JP2014027517A - 通信システム及び通信方法 - Google Patents

通信システム及び通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014027517A
JP2014027517A JP2012166974A JP2012166974A JP2014027517A JP 2014027517 A JP2014027517 A JP 2014027517A JP 2012166974 A JP2012166974 A JP 2012166974A JP 2012166974 A JP2012166974 A JP 2012166974A JP 2014027517 A JP2014027517 A JP 2014027517A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
message
relay
communication message
bus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012166974A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5637190B2 (ja
Inventor
Mitsuhiro Mabuchi
充啓 馬渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2012166974A priority Critical patent/JP5637190B2/ja
Priority to US13/946,420 priority patent/US9537744B2/en
Priority to CN201310314086.0A priority patent/CN103580911B/zh
Publication of JP2014027517A publication Critical patent/JP2014027517A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5637190B2 publication Critical patent/JP5637190B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/10Active monitoring, e.g. heartbeat, ping or trace-route
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/08Monitoring or testing based on specific metrics, e.g. QoS, energy consumption or environmental parameters
    • H04L43/0805Monitoring or testing based on specific metrics, e.g. QoS, energy consumption or environmental parameters by checking availability
    • H04L43/0817Monitoring or testing based on specific metrics, e.g. QoS, energy consumption or environmental parameters by checking availability by checking functioning
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/50Testing arrangements

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

【課題】通信メッセージの信頼性を、低負荷、かつ、リアルタイムな処理で確保することのできる通信システム、及び通信方法を提供する。
【解決手段】通信システムは、複数のECUが接続されているバスが複数接続されるとともに、それらバスの間で各ECUが出力した通信メッセージを相互に中継する1つのゲートウェイ(GW)10とを備える。GW10は、複数のバスのうちの第1のバス20から入力された通信メッセージM1に第1のバス20を示すバス情報と該GW10に入力されたことを示す中継用のメッセージIDとを含む中継用の通信メッセージM2を生成して、該生成した中継用の通信メッセージM2を第1のバス20以外の第3のバス40に転送する。ECU41は、受信した中継用の通信メッセージM2に含まれるバス情報と中継用のメッセージIDとに基づいて、当該受信した中継用の通信メッセージM2の信頼性を判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両などに搭載された複数の電子制御装置がネットワーク接続されている通信システム、及び通信方法に関する。
周知のように、車両に搭載された複数の電子制御装置(ECU)は、それぞれが互いにネットワーク接続されることによってそれら電子制御装置の有する情報(車両情報)を相互に通信可能とする通信システムを構成していることが多い。すなわちこうした通信システムは、ECUを通信装置にした車両ネットワークシステムとして構成されている。そして、このような車両ネットワークシステムの一つにコントローラエリアネットワーク(CAN)がある。
CANからなる通信システムは、接続されているECUが増加するなどしてそのシステム構成が複雑になると、該システムに生じた異常や、該システムに接続された不正なECUなどを検出したり、特定したりすることが難しくなる傾向にある。そこで従来は、通信システムに生じた異常等を検出する技術なども提案されており、その一例が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の通信システム(車載通信ネットワークシステム)は、ネットワークシステムの異常箇所を的確に検知するシステムである。この通信システムには、複数のバス異なるバスが接続されているとともに、それら複数のバス間で通信メッセージを中継するゲートウェイと、各バスに通信メッセージによる通信が可能に接続されている1つ以上のECUと、ゲートウェイに接続されている外部診断器とが設けられている。ゲートウェイは外部診断器から入力される接続確認要求信号に基づき、各バスの各ECUに対して返答要求信号を出力する。ECUは受信した返答要求信号に応じて、当該ECUに固有の送信元識別子データを含む返答信号を接続されているバスに出力する。そしてゲートウェイは、バス毎に受信した返答信号に含まれる送信元識別子データまたは予め記憶されているバス毎の記憶値とこの送信元識別データとの比較結果を外部診断器に出力して、通信できないECUを特定する。
特開2010−206697号公報
ところで、CANは、通信回線であるバスを共有する各ECUが各々の判断でバス上にメッセージを流すことができるようになっているため、各ECUからバスへのメッセージの送信が容易である。そのため、例えばCANのバスに不正なECUを接続して、当該バスに不正なメッセージを送信することも可能であり、そうした不正なメッセージによる通信についてはこれをリアルタイムで防止する必要がある。しかし、上記特許文献1に記載の通信システムのように、異常の検知を、外部診断器から入力される接続要求確認信号の送出などに基づいて行うとすると、異常の検知をリアルタイムで行うことが難しい。また、通信メッセージを暗号化することによって不正なメッセージによる通信を防止する方法もあるものの、処理負荷の高い暗号化処理をリアルタイムで実行するとなるとECUでの負荷の増大も無視できないものとなる。
なお、こうした課題は、CANのみならず、ネットワーク接続させる通信装置間で通信メッセージの送受信を行うとする通信システムにおいては概ね共通した課題となっている。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、通信メッセージの信頼性を、低負荷、かつ、リアルタイムな処理で確保することのできる通信システム、及び通信方法を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果を記載する。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、通信線に接続され、その接続された通信線を介して通信メッセージによる通信を行う1乃至複数の通信装置と、前記通信線が複数接続されるとともに、それら通信線の間で通信メッセージを相互に中継する1乃至複数のゲートウェイとを備える通信システムであって、ゲートウェイは、前記複数の通信線のうちの一の通信線から入力された通信メッセージに当該一の通信線を示す第1の経路情報と該ゲートウェイに入力されたことを示す第2の経路情報とを含む中継用の通信メッセージを生成して、該生成した中継用の通信メッセージを前記一の通信線以外の1つもしくは複数の通信線に転送し、前記通信装置は、受信した通信メッセージに含まれる前記第1の経路情報と前記第2の経路情報とに基づいて、当該受信した通信メッセージの信頼性を判断することを要旨とする。
上記目的を達成するため、請求項11に記載の発明は、通信線に接続され、その接続された通信線を介して通信メッセージによる通信を行う1乃至複数の通信装置と、前記通信線が複数接続されるとともに、それら通信線の間で通信メッセージを相互に中継する1乃至複数のゲートウェイとを有する通信システムに使用される通信方法であって、前記複数の通信線のうちの一の通信線からゲートウェイに入力された通信メッセージに当該一の通信線を示す第1の経路情報と該ゲートウェイに入力されたことを示す第2の経路情報とが含まれる中継用の通信メッセージを前記ゲートウェイを通じて生成する工程と、前記生成された中継用の通信メッセージを前記ゲートウェイから前記一の通信線以外の1つもしくは複数の通信線に転送する工程と、前記中継用の通信メッセージを受信した通信装置に、受信した通信メッセージに含まれる前記第1の経路情報と前記第2の経路情報とに基づいて、当該受信した通信メッセージの信頼性を判断させる工程とを備えることを要旨とする。
このような構成もしくは方法によれば、通信メッセージの信頼性の判断が、ゲートウェイに入力させた通信線を示す第1の経路情報とゲートウェイに入力されたことを示す第2の経路情報とに基づいて行われる。つまり、受信した通信メッセージを、その通信メッセージが通過した経路に基づいて検証することで、受信した通信メッセージの信頼性がリアルタイムで判断される。例えば、リアルタイムに判断することで、通信装置では、所定の経路以外を通過した通信メッセージの処理を中止にしたりすることができる。
また単に、通信経路を示すだけの情報である、第1の経路情報と第2の経路情報とに基づいて通信メッセージの信頼性を判断するため、負荷の低い処理で通信メッセージの信頼性を判定することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の通信システムにおいて、前記通信装置には、前記複数の通信線の各第1の経路情報にそれぞれ対応する通信線情報が設定されており、前記通信装置では、前記受信した通信メッセージに含まれている前記第1の経路情報が前記設定されている通信線情報に対応するか否かに基づいて前記受信した通信メッセージの信頼性を判断することを要旨とする。
このような構成によれば、第1の経路情報が、通信装置に設定されている通信線情報に対応するか否かに基づいて、例えば第1の経路情報と設定されている通信線情報との比較に基づいて、通信メッセージの信頼性を判定するため、判断に係るデータ処理の負荷を低くすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の通信システムにおいて、前記通信装置には、ゲートウェイの各第2の経路情報に対応するゲートウェイ情報が設定されており、前記通信装置では、前記受信した通信メッセージに含まれている前記第2の経路情報が前記設定されているゲートウェイ情報に対応するか否かに基づいて前記受信した通信メッセージの信頼性を判断することを要旨とする。
このような構成によれば、第2の経路情報とゲートウェイ情報との処理に基づいて、例えば、第2の経路情報と設定されているゲートウェイ情報とを比較する処理に基づいて通信メッセージの信頼性を判定することができるようになるため、判定に係るデータ処理の負荷を低くすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の通信システムにおいて、前記通信メッセージはコントローラエリアネットワークのプロトコルとして構成されることを要旨とする。
このような構成によれば、必要最低限の処理能力しか備えないことの多いECUを通信装置とする車載ネットワークに採用されるCANプロトコルの通信システムに対し、低負荷かつリアルタイム性のある通信メッセージの信頼性の判定を適用することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の通信システムにおいて、ゲートウェイは、前記プロトコルで規定されている通信メッセージのデータフィールドに前記第1の経路情報を持たせ、前記通信装置は、前記通信メッセージのデータフィールドから前記第1の経路情報を取得することを要旨とする。
このような構成によれば、CANプロトコルにおいて、ユーザが内容を自由に設定できるデータ領域であるデータフィールドに第1の経路情報を含ませることができるため、通信メッセージに対して第1の経路情報を含めさせる処理を比較的高い自由度で行うことができるようになる。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の通信システムにおいて、ゲートウェイは、前記プロトコルで規定されている通信メッセージのメッセージIDを前記第2の経路情報を含むメッセージIDに変更し、前記通信装置は、前記通信メッセージに含まれる前記変更されたメッセージIDから第2の経路情報を取得することを要旨とする。
このような構成によれば、変更されたメッセージIDに基づいて第2の経路情報を取得することができるため、第2の経路情報を用いての通信メッセージの信頼性の判断が容易になる。また、CANプロトコルではメッセージIDはリアルタイムに処理されるため、第2の経路情報を用いた通信メッセージの信頼性の判断を速やかに行うことができるようにもなる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の通信システムにおいて、前記通信メッセージは拡張フォーマットであり、前記メッセージIDは前記拡張フォーマットで規定されている拡張ID領域に対応する部分が変更されたものであることを要旨とする。
このような構成によれば、メッセージIDの拡張ID部分が第2の経路情報に基づいて変更される一方、標準フォーマットにて用いられる標準IDの部分は変更されない。つまり、通信システムにおいて、その他の通信メッセージに対する影響を抑えつつ、第2の経路情報などに基づく通信メッセージの信頼性を判定することができるようになる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の通信システムにおいて、ゲートウェイは、前記一の通信線から入力された通信メッセージの情報を、前記第1の経路情報とともにログデータとして保存するとともに、前記通信装置は、前記受信した通信メッセージの情報を、前記受信した通信メッセージに含まれている前記第1の経路情報及び前記第2の経路情報とともにログデータとして保存することを要旨とする。
このような構成によれば、通信メッセージの中継や受信がログに時系列データ(ログデータ)として記録されるため、事後的であれ通信メッセージの信頼性を評価することができるようにもなる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の通信システムにおいて、前記ログデータは、定期的に所定のルールに基づいて解析され、該解析により得られた解析結果に置きかえられることを要旨とする。
このような構成によれば、ログとして記憶されたデータの内容が解析結果に置きかえられることによってログとして記憶されているデータ容量を少なくすることができる。これにより、記憶容量に余裕の少ないECUにおいてログデータを保存することができるようになる。
請求項10に記載の発明は、請求項8又は9に記載の通信システムにおいて、前記通信装置は、ゲートウェイに保存されているログデータを取得するとともに、当該取得したログデータを前記通信装置に保存されているログデータと比較することによって通信メッセージの信頼性を評価することを要旨とする。
このような構成によれば、通信メッセージの経路を、ゲートウェイのログデータと通信装置のログデータとから検証することができるため、通信メッセージの信頼性を検証できるようにもなる。これにより、通信メッセージの信頼性をより高く確保することができるようになる。
本発明に係る通信システムを具体化した第1の実施形態について、その概略構成を示すブロック図。 同実施形態におけるゲートウェイの概略構成を示すブロック図。 同実施形態における通信メッセージのデータフォーマットを模式的に示す模式図。 同実施形態において通信メッセージにバス情報が含まれる態様を模式的に示す模式図。 同実施形態において通信メッセージに含まれるメッセージIDを模式的に示す模式図であって、(a)はECUが付加した送信用のメッセージIDが含まれる図、(b)はゲートウェイが付加した中継用のメッセージIDが含まれる図、(c)はゲートウェイが付加した中継用のメッセージIDが含まれる図。 同実施形態におけるECUの概略構成を示すブロック図。 同実施形態において通信メッセージが処理される手順を示すシーケンス図。 本発明に係る通信システムを具体化した第2の実施形態について、ゲートウェイの概略構成を示すブロック図。 同実施形態におけるECUの概略構成を示すブロック図。 本発明に係る通信システムを具体化したその他の実施形態における通信メッセージのデータフォーマットを模式的に示す模式図。
(第1の実施形態)
本発明に係る通信システムを具体化した第1の実施形態について、図1〜7に従って説明する。
図1に示すように、車両1は、通信システムとしての車載ネットワークシステムを備えている。
まず、本実施形態における車載ネットワークシステムの通信規格について説明する。
車載ネットワークシステムは、通信プロトコルとしてCAN(Controller Area Network)プロトコルの適用されるネットワークとして構成されている。CANプロトコルでは、通信メッセージの送受信によって通信装置間の通信が行われ、その通信メッセージはCANプロトコルにて通信の一単位として規定されるフレームによって構成されている。CANプロトコルでは複数のフレームが定義されており、その中に、データ転送に用いられるデータ・フレームがある。例えば、図3に示すように、標準フォーマットのデータ・フレームには、通信メッセージの識別に用いられる「メッセージID」(CAN ID)の格納領域である「ID領域」が11ビットの大きさで設けられ、転送するデータの格納領域である「データ領域」(データフィールド)が0〜64ビットの範囲の大きさで設けられている。
続いて、本実施形態における車載ネットワークシステムの構成について説明する。
図1に示すように、車載ネットワークシステムには、通信線としての通信用のバスである第1のバス20、第2のバス30、第3のバス40及び第4のバス50と、それら第1〜第4のバス20,30,40,50が通信可能に接続されたゲートウェイ(GW)10とが設けられている。第1〜第4のバス20,30,40,50は、CANプロトコルの通信メッセージを伝送可能なバスであって、例えばツイストペアケーブルである。
第1〜第3のバス20,30,40にはそれぞれ、1又は複数の通信装置としての電子制御装置(ECU)が当該バスを介して他のECUとの間で通信が可能であるように接続されている。つまり、第1のバス20には、通信装置としての第21及び第22ECU21,22が接続され、第2のバス30には、通信装置としての第31及び第32ECU31,32が接続され、第3のバス40には、通信装置としての第41及び第42ECU41,42が接続されている。これにより、例えば、第21ECU21は第1のバス20へ送信用の通信メッセージM1を送信することができ、第41ECU41は第3のバス40から通信メッセージM2を受信することができる。なお、第21ECU21は通信メッセージを受信することもでき、第41ECU41は通信メッセージを送信することもできる。また、CANプロトコルでは、同一のバスに接続されている複数のECUは、それらが接続されているバスを介して相互に通信メッセージを授受できる。
第4のバス50には、車載式故障診断装置(OBD)51が通信可能に接続されているとともに、車載ネットワークシステムに外部機器を通信可能に接続させるコネクタであるデータリンクコネクタ(DLC)52が設けられている。これにより、例えば、DLC52に接続された外部機器(53,54)がDLC52を介して第4のバス50へ通信メッセージM3を送信することができる。なお、外部機器はDLC52を介して通信メッセージを受信することもできる。
なお、本実施形態では、第1のバス20はセンサ系のECUが接続されるセンサ系のバス、第2のバス30は走行系のECUが接続される走行系のバス、第3のバス40は駆動系のECUが接続される駆動系のバス、第4のバス50は情報機器系のECUや、診断装置や、外部機器等が接続される情報機器系のバスとする。
ゲートウェイ(GW)10は、一のバスから入力された通信メッセージを、その他のバスに出力する装置、いわゆるバス間に通信メッセージを中継する装置である。つまりGW10は、そこに接続されている第1〜第4のバス20,30,40,50から通信メッセージを受信するとともに、該受信した通信メッセージを、その通信メッセージが入力されたバス以外のバスに転送する。例えば、GW10は、第1のバス20から入力された送信用の通信メッセージM1を、中継用の通信メッセージM2として第2〜4のバス30,40,50にそれぞれ出力することができる。このとき、中継用の通信メッセージM2は、送信用の通信メッセージM1に対応する通信メッセージであって、GW10により必要な処理が施された通信メッセージである。なお、中継用の通信メッセージM2が、送信用の通信メッセージM1と同じメッセージであることがあってもよい。
このように、GW10が異なるバス間に通信メッセージを転送させることで、異なるバスに接続されているECUの間であっても、通信メッセージを相互に送受信(授受)できるようになっている。
第21〜第42ECU21〜42はそれぞれ、車両1の各種制御に用いられる制御装置であって、例えば、駆動系や、走行系や、センサ系や、情報機器系等を制御対象としているECUである。例えば、駆動系を制御対象とするECUとしては、エンジン用ECUが挙げられ、走行系を制御対象とするECUとしては、ステアリング用ECUやブレーキ用ECUが挙げられ、センサ系のECUとしては、温度センサや速度センサなどのセンサ類が接続されるECUが挙げられる。また、情報機器系を制御対象とするECUとしては、カーナビゲーション用ECUなどが挙げられる。
なお、本実施形態では、第21及び第22ECU21,22はセンサー系のECUであって、センサ系のバスである第1のバス20に接続されている。また、第31及び第32ECU31,32は走行系のECUであって、走行系のバスである第2のバス30に接続されている。さらに、第41及び第42ECU41,42は駆動系のECUであって、駆動系のバスである第3のバス40に接続されている。なお、第21〜第42ECU21〜42は、同様の構造を有しているため、以下では第41ECU41の構造について説明し、その他のECU21〜32,42の構造についての説明を割愛する。
OBD51は、車両状態等の診断を行う診断機器であって、正規の通信装置として、メーカ等により車両に搭載されている。
DLC52は、第4のバス50に外部機器(53,54)を通信可能に接続させることのできる接続端子であって、DLC52には、メーカやカーディーラ等で用意された正規の通信装置53を接続させることができる。正規の通信装置53としては、例えば、外部診断機器や、ソフトウェアをアップデートさせる機器などが挙げられる。また、DLC52には、ユーザが用意した非正規の通信装置54を接続させることもできる。非正規の通信装置54としては、例えば非正規のテスターやスマートフォンなどが挙げられる。そして、これらOBD51やDLC52は、情報機器系のバスである第4のバス50に接続されている。
なお非正規の通信装置54は、それがバスに出力した通信メッセージの車載ネットワークシステムへの影響、特に悪影響についての検証が十分なされていないことが懸念される。とりわけ、スマートフォンは、速度表示などのアプリケーションソフトウェアをユーザがインターネットから任意に選択、実行することができ、そうしたアプリケーションソフトウェアが車載ネットワークシステムに対して通信を行うこととなる。こうしたアプリケーションソフトウェアには、CANプロトコルに適合していない通信メッセージの送信や、通信に不都合を生じさせる通信メッセージの送信や、悪意のある機能による通信メッセージの送信など行われ車載ネットワークシステムに悪影響を及ぼすことが懸念されている。
図2に示すように、GW10には、第1〜第4のバス20,30,40,50(第1のバス20のみ図示)に接続されている信号受信部11と、接続された信号受信部11から入力された送信用の通信メッセージM1に所定の処理を行って生成した中継用の通信メッセージM2をバスに出力(転送)する信号変更部12とが設けられている。またGW10には、信号変更部12が中継用の通信メッセージM2を生成するときに用いられる各種の情報が格納される記憶装置13とが設けられている。
記憶装置13には、第1〜第4のバス20,30,40,50にそれぞれ対応する複数の第1の経路情報としてのバス情報14と、入力された送信用の通信メッセージM1(図3参照)に第21ECU21が付与する送信用のメッセージIDに対応する複数の第2の経路情報としての中継用のメッセージID15とが設定されている。
各バス情報14は、相互に異なる値として設定されている。例えば、2進数で示すと、バス情報として、第1のバス20には「00」が、第2のバス30には「01」が、第3のバス40には「10」が、第4のバス50には「11」がそれぞれ設定されている。
中継用のメッセージID15は、送信用の通信メッセージM1に付与されるメッセージIDに対応付けられたメッセージIDである。また、中継用のメッセージID15は、その値(ID)から中継されたゲートウェイを識別できるように、GW10に対して固有に設定されている値であり、例えば他のGWがあった場合、GW10用の中継用のメッセージID15とは異なる値が設定される。例えば、GW10には、第21ECU21が送信用の通信メッセージM1に付与した送信用のメッセージID「0x020」(図5(a)参照)に対応する中継用のメッセージID15として2つの値、「0x021」及び「0x022」(図5(b)及び(c)参照)が設定されている。なお、中継用のメッセージID15のうち、「0x021」は、このメッセージIDを受信したECUにバス経路の適否に基づいて通信メッセージの信頼性を判断させたい場合に、中継用の通信メッセージM2に付与されるメッセージIDである。一方、中継用のメッセージID15のうち、「0x022」は、このメッセージIDを受信したECUにバス経路の適否に基づいて通信メッセージの信頼性を判断させる必要がない場合に、中継用の通信メッセージM2に付与されるメッセージIDである。GW10が中継用のメッセージID15を切り換えて、通信メッセージの信頼性の判断がECUで必要か否かを指定することで、ECUに対して多少なりとも負荷を生じさせるバス経路の適否の判断を行わせるかどうか、つまりECUの負荷を調整できるようになっている。
信号受信部11は、受信した通信メッセージが入力されたバスを判定する。例えば、第21ECU21から送信された送信用の通信メッセージM1が第1のバス20からGW10に入力された場合、信号受信部11は、送信用の通信メッセージM1が第1のバス20から入力されたことを検出する。そして信号受信部11は、この入力されたバスの検出結果を、送信用の通信メッセージM1とともに信号変更部12に伝達する。
信号変更部12は、受信した送信用の通信メッセージM1に所定の処理を施す。所定の処理には、受信した送信用の通信メッセージM1に、バスの情報を含める処理と、ゲートウェイの情報を含める処理とが含まれる。バスの情報を含める処理では、信号受信部11から伝達されたバスの検出結果に対応するバス情報14が選択され、この選択されたバス情報14と送信用の通信メッセージM1とに基づいて中継用の通信メッセージM2が生成される。また、ゲートウェイの情報を含める処理では、送信用の通信メッセージM1のメッセージIDに対応する中継用のメッセージID15が選択され、この選択された中継用のメッセージID15が送信用の通信メッセージM1のメッセージIDに置き換えられて、中継用の通信メッセージM2(2a、2b又は2c)のメッセージIDとされる。
図4に示すように、信号変更部12は、バスの情報を含める処理では、送信用の通信メッセージM1の「データ領域」の最後の2ビットに、選択したバス情報14を書き込む。例えば、送信用の通信メッセージM1は第1のバス20から入力されたため、送信用の通信メッセージM1の「データ領域」の最後の2ビットには「00」が書き込まれる。つまり、信号変更部12は、受信した送信用の通信メッセージM1を、バス情報14を含めた中継用の通信メッセージM2に変更する。
図5に示すように、信号変更部12は、ゲートウェイの情報を含める処理では、中継用の通信メッセージM2のメッセージIDを選択した中継用のメッセージID15に変更する。例えば、送信用の通信メッセージM1のメッセージID「0x020」が、中継用のメッセージIDである「0x021」又は「0x022」に置き換えられる。つまり、信号変更部12は、バス情報14を含む中継用の通信メッセージM2として、メッセージIDを「0x020」のまま維持した中継用の通信メッセージM2a、及びメッセージIDを「0x021」とした中継用の通信メッセージM2b、及びメッセージIDを「0x022」とした中継用の通信メッセージM2cのいずれかを生成する。
なお、本実施形態では、ゲートウェイの情報を含める処理では、送信用の通信メッセージM1のメッセージID「0x020」を、受信したECUでバス経路の適否を判断する必要があることを示す中継用のメッセージID「0x021」に変更させるように設定されている。
図6に示すように、第41ECU41には、第3のバス40に接続され、第3のバス40から入力される中継用の通信メッセージM2を受信する信号受信部411と、信号受信部411に接続され、信号受信部411から送られる通信メッセージに対してバス経路の適否の判断を行う判断部412とが設けられている。また、第41ECU41には、信号受信部411及び判断部412に接続され、受信された通信メッセージに含まれるデータを処理する信号処理部413と、通信メッセージの信頼性の判断に必要な情報等が記憶される記憶装置414とが設けられている。
信号処理部413は、マイクロコンピュータを含み構成されており、各種処理を行う演算装置や、演算結果や各種制御機能を提供するプログラムなどを保持する記憶装置を有している。そして、信号処理部413では、所定の制御機能を提供するプログラムが演算装置で実行処理されることによって当該所定の制御機能が提供される。これにより、信号処理部413は、記憶装置に保持されている制御用プログラムを演算装置に読み込み、実行することで、制御対象に対して同プログラムの機能を提供して当該制御対象の制御を行なう。なおプログラムでは、中継用の通信メッセージM2から得られた他のECUが送信したデータを処理したり、各種処理により得られたデータから送信用の通信メッセージを作成させて、第3のバス40に送信させたりする。
記憶装置414には、第1〜第4のバス20,30,40,50のそれぞれに対応するバス情報14のうち、第41ECU41に通信メッセージM2を入力することが許可されるバス情報14に対応する通信線情報416が設定されている。例えば、記憶装置414には、通信線情報416として、第1のバス20に対応する値「00」(2進数)と第2のバス30に対応する値「01」(2進数)とが設定されている。また、記憶装置414には、第41ECU41が受信する必要のある通信メッセージのメッセージIDに対応するゲートウェイ情報417が設定されており、例えば、ゲートウェイ情報417として、送信用のメッセージIDの「0x020」と、中継用のメッセージID15のうちの「0x021」と「0x022」とが設定されている。
信号受信部411は、第3のバス40を流れている中継用の通信メッセージM2などを受信する部分であって、いわゆるCANコントローラの受信機能に対応する。なお、CANコントローラの送信機能に対応する部分の図示は省略している。信号受信部411は、中継用の通信メッセージM2のメッセージIDがゲートウェイ情報417に含まれているか否かに基づいて、中継用の通信メッセージM2が第41ECU41に必要であるか否かを判断する。そして、必要であると判断された場合には中継用の通信メッセージM2を取得する一方、不要である場合には受信した中継用の通信メッセージM2などを取得せずに破棄する。
また、本実施形態では、中継用の通信メッセージM2のメッセージIDに基づいて、バス経路の適否の判断の要/不要を判定する。つまり、信号受信部411は、中継用のメッセージID15が「0x021」の場合、つまり中継用の通信メッセージM2bの場合、バス経路の適否の判断が必要と判断して中継用の通信メッセージM2bを判断部412に伝達する。一方、信号受信部411は、中継用のメッセージID15が「0x022」の場合、つまり中継用の通信メッセージM2cの場合、バス経路の適否の判断が不要であると判断して中継用の通信メッセージM2を信号処理部413に伝達する。また、信号受信部411は、メッセージIDが「0x020」の場合、つまり中継用の通信メッセージM2aの場合、バス経路の適否を判断しないと判断して中継用の通信メッセージM2などを信号処理部413に伝達する。なお、中継用の通信メッセージM2aの場合、GW10により中継されていないことから、通信経路が不適切であるとして、中継用の通信メッセージM2aを破棄してもよい。
このように、信号受信部411では、中継用のメッセージID15に基づいて中継用の通信メッセージM2を取得するか否かが判断される。中継用のメッセージID15は、GW10が中継した通信メッセージに付与されるメッセージIDであることから、その中継用の通信メッセージM2は通信経路中でGW10により中継されたということが確認される。つまり、GW10によって中継されたか否かという点に基づいて、中継用の通信メッセージM2の信頼性を判断することができるようになる。
信号受信部411は、受信の要否の判断をメッセージIDに基づいて行うようにしている。これは、通常、通信メッセージのアービトレーションに利用されるメッセージIDは、CANコントローラではフィルタリングなどでリアルタイムかつ迅速に処理される。このリアルタイムかつ迅速に行われるメッセージIDに対する処理を利用することで、通信メッセージの信頼性の判断やバス経路の適否の判断の要否判断をリアルタイムかつ迅速に行うことができるようになる。また、CANコントローラにより実行されるアービトレーションは、ECUの信号処理部に負荷を生じさせないか、生じさせても低いため、このように通信メッセージの信頼性の判断等にメッセージIDを利用することでECUの負荷を低くすることもできるようになる。つまり、信号受信部411では、中継用のメッセージID15に対する、GW10による中継の有無の判断、及びバス経路の適否の判断の要否判断がリアルタイム、迅速かつ低負荷で行えるようになる。
判断部412は、信号受信部411から中継用の通信メッセージM2bのみが伝達され、この伝達された中継用の通信メッセージM2bに含まれているバス情報14に基づいて、この通信メッセージM2bの信頼性を判断する。判断部412は、中継用の通信メッセージM2bの「データ領域」の最後の2ビットを取得して、当該取得された2ビットの値が、通信線情報416に含まれるか否かを判定する。例えば、第41ECU41には、第1のバス20や第2のバス30から送信された通信メッセージの入力が許可されている一方、第4のバス50から送信された通信メッセージ(M3)の入力は許可されていないとする。このとき、判断部412は、バス情報14が通信線情報416としての値「00」又は「01」であれば、通信メッセージM2bを信号処理部413に伝達する。一方、バス情報14が通信線情報416としての値「10」又は「11」であれば、通信メッセージM2bを破棄し、信号処理部413には伝達しない。
例えば、外部機器(53,54)から第4のバス50を介してGW10に入力される送信用の通信メッセージM3にはバス情報14として「11」が付与されるので、この送信用の通信メッセージM3に対応する中継用の通信メッセージM2が信号受信部411から判断部412に伝達されたとしても破棄される。つまり、本来第1のバス20から送られてくる通信メッセージが、不正な装置などにより第4のバス50経由で送られたとしても、当該通信メッセージは判断部412にて破棄され、信号処理部413が処理することのないようになっている。
なお、バス情報14の値「10」は、第3のバス40に対応する値であるが、通常、第41ECU41が接続されている第3のバス40を流れた通信メッセージがGW10によって再度、第3のバス40に中継されることはない。このため、第41ECU41は、自身が接続されている第3のバス40のバス情報14の値「10」が通信メッセージに含まれている場合、不適切な通信経路と判断するようにしている。
本実施形態の作用について、図7を参照して説明する。
図7に示すように、第1のバス20に接続されている第21ECU21が送信用の通信メッセージM1を送信する(ステップS1)。これにより、第21ECU21から送信された送信用の通信メッセージM1は第1のバス20を介して、第1のバス20に接続されているGW10に入力される。
GW10は、送信用の通信メッセージM1が「第1のバス20」から入力されたことを信号受信部11において検出(識別)する(ステップS2)。GW10は、信号変更部12において、信号受信部11の検出結果と送信用の通信メッセージM1とに基づいて、バス情報14の値「00」を含む中継用の通信メッセージM2を生成する(ステップS3)。さらに、GW10は、信号変更部12において、送信用の通信メッセージM1のメッセージIDの値「0x020」に対応する中継用のメッセージID15の値「0x021」を選択し、選択した中継用のメッセージID15を中継用の通信メッセージM2のメッセージIDに置き換える。こうして、例えば、中継用の通信メッセージM2bが生成される(ステップS4)。GW10は、こうして生成した中継用の通信メッセージM2bを中継する。つまりGW10は、中継用の通信メッセージM2bを、第3のバス40などに出力(送信する)(ステップS5)。
第3のバス40に送信された中継用の通信メッセージM2bは、第41ECU41に受信される。中継用の通信メッセージM2bを受信した第41ECU41は、その信号受信部411によって、中継用の通信メッセージM2bのメッセージIDの値「0x021」に基づいて、GW10により中継されたことを確認することで、その中継用の通信メッセージM2bの信頼性が判断される。またさらにバス経路の適否を判断するか否かを判断する(ステップS6)。
このとき、中継用の通信メッセージM2bのメッセージIDの値が「0x021」であるので、第41ECU41は、中継用の通信メッセージM2bの信頼性をバス経路の適否に基づいて判断するため、中継用の通信メッセージM2bを判断部412に伝達する。そして、中継用の通信メッセージM2bが伝達された判断部412は、当該通信メッセージM2bの「データ領域」からバス情報14を取得して、通信線情報416の値「00」及び「01」に含まれるか否かを判断する。バス情報14が通信線情報416の値「00」又は「01」である場合、判断部412は、中継用の通信メッセージM2bはバス経路が適切であると判断して、当該中継用の通信メッセージM2bを信号処理部413に伝達する(ステップS7)。これにより、中継用の通信メッセージM2bがGW10に入力されたバスが確認され、GW10に入力されたバスを通ったことに基づいて、中継用の通信メッセージM2bの信頼性が確保される。そして、信頼性の高い中継用の通信メッセージM2bのデータ等が信号処理部413にて処理される。
一方、バス情報14の値が「00」又は「01」以外である場合、判断部412は中継用の通信メッセージM2bのバス経路が適切ではないとい判断して、当該中継用の通信メッセージM2bを、信号処理部413に伝達せずに、破棄する。これにより、信頼性が低い中継用の通信メッセージM2bが信号処理部413にて処理され、車両1の動作などに違和感や不都合などを生じさせることを防ぐことができる。
なお、例えば、メッセージIDが「0x022」である中継用の通信メッセージM2cの場合、第41ECU41は、中継用の通信メッセージM2cの信頼性をバス経路の適否に基づいて判断する必要がないため、中継用の通信メッセージM2cを信号処理部413に伝達する。そうしたことから、GW10が送信用の通信メッセージM1に基づいて生成する2つの中継用の通信メッセージM2b,M2cを、生成した回数や時間間隔などで切り換えることで、バス経路の適否に基づく判断により生じる第41ECU41の負荷を軽減させることもできるようになる。
以上説明したように、本実施形態に係る通信システムは、以下に列記する効果を有する。
(1)第41ECU41は、中継用の通信メッセージM2の信頼性の判断を、ゲートウェイ10に入力させたバスを示すバス情報14(第1の経路情報)とゲートウェイ10に入力されたことを示す中継用のメッセージID15(第2の経路情報)とに基づいて行う。つまり、第41ECU41は、受信した中継用の通信メッセージM2をその通信メッセージが通過してきた経路に基づいて検証することで、受信した中継用の通信メッセージM2の信頼性をリアルタイムで判断する。例えば、リアルタイムに判定することで、第41ECU41では、所定の経路以外を通過した中継用の通信メッセージM2の処理を中止にしたりすることができる。
また単に、通信経路を示すだけの情報である、バス情報14と中継用のメッセージID15とに基づいて中継用の通信メッセージM2の信頼性を判断するため、負荷の低い処理で中継用の通信メッセージM2の信頼性を判定することができるようになる。
(2)バス情報14が、第41ECU41に設定されている通信線情報416に対応するか否かを、バス情報14と通信線情報416との比較に基づいて判断することに基づいて、中継用の通信メッセージの信頼性を判断するため、判断に係るデータ処理の負荷が低くなる。
(3)中継用のメッセージID15とゲートウェイ情報417とを比較する処理に基づいて中継用の通信メッセージM2の信頼性を判定することができるようになるため、判定に係るデータ処理の負荷を低くすることができる。
(4)必要最低限の処理能力しか備えないことの多い第41ECU41を通信装置とする車載ネットワークに採用されるCANプロトコルの通信システムに対し、低負荷かつリアルタイム性のある中継用の通信メッセージM2の信頼性の判定を適用することができる。
(5)CANプロトコルにおいて、ユーザが内容を自由に設定できる「データ領域」であるデータフィールドにバス情報14を持たせることができるため、通信メッセージに対してバス情報14を持たせる処理を比較的高い自由度で行うことができるようになる。
(6)通信用のメッセージIDに対応するように変更されたメッセージIDに基づいて中継用のメッセージID15を取得することができるため、中継用のメッセージID15を用いての中継用の通信メッセージM2の信頼性の判断が容易になる。また、CANプロトコルではメッセージIDはリアルタイムに処理されるため、中継用のメッセージID15を用いた中継用の通信メッセージM2の信頼性の判断を速やかに行うことができるようにもなる。
(第2の実施形態)
次に、本発明にかかる通信システムについて、図8及び図9を参照して説明する。
本実施形態では、GW10と第41ECU41とに、通信メッセージに関するログデータを取得する構成が設けられることが、第1の実施形態の構成と異なるが、その他の構成は同様である。そこで以下では、第1の実施形態に対して相違する点を中心に説明し、同様の構成については同一の符号を付してその詳細な説明を割愛する。
図8に示すように、GW10は、信号受信部11に、ログ取得部11Aを有している。信号受信部11のログ取得部11Aは、送信用の通信メッセージM1と、その送信用の通信メッセージM1を入力したバスの検出結果とを関連付けて記憶装置13に時系列データであるログ16(ログデータ)として記憶させる。なお、ログ取得部11Aは、送信用の通信メッセージM1の代わりに、送信用の通信メッセージM1が入力されたことを特定できる送信用の通信メッセージM1に関する情報をバスの検出結果に関連付けて記憶装置13にログ16として記憶させてもよい。
ログ解析部17は、定期的に記憶装置13のログ16を解析するとともに、その解析の結果、記憶装置13のログ16のデータ量を減少させる。例えば、ログ解析部17は、記憶装置13に記憶されるログ16が所定量になったり、所定時間が経過したりすると、ログ16のデータを解析し、その解析結果を記憶装置13にログ16として記憶させるとともに、解析されたデータを削除する。これにより記憶装置13に記憶されるログ16のデータ量が減少する。ログデータの解析では、例えば、同様のログデータをまとめたり、同様の内容は最新のデータだけを残すようにしたり、正常なログデータを削除したりする。
これにより、ログ16には信号受信部11に入力された送信用の通信メッセージM1の情報が入力したバスの情報とともに格納されていることから、事後的であれ送信用の通信メッセージM1の信頼性について検証することができるようになる。また、解析されずに消去されてしまうデータが発生することを防止することができる。
図9に示すように、第41ECU41は、信号受信部411に、ログ取得部419を有している。信号受信部411のログ取得部419は、中継用の通信メッセージM2を中継用のメッセージID15とともに、記憶装置414に時系列データであるログ418(ログデータ)として記録させる。なお、ログ取得部419は、中継用の通信メッセージM2の代わりに、中継用の通信メッセージM2が入力されたことを特定できる中継用の通信メッセージM2に関する情報を記憶装置414にログ418として記録させてもよい。
第41ECU41は、判断部412に、ログ取得部420を有している。判断部412のログ取得部420は、中継用の通信メッセージM2(M2b)と、「データ領域」のバス情報14とを関連付けて記憶装置414に時系列データであるログ418(ログデータ)として記憶させる。つまり、ログ取得部420は、バス情報14を、すでにログ418として記憶されている中継用の通信メッセージM2(M2b)のデータに関連付けて記憶させる。
ログ解析部415は、定期的に記憶装置414のログ418を解析するとともに、その解析の結果、記憶装置414のログ418のデータ量を減少させる。例えば、ログ解析部415は、記憶装置414に記憶されるログ418が所定量になったり、所定時間が経過したりすると、ログ418のデータを解析し、その解析結果を記憶装置414にログ418として記憶させるとともに、解析されたログデータを削除する。これにより記憶装置414に記憶されるログ418のデータ量が減少する。ログデータの解析では、例えば、同様のログデータをまとめたり、同様の内容は最新のデータだけを残すようにしたり、正常なログデータを削除したりする。
これにより、ログ418には、信号受信部411に入力された中継用の通信メッセージM2の情報が、バス情報14とともに格納されていることから、事後的であれ中継用の通信メッセージM2の信頼性について検証することができるようになる。また、解析されずに消去されてしまうデータが発生することを防止することができる。
また、ログ解析部415は、GW10に記憶されているログ16を取得して、第41ECU41のログ418と比較することで、事後的であれ中継用の通信メッセージM2がGW10により中継されたことを判定することもできる。こうすれば、中継用の通信メッセージM2の信頼性がより好適に検証(評価)できるようになる。
以上説明したように、本実施形態の通信システムによれば、先の第1の実施形態で記載した効果(1)〜(6)に加え、以下に列記するような効果が得られるようになる。
(7)送信用の通信メッセージM1の中継や、中継用の通信メッセージM2の受信がそれぞれログ16,418に時系列データ(ログデータ)として記録されるため、事後的であれ通信メッセージの信頼性を評価することができるようになる。
(8)ログ16,418として記憶されたデータの内容が解析結果に置きかえられることによってログ16,418として記憶されているデータ容量を少なくすることができる。これにより、記憶容量に余裕の少ないECUにおいてログデータを保存することができるようになる。
(9)中継用の通信メッセージM2の経路を、ゲートウェイ10のログ16(ログデータ)と第41ECU41のログ418(ログデータ)とから検証することができるため、中継用の通信メッセージM2の信頼性を検証できるようにもなる。これにより、中継用の通信メッセージM2の信頼性をより高く確保することができるようになる。
(その他の実施形態)
なお上記各実施形態は、以下の態様で実施することもできる。
・上記各実施形態では、データ・フレームは標準フォーマットであって、「ID領域」と「データ領域」とが設けられている場合について例示した。しかしこれに限らず、データ・フレームを拡張フォーマットとして、さらに「拡張ID領域」が設けられてもよい。
図10に示すように、データ・フレームが拡張フォーマットである場合、「拡張ID領域」にバス情報を含めるようにしてもよい。バス情報を「拡張ID領域」に含めることで、「データ領域」の一部がバス情報に使用されること、つまり「データ領域」に格納できるデータが少なくなることを防ぐことができる。また、「拡張ID領域」は18ビットの大きさがあるので、多数のバスを識別することが可能になる。
また、メッセージIDの拡張ID部分が中継用のメッセージIDに基づいて変更される一方、標準フォーマットにて用いられる標準IDの部分は変更されない。つまり、通信システムにおけるその他の通信メッセージに対する影響を抑えつつ、中継用のメッセージIDに基づく中継用の通信メッセージの信頼性を判定することができるようになる。
これにより、通信システムの設計自由度の向上が図られるようになる。
・上記各実施形態では、第1〜第4のバス20,30,40,50の合計4つのバスが設けられている場合について例示した。しかしこれに限らず、通信システムに設けられているバスの数は、複数であれば、3つ以下であってもよいし、5つ以上であってもよい。これにより、通信システムの適用可能性が高められる。
・上記各実施形態では、第1のバス20はセンサ系のバス、第2のバス30は走行系のバス、第3のバス40は駆動系のバス、第4のバス50は情報機器系のバスである場合について例示した。しかしこれに限らず、各バスに接続されるECU等の系列(種類)はこれ以外の組み合わせでもよいし、一つのバスに複数の系列(種類)のECU等が接続されてもよい。これにより、通信システムの構成の自由度の向上が図られる。
・上記各実施形態では、第1〜第4のバス20,30,40,50に接続されるECU等の数が2つである場合について例示した。しかしこれに限らず、バスに接続されるECU等は、CANプロトコルの規格に適合する数であればよく、1つであっても、3つ以上であってもよい。これにより、通信システムの構成の自由度の向上が図られる。
・上記各実施形態では、第21ECU21〜第42ECU42は同様な構成である場合について例示した。しかしこれに限らず、通信メッセージの信頼性を確保したい場合、対象となる通信メッセージを受信するECUのみに、通信メッセージの信頼性を確保できる信号受信部と判定部とを設けるようにしてもよい。これにより、従来のシステムを含めて、通信システムの適用可能性の向上が図られるようになる。
・上記各実施形態では、送信用の通信メッセージM1が第21ECU21から出力される場合について例示した。しかしこれに限らず、送信用の通信メッセージを出力するECUには特に制限はない。また、上記各実施形態では、中継用の通信メッセージM2が第41ECU41に受信される場合について例示した。しかしこれに限らず、中継用の通信メッセージを受信するECUにも特に制限はない。これにより、通信システムの構成の自由度の向上が図られるとともに、適用可能性が高められるようになる。
・上記各実施形態では、GW10は、第1のバス20から入力された送信用の通信メッセージM1を第2〜第4のバス30,40,50にそれぞれ中継する場合について例示した。しかしこれに限らず、必要なバスに中継できるのであれば、ゲートウェイは、送信用の通信メッセージを特定のバスに中継するようにしてもよい。これにより、通信システムの構成の自由度を向上させることができる。
・上記各実施形態では、GW10では、バスの情報を含める処理と、ゲートウェイの情報を含める処理とが順に実行される場合について例示した。しかしこれに限らず、中継用の通信メッセージが生成されるのであれば、各処理の順番に制限はなく、例えば、ゲートウェイの情報を含める処理の次に、バスの情報を含める処理が実行されてもよい。これにより、通信システムの設計自由度の向上が図られるようになる。
・上記各実施形態では、バス情報14や通信線情報416は2進数の数値で示される場合について例示した。しかしこれに限らず、バス情報や通信線情報は、2進数以外の10進数などで示されてもよいし、文字や記号を含んでもよい。このとき、バス情報を格納する「データ領域」等には、バス情報の大きさに適した大きさを確保すればよい。これにより、通信システムの設計自由度の向上が図られる。
・上記各実施形態では、バス情報14は2進数の数値、中継用のメッセージID15はメッセージIDでそれぞれ示される場合について例示した。しかしこれに限らず、バス情報と中継用のメッセージIDとから、通信メッセージの信頼性の判断に用いられる設定値を一つ定めるようにしてもよい。そして、この設定値にメッセージIDを用いてもよい。例えば、4つのバスと、1つのゲートウェイからなる通信システムであれば、それら4つのバスと、1つの中継用のメッセージIDの組み合わせからなる4つの中継用のメッセージIDで示すことができる。またこれに、バス経路の適否の有無を含める場合、8つのメッセージIDで示すことができる。これによっても、迅速に処理されるメッセージIDを用いて通信メッセージの信頼性を判断することができ、通信システムの設計自由度の向上が図られる。
・上記各実施形態では、送信用のメッセージIDの値と、中継用のメッセージID15の値とが連番である場合について例示した。しかしこれに限らず、送信用のメッセージIDに対応する中継用のメッセージID15が選択可能であれば、送信用のメッセージIDの値と、中継用のメッセージID15の値とは、連番でなくてもよい。これにより、通信システムの設計自由度の向上が図られるようになる。
・上記各実施形態では、複数のバス情報14及び複数の中継用のメッセージID15が記憶装置13に記憶され、複数の通信線情報416及びゲートウェイ情報417が記憶装置414に記憶される場合について例示した。しかしこれに限らず、複数のバス情報や中継用のメッセージIDが、1つなどそれらよりも少ない数のリストや表、データベースなどで管理されていてもよい。同様に、複数の通信線情報やゲートウェイ情報が、1つなどそれらよりも少ない数のリストや表、データベースなどで管理されていてもよい。これにより、情報の管理の自由度が向上し、通信システムとしての設計自由度の向上も図られるようになる。
・上記実施形態では、送信用のメッセージIDの値に、2つの中継用のメッセージID15の値が対応する場合について例示した。しかしこれに限らず、送信用のメッセージIDの値に、1つの中継用のメッセージIDの値が対応してもよい。この場合、通信メッセージがゲートウェイに中継されたことを確認することができる。また、送信用のメッセージIDの値に、3つ以上の中継用のメッセージIDの値が対応してもよい。この場合、中継用の通信メッセージに付与する中継用のメッセージIDを切り換えて使うようにすることができる。これにより、通信システムとしての設計自由度の向上が図られる。
・上記各実施形態では、第41ECU41の信号受信部411は受信した中継用の通信メッセージM2を判断部412に伝達するか否かを判断する場合につていて例示した。しかしこれに限らず、ECUの信号受信部は、受信した中継用の通信メッセージを全て判断部に伝達してもよい。これにより、中継用のメッセージIDによるゲートウェイの通過の有無の判断を行わなくとも、バス経路に基づいて通信メッセージの信頼性を判断することができるようになる。これにより、通信システムの設計自由度の向上が図られるようになる。
・上記各実施形態では、主に、送信用のメッセージID「0x020」が、中継用のメッセージID「0x021」又は「0x022」に変更される場合について例示した。しかしこれに限らず、送信用のメッセージIDと、それに対応する中継用のメッセージIDとが設定されていれば、ゲートウェイは、どのような値の送信用のメッセージIDであれ、対応する中継用のメッセージIDに変更してもよい。また、そもそも、送信用のメッセージIDを中継用のメッセージIDに変更しない旨が設定されていれば、送信用のメッセージIDをそのまま中継用のメッセージIDとして採用してもよい。さらに、送信用のメッセージIDを中継用のメッセージIDに変更するか、又は、しないかを、所定の条件等によって自動的に変更するようにしてもよい。また、送信用のメッセージIDに複数の中継用のメッセージIDが対応付けられている場合、どの中継用メッセージIDに変更するかについても、所定の条件等によって自動的に変更するようにしてもよい。例えば、ECUの負荷を所定の条件とし、そのECUの負荷が小さいときは、中継用のメッセージIDを、バス経路の確認が必要なメッセージIDに変更し、逆に、ECUの負荷が大きいときは、中継用のメッセージIDを、バス経路の確認が不要なメッセージIDに変更するようにしてもよい。これにより、通信システムの設計自由度の向上が図られるようになる。
・上記各実施形態では、通信システムにGW10が一つだけである場合について例示した。しかしこれに限らず、通信システムには複数のゲートウェイが設けられていてもよい。複数のゲートウェイが設けられている場合、通信メッセージの信頼性の判断を、どれか1つのゲートウェイに中継されたことに基づいて判断してもよいし、複数のゲートウェイに中継されたことに基づいて判断してもよい。これにより、この通信システムの適用可能性が向上するようになる。
・上記各実施形態では、中継用の通信メッセージにバス情報14と中継用のメッセージID15を含ませる場合について例示した。しかしこれに限らず、通信メッセージの信頼性判断に役立つ他の情報、例えば、GWと相互認証を済ませているECUが送信した通信メッセージに対しては、相互認証済であることを中継用の通信メッセージに含ませるようにしてもよい。これにより、通信メッセージの信頼性をより向上させることができるようになる。
・上記各実施形態では、通信システムがCANプロトコルに基づくシステムである場合について例示した。しかしこれに限らず、通信メッセージがゲートウェイを介して複数のバス間で転送されるものであれば、通信システムに適用される通信プロトコルは、CANプロトコル以外のプロトコル、例えば、イーサーネット(登録商標)やフレックスレイ(登録商標)などの通信プロトコルであってもよい。これにより、このような通信システムの適用可能性の向上が図られるようになる。
・上記各実施形態では、通信システムが車両1に搭載されている場合について例示した。しかしこれに限らず、通信システムは、その一部が車両以外に設けられていてもよい。これにより、車両を含む通信システムに対して通信メッセージの信頼性の判断ができるようになるため、この通信システムの適用可能性の向上が図られるようになる。
・上記各実施形態は、通信システムが車両1に搭載される場合について例示した。しかしこれに限らず、通信システムが搭載される装置は、通信メッセージをゲートウェイを介して複数のバス間で転送するものであれば、車両以外の装置、例えば鉄道用車両、船舶、ロボットや産業機械であってもよい。これにより、通信システムとしての適用範囲の拡大が図られるようになる。
1…車両、10…ゲートウェイ(GW)、11…信号受信部、11A…ログ取得部、12…信号変更部、13…記憶装置、14…バス情報、16…ログ、17…ログ解析部、20…第1のバス、21,22,31,32,41,42…電子制御装置(ECU)、20,30,40,50…バス、51…車載式故障診断装置(OBD)、52…データリンクコネクタ(DLC)、53,54…通信装置、411…信号受信部、412…判断部、413…信号処理部、414…記憶装置、415…ログ解析部、416…通信線情報、417…ゲートウェイ情報、418…ログ、419,420…ログ取得部、M1,M2…通信メッセージ。

Claims (11)

  1. 通信線に接続され、その接続された通信線を介して通信メッセージによる通信を行う1乃至複数の通信装置と、前記通信線が複数接続されるとともに、それら通信線の間で通信メッセージを相互に中継する1乃至複数のゲートウェイとを備える通信システムであって、
    ゲートウェイは、前記複数の通信線のうちの一の通信線から入力された通信メッセージに当該一の通信線を示す第1の経路情報と該ゲートウェイに入力されたことを示す第2の経路情報とを含む中継用の通信メッセージを生成して、該生成した中継用の通信メッセージを前記一の通信線以外の1つもしくは複数の通信線に転送し、
    前記通信装置は、受信した通信メッセージに含まれる前記第1の経路情報と前記第2の経路情報とに基づいて、当該受信した通信メッセージの信頼性を判断する
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 前記通信装置には、前記複数の通信線の各第1の経路情報にそれぞれ対応する通信線情報が設定されており、前記通信装置では、前記受信した通信メッセージに含まれている前記第1の経路情報が前記設定されている通信線情報に対応するか否かに基づいて前記受信した通信メッセージの信頼性を判断する
    請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記通信装置には、ゲートウェイの各第2の経路情報に対応するゲートウェイ情報が設定されており、前記通信装置では、前記受信した通信メッセージに含まれている前記第2の経路情報が前記設定されているゲートウェイ情報に対応するか否かに基づいて前記受信した通信メッセージの信頼性を判断する
    請求項1又は2に記載の通信システム。
  4. 前記通信メッセージはコントローラエリアネットワークのプロトコルとして構成される
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の通信システム。
  5. ゲートウェイは、前記プロトコルで規定されている通信メッセージのデータフィールドに前記第1の経路情報を持たせ、
    前記通信装置は、前記通信メッセージのデータフィールドから前記第1の経路情報を取得する
    請求項4に記載の通信システム。
  6. ゲートウェイは、前記プロトコルで規定されている通信メッセージのメッセージIDを前記第2の経路情報を含むメッセージIDに変更し、
    前記通信装置は、前記通信メッセージに含まれる前記変更されたメッセージIDから第2の経路情報を取得する
    請求項4又は5に記載の通信システム。
  7. 前記通信メッセージは拡張フォーマットであり、前記メッセージIDは前記拡張フォーマットで規定されている拡張ID領域に対応する部分が変更されたものである
    請求項6に記載の通信システム。
  8. ゲートウェイは、前記一の通信線から入力された通信メッセージの情報を、前記第1の経路情報とともにログデータとして保存するとともに、
    前記通信装置は、前記受信した通信メッセージの情報を、前記受信した通信メッセージに含まれている前記第1の経路情報及び前記第2の経路情報とともにログデータとして保存する
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の通信システム。
  9. 前記ログデータは、定期的に所定のルールに基づいて解析され、該解析により得られた解析結果に置きかえられる
    請求項8に記載の通信システム。
  10. 前記通信装置は、ゲートウェイに保存されているログデータを取得するとともに、当該取得したログデータを前記通信装置に保存されているログデータと比較することによって通信メッセージの信頼性を評価する
    請求項8又は9に記載の通信システム。
  11. 通信線に接続され、その接続された通信線を介して通信メッセージによる通信を行う1乃至複数の通信装置と、前記通信線が複数接続されるとともに、それら通信線の間で通信メッセージを相互に中継する1乃至複数のゲートウェイとを有する通信システムに使用される通信方法であって、
    前記複数の通信線のうちの一の通信線からゲートウェイに入力された通信メッセージに当該一の通信線を示す第1の経路情報と該ゲートウェイに入力されたことを示す第2の経路情報とが含まれる中継用の通信メッセージを前記ゲートウェイを通じて生成する工程と、
    前記生成された中継用の通信メッセージを前記ゲートウェイから前記一の通信線以外の1つもしくは複数の通信線に転送する工程と、
    前記中継用の通信メッセージを受信した通信装置に、受信した通信メッセージに含まれる前記第1の経路情報と前記第2の経路情報とに基づいて、当該受信した通信メッセージの信頼性を判断させる工程とを備える
    ことを特徴とする通信方法。
JP2012166974A 2012-07-27 2012-07-27 通信システム及び通信方法 Active JP5637190B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012166974A JP5637190B2 (ja) 2012-07-27 2012-07-27 通信システム及び通信方法
US13/946,420 US9537744B2 (en) 2012-07-27 2013-07-19 Communication system and communication method
CN201310314086.0A CN103580911B (zh) 2012-07-27 2013-07-24 通信***及通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012166974A JP5637190B2 (ja) 2012-07-27 2012-07-27 通信システム及び通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014027517A true JP2014027517A (ja) 2014-02-06
JP5637190B2 JP5637190B2 (ja) 2014-12-10

Family

ID=50025376

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012166974A Active JP5637190B2 (ja) 2012-07-27 2012-07-27 通信システム及び通信方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9537744B2 (ja)
JP (1) JP5637190B2 (ja)
CN (1) CN103580911B (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017065100A1 (ja) * 2015-10-14 2017-04-20 株式会社オートネットワーク技術研究所 車載通信システム及び監視装置
JP2017094869A (ja) * 2015-11-20 2017-06-01 本田技研工業株式会社 通信システム、及び制御装置
JP2017174111A (ja) * 2016-03-23 2017-09-28 株式会社東芝 車載ゲートウェイ装置、蓄積制御方法およびプログラム
JP2017206076A (ja) * 2016-05-17 2017-11-24 株式会社ユピテル 電源制御装置及びプログラム
JP2018186486A (ja) * 2017-04-25 2018-11-22 株式会社東芝 情報処理装置、情報処理システム、および情報処理方法
JP2019125837A (ja) * 2018-01-12 2019-07-25 株式会社デンソー ネットワークシステム
WO2020250728A1 (ja) * 2019-06-10 2020-12-17 日本電産株式会社 通信装置、通信システム、通信方法、およびプログラム

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012208205A1 (de) * 2012-05-16 2013-11-21 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Datenlogging bzw. Stimulation in Automotiven Ethernet Netzwerken unter Verwendung der Fahrzeug-Infrastruktur
DE102013015370A1 (de) * 2013-09-13 2015-03-19 Wabco Gmbh Verfahren zur Bereitstellung und Übertragung von Daten, insbesondere in Verbindung mit einem Fahrzeug
JP6206232B2 (ja) * 2014-02-13 2017-10-04 株式会社デンソー 車載制御装置
CN111181732A (zh) * 2014-05-08 2020-05-19 松下电器(美国)知识产权公司 车载网络***、电子控制单元及不正常检测方法
KR102337548B1 (ko) * 2014-07-18 2021-12-08 현대자동차주식회사 네트워크의 진단 방법 및 장치
CN105897453A (zh) * 2014-07-18 2016-08-24 现代自动车株式会社 用于诊断网络的方法和装置
CN104125112B (zh) * 2014-07-29 2017-04-19 西安交通大学 基于物理‑信息模糊推理的智能电网攻击检测方法
CN104882142A (zh) * 2015-04-30 2015-09-02 大连楼兰科技股份有限公司 基于obd接口的车载设备的语音控制方法及装置
JP6477281B2 (ja) * 2015-06-17 2019-03-06 株式会社オートネットワーク技術研究所 車載中継装置、車載通信システム及び中継プログラム
KR102262081B1 (ko) * 2015-09-08 2021-06-07 현대자동차주식회사 통신 노드의 적합성 검사 장치 및 방법
US10129150B2 (en) 2015-12-01 2018-11-13 Marvell World Trade Ltd. Systems and methods for implementing a switched controller area network
CN109644153B (zh) * 2016-04-12 2020-10-13 伽德诺克斯信息技术有限公司 具有被配置为实现安全锁定的相关设备的特别编程的计算***及其使用方法
GB2551517B (en) * 2016-06-20 2020-06-03 Jaguar Land Rover Ltd Software interlock
DE112017003145B4 (de) * 2016-06-24 2023-02-16 Yazaki Corporation Fahrzeugstromkreiskörper
JP6849528B2 (ja) * 2016-07-28 2021-03-24 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America フレーム伝送阻止装置、フレーム伝送阻止方法及び車載ネットワークシステム
JP6493381B2 (ja) * 2016-12-26 2019-04-03 トヨタ自動車株式会社 車載通信システム
JP6406559B2 (ja) * 2017-03-17 2018-10-17 本田技研工業株式会社 通信装置、通信方法、およびプログラム
JP6539363B2 (ja) 2017-04-07 2019-07-03 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 不正通信検知方法、不正通信検知システム及びプログラム
CN109005678B (zh) 2017-04-07 2022-05-27 松下电器(美国)知识产权公司 非法通信检测方法、非法通信检测***以及记录介质
KR102355092B1 (ko) * 2017-06-15 2022-01-24 현대자동차주식회사 차량 네트워크에서 진단을 위한 통신 노드의 동작 방법
KR102179686B1 (ko) * 2017-11-01 2020-11-17 주식회사 엘지화학 Ess 배터리와 파워 관리 장치 사이의 캔 통신 방법
US10486626B2 (en) * 2017-11-20 2019-11-26 Ford Global Technologies, Llc Systems and methods for vehicle diagnostic tester coordination
US10977875B2 (en) 2017-11-20 2021-04-13 Ford Global Technologies, Llc Systems and methods for vehicle diagnostic tester coordination
JP7124303B2 (ja) * 2017-12-04 2022-08-24 トヨタ自動車株式会社 車載中継装置、情報処理装置、中継装置、情報処理方法、プログラム、情報処理システム、及び車両
JP7103788B2 (ja) * 2017-12-28 2022-07-20 トヨタ自動車株式会社 車載システム、ゲートウェイ、プログラム、情報処理方法、情報処理システム、及び車両
JP6881371B2 (ja) * 2018-03-27 2021-06-02 株式会社オートネットワーク技術研究所 通信システム、受信装置、送信間隔変更方法及びコンピュータプログラム
JP2021145162A (ja) * 2020-03-10 2021-09-24 本田技研工業株式会社 通信制御システム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002016614A (ja) * 2000-06-30 2002-01-18 Sumitomo Electric Ind Ltd 車載ゲートウェイ
US20030117298A1 (en) * 2000-06-30 2003-06-26 Masahiro Tokunaga On-vehicle gateway
JP2008160574A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Denso Corp データ中継装置
JP2008227591A (ja) * 2007-03-08 2008-09-25 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 車載用の中継接続ユニット

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007124602A (ja) 2005-09-27 2007-05-17 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 中継コントローラおよび通信制御装置
KR100900882B1 (ko) * 2007-06-11 2009-06-04 성균관대학교산학협력단 상호 상이한 복수의 네트워크 프로토콜을 사용하는 차량에적용되는 게이트웨이 디바이스, 네트워크 시스템 및 데이터변환방법
JP2009027358A (ja) 2007-07-18 2009-02-05 Nissan Motor Co Ltd データ中継装置及びデータ中継方法並びに通信ネットワークシステム
JP5046345B2 (ja) * 2008-05-29 2012-10-10 株式会社オートネットワーク技術研究所 通信装置、及び通信システム
JP2010206697A (ja) 2009-03-05 2010-09-16 Honda Motor Co Ltd 車載通信ネットワークシステムおよび車載通信ネットワークシステムの異常診断方法
JP5423224B2 (ja) 2009-08-07 2014-02-19 株式会社オートネットワーク技術研究所 制御システム
US8504864B2 (en) * 2010-12-01 2013-08-06 GM Global Technology Operations LLC Data sensor coordination using time synchronization in a multi-bus controller area network system
CN102495624B (zh) * 2011-12-02 2014-03-19 湖南大学 Absecu自动检测设备

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002016614A (ja) * 2000-06-30 2002-01-18 Sumitomo Electric Ind Ltd 車載ゲートウェイ
US20030117298A1 (en) * 2000-06-30 2003-06-26 Masahiro Tokunaga On-vehicle gateway
JP2008160574A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Denso Corp データ中継装置
JP2008227591A (ja) * 2007-03-08 2008-09-25 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 車載用の中継接続ユニット

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017065100A1 (ja) * 2015-10-14 2017-04-20 株式会社オートネットワーク技術研究所 車載通信システム及び監視装置
JP2017094869A (ja) * 2015-11-20 2017-06-01 本田技研工業株式会社 通信システム、及び制御装置
JP2017174111A (ja) * 2016-03-23 2017-09-28 株式会社東芝 車載ゲートウェイ装置、蓄積制御方法およびプログラム
US10229547B2 (en) 2016-03-23 2019-03-12 Kabushiki Kaisha Toshiba In-vehicle gateway device, storage control method, and computer program product
JP2017206076A (ja) * 2016-05-17 2017-11-24 株式会社ユピテル 電源制御装置及びプログラム
JP2018186486A (ja) * 2017-04-25 2018-11-22 株式会社東芝 情報処理装置、情報処理システム、および情報処理方法
JP2019125837A (ja) * 2018-01-12 2019-07-25 株式会社デンソー ネットワークシステム
WO2020250728A1 (ja) * 2019-06-10 2020-12-17 日本電産株式会社 通信装置、通信システム、通信方法、およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5637190B2 (ja) 2014-12-10
US9537744B2 (en) 2017-01-03
CN103580911A (zh) 2014-02-12
CN103580911B (zh) 2017-06-20
US20140036693A1 (en) 2014-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5637190B2 (ja) 通信システム及び通信方法
JP5838983B2 (ja) 情報処理装置及び情報処理方法
JP2020171065A (ja) セキュリティ装置、攻撃検知方法及びプログラム
CN105075186B (zh) 数据处理装置和通信***
JP5954228B2 (ja) ネットワーク監視装置及びネットワーク監視方法
JP5904187B2 (ja) 通信システム及び通信方法
JP7182559B2 (ja) ログ出力方法、ログ出力装置及びプログラム
CN105700510A (zh) Can通信***的错误分散检测方法及can通信***
JP2006222649A (ja) ネットワーク監視機能付のゲートウェイ装置
JP2014045421A (ja) ネットワークシステム
JP2014226946A (ja) 車両用通信装置の異常対応システム及び車両用通信装置の異常対応方法
JP2009027270A (ja) 通信システム、中継装置及び通信方法
JP2007135011A (ja) 中継接続ユニットおよび仮想車載lanシステム
US10486626B2 (en) Systems and methods for vehicle diagnostic tester coordination
JP6508092B2 (ja) 車両用ゲートウェイ装置及びプログラム
JP2007028411A (ja) ネットワーク診断装置及びネットワーク診断方法
JP2019209945A (ja) 車載制御装置、制御プログラム及び制御方法
JP5696685B2 (ja) 車載通信システム、車載通信システムの通信異常監視方法、及び車載通信システムの通信異常監視プログラム
JP2008227591A (ja) 車載用の中継接続ユニット
WO2014007067A1 (ja) 通信システム、中継装置及び通信装置
JP2009253464A (ja) ゲートウェイ装置及びゲートウェイ方法
JP7140011B2 (ja) ゲートウェイ装置
JP6032174B2 (ja) 通信制御装置
JP2017114406A (ja) ネットワークシステム
JP2022138678A (ja) 車両システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140520

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140924

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141007

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5637190

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151