JP2012201435A - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】給紙カセットに収容するシートの最大量を増やしても、シートの位置ずれ及び給紙カセットの摺動性の悪化が生じない搬送装置を提供する。
【解決手段】給送部20は、第2駆動モータにより回転される第1支軸21と、第1支軸21に回動可能に支持されたアーム22と、アーム22の回動先端部に回転可能に支持された給送ローラ26とを備える。第1支軸21の回転は、太陽ギア101、遊星ギア102、複数個の伝達ギア29、103、104、105を介して給送ローラ26へ伝達される。遊星ギア102は第1支軸21に回動可能に支持されたホルダ95に保持されている。ホルダ95は、給紙カセットの引き出しに連動して、第1リンク部材91及び第2リンク部材92により回動され、第1支軸21と給送ローラ26との連結が断たれる。
【選択図】図8

Description

本発明は、スライド可能に装置本体に装着されたシート収容部材からローラによりシートを送り出す搬送装置に関する。
スライド可能に装置本体に装着されたシート収容部材からローラによりシートを送り出す搬送装置がある(特許文献1参照)。この種の搬送装置は、送り出されたシートに画像を記録する画像記録装置や、送り出されたシートに記録された画像を読み取る画像読取装置等に用いられる。
特許文献1に記載された搬送装置は、装置本体と、前方へ向かってスライド可能に装置本体に装着されたシート収容部材と、シート収容部材の上方に配置されたアームに回転可能に支持されたローラとを備えている。アームは、装置本体の幅方向に沿って延びる棒状に形成された支軸に回動可能に支持されている。アームは、支軸から後方斜め下へ向かって延びており、回動先端部においてローラを支持している。支軸は、駆動モータにより回転される。支軸の回転は、アームに設けられた複数個の伝達ギアによりローラへ伝達される。シート収容部材は、上部が開口する箱状に形成されている。シートは、シート収容部材の底面に載置される。シート収容部材の幅方向の側壁の一方の上部には、後方へ向かうにつれて上がる傾斜面が設けられている。装置本体に装着されたシート収容部材が前方へ向かってスライドされると、アームが傾斜面を滑って支軸周りに回動され、ローラが持ち上げられる。シート収容部材が装置本体へ装着されると、アームが傾斜面を滑って回動され、ローラが下げられる。下げられたローラは、シート収容部材の底面に載置されたシートに当接する。ローラは、回転されることにより、シートを後方へ向かって送り出す。
特開2010−202299号公報
ローラが一番上のシートに当接したままシート収容部材が前方へ向かってスライドされると、ローラにより当該シートが固定され、当該シートがシート収容部材に対して位置ずれする。特許文献1に記載された搬送装置のように、傾斜面によりアームを回動させてローラを持ち上げ、ローラをシートから引き離す構成では、シート収容部材に載置されるシートの量が多くなるほど、アームが傾斜面に当接するまでにシート収容部材が移動する距離が長くなる。当該距離が長くなると、シートの位置ずれが生じやすくなる。傾斜面の傾斜を急にすれば、上記距離を小さくできる。しかしながら、傾斜面の傾斜を急にすると、アームが傾斜面を滑り難くなり、シート収容部材の摺動性が悪くなってシート収容部材の取り出し荷重が増加する。
シート収容部材の側壁に設けた傾斜面によりシートの位置ずれを防止する従来構成では、シートの位置ずれを防止し、且つシート収容部材の取り出し荷重を増加させることなくシート収容部材に収容可能なシートの最大量を増やすことは困難であった。
本発明は、上述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、シート収容部材に収容するシートの最大量を増やしても、シートの位置ずれ及びシート収容部材の取り出し荷重の増加が生じない機構を提供することにある。
(1) 本発明の搬送装置は、装置本体と、シートが載置される載置面を有しており、上記載置面に沿って第1向きへスライド可能に上記装置本体に装着されたシート収容部材と、上記載置面の上方に配置された支軸に回動可能に支持されており、上記支軸の第1軸線周りに回動されることにより、回動先端部が上記載置面に近接する第1姿勢及び回動先端部が上記第1姿勢よりも上記載置面から離間された第2姿勢に姿勢変化されるアームと、上記アームの回動先端部に、上記第1向きと直交し且つ上記載置面に沿う第2軸線を中心として回転可能に設けられており、上記第1姿勢において、その周面が上記載置面と接触可能なローラと、上記第1軸線を中心として回転可能に設けられており、駆動源から駆動伝達されて回転される第1ギアと、上記アームに設けられており、上記第1ギアを介して伝達された駆動を上記ローラへ伝達する第2ギアと、上記第1ギアから上記第2ギアへ駆動伝達する少なくとも1つの第3ギアを有する駆動伝達機構と、上記第3ギアを回転可能に支持して、上記第1軸線周りに回動可能に設けられており、上記第1軸線周りに上記アームに対して相対的に回動されることにより、上記第3ギアが上記第1ギアから上記第2ギアへ駆動伝達する第3姿勢、及び上記第3ギアが上記第1ギアから上記第2ギアへの駆動伝達を切断する第4姿勢に姿勢変化されるホルダと、上記シート収容部材のスライドに連動して、上記ホルダを上記第3姿勢から上記第4姿勢に姿勢変化させるリンク部材とを備える。
装置本体に装着されたシート収容部材が第1向きへスライドされると、シート収容部材のスライドに連動してリンク部材がホルダを第3姿勢から第4姿勢に姿勢変化させる。ホルダの姿勢変化により、ホルダに保持された第3ギアは、第1ギアから第2ギアへの駆動伝達が可能な姿勢から、第1ギアから第2ギアへの駆動伝達を切断する姿勢に姿勢変化される。第1ギアから第2ギアへの駆動伝達が切断されると、ローラは、駆動源からの負荷を受けることなく自由に回転することができ、当接する一番上のシートを固定しなくなる。その結果、装置本体に装着されたシート収容部材をスライドさせたときのローラによるシートの位置ずれを防止できる。本発明では、駆動源とローラとの駆動伝達を切断することによりシートの位置ずれを防止するから、シート収容部材に収容するシートの最大量を増やしても、シートの位置ずれやシート収容部材の取り出し荷重の増加が生じることがない。
(2) 本発明の搬送装置は、上記ローラにより送り出されたシートが通過する搬送路を更に備えており、上記リンク部材は、上記シート収容部材のスライドに連動して第5姿勢から第6姿勢に姿勢変化されるものであり、且つ上記第5姿勢において上記搬送路のガイド面の一部を形成するものであってもよい。リンク部材に搬送路のガイド面を設けることにより、ガイド面が設けられた部材が不要となり、部品点数を減らすことができる。また、シート収容部材のスライドに連動してリンク部材を姿勢変化させることにより、搬送路を露出させることができる。
(3) 上記シート収容部材は、上記載置面が設けられた底部と、上記底部から起立し、上記ローラにより送り出されたシートを案内する第1壁と、上記底部から起立し、且つ上記第1向きに沿って延びる第2壁と、を有しており、上記第2壁は、上記シート収容部材のスライドにおいて上記アームを上記第1壁の上方へ案内する傾斜面を有するものであってもよい。
装置本体に装着されたシート収容部材が第1向きへスライドされると、アームは、傾斜面により持ち上げられ、第1壁を越える。従って、ローラと第1壁とは当接せず、第1壁との当接による破損がローラに生じない。
また、上述されたように本発明では、リンク部材により駆動源とローラとの連結を断つから、傾斜面は、ローラが第1壁に到達するまでにアームを持ち上げればよく、傾斜面によりローラをシートから離してシートの位置ずれを防止する従来構成に比べ、傾斜面の傾斜角度を緩くすることができる。その結果、上記従来構成よりもシート収容部材の取り出し荷重を低減することができる。
(4) 上記ローラは、上記第2ギアに対する連結部に空間を持ち1周未満の空転が可能に設けられたものであってもよい。ローラが空転している間にホルダが第4姿勢になればよいから、リンク部材及びホルダの設計が容易になる。
(5) 上記リンク部材は、回動可能に上記装置本体に設けられており、上記装置本体に装着された上記シート収容部材に支持されたものであり、上記ホルダは、上記シート収容部材による支持を失って回動する上記リンク部材に押し下げられる当接部を有するものであってもよい。
装置本体に装着されたシート収容部材が第1向きへスライドされると、シート収容部材に支持されていたリンク部材は、シート収容部材による支持を失い回動する。回動するリンク部材の回動先端部によりホルダに設けられた当接部が押し下げられ、ホルダが第3姿勢から第4姿勢へ姿勢変化される。リンク部材は、自重により回動して姿勢変化するから、バネなどによりリンク部材を姿勢変化させる構成に比べ、部品点数が減る。
(6) 上記第1ギアは、上記駆動源により回転駆動される上記支軸に設けられて上記支軸と共に回転されるものであり、上記ホルダは、上記支軸に支持されており、摩擦力により上記第3姿勢と上記第4姿勢との間で回動されるものであってもよい。第1ギアを回転させると共にホルダを回動させて第3姿勢にすることができ、保持する第3ギアの重量や自重によりホルダがアームの回動に追従して第3姿勢を維持する構成に比べ、第3ギアによる第1ギアから第2ギアへの駆動伝達を確実に行うことができる。また、付勢部材によりホルダを付勢して第3姿勢を維持する構成に比べ、部品点数が減る。
本発明によれば、装置本体に装着されたシート収容部材の第1向きへのスライドに連動してリンク部材がホルダを姿勢変化させ、第1ギアから第2ギアへの駆動伝達を切断してローラによるシートの位置ずれを防止するから、シート収容部材に収容可能なシートの最大量を増やしても、シートの位置ずれ及びシート収容部材の取り出し荷重の増加が生じることがない。
画像記録装置の斜視図である。 画像記録装置の模式的な縦断面図である。 給紙カセットの斜視図である。 給送部の斜視図である。 給送部及び給紙カセットの後部の斜視図である。 (A)は給送部の平面図であり、(B)は(A)におけるB−B断面図である。 給紙カセットがプリンタ部から外されたときにおける給送部の斜視図である。 (A)は給紙カセットの装着時における給送部の縦断面図であり、(B)は給紙カセットがプリンタ部から外されたときにおける給送部の縦断面図である。
以下、適宜図面が参照されて本発明の実施形態が説明される。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
以下の説明では、画像記録装置10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、表示部13が設けられている側を前側として前後方向8が定義され、画像記録装置10を前側から見て左右方向9が定義される。
画像記録装置10は、下部のプリンタ部11と上部のスキャナ部12とを備えた概ね直方体の外形を呈しており、プリント、スキャン、コピー機能を有する複合機である。なお、スキャナ部12は任意の構成である。
プリンタ部11の制御は不図示の制御部により行われる。制御部は、例えば基板に実装されたマイクロコンピュータなどにより実現される。制御部は、不図示の入力部やパーソナルコンピュータなどの外部機器や電話回線から入力された情報により、後述の駆動モータや記録部40の駆動を制御し、給紙カセット15に収容されたシート14(図2)に画像を記録する。シート14は、記録用紙、光沢紙、葉書、封書などである。また、プリンタ部11は、シート14の表裏両面に画像を記録する両面印刷機能を有している。
[給紙カセット15]
給紙カセット15は、プリンタ部11の前面に設けられた開口19から前方へ向かってスライド可能にプリンタ部11の下部に収容されている。プリンタ部11が装置本体に相当する。給紙カセット15がシート収容部材に相当する。給紙カセット15が引き出される前向きが第1向きに相当する。
図3に示されるように、給紙カセット15は、メイントレイ70と排紙トレイ80とを備えている。メイントレイ70は、上部に開口を有する扁平な直方体状の外形を呈しており、底部71、左側の側壁72、右側の側壁73、後壁74及び前壁75を備えている。図2に示されるように、シート14は、メイントレイ70の底部71の上面71Aに載置される。底部71が底部に相当する。上面71Aが載置面に相当する。
メイントレイ70の後壁74は、底部71の後端部から後方斜め上へ向かって延出されている。メイントレイ70の後壁74は、後述される給送部20の給送ローラ26により後方へ送り出されたシート14を第1搬送路31へ案内する。後壁74が第1壁に相当する。
図3に示されるように、後壁74の内側面からは、複数個の分離突起76が突出されている。分離突起76は、給送ローラ26(図2)により複数枚のシート14が重なって送り出されたときに下側のシート14に当接し、重なったシート14を分離させる。分離突起76は、例えば金属片を後壁74に固着することにより形成される。
メイントレイ70の右側の側壁73の後部には、後方へ向かうに従って上がる傾斜面73Aが上端面の一部として設けられている。後述されるように、給紙カセット15がプリンタ部11の開口19(図1)から前方へ引き出される際に、給送ローラ26を保持するアーム22(図5)が傾斜面73Aに摺接する。右側の側壁73が第2壁に相当する。傾斜面73Aが傾斜面に相当する。
排紙トレイ80は、メイントレイ70の左右の側壁72、73及び前壁75の上端面に載置されている。排紙トレイ80は、前後方向8の長さがメイントレイ70の前後方向8の長さよりも短くなるように形成されており、メイントレイ70の上部の開口の前部側を覆っている。つまり、給紙カセット15は、後部側の上部に開口を有している。当該開口から給送ローラ26(図2)が給紙カセット15内に侵入する。
排紙トレイ80の上面81は、プリンタ部11から排出された画像記録後のシート14(図2)を受ける排紙受け面である。上面81の後端部の左右両端部からは、左右一対の支持凸部82、83が突出されている。図2に示されるように、支持凸部83(82)は、給紙カセット15がプリンタ部11(図1)に装着された装着時に、第1リンク部材91を支持する。第1リンク部材91については後述される。
[プリンタ部11]
図2に示されるように、プリンタ部11は、給送ローラ26を有する給送部20、給送ローラ26により送り出されたシート14を搬送する搬送部30、搬送されるシート14に画像を記録する記録部40を備えている。給送部20については後で詳細な説明がされる。給送部20、搬送部30及び給紙カセット15が搬送装置に相当する。
[搬送部30]
搬送部30は、シート14を挟んで搬送する第1搬送ローラ対50、第2搬送ローラ対54及びスイッチバックローラ対58と、シート14が通過する空間である第1搬送路31及び第2搬送路32とを備えている。第1搬送路31及び第2搬送路32は、プラテン38や複数個のガイド部材33や第1リンク部材91により区画された空間である。
第1搬送路31は、シート14が湾曲されて第1搬送向き36へ搬送される湾曲部34と、第1搬送向き36における湾曲部34の下流端から前方へ向かって直線状に延びる直線部35とを備えている。
第2搬送路32は、給紙カセット15の上方に配置されたプラテン38と給紙カセット15との間を通過し、第1搬送向き36におけるプラテン38の上流側の第1接続位置45と、下流側の第2接続位置46とにおいて第1搬送路31と接続している。第2搬送路32が搬送路に相当する。
プラテン38は、図4に示されるフレーム63に支持されている。フレーム63は、底板64と、左右の側板65、66とを備えている。フレーム63は、金属板を折り曲げることにより形成されている。プラテン38は、フレーム63の底板64の上方に配置され、左右の側板65、66に挟持されている。なお、図2ではフレーム63の図示が省略されている。
図2に示されるように、第1搬送ローラ対50は、第1搬送向き36における第1接続位置45とプラテン38との間となる位置に配置されている。第1搬送ローラ対50は、直線部35の上側に配置された第1駆動ローラ51と、直線部35の下側に配置されており、不図示のばねにより第1駆動ローラ51に押圧された第1従動ローラ52とを備えている。第1駆動ローラ51は、制御部により駆動が制御された不図示の第1駆動モータにより回転される第1回転軸53に設けられている。第1回転軸53は、中心軸線を左右方向9(図1)に一致させて配置されており、中心軸線を中心に回転可能にフレーム63(図4)に支持されている。
図2に示されるように、第2搬送ローラ対54は、第1搬送向き36におけるプラテン38と第2接続位置46との間となる位置に配置されている。第2搬送ローラ対54は、
直線部35の下側に配置された第2駆動ローラ55と、直線部35の上側に配置されており、不図示のばねにより第2駆動ローラ55に押圧された第2従動ローラ56とを備えている。第2従動ローラ56は拍車である。第2駆動ローラ55は、不図示のカムベルトにより上述の第1駆動モータの駆動が伝達される第2回転軸57に設けられている。第2回転軸57は、中心軸線を左右方向9(図1)に一致させて配置されており、中心軸線を中心に回転可能にフレーム63(図4)に支持されている。
図2に示されるように、スイッチバックローラ対58は、第1搬送向き36における第2接続位置46より下流側に配置されている。また、スイッチバックローラ対58は、排紙トレイ80の上方に配置されている。スイッチバックローラ対58は、直線部35の下側に配置された第3駆動ローラ59と、直線部35の上側に配置されており、ばねにより第3駆動ローラ59に押圧された第3従動ローラ60とを備えている。第3従動ローラ60は拍車である。第3駆動ローラ59は、上述のカムベルトにより第1駆動モータの駆動が伝達される第3回転軸61に設けられている。第3回転軸61は、中心軸線を左右方向9(図1)に一致させて配置されており、中心軸線を中心に回転可能にフレーム63(図4)に支持されている。
給紙カセット15から給送部20の給送ローラ26により送り出されたシート14は、第1搬送ローラ対50及び第2搬送ローラ対54により第1搬送向き36へ搬送される。シート14は、プラテン38上において、後述される記録部40により画像が記録される。記録部40により一面(表面)に画像が記録されたシート14は、片面印刷の場合、スイッチバックローラ対58から排紙トレイ80へ排出される。両面印刷の場合、記録部40により一面に画像が記録されたシート14は、第1搬送向き36における上流端(後端)が第2接続位置46を越えるまで、スイッチバックローラ対58の一方の向きの回転により第1搬送向き36へ搬送された後、スイッチバックローラ対58の他方の向きの回転により、第2接続位置46から第2搬送路32に進入する。シート14は、スイッチバックローラ対58により第2搬送路32を第2搬送向き39へ搬送され、第1接続位置45から第1搬送路31に進入し、表裏が反転されて第1搬送路31を第1搬送向き36へ搬送される。シート14は、記録部40により裏面に画像が記録された後、スイッチバックローラ対58から排紙トレイ80へ排出される。
[記録部40]
図2に示されるように、記録部40は、プラテン38の上方に配置されたキャリッジ41と、キャリッジ41に搭載された記録ヘッド42とを備えている。キャリッジ41は、図4に示されるフレーム63の左右の両側板65、66の上端部に架設された前後一対のガイドレール(不図示)により左右方向9へ沿って移動可能に支持されている。図2に示されるキャリッジ41は、制御部により駆動が制御された不図示の第3駆動モータより移動される。記録ヘッド42は、電力が供給されることにより、プラテン38上を通過するシート14へ向けてインク滴を吐出する。なお、インク滴を吐出するインクジェット記録方式以外の記録方式、例えば、静電記録方式や感熱記録方式の記録部が用いられてもよい。
[第1リンク部材91]
図2に示されるように、スイッチバックローラ対58の第3回転軸61には、第1リンク部材91が回動可能に支持されている。第1リンク部材91は、第3回転軸61の中心軸線周りに回動されることにより、第2搬送路32の下側ガイド面の一部を形成する図8(A)の第5姿勢(本発明の第5姿勢に相当する)、及び第3回転軸61から垂れ下がった図8(B)の第6姿勢(本発明の第6姿勢に相当する)に姿勢変化される。
図8(B)の第6姿勢において給紙カセット15がプリンタ部11の開口19(図1)から挿入されると、挿入された給紙カセット15の支持凸部82、83により第1リンク部材91の回動先端部が持ち上げられて支持され、図8(A)の第5姿勢になる。第5姿勢となった第1リンク部材91は、図2に示されるように、第2搬送路32の下側ガイド面の一部を形成する。
給紙カセット15がユーザによりプリンタ部11の開口19(図1)から前方へ向かってスライドされて引き出されると、給紙カセット15による支持を失った第1リンク部材91は、自重により第3回転軸61の中心軸線周りに回動し、第5姿勢から第6姿勢に姿勢変化する。給紙カセット15がプリンタ部11から引き出され、且つ第1リンク部材91が第6姿勢となることにより、第2搬送路32が露出される。第2搬送路32が露出されることにより、ユーザは、第2搬送路32において詰まったシート14を容易に取り除くことができる。
[給送部20]
図2に示されるように、給送部20は、フレーム63(図4)に支持された第1支軸21、第1支軸21に回動可能に支持されたアーム22、アーム22の回動先端部23に回転可能に支持された左右一対の給送ローラ26とを備えている。第1支軸21は、アーム22の他、後述される遊星ギア102を保持するホルダ95を回動可能に支持している。
[第1支軸21]
図4に示されるように、第1支軸21は、フレーム63の底板64の上面側に配置され、底板64に設けられた複数個の支持部68により回転可能に支持されている。第1支軸21は、フレーム63の右の側板66まで延出されており、右の側板66の右側に配置された第2駆動モータ17により、中心軸線21Aを中心に回転される。第1支軸21が支軸に相当する。中心軸線21Aが第1軸線に相当する。第2駆動モータ17が駆動源に相当する。
[アーム22]
図4に示されるように、フレーム63の底板64の左右方向9における中央部には、アーム22が挿通される貫通孔67が設けられている。アーム22は、貫通孔67を通過して第1支軸21から後方斜め下へ向かって延出されている。アーム22は、第1支軸21側の端部に、第1支軸21が挿入された挿入孔24を備えており、第1支軸21に回動可能に支持されている。アーム22は、第1支軸21の周面と摺接可能であって、第1支軸21の回転に連動せずに第1支軸21の中心軸線21A周りに回動可能である。アーム22がアームに相当する。
アーム22は、第1支軸21の中心軸線21A周りの回動により、回動先端部23がメイントレイ70の底部71の上面71Aに近接する第1姿勢(本発明の第1姿勢に相当する)、及び回動先端部23が第1姿勢よりも上面71Aから上方へ離間された第2姿勢(本発明の第2姿勢に相当する)に姿勢変化される。図2において、細線の破線により第1姿勢にあるアーム22が示されている。太線の破線により第2姿勢にあるアーム22が示されている。実線により示されたアーム22は、メイントレイ70にシート14が収容されている場合の姿勢であって、第1姿勢と第2姿勢との間の中間姿勢である。アーム22は、不図示のねじりコイルバネや自重により、第2姿勢から第1姿勢となる向きへ付勢されている。つまり、アーム22の回動先端部23は、概ね下向きへ付勢されている。
図5に示されるように、アーム22は、給紙カセット15が前後方向8へスライドされる際にメイントレイ70の右の側壁73に設けられた傾斜面73Aに摺接する摺接部25を備えている。給紙カセット15がプリンタ部11の開口19(図1)から挿入されると、アーム22は、メイントレイ70の後壁74に当接することにより回動され、摺接部25においてメイントレイ70の右の側壁73の上端面に乗り上げ、第2姿勢になる。アーム22は、回動先端部23に設けられた給送ローラ26がメイントレイ70の後壁74上を通過した後、上述のねじりコイルバネ又は自重による付勢により、摺接部25において傾斜面73A上を滑る。アーム22は、傾斜面73A上を滑ることにより、回動先端部23に設けられた給送ローラ26を下げる。下げられた給送ローラ26は、周面においてメイントレイ70の底部71の上面71A、又は上面71Aに載置されたシート14に当接し、図2の細線の破線で示された第1姿勢、又は実線で示された中間姿勢になる。
[給送ローラ26]
図5に示されるように、左右一対の給送ローラ26は、アーム22の回動先端部23に回転可能に設けられた第4回転軸27の左右両端部に一体に結合されている。第4回転軸27は、中心軸線27Aを左右方向9に一致させて配置されている。給送ローラ26がローラに相当する。第4回転軸27の中心軸線27Aが第2軸線に相当する。
図6(B)の拡大図に示されるように、第4回転軸27の左右方向9(図1)の中央部の周面からは、一対の当接片28A、28Bが突出されている。一対の当接片28A、28Bは、第4回転軸27の径方向に沿って互いに反対向きへ突出されている。第4回転軸27は、第1伝達ギア29の中心部に設けられた軸孔29Aに挿入されている。第1伝達ギア29が第2ギアに相当する。
第1伝達ギア29の軸孔29Aには、角度θで離間された一対の被当接部29B、29Cが設けられている。第4回転軸27が回転すると、第4回転軸27の当接片28A、28Bは、被当接部29Bと被当接部29Cとの間の移動空間29D、29E内において最大で角度θだけ回転した後に、被当接部29B、29Cに当接する。移動空間29D、29Eが空間に相当する。当接片28A、28Bが被当接部29B、29Cに当接した後は、第1伝達ギア29と第4回転軸27とは、一体で回転する。つまり。給送ローラ26は、角度θだけ第1伝達ギア29に対して空転可能である。角度θは、360°未満に設定される。図示例では、角度θは約75°に設定されている。
以下では、第1支軸21に設けられた図6(B)の太陽ギア101及び駆動伝達機構18により、第1支軸21の回転が第1伝達ギア29へ伝達される構成が説明される。駆動伝達機構18は、ホルダ95に保持された遊星ギア102、アーム22に保持された第2伝達ギア103、第3伝達ギア104、第4伝達ギア105の4つのギアにより構成されている。駆動伝達機構18が駆動伝達機構に相当する。遊星ギア102、第2伝達ギア103、第3伝達ギア104、第4伝達ギア105が第3ギアに相当する。
太陽ギア101は、第1支軸21に一体に取り付けられており、第1支軸21の中心軸線21A(図4)を中心に第1支軸21と一体で回転される。太陽ギア101が第1ギアに相当する。
[ホルダ95及び遊星ギア102]
図4に示されるホルダ95は、第1支軸21が挿入された軸受孔97を一端部に備えており、第1支軸21に回動可能に支持されている。軸受孔97は、第1支軸21の直径とほぼ同じ直径で形成されており、内周面に第1支軸21の外周面が摺接する。ホルダ95は、第1支軸21との間に生じる摩擦力により第1支軸21と共に回動可能である。ホルダ95がホルダに相当する。
第1支軸21が図8(A)に示される第1回転向き47(反時計回り)へ回動されると、第1支軸21との間の摩擦力によりホルダ95が第1支軸21の中心軸線21A周りに第1回転向き47へ回動される。回動されたホルダ95は、アーム22と当接して図8(A)に示される第3姿勢(本発明の第3姿勢に相当する)となる。第3姿勢は、アーム22に対するホルダ95の姿勢である。第3姿勢となったホルダ95の回動基端から回動先端へ向かう向きは、アーム22の回動基端から回動先端へ向かう向きに概ね一致する。第3姿勢となったホルダ95は、アーム22と当接することにより回動が止められ、回転する第1支軸21と軸受孔97の内周面において摺接する。なお、図8では、アーム22の一部の図示が省略されている。
ホルダ95が図8(A)に示される第3姿勢にある場合において第1支軸21が第2回転向き48(時計回り)へ回転されると、第1支軸21との間の摩擦力によりホルダ95が第1支軸21の中心軸線21A周りに第2回転向き48へ回動される。回動されたホルダ95は、アーム22と当接して図8(B)に示される第4姿勢(本発明の第4姿勢に相当する)となる。第4姿勢は、アーム22に対する姿勢である。第4姿勢となったホルダ95の回動基端から回動先端へ向かう向きは、アーム22の回動先端から回動基端へ向かう向きと相違している。第4姿勢となったホルダ95の回動先端部は、アーム22の上方に位置している。第4姿勢となったホルダ95は、アーム22と当接することにより回転が止められ、回転する第1支軸21と軸受孔97の内周面において摺接する。
ホルダ95には、第1支軸21の回転による回動に加え、後述される第2リンク部材92による強制的な回動を受け付けるための当接部96が設けられている。当接部96は、ホルダ95の回動基端部から、概ね前方斜め上へ向かって突出されている。つまり、当接部96は、ホルダ95の回動基端から回動先端へ向かう向きとは概ね反対向きへ回動基端部から突出されている。当接部96が当接部に相当する。第2リンク部材92によるホルダ95の強制的な回動については後で詳しく説明される。
図6(B)に示されるように、遊星ギア102は、中心軸線を左右方向9(図1)に一致させてホルダ95の回動先端部に配置されており、太陽ギア101と噛み合っている。遊星ギア102は、ホルダ95の回動により、太陽ギア101と噛み合ったまま太陽ギア101の周りを公転する。
[第2伝達ギア103、第3伝達ギア104、第4伝達ギア105]
図6(B)に示されるように、第2伝達ギア103は、中心軸線を左右方向9(図1)に一致させて配置され、回転可能にアーム22に支持されている。また、図8(A)に示されるように、第2伝達ギア103は、ホルダ95が第3姿勢にある場合において、ホルダ95に設けられた遊星ギア102と噛み合う位置に配置されている。つまり、第2伝達ギア103は、ホルダ95が第3姿勢にある場合において、第1支軸21の回転が伝達されて回転される。図8(B)に示されるように、ホルダ95が第4姿勢にある場合は、第2伝達ギア103は、遊星ギア102と噛み合っておらず、回転されない。
図6(B)に示されるように、第3伝達ギア104は、中心軸線を左右方向9(図1)に一致させて配置され、回転可能にアーム22に支持されている。第3伝達ギア104は第2伝達ギア103と噛み合っている。第4伝達ギア105は、中心軸線を左右方向9に一致させて配置され、回転可能にアーム22に支持されている。また、第4伝達ギア105は、第1伝達ギア29及び第3伝達ギア104と噛み合う位置に配置されている。なお、図6(B)及び図8において、太陽ギア101、遊星ギア102、各伝達ギア29、103、104、105は、歯の構成が省略された模式的な形状として示されている。
図8(A)に示されるように、ホルダ95が第3姿勢にある場合、太陽ギア101、遊星ギア102、第2伝達ギア103、第3伝達ギア104、第4伝達ギア105及び第1伝達ギア29は、互いに噛み合っている。よって、第1支軸21の回転が第4回転軸27へ伝達され、第4回転軸27に設けられた給送ローラ26が回転される。図8(B)に示されるように、ホルダ95が第4姿勢にある場合、遊星ギア102は、第2伝達ギア103と噛み合っておらず、第1支軸21の回転は第4回転軸27へ伝達されない。つまり、第1支軸21が第1回転向き47へ回転されると、ホルダ95が第3姿勢となって給送ローラ26が回転され、第1支軸21が第2回転向き48へ回転されると、ホルダ95が第4姿勢となって給送ローラ26と、支軸21及び第2駆動モータ17(図7)との連結が断たれる。
ホルダ95は、第1支軸21の回転に加え、上述の第1リンク部材91及び以下に説明される第2リンク部材92により、給紙カセット15の着脱に連動して第3姿勢及び第4姿勢に姿勢変化される。
[第2リンク部材92]
図2に示されるように、第2リンク部材92は、フレーム63(図4)に設けられた第2支軸69に支持される軸受部93が一端部に設けられており、第2支軸69に回動可能に支持されている。第2支軸69は、中心軸線を左右方向9(図1)に一致させて配置されている。
第2リンク部材92は、ホルダ95に設けられた当接部96の上側に配置されており、第5姿勢にある第1リンク部材91の回動先端部に支持される被支持部94を回動先端部に備えている。第2リンク部材92は、回動先端部が第1リンク部材91に支持されているときは、回動されるホルダ95の当接部96に当接しない距離だけ当接部96から離間された図8(A)の第7姿勢にある。
給紙カセット15がユーザによりプリンタ部11の開口19(図1)から前方へ引き出されると、第1リンク部材91は、給紙カセット15による支持を失って第3回転軸61から垂れ下がった第6姿勢(図8(B))となる。第1リンク部材91が第6姿勢となることにより第1リンク部材91による支持を失った第2リンク部材92は、自重により回動先端部が下がる向きへ回動し図8(B)に示される第8姿勢となる。第2リンク部材92は、第7姿勢から第8姿勢への姿勢変化において、下側に位置するホルダ95の当接部96を押し下げてホルダ95を回動させ、第4姿勢に姿勢変化させる。第1リンク部材91及び第2リンク部材92がリンク部材に相当する。
[動作]
給紙カセット15がプリンタ11から取り外された状態においては、図8(B)に示されるように、第1リンク部材91は第6姿勢にあり、第2リンク部材92は第8姿勢にあり、ホルダ95は第4姿勢にある。シート14が載置された給紙カセット15が開口19からプリンタ部11(図1)へ挿入されると、第1リンク部材91は、給紙カセット15の排紙トレイ80に設けられた支持凸部82、83に回動先端部が持ち上げられることにより回動され、図8(B)の第6姿勢から図8(A)の第5姿勢に姿勢変化される。
第6姿勢から第5姿勢に姿勢変化された第1リンク部材91により、第2リンク部材92は、回動先端部が持ち上げられて回動され、図8(B)の第8姿勢から図8(A)の第7姿勢に姿勢変化される。第2リンク部材92が第7姿勢となることにより、ホルダ95の当接部96から第2リンク部材92が離間され、ホルダ95は自由に回動可能となる。
一方、給紙カセット15がプリンタ部11の開口19から挿入されると、アーム22は、給紙カセット15のメイントレイ70の後壁74に当接して回動先端部23が持ち上げられ、第2姿勢となる。アーム22は、回動先端部23に設けられた給送ローラ26が後壁74の上方を通過した後、ねじりコイルバネの付勢力又は自重により摺接部25においてメイントレイ70の傾斜面73Aに摺接し、回動先端部23を下げ、第1姿勢と第2姿勢との間の中間姿勢(図2の実線)となる。アーム22の回動先端部23に設けられた給送ローラ26は、メイントレイ70の底部71の上面71Aに載置されたシート14に当接する。
給紙カセット15がプリンタ部11へ装着される際は、アーム22は一度第2姿勢となるから、ホルダ95は、図8(B)に示される第4姿勢となる。ホルダ95は、第1支軸21との間に生じる摩擦力により、第4姿勢を維持する。つまり、給紙カセット15がプリンタ部11へ装着された直後は、ホルダ95は第3姿勢である。
制御部により駆動が制御された第2駆動モータ17が回転されて第1支軸21が第1回転向き47へ回転されると、第1支軸21との間の摩擦力によりホルダ95が第1支軸21と共に第1回転向き47へ回動される。第1回転向き47へ回動されたホルダ95は、図8(B)の第4姿勢から図8(A)の第3姿勢に姿勢変化される。ホルダ95が第3姿勢に姿勢変化されることにより、ホルダ95に保持された遊星ギア102が、アーム22に保持された第2伝達ギア103と噛み合う。遊星ギア102が第2伝達ギア103と噛み合うことにより、太陽ギア101、遊星ギア102、伝達ギア103、104、105、29を介して第1支軸21の回転が第4回転軸27へ伝達され、給送ローラ26が回転される。
回転された給送ローラ26により、シート14が後方へ送り出される。後方へ送り出されたシート14は、メイントレイ70の後壁74により第1搬送路31へ案内される。シート14は、搬送部30により搬送されると共に、記録部40により画像が記録され、スイッチバックローラ対58から排紙トレイ80の上面81へ排出される。
次に、給紙カセット15がプリンタ部11の開口19から前方へ向かってスライドされ、プリンタ部11から取り外されるときの動作について説明がされる。給紙カセット15が前方へ向かってスライドされると、給送ローラ26と、給紙カセット15に収容されたシート14との間には摩擦力が生じる。給送ローラ26は、角度θの範囲内で第4回転軸27に対して空転可能に設けられているから、当該摩擦力により給送ローラ26が回転される。よって、シート14が給送ローラ26から受ける摩擦力は、転がり摩擦力である。転がり摩擦力は静止摩擦力よりも弱い。つまり、シート14には、静止摩擦力による強い力が作用せず、シート14の位置ずれが生じない。
給送ローラ26が第4回転軸27に対して空転可能な角度範囲である角度θは、給送ローラ26が第4回転軸27に対して空転している間に、給紙カセット15の排紙トレイ80に設けられた支持凸部82、83が第1リンク部材91の回動先端部から外れるように設定されている。つまり、給送ローラ26が第4回転軸27に対して空転している間に、図8(A)の第5姿勢にあった第1リンク部材91は、給紙トレイ15による支持を失って自重により回動し、図8(B)の第6姿勢になる。第1リンク部材91が第6姿勢となることにより第1リンク部材91による支持を失った第2リンク部材92は、自重により回動し、図8(A)の第7姿勢から図8(B)の第8姿勢に姿勢変化される。
第7姿勢から第8姿勢に姿勢変化した第2リンク部材92は、ホルダ95の当接部96を押し下げてホルダ95をアーム22に対して回動させ、図8(A)の第3姿勢から図8(B)の第4姿勢にホルダ95を姿勢変化させる。ホルダ95が第4姿勢となることにより、遊星ギア102が第2伝達ギア103から離間され、給送ローラ26と、第1支軸21及び第2駆動モータ17との間の連結が断たれる。
上述のように、給送ローラ26が第4回転軸27に対して空転している間に、給送ローラ26と、第1支軸21及び第2駆動モータ17との間の連結が断たれ、給送ローラ26は、第1支軸21及び第2駆動モータ17による負荷を受けずに自由に回転可能となる。よって、給送ローラ26が第4回転軸27に対して角度θだけ空転した後も、給送ローラ26はシート14上を回転する。その結果、給紙カセット15がプリンタ部11から取り外されるまでシート14には大きな力が作用せず、給送ローラ26によるシート14の位置ずれが生じない。
[実施形態の効果]
本実施形態では、第1リンク部材91及び第2リンク部材92を用いることにより、給紙カセット15のプリンタ部11からの引き出しに連動して給送ローラ26と、第1支軸21及び第2駆動モータ17との連結を断つことができる。その結果、給送ローラ26によるシート14の位置ずれを防止することができる。
また、第5姿勢にある第1リンク部材91により第2搬送路32の下側ガイド面の一部を形成することにより、給紙カセット15の引き出しに連動して第2搬送路32を外部に露出さることができる。また、第2搬送路32の下側ガイド面を形成する部材を第1リンク部材91とは別に設ける必要がなく、部品点数を減らすことができる。
また、給紙カセット15の着脱時において、給送ローラ26は、メイントレイ70に設けられた傾斜面73Aにより、メイントレイ70の後壁74に当接することなく後壁74を乗り越える。その結果、後壁74との当接による給送ローラ26の破損を防止することができる。
また、本実施形態では、第1リンク部材91及び第2リンク部材92により、給送ローラ26と、第1支軸21及び第2駆動モータ17との間の連結を断つから、傾斜面73Aは、給送ローラ26がメイントレイ70の後壁74に到達するまでにアーム22を持ち上げればよい。よって、傾斜面73Aによりアーム22を持ち上げて給送ローラ26をシート14から浮かせ、シート14の位置ずれを防止する従来構成に比べ、傾斜面73Aの傾斜角度を緩くすることができる。傾斜面73Aの傾斜角度を緩くすることにより、給紙カセット15を引き出す際の取り出し荷重が減り、給紙カセット15を引き出し易くなる。
また、給送ローラ26は、第4回転軸27に対して空転可能に設けられているから、給紙カセット15が引き出され始めた直後に給送ローラ26と、第1支軸21及び第2駆動モータ17との間の連結を断つ必要がなく、第1リンク部材91や第2リンク部材92の設計が容易になる。
また、ホルダ95は、第1支軸21の回転により第3姿勢に姿勢変化されるから、ばねによりホルダ95を付勢し、アーム22の回動に追従してホルダ95を回動させて第3姿勢を維持する構成に比べ、部品点数が減る。また、ホルダ95が自重により第3姿勢を維持する構成に比べ、遊星ギア102を第2伝達ギア103へ押し付ける力を強くでき、遊星ギア102と第2伝達ギア103との噛み合わせを確実に行うことができる。
[変形例1]
上述されたように、制御部は、第1支軸21が第1回転向き47(図8(A))へ回転する向きへ第2駆動モータ17を回転させ、給送ローラ26によりシート14を第1搬送路31(図2)へ送り出す。本変形例では、制御部は、シート14を第1搬送路31へ送り出した後、次のシート14を第1搬送路31へ送り出す前に、第1支軸21が第2回転向き48へ回転する向きへ第2駆動モータ17を回転させる。第1支軸21が第2回転向き48へ回転されることにより、ホルダ95が第4姿勢となって、給送ローラ26と、第1支軸21及び第2駆動モータ17との間の連結が断たれる。
給送ローラ26は、シート14が送り出されている間や、第1支軸21が第2回転向き48へ回転する向きへ第2駆動モータ17を回転されるまでに給紙カセット15がユーザにより引き出されたときに、第1リンク部材91及び第2リンク部材92により、第1支軸21及び第2駆動モータ17との連結が断たれる。画像記録が実行されていないときは、給送ローラ26と、第1支軸21及び第2駆動モータ17との連結が断たれているので、給送ローラ26によるシート14の位置ずれを、より確実に防止することができる。
[その他の変形例]
上述の実施形態では、ホルダ95が第1支軸21により回動されて第3姿勢にされる構成が説明された。しかしながら、ホルダ95が第1支軸21に対して自由に回動できるように、軸受孔97の直径が第1支軸21の直径よりも大きく設定され、第1支軸21とホルダ95とに当接するねじりコイルバネなどの付勢部材によりホルダ95を付勢し、ホルダ95を第3姿勢としてもよい。付勢部材により付勢されたホルダ95は、アーム22の回動に追従して回動されて第3姿勢を維持する。ホルダ95は、給紙カセット15がユーザにより引き出されたときに、第1リンク部材91及び第2リンク部材92により、付勢部材の付勢力に抗して強制的に第4姿勢に姿勢変化される。本変形例においても、給紙カセット15のプリンタ部11からの引き出しに連動して給送ローラ26と、第1支軸21及び第2駆動モータ17との連結を断つことができるから、給送ローラ26によるシート14の位置ずれを防止することができる。
また、ホルダ95が自重により回動することにより、アーム22の回動に追従し、第3姿勢を維持する構成が用いられてもよい。給送ローラ26は、給紙カセット15がユーザにより引き出されたときに、第1リンク部材91及び第2リンク部材92により、強制的に第4姿勢に姿勢変化される。本変形例においても、給紙カセット15のプリンタ部11からの引き出しに連動して給送ローラ26と、第1支軸21及び第2駆動モータ17との連結を断つことができるから、給送ローラ26によるシート14の位置ずれを防止することができる。
また、上述の実施形態では、遊星ギア102がホルダ95に保持された構成が説明されたが、第2伝達ギア103又は第3伝達ギア104又は第4伝達ギア105がホルダ95に保持された構成が採用されてもよい。また、遊星ギア102と伝達ギア103、104、105のうち複数個のギアがホルダ95に保持された構成が採用されてもよい。つまり、給送ローラ26と、第1支軸21及び第2駆動モータ17との間の連結を断つことができれば、遊星ギア102、第2伝達ギア103、第3伝達ギア104、第4伝達ギア105のうち、いずれのギアがホルダ95に保持されてもよい。
また、上述の実施形態では、アーム22に4個の伝達ギア29、103、104、105が設けられた構成が説明されたが、伝達ギアの個数は4個に限られない。なお、ホルダ95が第1支軸21の回転により第3姿勢とされる構成では、給送ローラ26がシート14を後方へ送り出す向きへ回転されるように、伝達ギアの個数は、偶数とされる。
また、上述の実施形態では、第4回転軸27と第1伝達ギア29とを角度θだけ空転可能とする例が説明されたが、第4回転軸27と第1伝達ギア29とが一体に回転可能なように結合されていてもよい。この場合、給紙カセット15が引き出された直後に第1リンク部材91が回動するように、排紙トレイ80の支持凸部82、83は、前後方向8の長さが短く形成される。
また、上述の実施形態では、第4回転軸27と第1伝達ギア29とにおいて空転可能とする例が説明されたが、第4回転軸27と給送ローラ26との間において、又は、第1支軸21と太陽ギア101との間において、空転可能とされてもよい。また、第4回転軸27と第1伝達ギア29との間、第4回転軸27と給送ローラ26との間、第1支軸21と太陽ギア101との間の全てにおいて空転可能とされてもよい。
また、上述の実施形態では、第1支軸21は、中心軸線21Aが左右方向9に一致するように設けられた構成が説明されたが、第4回転軸27の中心軸線27Aが左右方向9に一致するのであれば、第1支軸21は、中心軸線21Aが左右方向9に対して傾くように配置されてもよい。この場合、伝達ギア103、104、105の少なくともいずれか1つのギアには、傘歯ギアが用いられる。
また、上述の実施形態では、第1リンク部材91及び第2リンク部材92により、給紙カセット15の引き出しに連動させてホルダ95を第4姿勢に姿勢変化させる例が説明された。しかしながら、1つのリンク部材により給紙カセット15の引き出しに連動させてホルダ95を第4姿勢に姿勢変化させる構成が採用されてもよい。
また、上述の実施形態では、第1支軸21が第2駆動モータ17により回転され、第1支軸21により太陽ギア101が回転される例が説明されたが、第2駆動モータ17により太陽ギア101が直接又はギアを介して間接的に回転される構成が採用されてもよい。
また、上述の実施形態では、第1リンク部材91及び第2リンク部材92が回動可能に設けられた例が説明されたが、給紙カセット15の引き出しに連動してホルダ95を第3姿勢から第4姿勢に姿勢変化可能であれば、第1リンク部材91及び第2リンク部材92の姿勢変化は、回動に限られない。
また、上述の実施形態では、第2搬送路32が設けられて両面印刷が可能な画像記録装置10に本発明が用いられた例が説明されたが、第1搬送路31のみが設けられた画像記録装置10に本発明が用いられてもよい。
10・・・画像記録装置
11・・・プリンタ部(装置本体)
15・・・給紙カセット(シート収容部材)
17・・・第2駆動モータ(駆動源)
18・・・駆動伝達機構
21・・・第1支軸(支軸)
21A・・中心軸線(第1軸線)
22・・・アーム
26・・・給送ローラ(ローラ)
27・・・第4回転軸
27A・・中心軸線(第2軸線)
29・・・第1伝達ギア(第2ギア)
32・・・第2搬送路(搬送路)
70・・・底部
71A・・上面(載置面)
73・・・側壁(第2壁)
73A・・傾斜面
74・・・後壁(第1壁)
91・・・第1リンク部材(リンク部材)
92・・・第2リンク部材(リンク部材)
95・・・ホルダ
96・・・当接部
101・・太陽ギア(第1ギア)
102・・遊星ギア(第3ギア)
103・・第2伝達ギア(第3ギア)
104・・第3伝達ギア(第3ギア)
105・・第4伝達ギア(第3ギア)

Claims (6)

  1. 装置本体と、
    シートが載置される載置面を有しており、上記載置面に沿って第1向きへスライド可能に上記装置本体に装着されたシート収容部材と、
    上記載置面の上方に配置された支軸に回動可能に支持されており、上記支軸の第1軸線周りに回動されることにより、回動先端部が上記載置面に近接する第1姿勢及び回動先端部が上記第1姿勢よりも上記載置面から離間された第2姿勢に姿勢変化されるアームと、
    上記アームの回動先端部に、上記第1向きと直交し且つ上記載置面に沿う第2軸線を中心として回転可能に設けられており、上記第1姿勢において、その周面が上記載置面と接触可能なローラと、
    上記第1軸線を中心として回転可能に設けられており、駆動源から駆動伝達されて回転される第1ギアと、
    上記アームに設けられており、上記第1ギアを介して伝達された駆動を上記ローラへ伝達する第2ギアと、
    上記第1ギアから上記第2ギアへ駆動伝達する少なくとも1つの第3ギアを有する駆動伝達機構と、
    上記第3ギアを回転可能に支持して、上記第1軸線周りに回動可能に設けられており、上記第1軸線周りに上記アームに対して相対的に回動されることにより、上記第3ギアが上記第1ギアから上記第2ギアへ駆動伝達する第3姿勢、及び上記第3ギアが上記第1ギアから上記第2ギアへの駆動伝達を切断する第4姿勢に姿勢変化されるホルダと、
    上記シート収容部材のスライドに連動して、上記ホルダを上記第3姿勢から上記第4姿勢に姿勢変化させるリンク部材と、を備えた搬送装置。
  2. 上記ローラにより送り出されたシートが通過する搬送路を更に備えており、
    上記リンク部材は、上記シート収容部材のスライドに連動して第5姿勢から第6姿勢に姿勢変化されるものであり、且つ上記第5姿勢において上記搬送路のガイド面の一部を形成するものである請求項1に記載の搬送装置。
  3. 上記シート収容部材は、
    上記載置面が設けられた底部と、
    上記底部から起立し、上記ローラにより送り出されたシートを案内する第1壁と、
    上記底部から起立し、且つ上記第1向きに沿って延びる第2壁と、を有しており、
    上記第2壁は、上記シート収容部材のスライドにおいて上記アームを上記第1壁の上方へ案内する傾斜面を有するものである請求項1又は2に記載の搬送装置。
  4. 上記ローラは、上記第2ギアに対する連結部に空間を持ち1周未満の空転が可能に設けられたものである請求項1から3のいずれかに記載の搬送装置。
  5. 上記リンク部材は、回動可能に上記装置本体に設けられており、上記装置本体に装着された上記シート収容部材に支持されたものであり、
    上記ホルダは、上記シート収容部材による支持を失って回動する上記リンク部材に押し下げられる当接部を有するものである請求項1から4のいずれかに記載の搬送装置。
  6. 上記第1ギアは、上記駆動源により回転駆動される上記支軸に設けられて上記支軸と共に回転されるものであり、
    上記ホルダは、上記支軸に支持されており、摩擦力により上記第3姿勢と上記第4姿勢との間で回動されるものである請求項1から5のいずれかに記載の搬送装置。
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