JP2014035582A - 車両用通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
車両用通信装置において、運転者によるID入力や座標入力の手間を省いて、所望の通信相手との通信を容易に確立する。
【解決手段】
他の車両又は施設との通信により、当該他の車両又は施設の、位置を示す位置情報と通信用識別情報とを含む通信対象情報を取得する、対象情報取得部(504)と、前記取得した通信対象情報に基づき、前記他の車両又は施設を、個別に通信可能な個別通信対象として、当該他の車両又は施設の位置を示す情報と共に、表示部に表示させる通信対象表示部(506)と、前記表示された個別通信対象が選択されたことに応じて、前記取得した通信対象情報に含まれる通信用識別情報に基づき、当該選択された個別通信対象との通信を確立する通信処理部(510)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載され、車車間通信あるいは路車間通信により、車両や施設と通信するための車両用通信装置に関し、特に、通信相手とする車両や施設を簡便に選択して通信することのできる車両用通信装置に関する。
車車間通信を利用して特定の車両やインフラ施設と通信をする場合、通信相手の識別コード(ID)を通信装置に与える必要があり、当該ID情報を持っていない場合には通信を確立することはできない。また、通信相手のID情報を持っていたとしても、通信装置に対し当該ID情報を運転者が自ら入力する必要があり、通信を確立するまでに手間がかかる。また、通信相手の位置座標とID情報との対応情報が予め与えられている場合には、所望の通信相手の座標を指定して通信を確立することも考えられるが、この場合にも、運転者は通信相手の座標を調べて通信装置に入力する必要があり、通信確立までに手間が掛かってしまう。
このような、通信確立に伴う運転者の手間を削減する技術として、従来、警告対象である車両に自動的に警告信号を送信することを目的とし、警音の発出方向(自車の前後左右のいずれか)を指定するクラクションスイッチと、自車周辺を撮影するカメラと、車車間通信を行う通信手段と、車内スピーカとを各車両に備え、当該通信手段により車両間で互いの位置情報を交換し、一の車両では、クラクションスイッチが押されると、警音を発出すべき方向を特定し、当該方向におけるカメラの撮影画像と上記位置情報交換で取得した周辺車両の位置情報から警音を発すべき他の車両を特定して、当該特定した他の車両に向けて警告信号を送信し、他の車両では、当該警告信号を受信して車内スピーカから警音を発する、「クラクション制御装置」が知られている(特許文献1参照)。
また、通信確立に伴う運転者の手間を削減する他の技術として、運転者に負担をかけることなく当該運転者の意図を周辺車両に伝達すべく、車車間通信により他車両の運転者との意思疎通を図ることを目的として、記憶装置と、車車間通信を行う制御部とを備え、当該記憶部には、様々な交通状況(左車線割り込み操作や、渋滞による停止状態など)を判断する条件と、当該交通状況に応じて送信すべき送信メッセージと、当該送信メッセージの送信対象との関係を規定した送信メッセージDBと、送信メッセージを受信したときに当該送信メッセージの送信元車両に返信すべき応答メッセージを、当該送信メッセージの内容に対応付けて規定した応答メッセージDBとを、予め記憶させておく、「メッセージ通信装置」が知られている(特許文献2参照)。この送信メッセージDBには、例えば、交通状況“左車線割り込み操作”を表わす判断条件“左側方に他車両がある”“左ウィンカーが操作された”に対し、送信メッセージ“割り込み失礼します”と送信対象“左側車両”が対応付けられている。
このメッセージ装置は各車両に搭載され、一の車両では、自車両に備える制御部が、自車両についての現在の交通状況を、車両周辺を撮影するカメラや各種センサ等により把握し、当該把握した現在の交通状況に応じた送信メッセージと送信対象とを送信メッセージDBから抽出して、送信対象である周辺車両に送信メッセージを自動送信し、当該送信メッセージを受信した他の車両では、当該他の車両の制御部が、当該受信した送信メッセージに応じた応答メッセージを応答メッセージDBから抽出して、上記一の車両に向けて当該応答メッセージを送信する。
しかしながら、特許文献1に記載された「クラクション制御装置」では、意図した方向にある車両に対して警告信号を送信することはできるが、自車の周囲に存在する任意の車両から自由に通信相手を選択して、通信を行うことはできない。また、特許文献2に記載された「メッセージ通信装置」は、交通状況に応じて通信相手を自動的に特定して送信メッセージを自動送信するものであり、上記と同様に、自車の周囲に存在する任意の車両から自由に通信相手を選択して、通信を行うことはできない。
特開2008−114649号公報 特開2012−48748号公報
本発明は、上記従来の問題に鑑みなされたものであって、その目的は、車車間通信や路車間通信により車両や施設と通信する車両用通信装置において、運転者によるID入力や座標入力の手間を省いて、所望の通信相手との通信を容易に確立することである。
本発明は、車両に搭載され、他の車両又は施設との間で通信を行う車両用通信装置であって、前記他の車両又は施設との通信により、当該他の車両又は施設についての、位置を示す位置情報と通信用識別情報とを含む通信対象情報を取得する、対象情報取得手段と、前記取得した通信対象情報に基づき、前記他の車両又は施設を、個別に通信可能な個別通信対象として、当該他の車両又は施設の位置を示す情報と共に、表示部に表示させる通信対象表示手段と、前記表示された個別通信対象が選択されたことに応じて、前記取得した通信対象情報に含まれる通信用識別情報に基づき、当該選択された個別通信対象との通信を確立する通信処理手段と、を備える、車両用通信装置である。
本発明の他の態様は、前記通信対象表示手段は、前記個別通信対象である前記他の車両又は施設について取得した前記通信対象情報に基づき、前記個別通信対象を表示する際に、当該個別通信対象の自車両に対する相対的な位置又は方向に関する情報を含めて前記表示部に表示する、車両用通信装置である。
本発明の他の態様は、前記通信対象表示手段は、前記表示部に自車両周辺の地図を表示し、前記他の車両又は施設について取得した前記通信対象情報に基づき、前記他の車両又は施設を前記地図上の対応する位置に前記個別通信対象として表示する、車両用通信装置である。
本発明の他の態様は、前記通信処理手段は、通信を確立した前記個別通信対象に対し、予め意味が定義された信号を送信する、車両用通信装置である。
本発明の他の態様は、前記通信処理手段は、通信を確立した前記個別通信対象に対し、予め定められたメッセージを送信する、車両用通信装置である。
本発明の他の態様は、前記通信処理手段は、他の車両又は施設から個別通信対象に向けて送信された情報を受信して、当該受信した情報に含まれた前記個別通信対象の通信用IDを抽出し、前記対象情報取得手段が前記抽出された通信用識別情報を含む通信対象情報を受信していることを条件として、前記受信した情報を前記個別通信対象に向けて送信する、車両用通信装置である。
本発明の他の態様は、前記個別通信対象が車両であり、前記通信処理手段は、前記表示部に表示された一つ又は複数の個別通信対象である車両が選択されたことに応じて、当該選択された各車両との通信を確立し、当該選択されたすべての車両に対し共通の情報を送信する、車両用通信装置である。
本発明の他の態様は、前記共通の情報は、自車両及び前記選択された車両において共通的に搭載された同種の装備についての設定情報である、車両用通信装置である。
本発明の他の態様は、前記装備がナビゲーション装置である車両用通信装置である。
本発明の他の態様は、前記共通の情報は、目的地を規定する情報を含むか、又は、目的地を規定する情報と当該目的地までの経路を規定する情報とを含むものである、車両用通信装置である。
本発明によれば、車車間通信や路車間通信により車両や施設と通信する車両用通信装置において、運転者によるID入力や座標入力の手間を省いて、所望の通信相手との通信を容易に確立することができる。
本発明の第1の実施形態に係る車両用通信装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る車両用通信装置における、周辺対象情報の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る車両用通信装置における、個別通信対象の2つの表示例を示す図である。 第1の実施形態に係る車両用通信装置における、ビーコン送信処理の動作手順を示すフロー図である。 第1の実施形態に係る車両用通信装置における、対象情報表示処理の動作手順を示すフロー図である。 第1の実施形態に係る車両用通信装置における、通信処理の動作手順を示すフロー図である。 第1の実施形態に係る車両用通信装置の第1の変形例における、個別通信対象の表示の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る車両用通信装置の第3の変形例における、転送処理の動作手順を示すフロー図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用通信装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る車両用通信装置における、操作表示部の表示画面の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る車両用通信装置における、ナビ情報送信処理の動作手順を示すフロー図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
本実施形態に係る車両用通信装置は、自車両周辺に存在する他車両又は施設が発するビーコン信号を受信することにより、当該ビーコン信号に含まれる当該他車両又は施設の位置座標と通信用IDとを取得し、当該他車両又は施設を、それらの位置を示す情報と共に表示部に表示する。そして、当該表示から把握される他車両又は施設の位置に基づいてユーザが所望の他車両又は施設を選択したことに応じて、当該選択された他車両又は施設の位置座標に対応する通信用IDを用いて、上記選択された他車両又は施設との通信を確立するものである。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る車両用通信装置10の構成を示すブロック図である。
本車両用通信装置10は、車両に搭載され他の車両との間で無線通信を行う装置であり、複数の車両に搭載されることにより車車間通信システム(例えば、VANETのような自動車で構成されたアドホックネットワーク)を構成することができる。また、車両用通信装置10は、路上に接地された路上無線通信装置と通信する路車間通信システムの一部としても用いることができ、これにより、例えば、路上無線装置と接続された遠隔の情報センターのサーバ等を介して、他車両と通信することもできる。
本車両用通信装置10は、無線部20と、操作表示部30と、記憶部40と、情報処理部50と、を備える。
無線部20は、自車両の周辺に存在する他の車両や施設との間で、無線通信により情報を送受信する。これらの通信は、例えばパケット通信により行われる。
操作表示部30は、ユーザに対し種々の情報を表示する表示機能と、ユーザからの入力を受け付ける操作機能とを併せ持ち、例えば、タッチパネルを備えた液晶表示装置等により構成される。
記憶部40は、例えば固定ディスク装置で構成され、操作表示部30に表示するための地図情報等が予め記憶されている。
情報処理部50は、中央処理装置(CPU)およびメモリを備えるコンピュータであり、かつ、無線部20や操作表示部30の動作を制御するコントローラでもある。情報処理部50は、自車位置取得部502と、対象情報取得部504と、通信対象表示部506と、選択検知部508と、通信処理部510と、を有している。なお、情報処理部50が備える上記各部(構成要素)は、コンピュータである情報処理部50がプログラムを実行することにより実現される。また、上記プログラムは、コンピュータ読み取り可能な任意の記憶媒体に記憶させておくことができる。
自車位置取得部502は、後述する対象情報取得部504からの指令に基づき、GPS装置(不図示)から現在位置の緯度・経度を取得し、当該緯度・経度を自車両の現在の位置座標(現在位置座標)として後述の対象情報取得部504に出力する。なお、本実施例では、自車位置取得部502は、GPS装置から取得した緯度・経度をそのまま現在位置座標として用いる構成としたが、これに限らず、GPS装置から取得した位置座標を地図上の道路位置にマッチングさせるマップマッチング処理や、図示しない加速度センサ、方位センサ等を用いた慣性航法計算などを実行して、自車の現在位置座標を特定するものとしてもよい。
対象情報取得部504は、自車位置取得部502から出力された自車両の現在位置座標を取得し、当該現在位置座標に自装置の通信用IDを付加して自車両についての通信対象情報を生成し、当該通信対象情報を含むビーコン信号を、無線部20を介して送信する。なお、通信用IDは、例えば、コンピュータである情報処理部50が備える不揮発性メモリ(不図示)に予め記憶させておき、対象情報取得部504が、通信対象情報を生成する際に読み出すものとすることができる。
上記ビーコン信号は、操作表示部30を介してユーザからの動作命令が入力されたことに応じて送信されるものとしてもよいし、ユーザからの入力によらず所定の時間間隔で送信されるものとしてもよい。あるいは、他車両等からビーコン信号を受信したことに応じて送信されるものとしてもよい。
また、対象情報取得部504は、他車両が備える車両用通信装置10が送信したビーコン信号を受信して、当該ビーコン信号に含まれた当該他車両の通信対象情報を取得することにより、自車両周辺に存在する他車両の通信対象情報を収集し、当該収集した通信対象情報に基づき、自車両の周辺に存在する他車両の位置座標と通信用IDとを含む周辺対象情報を、記憶部40に記憶させる。
なお、上記通信対象情報の収集の対象は、車両用通信装置10を備える他車両に限らず、位置情報と通信用IDとを含むビーコン信号を発する限り、任意の装置を備えた他車両または施設を対象とすることができる。以下、このようなビーコン信号を発する対象(本実施例では、他車両又は施設)を、「個別通信対象」と称する。
図2は、対象情報取得部504が記憶部40に記憶させる周辺対象情報の一例を示す図である。
図示の例では、周辺対象情報は表形式で構成されており、第1列(最左列)には個別通信対象である他車両又は施設の位置座標(緯度・経度)が示され、第2列に当該個別通信対象の通信用IDが示されている。なお、図示の(a1)〜(a6)、(b1)〜(b6)(c1)〜(c6)は、緯度・経度を表わす数値を示している。
これにより、第1列に示された位置に存在する個別通信対象の通信用IDが、第2列を参照することにより特定される。なお、通信対象情報および周辺対象情報には、位置情報および通信用IDのほか、当該個別通信対象のカテゴリ(施設/車両の区別)や、施設名・車両名(例えば、ニックネーム)など、他の情報を含ませてもよい。
次に、通信対象表示部506(図1)は、記憶部40が記憶する地図情報を参照して、自車両周辺の地図を操作表示部30に表示すると共に、記憶部40が記憶する周辺対象情報(図2)に含まれる緯度・経度を参照して、操作表示部30に表示した地図上の、当該緯度・経度に対応する位置に、個別通信対象を表わすアイコンを表示する。
図3は、通信対象表示部506が操作表示部30に表示する、個別通信対象の2つの表示例を示す図であり、図3(a)は第1の表示例、図3(b)は第2の表示例である。
図3(a)の例では、市街地の地図上に、自車両60が三角形のアイコンで表示され、個別通信対象である他車両61a〜61bが長丸のアイコンで表示されている。これに対し、ユーザは、指差しマーク62で示すように、例えば所望の個別通信対象61bを押下することにより、当該個別通信対象61bを通信相手として選択することができる。図3(a)のように、地図上に個別通信対象を表示した場合には、ユーザは自車両60と個別通信対象61a〜61cとの位置関係を直感的に知ることができるだけでなく、道路の接続状態や建物(例えば図示63a、63b)の配置をも把握して、例えば、建物の影から接近する他車両を通信相手として適切に選択して、警告メッセージ等を送信することができる。
図3(b)の例では、図3(a)の例と同様に、自車両60を示す三角形のアイコンと、個別通信対象61a〜61cを示す長丸のアイコンが表示されている。ただし、図3(a)と異なり、図3(b)では、地図表示が省かれており、図示中央に自車両60を示す三角形が表示され、レーダー画面のように、当該三角形を中心とする同心円により自車両60を中心とする種々の距離位置が表示されている。これにより、ユーザは、市街地の構成に囚われることなく、個別通信対象61d〜61fである他車両の遠近や方角をより正確に把握することができ、当該表示の時々刻々の変化から他車両の進行方向をも容易に把握することができる。その結果、自車両と他車両との間の相対的な動きを直感的に把握して、例えば、通り過ぎて離れていく他車両を通信相手として的確に選択することができる。
次に、選択検知部508(図1)は、通信対象表示部506が操作表示部30に表示した個別通信対象に対し、ユーザが操作表示部30のタッチパネル(不図示)を押下等することにより一つ又は複数の個別通信対象を選択したことに応じて、ユーザの押下位置を検出し、選択された個別通信対象の位置座標(緯度・経度)を特定して、当該特定した位置座標を通信処理部510に出力する。
通信処理部510は、記憶部40が記憶する周辺対象情報を参照し、選択検知部508から出力された個別通信対象の位置座標に対応する通信用IDを特定し、当該特定した通信用IDを用いて、ユーザが選択した個別通信対象との通信を確立する。なお、この通信の確立は、所定の通信プロトコルに従って行われる。
次に、車両用通信装置10の動作手順について説明する。
本実施例に係る車両用通信装置10は、電源が投入されると、以下の処理を実行する。
(1)ビーコン送信処理
自車両の現在位置座標と通信用IDとにより自車両についての通信対象情報を生成し、当該通信対象情報を含むビーコン信号を周囲に送信する処理である。本処理は、車両用通信装置10の電源投入後、他の処理と並行に、所定の時間間隔で実行される。
(2)対象情報表示処理
本処理では、個別通信対象である他車両又は施設がビーコン信号を送信するごとに、当該ビーコン信号を受信して、当該ビーコン信号に含まれた通信対象情報に基づき周辺対象情報を作成又は更新すると共に、最新の周辺対象情報に基づいて、自車両周辺に存在する各個別通信対象を操作表示部30に表示する。
(3)通信処理
対象情報表示処理により操作表示部30に表示された個別通信対象に対し、ユーザが所望の個別通信対象を選択したことに応じて、記憶部40が記憶する周辺対象情報に基づき、当該選択された個別通信対象の位置座標に対応する通信用IDを特定し、当該特定した通信用IDを用いて上記選択された個別通信対象との通信を行う処理である。
以下、上記(1)〜(3)の動作手順について順に説明する。
〔ビーコン送信処理〕
まず、ビーコン送信処理の動作手順について、図4に示すフロー図を用いて説明する。本処理は、車両用通信装置10の電源投入後に、所定の時間間隔で、他の処理と並行して実行される。
処理を開始すると、まず、対象情報取得部504が、自車位置取得部502により自車両の現在位置座標を取得すると共に(S101)、情報処理部50に備える不揮発性メモリ(不図示)が記憶する自装置の通信用IDを読み出して(S102)、上記取得した位置座標と通信用IDを含む通信対象情報を生成する(S103)。
続いて、対象情報取得部504は、上記生成した通信対象情報を無線部20に渡し、無線部20は、対象情報取得部504から受け取った通信対象情報を含むビーコン信号を自車両の周囲に送信して(S104)、処理を終了する。
〔対象情報表示処理〕
次に、対象情報表示処理の動作手順について、図5に示すフロー図を用いて説明する。
本処理は、車両用通信装置10の電源投入により動作を開始し、他の処理と並行して実行される。
処理を開始すると、まず、無線部20は、個別通信対象からのビーコン信号を受信したか否かを判断し(S201)、受信していないときは(S201、No)、ステップS201に戻って、ビーコン信号の受信を待機する。
一方、ビーコン信号を受信したときは(S201、Yes)、無線部20は、当該受信したビーコン信号を対象情報取得部504に渡し、対象情報取得部504は、無線部20から受け取ったビーコン信号に含まれた通信対象情報から、当該ビーコン信号を送信した個別通信対象の位置座標と通信用IDとを抽出する(S202)。
そして、記憶部40に未だ周辺対象情報が記憶されていないときは、当該抽出した位置座標と通信用IDにより周辺対象情報を生成して記憶部40に記憶し、記憶部40に周辺対象情報が既に記憶されているときは、当該周辺対象情報を上記抽出した位置座標と通信用IDにより更新する(S203)。
次に、通信対象表示部506は、自車位置取得部502により自車両の現在位置座標を取得すると共に、記憶部40が記憶する周辺対象情報を参照し、自車両の現在位置から所定の距離範囲にある個別通信対象の座標を特定して(S204)、当該特定した個別通信対象を示すアイコンを、操作表示部30の表示画面上の対応する位置に表示した後(S205)、ステップS201に戻って処理を繰り返す。なお、本処理は、車両用通信装置10の電源が断となったときに処理を終了する。
ここで、ステップS205において操作表示部30の表示画面上に表示される地理的範囲は、個別通信対象を示す所定の大きさのアイコンが、互いに重ならない程度の縮尺をもって表示できる範囲とすることができる。
〔通信処理〕
次に、通信処理の動作手順について、図6に示すフロー図を用いて説明する。
本処理は、車両用通信装置10の電源投入後、上述の対象情報表示処理(図5)により操作表示部30への個別通信対象の表示が開始された後、すなわち、通信対象表示部506が初めてステップS205(図5)を実行したときに動作を開始する。また、本処理は、他の処理と並行に実行される。
処理を開始すると、まず、選択検知部508は、操作表示部30に表示された個別通信対象のいずれかが、ユーザにより選択されたか否かを判断する(S301)。ここで、操作表示部30に表示された個別通信対象の選択は、例えば、操作表示部30に表示された個別通信対象に対し、ユーザが、所望の個別通信対象のアイコン(すなわち、自車両周辺の所望の位置座標に存在する個別通信対象に対応して、操作表示部30上の対応する位置に表示された、個別通信対象を示すアイコン)を押下することにより、行われる。なお、個別通信対象を示すアイコンの選択は、本実施形態のようにタッチパネルの押下に限らず、マウス等のポインティングデバイスのクリック操作によるもとのしてもよいし、例えば各個別通信対象の表示に個別の番号を添えるものとして、当該番号を選択および決定するための選択・決定スイッチを用いるものとしてもよい。
次に、ステップS301において、いずれの個別通信対象も選択されていないときは(S301、No)、ステップS301を繰り返して、いずれかの個別通信対象が選択されるのを待機する。一方、いずれかの個別通信対象が選択されたときは(S301、Yes)、当該選択された個別通信対象の操作表示部30上の座標から、当該選択された個別通信対象の緯度・経度を特定する(S302)。この特定は、例えば、通信対象表示部506から、操作表示部30に表示した地図表示の緯度・経度範囲や縮尺に関する情報を取得し、当該取得した情報に基づいて、操作表示部30上の座標を換算することにより行うことができる。上記特定された緯度・経度は、選択検知部508から通信処理部510に出力される。
次に、通信処理部510は、記憶部40が記憶する周辺対象情報を参照し、上記特定された緯度・経度に関連付けて記憶されている通信用IDを特定して(S303)、当該特定した通信用IDにより、上記選択された個別通信対象と通信を確立した後(S304)、所望の通信を行って(S305)、処理を終了する。なお、所望の通信とは、例えば、予め定めたメッセージの送受信や、音声あるいはデータの送受信とすることができる。
ここで、ステップS305において行う所望の通信の例を、以下に示す。
(i)ソフトウェア・クラクション
個別通信対象として選択した他車両に対して、予めその意味が定義された信号、例えば特定の命令コードを送信し、当該命令コードを受信した当該他車両では、当該命令コードに応じて車両内に備えたスピーカから警音あるいは警告メッセージを発するものとすることができる。これにより、ユーザは、例えば自車両が優先道を走行中に、操作表示部30上の個別通信対象の表示により当該優先道と交差する非優先道から飛び出してきそうな他車両の存在を認識したときは、当該他車両を個別通信対象として選択して、当該他車両に対し自車両の存在を示す警告を、通信を介して発することができる。その結果、警告対象でない周囲車両にとっては雑音となるクラクションを鳴らさずにすませることができ、また、警告対象である他車両が車内で大音量を流している等により当該他車両の運転者にクラクションが聞こえない場合や、クラクションが聞こえても自分宛かどうかわからない場合などにも、当該他車両の運転者に確実に警告を伝えることができる。
(ii)ソフトウェア・サンキューハザード
他車両に道を譲ってもらったときなどに、当該他車両を個別通信対象として選択して特定の命令コードを送信し、当該命令コードを受信した当該他車両では、当該命令コードに応じて、車両内に備えたスピーカから感謝を表すメッセージを発するものとすることができる。
道を譲ってもらったときなどにハザードランプを点灯するサンキューハザードは、ハザードランプの使い方としては違法であるため、これに代わって運転者の意思を伝える何らかの方法があれば便宜である。上記のソフトウェア・サンキューハザードは、ハザードランプの使用に代えて、操作表示部30上の個別通信対象の表示に基づいて相手車両を確実に選択しつつ運転者の意思を伝えることができ、相手車両のドライバーが自車両のハザードランプを見ていない場合にも感謝の意を確実に通知することができることから、運転者の意思伝達を図る有効な手段となる。
(iii)その他の意思表示
例えば、狭い道路での対向通行の際や、高速道路のインターチェンジ等での合流等の際に、他車両に道を譲る場合には、操作表示部30上の個別通信対象の表示に基づいて当該他車両を確実に選択して、道を譲る旨の通知を行うことができる。これにより、相手車両の運転者の身振り手振りが見えない夜間や遮蔽物が存在する合流路の場合にも、道を譲る意図を相手車両の運転者に伝えることができる。
また、例えば、通行止めを引き返す際に、すれ違う他車両を個別通信対象として選択して、当該他車両に通行止めである旨を通知することもできる。
さらに、知り合いが乗車する他車両を見つけた際に、当該他車両を個別通信対象として選択して、あいさつなどを送ることもできる。
なお、上記のような意思表示や通知、あいさつなどは、予めその意味が定義された信号、例えば上述のような特定の命令コードを他車両に向けて送信し、当該命令コードを受信した他車両において、当該命令コードに応じた所定の定型メッセージをスピーカ等から再生するものとしてもよいし、情報を送信する車両において、予め設定した定型メッセージやフリーメッセージを選択して、当該メッセージ自体を他車両に向けて送信するものとしてもよい。
(iv)店舗への遠隔発注
ドライブスルーなどを実施している店舗を個別通信対象として選択し、当該店舗に対してメニュー情報の送信を要求したり、商品の発注データ(商品コードや数量等)を送信するものとすることができる。これにより、発注データを受信した店舗は、顧客車両が到着するまでの間に発注された商品を準備することができ、顧客車両は、店舗への到着と同時に商品を受け取ることができるので、ドライブスルーの混雑が緩和される。
なお、本実施形態においては、車両用通信装置10は一つの装置として構成されているものとしたが、これに限らず、図1に示す各部(各構成要素)を含んで構成される限りにおいて、車両用通信装置10を他の形態(例えば、複数の装置から成るシステム)として構成することもできる。例えば、操作表示部30と通信対象表示部506と選択検知部508とをカーナビゲーション装置に備え、無線部20と対象情報取得部504と自車位置取得部502とを通信装置に備えて、当該カーナビゲーション装置と、当該通信装置と、通信処理部510を備えた処理装置と、記憶部40を備えた記憶装置とにより、車両用通信装置10を、システムとして構成してもよい。この場合には、上記カーナビゲーション装置にユーザが個別通信対象の表示を指示する命令を入力することにより、図4〜6に示した各処理が実行されることとなる。
次に、本発明の第1の実施形態に係る車両用通信装置の変形例について説明する。
第1の変形例では、対象情報表示処理のステップS205(図5)において個別通信対象を操作表示部30に表示する際に、通信対象表示部506は、地図表示と個別通信対象を表わすアイコンの表示に代えて、自車両に対する各個別通信対象の相対的な位置又は方向に関する情報のリストを表示する。
図7は、本変形例における個別通信対象の表示の一例を示す図である。図7に示す例では、操作表示部30の表示画面32上に、各個別通信対象を示す表示320〜324がリスト形式で表示されており、各表示320〜324には、自車両から見た当該個別通信対象の方向(図示の矢印)と距離、および通信用IDが、それぞれ表示されている。本表示に対しユーザは、スクロールバー325を操作することにより、表示されていない個別通信対象の表示をも表示させつつ、所望の方角および距離にある個別通信対象の表示(例えば表示320)を押下することにより、当該個別通信対象を選択することができる。
本変形例によれば、図3に示すような図形表示の場合よりも、より多くの個別通信対象をスクロール可能なリストにより表示することができ、より多くの個別通信対象の中から所望の個別通信対象を選択することができる。また、距離や方角をキーとして当該リストを並び替えることにより、個別通信対象の選択をより容易にすることもできる。
次に、第1の実施形態に係る車両用通信装置の第2の変形例について説明する。
第2の変形例では、対象情報表示処理のステップS205(図5)において個別通信対象を操作表示部30に表示する際に、通信対象表示部506は、ステップS204(図5)で特定された個別通信対象のうち、所定の条件に合致する個別通信対象のみを、操作表示部30に表示する。
本変形例によれば、個別通信対象の選択範囲を予め絞り込むことができ、所望の個別通信対象をより容易に特定して選択することができる。
例えば、車両用通信装置10を用いて上述のソフトウェア・クラクションを実行する場合には、上記所定の条件を“自車両が走行する道路上又は当該道路の前方の交差点に接続する道路上にある個別通信対象”とすれば、警告を発する相手車両を、操作表示部30の表示画面上においてより容易に特定し選択することができる。なお、個別通信対象が自車両が走行する道路上又は当該道路の前方の交差点に接続する道路上に存在するか否かは、例えば、通信対象表示部506が、記憶部40が記憶する地図情報を参照して判断することができる。
次に、第1の実施形態に係る車両用通信装置の第3の変形例について説明する。
第3の変形例では、通信処理(図6)のステップS305において、通信処理部510は、現在選択されている個別通信対象に対し、当該個別通信対象とは異なる他の車両又は施設に宛てたメッセージ等を送信し、当該個別通信対象に当該メッセージ等の転送を委託するものとする。すなわち、予めその通信用IDが判っている特定の車両や施設に対するメッセージ等に、当該通信用IDを付加して通信情報(転送用通信情報)を生成し、当該転送用通信情報を、現在選択されている個別通信対象に送信して、当該個別通信対象に上記メッセージ等の転送を委託するのである。
また、上記転送用通信情報を受信した個別通信対象の車両用通信装置10は、当該転送用通信情報から通信用IDとメッセージ等を抽出し、記憶部40が記憶する周辺対象情報に当該抽出した通信用IDが含まれていることを条件として、当該抽出した通信用IDを用いて当該抽出したメッセージ等を上記特定の車両や施設に向けて送信、すなわち転送するものとする。
本変形例によれば、例えば市街地を走行中に建物による電波遮蔽等によって特定の車両や施設との通信が一時的に不可能となった場合でも、車両用通信装置10を備えた他の車両を介して、当該通信を行うことができる。
具体的には、上述の通信処理(図6)のステップ305において、通信処理部510は、特定の車両や施設に向けたメッセージ等に当該車両や施設の通信用IDを付加した転送用通信情報を生成して、ステップS304により通信を確立した個別通信対象に、当該生成した転送用通信情報を送信する。
また、車両用通信装置10は、図4〜図6に示す処理に加えて、上記転送用通信情報を受信したときに、当該通信情報に含まれるメッセージ等を転送するための転送処理(図8)を実行する。
上記転送処理の動作手順について、図8に示すフロー図を用いて説明する。本処理は、車両用通信装置10の電源投入後に、他の処理と並行に実行される。
処理を開始すると、まず、通信処理部510は、転送用通信情報を受信したか否かを判断し(S401)、受信していないときは(S401,No)、ステップS401を繰り返して、転送用通信情報が受信されるのを待機する。
一方、転送用通信情報を受信したときは(S401、Yes)、通信処理部510は、受信した転送用通信情報から通信用IDとメッセージ等を抽出して(S402)、抽出した通信用IDが、記憶部40が記憶する周辺対象情報に含まれているか否かを判断する(S403)。そして、上記抽出した通信用IDが周辺対象情報に含まれているときは(S403、Yes)、当該通信用IDを用いて、上記抽出したメッセージ等を転送した後(S404)、ステップS401に戻って処理を繰り返す。一方、上記抽出した通信用IDが周辺対象情報に含まれていないときは(S403、No)、転送用通信情報の送信元に対し、転送不可能である旨のメッセージを送信した後(S405)、ステップS401に戻って処理を繰り返す。なお、送信元の通信用IDは、例えば、転送用通信情報の受信(ステップS401)に際して一般的に実行される通信プロトコルにおいて取得される。また、本処理は、車両用通信装置10の電源が断になったときに終了する。
次に、本車両用通信装置の第2の実施形態について説明する。
複数台の車両がグループとなって同一の目的地へ移動する場合、経路途中ではぐれても当該目的地へ到着できるように、各車両のナビゲーション装置で目的地を設定することが多いが、この設定操作は煩雑となることが多い。例えば、各車両に搭載されているナビゲーション装置のメーカや地図データのバージョンが異なれば、一の車両のナビゲーション装置では目的地の施設が表示されるが他の車両のナビゲーション装置では表示されない場合が生じ得る。この場合、目的地の施設が表示されないナビゲーション装置において目的地を設定しようとすると、入力量の多いマップコードや住所を確認し、これをユーザが手作業で入力することとなる。
また、同じ名前の施設が多数ある場合にはどれが目的地の施設なのかを住所や地図で確認することとなる。このような場合、各車両において入力された目的地が同一であるか否かの確認を怠ると、いずれかの車両において目的地入力が誤っていた場合には、当該車両は他の車両とは異なる場所へ進んで行ってしまうこととなる。このため、場合によっては上記車両グループの中の当該目的地を良く知るメンバの一人が、目的地入力の正誤を確認すべく各車両を回らなければならない事態が生じ得る。
したがって、このような煩雑な作業を避けて情報を共有するため、上記グループに属する車両を簡易に特定して、当該グループの中の1台の車両におい設定された目的地情報を当該グループ内の他の車両へ送信することができると便宜である。
以下に示す第2の実施形態に係る車両用通信装置は、第1の実施形態に係る車両用通信装置10の機能に加えて、操作表示部30に表示された他車両から特定の車両又は車両群が選択されたことに応じ、自車両に搭載されたナビゲーション装置と連携して、当該ナビゲーション装置に設定されている目的地情報や当該目的地までの経路情報(ナビゲーション情報)を、上記選択された車両又は車両群へ送信する機能を有する。
本実施形態によれば、車両グループが同一の目的地に向かって走行する場合において当該車両グループの各車両が機種やバージョンの異なるナビゲーション装置を搭載する場合であっても、各車両において各ナビゲーション装置に応じた入力方法でいちいち目的地を設定することなく、当該車両グループを構成する一の車両から他の車両に向けて目的地情報を送信して、全車両のナビゲーション装置に対し同一の目的地を設定することができる。
図9は、第2の実施形態に係る車両用通信装置10´の構成を示すブロック図である。なお、図1に示す第1の実施形態に係る車両用通信装置10と同じ構成部分については、図1において用いた符号と同じ符号を用いて示す。また、図1と同じ構成部分については、図1についての説明を援用する。
本車両用通信装置10´は、情報処理部50´を備える。情報処理部50´は、第1の実施形態に係る車両用通信装置10の情報処理部50の構成に加えて、自車両に搭載されたナビゲーション装置(不図示)との通信を行う通信インタフェース512を備えている。また、情報処理部50´は、情報処理部50が備える選択検知部508及び通信処理部510に代えて、ユーザが操作表示部30に対して行う上記車両群の選択を検知する機能をさらに備えた選択検知部508´と、当該選択された車両群に対してナビゲーション情報を送信する機能をさらに備えた通信処理部510´とを備えている。
次に、本車両用通信装置10´の動作手順について説明する。本車両用通信装置10´は、上述した第1の実施形態に係る車両用通信装置10が実行する「ビーコン送信処理」、「対象情報表示処理」、及び「通信処理」に加えて、選択された車両又は車両群に対してナビゲーション情報を送信する処理(以下、「ナビ情報送信処理」という)を行う。
〔ナビ情報送信処理〕
以下、本車両通信装置10´が行うナビ情報送信処理について説明する。
本処理は、車両用通信装置10の電源投入後、上述した対象情報表示処理(図5)により操作表示部30への個別通信対象の表示が開始された後、すなわち、通信対象表示部506が初めてステップS205(図5)を実行した後に、例えば操作表示部30に表示される本処理専用の起動ボタンを押下することにより開始する。
図10は、上記起動ボタンの表示を含む操作表示部30の表示画面例を示す図である。この表示画面例では、操作表示部30に表示される表示画面70の中の領域71に、自車両を示す三角形のアイコン72と、自車両の周辺に存在する8台の他車両73との位置関係が表示されている。また、表示画面70の領域71の右側には5つの操作ボタン74a〜74eが表示されており、「ナビ情報送信」と表示された操作ボタン74aがナビ情報送信処理専用の起動ボタンとなっている。また、操作ボタン74bとして、ユーザが車両選択操作を終了して当該操作により選択した車両を確定するための「確定」ボタンも表示されている。以下に示すナビ情報送信処理は、例えば「ナビ情報送信」ボタン74aを押下することにより開始する。なお、本処理は、他の処理と並行に実行される。
図11は、ナビ情報送信処理の動作手順を示すフロー図である。
ナビ情報送信処理を開始すると、まず、選択検知部508´は、「確定」ボタン74bが押下されたか否かを判断し(S311)、押下されていないときは(S311、No)、操作表示部30に表示された個別通信対象のいずれかがユーザにより選択されたか否かを判断する(S312)。なお、ステップS312における処理は、既に述べた図6のステップS301における処理と同様である。
そして、ステップS312において、いずれの個別通信対象も選択されていないときは(S312、No)、ステップS312を繰り返して、いずれかの個別通信対象が選択されるのを待機する。一方、いずれかの個別通信対象が選択されたときは(S312、Yes)、当該選択された個別通信対象を記憶し、当該個別通信対象のアイコンの色を変更して(S313)、ステップS311に戻って処理を繰り返す。これにより、ユーザは、所望の数の個別通信対象を続けて選択することができる。なお、ユーザが操作誤り等により意図しない個別通信対象を選択してしまった場合には、例えば、当該個別通信対象のアイコンを再度押下することにより、当該個別通信対象の選択を解除するものとすることができる。
一方、ステップS311において「確定」ボタン74bが押下されたときは(S311、Yes)、現在選択されアイコンの色が変更されている全ての個別通信対象について、操作表示部30における座標から、当該選択された各個別通信対象の緯度・経度を特定する(S314)。なお、当該緯度・経度の特定は、既に述べた図6のステップS302における処理と同様である。
次に、通信処理部510は、記憶部40が記憶する周辺対象情報を参照し、上記特定した緯度・経度から、上記選択された各個別通信対象の通信用IDを特定して(S315)、当該特定した通信用IDにより、上記選択された各個別通信対象との通信を確立する(S316)。
続いて、通信処理部510は、通信インタフェース512を介してナビゲーション装置から所定のナビゲーション情報を取得して(S317)、当該ナビゲーション情報を、ステップS316において通信を確立した各個別通信対象へ送信し(S318)、処理を終了する。送信されたナビゲーション情報は、個別通信対象である各車両において受信され、当該各車両に搭載されたナビゲーション装置の設定に用いられる。
上述したように、ナビゲーション情報には、目的地情報や経路情報を含めることができる。例えば、目的地情報として当該目的地の名前(施設名等)、住所、座標、マップコードを含めることができる。この場合、例えば、ユーザが自車両のナビゲーション装置に対し施設名により入力した目的地を、当該ナビゲーション装置が、当該目的地の住所や座標、マップコードなど、他車両のナビゲーション装置において共通的に使用できる情報に変換し、当該変換された上記情報を、車両用通信装置10´が、各個別通信対象へ送信するものとすることができる。
また、上記ナビゲーション情報には、経路情報として高速利用の有無や通過地点などの情報を含めることができる。このような経路情報を含めることにより、車両グループの各車両は、目的地までの途中経路において他の車両からはぐれてしまうことがさらに少なくなる。
さらに、上述したように、各車両が送信する通信対象情報の中に、通信用識別情報として当該車両のニックネームを含め、対象情報表示処理(図5)において各車両(個別通信対象)を表示する際に当該車両のネックネームを併せて表示するものとすれば、車両グループに属する他車両の選択がより容易となる。
以上、説明したように、第1及び第2の本実施形態に係る車両用通信装置は、ビーコン信号により自車周辺に存在する車両や施設の位置座標および通信用IDを収集し、各個別通信対象をその位置についての情報と共に表示する。これにより、ユーザは、所望の個別通信対象をその位置に基づいて直感的に選択することができ、通信用IDの入力や位置座標の入力にかかる手間を省いて、所望の通信相手との通信を容易に確立することができる。
10・・・車両用通信装置、20・・・無線部、30・・・操作表示部、40・・・記憶部、50・・・情報処理部、502・・・自車位置取得部、504・・・対象情報取得部、506・・・通信対象表示部、508・・・選択検知部、510・・・通信処理部、512・・・通信インタフェース。

Claims (10)

  1. 車両において用いられる車両用通信装置であって、
    コンピュータを備えた処理部を有し、
    前記処理部は、
    前記他の車両又は施設との通信により、当該他の車両又は施設についての、位置を示す位置情報と通信用識別情報とを含む通信対象情報を取得し、
    前記取得した通信対象情報に基づき、前記他の車両又は施設を、個別に通信可能な個別通信対象として、当該他の車両又は施設の位置を示す情報と共に、表示部に表示し、
    前記表示された個別通信対象が選択されたことに応じて、前記取得した通信対象情報に含まれる通信用識別情報に基づき、当該選択された個別通信対象との通信を確立するよう構成されている、
    車両用通信装置。
  2. 請求項1に記載された車両用通信装置において、
    前記処理部は、前記個別通信対象である前記他の車両又は施設について取得した前記通信対象情報に基づき、前記個別通信対象を表示する際に、当該個別通信対象の自車両に対する相対的な位置又は方向に関する情報を含めて前記表示部に表示する、
    車両用通信装置。
  3. 請求項1に記載された車両用通信装置において、
    前記処理部は、前記表示部に自車両周辺の地図を表示し、前記他の車両又は施設について取得した前記通信対象情報に基づき、前記他の車両又は施設を前記地図上の対応する位置に前記個別通信対象として表示する、車両用通信装置。
  4. 請求項1ないし3に記載された車両用通信装置において、
    前記処理部は、通信を確立した前記個別通信対象に対し、予め意味が定義された信号を送信する、車両用通信装置。
  5. 請求項1ないし3に記載された車両用通信装置において、
    前記処理部は、通信を確立した前記個別通信対象に対し、予め定められたメッセージを送信する、車両用通信装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載された車両用通信装置において、
    前記処理部は、他の車両又は施設から個別通信対象に向けて送信された情報を受信して、当該受信した情報に含まれる前記個別通信対象の通信用識別情報を抽出し、前記抽出された通信用識別情報を含む通信対象情報を受信していることを条件として、前記受信した情報を前記個別通信対象に向けて送信する、車両用通信装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載された車両用通信装置において、
    前記個別通信対象は車両であり、
    前記処理部は、前記表示部に表示された一つ又は複数の個別通信対象である車両が選択されたことに応じて、当該選択された各車両との通信を確立し、当該選択されたすべての車両に対し共通の情報を送信する、車両用通信装置。
  8. 請求項7に記載された車両用通信装置において、
    前記共通の情報は、自車両及び前記選択された車両において共通的に搭載された同種の装備についての設定情報である、車両用通信装置。
  9. 請求項8に記載された車両用通信装置において、
    前記装備はナビゲーション装置である、車両用通信装置。
  10. 請求項9に記載された車両用通信装置において、
    前記共通の情報は、目的地を規定する情報を含むか、又は、目的地を規定する情報と当該目的地までの経路を規定する情報と含むものである、車両用通信装置。
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