JP2013222771A - 把持ノズル及び電子部品実装装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リード部品を安定して基板に搭載することができる把持ノズル及び電子部品実装装置を提供すること。
【解決手段】把持ノズルは、空気が供給又は排出される筒状のシリンダと、前記シリンダ内に配置されて往復運動するピストンと、前記ピストンに連結されて、前記ピストンの往復運動に連動して前記リード部品の把持及び開放が可能な可動片と、前記可動片が前記リード部品を把持する方向の力を前記可動片に付与する把持用ばねと、前記可動片と当接して前記リード部品を把持する固定片と、前記固定片に設けられた押し込み用ばねと、前記リード部品と当接して、前記押し込み用ばねの押圧力で前記リード部品を基板へ押し込む押し込み部と、を含む。
【選択図】図8

Description

本発明は、リード部品を把持する把持ノズル及びこの把持ノズルを備える電子部品実装装置に関する。
電子部品を基板上に実装するチップマウンタ等の電子部品実装装置は、複数の種類の吸着ノズルを交換することで、様々な種類のチップ、IC等の電子部品を基板上へ実装している。負圧を利用することで電子部品の吸着を行う吸着ノズルが部品を吸着できない電子部品(例えば、リード部品)は、電子部品を機械的に把持する把持ノズルを用いて基板へ搭載される。電子部品を実装するにあたって電子部品を挟持するものとしては、例えば、特許文献1に記載されたような技術がある。
特開平11−068390号公報
特許文献1に記載された技術は、アキシャル部品及びラジアル部品等のリード部品を搭載する際に、搭載精度を安定させるためにリードを把持すると、リードが一定以上挿入できない可能性がある。その結果、搭載したリード部品が不安定になったり、搭載ミスを招いたりして、基板の生産効率が低下する可能性があった。
本発明は、リード部品を安定して基板に搭載することができる把持ノズル及び電子部品実装装置を提供することを目的とする。
本発明は、リード部品を把持してリードを基板に挿入するものであり、空気が供給又は排出される筒状のシリンダと、前記シリンダ内に配置されて往復運動するピストンと、前記ピストンに連結されて、前記ピストンの往復運動に連動して前記リード部品のリードを把持及び開放が可能な可動片と、前記可動片が前記リードを把持する方向の力を前記可動片に付与する把持用ばねと、前記可動片と当接して前記リードを把持する固定片と、前記固定片に設けられた押し込み用ばねと、前記リード部品と当接して、前記押し込み用ばねの押圧力で前記リード部品を基板へ押し込む押し込み部と、を含むことを特徴とする把持ノズルである。
本発明において、前記押し込み部に結合され、前記押し込み部とともに前記ピストンが往復する方向と平行な方向に移動し、かつ前記固定片との係合部を有するガイドを有することが好ましい。
本発明において、
前記可動片の前記リード部品のリードを把持する箇所に設けられる第1溝と、前記固定片の前記リード部品のリードを把持する箇所に設けられる第2溝と、を有することが好ましい。
本発明は、電子部品を保持領域に供給する電子部品供給装置と、前記電子部品供給装置から前記保持領域に供給される電子部品を把持する、前記把持ノズルと、前記把持ノズルを上下駆動及び回転駆動させかつ前記把持ノズルに当該把持ノズルを駆動する空気圧を供給するノズル駆動部と、前記把持ノズル及び前記ノズル駆動部を支持するヘッド支持体とを有するヘッド本体と、前記ヘッド本体を移動させるヘッド移動機構と、を含むことを特徴とする電子部品実装装置である。
本発明は、リード部品を安定して基板に搭載することができる把持ノズル及び電子部品実装装置を提供することができる。
図1は、電子部品実装装置の概略構成を示す模式図である。 図2は、電子部品実装装置の概略構成を示す斜視図である。 図3は、電子部品実装装置の概略構成を示す模式図である。 図4は、部品供給ユニットの説明図である。 図5は、電子部品実装装置のヘッドの概略構成を示す模式図である。 図6は、電子部品実装装置のヘッドの概略構成を示す模式図である。 図7は、本実施形態に係る把持ノズルを示す図である。 図8は、本実施形態に係る把持ノズルを示す図である。 図9は、本実施形態に係る把持ノズルの可動片と固定片とを示す図である。 図10は、本実施形態に係る把持ノズルがリード部品を開放した状態を示す図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
以下に、本発明に係る電子部品実装装置、電子部品実装システム及び電子部品実装方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、電子部品実装装置の概略構成を示す模式図である。図1に示す電子部品実装装置10は、基板8の上に電子部品を搭載する装置である。電子部品実装装置10は、筐体11と、基板搬送部12と、部品供給ユニット14f、14rと、ヘッド15と、XY移動機構16と、VCSユニット17と、交換ノズル保持機構18と、部品貯留部19と、制御装置20と、操作部40と、表示部42とを有する。なお、XY移動機構16は、X軸駆動部22と、Y軸駆動部24と、を備える。ここで、本実施形態の電子部品実装装置10は、図1に示すように、基板搬送部12を中心にしてフロント側とリア側に部品供給ユニット14f、14rを備える。電子部品実装装置10は、部品供給ユニット14fが電子部品実装装置10のフロント側に配置され、部品供給ユニット14rが電子部品実装装置10のリア側に配置される。また、以下では、2つの部品供給ユニット14f、14rを特に区別しない場合、部品供給ユニット14とする。
図2は、電子部品実装装置の筐体の概略構成を示す斜視図である。なお、図2は、筐体11をわかりやすく示すために、部品供給ユニット14f、14rの図示を省略している。筐体11は、図2に示すように、本体11aとカバー11bf、11brと、を有する。本体11aは、電子部品実装装置10を構成する各部を収納する箱である。本体11aは、フロント側に、カバー11bfとフロント側の部品供給ユニット14fと操作部40と表示部42とが配置され、リア側に、カバー11brが形成されている。本体11aは、2つの側面にそれぞれ基板8を装置内に搬入し、排出する2つの開口11cが形成されている。本実施形態の操作部40は、キーボード40aとマウス40bとを有する。本実施形態の表示部42は、タッチパネル42aとビジョンモニタ42bとを有する。なお、タッチパネル42aは、操作部40の一部ともなる。
カバー11bfは、本体11aのフロント側の一部に設けられた囲いであり、鉛直方向上側に配置されている。カバー11brは、本体11aのリア側の一部に設けられた囲いであり、鉛直方向上側に配置されている。カバー11bf、11brは、本体11aの正面又は背面の一部と上面の一部を覆う形状であり断面がLとなる。カバー11bf、11brは、本体11aに対して開閉することができる。カバー11bf、11brが開状態となることで、本体11aの内部に配置された各部に対する作業を行うことができる。カバー11bf、11brは、上面の先端が本体11aに連結されており、連結部分を支点にして回動する。
図3は、電子部品実装装置の概略構成を示す模式図である。以下、図1に加え、図3を用いて電子部品実装装置10を説明する。基板8は、電子部品を搭載する部材であればよく、その構成は特に限定されない。本実施形態の基板8は、板状部材であり、表面に配線パターンが設けられている。基板8に設けられた配線パターンの表面には、リフローによって板状部材の配線パターンと電子部品とを接合する接合部材であるはんだが付着している。また、基板8には、電子部品が挿入されるスルーホール(挿入孔、基板孔)も形成されている。
基板搬送部12は、基板8を図中X軸方向に搬送する搬送機構である。基板搬送部12は、X軸方向に延在するレールと、基板8を支持し、基板8をレールに沿って移動させる搬送機構とを有する。基板搬送部12は、基板8の搭載対象面がヘッド15と対面する向きで、基板8を搬送機構によりレールに沿って移動させることで基板8をX軸方向に搬送する。基板搬送部12は、電子部品実装装置10に供給する機器から供給された基板8を、レール上の所定位置まで搬送する。ヘッド15は、前記所定位置で、電子部品を基板8の表面に搭載する。基板搬送部12は、前記所定位置まで搬送した基板8上に電子部品が搭載されたら、基板8を、次の工程を行う装置に搬送する。なお、基板搬送部12の搬送機構としては、種々の構成を用いることができる。例えば、基板8の搬送方向に沿って配置されたレールと前記レールに沿って回転するエンドレスベルトとを組合せ、前記エンドレスベルトに基板8を搭載した状態で搬送する、搬送機構を一体としたベルト方式の搬送機構を用いることができる。
電子部品実装装置10は、フロント側に部品供給ユニット14fが配置され、リア側に部品供給ユニット14rが配置されている。フロント側の部品供給ユニット14fと、リア側の部品供給ユニット14rは、それぞれ基板8上に搭載する電子部品を多数保持し、ヘッド15に供給可能、つまり、ヘッド15で保持(吸着又は把持)可能な状態で保持位置に供給する電子部品供給装置を備える。本実施形態の部品供給ユニット14f、14は、同様の構成であり、複数の電子部品供給装置を備える。電子部品供給装置は、それぞれヘッド15が電子部品を保持する保持位置に電子部品を供給する。以下、部品供給ユニット14の構成として説明する。
図4は、部品供給ユニットの説明図である。部品供給ユニット14は、図4に示すように、複数の電子部品供給装置(以下、単に「部品供給装置」ともいう。)70と、複数の電子部品供給装置70aと、を有する。図5に示す複数の部品供給装置70、70aは、支持台(バンク)72に保持される。また、支持台72は、部品供給装置70、70aの他の装置(例えば、計測装置やカメラ等)を搭載することができる。
部品供給ユニット14は、複数のラジアルリード型電子部品(ラジアルリード部品)をテープ本体に固定した電子部品保持テープ(ラジアル部品テープ)を装着し、当該電子部品保持テープで保持したリード型電子部品のリードを保持位置(第2保持位置)で切断し、当該保持位置にあるリード型電子部品をヘッドに備えた吸着ノズル又は把持ノズルで保持可能とする電子部品供給装置70を複数装着する。また、部品供給ユニット14rは、複数の搭載型電子部品をテープ本体に固定した電子部品保持テープ(チップ部品テープ)を装着し、当該電子部品保持テープで保持した搭載型電子部品の保持位置(第1保持位置)でテープ本体から剥がし、当該保持位置にある搭載型電子部品をヘッドに備えた吸着ノズル又は把持ノズルで保持可能とする電子部品供給装置70aを備えている。
電子部品供給装置70は、ラジアルフィーダであり、保持位置(吸着位置、把持位置)に電子部品を供給する。各部品供給装置70が保持位置に供給した電子部品は、ヘッド15により基板8に実装される。部品供給装置70は、テープに複数のラジアルリード型電子部品のリードを貼り付けて構成される電子部品保持テープを使用してヘッド15にラジアルリード型電子部品を供給する。部品供給装置70は、電子部品保持テープを保持し、保持している電子部品保持テープを送り、保持しているラジアルリード型電子部品をヘッド15のノズルにより電子部品が保持できる保持領域(吸着位置、把持位置、保持位置)まで移動するテープフィーダである。部品供給装置70は、保持領域まで移動させたラジアルリード型電子部品のリードを切断して分離することで、当該テープでリードが固定されたラジアルリード型電子部品を所定位置に保持可能な状態とすることができ、当該ラジアルリード型電子部品をヘッド15のノズルにより保持(吸着、把持)することができる。リート型電子部品は、基板に形成された挿入孔にリードが挿入されて基板に実装される。複数の部品供給装置70は、それぞれ異なる品種の電子部品を供給しても、別々の電子部品を供給してもよい。
電子部品供給装置70aは、テープに基板搭載するチップ型の電子部品を貼り付けて構成される電子部品保持テープを使用してヘッド15に電子部品を供給する。なお、電子部品保持テープは、テープに複数の格納室が形成されており、当該格納室に電子部品が格納されている。電子部品供給装置70aは、電子部品保持テープを保持し、保持している電子部品保持テープを送り、格納室をヘッド15のノズルにより電子部品が吸着できる保持領域まで移動させるテープフィーダである。なお、格納室を保持領域に移動させることで、当該格納室に収容されている電子部品を所定位置に露出した状態とすることができ、当該電子部品をヘッド15のノズルにより吸着、把持することができる。電子部品供給装置70aは、テープフィーダに限定されず、チップ型電子部品を供給する種々のチップ部品フィーダとすることができる。チップ部品フィーダとしては、例えば、スティックフィーダ、バルクフィーダを用いることができる。なお、チップ電子部品(搭載型電子部品)とは、基板の形成された挿入孔(スルーホール)に挿入するリードを備えないリードなし電子部品である。搭載型電子部品としては、上述したようにSOP、QFP等が例示される。チップ型電子部品は、リードを挿入孔に挿入せずに、基板に実装される。
部品供給ユニット14は、支持台72に保持されている複数の部品供給装置70、70aが、搭載する電子部品の種類、電子部品を保持する機構又は供給機構が異なる複数種類の部品供給装置70、70aで構成される。また、部品供給ユニット14は、同一種類の部品供給装置70、70aを複数備えていてもよい。また、部品供給ユニット14は、装置本体に対して着脱可能な構成とすることが好ましい。部品供給ユニット14は、電子部品を供給する種々の電子部品供給装置を用いることができる。例えば、部品供給ユニット14は、電子部品供給装置70aとしてスティックフィーダやトレイフィーダを設置してもよい。また、部品供給ユニット14は、部品供給装置としてボウルフィーダを設けてもよい。
ヘッド15は、部品供給ユニット14に保持された電子部品(電子部品供給装置70に保持されたラジアルリード型電子部品(リード型電子部品、挿入型電子部品)や電子部品供給装置70aに保持された搭載型電子部品)、をノズルで保持(吸着又は把持)し、保持した電子部品を基板搬送部12によって所定位置に移動された基板8上に実装する機構である。なお、ヘッド15の構成については、後述する。
XY移動機構16は、ヘッド15を図1及び図3中、X軸方向及びY軸方向、つまり、基板8の表面と平行な面上で移動させる移動機構でありX軸駆動部22とY軸駆動部24とを有する。X軸駆動部22は、ヘッド15と連結しており、ヘッド15をX軸方向に移動させる。X軸駆動部22は、ボールねじ22aを有しており、ボールねじ22aを回転させることで、ヘッド15を支持している支持部をX方向に移動させる。また、X軸駆動部22は、ボールねじ22が回転してもヘッド15が回転しないようにX軸方向に移動可能な状態で支持するリニアガイドも備えている。Y軸駆動部24は、X軸駆動部22を介してヘッド15と連結しており、X軸駆動部22をY軸方向に移動させることで、ヘッド15をY軸方向に移動させる。Y軸駆動部24は、ボールねじ24aを有しており、ボールねじ24aを回転させることで、ヘッド15を支持している支持部をY方向に移動させる。また、Y軸駆動部24は、ボールねじ24が回転してもX軸駆動部22が回転しないようにY軸方向に移動可能な状態で支持するリニアガイドも備えている。XY移動機構16は、ヘッド15をXY軸方向に移動させることで、ヘッド15を基板8と対面する位置、又は、部品供給ユニット14f、14rと対面する位置に移動させることができる。また、XY移動機構16は、ヘッド15を移動させることで、ヘッド15と基板8との相対位置を調整する。これにより、ヘッド15が保持した電子部品を基板8の表面の任意の位置に移動させることができ、電子部品を基板8の表面の任意の位置に搭載することが可能となる。つまり、XY移動機構16は、ヘッド15を水平面(XY平面)上で移動させて、部品供給ユニット14f、14rの電子部品供給装置にある電子部品を基板8の所定位置(搭載位置、実装位置)に移送する移送手段となる。なお、X軸駆動部22としては、ヘッド15を所定の方向に移動させる種々の機構を用いることができる。Y軸駆動部24としては、X軸駆動部22を所定の方向に移動させる種々の機構を用いることができる。対象物を所定の方向に移動させる機構(X軸駆動部22、Y軸駆動部24)としては、ボールねじとリニアガイドとを用いた搬送機構以外の機構も用いることができる。X軸駆動部22、Y軸駆動部24の機構としては、例えば、リニアモータ、ラックアンドピニオン、ベルトを利用した搬送機構等を用いることができる。
VCSユニット17と、交換ノズル保持機構18と、部品貯留部19とは、XY平面において、ヘッド15の可動領域と重なる位置で、かつ、Z方向における位置がヘッド15よりも鉛直方向下側となる位置に配置されている。本実施形態では、VCSユニット17と、交換ノズル保持機構18と、部品貯留部19とは、基板搬送部12と部品供給ユニット14rとの間に、隣接して配置される。
VCSユニット(部品状態検出部、状態検出部)17は、画像認識装置であり、ヘッド15のノズル近傍を撮影するカメラや、撮影領域を照明する照明ユニットを有する。VCSユニット17は、ヘッド15のノズルで吸着された電子部品の形状や、ノズルによる電子部品の保持状態を認識する。より具体的には、VCSユニット17は、対面する位置にヘッド15が移動されると、ヘッド15のノズルを鉛直方向下側から撮影し、撮影した画像を解析することで、ノズルで吸着された電子部品の形状や、ノズルによる電子部品の保持状態を認識する。VCSユニット17は、取得した情報を制御装置20に送る。
交換ノズル保持機構18は、複数種類のノズルを保持する機構である。交換ノズル保持機構18は、複数種類のノズルをヘッド15が着脱交換可能な状態で保持する。ここで、本実施形態の交換ノズル保持機構18は、電子部品を吸引することで保持する吸引ノズルと、電子部品を把持することで保持する把持ノズルと、を保持している。ヘッド15は、交換ノズル保持機構18で装着するノズルを変更し、装着されたノズルに対して空気圧を供給して駆動することで、保持する電子部品を適切な条件(吸引又は把持)で保持することができる。
部品貯留部19は、ヘッド15がノズルで保持し、基板8に実装しない電子部品を貯留する箱である。つまり、電子部品実装装置10では、基板8に実装しない電子部品を廃棄する廃棄ボックスとなる。電子部品実装装置10は、ヘッド15が保持している電子部品の中に基板8に実装しない電子部品がある場合、ヘッド15を部品貯留部19と対面する位置に移動させ、保持している電子部品を解放することで、電子部品を部品貯留部19に投入する。
制御装置20は、電子部品実装装置10の各部を制御する。制御装置20は、各種制御部の集合体である。操作部40は、作業者が操作を入力する入力デバイスであり、キーボード40a、マウス40bと、タッチパネル42aと、を有する。操作部40は検出した各種入力を制御装置20に送る。表示部42は、作業者に各種情報を表示する画面であり、タッチパネル42aとビジョンモニタ42bとを有する。表示部42は、制御装置20から入力される画像信号に基づいて各種画像をタッチパネル42aとビジョンモニタ42bとに表示させる。
なお、本実施形態の電子部品実装装置10は、ヘッドを1つとしたが部品供給ユニット14f、14rのそれぞれに対応して2つのヘッドを設けてもよい。この場合、X軸駆動部を2つ設け、2つのヘッドをそれぞれXY方向に移動させることで、2つのヘッドを独立して移動させることができる。電子部品実装装置10は、2つのヘッドを備えることで、1つの基板8に対して、交互に電子部品を搭載することができる。このように、2つのヘッドで交互に電子部品を搭載することで、一方のヘッドが電子部品を基板8に搭載している間に、他方のヘッドは、部品供給装置にある電子部品を保持することができる。これにより、基板8に電子部品が搭載されない時間をより短くすることができ、効率よく電子部品を搭載することができる。さらに、電子部品実装装置10は、基板搬送部12を平行に2つ配置することも好ましい。電子部品実装装置10は、2つの基板搬送部12で2つの基板を交互に電子部品搭載位置に移動させ、前記2つのヘッド15で交互に部品搭載すれば、さらに効率よく基板に電子部品を搭載することができる。
図5は、電子部品実装装置のヘッドの概略構成を示す模式図である。図6は、電子部品実装装置のヘッドの概略構成を示す模式図である。なお、図5には、電子部品実装装置10を制御する各種制御部と部品供給ユニット14rの1つの部品供給装置70も併せて示す。図5及び図6を用いて、ヘッド15の構成について説明する。ヘッド15は、図5及び図6に示すように、ヘッド本体30と撮影装置(基板状態検出部)36と高さセンサ(基板状態検出部)37とレーザ認識装置(部品状態検出部、状態検出部)38と、を有する。
電子部品実装装置10は、図5に示すように、制御部60と、ヘッド制御部62と、部品供給制御部64と、を有する。制御部60と、ヘッド制御部62と、部品供給制御部64とは、上述した制御装置20の一部である。また、電子部品実装装置10は、電源と接続されており電源から供給される電力を制御部60、ヘッド制御部62、部品供給制御部64及び各種回路を用いて、各部に供給する。制御部60と、ヘッド制御部62と、部品供給制御部64とについては後述する。
電子部品供給装置70は、電子部品保持テープに電子部品80の本体が上方に露出している。電子部品供給装置70は、電子部品保持テープを引き出し、移動させることで、電子部品保持テープに保持された電子部品80を保持領域(吸着領域、把持領域)に移動させる。本実施形態では、電子部品実装装置10のY軸方向の先端近傍が、電子部品保持テープに保持された電子部品80をヘッド15のノズルが保持する保持領域となる。電子部品供給装置70の構成については後述する。また、電子部品供給装置70aの場合も同様に、所定の位置が、ヘッド15のノズルが電子部品保持テープに保持された電子部品80を保持する保持領域となる。
ヘッド本体30は、各部を支持するヘッド支持体31と、複数のノズル32と、ノズル駆動部34と、を有する。本実施形態のヘッド本体30には、図6に示すように、6本のノズル32が一列に配置されている。6本のノズル32は、X軸に平行な方向に並んでいる。なお、図6に示すノズル32は、いずれも電子部品を吸着して保持する吸着ノズルが配置されている。
ヘッド支持体31は、X軸駆動部22と連結している支持部材であり、ノズル32及びノズル駆動部34を支持する。なお、ヘッド支持体31は、レーザ認識装置38も支持している。
ノズル32は、電子部品80を吸着し、保持する吸着機構である。ノズル32は、先端に開口33を有し、この開口33から空気を吸引することで、先端に電子部品80を吸着し、保持する。なお、ノズル32は、開口33が形成され電子部品80を吸着する先端部に連結されたシャフト32aを有する。シャフト32aは、先端部を支持する棒状の部材であり、Z軸方向に延在して配置されている。シャフト32aは、内部に開口33とノズル駆動部34の吸引機構とを接続する空気管(配管)が配置されている。
ノズル駆動部34は、ノズル32をZ軸方向に移動させ、ノズル32の開口33で電子部品80を吸着させる。ここで、Z軸は、XY平面に対して直交する軸である。なお、Z軸は、基板の表面に対して直交する方向となる。また、ノズル駆動部34は、電子部品の実装時等にノズル32をθ方向に回転させる。θ方向とは、すなわち、Z軸駆動部がノズル32を移動させる方向と平行な軸であるZ軸を中心とした円の円周方向と平行な方向である。なお、θ方向は、ノズル32の回動方向となる。
ノズル駆動部34は、ノズル32をZ軸方向に移動させる機構として、例えば、Z軸方向が駆動方向となる直動リニアモータを有する機構がある。ノズル駆動部34は、直動リニアモータでノズル32のシャフト32aをZ軸方向に移動させることで、ノズル32の先端部の開口33をZ軸方向に移動させる。また、ノズル駆動部34は、ノズル32をθ方向に回転させる機構として、例えばモータとシャフト32aに連結された伝達要素とで構成された機構がある。ノズル駆動部34は、モータから出力された駆動力を伝達要素でシャフト32aに伝達し、シャフト32aをθ方向に回転させることで、ノズル32の先端部もθ方向に回転させる。
ノズル駆動部34は、ノズル32の開口33で電子部品80を吸着させる機構、つまり吸引機構としては、例えば、ノズル32の開口33と連結された空気管と、当該空気管と接続されたポンプと、空気管の管路の開閉を切り換える電磁弁と、を有する機構がある。ノズル駆動部34は、ポンプで空気管の空気を吸引し、電磁弁の開閉を切り換えることで開口33から空気を吸引するか否かを切り換える。ノズル駆動部34は、電磁弁を開き開口33から空気を吸引することで開口33に電子部品80を吸着(保持)させ、電磁弁を閉じ開口33から空気を吸引しないことで開口33に吸着していた電子部品80を開放する、つまり開口33で電子部品80を吸着しない状態(保持しない状態)とする。
また、本実施形態のヘッド15は、電子部品の本体を保持するときに本体上面がノズル(吸着ノズル)32で吸着できない形状である場合には、後述する把持ノズルを用いる。把持ノズルは、吸着ノズルと同様に空気が供給又は排出されることで固定片に対して可動片が開閉することで電子部品の本体を上方から把持又は開放することができる。また、ヘッド15は、ノズル駆動部34でノズル32を移動させ、交換動作を実行することで、ノズル駆動部34が駆動させるノズルを換えることができる。
撮影装置36は、ヘッド本体30のヘッド支持体31に固定されており、ヘッド15と対面する領域、例えば、基板8や電子部品80が搭載された基板8等を撮影する。撮影装置36は、カメラと、照明装置と、を有し、照明装置で視野を照明しつつ、カメラで画像を取得する。これにより、ヘッド本体30に対面する位置の画像、例えば、基板8や、部品供給ユニット14の各種画像を撮影することができる。例えば、撮影装置36は、基板8の表面に形成された基準マークとしてのBOCマーク(以下単にBOCともいう)やスルーホール(挿入孔)の画像を撮影する。ここで、BOCマーク以外の基準マークを用いる場合、当該基準マークの画像を撮影する。
高さセンサ37は、ヘッド本体30のヘッド支持体31に固定されており、ヘッド15と対面する領域、例えば、基板8や電子部品80が搭載された基板8との距離を計測する。高さセンサ37としては、レーザ光を照射する発光素子と、対面する位置で反射して戻ってくるレーザ光を受光する受光素子とを有し、レーザ光を発光してから受光するまでの時間で対面する部分との距離を計測するレーザセンサを用いることができる。また、高さセンサ37は、測定時の自身の位置及び基板の位置を用いて、対面する部分との距離を処理することで、対面する部分、具体的には電子部品の高さを検出する。なお、電子部品との距離の測定結果に基づいて電子部品の高さを検出する処理は制御部60で行ってもよい。
レーザ認識装置38は、光源38aと、受光素子38bと、を有する。レーザ認識装置38は、ブラケット50に内蔵されている。ブラケット50は、図5に示すように、ヘッド支持体31の下側、基板8及び部品供給装置70側に連結されている。レーザ認識装置38は、ヘッド本体30のノズル32で吸着した電子部品80に対して、レーザ光を照射することで、電子部品80の状態を検出する装置である。ここで、電子部品80の状態とは、電子部品80の形状、ノズル32で電子部品80を正しい姿勢で吸着しているか等である。光源38aは、レーザ光を出力する発光素子である。受光素子38bは、Z軸方向における位置、つまり高さが同じ位置であり、光源38aに対向する位置に配置されている。レーザ認識装置38による形状の認識処理については後述する。
次に、電子部品実装装置10の装置構成の制御機能について説明する。電子部品実装装置10は、図5に示すように、制御装置20として、制御部60と、ヘッド制御部62と、部品供給制御部64と、を有する。各種制御部は、それぞれ、CPU、ROMやRAM等の演算処理機能と記憶機能とを備える部材で構成される。また、本実施形態では、説明の都合で複数の制御部としたが、1つの制御部としてもよい。また、電子部品実装装置10の制御機能を1つの制御部とした場合、1つの演算装置で実現しても複数の演算装置で実現してもよい。
制御部60は、電子部品実装装置10の各部と接続されており、入力された操作信号や、電子部品実装装置10の各部で検出された情報に基づいて、記憶されているプログラムを実行し、各部の動作を制御する。制御部60は、例えば、基板8の搬送動作、XY移動機構16によるヘッド15の駆動動作、レーザ認識装置38による形状の検出動作等を制御する。また、制御部60は、上述したようにヘッド制御部62に各種指示を送り、ヘッド制御部62による制御動作も制御する。制御部60は、ヘッド制御部62や部品供給制御部64による制御動作も制御する。
ヘッド制御部62は、ノズル駆動部34、ヘッド支持体31に配置された各種センサ及び制御部60に接続されており、ノズル駆動部34を制御し、ノズル32の動作を制御する。ヘッド制御部62は、制御部60から供給される操作指示及び各種センサ(例えば、距離センサ)の検出結果に基づいて、ノズル32の電子部品の吸着(保持)/開放動作、各ノズル32の回動動作、Z軸方向の移動動作を制御する。
部品供給制御部64は、部品供給ユニット14f、14rによる電子部品80の供給動作を制御する。部品供給制御部64は、部品供給装置70、70a、100毎に設けても、1つですべての部品供給装置70、70a、100を制御してもよい。例えば、部品供給制御部64は、電子部品供給装置70によるトレイの交換動作、移動動作を制御する。また、部品供給制御部64は、部品供給装置70による電子部品保持テープの引き出し動作(移動動作)、リードの切断動作及びラジアルリード型電子部品の保持動作を制御する。また、部品供給装置70aによる電子部品保持テープの引き出し動作(移動動作)等を制御する。部品供給制御部64は、制御部60による指示に基づいて各種動作を実行する。部品供給制御部64は、電子部品保持テープ又は電子部品保持テープの引き出し動作を制御することで、電子部品保持テープ又は電子部品保持テープの移動を制御する。次に、上述した把持ノズルについて説明する。
図7、図8は、本実施形態に係る把持ノズルを示す図である。図9は、本実施形態に係る把持ノズルの可動片と固定片とを示す図である。図10は、本実施形態に係る把持ノズルがリード部品を開放した状態を示す図である。把持ノズル100は、電子部品の一種であるリード部品120を把持してそのリード122を基板のスルーホールに挿入するものである。本実施形態において、把持ノズル100は、シリンダ102と、ピストン103と、可動片104と、把持用ばね105と、固定片106と、押し込み用ばね108と、押し込み部109と、を含む。この他に、把持ノズル100は、摺動ばね107と、ガイド110と、を有する。
把持ノズル100は、筒状(本実施形態では略円筒形状)の本体部101を有している。本体部101は、シリンダ102へ空気を供給し、またシリンダ102から空気を排出する空気通路101Pを有している。シリンダ102は、空気通路101Pとつながっている。シリンダ102は、筒状(本実施形態では円筒形状)であり、空気通路101Pを介して空気が供給される。また、シリンダ102から排出された空気は、空気通路101Pを通って本体部101の外部へ排出される。本体部101の一端部側には、空気通路101Pが開口する。空気通路101Pの開口部101PHは、図6に示すシャフト32aの内部に設けられている空気管(配管)と接続される。
ピストン103は、円筒形状の構造体であり、シリンダ102の内部に配置されて往復運動する。ピストン103の一端部は、空気通路101Pのシリンダ102側における開口部と対向する。ピストン103の他端部には、棒状(本実施形態では円筒形状)のシャフト103Sが取り付けられる。シャフト103Sは、一端部がピストン103に連結され、他端部側がピン114を介して可動片104と連結されている。このような構造により、可動片104は、シャフト103Sに対してピン114を中心として回動できるようになっている。
本体部101は、他端部側、すなわち、空気通路101Pの開口部101PHとは反対側の端部側に、底部111が取り付けられる。底部111は、シャフト103Sが貫通する貫通孔111Hを有する。シャフト103Sは、貫通孔111Hを貫通して、可動片104と連結される。底部111は、シャフト103Sが本体部101から突出する側に、固定片支持体112と、可動片支持体113とを有している。固定片支持体112と、可動片支持体113とは、貫通孔111Hを挟んで対向して配置されている。
可動片104は、ピストン103に連結されて、ピストン103の往復運動に連動してリード部品120の把持及び開放が可能な部材である。可動片104は、側面視がL字形状の部材であり、上述したように、シャフト103S及びピン114を介してピストン103と連結されている。可動片104は、略直角に曲がった角部がピン115によって可動片支持体113に連結されている。このような構造により、可動片104は、ピン115を中心として可動片支持体113に対して回動できるように支持されている。固定片106は、可動片104と当接してリード部品120を把持する。固定片106は、固定片支持体112に取り付けられている。
ピストン103と底部111との間には、把持用ばね105が介在している。把持用ばね105は、例えば、圧縮されたコイルスプリングであり、ピストン103と底部111との距離を大きくする方向の力を両者に与える。ピストン103が底部111に向かうと、可動片104がピン115を中心として回動し、可動片104の一端部(ピン114側の端部)が固定片106へ向かって移動する。すると、可動片104の他端部(ピン114とは反対側の端部)が固定片106から離れる方向に移動する。ピストン103が底部111から離れると、可動片104がピン115を中心として回動し、可動片104の一端部(ピン114側の端部)が固定片106から離れる方向に移動する。すると、可動片104の他端部(ピン114とは反対側の端部)が固定片106へ向かって移動する。
押し込み用ばね108は、固定片106に設けられている。押し込み部109は、リード部品120と当接して、押し込み用ばね108の押圧力でリード部品120を基板へ押し込む。本実施形態において、押し込み用ばね108は、例えば、圧縮されたコイルスプリングであり、固定片106と押し込み部109との間に介在する。このような構造によって、押し込み用ばね108は、固定片106と押し込み部109とが遠ざかる方向の力を両者に与える。押し込み部109は、固定片106の開放端(底部111とは反対側の端部)側に配置され、押し込み用ばね108は、押し込み部109よりも底部111側に配置される。したがって、押し込み用ばね108は、押し込み部109を固定片106の開放端側に向かって押圧する。ガイド110は、押し込み部109に結合され、押し込み部109とともにピストン103が往復する方向と平行な方向に移動し、かつ固定片106との係合部116を有する。ガイド110の係合部116が固定片106と係合することにより、押し込み部109が把持ノズル100から脱落することを回避する。
把持ノズル100がリード部品120を保持する場合、可動片104の他端部と、固定片106の開放端とがリード部品120のリード122を挟持する。このとき、押し込み部109がリード部品120の本体121から押圧力を受けて、底部111に向かって移動し、押し込み用ばね108が縮む。このため、押し込み用ばね108が押し込み部109を押圧する力が増加する。
底部111は、外周部に溝111Sを有している。底部111が本体部101に取り付けられると、本体部101側から取り付けられたストッパ117が、底部111の溝111Sに入り込む。このような構造により、底部111は、本体部101に対してピストン103が往復運動する方向と平行な方向に移動することができる。摺動ばね107は、把持ノズル100の底部111と本体部101との間に配置される。摺動ばね107は、例えば、圧縮されたコイルスプリングであり、底部111が本体部101から突出する方向の力を底部111に与える。
図9に示すように、可動片104のリード部品120のリード122を把持する箇所には、第1溝113Mが設けられる。固定片106のリード部品120のリード122を把持する箇所には、第2溝113Sが設けられる。第1溝113M及び第2溝113Sは、いずれも断面がV字形状をしている。第1溝113Mと第2溝113Sとで、リード部品120のリード122が挟持される。
把持ノズル100は、可動片104と固定片106とがリード部品120のリード122を挟持すると、可動片104の把持力Faと第1溝113Mの形状によって分力Fsが発生し、リード部品120のリード122を変形させることが可能となっている。また、把持ノズル100は、リード部品120がずれた位置で把持された場合についても、把持力Faと第1溝113Mにより発生する分力Fsによって、意図する位置でリード部品120を把持することが可能となっている。このように、把持ノズル100は、リード部品120のリード122が、リード部品120の供給装置(部品供給ユニット14)によって供給される段階で予め曲がっていた等のように意図しない形状となっていた場合でも、可動片104と固定片106とがそれぞれ有する第1溝113Mと113Sとの形状によってリード122を矯正させることができる。また、把持ノズル100は、リード部品120を把持する位置が異なっていた場合でも、第1溝113Mと113Sとの形状によって意図する位置でリード部品120を把持できる。その結果、把持ノズル100は、より安定したリード部品120の搭載が可能となる。次に、把持ノズル100の動作を説明する。
空気通路101Pからシリンダ102へ空気が供給されて、空気圧によってピストン103の受ける力が把持用ばね105から受ける力よりも大きくなると、ピストン103は、底部111に向かってシリンダ102内を移動する。すると、シャフト103Sによってピストン103と連結された可動片104の一端部が固定片106に向かって移動し、可動片104の他端部は、固定片106から離れる方向に移動するので、可動片104の他端部と固定片106の開放端とが開く。この状態で、押し込み部109は、押し込み用ばね108によって、最も固定片106から離れた状態となり、押し込み用ばね108は最も長くなっている。
可動片104の他端部と固定片106の開放端とが開くと、把持ノズル100は、リード部品120を把持することができる。可動片104の他端部と固定片106の開放端とが開いた状態で、リード部品120の本体121とリード122とを固定片106に接触させる。このとき、リード部品120のリード122は、固定片106の開放端と重なっている。この状態で、シリンダ102への空気の供給を停止すると、把持用ばね105の押圧力によってピストン103は、固定片106から離れる方向に移動する。このピストン103の動きに連動して、可動片104の一端部も固定片106から離れる方向に向かって移動し、可動片104の他端部は固定片106の開放端に向かって移動し、これに押し付けられる。このようにすることで、把持ノズル100は、可動片104の他端部と固定片106の開放端とでリード部品120のリード122を挟持する。
把持ノズル100がリード部品120を把持するとき、押し込み部109がリード部品120の本体121と当接する。そして、把持ノズル100の下降動作とともに押し込み部109が底部111に向かって移動し、押し込み用ばね108が押し縮められる。押し込み部109が固定片106に接して底部111へ向かって移動できなくなった後、さらに把持ノズル100が下降動作をすると、摺動ばね107が縮んで底部111が本体部101の内部に押し込まれるので、把持ノズル100の下降動作が摺動ばね107によって吸収されて、リード部品120及び把持ノズル100に無理な力が作用することが回避される。
把持ノズル100がリード部品120を把持した状態では、可動片104と固定片106と押し込み部109とがリード部品120を保持している。把持ノズル100が基板にリード部品120を搭載する位置に移動し、図10に示すように、リード122と基板8のスルーホール9との位置が合わせられた状態で、空気通路101Pからシリンダ102へ空気を供給する。空気圧によってピストン103の受ける力が把持用ばね105から受ける力よりも大きくなると、ピストン103は、底部111に向かってシリンダ102内を移動し、その結果、可動片104の他端部と固定片106の開放端とが開く。
すると、押し込み用ばね108の押圧力によって押し込み部109が底部111から離れる方向(図10の矢印Dで示す方向)、すなわち、基板8に向かって移動するので、リード部品120のリード122が基板8のスルーホール9に押し込まれる。このような、リード部品120の本体121全体を押し込む動作によって、把持ノズル100は、リード部品120を基板8に搭載することができる。
このように、把持ノズル100は、アキシャル部品やラジアル部品のようなリード部品120を電子部品実装装置で搭載する際に、把持ノズル100に設けられた押し込み部109及び押し込み用ばね108によって、一定の押し込みを行うことができるので、確実にリード部品120のリード122を基板8のスルーホール9に挿入することができる。その結果、把持ノズル100は、リード部品120の搭載ミスを低減し、安定してリード部品120を基板8に搭載することができる。また、把持ノズル100の可動片104及び固定片106は、リード部品120のリード122をカットする際に発生したミス等によりリード122が予め曲がっていた場合又はリード部品120を把持する位置がずれていた場合等であっても、第1溝113M及び第2溝113Sによってリード122を矯正させることができる。その結果、把持ノズル100は、より安定してリード部品120を基板8に搭載することができる。
本実施形態において、押し込み部109は押し込み用ばね108の押圧力によってリード部品120のリード122を基板8のスルーホール9に押し込むが、リード122の押し込みは押し込み用ばね108の押圧力以外を用いてもよい。例えば、把持ノズル100の下降動作に連動して押し込み部109が動くようにしておき、把持ノズル100の下降動作を利用して押し込み部109がリード122を基板8のスルーホール9に挿入するようにしてもよい。また、リード部品120のリード122、122の間隔が異なる場合、それぞれの間隔に対応した把持ノズル100を用意しておくことにより、異なる前記間隔のリード部品120を基板8に搭載することができる。
以上、本実施形態について説明したが、上述した内容により本実施形態が限定されるものではない。上述した本実施形態の構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、上述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。また、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換及び変更を行うことができる。
8 基板、10 電子部品実装装置、11 筐体、11a 本体、11b、11bf、11br カバー、11c 開口、12 基板搬送部、14、14f、14r 部品供給ユニット、15 ヘッド、16 XY移動機構、17 VCSユニット、18 交換ノズル保持機構、19 部品貯留部、20 制御装置、22 X軸駆動部、22a、24a ボールネジ、24 Y軸駆動部、30 ヘッド本体、31 ヘッド支持体、32 ノズル、34 ノズル駆動部、38 レーザ認識装置、40 操作部、42 表示部、48 基準マーク群、49 基準マーク、60 制御部、62 ヘッド制御部、64 部品供給制御部、70、70a 電子部品供給装置、80 電子部品、100 把持ノズル、101 本体部、101P 空気通路、102 シリンダ、103 ピストン、104 可動片、106 固定片、108 押し込み用ばね、109 押し込み部、110 ガイド、111 底部、113M 第1溝、113S 第2溝、120 リード部品、121本体、122 リード

Claims (4)

  1. リード部品を把持してリードを基板に挿入するものであり、
    空気が供給又は排出される筒状のシリンダと、
    前記シリンダ内に配置されて往復運動するピストンと、
    前記ピストンに連結されて、前記ピストンの往復運動に連動して前記リード部品のリードを把持及び開放が可能な可動片と、
    前記可動片が前記リードを把持する方向の力を前記可動片に付与する把持用ばねと、
    前記可動片と当接して前記リードを把持する固定片と、
    前記固定片に設けられた押し込み用ばねと、
    前記リード部品と当接して、前記押し込み用ばねの押圧力で前記リード部品を基板へ押し込む押し込み部と、
    を含むことを特徴とする把持ノズル。
  2. 前記押し込み部に結合され、前記押し込み部とともに前記ピストンが往復する方向と平行な方向に移動し、かつ前記固定片との係合部を有するガイドを有する、請求項1に記載の把持ノズル。
  3. 前記可動片の前記リード部品のリードを把持する箇所に設けられる第1溝と、
    前記固定片の前記リード部品のリードを把持する箇所に設けられる第2溝と、
    を有する、請求項1又は2に記載の把持ノズル。
  4. 電子部品を保持領域に供給する電子部品供給装置と、
    前記電子部品供給装置から前記保持領域に供給される電子部品を把持する請求項1から3のいずれか1項に記載の把持ノズルと、
    前記把持ノズルを上下駆動及び回転駆動させかつ前記把持ノズルに当該把持ノズルを駆動する空気圧を供給するノズル駆動部と、前記把持ノズル及び前記ノズル駆動部を支持するヘッド支持体とを有するヘッド本体と、
    前記ヘッド本体を移動させるヘッド移動機構と、
    を含むことを特徴とする電子部品実装装置。
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