JP2012223417A - 車両用ネットシート - Google Patents
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Abstract
【課題】着座者に違和感を生じさせることなく臀部もしくは腰部への支持感の不足を解消できる車両用シートを提供すること。
【解決手段】車両用ネットシート1には、着座者の臀部もしくは腰部との干渉を防止する屈曲部32が形成されているシートバック3側のフレーム30に着座者の背凭れ面を成すネット60が張設されている。このネット60は、着座者からシートクッション2側に入る荷重の一部がシートバック3側にも入るように、屈曲部32からシートクッション2側の端部が、シートクッション2側に向けて張り出す格好で張設されている。
【選択図】図2
【解決手段】車両用ネットシート1には、着座者の臀部もしくは腰部との干渉を防止する屈曲部32が形成されているシートバック3側のフレーム30に着座者の背凭れ面を成すネット60が張設されている。このネット60は、着座者からシートクッション2側に入る荷重の一部がシートバック3側にも入るように、屈曲部32からシートクッション2側の端部が、シートクッション2側に向けて張り出す格好で張設されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両用ネットシートに関し、詳しくは、フレームにネットが張設されている車両用ネットシートに関する。
従来、シートバック側のフレームに着座者の背凭れ面を成すネットが張設されているネットシートが既に知られている。ここで、下記特許文献1には、図4〜5に示すように、シートバック103側のフレーム130の左右の下側がそれぞれ後方に向けて屈曲しているネットシート101(屈曲部132、132を備えたネットシート101)が開示されている。これにより、後述する着座者mの臀部もしくは腰部がシートバック103側のフレーム130に対して干渉することを防止できる。したがって、着座者mに違和感を生じさせることを防止できる。
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、屈曲部132、132を備えているため、図6に示すように、着座者mの臀部もしくは腰部の背面とネット160との間に隙sが生じてしまうことがあった。このように隙sが生じてしまうと、着座者mの臀部もしくは腰部への支持感が不足してしまうことがあった。このことを解消するために、シートバック103側のフレーム130の左右の下端側を前方に向けて張り出させることが考案された。しかしながら、この考案では、着座者mの臀部もしくは腰部がシートバック103側のフレーム130に対して干渉してしまうことがあり、結果として、着座者mに違和感を生じさせてしまうことになっていた。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、着座者に違和感を生じさせることなく臀部もしくは腰部への支持感の不足を解消できる車両用シートを提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、着座者の臀部もしくは腰部との干渉を防止する屈曲部が形成されているシートバック側のフレームに着座者の背凭れ面を成すネットが張設されている車両用ネットシートであって、ネットは、着座者からシートクッション側に入る荷重の一部がシートバック側にも入るように、屈曲部からシートクッション側の端部が、シートクッション側に向けて張り出す格好で張設されていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、ネットにおける屈曲部からシートクッション側の端部が着座者の臀部もしくは腰部の背面を支持できる。したがって、従来技術と異なり、着座者の臀部もしくは腰部への支持感が不足してしまうことがない。また、この構成によれば、従来技術と同様に、着座者に違和感を生じさせることを防止できる。
請求項1に記載の発明は、着座者の臀部もしくは腰部との干渉を防止する屈曲部が形成されているシートバック側のフレームに着座者の背凭れ面を成すネットが張設されている車両用ネットシートであって、ネットは、着座者からシートクッション側に入る荷重の一部がシートバック側にも入るように、屈曲部からシートクッション側の端部が、シートクッション側に向けて張り出す格好で張設されていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、ネットにおける屈曲部からシートクッション側の端部が着座者の臀部もしくは腰部の背面を支持できる。したがって、従来技術と異なり、着座者の臀部もしくは腰部への支持感が不足してしまうことがない。また、この構成によれば、従来技術と同様に、着座者に違和感を生じさせることを防止できる。
また、請求項2に記載の発明は、着座者の臀部もしくは腰部との干渉を防止する屈曲部が形成されているシートクッション側のフレームに着座者の着座面を成すネットが張設されている車両用ネットシートであって、ネットは、着座者からシートクッション側に入る荷重の一部がシートバック側にも入るように、屈曲部からシートバック側の端部が、シートバック側に向けて張り出す格好で張設されていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、請求項1と同様の作用効果を得ることができる。
この構成によれば、請求項1と同様の作用効果を得ることができる。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜3を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、車両用ネットシート1を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。
まず、図1〜2を参照して、本発明の実施例に係る車両用ネットシート1の構成を説明する。この車両用ネットシート1は、主として、その骨格を成すフレーム10と、このフレーム10に張設されたネット50、60(クッションネット50、バックネット60)とから構成されている。以下に、これらの構成部材10、50、60を個別に説明していく。
はじめに、フレーム10から説明していく。このフレーム10は、略矩形の枠を成すように、互いの両端が溶接によって接合された2本のパイプから構成されている。このフレーム10の長手方向における略中央部位には、シートクッション2側とシートバック3側との境を成す折れ曲がり部12、12が形成されている。なお、説明の便宜上、このフレーム10のうち、シートクッション2側のものをクッションフレーム20、シートバック3側のものをバックフレーム30と記すこととする。
このクッションフレーム20には、その左右にロアアーム40、40(図1において、右のロアアーム40は、図示していない)が組み付けられている。これにより、この車両用ネットシート1を車両内部のフロア(図示しない)に組み付けることができる。また、このクッションフレーム20には、その左右の後端を橋渡すブラケット22が組み付けられている。
一方、バックフレーム30の左右の下側には、従来技術と同様に、後方に向けて屈曲した屈曲部32、32が形成されている。また、このバックフレーム30には、その左右の下端を橋渡すロアプレート34が組み付けられている。フレーム10は、このように構成されている。
次に、クッションネット50を説明する。このクッションネット50は、クッションフレーム20の開口を塞ぐシート状の布部材から構成されている。このクッションネット50は、その前縁がクッションフレーム20の前縁に、その左右の縁がロアアーム40、40にそれぞれボルトB、・・・、Bを介して張設されている。クッションネット50は、このように構成されている。
最後に、バックネット60を説明する。このバックネット60は、バックフレーム30の開口を塞ぐ袋状の布部材から構成されている。このバックネット60は、上方から下方に向けて被せる格好でバックフレーム30に張設されている。なお、張設されたバックネット60の開口の前縁は、クッションフレーム20のブラケット22を介して後方に巻き返されて、同後縁にフックF1、F2を介して締結されている(図2の一部拡大図参照)。
このように巻き返されていると、図2と図5との比較からも明らかなように、張設したバックネット60の屈曲部32からの下部(以下、「張出部U」と記す)が前側に向けて張り出すこととなる。このように張り出していると、着座者Mからシートクッション2側に入る荷重の一部がシートバック3側にも入ることとなる。これらの記載が、特許請求の範囲に記載の「ネットは、着座者からシートクッション側に入る荷重の一部がシートバック側にも入るように、屈曲部からシートクッション側の端部が、シートクッション側に向けて張り出す格好で張設されている」に相当する。バックネット60は、このように構成されている。
これらフレーム、クッションネット50およびバックネット60から車両用ネットシート1は構成されている。
本発明の実施例に係る車両用ネットシート1は、上述したように構成されている。この構成によれば、バックネット60には、張出部Uが形成されている。そのため、この張出部Uが着座者Mの臀部もしくは腰部の背面を支持できる。したがって、従来技術と異なり、着座者Mの臀部もしくは腰部への支持感が不足してしまうことがない。また、この構成によれば、従来技術と同様に、バックフレーム30の左右の下側には、後方に向けて屈曲した屈曲部32、32が形成されている。そのため、従来技術と同様に、着座者に違和感を生じさせることを防止できる。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例では、張出部Uをバックネット60側に形成した例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、張出部Uをクッションネット50側に形成しても構わない。その場合、クッションネット50の後端側は、バックネット60の下端側と同様な構成となる。
実施例では、張出部Uをバックネット60側に形成した例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、張出部Uをクッションネット50側に形成しても構わない。その場合、クッションネット50の後端側は、バックネット60の下端側と同様な構成となる。
また、実施例では、バックネット60を袋状に形成した例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、バックネット60をシート状に形成しても構わない。その場合、バックネット60を、その上縁がバックフレーム30の上縁に、その左右の縁がバックフレーム30の左右の縁にそれぞれボルトを介して張設すればよい。なお、バックネット60をシート状に形成する場合、バックネット60をインサートした樹脂枠をインサート成形しておき、この成形した樹脂枠をバックフレーム30に組み付けても構わない。
また、実施例では、バックネット60の開口の前縁は、クッションフレーム20のブラケット22を介して後方に巻き返されて、同後縁にフックF1、F2を介して締結されている例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、バックネット60の開口の前縁は、クッションフレーム20のブラケット22にフックF1を介して締結され、同後縁は、バックフレーム30のロアプレート34にフックF2を介して締結されても構わない。
なお、屈曲部32は、クッションフレーム20の後端を上方に延長させた延長部に設けた形態であっても構わない。
1 車両用ネットシート
2 シートクッション
3 シートバック
20 クッションフレーム
30 バックフレーム
50 クッションネット
60 バックネット
2 シートクッション
3 シートバック
20 クッションフレーム
30 バックフレーム
50 クッションネット
60 バックネット
Claims (2)
- 着座者の臀部もしくは腰部との干渉を防止する屈曲部が形成されているシートバック側のフレームに着座者の背凭れ面を成すネットが張設されている車両用ネットシートであって、
ネットは、着座者からシートクッション側に入る荷重の一部がシートバック側にも入るように、屈曲部からシートクッション側の端部が、シートクッション側に向けて張り出す格好で張設されていることを特徴とする車両用ネットシート。 - 着座者の臀部もしくは腰部との干渉を防止する屈曲部が形成されているシートクッション側のフレームに着座者の着座面を成すネットが張設されている車両用ネットシートであって、
ネットは、着座者からシートクッション側に入る荷重の一部がシートバック側にも入るように、屈曲部からシートバック側の端部が、シートバック側に向けて張り出す格好で張設されていることを特徴とする車両用ネットシート。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011094818A JP2012223417A (ja) | 2011-04-21 | 2011-04-21 | 車両用ネットシート |
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