5秒、より好ましくは0.01〜0.3秒、さらに好ましくは0.01〜0.15秒)をおいて行われることになる。このようにインク組成物の着弾から照射までの時間を極短時間に制御することにより、被記録媒体に着弾したインク組成物が硬化前に滲むことを防止するこが可能となる。また、多孔質な被記録媒体に対しても光源の届かない深部までインク組成物が浸透する前に露光することができるため、未反応モノマーの残留を抑えることができるので好ましい。
さらに、駆動を伴わない別光源によって硬化を完了させてもよい。国際公開第99/54415号パンフレットでは、照射方法として、光ファイバーを用いた方法やコリメートされた光源をヘッドユニット側面に設けた鏡面に当て、記録部へUV光を照射する方法が開示されており、このような硬化方法もまた、本発明のインクジェット記録方法に適用することができる。
上述したようなインクジェット記録方法を採用することにより、表面の濡れ性が異なる様々な被記録媒体に対しても、着弾したインクのドット径を一定に保つことができ、画質が向上する。なお、カラー画像を得るためには、明度の低い色から順に重ねていくことが好ましい。明度の低いインクから順に重ねることにより、下部のインクまで照射線が到達しやすくなり、良好な硬化感度、残留モノマーの低減、密着性の向上が期待できる。また、照射は、全色を吐出してまとめて露光することが可能だが、1色毎に露光するほうが、硬化促進の観点で好ましい。
このようにして、本発明のインク組成物は、活性放射線の照射により高感度で硬化することで、被記録媒体表面に画像を形成することができる。
以下に実施例及び比較例を示し、本発明をより具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。なお、以下の記載における「部」とは、特に断りのない限り「重量部」を示すものとする。
本発明で使用した素材は下記に示す通りである。
・IRGALITTE BLUE GLVO(シアン顔料、チバスペシャルティーケミカルズ社(CSC社)製)
・CINQUASIA MAGENTA RT−335 D(マゼンタ顔料、チバスペシャルティーケミカルズ社製)
・NOVOPERM YELLOW H2G(イエロー顔料、クラリアント社製)
・SPECIAL BLACK 250(ブラック顔料、チバスペシャルティーケミカルズ社製)
・KRONOS2300(ホワイト顔料、KRONOS社製)
・ファンクリル512A(日立化成社製)
・ファンクリル513A(日立化成社製)
・ファンクリル512M(日立化成社製)
・イソボルニルアクリレート(SR506、Satomer社製)
・3,3,5−トリメチルシクロヘキシルアクリレート(CD420、Satomer社製)
・N−ビニルカプロラクタム(NVC、Aldrich社製)
・Actilane421(プロポキシ化ネオペンチルグリコールジアクリレート、Akcros社製)
・KAYARAD DPCA−60(DPCA、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、日本化薬(株)製)
・Solsperse 32000(Noveon社製分散剤)
・Disper BYK−168(BYK Chemie社製高分子分散剤)
・NKエステルAMP−10G(PEA、フェノキシエチルアクリレート、新中村化学工業(株)製)
・THFA(テトラヒドロフルフリルアクリレート、Aldrich社製)
・Rapi−Cure DVE−3(トリエチレングリコールジビニルエーテル、ISP Europe社製)
・FIRSTCURE ST−1(Tris(N-Nitroso-N-Phenylhydroxylamine) Aluminum Salt、ニトロソ系重合禁止剤、10wt%フェノキシエチルアクリレート溶液、Chem First社製)
・TINUVIN 770 DF(Bis(2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidyl) sebacate、HALS系重合禁止剤、チバスペシャルティーケミカルズ社製)
・TINUVIN 292(bis(1,2,2,6,6-Pentamethyl-4-piperidinyl) sebacateとMethyl(1,2,2,6,6-pentamethyl-4-piperidinyl) sebacateとの混合物、HALS系重合禁止剤、チバスペシャルティーケミカルズ社製)
・MEHQ(ヒドロキノンモノメチルエーテル、フェノール系重合禁止剤、(株)和光ケミカル製)
・BHT(ジブチルヒドロキシトルエン(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール)、フェノール系重合禁止剤、(株)和光ケミカル製)
・Lucirin TPO(BASF社製光開始剤)
・ベンゾフェノン(光開始剤、和光純薬工業(株)製)
・IRGACURE 184(光開始剤、チバスペシャルティーケミカルズ社製)
・BYK−307(界面活性剤、BYK Chemie社製)
・KF−353(シリコーン系界面活性剤、信越化学工業(株)製)
・FIRSTCURE ITX(増感剤、Chem First社製)
(シアンミルベースAの調製)
IRGALITTE BLUE GLVOを300重量部と、Actirane421(Akcros社製アクリレートモノマー)を500重量部と、Solsperse32000を200重量部とを撹拌混合し、シアンミルベースAを得た。なお、シアンミルベースAの調製は分散機モーターミルM50(アイガー社製)に入れて、直径0.65mmのジルコニアビーズを用い、周速9m/sで4時間分散を行った。
(マゼンタミルベースBの調製)
CINQUASIA MAGENTA RT−335 Dを300重量部と、Rapi−Cure DVE−3を300重量部と、Solsperse32000を400重量部とを撹拌混合し、マゼンタミルベースBを得た。なお、マゼンタミルベースBの調製は分散機モーターミルM50(アイガー社製)に入れて、直径0.65mmのジルコニアビーズを用い、周速9m/sで10時間分散を行った。
(イエローミルベースCの調製)
NOVOPERM YELLOW H2Gを300重量部と、Actirane421(Akcros社製アクリレートモノマー)を300重量部と、Solsperse32000を400重量部とを撹拌混合し、イエローミルベースCを得た。なお、イエローミルベースCの調製は分散機モーターミルM50(アイガー社製)に入れて、直径0.65mmのジルコニアビーズを用い、周速9m/sで10時間分散を行った。
(ブラックミルベースDの調製)
SPECIAL BLACK 250を300重量部と、Actirane421(Akcros社製アクリレートモノマー)を300重量部と、Solsperse32000を400重量部とを撹拌混合し、ブラックミルベースDを得た。なお、ブラックミルベースDの調製は分散機モーターミルM50(アイガー社製)に入れて、直径0.65mmのジルコニアビーズを用い、周速9m/sで7時間分散を行った。
(ホワイトミルベースEの調製)
KRONOS2300を500重量部と、Actirane421(Akcros社製アクリレートモノマー)を400重量部と、Solsperse32000を100重量部とを撹拌混合し、ホワイトミルベースEを得た。なお、ホワイトミルベースEの調製は分散機モーターミルM50(アイガー社製)に入れて、直径0.65mmのジルコニアビーズを用い、周速9m/sで4時間分散を行った。
(シアンミルベースA−2の調製)
IRGALITTE BLUE GLVOを300重量部と、NKエステルAMP−10Gを650重量部と、Solsperse32000を50重量部とを撹拌混合し、シアンミルベースA−2を得た。なお、シアンミルベースA−2の調製は分散機モーターミルM50(アイガー社製)に入れて、直径0.65mmのジルコニアビーズを用い、周速9m/sで2時間分散を行った。
(マゼンタミルベースB−2の調製)
CINQUASIA MAGENTA RT−335 Dを300重量部と、NKエステルAMP−10Gを640重量部と、Solsperse32000を60重量部とを撹拌混合し、マゼンタミルベースB−2を得た。なお、マゼンタミルベースB−2の調製は分散機モーターミルM50(アイガー社製)に入れて、直径0.65mmのジルコニアビーズを用い、周速9m/sで7時間分散を行った。
(イエローミルベースC−2の調製)
NOVOPERM YELLOW H2Gを300重量部と、NKエステルAMP−10Gを640重量部と、Solsperse32000を60重量部とを撹拌混合し、イエローミルベースC−2を得た。なお、イエローミルベースC−2の調製は分散機モーターミルM50(アイガー社製)に入れて、直径0.65mmのジルコニアビーズを用い、周速9m/sで5時間分散を行った。
(ブラックミルベースD−2の調製)
SPECIAL BLACK 250を300重量部と、NKエステルAMP−10Gを650重量部と、Solsperse32000を50重量部とを撹拌混合し、ブラックミルベースD−2を得た。なお、ブラックミルベースD−2の調製は分散機モーターミルM50(アイガー社製)に入れて、直径0.65mmのジルコニアビーズを用い、周速9m/sで3時間分散を行った。
《インクジェット画像記録方法》
次に、ピエゾ型インクジェットノズルを有するインクジェット記録装置を用いて、被記録媒体への記録を行った。インク組成物供給系は、元タンク、供給配管、インクジェットヘッド直前のインク組成物供給タンク、フィルター、ピエゾ型のインクジェットヘッドから成り、インク組成物供給タンクからインクジェットヘッド部分までを断熱及び加温を行った。温度センサーは、インク組成物供給タンク及びインクジェットヘッドのノズル付近にそれぞれ設け、ノズル部分が常に45℃±2℃となるよう、温度制御を行った。ピエゾ型のインクジェットヘッドは、8〜30plのマルチサイズドットを720×720dpiの解像度で射出できるよう駆動した。着弾後はUV光を露光面照度1,630mW/cm2に集光し、被記録媒体上にインク組成物が着弾した0.1秒後に照射が始まるよう露光系、主走査速度及び射出周波数を調整した。また、画像に照射される積算光量を12,000mJ/cm2となるようにした。紫外線ランプには、HAN250NL ハイキュア水銀ランプ(ジーエス・ユアサ コーポレーション社製)を使用した。なお、本発明でいうdpiとは、2.54cm当たりのドット数を表す。被記録媒体として、エステルフィルムE5000(膜厚125μm、東洋紡績(株)製)を用いた。
〔硬化感度の測定〕
平均膜厚が12μmのベタ画像の描画を行い、紫外線照射後の画像面において、触診により評価した。紫外線照射後の画像面において、粘着感の無くなる露光エネルギー量(mJ/cm2)を硬化感度と定義した。数値が小さいものほど高感度であることを表す。
〔粘度測定方法〕
本実施例における粘度測定は、B型粘度計:Brookfield LVDV−I(Brookfield社製)を用い、25℃条件下で、ローターの回転数20rpmで粘度測定を行った。
〔熱安定性評価〕
・35℃で3ヶ月、アルミ蒸着多層構造酸素非透過性パックに保存したインクの粘度を測定し、初期粘度からの増減割合を評価した(通常の保管状態(室温時)の強制経時試験)。
熱安定性(35℃)=((35℃で3ヶ月保存後のインク粘度)−(初期のインク粘度))/(初期のインク粘度)×100
・60℃で1ヶ月、アルミ蒸着多層構造酸素非透過性パックに保存したインクの粘度を測定し、初期粘度からの増減割合を評価した(インクタンク内又はインクジェットヘッド内状態(約45℃加温時)の強制経時試験)。
熱安定性(60℃)=((60℃で1ヶ月保存後のインク粘度)−(初期のインク粘度))/(初期のインク粘度)×100
なお、上記で使用したアルミ蒸着多層構造酸素非透過性パックは、インク容量が250mlであり、ポリエチレン、ナイロン、ポリエステルの積層形態となっており、酸素透過係数が9×10-14(cm3・cm)/(cm2・sec・Pa)であるフィルムから構成される保存容器である。
(実施例1)
以下の成分を、高速水冷式撹拌機により撹拌し、シアン色のUVインクジェット用インクを得た。初期粘度は19mPa・sであった。
<シアン色インク組成物>
・シアンミルベースA 6.0部
・N−ビニルカプロラクタム 25.0部
・ファンクリル512A 35.0部
・NKエステルAMP−10G 20.0部
・化合物(A−1) 0.5部
・Lucirin TPO(BASF社製光開始剤) 8.45部
・ベンゾフェノン(光開始剤) 3.0部
・IRGACURE 184(CSC社製光開始剤) 2.0部
・BYK−307(BYK Chemie社製界面活性剤) 0.05部
Figure 2009197194
<インク組成物の評価>
得られたインク組成物を用い、インクジェット記録を行った。硬化性及び熱安定性の評価結果を表1に示した。
(実施例2)
以下の成分を、高速水冷式撹拌機により撹拌し、マゼンタ色のUVインクジェット用インクを得た。初期粘度は20mPa・sであった。
<マゼンタ色インク組成物>
・マゼンタミルベースB 12.0部
・N−ビニルカプロラクタム 25.0部
・ファンクリル512A 35.0部
・NKエステルAMP−10G 14.0部
・化合物(A−1) 0.5部
・Lucirin TPO(BASF社製光開始剤) 8.45部
・ベンゾフェノン(光開始剤) 3.0部
・IRGACURE 184(CSC社製光開始剤) 2.0部
・BYK−307(BYK Chemie社製界面活性剤) 0.05部
<インク組成物の評価>
得られたインク組成物を用い、インクジェット記録を行った。硬化性及び熱安定性の評価結果を表1に示した。
(実施例3)
以下の成分を、高速水冷式撹拌機により撹拌し、イエロー色のUVインクジェット用インクを得た。初期粘度は19mPa・sであった。
<イエロー色インク組成物>
・イエローミルベースC 12.0部
・N−ビニルカプロラクタム 25.0部
・ファンクリル512A 35.0部
・NKエステルAMP−10G 14.0部
・化合物(A−1) 0.5部
・Lucirin TPO(BASF社製光開始剤) 8.45部
・ベンゾフェノン(光開始剤) 3.0部
・IRGACURE 184(CSC社製光開始剤) 2.0部
・BYK−307(BYK Chemie社製界面活性剤) 0.05部
<インク組成物の評価>
得られたインク組成物を用い、インクジェット記録を行った。硬化性及び熱安定性の評価結果を表1に示した。
(実施例4)
以下の成分を、高速水冷式撹拌機により撹拌し、ブラック色のUVインクジェット用インクを得た。初期粘度は19mPa・sであった。
<ブラック色インク組成物>
・ブラックミルベースD 6.0部
・N−ビニルカプロラクタム 25.0部
・ファンクリル512A 35.0部
・NKエステルAMP−10G 20.0部
・化合物(A−1) 0.5部
・Lucirin TPO(BASF社製光開始剤) 8.45部
・ベンゾフェノン(光開始剤) 3.0部
・IRGACURE 184(CSC社製光開始剤) 2.0部
・BYK−307(BYK Chemie社製界面活性剤) 0.05部
<インク組成物の評価>
得られたインク組成物を用い、インクジェット記録を行った。硬化性及び熱安定性の評価結果を表1に示した。
(実施例5)
以下の成分を、高速水冷式撹拌機により撹拌し、シアン色のUVインクジェット用インクを得た。初期粘度は18mPa・sであった。
<シアン色インク組成物>
・シアンミルベースA−2 6.0部
・DisperBYK−168 2.0部
・N−ビニルカプロラクタム 26.0部
・ファンクリル512A 36.5部
・NKエステルAMP−10G 9.5部
・KAYARAD DPCA−60 2.0部
・Rapi−Cure DVE−3 3.0部
・化合物(A−1) 0.3部
・Lucirin TPO(BASF社製光開始剤) 9.0部
・ベンゾフェノン(光開始剤) 3.2部
・IRGACURE 184(CSC社製光開始剤) 2.44部
・KF353 0.06部
<インク組成物の評価>
得られたインク組成物を用い、インクジェット記録を行った。硬化性及び熱安定性の評価結果を表1に示した。
(実施例6)
以下の成分を、高速水冷式撹拌機により撹拌し、マゼンタ色のUVインクジェット用インクを得た。初期粘度は20mPa・sであった。
<マゼンタ色インク組成物>
・マゼンタミルベースB−2 13.0部
・DisperBYK−168 2.0部
・N−ビニルカプロラクタム 28.04部
・ファンクリル512A 32.0部
・NKエステルAMP−10G 8.0部
・KAYARAD DPCA−60 1.4部
・Rapi−Cure DVE−3 3.0部
・化合物(A−1) 0.3部
・Lucirin TPO 9.0部
・ベンゾフェノン 3.5部
・KF353 0.06部
<インク組成物の評価>
得られたインク組成物を用い、インクジェット記録を行った。硬化性及び熱安定性の評価結果を表1に示した。
(実施例7)
以下の成分を、高速水冷式撹拌機により撹拌し、イエロー色のUVインクジェット用インクを得た。初期粘度は18mPa・sであった。
<イエロー色インク組成物>
・イエローミルベースC−2 13.0部
・DisperBYK−168 2.0部
・N−ビニルカプロラクタム 24.0部
・ファンクリル512A 35.0部
・NKエステルAMP−10G 9.0部
・KAYARAD DPCA−60 1.44部
・Rapi−Cure DVE−3 3.0部
・化合物(A−1) 0.3部
・Lucirin TPO 9.0部
・ベンゾフェノン 3.5部
・KF353 0.06部
<インク組成物の評価>
得られたインク組成物を用い、インクジェット記録を行った。硬化性及び熱安定性の評価結果を表1に示した。
(実施例8)
以下の成分を、高速水冷式撹拌機により撹拌し、ブラック色のUVインクジェット用インクを得た。初期粘度は18mPa・sであった。
<ブラック色インク組成物>
・ブラックミルベースD−2 6.0部
・DisperBYK−168 2.0部
・N−ビニルカプロラクタム 26.0部
・ファンクリル512A 36.5部
・NKエステルAMP−10G 9.5部
・KAYARAD DPCA−60 2.0部
・Rapi−Cure DVE−3 3.0部
・化合物(A−1) 0.3部
・Lucirin TPO(BASF社製光開始剤) 9.0部
・ベンゾフェノン(光開始剤) 3.5部
・IRGACURE 184(CSC社製光開始剤) 2.44部
・KF353 0.06部
<インク組成物の評価>
得られたインク組成物を用い、インクジェット記録を行った。硬化性及び熱安定性の評価結果を表1に示した。
(実施例9)
以下の成分を、高速水冷式撹拌機により撹拌し、ホワイト色のUVインクジェット用インクを得た。初期粘度は20mPa・sであった。
<ホワイト色インク組成物>
・ホワイトミルベースE 31.0部
・N−ビニルカプロラクタム 19.0部
・ファンクリル512A 26.05部
・NKエステルAMP−10G 10.0部
・TINUVIN 770 DF(HALS系重合禁止剤、CSC社製) 0.1部
・化合物(A−1) 0.3部
・Lucirin TPO(BASF社製光開始剤) 8.5部
・ベンゾフェノン(光開始剤) 3.0部
・IRGACURE 184(CSC社製光開始剤) 2.0部
・BYK−307(BYK Chemie社製界面活性剤) 0.05部
<インク組成物の評価>
得られたインク組成物を用い、インクジェット記録を行った。硬化性及び熱安定性の評価結果を表1に示した。
(実施例10)
以下の成分を、高速水冷式撹拌機により撹拌し、クリアーのUVインクジェット用インクを得た。初期粘度は17mPa・sであった。
<クリアー色インク組成物>
・N−ビニルカプロラクタム 25.0部
・ファンクリル512A 51.15部
・NKエステルAMP−10G 10.0部
・化合物(A−1) 0.3部
・Lucirin TPO(BASF社製光開始剤) 8.5部
・ベンゾフェノン(光開始剤) 3.0部
・IRGACURE 184(CSC社製光開始剤) 2.0部
・BYK−307(BYK Chemie社製界面活性剤) 0.05部
<インク組成物の評価>
得られたインク組成物を用い、インクジェット記録を行った。硬化性及び熱安定性の評価結果を表1に示した。
(実施例11)
以下の成分を、高速水冷式撹拌機により撹拌し、シアン色のUVインクジェット用インクを得た。初期粘度は24mPa・sであった。
<シアン色インク組成物>
・シアンミルベースA 6.0部
・N−ビニルカプロラクタム 25.0部
・ファンクリル512A 35.15部
・NKエステルAMP−10G 20.0部
・化合物(A−5) 0.3部
・Lucirin TPO(BASF社製光開始剤) 8.5部
・ベンゾフェノン(光開始剤) 3.0部
・IRGACURE 184(CSC社製光開始剤) 2.0部
・BYK−307(BYK Chemie社製界面活性剤) 0.05部
Figure 2009197194
<インク組成物の評価>
得られたインク組成物を用い、インクジェット記録を行った。硬化性及び熱安定性の評価結果を表1に示した。
(実施例12)
以下の成分を、高速水冷式撹拌機により撹拌し、シアン色のUVインクジェット用インクを得た。初期粘度は19mPa・sであった。
<シアン色インク組成物>
・シアンミルベースA 6.0部
・N−ビニルカプロラクタム 30.0部
・ファンクリル513M 30.15部
・ファンクリル512M 20.0部
・化合物(A−1) 0.3部
・Lucirin TPO(BASF社製光開始剤) 8.5部
・ベンゾフェノン(光開始剤) 3.0部
・IRGACURE 184(CSC社製光開始剤) 2.0部
・BYK−307(BYK Chemie社製界面活性剤) 0.05部
<インク組成物の評価>
得られたインク組成物を用い、インクジェット記録を行った。硬化性及び熱安定性の評価結果を表1に示した。
(実施例13)
以下の成分を、高速水冷式撹拌機により撹拌し、シアン色のUVインクジェット用インクを得た。初期粘度は18mPa・sであった。
<シアン色インク組成物>
・シアンミルベースA 6.0部
・N−ビニルカプロラクタム 25.0部
・NKエステルAMP−10G 55.1部
・化合物(A−1) 0.3部
・Lucirin TPO(BASF社製光開始剤) 8.55部
・ベンゾフェノン(光開始剤) 3.0部
・IRGACURE 184(CSC社製光開始剤) 2.0部
・BYK−307(BYK Chemie社製界面活性剤) 0.05部
<インク組成物の評価>
得られたインク組成物を用い、インクジェット記録を行った。硬化性及び熱安定性の評価結果を表1に示した。
(実施例14)
以下の成分を、高速水冷式撹拌機により撹拌し、シアン色のUVインクジェット用インクを得た。初期粘度は19mPa・sであった。
<シアン色インク組成物>
・シアンミルベースA 6.0部
・イソボルニルアクリレート 15.4部
・N−ビニルカプロラクタム 15.0部
・NKエステルAMP−10G 50.0部
・化合物(A−1) 0.3部
・Lucirin TPO(BASF社製光開始剤) 8.25部
・ベンゾフェノン(光開始剤) 3.0部
・IRGACURE 184(CSC社製光開始剤) 2.0部
・BYK−307(BYK Chemie社製界面活性剤) 0.05部
<インク組成物の評価>
得られたインク組成物を用い、インクジェット記録を行った。硬化性及び熱安定性の評価結果を表1に示した。
(実施例15)
以下の成分を、高速水冷式撹拌機により撹拌し、シアン色のUVインクジェット用インクを得た。初期粘度は18mPa・sであった。
<シアン色インク組成物>
・シアンミルベースA 6.0部
・ファンクリル513A 20.4部
・N−ビニルカプロラクタム 25.0部
・NKエステルAMP−10G 35.0部
・化合物(A−1) 0.3部
・Lucirin TPO(BASF社製光開始剤) 8.25部
・ベンゾフェノン(光開始剤) 3.0部
・IRGACURE 184(CSC社製光開始剤) 2.0部
・BYK−307(BYK Chemie社製界面活性剤) 0.05部
<インク組成物の評価>
得られたインク組成物を用い、インクジェット記録を行った。硬化性及び熱安定性の評価結果を表1に示した。
(実施例16)
以下の成分を、高速水冷式撹拌機により撹拌し、シアン色のUVインクジェット用インクを得た。初期粘度は18mPa・sであった。
<シアン色インク組成物>
・シアンミルベースA 6.0部
・N−ビニルカプロラクタム 26.0部
・3,3,5−トリメチルシクロヘキシルアクリレート 35.4部
・NKエステルAMP−10G 19.0部
・化合物(A−1) 0.3部
・Lucirin TPO(BASF社製光開始剤) 8.25部
・ベンゾフェノン(光開始剤) 3.0部
・IRGACURE 184(CSC社製光開始剤) 2.0部
・BYK−307(BYK Chemie社製界面活性剤) 0.05部
<インク組成物の評価>
得られたインク組成物を用い、インクジェット記録を行った。硬化性及び熱安定性の評価結果を表1に示した。
(実施例17)
以下の成分を、高速水冷式撹拌機により撹拌し、シアン色のUVインクジェット用インクを得た。初期粘度は24mPa・sであった。
<シアン色インク組成物>
・シアンミルベースA 6.0部
・N−ビニルカプロラクタム 25.0部
・ファンクリル512A 35.15部
・NKエステルAMP−10G 20.0部
・化合物(A−5) 0.3部
・FIRSTCURE ST−1(ニトロソ系重合禁止剤、10wt%溶液、Chem First社製) 0.3部
・Lucirin TPO(BASF社製光開始剤) 8.2部
・ベンゾフェノン(光開始剤) 3.0部
・IRGACURE 184(CSC社製光開始剤) 2.0部
・BYK−307(BYK Chemie社製界面活性剤) 0.05部
<インク組成物の評価>
得られたインク組成物を用い、インクジェット記録を行った。硬化性及び熱安定性の評価結果を表1に示した。
(比較例1)
以下の成分を、高速水冷式撹拌機により撹拌し、シアン色のUVインクジェット用インクを得た。初期粘度は17mPa・sであった。
<シアン色インク組成物>
・シアンミルベースA 6.0部
・N−ビニルカプロラクタム 25.0部
・ファンクリル512A 35.15部
・NKエステルAMP−10G 20.0部
・FIRSTCURE ST−1 0.3部
・Lucirin TPO(BASF社製光開始剤) 8.5部
・ベンゾフェノン(光開始剤) 3.0部
・IRGACURE 184(CSC社製光開始剤) 2.0部
・BYK−307(BYK Chemie社製界面活性剤) 0.05部
<インク組成物の評価>
得られたインク組成物を用い、インクジェット記録を行った。硬化性及び熱安定性の評価結果を表1に示した。
(比較例2)
以下の成分を、高速水冷式撹拌機により撹拌し、シアン色のUVインクジェット用インクを得た。初期粘度は18mPa・sであった。
<シアン色インク組成物>
・シアンミルベースA 6.0部
・N−ビニルカプロラクタム 25.0部
・ファンクリル512A 35.0部
・NKエステルAMP−10G 20.0部
・MEHQ(芳香族系酸化防止剤、(株)和光ケミカル製) 0.5部
・Lucirin TPO(BASF社製光開始剤) 8.45部
・ベンゾフェノン(光開始剤) 3.0部
・IRGACURE 184(CSC社製光開始剤) 2.0部
・BYK−307(BYK Chemie社製界面活性剤) 0.05部
<インク組成物の評価>
得られたインク組成物を用い、インクジェット記録を行った。硬化性及び熱安定性の評価結果を表1に示した。
(比較例3)
以下の成分を、高速水冷式撹拌機により撹拌し、シアン色のUVインクジェット用インクを得た。初期粘度は18mPa・sであった。
<シアン色インク組成物>
・シアンミルベースA 6.0部
・N−ビニルカプロラクタム 25.0部
・ファンクリル512A 35.0部
・NKエステルAMP−10G 20.0部
・BHT(芳香族系酸化防止剤、(株)和光ケミカル製) 0.5部
・Lucirin TPO(BASF社製光開始剤) 8.45部
・ベンゾフェノン(光開始剤) 3.0部
・IRGACURE 184(CSC社製光開始剤) 2.0部
・BYK−307(BYK Chemie社製界面活性剤) 0.05部
<インク組成物の評価>
得られたインク組成物を用い、インクジェット記録を行った。硬化性及び熱安定性の評価結果を表1に示した。
(比較例4)
以下の成分を、高速水冷式撹拌機により撹拌し、シアン色のUVインクジェット用インクを得た。初期粘度は18mPa・sであった。
<シアン色インク組成物>
・シアンミルベースA 6.0部
・N−ビニルカプロラクタム 25.0部
・ファンクリル512A 35.25部
・NKエステルAMP−10G 20.0部
・TINUVIN 770 DF 0.2部
・Lucirin TPO(BASF社製光開始剤) 8.5部
・ベンゾフェノン(光開始剤) 3.0部
・IRGACURE 184(CSC社製光開始剤) 2.0部
・BYK−307(BYK Chemie社製界面活性剤) 0.05部
<インク組成物の評価>
得られたインク組成物を用い、インクジェット記録を行った。硬化性及び熱安定性の評価結果を表1に示した。
(比較例5)
以下の成分を、高速水冷式撹拌機により撹拌し、シアン色のUVインクジェット用インクを得た。初期粘度は17mPa・sであった。
<シアン色インク組成物>
・シアンミルベースA 6.0部
・N−ビニルカプロラクタム 25.0部
・ファンクリル512A 35.3部
・NKエステルAMP−10G 20.0部
・TINUVIN 292 0.15部
・Lucirin TPO(BASF社製光開始剤) 8.5部
・ベンゾフェノン(光開始剤) 3.0部
・IRGACURE 184(CSC社製光開始剤) 2.0部
・BYK−307(BYK Chemie社製界面活性剤) 0.05部
<インク組成物の評価>
得られたインク組成物を用い、インクジェット記録を行った。硬化性及び熱安定性の評価結果を表1に示した。
Figure 2009197194
本発明に好適に使用できるインクカートリッジの一例を示す分解斜視図である。 図1に示すインクパック133の概略展開図である。
符号の説明
130 インクカートリッジ
131 ケース上蓋
132 ケース本体
133 インク容器(インクパック)
134 供給部
135 前端溶着部
136 後端溶着部
137 上面
138 底面
139 側面
140 切り欠き部
141 袋状体
147 折り目
148a、148b 中央溶着部
160 フィルム

Claims (8)

  1. 重合性化合物、
    重合禁止剤、及び、
    重合開始剤を含み、
    前記重合性化合物がN−ビニル化合物を含み、
    前記重合禁止剤がキノンメチリド化合物を含むことを特徴とする
    インク組成物。
  2. 前記重合開始剤がアシルホスフィン化合物を含む請求項1に記載のインク組成物。
  3. 前記重合性化合物が、2−アクリロイロキシエチルモノヒドロキシフタレート、2−アクリロイロキシプロピルモノヒドロキシフタレート、ジシクロペンタニルアクリレート、ジシクロペンテニルアクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート、イソボルニルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、アクリロイルモルホリン、及び、3,3,5−トリメチルシクロヘキシルアクリレートよりなる群から選択された少なくとも1種の単官能重合性化合物を含む請求項1又は2に記載のインク組成物。
  4. インクジェット記録用である請求項1〜3のいずれか1項に記載のインク組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のインク組成物を充填した酸素非透過性容器を収納したインクカートリッジ。
  6. (a1)被記録媒体上に請求項1〜4のいずれか1項に記載のインク組成物を吐出する工程、及び、
    (b1)吐出されたインク組成物に活性放射線を照射して、前記インク組成物を硬化する工程、を含む
    インクジェット記録方法。
  7. 前記活性放射線が、発光ピーク波長が350〜420nmの範囲にあり、かつ、被記録媒体表面での最高照度が10〜2,000mW/cm2となる紫外線を発生する発光ダイオードにより照射される紫外線である請求項6に記載のインクジェット記録方法。
  8. 請求項6又は7に記載のインクジェット記録方法によって記録された印刷物。
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