JP2014034192A - 液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体供給チューブを装置の外部と内部との間に引き回しても、カバー部材を閉じた状態に保持できる液体噴射装置を提供する。
【解決手段】第1プリンターの筐体12Hの前面部に形成された挿通孔12cからインク供給チューブ40が挿入され、筐体12H内を主走査方向に配線されたフレキシブルフラットケーブル60に沿って引き回されている。第1プリンター11Aは前方へ突出形成された筐体部分である収容部を備え、この収容部に着脱可能に収容された給紙カセットは前方へ突出する状態にある。挿通孔12cは収容部を避けた位置に形成されている。
【選択図】図4
【解決手段】第1プリンターの筐体12Hの前面部に形成された挿通孔12cからインク供給チューブ40が挿入され、筐体12H内を主走査方向に配線されたフレキシブルフラットケーブル60に沿って引き回されている。第1プリンター11Aは前方へ突出形成された筐体部分である収容部を備え、この収容部に着脱可能に収容された給紙カセットは前方へ突出する状態にある。挿通孔12cは収容部を避けた位置に形成されている。
【選択図】図4
Description
本発明は、媒体に対して液体を噴射する液体噴射装置に関する。
従来から、液体噴射装置の一種として、液体噴射ヘッドから用紙等の媒体に対してインクを噴射することにより印刷(記録)を行うインクジェット式のプリンターが知られている。そして、このようなプリンターにおいて、比較的大量の印刷を行う場合に液体噴射ヘッドへ連続的に安定してインクを供給するために、インクの収容容量が比較的大きなインクタンクからインク供給チューブを通じてインクカートリッジにインクを供給する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような構成のプリンターでは、本体ハウジングの内側を走査方向に移動可能なキャリッジに液体噴射ヘッドが搭載されている。そして、本体ハウジングの外側に設けられたインクタンクから延びるインク供給チューブが、本体ハウジングの上側の開口部を通じてキャリッジの移動領域に挿入され、キャリッジに搭載されたインクカートリッジに接続される。この場合、インク供給チューブは、本体ハウジングの上側の開口部を横切るように設けられた固定部材によって長さ方向の途中部分が固定されることにより、インク供給チューブにおいてキャリッジの移動領域に挿入される端部がインクカートリッジに導かれる。
ところで、通常、プリンターには、本体ハウジング上面の開口部を開閉可能なカバー部材が設けられている。上記のプリンターでは、開口部を横切って設けられている専用の固定部材に支持されたインク供給チューブは本体ハウジングとカバー部材との間に介在することになり、その介在したインク供給チューブによりカバー部材が閉じられなくなる。しかし、インクミスト等の装置外への排出および騒音などを抑えるうえで、カバー部材を閉じた状態で印刷動作が行われることが望ましい。また、カバー部材が本体ハウジングの開口部を閉じた状態にあることを検知するときに限り、印刷動作が許可される構成の液体噴射装置においては、本体ハウジングとカバー部材との間に介在したインク供給チューブによりカバー部材が閉じた状態にならない場合、印刷動作が行えなくなるという問題も発生する。もちろん、この種の検知機能を備えない機種においても、印刷動作時に本体ハウジングとカバー部材との間に隙間ができることに起因するインクミスト漏れあるいは騒音などの問題は同様に当てはまる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、液体供給チューブを装置の外部と内部との間に引き回しても、カバー部材を閉じた状態に保持できる液体噴射装置を提供することにある。
上記課題を解決する液体噴射装置は、ターゲットに対して液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドを備えたキャリッジが移動可能に配置されるとともに、前記キャリッジの移動領域の少なくとも一部を露呈させる開口部が形成された筐体部と、前記液体を収容した状態で前記筐体部の外側に位置する液体収容部と、前記液体収容部から前記液体噴射ヘッドへ供給される前記液体が流動可能な液体供給チューブと、前記筐体部に前記液体供給チューブを挿通可能に形成された挿通部と、前記ターゲットを収容可能な給送カセットが前記ターゲットの排出方向へ突出形成された筐体部分に着脱可能に収容されることで前記筐体部分と共に前記排出方向へ突出する状態に設けられる給送カセット部と、前記給送カセット部よりも上方位置において下側が上側よりも前記排出方向側へ突出する傾斜面を呈する筐体部分の当該傾斜面に設けられた操作パネル部と、前記液体噴射ヘッドに接続されるとともに前記キャリッジの移動に伴って追従変形する変形可動部を有するフレキシブルフラットケーブルと、を備え、前記挿通部を介して前記筐体部内に挿通された液体供給チューブは、前記フレキシブルフラットケーブルに沿って引き回されて前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給可能な状態で前記キャリッジに接続されている。
この構成によれば、液体供給チューブを装置の外部と内部との間に引き回しても、カバー部材を閉じた状態に保持できる。また、液体供給チューブは、チューブと同様に可撓性を有する長尺状の部材であるとともに同じキャリッジに接続されるフレキシブルフラットケーブルに沿って引き回されているので、液体供給チューブの引き回し経路(スペース)を確保し易い。
上記液体噴射装置において、前記筐体部内に挿通された前記液体供給チューブは、前記筐体部内において前記フレキシブルフラットケーブルの上側に引き回されていることが好ましい。
この構成によれば、液体供給チューブとフレキシブルフラットケーブルとがキャリッジの移動に追従して変形しても、両者が重なって配置される構成に比べ互いが接触し難くなる。
上記液体噴射装置においては、前記筐体部内に挿通された前記液体供給チューブは、前記フレキシブルフラットケーブルと前記筐体との隙間を通って引き回されていることが好ましい。
この構成によれば、液体供給チューブを、フレキシブルフラットケーブルと筐体との隙間を利用して引き回されているので、液体供給チューブの引き回し経路を比較的確保できる。
上記液体噴射装置においては、前記挿通部は、前記筐体部において前記給送カセットが着脱可能に収容される筐体部の突出部分を避けた位置に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、液体供給部から挿通部に挿通されるまでの液体供給チューブの部分を、給送カセットが着脱可能に収容される筐体部の突出部分を避けて引き回すことができる。このため、液体供給チューブが給送カセットの着脱時に邪魔になりにくい。
この構成によれば、液体供給部から挿通部に挿通されるまでの液体供給チューブの部分を、給送カセットが着脱可能に収容される筐体部の突出部分を避けて引き回すことができる。このため、液体供給チューブが給送カセットの着脱時に邪魔になりにくい。
上記液体噴射装置において、前記フレキシブルフラットケーブルは前記筐体部内において前記キャリッジの移動機構とターゲット搬送方向に反対側の位置に当該キャリッジの移動方向に沿って配線されており、前記挿通部は、前記筐体部における前記ターゲットの排出口が形成された面部に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、キャリッジの移動機構とターゲット搬送方向に反対側の位置にキャリッジの移動方向に沿って配線されたフレキシブルフラットケーブルに沿うように、液体供給チューブは引き回されるので、移動機構に妨げられずその引き回しスペースを確保し易いうえ、液体供給チューブと移動機構との干渉の心配がない。
上記液体噴射装置において、前記操作パネル部は、前記筐体部の内側へ突出する操作パネルユニットを有し、前記挿通部は、前記筐体部において前記操作パネルユニットを避けた位置に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、挿通部から筐体部内に挿通された液体供給チューブは、筐体部内の操作パネルユニットを避けてフレキシブルフラットケーブルの近くに至る経路を確保できる。
上記液体噴射装置において、前記筐体部の開口部を開閉する方向に変位可能に設けられたカバー部材と、前記カバー部材が閉じた状態を検知する検知部と、前記検知部が前記カバー部材の閉状態を検知していない状態下では液体噴射動作を許可しない制御部と、を備えられていることが好ましい。
この構成によれば、カバー部材を閉じることができるので、制御部による液体噴射動作が許可され、液体噴射装置に液体噴射動作を行わせることができる。
上記液体噴射装置において、液体供給チューブは、前記キャリッジの移動に伴って追従変形する変形可動部を有し、当該変形可動部は、前記フレキシブルフラットケーブルの前記変形可動部に沿って引き回されていることが好ましい。
上記液体噴射装置において、液体供給チューブは、前記キャリッジの移動に伴って追従変形する変形可動部を有し、当該変形可動部は、前記フレキシブルフラットケーブルの前記変形可動部に沿って引き回されていることが好ましい。
この構成によれば、キャリッジの移動に伴って追従変形する液体供給チューブの変形可動部は、フレキシブルフラットケーブルの変形可動部と共に同じ方向へ変形するので、キャリッジの移動時にも液体供給チューブとフレキシブルフラットケーブルが互いに干渉しにくくなる。
上記液体噴射装置において、前記液体供給チューブはチューブ間を繋ぐ継手を介して複数のチューブが連結されていることが好ましい。
この構成によれば、複数のチューブを繋ぐことによって、液体供給チューブを引き回しに最適な長さに調節することができる。
この構成によれば、複数のチューブを繋ぐことによって、液体供給チューブを引き回しに最適な長さに調節することができる。
上記液体噴射装置において、前記液体供給チューブは一本または複数本備えられていることが好ましい。
この構成によれば、液体収容部の個数に応じた本数の液体供給チューブによって、それぞれの液体収容部から液体噴射ヘッドに液体を供給することができる。
この構成によれば、液体収容部の個数に応じた本数の液体供給チューブによって、それぞれの液体収容部から液体噴射ヘッドに液体を供給することができる。
(第1実施形態)
以下、液体噴射装置の第1実施形態として、液体の一例としてのインクを噴射する液体噴射ヘッドを備え、ターゲットの一例としての用紙にインクを噴射して文字や図形などを含む画像を印刷するインクジェット式のプリンターについて、図を参照して説明する。
以下、液体噴射装置の第1実施形態として、液体の一例としてのインクを噴射する液体噴射ヘッドを備え、ターゲットの一例としての用紙にインクを噴射して文字や図形などを含む画像を印刷するインクジェット式のプリンターについて、図を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態のプリンター11Aは、印刷機能を有する装置本体12からなる印刷機能部12A(プリンターユニット)と、装置本体12の上側に蓋部75とを備える。以下の説明では、後述する他の実施形態における複合機からなるプリンターと区別するため、このプリンターを第1プリンター11Aと呼ぶものとする。第1プリンター11Aは略直方体形状を呈する装置本体12と、この装置本体12とは別体で略直方体形状を呈する液体収容部の一例としてのインクタンク19Tとを有している。そして、第1プリンター11Aにおいて、装置本体12の外側に位置するインクタンク19Tからのインクが、筐体12H内に挿入されたインク供給チューブ40を通り、装置本体12内のキャリッジ21上のアダプターADを介して液体噴射ヘッド22へ供給される。
インクが供給される側の装置本体12(印刷機能部12A)は、印刷部20を内装する。印刷機能部12Aの反重力方向側となる上側に、カバー部材の一例としての蓋部75が配設される。蓋部75は一側端(後方側)に設けられたヒンジ75aを中心に回動(変位)して、開閉可能に構成されている。第1プリンター11Aの使用者が、例えばメンテナンスに際して蓋部75を持ち上げることが可能である。この持ち上げによって、印刷部20の上方に設けられ、印刷機能部12A内において往復移動可能に配置されたキャリッジ21の移動領域の少なくとも一部を露呈させる開口部12K(図3参照)が露出する。
インクが供給される側の装置本体12は、印刷部20を内装する筐体12Hを有する。カバー部材の一例としての蓋部75は、装置本体12の一側端(後方側)に設けられたヒンジ75aを中心に回動(変位)して、装置本体12に対してヒンジ75aとは反対側の前端部側(図3では手前端部側)が持ち上がる構成とされている。第1プリンター11Aの使用者が、例えばメンテナンスに際して蓋部75を持ち上げることが可能である。この持ち上げによって、印刷部20の上方に設けられ、印刷機能部12A内において往復移動可能に配置されたキャリッジ21の移動領域の少なくとも一部を露呈させる開口部12K(図3参照)が露出する。
さらに、装置本体12において蓋部75の後側には、手差し給紙機構35が設けられている。この手差し給紙機構35は、給紙トレイ35a(図2参照)を兼ねたカバー35eが後端部を中心に回動可能な開閉式であり、不使用時には図1に示すようにカバー35eが閉状態に保持される。閉状態におけるカバー35eの前端部には、凹状の把持部35fが形成され、使用者はこの把持部35fを把持してカバー35eを後方へ回動させることで、給紙トレイ35aが斜めに立ち上がった姿勢となる使用時の開状態にする(図2参照)。この手差し給紙機構35の開状態の構成については後述する。
また、装置本体12の下部には、用紙Pを複数枚重ねて収容可能な給紙カセット15が着脱可能に設けられている。この給紙カセット15に収容された用紙Pは、印刷機能部12A内に設けられた印刷部20へ後方から前方に向かって一枚ずつ給送され、給送された用紙Pに対して印刷部20により印刷が行われる。この印刷部20の構成は、基本的に第1実施形態における第1プリンター11Aのものと同様である。そして、印刷部20による印刷を終えた印刷済みの用紙Pは、装置本体12(印刷機能部12A)の前面に設けられた排紙口16から排紙される。
装置本体12(印刷機能部12A)において給紙カセット15の上側かつ排紙口16の下側となる位置には、排出トレイの一例としてのスタッカー17が収納されている。スタッカー17は、用紙Pの排出方向(搬送方向)に装置本体12から用紙Pのサイズに応じた長さだけ引きして使用される。
給紙カセット15及びスタッカー17が収容される収容凹部を幅方向中央部に有する収容部12Sは、用紙Pの排出方向(ここでは副走査方向Y)へ突出形成された筐体部分によって構成されている。このように収容部12Sを突出させているのは、印刷部20に必要な筐体12Hの副走査方向の長さよりも、給紙カセット15の副走査方向Yに必要な長さの方が長いためである。このため、給紙カセット15及びスタッカー17は、装置本体12から副走査方向Y(前方)に突出した状態で収容部12Sに前端面を揃えるように収容される。詳しくは、所定サイズ(一例としてA4判)の用紙Pを収容するために必要な給紙カセット15の副走査方向Yの長さに合わせて装置本体12の副走査方向Yの長さを決めると、装置本体12が大型化(底面積の増大)するため、これを少しでも避けるため、給紙カセット15の収容部分のみを突出させている。また、この給紙カセット15の突出した前面位置に合わせてスタッカー17の収納時の前面位置を決めているので、スタッカー17の引き出し時の突出長が比較的長く確保される。さらに、この突出によって、スタッカー17は把持部17aによって装置本体12から容易に引き出し可能となっている。このように、給紙カセット15を装置本体12の前面に着脱可能に設け、装置本体12の前面側からの給紙を可能にした構成の割に、第1プリンター11Aの大型化(特にプリンター底面積の増大)が比較的抑えられている。なお、本実施形態では、収容部12Sおよび給紙カセット15により、給送カセット部の一例が構成される。
一方、図1に示すように、装置本体12(印刷機能部12A)の上部には、印刷部20に印刷動作を実行させるなどの各種の操作を行うための操作パネル部18が配置されている。操作パネル部18は、その下側が上側よりも用紙Pの排出方向(つまり副走査方向Y)側へ突出する傾斜面を呈する筐体部分によって構成されている。そして、操作パネル部18の傾斜面上に操作ボタン18bは設けられている。操作ボタン18bには、例えば電源ボタンおよび印刷開始ボタンなどがある。操作パネル部18の操作面が手前下がりの傾斜面になっていることで、使用者にとって操作ボタン18bの操作性が良好に確保される。なお、蓋部75の回動先端部には、操作パネル部18と対応する部分に凹部75bが形成され、蓋部75を閉じた状態では凹部75bの存在により蓋部75と操作パネル部18との干渉が回避されるようになっている。
さて、本実施形態の第1プリンター11Aが備える印刷部20は、主走査方向Xに往復移動する移動体の一例としてのキャリッジ21を有し、このキャリッジ21にインクを噴射する液体噴射ヘッド22が備えられる。キャリッジ21は、主走査方向Xに沿って延在する板部材であるガイドフレーム30に案内されて、主走査方向Xに移動(往復移動)可能に配置されている。ガイドフレーム30は、主走査方向Xと直交する板部材の上下両側端部において部材が略U字形に折り曲げられることによって形成された上レール31Aと下レール31Bとを有している。キャリッジ21は、これら上レール31Aおよび下レール31Bによってその後端側が支持された状態で、主走査方向Xに往復移動する。そして、往復移動するキャリッジ21に備えられた液体噴射ヘッド22から、インク供給チューブ40によって供給されたインクが噴射され、用紙Pに対する印刷が行われる。
キャリッジ21は上方が開放された略四角箱形状を有し、その上部の凹状の被装着部には、インク供給チューブ40を介して供給されるインクを液体噴射ヘッド22へ中継するアダプターADが装着されている。キャリッジ21に装着されたアダプターADからインクが液体噴射ヘッド22へ供給される。したがって、インクタンク19Tからインクを供給するインク供給チューブ40がアダプターADに接続されることによって、インク供給チューブ40は、インクタンク19Tと液体噴射ヘッド22との間をインクが流動可能なインクの流路を形成する。
本例の第1プリンター11Aはカラー印刷が対応可能で、図1の例ではアダプターADはカラー印刷に必要なインク色数(例えば4色)と同数の複数個(例えば4個)装着されている。もちろん、黒用のアダプターADのみを装着し、モノクロ印刷対応プリンターとしても使用できる。また、キャリッジ21はインクカートリッジを装着して使用することが可能であり、アダプターADは、第1プリンター11Aに対応するインクカートリッジの形状およびサイズに合わせた四角板形状を有している。但し、インク容積はインクカートリッジに比べ少なくてよいため、キャリッジ21の被装着部に装着できる限りにおいて、アダプターADの形状およびサイズは適宜変更してよい。
この第1プリンター11AはUSB通信などを介してホスト装置から受信したデータに基づく印刷を行ったり、メモリーカードから写真などの画像データを読み込んで写真印刷をしたりすることも可能となっている。
図2は、スタッカー17および手差し給紙機構35が開状態のときの第1プリンター11Aを示す。図2に示すように、装置本体12(印刷機能部12A)の背面側には、手差し給紙機構35が装備されている。手差し給紙機構35は、ユーザーが手動で1枚の用紙Pをセットして給送させるための機構である。この手差し給紙機構35は、略四角板状の給紙トレイ35aと、給紙トレイ35a上で用紙を幅方向に位置決め操作するための一対の用紙ガイド35bと、手差し給紙機構35の開状態において給送口(図示せず)への異物等の落下を防止する目的で設けられた保護板35cとを有している。給紙トレイ35aは、その基端部(図2では下端部)を中心に所定の角度範囲内で回動操作可能に設けられ、用紙Pをセット可能な傾斜姿勢をとる図2に示す開状態と、この開状態から図2の手前側へ回動されて装置本体12内に収納される閉状態とに配置される。保護板35cは捩りコイルばね(図示せず)の弾性力により給紙トレイ35a側に接近する方向へ付勢されており、給紙トレイ35aを開くと、その開いた箇所へ落下した異物が給送口に進入することを防止する図2に示す保護位置に配置される。
また、図2に示すように、スタッカー17は、一例として三段式で、第1トレイ17b、第2トレイ17c及び第3トレイ17dを備える。第1トレイ17bは装置本体12に対してスライド可能に連結され、第2トレイ17cは第1トレイ17bに対してスライド可能に連結されている。そして、第3トレイ17dは第2トレイ17cの先端部に回動可能に連結され、第2トレイ17cに対して重なる状態に収納される閉位置と、図2に示すように所定角度の前上がり姿勢に立ち上がり用紙のストッパーとしても機能する開位置とに配置される。
図3に示すように、蓋部75の裏面には、その回動先端側の幅方向左寄りの位置に、被検知用の突起37が突出形成されている。この突起37は、蓋部75を閉じたときに、装置本体12の上面に凹設された被検知凹部38内に挿入される。装置本体12内には被検知凹部38と対応する位置に、被検知凹部38へ挿入された突起37を検知する検知部の一例としてのセンサー39(図4参照)が設けられている。第1プリンター11A内の制御部の一例としてのコントローラーC(図4参照)は、センサー39が蓋部75の閉状態を検知しているときには、指示された印刷を行うための印刷動作を開始するが、センサー39が蓋部75の閉状態を検知していないときには、指示された印刷があっても印刷動作を開始しないようになっている。
図3に示すように、筐体12H内において、キャリッジ21の下面側に設けられた液体噴射ヘッド22(図1参照)の下面(ノズル形成面)と対向する位置には、主走査方向Xに沿って延びる長尺状の支持台23が配置されている。支持台23を副走査方向Yに挟んだ上流側と下流側の各位置には、搬送ローラー24と排紙ローラー25が配置されている。給紙カセット15内に収容された用紙Pはその上面に不図示のピックアップローラーが当接する状態にある。ピックアップローラーが回転することにより用紙Pのうち最上位の一枚が後方へ送り出され、その送り出された用紙Pは給送ローラー(図示せず)の外周面に沿ってその経路が副走査方向Yに反転され、その後、搬送ローラー24まで達すると、搬送ローラー24の回転により支持台23上に給送される。
また、筐体12H内には、キャリッジ21の背面側に位置するガイドフレーム30に沿うように一対のプーリー26に無端状のタイミングベルト27が巻き掛けられており、キャリッジ21の背面がタイミングベルト27の一部に固定されている。タイミングベルト27の下側には、これと平行に延びるリニアエンコーダー28が張設され、その検出信号に基づきキャリッジ21の位置が検出される。
一方のプーリー26に出力軸が連結された不図示のキャリッジモーターが正逆転駆動されてタイミングベルト27が正逆回転することで、キャリッジ21はレール31A,31Bに沿って主走査方向Xに往復移動する。そして、キャリッジ21の移動途中で液体噴射ヘッド22からインクを噴射して用紙Pに1行分(1パス分)の記録を行う記録動作と、用紙Pを次の記録位置まで搬送する搬送動作とを交互に行うことにより、用紙Pに文書又は画像等が印刷される。このとき、リニアエンコーダー28の検出信号に基づき検出されたキャリッジ位置に応じて液体噴射ヘッド22のインク色に応じたノズル毎のインクの噴射・非噴射が制御される。
この印刷で液体噴射ヘッド22が使用するインクは、外付けのタンクユニット19内の各インクタンク19Tから各インク供給チューブ40および各アダプターADを介して液体噴射ヘッド22に供給される。本例のタンクユニット19内には、一例としてインク色の異なる4色のインクをそれぞれ収容する4個のインクタンク19Tが収容されている。これら4色としては、例えば黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)が挙げられる。図3の例では4個のインクタンク19Tのうち、インク消費量の比較的多い黒インクを収容する1個が幅広の大型タンクで、カラー用の3色のインクをそれぞれ収容する3個が少し幅狭の小型タンクとなっている。
また、キャリッジ21に装着可能なアダプターADは、対応するインク色のインクカートリッジの形状・サイズに合わせて黒インク用が厚く、カラー用の厚さはそれよりも薄くなっている。キャリッジ21は複数(4個)のインクカートリッジ装着用の凹部を有し、これら凹部にアダプターADが装着されると、その背面の端子がキャリッジ21側の端子と接触する。
図3に示すように、タンクユニット19に収容されたインクタンク19Tは、装置本体12の外側に配置されている。インクタンク19Tは、第1プリンター11Aを前側(副走査方向Yの先方側)から見た場合、筐体12Hの左外側、つまり主走査方向Xにおけるホームポジションと反対側の位置に配設されている。そして、インク供給チューブ40の一端部がインクタンク19Tに接続され、そのインク供給チューブ40は装置本体12の前部に形成された挿通孔12cから装置本体12内に挿入されている。なお、図1および図2に示すように、複数本のインク供給チューブ40は、それぞれ複数のチューブが継手40Jを介して連結されることで構成されている。図1、図2の例では、複数本のインク供給チューブ40は、タンクユニットと第1プリンター11Aとの間の部分で継手40Jを介して連結されているが、筐体12H内の部分で継手を介して連結されていてもよい。
そして、図3に示すように、装置本体12内に挿入された複数本のインク供給チューブ40は、フレキシブルフラットケーブル60に沿って主走査方向Xに引き回され、そのインク供給方向下流側の他端部は、キャリッジ21に搭載されたアダプターADに接続されている。詳しくは、タンクユニット19の下部にはインクタンク19Tと連通する排出管(図示せず)が突出し、インク供給チューブ40の一端部が各排出管に接続されている。そして、筐体12H内に引き回されたインク供給チューブ40の他端部は、キャリッジ21上に搭載されたアダプターADの上面の供給管(図示せず)に接続されている。なお、装置本体12の上面部12Uにおいて係止凹部12dの左隣に少し離れた位置には、画像読取部13を閉じたときに、画像読取部13の裏面に設けられた突起37が挿入される被検知凹部38が形成されている。また、筐体12Hの上面部12Uには、開口部12Kの周囲所定箇所に通気口47が形成されている。また、インク供給チューブ40におけるアダプターAD寄りの部分は、キャリッジ21の前面部に固定された保持部材44により複数本が1列状に束ねられた状態で固定されている、その固定位置よりも下流側の端部がそれぞれアダプターADの上面の供給管(図示せず)に接続されている。
図4に示すように、装置本体12の外側に配置されたタンクユニット19内のインクタンク19Tに一端部が接続されたインク供給チューブ40は、筐体12Hの前面部に貫通形成された挿通部の一例としての挿通孔12cを通って筐体12H内に挿入されている。この挿入されたインク供給チューブ40は、操作パネル部18の裏面側に突出する操作パネルユニット70の幅方向外側の位置を通り、操作パネルユニット70の後方側をフレキシブルフラットケーブル60(以下、「FFC60」ともいう。)に沿って引き回されている。
図4に示すように、本実施形態では、インク供給チューブ40はFFC60と筐体12Hとの隙間を利用して配線されている。すなわち、図8から分かるように、複数本(例えば4本)のインク供給チューブ40は、FFC60の上側の高さ位置に、FFC60に沿って引き回されている。そして、この引き回された複数本FFC60の外側(外周側)を通る経路で引き回されたインク供給チューブ40の先端側の部分は、キャリッジ21に取り付けられた保持部材(図示せず)に固定された後、さらにその下流側の他端部が、キャリッジ21上の各アダプターADに接続されている。
図4に示すように、筐体12H内に挿入されたインク供給チューブ40は、複数の固定具41,42により主走査方向Xに延びる状態で支持されている。そして、固定具41,42による複数の固定箇所のうちインク供給方向に最も下流側の箇所を固定する固定具42は、キャリッジ移動領域の主走査方向X中央部よりも若干上流側の位置でインク供給チューブ40の一部を固定している。そして、インク供給チューブ40のうち固定具42による固定箇所よりも下流側の部分が、変形可動部40Hとなっている。なお、固定具41,42には、例えば粘着テープ又はクリップなどが使用されている。
また、第1プリンター11Aの装置本体12の左端部(図4では右端部)内側には、メイン基板45が配置されている。メイン基板45にはコントローラーCが設けられている。FFC60の基端部は、コントローラーCに直接接続されるか、又は不図示の中継基板を介してコントローラーCに接続されている。コントローラーCから延びるFFC60はその面が搬送方向Yに直交する向きに配置され、キャリッジ21の移動方向に沿って配線されている。FFC60はフロントフレーム50に形成された複数の掛止部51,52に挟持された状態に掛止されている。複数の掛止箇所のうち最も下流側の掛止箇所で掛止する掛止部52よりも下流側の部分が、変形可動部60Hとなっている。
そして、インク供給チューブ40がFFC60の外側をFFC60に沿って引き回されることで、それぞれの変形可動部40H,60Hが互いに相手側に沿うように引き回されている。FFC60の先端部は、キャリッジ21に設けられた配線用の端子(図示せず)に接続され、液体噴射ヘッド22と電気的に接続されている。コントローラーCは、FFC60を介して液体噴射ヘッド22に噴射データおよび駆動信号を送信することで、液体噴射ヘッド22のインク噴射制御を行う。
図6示すように、筐体12Hにおいて排紙口16(図1参照)が形成された面部である前面部には、挿通部の一例としての挿通孔12cが形成されている。すなわち、挿通孔12cは、筐体12Hの前面部においてその前面部から突出する筐体部分である収容部12Sを避けた位置に形成されている。また、図6に示すように、挿通孔12cは、筐体12Hの前面部において操作パネル部18の裏面側に突出する操作パネルユニット70を避けた位置に配置されている。また、挿通孔12cは、フレキシブルフラットケーブル60の配線高さ位置よりも若干高い高さに位置している。インク供給チューブ40において操作パネルユニット70の後側(図6では左側)を通る部分は、操作パネルユニット70の背面の傾斜面に略三角柱状の部材43を挟んで固定具42で固定している。このため、複数本のインク供給チューブ40はその面が副走査方向Yと直交する状態に保持されている。
ここで、変形可動部40Hについて簡単に説明する。図4に示したインク供給チューブ40が、キャリッジ21がホームポジションに位置するときのものであり、図5に示したインク供給チューブ40が、キャリッジ21が反ホームポジションに位置するときのイものである。複数本のインク供給チューブ40はそれぞれの中心線が同一面上にほぼ位置するように径方向にほぼ一列に配列されることで面状に配置されている。そして、複数本のインク供給チューブ40が途中で円弧面を描くように湾曲し、その湾曲部分を挟む両側の部分(チューブ面)が上下方向に対向して略平行に延びるように配置されている。
キャリッジ21が移動するときには、インク供給チューブ40の湾曲部40Cがキャリッジ移動方向にキャリッジ21の移動距離(つまり移動速度)の約半分の移動距離(換言すれば移動速度)で移動する。このとき、キャリッジ21がホームポジションから反ホームポジションまで移動する過程で、インク供給チューブ40は湾曲部40Cを図4における右方へ移動させながらキャリッジ21の移動に追従する。このようにインク供給チューブ40はキャリッジ21の移動過程で湾曲部40Cを主走査方向Xに位置変化させながら変形する。このため、キャリッジ21の移動過程でインク供給チューブ40は暴れたり折れ曲がったりしにくくなる。よって、キャリッジ21の移動中も、インク供給チューブ40を通じてキャリッジ21上のアダプターADにインクをスムーズに供給できる。また、インク供給チューブ40が暴れて例えば用紙Pあるいは搬送系のローラー24、タイミングベルト27等のキャリッジ21の移動機構に接触し、これが原因で不良印刷を招いたりする事態を回避し易くなる。
図4に示すように、キャリッジ21が、湾曲部40Cと最も接近した位置(図4ではホームポジション)から、湾曲部40Cとキャリッジ21とが最も離れた位置(反ホームポジション側のエンド位置)まで移動する。キャリッジ21が移動領域の全域を移動する過程で、インク供給チューブ40における湾曲部40Cの形成に寄与する部分が変形可動部40Hとなる。そして、図5に示す湾曲部40Cの位置よりもインク供給方向の上流側の部分は、湾曲部の形成に寄与しない非可動部となる。ここで、変形可動部40Hと非変形部分との境界部を固定部で固定してもよいが、本実施形態では、多少の余裕をもたせ、この境界部よりも所定距離だけ上流側の位置でインク供給チューブ40の一部を固定している。この所定距離は、一例として変形可動部40Hのチューブ長の3割に相当する距離と5cmとのうち長い方の距離以下の値に設定することが好ましい。これは、インク供給チューブ40を境界部から上流側へ所定距離をかなり超えた位置で固定すると、湾曲部形成に寄与しない部分が固定されずにいる部分が長くなって、変形可動部40Hの形態保持が不安定になって、これが原因で変形可動部40Hを形成するチューブ部分がやや暴れたりする事態を極力回避するためである。もちろん、インク供給チューブ40の固定位置は前述の境界部でもよい。
次に、上記の第1実施形態の第1プリンター11Aの作用について説明する。
この第1プリンター11Aでは、インク供給チューブ40は挿通孔12cを通って筐体12H内へ挿通されているので、蓋部75をセンサー39が閉状態を検知するまで閉じることができる。このため、ユーザーが印刷を指示すれば、コントローラーCは指示された印刷動作を開始するので、第1プリンター11Aに用紙Pへの印刷を行わせることができる。
この第1プリンター11Aでは、インク供給チューブ40は挿通孔12cを通って筐体12H内へ挿通されているので、蓋部75をセンサー39が閉状態を検知するまで閉じることができる。このため、ユーザーが印刷を指示すれば、コントローラーCは指示された印刷動作を開始するので、第1プリンター11Aに用紙Pへの印刷を行わせることができる。
印刷動作中においてキャリッジ21の移動に追従して、FFC60およびインク供給チューブ40の変形可動部40H,60Hが、湾曲部40C,60Cの位置を主走査方向Xに変化させながら変形する。このように湾曲部40C,60Cの位置を主走査方向Xに変化させながら変形するので、インク供給チューブ40がその変形時に暴れたり、折れ曲がたりすることが回避される。また、蓋部75を開けてメンテナンスを行うときには、開口部12Kの開口面にインク供給チューブ40が通っていないので、メンテナンスを行い易くなる。
上記第1実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)液体供給チューブを装置の外部と内部との間に引き回しても、カバー部材を閉じた状態に保持できる。また、液体供給チューブは、同様に可撓性を有する長尺状の部材であるとともに同じキャリッジに接続されるフレキシブルフラットケーブルに沿って引き回されているので、液体供給チューブの引き回し経路(スペース)を確保し易い。
(1)液体供給チューブを装置の外部と内部との間に引き回しても、カバー部材を閉じた状態に保持できる。また、液体供給チューブは、同様に可撓性を有する長尺状の部材であるとともに同じキャリッジに接続されるフレキシブルフラットケーブルに沿って引き回されているので、液体供給チューブの引き回し経路(スペース)を確保し易い。
(2)筐体12H内に挿通されたインク供給チューブ40は、筐体12H内においてフレキシブルフラットケーブル60の上側に引き回されているので、インク供給チューブ40とフレキシブルフラットケーブル60とがキャリッジ21の移動に追従して変形しても、両者が重なって配置される構成に比べ互いが接触し難くなる。
(3)挿通孔12cは、筐体12Hにおいて給紙カセット15が着脱可能に収容される筐体の突出部分である収容部12Sを避けた位置に設けられているので、インクタンク19Tから挿通孔12cに挿通されるまでのインク供給チューブ40の部分を、筐体12Hの突出した収容部12Sを避けて引き回すことができる。このため、インク供給チューブ40が給紙カセット15の着脱時に邪魔になりにくい。
(4)フレキシブルフラットケーブル60は筐体12H内においてキャリッジ21のガイドフレーム30、タイミングベルト27及びリニアエンコーダー28等の移動機構とターゲット搬送方向に反対側の位置にキャリッジ21の移動方向に沿って配線されている。そして、挿通孔12cは、筐体12Hにおける用紙Pの排紙口16が形成された面部(つまり前面部)に形成されている。よって、インク供給チューブ40はフレキシブルフラットケーブルに沿って、キャリッジ21の移動機構とターゲット搬送方向に反対側の位置に引き回されるので、移動機構に妨げられずその引き回しスペースを確保し易いうえ、インク供給チューブ40と移動機構との干渉の心配がない。
(5)挿通孔12cは、筐体12Hの裏面側(内側)へ突出する操作パネルユニット70を避けた位置に設けられているので、挿通孔12cから筐体12H内に挿通されたインク供給チューブ40を、操作パネルユニット70を避けてフレキシブルフラットケーブルの近くに至る経路を確保できる。このため、挿通孔12cに挿通させる構成の割に、インク供給チューブ40の引き回し作業が比較的し易い。
(6)筐体12Hの開口部12Kを開閉する方向に回動可能に設けられた蓋部75(カバー部材)と、蓋部75が閉じた状態を検知するセンサー39と、センサー39が蓋部75の閉状態を検知していない状態下では印刷動作(液体噴射動作)を許可しないコントローラーCとを備える。本実施形態ではインク供給チューブ40が介在しないので、変位可能よって、本実施形態では、装置本体12と蓋部75との間にインク供給チューブ40が介在せず、蓋部75を閉じることができるので、コントローラーCによる印刷動作が許可され、第1プリンター11Aに印刷を行わせることができる。
(7)インク供給チューブ40は、キャリッジ21の移動に伴って追従変形する変形可動部40Hを有し、変形可動部40Hは、フレキシブルフラットケーブル60の変形可動部60Hに沿って引き回されている。よって、キャリッジ21の移動に伴って追従変形するインク供給チューブ40の変形可動部40Hは、フレキシブルフラットケーブル60の変形可動部60Hと共に同じ方向へ変形するので、キャリッジ21の移動時にもインク供給チューブ40とフレキシブルフラットケーブル60とが互いに干渉しにくくなる。
(8)インク供給チューブ40をFFC60に沿って引き回しているので、引き回しスペースが比較的確保し易い。例えばプリンターの小型化のため、筐体12H内に印刷部20をはじめとする複数の機構の構成部品が比較的密に配設されていても、インク供給チューブ40の引き回しスペースを確保し易い。
(9)インク供給チューブ40とFFC60とは同じ側に湾曲部40C,60Cを有する変形可動部40H,60Hを形成するように引き回されている。このため、キャリッジ21の移動に追従してインク供給チューブ40の変形可動部40Hが湾曲部40Cを主走査方向Xに移動させるように変形したときには、その変形に合わせてFFC60の変形可動部60Hも湾曲部60Cを同一方向に位置変位させるように変形する。このため、インク供給チューブ40をFFC60という他の部材に沿ってその近傍に引き回しつつも、他の部材との干渉を回避することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の構成について、図7および図8を参照して説明する。なお、図7および図8の説明において、図1〜図6と同じ構成部材については同符号を付し、それらの説明を適宜省略する。
次に、第2実施形態の構成について、図7および図8を参照して説明する。なお、図7および図8の説明において、図1〜図6と同じ構成部材については同符号を付し、それらの説明を適宜省略する。
図8に示すように、装置本体12の外側に配置されたタンクユニット19内のインクタンク19Tに一端部が接続されたインク供給チューブ40は、筐体12Hの前面部に貫通された挿通孔12cを通って筐体12H内に挿入されている。この挿入されたインク供給チューブ40は、操作パネル部18の裏面側に突出する操作パネルユニット70の幅方向外側の位置を通り、操作パネルユニット70の後方側をフレキシブルフラットケーブルに沿って引き回されている。を
図8に示すように、本実施形態では、インク供給チューブ40はFFC60と筐体12Hとの隙間を利用して配線されている。すなわち、図8から分かるように、複数本(例えば4本)のインク供給チューブ40は、開口部12Kから見てFFC60の裏面側(前側)にFFC60の長手方向、すなわちキャリッジ21の移動方向に沿って引き回されている。そして、この引き回された複数本FFC60の外側(外周側)を通る経路で、引き回されてその先端側の部分は、キャリッジ21に取り付けられた保持部材(図示せず)に固定された後、さらにその下流側の先端部分が各アダプターADに接続されている。
図8に示すように、本実施形態では、インク供給チューブ40はFFC60と筐体12Hとの隙間を利用して配線されている。すなわち、図8から分かるように、複数本(例えば4本)のインク供給チューブ40は、開口部12Kから見てFFC60の裏面側(前側)にFFC60の長手方向、すなわちキャリッジ21の移動方向に沿って引き回されている。そして、この引き回された複数本FFC60の外側(外周側)を通る経路で、引き回されてその先端側の部分は、キャリッジ21に取り付けられた保持部材(図示せず)に固定された後、さらにその下流側の先端部分が各アダプターADに接続されている。
図8に示すように、筐体12H内に挿入されたインク供給チューブ40は、複数の固定具41,42により主走査方向Xに延びる状態で支持されている。そして、複数の固定箇所のうち最も下流側の箇所を固定する固定具42は、キャリッジ移動領域の主走査方向Xにおける中央部よりも若干上流側の位置でインク供給チューブ40の一部を固定している。そして、インク供給チューブ40のうち最も固定側の固定具42による固定箇所よりも下流側の部分が、変形可動部40Hとなっている。なお、固定具41,42には、粘着テープ又はクリップなどが使用される。
FFC60の基端部は、コントローラーCに直接接続されるか、又は不図示の中継基板を介してコントローラーCに接続されている。コントローラーCから延びるFFC60はその面が搬送方向Yに直交する向きに配置され、キャリッジ21の移動方向に沿って配線され、フロントフレーム50に形成された複数の掛止部51,52に挟持された状態に掛止されている。インク供給チューブ40のうち掛止部51,52による複数の固定箇所のうち最も下流側の掛止部52よる固定箇所よりも下流側の部分が、変形可動部60Hとなっている。そして、インク供給チューブ40がFFC60の外側をFFC60に沿って引き回されることで、それぞれの変形可動部40H,60Hが互いに相手側に沿うように引き回されている。FFC60の先端部は、キャリッジ21に設けられた配線用の端子(図示せず)に接続され、液体噴射ヘッド22と電気的に接続されている。
図7に示すように、筐体12Hにおいて排紙口16(図1参照)が形成された面部である前面部には、前記第1実施形態と同様の挿通部の一例としての挿通孔12cが形成されている。すなわち、挿通孔12cは、筐体12Hの前部に突出する筐体部分である収容部12Sを避けた位置に形成されている。また、図7に示すように、挿通孔12cは、操作パネル部18の裏面側において筐体12Hの内側へ突出する操作パネルユニット70を主走査方向Xに避けた位置に配置されている。また、挿通孔12cは、フレキシブルフラットケーブル60の配線高さ位置よりも高くに位置している。複数のクリップからなる固定具41,42により保持されているため、複数本のインク供給チューブ40は面が副走査方向Yと直交する状態に保持されている。なお、固定具41,42は、図7では省略しているが、フロントフレーム50にアームを介して固定されている。
この第2実施形態によれば、前記第1実施形態における効果(1),(3)〜(9)に加え、以下の効果を得ることができる。
(10)筐体12H内に挿通されたインク供給チューブ40を、フレキシブルフラットケーブル60と筐体12Hとの隙間を利用して引き回しているので、インク供給チューブ40の引き回し経路を比較的確保し易い。
(10)筐体12H内に挿通されたインク供給チューブ40を、フレキシブルフラットケーブル60と筐体12Hとの隙間を利用して引き回しているので、インク供給チューブ40の引き回し経路を比較的確保し易い。
(第3実施形態)
図9に示すように、本実施形態のプリンター11Bは、印刷機能を有する装置本体12からなる印刷機能部12A(プリンターユニット)と、装置本体12の上側にスキャン機能を有する画像読取部13(スキャナーユニット)とを備える、いわゆる複合機である。以下の説明では、複合機からなるこのプリンターを第2プリンター11Bと呼ぶものとする。図9に示すように、第2プリンター11Bは略直方体形状を呈する装置本体12と、この装置本体12とは別体で略直方体形状を呈する液体収容部の一例としてのインクタンク19Tとを有している。そして、図9では図示を省略しているが、第2プリンター11Bにおいて、インクタンク19T内に収容されたインクが、筐体12Hの挿通孔12cから挿入されたインク供給チューブ40を通じて、装置本体12の外側に位置するインクタンク19Tから装置本体12内のキャリッジ21上のアダプターADを介して液体噴射ヘッド22へ供給される。
図9に示すように、本実施形態のプリンター11Bは、印刷機能を有する装置本体12からなる印刷機能部12A(プリンターユニット)と、装置本体12の上側にスキャン機能を有する画像読取部13(スキャナーユニット)とを備える、いわゆる複合機である。以下の説明では、複合機からなるこのプリンターを第2プリンター11Bと呼ぶものとする。図9に示すように、第2プリンター11Bは略直方体形状を呈する装置本体12と、この装置本体12とは別体で略直方体形状を呈する液体収容部の一例としてのインクタンク19Tとを有している。そして、図9では図示を省略しているが、第2プリンター11Bにおいて、インクタンク19T内に収容されたインクが、筐体12Hの挿通孔12cから挿入されたインク供給チューブ40を通じて、装置本体12の外側に位置するインクタンク19Tから装置本体12内のキャリッジ21上のアダプターADを介して液体噴射ヘッド22へ供給される。
まず第2プリンター11Bの全体構成を説明する。図9に示すように、インクが供給される側の装置本体12は、その重力方向となる下部側に、印刷部20を内装する印刷機能部12Aが配設される一方、その反重力方向側となる上部側に、原稿(画像)を読み取るスキャナーなどの画像読取機構を内装する画像読取部13がカバー部材の一例として配設される。画像読取部13は、装置本体12の後部に設けられたヒンジ(図示せず)を中心に回動(変位)して、装置本体12に対して開閉可能となっている。例えば第1プリンター11Aの使用者が、例えばメンテナンスに際して、画像読取部13の筐体側面(左右両側面)に凹設された手掛部13Tに手を差し入れて画像読取部13を持ち上げることが可能である。この持ち上げによって、印刷部20の上方に設けられ、印刷機能部12A内において往復移動可能に配置されたキャリッジ21の移動領域の少なくとも一部を露呈させる開口部12Kが露出する。
さらに、この画像読取部13の上側には、読み取り原稿を画像読取部13へ自動的に供給する自動原稿供給装置14(Auto document feeder)が配設されている。自動原稿供給装置14は、後側のヒンジを中心に回動して開閉可能となっている。この自動原稿供給装置14の持ち上げによって、画像読取部13の原稿台(図示せず)が露出し、使用者は画像読取部13に対して読み取り原稿を手作業で供給可能である。
ここで、自動原稿供給装置14は、四角板状のその本体14cの上側に原稿をセットするための原稿トレイ14dと、原稿トレイ14d上の原稿を幅方向に位置決めするために操作されるガイド部材14eとを備える。さらに自動原稿供給装置14は、給送機構部14fを備え、原稿トレイ14dにセットされた原稿は、給送機構部14fの作動により1枚ずつ画像読取部13の原稿台上に給送され、その原稿画像の読み取り後に本体14c上に排出される。
また、装置本体12の下部には、用紙Pを複数枚重ねて収容可能な給紙カセット15が着脱可能に設けられている。この給紙カセット15に収容された用紙Pは、印刷機能部12A内に設けられた印刷部20へ後方から前方に向かって一枚ずつ給送され、給送された用紙Pに対して印刷部20により印刷が行われる。すなわち、給紙カセット15から給送された用紙Pは、第1プリンター11Aと同様のローラー24,25等を含む搬送機構によって印刷部20に搬送される。印刷部20において用紙Pの搬送方向Yと交差する主走査方向Xに沿って移動機構によってキャリッジ21と一体に往復移動する液体噴射ヘッド22から用紙Pに対してインクが噴射されることによって画像が印刷される。印刷部20による印刷を終えた印刷済みの用紙Pは、装置本体12(印刷機能部12A)の前面に設けられた排紙口16から排紙される。
装置本体12(印刷機能部12A)において給紙カセット15の上側かつ排紙口16の下側となる位置には、排紙口16から排出される用紙Pを受け止める排出トレイの一例としてのスタッカー17が収納されている。給紙カセット15及び排紙トレイが収容される収容凹部を幅方向中央部に有する収容部12Sは、用紙Pの排出方向(ここでは副走査方向Y)へ突出形成された筐体部分によって構成されている。このように収容部12Sを突出させているのは、印刷部20に必要な筐体12Hの副走査方向Yの長さよりも、給紙カセット15の副走査方向Yに必要な長さの方が長いためである。このため、給紙カセット15及びスタッカー17は、装置本体12から副走査方向Y(前方)に突出した状態で収容部12Sに前端面を揃えるように収容される。詳しくは、所定サイズ(一例としてA4判)の用紙Pを収容するために必要な給紙カセット15の副走査方向Yの長さに合わせて装置本体12の副走査方向Yの長さを決めると、装置本体12が大型化(底面積の増大)するため、これを少しでも避けるため、給紙カセット15の収容部分のみを突出させてその両側を削った形状としている。また、この給紙カセット15の突出した前面位置に合わせてスタッカー17の収納時の前面位置を決めているので、スタッカー17の引き出し時の突出長が比較的長く確保される。このように給紙カセット15を装置本体12の前面側に着脱可能に設け、装置本体12の前面側からの給紙を可能にした構成の割に、第2プリンター11Bの大型化(特にプリンター底面積の増大)が比較的抑えられている。
一方、図1に示すように、装置本体12(印刷機能部12A)における排紙口16よりも上側の位置には、印刷部20に印刷動作を実行させるなどの各種の操作を行うための操作パネル部18が配置されている。操作パネル部18の基部12Bは、その下側が上側よりも用紙Pの排出方向(つまり副走査方向Y)側へ突出する傾斜面を呈する筐体部分によって構成されている。そして、基部12Bの傾斜面に、メニュー画面等を表示するための表示部(例えば液晶ディスプレイ)18aおよび操作ボタン18bが取り付けられている。操作ボタン18bには、例えば電源ボタン、メニュー画面から所望の項目を選択する選択ボタン、印刷実行の開始を指示する印刷開始ボタン、コピーボタンなどがある。操作パネル部18が装置本体12の前方へ突出してその表示面及び操作面が手前下がりの傾斜面になっていることで、使用者にとって表示部18aの視認性及び操作ボタン18bの操作性が良好に確保される。
さて、本実施形態の第1プリンター11Aが備える印刷部20は、主走査方向Xに往復移動する移動体の一例としてのキャリッジ21を有し、このキャリッジ21にインクを噴射する液体噴射ヘッド22が備えられる。キャリッジ21は、主走査方向Xに沿って延在する板部材であるガイドフレーム30に案内されて、主走査方向Xに移動(往復移動)可能に配置されている。ガイドフレーム30は、主走査方向Xと直交する板部材の上下両側端部において部材が略U字形に折り曲げられることによって形成された上レール31Aと下レール31Bとを有している。キャリッジ21は、これら上レール31Aおよび下レール31Bによってその後端側が支持された状態で、主走査方向Xに往復移動する。そして、往復移動するキャリッジ21に備えられた液体噴射ヘッド22から、インク供給チューブ40によって供給されたインクが噴射され、用紙Pに対する印刷が行われる。
本実施形態の第1プリンター11Aでは、キャリッジ21は上方が開放された略四角箱形状を有しその上部の凹状の被装着部には、インク供給チューブ40を介して供給されるインクを液体噴射ヘッド22へ中継するアダプターADが装着されている。キャリッジ21に装着されたアダプターADからインクが液体噴射ヘッド22へ供給される。したがって、インクタンク19Tからインクを供給するインク供給チューブ40がアダプターADに接続されることによって、インク供給チューブ40は、インクタンク19Tと液体噴射ヘッド22との間をインクが流動可能なインクの流路を形成する。
本例の第2プリンター11Bはカラー印刷が対応可能で、図1の例ではアダプターADはカラー印刷に必要なインク色数(例えば4色)と同数の複数個(例えば4個)装着されている。もちろん、黒用のアダプターADのみを装着し、モノクロ印刷対応プリンターとしても使用できる。また、キャリッジ21はインクカートリッジを装着して使用することが可能であり、アダプターADは、第2プリンター11Bに対応するインクカートリッジの形状およびサイズに合わせた四角板形状を有している。但し、インク容積はインクカートリッジに比べ少なくてよいため、キャリッジ21の被装着部に装着できる限りにおいて、アダプターADの形状およびサイズは適宜変更してよい。
また、図9に示すように、装置本体12の前面左側端部には、メモリーカード又は通信カードなどのカードを挿着するためのスロット32、及び例えばUSB通信など所定通信方式に対応する通信ポート33(コネクター)が設けられている。この第2プリンター11BはUSB通信などを介してホスト装置から受信したデータに基づく印刷を行ったり、メモリーカードから写真などの画像データを読み込んで写真印刷をしたりすることも可能となっている。なお、装置本体12(印刷機能部12A)の背面側には、第1プリンター11Aと同様の手差し給紙機構が装備されている。
このような複合機からなるこの第2プリンター11Bは、装置本体12と、この装置本体12とは別体で略直方体形状を呈する液体収容部の一例としてのインクタンク19Tとを有している。そして、第2プリンター11Bにおいて、インクタンク19T内に収容されたインクが、筐体12Hの挿通孔12cから挿入されたインク供給チューブ40を通じて、装置本体12の外側に位置するインクタンク19Tから装置本体12内のキャリッジ21上のアダプターADを介して液体噴射ヘッド22へ供給される。
タンクユニット19内のインクタンク19Tに接続された複数本のインク供給チューブ40は、筐体12Hの突出部分である収容部12Sを避けた位置に形成された挿通孔12cから挿入されている。そして、筐体12H内に挿入されたたインク供給チューブ40は、前記各実施形態と同様の引き回し構造により、筐体12Hに主走査方向Xに沿って配線されたFFC60に沿って引き回され、キャリッジ21上のアダプターADに接続されている。
よって、この第3実施形態における第2プリンター11Bによっても、前記各実施形態における効果(1)〜(10)の効果を同様に得ることができる。
なお、上記各実施形態は、以下のような別の実施形態に変更してもよい。
なお、上記各実施形態は、以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・挿通部は筐体12Hの前面部ではなく側面部でもよい。
・挿通部は、挿通孔ではなく、切欠でもよい。
・FFCがガイドフレーム30に沿って配線されている構成のプリンターの場合、インク供給チューブをガイドフレーム30に沿って引き回すことで、FFCに沿って引き回してもよい。この場合、挿通部は、筐体の側部に形成しても、後部(背面側)でもよい。
・挿通部は、挿通孔ではなく、切欠でもよい。
・FFCがガイドフレーム30に沿って配線されている構成のプリンターの場合、インク供給チューブをガイドフレーム30に沿って引き回すことで、FFCに沿って引き回してもよい。この場合、挿通部は、筐体の側部に形成しても、後部(背面側)でもよい。
・インク供給チューブを、複数本のチューブと、複数本のチューブを接続する継手40Jとにより構成したが、継手40Jで連結しない1本のチューブを使用してもよい。また、継手40Jで連結する箇所は1箇所に限らず、複数の継手40Jで複数箇所を連結してもよい。
・インク供給チューブは1本でもよい。例えばキャリッジ21に黒インク用のアダプターADのみ装着し、黒インクを収容するインクタンク19Tを装置本体12の外側に配置する。そして、これらインクタンク19TとアダプターADとを接続する1本のインク供給チューブを、挿通孔12cを介して前記各実施形態の引き回し経路で引き回す構成とする。この構成によれば、プリンターをモノクロ印刷機として使用できる。
・複数本のインク供給チューブ40は、別々の複数本を径方向に一列に並べた構成でもよいし、複数本が径方向に一列に並べられて連結された状態に一体形成された多連チューブでもよい。
・前記第3実施形態の第2プリンター11Bにおいて、印刷機能部12Aの上側に配設されるカバー部材は、自動原稿供給装置14を備えることなく、画像読取部13のみでもよい。
・ターゲットは、用紙に限定されず、樹脂製のフィルム、金属箔、金属フィルム、樹脂と金属の複合体フィルム(ラミネートフィルム)、織物、不織布、セラミックシートなどであってもよい。
・前記各実施形態では、液体噴射装置をプリンターに具体化したが、液体噴射装置は印刷用途に用いられるプリンターに限定されず、インク以外の他の液体(機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体を含む)を噴射したり吐出したりする液体噴射装置に具体化することもできる。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置であってもよい。
11A…液体噴射装置の一例としての第1プリンター、11B…液体噴射装置の一例としての第2プリンター、12…装置本体、12A…印刷機能部、12c…挿通部の一例としての挿通孔、12H…筐体部の一例としての筐体、12S…給送カセット部の一例を構成するとともに突出形成された筐体部分の一例としての収容部、12K…開口部、13…カバー部材の一例としての画像読取部、15…給送カセット部の一例を構成するとともに給送カセットの一例としての給紙カセット、16…排出口の一例としての排紙口、18…操作パネル部、19…液体収容部としてのタンクユニット、19T…液体収容部としてのインクタンク、21…キャリッジ、22…液体噴射ヘッド、39…検知部の一例としてのセンサー、40…液体供給チューブの一例としてのインク供給チューブ、40C…湾曲部、40H…変形可動部、40J…継手、60…フレキシブルフラットケーブル(FFC)、60C…湾曲部、60H…変形可動部、70…操作パネルユニット、P…媒体の一例としての用紙、C…制御部の一例としてのコントローラー、X…主走査方向、Y…副走査方向。
Claims (10)
- ターゲットに対して液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
前記液体噴射ヘッドを備えたキャリッジが移動可能に配置されるとともに、前記キャリッジの移動領域の少なくとも一部を露呈させる開口部が形成された筐体部と、
前記液体を収容した状態で前記筐体部の外側に位置する液体収容部と、
前記液体収容部から前記液体噴射ヘッドへ供給される前記液体が流動可能な液体供給チューブと、
前記筐体部に前記液体供給チューブを挿通可能に形成された挿通部と、
前記ターゲットを収容可能な給送カセットが前記ターゲットの排出方向へ突出形成された筐体部分に着脱可能に収容されることで前記筐体部分と共に前記排出方向へ突出する状態に設けられる給送カセット部と、
前記給送カセット部よりも上方位置において下側が上側よりも前記排出方向側へ突出する傾斜面を呈する筐体部分の当該傾斜面に設けられた操作パネル部と、
前記液体噴射ヘッドに接続されるとともに前記キャリッジの移動に伴って追従変形する変形可動部を有するフレキシブルフラットケーブルと、
を備え、
前記挿通部を介して前記筐体部内に挿通された液体供給チューブは、前記フレキシブルフラットケーブルに沿って引き回されて前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給可能な状態で前記キャリッジに接続されていることを特徴とする液体噴射装置。 - 前記筐体部内に挿通された前記液体供給チューブは、前記筐体部内において前記フレキシブルフラットケーブルの上側に引き回されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
- 前記筐体部内に挿通された前記液体供給チューブは、前記フレキシブルフラットケーブルと前記筐体との隙間を通って引き回されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
- 前記挿通部は、前記筐体部において前記給送カセット部が着脱可能に収容される筐体部の突出部分を避けた位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記フレキシブルフラットケーブルは前記筐体部内において前記キャリッジの移動機構とターゲット搬送方向に反対側の位置に当該キャリッジの移動方向に沿って配線されており、
前記挿通部は、前記筐体部における前記ターゲットの排出口が形成された面部に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液体噴射装置。 - 前記操作パネル部は、前記筐体部の内側へ突出する操作パネルユニットを有し、
前記挿通部は、前記筐体部において前記操作パネルユニットを避けた位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の液体噴射装置。 - 前記筐体部の開口部を開閉する方向に変位可能に設けられたカバー部材と、
前記カバー部材が閉じた状態を検知する検知部と、
前記検知部が前記カバー部材の閉状態を検知していない状態下では液体噴射動作を許可しない制御部と、
を備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の液体噴射装置。 - 前記液体供給チューブは、前記キャリッジの移動に伴って追従変形する変形可動部を有し、当該変形可動部は、前記フレキシブルフラットケーブルの前記変形可動部に沿って引き回されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記液体供給チューブはチューブ間を繋ぐ継手を介して複数のチューブが連結されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記液体供給チューブは一本または複数本備えられていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
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-
2012
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