JP2013241034A - 車体前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドメンバよりも車幅方向外側位置における前面衝突時で、荷重伝達部材の車体内側に向かう回転をより円滑にする。
【解決手段】サイドメンバ3の前端に接合したバンパレインフォース7の車幅方向に突出する突出端部7aに、回転支持ピン16を介してガセット13を回転可能に取り付ける。ガセット13より車体後方のサイドメンバ3の外側面に取り付けたキャッチャ21は、パワートレインユニット23の取付部となるサイドメンバ3のマウウント部25に対応した位置にある。障害物Nがサイドメンバ3よりも車幅方向外側位置で前方から衝突したときに、ガセット13が回転支持ピン16を中心として回転して後方がサイドメンバ3に当接し、この当接状態でサイドメンバ3が圧壊するときに、ガセット13がキャッチャ21に受け止められてサイドメンバ3の圧壊を抑制し、その後方の車室51を保護する。
【選択図】図1

Description

本発明は、サイドメンバ周辺の車体前部構造に関する。
障害物が、車体側部にて前後方向に延設されるサイドメンバよりも車幅方向外側位置で車体前方から衝突する微小ラップ衝突時の対策としては、下記特許文献1に記載されたものが知られている。
上記特許文献1に記載された技術は、サイドメンバの前端にて車幅方向に延設されるバンパレインフォースの車幅方向外側の端部から後方に延びるレインフォースエクステンションを設けている。レインフォースエクステンションは、車体後方側にてサイドメンバ側に凸状に形成された凸部が、微小ラップ衝突時にサイドメンバに当接して耐力を発生させ、その際、凸部がサイドメンバに設けたストッパーブラケットで受け止められて後方へのずれを防止しようというものである。
特開2008−213739号公報
ところで、上記した従来の車体前部構造は、レインフォースエクステンションの車体前方側の端部を、バンパレインフォースの車両幅方向端部に溶接やボルト締結によって接合固定している。このため、レインフォースエクステンションは、微小ラップ衝突時に、車体内側に向かう回転が円滑になされず、サイドメンバの外側面に当接しにくくなって、ストッパーブラケットで受け止められなくなる恐れがある。
そこで、本発明は、サイドメンバよりも車幅方向外側位置における前面衝突時に、荷重伝達部材の車体内側に向かう回転をより円滑にすることを目的としている。
本発明は、サイドメンバの前端部に連結されて車幅方向に延設されるバンパレインフォースの車幅方向両端部付近に、車体後方に突出する荷重伝達部材を設け、この荷重伝達部材が車体前方からの衝撃荷重を受けて車体後方に移動したときに当接して受け止める受け止め部をサイドメンバに設け、荷重伝達部材は、バンパレインフォースに対し、これら相互を連結する連結部を中心として車体後方側が車幅方向に回転可能となるよう連結されるとともに、連結部よりも車幅方向内側の前記受け止め部側に重心を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、荷重伝達部材が、車体前方からバンパレインフォースを介して衝突荷重を受けると、連結部を中心として後方側が、重心が位置する車幅方向内側のサイドメンバに向けて容易に回転変位するので、荷重伝達部材の車体内側に向かう回転をより円滑にすることができる。
本発明の一実施形態に係わる自動車の車体前部構造を示す斜視図である。 図1の車体前部構造に使用するガセットの図1中で矢印A方向から見た斜視図である。 図1の車体前部構造に使用するキャッチャの斜視図である 図1の車体前部構造の簡略化した平面図であり、障害物が左前部にサイドメンバより外側にて衝突する状態を示している。 図4のB−B断面図である。 図4に対し、障害物によりガセットが後退してキャッチャに当接した状態を示す作用説明図である。 図6に対し、障害物がガセットの傾斜部にガイドされて自車両が障害物に対して右斜め前方へ相対移動する状態を示す作用説明図である。 障害物が自車両の左前部にサイドメンバより車幅方向内側にて衝突する状態を示す作用説明図で、(a)は衝突時の状態、(b)は衝突後の状態をそれぞれ示している。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係わる自動車の車体1は、車体両側部の下方にて車体前後方向に延設される一対のサイドメンバ3を備え、サイドメンバ3の矢印FRで示す車体前方側の端部に、バンパステイ5を介して車幅方向に延設されるバンパレインフォース7を結合している。
バンパステイ5の近傍のサイドメンバ3には下方に延びる連結部材9の上部を連結し、連結部材9の下端部には、車幅方向に延設されるクロスメンバ11を連結している。バンパレインフォース7の車体前方側の前面には、図示しない衝撃吸収部材を取り付け、そのさらに前方をフロントバンパの外郭を構成する図示しないバンパフェイシアで覆うことになる。
バンパレインフォース7は、バンパステイ5よりも車幅方向外側に突出しており、この突出端部7aの車体後方側に、荷重伝達部材としてのフロントバンパガセット(以下、単にガセットという)13を取り付けている。なお、このガセット13は車幅方向両側に設けるものであるが、図1では、車体左側のガセット13のみを示し、右側は省略している。また、このガセット13が図示されている車幅方向左側の連結部材9の上部も省略している。
ガセット13は、車体前方側の端部をバンパレインフォース7の突出端部7aの車体後方側に連結ブラケット14を介して連結しており、この連結部分から車体後方に向けて延設していて、平面視では大略三角形状となっている。
連結ブラケット14は、ガセット13の前部にて上下方向に延設される前面部14aと、前面部14aの上下両端からそれぞれ後方に延び、ガセット13の上面及び下面を覆うる上面部14b及び下面部14c(図2)とを備えている。そして、これら上面部14b及び下面部14cの後端を、連結部としての回転支持ピン16を介して回転可能に連結している。
上記したガセット13は、バンパステイ5及びサイドメンバ3の外側面に対向して車体前後方向に延びる車幅方向内側面13aと、車体前方側の端部から車幅方向外側かつ車体後方に延びる傾斜部としての前方傾斜面13bと、車幅方向内側面13aの車体後方側の端部と前方傾斜面13bの車体後方側の端部とを結ぶ後方傾斜面13cと、を備えている。
車幅方向内側面13aは、サイドメンバ3とバンパステイ5との間のフランジ結合部15に対する干渉を避けるために、フランジ結合部15よりも車体前方側が車幅方向外側となるように、フランジ結合部15よりも車体後方側に段部13dを形成している。この段部13dよりも車体後方側の一部位を、脆弱部としての仮止め部材17によってサイドメンバ3の外側部に仮止めしている。
前方傾斜面13bは、その全長にわたりほぼ平面状としてあり、車体後方側が前方側に対して車幅方向外側となるよう傾斜している。この前方傾斜面13bの車体前方側の端部と、車幅方向内側面13aの車体前方側の端部との間に、車幅方向に延びる端面部13eを形成し、また、後方傾斜面13cは、その延長方向ほぼ中央に凹部13fを備えている。
このようなガセット13は、図2に示すように、中空のアルミニウム製の角材191〜198を、車体前後方向に沿って複数接合固定した構造としている。複数の角材191〜198のうち、矢印FRで示す車体前方側の角材192から後方側の角材196までの5個が、大略直方体形状であり、車幅方向内側(図2中で紙面手前側)が開口し、車幅方向外側が閉塞する中空部材となっている。この車幅方向外側の閉塞部位によって前記図1に示してある傾斜面13bを形成している。また、角材195の開口側に前記した段部13dが形成されている。
上記した5個の角材192〜196のうち車体前方側の角材192の長さが最も短く、車体後方側の角材195の長さが最も長く、車体前方側の角材から後方側の角材に向けて長さが徐々に長くなるよう変化させている。なお、この長さとは、角材192〜196の開口側と閉塞側とを結ぶ方向に対応している。
上記車体前方側の角材192のさらに前方には、平面視でほぼ三角形状の中空の角材191を接合しており、この角材191は、矢印FRで示す車体前方側の前面が、前記図1に示した端面部13eとなっている。また、この角材191も、角材192〜196と同様に、車幅方向内側が開口する中空部材となっている。
上記車体後方側の角材196のさらに後方には、角材196の長さ方向に沿って互いに離間した状態で、2つ中空の角材197,198を接合している。これら2つの角材197,198は、いずれも平面視で三角形状となっており、車幅方向内側の角材198は、後述する錘18によって車幅方向内側を閉塞した状態となっている。一方、車幅方向外側の角材197は、図1に示すように、車幅方向外側が閉塞して、該閉塞部によって前記した傾斜面13bの一部を形成している。
また、2つの角材197,198における角材196と反対側の面と、角材197,198相互間における角材196の露出した部位とによって、前記した後方傾斜面13cの凹部13fを形成している。
なお、上記したガセット13は、複数の角材を接合する構造のほか、後述するキャッチャ21と同様に金属製の例えばアルミニウム製の鋳物で構成することもできる。
このようなガセット13は、回転支持ピン16よりも車幅方向内側のサイドメンバ3側に重心Gが位置するように、例えば、図2に示す複数の角材191〜196,198の開口側の内部に錘18を設けて重量配分を調整する。図2では、角材198にのみ錘18を設けているが、他の角材196〜191の開口側にも必要に応じて錘を設けてもよい。
そして、ガセット13よりも車体後方位置のサイドメンバ3の外側面には、受け止め部としてのキャッチャ21を取り付けている。なお、このキャッチャ21は、ガセット13と同様に、図1では、車体左側のみを示し、右側は省略している。
上記したキャッチャ21は、図3にも示すように、車幅方向側方から見た側面視では大略正方形の平板形状であって、上下方向から見た平面視では板厚が車体前方側で厚く後方側で薄いほぼ三角形状となっている。このキャッチャ21の上記板厚が厚い車体前方側の端面が、ガセット13を受け止める受け止め面21aとなっており、この受け止め面21a側は上方に突出する突部21bを備えている。
キャッチャ21のサイドメンバ3に対する接合面と反対側の外側面21cには円形の凹部21dを複数形成し、凹部21dの中心にボルト挿入孔21eを形成している。ボルト挿入孔21eに図示しないボルトを挿入してキャッチャ21をサイドメンバ3に締結固定する。
上記したキャッチャ21のサイドメンバ3に対する取り付け位置は、図4に示すように、エンジンやトランスミッションを含むパワートレインユニット23の取付部となるマウウント部25に対応している。なお、図1では、パワートレインユニット23を省略している。また、図4は、図1に対して簡略化した模式的な図としているので、図1の各種部材とは形状が多少異なっており、図1に示してあるクロスメンバ11は省略している。
図4のB−B断面図である図5に示すように、パワートレインユニット23は、サイドメンバ3のマウウント部25に対し、取付部材であるマウントブラケット27を介して取り付けてある。
サイドメンバ3は、図5に示すように、エンジンルーム29側に位置する断面ほぼコ字形状のインナパネル31と、インナパネル31のエンジンルーム29と反対側に位置するほぼ平板形状のアウタパネル33とを、上下のフランジ部35,37で互いに接合して閉断面を形成している。
インナパネル31の内面には断面ほぼコ字形状のインナレインフォース39を設けている。インナレインフォース39は、内側面39a、上面39b及び下面39cを備え、上面39bをインナパネル31の上部下面に接合し、下面39cの車幅方向外側(図5中で右側)端部から下方に延びるフランジ39dをアウタパネル33の内面に接合している。また、アウタパネル33の内面には、上下方向ほぼ中央にアウタパネル33とともにビードを備えるアウタレインフォース41を接合している。
さらに、上記したサイドメンバ3の少なくともマウウント部25に対応する位置のインナレインフォース39の内面には、2つのレインフォース43,45を設けている。これら2つレインフォース43,45は、マウウント部25に対応する位置にあるキャッチャ21に対応する位置に設けている。
レインフォース43は、インナレインフォース39の内側面39aに接合する内側面43aと、インナレインフォース39の上面39bに接合する上面43bとを備えて、断面ほぼL字形状としている。また、レインフォース45は、レインフォース43の内側面43aの上方の一部に接合している内側面45aと、レインフォース43の上面43bに接合する上面45bと、レインフォース43の下面39cに対向しかつ離間している下面45cとを備えている。上記した2つのレインフォース43,45の下部は、図示されていない他の部位にてインナレインフォース39接合している。
上記したインナレインフォース39、アウタレインフォース41及びレインフォース43,45は、補強部となる補強部材を構成していて、受け止め部であるキャッチャ21に対応する位置のサイドメンバ3を補強している。
図1、図4に示すように、エンジンルーム29に対し、ダッシュパネル47を境にして車体後方には、フロアパネル49の上方に位置する乗員空間としての車室51が形成される。また、図4に示すように、フロアパネル49の車幅方向両側には、車体前後方向に延設されるサイドシル53を接合している。サイドシル53の車体前方であって、キャッチャ21の車幅方向外側には前輪55が位置している。
次に、上記したような車体構造を備える自動車Mが、図4に示すように、他の自動車などの障害物Nに前方から衝突したときの車体1の変形について説明する。なお、ここでの衝突は、障害物Nが、サイドメンバ(ここでは、車体左側のサイドメンバ)3よりも車幅方向外側位置にて衝突する微小ラップ衝突である。
図4のように、障害物Nが、サイドメンバ3よりも車幅方向外側のバンパレインフォース7の突出端部7aに前方から衝突すると、その衝突時のガセット13は、後方に押し付けられるような荷重入力を受ける。その際、ガセット13は、重心Gが回転支持ピン16よりもサイドメンバ3側に位置していることから、二点鎖線で示すように、回転支持ピン16を中心として図4中で矢印C方向に回転し、後端部がサイドメンバ3の外側部に当接する。また、この回転時には、図4では不図示の脆弱部である仮止め部材17が外れる。
上記のようにしてガセット13が回転してサイドメンバ3に当接した状態もしくは当接直前の近接した状態で、図6に示すように、バンパレインフォース7がサイドメンバ3をその軸方向に圧壊しつつガセット13とともに後方に移動変位する。このとき、バンパレインフォース7は、衝突部位とは反対側のサイドメンバ3の端部付近を中心として回転して、ガセット13の後端側をサイドメンバ3の外側部に押し付ける作用も発生する。
このようにして、ガセット13は、サイドメンバ3の外側面に当接しつつ後方に移動することで、後端の角部13gがキャッチャ21の受け止め面21aに当接して受け止められことになる。また、このときガセット13は、後端の角部13gがサイドメンバ3の外側面にも当接して、サイドメンバ3のマウント部25に対し車幅方向内側に向けて荷重を付与する。
その後は、図7に示すように、サイドメンバ3の圧壊が進行してマウウント部25より後方部位にも多少圧壊が及ぶが、キャッチャ21はガセット13を受け止めた状態を保持しており、ダッシュパネル47の後方に位置する乗員空間である車室51の変形は抑えられている。
衝突側の前輪55については、三角形状のガセット13の後方傾斜面13cの角材197付近の角部が接触するだけなので、後方への移動は極力抑えられ、衝突側の前輪55に起因する車室51の変形も抑えられている。
また、このとき障害物Nは、自動車Mの進行方向から見て右側(図7中で上部側)の角部Naが、バンパレインフォース7の突出端部7aから、ガセット13の前方傾斜面13bに当接してガイドされ、前方傾斜面13bに沿って自動車Mの後方かつ車幅方向外側の斜め後方に移動する。換言すれば、自動車Mは、障害物Nに対し矢印Dで示す方向、すなわち自動車Mの前方かつ右方向の斜め右前方に、障害物Nから離れるようにして移動し、障害物Nの自動車Mに対する直接的な衝撃を緩和し、車室51をより確実に保護することになる。
このような自動車Mの右斜め前方への移動は、前記したガセット13が図6のようにキャッチャ21及びサイドシル3の外側面に当接したときに発生する、車体1を横方向(図6中で上方)に移動させるエネルギによって促進される。
図8は、上記した本実施形態の車体前部構造を備える自動車Mが、サイドメンバ3よりも車幅方向内側位置にて前方から障害物Nに衝突したときの小ラップ衝突時での車体1の変形を示している。図8(a)のように、例えば、車体左側のサイドメンバ3よりも車幅方向内側のサイドメンバ3にラップする位置で障害物Nが衝突すると、図8(b)のように、バンパレインフォース7を屈曲させて、その後方のサイドメンバ3を圧壊する。
このとき、ガセット13は、キャッチャ21に対してサイドメンバ3と反対側の車幅方向外側で後方に移動変位し、キャッチャ21及び前輪55に対する干渉は抑制している。すなわち、ガセット13とサイドメンバ3との車幅方向の間隔Pを、キャッチャ21のサイドメンバ3からの車幅方向外側への突出量Qより大きくしている(P>Q)。
上記したサイドメンバ3の圧壊によって衝突時の荷重を吸収し車室51の変形を抑える。このサイドメンバ3の圧壊変形を許容するために、図8(b)に示す圧壊(潰れ)時のサイドメンバ3の潰れ量Xよりも、圧壊変形前の図8(a)の状態でのガセット13の後端と前輪55の前端との間隔R及び、ガセット13の後端とキャッチャ21の前端との間隔Sを、大きくしている。
すなわち、X<Rとすることで、ガセット13が前輪55に干渉する前に、サイドメンバ3の潰れ量Xを確保し、また、X<Sとすることで、キャッチャ21の前方でのサイドメンバ3の潰れ量Xを確保して、衝突時の衝撃をサイドメンバ3によって吸収することができる。
したがって、本実施形態では、前記図4、図6、図7に示した微小ラップ衝突での車室51の変形を抑えるためにガセット13及びキャッチャ21を設けても、図8に示した小ラップ衝突でのサイドメンバ3の圧壊による衝撃吸収を確保することができる。
以上より本実施形態では、ガセット13が、車体前方からバンパレインフォース7を介して衝突荷重を受けると、回転支持ピン16を中心として後方側が、重心Gが位置する車幅方向内側のサイドメンバ3に向けて容易に回転変位するので、キャッチャ21でガセット13を確実に受け止めることができ、その後方の車室51を保護することができる。
また、本実施形態によれば、ガセット13は、車体前方からバンパレインフォース7を介して衝突荷重を受けると、脆弱部である仮止め部材17が破損し、回転支持ピン16を中心として後方側が、重心Gが位置する車幅方向内側のサイドメンバ3に向けて容易に回転変位する。
通常時でのガセット13は、仮止め部材17によってサイドメンバ3に連結されているので、車体本体に対して安定的に取り付けた状態を確保することができ、走行時でのガタを抑えることができる。また、ガセット13は、仮止め部材17によってサイドメンバ3に連結されているので、回転支持ピン16ではバンパレインフォース3に固定連結しておく必要がなく、回転可能な状態としておくことができ、衝突時に仮止め部材17が破壊した状態での回転がより円滑なものとなる。
また、本実施形態によれば、キャッチャ21に対応する位置のサイドメンバ3に補強部を設けることで、ガセット13の後方へのさらなる移動が抑制され、その後方の車室51を保護することができる。
また、上記した補強部は、単に補強部材43,45をサイドメンバ3に設けることによって、キャッチャ21に対応する位置の耐力を高めることができ、バンパレインフォース7の後方へのさらなる移動を容易に抑制することができる。
また、上記したサイドメンバ3の補強部は、パワートレインユニット23のサイドメンバ3への取付部に対応する位置にあるので、この強固な取付部に対応する位置にある補強部によって、キャッチャ21がガセット13を受け止めるときの耐力を高めることができ、バンパレインフォース7の後方へのさらなる移動をより確実に抑制することができる。
また、本実施形態によれば、ガセット13は、車幅方向外側に、車体後方側が前方側に対して車幅方向外側となるよう傾斜する傾斜部である前方傾斜面13bを備えている。このため、障害物Nが前方傾斜面13bに前方から当接することによって、自動車Mが障害物Nに対して離れる方向の斜め右前方に前方傾斜面13bに沿って相対移動し、バンパレインフォース7の車体後方への移動を抑制して車室51を保護することができる。
なお、上記した実施形態では、ガセット13を回転支持ピン16によってバンパレインフォース7に回転可能に連結しているが、ガセット13を取付時にはバンパレインフォース7に対して回転しないように固定してもよい。この場合には、仮止め部材17を設けなくてもよく、ガセット13は、通常時にはバンパレインフォース7に対して回転せず、小ラップ衝突時には衝撃によって回転することになる。また、回転支持ピン16に代えて、ボルトを用いて、ガセット13をバンパレインフォース7に連結してもよい。
1 車体
3 サイドメンバ
7 バンパレインフォース
13 フロントバンパガセット(荷重伝達部材)
13b フロントバンパガセットの前方傾斜面(傾斜部)
16 回転支持ピン(連結部)
17 仮止め部材(脆弱部)
21 キャッチャ(受け止め部)
23 パワートレインユニット(パワートレイン)
25 パワートレインのサイドメンバへのマウウント部(取付部)
43,45 レインフォース(補強部材、補強部)
G フロントバンパガセットの重心

Claims (6)

  1. 車体側部にて車体前後方向に延設されるサイドメンバと、このサイドメンバの車体前方側の端部に連結されて車幅方向に延設されるバンパレインフォースと、このバンパレインフォースの車幅方向両端部付近に連結されて車体後方に突出する荷重伝達部材と、前記サイドメンバに設けられ、前記荷重伝達部材が車体前方からの衝撃荷重を受けて車体後方に移動したときに当接して受け止める受け止め部と、を備え、前記荷重伝達部材は、前記バンパレインフォースに対し、これら相互を連結する連結部を中心として車体後方側が車幅方向に回転可能となるよう連結されるとともに、前記連結部よりも車幅方向内側の前記受け止め部側に重心を備えていることを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記荷重伝達部材と前記サイドメンバとを、脆弱部を介して連結したことを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 前記受け止め部に対応する位置の前記サイドメンバに補強部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の車体前部構造。
  4. 前記補強部は、前記サイドメンバに設けた補強部材を備えていることを特徴とする請求項3に記載の車体前部構造。
  5. 前記補強部は、パワートレインの前記サイドメンバへの取付部に対応する位置にあることを特徴とする請求項3または4に記載の車体前部構造。
  6. 前記荷重伝達部材は、車幅方向外側に、車体前後方向後方側が前方側に対して車幅方向外側となるよう傾斜する傾斜部を備えていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の車体前部構造。
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