JP6135045B2 - 印刷装置、補正値取得方法、及び、印刷装置の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかとなる。
このような印刷装置によれば、媒体の種類毎にテストパターンを印刷しなくても、各媒体のテーブルに対応させて入力階調値を補正することができ、補正処理を簡略化することができる。
このような印刷装置によれば、媒体の種類毎にテストパターンを印刷しなくても、各媒体のテーブルに対応させて入力階調値を補正することができる。
このような印刷装置によれば、入力階調値に対するドットサイズ毎の補正階調値から、各媒体のテーブルに対応させて入力階調値を補正することができる。
このような印刷装置によれば、入力階調値に対するドットサイズ毎の補正階調値から、各媒体のテーブルに対応させて入力階調値を補正することができる。
このような印刷装置によれば、インクの滲みや媒体の波打ちを抑制することができ、テストパターンを適性に読み取ることができる。
このような印刷装置によれば、媒体やインクの無駄な消費を抑えることができる。
このような補正値取得方法によれば、媒体の種類毎にテストパターンを印刷しなくても、各媒体のテーブルに対応させて入力階調値の補正値を取得することができ、処理を簡略化することができる。
このような印刷装置の製造方法によれば、媒体の種類毎にテストパターンを印刷しなくても、各媒体のテーブルに対応させて入力階調値の補正値を取得することができ、製造方法を簡略化することができる。また、媒体やインクの無駄な消費を抑えることができる。
インクジェットプリンター(以下、プリンターと呼ぶ)とコンピューターが接続された印刷システムを例に挙げて、実施形態を説明する。
図1は、印刷システムの全体構成を示すブロック図である。図2Aは、プリンター1の概略斜視図であり、図2Bは、光学センサー51を説明する図である。プリンター1は、コントローラー10と、搬送ユニット20と、キャリッジユニット30と、ヘッドユニット40と、検出器群50と、を有する。プリンター1はコンピューター60と通信可能に接続されており、コンピューター60内にインストールされているプリンタードライバーによって、プリンター1に画像を印刷させるための印刷データが作成され、プリンター1に送信される。なお、プリンタードライバーは、CD−ROM等に記憶されていたり、インターネットを介してダウンロード可能であったりする。
キャリッジユニット30は、キャリッジ31に搭載されたヘッド41を、用紙Sの搬送方向と交差する方向である移動方向に移動するためのものである。なお、交差する方向とは一般的には直交する方向である。
図3Aは、印刷データの作成処理を示すフローであり、図3Bは、入力階調値に補正値を対応付けた補正値テーブルを説明する図である。以下、プリンター1に接続されたコンピューター60内のプリンタードライバーに従って、コンピューター60(ハードウェア資源)が印刷データを作成する処理について説明する。
図5A及び図5Bは、比較例の濃度キャリブレーション処理を説明する図である。プリンター1は複数種類の用紙Sに画像を印刷する。また、用紙Sの特性(例えばインク吸収性や発色性)に応じて、ハーフトーン処理で使用するドット生成率テーブルを異ならせている。例えば、図5Aの第1用紙S1用のドット生成率テーブルでは、大ドットのドット生成率LDが比較的に大きいのに対して、図5Bの第2用紙S2用のドット生成率テーブルでは、小ドット及び中ドットのドット生成率SD,MDが比較的に大きい。
図6は、実施例1における濃度キャリブレーション処理(補正値取得方法)のフローを示す図である。図7Aから図7Cは、テストパターンを説明する図である。濃度キャリブレーション処理では、処理対象となるプリンター1に接続されたコンピューターにインストールされた補正値取得プログラムが、プリンター1及びコンピューター(ハードウェア資源)に、以下で説明する各処理を実施させることによって、補正値テーブル(図3B)が作成される。なお、補正値取得プログラムは、コンピューターが読取可能な記録媒体(例:CD−ROMなど)に記録されていたり、インターネットを介してダウンロード可能であったりする。以下、図6のフローに従って、濃度キャリブレーション処理について説明する。
図10は、実施例2における濃度キャリブレーション処理を説明する図である。実施例2でも、実施例1と同様に、各用紙Sに共通したテストパターンをドットサイズ毎に印刷し、そのテストパターンの読取結果に基づいて、ドットサイズ毎に、入力階調値と補正階調値を対応付けた「補正階調値テーブル(図10の左図)」を取得する。その後、実施例2では、コンピューター側のコントローラーが、補正階調値テーブルと各用紙Sのドット生成率テーブルに基づいて、ある入力階調値jにおける各ドットサイズの補正階調値を、その入力階調値jにおける総ドット生成数(総ドット生成率)と各サイズのドット生成数(ドット生成率)との比で加重平均した値を求め、その加重平均した値を入力階調値jの補正値とする。
図11A及び図11Bは、実施例3における濃度キャリブレーション処理を説明する図である。同じ用紙S1に画像を印刷する印刷データを作成するときであっても、プリンター1で設定されている印刷モードに応じて、異なるドット生成率テーブルを使用する場合がある。例えば、写真等の画像を印刷する写真モード(第1のモードに相当)が設定されている場合、3種類のサイズのドットが生成され、高い入力階調値では小ドットが生成されないドット生成率テーブル(第1のテーブルに相当)が使用されるとする。一方、設計図を印刷する設計図モード(第2のモードに相当)が設定されている場合、大ドットが生成されず、その代わりに高い入力階調値でも小ドットが生成されるドット生成率テーブル(第2のテーブルに相当)が使用されるとする。
<変形例1>
上記の実施形態では、キャリッジ31に設けられた光学センサー51がテストパターンに光を照射し、その反射光量によりテストパターンの濃度を検出しているが、これに限らない。例えば、プリンター1と光学センサーを別体のものにしてもよい。また、例えば、測色器によりテストパターンの色彩値を取得し、取得した色彩値と目標の色彩値との差に基づいて、入力階調値の補正値を求めてもよい。
上記の実施形態では、連続的に入力階調値が変化するグラデーション形式のテストパターンを印刷しているが(即ち、全入力階調値のパッチp(0)〜p(255)から構成されるテストパターンを印刷しているが)、これに限らない。例えば、入力階調値0〜255の中の一部の入力階調値のパッチから構成されるテストパターンでもよい。また、各パッチが移動方向に離れていてもよい。
上記の実施形態では、プリンター1側のコントローラー10とコンピューター側のコントローラーが制御部に相当し、プリンター1とコンピューターが接続された印刷システムが印刷装置に相当する。ただし、これに限らず、コンピューター側の処理をプリンター1側のコントローラー10が実施してもよく、この場合、プリンター1単体が印刷装置に相当する。
上記の実施形態では、ヘッド41が移動方向に移動しながらインクを吐出する動作と、用紙Sが搬送方向に搬送される動作とが繰り返されるプリンター1を例に挙げているが、これに限らない。例えば、用紙Sの幅方向にノズルが並んだ固定されたヘッドの下を、幅方向と交差する方向に用紙Sが通過する際に、ヘッドから用紙Sに向けてインクを吐出するプリンターでもよい。このようなプリンターにおいて光学センサー51もヘッドと同様に用紙と対向する位置に設けられている場合、テストパターンの入力階調値を搬送方向に沿って変化させるとよい。また、例えば、印刷領域に搬送された用紙Sに対して、ヘッドをX方向に移動しながら画像を印刷する動作と、ヘッドをY方向に移動する動作と、を繰り返して画像を印刷し、その後、未だ画像が印刷されていない用紙Sの部位を印刷領域に搬送するプリンターでもよい。
上記の実施形態(実施例3)では、テストパターンを印刷するためのドットサイズごとの入力階調値の上限値とドットサイズ毎の入力階調値の間隔とのうちの少なくともいずれかを、同一のプリンターにて異ならせたが、プリンター毎に異ならせてもよい。具体的には、同一の用紙Sに対して異なるドット生成率テーブルを用いるプリンター間(例えば、第1のテーブルを用いる第1の印刷装置と第2のテーブルを用いる第2の印刷装置間)において、テストパターンのこれらの構成を異ならせてもよい。この場合であっても、それぞれのプリンターにおいて、第1用紙S1に印刷したテストパターンにより取得した補正階調値テーブルと、第1用紙S1のドット生成率テーブルに基づいて、第1用紙S1に画像を印刷するための入力階調値の補正値を取得し、また、その補正階調値テーブルと他の用紙(第2の媒体に相当)のドット生成率テーブルに基づいて、他の用紙に画像を印刷するための入力階調値の補正値も取得する。
上記の実施形態では、プリンター1に接続されたコンピューターが、図3Aに示す印刷データの作成処理を実施しているが、これに限らず、プリンター1が印刷データの作成処理を実施してもよく、プリンター1が、例えば、色変換処理や入力階調値補正処理やハーフトーン処理を実施してもよい。また、プリンター1が図6等に示す補正値算出処理を実施するに限らず、コンピューターが補正値算出処理を実施してもよい。また、図3Bに示す補正値テーブルを、プリンター1内のメモリー13が記憶するに限らず、コンピューター側のメモリーが記憶してもよいし、プリンタードライバーと共に記憶媒体に記憶されていたり、インターネットを介してダウンロード可能なようにしたりしてもよい。また、各媒体への印刷に用いるドット生成率テーブルと、ドットサイズ毎のテストパターンの読取結果に基づいて補正された入力階調値と、に基づいて、印刷データの印刷を行うのは、プリンター1に限らず、コンピューターでもよい。
12 CPU、13 メモリー、14 ユニット制御回路、
20 搬送ユニット、30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、
50 検出器群、51 光学センサー、511 発光部、512 受光部、
60 コンピューター
Claims (7)
- 媒体に形成されるドットのドットサイズ毎のドット生成率と、ドットサイズ毎のドット生成率に対応付けられた入力階調値とを特定するドット生成率テーブルに基づいて、印刷データの印刷を媒体へ行う印刷装置であって、
媒体に向けてインクを吐出し、前記媒体に複数サイズの前記ドットを形成するヘッドと、
前記ヘッドからインクを吐出させて印刷を行うための制御部とを備え、
前記制御部は、
ドットサイズ毎のテストパターンを第1の媒体へ印刷し、
第1の媒体への印刷データの印刷に際しては、第1の媒体に印刷した前記テストパターンの読取結果に基づいて補正された入力階調値(G)と、第1の媒体への印刷に用いる第1のドット生成率テーブルとに基づいて、印刷を実行し、
第1の媒体とは異なる第2の媒体への印刷に際しては、第1の媒体に印刷した前記テストパターンの読取結果に基づいて補正された入力階調値(G)と、第2の媒体への印刷に用いる第2のドット生成率テーブルとに基づいて、印刷を実行する
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、
第1の媒体に印刷された前記テストパターンの読取結果に基づいて、補正前の入力階調値と、第1の媒体におけるドットサイズ毎の補正階調値とを対応づけた補正階調値テーブルを格納し、
第1の媒体における前記補正階調値テーブルを用いて、補正前の入力階調値に対応する、補正された入力階調値(G)を取得し、
印刷を行おうとする媒体用のドット生成率テーブルに基づいて、前記補正された入力階調値(G)から特定されるドット生成率をドットサイズ毎に取得し、
取得した前記ドットサイズ毎のドット生成率に基づいて、前記媒体への印刷を行う、
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項2に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、
前記補正階調値テーブルに基づいて、前記第1のドット生成率テーブルにおけるドットサイズ毎のドット生成率を、ドットサイズ毎の補正ドット生成率に補正するとともに、上記補正されたドットサイズ毎の補正ドット生成率を特定のドットサイズのドット生成率に変換して、第1の対応関係を取得し、
第2の媒体用の第2のドット生成率テーブルにおいて、ドットサイズ毎のドット生成率を特定のドットサイズのドット生成率に変換して、第2の対応関係を取得し、
上記第1の対応関係は、各入力階調値と、第1の媒体における特定のドットサイズのドット生成率との対応を示すものであり、
上記第2の対応関係は、各入力階調値と、第2の媒体における特定のドットサイズのドット生成率との対応を示すものであり、
第2の媒体への印刷における補正された入力階調値(G)の決定は、前記制御部が下記(ア)〜(ウ)の手順により行うことを特徴とする、印刷装置;
(ア)第1の対応関係を用いて、補正前の入力階調値に対応する、第1の媒体における特定のドットサイズのドット生成率を取得する。
(イ)上記取得された第1の媒体における特定のドットサイズのドット生成率に対して、第2の対応関係において、最も近い第2の媒体における特定のドットサイズのドット生成率を選択する。
(ウ)上記選択された第2の媒体における特定のドットサイズのドット生成率に対して、第2の対応関係において対応する入力階調値を、補正された入力階調値(G)として選択する。 - 請求項2に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、
各入力階調値に対して、前記補正階調値テーブルにおける各ドットサイズの補正階調値を、前記第1の媒体に対する前記第1のドット生成率テーブルにおける各サイズのドット生成率の比で加重平均した値を求め、補正された入力階調値(G)とする、
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の印刷装置であって、
前記第1の媒体は、媒体への印刷に用いるドット生成率テーブルとして、単位面積当たりに吐出可能なインク量が最大のドット生成率テーブルを印刷に用いる媒体である、
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1から請求項5の何れか1項に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記第1の媒体への印刷に用いる第1のドット生成率テーブルが第1のテーブルである第1のモードと、第2のテーブルである第2のモードとのそれぞれにおいて、前記ヘッドからインクを吐出させて印刷が可能であり、
前記テストパターンは、前記第1のモードが設定されているのか、前記第2のモードが設定されているのかに応じて、ドットサイズ毎の前記入力階調値の上限値と、ドットサイズ毎の前記入力階調値の間隔とのうちの少なくともいずれかを異ならせて印刷される、
ことを特徴とする印刷装置。 - 媒体に形成されるドットのドットサイズ毎のドット生成率と、ドットサイズ毎のドット生成率に対応付けられた入力階調値とを特定するドット生成率テーブルに基づいて、印刷データの印刷を媒体へ行う印刷方法であって、
ヘッドから媒体に向けてインクを吐出し、前記媒体に複数サイズの前記ドットを形成して印刷を行う際に、
ドットサイズ毎のテストパターンを第1の媒体へ印刷し、
第1の媒体への印刷データの印刷に際しては、第1の媒体に印刷した前記テストパターンの読取結果に基づいて補正された入力階調値(G)と、第1の媒体への印刷に用いる第1のドット生成率テーブルとに基づいて、印刷を実行し、
第1の媒体とは異なる第2の媒体への印刷に際しては、第1の媒体に印刷した前記テストパターンの読取結果に基づいて補正された入力階調値(G)と、第2の媒体への印刷に用いる第2のドット生成率テーブルとに基づいて、印刷を実行する
ことを特徴とする印刷方法。
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