JP2013176974A - 記録制御装置、記録制御方法および記憶媒体 - Google Patents

記録制御装置、記録制御方法および記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】記録装置の濃度補正。
【解決手段】電気的エネルギーを利用してエネルギー発生素子が発生する液体を吐出するためのエネルギーを利用してエネルギー発生素子と対応する吐出口から液滴を吐出する吐出ヘッドの複数の吐出口から記録媒体の単位領域に吐出される液滴の数の調整の実行指示を受け付ける受付手段と;複数の吐出口それぞれから液滴を吐出するために複数の吐出口と対応するエネルギー発生素子に付与する電気的エネルギーの量の決定をさせる制御手段と;を備え、制御手段は受付手段が指示を受け付けたことに応じてエネルギーの量の決定をさせるか否かを決定する記録制御装置。
【選択図】図10

Description

本発明は、記録装置の濃度補正に関し、特に、色ずれ補正、濃度ムラ補正に関する補正機能を備えた記録制御装置、記録制御方法および記憶媒体に関するものである。
従来、紙など各種の記録媒体に対して画像の記録を行う出力機器の1つとして、同色のインクについて複数の記録ヘッドもしくは複数の吐出口(以下、ノズルとも称す)を有したノズル列を備えたインクジェット記録装置が知られている。このような複数の記録ヘッドあるいは複数のノズル列を備えた記録装置では、個々の記録ヘッドないしノズル列の吐出特性の違いに起因して、記録画像において所望の色調が得られないことがある。記録ヘッドごとあるいはノズル列ごとに吐出特性の違いが存在しあるいは生じることが、その1つの原因となっている。これは、吐出特性が異なることにより、記録画像の濃度値が変わるためである。
このような記録ヘッドごとあるいはノズル列ごとに吐出特性が異なる要因として、インクを吐出させる発熱ヒータの発熱量(もしくは発熱ヒータの膜厚)のばらつきやインクを吐出するノズルの口径のばらつきなどが挙げられる。経年変化による発熱ヒータの発熱量の変動や、使用環境の違いによるインクの粘性の変動によっても、インク吐出量に差が生じ、記録媒体に形成された記録特性に変化が生じることがある。
以上のようなノズル列ごとあるいは記録ヘッドごとの吐出特性の違いに起因した色調の違いに対処する技術として、色ずれ補正処理が知られている。
色ずれ補正処理は、例えば、記録ヘッドの吐出特性を補正するために画像処理の一環として行われるγ補正処理で用いるγテーブルを変更することによって行われる。具体的には、複数の記録ヘッドないしノズル列を用いて記録媒体にパッチを記録し、そのパッチの記録結果に基づいて、γ補正処理で用いるテーブルを適切なものに設定し直す。
そして、記録したパッチにおいて色ずれを検出する方法としては、記録したパッチをスキャナなどの入力機器を用いて検出する方法がある。C、M、Y、Kの色材毎にパッチを記録し;各パッチを記録装置に装着されたスキャナや測色計、濃度計などで読み取り;読み取り値とパッチの期待値とのずれを検出し;そのずれに基づいてγ値などの値を変更することを含む、色味を補正する方法が知られている。例えば、特許文献1参照。
一方、記録ヘッドの消耗により記録ヘッドがインクをぎりぎり吐出可能な臨界駆動電圧に対する実際に投入電圧の比を表わす因子を一定に保ち、駆動パルス幅を最適に設定することができる記録ヘッドの駆動パルス幅調整方法が知られている(特許文献2参照)。所定単位でパルス幅を小さくして記録ヘッドを駆動させ、各々の吐出されるインク滴を光電センサで検出し、最適な駆動パルス数を決定する方法である。これにより決定された駆動パルス(以下、吐出エネルギーともいう)に変更することで安定してインクを吐出し、記録ヘッドの使用寿命を延ばすことができる。
特開2004−167947号公報 特開2004−58529号公報
特許文献1の色ずれ補正(カラーキャリブレーション)後に、特許文献2の記録ヘッドの吐出エネルギー変更(以下、Pth制御ともいう)を実施すると、吐出量変動によって色が変動し、カラーキャリブレーション補正精度を維持できなくなる場合が考えられる。
上述の課題を解決するための本発明の記録制御装置は、電気的エネルギーを利用してエネルギー発生素子が発生する液体を吐出するためのエネルギーを利用してエネルギー発生素子と対応する吐出口から液滴を吐出する吐出ヘッドの複数の吐出口から記録媒体の単位領域に吐出される液滴の数の調整の実行指示を受け付ける受付手段と;複数の吐出口それぞれから液滴を吐出するために複数の吐出口と対応するエネルギー発生素子に付与する電気的エネルギーの量の決定をさせる制御手段と;を備え、制御手段は受付手段が指示を受け付けたことに応じてエネルギーの量の決定をさせるか否かを決定することを特徴とする。
本発明の記録制御装置では、カラーキャリブレーション実行前に吐出エネルギーを決定する。これにより、カラーキャリブレーション後すぐに吐出エネルギーが変更さることがなくなり、本発明の記録制御装置によれば、吐出エネルギーの変更による色変動を防止でき、カラーキャリブレーション精度を維持できる。
記録システムの構成を示すブロック図である。 プリンタの機械的構成を示す概略斜視図である。 (a)は、インクが吐出されるノズル面の側から見た記録ヘッドの模式的な斜視図であり、(b)は、各吐出部の模式的な斜視図である。 (a)は、多目的センサの模式的な平面図であり、(b)は、多目的センサの模式的な断面図である。 多目的センサの入出力信号を処理する制御回路の概略図である。 プリンタの制御回路の要部の構成例を示す図である。 本発明の実施形態のプリンタの概略的な電気的構成を示すブロック図である。 吐出駆動パルス幅と光電センサ出力との関係を示すグラフである。 記録ヘッドの駆動パルス幅を決定するための処理を示すフローチャートである。 記録ヘッドの消耗に応じたインク吐出エネルギーの設定方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の画像処理の構成を示すブロック図である。 プリンタで記録データを記録する際の記録色特性(色ずれ補正値)を取得する方法を説明するフローチャートである。 第1の実施形態に係るドット数閾値を示すテーブルである。 第1の実施形態におけるカラーキャリブレーション実行時の処理フローである。 第2の実施形態に係るキャリブレーション用ドット数閾値を示すテーブルである。 第2の実施形態におけるカラーキャリブレーション実行時の処理フローである。 第3の実施形態に係る同時実行用のキャリブレーション用ドット数閾値を示すテーブルである。 第3の実施形態におけるカラーキャリブレーション実行時の処理フローである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る記録システムの構成を示すブロック図である。
図1において、記録システムは、情報処理装置としてのホスト装置100と、記録装置としてのプリンタ200とを含む。
ホスト装置100は、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどであり、CPU10と、メモリ11と、キーボードやマウス等の入力部12と、プリンタ200との間の通信のためのインタフェース14と、を備えている。CPU10は、メモリ11に格納されたプログラムに従い、種々の処理を実行する。プログラムは、メモリ11が記憶するためにCD−ROM、USBメモリなどの記憶媒体のような外部記憶部13から供給されたり、あらかじめメモリ11に記憶されていたりする。
ホスト装置100は、インタフェース14を介してプリンタ200と接続されており、後述する画像処理工程におけるR、G、Bで表される記録データと、その後の画像処理用のテーブルといった画像処理情報を、プリンタ200に送信する。
プリンタ200は、送信された画像処理情報を基に、後述する色処理、2値化処理等の画像処理や、本実施形態に関する記録特性の補正処理を実行する。また、プリンタ200は、画像処理を施した記録データの記録を行うことができる。
<プリンタの構成>
図2は、上述したプリンタ200の機械的構成を示す概略斜視図である。
図2において、記録用紙やプラスチックシート等の記録媒体1は、不図示のカセット等に複数枚が積層するようにセットされ、記録時には不図示の給紙ローラによって1枚ずつ分離されて供給される。給紙された記録媒体は、一定間隔を隔てて配置される第1搬送ローラ3および第2搬送ローラ4により、記録ヘッド5の走査に応じたタイミングで矢印A方向(搬送方向、副走査方向とも称する)に所定量ずつ搬送される。第1搬送ローラ3は、ステッピングモータ(不図示)によって駆動される駆動ローラと駆動ローラの回転に伴って回転する従動ローラとの1対のローラからなり、同様に、第2搬送ローラ4も1対のローラからなる。なお、プリンタ200では、カセットに積層された所定の大きさにカットされた記録媒体以外に、ロール状の記録媒体に記録することも可能である。
記録ヘッド5は、C(濃シアン)M(濃マゼンダ)Y(イエロー)K(ブラック)PC(淡シアン)PM(淡マゼンダ)Gy(グレイ)R(レッド)G(グリーン)B(ブルー)の各色インクを吐出して記録を行うインクジェット方式の吐出ヘッドである。本実施形態における記録ヘッド5は、分離した複数の記録ヘッドの集合体として形成されている。集合体としての記録ヘッド5を形成する分離したそれぞれの記録ヘッドは、ノズル列を有している。記録ヘッド5には、不図示のインクカートリッジからインクが供給される。そして、記録ヘッド5は、吐出信号に応じて駆動されることによりノズル列を形成するそれぞれのノズルの吐出口から各色のインクの液体を液滴として吐出する。詳細には、インクを吐出するそれぞれのノズル内には、電気熱変換素子(発熱部、ヒータ、吐出エネルギー発生素子ともいう)が設けられている。記録ヘッド5は、吐出信号に応じた電気熱変換素子の駆動により発生する熱エネルギーを利用して膜沸騰によりインクに気泡を発生させ、この気泡の圧力によってインクを吐出する。
この記録ヘッド5はキャリッジ6に搭載されて用いられる。キャリッジ6にはベルト7およびプーリ8a、8bを介してキャリッジモータ10の駆動力が伝達され、これにより、キャリッジ6はガイドシャフト9に沿って往復運動でき、記録ヘッド5の主走査方向への走査を行うことが可能となる。
キャリッジ6の側面には多目的センサ102が搭載されている。多目的センサ102は、キャリッジ6に搭載された状態において、多目的センサ102の測定を行う領域が記録ヘッド5の記録を行う領域に対し搬送方向の下流側に位置するように配置されている。多目的センサ102は、記録媒体に吐出されたインクの濃度検知や、記録媒体の幅検知、記録ヘッドから記録媒体までの距離検知などに使用される。
以上の構成において、記録ヘッド5は、矢印B方向に往復走査しながら吐出信号に応じてインクを吐出することで、記録媒体1上にインクのドットを形成して記録を行うことができる。記録ヘッド5は、必要に応じてホームポジションに移動し、ホームポジション位置に設けられた吐出回復装置2による回復動作を行うことにより、ノズルの目詰まり等による吐出不良の状態から回復する。記録ヘッド5による記録走査(インクを吐出しながらの走査)の後、搬送ローラ対3、4が駆動されて記録媒体1は矢印A方向に所定量搬送される。この記録ヘッド5の記録走査と記録媒体の搬送動作とを交互に繰り返すことにより、記録媒体1に画像等の記録を行うことができる。
なお、本実施形態ではこのようなシリアルスキャン型のプリンタを用いたが、本発明に関わる記録ヘッドは、シリアルスキャン型のものに限られず、いわゆるフルライン型のものであってもよい。
図3(a)は、インクが吐出されるノズル面の側から見た記録ヘッド5の模式的な斜視図である。
記録ヘッド5には、異なる色調(色、濃度を含む)のインクを吐出可能な複数の吐出部(以下ノズル列ともいう)5aから5jが主走査方向Bに並置されている。各吐出部に対しては、インク導入部23から記録ヘッド5内部のインク流路を介してインクが供給される。インク導入部23にはインクタンクより供給チューブを介してインクが導入される。
ノズル列5aには濃シアン(C)インク、5bには、濃マゼンタ(M)インク、5cにはイエロー(Y)インク、5dにはブラック(K)インクが供給される。また、ノズル列5eには淡シアン(PC)インク、5fには淡マゼンダ(PM)インク、5gにはグレイ(Gy)インク、5hにはレッド(R)インク、5iにはグリーン(G)インク、5jにはブルー(B)インクが供給される。以下、ノズル列5aはCノズル列、ノズル列5bはMノズル列、ノズル列5cはYノズル列、ノズル列5dはKノズル列とも称する。また、ノズル列5eはPCノズル列、ノズル列5fはPMノズル列、ノズル列5gはGyノズル列、ノズル列5hはRノズル列、ノズル列5iはGノズル列、ノズル列5jはGノズル列とも称する。なお、インク色の種類や数はこれらの種類や数にのみに限られるものではない。
図3(b)は、1つの吐出部の模式的な斜視図である。吐出部は、インクを吐出するために利用されるエネルギーとして、通電に応じインクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギーを用いる方式のものであり、発熱部(ヒータ)52が所定のピッチで形成された発熱部列を2列、並列させてなる基板51を有している。基板51の2列の発熱部列の間には、上記インク流路に連通するインク供給口56が設けられている。発熱部52のそれぞれに対応したノズル55と、ノズル55のそれぞれに対応してインク供給口56からインクを供給するためのインク路59と、が形成された部材(オリフィスプレート)54が基板51に対して接合されて、吐出部が構成される。2列の発熱部列のうちの一方の列の発熱部52およびノズル55を他方の列の発熱部52およびノズル55に対して半ピッチずらすようにして発熱部列を配置することで、所望の記録解像度を実現している。
ここで、記録ヘッド5の吐出部5aから5jのそれぞれを同じ記録密度およびノズル数とすることもできるし、異なる記録密度およびノズル数とすることもできる。本実施形態では、吐出部5aから5jでは各色とも1cmあたり約470ノズルの密度で1280個のノズルが配列されている。なお、本例では発熱部52が基板51に対して垂直な方向にインクを吐出させる方式の吐出部を用いているが、平行な方向にインクを吐出させる形態の吐出部を用いるものでもよい。
次に、キャリッジ6に搭載された多目的センサ102について、図4(a)および図4(b)を用いて説明する。前述のとおり、多目的センサ102は、記録媒体に吐出されたインクの濃度(光学的濃度)検知や、記録媒体の幅検知、記録ヘッドから記録媒体までの距離検知などに使用されるセンサである。図4(a)は多目的センサ102の模式的な平面図を、図4(b)は多目的センサ102の模式的な断面図を、それぞれ示している。
多目的センサ102は、光学素子として1つの赤外LED、3つの可視LED、および2つのフォトトランジスタを備えている。それぞれの素子の駆動は不図示の外部回路によって行われる。これらの素子は全て直径が最大部分で約4mmの砲弾型素子(一般的なφ3.0〜3.1mmサイズの量産型タイプ)である。
光学素子について詳細に説明する。赤外LED201は発光素子である。赤外LED201は、XY平面と平行な記録媒体の表面(測定面)に対して45度の照射光の照射角を持ち、照射光の光軸(赤外LEDの照射軸)が、測定面の法線(Z軸)に平行なセンサ中心軸202と、所定の位置で交差するように配置されている。この交差する位置(交点)のZ軸上における位置を「基準位置」とし、多目的センサから基準位置までのZ軸方向における最短距離を「基準距離」とする。赤外LED201の照射光は、照射光がそこを通って多目的センサから照射される多目的センサの開口部によってその照射幅が調整され、基準位置にある測定面に直径約4〜5mmの照射面(照射領域)を形成するように最適化される。
なお、本実施形態においては、発光素子から測定面に対して照射された照射光の照射領域(範囲)の中心点と発光素子の中心とを結ぶ直線を、発光の光軸(発光素子の照射軸)と称する。この照射軸は、照射光の光束の中心でもある。赤外LEDからの照射光は、測定面で反射する。この反射光の光束の中心でもある光軸を、赤外LEDの反射軸と称する。
発光素子である3つの可視LED205、206、207のうち、可視LED205は、緑色の発光波長(約510〜530nm)を持つ単色可視LEDである。可視LED205は、その照射軸がセンサ中心軸202と一致するように配置される。
可視LED206は、青色の発光波長(約460〜480nm)を持つ単色可視LEDである。図4(a)を参照して、可視LED206の照射軸は、センサ中心軸202でもある可視LED205の照射軸に平行であるとともに、これ対し、X方向に+2mm、Y方向に−2mm移動した位置に配置されている。
可視LED207は、赤色の発光波長(約620〜640nm)を持つ単色可視LEDである。図4(a)を参照して、可視LED207の照射軸は、センサ中心軸202でもある可視LED205の照射軸に平行であるとともに、これ対し、X方向に−2mm、Y方向に+2mm移動した位置に配置されている。
2つのフォトトランジスタ203、204は、受光素子であり、可視光から赤外光までの波長の光に対し感度を持つ。フォトトランジスタ203は、その受光軸が、赤外LED201の反射軸と平行となり、かつ、可視LED206の照射軸と、基準位置にある測定面上で交差するように配置される。この構成によると、フォトトランジスタ203の受光軸は、赤外LEDの反射軸に対し、X方向に+2mm、Y方向に−2mm、Z方向に+2mm移動した位置となるように配置されていることになる。
同様に、フォトトランジスタ204は、その受光軸が赤外LED201の反射軸と平行となり、かつ、可視LED207の照射軸と、基準位置にある測定面上で交差するように配置される。この構成によると、フォトトランジスタ204の受光軸は、赤外LEDの反射軸に対し、X方向に−2mm、Y方向に+2mm、Z方向に−2mm移動した位置となるように配置されていることになる。
2つのフォトトランジスタ203、204の間には、厚さ約1mmのスペーサーが挟まれており、互いに受光した光が回り込まないような構造となっている。また、多目的センサ102のフォトトランジスタ側には入光範囲を制限するための開口部がそれぞれ設けられている。開口部の大きさは、基準位置にある測定面において直径3〜4mmの範囲の領域に対応する反射光のみを受光可能となるように最適化されている。
以上に説明した構成によると、測定面が基準位置にあるときに、測定面と、赤外LED201および可視LED205の照射軸の交点とが一致し、また、2つのフォトトランジスタ203、204の受光領域がこの交点を挟むように形成される。
図5に、本実施形態に係る多目的センサ102のそれぞれの素子の入出力信号を処理する制御回路の概略図を示す。CPU301は、発光素子である赤外LED201および可視LED205〜207のオン/オフの制御信号の出力や、受光素子であるフォトトランジスタ203、204の受光量に応じて得られる出力信号の演算などを行う。駆動回路302は、CPU301から送られるオン信号を受けてそれぞれの発光素子へ定電流を供給して発光素子を発光させたり、受光素子の受光量が所定量となるようにそれぞれの発光素子の発光量を調整したりする。I/V変換回路303は、フォトトランジスタ203、204から電流値として送られてきた出力信号を電圧値に変換する。増幅回路304は、微小信号である電圧値に変換後の出力信号を、A/D変換において最適なレベルまで増幅する働きをする。A/D変換回路305は、増幅回路304で増幅された出力信号を10bitディジタル値に変換してCPU301に入力する。メモリ(不揮発性メモリなど)306は、CPU301の演算結果から所望の測定値を導き出すための参照テーブルの記録や、出力値の一時的な記憶に用いられる。このCPU301やメモリ306として、プリンタのCPUやRAMを用いてもよい。
本発明において使用可能なセンサの形態は上述のものに限られない。多目的センサに、分光データを取得できる測色器を用いてもよい。また、プリンタ200とは別体の濃度計または測色器を用いてもよく、プリンタと合体できる濃度計または測色器を用いてもよい。
<制御系の構成例>
図6は、本発明に適用可能なプリンタの制御回路の要部の構成例を示す。
プリンタのプログラマブル・ペリフェラル・インターフェース(PPI)101は、ホスト装置100から送られてくる指令信号(コマンド)や記録データを含む記録情報信号を受信し、これをマイクロプロセッシングユニット(MPU)150に転送する。PPI101は、ホスト装置100に対しては、必要に応じてプリンタ200のステータス情報を送出する。PPI101は、また、ユーザーがプリンタに対して各種設定を行う設定入力部やユーザーに対してメッセージを表示する表示部などを有したコンソール106との間で入出力を行う。PPI101は、さらに、キャリッジユニットないし記録ヘッド5がホームポジションにあることを検出するホームポジションセンサや、キャッピングセンサなどを含むセンサ群107からの信号入力を受け付ける。
MPU150は、アドレスバス117およびデータバス118を介して、制御用ROM105に記憶された処理手順、設定に対応した制御プログラムに従って、プリンタ内の各部を制御する。RAM103は、受信した信号を格納し、あるいはMPU150のワークエリアとして使用され、また各種データを一時的に記憶する。フォント発生用ROM104は、コード情報に対応して文字や記録等のパターン情報を記憶しており、入力したコード情報に対応して各種パターン情報を出力する。プリントバッファ121は、RAM103等に展開された記録データを記憶するためのものであって、M行記録分の容量を持つ。
制御用ROM105には、上記制御プログラムの他、本発明における吐出周波数の検出や駆動エネルギーの設定に必要なデータを含む各種データを格納しておくことができる。そのようなデータとしては、例えばマルチパス記録を行う際の記録パス数や、キャリッジ速度、記録ヘッドの高さ設定、記録媒体単位面積(単位領域)あたりのインクの打ち込み量、記録方向がある。また、マルチパス記録を行う際に適用されるデータ間引き用のマスク種類、記録ヘッド5の駆動条件(例えば発熱部52に印加する駆動パルスの形状、印加時間等)、記録するインクのドットのサイズ、記録媒体搬送の条件も、格納可能なデータに含まれる。
モータドライバ114〜116は、それぞれ、キャッピングモータ113、キャリッジモータ23および給紙モータ24をMPU150の制御に応じて駆動するためのドライバである。シートセンサ109は、記録媒体の有無、すなわち記録媒体が記録ヘッド5による記録が可能な位置に供給されたか否かを検知する。ヘッドドライバ111は、記録情報信号に応じて記録ヘッド5の発熱部52を駆動するためのドライバを示している。電源部120は、上記各部へ電源を供給するものであり、駆動電源装置としてACアダプタと電池とを有している。
上記プリンタと、これに対して記録情報信号を供給するホスト装置100と、からなる記録システムにおいては、ホスト装置100よりパラレルポート、赤外線ポート、あるいはネットワーク等を介してプリンタに記録データを送信できる(図1参照)。その際、送信される記録データの先頭部分には、所要のコマンドが付加される。そのようなコマンドとしては、例えば記録の行われる記録媒体の種類、媒体サイズ、記録品位、給紙経路、およびオブジェクトの自動判別の有無などがある。より詳細には、記録の行われる記録媒体の種類としては、普通紙、OHPシート、光沢紙等の種類や、さらには転写フィルム、厚紙、バナー紙等の特殊な記録媒体の種別といったコマンドがある。また、媒体サイズとしては、A0判、A1判、A2判、B0判、B1判、B2判などのコマンドがある。さらに、記録品位としては、速い、標準、きれい、特定色の強調、モノクローム/カラーの種別などのコマンドがある。また、給紙経路は、プリンタが備える記録媒体の送給手段の形態や種類に応じて定められるものであり、そのコマンドとしては、例えばロール紙、手差しなどがある。これらのコマンドに従って、プリンタ側では前述したROM105から記録に必要なデータを読み込み、それらのデータに基づいて記録を行う。
<インク吐出エネルギー量>
本発明においては、以下で説明するr値をベースとして、下式(1)でr値の平方根として定義されるK値という表現を用いて、記録ヘッドからインクを吐出させるための駆動エネルギー(インク吐出エネルギー)量を表すものとする。
K=√(r) (1)
ここで、K値とは、記録ヘッドがインクを吐出することができる略下限の大きさの駆動電圧である臨界駆動電圧に対する、実際に投入する駆動電圧の比を表わす因子である。
記録ヘッドに印加するパルスの幅(複数のパルスを分割して与える時はその合計幅)をPとし、印加する電圧をVとし、ヒータの抵抗をRとする。この時、投入エネルギーEは、下式(2)で表わすことができる。
E=P×V2/R (2)
記録ヘッドがインクを吐出することができる略下限の大きさの投入エネルギーをEthとし、実際に駆動を行う時の投入エネルギーをEopとすれば、K値を求めるためのr値は、下式(3)で与えられる。
r=Eop/Eth (3)
記録ヘッドの駆動条件(パルス幅、電圧、等)から、r値は、実用上、以下の2つの方法のいずれかにより求められる。
(方法1)
方法1は、パルス幅を固定してr値を求める方法である。与えられたパルス幅を用い、記録ヘッドがインクを吐出する適当な電圧を見つけて、その電圧で記録ヘッドを駆動する。次いで、印加する電圧を徐々に下げていき、インクの吐出が止まる電圧を見つける。インクの吐出が止まる直前の、インクが吐出される電圧を、インクを吐出することができる略下限の大きさの電圧Vthとする。実際に駆動で使用されている電圧をVopとすれば、r値は下式(4)で求められる。
r=(Vop/Vth)2 (4)
(方法2)
方法2は、電圧を固定してr値を求める方法である。与えられた電圧を用い、記録ヘッドがインクを吐出する適当なパルス幅を見つけて、そのパルス幅で記録ヘッドを駆動する。次いで、印加するパルス幅を徐々に短くしていき、インクの吐出が止まるパルス幅を見つける。インクの吐出が止まる直前の、インクが吐出されるパルス幅を、インクを吐出することができる略下限の大きさのパルス幅Pthとする。実際に駆動で使用されているパルス幅をPopとすれば、r値は下式(5)で求められる。
r=Pop/Pth (5)
式(2)と式(3)とから、同一のr値においては、Vの2乗とPは反比例するように見える。しかしながら、実際には、パルス波形が矩形にならない等の電気的問題、パルス波形が異なるとヒータ周辺の熱拡散が異なる等の熱的問題、電圧が異なるとヒータからインクへの熱流束が異なり発泡状態が変化する等のインクジェット特有の問題がある。したがって、Vの2乗とPとは単純な関係には無い。そのため、上記方法1および方法2はそれぞれ独立して扱われなければならず、一方の値から計算で他方の値に変換することは誤差があることを注意しなければならず、実測による補正を行う事が望ましい。
<インク吐出エネルギー設定方法(Pth制御方法)>
図7は、本実施形態のプリンタの概略的な電気的構成を示すブロック図である。プリンタの各駆動部(ドライバ)は、制御部510(図6のMPU150に相当する)からの駆動指令に基づき駆動信号を出力して、各部を駆動させる仕組みになっている。
ヘッド駆動部508(図6のヘッドドライバ111に相当する)による記録ヘッド5の駆動について具体的に説明する。前述のように、記録ヘッド5の各ノズルには、吐出エネルギー発生素子であるヒータ(発熱部)が設けられている。このヒータに電気信号を送ることにより、ヒータが発熱し、インク中に膜沸騰による気泡を発生させる。発生した気泡が生み出す圧力によって、記録ヘッドはインクを所定量だけ吐出する。このような記録ヘッド5を駆動制御するために、制御部510は画像データに基づいた制御指令をヘッド駆動部508へ送る。制御指令を受けたヘッド駆動部508は、記録ヘッド5の各ノズルのヒータに電気信号を送り、記録ヘッド5からのインクの吐出を駆動制御する。
本実施形態では、記録ヘッド5の各ノズルからインクが吐出されているか否かを、次のようにして検出する。図7において、照明502は、記録ヘッド5のノズル面と記録媒体の表面(不図示)との間の空間を横断する方向(図中、水平方向)に進む光を射出する。照明502の点灯/消灯の制御は、制御部510からの駆動指令を受けた照明駆動部507からの信号に基づいて行われる。この照明502から射出された光束は集光レンズ503を介して1点に集められ、スリット504を通ることで、記録ヘッド5のノズルから吐出されたインク滴の進行方向と直交する平面状の光束となる。この光束は、集光レンズ503と記録ヘッドを介して対面する位置に設けられた撮像レンズ505を通して、光電センサ506まで到達している。スリット504は、記録ヘッド5のノズル列の列長と同じかそれ以上の長さに亘ってノズル列と平行に設けられた細長い形状である。このスリット504を設けることによって照明502の光束を記録ヘッド5の複数のノズル列が並置される方向(主走査方向)に亘る平面状の光束に制限できる。このような構成により、各ノズルがインク滴を吐出した場合、吐出されたインク滴は光束を確実に遮る。吐出されたインク滴が光束を遮ると、光電センサ506がそれを例えばインク滴が光束を遮断した時とそうでない時との信号比等により検知する。このようにして、ノズルからのインク吐出の有無が測定される。このインク吐出の有無の測定結果は、光電センサ506から吐出有無測定部509へ送られる。
照明502、集光レンズ503、スリット504、撮像レンズ505、光電センサ506等の部材は、記録領域外に設けられていてもよい。例えば、これらの部材が予備吐出領域に設けられていれば、吐出状態を検出するために吐出されるインク滴を予備吐出領域で受けることができるので、記録媒体を汚すことなく、検出処理を実施することができる。
本実施形態では、さらに、ノズルからインクを吐出することができる略下限の大きさの駆動パルス幅である吐出臨界駆動パルス幅を測定するために、ヒータへ送る電気信号のパルス幅を変えて順に記録ヘッドを駆動させる駆動パルス幅設定部511が設けられている。
図8は、インクを吐出させるために記録ヘッドに印加する吐出駆動パルス幅と光電センサの出力との関係を示すグラフ図である。
記録ヘッドを全ノズルがインクを吐出している状態にし、吐出駆動パルス幅を大きい値から所定の値ずつ小さくしていくと、インクを吐出するノズルの数があるパルス幅から急激に減少し、ついには全ノズルが不吐出となる。インクの吐出量(吐出されるインク滴の数)の変化に応じてインク吐出の有無を検出する光電センサの出力も、ある地点を境に急激に変化している。全てのノズルが不吐出となった地点で用いた吐出駆動パルス幅より上記所定の値だけ大きい吐出駆動パルス幅が、ノズルがインクを吐出することができる略下限の大きさのパルス幅である吐出臨界駆動パルス幅Pthである。実際に記録ヘッドを駆動させる際に印加する駆動パルス幅Popには、吐出の安定性等を考慮して、吐出臨界駆動パルス幅Pthを1.4倍した幅を設定する。なお、本実施形態では倍率を1.4倍としたが、本発明においては、倍率は吐出の確実性等が保証されるものであればよく、これに限定されるものではない。
図9は、記録ヘッドの駆動パルス幅を決定するための処理ルーチンを示すフローチャートである。図7に示す駆動パルス幅設定部511は、まず、記録ヘッド5中の全ノズルが駆動する上で十分余裕のある駆動パルス幅を、初期駆動パルス幅として設定する(ステップS301)。続いて、ヘッド駆動部508は、ステップS301で設定された初期駆動パルス幅で全ノズルを駆動して、インクを吐出させる(ステップS302)。同時に、照明駆動部507は照明を点灯し、光電センサ506はインクの吐出状態を測定する(ステップS303)。このセンサの測定をもとに、吐出有無測定部509は、インクを吐出しているノズルの数を推定する(ステップS304)。ここでは、インクを吐出しているノズルが1つでもある場合には、吐出有りと判定し、インクを吐出しているノズルが1つもない場合には、吐出無しと判定する。ステップS304で吐出有りと判定された場合、駆動パルス幅設定部511は、駆動パルス幅を所定のパルス幅の値(以下、これを1ランクとする)だけ下げる(ステップS305)。次いで、ステップS302に戻り、再び全ノズルを駆動させる。このように、駆動パルス幅を下げては、全ノズルを駆動させ、インクの吐出状態、すなわちノズルの出力状態を測定するという処理を繰り返す。そして、ステップS304で、インクを吐出しているノズルが1つもないと推定された場合、全ノズルの駆動を終了する(ステップS306)。
吐出しているノズルが1ノズルも検出されなくなった地点の駆動パルス幅の値に対して、上記1ランク分の所定のパルス幅の値を加えた駆動パルス幅を、吐出臨界駆動パルス幅Pthとして判定する。上記1ランクとして表される所定のパルス幅の値を小さく設定することにより、より厳密な吐出臨界駆動パルス幅Pthを得ることができる。駆動パルス幅設定部511は、この吐出臨界駆動パルス幅Pthを1.4倍したパルス幅を記録ヘッドの駆動パルス幅Popとして決定する(ステップS307)。実際の記録動作の際は、この駆動パルス幅Popをヒータに印加して、記録ヘッドを駆動させる。
図10に、記録ヘッドの消耗に応じたインク吐出エネルギーの設定方法について示す。
まず、記録が終了したら(ステップS801)、記録ヘッドが吐出したインクのドット数(インク滴の数)が所定の閾値を超えたか否かを判定する(ステップS802)。ドット数の閾値については、図13に示すとおり、記録ヘッド毎に、記録ヘッドが本来吐出可能な総ドット数に応じたドット数の閾値として、プリンタ200のRAM103にあらかじめ記憶されている。
記録ヘッドが吐出したインクのドット数が閾値を超えたら(ステップS802)、閾値を超えた記録ヘッドを吐出臨界駆動パルス幅Pthの制御を実行する記録ヘッドとして決定する(ステップS803)。
続いて、ステップS803でPthの制御を実行する記録ヘッドとして決定された記録ヘッドの吐出特性を取得し(ステップS804)、取得されたインク吐出特性に応じてインク吐出エネルギーを設定する(ステップS805)。
その後、計測されたドット数をリセットしてゼロにする(ステップS806)。
ドット数の計測は、各色のインクを吐出する記録ヘッド毎に、インクを吐出する度に、実行する。
<画像処理方法>
次に、プリンタ200で用いる記録データを、ホスト装置100とプリンタ200とで生成するための画像処理方法について説明する。
図11は、本実施形態の画像処理の構成を示すブロック図である。本実施形態の画像処理では、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)各色8ビット(それぞれ256階調)の画像データ(輝度データ)が入力される。そして、最終的にCノズル列、Mノズル列、Yズル列、Kノズル列、PCノズル列、PMノズル列、Gyノズル列、Rノズル列、Gノズル列、Bノズル列が吐出する各ノズル列1ビットのビットイメージデータ(記録データ)として出力する処理を行う。なお、本発明において適用可能な色の種類や、色の階調はこの値に限るものではない。
まず、色空間変換前処理(前段色処理とも称する)について説明する。ホスト装置100において、多次元のルックアップテーブル(LUT)401を用いてR、G、B多値の輝度信号で表現される画像データが、R、G、B多値のデータに変換される。この色空間変換前処理は、記録対象におけるR、G、Bの画像データが表わす入力画像の色空間と、プリンタ200で再現可能な色空間との間の差を補正するために行なわれる。
次に、色変換処理(後段処理とも称する)について説明する。前段色処理を施されたR、G、B各色のデータは、プリンタ200に送信される。プリンタ200は、多次元LUT402を用いて、ホスト装置100より受信した前段色処理を施されたR、G、B各色のデータを、C、M、Y、K多値のデータに変換する。この色変換処理は、輝度信号で表現される入力系のRGB系画像データを、濃度信号で表現するための出力系のCMYK系の画像データに色変換するために行なわれる。入力データはディスプレイなど発光体の加法混色の3原色(RGB)で作成されている場合が多く、一方、プリンタなどでは光の反射で色を表現する減法混色の3原色(CMY)が用いられているため、このような色変換処理が行なわれる。
次に、出力γ処理について説明する。後段色処理が施されたC、M、Y、K、PC、PM、Gy、R、G、B多値のデータは、それぞれの色の1次元LUT403により出力γ補正が行なわれる。通常、記録媒体の単位面積当たりに記録されるドットの数と、記録された画像を測定して得られる反射濃度などの記録特性は、線形関係にならない。そのため、例えばC、M、Y、K、PC、PM、Gy、R、G、B各10ビットの入力階調レベルとそれによって記録される画像の濃度レベルが線形関係となるように、各色多値の入力階調レベルを補正する出力γ補正処理が行なわれる。
次に、色ずれ補正処理について説明する。一般に、出力γ処理に用いられる出力γ補正テーブル(1次元LUT403)は、標準的な記録特性を示す記録ヘッド用に作成されたものが用いられることが多い。しかし、前述したように、記録ヘッドにはインク吐出特性に関して個体差がある。そのため、標準的なインク吐出特性を示す記録ヘッドを用いたプリンタによる記録特性を補正する出力γ補正テーブルだけでは、全てのプリンタに対して適切な出力結果を得ることができない。したがって、本実施形態では、出力γ補正が施されたC、M、Y、K、PC、PM、Gy、R、G、B多値データについて、それぞれの色の色ずれ補正用1次元LUT404によって色ずれ補正処理を行う。色ずれ補正処理は、後述する色ずれ補正値を生成する工程において取得されるノズル列毎の濃度値情報より設定される。
色ずれ補正処理したC、M、Y、K、PC、PM、Gy、R、G、Bの多値データをディザや誤差拡散法(ED)などによるハーフトン処理およびIndex展開によって量子化処理405しC、M、Y、K、PC、PM、Gy、R、G、Bの2値データに変換する。
その後、マスクパターンなどによってパス分配処理406を行い、各インク色のデータを各インク色のノズル列で記録するデータに分配する。
<記録色特性取得方法>
次に、図12に、プリンタ200で記録データを記録する際の記録色特性(色ずれ補正値)を取得する方法を示す。
ホスト装置100またはプリンタ200のコンソールに設けられている設定入力部としての操作パネルより、パッチを記録して濃度を測定するキャリブレーション動作の実行の指示を入力する。指示の受付がなされると、まず、パッチの記録のために、記録媒体が供給される(ステップS901)。そして、パッチ記録手段としての記録ヘッド5が、パッチを記録する(ステップS902)。パッチは、インク色毎に、階調が異なる複数のパッチで形成される。このキャリブレーションの実行の指示として、ユーザーからの実行指示が入力されてもよく、また、所定の条件を満たすことに応じて、CPU、MPUによりPPI101に実行指示が入力されてもよい。ここで、所定の条件とは、記録媒体が変更された場合や、プリンタが設置されている環境の温度が変化した場合、あるいは前回のキャリブレーションの実行から所定の時間以上が経過した場合という条件である。
次に、ステップS902において記録したパッチを乾燥させるために、所定時間待機するためのタイマー計測を開始する(ステップS903)。続いて、パッチが記録されていない白レベル(すなわち記録媒体の地色)についての読み取りを行う(ステップS904)。読み取りにおいては、多目的センサ102を用いて反射光度測定を行う。白レベルの測定結果は、この後に記録するパッチの濃度値算出を行う際の、白の基準として利用される。このため、白レベルの値はLED毎にそれぞれ保持される。ここで、パッチが記録されていない記録媒体の空白部分の濃度には、記録媒体の地色が測定され、白い記録媒体であれば地色は白色である。
本実施形態においては、白い地色の記録媒体を用いる例について説明する。反射光度測定は、多目的センサ102に搭載されている可視LED205から207のうち、濃度測定するインク色に適した可視LEDを点灯し、パッチの濃度を測定する測定手段としてのフォトトランジスタ203、204により反射光を読み取ることにより行う。
乾燥タイマーの計測時間が所定時間を経過したことが確認された後(ステップS905)、各パッチの読み取りを開始する(ステップS906)。パッチの読み取りは、多目的センサ102を用いて反射濃度測定を行う。緑色LED205は、例えば、Mインク、PMインク、Bインクにより記録されたパッチ、およびパッチが記録されていない空白部分(白色)を測定する時に点灯する。また、青色LED206は、例えば、Yインク、Kインク、Gyインクにより記録されたパッチ、およびパッチが記録されていない空白部分(白色)を測定する時に点灯する。さらに、赤色LED207は、例えば、Cインク、PCインク、Gインクにより記録されたパッチ、およびパッチが記録されていない空白部分(白色)を測定する時に点灯する。
ステップS906でのパッチ読み取りが終了すると、それぞれのパッチと空白部分(白色)との双方からの出力値に基づいてパッチの濃度値を算出し、それぞれのパッチの濃度値は、プリンタ本体内のメモリまたはRAMに保存される(ステップS907)。その後、記録媒体の排出処理を行い(ステップS908)、処理を終了する。
上述した濃度測定値に基づき、色ずれ補正処理の内容が更新される。本実施形態では、色ずれ補正処理に用いられるテーブルである1次元LUT404に対して補正処理が行われる。ここでは、濃度測定により得られた各パッチの濃度測定値と、ターゲット値と称するあらかじめ定められている所定の目標濃度値とを比較し、記録したときのパッチの濃度がターゲット値に近づくように濃度補正値を較正する。ターゲット値は、あらかじめ精度の良好なプリンタおよび記録ヘッドを用いてパッチを記録し、濃度測定した際に得られた値を採用することもできる。このように、ターゲット値は極めて理想値に近い値である。ここで、例えば、ホスト装置100のCPU10あるいはプリンタ200のCPUといったテーブル設定手段が、補正LUTを作成することになる(テーブル設定工程)。補正LUTは記録媒体の種類や解像度ごとに作成し、作成された補正LUTはプリンタ本体のメモリに保存される。また、使用環境毎に別々の補正LUTを作成してもよい。このようにして、パッチ記録手段によって記録されたパッチに基づいて、テーブルが設定される。
また、パッチ記録手段によって記録されたパッチに基づいて、あらかじめ作成されているテーブルが選択されても良い。このようにキャリブレーションが行われる際には、記録ヘッドの各インク色の吐出特性のバランスが、適正な吐出特性を示す記録ヘッドのバランスと比較して好ましくない場合には、適正な吐出特性に近づくように1次元LUTテーブルが選択される。例えば、C(濃シアン)の色材を吐出する記録ヘッドの吐出特性の出力値が大きくなっていると仮定する。このとき、それぞれ補正値が異なる複数の色ずれ補正用1次元LUT404のうち、C成分の出力値が入力値に対して低めの値となるような1次元LUTテーブルを選択、設定する。このようにキャリブレーションを行うことにより、Cの色材が多めに付与される記録ヘッドを用いても、標準的な記録特性を示す記録ヘッドと同じ色味が再現されるようにCの色材を吐出するための出力値が小さめになる補正がなされる。これにより、記録ヘッドの各色の吐出特性のバランスが適正なバランスに保たれる。
なお、本実施形態においてLUT402、403および404はプリンタ200に保持されており、あらかじめROMに格納しておいても、RAMに格納しておいてもよい。また、ROMに格納しておく場合には、ひとつの目的のために複数のLUTをあらかじめ用意しておき、そのうちから適当なLUTを選択して利用できるように構成されていることが望ましい。
図14に、本実施形態におけるカラーキャリブレーション(色ずれ補正)実行時の処理フローを示す。
まず、インク吐出特性を取得する(ステップS1001)。続いて、ステップS1001で取得されたインク吐出特性に応じてPth制御によりインク吐出エネルギーを設定する(ステップS1002)。次いで、計測されたドット数をリセットしてゼロにする(S1003)。
その後、ステップS1002で設定されたインク吐出エネルギーで吐出された場合の記録色特性を取得する(ステップS1004)。そして、ステップS1004で取得された記録特性に応じて、色ずれ補正用記録データを変更する(ステップS1005)。
以上のように、本実施形態では、カラーキャリブレーション実行時の記録色特性を取得する前に必ずインク吐出エネルギーを設定する(すなわち、インク吐出条件設定を行う)。このような色ずれ補正制御により、本実施形態によれば、カラーキャリブレーション後すぐに吐出エネルギーが変更されることがなくなり、吐出エネルギーの変更による色変動を防止でき、カラーキャリブレーション精度を維持できる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、カラーキャリブレーション実行時の記録色特性を取得する前に必ずインク吐出エネルギーを設定している。しかしながら、インク吐出エネルギーの設定にはインク吐出特性取得のための時間が掛かりインクを消耗する。したがって、これらを低減するために、インク吐出エネルギーを必要なタイミングに応じて設定してもよい。具体的にはインク吐出エネルギー発生部に電気的エネルギーの投入が行なわれた回数に関する情報としてドット数を利用して必要なタイミングを決定する方法である。
図15に、キャリブレーション用のドット数の閾値を示す。キャリブレーション用のドット数の閾値は、図15に示すとおり、記録ヘッド毎に総ドット数に応じたドット数として、プリンタ200のRAM103にあらかじめ記憶されている。
図16に、本実施形態におけるカラーキャリブレーション実行時の処理フローを示す。
まず、ドット数が図15に示すキャリブレーション用の閾値を超えたか否か判定する(すなわち、インク吐出エネルギー変更のタイミング判定を行う)(ステップS1101)。ドット数が閾値を超えたら、閾値を超えた記録ヘッドを吐出エネルギー変更(Pth制御)を実行する記録ヘッドとして決定する(ステップS1102)。
続いて、ステップS1102で決定された記録ヘッドのインク吐出特性を取得する(ステップS1103)。取得されたインク吐出特性に応じてPth制御によりインク吐出エネルギーを設定する(ステップS1104)。次いで、計測されたドット数をリセットしてゼロにする(ステップS1105)。
その後、ステップS1104で設定された、または設定されなかった場合は既に設定されていたインク吐出エネルギーで吐出された場合の記録色特性を取得する(ステップS1106)。そしてステップS1106で取得された記録特性に応じて、色ずれ補正用記録データを変更する(ステップS1107)。
キャリブレーション用のドット数の閾値は、Pth制御による色変動が発生しない程度のインク吐出ドット数とし、色変動の傾向に応じて記録ヘッド毎に閾値を変えても構わない。
以上のように、本実施形態では、カラーキャリブレーション実行時の記録色特性を取得する前に必要なタイミングに応じてインク吐出エネルギーを設定する。これにより、本実施形態によれば、カラーキャリブレーション後すぐに吐出エネルギーが変更されることがなくなり、吐出エネルギーの変更による色変動を防止でき、カラーキャリブレーション精度を維持できる。
(第3の実施形態)
第2の実施形態では、カラーキャリブレーション実行時にドット数が閾値を超えた記録ヘッドのみについてPth制御を行ったが、閾値を超えない記録ヘッドについても同時にPth制御を行ってもよい。それにより、カラーキャリブレーション後に吐出エネルギーが変更される期間を延ばすことが可能となるからである。
全ての記録ヘッドのPth制御を同時に行ってもよいが、Pth制御を行うためには時間を要するため、同時実行用のキャリブレーション用ドット数閾値を用いて判断してもよい。
同時実行用のキャリブレーション用ドット数閾値については、図17に示すとおり、記録ヘッド毎に総ドット数に応じたドット数としてプリンタ200のRAM103にあらかじめ記憶されている。同時実行用のキャリブレーション用ドット数閾値は、図15に示すキャリブレーション用ドットカウンタ閾値以下の値とする。
図18に、本実施形態におけるカラーキャリブレーション実行時の処理フローを示す。
まず、ドット数が図15に示すキャリブレーション用の閾値を超えたか否か判定する(すなわち、インク吐出エネルギー変更の第1のタイミング判定を行う)(ステップS1201)。ドット数が閾値を超えたら、閾値を超えた記録ヘッドをPth制御を実行する記録ヘッドとして決定する(ステップS1202)。
続いて、ドット数が図17に示す同時実行用のキャリブレーション用閾値を超えたか否か判定する(すなわち、インク吐出エネルギー変更の第2のタイミング判定を行う)(ステップS1203)。ドット数が閾値を超えたら、閾値を超えた記録ヘッドをPth制御を同時に実行する記録ヘッドとして決定する(ステップS1204)。
続いて、ステップS1202およびステップS1204で決定された記録ヘッドのインク吐出特性を取得する(ステップS1205)。取得されたインク吐出特性に応じてPth制御によりインク吐出エネルギーを設定する(ステップS1206)。次いで、計測されたドット数をリセットしてゼロにする(ステップS1207)。
その後、ステップS1206で設定された、または設定されなかった場合は既に設定されていたインク吐出エネルギーで吐出された場合の記録色特性を取得する(ステップS1208)。そしてステップS1208で取得された記録特性に応じて色ずれ補正用記録データを変更する(ステップS1209)。
以上のように、本実施形態では、カラーキャリブレーション実行時の記録色特性を取得する前により多くの記録ヘッドのインク吐出エネルギーを設定する。これにより、本実施形態によれば、カラーキャリブレーション後すぐに吐出エネルギーが変更されることがなくなり、吐出エネルギーの変更による色変動を防止でき、カラーキャリブレーション精度を維持できる。
(第4の実施形態)
第2および第3の実施形態では、インク吐出エネルギー発生部に電気的エネルギーの投入が行なわれた回数に関する情報としてドット数をカウントする方法を例示した(図16のステップS1101、図18のステップS1201、ステップS1203)。これに対して、第4の実施形態では、記録ヘッドについてドット数をカウントする代わりに前回の吐出エネルギーの変更からの経過時間をタイマーにより測定し、測定した経過時間をプリンタ200のRAM103にあらかじめ記憶されている閾値の時間と比較する。経過時間が閾値を超えたら、その記録ヘッドを、吐出エネルギー変更(Pth制御)を実行する記録ヘッドとして決定するようにして記録制御を行ってもよい(図16のステップS1102、図18のステップS1201、ステップS1204参照)。

Claims (19)

  1. 電気的エネルギーを利用してエネルギー発生素子が発生する液体を吐出するためのエネルギーを利用して前記エネルギー発生素子と対応する吐出口から液滴を吐出する吐出ヘッドの複数の前記吐出口から記録媒体の単位領域に吐出される液滴の数の調整の実行指示を受け付ける受付手段と;
    前記複数の吐出口それぞれから前記液滴を吐出するために前記複数の吐出口と対応する前記エネルギー発生素子に付与する前記電気的エネルギーの量の決定をさせる制御手段と;
    を備え、
    前記制御手段は前記受付手段が前記指示を受け付けたことに応じて前記エネルギーの量の決定をさせるか否かを決定することを特徴とする記録制御装置。
  2. 前記調整は、前記吐出ヘッドの前記複数の吐出口から液滴を吐出することによって前記記録媒体にパッチを記録し、測定手段により測定された前記パッチの光学的濃度に基づいて行われることを特徴とする請求項1に記載の記録制御装置。
  3. 前記電気的エネルギーの量の決定は、前記エネルギー発生素子に付与する電気信号のパルスの幅を決定することにより行われることを特徴とする請求項1または2に記載の記録制御装置。
  4. 前記電気的エネルギーの量の決定は、前記エネルギー発生素子に付与する電圧を決定することにより行われることを特徴とする請求項1または2に記載の記録制御装置。
  5. 所定の量の電気的エネルギーを前記エネルギー発生素子に付与した場合に前記吐出口から液滴が吐出されたことを検知手段が検知したことに基づいて前記エネルギーの量の決定が行なわれることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の記録制御装置。
  6. 前記エネルギー発生素子に前記電気的エネルギーが付与された回数に関する情報を取得する取得手段を有し、前記制御手段は前記受付手段が前記指示を受け付けたことに応じて、前記取得手段によって取得された回数に関する情報に基づいて前記エネルギーの量の決定をさせるか否かを決定することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の記録制御装置。
  7. 前回の前記電気的エネルギーの量の決定が行なわれてから経過した時間に関する情報を取得する取得手段を有し、前記制御手段は前記受付手段が前記指示を受け付けたことに応じて、前記時間に関する情報に基づいて前記エネルギーの量の決定をさせるか否かを決定することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の記録制御装置。
  8. 前記制御手段は、前記取得手段によって取得された前記エネルギー発生素子に前記電気的エネルギーが付与された回数に関する情報が、前記エネルギー発生素子に前記電気的エネルギーが所定の回数より大きい回数で付与されたことを示す場合に、前記エネルギーの量の決定をさせることを決定することを特徴とする請求項6に記載の記録制御装置。
  9. 前記制御手段は、前記取得手段によって取得された前回の前記電気的エネルギーの量の決定が行なわれてから経過した時間に関する情報が、前回の前記電気的エネルギーの量の決定が行なわれてから所定の時間より大きい時間が経過したことを示す場合に、前記エネルギーの量の決定をさせることを決定することを特徴とする請求項7に記載の記録制御装置。
  10. 電気的エネルギーを利用してエネルギー発生素子が発生する液体を吐出するためのエネルギーを利用して前記エネルギー発生素子と対応する吐出口から液滴を吐出する吐出ヘッドの複数の前記吐出口から記録媒体の単位領域に吐出される液滴の数の調整の実行指示を受け付ける受付工程と;
    前記複数の吐出口それぞれから前記液滴を吐出するために前記複数の吐出口と対応する前記エネルギー発生素子に付与する前記電気的エネルギーの量の決定をさせる工程と;
    を含み、
    前記受付工程で前記指示を受け付けたことに応じて前記エネルギーの量の決定をさせるか否かを決定することを特徴とする記録制御方法。
  11. 前記調整は、前記吐出ヘッドの前記複数の吐出口から液滴を吐出することによって前記記録媒体にパッチを記録し、測定手段により測定された前記パッチの光学的濃度に基づいて行われることを特徴とする請求項10に記載の記録制御方法。
  12. 前記電気的エネルギーの量の決定は、前記エネルギー発生素子に付与する電気信号のパルスの幅を決定することにより行われることを特徴とする請求項10または11に記載の記録制御方法。
  13. 前記電気的エネルギーの量の決定は、前記エネルギー発生素子に付与する電圧を決定することにより行われることを特徴とする請求項10または11に記載の記録制御方法。
  14. 所定の量の電気的エネルギーを前記エネルギー発生素子に付与した場合に前記吐出口から液滴が吐出されたことを検知したことに基づいて前記エネルギーの量の決定が行なわれることを特徴とする請求項10から13のいずれか一項に記載の記録制御方法。
  15. 前記エネルギー発生素子に前記電気的エネルギーが付与された回数に関する情報を取得し、前記指示を受け付けたことに応じて、取得された回数に関する情報に基づいて前記エネルギーの量の決定をさせるか否かを決定することを特徴とする請求項10から14のいずれか一項に記載の記録制御方法。
  16. 前回の前記電気的エネルギーの量の決定が行なわれてから経過した時間に関する情報を取得し、前記指示を受け付けたことに応じて、前記時間に関する情報に基づいて前記エネルギーの量の決定をさせるか否かを決定することを特徴とする請求項10から14のいずれか一項に記載の記録制御方法。
  17. 取得した前記エネルギー発生素子に前記電気的エネルギーが付与された回数に関する情報が、前記エネルギー発生素子に前記電気的エネルギーが所定の回数より大きい回数で付与されたことを示す場合に、前記エネルギーの量の決定をさせることを決定することを特徴とする請求項15に記載の記録制御方法。
  18. 取得した前回の前記電気的エネルギーの量の決定が行なわれてから経過した時間に関する情報が、前回の前記電気的エネルギーの量の決定が行なわれてから所定の時間より大きい時間が経過したことを示す場合に、前記エネルギーの量の決定をさせることを決定することを特徴とする請求項16に記載の記録制御方法。
  19. 請求項10から18のいずれか一項に記載される記録制御方法を実行するためのプログラムを格納する記憶媒体。
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