JP2013245216A - 拭取り用シート - Google Patents

拭取り用シート Download PDF

Info

Publication number
JP2013245216A
JP2013245216A JP2012122599A JP2012122599A JP2013245216A JP 2013245216 A JP2013245216 A JP 2013245216A JP 2012122599 A JP2012122599 A JP 2012122599A JP 2012122599 A JP2012122599 A JP 2012122599A JP 2013245216 A JP2013245216 A JP 2013245216A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
chemical solution
fiber
antibacterial agent
wiping sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012122599A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuko Hasezawa
敦子 長谷澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP2012122599A priority Critical patent/JP2013245216A/ja
Publication of JP2013245216A publication Critical patent/JP2013245216A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】防腐効果を有する薬液を含浸させた拭取り用シートにおいて、薬液成分の臭いを無くすこと。
【解決手段】セルロース系繊維を含むシート状の繊維集合基材に対して、抗菌剤を含有する薬液を含浸させてなる拭取り用シートにおいて、薬液は、水を95.00〜99.00重量%、抗菌剤を1.00〜5.00重量%の割合で含有し、抗菌剤は、塩化ベンゼトニウム又は塩化ベンザルコニウム、ポリオール、安息香酸ナトリウム、塩化セチルピリジニウム、及び塩酸ポリヘキサメチレンビグアニドを少なくとも含有し、且つ、パラベン類、エタノール、イソプロパノール、フェノキシエタノール、フェノキシイソプロパノールを含有しない。
【選択図】なし

Description

本発明は、拭取り用シートに関する。
従来、不織布、織布、紙などのシート状の繊維集合基材に薬液を含浸させてなる、ウェットティッシュ、清掃用シート、おしりふきなどの拭取り用シートが普及している。
拭取り用シートにおいては、保管・使用中における防腐や拭取り対象の除菌等、種々の目的で薬液中に抗菌剤を含有させることが提案されている。
抗菌剤としては、パラベン類が広く使用されている。しかし、パラベン類は皮膚に付着すると肌荒れやかぶれ等の肌トラブルをもたらすおそれがあるため、特に身体拭取り製品ではパラベンフリー(パラベン不使用)で防腐を図ることが望まれている。さらに、パラベン類は水に難溶であり、他の成分の溶媒として水を使用する場合はパラベン溶媒の共存が必要となるため、配合成分の増加によるコストアップ、成分表記の増加、成分同士の反応による析出のおそれがある。また、薬液のpHによっては特有の臭気が発生したり、効果が乏しくなったりするといった問題点もある。
また、パラベンと同様に、防腐目的でエタノールやイソプロパノールも使用されることがあるが、いずれも皮膚への刺激が強く、特異な臭気をもつことから、特に身体拭取り製品ではアルコールフリー(アルコール不使用)で防腐を図ることが望まれている。
そこで、パラベン類、エタノール、イソプロパノールを使用しない抗菌剤として、フェノキシエタノールまたは/及びフェノキシイソプロパノール、四級アンモニウム塩、及びポリオールを含有した防腐剤(例えば、特許文献1参照)や、塩化ベンザルコニウム、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル、及びグリコール類を含有した防腐剤(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
特開2009−291490号公報 特開2012−24520号公報
しかしながら、上記特許文献1、2に記載された防腐剤では、パラベン類、エタノール、イソプロパノールを無配合とする代わりに、フェノキシエタノールやフェノキシイソプロパノール、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルが配合されているため、薬液成分特有の臭いがするという問題があった。
本発明の課題は、防腐効果を有する薬液を含浸させた拭取り用シートにおいて、薬液成分の臭いを無くすことである。
請求項1に記載の発明は、
セルロース系繊維を含むシート状の繊維集合基材に対して、抗菌剤を含有する薬液を含浸させてなる拭取り用シートにおいて、
前記薬液は、水を95.00〜99.00重量%、前記抗菌剤を1.00〜5.00重量%の割合で含有し、
前記抗菌剤は、塩化ベンゼトニウム又は塩化ベンザルコニウム、ポリオール、安息香酸ナトリウム、塩化セチルピリジニウム、及び塩酸ポリヘキサメチレンビグアニドを少なくとも含有し、且つ、パラベン類、エタノール、イソプロパノール、フェノキシエタノール、フェノキシイソプロパノールを含有しないことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の拭取り用シートにおいて、
前記抗菌剤は、0.01〜1.00重量%の塩化ベンゼトニウム又は塩化ベンザルコニウム、0.10〜2.00重量%のポリオール、0.02〜0.50重量%の安息香酸ナトリウム、0.01〜1.00重量%の塩化セチルピリジニウム、及び0.01〜0.50重量%の塩酸ポリヘキサメチレンビグアニドを少なくとも含有することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の拭取り用シートにおいて、
前記薬液の含有量が、前記繊維集合基材の乾燥重量の140〜200重量%であることを特徴とする。
本発明によれば、防腐効果を有する薬液を含浸させた拭取り用シートにおいて、薬液成分の臭いを無くすことができる。
以下、本発明の実施の形態について詳述する。
<拭取り用シート>
本発明に係る拭取り用シートは、セルロース系繊維を含むシート状の繊維集合基材、例えば不織布等に対して、精製水に各種成分を添加した薬液を含浸させることにより製造されるものである。
拭取り用シートは、製品形態では、開閉蓋により密閉可能とされたシート取出口を有する密閉容器(例えば、特開2008−105746号公報、特開2007−176546号公報、特開2007−176545号公報、特開2007−176544号公報、特開2006−341905号公報)や袋(例えば特開2005−088970号公報)等の包装手段内に収容することができる。
使用に際しては、拭取り用シートを容器又は袋内に直に入れたもの、或いは拭取り用シートを直に入れた袋を容器内に入れたものから、使用者が取出口を開けて内部のシートを引き出して使用する。
なお、拭取り用シートの表面には、300μm以上の深さの凹凸部を形成するのが望ましい。
拭取り用シートの表面にこのような凹凸部を形成すると、繊維集合基材中のセルロース系繊維の配合が多い場合(例えば、繊維集合基材中にセルロース系繊維が50〜60重量%の割合で配合されている場合)、吸水後に嵩が減っても接触面積が増えないため、使用に際して拭取り対象物に貼りつきにくく、また、薬液で溶かした汚れを凹部に取り込むことができることとなる。
また、拭取り用シートにおける薬液の含有量は、繊維集合基材の乾燥重量の200重量%以下とすることができる。
一般に、拭取り用シートにおける薬液の含有量は、繊維集合基材の乾燥重量の230重量%程度であるが、本発明の拭取り用シートは、薬液の含有量を200重量%以下としても防腐効果を得られるため、低コスト化を実現することができる。
なお、薬液含有量が140重量%より少ないと液分が十分に浸透せずに含浸ムラができ、溶液内の成分が偏在するという問題がある。
<繊維集合基材>
本発明のシート状の繊維集合基材としては、セルロース系繊維を含むものであれば特に限定されず、紙、不織布の他、織布等を用いることができ、また、水解性を有していないものの他、水解性を有しているものも用いることができる。
セルロース系繊維としては、綿、麻、パルプ等の天然繊維、レーヨン、キュプラ、リヨセル等の再生繊維、アセテート繊維(トリアセテート、ジアセテート)等の半合成繊維を用いることができる。これらの繊維の中でも特にはレーヨンが好適である。レーヨンは、吸水性に富み、取り扱いが容易であると共に、一定長の繊維を安価に入手することができる。
セルロース系繊維は、基材中に20〜75重量%の割合で配合するのが望ましく、50〜60重量%の割合で配合するのがより望ましい。
セルロース系繊維の含有量が20重量%より少ないと、十分な保水性及び柔軟性を与えることが出来ず、75重量%より多いと湿潤時強度が低すぎて破れなどが生じ易く嵩が保てなくなるとともに、容器からポップアップ式で取り出す際に伸びが生じ過ぎるようになる。
本発明の繊維集合基材には、1種類又は2種類以上の化繊等の疎水性繊維(撥水含む)を含有させることができる。繊維基材中の疎水性繊維の含有量は25〜80重量%、特に40〜50重量%とするのが望ましい。
例えば、疎水性繊維として熱融着性繊維を配合し、繊維相互を融着結合することができる。熱融着性繊維としては、加熱によって溶融し相互に接着性を発現する任意の繊維を用いることができる。この熱融着性繊維は、単一繊維からなる物でもよいし、2種以上の合成樹脂を組み合わせた複合繊維等であってもよい。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリビニルアルコール等のポリオレフィン系単一繊維や、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/ポリプロピレン、ポリプロピレン/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート−エチレン・プロピレン共重合体、低融点ポリエステル−ポリエステルなどからなる鞘部分が相対的に低融点とされる芯鞘型複合繊維または偏心芯鞘型複合繊維、またはポリエチレンテレフタレート/ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート/ナイロン、ポロプロピレン/ポリエチレンからなる各成分の一部が表面に露出している分割型複合繊維、あるいはポリエチレンテレフタレート/エチレン−プロピレン共重合体からなる一方の成分の熱収縮により分割する熱分割型複合繊維などを用いることができる。この場合、生産性および寸法安定性を重視する場合は芯鞘型複合繊維が望ましく、ボリューム感を重視するならば偏心型複合繊維が望ましい。また、柔軟性を重視するならば、分割型複合繊維や熱分割型複合繊維を用いると、高圧水流処理によって各成分が容易に分割して極細繊維化されるようになる。
また、本発明の繊維集合基材においては、上記熱融着性繊維の他、熱可塑性合成繊維を混合することができる。熱可塑性繊維としては、種々の合成繊維が存在するが、中でもポリエステル繊維が好適である。ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維は、高圧水流処理した際の交絡性が悪いとともに、毛羽立ちや湿潤強度に劣るようになる。
熱融着性繊維及び熱可塑性繊維を用いる場合、基材中の熱融着性繊維の含有量は10〜30重量%、熱可塑性繊維の含有量は40重量%以下とするのが望ましい。
熱融着性繊維が10重量%より少ないと湿潤時強度が確保し得ないとともに、容器からポップアップ式で取り出す際に伸びが大きくなり過ぎるようになる。一方、熱融着性繊維が30重量%より多いと風合いが硬くなり、手触り感がざらついた感触となる。
また、熱可塑性繊維の含有量が40重量%より多いと、保水性が損なわれ、ウェット性能が著しく低下するようになる。なお、熱可塑性繊維を混入することにより、湿潤時のコシが向上し、嵩のある不織布を得ることができる。また、一部が不織布表面に露出することで、疎水性により湿潤時においてもべた付き感を緩和し、さらりとした感触が付与される。
熱可塑性繊維は、熱捲縮性を有することが望ましい。熱捲縮性を与えるためには、熱可塑性繊維に対して熱収縮温度の異なる合成樹脂を貼り合わせたサイド・バイ・サイド型複合繊維の形態を採るようにする。例えば、ポリエステル繊維の融点は、ポリエチレンテレフタレートが255℃、ポリブチレンテレフタレートが215℃であり、これに貼り合わせる低融点樹脂としては、前述の熱融着性繊維の融点温度とほぼ同様の樹脂を用いるようにするのがよい。
本発明のシート状の繊維集合基材の場合、繊維目付けは10〜100g/m、特に30〜80g/m程度であるのが望ましく、厚みは0.1〜5.0mm、特に0.2〜3.0mm程度であるのが望ましい。繊維目付けが少なすぎるか又は厚みが厚すぎるとシートの強度が不十分となり、繊維目付けが多すぎ且つ厚みが薄すぎると柔軟性が乏しくなる。
<薬液>
薬液は、薬液全体を100.00重量%としたときに、95.00〜99.00重量%以上の水と、1.00〜5.00重量%の抗菌剤とを含有している。
特に、皮膚への刺激をより少なくするという観点から、薬液全体を100.00重量%としたときに、99.00重量%以上の水と、1.00重量%の抗菌剤とを含有している薬液とすることが望ましい。
抗菌剤には、少なくとも、塩化ベンゼトニウム、1,3−ブタンジオール、安息香酸ナトリウム、塩化セチルピリジニウム、及び塩酸ポリヘキサメチレンビグアニドが含有されている。
本発明の薬液は、これら複数の抗菌剤により抗菌スペクトルを補填し合い、十分な抗菌効果が発揮されるものである。
また、この薬液には、パラベン類、エタノール、イソプロパノール、フェノキシエタノール、フェノキシイソプロパノール、及びブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル等は含有されていない。
このため、本発明の拭取り用シートは、皮膚への刺激が無く、且つ特異臭の無いものとなっている。
塩化ベンゼトニウムは、四級アンモニウム塩の一種であり、陽イオン界面活性剤であって、NH4+基により繊維集合基材のセルロース系繊維のOH基と結合し易い性質を有し、グラム陽性菌、グラム陰性菌、真菌の一部、エンベロープを有するウイルスの一部に対し殺菌作用を有する。
塩化ベンゼトニウムの薬液中の含有量は、0.01〜1.00重量%である。
塩化ベンゼトニウムの含有量が0.01重量%より少ないと抗菌効果が不足したり、セルロースのOH基とイオン結合して効力が低下し液層での抗菌効果が保たれないという問題点があり、1.00重量%より多いと温度が下がった時に溶解しきれずに析出したり、他の成分と塩を作って白濁したり、界面活性による発泡やぬめりが出るという問題点がある。
また、塩化ベンゼトニウムの代わりとして塩化ベンザルコニウムを用いることも可能である。しかしながら、塩化ベンゼトニウムは、常温において粉末状であって水に溶け易いため、扱いやすく、塩化ベンザルコニウムと比較してより好適に使用することができる。
また、これら塩化ベンゼトニウム及び塩化ベンザルコニウムは、いずれも特異臭を有さず、薬液中に含有されて拭取り用シートに適用された場合、拭取り用シートが薬液成分特有の臭いを有することが無い。
1,3−ブタンジオールは、ポリオールの一種であって、幅広い抗菌スペクトルを有するものであり、抗菌効果のみならず保湿性も有し、また疎水繊維への親和性も有する物質である。
また、1,3−ブタンジオールは、低揮発性を有し、このため薬液中の水分が蒸発して容器等の内部に結露したとしても、その結露中に1,3−ブタンジオールが含有されることとなるため、結露における抗菌効果が得られることとなる。
1,3−ブタンジオールの薬液中の含有量は、0.10〜2.00重量%である。
1,3−ブタンジオールの含有量が0.10重量%より少ないと抗菌効果が不足し、5.00重量%より多いとぬめり・べたつきなどが出て使用感を損なうという問題点がある。
また、1,3−ブタンジオールの代わりとして、例えば、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、2,2−ジメチル1−フェニル1,3−プロパンジオール、1,2−オクタンジオール、カプリリルグリコール、エチレンヘキシルグリセリン、εポリリジン、ジプロピレングリコール等を用いることも可能である。
安息香酸ナトリウムは、安息香酸塩の一種であり、例えば、カビ、酵母、好気性菌等に対する抗菌効果を有する物質である。
安息香酸ナトリウムの薬液中の含有量は、0.02〜0.50重量%である。
安息香酸ナトリウムの含有量が0.02重量%より少ないと抗菌効果が不足するという問題点があり、0.50重量%より多いと肌に刺激があるという問題点がある。
塩化セチルピリジニウムは、四級アンモニウム塩の一種であり、強い殺菌、抗カビ作用を有する。
塩化セチルピリジニウムの薬液中の含有量は、0.01〜1.00重量%である。塩化セチルピリジニウムの含有量がこの範囲であると、より顕著な抗菌効果を得ることができる。なお、塩化セチルピリジニウムは、含有量が多すぎると発泡やぬめりが出るという問題点がある。
塩酸ポリヘキサメチレンビグアニドは、ポリアルコキシ四級アンモニウム塩の一種であり、一般に防腐剤として用いられる物質である。
塩酸ポリヘキサメチレンビグアニドの薬液中の含有量は、0.01〜0.50重量%である。塩酸ポリヘキサメチレンビグアニドの含有量がこの範囲であると、より顕著な抗菌効果を得ることができる。なお、塩酸ポリヘキサメチレンビグアニドは、含有量が少なすぎると抗菌効果が不足するという問題点がある。
また、本発明の薬液は、基本的な溶媒として水を用いるものである。
薬液中の水分含有量は、95.00〜99.00重量%である。これにより、皮膚への刺激を少なくすることができるので、本発明の拭取り用シートは、肌の敏感な人や乳幼児などであっても利用することができるものとなっている。
また、さらに抗菌スペクトルを補填するため、他の抗菌剤を添加することもできる。この場合の抗菌剤としては、例えば、クエン酸やクエン酸ナトリウムを挙げることができる。
また、本発明の効果を損ねない範囲で、上記以外の成分を添加することができる。
以下、実施例を示して本発明の効果を明らかにする。
<4級アンモニウム塩の選定>
実施例1、2及び比較例1、2として、表1に示す成分の配合された薬液を調製し、各薬液について、以下の基準により評価した。その結果は、表1に示す通りである。
○:特異臭及び肌刺激無し
×:特異臭及び/又は肌刺激が有る
Figure 2013245216
<防腐効果の判定>
セルロース系繊維としてレーヨン繊維(50重量%)、疎水性繊維としてPET繊維(30重量%)とPE/PP繊維(20重量%)からなる繊維集合基材に、実施例1、2の薬液を含浸させた拭取り用シートを作製した。
作製した拭取り用シートを5cm角にした試料を4枚重ねて滅菌合成樹脂性容器に入れ、菌液を0.05ml滴下し、蓋を閉めて25±1℃で保存し7日後に生菌数を測定した。
菌液としては、細菌(大腸菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、カンジダ)、酵母、カビ(クロカビ、クロカワカビ)をそれぞれ含んだ3種類の菌液を用い、それぞれ、菌数が10〜10個/mlになるように生理食塩水に浮遊させた液を用いた。
その結果、実施例1、2の薬液を含浸させた拭取り用シートの何れにおいても、菌数が10個以下(検出限界以下、表1における「○」)であった。
以上、表1に示したとおり、本発明においては、特異臭及び肌刺激が無く、細菌、酵母、カビに対する抗菌効果の優れた拭取り用シートを得ることができる。

Claims (3)

  1. セルロース系繊維を含むシート状の繊維集合基材に対して、抗菌剤を含有する薬液を含浸させてなる拭取り用シートにおいて、
    前記薬液は、水を95.00〜99.00重量%、前記抗菌剤を1.00〜5.00重量%の割合で含有し、
    前記抗菌剤は、塩化ベンゼトニウム又は塩化ベンザルコニウム、ポリオール、安息香酸ナトリウム、塩化セチルピリジニウム、及び塩酸ポリヘキサメチレンビグアニドを少なくとも含有し、且つ、パラベン類、エタノール、イソプロパノール、フェノキシエタノール、フェノキシイソプロパノールを含有しないことを特徴とする拭取り用シート。
  2. 前記抗菌剤は、0.01〜1.00重量%の塩化ベンゼトニウム又は塩化ベンザルコニウム、0.10〜2.00重量%のポリオール、0.02〜0.50重量%の安息香酸ナトリウム、0.01〜1.00重量%の塩化セチルピリジニウム、及び0.01〜0.50重量%の塩酸ポリヘキサメチレンビグアニドを少なくとも含有することを特徴とする請求項1に記載の拭取り用シート。
  3. 前記薬液の含有量が、前記繊維集合基材の乾燥重量の140〜200重量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の拭取り用シート。
JP2012122599A 2012-05-30 2012-05-30 拭取り用シート Pending JP2013245216A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012122599A JP2013245216A (ja) 2012-05-30 2012-05-30 拭取り用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012122599A JP2013245216A (ja) 2012-05-30 2012-05-30 拭取り用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013245216A true JP2013245216A (ja) 2013-12-09

Family

ID=49845269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012122599A Pending JP2013245216A (ja) 2012-05-30 2012-05-30 拭取り用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013245216A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2015125332A1 (ja) * 2014-02-20 2017-03-30 株式会社マンダム クレンジングシート及びクレンジング用組成物
JP2017124060A (ja) * 2016-01-14 2017-07-20 日本製紙クレシア株式会社 ウエットティッシュのロール体
JP2019155812A (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 シャープ株式会社 殺菌作用を備えた表面を有する合成高分子膜、合成高分子膜を有するプラスチック製品、合成高分子膜の表面を用いた殺菌方法、光硬化性樹脂組成物、および合成高分子膜の製造方法
JP2019163225A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 大王製紙株式会社 ウェットシート用薬液及びウェットシート
JP2022176251A (ja) * 2016-12-16 2022-11-25 ヴァーテラス ホールディングス エルエルシー 第四級アミン配合物及びその使用
WO2023120630A1 (ja) * 2021-12-23 2023-06-29 イオナインターナショナル株式会社 消毒剤組成物

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000273492A (ja) * 1999-03-29 2000-10-03 Nicca Chemical Co Ltd 清浄剤組成物及び該組成物を含浸させてなる清拭用品
JP2003319887A (ja) * 2002-05-01 2003-11-11 Kenji Nakamura 殺菌性ウェットティッシュ及びその製造方法
JP2008295837A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Daio Paper Corp 湿潤拭取りシート

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000273492A (ja) * 1999-03-29 2000-10-03 Nicca Chemical Co Ltd 清浄剤組成物及び該組成物を含浸させてなる清拭用品
JP2003319887A (ja) * 2002-05-01 2003-11-11 Kenji Nakamura 殺菌性ウェットティッシュ及びその製造方法
JP2008295837A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Daio Paper Corp 湿潤拭取りシート

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2015125332A1 (ja) * 2014-02-20 2017-03-30 株式会社マンダム クレンジングシート及びクレンジング用組成物
JP2017124060A (ja) * 2016-01-14 2017-07-20 日本製紙クレシア株式会社 ウエットティッシュのロール体
JP2022176251A (ja) * 2016-12-16 2022-11-25 ヴァーテラス ホールディングス エルエルシー 第四級アミン配合物及びその使用
JP7411041B2 (ja) 2016-12-16 2024-01-10 ヴァーテラス ホールディングス エルエルシー 第四級アミン配合物及びその使用
JP2019155812A (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 シャープ株式会社 殺菌作用を備えた表面を有する合成高分子膜、合成高分子膜を有するプラスチック製品、合成高分子膜の表面を用いた殺菌方法、光硬化性樹脂組成物、および合成高分子膜の製造方法
US10934405B2 (en) 2018-03-15 2021-03-02 Sharp Kabushiki Kaisha Synthetic polymer film whose surface has microbicidal activity, plastic product which includes synthetic polymer film, sterilization method with use of surface of synthetic polymer film, photocurable resin composition, and manufacturing method of synthetic polymer film
JP2019163225A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 大王製紙株式会社 ウェットシート用薬液及びウェットシート
JP7142447B2 (ja) 2018-03-20 2022-09-27 大王製紙株式会社 ウェットシート用薬液及びウェットシート
WO2023120630A1 (ja) * 2021-12-23 2023-06-29 イオナインターナショナル株式会社 消毒剤組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013245216A (ja) 拭取り用シート
JP2008295837A (ja) 湿潤拭取りシート
KR102302656B1 (ko) 산화아연 함유 셀룰로즈 섬유를 함유하는 액체-함침된 부직포
TWI603698B (zh) 浸透入纖維板用之水性組成物
JP6795889B2 (ja) ウエットティッシュのロール体
WO2008129494A1 (en) Antimicrobial preservative free wipe
CA1334320C (en) Nonwoven wipe impregnating composition
WO2019240031A1 (ja) ウェットシート
JP5765872B2 (ja) 拭取り用シート製品
JP4673640B2 (ja) 抗菌性を有するウェットタイプ拭き取り用品
JP3611431B2 (ja) 清浄用組成物を含浸させた繊維シート及びその清浄用組成物
JP6993810B2 (ja) ウエットティッシュ
KR101653020B1 (ko) 시트형상 화장료
JP2010229108A (ja) 含浸製品、及び該製品に使用される基布含浸液
KR101472531B1 (ko) 물티슈용 조성물 및 이를 포함하는 물티슈
JP2003079530A (ja) ウエットティッシュ
JP4632810B2 (ja) 清拭シート
EP3266306B1 (en) Impregnated textile fabric providing effective delivery of an alcoholic impregnant
CN214821439U (zh) 一种具有抑菌吸水功能的湿巾
JP4885283B2 (ja) ウェットティッシュ
JP7086123B2 (ja) ウェットシート
JP7142447B2 (ja) ウェットシート用薬液及びウェットシート
JP2007307287A (ja) 身体拭き取り用の繊維体
JP7357475B2 (ja) ウェットシートおよびウェットシート用の薬液
TWI837385B (zh) 濕式薄片,及評估濕式薄片之有無發生黃變的評估方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150515

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160412

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160920