JP2014015321A - エレベータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】待機状態から復帰する際に、乗りかごの到着時間を把握できると共に、利用者のいない階への無駄な運転を回避して電力消費を抑える。
【解決手段】各階に設置された乗場呼び登録装置13は、呼びボタン21と、表示器22と、節電中に呼びボタン21が押下された場合に乗りかごの到着時間を算出する到着時間算出部23と、乗りかごの到着時間を表示器22に表示する表示制御部24と、乗りかごの到着時間の表示後、一定時間内に上記呼びボタンが再度押下された場合に、待機状態にある制御装置に対して起動要求信号を出力して乗りかごを呼び登録階へ応答させる起動制御部25とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、節電中に制御装置を待機状態にして電力消費を抑えるエレベータシステムに関する。
近年、電力不足の事情により、電力の「総量規制」が計画されるなど、一層の省電力対策が求められている。省電力対策としては、例えば閑散時間帯にエレベータの運転を休止するなどの方法がある。しかし、エレベータの運転を休止しても、制御装置や表示装置は通電状態にあり、所謂「待機電力」と呼ばれる電力を消費している。そこで、このような待機電力を少しでも削減するために、制御装置の電源を遮断して待機状態にしておくことが考えられている。
特開2009−91132号公報
しかしながら、制御装置の電源を遮断して待機状態にすると、起動に時間がかかる。このため、呼びボタンを押しても乗りかごの到着が遅く、利用者が待ちきれずに階段を利用してしまうことがある。このような場合、利用者のいない階へ乗りかごを応答させることになるので、電力を無駄に消費してしまうことになる。
本発明が解決しようとする課題は、待機状態から復帰する際に、乗りかごの到着時間を把握できると共に、利用者のいない階への無駄な運転を回避して電力消費を抑えることのできるエレベータシステムを提供することである。
本実施形態に係るエレベータシステムは、乗りかごの運転を制御する制御装置と、各階の乗場に設置され、呼びを登録するための呼びボタンと運転状態を表示するための表示器とを有する乗場呼び登録装置とを備える。
上記乗場呼び登録装置は、節電中に上記呼びボタンが押下された場合に上記乗りかごの到着時間を算出する到着時間算出手段と、この到着時間算出手段によって算出された上記乗りかごの到着時間を上記表示器に表示する表示制御手段と、上記乗りかごの到着時間の表示後、一定時間内に上記呼びボタンが再度押下された場合に、待機状態にある上記制御装置に対して起動要求信号を出力して上記乗りかごを呼び登録階へ応答させる起動制御手段とを具備する。
図1は第1の実施形態に係るエレベータシステムの構成を示すブロック図である。 図2は同実施形態におけるエレベータシステムの乗場呼び登録装置の機能構成を示すブロック図である。 図3は同実施形態におけるエレベータシステムの動作を示すフローチャートである。 図4は同実施形態における通常運転中の乗場呼び登録装置の表示例を示す図である。 図5は同実施形態における節電中の乗場呼び登録装置の待機状態のときの表示例を示す図である。 図6は同実施形態における節電中の乗場呼び登録装置の呼びボタンが1回押されたときの表示例を示す図である。 図7は同実施形態における節電中の乗場呼び登録装置の呼びボタンが再度押されたときの表示例を示す図である。 図8は第2の実施形態に係るエレベータシステムの構成を示すブロック図である。 図9は同実施形態におけるエレベータシステムの乗場呼び登録装置の機能構成を示すブロック図である。 図10は同実施形態におけるエレベータシステムの動作を示すフローチャートである。 図11は同実施形態におけるエレベータシステムの割当号機の決定方法を説明するための具体例を示す図である。 図12は同実施形態におけるエレベータシステムの割当号機の決定方法を説明するための別の具体例を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係るエレベータシステムの構成を示すブロック図である。
本実施形態におけるエレベータシステムは、エレベータ制御装置11と、このエレベータ制御装置11にシリアル伝送ケーブル12を介して接続された各階の乗場呼び登録装置13とを備える。
エレベータ制御装置11は、機械室あるいはマシンルームレスタイプのエレベータでは昇降路内に設置される。このエレベータ制御装置11は、コンピュータによって構成され、乗りかご1の運転制御を含むエレベータ全体の制御を行う。
乗りかご1は、カウンタウェイト2と共にロープ3を介して巻上機4に吊り下げられている。エレベータ制御装置11によって巻上機4が駆動されると、乗りかご1とカウンタウェイト2がロープ3を介してつるべ式に各階床間を昇降動作する。
乗場呼び登録装置13は、乗場呼びを登録するための装置であり、「HIB(Hall Indicator Button)とも呼ばれる。各階の乗場呼び登録装置13は、それぞれに各階の乗場に設置されており、呼びを登録するための呼びボタン21と、運転状態を表示するための表示器22を有する。
呼びボタン21は、行先方向を指定するための方向ボタンからなる。通常、最上階には下方向のボタンのみ、最下階には上方向のボタンのみ、その他の階床では上下両方向のボタンが呼びボタン21として設置されている。この呼びボタン21を押下すると、行先方向と呼び登録階の情報を含んだ乗場呼びの信号がシリアル伝送ケーブル12を介してエレベータ制御装置11に伝送される。エレベータ制御装置11は、この乗場呼びの信号を受信すると、巻上機4が駆動して乗りかご1を呼び登録階に応答させる。
表示器22は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなり、乗りかご1の現在位置や運転方向などの運転状態に関する情報と各種メッセージを表示する。また、乗りかご1内に防犯用の監視カメラが設置されている場合には、その監視カメラの映像が表示器22に表示される。
ここで、本実施形態において、各階の乗場呼び登録装置13には、節電中に呼びボタン21の押下操作に応じて乗りかご1の到着に要する時間を計算して表示器22に表示する機能と、エレベータ制御装置11に起動要求信号を送信する機能とを備えている。
図2は同実施形態におけるエレベータシステムの乗場呼び登録装置13の機能構成を示すブロック図である。なお、各階の乗場呼び登録装置13で共通の構成である。
乗場呼び登録装置13には、それぞれに呼びボタン21、表示器22が設けられていると共に、本実施形態に関わる制御機能として、到着時間算出部23、表示制御部24、起動制御部25が設けられている。
到着時間算出部23は、節電中に呼びボタン21が押下された場合に乗りかご1の到着時間を算出する。表示制御部24は、到着時間算出部23によって算出された乗りかご1の到着時間を表示器22に表示する。起動制御部25は、表示器22に乗りかご1の到着時間が表示された状態で呼びボタン21が再度押下された場合に、待機状態にあるエレベータ制御装置11に対して起動要求信号を出力して乗りかご1を呼び登録階へ応答させる。
次に、同実施形態の動作について説明する。
図3は同実施形態におけるエレベータシステムの動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理は、各階の乗場呼び登録装置13によって実行される。
節電の時間帯になると、所定の操作により乗りかご1の運転が休止し、エレベータ制御装置11の電源が遮断されて待機状態になる(電源OFFの状態)。その際、待機状態に入る前に、エレベータ制御装置11から各階の乗場呼び登録装置13に対して乗りかご1の待機位置が送信される。
各階の乗場呼び登録装置13は、エレベータ制御装置11から乗りかご1の待機位置を受信した後(ステップS101,S102)、待機状態に入る(ステップS103)。ただし、各階の乗場呼び登録装置13では、表示を消去または輝度を落として表示しているだけであり、電源は遮断されていない(電源ONの状態)。
ここで、任意の階で呼びボタン21が押下された場合(ステップS104のYes)、以下のような処理が実行される。
いま、乗りかご1が3階に待機しており、1階の乗場呼び登録装置13に設けられた呼びボタン21が押されたものとする。乗場呼び登録装置13は、乗りかご1が待機位置から呼び登録階である1階に到着するまでの時間(到着時間t)を算出する(ステップS105)。
具体的には、乗場呼び登録装置13は、まず、乗りかご1の待機位置から呼び登録階である1階までの走行に要する時間(走行時間T)を以下のようにして算出する。
走行距離をS[m]、定格速度をV[m/s]、加速度a[m/s]、加加速度j[m/s]とすると、
T=S/V+V/a+3*a/j (*は乗算記号) …(1)
走行距離Sは各階の階高から算出できる。例えば各階の階高が4mとした場合、3階から1階までの走行距離Sは、S=4m*2=8mである。なお、階高、定格速度、加速度、加加速度は予め設定されている。
乗場呼び登録装置13は、このようにして求めた走行時間Tに、エレベータ制御装置11の起動に要する時間(起動時間W)を加えた時間を乗りかご1の到着時間tとして算出する(t=T+W)。なお、起動時間Wはエレベータ制御装置11の性能に応じて予め決められているものとする。
このようにして、乗りかご1の到着時間tが得られると、乗場呼び登録装置13は、自身の表示器22に到着時間t(走行時間Tと起動時間W)を呼びボタン21の再押下を促すメッセージと共に表示する(ステップS106)。到着時間tの表示後、一定時間内(例えば5秒以内)に呼びボタン21が再押下された場合(ステップS107のYes)、乗場呼び登録装置13は、利用者に乗車の意志ありと判断し、エレベータ制御装置11に対して起動要求信号を出力する(ステップS108)。
この起動要求信号を受けてエレベータ制御装置11が起動され、待機中の乗りかご1が動き出して呼び登録階に応答する。また、このエレベータ制御装置11の起動に伴い、各階の乗場呼び登録装置13では通常表示を行う。なお、乗りかご1の運転サービスが終了後、一定期間の間、呼びの登録がなければ、待機状態に移行するものとする。
一方、到着時間tの表示後、一定時間内(例えば5秒以内)に呼びボタン21が再押下されなかった場合には(ステップS107のNo)、利用者に乗車の意志がなく、乗場から離れたものと判断される。この場合、エレベータ制御装置11は起動されず、そのまま待機状態が維持される。
ここで、待機状態から復帰するまでの乗場呼び登録装置13の表示方法について説明する。
図4は通常運転中の乗場呼び登録装置13の表示例を示す図である。図中の31は乗場、32は乗場ドアである。
乗場呼び登録装置13は乗場ドア32の近くに設置されている。通常運転中は、乗場呼び登録装置13の表示器22に乗りかご1の運転状態(かご位置、運転方向、満員など)や防犯カメラの映像が表示される。
図5乃至図7は節電中の乗場呼び登録装置13の表示例を示す図であり、図5は待機状態のとき、図6は呼びボタン21が1回押されたとき、図7は呼びボタン21が再度押されたときの表示例を示している。
節電によりエレベータ制御装置11の電源が遮断されて待機状態にある。このとき、各階の乗場呼び登録装置13では、図5に示すように、節電中にあることを表示器22に表示する。なお、消費電力を抑えるため、輝度を落として表示することが好ましい。または、表示を消去しておくことでも良い。
ここで、任意の階の乗場31に利用者が来て、その階の乗場呼び登録装置13の呼びボタン21を押下したとする。図6に示すように、呼びボタン21が押下されると、乗りかご1が当該階床に到着するまでの時間が算出され、呼びボタン21の再押下を促すメッセージと共に表示器22に表示される。
図6の例では、節電中にあるため、到着に約35秒かかることが表示されている。また、呼びボタン21の再押下を促すメッセージが表示され、さらに、到着時間として起動時間20秒、走行時間15秒であることが具体的に表示されている。このとき、エレベータ制御装置11はまた起動されていない。したがって、利用者が表示器22に表示された到着時間を確認して、乗場を去ったとしても、無駄な運転を回避できる。
利用者が一定時間内(例えば5秒以内)に呼びボタン21が再押下されると、乗場呼び登録装置13からエレベータ制御装置11に対して起動要求信号が出力される。このとき、図7に示すように、「起動中」が表示器22に表示され、エレベータ制御装置11の起動により乗りかご1が当該階床に応答する。
このように、エレベータ制御装置11が待機状態にあるときに呼びボタン21を押下すると、乗りかご1の到着時間が表示されるので、乗りかご1の到着が遅くとも、利用者は故障と勘違いすることなく、その場で待つことができる。また、呼びボタン21を再押下しないと、実際にエレベータ制御装置11が起動されないため、利用者が乗りかご1の到着を待てずに階段を利用したとしても、無駄運転による電力消費を防ぐことができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、1台のエレベータの運転を制御するシステムを想定して説明したが、第2の実施形態では、複数台のエレベータの運転を群管理制御するシステムを想定している。
図8は第2の実施形態に係るエレベータシステムの構成を示すブロック図であり、複数台(ここではA〜C号機の3台)のエレベータが群管理された構成が示されている。
図中の41a〜41cは号機制御装置、42a〜42cは乗りかごである。号機制御装置41a〜41cは、各号機毎に設けられており、それぞれに対応した号機の運転制御を行う。具体的には、乗りかご42a〜42cを昇降動作させるための図示せぬモータ(巻上機)の制御やドアの開閉制御などを行う。これらの号機制御装置41a〜41cは、コンピュータによって構成される。
乗りかご42a〜42cは、モータの駆動により昇降路内を昇降動作する。乗りかご42a〜42c内には、図示せぬ行先階釦を有するかご呼び登録装置が設置されている。このかご呼び登録装置の行先階釦の操作によって登録されたかご呼びの信号は、乗りかご42a〜42cに対応した号機制御装置41a〜41cを介して群管理制御装置43に伝送される。
群管理制御装置43は、A〜C号機のエレベータの運転を群管理制御する。群管理制御装置43は、コンピュータによって構成され、号機制御装置41a〜41cと共に機械室などに設置されている。
また、各階の乗場には、乗場呼びを登録するための乗場呼び登録装置44が設置されている。これらの乗場呼び登録装置44は、シリアル伝送ケーブル45を介して群管理制御装置43と号機制御装置41a〜41cに接続されている。各階の乗場呼び登録装置44は、それぞれに乗場呼びを登録するための呼びボタン51と、運転状態を表示するための表示器52を有する。
呼びボタン51を押下すると、行先方向と呼び登録階の情報を含んだ乗場呼びの信号がシリアル伝送ケーブル45を介して群管理制御装置43に伝送される。群管理制御装置43は、この乗場呼びの信号を受信すると、各号機の中の最適な号機に乗場呼びを割り当て、呼び登録階に応答させる。なお、乗場呼びを割り当てた号機を「割当号機」と呼ぶ。
乗場呼びの割当て方法については、一般的に知られている方法を用いるものとする。一般的には、例えば各エレベータの乗りかごの位置や方向などの情報に基づいて評価値を求め、最も評価が高い評価値を有するエレベータを最適号機として割り当てる方法などが用いられる。
ここで、各階の乗場呼び登録装置44には、節電中に呼びボタン51の押下操作に応じて、群管理制御装置43に代わって割当号機を決定する機能、割当号機の到着に要する時間を計算して表示器52に表示する機能と、割当号機に対応した制御装置に起動要求信号を送信する機能とを備えている。
図9は同実施形態におけるエレベータシステムの乗場呼び登録装置44の機能構成を示すブロック図である。なお、各階の乗場呼び登録装置44で共通の構成である。
各階の乗場呼び登録装置44には、それぞれに呼びボタン51、表示器52が設けられていると共に、本実施形態に関わる制御機能として、割当号機決定部53、到着時間算出部54、表示制御部55、起動制御部56が設けられている。
割当号機決定部53は、節電中に呼びボタン51が押下された際に、各乗りかご42a〜42cの中で呼び登録階への運転に要する電力が最も少ない乗りかごを割当号機として決定する。なお、割当号機決定部53は、群管理制御装置43の割当制御機能に相当するものであるが、高度な評価関数式などは用いずに、後述する条件に基づいて簡易に割当号機を決定するものである。
到着時間算出部54は、割当号機決定部53によって決定された割当号機(乗りかご42a〜42cのいずれか)の到着時間を算出する。表示制御部55は、到着時間算出部54によって算出された割当号機の到着時間を表示器52に表示する。起動制御部56は、表示器52に割当号機の到着時間が表示された状態で呼びボタン51が再度押下された場合に、待機状態にある号機制御装置41a〜41cの中で割当号機に対応した号機制御装置に対して起動要求信号を出力して割当号機を呼び登録階へ応答させる。
次に、同実施形態の動作について説明する。
図10は同実施形態におけるエレベータシステムの動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理は、各階の乗場呼び登録装置44によって実行される。
節電の時間帯になると、所定の操作により各号機(乗りかご42a〜42c)の運転が休止し、号機制御装置41a〜41cの電源が遮断されて待機状態になる(電源OFFの状態)。また、上位装置である群管理制御装置43の電源も遮断されて待機状態になる(電源OFFの状態)。その際、待機状態に入る前に、群管理制御装置43あるいは号機制御装置41a〜41cから各階の乗場呼び登録装置44に対して乗りかご42a〜42cの待機位置が送信される。
各階の乗場呼び登録装置44は、群管理制御装置43あるいは号機制御装置41a〜41cから乗りかご42a〜42cの待機位置を受信した後(ステップS201,S202)、待機状態に入る(ステップS203)。ただし、各階の乗場呼び登録装置44では、待機状態として表示を消去または輝度を落として表示しているだけであり、電源は遮断されていないものとする(電源ONの状態)。
ここで、任意の階で呼びボタン51が押下された場合(ステップS204のYes)、以下のような処理が実行される。
まず、乗場呼び登録装置44は、乗りかご42a〜42cの中で呼び登録階への運転に要する電力が最も少ない乗りかごを割当号機として決定する(ステップS205)。詳しくは、乗りかご42a〜42cの待機位置と呼び登録階との位置関係に基づいて、次のような条件1,2を満足する乗りかごを検索する。
条件1:回生運転で呼び登録階へ応答可能な乗りかご
条件2:呼び登録階に最も近い乗りかご
待機中にある乗りかご42a〜42cの中で条件1を満足する乗りかごが存在すれば、その乗りかごを割当号機とする。条件1を満足する乗りかごが存在しない場合には、条件2を満足する乗りかごを割当号機とする。
図11および図12に具体例を示す。
いま、1階〜10階の建物において、A号機、B号機、C号機の3台のエレベータ(乗りかご)が群管理されているものとする。
図11に示すように、A号機が1階、B号機が7階、C号機が10階で運転を休止して待機していたとする。このとき、例えば5階の乗場呼び登録装置44の呼びボタン51が押下されたとすると、A号機が割当号機として決定される。
すなわち、各号機が待機中にあるとき、乗りかご42a〜42cには利用者が乗車していないため、積載荷重がゼロであり、常に図示せぬカウンタウェイトの方が重い。したがって、UP方向に運転する場合にはカウンタウェイトの重量を利用して回転運転できる。図11の例では、A号機のみがUP方向の運転になるので、上記条件1に従ってA号機が割当号機として決定されることになる。
なお、上記条件1を満たす乗りかごが複数台存在する場合には、その中で呼び登録階に最も近い乗りかごを割当号機として選出するものとする。
また、図12に示すように、A号機が9階、B号機が7階、C号機が10階で運転を休止して待機していたとする。このとき、例えば5階の乗場呼び登録装置44の呼びボタン51が押下されたとすると、各号機がDN方向(下方向)の運転となり電力を要する。このような場合には、上記条件2に従って呼び登録階である5階に最も近いB号機が割当号機として決定される。これにより、運転に要する電力を最小限に抑えることができる。
なお、上記条件2を満たす乗りかごが複数台存在する場合、つまり、呼び登録階に最も近い乗りかごが2台以上存在する場合には、その中の任意の乗りかごを割当号機として選出するものとする。
以後の処理は上記第1の実施形態の実施形態と同様である。
すなわち、乗場呼び登録装置44は、乗りかご42a〜42cの中で割当号機として決定された乗りかごが呼び登録階に到着するまでの時間(到着時間t)を算出する(ステップS206)。
具体的には、上記(1)式に従って、割当号機の待機位置から呼び登録階までの走行に要する時間(走行時間T)を求め、その走行時間Tに号機制御装置41a〜41cの起動に要する時間(起動時間W’)を加えた時間を割当号機の到着時間tとして算出する(t=T+W’)。なお、起動時間W’は号機制御装置41a〜41cの性能に応じて予め決められているものとする。
到着時間tが得られると、乗場呼び登録装置44は、自身の表示器52に到着時間t(走行時間Tと起動時間W’)を呼びボタン51の再押下を促すメッセージと共に表示する(ステップS207)。到着時間tの表示後、一定時間内(例えば5秒以内)に呼びボタン51が再押下された場合(ステップS208のYes)、乗場呼び登録装置44は、利用者に乗車の意志ありと判断し、号機制御装置41a〜41cの中の当該割当号機に対応した制御装置に対して起動要求信号を出力する(ステップS209)。
例えばA号機である乗りかご42aが割当号機として決定されている場合には、号機制御装置41aに対して起動要求信号が出力されることになる。この起動要求信号を受けて号機制御装置41aが起動され、待機中の乗りかご42aが動き出して呼び登録階に応答する。また、この号機制御装置41aの起動に伴い、各階の乗場呼び登録装置44では通常表示を行う。
なお、この段階では、上位装置である群管理制御装置43は起動されず、割当号機に対応した号機制御装置のみ起動される。つまり、例えばA号機である乗りかご42aが割当号機として決定されている場合には、号機制御装置41aのみが起動され、群管理制御装置43の他、B号機の号機制御装置41bとC号機の号機制御装置41cも起動されない。A号機の運転サービスが終了後、一定期間の間、呼びの登録がなければ、待機状態に移行する。
一方、到着時間tの表示後、一定時間内(例えば5秒以内)に呼びボタン51が再押下されなかった場合には(ステップS208のNo)、利用者に乗車の意志がなく、乗場から離れたものと判断される。この場合、号機制御装置41aは起動されず、そのまま待機状態が維持される。
待機状態から復帰するまでの乗場呼び登録装置44の表示方法については、図4乃至図7と同様であるため、ここで説明を省略する。
このように、複数台の乗りかごが群管理されたシステムの場合でも、上記第1の実施形態と同様に呼びボタン51の押下操作に応じて到着時間を表示し、再押下された場合のみ起動要求を行うことで、無駄運転を回避することができる。
さらに、呼びボタン51が押下されたときに、上述した条件に従って割当号機を簡易に決定し、その割当号機のみを起動することで、節電中の電力消費を極力抑えて運転することができる。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、待機状態から復帰する際に、乗りかごの到着時間を把握できると共に、利用者のいない階への無駄な運転を回避して電力消費を抑えることのできるエレベータシステムを提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…乗りかご、2…カウンタウェイト、3…ロープ、4…巻上機、11…エレベータ制御装置、12…シリアル伝送ケーブル、13…乗場呼び登録装置、21…呼びボタン、22…表示器、23…到着時間算出部、24…表示制御部、25…起動制御部、31…乗場、32…乗場ドア、41a〜41c…号機制御装置、42a〜42c…乗りかご、43…群管理制御装置、44…乗場呼び登録装置、51…呼びボタン、52…表示器、53…割当号機決定部、54…到着時間算出部、55…表示制御部、56…起動制御部。

Claims (8)

  1. 乗りかごの運転を制御する制御装置と、
    各階の乗場に設置され、呼びを登録するための呼びボタンと運転状態を表示するための表示器とを有する乗場呼び登録装置とを備え、
    上記乗場呼び登録装置は、
    節電中に上記呼びボタンが押下された場合に上記乗りかごの到着時間を算出する到着時間算出手段と、
    この到着時間算出手段によって算出された上記乗りかごの到着時間を上記表示器に表示する表示制御手段と、
    上記乗りかごの到着時間の表示後、一定時間内に上記呼びボタンが再度押下された場合に、待機状態にある上記制御装置に対して起動要求信号を出力して上記乗りかごを呼び登録階へ応答させる起動制御手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータシステム。
  2. 上記表示制御手段は、
    上記乗りかごの到着時間を上記呼びボタンの再押下を促すメッセージと共に上記表示器に表示することを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  3. 上記到着時間算出手段は、
    上記乗りかごの待機位置から呼び登録階までの走行時間を求め、その走行時間に上記制御装置の起動に要する時間を加えた時間を上記乗りかごの到着時間として算出することを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  4. 上記制御装置は、群管理された複数台の乗りかご毎に設けられ、上記各乗りかごの運転を個別に制御するものであり、
    上記乗場呼び登録装置は、
    上記呼びボタンが押下された際に、上記各乗りかごの中で呼び登録階への運転に要する電力が最も少ない乗りかごを割当号機として決定する割当号機決定手段を備え、
    上記起動制御手段は、
    上記各制御装置の中で上記割当号機決定手段によって決定された割当号機に対応した制御装置に起動要求信号を出力して呼び登録階へ応答させることを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  5. 上記割当号機決定手段は、
    上記各乗りかごの中で回生運転で呼び登録階へ応答可能な乗りかごを割当号機として決定することを特徴とする請求項4記載のエレベータシステム。
  6. 上記割当号機決定手段は、
    上記各乗りかごの中で回生運転で呼び登録階へ応答可能な乗りかごが複数台存在した場合には、これらの中で上記呼び登録階に最も近い場所で待機中の乗りかごを割当号機として決定することを特徴とする請求項5記載のエレベータシステム。
  7. 上記割当号機決定手段は、
    上記各乗りかごの中で回生運転で呼び登録階へ応答可能な乗りかごが存在しない場合には、上記呼び登録階に最も近い場所で待機中の乗りかごを割当号機として決定することを特徴とする請求項5記載のエレベータシステム。
  8. 上記割当号機決定手段は、
    上記呼び登録階に最も近い場所で待機中の乗りかごが複数台存在した場合には、これらの中の任意の乗りかごを割当号機として決定することを特徴とする請求項7記載のエレベータシステム。
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