JP2012501980A - アルコキシ置換およびアルキルチオ置換アニリノピリミジン - Google Patents

アルコキシ置換およびアルキルチオ置換アニリノピリミジン Download PDF

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JP2012501980A
JP2012501980A JP2011525437A JP2011525437A JP2012501980A JP 2012501980 A JP2012501980 A JP 2012501980A JP 2011525437 A JP2011525437 A JP 2011525437A JP 2011525437 A JP2011525437 A JP 2011525437A JP 2012501980 A JP2012501980 A JP 2012501980A
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    • C07D239/02Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings
    • C07D239/24Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
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    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/48Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with two nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • A01N43/541,3-Diazines; Hydrogenated 1,3-diazines

Abstract

式(I)
Figure 2012501980

[式中、RからR14、E1、E2、E3、XおよびYは、本説明に示した意味を有する。]のアルコキシ置換およびアルキルチオ置換アニリノピリミジン、農薬として有効なこれらの塩、これらの使用、植物内および/または植物上または植物の種子内および/または種子上の植物の病原性真菌を防除する方法および薬剤、かかる薬剤を生成する方法、処理した種子、農業、園芸および森林における植物の病原性真菌を防除するため、材料を保護するため、ならびに家庭および衛生関連分野におけるこれらの使用が開示される。本発明はさらに、式(I)のアルコキシ置換およびアルキルチオ置換アニリノピリミジンを生成する方法に関する。

Description

本発明は、アルコキシおよびアルキルチオ置換アニリノピリミジンならびに農薬として活性なこれらの塩、これらの使用、ならびに植物内および/または植物上または植物の種子内および/または種子上の植物病原性の有害な真菌を防除する方法および組成物、かかる組成物を調製する方法および処理した種子、ならびに農業、園芸および森林における植物病原性の有害な真菌を防除するため、材料の保護における、ならびに家庭および衛生分野におけるこれらの使用に関する。本発明はさらに、アルコキシ置換およびアルキルチオ置換アニリミノピリミジンを調製する方法に関する。
特定のアルキニル置換ジアミノピリミジンは、殺真菌性作物保護剤として使用できることが既に知られている(DE4029650A1参照)。しかし、特に低い適用率では、これらの化合物の殺真菌活性は必ずしも十分ではない。
例えば、活性範囲、毒性、選択性、適用率、残渣の形成および好ましい製造に関して、現在の作物保護剤に対する生態学的および経済的な要求は絶えず高まり続けており、さらに、例えば耐性を伴う問題が起り得ることから、少なくとも幾つかの地域において、公知の利点を超える利点を有する新規な作物保護剤、特に殺真菌剤の開発が常に必要とされている。
驚くべきことには、本発明のアルコキシおよびアルキルチオ置換ジアミノピリミジンは、言及した目的の少なくとも幾つかの態様を解決し、作物保護剤として、特に殺真菌剤としての使用に適することが今回見出された。
これらのアルコキシおよびアルキルチオ置換アニリノピリミジンの幾つかは、薬学的に活性な化合物として既知であるが(例えば、WO06/021544、WO07/072158、WO07/003596、WO05/016893、WO05/013996、WO04/056807、WO04/014382、WO03/030909参照)、それらの驚くべき殺真菌活性は知られていない。
独国特許出願公開第4029650号明細書 国際公開第06/021544号 国際公開第07/072158号 国際公開第07/003596号 国際公開第05/016893号 国際公開第05/013996号 国際公開第04/056807号 国際公開第04/014382号 国際公開第03/030909号
本発明は、式(I)の化合物
Figure 2012501980
[式中、記号の1つ以上は以下の意味の1つを有する:
からRは、互いに独立に、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルコキシまたはハロゲンであり、
基RまたはRの厳密に一方は、式E1、E2またはE3の基を表し、
Figure 2012501980
式中、記号の1つ以上は以下の意味の1つを有する:
Xは、酸素、NR14、硫黄、SOまたはSOであり、
Yは、直接結合、酸素、NR14、硫黄、SOまたはSOであり、
nは、0、1または2であり、
は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、C−C−トリアルキルシリル、C−C−トリアルキルシリルエチル、C−C−ジアルキルモノフェニルシリル、ホルミル、(C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−アルケニルオキシ)カルボニル、(C−C−シクロアルキル)カルボニル、(ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−ハロアルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ)カルボニル、(C−C−ハロアルコキシ)カルボニル、ベンジルオキシカルボニル、非置換または置換ベンジル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニル、C−C−アルキルスルフィニルまたはC−C−アルキルスルホニルであり、
置換基は、互いに独立に、水素、フッ素、塩素または臭素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ヒドロキシル、C−C−ハロアルキルまたはシアノの中から選択され、
は、水素、C−C−アルキル、シアノまたはC−C−ハロアルキルであり、
は、メチル、フッ素、塩素、臭素、SMe、SOMe、SOMe、ヨウ素、CCl、CHF、CHFまたはCFであり、
は、水素、非分岐または分岐C−C−アルキル、2−メトキシエタン−1−イル、プロパ−2−エン−1−イル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非分岐または分岐(C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−ハロアルキル)カルボニル、非置換または置換ベンジル、C−C−トリアルキルシリル、C−C−トリアルキルシリルエチル、C−C−ジアルキルモノフェニルシリル、(C−C−アルコキシ)カルボニル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−ハロアルキルスルフィニルまたはC−C−ハロアルキルスルホニルであり、
置換基は、互いに独立に、水素、ハロゲン、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ヒドロキシル、C−C−ハロアルキルまたはシアノの中から選択され、
10は、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−アルキル、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−ハロアルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−シクロアルキル(C−C)アルキル、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−アルケニル、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−アルキニル、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−ハロアルコキシ(C−C)アルキル、2−メチル−1−(メチルスルファニル)プロパン−2−イルまたはオキセタン−3−イルであり、
または
およびR10は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、非置換または置換の3から7員の、酸素、硫黄または窒素の中から選択される最大1個のさらなるヘテロ原子を含有することができる飽和環を形成し、
10の置換基は、互いに独立に、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、フッ素原子、塩素原子および/または臭素原子、メトキシ、エトキシ、メチルメルカプト、エチルメルカプト、シアノ、ヒドロキシル、CFの中から選択され、
11およびR12は、互いに独立に、水素、ハロゲン、C−C−アルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル(C−C)アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニル、非置換または置換フェニルまたは非置換または置換ベンジルであり、
置換基は、互いに独立に、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択され、
または
11およびR12は、一緒になってメチレン基=CHを形成し、
13は、水素、C−C−アルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル(C−C)アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニル、非置換または置換フェニルまたは非置換または置換ベンジルであり、
置換基は、互いに独立に、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択され、
14は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキルまたは非置換または置換ベンジルであり、
置換基は、互いに独立に、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択される。]
および農薬として活性なこれらの塩を提供する。
さらなる本発明の主題は、殺真菌剤としての式(I)の化合物の使用である。
本発明による式(I)のジアミノピリミジンおよび農薬として活性なこれらの塩は、植物病原性の有害真菌の防除に適している。先に言及した本発明の化合物は、特に強力な殺真菌活性を有し、作物保護、家庭内および衛生分野、ならびに材料の保護において使用することができる。
式(I)の化合物は、純粋形態として、ならびに様々な可能な異性体、特にEおよびZ、トレオ−およびエリスロ−などの立体異性体、ならびにRおよびS異性体などの光学異性体またはアトロプ異性体、適切な場合には互変異性体の混合物の両方として存在することができる。EおよびZ異性体、ならびにトレオ−およびエリスロ−、ならびに光学異性体、これらの異性体の任意の混合物、ならびに可能な互変異性体の両方を特許請求する。
記号の1つ以上が以下の意味の1つを有する式(I)の化合物および農薬として活性なその塩が好ましい
[RからRは、互いに独立に、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルコキシまたはハロゲンであり、
基RまたはRの厳密に一方は、式E1、E2またはE3の基を表し、
Figure 2012501980
式中、記号の1つ以上は以下の意味の1つを有する:
Xは、酸素、NR14、硫黄、SOまたはSOであり、
Yは、直接結合、酸素、NR14、硫黄、SOまたはSOであり、
nは、0、1または2であり、
は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、C−C−トリアルキルシリル、ホルミル、(C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−シクロアルキル)カルボニル、(C−C−ハロアルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ)カルボニル、ベンジルオキシカルボニル、非置換または置換ベンジル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニルまたはC−C−アルキルスルホニルであり、
置換基は、互いに独立に、フッ素、塩素または臭素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ヒドロキシル、C−C−ハロアルキルまたはシアノの中から選択され、
は、水素、C−C−アルキル、シアノまたはC−C−ハロアルキルであり、
は、メチル、フッ素、塩素、臭素、SMe、SOMe、SOMe、ヨウ素、CCl、CHF、CHFまたはCFであり、
は、水素、メチル、エチル、プロピル、プロパン−2−イル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、2−メトキシエタン−1−イル、2,2,2−トリフルオロエチル、プロパ−2−エン−1−イル、CHOCH、COMe、COOMe、COOEt、COOtertBu、COCF、ベンジルまたはSOCHであり、
10は、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−アルキル、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−シクロアルキル(C−C)アルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−アルケニル、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−アルキニル、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−ハロアルキル、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非分岐または分岐、非置換または置換C−C2−アルキルメルカプト(C−C)アルキルまたはオキセタン−3−イルであり、
10の置換基は、互いに独立に、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、フッ素原子、塩素原子および/または臭素原子、メトキシ、エトキシ、メチルメルカプト、エチルメルカプト、シアノ、ヒドロキシル、CFの中から選択され、
または
およびR10は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、アゼパニル、4−メチルピペラジン−1−イル、2−メチルピペリジン−1−イル、−メチルピロリジン−1−イル、2−メチルアゼチジン−1−イルまたはチオモルホリニル環を形成し、
11およびR12は、互いに独立に、水素、ハロゲン、C−C−アルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル(C−C)アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニル、非置換または置換フェニルまたは非置換または置換ベンジルであり、
置換基は、互いに独立に、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択され、
または
11およびR12は、一緒になってメチレン基=CHを形成し、
13は、水素、C−C−アルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル(C−C)アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニル、非置換または置換フェニルまたは非置換または置換ベンジルであり、
置換基は、互いに独立に、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択され、
14は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキルまたは非置換または置換ベンジルであり、
置換基は、互いに独立に、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択される。]。
式(I)の特に好ましい化合物は、記号の1つ以上が以下の意味の1つを有する化合物
[RからRは、互いに独立に、水素、メチル、エチル、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、OCH、OCHCH、O(CHOCH、CHOCHまたはCHOCHCHであり、
基RまたはRの厳密に一方は、式E1、E2またはE3の基を表し、
Figure 2012501980
式中、記号の1つ以上は以下の意味の1つを有する:
Xは、酸素、NR14、硫黄、SOまたはSOであり、
Yは、直接結合、酸素、NR14、硫黄、SOまたはSOであり、
nは、0、1または2であり、
は、水素、Me、ベンジル、SOCH、COMe、COCF、COOMeまたはCHOであり、
は、水素、メチル、シアノ、CHFまたはCFであり、
は、メチル、フッ素、塩素、臭素、SMe、SOMe、SOMe、ヨウ素、CCl、CHFまたはCFであり、
は、水素、メチル、エチル、プロピル、プロパン−2−イル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、2−メトキシエタン−1−イル、2,2,2−トリフルオロエチル、プロパ−2−エン−1−イル、CHOCH、COMe、COOMe、COOEt、COOtertBu、COCF、ベンジルまたはSOCHであり、
10は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、2−メチルプロパ−1−イル、ブタン−2−イル、ペンチル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、2−メチルブタ−1−イル、3−メチルブタ−1−イル、3−メチルブタン−2−イル、ペンタン−2−イル、ペンタン−3−イル、ヘキシル、2,2−ジメチルブタン−2−イル、プロパ−2−エン−1−イル、2−メチルプロパ−2−エン−1−イル、プロパ−2−イン−1−イル、2−フルオロエタン−1−イル、1−フルオロプロパン−2−イル、3−フルオロプロパン−1−イル、2,2−ジフルオロ−エチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2,2−ジフルオロプロパン−1−イル、1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル、3,3,3−トリフルオロプロパン−1−イル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、1,1,1−トリフルオロブタン−2−イル、1,1,1−トリフルオロブタン−3−イル、1,1,1−トリフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル、1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル、1,1,1−トリフルオロ−3−メチルブタン−2−イル、2−コロエタン−1−イル、シアノメチル、2−メトキシエタン−1−イル、3−メトキシプロパン−1−イル、2−メチルメルカプトエタン−1−イル、1−メチルメルカプトプロパン−2−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、オキセタン−3−イル、シクロプロピルメチル、1−シクロプロピルエタ−1−イル、2−メチルシクロプロピル、2,2−ジメチルシクロプロピル、2−メチルシクロブタ−1−イル、3−メチルシクロブタ−1−イル、2−メチル−3−オキソブタン−2−イルまたは3−(2−オキソアゼパン−1−イル)プロピルであり、
または
およびR10は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼパニル、ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、モルホリニルまたはチオモルホリニル環を形成し、
11およびR12は、互いに独立に、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、塩素、トリフルオロメチル、(CHOCH、フェニルまたはベンジルであり、
または
11およびR12は、一緒になってメチレン基=CHを形成し、
13は、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、2,2,2−トリフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、(CHOCH、フェニルまたはベンジルであり、
14は、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、(CHOCHまたはベンジルである。]
および農薬として活性なこれらの塩である。
式(I)の特に非常に好ましい化合物は、記号の1つ以上が以下の意味の1つを有する化合物
[RからRは、互いに独立に、水素、メチル、エチル、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、OCH、OCHCH、O(CHOCH、CHOCHまたはCHOCHCHであり、
基RまたはRの厳密に一方は、式E1、E2またはE3の基を表し、
Figure 2012501980
式中、記号の1つ以上は以下の意味の1つを有する:
Xは、酸素、硫黄、SOまたはSOであり、
Yは、直接結合、酸素、硫黄、SOまたはSOであり、
nは、0、1または2であり、
は、水素、Me、COMeまたはCHOであり、
は、水素またはメチルであり、
は、メチル、フッ素、塩素、臭素、SMe、SOMe、SOMe、CHFまたはCFであり、
は、水素、メチル、エチル、プロピル、プロパン−2−イル、ブチル、ペンチル、2−メトキシエタン−1−イル、2,2,2−トリフルオロエチル、プロパ−2−エン−1−イル、CHOCH、COMe、COOMe、COOEt、COOtertBu、COCFまたはベンジルであり、
10は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、2−メチルプロパ−1−イル、ブタン−2−イル、ペンチル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、2−メチルブタ−1−イル、3−メチルブタ−1−イル、ペンタン−2−イル、ペンタン−3−イル、ヘキシル、プロパ−2−エン−1−イル、2−メチルプロパ−2−エン−1−イル、プロパ−2−イン−1−イル、2−フルオロエタン−1−イル、1−フルオロプロパン−2−イル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル、3,3,3−トリフルオロプロパン−1−イル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、1,1,1−トリフルオロブタン−2−イル、1,1,1−トリフルオロブタン−3−イル、2−クロロエタン−1−イル、シアノメチル、2−メトキシエタン−1−イル、3−メトキシプロパン−1−イル、2−メチルメルカプトエタン−1−イル、1−メチルメルカプトプロパン−2−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、オキセタン−3−イル、シクロプロピルメチル、1−シクロプロピルエタ−1−イル、2−メチルシクロプロピル、2,2−ジメチルシクロプロピル、2−メチルシクロブタ−1−イル、3−メチルシクロブタ−1−イル、2−メチル−3−オキソブタン−2−イルまたは3−(2−オキソアゼパン−1−イル)プロピルであり、
または
およびR10は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼパニル、ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、モルホリニルまたはチオモルホリニル環を形成し、
11およびR12は、互いに独立に、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、塩素、シクロプロピル、トリフルオロメチル、フェニルまたはベンジルであり、
または
11およびR12は、一緒になってメチレン基=CHを形成し、
13は、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、2,2,2−トリフルオロエチル、(CHOCH、フェニルまたはベンジルである。]
および農薬として活性なこれらの塩である。
式(I)の特に好ましい化合物は、記号の1つ以上が以下の意味の1つを有する化合物
[RからRは、互いに独立に、水素またはFであり、
は、水素、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、O(CHOCH、O(CHOCHCH、O(CHOCHCHCH、O(CHOCH、O(CHOCHCH、O(CHO(CHOCH、(1−メトキシプロパン−2−イル)オキシ、CHOCH、CHOCHCH、CHOCHCHCH、1−メトキシエチル、1−エトキシエチル、1−プロポキシエチル、2,2,2−トリフルオロ−1−メトキシエチル、2,2,2−トリフルオロ−1−エトキシエチル、2−メトキシプロパン−2−イル、2−エトキシプロパン−2−イル、フェノキシメチル、(CHOCH、(CHOCHCH、2−メトキシ−2−メチルプロピル、2−エトキシ−2−メチルプロピル、SEt、SOEt、SOEt、SPr、SOPr、SOPr、SisoPr、SOisoPr、SOisoPr、SBu、SOBu、SOBu、SisoBu、SOisoBu、SOisoBu、SsecBu、SOsecBu、SOsecBu、(2−メチルプロパ−2−エン−1−イル)スルファニル、(2−クロロエチル)スルホニル、(メチルスルファニル)メチル、(メチルスルフィニル)メチル、(メチルスルホニル)メチル、(エチルスルファニル)メチル、(エチルスルフィニル)メチル、(エチルスルホニル)メチル、(プロピルスルファニル)メチル、(プロピルスルフィニル)メチル、(プロピルスルホニル)メチル、1−(メチルスルファニル)エチル、1−(メチルスルフィニル)エチル、1−(メチルスルホニル)エチル、1−(エチルスルファニル)−エチル、1−(エチルスルフィニル)エチル、1−(エチルスルホニル)エチル、1−(プロピルスルファニル)エチル、1−(プロピルスルフィニル)エチル、1−(プロピルスルホニル)エチル、1−(イソプロピルスルファニル)エチル、1−(イソプロピルスルフィニル)エチル、1−(イソプロピルスルホニル)エチル、1−(sec−ブチルスルファニル)エチル、1−(sec−ブチルスルフィニル)エチル、1−(sec−ブチルスルホニル)エチル、1−(ペンタン−2−イルスルファニル)エチル、1−(ペンタン−2−イルスルフィニル)エチル、1−(ペンタン−2−イルスルホニル)エチル、1−(メチルスルファニル)プロピル、1−(メチルスルフィニル)プロピル、1−(メチルスルホニル)プロピル、1−(エチルスルファニル)プロピル、1−(エチル−スルフィニル)プロピル、1−(エチルスルホニル)プロピル、2−(メチルスルファニル)エチル、2−(メチルスルフィニル)エチル、2−(メチルスルホニル)エチル、2−(エチルスルファニル)エチル、2−(エチルスルフィニル)エチルまたは2−(エチルスルホニル)エチルであり、
は、水素、メチル、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、O(CHOCH、O(CHOCHCH、O(CHOCH、O(CHOCHCH、O(CHO(CHOCH、(1−メトキシプロパン−2−イル)オキシ、CHOCH、CHOCHCH、CHOCHCHCH、1−メトキシエチル、1−エトキシエチル、1−プロポキシエチル、2−メトキシプロパン−2−イル、2−エトキシプロパン−2−イル、(CHOCH、(CHOCHCH、2−メトキシ−2−メチルプロピル、2−エトキシ−2−メチルプロピル、SEt、SOEt、SOEt、SPr、SOPr、SOPr、SisoPr、SOisoPr、SOisoPr、SBu、SOBu、SOBu、SisoBu、SOisoBu、SOisoBu、SsecBu、SOsecBu、SOsecBu、(メチルスルファニル)メチル、(メチルスルフィニル)メチル、(メチルスルホニル)メチル、(エチルスルファニル)メチル、(エチルスルフィニル)−メチル、(エチルスルホニル)メチル、1−(メチルスルファニル)エチル、1−(メチルスルフィニル)エチル、1−(メチルスルホニル)エチル、1−(エチルスルファニル)エチル、1−(エチルスルフィニル)エチル、1−(エチルスルホニル)エチル、1−(プロピルスルファニル)エチル、1−(プロピルスルフィニル)エチル、1−(プロピルスルホニル)−エチル、1−(メチルスルファニル)プロピル、1−(メチルスルフィニル)プロピル、1−(メチルスルホニル)プロピル、1−(エチルスルファニル)プロピル、1−(エチルスルフィニル)プロピル、1−(エチルスルホニル)プロピル、2−(メチルスルファニル)エチル、2−(メチルスルフィニル)エチルまたは2−(メチルスルホニル)エチルであり、
およびRは、同時に水素であることはなく、
但し、Rが、水素、フッ素、塩素またはトリフルオロメチル以外である場合、
は、以下の意味:水素、メチル、フッ素、塩素、臭素またはトリフルオロメチルの1つを有することのみができ、
は、水素、メチル、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、O(CHOCH、CHOCHまたはCHOCHCHであり、
は、水素またはCHOであり、
は、水素であり、
は、フッ素、塩素、臭素、SMe、SOMe、SOMeまたはCFであり、
は、水素、メチル、エチル、プロピル、プロパン−2−イル、2−メトキシエタン−1−イルまたはプロパ−2−エン−1−イルであり、
10は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、2−メチルプロパ−1−イル、ペンチル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、2−メチルブタ−1−イル、3−メチルブタ−1−イル、ペンタン−2−イル、ペンタン−3−イル、プロパ−2−エン−1−イル、プロパ−2−イン−1−イル、2−フルオロエタン−1−イル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロエタン−1−イル、シアノメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、1−シクロプロピルエタ−1−イル、2−メチルシクロプロピル、2−メチル−3−オキソブタン−2−イルまたは3−(2−オキソアゼパン−1−イル)プロピルであり、
または
およびR10は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼパニル、4−メチルピペラジン−1−イル、モルホリニルまたはチオモルホリニル環を形成する。]
および農薬として活性なこれらの塩である。
さらに、式(I)の特に好ましい化合物は、記号の1つ以上が以下の意味の1つを有する化合物
[RおよびRは、互いに独立に、水素であり、
は、水素、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、O(CHOCH、O(CHOCHCH、CHOCH、2,2,2−トリフルオロ−1−メトキシエチル、2−メトキシプロパン−2−イル、フェノキシメチル、2−メトキシ−2−メチルプロピル、SOEt、SOEt、SPr、SOPr、SOPr、SsecBu、(2−メチルプロパ−2−エン−1−イル)スルファニル、(2−クロロエチル)スルホニル、(エチルスルファニル)メチル、1−(メチルスルファニル)−エチル、1−(エチルスルファニル)エチル、1−(エチルスルフィニル)エチル、1−(エチルスルホニル)エチルまたは1−(メチルスルファニル)プロピルであり、
は、水素、メチル、塩素、O(CHOCH、O(CHOCHCH、(1−メトキシプロパン−2−イル)オキシ、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ、SOEt、SPr、SOPrまたはSOPrであり、
およびRは、同時に水素であることはなく、
但し、Rが、水素、フッ素、塩素またはトリフルオロメチル以外である場合、
は、以下の意味:水素、メチルまたは塩素の1つを有することのみができ、
は、水素またはCHOCHであり、
は、水素であり、
は、水素であり、
は、フッ素、塩素、臭素またはCFであり、
は、水素またはメチルであり、
10は、エチル、イソプロピル、ブチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、2−メチルシクロプロピル、2−メチル−3−オキソブタン−2−イルまたは3−(2−オキソアゼパン−1−イル)プロピルであり、
または
およびR10は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、ピペリジニル、モルホリニルまたはチオモルホリニル環を形成する。]
および農薬として活性なこれらの塩である。
式(I)のさらに好ましい化合物は、基Rが式E1、E2またはE3の基を表し、
Figure 2012501980
記号の1つ以上が以下の意味の1つを有する化合物
[Xは、酸素、NR14、硫黄、SOまたはSOであり、
Yは、直接結合、酸素、NR14、硫黄、SOまたはSOであり、
nは、0、1または2であり、
残りの置換基は、前述の意味の1つ以上を有する。]
および農薬として活性なこれらの塩である。
式(I)のさらに好ましい化合物は、基Rが式E1、E2またはE3の基を表し
Figure 2012501980
記号の1つ以上が以下の意味の1つを有する化合物
[Xは、酸素、NR14、硫黄、SOまたはSOであり、
Yは、直接結合、酸素、NR14、硫黄、SOまたはSOであり、
nは、0、1または2であり、
残りの置換基は、前述の意味の1つ以上を有する。]
および農薬として活性なこれらの塩である。
式(I)のさらに好ましい化合物は、基RまたはRの厳密に一方が、式E1の基を表し
Figure 2012501980
記号の1つ以上が以下の意味の1つを有する化合物
[Xは、酸素、NR14、硫黄、SOまたはSOであり、
Yは、直接結合、酸素、NR14、硫黄、SOまたはSOであり、
nは、0、1または2であり、
残りの置換基は、前述の意味の1つ以上を有する。]
および農薬として活性なこれらの塩である。
式(I)のさらに好ましい化合物は、基RまたはRの厳密に一方が、式E2の基を表し
Figure 2012501980
記号の1つ以上が以下の意味の1つを有する化合物
[Xは、酸素、NR14、硫黄、SOまたはSOであり、
Yは、直接結合、酸素、NR14、硫黄、SOまたはSOであり、
nは、0、1または2であり、
残りの置換基は、前述の意味の1つ以上を有する。]
および農薬として活性なこれらの塩である。
式(I)のさらに好ましい化合物は、基RまたはRの厳密に一方が、式E3の基を表し
Figure 2012501980
記号の1つ以上が以下の意味の1つを有する化合物
[Xは、酸素、NR14、硫黄、SOまたはSOであり、
Yは、直接結合、酸素、NR14、硫黄、SOまたはSOであり、
nは、0、1または2であり、
残りの置換基は、前述の意味の1つ以上を有する。]
および農薬として活性なこれらの塩である。
式(I)のさらに好ましい化合物は、
が、以下の基
水素、O(CHOCH、O(CHOCHCH、O(CHOCHCHCH、O(CHOCH、O(CHOCHCH、O(CHO(CHOCH、(1−メトキシプロパン−2−イル)オキシ、CHOCH、CHOCHCH、CHOCHCHCH、1−メトキシエチル、1−エトキシエチル、1−プロポキシエチル、2,2,2−トリフルオロ−1−メトキシエチル、2,2,2−トリフルオロ−1−エトキシエチル、2−メトキシプロパン−2−イル、2−エトキシプロパン−2−イル、フェノキシメチル、(CHOCH、(CHOCHCH、2−メトキシ−2−メチルプロピル、2−エトキシ−2−メチルプロピル、SEt、SOEt、SOEt、SPr、SOPr、SOPr、SisoPr、SOisoPr、SOisoPr、SBu、SOBu、SOBu、SisoBu、SOisoBu、SOisoBu、SsecBu、SOsecBu、SOsecBu、(2−メチルプロパ−2−エン−1−イル)スルファニル、(2−クロロエチル)スルホニル、(メチルスルファニル)メチル、(メチルスルフィニル)メチル、(メチルスルホニル)メチル、(エチルスルファニル)メチル、1−(メチルスルファニル)エチル、1−(メチルスルフィニル)−エチル、1−(メチルスルホニル)エチル、1−(エチルスルファニル)エチル、1−(エチルスルフィニル)エチル、1−(エチルスルホニル)エチル、1−(メチルスルファニル)プロピルの1つを表し、
残りの置換基が、前述の意味の1つ以上を有する化合物および農薬として活性なこれらの塩である。
式(I)のさらに好ましい化合物は、
が、以下の基:水素、メチル、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、O(CHOCH、O(CHOCHCH、O(CHOCH、O(CHOCHCH、O(CHO(CHOCH、(1−メトキシプロパン−2−イル)オキシ、CHOCH、CHOCHCHの1つを表し、
残りの置換基が、前述の意味の1つ以上を有する化合物および農薬として活性なこれらの塩である。
式(I)のさらに好ましい化合物は、
が、水素、メチル、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、O(CHOCH、CHOCH、CHOCHCHであり、
残りの置換基が、前述の意味の1つ以上を有する化合物および農薬として活性なこれらの塩である。
式(I)のさらに好ましい化合物は、
およびRの両方が水素であり、
残りの置換基が、前述の意味の1つ以上を有する化合物および農薬として活性なこれらの塩である。
式(I)のさらに好ましい化合物は、
が水素であり、
残りの置換基が、前述の意味の1つ以上を有する化合物および農薬として活性なこれらの塩である。
式(I)のさらに好ましい化合物は、
が水素であり、
残りの置換基が、前述の意味の1つ以上を有する化合物および農薬として活性なこれらの塩である。
式(I)のさらに好ましい化合物は、
がHまたはMeであり、
残りの置換基が、前述の意味の1つ以上を有する化合物および農薬として活性なこれらの塩である。
式(I)のさらに好ましい化合物は、
がHまたはMeであり、
残りの置換基が、前述の意味の1つ以上を有する化合物および農薬として活性なこれらの塩である。
式(I)のさらに好ましい化合物は、
、R、RおよびRが水素であり、
残りの置換基が、前述の意味の1つ以上を有する化合物および農薬として活性なこれらの塩である。
式(I)のさらに好ましい化合物は、
10が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、2−メチルプロパ−1−イル、ペンチル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、2−メチルブタ−1−イル、3−メチルブタ−1−イル、ペンタン−2−イル、ペンタン−3−イル、プロパ−2−エン−1−イル、プロパ−2−イン−1−イル、2−フルオロエタン−1−イル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロエタン−1−イル、シアノメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、1−シクロプロピルエタ−1−イル、2−メチルシクロプロピル、2−メチル−3−オキソブタン−2−イルまたは3−(2−オキソアゼパン−1−イル)プロピルであり、
残りの置換基が、前述の意味の1つ以上を有する化合物および農薬として活性なこれらの塩である。
式(I)のさらに好ましい化合物は、
10が、3−メチルシクロブチルまたは2−エチルシクロプロピルを表し、
残りの置換基が、前述の意味の1つ以上を有する化合物および農薬として活性なこれらの塩である。
式(I)のさらに好ましい化合物は、
11およびR12が、互いに独立に、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、塩素、シクロプロピル、トリフルオロメチル、フェニルまたはベンジル、メトキシメチルを表し、
残りの置換基が、前述の意味の1つ以上を有する化合物および農薬として活性なこれらの塩である。
式(I)のさらに好ましい化合物は、
13が、sec−ブチル、イソブチル、ペンタン−2−イル、2−エトキシエチル、2,2−ジメトキシエチル、2,2−ジエトキシエチル、3−メトキシプロピル、3−エトキシプロピル、2−(2−メトキシエトキシ)エチル、2−(2−エトキシエトキシ)エチル、トリフルオロメチル、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルを表し、
残りの置換基が、前述の意味の1つ以上を有する化合物および農薬として活性なこれらの塩である。
式(I)のさらに好ましい化合物は、
10が、非置換または置換C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、非置換または置換C−C−アルケニルまたは非置換または置換C−C−アルキニルを表し、
10の置換基が、互いに独立に、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、フッ素原子、塩素原子および/または臭素原子、メトキシ、エトキシ、メチルメルカプト、エチルメルカプト、シアノ、ヒドロキシル、CFの中から選択され、
または
10が、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキルまたは非置換または置換C−C−シクロアルキル−(C−C)アルキルを表し、
置換基が、互いに独立に、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択され、
残りの置換基が、前述の意味の1つ以上を有する化合物および農薬として活性なこれらの塩である。
前述の基の定義は、所望に応じて互いに組み合わせることができる。さらに個々の定義は、当てはまらないことがある。
無機酸の例は、フッ化水素、塩化水素、臭化水素およびヨウ化水素などのハロゲン化水素酸、硫酸、リン酸および硝酸、ならびにNaHSOおよびKHSOなどの酸性塩である。適切な有機酸は、例えばギ酸、カルボン酸、ならびに酢酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸およびプロピオン酸などのアルカン酸、ならびにグリコール酸、チオシアン酸、乳酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、シュウ酸、アルキルスルホン酸(1から20個の炭素原子の直鎖または分岐アルキル基を有するスルホン酸)、アリールスルホン酸またはアリールジスルホン酸(1つまたは2つのスルホン酸基を担持するフェニルおよびナフチルなどの芳香族基)、アルキルホスホン酸(1から20個の炭素原子の直鎖または分岐アルキル基を有するホスホン酸)、アリールホスホン酸またはアリールジホスホン酸(1つまたは2つのホスホン酸基を担持するフェニルおよびナフチルなどの芳香族基)であり、アルキルおよびアリール基は、置換基、例えばp−トルエンスルホン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、2−フェノキシ安息香酸、2−アセトキシ安息香酸などを担持することができる。
適切な金属イオンは、特に主な第2族の元素、特にカルシウムおよびマグネシウム、主な第3および第4族の元素、特にアルミニウム、スズおよび鉛、ならびに第1から第8遷移族の元素、特にクロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛および他のイオンである。特に好ましいのは、第4周期の元素の金属イオンである。ここで金属は、それらが担うことができる様々な価数で存在することができる。
任意に置換されている基は、一置換または多置換されていてもよく、多置換の場合、置換基は同一でありまたは異なっていてもよい。
先の式に記載の記号の定義において、以下の置換基について一般に代表的な総称を使用した。
ハロゲン:フッ素、塩素、臭素およびヨウ素;
アリール:C(=O)、(C=S)の群から選択される最大3環員を有する、非置換の、または任意に置換されている5から15員の部分的にまたは完全に不飽和の単環式、二環式または三環式環系。但し該環系の環の少なくとも1つは、例えば(それに限定されるものではないが)、ベンゼン、ナフタレン、テトラヒドロナフタレン、アントラセン、インダン、フェナントレン、アズレンなどの完全に不飽和であるものである;
アルキル:例えば(それに限定されるものではないが)、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチル−プロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピルおよび1−エチル−2−メチルプロピル、ヘプチル、1−メチルヘキシル、オクチル、1,1−ジメチルヘキシル、2−エチルヘキシル、1−エチルヘキシル、ノニル、1,2,2−トリメチルヘキシル、デシルなどの、1から10個の炭素原子を有する飽和直鎖または分岐炭化水素基;
ハロアルキル:1から4個の炭素原子を有する直鎖または分岐アルキル基(前述の通り)。但しこれらの基において、水素原子の幾つかまたはすべては、例えば(それに限定されるものではないが)、クロロメチル、ブロモメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、1−クロロエチル、1−ブロモエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2−ジフルオロエチル、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、ペンタフルオロエチルおよび1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イルなどのC−C−ハロアルキルなどの前述のハロゲン原子によって置き換えられていてもよい;
アルケニル:例えば(それに限定されるものではないが)、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチルエテニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−1−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−メチル−1−ブテニル、2−メチル−1−ブテニル、3−メチル−1−ブテニル、1−メチル−2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−メチル−3−ブテニル、2−メチル−3−ブテニル、3−メチル−3−ブテニル、1,1−ジメチル−2−プロペニル、1,2−ジメチル−1−プロペニル、1,2−ジメチル−2−プロペニル、1−エチル−1−プロペニル、1−エチル−2−プロペニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、1−メチル−1−ペンテニル、2−メチル−1−ペンテニル、3−メチル−1−ペンテニル、4−メチル−1−ペンテニル、1−メチル−2−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニル、3−メチル−2−ペンテニル、4−メチル−2−ペンテニル、1−メチル−3−ペンテニル、2−メチル−3−ペンテニル、3−メチル−3−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−メチル−4−ペンテニル、2−メチル−4−ペンテニル、3−メチル−4−ペンテニル、4−メチル−4−ペンテニル、1,1−ジメチル−2−ブテニル、1,1−ジメチル−3−ブテニル、1,2−ジメチル−1−ブテニル、1,2−ジメチル−2−ブテニル、1,2−ジメチル−3−ブテニル、1,3−ジメチル−1−ブテニル、1,3−ジメチル−2−ブテニル、1,3−ジメチル−3−ブテニル、2,2−ジメチル−3−ブテニル、2,3−ジメチル−1−ブテニル、2,3−ジメチル−2−ブテニル、2,3−ジメチル−3−ブテニル、3,3−ジメチル−1−ブテニル、3,3−ジメチル−2−ブテニル、1−エチル−1−ブテニル、1−エチル−2−ブテニル、1−エチル−3−ブテニル、2−エチル−1−ブテニル、2−エチル−2−ブテニル、2−エチル−3−ブテニル、1,1,2−トリメチル−2−プロペニル、1−エチル−1−メチル−2−プロペニル、1−エチル−2−メチル−1−プロペニルおよび1−エチル−2−メチル−2−プロペニルなどのC−C−アルケニルなどの、2から16個の炭素原子および任意の位置の少なくとも1つの二重結合を有する不飽和直鎖または分岐炭化水素基;
アルキニル:例えば(それに限定されるものではないが)、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−2−プロピニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−メチル−2−ブチニル、1−メチル−3−ブチニル、2−メチル−3−ブチニル、3−メチル−1−ブチニル、1,1−ジメチル−2−プロピニル、1−エチル−2−プロピニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニル、1−メチル−2−ペンチニル、1−メチル−3−ペンチニル、1−メチル−4−ペンチニル、2−メチル−3−ペンチニル、2−メチル−4−ペンチニル、3−メチル−1−ペンチニル、3−メチル−4−ペンチニル、4−メチル−1−ペンチニル、4−メチル−2−ペンチニル、1,1−ジメチル−2−ブチニル、1,1−ジメチル−3−ブチニル、1,2−ジメチル−3−ブチニル、2,2−ジメチル−3−ブチニル、3,3−ジメチル−1−ブチニル、1−エチル−2−ブチニル、1−エチル−3−ブチニル、2−エチル−3−ブチニルおよび1−エチル−1−メチル−2−プロピニルなどのC−C−アルキニルなどの、2から16個の炭素原子および任意の位置の少なくとも1つの三重結合を有する直鎖または分岐炭化水素基;
アルコキシ:例えば(それに限定されるものではないが)、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、1−メチルエトキシ、ブトキシ、1−メチルプロポキシ、2−メチルプロポキシ、1,1−ジメチルエトキシなどのC−C−アルコキシなどの、1から4個の炭素原子を有する飽和直鎖または分岐アルコキシ基;
ハロアルコキシ:例えば(それに限定されるものではないが)、クロロメトキシ、ブロモメトキシ、ジクロロメトキシ、トリクロロメトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、クロロフルオロメトキシ、ジクロロフルオロメトキシ、クロロジフルオロメトキシ、1−クロロエトキシ、1−ブロモエトキシ、1−フルオロエトキシ、2−フルオロエトキシ、2,2−ジフルオロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、2−クロロ−2−フルオロエトキシ、2−クロロ−2,2−ジフルオロエトキシ、2,2−ジクロロ−2−フルオロエトキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、ペンタフルオロエトキシおよび1,1,1−トリフルオロプロパ−2−オキシなどのC−C−ハロアルコキシなどの、1から4個の炭素原子を有する直鎖または分岐アルコキシ基(前述の通り)。但しこれらの基において、水素原子の幾つかまたはすべては、前述のハロゲン原子によって置き換えられていてもよい;
チオアルキル:例えば(それに限定されるものではないが)、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、1−メチルエチルチオ、ブチルチオ、1−メチルプロピルチオ、2−メチルプロピルチオ、1,1−ジメチルエチルチオ、ペンチルチオ、1−メチルブチルチオ、2−メチルブチルチオ、3−メチルブチルチオ、2,2−ジメチルプロピルチオ、1−エチルプロピルチオ、ヘキシルチオ、1,1−ジメチルプロピルチオ、1,2−ジメチルプロピルチオ、1−メチルペンチルチオ、2−メチルペンチルチオ、3−メチルペンチルチオ、4−メチルペンチルチオ、1,1−ジメチルブチルチオ、1,2−ジメチルブチルチオ、1,3−ジメチルブチルチオ、2,2−ジメチルブチルチオ、2,3−ジメチルブチルチオ、3,3−ジメチルブチルチオ、1−エチルブチルチオ、2−エチルブチルチオ、1,1,2−トリメチルプロピルチオ、1,2,2−トリメチルプロピルチオ、1−エチル−1−メチルプロピルチオおよび1−エチル−2−メチルプロピルチオなどのC−C−アルキルチオなどの、1から6個の炭素原子を有する飽和直鎖または分岐アルキルチオ基;
チオハロアルキル:例えば(それに限定されるものではないが)、クロロメチルチオ、ブロモメチルチオ、ジクロロメチルチオ、トリクロロメチルチオ、フルオロメチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、クロロフルオロメチルチオ、ジクロロフルオロメチルチオ、クロロジフルオロメチルチオ、1−クロロエチルチオ、1−ブロモエチルチオ、1−フルオロエチルチオ、2−フルオロエチルチオ、2,2−ジフルオロエチルチオ、2,2,2−トリフルオロエチルチオ、2−クロロ−2−フルオロエチルチオ、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチルチオ、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチルチオ、2,2,2−トリクロロエチルチオ、ペンタフルオロエチルチオおよび1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イルチオなどのC−C−ハロアルキルチオなどの、1から6個の炭素原子を有する直鎖または分岐アルキルチオ基(前述の通り)。但しこれらの基において、水素原子の幾つかまたはすべては、前述のハロゲン原子によって置き換えられていてもよい;
シクロアルキル:例えば(それに限定されるものではないが)、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシル、ビシクロ[1,0,1]ブタン、デカリニル、ノルボルニルなどの、3から12個の炭素環員を有する単環式、二環式または三環式飽和炭化水素基;
シクロアルケニル:例えば(それに限定されるものではないが)シクロペンタン−1−イル、シクロヘキセン−1−イル、シクロヘプタ−1,3−ジエン−1−イル、ノルボルネン−1−イルなどの、5から15個の炭素環員および少なくとも1つの二重結合を有する単環式、二環式または三環式非芳香族炭化水素基;
(アルコキシ)カルボニル:カルボニル基(−CO−)を介して骨格に結合している、1から4個の炭素原子を有するアルコキシ基(前述の通り);
ヘテロシクリル:酸素、窒素および硫黄からなる群からの1から4個のヘテロ原子を含有する3から15員の飽和または部分的に不飽和の複素環:炭素環員に加えて、1から3個の窒素原子、および/または1個の酸素または硫黄原子、または1個または2個の酸素および/または硫黄原子を含有する単環式、二環式または三環式複素環;その環が複数の酸素原子を含有する場合、これらは直接隣接していない;例えば(それに限定されるものではないが)、オキシラニル、アジリジニル、2−テトラヒドロフラニル、3−テトラヒドロフラニル、2−テトラヒドロチエニル、3−テトラヒドロチエニル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル、3−イソオキサゾリジニル、4−イソオキサゾリジニル、5−イソオキサゾリジニル、3−イソチアゾリジニル、4−イソチアゾリジニル、5−イソチアゾリジニル、3−ピラゾリジニル、4−ピラゾリジニル、5−ピラゾリジニル、2−オキサゾリジニル、4−オキサゾリジニル、5−オキサゾリジニル、2−チアゾリジニル、4−チアゾリジニル、5−チアゾリジニル、2−イミダゾリジニル、4−イミダゾリジニル、1,2,4−オキサジアゾリジン−3−イル、1,2,4−オキサジアゾリジン−5−イル、1,2,4−チアジアゾリジン−3−イル、1,2,4−チアジアゾリジン−5−イル、1,2,4−トリアゾリジン−3−イル、1,3,4−オキサジアゾリジン−2−イル、1,3,4−チアジアゾリジン−2−イル、1,3,4−トリアゾリジン−2−イル、2,3−ジヒドロフル−2−イル、2,3−ジヒドロフル−3−イル、2,4−ジヒドロフル−2−イル、2,4−ジヒドロフル−3−イル、2,3−ジヒドロチエン−2−イル、2,3−ジヒドロチエン−3−イル、2,4−ジヒドロチエン−2−イル、2,4−ジヒドロチエン−3−イル、2−ピロリン−2−イル、2−ピロリン−3−イル、3−ピロリン−2−イル、3−ピロリン−3−イル、2−イソオキサゾリン−3−イル、3−イソオキサゾリン−3−イル、4−イソオキサゾリン−3−イル、2−イソオキサゾリン−4−イル、3−イソオキサゾリン−4−イル、4−イソオキサゾリン−4−イル、2−イソオキサゾリン−5−イル、3−イソオキサゾリン−5−イル、4−イソオキサゾリン−5−イル、2−イソチアゾリン−3−イル、3−イソチアゾリン−3−イル、4−イソチアゾリン−3−イル、2−イソチアゾリン−4−イル、3−イソチアゾリン−4−イル、4−イソチアゾリン−4−イル、2−イソチアゾリン−5−イル、3−イソチアゾリン−5−イル、4−イソチアゾリン−5−イル、2,3−ジヒドロピラゾール−1−イル、2,3−ジヒドロピラゾール−2−イル、2,3−ジヒドロピラゾール−3−イル、2,3−ジヒドロピラゾール−4−イル、2,3−ジヒドロピラゾール−5−イル、3,4−ジヒドロピラゾール−1−イル、3,4−ジヒドロピラゾール−3−イル、3,4−ジヒドロピラゾール−4−イル、3,4−ジヒドロピラゾール−5−イル、4,5−ジヒドロピラゾール−1−イル、4,5−ジヒドロピラゾール−3−イル、4,5−ジヒドロピラゾール−4−イル、4,5−ジヒドロピラゾール−5−イル、2,3−ジヒドロオキサゾール−2−イル、2,3−ジヒドロオキサゾール−3−イル、2,3−ジヒドロオキサゾール−4−イル、2,3−ジヒドロオキサゾール−5−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−2−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−3−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−4−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−5−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−2−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−3−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−4−イル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−ピペリジニル、1,3−ジオキサン−5−イル、2−テトラヒドロピラニル、4−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロチエニル、3−ヘキサヒドロピリダジニル、4−ヘキサヒドロピリダジニル、2−ヘキサヒドロピリミジニル、4−ヘキサヒドロピリミジニル、5−ヘキサヒドロピリミジニル、2−ピペラジニル、1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン−2−イルおよび1,2,4−ヘキサヒドロトリアジン−3−イルなど;
ヘタリール:非置換の、または任意に置換されている、5から15員の部分的にまたは完全に不飽和の単環式、二環式または三環式環系。但し該環系の環の少なくとも1つは完全に不飽和であり、酸素、窒素および硫黄からなる群からの1から4個のヘテロ原子を含む;その環が複数の酸素原子を含有する場合、これらは直接隣接していない;例えば(それに限定されるものではないが)、
−1から4個の窒素原子または1から3個の窒素原子および1個の硫黄または酸素原子を含有する5員のヘテロアリール:炭素原子に加えて、環員として1から4個の窒素原子または1から3個の窒素原子および1個の硫黄または酸素原子を含有することができる5員のヘテロアリール基、例えば2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピロリル、3−ピロリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、3−イソチアゾリル、4−イソチアゾリル、5−イソチアゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、5−ピラゾリル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−5−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、1,3,4−チアジアゾール−2−イルおよび1,3,4−トリアゾール−2−イル;
−1から3個の窒素原子または1個の窒素原子および1個の酸素または硫黄原子を含有するベンゾ縮合の5員のヘテロアリール:炭素原子に加えて、環員として1から4個の窒素原子または1から3個の窒素原子および1個の硫黄または酸素原子を含有することができ、その2個の隣接する炭素環員または1個の窒素および1個の隣接する炭素環員が、ブタ−1,3−ジエン−1,4−ジイル基によって架橋されていてもよい(1個または2個の炭素原子は、窒素原子によって置き換えられていてもよい。)、5員のヘテロアリール基;例えばベンズインドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾフリル;
−1から4個の窒素原子を含有し、窒素を介して結合している5員のヘテロアリール、または1から3個の窒素原子を含有し、窒素を介して結合しているベンゾ縮合の5員のヘテロアリール:炭素原子に加えて、環員として1から4個の窒素原子または1から3個の窒素原子を含有することができ、その2個の隣接する炭素環員または1個の窒素および1個の隣接する炭素環員が、ブタ−1,3−ジエン−1,4−ジイル基によって架橋されていてもよい(1個または2個の炭素原子は、窒素原子によって置き換えられていてもよい。)、5員のヘテロアリール基(但しこれらの環は、窒素環員の1個を介して骨格に結合している。)。例えば1−ピロリル、1−ピラゾリル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、1−イミダゾリル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,3,4−トリアゾール−1−イル;
−1から3個または1から4個の窒素原子を含有する6員のヘテロアリール:炭素原子に加えて、環員として1から3個または1から4個の窒素原子を含有することができる6員のヘテロアリール基、例えば2−ピリジニル、3−ピリジニル、4−ピリジニル、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、2−ピラジニル、1,3,5−トリアジン−2−イルおよび1,2,4−トリアジン−3−イル。
自然の法則に矛盾し、したがって当業者がその専門知識を基にして排除し得る組合せは含まれない。例えば、3個以上の隣接する酸素原子を有する環構造は排除される。
本発明はさらに、以下のステップ(a)から(n)の少なくとも1つを含む、本発明の式(I)、(Ia)、(Ib)および(Ic)のジアミノピリミジンを調製する方法に関する。
(a)以下の反応スキーム(スキーム1)に従って、塩基の存在下、適切な場合には溶媒の存在下および適切な場合には触媒の存在下で、式(III)の2,4−ジハロピリミジンを式(II)のアミンと反応させて、式(V)の化合物を得るステップ、
Figure 2012501980
(式中、L=F、Cl、Br、I)
(b)以下の反応スキーム(スキーム2、3、4)に従って、適切な場合には酸の存在下または適切な場合には塩基の存在下、適切な場合には溶媒の存在下で、式(V)の化合物を、式(IVa)、(IVb)または(IVc)の芳香族アミンと反応させるステップ、
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
(式中、L=F、Cl、Br、I)
(c)以下の反応スキーム(スキーム5)に従って、溶媒の存在下で式(Ib−I)の化合物を適切な酸化剤で酸化して、式(Ib−II)のスルホキシド化合物を得るステップ、
Figure 2012501980
(d)以下の反応スキーム(スキーム6)に従って、溶媒の存在下で式(Ib−I)の化合物を適切な酸化剤で酸化して、式(Ib−III)のスルホン化合物を得るステップ、
Figure 2012501980
(e)以下の反応スキーム(スキーム7)に従って、溶媒の存在下で式(Ic−I)の化合物を適切な酸化剤で酸化して、式(Ic−II)のスルホキシド化合物を得るステップ、
Figure 2012501980
(f)以下の反応スキーム(スキーム8)に従って、溶媒の存在下で式(Ic−I)の化合物を適切な酸化剤で酸化して、式(Ic−III)のスルホン化合物を得るステップ、
Figure 2012501980
(g)以下の反応スキーム(スキーム9、10、11)に従って、適切な還元剤を用いて、適切な場合には酸の存在下および溶媒の存在下で、式(VIa)、(VIb)または(VIc)のニトロ芳香族を還元して、式(IVa)、(IVb)または(IVc)の芳香族アミンを得るステップ、
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
(h)以下の反応スキーム(スキーム12)に従って、適切な場合には溶媒の存在下で、式(VII)の化合物を適切なチオールと反応させて、式(VIc−I)の化合物を得るステップ、
Figure 2012501980
(i)以下の反応スキーム(スキーム13)に従って、適切な場合には溶媒の存在下、適切な場合には適切な触媒の存在下および適切な場合には適切な塩基の存在下で、式(VIc−II)の化合物を適切な塩素化剤と反応させて、式(VIIa)の化合物を得るステップ、
Figure 2012501980
(j)以下の反応スキーム(スキーム14)に従って、塩基の存在下、適切な場合には溶媒の存在下および適切な場合には触媒の存在下で、式(X)の化合物を式(II)のアミンと反応させて、式(I)の化合物を得るステップ、
Figure 2012501980
(k)以下の反応スキーム(スキーム15)に従って、塩基の存在下またはルイス酸の存在下、適切な場合には溶媒の存在下および適切な場合には触媒の存在下で、式(III)の化合物を式(IV)のアニリンと反応させて、式(X)の化合物を得るステップ、
Figure 2012501980
(l)以下の反応スキーム(スキーム16)に従って、酸の存在下、適切な場合には溶媒の存在下および適切な場合には触媒の存在下で、式(Ic−IV)の化合物を式(XI)のアルコールと反応させて、式(Ic−V)の化合物を得るステップ、
Figure 2012501980
(m)以下の反応スキーム(スキーム17)に従って、適切な場合には溶媒の存在下で、式(VII)の化合物を式(XI)のアルコールと反応させて、式(Vlc−I)の化合物を得るステップ、
Figure 2012501980
(n)以下の反応スキーム(スキーム18)に従って、塩基の存在下、適切な場合には溶媒の存在下および適切な場合には触媒の存在下で、式(XII)の化合物を式(XI)のアルコールと反応させて、式(VIc−III)の化合物を得るステップ。
Figure 2012501980
先のスキームの基RからR11ならびにXおよびXの定義は、前述の定義に相当し、Lは、F、Cl、Br、Iを表す。
中間体(V)を合成する一可能性を、スキーム1に示す。
最初に、適切な塩基を使用して、アミン(II)を、例えばジオキサン、THF、ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルなどの適切な溶媒中、−30℃から+80℃の温度で1−24時間かけて2,4−ジハロピリミジン(III)と反応させる。使用される塩基は、例えばNaHCO、NaCOまたはKCOなどの無機塩、LDAまたはNaHMDSなどの有機金属化合物、またはエチルジイソプロピルアミン、DBU、DBNまたはトリ−n−ブチルアミンなどのアミン塩基であってよい。あるいは反応は、例えばOrg.Lett.2006年、8、395頁に記載の通り、例えばパラジウムなどの適切な遷移金属触媒を、例えばトリフェニルホスフィンまたはキサントフォスなどの適切なリガンドと一緒に使用して実施することもできる。
化合物(Ia)、(Ib)および(Ic)の合成の可能性を、スキーム2から8に示す。
中間体(V)を、例えば無水塩酸、カンファースルホン酸またはp−トルエンスルホン酸などのブレンステッド酸の存在下、例えばジオキサン、THF、DMSO、DME、2−メトキシエタノール、n−ブタノールまたはアセトニトリルなどの適切な溶媒中、0℃−140℃の温度で1−48時間かけて芳香族アミン(IVa)、(IVb)または(IVc)と反応させる。同様に、例えばBioorg.Med.Chem.Lett.2006年、16、2689頁;GB2002A1−2369359、Org.Lett.2005年、7、4113頁に記載されている。
あるいは、(Ia)、(Ib)および(Ic)を得るための(V)および(IVa)、(IVb)または(IVc)の反応は、例えば炭酸カリウムなどの炭酸塩、カリウムtert−ブトキシドなどのアルコキシド、または水素化ナトリウムなどの水素化物を使用する塩基触媒作用を用いて実施することもでき、例えばパラジウムなどの遷移金属を、例えばキサントフォスなどの適切なリガンドと一緒に触媒として使用することがやはり有用となり得る。
さらに、(Ia)、(Ib)および(Ic)を得るための(V)および(IVa)、(IVb)または(IVc)の反応を、溶媒および/またはブレンステッド酸なしに、MW条件下でも実施することが可能である(例えば、Bioorg.Med.Chem.Lett.2006年、16、108頁;Bioorg.Med.Chem.Lett.2005年、15、3881頁に記載されている。)。
最後に、式(Ib−I)および(Ic−I)の化合物を、例えば3−クロロベンゼンカルボペルオキソ酸、過酸化水素またはオキソンなどの適切な酸化剤と、例えばジクロロメタン、クロロホルムまたはアセトニトリルなどの適切な溶媒中、0℃−100℃の温度で1−48時間かけて反応させることによって、式(Ib−II)、(Ib−III)、(Ic−II)または(Ic−III)の化合物を得ることが可能である。
さらに、式(Ic−IV)の化合物を、例えば塩酸、硫酸、カンファースルホン酸またはp−トルエンスルホン酸などの適切な酸の存在下、溶媒なしに、または例えばテトラヒドロフラン、ジオキサンまたはアセトニトリルなどの適切な溶媒中で、0℃−200℃の温度において1−60時間かけて1から50当量の式(XI)のアルコールと反応させることによって、式(Ic−V)の化合物を得ることが可能であり、0.5から5当量の、例えば硫酸セリウム(IV)などの適切な遷移金属塩の存在が有用となり得る(スキーム16参照)。
式(II)のアルキルアミノ化合物は、市販されており、または文献の手順に従って調製することができる。(II)型の適切なシクロプロピルアミノ化合物を調製する一方法は、例えば適切なカルボン酸誘導体を転移反応させて、対応するアミノ化合物を得るものである(例えば、J.Am.Chem.Soc.1961年、83、3671−3678頁に記載)。例えば、(II)型のシクロブチルアミノ化合物のさらなる調製方法は、適切なシクロブテンのヒドロホウ素化およびその後のNHSOHでの処理(例えば、Tetrahedron 1970年、26、5033−5039頁)、シクロブタノンの還元的アミノ化(例えば、J.Org.Chem.1964年、29、2588−2592頁に記載)ならびにニトロ−もしくはニトロソシクロブタン(例えば、J.Am.Chem.Soc.1953年、75、4044頁、Can.J.Chem.1963年、41、863−875頁参照)またはアジドシクロブタン(例えば、Chem.Pharm.Bull.1990年、38、2719−2725頁、J.Org.Chem.1962年、27、1647−1650頁に記載)の還元を含む。式(II)のハロゲン置換アミノ化合物は、市販されており、または文献の手順に従って調製することができる。適切なハロゲン置換アミノ化合物(II)を生成する一方法は、例えば対応するカルボキサミド(例えば、EP30092における)または対応するオキシムもしくはアジド(例えばChem.Ber.1988年、119、2233頁に記載)またはニトロ化合物(例えばJ.Am.Chem Soc、1953年、75、5006頁に記載)の還元である。別の可能性は、対応するアミノカルボン酸を、HF中SFで処理することである(例えばJ.Org.Chem.1962年、27、1406頁に記載)。HFを用いる置換アジリジンの開環は、J.Org.Chem.1981年、46、4938頁に記載されている。ハロゲン置換アミノ化合物(II)のさらなる調製方法は、Gabriel(例えばDE3429048に記載)によって記載の対応するフタルイミドの開裂、適切なハロアルキルハロゲン化物のアミノ分解(例えばUS2539406に記載)または対応するカルボン酸アジドの分解(例えばDE3611195に記載)を含む。アミノ無水物またはアミノケトンは、適切なフッ化試薬を用いて対応するジフルオロアルキルアミンに変換することができ(例えばDAST;WO2008008022)、アミノアルコールは、対応するモノフルオロアルキルアミンを形成する(例えばWO2006029115)。同様に、クロロおよびブロモアルキルアミンは、適切な塩素化および臭素化剤を用いてアミノアルコールから得ることができる(それぞれJ.Org.Chem.2005年、70、7364頁およびOrg.Lett.、2004年、6、1935頁)。
適切な置換2,4−ジハロピリミジン(III)は、市販されており、または文献の手順に従って、例えば市販の置換ウラシルから出発して調製することができる(例えばR=CN:J.Org.Chem.1962年、27、2264頁;J.Chem.Soc.1955年、1834頁;Chem.Ber.1909年、42、734頁;R=CF:J.Fluorine Chem.1996年、77、93頁;WO2000/047539も参照)。
式(V)の化合物の幾つかは新規であり、したがってやはり本発明の主題である。
式(Va)、(Vb)および(Vc)の新規化合物
Figure 2012501980
は、式中、
8aが、ヨウ素、CFH、CFH、CCl、シアノまたはMeを表し、
8bが、CFを表し、
8cが、Brを表し、
L=F、Cl、BrまたはIであり、
先に定義のR、R8a、R8b、R8c、R、R10、R11a、R11bおよびR11cは、好ましい、特に好ましい、および非常に特に好ましい前述の一般的な意味を有する化合物である。
式(IV)の芳香族アミノ化合物および式(VI)の芳香族ニトロ化合物の幾つかは、市販されており、または文献の手順によって調製することができる。
中間体(IVa)を合成する一可能性を、スキーム9に示す。
式(IVa)の芳香族アミノ化合物を調製するために、式(VIa)の適切な芳香族ニトロ化合物を、例えば、メタノール、エタノール、2−メトキシエタノールまたはn−ブタノールなどの適切な溶媒中、0℃−140℃の温度で1−48時間かけて、例えば、亜鉛/塩酸、スズ/塩酸(hydrochoric acid)または鉄/塩酸などの適切な還元剤と反応させる。さらに、例えば、ラネーニッケル、炭素上パラジウムまたは炭素上白金などの適切な触媒を使用して、水素を使用することもできる(例えばWO2006/128659、WO2005/49579、Macromolecules;37;16;2004年;6104−6112頁、GB890732、CH355145、Journal of the American Chemical Society(1923年)、45 2399−417頁参照、概説については、J.March:Advanced Organic Chemistry−Reactions,Mechanisms,and Structures、第4版(1992年)、Wiley、New York、1216ff頁およびそれに引用されている文献も参照)。
式(VIa)の芳香族ニトロ化合物は、市販されており、または文献の手順によって調製することができる(例えばWO2006/128659、WO2005/49579、Macromolecules;37;16;2004年;6104−6112頁)。
Figure 2012501980
中間体(IVb)を合成する一可能性を、スキーム10に示す。
式(IVb)の芳香族アミノ化合物を調製するために、式(VIb)の適切な芳香族ニトロ化合物を、例えば、メタノール、エタノール、2−メトキシエタノールまたはn−ブタノールなどの適切な溶媒中、0℃−140℃の温度で1−48時間かけて、例えば、亜鉛/塩酸、スズ/塩酸または鉄/塩酸などの適切な還元剤と反応させる。さらに、例えば、ラネーニッケル、炭素上パラジウムまたは炭素上白金などの適切な触媒を使用して、水素を使用することもできる(例えばGB890732、CH355145、Journal of the American Chemical Society(1923年)、45 2399−417頁、GB890732、CH355145、Journal of the American Chemical Society(1923年)、45 2399−417頁参照、概説については、J.March:Advanced Organic Chemistry−Reactions,Mechanisms,and Structures、第4版(1992年)、Wiley、New York、1216ff頁およびそれに引用されている文献も参照)。
適切な芳香族アミノ化合物(IVb)を調製する別の方法は、適切なアミノベンゼンチオールを有機ハロゲン化物と反応させて、対応するアミノ化合物を得ることである(Zhurnal Organicheskoi Khimii(1970年)、6(4)、809−12頁;Bulletin de la Societe Chimique de France(1957年)、1201−3頁に記載されている。)。
アミノベンゼンチオールおよびスルファニルニトロベンゼン(VIb)は、市販されており、または文献の手順によって調製することができる(例えばZhurnal Organicheskoi Khimii(1970年)、6(4)、809−12頁、概説についてはJ.March:Advanced Organic Chemistry−Reactions,Mechanisms,and Structures、第4版(1992年)、Wiley、New York、407ff頁および1216ff頁ならびにそれに引用されている文献も参照)。
Figure 2012501980
化合物(IVc)を合成する一可能性を、スキーム11に示す。
式(IVc)の芳香族アミノ化合物を調製するために、式(VIc)の適切な芳香族ニトロ化合物を、例えば、メタノール、エタノール、2−メトキシエタノールまたはn−ブタノールなどの適切な溶媒中、0℃−140℃の温度で1−48時間かけて、例えば、亜鉛/塩酸、スズ/塩酸または鉄/塩酸などの適切な還元剤と反応させる。さらに、例えば、ラネーニッケル、炭素上パラジウムまたは炭素上白金などの適切な触媒を使用して、水素を使用することもできる(例えばGB890732、CH355145、Journal of the American Chemical Society(1923年)、45 2399−417頁参照、概説については、J.March:Advanced Organic Chemistry−Reactions,Mechanisms,and Structures、第4版(1992年)、Wiley、New York、1216ff頁およびそれに引用されている文献も参照)。
式(IVc)の化合物の幾つかは新規であり、したがってやはり本発明の主題である。式(IVc)の化合物は、例えば以下の刊行物に記載されており、類似の方法によって調製することができる:Proc.Intern.Meeting Mol.Spectry.第4版、Bologna、1959年(1962年)、2、562−576頁(概説についてはJ.March:Advanced Organic Chemistry−Reactions,Mechanisms,and Structures、第4版(1992年)、Wiley、New York、407ff頁およびそれに引用されている文献参照)。
式(IVc−I)の新規化合物
Figure 2012501980
は、式中、
およびRが水素を表し、
11が、C−C−アルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル(C−C)アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニル、非置換または置換フェニルまたは非置換または置換ベンジルを表し、
置換基が、互いに独立に、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択され、
先に定義のRからR、R12、R13およびR14が、好ましい、特に好ましい、および非常に特に好ましい前述の一般的な意味を有する化合物である。
式(IVc−III)の新規化合物
Figure 2012501980
は、式中、
およびRが水素を表し、
11が、互いに独立に、水素、C−C−アルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル(C−C)アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニル、非置換または置換フェニルまたは非置換または置換ベンジルを表し、
置換基が、互いに独立に、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択され、
13が、C−C−アルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル(C−C)アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニル、非置換または置換フェニル、非置換または置換ベンジルであり、
置換基が、互いに独立に、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択され、
先に定義のRからRが、好ましい、特に好ましい、および非常に特に好ましい前述の一般的な意味を有する化合物である。
式(IVc−IV)の新規化合物
Figure 2012501980
は、式中、
およびRが水素を表し、
11が、C−C−アルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル(C−C)アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニル、非置換または置換フェニルまたは非置換または置換ベンジルを表し、
置換基が、互いに独立に、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択され、
13が、C−C−アルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル(C−C)アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニル、非置換または置換フェニルまたは非置換または置換ベンジルであり、
置換基が、互いに独立に、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択され、
先に定義のRからRが、好ましい、特に好ましい、および非常に特に好ましい前述の一般的な意味を有する化合物である。
化合物(IVc−I)を合成する一可能性を、スキーム12に示す。
式(IVc−I)の芳香族ニトロ化合物を調製するために、式(VII)の適切な芳香族ニトロ化合物を、例えば、メタノール、エタノール、2−メトキシエタノールまたはn−ブタノールなどの適切な溶媒中、0℃−140℃の温度で1−48時間かけて、適切な場合にはナトリウムまたはカリウム塩の形態の適切なチオールと反応させる(概説については、J.March:Advanced Organic Chemistry−Reactions,Mechanisms,and Structures、第4版(1992年)、Wiley、New York、407ff頁またはHouben−Weyl、Methoden der Organischen Chemie、Georg−Thieme−Verlag、Stuttgartおよびそれに引用されている文献も参照)。
式(VIc)の化合物の幾つかは新規であり、したがってやはり本発明の主題である。
式(VIc−I)の新規化合物
Figure 2012501980
は、式中
、RおよびRが水素を表し、
11が水素を表し、
12が、C−C−アルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル(C−C)アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニル、非置換または置換フェニルまたは非置換または置換ベンジルを表し、
置換基が、互いに独立に、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択され、
13が、C−C−アルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル(C−C)アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニル、非置換または置換フェニルまたは非置換または置換ベンジルを表し、
置換基が、互いに独立に、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択され、
先に定義のR、RおよびR14が、好ましい、特に好ましい、および非常に特に好ましい前述の一般的な意味を有する化合物である。
式(VIc−II)の芳香族ニトロ化合物の幾つかは、市販されており、または文献の手順によって調製することができる(例えば、EP0552558、EP0282944、EP55616)。
式(IVc−II)の芳香族ニトロ化合物を調製するために、式(VII)の適切な芳香族ニトロ化合物を、適切な場合には、例えばTHF、ジエチルエーテル、ジオキサンまたはアセトニトリルなどの適切な溶媒中、0℃−140℃の温度で1−48時間かけて、適切な場合にはナトリウムまたはカリウム塩の形態の適切なアルコールと反応させる(スキーム19、概説については、J.March:Advanced Organic Chemistry−Reactions,Mechanisms,and Structures、第4版(1992年)、Wiley、New York、386ff頁またはHouben−Weyl、Methoden der Organischen Chemie、Georg−Thieme−Verlag、Stuttgartおよびそれに引用されている文献も参照)。
Figure 2012501980
式(IVc−III)の芳香族ニトロ化合物を調製するために、式(XII)の適切な芳香族ニトロフェニルオキシランを、適切な場合には、例えばTHF、ジエチルエーテル、ジオキサンまたはアセトニトリルなどの適切な溶媒中、0℃−140℃の温度で1−200時間かけて、適切な場合にはナトリウムまたはカリウム塩の形態の適切なアルコールと反応させる(スキーム18)。
式(VIc−III)の新規化合物
Figure 2012501980
は、式中、
、RおよびRが水素を表し、
11が、互いに独立に、水素、C−C−アルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル(C−C)アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非置換または置換C−C−アルキニル、非置換または置換フェニルまたは非置換または置換ベンジルを表し、
置換基が、互いに独立に、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択され、
13が、C−C−アルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル(C−C)アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニルまたは非置換または置換ベンジルを表し、
置換基が、互いに独立に、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択され、
先に定義のRおよびRが、好ましい、特に好ましい、および非常に特に好ましい前述の一般的な意味を有する化合物である。
式(VIc−IV)の新規化合物
Figure 2012501980
はまた、式中、
、RおよびRが水素を表し、
11が水素を表し、
12が、C−C−アルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル(C−C)アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニル、非置換または置換フェニルまたは非置換または置換ベンジルを表し、
置換基が、互いに独立に、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択され、
13が、C−C−アルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル(C−C)アルキル、C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニルまたは非置換または置換ベンジルを表し、
置換基が、互いに独立に、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択され、
先に定義のRおよびRが、好ましい、特に好ましい、および非常に特に好ましい前述の一般的な意味を有する化合物である。
式(VII)の芳香族ニトロ化合物の幾つかは、市販されており、または文献の手順によって調製することができる(例えば、EP55616、Journal of the Chemical Society、Chemical Communications(1989年)、(20)、1559−60頁、Journal of the American Chemical Society(2002年)、124(46)、13690−13691頁、Journal of Organic Chemistry(1998年)、63(17)、6023−6026頁、Journal of the American Chemical Society;105;12;1983年;3967−3975頁)。
Figure 2012501980
式(VII)の化合物の幾つかは新規であり、したがってやはり本発明の主題である。
化合物(VIIa)を合成する一可能性を、スキーム13に示す。
芳香族ニトロ化合物(VIIa)を調製するために、式(VIc−II)の適切な芳香族ニトロ化合物を、例えばジクロロメタン、DMF、クロロホルムまたはトルエンなどの適切な溶媒中、適切な場合には、エチルジイソプロピルアミン、トリエチルアミン、DBU、DBNまたはトリ−n−ブチルアミンなどの適切なアミン塩基を使用して、適切な場合には、例えばDMFなどの適切な触媒を使用して、0℃−140℃の温度で1−48時間かけて、例えば濃塩酸、塩化チオニル、塩化スルフリル、塩化メタンスルホニル、塩化オキサリル、三塩化リン、五塩化リンまたは塩化ホスホリルなどの適切な塩素化剤と反応させる(概説については、J.March:Advanced Organic Chemistry−Reactions,Mechanisms,and Structures、第4版(1992年)、Wiley、New York、431ff頁またはHouben−Weyl、Methoden der Organischen Chemie、Georg−Thieme−Verlag、Stuttgartおよびそれに引用されている文献も参照)。
式(VIIa)の新規化合物
Figure 2012501980
は、式中、
、RおよびR11が水素を表し、
12が、非分岐C−C−アルキルまたはC−C−シクロアルキルを表し、
先に定義のRおよびRが、好ましい、特に好ましい、および非常に特に好ましい前述の一般的な意味を有する化合物である。
化合物(I)、(Ia)、(Ib)および(Ic)を合成する一可能性を、スキーム14に示す。
式(Ia)、(Ib)および(Ic)の化合物を合成するために、中間体(X)をさらに、例えば炭酸カリウムなどの炭酸塩、カリウムtert−ブトキシドなどのアルコキシド、または水素化ナトリウムなどの水素化物などの塩基の存在下、例えばジオキサン、THF、DMSO、DME、2−メトキシエタノール、n−ブタノールまたはアセトニトリルなどの適切な溶媒中、0℃−140℃の温度で1−48時間かけて式(II)のアルキルアミノ化合物と反応させ、例えばパラジウムなどの遷移金属を、例えばトリフェニルホスフィンまたはキサントフォスなどの適切なリガンドと一緒に触媒として使用することもできる。
化合物(X)を合成する一可能性を、スキーム15に示す。
この目的のために、アニリン(IV)を、例えば、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、n−ブタノール、tert−ブタノール、ジクロロエタンまたはジクロロメタンなどの適切な不活性な溶媒中、−15℃から100℃の温度で、適切なルイス酸または適切な塩基を使用して1−24時間かけて2,4−ジハロピリミジン(III)と反応させる。使用できる塩基は、例えば、NaHCO、NaCOまたはKCOなどの無機塩、LDAまたはNaHMDSなどの有機金属化合物、またはエチルジイソプロピルアミン、DBU、DBNまたはトリ−n−ブチルアミンなどのアミン塩基である。使用できるルイス酸は、例えば(それに限定されるものではないが)、金属亜鉛のハロゲン化物(例えばZnCl)、マグネシウム、銅、スズまたはチタン(例えば、US2005/0256145またはWO2005/023780およびそれに引用されている文献参照)。
式(X)の化合物は新規であり、したがってやはり本発明の主題である。
式(X)の新規化合物
Figure 2012501980
は、式中、記号が以下の意味を有する化合物である
[式中、RからRは、好ましい、特に好ましい、非常に特に好ましい、および特に好ましい前述の一般的な意味を有し、
Lは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を表す。]。
式(XI)のアルコールは、市販されており、または文献の手順によって調製することができる(例えばHouben−Weyl、Methoden der Organischen Chemie、Georg−Thieme−Verlag、Stuttgartおよびそれに引用されている文献)。
式(XII)のオキシランは、市販されており、または文献の手順によって調製することができる(例えば、EP305908、Houben−Weyl、Methoden der Organischen Chemie、Georg−Thieme−Verlag、Stuttgartおよびそれに引用されている文献)。
一般に、スキーム19に示す通り、本発明の化合物(Ia)、(Ib)および(Ic)を調製するための別の経路を選択することも可能である。
Figure 2012501980
式(Ia)、(Ib)および(Ic)の化合物を調製するための本発明の方法は、好ましくは1つ以上の反応助剤を使用して実施される。
適切な反応助剤は、適切な場合、通常の無機または有機塩基または酸受容体である。これらには、好ましくは、例えば酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、リチウムアミド、ナトリウムアミド、カリウムアミド、カルシウムアミド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素カルシウム、水酸化リチウム、水素化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化カルシウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化カルシウム、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、ナトリウムn−または−i−プロポキシド、カリウムn−またはi−プロポキシド、ナトリウムn−、i−、s−またはtブトキシド、カリウムn−、i−、s−またはt−ブトキシドなどの、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の酢酸塩、アミド、炭酸塩、炭酸水素、水素化物、水酸化物またはアルコキシド;さらには、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、エチルジシクロヘキシルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチルベンジルアミン、ピリジン、2−メチル−、3−メチル−、4−メチル−、2,4−ジメチル−、2,6−ジメチル−、3,4−ジメチル−および3,5−ジメチルピリジン、5−エチル−2−メチルピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N−メチルピペリジン、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(DABCO)、1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]−ノナ−5−エン(DBN)、または1,8ジアザビシクロ[5,4,0]−ウンデカ−7−エン(DBU)などの塩基性有機窒素化合物も含まれる。
本発明の方法は、好ましくは、1つ以上の希釈剤を使用して実施される。適切な希釈剤は、実質的にはすべての不活性な有機溶媒である。これらには、好ましくはペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、石油エーテル、ベンジン、リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシレン、塩化メチレン、塩化エチレン、クロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼンおよびo−ジクロロベンゼンなどの脂肪族および芳香族の、任意にハロゲン化された炭化水素、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、グリコールジメチルエーテルおよびジグリコールジメチルエーテルなどのエーテル、テトラヒドロフランおよびジオキサン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケトンまたはメチルイソブチルケトンなどのケトン、酢酸メチルまたは酢酸エチルなどのエステル、例えばアセトニトリルまたはプロピオニトリルなどのニトリル、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドおよびN−メチルピロリドンなどのアミド、ならびにジメチルスルホキシド、テトラメチレンスルホンおよびヘキサメチルリン酸トリアミドならびにDMPUが含まれる。
本発明の方法において、反応温度は、かなりの範囲に変えることができる。一般に、該方法は、0℃および250℃の間の温度、好ましくは10℃および185℃の間の温度で実施される。
一般に、本発明の方法は、大気圧下で実施される。しかし、高圧下または減圧下で該方法を実施することも可能である。
本発明の方法を実施するために、各場合必要とされる出発材料は、一般におよその等モル量で使用される。しかし各場合、使用される成分の1つを比較的大過剰で使用することも可能である。本発明の方法では、各場合の後処理は、定法によって実施される(調製例参照)。
一般に、式(I)の化合物は、以下のスキーム20に略述する通り、例えば脂環式アミン(II)および芳香族アミン(IV)を、適切な置換ピリミジン(III)に連続的に求核付加することによって調製できる。
Figure 2012501980
ここでLは、各場合互いに独立に、適切な脱離基、例えばハロゲン原子(Hal=F、Cl、Br、I)、SMe、SOMe、SOMeまたはトリフラート(CFSOO:WO05/095386から公知のピリミジンについて)を表す。
スキーム20による、またはその他の経路による式(I)のジアミノピリミジンの合成は、多くの様々な文献に記載されている(例えば、WO06/021544、WO07/072158、WO07/003596、WO05/016893、WO05/013996、WO04/056807、WO04/014382、WO03/030909も参照)。
本発明はさらに、望ましくない微生物を防除するための、本発明のジアミノピリミジンまたはこれらの混合物の非医療的使用を提供する。
本発明はさらに、望ましくない微生物を防除するための、本発明の少なくとも1つのジアミノピリミジンを含む組成物を提供する。
さらに本発明は、本発明のジアミノピリミジンを、微生物および/またはそれらの生息環境に適用することを特徴とする、望ましくない微生物を防除する方法に関する。
本発明の化合物は、強力な殺真菌作用を有し、作物保護および材料の保護において真菌および細菌などの望ましくない微生物を防除するために使用できる。
本発明の式(I)のジアミノピリミジンは、非常に良好な殺真菌特性を有し、作物保護において、例えばプラスモディオポロミケテス(Plasmodiophoromycetes)、オーミケテス(Oomycetes)、キトリディオミケテス(Chytridiomycetes)、ジゴミケテス(Zygomycetes)、アスコミケテス(Ascomycetes)、バシディオミケテス(Basidiomycetes)およびデウテロミケテス(Deuteromycetes)を防除するために使用できる。
作物保護において、殺真菌剤は、例えば、プセウドモナダケアエ(Pseudomonadaceae)、リゾビアケアエ(Rhizobiaceae)、エンテロバクテリアケアエ(Enterobacteriaceae)、コリネバクテリアケアエ(Corynebacteriaceae)およびストレプトミケタケアエ(Streptomycetaceae)を防除するために使用できる。
本発明の殺真菌性組成物は、植物病原菌の治癒的または保護的防除のために使用することができる。したがって本発明はまた、種子、植物または植物部分、果実または植物が成長する土壌に適用される本発明の活性化合物または組成物を使用して、植物病原菌を防除するための治癒的および保護的方法に関する。
作物保護における植物病原菌の防除のための本発明の組成物は、有効であるが植物毒性ではない量の本発明の活性化合物を含む。「有効であるが植物毒性ではない量」は、植物の真菌病を十分に防除し、または完全に真菌病を根絶させるのに十分であり、同時に、重大な任意の植物毒性症候を生じない本発明の組成物の量を意味する。一般にこの適用率は、比較的広範囲に変わり得る。適用率は、複数の因子、例えば防除される真菌、植物、気候条件および本発明の組成物の成分に応じて決まる。
本発明によれば、あらゆる植物および植物部分を処理することが可能である。ここで植物は、望ましいおよび望ましくない野生植物または作物植物(天然に生じる作物植物を含む)などのあらゆる植物および植物集団を意味すると解釈すべきである。作物植物は、従来の育種および最適化法によって、または生物工学的および遺伝子操作法またはこれらの方法の組合せによって得ることができる、トランスジェニック植物および育成者権によって保護され得るまたはされ得ない植物品種を含む植物であってよい。植物部分は、あらゆる地上部および地下部ならびに新芽、葉、花および根などの植物器官を意味すると理解すべきであり、その例として、葉、針状葉、茎、幹、花、子実体、果実および種子ならびに根、塊茎および根茎が挙げられる。植物部分はまた、収穫物ならびに発育性および発芽性繁殖材料、例えば苗木、塊茎、根茎、挿木および種子を含む。
以下の植物は、本発明に従って処理することができる植物として列挙することができる。ロサケアエ属種(Rosaceae sp.)(例えば、リンゴ(apple)およびナシなどのリンゴ(pomaceous)果実、ならびにアプリコット、チェリー、アーモンドおよびモモなどの核果、ならびにイチゴなどの柔らかい果実)、リベシオイダエ属種(Ribesioidae sp.)、ユグランダケアエ属種(Juglandaceae sp.)、ベトゥラケアエ属種(Betulaceae sp.)、アナカルディアケアエ属種(Anacardiaceae sp.)、ファガケアエ属種(Fagaceae sp.)、モラケアエ属種(Moraceae sp.)、オレアケエ属種(Oleaceae sp.)、アクチニダケアエ属種(Actinidaceae sp.)、ラウラケアエ属種(Lauraceae sp.)、ムサケアエ属種(Musaceae sp.)(例えばバナナの木および畑)、ルビアケアエ属種(Rubiaceae sp.)(例えばコーヒー)、テアケアエ属種(Theaceae sp.)、ステルクリケアエ属種(Sterculiceae sp.)、ルタケアエ属種(Rutaceae sp.)(例えばレモン、オレンジおよびグレープフルーツ)、ソラナケアエ属種(Solanaceae sp.)(例えばトマト)、リリアケアエ属種(Liliaceae sp.)、アステラケアエ属種(Asteraceae sp.)(例えばレタス)、ウムベッリフェラエ属種(Umbelliferae sp.)、クルキフェラエ属種(Cruciferae sp.)、ケノポディアケアエ属種(Chenopodiaceae sp.)、ククルビタケアエ属種(Cucurbitaceae sp.)(例えばキュウリ)、アッリアケアエ属種(Alliaceae sp.)(例えばセイヨウネギ、タマネギ)、パピリオナケアエ属種(Papilionaceae sp.)(例えばエンドウ)などの綿、亜麻、ブドウ、果物、野菜;グラミネアエ属種(Gramineae sp.)(例えばトウモロコシ、芝、コムギ、ライムギ、コメ、オオムギ、オートムギ、雑穀およびライコムギなどの穀物)などの主な穀物植物、アステラケアエ属種(Asteraceae sp.)(例えばヒマワリ)、ブラッシカケアエ属種(Brassicaceae sp.)(例えば白キャベツ、赤キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ、チンゲンサイ、コールラビ、ガーデンラディッシュ、ならびに菜種、マスタード、ホースラディッシュおよびクレス)、ファバカエ属種(Fabacae sp.)(例えば豆、ピーナッツ)、パピロナケアエ属種(Papilionaceae sp.)(例えば大豆)、ソラナケアエ属種(Solanaceae sp.)(例えばジャガイモ)、ケノポディアケアエ属種(Chenopodiaceae sp.)(例えばテンサイ、飼料用ビート、スイスチャード、ビートの根);庭および森林の有用植物および観葉植物;ならびに各場合、これらの植物の遺伝子組換え種。好ましくは、穀物用植物が本発明に従って処理される。
本発明に従って処理することができる真菌病の幾つかの病原菌は、それに限定されるものではないが、例えば以下のものを挙げることができる。
例えばブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)などのブルメリア(Blumeria)属種;例えばポドスパエラ・レウコトリカ(Podosphaera leucotricha)などのポドスパエラ(Podosphaera)属種;例えばスパロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)などのスパロテカ(Sphaerotheca)属種;例えばウンキヌラ・ネカトル(Uncinula necator)などのウンキヌラ(Uncinula)属種などの、うどん粉病の病原菌によって生じる病害;
例えばギムノスポランギアム・サビナエ(Gymnosporangium sabinae)などのギムノスポランギアム(Gymnosporangium)属種;例えばヘミレイア・ウァスタトリクス(Hemileia vastatrix)などのヘミレイア(Hemileia)属種;例えばパコプソラ・パキリジ(Phakopsora pachyrhizi)およびパコプソラ・メイボミアエ(Phakopsora meibomiae)などのパコプソラ(Phakopsora)属種;例えばプッキニア・レコンディタ(Puccinia recondita)またはプッキニア・トリティキナ(Puccinia triticina)などのプッキニア(Puccinia)属種;例えばウロミケス・アッペンディクラトゥス(Uromyces appendiculatus)などのウロミケス(Uromyces)属種などのサビ病の病原菌によって生じる病害;
例えばブレミア・ラクトゥカエ(Bremia lactucae)などのブレミア(Bremia)属種;例えばペロノスポラ・ピシ(Peronospora pisi)またはP.ブラッシカエ(P.brassicae)などのペロノスポラ(Peronospora)属種;例えばフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)などのフィトフトラ(Phytophthora)属種;例えばプラスモパラ・ウィティコラ(Plasmopara viticola)などのプラスモパラ(Plasmopara)属種;例えばプセウドペロノスポラ・フムリ(Pseudoperonospora humuli)またはプセウドペロノスポラ・クベンシス(Pseudoperonospora cubensis)などのプセウドペロノスポラ(Pseudoperonospora)属種;例えばピティウム・ウルティムム(Pythium ultimum)などのピティウム(Pythium)属種などのオーミケテス(Oomycetes)の群由来の病原菌によって生じる病害;
例えばアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)などのアルテルナリア(Alternaria)属種;例えばケルコスポラ・ベティコラ(Cercospora beticola)などのケルコスポラ(Cercospora)属種;例えばクラディオスポリウム・ククメリヌム(Cladiosporium cucumerinum)などのクラディオスポリウム(Cladiosporium)属種;例えばコクリオボルス・サティウス(Cochliobolus sativus)などのコクリオボルス(Cochliobolus)属種(分生子形態:ドレクスレラ(Drechslera)、Syn:ヘルミントスポリウム(Helminthosporium));例えばコッレトトリクム・リンデムタニウム(Colletotrichum lindemuthanium)などのコッレトトリクム(Colletotrichum)属種;例えばシクロコニウム・オレアギヌム(Cycloconium oleaginum)などのシクロコニウム(Cycloconium)属種;例えばディアポルテ・キトリ(Diaporthe citri)などのディアポルテ(Diaporthe)属種;例えばエルシノエ・ファウケッティイ(Elsinoe fawcettii)などのエルシノエ(Elsinoe)属種;例えばグロエオスポリウム・ラエティコロル(Gloeosporium laeticolor)などのグロエオスポリウム(Gloeosporium)属種;例えばグロメレッラ・キングラタ(Glomerella cingulata)などのグロメレッラ(Glomerella)属種;例えばグイナルディア・ビドウェッリ(Guignardia bidwelli)などのグイナルディア(Guignardia)属種;例えばレプトスパエリア・マクランス(Leptosphaeria maculans)などのレプトスパエリア(Leptosphaeria)属種;例えばマグナポルテ・グリセア(Magnaporthe grisea)などのマグナポルテ(Magnaporthe)属種;例えばミクロドキウム・ニウァレ(Microdochium nivale)などのミクロドキウム(Microdochium)属種;例えばミコスパエレッラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)およびM.フィジエンシス(M.fijiensis)などのミコスパエレッラ(Mycosphaerella)属種;例えばパエオスパエリア・ノドルム(Phaeosphaeria nodorum)などのパエオスパエリア(Phaeosphaeria)属種;例えばピレノポラ・テレス(Pyrenophora teres)などのピレノポラ(Pyrenophora)属種;例えばラムラリア・コッロキグニ(Ramularia collocygni)などのラムラリア(Ramularia)属種;例えばリンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis)などのリンコスポリウム(Rhynchosporium)属種;例えばセプトリア・アピイ(Septoria apii)などのセプトリア(Septoria)属種;例えばティプラ・インカルナタ(Typhula incarnata)などのティプラ(Typhula)属種;例えばウェントゥリア・イナエクゥアリス(Venturia inaequalis)などのウェントゥリア(Venturia)属種によって生じる葉枯病および葉の立ち枯れ病;
例えばコルティキウム・グラミネアルム(Corticium graminearum)などのコルティキウム(Corticium)属種;例えばフサリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)などのフサリウム(Fusarium)属種;例えばガエウマンノミケス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis)などのガエウマンノミケス(Gaeumannomyces)属種;例えばリゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)などのリゾクトニア(Rhizoctonia)属種;例えばタペシア・アクフォルミス(Tapesia acuformis)などのタペシア(Tapesia)属種;例えばティエラウィオプシス・バシコラ(Thielaviopsis basicola)などのティエラウィオプシス(Thielaviopsis)属種によって生じる根および茎の病害;
例えばアルテルナリア属種(Alternaria spp.)などのアルテルナリア(Alternaria)属種;例えばアスペルギルス・フラウス(Aspergillus flavus)などのアスペルギルス(Aspergillus)属種;例えばクラドスポリウム・クラドスポリオイデス(Cladosporium cladosporioides)などのクラドスポリウム(Cladosporium)属種;例えばクラウィケプス・プルプレア(Claviceps purpurea)などのクラウィケプス(Claviceps)属種;例えばフサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)などのフサリウム(Fusarium)属種;例えばギッベレッラ・ゼアエ(Gibberella zeae)などのギッベレッラ(Gibberella)属種;例えばモノグラペッラ・ニウァリス(Monographella nivalis)などのモノグラペッラ(Monographella)属種;例えばセプトリア・ノドルム(Septoria nodorum)などのセプトリア(Septoria)属種によって生じる耳(ear)および穂の病害(トウモロコシの穂軸を含む);
例えばスパケロテカ・レイリアナ(Sphacelotheca reiliana)などの例えばスパケロテカ(Sphacelotheca)属種;例えばティッレティア・カリエス(Tilletia caries)、T.コントロウェルサ(T.controversa)などのティッレティア(Tilletia)属種;例えばウロキスティス・オックルタ(Urocystis occulta)などのウロキスティス(Urocystis)属種;例えばウスティラゴ・ヌダ(Ustilago nuda)、U.ヌダ・トリティキ(U.nuda tritici)などのウスティラゴ(Ustilago)属種などの黒穂病真菌によって生じる病害;
例えばアスペルギッルス・フラウス(Aspergillus flavus)などのアスペルギッルス(Aspergillus)属種;例えばボトリティス・キネレア(Botrytis cinerea)などのボトリティス(Botrytis)属種;例えばペニシッリウム・エクスパンスム(Penicillium expansum)およびP.プルプロゲヌム(P.purpurogenum)などのペニシッリウム(Penicillium)属種;例えばスクレロティニア・スクレロティオルム(Sclerotinia sclerotiorum)などのスクレロティニア(Sclerotinia)属種;例えばウェルティキリウム・アルボアトルム(Verticilium alboatrum)などのウェルティキリウム(Verticilium)属種によって生じる果実の腐敗;
例えばフサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)などのフサリウム(Fusarium)属種;例えばフィトプトラ・カクトルム(Phytophthora cactorum)などのフィトプトラ(Phytophthora)属種;例えばピティウム・ウルティムム(Pythium ultimum)などのピティウム(Pythium)属種;例えばリゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)などのリゾクトニア(Rhizoctonia)属種;例えばスクレロティウム・ロルフシイ(Sclerotium rolfsii)などのスクレロティウム(Sclerotium)属種によって生じる種子の腐敗および土壌によって感染する(borne)腐敗ならびに立ち枯れ病、ならびに苗木の病害;
例えばネクトリア・ガッリゲナ(Nectria galligena)などのネクトリア(Nectria)属種によって生じる潰瘍病、こぶ(gall)およびテング巣病(witches’ broom);
例えばモニリニア・ラクサ(Monilinia laxa)などのモニリニア(Monilinia)属種によって生じる立ち枯れ病;
例えばタプリナ・デフォルマンス(Taphrina deformans)などのタプリナ(Taphrina)属種によって生じる葉、花および果実の変形;
例えばパエモニエッラ・クラミドスポラ(Phaemoniella clamydospora)およびパエオアクレモニウム・アレオピルム(Phaeoacremonium aleophilum)およびフォミティポリア・メディテッラネア(Fomitiporia mediterranea)などのエスカ(Esca)属種によって生じる木本植物の変性病害;
例えばボトリティス・キネレア(Botrytis cinerea)などのボトリティス(Botrytis)属種によって生じる花および種子の病害;
例えばリゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)などのリゾクトニア(Rhizoctonia)属種;例えばヘルミントスポリウム・ソラニ(Helminthosporium solani)などのヘルミントスポリウム(Helminthosporium)属種によって生じる植物の塊茎の病害;
例えばキサントモナス・カムペストリスpv.オリザエ(Xanthomonas campestris pv.oryzae)などの例えばキサントモナス(Xanthomonas)属種;例えばプセウドモナス・シリンガエpv.ラクリマンス(Pseudomonas syringae pv.lachrymans)などのプセウドモナス(Pseudomonas)属種;例えばエルウィニア・アミロウォラ(Erwinia amylovora)などのエルウィニア(Erwinia)属種などの細菌病原菌によって生じる病害。
好ましいのは、以下の大豆の病害の防除である。
例えばアルテルナリア葉の斑点病(アルテルナリア(Alternaria)属種アトランス・テヌイッシマ(atrans tenuissima))、炭疽病(コッレトトリクム・グロエオスポロイデス・デマティウムvar.トルンカトゥム(Colletotrichum gloeosporoides dematium var.truncatum))、褐色斑点病(セプトリア・グリキネス(Septoria glycines))、ケルコスポラの葉の斑点病および枯病(ケルコスポラ・キクチイ(Cercospora kikuchii))、コアネポラ葉枯病(コアネポラ・インフンディブリフェラ・トリスポラ(Choanephora infundibulifera trispora)(Syn.))、ダクトゥリオポラの葉の斑点病(ダクトゥリオポラ・グリキネス(Dactuliophora glycines))、べと病(ペロノスポラ・マンシュリカ(Peronospora manshurica))、ドレクスレラの枯病(ドレクスレラ・グリキニ(Drechslera glycini))、赤星病の葉の斑点病(ケルコスポラ・ソイナ(Cercospora sojina))、レプトスパエルリナ葉の斑点病(レプトスパエルリナ・トリフォリイ(Leptosphaerulina trifolii))、フィッロスティカの葉の斑点病(フィッロスティクタ・ソヤエコラ(Phyllosticta sojaecola))、鞘および茎の枯病(ポモプシス・ソヤエ(Phomopsis sojae))、うどん粉病(ミクロスパエラ・ディッフサ(Microsphaera diffusa))、ピレノカエタ葉の斑点病(ピレノカエタ・グリキネス(Pyrenochaeta glycines))、リゾクトニア気生、葉およびウェブ(web)の枯病(リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani))、サビ菌(rust)(パコプソラ・パキリジ・パコプソラ・メイボミアエ(Phakopsora pachyrhizi Phakopsora meibomiae))、腐敗病(scab)(スパケロマ・グリキネス(Sphaceloma glycines))、ステムピリウムの葉枯病(ステムフィリウム・ボトリオスム(Stemphylium botryosum))、標的斑点病(コリネスポラ・カッシイコラ(Corynespora cassiicola))によって生じる葉、茎、鞘および種子の真菌病、
例えば黒根病腐敗(カロネクトリア・クロタラリアエ(Calonectria crotalariae))、木炭腐敗(マクロポミナ・パセオリナ(Macrophomina phaseolina))、フサリウム枯病または立ち枯れ病、根の腐敗、ならびに鞘およびカラー(collar)の腐敗(フサリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)、フサリウム・オルトケラス(Fusarium orthoceras)、フサリウム・セミテクトゥム(Fusarium semitectum)、フサリウム・エクゥイセティ(Fusarium equiseti))、ミコレプトディスクスの根の腐敗(ミコレプトディスクス・テッレストリス(Mycoleptodiscus terrestris))、ネオコスモスポラ(ネオコスモプスポラ・ウァシンフェクタ(Neocosmopspora vasinfecta))、鞘および茎枯病(ディアポルテ・パセオロルム(Diaporthe phaseolorum))、茎の潰瘍病(ディアポルテ・パセオロルムvar.カウリウォラ(Diaporthe phaseolorum var.caulivora))、ピトフトラ腐敗(フィトプトラ・メガスペルマ(Phytophthora megasperma))、褐色茎腐敗(ピアロポラ・グレガタ(Phialophora gregata))、ピティウム腐敗(ピティウム・アパニデルマトゥム(Pythium aphanidermatum)、ピティウム・イッレグラレ(Pythium irregulare)、ピティウム・デバリアヌム(Pythium debaryanum)、ピティウム・ミリオチルム(Pythium myriotylum)、ピティウム・ウルティムム(Pythium ultimum))、リゾクトニアの根の腐敗、茎の腐食(decay)、および立ち枯れ病(damping−off)(リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani))、スクレロティニアの茎の腐食(スクレロティニア・スクレロティオルム(Sclerotinia sclerotiorum))、スクレロティニアサザン(Southern)枯病(スクレロティニア・ロルフシイ(Sclerotinia rolfsii))、ティエラビオプシスの根の腐敗(ティエラウィオプシス・バシコラ(Thielaviopsis basicola))によって生じる根および茎系の真菌病。
本発明の場合、望ましくない微生物は、植物病原菌および細菌を意味すると理解される。したがって、本発明による物質は、処理後一定期間、前述の病原体による攻撃に対して植物を保護するために使用できる。保護がもたらされる期間は、一般に、活性化合物での植物の処理後1から10日、好ましくは1から7日におよぶ。
植物病の防除に必要な濃度の活性化合物に、植物が良好な耐性を示すという事実によって、植物の地上部、繁殖のための材料および種子、ならびに土壌の処理が可能になる。
この関連において、本発明による活性化合物は、例えば、エリシぺ(Erysiphe)属種、プッキニア(Puccinia)およびフサリア(Fusaria)属種などに対する穀物病、例えばピリクラリア(Pyricularia)およびリゾクトニア(Rhizoctonia)などに対するコメの病害、ならびに例えばボトリティス(Botrytis)、ウェントゥリア(Venturia)、スパロテカ(Sphaerotheca)およびポドスパエラ(Podosphaera)属種などに対するブドウ栽培、果物栽培および野菜栽培における病害の防除に関して、特に良好な結果を伴って使用することができる。
本発明の活性化合物はまた、収量の増大に適している。さらに、これらは低度の毒性を示し、植物が十分に耐性を示す。
適切な場合、本発明の化合物は、特定の濃度または適用率において、除草剤、毒性緩和剤(safener)、成長調節剤もしくは植物特性を改善する薬剤として、または殺真菌剤(microbicide)、例えば殺真菌剤、抗真菌剤、殺真菌剤(bacteriocide)、殺ウイルス剤(ウィロイドに対する薬剤を含む)もしくはMLO(マイコプラズマに類似の有機体)およびRLO(リケッチアに類似の有機体)に対する薬剤として使用することもできる。適切な場合、本発明の化合物は、殺虫剤として使用することもできる。適切な場合、本発明の化合物は、他の活性化合物の合成のための中間体または前駆体として使用することもできる。
適切な場合、本発明の活性化合物は、特定の濃度および適用率において植物の成長を防除し、有害動物を防除するための除草剤として使用することもできる。適切な場合、本発明の化合物は、さらなる活性化合物の合成のための中間体および前駆体として使用することもできる。
良好な植物耐性および温血動物に対する良好な毒性および環境による十分な耐性が組み合わされた本発明の活性化合物は、植物および植物有機体の保護、収穫物の収量の増大ならびに収穫した作物の質の改善に適している。本発明の化合物は、好ましくは植物保護剤として使用することができる。本発明の化合物は、正常に感受性があり、耐性がある種に対して、発育のすべてまたは幾つかの段階に対して活性である。
活性化合物または組成物を用いた植物および植物部分の本発明の処理は、直接実施され、またはそれらの周囲環境、生息環境もしくは保存空間に対する作用によって通常の処理法を使用して、例えば浸漬、スプレー、噴霧(atomizing)、かん流、蒸発、ダスティング、噴霧(fogging)、散布(broadcasting)、発泡、塗布、拡散、浸漬、ドリップ灌漑によって、繁殖材料の場合には、特に種子の場合には、さらに乾燥種子処理のための粉末、湿潤種子処理のための溶液、スラリー処理のための水溶性粉末として、外皮による被覆(incrusting)によって、1つ以上の皮膜によるコーティングなどによって実施される。さらに、超微量法によって活性化合物を塗布し、または土壌に活性化合物の調製物もしくは活性化合物それ自体を注射することが可能である。
さらに、本発明の処理によって、収穫した作物ならびにそれらから調製した食品および飼料におけるマイコトキシン含量を低減することが可能である。特に、排他的なものではないが、ここで以下のマイコトキシンを挙げることができる。デオキシニバレノール(DON)、ニバレノール、15−Ac−DON、3−Ac−DON、T2−およびHT2−毒素、フモニシン(fumonisine)、ゼアラレノン(zearalenon)、モニリホルミン(moniliformin)、フサリン(fusarin)、ジアセトキシスシルペノール(diaceotoxyscirpenol)(DAS)、ボーベリシン(beauvericin)、エンニアチン(enniatin)、フサロプロリフェリン(fusaroproliferin)、フサレノール(fusarenol)、オクラトキシン、パツリン、麦角アルカロイド、ならびに例えば中でも以下の真菌フサリウム・アクミナトゥム(Fusarium acuminatum)、F.アウェナケウム(avenaceum)、F.クロークウェッレンス(crookwellense)、F.クルモルム(culmorum)、F.グラミネアルム(graminearum)(ギッベレッラ・ゼアエ(Gibberella zeae)、F.エクゥイセティ(equiseti)、F.フジコロイ(fujikoroi)、F.ムサルム(musarum)、F.オキシスポルム(oxysporum)、F.プロリフェラトゥム(proliferatum)、F.ポアエ(poae)、F.プセウドグラミネアルム(pseudograminearum)、F.サムブキヌム(sambucinum)、F.スキルピ(scirpi)、F.セミテクトゥム(semitectum)、F.ソラニ(solani)、F.スポロトリコイデス(sporotrichoides)、F.ラングセティアエ(langsethiae)、F.スブグルティナンス(subglutinans)、F.トリキンクトゥム(tricinctum)、F.ウェルティキッリオイデス(verticillioides)などのフサリウム(Fusarium)属種、および中でもアスペルギッルス(Aspergillus)属種、ペニシッリウム(Penicillium)属種、クラウィケプス・プルプレア(Claviceps purpurea)、スタキボトリス(Stachybotrys)属種によって生成できるアフラトキシン。
材料の保護では、本発明の組成物または活性化合物は、例えば真菌などの望ましくない微生物による攻撃および破壊に対して工業材料を保護するためにさらに使用できる。
本発明の文脈では、工業材料は、技術において使用するために製造された生のままではない材料を意味すると理解される。例えば微生物による変化または破壊から本発明の活性化合物によって保護されることになる工業材料は、接着剤、サイズ(size)、紙および板、織物、革、木材、塗料およびプラスチック品、冷却潤滑剤ならびに微生物によって攻撃または破壊されるおそれがある他の材料であってよい。例えば、微生物の増殖によって悪影響を受けるおそれがある製品工場部分、例えば水冷回路も、保護されるべき材料として挙げることができる。本発明の目的のために優先して列挙され得る工業材料は、接着剤、サイズ、紙および板、革、木材(timber)、塗料、冷却潤滑剤および熱伝導流体、特に好ましくは材木(wood)である。本発明の組成物または活性化合物は、腐敗、腐朽、変色、脱色またはカビ形成などの不利な作用を防止することができる。
望ましくない真菌を防除するための本発明の方法は、保存品を保護するために使用することもできる。ここで保存品は、長期保護が望ましい野菜もしくは動物源の天然物質、または天然源のその処理品を意味すると理解すべきである。例えば茎、葉、塊茎、種子、果実、穀物などの、例えば植物または植物部分などの野菜源の保存品は、新しく収穫した後または(事前)乾燥、湿潤、粉砕、研磨、圧縮もしくは焙煎による処理後に保護することができる。保存品はまた、建材、電柱(electricity pole)および障壁などの未処理の材木または家具などの最終製品の形態の材木、その両方を含む。動物源の保存品は、例えば皮革、革、ファーおよび毛髪である。本発明の活性化合物は、腐敗、腐朽、変色、脱色またはカビ発生などの不利な作用を防止することができる。
工業材料を分解させるまたは変化させることができる、列挙され得る微生物は、例えば細菌、真菌、酵母、藻類および粘液状有機体(slime organism)である。本発明の活性化合物は、好ましくは、真菌、特にカビ、木材変色および木材腐朽真菌(バシディオミケテス(Basidiomycetes))ならびに粘液状有機体および藻類に対して作用する。以下の属の微生物が列挙され得る例である。アルテルナリア・テヌイス(Alternaria tenuis)などのアルテルナリア(Alternaria);アスペルギッルス・ニゲル(Aspergillus niger)などのアスペルギッルス(Aspergillus);カエトミウム・グロボスム(Chaetomium globosum)などのカエトミウム(Chaetomium);コニオポラ・プエテナ(Coniophora puetana)などのコニオポラ(Coniophora);レンティヌス・ティグリヌス(Lentinus tigrinus)などのレンティヌス(Lentinus);ペニシッリウム・グラウクム(Penicillium glaucum)などのペニシリウム(Penicillium);ポリポルス・ウェルシコロル(Polyporus versicolor)などのポリポルス(Polyporus);アウレオバシディウム・プッルランス(Aureobasidium pullulans)などのアウレオバシディウム(Aureobasidium);スクレロポイナ・ピティオピラ(Sclerophoina pityophila)などのスクレロポイナ(Sclerophoina);トリコデルマ・ウィリデ(Trichoderma viride)などのトリコデルマ(Trichoderma);エスケリキア・コリ(Escherichia coli)などのエスケリキア(Escherichia);プセウドモナス・アエルギノサ(Pseudomonas aeruginosa)などのプセウドモナス(Pseudomonas);スタフィロコックス・アウレウス(Staphylococcus aureus)などのスタフィロコックス(Staphylococcus)。
本発明はさらに、本発明のジアミノピリジンの少なくとも1つを含む、望ましくない微生物を防除するための組成物に関する。これらは好ましくは、農業における使用に適している助剤、溶媒、担体、界面活性剤または増量剤を含む殺真菌性組成物である。
本発明によれば、担体は、良好な適用性のため、特に植物または植物部分または種子への適用のために、活性化合物と混合され、または結合される天然または合成有機または無機物質である。担体は、固体または液体であってよく、一般に不活性であり、農業における使用に適しているべきである。
適切な固体担体は、例えば、カオリン、粘土、タルク、白墨、石英、アタパルジャイト、モンモリロナイトまたは珪藻土などのアンモニウム塩および粉砕天然鉱物、ならびに微粉シリカ、アルミナおよびケイ酸塩などの粉砕合成鉱物であり、顆粒に適した固体担体は、例えば方解石、大理石、軽石、海泡石およびドロマイトなどの粉砕および画分化天然石、ならびに無機および有機穀物(meal)の合成顆粒、ならびに紙、おが屑、ヤシ殻、トウモロコシの穂軸およびタバコの茎などの有機材料の顆粒であり、適切な乳化剤および/または発泡形成剤(foam−former)は、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、例えばアルキルアリールポリグリコールエーテル、スルホン酸アルキル、硫酸アルキル、スルホン酸アルール、ならびにタンパク質加水分解物などの、例えば非イオン性およびアニオン性乳化剤であり、適切な分散剤は、例えばアルコール−POEおよび/または−POPエーテル、酸および/またはPOP−POEエステル、アルキルアリールおよび/またはPOP−POEエーテル、脂肪−および/またはPOP−POE付加物、POE−および/またはPOP−ポリオール誘導体、POE−および/またはPOP−ソルビタンまたは糖付加物、硫酸アルキルまたは硫酸アリール、スルホン酸アルキルまたはスルホン酸アリールおよびリン酸アルキルまたはアリール、または対応するPOエーテル付加物のクラスの非イオン性および/またはイオン性物質である。さらに、適切なオリゴマーまたはポリマーは、例えばビニルモノマー、アクリル酸、EOおよび/またはPOのみ、または例えば(ポリ)アルコールもしくは(ポリ)アミンとの組合せに由来するものである。リグニンおよびそのスルホン酸誘導体、非変性および変性セルロース、芳香族および/または脂肪族スルホン酸、ならびにホルムアルデヒドとのそれらの付加物を使用することも可能である。
活性化合物は、溶液剤、乳剤、湿潤性粉末剤、水および油系懸濁剤、粉末剤、粉塵、ペースト、可溶性粉末剤、可溶性顆粒剤、散布用顆粒剤、サスペンション−エマルジョン濃縮物、活性化合物を含浸させた天然材料、活性化合物を含浸させた合成材料、肥料ならびにポリマー物質としてのマイクロカプセルなどの通常の配合物に変換することができる。
活性化合物は、そのままで使用することができ、それらの配合物の形態で、またはすぐに使用することができる溶液剤、乳剤、水および油系懸濁剤、粉末剤、湿潤性粉末剤、ペースト、可溶性粉末剤、粉塵、可溶性顆粒剤、散布用顆粒剤、サスポエマルジョン濃縮物、活性化合物を含浸させた天然材料、活性化合物を含浸させた合成材料、肥料ならびにポリマー物質としてのマイクロカプセルなどの、活性化合物から調製した使用形態で適用することができる。適用は、通常通り、例えば注ぎ、スプレー、噴霧、散布、ダスティング、発泡、塗布などによって実施される。さらに、超少量法によって活性化合物を適用し、または活性化合物の調製物もしくは活性化合物それ自体を土壌に注射することが可能である。植物の種子を処理することも可能である。
言及した配合物は、それ自体公知のように、例えば活性化合物を、少なくとも1つの通常の増量剤、溶媒もしくは希釈剤、乳化剤、分散剤および/または結合剤もしくは固定剤、湿潤剤、撥水剤、適切な場合には乾燥剤(dessicant)およびUV安定剤、適切な場合には着色剤および顔料、消砲剤、保存剤、第2の増粘剤、接着剤、ジベレリン、および他の処理助剤と混合することによって調製できる。
本発明の組成物は、既にすぐに使用することができ、また適切な装置を用いて植物または種子に適用できる配合物だけでなく、使用前に水で希釈しなければならない市販の濃縮物も含む。
本発明の活性化合物は、そのままで、またはそれらの(市販の)配合物として、ならびにこれらの配合物から、殺虫剤、誘引剤、滅菌剤、殺真菌剤、ダニ駆除剤、線虫駆除剤、殺真菌剤、成長調節剤(growth regulator)、除草剤、肥料、毒性緩和剤および/またはセミオケミカル(semiochemical)などの他の(公知の)活性化合物との混合物として調製した使用形態で存在することができる。
助剤としての使用に適しているのは、組成物それ自体および/またはそれらに由来する調製物(例えばスプレー濃縮液、種子粉衣)に、特に幾つかの技術特性および/または特定の生物学的特性などの特性を付与するのに適した物質である。一般的な適切な助剤は、増量剤、溶媒および担体である。
適切な増量剤は、例えば、水、例えば芳香族および非芳香族炭化水素(パラフィン、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、クロロベンゼンなど)、アルコールおよびポリオール(適切な場合には、置換、エーテル化および/またはエステル化されていてもよい)、ケトン(アセトン、シクロヘキサノンなど)、エステル(脂肪および油を含む)ならびに(ポリ)エーテル、非置換および置換アミン、アミド、ラクタム(N−アルキルピロリドンなど)およびラクトン、スルホンおよびスルホキシド(ジメチルスルホキシドなど)のクラスの極性および非極性有機液体薬品である。
液化気体増量剤または担体は、標準温度および大気圧下で気体である液体、例えばハロゲン化炭化水素などのエアゾール推進剤、ならびにブタン、プロパン、窒素および二酸化炭素である。
アラビアゴム、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニルなどの粉末、顆粒および格子形態のカルボキシメチルセルロースならびに天然および合成ポリマー、またはセファリンおよびレシチンなどの天然リン脂質、ならびに合成リン脂質などの増粘付与剤を、配合物に使用することができる。他の可能な添加剤は、鉱油および植物油である。
使用される増量剤が水である場合、例えば助剤溶媒として有機溶媒を使用することも可能である。適切な液体溶媒は、本質的に、キシレン、トルエンもしくはアルキルナフタレンなどの芳香族化合物、クロロベンゼン、クロロエチレンもしくは塩化メチレンなどの塩素化芳香族化合物または塩素化脂肪族炭化水素、シクロヘキサンもしくはパラフィンなどの脂肪族炭化水素、例えば鉱油画分、ブタノールもしくはグリコールなどのアルコールならびにそれらのエーテルおよびエステル、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンもしくはシクロヘキサノンなどのケトン、ジメチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシドなどの強い極性の溶媒ならびに水である。
本発明の組成物は、例えば界面活性剤などのさらなる成分をさらに含むことができる。適切な界面活性剤は、乳化剤および/または発泡形成剤、分散剤またはイオン性もしくは非イオン性特性を有する湿潤剤、またはこれらの界面活性剤の混合物である。これらの例は、ポリアクリル酸の塩、リグノスルホン酸の塩、フェノールスルホン酸もしくはナフタレンスルホン酸の塩、エチレンオキシドと脂肪アルコールもしくは脂肪酸もしくは脂肪アミンとの複合濃縮物(polycondensate)、置換フェノール(好ましくはアルキルフェノールまたはアリールフェノール)、スルホコハク酸エステルの塩、タウリン誘導体(好ましくは酒石酸アルキル)、ポリエトキシル化アルコールもしくはフェノールのリン酸エステル、ポリオールの脂肪エステル、ならびに硫酸塩、スルホン酸塩およびリン酸塩を含有する化合物の誘導体、例えばアルキルアリールポリグリコールエーテル、スルホン酸アルキル、硫酸アルキル、スルホン酸アリール、タンパク質加水分解物、リグノ亜硫酸(lignosulphite)廃液、ならびにメチルセルロースである。界面活性剤の存在は、活性化合物の1つおよび/または不活性担体の1つが非水溶性である場合、ならびにその適用が水中で行われる場合に必要となる。界面活性剤の割合は、本発明の組成物の重量に対して5および40重量パーセントの間である。
無機顔料、例えば酸化鉄、酸化チタン、プルシアンブルー、およびアリザリン染料、アゾ染料および金属フタロシアニン染料などの有機染料などの着色剤、ならびに鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデンおよび亜鉛の塩などの微量の栄養素を使用することが可能である。
他の可能な添加剤は、香料、適切な場合には変性した鉱油または植物油、ワックス、ならびに鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデンおよび亜鉛の塩などの栄養素(微量の栄養素を含む)である。
低温安定剤などの安定剤、保存剤、抗酸化剤、光安定剤、または化学的および/または物理的安定性を改善する他の薬剤が存在することもできる。
適切な場合、他の追加の成分、例えば保護コロイド、結合剤、接着剤、増粘剤、チキソトロピー剤、浸透剤、安定剤、金属イオン封鎖剤、錯化剤が存在することも可能である。一般に、活性化合物は、配合目的で習慣的に使用される任意の固体または液体添加剤と組み合わせることができる。
配合物は一般に、活性化合物を0.05および99重量%、0.01および98重量%の間、好ましくは0.1および95重量%の間、特に好ましくは0.5および90重量%の間、特に非常に好ましくは10および70重量%の間含む。
前述の配合物は、望ましくない微生物を防除するための本発明の方法において使用され得、本発明のジアミノピリジンは、微生物および/またはそれらの生息環境に適用される。
本発明の活性化合物は、そのままでまたはそれらの配合物として、例えば活性範囲を拡大し、または耐性の発生を防止するために、公知の殺真菌剤、殺真菌剤、ダニ駆除剤、線虫駆除剤または殺虫剤との混合物で使用することもできる。
適切な混合助剤(partner)は、例えば、公知の殺真菌剤、殺虫剤、ダニ駆除剤、線虫駆除剤または他の殺真菌剤である(Pesticide Manual、第13編も参照)。
除草剤などの他の公知の活性化合物、肥料および成長調節剤、毒性緩和剤(safener)および/またはセミオケミカルとの混合物も可能である。
適用は、使用形態に適した通常の形で実施される。
発芽後の植物に損害を与える有害動物および/または植物病原菌の防除は、主に、土壌および植物の地上部を作物保護組成物で処理することによって実施される。環境ならびにヒトおよび動物の健康に対する作物保護組成物の起り得る影響を見込んだ懸念があるため、適用する活性化合物の量を低減する努力がなされている。
活性化合物は、そのままで、それらの配合物の形態で、およびすぐに使用することができる溶液剤、懸濁剤、湿潤性粉末剤、ペースト、可溶性粉末剤、粉塵および顆粒などのそれらから調製した使用形態で適用することができる。適用は、通常通り、例えば散水、スプレー、噴霧、散布、ダスティング、発泡、塗布などによって実施される。超少量法によって活性化合物を適用し、または活性化合物もしくは活性化合物それ自体を土壌に注射することも可能である。植物の種子を処理することも可能である。
本発明の活性化合物を殺真菌剤として使用する場合、適用率は、適用の種類に応じて比較的広範囲に変わり得る。本発明の活性化合物の適用率は、
・植物部分、例えば葉の処理:0.1から10000g/ha、好ましくは10から1000g/ha、特に好ましくは50から300g/ha(適用が散水または浸漬による場合、特にロックウールまたはパーライトなどの不活性物質が使用される場合、適用率をさらに低減することが可能である。)、
・種子の処理:種子100kg当たり2から200g、好ましくは種子100kg当たり3から150g、特に好ましくは種子100kg当たり2.5から25g、特に非常に好ましくは種子100kg当たり2.5から12.5g、
・土壌の処理:0.1から10000g/ha、好ましくは1から5000g/ha
である。
これらの適用率は、単に例示的に列挙され、本発明の目的を限定するものではない。
本発明の化合物は、海水または汽水に接触する物体、例えば船体、スクリーン、ネット、建物、係留索具および信号系を、コロニー形成から保護するために使用することもできる。
本発明の活性化合物は、単独で、または他の活性化合物と組み合わせて、防汚剤としてさらに使用することができる。
本発明の処理方法は、遺伝子組換え生物(GMO)、例えば植物または種子の処理に使用することができる。遺伝子組換え植物(またはトランスジェニック植物)は、異種遺伝子がゲノムに安定に組み込まれた植物である。「異種遺伝子」という表現は、本質的に、植物の外部で提供または構築され、核、葉緑体またはミトコンドリアゲノムに導入される場合に、問題のタンパク質もしくはポリペプチドを発現することによって、または植物に存在する他の遺伝子(複数)を下方制御もしくはサイレンシングすることによって(例えば、アンチセンス技術、コサプレッション技術またはRNA干渉−RNAi−技術を使用して)、形質転換した植物に、新しいまたは改善された農学的または他の特性を付与する遺伝子を意味する。ゲノムに位置する異種遺伝子は、トランス遺伝子とも呼ばれる。植物ゲノムのその特定の位置によって定義されるトランス遺伝子は、形質転換またはトランスジェニック事象と呼ばれる。
植物属種または植物品種、それらの地域および発育条件(土壌、気候、植物期間、栄養分(diet))に応じて、本発明の処理は、優加法的(superadditive)(「相乗的」)作用をもたらすこともできる。したがって、例えば実際に期待された作用を上回る以下の作用、本発明に従って使用できる活性化合物および組成物の適用率の低減および/または活性範囲の拡大および/または活性の増大、良好な植物の発育、高温または低温への高い耐性、干ばつへのまたは水もしくは土壌の含塩量への高い耐性、高い開花能力、簡単な収穫、成熟促進、高収穫率、大きい果実、高い草高、濃い葉色、早い開花、収穫物の高い質および/または高い栄養価、果実の高い糖濃度、収穫物の良好な保存安定性および/または処理可能性が可能である。
本発明の場合、望ましくない植物病原菌および/または微生物および/またはウイルスは、植物病原菌、細菌およびウイルスを意味すると理解すべきである。したがって本発明の物質は、処理後一定期間以内に前述の病原菌による攻撃に対して植物を保護するために使用できる。保護が実施される期間は、一般に、活性化合物での植物の処理後1から10日、好ましくは1から7日におよぶ。
本発明に従って好ましく処理される植物および植物品種には、これらの植物に特に有利で有用な特性を付与する遺伝因子を有するあらゆる植物(この植物が育種および/またはバイオ技術を使用して実現されたかどうかは重要ではない)が含まれる。
本発明に従って好ましく処理される植物および植物品種は、1つ以上の生物ストレスに対して耐性があり、即ち、前記植物は、線虫、昆虫、ダニ、植物病原菌、細菌、ウイルスおよび/またはウィロイドなどの有害動物および微生物害虫に対してより良好な防御を有する。
本発明に従って好ましく処理され得る植物および植物品種は、1つ以上の生物ストレス因子に対して耐性があり、即ち、これらの植物は、線虫、昆虫、ダニ、植物病原菌、細菌、ウイルスおよび/またはウィロイドなどの動物および微生物害虫に対して改善された耐性を有する。
やはり本発明に従って処理することができる植物および植物品種は、1つ以上の非生物的ストレス因子に対して耐性を有する植物である。非生物的ストレス条件には、例えば干ばつ、寒い気温への曝露、熱への曝露、浸透圧ストレス、たん水、高い土壌塩分、鉱物曝露の増大、オゾン曝露、露光の増大、窒素栄養素の利用制限、リン栄養素の利用制限または日蔭の回避が含まれ得る。
やはり本発明に従って処理することができる植物および植物品種は、収量特性の強化を特徴とする植物である。前記植物の収量増大は、例えば、水の利用効率、水の保持効率、窒素利用の改善、炭素同化の強化、光合成の改善、高い発芽効率および成熟促進などの、植物生理、成長および発育の改善の結果であり得る。収量はさらに、早い開花、ハイブリッド種子生産のための開花制御、苗木の活力、植物の大きさ、節間の数および距離、根の成長、種子の大きさ、果実の大きさ、鞘の大きさ、鞘または耳の数、鞘または耳1個当たりの種子の数、種子の質量、種子の中身の強化、種子散乱の低減、鞘の破壊および耐倒伏性を含む植物構造の改善によって影響を受け得る(ストレスおよび非ストレス条件下で)。収量のさらなる特徴には、炭水化物含量、タンパク質含量、油の含量および組成などの種子の組成、栄養価、抗栄養化合物の低減、処理可能性の改善およびより良好な保存安定性が含まれる。
本発明に従って処理することができる植物は、一般に高い収量、活力、健康、ならびに生物的および非生物的ストレス因子に対する耐性をもたらす雑種強勢またはハイブリッド効果の特徴を既に発現しているハイブリッド植物である。かかる植物は一般に、雄の不稔性親近交系(雌親)と別の雄の稔性親近交系(雄親)を交配することによって生成される。ハイブリッド種子は、一般に雄の不稔性植物から収穫され、栽培者に販売される。雄の不稔性植物は、時に(例えばトウモロコシにおいて)、房を除去すること(即ち、雄の生殖器官または雄花の機械的除去)によって生成できるが、より一般には、雄の不稔性は、植物ゲノムの遺伝的決定基の結果である。その場合、特に種子がハイブリッド植物から収穫されるべき所望の生成物である場合、一般に、雄の不稔性の原因となる遺伝的決定基を含有するハイブリッド植物の雄の不稔性が、確実に完全に修復されることが有用である。これは、雄親が、雄の不稔性の原因となる遺伝的決定基を含有するハイブリッド植物の雄の稔性を修復することができる適切な稔性修復遺伝子を確実に有するようにすることによって達成され得る。雄の不稔性の遺伝的決定基は、細胞質に位置することができる。細胞質の雄の不稔性(CMS)の例は、例えばブラッシカ(Brassica)属種において説明された。しかし、雄の不稔性の遺伝的決定基は、核ゲノムに位置することもできる。雄の不稔性植物は、遺伝子操作などの植物バイオテクノロジー法によって得ることもできる。雄の不稔性植物を得る特に有用な手段は、WO89/10396に記載されており、例えばバーナーゼ(barnase)などのリボヌクレアーゼは、雄蕊のタペータム(tapetum)細胞に選択的に発現する。次いで稔性は、バースター(barstar)などのリボヌクレアーゼ阻害剤のタペータム細胞において発現することによって修復され得る。
本発明に従って処理され得る植物または植物品種(遺伝子操作などの植物バイオテクノロジー法によって得られる)は、除草剤耐性のある植物、即ち1つ以上の所与の除草剤に対して耐性を与えられている植物である。かかる植物は、遺伝的形質転換によって、またはかかる除草剤耐性を付与する突然変異を含有する植物の選択によって得ることができる。
除草剤耐性植物は、例えばグリホサート耐性植物、即ち、除草剤であるグリホサートまたはその塩に耐性を与えられている植物である。例えば、グリホサート耐性植物は、酵素である5−エノールピルビルシキミ酸−3−リン酸シンターゼ(EPSPS)をコードする遺伝子を用いて植物を形質転換することによって得られる。かかるEPSPS遺伝子の例は、細菌サルモネッラ・ティピムリウム(Salmonella typhimurium)のAroA遺伝子(突然変異CT7)、細菌アグロバクテリウム属種(Agrobacterium sp.)のCP4遺伝子、ペチュニアEPSPS、トマトEPSPSまたはエレウシネ(Eleusine)EPSPSをコードする遺伝子である。EPSPS遺伝子は、突然変異したEPSPSであってもよい。グリホサート耐性植物は、グリホサート酸化還元酵素をコードする遺伝子を発現することによって得ることもできる。グリホサート耐性植物は、グリホサートアセチルトランスフェラーゼ酵素をコードする遺伝子を発現することによって得ることもできる。グリホサート耐性植物は、前述の遺伝子の天然に生じる突然変異を含有する植物を選択することによって得ることもできる。
他の除草剤耐性植物は、例えば、ビアラホス、ホスフィノトリシンまたはグルホシネートなどの酵素グルタミンシンターゼを阻害する除草剤に対して耐性を与えられている植物である。かかる植物は、阻害耐性のある除草剤または突然変異グルタミンシンターゼ酵素を解毒する酵素を発現することによって得ることができる。1つのかかる有効なある解毒酵素は、例えば、ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼをコードする酵素(ストレプトミケス(Streptomyces)属種からのbarまたはpatタンパク質など)である。外因性ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼを発現する植物は既に説明されている。
さらなる除草剤耐性植物はまた、酵素ヒドロキシフェニルピルベート(pyruvate)ジオキシゲナーゼ(HPPD)を阻害する除草剤に対して耐性を与えられている植物である。ヒドロキシフェニルピルベートジオキシゲナーゼは、パラ−ヒドロキシフェニルピルベート(HPP)がホモゲンチジン酸塩に形質転換する反応を触媒する酵素である。HPPD阻害剤に耐性のある植物は、天然に存在する耐性HPPD酵素をコードする遺伝子または突然変異したHPPD酵素をコードする遺伝子を用いて形質転換することができる。HPPD阻害剤に対する耐性は、HPPD阻害剤による天然のHPPD酵素の阻害にも関わらず、ホモゲンチシン酸塩を形成することができる特定の酵素をコードする遺伝子で植物を形質転換することによって得ることもできる。HPPD阻害剤に対する植物の耐性は、HPPD耐性酵素をコードする遺伝子に加えて、酵素であるプレフェン酸デヒドロゲナーゼをコードする遺伝子を用いて植物を形質転換することによっても改善できる。
さらなる除草剤耐性植物は、アセト乳酸シンターゼ(ALS)阻害剤に対して耐性を与えられている植物である。公知のALS阻害剤には、例えば、スルホニル尿素、イミダゾリノン、トリアゾロピリミジン、ピリミジニルオキシ(チオ)安息香酸塩および/またはスルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン除草剤が含まれる。ALS酵素(アセトヒドロキシ酸シンターゼ、AHASとしても公知)の様々な突然変異は、様々な除草剤および除草剤の群に対して耐性を付与することが知られている。スルホニル尿素耐性植物およびイミダゾリノン耐性植物の産生は、国際公開WO96/033270に記載されている。さらなるスルホニル尿素耐性植物およびイミダゾリノン耐性植物は、例えばWO07/024782にも記載されている。
イミダゾリノンおよび/またはスルホニル尿素に対して耐性のある他の植物は、誘発型突然変異生成によって、除草剤の存在下での細胞培養物における選択によって、または突然変異育種によって得ることができる。
やはり本発明に従って処理することができる植物または植物品種(遺伝子操作などの植物バイオテクノロジー法によって得られる)は、昆虫に耐性のあるトランスジェニック植物、即ち特定の標的昆虫による攻撃に対して耐性を与えられた植物である。かかる植物は、遺伝的形質転換によって、またはかかる昆虫耐性を付与する突然変異を含有する植物の選択によって得ることができる。
本発明の文脈では、「昆虫に耐性のあるトランスジェニック植物」という用語は、以下をコードするコード配列を含む少なくとも1つの導入遺伝子を含有する任意の植物を含む。
1)オンラインでhttp://www.lifesci.sussex.ac.uk/Home/Neil_Crickmore/Bt/に列挙されている殺虫結晶タンパク質またはその殺虫タンパク質、例えばCryタンパク質クラスCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry2Ab、Cry3AeもしくはCry3Bbのタンパク質またはその殺虫タンパク質などの、バキッルス・トゥーリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)由来の殺虫結晶タンパク質またはその殺虫タンパク質、または
2)Cy34およびCy35結晶タンパク質から構成されたバイナリトキシン(binary toxin)などの、バキッルス・トゥーリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)由来の第2の他の結晶タンパク質またはそのタンパク質の存在下で殺虫性があるバキッルス・トゥーリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)由来の結晶タンパク質またはそのタンパク質、または
3)上記の1)のタンパク質のハイブリッドもしくは上記の2)のタンパク質のハイブリッド、例えばトウモロコシイベントMON98034(WO2007/027777)によって産生されたCry1A.105タンパク質などの、バキッルス・トゥーリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)由来の2つの異なる殺虫結晶タンパク質の部分を含むハイブリッド殺虫タンパク質、または
4)トウモロコシイベントMON863もしくはMON88017におけるCry3Bb1タンパク質またはトウモロコシイベントMIR604におけるCry3Aタンパク質などの、上記の1)から3)のいずれか1つのタンパク質(幾つかの、特に1から10のアミノ酸は、標的昆虫属種に対して高い殺虫活性を得るためおよび/または影響を受ける標的昆虫属種の範囲を拡大するために、および/またはクローニングもしくは形質転換中のDNAのコードにおいて誘発される変化が理由で、別のアミノ酸によって置き換えられている。)、
5)http://www.lifesci.sussex.ac.uk/Home/Neil_Crickmore/Bt/vip.htmlに列挙されている植物性殺虫タンパク質(VIP)、例えばVIP3Aaタンパク質クラス由来のタンパク質などの、バキッルス・トゥーリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)もしくはバキッルス・ケレウス(Bacillus cereus)由来の殺虫分泌タンパク質またはその殺虫タンパク質、または
6)VIP1aおよびVIP2Aタンパク質から構成されたバイナリトキシンなどの、バキッルス・トゥーリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)またはB.ケレウス(cereus)由来の第2の分泌タンパク質の存在下で殺虫性があるバキッルス・トゥーリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)またはバキッルス・ケレウス(Bacillus cereus)由来の分泌タンパク質、
7)上記の1)のタンパク質のハイブリッドまたは上記の2)のタンパク質のハイブリッドなどの、バキッルス・トゥーリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)またはバキッルス・ケレウス(Bacillus cereus)由来の多様な分泌タンパク質の部分を含むハイブリッド殺虫タンパク質、または
8)綿イベントCOT102におけるVIP3Aaタンパク質などの、上記の1)から3)のいずれか1つのタンパク質(幾つかの、特に1から10のアミノ酸は、標的昆虫属種に対して高い殺虫活性を得るためおよび/または影響を受ける標的昆虫属種の範囲を拡大するために、および/またはクローニングもしくは形質転換中のDNAのコード(同時に殺虫タンパク質もコードする)において誘発される変化が理由で、別のアミノ酸によって置き換えられている。)。
当然のことながら、昆虫に耐性のあるトランスジェニック植物は、本明細書で使用される場合、上記の1から8のクラスのいずれか1つのタンパク質をコードする遺伝子の組合せを含む任意の植物も含む。一実施形態では、昆虫に耐性のある植物は、影響を受ける標的昆虫属種の範囲を拡大するために、または植物に対する昆虫の耐性の発生を遅延するために、同じ標的昆虫属種であるが、その昆虫における異なる受容体結合部位との結合などの異なる作用機序を有する昆虫属種に対して殺虫性である様々なタンパク質を使用することによって、上記の1から8のクラスのいずれか1つのタンパク質をコードする2つ以上の導入遺伝子を含有する。
やはり本発明に従って処理することができる植物または植物品種(遺伝子操作などの植物バイオテクノロジー法によって得られる)は、非生物的ストレスに対して耐性がある。かかる植物は、遺伝的形質転換によって、またはストレス耐性などを与える突然変異を含有する植物の選択によって得ることができる。特に有用なストレス耐性植物には、
a.植物細胞または植物におけるポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ(PARP)遺伝子の発現および/または活性を低減することができる導入遺伝子を含有する植物、
b.植物または植物細胞のPARGコード遺伝子の発現および/活性を低減することができるストレス耐性強化性の導入遺伝子を含有する植物、
c.ニコチンアミダーゼ、ニコチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ、ニコチン酸モノヌクレオチドアデニルトランスフェラーゼ、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド合成酵素またはニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼを含むニコチンアミドアデニンジヌクレオチドサルベージ生合成経路の植物官能性酵素をコードするストレス耐性強化導入遺伝子を含有する植物を含む。
やはり本発明に従って処理することができる植物または植物品種(遺伝子操作などの植物バイオテクノロジー法によって得られる)は、収穫作物の量、質および/または保存安定性の変化、および/または例えば以下のものなどの収穫作物の特異的成分の特性の変化を示す。
1)野生型植物細胞または植物の合成デンプンと比較してその物理的−化学的特徴、特にアミロース含量またはアミロース/アミロペクチン比、分岐度、平均鎖長、側鎖分布、粘度挙動、ゲル化強度、デンプン粒径および/またはデンプン粒子形態が変化した加工デンプンを、この加工デンプンが特定の適用により適するように合成するトランスジェニック植物。
2)非デンプン炭水化物ポリマーを合成し、または遺伝的組換えなしの野生型植物と比較して、変化した特性を有する非デンプン炭水化物ポリマーを合成するトランスジェニック植物。それらの例には、特にイヌリンおよびレバンタイプのポリフルクトースを産生する植物、α−1,4−グルカンを産生する植物、α−1,6分岐α−1,4−グルカンを産生する植物およびアルテルナン(alternan)を産生する植物がある。
3)ヒアルロン酸を産生するトランスジェニック植物。
やはり本発明に従って処理することができる植物または植物品種(遺伝子操作などの植物バイオテクノロジー法によって得られる)は、変化した繊維特性を有する綿植物などの植物である。かかる植物は、遺伝的形質転換によって、またはかかる変化した繊維特性を付与する突然変異を含有する植物の選択によって得ることができ、それには、
a)セルロースシンターゼ遺伝子の変化形態を含有する綿植物などの植物、
b)rsw2−またはrsw3−同種核酸の変化形態を含有する綿植物などの植物、
c)スクロースリン酸シンターゼの発現が増大した綿植物などの植物、
d)スクロースシンターゼの発現が増大した綿植物などの植物、
e)繊維細胞の根底における原形質連絡(plasmodesmatal)ゲートのタイミングが、例えば繊維選択的なβ−1,3−グルカナーゼの下方制御によって変化している綿植物などの植物、
f)例えば、nodCおよびキチンシンターゼ遺伝子を含むN−アセチルグルコサミントランスフェラーゼ遺伝子の発現によって、変化した反応性を有する繊維を有する綿植物などの植物
が含まれる。
やはり本発明に従って処理することができる植物または植物品種(遺伝子操作などの植物バイオテクノロジー法によって得られる)は、変化した油性プロファイル特性を有する菜種または関連するブラッシカ(Brassica)植物などの植物である。かかる植物は、遺伝的形質転換によって、またはかかる油性特性の変化を付与する突然変異を含有する植物の選択によって得ることができ、それには、
a)高オレイン酸含量を有する油を生成する菜種植物などの植物、
b)低リノレン酸含量を有する油を生成する菜種植物などの植物、
c)低レベルの飽和脂肪酸を有する油を生成する菜種植物などの植物
が含まれる。
本発明に従って処理することができる特に有用なトランスジェニック植物は、1つ以上の毒素をコードする1つ以上の遺伝子を含み、以下の商品名、YIELD GARD(登録商標)(例えばトウモロコシ、綿、大豆)、KnockOut(登録商標)(例えばトウモロコシ)、BiteGard(登録商標)(例えばトウモロコシ)、Bt−Xtra(登録商標)(例えばトウモロコシ)、StarLink(登録商標)(例えばトウモロコシ)、Bollgard(登録商標)(綿)、Nucotn(登録商標)(綿)、Nucotn 33B(登録商標)(綿)、NatureGard(登録商標)(例えばトウモロコシ)、Protecta(登録商標)およびNewLeaf(登録商標)(ジャガイモ)で販売されているトランスジェニック植物である。列挙され得る除草剤耐性植物の例は、トウモロコシ種、綿種および大豆種であり、それらは商品名Roundup Ready(登録商標)(グリホサートに対して耐性がある、例えばトウモロコシ、綿、大豆)、Liberty Link(登録商標)(ホスフィノトリシンに対して耐性がある、例えば菜種)、IMI(登録商標)(イミダゾリノンに対して耐性がある)およびSCS(登録商標)(スルホニル尿素に対して耐性がある、例えばトウモロコシ)で販売されている。列挙され得る除草剤耐性植物(除草剤耐性のために従来の方式で発育させた植物)には、名称Clearfield(登録商標)(例えばトウモロコシ)で販売されている種が含まれる。
本発明に従って処理することができる特に有用なトランスジェニック植物は、形質転換イベントまたは形質転換イベントの組合せを含有する植物であり、これらは、例えば様々な国際的または地域的管理機関のデータベースに列挙されている(例えばhttp://gmoinfo.jrc.it/gmp_browse.aspxおよびhttp://www.agbios.com/dbase.php参照)。
本発明によれば、列挙した植物は、本発明の式(I)の化合物または活性化合物の混合物を用いて特に有利に処理することができる。活性化合物および混合物について先に示した好ましい範囲は、これらの植物の処理にも適用される。本発明の本文に具体的に示した化合物および混合物を用いる植物の処理を特に強調する。
したがって本発明の組成物または活性化合物は、処理後一定期間、列挙した病原菌による攻撃に対して植物を保護するために使用できる。保護がもたらされる期間は、一般に、活性化合物での植物の処理後1から28日、好ましくは1から14日、特に好ましくは1から10日、特に非常に好ましくは1から7日におよび、または種子の処理後最大200日におよぶ。
本発明の式(I)の活性化合物の調製および使用を、以下の実施例によって示す。しかし本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
式(V)の出発材料の調製
方法1(スキーム1を参照)
2,5−ジクロロ−N−シクロブチルピリミジン−4−アミン(V−1)
−10℃において、炭酸カリウム3.39g(24.5mmol)を、2,4,5−トリクロロピリミジン3.00g(16.4mmol)のアセトニトリル50ml中溶液に添加する。その後シクロブチルアミン1.22g(17.2mmol)を、20%強度のアセトニトリル溶液として滴下する。反応混合物を撹拌しながら、終夜、室温にする。反応混合物を、氷水/希釈塩酸(1:1)250mlに入れて撹拌する。混合物を酢酸エチル(2×200ml)で抽出し、次いで混合有機相を水(2×100ml)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去する。これによって、2,5−ジクロロ−N−シクロブチルピリミジン−4−アミン(V−1)3.45g(94%)を得る。
logP(pH2.3):2.62;H NMR(400MHz、MeCN−d)δ=8.00(s,1H)、6.31(br.s,1H)、4.54−4.46(m,1H)、2.39−2.31(m,2H)、2.15−2.04(m,2H)、1.83−1.77(m,2H)。
以下の化合物も同様に調製することができる。
5−ブロモ−2−クロロ−N−シクロブチルピリミジン−4−アミン(V−2);logP(pH2.3):2.86、1H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.20(s,1H)、7.52(br.s,1H)、4.45(br.m,1H)、2.24(m,2H)、2.17(m,2H)、1.69(m,2H)。
2−クロロ−N−シクロブチル−5−ヨウ素−ピリミジン−4−アミン(V−3)(logP(pH2.3):3.08)、H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.31(s,1H)、7.03(br.s,1H)、4.47−4.03(m,1H)、2.28−2.11(m,4H)、1.73−1.64(m,2H)。
2,5−ジクロロ−N−シクロプロピルピリミジン−4−アミン(V−4);logP(pH2.3):1.77;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.11(s,1H)、7.71(br.s,1H)、2.89−2.84(m,1H)、0.79−0.64(m,4H)。
2,5−ジクロロ−N−(プロパン−2−イル)ピリミジン−4−アミン(V−5);logP(pH2.3):2.46;H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=7.99(s,1H)、5.92(br.s,1H)、4.31−4.23(m,1H)、1.25(d,6H)
2,5−ジクロロ−N−プロピルピリミジン−4−アミン(V−6):logP(pH2.3):2.42;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.14(s,1H)、7.94(br.s,1H)、3.30(t,2H)、1.58−1.53(m,2H)、0.87(t,3H)。
2−クロロ−N−シクロブチル−5−フルオロピリミジン−4−アミン(V−7);logP(pH2.3):2.17;H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=7.84(d,1H)、6.37(br.s,1H)、4.54−4.43(m,1H)、2.40−2.30(m,2H)、2.12−2.04(m,2H)、1.91−1.71(m,2H)。
4−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)モルホリン(V−8);logP(pH2.3):1.99;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.27(s,1H)、3.76−3.69(m,8H)。
4−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)チオモルホリン(V−9);logP(pH2.3):2.84;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.27(s,1H)、3.99−3.96(m,4H)、2.76−2.73(m,4H)。
2,5−ジクロロ−4−(ピロリジン−1−イル)ピリミジン(V−10);logP(pH2.3):2.78;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.09(s,1H)、3.75−3.71(m,4H)、1.92−1.86(m,4H)。
2,5−ジクロロ−N−メチル−N−(プロパン−2−イル)ピリミジン−4−アミン(V−11);logP(pH2.3):3.16;H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=8.04(s,1H)、4.82−4.76(m,1H)、3.03(s.,3H)、1.22(d,6H)。
[(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)アミノ]アセトニトリル(V−12);logP(pH2.3):1.27;H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=8.16(s,1H)、6.70(br.s,1H)、4.35(d,2H)。
2,5−ジクロロ−4−(ピペリジン−1−イル)ピリミジン(V−13);logP(pH2.3):3.52;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.20(s,1H)、3.71−3.69(m,4H)、1.67−1.59(m,6H)。
2,5−ジクロロ−N−エチル−N−メチルピリミジン−4−アミン(V−14);logP(pH2.3):2.68;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.14(s,1H)、3.67(q,2H)、3.18(s,3H)、1.19(t,3H)。
5−ブロモ−2−クロロ−N−シクロプロピルピリミジン−4−アミン(V−15);logP(pH2.3):1.97;H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=8.12(s,1H)、6.17(br.s,1H)、2.87−2.80(m,1H)、0.85−0.79(m,2H)0.66−0.62(m,2H)。
2,5−ジクロロ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピリミジン−4−アミン(V−16);logP(pH2.3):2.26;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.29(s,1H)、8.25(br.s,1H)、4.24−4.15(m,2H)。
2,5−ジクロロ−N−(2,2−ジフルオロエチル)ピリミジン−4−アミン(V−17);logP(pH2.3):1.96;H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=8.10(s,1H)、6.47(br.s,1H)、6.02(tt,1H)、3.86(m,2H)。
2,5−ジクロロ−N−エチルピリミジン−4−アミン(V−18)(logP(pH2.3):1.93);H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=7.99(s,1H)、6.23(br.s,1H)、3.48(q,2H)、1.20(t,3H)。
2,5−ジクロロ−N−シクロプロピル−N−メチルピリミジン−4−アミン(V−19);logP(pH2.3):2.82;H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=8.09(s,1H)、3.15−3.12(m,1H)、3.11(s,3H)、0.87−0.82(m,2H)、0.72−0.70(m,2H)。
2,5−ジクロロ−N−(3−メチルシクロブチル)ピリミジン−4−アミン(V−23)(主異性体:logP(pH2.3):3.20;H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ=8.10(s,1H)、7.72(s,1H)、4.25−4.31(m,1H)、2.29−2.35(m,3H)、1.92−1.99(m,2H)、1.06(d,3H)。
5−ブロモ−2−クロロ−N−(3−メチルシクロブチル)ピリミジン−4−アミン(V−24)(主異性体:logP(pH2.3):3.47;H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ=8.19(s,1H)、7.46(s,1H)、4.25−4.30(m,1H)、2.31−2.35(m,3H)、1.93−1.99(m,2H)、1.05(d,3H)。
2,5−ジクロロ−N−(シクロペンチル)ピリミジン−4−アミン(V−25)、logP(pH2.3):3.16;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.11−8.09(d,1H)、7.36(d,1H)、4.36−4.28(m,1H)、1.98−1.93(m,2H)、1.73−1.67(m,2H)、1.64−1.53(m,4H)。
2,5−ジクロロ−N−(2−メチルシクロプロピル)ピリミジン−4−アミン(V−26)(logP(pH2.3):2.53;H NMR(400MHz,DMSO−d6,主異性体)δ=8.10(s,1H)、7.49(s,1H)、2.48−2.49(m,1H)、1.09(d,3H)、0.96−1.02(m,1H)、0.81−0.85(m,1H)、0.53−0.58(m,1H)。
5−ブロモ−2−クロロ−N−(2−メチルシクロプロピル)ピリミジン−4−アミン(V−27)(logP(pH2.3):2.68;H NMR(400MHz,DMSO−d6,主異性体)δ=8.19(s,1H)、7.71(s,1H)、1.09(d,3H)、0.90−1.06(m,2H)、0.81−0.86(m,1H)、0.53−0.58(m,1H)。
2−クロロ−N−(2−メチルシクロプロピル)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−アミン(V−28)(logP(pH2.3):3.02;H NMR(600MHz,DMSO−d6,主異性体)δ=8.39(s,1H)、8.00(s,1H)、1.10(d,3H)、0.84−1.08(m,3H)、0.57−0.66(m,1H)。
2,5−ジクロロ−N−(2−エチルシクロプロピル)ピリミジン−4−アミン(V−29)(logP(pH2.3):3.10;H NMR(400MHz,DMSO−d6,主異性体)δ=8.10(s,1H)、7.70(s,1H)、2.48−2.56(m,1H)、1.25−1.40(m,2H)、1.00−1.04(q,2H)、0.85−0.77(m,1H)、0.82−0.84(m,1H)、0.56−0.60(m,1H)。
方法2(スキーム1参照)
2−クロロ−N−シクロブチル−5−トリフルオロメチルピリミジン−4−アミン(V−20)
2,4−ジクロロ−5−トリフルオロピリミジン8.07g(37.2mmol)および炭酸カリウム12.8g(92.9mmol)のアセトニトリル150ml中混合物を、50℃に温める。次いで塩酸シクロブチルアミン4.00g(37.2mmol)を添加し、2時間撹拌を続ける。冷却すると、反応混合物を氷水500mlに入れて撹拌し、酢酸エチル(3×200ml)で抽出する。混合有機相を分離し、水(2×250ml)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去する。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル)によって精製する。これによって、2−クロロ−N−シクロブチル−5−トリフルオロメチルピリミジン−4−アミン、4.00g(41%)を得る。logP(pH2.3):3.20;H NMR(400MHz、MeCN−d)δ=8.27(s,1H)、6.19(br.s,1H)、4.64−4.56(m,1H)、2.40−2.32(m,2H)、2.14−2.04(m,2H)、1.82−1.74(m,2H)。
以下の化合物も同様に調製することができる。
2−クロロ−N−シクロプロピル−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−アミン(V−21);logP(pH2.3):2.38;H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=8.28(s,1H)、6.34(br.s,1H)、2.91−2.86(m,1H)、0.85−0.80(m,2H)、0.66−0.62(m,2H)。
2−クロロ−N−(シクロプロピルメチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−アミン(V−22);logP(pH2.3):2.98;H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ=8.05(s,1H)、7.51(br.s.,1H)、3.02(t,2H)、0.79−0.89(m,1H)、0.11−0.17(m,2H),−0.03−0.03(m,2H);M+H=252.0。
式(1a)の化合物の調製(スキーム2を参照)
5−ブロモ−N−シクロプロピル−N−{4−[(1−メトキシプロパン−2−イル)オキシ]フェニル}ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物1)
5−ブロモ−2−クロロ−N−シクロプロピルピリミジン−4−アミン150mg(0.6mmol)、4−[(1−メトキシプロパン−2−イル)オキシ]アニリン130mg(0.72mmol)および4−トルエンスルホン酸88mg(0.51mmol)のジオキサン5ml中混合物を、105℃で18時間撹拌する。冷却時、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エチル50mlに溶解する。有機相を、飽和水性NaHCO10mlで洗浄し、次いで水10mlで洗浄し、MgSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去する。次いで、tert−ブチルメチルエーテルを移動相として使用して、組生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製する。これによって、所望の生成物130mgを得る;logP(pH2.3):1.83;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=885(s,1H)、7.94(s,1H)、7.68−7.66(m,2H)、6.85−6.80(m,2H)、6.68−6.65(m,1H)、4.44−4.41(m,1H)、3.49−3.39(m,2H)、3.20(s,3H)、2.82−2.80(m,1H)、2.25−2.18(m,2H)、1.05−1.00(m,1H)、0.88−0.84(m,2H)、0.78−0.72(m,2H)、0.65−0.61(m,2H)。
式(Ib)の化合物の調製
方法1(スキーム3参照)
5−クロロ−N−(プロパン−2−イル)−N−[3−(プロピルスルファニル)フェニル]ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物31)
室温で、4−トルエンスルホン酸101mg(0.59mmol)を、2,5−ジクロロ−N−(プロパン−2−イル)ピリミジン−4−アミン303mg(1.47mmol)および3−(プロピルスルファニル)アニリン295mg(1.76mmol)のトルエン25ml中溶液に添加し、混合物を110℃で加熱する。16時間後、反応混合物から溶媒を減圧下で除去する。次いで、tert−ブチルメチルエーテルを移動相として使用して、組生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製する。これによって、所望の生成物300mgを得る(logP(pH2.3):3.27)。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.98(s,br.,1H)、7.91(s,1H)、7.83(s,br.,1H)、7.48−7.45(d,1H)、7.15(t,1H)、6.87−6.84(d,1H)、6.49−6.47(d,br.,1H)、4.38−4.29(m,1H)、2.98(t,2H)、1.66−1.57(m,2H)、1.26−1.24(d,6H)、0.96(t,3H)。
方法2(スキーム5および6参照)
5−クロロ−N−シクロブチル−N−[3−(エチルスルフィニル)フェニル]ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物28)および5−クロロ−N−シクロブチル−N−[3−(エチルスルホニル)フェニル]ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物27)
20℃において、70%強度の3−クロロベンゼンカルボペルオキソ酸552mg(2.24mmol)を、5−クロロ−N−シクロブチル−N−[3−(エチルスルファニル)−フェニル]ピリミジン−2,4−ジアミン500mg(1.49mmol)のジクロロメタン20ml中溶液に分けて添加し、混合物を同じ温度で16時間撹拌する。16時間後、反応混合物を、2M水酸化ナトリウム溶液20mlと共に撹拌し、ペルオキシドについて陽性で試験する場合、重亜硫酸ナトリウム水溶液10mlと共に撹拌する。その後、有機相を分離し、水20mlで洗浄し、MgSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去する。次いで、粗生成物を、tert−ブチルメチルエーテルを移動相として使用して、シリカゲル分取(fractional)クロマトグラフィーにかける。これによって、5−クロロ−N−シクロブチル−N−[3−(エチルスルフィニル)フェニル]ピリミジン−2,4−ジアミン120mg(logP(pH2.3):1.76;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=9.30(s,br.,1H)、8.29(s,br.,1H)、7.94(s,1H)、7.68−7.65(d,1H)、7.41(t,1H)、7.13−7.11(d,1H)、7.04−7.02(d,br.,1H)、4.69−4.59(m,1H)、2.98−2.93(m,1H)、2.77−2.72(m,1H)、2.34−2.28(m,2H)、2.16−2.10(m,2H)、1.74−1.69(m,2H)、1.09(t,3H))および5−クロロ−N−シクロブチル−N−[3−(エチルスルホニル)フェニル]ピリミジン−2,4−ジアミン130mg(logP(pH2.3):2.21)を得る。
方法3(スキーム15参照)
−シクロブチル−N−[3−(プロピルスルホニル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物34)
20℃において、4−クロロ−N−[3−(プロピルスルホニル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン0.16g(0.41mmol)のアセトニトリル5ml中溶液を、炭酸カリウム68mg(0.49mmol)およびシクロブチルアミン35mg(0.49mmol)で処理する。反応混合物を、20℃で16時間撹拌する。次いで、溶媒を減圧下で除去し、残渣を水と共に撹拌し、形成した固体を吸引を伴って濾別する。これによって、N−シクロブチル−N−[3−(プロピルスルホニル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2,4−ジアミン150mgを得る(logP(pH2.3):3.46)。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=9.82(s,br.,1H)、8.62(s,br.,1H)、8.22(s,1H)、7.90−7.84(d,1H)、7.55(t,1H)、7.48−7.44(d,1H)、6.82−6.81(d,br.,1H)、4.80−4.70(m,1H)、3.25−3.19(m,2H)、2.35−2.25(m,2H)、2.17−2.12(m,2H)、1.77−1.58(m,4H)、0.94(t,3H)。
式(Ic)の化合物の調製
方法1(スキーム4参照)
5−クロロ−N−シクロプロピル−N−{3−[1−(メチルスルファニル)プロピル]フェニル}ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物61)
2,5−ジクロロ−N−シクロプロピルピリミジン−4−アミン258mg(1.26mmol)、3−[1−(メチルスルファニル)プロピル]アニリン229mg(1.26mmol)および4−トルエンスルホン酸87mg(0.51mmol)のトルエン20ml中混合物を、110℃で16時間撹拌する。16時間後、反応混合物から溶媒を減圧下で除去する。次いで、粗生成物を、tert−ブチルメチルエーテルを移動相として使用して、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製する。これによって、所望の生成物300mgを得る(logP(pH2.3):2.59)。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.99(s,br.,1H)、7.90(s,1H)、7.82(s,br.,1H)、7.67−7.65(m,1H)、7.17(t,1H)、6.95(s,br.,1H)、6.83−6.82(d,1H)、3.57−3.54(m,1H)、2.99−2.93(m,1H)、1.89−1.74(m,5H)、0.86(t,3H)、0.80−0.72(m,2H)、0.69−0.65(m,2H)。
方法2(スキーム7および8参照)
−シクロブチル−N−{3−[1−(エチルスルフィニル)エチル]フェニル}−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物43)
およびN−シクロブチル−N−{3−[1−(エチルスルホニル)エチル]フェニル}−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物40)
20℃において、70%強度の3−クロロベンゼンカルボペルオキソ酸840mg(3.41mmol)を、N−シクロブチル−N−{3−[1−(エチルスルファニル)エチル]フェニル}−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2,4−ジアミン900mg(2.27mmol)のジクロロメタン20ml中溶液に分けて添加し、混合物を同じ温度で16時間撹拌する。16時間後、反応混合物を2M水酸化ナトリウム溶液20mlと共に撹拌し、ペルオキシドについて陽性で試験する場合、重亜硫酸ナトリウム水溶液10mlと共に撹拌する。その後、有機相を分離し、水20mlで洗浄し、MgSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去する。次いで、粗生成物を、tert−ブチルメチルエーテルを移動相として使用して、シリカゲル分取クロマトグラフィーにかける。これによって、N−シクロブチル−N−{3−[1−(エチルスルフィニル)エチル]フェニル}−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2,4−ジアミン200mg(logP(pH2.3):2.55)、
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=9.43(s,br.,1H)、8.18(s,1H)、7.83(s,br.,1H)、7.60−7.57(d,1H)、7.28(t,1H)、6.96−6.94(d,1H)、6.73−6.71(d,br.,1H)、4.77−4.66(m,1H)、3.93−3.84(m,1H)、2.60−2.40(m)、2.33−2.25(m,2H)、2.20−2.10(m,2H)、1.76−1.65(m,2H)、1.61−1.53(m,3H)、1.20−1.10(m,4H)、
およびN−シクロブチル−N−{3−[1−(エチルスルホニル)エチル]フェニル}−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2,4−ジアミン200mg;logP(pH2.3):2.89;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=9.44(s,br.,1H)、8.17(s,1H)、7.90(s,br.,1H)、7.70−7.67(d,1H)、7.30(t,1H)、7.09−7.07(d,1H)、6.63−6.60(d,br.,1H)、4.76−4.68(m,1H)、4.45−4.40(m,1H)、2.99−2.84(m,2H)、2.33−2.23(m,2H)、2.20−2.10(m,2H)、1.75−1.63(m,5H)、1.16(t,3H)
を得る。
方法3(スキーム16参照)
5−クロロ−N4−シクロプロピル−N2−{3−[1−(3−メトキシプロポキシ)エチル]フェニル}ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物256)
1−(3−{[5−クロロ−4−(シクロプロピルアミノ)ピリミジン−2−イル]アミノ}−フェニル)エタノール1.0g(3.0mmol)、硫酸セリウム(IV)(四水和物として)1.33g(3.28mmol)および4−トルエンスルホン酸3.10g(16.4mmol)の混合物を、3−メトキシプロパン−1−オール20ml中、150℃で20時間撹拌する。冷却時、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を重炭酸水溶液で中和する。混合物をジクロロメタンで抽出する。その後、有機相を、セライト545を介して吸引濾過し、硫酸ナトリウムを使用して乾燥させ、溶媒を減圧下で除去する。その後、tert−ブチルメチルエーテル/石油エーテル1:1を移動相として使用して、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製する。これによって、所望の生成物200mgを得る;logP(pH2.3):2.20;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=9.24(s,br.,1H)、7.93(s,2H)、7.67−7.65(d,1H)、7.23−7.18(m,2H)、6.83−6.81(d,1H)、4.33−4.28(m,1H)、3.37−3.24(m)、3.17(s,3H)、2.90−2.86(m,1H)、1.71−1.65(m,2H)、1.31−1.30(d,3H)、0.82−0.78(m,2H)、0.68−0.66(m,2H)。
Figure 2012501980
式(IVc−I)の出発化合物の調製
方法1(スキーム11参照)
3−[1−(メチルスルファニル)プロピル]アニリン(IVc−I−1)
1−[1−(メチルスルファニル)プロピル]−3−ニトロベンゼン5.4g(26mmol)の、メタノール20mlおよび濃塩酸20mlの混合物中溶液を、スズ12.7g(107mmol)で注意深く処理し、反応混合物を40℃で1時間撹拌する。冷却時、それをセライトで濾過し、母液を減圧下で濃縮する。残渣をジクロロメタン50mlに溶解し、混合物を2M水酸化ナトリウム水溶液で中和する。有機相を分離した後、それを水10mlで洗浄し、MgSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去する。その後、tert−ブチルメチルエーテルを移動相として使用して、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製する。これによって、所望の生成物2.5gを得る(logP(pH2.3):1.49);
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=6.94(t,1H)、6.53−6.52(m,1H)、6.45−6.42(m,2H)、4.82(s,br.,2H)、3.47−3.44(m,1H)、1.85(s,3H)、1.83−1.73(m,2H)、0.85(t,3H)。
以下の化合物を同様に調製することができる。
3−[1−(メチルスルファニル)エチル]アニリン(IVc−I−2);logP(pH2.3):1.03;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=6.94(t,1H)、6.56−6.55(m,1H)、6.48−6.46(d,1H)、6.45−6.42(m,1H)、4.82(s,br.,2H)、3.75−3.70(q,1H)、1.88(s,3H)、1.46−1.44(d,3H)。
3−[1−(エチルスルファニル)プロピル]アニリン(IVc−I−3);logP(pH2.3):1.94;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=6.93(t,1H)、6.54−6.53(m,1H)、6.45−6.41(m,2H)、4.80(s,br.,2H)、3.59−3.55(m,1H)、2.34−2.25(m,2H)、1.82−1.68(m,2H)、1.09(t,3H)、0.84(t,3H)。
方法2(スキーム11参照)
3−[1−(エチルスルファニル)エチル]アニリン(IVc−I−4)
1−[1−(エチルスルファニル)エチル]−3−ニトロベンゼン1.29g(6.1mmol)溶液を、4バールの水素および木炭上パラジウム250mgを用いて、メタノール20ml中、30℃で12時間水素化する。冷却時、反応混合物を濾過し、母液を減圧下で濃縮する。これによって、所望の生成物800mgを得る;logP(pH2.3):1.46;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=6.93(t,1H)、6.57−6.56(m,1H)、6.49−6.47(d,1H)、6.44−6.41(m,1H)、4.82(s,br.,2H)、3.87−3.82(q,1H)、2.36−2.31(q,2H)、1.44−1.43(d,3H)、1.10(t,3H)。
以下の化合物を同様に調製することができる。
1−(3−アミノフェニル)−2−メトキシエタノール(IVc−I−5);logP(pH2.3):0.51;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=6.93(m,1H)、6.58(t 1H)、6.44(m,2H)、4.8(b)、3.34−3.36(m,2H)、3.26(s,3H)。
Figure 2012501980
3−[2,2,2−トリフルオロ−1−(2−メトキシエトキシ)エチル]アニリン(IVc−I−6);logP(pH2.3):1.64;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=7.04(t,1H)、6.67(s,1H)、6.62−6.57(d,2H)、5.02(s,br.,2H)、4.86−4.82(m,1H)、3.61−3.58(m,2H)、3.49−3.46(m,2H)、3.24(s,3H)。
1−(3−アミノフェニル)−2−メトキシエタノール(IVc−I−7);logP(pH2.3):0.73;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=6.95(t,1H)、6.51(s,1H)、6.45−6.41(d,2H)、4.97(s,br.,2H)、4.24−4.19(m,1H)、3.29−3.23(m)、1.27−1.26(d,3H)、1.07(s,3H)。
式(VIc−I)の出発化合物の調製(スキーム12参照)
1−[1−(メチルスルファニル)プロピル]−3−ニトロベンゼン(VIc−I−1)
1−(1−クロロプロピル)−3−ニトロベンゼン6.5g(33mmol)およびナトリウムメタンチオレート3.4g(49mmol)のエタノール7.5ml中溶液を、20℃で16時間撹拌する。その後、反応混合物を水20mlに注ぎ、酢酸エチル(3×20ml)で抽出する。混合有機相をMgSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去する。その後、tert−ブチルメチルエーテル/石油エーテル1:1を移動相として使用して、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製する。これによって、所望の生成物5.4gを得る;logP(pH2.3):3.51;
以下の化合物を同様に調製することができる。
1−[1−(メチルスルファニル)エチル]−3−ニトロベンゼン(VIc−I−2);logP(pH2.3):3.06;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.17−8.16(m,1H)、8.10−8.07(m,1H)、7.82−7.80(d,1H)、7.62(t,1H)、4.16−4.11(q,1H)、1.91(s,3H)、1.56−1.54(d,3H)。
1−[1−(エチルスルファニル)プロピル]−3−ニトロベンゼン(VIc−I−3);logP(pH2.3):3.96;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.16−8.15(m,1H)、8.10−8.07(m,1H)、7.80−7.78(d,1H)、7.62(t,1H)、4.00(t,1H)、2.35−2.29(q,2H)、1.93−1.78(m,2H)、1.09(t,3H)、0.87(t,3H)。
1−[1−(エチルスルファニル)エチル]−3−ニトロベンゼン(VIc−I−4);logP(pH2.3):3.48;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.19−8.18(m,1H)、8.09−8.06(m,1H)、7.84−7.82(d,1H)、7.62(t,1H)、4.27−4.21(q,1H)、2.39−2.31(q,2H)、1.56−1.55(d,3H)、1.11(t,3H)。
式(VIc−IV)の出発化合物の調製(スキーム17参照)
1−(1−エトキシエチル)−3−ニトロベンゼン(VIc−IV−1)
1−(1−クロロプロピル)−3−ニトロベンゼン2.0g(11mmol)、およびナトリウム0.37g(16mmol)を無水エタノール60mlに導入することによって調製したナトリウムメトキシドの混合物を、78℃で6時間撹拌する。その後、反応混合物から溶媒を減圧下で除去し、水および酢酸エチルで処理する。有機相を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去する。これによって、1−(1−エトキシエチル)−3−ニトロベンゼン1.1gを得る;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.15−8.05(m,2H)、7.79−7.76(d,1H)、7.64(t,1H)、4.64−4.59(q,1H)、3.48−3.29(m,2H)、1.40−1.37(d,3H)、1.12(s,3H)。
式(VIIa)の出発化合物の調製(スキーム13参照)
1−(1−クロロプロピル)−3−ニトロベンゼン(VIIa−1)
20℃において、N,N−ジイソプロピルエチルアミン37.1g(287mmol)を、1−(3−ニトロフェニル)プロパン−1−オール13.0g(72mmol)のジクロロメタン300mlおよびジメチルホルムアミド0.5ml中溶液に一度に添加し、混合物を5分間撹拌する。その後、塩化メタンスルホニル24.7g(215mmol)をゆっくり滴下添加する。添加が完了したら、反応混合物を40℃で6時間加熱する。冷却後、混合物を水200mlで処理する。有機相を分離し、MgSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去する。その後、tert−ブチルメチルエーテル/石油エーテル1:1を移動相として使用して、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製する。これによって、所望の生成物14gを得る;logP(pH2.3):3.31);
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.27−8.26(m,1H)、8.18−8.15(m,1H)、7.92−7.90(d,1H)、7.69(t,1H)、5.27(t,1H)、2.14−2.06(m,2H)、0.96(t,3H)。
式(Xa)の出発化合物の調製(スキーム15参照)
4−クロロ−N−[3−(プロピルスルファニル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン(Xa−1)
0℃において、エーテル中塩化亜鉛の1M溶液72ml(9.92mnol)を、2,4−ジクロロ−5−トリフルオロピリミジン13.0g(60.0mmol)のジクロロエタン120mlおよびtert−ブタノール120mlの混合物中溶液に滴下添加し、混合物を同じ温度で1時間撹拌する。次いで、3−(プロピルスルファニル)アニリン10.0g(60.0mmol)を添加し、その後、トリエチルアミン9.2mlのジクロロエタン120mlおよびtert−ブタノール120ml中混合物を滴下添加する。反応混合物を20℃で16時間撹拌する。その後、混合物から溶媒を減圧下で除去し、水100mlおよび酢酸エチル100mlの混合物と共に撹拌する。最後に有機相を分離し、MgSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去する。次いで、粗生成物を、石油エーテル100mlと共に撹拌する。これによって、所望の生成物11.5gを得る;logP(pH2.3):4.99;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=10.48(s,br.,1H)、8.77(s,1H)、7.74−7.73(m,1H)、7.49−7.47(d,1H)、7.28(t,1H)、7.05−7.03(d,1H)、2.93(t,2H)、1.69−1.60(m,2H)、0.99(t,3H)。
以下の化合物を同様に調製することができる。
4−クロロ−N−[3−(プロパン−2−イルスルファニル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン(Xa−2);logP(pH2.3):4.93;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=10.49(s,br.,1H)、8.77(s,1H)、7.78(m,1H)、7.54−7.52(d,1H)、7.29(t,1H)、7.10−7.08(m,1H)、3.48−3.42(m,1H)、1.29−1.28(d,6H)。
4−クロロ−N−{3−[(3−メチルブチル)スルファニル]フェニル}−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン(Xa−3);logP(pH2.3):5.79;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=10.49(s,br.,1H)、8.76(s,1H)、7.73−7.72(m,1H)、7.50−7.47(d,1H)、7.29(t,1H)、7.05−7.02(d,1H)、2.96(t,2H)、1.75−1.67(m,1H)、1.55−1.49(m,2H)、0.90−0.89(d,6H)。
4,5−ジクロロ−N−{3−[(3−メチルブチル)スルファニル]フェニル}ピリミジン−2−アミン(Xa−4);logP(pH2.3):4.98;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=9.30(s,br.,1H)、8.35(s,1H)、7.65−7.64(m,1H)、7.44−7.41(d,1H)、7.30(t,1H)、7.12−7.10(d,1H)、2.97(t,2H)、1.76−1.69(m,1H)、1.55−1.50(q,2H)、0.91−0.89(d,6H)。
4,5−ジクロロ−N−[3−(プロピルスルファニル)フェニル]ピリミジン−2−アミン(Xa−5);logP(pH2.3):4.10;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=9.31(s,br.,1H)、8.35(s,1H)、7.65−7.64(m,1H)、7.44−7.41(d,1H)、7.30(t,1H)、7.12−7.10(d,1H)、2.93(t,2H)、1.70−1.56(m,2H)、0.99(t,3H)。
4,5−ジクロロ−N−[3−(プロパン−2−イルスルファニル)フェニル]ピリミジン−2−アミン(Xa−6);logP(pH2.3):4.04;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=9.34(s,br.,1H)、8.35(s,1H)、7.68(t,1H)、7.48−7.46(m,1H)、7.32(t,1H)、7.17−7.14(m,1H)、3.50−3.43(m,1H)、1.30−1.28(d,6H)。
4−クロロ−N−{3−[(2−メチルプロピル)スルファニル]フェニル}−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン(Xa−7);logP(pH2.3):5.40;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=10.49(s,br.,1H)、8.77(s,br.,1H)、7.73(s,1H)、7.49−7.47(m,1H)、7.27(t,1H)、7.05−7.03(m,1H)、2.86−2.84(d,2H)、1.89−1.83(m,1H)、1.01−1.00(d,6H)。
4−クロロ−N−{3−[1−(メチルスルファニル)エチル]フェニル}−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン(Xa−8);logP(pH2.3):4.50;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=10.44(s,br.,1H)、8.74(s,br.,1H)、7.68−7.67(s,1H)、7.57−7.55(d,1H)、7.30(t,1H)、7.09−7.07(d,1H)、3.93−3.88(q,1H)、1.93(s,3H)、1.53−1.51(d,3H)。
4−クロロ−N−[3−(1−メトキシエチル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン(Xa−9);logP(pH2.3):3.89。
4,5−ジクロロ−N−[3−(エチルスルファニル)フェニル]ピリミジン−2−アミン(Xa−10);logP(pH2.3):3.63;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=9.14(s,br.,1H)、8.35(s,1H)、7.64−7.63(m,1H)、7.44−7.42(m,1H)、7.31(t,1H)、7.12−7.09(d,1H)、3.01−2.94(q,2H)、1.29(t,3H)。
4−クロロ−N−[3−(エチルスルファニル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン(Xa−10);logP(pH2.3):4.53;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=10.47(s,br.,1H)、8.77(s,1H)、7.74−7.73(m,1H)、7.50−7.47(m,1H)、7.28(t,1H)、7.05−7.03(d,1H)、3.01−2.94(q,2H)、1.28(t,3H)。
4−クロロ−N−[3−(メチルスルファニル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン(Xa−11);logP(pH2.3):4.11;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=10.48(s,br.,1H)、8.77(s,1H)、7.70−7.69(m,1H)、7.48−7.45(m,1H)、7.28(t,1H)、7.02−6.99(m,1H)。
4−クロロ−N−{3−[1−(エチルスルファニル)エチル]フェニル}−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン(Xa−12);logP(pH2.3):4.90;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=10.44(s,br.,1H)、8.74(s,br.,1H)、7.70−7.68(m,1H)、7.57−7.54(d,1H)、7.29(t,1H)、7.10−7.08(d,1H)、4.04−3.99(q,1H)、2.41−2.35(q,2H)、1.52−1.50(d,3H)、1.12(s,3H)。
5−ブロモ−4−クロロ−N−[3−(1−メトキシエチル)フェニル]ピリミジン−2−アミン(Xa−13);logP(pH2.3):
3.09;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=9.12(s,br.,1H)、8.42(s,1H)、7.51−7.48(m,2H)、7.35(t,1H)、7.12−7.10(d,1H)、4.34−4.30(m,1H)、3.16(s)、1.39−1.33(m,3H)。
1−{3−[(4,5−ジクロロピリミジン−2−イル)アミノ]フェニル}エタノール(Xa−14);logP(pH2.3):1.98;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=9.32(s,br.,1H)、8.32(s,1H)、7.54(s,br.,1H)、7.47−7.45(d,1H)、7.31(t,1H)、7.18−7.16(d,1H)、5.01(s,br.,1H)、4.75−4.72(m,br.,1H)、1.36−1.35(d,3H)。
1−(3−{[4−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル]アミノ}フェニル)エタノール(Xa−15);logP(pH2.3):2.81;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=10.41(s,br.,1H)、8.74(s,br.,1H)、7.64(s,1H)、7.56−7.53(d,1H)、7.28(t,1H)、7.10−7.08(d,1H)、4.73−4.68(q,1H)、1.35−1.33(d,3H)。
式(Xb)および(Xc)の出発化合物の調製
4−クロロ−N−[3−(プロピルスルフィニル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン(Xb−1)および4−クロロ−N−[3−(プロピルスルホニル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン(Xc−1)
20℃において、70%強度の3−クロロベンゼンカルボペルオキソ酸2.45g(9.92mmol)を、4−クロロ−N−[3−(プロピルスルファニル)フェニル]−5(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン2.30g(6.61mmol)のジクロロメタン20ml中溶液に分けて添加し、混合物を同じ温度で16時間撹拌する。16時間後、反応混合物を、2M水酸化ナトリウム溶液20mlと共に撹拌し、ペルオキシドについて陽性で試験する場合、重亜硫酸ナトリウム水溶液10mlと共に撹拌する。その後、有機相を分離し、水20mlで洗浄し、MgSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去する。次いで、tert−ブチルメチルエーテルを移動相として使用して、粗生成物をシリカゲル分取クロマトグラフィーにかける。これによって、4−クロロ−N−[3−(プロピルスルフィニル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン1.1g;logP(pH2.94):1.76;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=10.70(s,br.,1H)、8.80(s,1H)、8.03−8.02(m,1H)、7.81−7.79(d,1H)、7.54(t,1H)、7.36−7.34(d,1H)、2.92−2.73(m,2H)、1.73−1.49(m,2H)、0.98(t,3H)
および4−クロロ−N−[3−(プロピルスルホニル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン1.0g;logP(pH2.3):3.29;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=11.00(s,br.,1H)、8.89(s,1H)、8.32(s,br.,1H)、8.00−7.98(d,1H)、7.66(t,1H)、7.61−7.58(m,1H)、3.31−3.34(m,2H)、1.62−1.56(m,2H)、0.93(t,3H)。
を得る。
式(Ic−IV)の出発化合物の調製(スキーム4参照)
1−(3−{[5−クロロ−4−(シクロプロピルアミノ)ピリミジン−2−イル]アミノ}フェニル)エタノール(Ic−IV−1)
2,5−ジクロロ−N−シクロプロピルピリミジン−4−アミン10.0g(49mmol)、1−(3−アミノフェニル)エタノール8.4g(61mmol)および4−トルエンスルホン酸1.7g(10mmol)の1,4−ジオキサン40ml中混合物を、100℃で16時間撹拌する。その後、有機相から溶媒を減圧下で除去する。次いで、残渣を酢酸エチルおよび炭酸水素ナトリウム溶液の混合物と共に撹拌する。有機物を分離し、水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去する。これによって、1−(3−{[5−クロロ−4−(シクロプロピルアミノ)ピリミジン−2−イル]アミノ}フェニル)エタノール10.0gを得る;logP(pH2.94):1.25;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.94(s,br.,1H)、7.89(s,1H)、7.86(s,br.,1H)、7.64−7.61(d,1H)、7.15(t,1H)、6.94(s,br.,1H)、6.89−6.88(d,1H)、4.83−4.82(d,1H)、4.69−4.52(m,1H)、2.95−2.88(m,1H)、1.32−1.30(d,3H)、0.81−0.78(m,2H)、0.67−0.63(m,2H)。
Figure 2012501980
以下の化合物を同様に調製することができる。
1−(3−{[5−ブロモ−4−(シクロプロピルアミノ)ピリミジン−2−イル]アミノ}フェニル)エタノール(Ic−IV−2);logP(pH2.3):1.31;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=9.20(s,br.,1H)、8.00(s,1H)、7.91(s,br.,1H)、7.66−7.63(d,1H)、7.16(t,1H)、6.96(s,br.,1H)、6.89−6.87(d,1H)、5.04−5.03(d,1H)、4.67−4.61(m,1H)、2.92−2.85(m,1H)、1.30−1.25(d,3H)、0.83−0.76(m,2H)、0.68−0.64(m,2H)。
Figure 2012501980
1−(3−{[4−(シクロプロピルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル]アミノ}フェニル)エタノール(Ic−IV−3);logP(pH2.3):2.01;
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=9.60(s,br.,1H)、8.18(s,1H)、7.94(s,br.,1H)、7.70−7.68(d,1H)、7.20(t,1H)、7.06(s,br.,1H)、6.94−6.90(d,1H)、5.06−5.05(d,1H)、4.68−4.63(m,1H)、2.97−2.90(m,1H)、1.30−1.25(d,3H)、0.84−0.79(m,2H)、0.69−0.66(m,2H)。
Figure 2012501980
式(VIc−III)の出発化合物の調製(スキーム18参照)
Figure 2012501980
2−メトキシ−1−(3−ニトロフェニル)エタノール
ナトリウムメトキシド590mg(10.9mmol)を、メタノール50mlに導入し、混合物を2−(3−ニトロフェニル)オキシラン(0.6mmol)100mgで処理し、室温で50時間撹拌する。その後、混合物をロータリーエバポレーターで完全に蒸発させ、残渣を、1N過塩素酸30mlで処理する(pH7−8まで)。各場合、酢酸エチル20mlで5回抽出し、その後ロータリーエバポレーターで溶媒を除去した後、2−メトキシ−1−(3−ニトロフェニル)エタノール80mg(83%)を得る(logP(pH2.3):1,35);H NMR(400MHz,MeOH−d)δ=8.1−8.3(m,2H)、7.55−7.8(m,2H)、4.93(m 1H)、3.54(d,2H)、3.70(s,3H)。
実施例
先に詳説の方法と同様に、以下の表1に列挙する式I、(Ia)、(Ib)、(Ic)の化合物を得ることができる。
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
logP値は、EEC Directive 79/831 Annex V.A8に従って、逆相カラム(C18)でHPLC(高速液体クロマトグラフィー)によって、以下の方法を使用して決定した。
[a]酸性範囲の決定は、移動相0.1%リン酸水溶液および10%アセトニトリルから95%アセトニトリルのアセトニトリルの直線勾配を使用して、pH2.3で実施する。
[b]LC−MSによる酸性範囲の決定は、移動相0.1%ギ酸水溶液および10%アセトニトリルから95%アセトニトリルのアセトニトリル(0.1%ギ酸を含有する)の直線勾配を使用して、pH2.7で実施する。
[c]LC−MSによる中性範囲の決定は、移動相0.001モルの重炭酸アンモニウム水溶液および10%アセトニトリルから95%アセトニトリルのアセトニトリルの直線勾配を使用して、pH7.8で実施する。
較正は、公知のlogP値を有する直鎖アルカン−2−オン(3から16個の炭素原子)を使用して実施される(2つの連続的なアルカノンの間の線形補間に基づいて、保持時間によってlogP値を決定する)。
ラムダ最大値は、クロマトグラフィー信号の最大値において200nmから400nmのUV範囲を使用して決定した。
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
Figure 2012501980
NMR化学シフトを、別段の指定がない限り、溶媒DMSO−d6中、内部標準としてテトラメチルシランを使用して、400MHzにおいてppmで測定した。
以下の略語は、信号分割を説明するものである。
s=一重線、d=二重線、t=三重線、q=四重線、m=多重線
実施例A
ウェントゥリア(Venturia)試験(リンゴ)/保護
溶媒: アセトン24.5重量部
ジメチルアセトアミド24.5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1重量部
活性化合物の適切な調製物を調製するために、活性化合物1重量部を、規定量の溶媒および乳化剤と混合し、濃縮物を水で所望の濃度に希釈する。
保護活性を試験するために、若木に、既定の適用率で活性化合物の調製物を噴霧する。噴霧コーティングが乾燥した後、植物に、リンゴ腐敗病の病原菌ウェントゥリア・イナエクゥアリス(Venturia inaequalis)の水性分生子懸濁液を接種し、次いで約20℃および相対大気湿度100%のインキュベーションキャビン内に1日間静置する。
植物を、次いで約21℃および相対大気湿度約90%の温室内に置く。
評価は、接種の10日後に実施する。0%は、対照の有効性に相当する有効性を意味し、100%の有効性は、感染が観測されないことを意味する。
この試験では、表1の実施例1、11、12、13、14、15、20、26、27、28、33、35、52、53、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、76、77、81、83、92、93、100、106、111、113、116、118、119、120、121、125、129、133、138、153、163、164、165、166、171、205、211、216および217は、活性化合物濃度100ppmで、70%以上の有効性を示す。
実施例B
アルテルナリア(Alternaria)試験(トマト)/保護
溶媒: アセトン24.5重量部
ジメチルアセトアミド24.5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1重量部
活性化合物の適切な調製物を調製するために、活性化合物1重量部を、規定量の溶媒および乳化剤と混合し、濃縮物を水で所望の濃度に希釈する。
保護活性を試験するために、若木に、既定の適用率で活性化合物の調製物を噴霧する。噴霧コーティングが乾燥した後、植物に、豆のサビ病の病原菌アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の水性胞子懸濁液を接種する。植物を、次いで約20℃および相対大気湿度100%のインキュベーションキャビネット内に1日置く。
評価は、接種の3日後に実施する。0%は、対照の有効性に相当する有効性を意味し、100%の有効性は、感染が観測されないことを意味する。
この試験では、表1の実施例11、12、13、14、15、20、26、27、28、33、35、52、55、57、59、60、61、62、63、64、65、66、55、76、77、81、83、92、93、100、106、111、113、118、119、120、121、125、129、133、134、135、137、138、153、162、163、164、165、166、171、205、216および217は、活性化合物濃度100ppmで、70%以上の有効性を示す。
実施例C
スパエロテカ(Sphaerotheca)試験(キュウリ)/保護
溶媒: N,N−ジメチルホルムアミド49重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1重量部
活性化合物の適切な調製物を生成するために、活性化合物1重量部を、規定量の溶媒および乳化剤と混合し、濃縮物を水で所望の濃度に希釈する。
保護活性を試験するために、キュウリの若木に、既定の適用率で活性化合物の調製物を噴霧する。処理の1日後、植物にスパエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)の胞子懸濁液を接種する。その後植物を、相対大気湿度70%および温度23℃の温室内に置く。
評価は、接種の7日後に実施する。0%は、対照の有効性に相当する有効性を意味し、100%の有効性は、感染が観測されないことを意味する。
この試験では、表1の実施例番号8、10、11、13、15、18、21、22、27、28、30、31、32、33、34、35、36、39、40、41、42、43、44、45、46、48、53、57、58、59、60、61、62、67、73、75、76、77、79、83、85、91、92、93、98、101、109、111、112、113、114、115、116、117、118、119、120、121、124、127、129、131、132、133、134、135、137、138、148、149、150、152、153、154、160、163、164、165、166、167、175、187、190、194、195、198、199、203、205、218、219、224、225、226、227および228は、活性化合物濃度500ppmで、70%以上の有効性を示す。
実施例D
レプトスパエリア・ノドルム(Leptosphaeria nodorum)試験(コムギ)/保護
溶媒: N,N−ジメチルホルムアミド49重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1重量部
活性化合物の適切な調製物を生成するために、活性化合物1重量部を、規定量の溶媒および乳化剤と混合し、濃縮物を水で所望の濃度に希釈する。
保護活性を試験するために、コムギの若木に、既定の適用率で活性化合物調製物を噴霧する。処理の1日後、植物に、レプトスパエリア・ノドルム(Leptosphaeria nodorum)の水性胞子懸濁液を接種し、次いで、相対大気湿度100%および22℃で48時間維持する。その後植物を、相対大気湿度90%および温度22℃の温室内に置く。
評価は、接種の7−9日後に実施する。0%は、対照の有効性に相当する有効性を意味し、100%の有効性は、感染が観測されないことを意味する。
この試験では、表Iの実施例番号1、2、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、26、27、28、29、31、33、34、35、36、37、39、40、41、42、43、48、50、53、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、81、82、83、84、85、86、88、90、91、92、93、95、96、97、98、99、100、101、102、103、104、105、106、107、108、109、110、111、112、113、114、115、116、117、118、119、120、121、123、124、125、126、127、128、129、131、132、133、134、135、136、137、138、142、144、148、149、150、151、152、153、154、155、156、158、159、160、161、162、163、164、165、166、167、168、170、171、175、180、181、187、188、189、190、191、192、194、195、196、197、198、199、200、201、202、203、204、205、207、208、209、210、211、212、213、214、215、216、217、218、219、223、224、225、226、227、228、229、231、232、234、235、236、237および240の化合物は、活性な化合物濃度500ppmで、70%以上の有効性を示した。
実施例E
ピレノポラ・テレス(Pyrenophora teres)試験(オオムギ)/保護
溶媒: N,N−ジメチルアセトアミド50重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1重量部
活性化合物の適切な調製物を生成するために、活性化合物1重量部を、規定量の溶媒および乳化剤と混合し、濃縮物を水で所望の濃度に希釈する。
保護活性を試験するために、若木に、既定の適用率で活性化合物の調製物を噴霧する。噴霧コーティングが乾燥した後、植物に、ピレノポラ・テレス(Pyrenophora teres)の胞子懸濁液を噴霧する。植物を、20℃および相対大気湿度100%のインキュベーションキャビネット内に48時間静置する。植物を、相対大気湿度80%および温度約20℃の温室内に置く。
評価は、接種の8日後に実施する。0%は、対照の有効性に相当する有効性を意味し、100%の有効性は、感染が観測されないことを意味する。
この試験では、表1の実施例番号5、11、12、13、14、15、19、20、24、28、33、45、53、55、56、57、58、59、60、64、66、75、76、77、81、82、88、91、93、97、98、101、102、112、113、114、116、117、118、119、124、126、127、131、132、133、138、153、154、163、164、166、175、180、190、191、194、195、204、205および209は、活性化合物濃度500ppmで、70%以上の有効性を示した。
実施例F
ピリクラリア(Pyricularia)試験(コメ)/保護
溶媒: アセトン28.5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1.5重量部
活性化合物の適切な調製物を生成するために、活性化合物1重量部を、規定量の溶媒と混合し、濃縮物を水および規定量の乳化剤で所望の濃度に希釈する。
保護活性を試験するために、コメの若木に、既定の適用率で活性化合物の調製物を噴霧する。処理の1日後、植物に、ピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)の水性胞子懸濁液を接種する。次いで植物を、相対大気湿度100%および25℃の温室内に置く。
評価は、接種の5日後に実施する。0%は、対照の有効性に相当する有効性を意味し、100%の有効性は、感染が観測されないことを意味する。
この試験では、表1の実施例番号5、6、11、13、14、15、19、20、21、24、26、27、28、53、56、57、59、60、61、62、64、66、70、71、73、75、76、77、79、81、82、83、84、86、88、91、92、93、95、96、97、98、99、100、101、102、105、106、107、108、109、116、117、121、126、127、129、138、151、152、153、154、165、166、195、201および207は、活性化合物濃度250ppmで、80%以上の有効性を示した。
実施例G
リゾクトニア(Rhizoctonia)試験(コメ)/保護
溶媒: アセトン28.5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1.5重量部
活性化合物の適切な調製物を生成するために、活性化合物1重量部を、規定量の溶媒と混合し、濃縮物を水および規定量の乳化剤で所望の濃度に希釈する。
保護活性を試験するために、コメの若木に、既定の適用率で活性化合物の調製物を噴霧する。処理の1日後、植物に、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)の菌糸を接種する。次いで植物を、相対大気湿度100%および25℃の温室内に置く。
評価は、接種の4日後に実施する。0%は、対照の有効性に相当する有効性を意味し、100%の有効性は、感染が観測されないことを意味する。
この試験では、表1の実施例番号4、5、6、7、11、14、15、19、20、24、26、28、31、34、53、57、59、60、61、62、70、71、76、77、79、81、83、86、88、91、100、101、102、103、105、106、107、109、116、117、121、126、127、129、151、152、153、154、165、166、195、201および207は、活性化合物濃度250ppmで、80%以上の有効性を示した。
実施例H
コクリオボルス(Cochliobolus)試験(コメ)/保護
溶媒: アセトン28.5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1.5重量部
活性化合物の適切な調製物を生成するために、活性化合物1重量部を、規定量の溶媒と混合し、濃縮物を水および規定量の乳化剤で所望の濃度に希釈する。
保護活性を試験するために、コメの若木に、既定の適用率で活性化合物の調製物を噴霧する。処理の1日後、植物に、コクリオボルス・ミヤベアヌス(Cochliobolus miyabeanus)の水性胞子懸濁液を接種する。次いで植物を、相対大気湿度100%および25℃の温室内に置く。
評価は、接種の4日後に実施する。0%は、対照の有効性に相当する有効性を意味し、100%の有効性は、感染が観測されないことを意味する。
この試験では、表1の実施例番号5、7、11、15、19、20、26、27、28、53、56、57、59、60、62、70、71、75、76、77、81、82、83、84、88、91、92、93、95、99、100、101、102、103、105、106、107、108、109、116、117、121、126、127、129、152、153、154、165、166および201は、活性化合物濃度250ppmで、80%以上の有効性を示した。
実施例I
ギッベレッラ(Gibberella)試験(コメ)/保護
溶媒: アセトン28.5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1.5重量部
活性化合物の適切な調製物を生成するために、活性化合物1重量部を、規定量の溶媒と混合し、濃縮物を水および規定量の乳化剤で所望の濃度に希釈する。
保護活性を試験するために、コメの若木に、既定の適用率で活性化合物の調製物を噴霧する。処理の1日後、植物に、ギッベレッラ・ゼアエ(Gibberella zeae)の水性胞子懸濁液を接種する。次いで植物を、相対大気湿度100%および25℃の温室内に置く。
評価は、接種の5日後に実施する。0%は、対照の有効性に相当する有効性を意味し、100%の有効性は、感染が観測されないことを意味する。
この試験では、表1の実施例番号6、26、73、129および138は、活性化合物濃度250ppmで、80%以上の有効性を示した。
実施例J
パコプソラ(Phakopsora)試験(大豆)/保護
溶媒: アセトン28.5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1.5重量部
活性化合物の適切な調製物を生成するために、活性化合物1重量部を、規定量の溶媒と混合し、濃縮物を水および規定量の乳化剤で所望の濃度に希釈する。
保護活性を試験するために、若木に、既定の適用率で活性化合物調製物を噴霧する。処理の1日後、植物に、パコプソラ・パキリジ(Phakopsora pachyrhizi)の水性胞子懸濁液を接種する。次いで植物を、相対大気湿度80%および20℃の温室内に置く。
評価は、接種の1日後に実施する。0%は、対照の有効性に相当する有効性を意味し、100%の有効性は、感染が観測されないことを意味する。
この試験では、表Iの化合物番号11、135、163および165は、活性な化合物濃度250ppmで、80%以上の有効性を示した。
実施例K
フサリウム・プロリフェラトゥム(Fusarium proliferatum)によるフモニシン(Fumonisin)FB1の生成
使用した方法を、Lopez−Errasquinら:Journal of Microbiological Methods 68(2007年)312−317頁によって記載の方法を使用して、マイクロタイタープレートに適応した。
フモニシン(Fumonisin)誘発性液体媒体(Jimenezら、Int.J.Food Microbiol.(2003年)、89、185−193頁)に、フサリウム・プロリフェラトゥム(Fusarium proliferatum)の濃縮胞子懸濁液(胞子350000個/ml、−160℃で保存した。)を接種して、胞子2000個/mlの最終濃度にした。
化合物を溶解し(100%DMSO中10mM)、HO中100μMに希釈した。化合物を、50μMから0.01μMの範囲の7つの濃度で試験した(10%DMSO中100μM原液で出発して希釈した。)。
各希釈溶液から5μlを、96ウェルマイクロアレイプレートの1ウェル中、接種媒体95μlと混合した。プレートを覆い、20℃で6日間インキュベートした。
初日および6日後に、OD測定(1ウェルあたりのOD620の複数読取り(平方:3×3))を実施して、「pI50」増殖を算出した。
6日後、液体媒体のサンプルを10%アセトニトリルで希釈した。希釈サンプル中のFB1の濃度をHPLC−MS/MSによって分析し、結果を使用して「pI50FB1」値を算出した。
以下のパラメータを使用して、HPLC−MS/MSを実施した。
質量分析装置:Applied Biosystems API4000 QTrap
HPLC:Agilent 1100
オートサンプラー:CTC HTS PAL
クロマトグラフィーカラム:Waters Atlantis T3(50×2mm)
測定したpI50値の実施例
フサリウム・プロリフェラトゥム(Fusarium proliferatum)によるフモニシン(Fumonisin)FB1の生成
Figure 2012501980
実施例L
フサリウム・グラミネアルム(Fusarium graminearum)によるDON/アセチル−DONの生成
化合物を、マイクロタイタープレート中、DON誘発性液体媒体(1リットル当たり(NHHPO1g、MgSO×7HO0.2g、KHPO3g、グリセロール10g、NaCl5gおよびスクロース40g)において0.07μMから50μMの7つの濃度で、オートムギ抽出物(10%)およびDMSO(0.5%)を用いて試験した。接種は、フサリウム・グラミネアルム(Fusarium graminearum)の濃縮胞子懸濁液を使用して、最終濃度2000個の胞子/mlで実施した。
プレートを、高大気湿度において28℃で7日間インキュベートした。
初日および3日後に、OD測定をOD520で実施して(反復測定:1ウェルあたり3×3測定)、増殖阻害を算出した。
7日後、84/16アセトニトリル/水の混合物100μlを添加し、次いで、液体媒体のサンプルを各ウェルから採取し、10%強度のアセトニトリルで1:100に希釈した。サンプル中のDONおよびアセチル−DONの割合を、HPLC−MS/MSによって分析し、測定値を使用して、DON/AcDON生成の阻害を算出し、活性な化合物を含まない対照と比較した。
以下のパラメータを使用して、HPLC−MS/MS測定を実施した。
イオン化型:ESI負
イオンスプレー電圧:−4500V
スプレーガス温度:500℃
脱クラスター(Decluster)電位:−40V
衝突エネルギー:−22eV
衝突ガス:N
NMR微量:355.0>264.9;
HPLCカラム:Waters Atlantis T3(三官能性C18結合、キャップ付き)
粒径:3μm
カラム寸法:50×2mm
温度:40℃
溶媒A:水/2.5mMのNHOAc+0.05%CHCOOH(v/v)
溶媒B:メタノール/2.5mMのNHOAc+0.05%CHCOOH(v/v)
流速:400μl/分
注入体積:11μl
Figure 2012501980
DON阻害の実施例
50μMにおいて、実施例番号53、58、61、138、153、154、166および195は、DON/AcDON−阻害活性>80%を示した。活性>80%を伴う実施例によるフサリウム・グラミネアルム(Fusarium graminearum)の増殖阻害は、50μMで87%から100%の幅があった。

Claims (14)

  1. 式(I)の化合物
    Figure 2012501980
    [式中、記号の1つ以上は以下の意味の1つを有する:
    からRは、互いに独立に、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルコキシまたはハロゲンであり、
    基RまたはRの厳密に一方は、式E1、E2またはE3の基を表し、
    Figure 2012501980
    式中、記号の1つ以上は以下の意味の1つを有する:
    Xは、酸素、NR14、硫黄、SOまたはSOであり、
    Yは、直接結合、酸素、NR14、硫黄、SOまたはSOであり、
    nは、0、1または2であり、
    は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、C−C−トリアルキルシリル、C−C−トリアルキルシリルエチル、C−C−ジアルキルモノフェニルシリル、ホルミル、(C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−アルケニルオキシ)カルボニル、(C−C−シクロアルキル)カルボニル、(ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−ハロアルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ)カルボニル、(C−C−ハロアルコキシ)カルボニル、ベンジルオキシカルボニル、非置換または置換ベンジル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニル、C−C−アルキルスルフィニルまたはC−C−アルキルスルホニルであり、
    置換基は、互いに独立に、水素、フッ素、塩素または臭素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ヒドロキシル、C−C−ハロアルキルまたはシアノの中から選択され、
    は、水素、C−C−アルキル、シアノまたはC−C−ハロアルキルであり、
    は、メチル、フッ素、塩素、臭素、SMe、SOMe、SOMe、ヨウ素、CCl、CHF、CHFまたはCFであり、
    は、水素、非分岐または分岐C−C−アルキル、2−メトキシエタン−1−イル、プロパ−2−エン−1−イル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非分岐または分岐(C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−ハロアルキル)カルボニル、非置換または置換ベンジル、C−C−トリアルキルシリル、C−C−トリアルキルシリルエチル、C−C−ジアルキルモノフェニルシリル、(C−C−アルコキシ)カルボニル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−ハロアルキルスルフィニルまたはC−C−ハロアルキルスルホニルであり、
    置換基は、互いに独立に、水素、ハロゲン、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ヒドロキシル、C−C−ハロアルキルまたはシアノの中から選択され、
    10は、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−アルキル、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−ハロアルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−シクロアルキル(C−C)アルキル、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−アルケニル、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−アルキニル、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−ハロアルコキシ(C−C)アルキル、2−メチル−1−(メチルスルファニル)プロパン−2−イルまたはオキセタン−3−イルであり、
    または
    およびR10は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、非置換または置換の3から7員の、酸素、硫黄または窒素の中から選択される最大1個のさらなるヘテロ原子を含有することができる飽和環を形成し、
    10の置換基は、互いに独立に、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、フッ素原子、塩素原子および/または臭素原子、メトキシ、エトキシ、メチルメルカプト、エチルメルカプト、シアノ、ヒドロキシル、CFの中から選択され、
    11およびR12は、互いに独立に、水素、ハロゲン、C−C−アルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル(C−C)アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニル、非置換または置換フェニルまたは非置換または置換ベンジルであり、
    置換基は、互いに独立に、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択され、
    または
    11およびR12は、一緒になってメチレン基=CHを形成し、
    13は、水素、C−C−アルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル(C−C)アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニル、非置換または置換フェニルまたは非置換または置換ベンジルであり、
    置換基は、互いに独立に、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択され、
    14は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキルまたは非置換または置換ベンジルであり、
    置換基は、互いに独立に、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択される。]
    および農薬として活性なこれらの塩。
  2. 記号の1つ以上が、以下の意味の1つを有する、請求項1に記載の式(I)の化合物
    [RからRは、互いに独立に、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルコキシまたはハロゲンであり、
    基RまたはRの厳密に一方は、式E1、E2またはE3の基を表し、
    Figure 2012501980
    式中、記号の1つ以上は以下の意味の1つを有する:
    Xは、酸素、NR14、硫黄、SOまたはSOであり、
    Yは、直接結合、酸素、NR14、硫黄、SOまたはSOであり、
    nは、0、1または2であり、
    は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、C−C−トリアルキルシリル、ホルミル、(C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−シクロアルキル)カルボニル、(C−C−ハロアルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ)カルボニル、ベンジルオキシカルボニル、非置換または置換ベンジル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニルまたはC−C−アルキルスルホニルであり、
    置換基は、互いに独立に、フッ素、塩素または臭素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ヒドロキシル、C−C−ハロアルキルまたはシアノの中から選択され、
    は、水素、C−C−アルキル、シアノまたはC−C−ハロアルキルであり、
    は、メチル、フッ素、塩素、臭素、SMe、SOMe、SOMe、ヨウ素、CCl、CHF、CHFまたはCFであり、
    は、水素、メチル、エチル、プロピル、プロパン−2−イル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、2−メトキシエタン−1−イル、2,2,2−トリフルオロエチル、プロパ−2−エン−1−イル、CHOCH、COMe、COOMe、COOEt、COOtertBu、COCF、ベンジルまたはSOCHであり、
    10は、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−アルキル、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−シクロアルキル(C−C)アルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−アルケニル、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−アルキニル、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−ハロアルキル、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非分岐または分岐、非置換または置換C−C−アルキルメルカプト(C−C)アルキルまたはオキセタン−3−イルであり、
    10の置換基は、互いに独立に、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、フッ素原子、塩素原子および/または臭素原子、メトキシ、エトキシ、メチルメルカプト、エチルメルカプト、シアノ、ヒドロキシル、CFの中から選択され、
    または
    およびR10は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、アゼパニル、4−メチルピペラジン−1−イル、2−メチルピペリジン−1−イル、−メチルピロリジン−1−イル、2−メチルアゼチジン−1−イルまたはチオモルホリニル環を形成し、
    11およびR12は、互いに独立に、水素、ハロゲン、C−C−アルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル(C−C)アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニル、非置換または置換フェニルまたは非置換または置換ベンジルであり、
    置換基は、互いに独立に、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択され、
    または
    11およびR12は、一緒になってメチレン基=CHを形成し、
    13は、水素、C−C−アルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル(C−C)アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニル、非置換または置換フェニルまたは非置換または置換ベンジルであり、
    置換基は、互いに独立に、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択され、
    14は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキルまたは非置換または置換ベンジルであり、
    置換基は、互いに独立に、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択される。]
    および農薬として活性なこれらの塩。
  3. 記号の1つ以上が以下の意味の1つを有する、請求項1から2の一項以上に記載の式(I)の化合物
    [RからRは、互いに独立に、水素、メチル、エチル、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、OCH、OCHCH、O(CHOCH、CHOCHまたはCHOCHCHであり、
    基RまたはRの厳密に一方は、式E1、E2またはE3の基を表し、
    Figure 2012501980
    式中、記号の1つ以上は以下の意味の1つを有する:
    Xは、酸素、NR14、硫黄、SOまたはSOであり、
    Yは、直接結合、酸素、NR14、硫黄、SOまたはSOであり、
    nは、0、1または2であり、
    は、水素、Me、ベンジル、SOCH、COMe、COCF、COOMeまたはCHOであり、
    は、水素、メチル、シアノ、CHFまたはCFであり、
    は、メチル、フッ素、塩素、臭素、SMe、SOMe、SOMe、ヨウ素、CCl、CHFまたはCFであり、
    は、水素、メチル、エチル、プロピル、プロパン−2−イル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、2−メトキシエタン−1−イル、2,2,2−トリフルオロエチル、プロパ−2−エン−1−イル、CHOCH、COMe、COOMe、COOEt、COOtertBu、COCF、ベンジルまたはSOCHであり、
    10は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、2−メチルプロパ−1−イル、ブタン−2−イル、ペンチル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、2−メチルブタ−1−イル、3−メチルブタ−1−イル、3−メチルブタン−2−イル、ペンタン−2−イル、ペンタン−3−イル、ヘキシル、2,2−ジメチルブタン−2−イル、プロパ−2−エン−1−イル、2−メチルプロパ−2−エン−1−イル、プロパ−2−イン−1−イル、2−フルオロエタン−1−イル、1−フルオロプロパン−2−イル、3−フルオロプロパン−1−イル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2,2−ジフルオロプロパン−1−イル、1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル、3,3,3−トリフルオロプロパン−1−イル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−プロピル、1,1,1−トリフルオロブタン−2−イル、1,1,1−トリフルオロブタン−3−イル、1,1,1−トリフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル、1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル、1,1,1−トリフルオロ−3−メチルブタン−2−イル、2−クロロエタン−1−イル、シアノメチル、2−メトキシエタン−1−イル、3−メトキシプロパン−1−イル、2−メチルメルカプトエタン−1−イル、1−メチルメルカプトプロパン−2−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、オキセタン−3−イル、シクロプロピルメチル、1−シクロプロピルエタ−1−イル、2−メチルシクロプロピル、2,2−ジメチルシクロプロピル、2−メチルシクロブタ−1−イル、3−メチルシクロブタ−1−イル、2−メチル−3−オキソブタン−2−イルまたは3−(2−オキソアゼパン−1−イル)プロピルであり、
    または
    およびR10は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼパニル、ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、モルホリニルまたはチオモルホリニル環を形成し、
    11およびR12は、互いに独立に、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、塩素、トリフルオロメチル、(CHOCH、フェニルまたはベンジルであり、
    または
    11およびR12は、一緒になってメチレン基=CHを形成し、
    13は、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、2,2,2−トリフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、(CHOCH、フェニルまたはベンジルであり、
    14は、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、(CHOCHまたはベンジルである。]
    および農薬として活性なこれらの塩。
  4. 記号の1つ以上が以下の意味の1つを有する、請求項1から3の一項以上に記載の式(I)の化合物
    [RからRは、互いに独立に、水素、メチル、エチル、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、OCH、OCHCH、O(CHOCH、CHOCHまたはCHOCHCHであり、
    基RまたはRの厳密に一方は、式E1、E2またはE3の基を表し、
    Figure 2012501980
    式中、記号の1つ以上は以下の意味の1つを有する:
    Xは、酸素、硫黄、SOまたはSOであり、
    Yは、直接結合、酸素、硫黄、SOまたはSOであり、
    nは、0、1または2であり、
    は、水素、Me、COMeまたはCHOであり、
    は、水素またはメチルであり、
    は、メチル、フッ素、塩素、臭素、SMe、SOMe、SOMe、CHFまたはCFであり、
    は、水素、メチル、エチル、プロピル、プロパン−2−イル、ブチル、ペンチル、2−メトキシエタン−1−イル、2,2,2−トリフルオロエチル、プロパ−2−エン−1−イル、CHOCH、COMe、COOMe、COOEt、COOtertBu、COCFまたはベンジルであり、
    10は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、2−メチルプロパ−1−イル、ブタン−2−イル、ペンチル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、2−メチルブタ−1−イル、3−メチルブタ−1−イル、ペンタン−2−イル、ペンタン−3−イル、ヘキシル、プロパ−2−エン−1−イル、2−メチルプロパ−2−エン−1−イル、プロパ−2−イン−1−イル、2−フルオロエタン−1−イル、1−フルオロプロパン−2−イル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル、3,3,3−トリフルオロプロパン−1−イル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル,1,1,1−トリフルオロブタン−2−イル、1,1,1−トリフルオロブタン−3−イル、2−クロロエタン−1−イル、シアノメチル、2−メトキシエタン−1−イル、3−メトキシプロパン−1−イル、2−メチルメルカプトエタン−1−イル、1−メチルメルカプトプロパン−2−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、オキセタン−3−イル、シクロプロピルメチル、1−シクロプロピルエタ−1−イル、2−メチルシクロプロピル、2,2−ジメチルシクロプロピル、2−メチルシクロブタ−1−イル、3−メチルシクロブタ−1−イル、2−メチル−3−オキソブタン−2−イルまたは3−(2−オキソアゼパン−1−イル)プロピルであり、
    または
    およびR10は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼパニル、ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、モルホリニルまたはチオモルホリニル環を形成し、
    11およびR12は、互いに独立に、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、塩素、シクロプロピル、トリフルオロメチル、フェニルまたはベンジルであり、
    または
    11およびR12は、一緒になってメチレン基=CHを形成し、
    13は、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、2,2,2−トリフルオロエチル、(CHOCH、フェニルまたはベンジルである。]
    および農薬として活性なこれらの塩。
  5. 記号の1つ以上が以下の意味の1つを有する、請求項1から4の一項以上に記載の式(I)の化合物
    [RからRは、互いに独立に、水素またはFであり、
    は、水素、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、O(CHOCH、O(CHOCHCH、O(CHOCHCHCH、O(CHOCH、O(CHOCHCH、O(CHO(CHOCH、(1−メトキシプロパン−2−イル)オキシ、CHOCH、CHOCHCH、CHOCHCHCH、1−メトキシエチル、1−エトキシエチル、1−プロポキシエチル、2,2,2−トリフルオロ−1−メトキシエチル、2,2,2−トリフルオロ−1−エトキシエチル、2−メトキシプロパン−2−イル、2−エトキシプロパン−2−イル、フェノキシメチル、(CHOCH、(CHOCHCH、2−メトキシ−2−メチルプロピル、2−エトキシ−2−メチルプロピル、SEt、SOEt、SOEt、SPr、SOPr、SOPr、SisoPr、SOisoPr、SOisoPr、SBu、SOBu、SOBu、SisoBu、SOisoBu、SOisoBu、SsecBu、SOsecBu、SOsecBu、(2−メチルプロパ−2−エン−1−イル)スルファニル、(2−クロロエチル)スルホニル、(メチルスルファニル)メチル、(メチルスルフィニル)メチル、(メチルスルホニル)メチル、(エチルスルファニル)メチル、(エチルスルフィニル)メチル、(エチルスルホニル)メチル、(プロピルスルファニル)メチル、(プロピルスルフィニル)メチル、(プロピルスルホニル)メチル、1−(メチルスルファニル)エチル、1−(メチルスルフィニル)エチル、1−(メチル−スルホニル)エチル、1−(エチルスルファニル)エチル、1−(エチルスルフィニル)エチル、1−(エチルスルホニル)エチル、1−(プロピルスルファニル)エチル、1−(プロピルスルフィニル)エチル、1−(プロピルスルホニル)エチル、1−(イソプロピルスルファニル)エチル、1−(イソプロピルスルフィニル)エチル、1−(イソプロピルスルホニル)エチル、1−(sec−ブチルスルファニル)エチル、1−(sec−ブチルスルフィニル)エチル、1−(sec−ブチルスルホニル)エチル、1−(ペンタン−2−イルスルファニル)エチル、1−(ペンタン−2−イル−スルフィニル)エチル、1−(ペンタン−2−イルスルホニル)エチル、1−(メチルスルファニル)プロピル、1−(メチルスルフィニル)プロピル、1−(メチルスルホニル)プロピル、1−(エチルスルファニル)プロピル、1−(エチルスルフィニル)プロピル、1−(エチルスルホニル)プロピル、2−(メチルスルファニル)エチル、2−(メチルスルフィニル)エチル、2−(メチルスルホニル)エチル、2−(エチルスルファニル)エチル、2−(エチルスルフィニル)エチルまたは2−(エチルスルホニル)エチルであり、
    は、水素、メチル、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、O(CHOCH、O(CHOCHCH、O(CHOCH、O(CHOCHCH、O(CHO(CHOCH、(1−メトキシプロパン−2−イル)オキシ、CHOCH、CHOCHCH、CHOCHCHCH、1−メトキシエチル、1−エトキシエチル、1−プロポキシエチル、2−メトキシプロパン−2−イル、2−エトキシ−プロパン−2−イル、(CHOCH、(CHOCHCH、2−メトキシ−2−メチルプロピル、2−エトキシ−2−メチルプロピル、SEt、SOEt、SOEt、SPr、SOPr、SOPr、SisoPr、SOisoPr、SOisoPr、SBu、SOBu、SOBu、SisoBu、SOisoBu、SOisoBu、SsecBu、SOsecBu、SOsecBu、(メチルスルファニル)メチル、(メチルスルフィニル)メチル、(メチルスルホニル)メチル、(エチルスルファニル)メチル、(エチルスルフィニル)メチル、(エチルスルホニル)メチル、1−(メチルスルファニル)エチル、1−(メチルスルフィニル)エチル、1−(メチルスルホニル)エチル、1−(エチルスルファニル)エチル、1−(エチルスルフィニル)エチル、1−(エチルスルホニル)エチル、1−(プロピルスルファニル)エチル、1−(プロピルスルフィニル)エチル、1−(プロピルスルホニル)エチル、1−(メチルスルファニル)プロピル、1−(メチルスルフィニル)プロピル、1−(メチルスルホニル)プロピル、1−(エチルスルファニル)プロピル、1−(エチルスルフィニル)プロピル、1−(エチルスルホニル)プロピル、2−(メチルスルファニル)エチル、2−(メチルスルフィニル)エチルまたは2−(メチルスルホニル)エチルであり、
    およびRは、同時に水素であることはなく、
    但し、Rが、水素、フッ素、塩素またはトリフルオロメチル以外である場合、
    は、以下の意味:
    水素、メチル、フッ素、塩素、臭素またはトリフルオロメチル
    の1つを有することのみができ、
    は、水素、メチル、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、O(CHOCH、CHOCHまたはCHOCHCHであり、
    は、水素またはCHOであり、
    は、水素であり、
    は、フッ素、塩素、臭素、SMe、SOMe、SOMeまたはCFであり、
    は、水素、メチル、エチル、プロピル、プロパン−2−イル、2−メトキシエタン−1−イルまたはプロパ−2−エン−1−イルであり、
    10は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、2−メチルプロパ−1−イル、ペンチル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、2−メチルブタ−1−イル、3−メチルブタ−1−イル、ペンタン−2−イル、ペンタン−3−イル、プロパ−2−エン−1−イル、プロパ−2−イン−1−イル、2−フルオロエタン−1−イル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロエタン−1−イル、シアノメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、1−シクロプロピルエタ−1−イル、2−メチルシクロプロピル、2−メチル−3−オキソブタン−2−イルまたは3−(2−オキソアゼパン−1−イル)プロピルであり、
    または
    およびR10は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼパニル、4−メチルピペラジン−1−イル、モルホリニルまたはチオモルホリニル環を形成する。]
    および農薬として活性なこれらの塩。
  6. 増量剤および/または界面活性剤に加え、請求項1から5の一項以上に記載の式(I)の少なくとも1つのジアミノピリミジンを含むことを特徴とする、植物病原性の有害な真菌を防除するための組成物。
  7. 植物病原性の有害な真菌を防除するための、請求項1から5の一項以上に記載の式(I)のジアミノピリミジンの使用。
  8. 請求項1から5の一項以上に記載の式(I)のジアミノピリミジンが、植物病原性の有害な真菌および/またはそれらの生育地に適用されることを特徴とする、植物病原性の有害な真菌を防除する方法。
  9. 請求項1から5の一項以上に記載の式(I)のジアミノピリミジンを、増量剤および/または界面活性剤と混合することを特徴とする、植物病原性の有害な真菌を防除するための組成物を調製する方法。
  10. 本発明の式(I)、(Ia)、(Ib)および(Ic)のジアミノピリジンを調製する方法であって、以下のステップ(a)から(k):
    (a)以下の反応スキームに従って、塩基の存在下、適切な場合には溶媒の存在下および適切な場合には触媒の存在下で、式(III)の2,4−ジハロピリミジンを式(II)のアミンと反応させて、式(V)の化合物を得るステップ、
    Figure 2012501980
    (式中、L=F、Cl、Br、I)
    (b)以下の反応スキームに従って、適切な場合には酸の存在下または適切な場合には塩基の存在下、適切な場合には溶媒の存在下で、式(V)の化合物を、式(IVa)、(IVb)または(IVc)の芳香族アミンと反応させるステップ、
    Figure 2012501980
    (式中、L=F、Cl、Br、I)
    (c)以下の反応スキームに従って、溶媒の存在下で式(Ib−I)の化合物を適切な酸化剤で酸化して、式(Ib−II)のスルホキシド化合物を得るステップ、
    Figure 2012501980
    (d)以下の反応スキームに従って、溶媒の存在下で式(Ib−I)の化合物を適切な酸化剤で酸化して、式(Ib−III)のスルホン化合物を得るステップ、
    Figure 2012501980
    (e)以下の反応スキームに従って、溶媒の存在下で式(Ic−I)の化合物を適切な酸化剤で酸化して、式(Ic−II)のスルホキシド化合物を得るステップ、
    Figure 2012501980
    (f)以下の反応スキームに従って、溶媒の存在下で式(Ic−I)の化合物を適切な酸化剤で酸化して、式(Ic−III)のスルホン化合物を得るステップ、
    Figure 2012501980
    (g)以下の反応スキームに従って、適切な還元剤を用いて、適切な場合には酸の存在下および溶媒の存在下で、式(VIa)、(VIb)または(VIc)のニトロ芳香族を還元して、式(IVa)、(IVb)または(IVc)の芳香族アミンを得るステップ、
    Figure 2012501980
    (h)以下の反応スキームに従って、適切な場合には溶媒の存在下で、式(VII)の化合物を適切なチオールと反応させて、式(VIc−I)の化合物を得るステップ、
    Figure 2012501980
    (i)以下の反応スキームに従って、適切な場合には溶媒の存在下、適切な場合には適切な触媒の存在下および適切な場合には適切な塩基の存在下で、式(VIc−II)の化合物を適切な塩素化剤と反応させて、式(VIIa)の化合物を得るステップ、
    Figure 2012501980
    (j)以下の反応スキームに従って、塩基の存在下、適切な場合には溶媒の存在下および適切な場合には触媒の存在下で、式(X)の化合物を式(II)のアミンと反応させて、式(I)の化合物を得るステップ、
    Figure 2012501980
    (k)以下の反応スキームに従って、塩基の存在下またはルイス酸の存在下、適切な場合には溶媒の存在下および適切な場合には触媒の存在下で、式(III)の化合物を式(IV)のアニリンと反応させて、式(X)の化合物を得るステップ
    Figure 2012501980
    (先のスキームの基RからR11ならびにXおよびXの定義は、前述の請求項1に記載の定義に相当し、Lは、F、Cl、Br、Iを表す。)
    の少なくとも1つを含む方法。
  11. 式(Va)、(Vb)および(Vc)の化合物
    Figure 2012501980
    [式中、置換基は以下の意味を有する:
    8aは、ヨウ素、CFH、CFH、CCl、シアノまたはMeを表し、
    8bはCFを表し、
    8cは、Brを表し、
    Lは、F、Cl、BrまたはIであり、ならびに
    、R、R10、R11a、R11bおよびR11cは、請求項1に記載の意味を有する。]。
  12. 式(IVc−I)の化合物
    Figure 2012501980
    [式中、置換基は以下の意味を有する:
    およびRは、水素を表し、
    11は、C−C−アルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル、非置換または置換C−C−シクロアルキル(C−C)アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニル、非置換または置換フェニルまたは非置換または置換ベンジルを表し、
    置換基は、互いに独立に、ハロゲン、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの中から選択され、
    ならびに
    からR、R12、R13およびR14は、請求項1の意味を有する。]。
  13. 式(X)の化合物
    Figure 2012501980
    [式中、記号は、以下の意味を有する:
    からRは、請求項1の意味を有し、
    Lは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を表す。]。
  14. 式(VIIa)の化合物
    Figure 2012501980
    [式中、記号は、以下の意味を有する:
    、RおよびR11は、水素を表し、
    12は、非分岐C−C−アルキルまたはC−C−シクロアルキルを表し、
    ならびに
    およびRは、請求項1の意味を有する。]。
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