JP2008295837A - 湿潤拭取りシート - Google Patents

湿潤拭取りシート Download PDF

Info

Publication number
JP2008295837A
JP2008295837A JP2007146300A JP2007146300A JP2008295837A JP 2008295837 A JP2008295837 A JP 2008295837A JP 2007146300 A JP2007146300 A JP 2007146300A JP 2007146300 A JP2007146300 A JP 2007146300A JP 2008295837 A JP2008295837 A JP 2008295837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
base material
chemical solution
weight
wet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007146300A
Other languages
English (en)
Inventor
Kana Kaibara
加奈 開原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP2007146300A priority Critical patent/JP2008295837A/ja
Publication of JP2008295837A publication Critical patent/JP2008295837A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

【課題】湿潤式拭取りシートにおいて防腐効果を損ねずにパラベンフリーを実現し、且つ肌への優しさも向上させる。
【解決手段】保水性を備えたシート基材に対して、パラベンを含有しない薬液を含有させた湿潤拭取りシートにおいて、薬液中に、シート基材の単位面積あたりの重量で、0.0117〜0.117g/m2のポリアミノプロピルビグアナイド、0.254〜0.867g/m2のグルコノラクトン、0.07〜0.25g/m2の安息香酸ナトリウム、0.003〜0.0116g/m2のグルコン酸カルシウム、及び115.25〜114.32g/m2の水分を含有させる。
【選択図】なし

Description

本発明は、特に赤ちゃんのお尻拭き、大人用の身体またはお尻拭き、その他の拭取りシートとして好適に使用できる湿潤拭取りシートに関する。
従来、赤ちゃん用お尻拭き等としては、種々の構造または成分の湿潤拭取りシート(特許文献1、2参照)が提案されている。このような湿潤拭取りシートは、保管・使用中における防腐目的で防腐剤が使用されている。防腐剤としては、実績等の観点からパラベンが使用されていることが多いが、パラベンは、薬事法でアレルギー等の皮膚障害を起こす恐れのある物質として表示が義務付けられているものであり、皮膚に付着すると肌荒れやかぶれ等の肌トラブルをもたらすおそれがあるため、特に身体拭取り製品ではパラベンフリー(パラベン不使用)で防腐を図ることが望まれている。
特開2004−188085号公報 特開2004−298412号公報
しかしながら、パラベンフリー自体はパラベンを使用しないだけで実現できることであるが、パラベンと同程度の防腐効果とを維持することは困難であり、しかも肌への優しさが向上するというよりはトラブルの元が無くなるだけであった。
そこで本発明の主たる課題は、防腐効果を損ねずにパラベンフリーを実現し、且つ肌への優しさも向上させることにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
保水性を備えたシート基材に対して、パラベンを含有しない薬液を含有させた湿潤拭取りシートにおいて、
保水性を備えたシート基材に対して、パラベンを含有しない薬液を含有させた湿潤拭取りシートにおいて、
前記薬液中に、前記シート基材の単位面積あたりの重量で、0.0117〜0.117g/m2のポリアミノプロピルビグアナイド、0.254〜0.867g/m2のグルコノラクトン、0.07〜0.25g/m2の安息香酸ナトリウム、0.003〜0.0116g/m2のグルコン酸カルシウム、及び115.25〜114.32g/m2の水分を含有する、
ことを特徴とする湿潤拭取シート。
(作用効果)
本発明の湿潤拭取りシートでは、ポリアミノプロピルビグアナイドが主に細菌に対する抗菌効果を発揮し、グルコノラクトン、安息香酸ナトリウム、及びグルコン酸カルシウムが主に真菌に対する抗菌効果を発揮することにより、全体としてパラベンと同程度の防腐効果を発揮する。そして特筆すべきことに、これら成分を採用した場合、肌の拭取りに使用すると、グルコノラクトンに起因すると考えられる肌保湿効果が発揮される。
<請求項2記載の発明>
保水性を備えたシート基材に対して、パラベンを含有しない薬液を含有させた湿潤拭取りシートにおいて、
前記薬液中に、前記シート基材の単位面積あたりの重量で、0.0117〜0.117g/m2のポリアミノプロピルビグアナイド、0.1734〜0.578g/m2のエチルヘキシルグリセリン、0.1734〜0.578g/m2のカプリル酸グリセル、及び115.25〜114.44g/m2の水分を含有する、
ことを特徴とする湿潤拭取りシート。
(作用効果)
本発明の湿潤拭取りシートでは、ポリアミノプロピルビグアナイドが主に細菌に対する抗菌効果を発揮し、エチルヘキシルグリセリン及びカプリル酸グリセルが主に真菌に対する抗菌効果を発揮することにより、全体としてパラベンと同程度の防腐効果を発揮する。そして特筆すべきことに、これら成分を採用した場合、エチルヘキシルグリセリン及びカプリル酸グリセルに起因すると考えられる肌保湿効果が発揮される。
<請求項3記載の発明>
前記シート基材は親水性繊維50〜100重量%、疎水性繊維0〜50重量%からなる繊維集合体であり、
前記シート基材の坪量は25〜85g/m2であり、
前記シート基材の厚みは0.20〜0.50mmであり、
前記薬液が前記シート基材重量に対して200〜500重量%含有されている、請求項1又は2記載の湿潤拭取りシート。
(作用効果)
このように、液体の含有量を多くすることにより、前述した肌保湿効果が高くなるとともに、乾燥した便や頑固な汚れを浮かして除去できるようになるため好ましい。
以上詳説のとおり本発明によれば、防腐効果を損ねずにパラベンフリーを実現し、且つ肌への優しさも向上できるようになる。
以下、本発明の実施の形態について詳述する。
本発明に係る湿潤拭取りシートは、保水性を備えた柔軟なシート基材、例えば不織布等に対して、精製水に各種成分を添加した薬液を含有させることにより製造されるものである。
薬液の含有量は適宜定めることができるが、シート基材重量に対して200〜500重量%とするのが好ましく、250〜400重量%とするのがより好ましく、300〜380重量%であると特に好ましい。薬液含有量が少な過ぎると乾いた便等を容易に浮き立たせることはできず、多過ぎると拭き取り面に残る水分を別途拭き取る必要があるなど使用性が悪いものとなる。
本発明のシート基材としては、保水性を備えているものであれば特に限定されず、紙、不織布の他、織布等を用いることができ、また、水解性を有していないものの他、水解性を有しているものも用いることができる。
シート基材を構成する繊維としては、天然、再生、合成を問わず用いることができるが、本発明では少なくとも親水性繊維を含有するものが好ましい。親水性繊維としては、綿、パルプなどの天然繊維、レーヨン、キュプラなどの再生繊維などを使用することができる。これらの繊維の中でも特にはレーヨンが好適である。レーヨンは、吸水性に富み、取り扱いが容易であると共に、一定長の繊維を安価に入手することができる。かかる親水性繊維は、基材中に50〜70重量% の含有比で配合するのが望ましい。親水性繊維の含有量が50 重量% 未満である場合には、十分な柔軟性と保水性を与えることが出来ず、70重量%を超える場合には、湿潤時強度が低すぎて破れなどが生じ易くなるとともに、容器からポップアップ式で取り出す際に伸びが生じ過ぎるようになる。
本発明のシート基材では、上記親水性繊維に加えて熱融着性繊維を用い、繊維相互を融着結合することができる。熱融着性繊維としては、加熱によって溶融し相互に接着性を発現する任意の繊維を用いることができる。この熱融着性繊維は、単一繊維からなる物でもよいし、2 種以上の合成樹脂を組み合わせた複合繊維等であってもよい。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリビニルアルコール等のポリオレフィン系単一繊維や、ポリエチレンテレフタレート/ ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/ ポリプロピレン、ポリプロピレン/ ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート− エチレン・プロピレン共重合体、低融点ポリエステル− ポリエステルなどからなる鞘部分が相対的に低融点とされる芯鞘型複合繊維または偏心芯鞘型複合繊維、またはポリエチレンテレフタレート/ ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート/ ナイロン、ポロプロピレン/ ポリエチレンからなる各成分の一部が表面に露出している分割型複合繊維、あるいはポリエチレンテレフタレート/ エチレン− プロピレン共重合体からなる一方の成分の熱収縮により分割する熱分割型複合繊維などを用いることができる。この場合、生産性および寸法安定性を重視する場合は芯鞘型複合繊維が好ましく、ボリューム感を重視するならば偏心型複合繊維が好ましい。また、柔軟性を重視するならば、分割型複合繊維や熱分割型複合繊維を用いると、高圧水流処理によって各成分が容易に分割して極細繊維化されるようになる。かかる熱融着性繊維は、10〜30重量% の含有比で配合するのが望ましい。熱融着性繊維が10重量% 未満の場合には、湿潤時強度が確保し得ないとともに、容器からポップアップ式で取り出す際に伸びが大きくなり過ぎるようになる。また、3 0 重量% を超える場合には、風合いが硬くなり、手触り感がざらついた感触となり、この種のウェットティッシュとしては好ましくないものとなる。
また、本発明のシート基材においては、親水性繊維および熱融着性繊維の他、熱可塑性合成繊維を混合することができる。熱可塑性繊維としては、種々の合成繊維が存在するが、中でもポリエステル繊維が好適である。ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維は、高圧水流処理した際の交絡性が悪いとともに、毛羽立ちや湿潤強度に劣るようになる。また、ナイロン等のポリアミド系繊維は、親水性があり好ましくない。熱可塑性繊維の混合量は40重量%以下とするのが好ましい。熱可塑性繊維の含有量が40重量%を超えると、保水性が損なわれ、ウェット性能が著しく低下するようになる。熱可塑性繊維を混入することにより、湿潤時のコシが向上し、嵩のある不織布を得ることができる。また、一部が不織布表面に露出することで、疎水性により湿潤時においてもべた付き感を緩和し、さらりとした感触が付与される。
熱可塑性繊維は、熱捲縮性を有することが望ましい。熱捲縮性を与えるためには、熱可塑性繊維に対して熱収縮温度の異なる合成樹脂を貼り合わせたサイド・バイ・サイド型複合繊維の形態を採るようにする。例えば、ポリエステル繊維の融点は、ポリエチレンテレフタレートが255℃、ポリブチレンテレフタレートが215℃であり、これに貼り合わせる低融点樹脂としては、前述の熱融着性繊維の融点温度とほぼ同様の樹脂を用いるようにするのがよい。
本発明のシート状基材の場合、基材の目付け量は20〜80g/m2、特に30〜60g/m2程度であるのが好ましい。基材の目付け量が30g/m2未満では汚れの保持能力が乏しくなり、60g/m2を超えると柔軟性が乏しくなる。
他方、本発明では、薬液の成分組成としては以下の二種類が提案される。
(第1の成分組成)
第1の成分組成は、主に細菌に対する抗菌効果を発揮するポリアミノプロピルビグアナイドと、主に真菌に対する抗菌効果を発揮するグルコノラクトン、安息香酸ナトリウム、及びグルコン酸カルシウムと、水とを含むものである。
各成分の含有量(シート基材の単位面積あたりの重量)は次のとおりである。水以外の各成分は少な過ぎると防腐効果が不十分となり、多過ぎても効果が飽和しコストが嵩むだけとなる。特にグルコノラクトンについては、少な過ぎると肌保湿効果が乏しくなる。また、水分が少なすぎると肌保湿効果が乏しくなるとともに、防腐剤の使用量の割には防腐効果が発揮されなくなる。また水分が多すぎても防腐剤濃度の低下により防腐効果が不十分となる。
ポリアミノプロピルビグアナイド 0.0117〜0.117(特に0.0117〜0.0578)g/m2
グルコノラクトン 0.254〜0.867(特に0.347〜0.578)g/m2
安息香酸ナトリウム 0.081〜0.289(特に0.081〜0.1734)g/m2
グルコン酸カルシウム 0.003〜0.0116(特に0.003〜0.008)g/m2
水 115.25〜114.32(特に115.16〜114.78)g/m2
薬液の製造に際しては、精製水に対して先ずポリアミノプロピルビグアナイドを添加混合し、次いで、他の成分をまとめて添加混合すると良い。シート基材における薬液含有量が上記範囲内である場合、薬液配合は例えば次のようにすることができる。このような配合により、各成分を均一かつ十分にシート基材に付与することができる。
ポリアミノプロピルビグアナイド 0.01〜0.1(特に0.01〜0.05)重量%
グルコノラクトン 0.22〜0.75(特に0.3〜0.5)重量%
安息香酸ナトリウム 0.07〜0.25(特に0.07〜0.15)重量%
グルコン酸カルシウム 0.003〜0.01(特に0.003〜0.007)重量%
精製水 99.697〜98.890(特に99.617〜99.293)重量%
(第2の成分組成)
第2の成分組成は、主に細菌に対する抗菌効果を発揮するポリアミノプロピルビグアナイドと、主に真菌に対する抗菌効果を発揮するエチルヘキシルグリセリン及びカプリル酸グリセルと、水とを含むものである。
各成分の含有量(シート基材の単位面積あたりの重量)は次のとおりである。水以外の各成分は少な過ぎると防腐効果が不十分となり、多過ぎても効果が飽和しコストが嵩むだけとなる。特にエチルヘキシルグリセリン及びカプリル酸グリセルについては、少な過ぎると肌保湿効果が乏しくなる。また、水分が少なすぎると肌保湿効果が乏しくなるとともに、防腐剤の使用量の割には防腐効果が発揮されなくなる。また水分が多すぎても防腐剤濃度の低下により防腐効果が不十分となる。
ポリアミノプロピルビグアナイド 0.0117〜0.117(特に0.0117〜0.0578)g/m2
エチルヘキシルグリセリン 0.1734〜0.578(特に0.1734〜0.4624)g/m2
カプリル酸グリセル 0.1734〜0.578(特に0.1734〜0.4624)g/m2
水 115.25〜114.44(特に115.25〜114.7)g/m2
薬液の製造に際しては、先ずポリアミノプロピルビグアナイド、エチルヘキシルグリセリン及びカプリル酸グリセルをまとめて溶剤(プロピレングリコール)に添加混合し、次いでこの溶液を精製水に添加混合すると良い。シート基材における薬液含有量が上記範囲内である場合、薬液配合は例えば次のようにすることができる。このような配合により、各成分を均一かつ十分にシート基材に付与することができる。
ポリアミノプロピルビグアナイド 0.01〜0.1(特に0.01〜0.05)重量%
エチルヘキシルグリセリン 0.15〜0.5(特に0.15〜0.4)重量%
カプリル酸グリセル 0.15〜0.5(特に0.15〜0.4)重量%
プロピレングリコール 1.0〜4.0(特に2.0〜3.0)重量%
精製水 98.7〜95.2(特に97.7〜96.2)重量%
以下、実施例を示して本発明の効果を明らかにする。
(シート基材〉
シート基材として、スパンレース不織布(1層構造、坪量:34g/m2、厚み:0.34mm、組成:レーヨン(親水):PET(疎水):PE/PP(疎水)=6:2:2)を使用し、表1に示すように各例の湿潤拭取りシートを作製し、各例について次の試験を行った。その結果、表1に示すように本発明に係る実施例は、防腐効果が比較例4(パラベン使用)と同程度でありながら、肌保湿効果に優れるものとなった。
(防腐試験)
下記の抗菌力試験を行い、開始時における生菌数から終了時における生菌数を差し引いたとき、10の2乗個以上の差がある場合に防腐能力を○とし、そうでないときは×と評価した。
(1)試験菌
・ Escherichia coli NBRC 3972(大腸菌)
・ Pseudomonas aeruginosa NBRC 13275(緑膿菌)
・ Staphylococcus aureus subsp, aureus NBRC 12732(黄色ブドウ球菌)
・ Candida albicans NBRC 1594(カンジダ)
・ Aspergillus niger IF0 4407(クロコウジカビ)
(2)試験用培地
NA培地:普通寒天培地[栄研化学株式会社]
PDA培地:ポテトデキストロース寒天培地[栄研化学株式会社]
SCDLP培地:SCDLP培地[日本製薬株式会社]
GPLP培地: GPLP培地[日本製薬株式会社]
SCDLPA培地:SCDLP寒天培地[日本製薬株式会社]
GPLPA培地: GPLP寒天培地[日本製薬株式会社]
(3)菌液の調製
a) 大腸菌、緑膿菌、黄色ブドウ球菌
NA培地で35℃±1℃、16〜20時間培養後、得られた試験菌の菌体を生理食塩水に浮遊させ、1ml当たりの菌数が106〜107となるように調製し、菌液とした。
b) カンジダ
PDA培地で25℃±1℃、2日間培養後、得られた試験菌の菌体を生理食塩水に浮遊させ、1ml当たりの菌数が106〜107となるように調製し、菌液とした。
c) クロコウジカビ
PDA培地 で25℃±1 ℃、7日間培養後、得られた試験菌の胞子を0.05%ポリソルベー卜80添加生理食塩水に浮遊させ、1ml当たりの胞子数が106〜107となるように調製し、菌液とした。
(4)試料の調製
湿潤拭取りシートを一辺が約5cmの正方形に切り取り、 これを4枚重ねて試料とした。また、薬液未含浸の基材シートを一辺約5cmの正方形に切り取り、これを4枚重ねて精製水1mlを含浸させ、高圧蒸気滅菌(121℃、15分間)したものを対照試料とした。
(5)試験操作
試料を滅菌合成樹脂製容器に入れ、菌液0.05mlを滴下後、ふたを閉め、25℃±1℃ で保存し、大腸菌、緑膿菌、黄色ブドウ球菌試験菌及びカンジダについては7日後、クロコウジカビについては28日後に生菌数を測定した。
(6)生菌数の測定
試料を入れた容器に、大腸菌、緑膿菌、黄色ブドウ球菌の場合はSCDLP培地、カンジダ及びクロコウジカビの場合はCPLP培地10 mlを入れ、振とう抽出した。この抽出液及び希釈液の生菌数を大腸菌、緑膿菌、黄色ブドウ球菌の場合はSCDLPA培地を用いた混釈平板培養法(35℃±1℃、2日間)、カンジダの場合はGPLPA培地を用いた混釈平板培養法(25℃±1℃、2日間)、クロコウジカビの場合はGPLPA培地を用いた混釈平板培養法(25℃±1℃、7日間)によりそれぞれ測定し、試料1個当たりに換算した。なお、菌液滴下直後の対照試料の生菌数を測定し、開始時とした。また、予備試験により、SCDLP培地及びGPLP培地10 mlで試料から生残菌を抽出することにより、検体の影響を受けずに生菌数が測定できることを確認した。
(肌保湿効果試験)
湿潤拭取りシートで上腕部を拭き、拭いた直後、及び20分肌を乾燥した後のそれぞれにおいて、Courage+Khazaka社製(ドイツ)の水分計コルネオメーターを用いて肌の湿度を測定し、拭いた直後の湿度と20分肌を乾燥した後の湿度との差が30%以内の場合は○、そうでないときは×と評価した。
Figure 2008295837
本発明は、赤ちゃんのお尻拭き、大人用の身体またはお尻拭き、その他の拭取りシートとして利用できるものである。

Claims (3)

  1. 保水性を備えたシート基材に対して、パラベンを含有しない薬液を含有させた湿潤拭取りシートにおいて、
    前記薬液中に、前記シート基材の単位面積あたりの重量で、0.0117〜0.117g/m2のポリアミノプロピルビグアナイド、0.254〜0.867g/m2のグルコノラクトン、0.07〜0.25g/m2の安息香酸ナトリウム、0.003〜0.0116g/m2のグルコン酸カルシウム、及び115.25〜114.32g/m2の水分を含有する、
    ことを特徴とする湿潤拭取シート。
  2. 保水性を備えたシート基材に対して、パラベンを含有しない薬液を含有させた湿潤拭取りシートにおいて、
    前記薬液中に、前記シート基材の単位面積あたりの重量で、0.0117〜0.117g/m2のポリアミノプロピルビグアナイド、0.1734〜0.578g/m2のエチルヘキシルグリセリン、0.1734〜0.578g/m2のカプリル酸グリセル、及び115.25〜114.44g/m2の水分を含有する、
    ことを特徴とする湿潤拭取りシート。
  3. 前記シート基材は親水性繊維50〜100重量%、疎水性繊維0〜50重量%からなる繊維集合体であり、
    前記シート基材の坪量は25〜85g/m2であり、
    前記シート基材の厚みは0.20〜0.50mmであり、
    前記薬液が前記シート基材重量に対して200〜500重量%含有されている、請求項1又は2記載の湿潤拭取りシート。
JP2007146300A 2007-05-31 2007-05-31 湿潤拭取りシート Pending JP2008295837A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007146300A JP2008295837A (ja) 2007-05-31 2007-05-31 湿潤拭取りシート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007146300A JP2008295837A (ja) 2007-05-31 2007-05-31 湿潤拭取りシート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008295837A true JP2008295837A (ja) 2008-12-11

Family

ID=40169925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007146300A Pending JP2008295837A (ja) 2007-05-31 2007-05-31 湿潤拭取りシート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008295837A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013500263A (ja) * 2009-07-23 2013-01-07 プロフェッショナル・コンパウンディング・センターズ・オブ・アメリカ,リミテッド 天然保存剤ブレンド
JP2013151447A (ja) * 2012-01-25 2013-08-08 Arch Chemicals Japan Kk 繊維シートに含浸させるための水溶性組成物
JP2013245216A (ja) * 2012-05-30 2013-12-09 Daio Paper Corp 拭取り用シート
WO2014204019A3 (ja) * 2013-09-30 2015-03-12 ユニ・チャーム株式会社 皮膚洗浄組成物を調製するためのキット、皮膚洗浄組成物、及び皮膚洗浄組成物の調製方法
US9068092B2 (en) 2011-07-07 2015-06-30 Fujifilm Imaging Colorants Limited Process for preparing polymers, polymers, dispersions, inks and uses
WO2015152013A1 (ja) * 2014-03-31 2015-10-08 ダイワボウホールディングス株式会社 化粧料含浸皮膚被覆シート用不織布およびその製造方法
US9434808B2 (en) 2011-07-07 2016-09-06 Fujifilm Imaging Colorants Limited Process for preparing polymers, polymers, dispersions, inks and uses
JP2017124060A (ja) * 2016-01-14 2017-07-20 日本製紙クレシア株式会社 ウエットティッシュのロール体
US10271551B2 (en) * 2016-06-22 2019-04-30 Lonza Inc. Preservative composition for wet wipes
JPWO2018179091A1 (ja) * 2017-03-28 2020-01-30 ロンザ リミテッドLonza Limited 水溶性抗菌組成物
JP7423404B2 (ja) 2020-04-28 2024-01-29 松本油脂製薬株式会社 透水性付与剤及びその利用

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0261000A (ja) * 1988-06-29 1990-03-01 Sterling Drug Inc 不織布ワイプに含浸させるための防腐剤を含有する組成物
JPH10158305A (ja) * 1996-12-03 1998-06-16 Ichimaru Pharcos Co Ltd キトサン誘導体含有抗菌・防腐剤
JP2001314342A (ja) * 2000-05-08 2001-11-13 Lion Corp 皮膚洗浄用シート
JP2004188091A (ja) * 2002-12-13 2004-07-08 Daio Paper Corp 拭取り用シート
JP2005505660A (ja) * 2001-10-09 2005-02-24 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー ポリマービグアニドを含む表面処理用予備湿潤拭き取り用品
JP2005287710A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Daio Paper Corp ウェットティッシュ
JP2005535711A (ja) * 2002-08-12 2005-11-24 ロンザ インコーポレイテッド 抗菌性組成物
JP2005537289A (ja) * 2002-07-27 2005-12-08 バイヤースドルフ・アクチエンゲゼルシヤフト 石鹸を含有した洗浄用の基質
JP2006512424A (ja) * 2002-07-27 2006-04-13 バイヤースドルフ・アクチエンゲゼルシヤフト 表面活性剤を浸漬させた洗浄用基質
JP2006340949A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Daio Paper Corp 抗菌性を有するウェットタイプ拭き取り用品
JP2007045732A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Daio Paper Corp 消毒液および消毒用物品
JP2007524640A (ja) * 2003-07-09 2007-08-30 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 皮膚に優しい湿性の拭う物用組成物

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0261000A (ja) * 1988-06-29 1990-03-01 Sterling Drug Inc 不織布ワイプに含浸させるための防腐剤を含有する組成物
JPH10158305A (ja) * 1996-12-03 1998-06-16 Ichimaru Pharcos Co Ltd キトサン誘導体含有抗菌・防腐剤
JP2001314342A (ja) * 2000-05-08 2001-11-13 Lion Corp 皮膚洗浄用シート
JP2005505660A (ja) * 2001-10-09 2005-02-24 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー ポリマービグアニドを含む表面処理用予備湿潤拭き取り用品
JP2005537289A (ja) * 2002-07-27 2005-12-08 バイヤースドルフ・アクチエンゲゼルシヤフト 石鹸を含有した洗浄用の基質
JP2006512424A (ja) * 2002-07-27 2006-04-13 バイヤースドルフ・アクチエンゲゼルシヤフト 表面活性剤を浸漬させた洗浄用基質
JP2005535711A (ja) * 2002-08-12 2005-11-24 ロンザ インコーポレイテッド 抗菌性組成物
JP2004188091A (ja) * 2002-12-13 2004-07-08 Daio Paper Corp 拭取り用シート
JP2007524640A (ja) * 2003-07-09 2007-08-30 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 皮膚に優しい湿性の拭う物用組成物
JP2005287710A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Daio Paper Corp ウェットティッシュ
JP2006340949A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Daio Paper Corp 抗菌性を有するウェットタイプ拭き取り用品
JP2007045732A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Daio Paper Corp 消毒液および消毒用物品

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013500263A (ja) * 2009-07-23 2013-01-07 プロフェッショナル・コンパウンディング・センターズ・オブ・アメリカ,リミテッド 天然保存剤ブレンド
US9434808B2 (en) 2011-07-07 2016-09-06 Fujifilm Imaging Colorants Limited Process for preparing polymers, polymers, dispersions, inks and uses
US9068092B2 (en) 2011-07-07 2015-06-30 Fujifilm Imaging Colorants Limited Process for preparing polymers, polymers, dispersions, inks and uses
JP2013151447A (ja) * 2012-01-25 2013-08-08 Arch Chemicals Japan Kk 繊維シートに含浸させるための水溶性組成物
JP2013245216A (ja) * 2012-05-30 2013-12-09 Daio Paper Corp 拭取り用シート
WO2014204019A3 (ja) * 2013-09-30 2015-03-12 ユニ・チャーム株式会社 皮膚洗浄組成物を調製するためのキット、皮膚洗浄組成物、及び皮膚洗浄組成物の調製方法
JPWO2015152013A1 (ja) * 2014-03-31 2017-04-13 ダイワボウホールディングス株式会社 化粧料含浸皮膚被覆シート用不織布およびその製造方法
CN106133226A (zh) * 2014-03-31 2016-11-16 大和纺控股株式会社 含浸化妆料的皮肤被覆片用无纺布及其制造方法
WO2015152013A1 (ja) * 2014-03-31 2015-10-08 ダイワボウホールディングス株式会社 化粧料含浸皮膚被覆シート用不織布およびその製造方法
JP2017124060A (ja) * 2016-01-14 2017-07-20 日本製紙クレシア株式会社 ウエットティッシュのロール体
US10271551B2 (en) * 2016-06-22 2019-04-30 Lonza Inc. Preservative composition for wet wipes
US20190216085A1 (en) * 2016-06-22 2019-07-18 Lonza Inc. Preservative Composition for Wet Wipes
JP2019521999A (ja) * 2016-06-22 2019-08-08 ロンザ インコーポレイテッド ウエットワイプ用の保存剤組成物
US11089782B2 (en) * 2016-06-22 2021-08-17 Lonza, Llc Preservative composition for wet wipes
JP7198088B2 (ja) 2016-06-22 2022-12-28 アークサーダ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー ウエットワイプ用の保存剤組成物
EP3475405B1 (en) * 2016-06-22 2024-02-28 Arxada, LLC Preservative composition for wet wipes
JPWO2018179091A1 (ja) * 2017-03-28 2020-01-30 ロンザ リミテッドLonza Limited 水溶性抗菌組成物
JP7423404B2 (ja) 2020-04-28 2024-01-29 松本油脂製薬株式会社 透水性付与剤及びその利用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008295837A (ja) 湿潤拭取りシート
US20070141127A1 (en) Wet wipes with natural antimicrobial agents
JP2017529368A (ja) 安定したローションエマルション組成物及びウェットワイプ
TW201524448A (zh) 抗菌性不織布薄片、含液薄片及面膜
US11039988B2 (en) Wet wipe comprising a lotion
JP4673640B2 (ja) 抗菌性を有するウェットタイプ拭き取り用品
JP2013151447A (ja) 繊維シートに含浸させるための水溶性組成物
WO2019240031A1 (ja) ウェットシート
JP2013245216A (ja) 拭取り用シート
JP3611431B2 (ja) 清浄用組成物を含浸させた繊維シート及びその清浄用組成物
JP5683453B2 (ja) シート状化粧料
JP6993810B2 (ja) ウエットティッシュ
EP4378537A2 (en) Wet wipe comprising a lotion
JP5765872B2 (ja) 拭取り用シート製品
JP2010229108A (ja) 含浸製品、及び該製品に使用される基布含浸液
JP4632810B2 (ja) 清拭シート
US11498735B2 (en) Array of wet wipe packages
EP3524225B1 (en) Array of wet wipe packages
EP4098731A1 (en) Wet wipes with improved preservative properties
JP2022011166A (ja) ウェットティシュー製品
JP7142447B2 (ja) ウェットシート用薬液及びウェットシート
CN109966311A (zh) 一种眼睑用消毒液、消毒湿巾和消毒湿巾包装袋
JP7357475B2 (ja) ウェットシートおよびウェットシート用の薬液
JP7448379B2 (ja) ウェットシート
JP2023036789A (ja) ウエットシート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100527

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120306

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121130