JP2003079530A - ウエットティッシュ - Google Patents

ウエットティッシュ

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JP2003079530A
JP2003079530A JP2001276134A JP2001276134A JP2003079530A JP 2003079530 A JP2003079530 A JP 2003079530A JP 2001276134 A JP2001276134 A JP 2001276134A JP 2001276134 A JP2001276134 A JP 2001276134A JP 2003079530 A JP2003079530 A JP 2003079530A
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mass
wet tissue
sheet
chemical solution
agents
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JP2001276134A
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Kiyoshi Miyazawa
清 宮澤
Kenji Bando
健司 坂東
Norimoto Nakanishi
紀元 中西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者の肌などに対する感触が良好であると
ともに、含浸された液の保存安定性にも優れているウエ
ットティッシュを提供する。 【解決手段】 親水性の繊維を含むシート2に、水を溶
媒としてココイルアルギニンエチルエステルピロリドン
カルボン酸塩、塩化セチルピリジニウム、安息香酸、安
息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウムよ
り選ばれる少なくとも1種の物質が含有されている。前
記液は、前記液の質量に対して前記水の質量の割合が9
0〜99.988質量%である。このシートは液が長期
間安定であり、また肌に対する刺激が少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体、器物、ペッ
ト等の動物の清掃用として用いることができるウエット
ティッシュに関し、さらに詳しくはシートに含浸された
薬液の保存安定性が優れているとともに、使用者の肌な
どに対する感触が良好なウエットティッシュに関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】従来、複数のシートが積
層され、精製された水分が含浸された状態で密封容器内
に封入され、前記密封容器に設けられた取り出し口から
前記シートが取り出されて使用されるウエットティッシ
ュにおいて、前記水分の保存安定性を向上させるために
抗菌剤などを含有させる提案がなされている。
【0003】たとえば、精製水と塩化セチルピリジニウ
ム、パラベン類等の抗菌剤と、そのパラベンの溶媒とし
てプロピレングリコールや1−3ブチレングリコールな
どのポリオール類を添加した薬液を前記ウエットティッ
シュに含浸させたものがある。しかし、前記薬液では前
記パラベン類を溶解させるために、前記ポリオール類を
多量に用いる必要がある。前記ポリオール類を多量に用
いることでパラベン類の溶解性を向上させることができ
るが、ウエットティッシュとして、肌と接して用いられ
たときに、肌にぬるつきやべとつき、また肌へのピリピ
リ感(スティング性)を生じさせるという問題があっ
た。
【0004】また、特開2000−191521号公報
には殺菌消毒剤が開示されている。この殺菌消毒剤は、
塩化セチルピリジニウムを含有し、防腐剤としてパラベ
ン類(パラオキシ安息香酸エステル)や安息香酸または
そのナトリウム塩、ソルビン酸またはそのカリウム塩を
含有するとともに、前記殺菌消毒剤が基布に吸着されて
殺菌消毒剤の濃度が低くなることを防ぐため、ココイル
アルギニンエチルエステルピロリドンカルボン酸塩を含
有している。
【0005】しかし、これらは、殺菌消毒剤(密封容器
から取り出して1回のみ使用される殺菌消毒剤シートで
あり)としての技術であり、水を主体とする(水を溶媒
とする)薬液に関するものではない。また、パラベン類
(パラオキシ安息香酸エステル)を溶解させるために
は、前記のようにポリオール類を多量に配合し、パラベ
ン類の溶解性を向上させる必要があるが、この殺菌消毒
剤と同等の薬液をウエットティッシュに含浸させて使用
したとすると、肌に用いられたときに、ぬるつきやべと
つきを感じさせるという問題が生じる。
【0006】さらに、前記公報には、水を主体として刺
激性の無い薬液を調整できるような、安息香酸またはそ
のナトリウム塩、ソルビン酸またはそのカリウム塩に関
しての適切な配合量が開示されていない。
【0007】また、前記公報には、パラベン類を用いな
い殺菌消毒剤の例として、ココイルアルギニンエチルエ
ステルピロリドンカルボン酸塩、塩化セチルピリジニウ
ム、サリチル酸、エタノールを用いた「腋臭予防製剤」が
開示されている。しかし前記サリチル酸を用いると、そ
の溶解性が低いために析出が起こるなど、安定性が悪く
なる問題が生じる。
【0008】本発明は上記課題を解決するものであり、
使用者の肌などに対する感触が良好で、長時間にわたっ
て保存安定性のあるウエットティッシュを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、取り出し口を
有する軟質または硬質の容器内に、薬液を含浸したシー
トが複数枚積層されて収納されており、前記取り出し口
から前記シートが取り出されて使用されるウエットティ
ッシュにおいて、前記薬液は、水を溶媒として少なくと
も以下の(A)(B)(C)を含んでおり、 (A)ココイルアルギニンエチルエステルピロリドンカ
ルボン酸塩 (B)塩化セチルピリジニウム (C)安息香酸、安息香酸の塩、ソルビン酸、ソルビン
酸の塩から選ばれる少なくとも1種、 前記薬液全体の質量に対して、(C)が0.001〜1
質量%含まれていることを特徴とするものである。
【0010】また薬液全体の質量に対して、前記(A)
が0.01〜0.5質量%、(B)が0.001〜0.
5質量%含まれていることが好ましい。
【0011】本発明のウエットティッシュに含浸される
薬液は、パラベン類を含んでおらず、水に溶解する成分
を主体として構成されているため、析出などが起こりに
くく安定したものとなる。また、パラベン類を溶解させ
るためのポリオール類を含ませる必要がないため、ウエ
ットティッシュを肌に用いるときに、ぬるつきやべたつ
きが生じにくい。また前記(A)(B)(C)を含んで
いるため、長期間保存したときに安定したものとなる。
【0012】ただし、前記薬液には、前記(A)(B)
(C)以外、さらにはパラベン類とポリオール類以外の
薬剤である、他の界面活性剤、保湿剤、清涼感付与剤、
エモリエント剤、PH調整剤、香料、酸化防止剤、キレ
ート剤、植物エキス、褐色防止剤、消炎剤、皮膚賦活
剤、収斂剤から選ばれる少なくとも1種を含有させるこ
とも可能である。
【0013】ただし、前記薬液に、(D)HLB5〜2
0の非イオン界面活性剤が含有されているものが好まし
い。
【0014】薬液に前記非イオン界面活性剤が含有され
ていると、前記ココイルアルギニンエチルエステルピロ
リドンカルボン酸塩が水に溶解しやすくなる。
【0015】また、本発明では、前記薬液全体に対して
水が90〜99.988質量%を占めていることが好ま
しい。水の量が多く、水を主体とすることにより、肌へ
の刺激と前記ぬるつきやべたつきを防止しやすくなる。
【0016】また、乾燥状態の前記シートの質量の1.
5〜4倍の質量の前記薬液が前記シートに含浸されてい
ることが好ましい。
【0017】前記割合の質量の薬液が乾燥状態の前記シ
ートに含浸されていると、前記シートを充分に湿潤させ
ることができ、さらに湿潤状態を長期間維持できる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明のウエットティッシ
ュを示す斜視図である。
【0019】このウエットティッシュは、軟質な容器1
内に複数枚のシート2が折りたたまれた状態で積層され
て収納されており、前記積層されたシート2は薬液を含
浸している。前記容器1は、ポリプロピレンシートにア
ルミニウムシートがラミネートされた軟質なシートによ
り形成されており、前記シートで前記積層されたシート
が包まれて縦シール部3が形成され、さらに横シール部
4,4が形成されて内部が密閉されている。前記容器1
はその上面に取り出し口5が開口しており、前記上面に
は前記取り出し口5を閉じる軟質な蓋材6が設けられて
いる。
【0020】前記蓋材6を剥がすと前記取り出し口5が
現れ、前記取り出し口5から前記シート2を順に取り出
すことができる。
【0021】なお、本発明のウエットティッシュは、プ
ラスチックで形成された硬質な容器や、厚紙で形成され
た容器内に前記薬液を含浸したシートが収納されたもの
であってもよい。
【0022】前記シートは、親水性繊維、または親水性
繊維と非親水性繊維とから抄紙されたもの、また前記繊
維を水流などで交絡させた不織布であり、1枚のシート
の目付けが20〜100g/m2のものが好ましく使用さ
れる。前記シートが親水性繊維と非親水性繊維とから形
成される場合には、前記シートの質量に対して40質量
%以上の割合で前記親水性繊維が含有されていることが
好ましい。前記親水性繊維が40質量%以上含有されて
いると、前記シートが前記薬液を吸収して保持しやす
い。
【0023】前記親水性繊維としてはレーヨンなどの再
生セルロース繊維、コットンやパルプなどの天然繊維が
好ましく使用される。また、前記非親水性繊維としては
ポリエステル、ポリプロピレンなどが挙げられる。
【0024】前記シート2に含浸される薬液は、水を溶
媒とし、水を主体として構成されたものであり、少なく
とも以下の(A)(B)(C)が含まれている。また以
下の(D)が含まれているものが好ましく使用される。
【0025】(A)ココイルアルギニンエチルエステル
ピロリドンカルボン酸塩、(B)塩化セチルピリジニウ
ム、(C)安息香酸、安息香酸のナトリウム塩、ソルビ
ン酸、ソルビン酸のカリウム塩の群より選ばれる少なく
とも1種。
【0026】前記水は、イオン交換膜やイオン交換樹脂
層を透過させて得られた精製水を使用することが好まし
い。薬液に対する前記水の割合は90〜99.988質
量%であることが好ましい。水が90質量%未満である
と、薬液に対する前記(A)(B)(C)などの物質の
占める割合が大きくなるため、前記ウエットティッシュ
の使用時に使用者の肌などに与える刺激が大きくなり、
また肌などにぬるつき感を与えるおそれがある。また水
の割合は95質量%以上であることがさらに好ましい。
一方、水の割合が99.988質量%を越えると、前記
薬液に対する抗菌作用が低下し、長期間安定した状態と
することが難しくなる。
【0027】前記(A)ココイルアルギニンエチルエス
テルピロリドンカルボン酸塩は、アルギニンをヤシ油脂
肪酸によりN−アシル化し、さらにエステル化したもの
をピロリドンカルボン酸により中和して得られるもので
あり、味の素株式会社より市販されているものを用いる
ことができる(商品名「CAE」)。前記CAEは、抗菌
性を有し、精製水の腐敗を防止する。またCAEは水へ
の溶解性にすぐれ、溶解液は無色、無臭である。また皮
膚に対する刺激が少ない。
【0028】前記薬液における前記(A)ココイルアル
ギニンエチルエステルピロリドンカルボン酸塩の配合量
は、本発明の効果が得られる範囲であれば特に限定はさ
れないが、前記薬液全体の質量に対して、0.01〜
0.5質量%の割合で配合されていることが好ましく、
さらに好ましくは0.01〜0.2質量%である。前記
範囲であれば抗菌作用を長期間発揮でき、且つ皮膚に対
する刺激を少なくできる。
【0029】前記(B)塩化セチルピリジニウムは抗菌
剤として使用されるものであり、低濃度で強い殺菌性を
有し、低濃度で使用するかぎり皮膚に対する刺激が少な
い。さらに水に対する溶解性に優れる。
【0030】前記(B)塩化セチルピリジニウムの配合
量は、本発明の効果が得られる範囲であれば特に限定は
されないが、前記薬液の全体の質量に対して0.001
〜0.5質量%の割合であることが好ましく、さらに好
ましくは0.001〜0.2質量%である。前記範囲で
あれば、皮膚に対する刺激が少なく、且つ抗菌作用を長
期間に渡って発揮できる。
【0031】前記(C)安息香酸またはその塩、ソルビ
ン酸またはその塩は、防腐剤として前記薬液に含まれる
ものである。これらは、遊離酸の状態のものでも塩の状
態のものでも使用できるが、水に対する溶解性の面から
塩の状態のものが好ましい。塩としては、ナトリウム
塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩などが
挙げられるが、水に対する溶解性の点でナトリウム塩、
カリウム塩が好ましい。具体的には、安息香酸ナトリウ
ム、ソルビン酸カリウムが用いられる。安息香酸、安息
香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウムは、
これらから選ばれる1種のみを用いてもよいが、これら
から選ばれる2種以上を混合して用いてもよい。
【0032】前記(C)安息香酸、安息香酸の塩、ソル
ビン酸、ソルビン酸の塩から選ばれる少なくとも1種の
物質の前記薬液に対する配合量は、前記薬液全体の質量
に対して、0.001〜1質量%が好ましく、さらに好
ましくは0.05〜0.5質量%である。(C)が前記
範囲内であると、上記のココイルアルギニンエチルエス
テルピロリドンカルボン酸塩と、塩化セチルピリジニウ
ムと相まっての精製水に対する腐敗を防止する効果を発
揮できる。(C)が前記範囲を越えると、皮膚に刺激を
与えやすく、本来、精製水により皮膚にやさしく作用さ
せるという本発明の目的を逸脱する。
【0033】また、前記薬液には、ココイルアルギニン
エチルエステルピロリドンカルボン酸塩の溶解を促進す
る可溶化剤として、(D)HLB5〜20の非イオン界
面活性剤を含有することが好ましい。ここで、HLB
(Hydrophilic−Lipophilic B
alance)とは、界面活性剤の分子が持つ親水性と
親油性の相対的な強さのバランスを表わした数値であ
る。前記HLBは1から40までの値があるが、前記H
LBの値が小さいほど親油性が強く、大きいほど親水性
が強いことを示している。HLBが5〜20の非イオン
界面活性剤を用いると、皮膚への刺激の少ないものとし
て好適に使用される。この前記非イオン界面活性剤は、
例えば、硬化ヒマシ油ピログルタミン酸イソステアリン
酸ジエステル、ポリエチレングリコールラウリン酸ジエ
ステル、ソルビタンラウリン酸モノエステル、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテルなどであり、硬化ヒマシ油
ピログルタミン酸イソステアリン酸ジエステルが好まし
く使用される。
【0034】前記薬液は、前記水および(A)ココイル
アルギニンエチルエステルピロリドンカルボン酸塩、
(B)塩化セチルピリジニウム、(C)安息香酸、安息
香酸の塩、ソルビン酸、ソルビン酸の塩からなる群より
選ばれる少なくとも1種の物質を含有するものであり、
さらに好ましくは(D)HLB5〜20の非イオン界面
活性剤を含有するものであるが、使用者の肌などに対す
る感触を良好なものとすることができ、また前記液の保
存安定性を良くすることができるという本発明の効果を
阻害しない範囲で前記(A)(B)(C)以外の他の薬
剤、または前記(A)(B)(C)(D)以外の他の薬
剤を含有させることができる。
【0035】前記他の薬剤は、例えば、前記(A)
(B)以外のアニオン系やカチオン系界面活性剤、保湿
剤、肌に清涼感を与えるための清涼感付与剤(例えばエ
タノールなどが挙げられる)、エモリエント剤、PH調
整剤、香料、酸化防止剤、キレート剤、植物エキス、褐
色防止剤、消炎剤、皮膚賦活剤、収斂剤などの1種また
は2種以上である。
【0036】前記他の薬剤を含有させることで、前記ウ
ェットティッシュに使用目的に適した機能を付与するこ
とができる。ここで前記他の物質は前記した物質に限ら
れるものではなく、前記ウエットティッシュの使用目的
に応じて種々のものを使用できる。
【0037】また、前記ウエットティッシュは、乾燥状
態の前記シート2の積層体の質量に対して1.5〜4倍
の割合の質量の前記薬液を前記シートに含浸させること
が好ましい。前記割合の質量の液が乾燥状態の前記シー
トに含浸されていると、前記シートの全体を充分に湿潤
させることができ、さらに湿潤状態を長期間維持するこ
とができる。
【0038】ここで、本明細書における「抗菌作用」と
は前記液を腐敗させる細菌の成長を抑制し、または前記
細菌を殺滅する作用を意味する。また、「保存安定性」
とは、前記薬液が前記シートに含浸されて前記密封容器
に入れられた後に前記液が腐敗しないことを意味する。
【0039】
【実施例】以下、実施例と比較例を挙げて本発明を詳述
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0040】(抗菌性試験)レーヨン繊維80質量%、
ポリプロピレン繊維20質量%からなる繊維を水流交絡
させ、目付け40g/m2とした不織布を製造し、幅15
0mm、長さ200mmに切断(質量1.2g)したシ
ートを作成した。このシート1枚に、表1に示す実施例
1〜6および比較例1,2の組成の薬液を質量3gすな
わちシートの質量の2.5倍含浸させ、抗菌試験を行な
った。実施例1〜6は比較例1,2と比較して良好な抗
菌性を示した。
【0041】(保存安定性試験)表1に示す実施例1〜
6および比較例1,2の組成の薬液液を、0℃で1週間
保存した後の保存状態を目視によって以下の基準により
評価した。
【0042】保存安定性試験の結果を表1に示す。 ○ 透明に溶解している。 × 白濁、または沈殿が観察される。 表1より、実施例1〜6は比較例1,2と比較して良好
な保存安定性を示していることが解る。
【0043】(肌に対する感覚の評価試験)レーヨン繊
維80質量%、ポリプロピレン繊維20質量%からなる
繊維を水流交絡させ、目付け40g/m2とした不織布を
使用し、幅150mm、長さ200mmに切断(質量
1.2g)したシートを製造した。このシートに、実施
例1〜6および比較例1,2の組成の薬液を前記シート
の質量に対して2.5倍の質量(シート1枚につき3
g)含浸させ、肌に対する感覚について、ぬるつき、べ
たつきおよびびピリピリ感の3点について評価した。肌
に対する感覚の評価試験の結果を表1に示す。
【0044】表1において、比較例1は、水を溶媒とし
てパラベン類を含ませているため、パラベン類の溶解性
が悪く、その結果、薬液に腐敗が生じ保存安定性が悪く
なる。また、パラベン類使用のためピリピリ感を生じ
る。比較例2は、パラベン類の溶解性の向上をはかるた
めのプロピレングリコールが使用されているため、ぬる
つき、べとつき、ピリピリ感を生じる。比較例3は、サ
リチル酸を用いているため、前記液の保存安定性が劣
る。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のウエット
ティッシュはシートに含浸される液が水を主体としたも
のであり、パラベン類やパラベン類を溶解させるための
ポリオール類を含有していないため、使用者の肌などに
対する感触が良好であるとともに、含浸された液の保存
安定性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のティッシュペーパを示す斜視図、
【符号の説明】
1 容器 2 シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/20 C11D 3/20 17/04 17/04 (72)発明者 坂東 健司 香川県三豊郡豊浜町和田浜高須賀1531−7 ユニ・チャーム株式会社テクニカルセン ター内 (72)発明者 中西 紀元 川崎市川崎区鈴木町1−1 味の素株式会 社アミノサイエンス研究所内 Fターム(参考) 3E014 LA08 LA09 4H003 AC03 AC12 AE02 AE08 BA22 DA02 DA05 EB07 ED02 FA16 FA21 FA24 FA34

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取り出し口を有する軟質または硬質の容
    器内に、薬液を含浸したシートが複数枚積層されて収納
    されており、前記取り出し口から前記シートが取り出さ
    れて使用されるウエットティッシュにおいて、 前記薬液は、水を溶媒として少なくとも以下の(A)
    (B)(C)を含んでおり、 (A)ココイルアルギニンエチルエステルピロリドンカ
    ルボン酸塩 (B)塩化セチルピリジニウム (C)安息香酸、安息香酸の塩、ソルビン酸、ソルビン
    酸の塩から選ばれる少なくとも1種、 前記薬液全体の質量に対して、(C)が0.001〜1
    質量%含まれていることを特徴とするウエットティッシ
    ュ。
  2. 【請求項2】 前記薬液全体の質量に対して、前記
    (A)が0.01〜0.5質量%、(B)が0.001
    〜0.5質量%含まれている請求項1記載のウエットテ
    ィッシュ。
  3. 【請求項3】 前記薬液には、前記(A)(B)(C)
    以外の薬剤である、他の界面活性剤、保湿剤、清涼感付
    与剤、エモリエント剤、PH調整剤、香料、酸化防止
    剤、キレート剤、植物エキス、褐色防止剤、消炎剤、皮
    膚賦活剤、収斂剤から選ばれる少なくとも1種が含有さ
    れている請求項1または2記載のウエットティッシュ。
  4. 【請求項4】 前記薬液には、 (D)HLB5〜20の非イオン界面活性剤が含有され
    ている請求項1ないし3のいずれかに記載のウエットテ
    ィッシュ。
  5. 【請求項5】 前記薬液全体に対して水が90〜99.
    988質量%を占めている請求項1ないし4のいずれか
    に記載のウエットティッシュ。
  6. 【請求項6】 乾燥状態の前記シートの質量の1.5〜
    4倍の質量の前記薬液が前記シートに含浸されている請
    求項1ないし5のいずれかに記載のウエットティッシ
    ュ。
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