JP2009155081A - 給紙装置 - Google Patents

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正俊 井▲土▼
Kenji Samoto
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Abstract

【課題】給紙カセットの挿抜に伴って、給紙手段を昇降動させるようなカム部とカムフォロアとが設けられている場合に、給紙カセットの挿抜を繰り返しても、カム部とカムフォロアの摺動動作を滑らかに行う。
【解決手段】給紙手段50には給紙アーム52と給紙ローラ53とカムフォロア55とが備えられ、給紙トレイ26(27)には給送方向に沿って延びる部位にカム部23が形成されている。給紙トレイの進退動に伴ってカムフォロア55がカム部23に誘導されることにより、給紙ローラ53を給紙トレイの傾斜分離板21から退避させるように給紙手段50が昇降動するように構成され、カムフォロア55とカム部23とが相互に当接する部位の少なくとも一方に、摩擦抵抗を軽減するための摺動部材が配されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、被記録媒体を堆積収容する給紙トレイを有し、給紙ローラによって1枚ずつ被記録媒体を記録部に給送する給紙装置に関するものである。
従来から、コピー装置やプリンタ装置等の画像記録装置では、記録前の被記録媒体(用紙等)を堆積状態で収容する給紙トレイを、挿抜可能に配置する構成が知られている。このような画像記録装置では、給紙トレイに堆積収容されている多数の被記録媒体を1枚だけ分離して記録部に給送する給紙手段が備えられている。
特許文献1には、給紙手段として、給送方向と直交する方向に延びる回転駆動軸と、この回転駆動軸を回動の中心として揺動可能な給紙アームと、給紙アームの先端に設けられ前記回転駆動軸の回転力が伝達される給紙ローラとが備えられていて、給紙アームが被記録媒体側に付勢された構造が開示されている。つまり、給紙アームが付勢されているから、収容されている被記録媒体の数(1枚〜多数)が変わっても、給紙ローラの位置が上下に変位し、確実に最上面の被記録媒体に当接するようにしている。
被記録媒体が収容される給紙トレイの先端(給送方向下流側)には、給紙ローラとの協働作用で被記録媒体を1枚ずつ分離して搬送するための分離傾斜板が設けられている。そのため、給紙トレイを画像記録装置に対して挿抜するときに、前記給紙ローラが分離傾斜板に衝突して破損する虞がある。従って、特許文献1では、給紙トレイの挿抜時に、給紙アーム(給紙ローラ)を昇降動させて、前記衝突を回避するためのカム機構を設けている。
詳細には、給紙アームが軸支する回転駆動軸の軸線に沿ってカムフォロアを設けるとともに、給紙トレイの給送方向に沿う側板に、高さ方向に高低差のある斜面のカム部を設けていて、給紙トレイの傾斜分離板が給紙ローラに近接する位置にきたときに、給紙アームを上昇退避させるようにしている。
特開2006−273565号公報(図5参照)
しかしながら、特許文献1に記載したようなカム機構を用いると、給紙アームを上昇退避させるときには、カムフォロアを持ち上げるようにカムフォロアとカム部とが衝突するため、カムフォロアとカム部との間には大きな面圧が作用する。この大きな面圧によって、カム部やカムフォロアの素材が削れ、摺動部分に削り粉が発生することがあった。この削り粉が増えると摩擦抵抗が増大し、最悪の場合、カム部とカムフォロアとの間に食いつきが生じて、給紙トレイの挿抜を滑らかに行うことができないという問題を発生する。
また、特許文献1では、カムフォロアは、給紙トレイの幅方向の略中心線上に設けた給紙アームから、給紙トレイの側板側へ長く延びるウイング状に設けられている。例えば、給紙トレイがA3サイズの用紙を収容可能な大きさに大型化した場合、給紙トレイの中心線から側板までの距離が長くなるので、カムフォロラの長さも長くする必要がある。そのため、カムフォロワをカム部と摺動させることによって給紙手段(給紙アーム、給紙ローラ)を昇降動させる構造では、カムフォロアの剛性を高めなければ、カムフォロアに捩れや曲がり等の不都合を生じる。しかしながら、カムフォロアに、剛性を高い素材を選択すると、一般的に素材の摺動性が低下するという、相反する問題もあった。
カムフォロアとカム部との面圧を緩和させる方法として、カム部の斜面をなだらかに(傾斜角を小さく)する方法が考えられるが、この場合、所定の高さ分だけ給紙ローラを持ち上げるために、カム部の挿抜方向の長さを長くしなければならず、カム部に要するスペースが大きくなるという問題があった。
本発明は、上記問題を解消するものであり、給紙トレイの挿抜に伴って、給紙手段を昇降動させるようなカム部とカムフォロアとが設けられている場合に、給紙トレイの挿抜を繰り返しても、カム部とカムフォロアの摺動動作を滑らかに行うことができる給紙装置の実現を目的とするものである。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明における給紙装置は、所定方向に給送される被記録媒体を堆積状態で載置可能な底面と前記給送方向下流側の位置に配される傾斜分離板とを有する給紙トレイと、給紙ローラを有する昇降動可能な給紙手段とが備えられ、前記給紙ローラと前記傾斜分離板との協働作用により前記底面に載置されている前記被記録媒体を1枚ずつ前記給送方向に給送する給紙装置であって、前記給紙手段には、前記給送方向と直交する方向で且つ前記底面に平行な方向に延びる回転駆動軸と、この回転駆動軸を回動の中心として揺動可能な給紙アームと、この給紙アームの先端側に設けられ前記回転駆動軸の回転力が伝達される前記給紙ローラと、前記給紙アームから前記回転駆動軸の軸線に沿って延びるカムフォロアとが備えられ、前記給紙トレイは、前記給送方向に沿って延びる部位に、前記カムフォロアに当接可能なカム部を有し、前記給紙トレイの進退動に伴って前記カムフォロアが前記カム部に誘導されることにより、前記給紙ローラを前記傾斜分離板から退避させるように前記給紙手段が昇降動するように構成され、前記カムフォロアと前記カム部とが相互に当接する部位の少なくとも一方に、摩擦抵抗を軽減するための摺動部材が配されていることを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の給紙装置において、前記摺動部材が前記カムフォロアに配されているとき、前記摺動部材は前記カムフォロアを構成する部材よりも摩擦係数の小さい部材からなり、前記摺動部材が前記カム部に配されているとき、前記摺動部材は前記カム部を構成する部材よりも摩擦係数の小さい部材からなることを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の給紙装置において、前記カム部における、前記給紙手段を上昇させるときに前記カムフォロアが当接する部位に、前記摺動部材は配されていることを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の給紙装置において、前記カム部は、前記給紙トレイにおける前記給送方向に沿う側板の上面に形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の給紙装置において、前記給紙トレイの前記底面には、前記給送方向に沿った被記録媒体の側縁を案内する案内板が設けられており、前記カム部は、前記案内板の上面に形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれかに記載の給紙装置において、前記カム部には、前記給紙手段を上昇させるための傾斜面状のガイド部が設けられ、このガイド部はその傾斜が上る方向に向かって並ぶ少なくとも2つの斜面を有し、前記少なくとも2つの斜面は、前記ガイド部の傾斜が上る方向の手前の斜面よりも奥側の斜面の方が、前記給紙トレイの底面に対する傾斜角が大きくなるように設定されていることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、給紙トレイにおける給送方向に沿って延びる部位に設けたカム部に、給紙手段に設けたカムフォロアが誘導され、給紙トレイの進退動に伴って給紙ローラを給紙トレイの傾斜分離板から退避させるように昇降動させる。そして、カムフォロアとカム部とが相互に当接する部位の少なくとも一方に、摩擦抵抗を軽減するための摺動部材が設けられているから、カムフォロアとカム部とが大きい面圧で当接しても滑らかに摺動することができ、摩擦に伴う耐久性も向上させることができる。
また、摩擦抵抗を軽減するための摺動部材は、カム部とカムフォロアとが相互に当接する部位の少なくとも一方に、一体的にまたは別体で部分的に設けたものである。換言すれば、カム部を構成する部材全体、またはカムフォロアを構成する部材全体を、摩擦係数の小さい素材で形成する必要がない。一般的に、摺動性の高い(摩擦係数が小さい)素材は、自己潤滑性があり柔らかくて剛性が低く、逆に、剛性の高い素材は、摺動性が低い。そのため、上述のように摺動部材を付加すると、カム部を構成する部材やカムフォロアを構成する部材には、摩擦係数の大小(摺動性の優劣)に拘わらずにそれぞれに最適な素材(剛性の高い素材)を適用することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、摺動部材がカムフォロアに配されているとき、摺動部材はカムフォロアを構成する部材よりも摩擦係数の小さい部材からなっているので、カムフォロアを構成する部材に摩擦係数の大きい部材、換言すると、カムフォロアを構成する部材として機能するのに十分な剛性を有する素材が適用できる。
また、摺動部材がカム部に配されているとき、摺動部材はカム部を構成する部材よりも摩擦係数の小さい部材からなっているので、カム部を構成する部材に摩擦係数の大きい部材、換言するとカム部を構成する部材として機能するのに十分な剛性を有する素材が適用できる。
また、請求項3に記載の発明によれば、カム部における、給紙手段を上昇させるときにカムフォロアが当接する部位に、摺動部材は設けられているから、給紙手段を上昇させるための大きな負荷(摩擦力)が掛かる部位の摺動抵抗を小さくし、滑らかにカムフォロアを上昇させることができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、カム部は、給紙トレイにおける給送方向に沿う側板を利用してその上面に形成されているから、カムフォロアが前記側面の上面に沿って誘導され、給紙ローラが昇降動する。
また、請求項5に記載の発明によれば、給紙トレイには、被記録媒体を給送方向に直交する幅方向に位置合わせするための位置合わせ手段が設けられていて、カム部は、位置合わせ手段の給送方向に沿う板材を利用して、その上面に形成されている。カムフォロアが前記位置合わせ手段の給送方向に沿う板材の上面に沿って誘導され、給紙ローラが昇降動する。
また、請求項6に記載の発明によれば、カム部には、給紙手段を上昇させるための傾斜面状のガイド部が設けられ、このガイド部はその傾斜が上る方向に向かって並ぶ少なくとも2つの斜面を有している。つまり、カムフォロア(給紙手段)がカム部のガイド部に誘導されて上昇するときに、ガイド部における手前の斜面に沿って上昇誘導され、次いで奥側の斜面に沿って上昇誘導されることになる。このとき、手前側の斜面よりも奥側の斜面の方が底面に対する傾斜角を大きく設定されているが、手前側の斜面に誘導されているカムフォロアから見ると、奥側の斜面に移行するときには、手前側の斜面と奥側の斜面の相対的な角度差の分だけ傾斜が大きくなるにすぎず、滑らかに奥側の斜面に移行することができる。従って、奥側の斜面の傾斜角を手前側よりも大きくした分、ガイド部の給送方向の長さを小さくでき、カム部の省スペース化を図ることができるのである。
以下、本発明の実施形態を図1〜図9を用いて説明する。この実施形態では、本発明の給紙装置が適用された多機能装置(MFD:Multi Function Device)1について説明する。多機能装置1は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能を有するが、給紙装置は、スキャナ装置、コピー装置、ファクシミリ装置等の単機能の装置に適用してもよい。
図1は、実施形態の多機能装置1の外観斜視図である。多機能装置1は、その合成樹脂製の本体ケース(ハウジング)2の上部に、コピー機能やファクシミリ機能における原稿読み取りなどのための画像読取装置(スキャナ部)3が配置されている(図2参照)。画像読取装置3は、原稿を読み取って画像データ(写真データや文書データ等も含む)を作成する(スキャナ機能)。
多機能装置1はそのコピー機能を用いて、画像読取装置3で作成した画像データを、被記録媒体の一例である用紙に、画像(写真、文書)として記録することができる。また多機能装置1はそのファクシミリ機能を用いて、画像読取装置3で作成した画像データを、電話通信網を介して送信することができる。さらに、多機能装置1は、画像読取装置3で作成した画像データを、ケーブル等を介して接続したパーソナルコンピュータ等に送信することもできる。
本実施形態では、画像読取装置3は、所謂フラットベッドスキャナとして構成されている。多機能装置1は、その天板として開閉自在に設けられた原稿カバー4の下側に、原稿読取用ガラス5及びイメージセンサ6が設けられている(図3参照)。イメージセンサ6は、X軸方向(図1参照)に長いCIS(Contact Image Sensor)を採用しているが、CCD(Charge Coupled Devise)を用いてもよい。読取用ガラス5に、画像読取りを行う原稿が載置され、読取用ガラス5の下方をイメージセンサ6がY軸方向(図1参照)に往復移動して、画像の読み取りを行う。
原稿カバー4には、自動原稿搬送機構であるオート・ドキュメント・フィーダ(ADF;Auto Document Feeder)7が設けられている。ADF7は、原稿トレイ8(図1では閉じた状態を図示)に載置された原稿を1枚ずつ読取用ガラス5上に搬送し、読取用ガラス5の下方に静置させたイメージセンサ6で原稿の読み取りを行う。読み取られた原稿は、原稿用排出トレイ9に排出される。
多機能装置1の前面上部には、各種動作を指令するために、操作ボタンや液晶表示部を備える操作パネル10が設けられている。また、操作パネル10の下方には、記憶媒体である各種小型メモリカードを装填可能なスロット部11も配置されている。
多機能装置1の内部構成について説明する。図2及び図3に示すように、本体ケース2の中央部に記録部12が備えられている。記録部12にはインクジェット式の記録ヘッド13が配置されていて、本体ケース2の内部に収納された図示しないインクカートリッジから、可撓性を有するインク供給管(チューブ)を介して、各色のインクがそれぞれ独立して記録ヘッド13に供給される。
多機能装置1の記録部12の下方には、給紙装置100が設けられていて、図1及び図4に示すように、上段給紙カセット20と下段給紙カセット30が収容されている。上段給紙カセット20及び下段給紙カセット30は、多機能装置1の前面下部に設けられた開口部14から挿抜可能(実質上水平方向に出し入れ可能)に設けられている。以下、合成樹脂製の本体ケース2の開口部14がある側を前(手前)といい、これを基準に装置の後(奥)、左右、という。また、前述したように、多機能装置1の前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向とする。
この実施形態の給紙装置100は、上下2段の給紙カセット20、30のそれぞれに対して、略同じ構造の給紙手段50、60が設けられているが、給紙カセットの数は2段に限定するものではなく、1段でも3段以上でもよい。また、複数の給紙カセットに対して1つの給紙手段を対応させる形態に適用してもよい。
開口部14の左右の内側面には、上段及び下段給紙カセット20、30を適正な位置に挿入するための、ガイドレール状の案内部が設けられている。図4に上段給紙カセット20用の案内部15の一部を図示している。この案内部15は、排紙トレイ部40の上面と当接する位置に配置されている。
上段及び下段給紙カセット20、30は、いずれも被記録媒体である用紙を多数枚、堆積収容できるように形成されている。上段及び下段給紙カセット20、30は、収容されている用紙の給送方向と一致するように多機能装置1に対して挿抜され、上段及び下段給紙カセット20、30の挿抜方向の奥側が、用紙の給送方向の下流側となる。
上段給紙カセット20は、用紙の収容部(請求項の給紙トレイ)として、挿抜方向の奥側に位置する第1給紙トレイ部26と手前側に位置する第2給紙トレイ部27とを有している。上段給紙カセット20の収容部の底面29は、第1給紙トレイ部26と第2給紙トレイ27の底面とで構成されていて、第2給紙トレイ部27が第1給紙トレイ部26に対して挿抜方向に沿ってスライドして伸縮可能に設けられることで、収容部の底面29の面積を拡大できるようにしている。
上段給紙カセット20の奥側(図2及び図3の右側)、つまり第1給紙トレイ部26の奥側には、上段分離傾斜板21が設けられている。上段分離傾斜板21の幅方向(Y軸方向)の中央部には、用紙の分離手段として鋸歯状の弾性分離部材21aが配置されている(図2及び図5参照)。また、第2給紙トレイ部27の手前側の側面(前面)には、取っ手部25が設けられている。
第2給紙トレイ部27は、第1給紙トレイ部26に対して縮んだ位置と伸びた位置との少なくとも2段階に保持可能に設けられている。第2給紙トレイ部27をスライドさせてX軸方向に最も伸ばしたときには、最大でA3サイズの用紙を収容できる(A3サイズの長手方向がX軸方向に沿うように収容)。第2給紙トレイ部27を最も縮めたときには、最大でA4サイズの用紙をその長手方向がY軸方向に沿うように収容できる。
また、上段給紙カセット20には、用紙のX軸方向に沿う側縁を案内する1対のサイドガイド(請求項の位置合わせ手段に相当、図2及び図5参照))28が設けられていて、公知の連動機構によりサイドガイド28のY軸方向の間隔の広狭調節を任意に行うことができる。サイドガイド28の間隔を調節することで、収容される用紙は、センター合わせされる。サイドガイド28による調整と、第2給紙トレイ部27の伸縮による調整により、上段給紙カセット20に、L判サイズからA3サイズまでの用紙をセットすることができる。
下段給紙カセット30も基本的に上段給紙カセット20と同様に形成されていて、用紙の収容部(請求項の給紙トレイ)として、挿抜方向の奥側に位置する第1給紙トレイ部36と手前側に位置する第2給紙トレイ部37とを有している。下段給紙カセット30の収容部の底面39は、第1給紙トレイ部36と第2給紙トレイ37の底面とで構成されていて、第2給紙トレイ部37が第1給紙トレイ部36に対して挿抜方向に沿ってスライドして伸縮可能に設けられることで、収容部の底面39の面積を拡大できるようにしている。
下段給紙カセット30の奥側(図2及び図3の右側)、つまり第1給紙トレイ部36の奥側には、下段分離傾斜板31が設けられている。下段分離傾斜板31の幅方向(Y軸方向)の中央部には、用紙の分離手段として鋸歯状の弾性分離部材31aが配置されている(図2参照)。また、第2給紙トレイ部37の手前側の側面(前面)には、取っ手部30aが設けられている。
第2給紙トレイ部37は、第1給紙トレイ部36に対して縮んだ位置と伸びた位置との少なくとも2段階に保持可能に設けられている。第2給紙トレイ部37をスライドさせてX軸方向に最も伸ばしたときには、最大でA3サイズの用紙を収容できる(A3サイズの長手方向がX軸方向に沿うように収容)。第2給紙トレイ部37を最も縮めたときには、最大でA4サイズの用紙をその長手方向がY軸方向に沿うように収容できる。なお、下段給紙カセット30の方が上段給紙カセット20よりも、収容できる用紙の枚数が多く設定されている。
下段給紙カセット30も、上段給紙カセット20と同様に、サイドガイド38(請求項の位置合わせ手段に相当、図2参照)のY軸方向の間隔の広狭調節を任意に行うことができ、収容される用紙をセンター合わせすることができる。
排紙トレイ部40は、上段給紙カセット20の第1給紙トレイ部26の上部に重なる第1排紙トレイ部41と、第1排紙トレイ部41に対して挿抜方向に沿ってスライドして伸縮可能に設けられた第2排紙トレイ部42とを有している。つまり、排出される用紙のサイズに応じて、第2排紙トレイ部42を伸縮させることにより、排紙トレイ部40の載置面積を変更することができる。
図5に示すように、第1排紙トレイ部41が第2排紙トレイ部42の下方に重なるように組み付けられている。第2排紙トレイ部42の手前側の部位には、取っ手部45が設けられ、第2排紙トレイ部42の上面には、左右一対の案内リブ46がX軸方向に延びて突設されていて、載置される用紙の手前側の端部を上向きに傾斜させて、用紙の脱落防止を図っている。
排紙トレイ部40は、その奥側に設けられたヒンジ部43によって、上段給紙カセット20に対して回動可能に軸支している。つまり、排紙トレイ部40は、奥側(開口部14に遠い側)を中心として、手前側(開口部14に近い側)が上方に回動するので、使用者は、排紙トレイ部40の取っ手部45を把持して上方に持ち上げることで、上段給紙カセット20に用紙をセットする作業を行うことができる。なお、上段給紙カセット20を開口部14から収容部16に挿入したときには、第2排紙トレイ部42の上下動が案内部15によって拘束されるので、排紙トレイ部40の回動は、上段給紙カセット20が、多機能装置1から外された状態で可能となる。
上段給紙カセット20の用紙を給送するための上段給紙手段50について説明する。上段給紙手段50には、給送方向と直交する方向に延びるように本体ケース2に取り付けられた上段回転駆動軸51(図2参照)と、この上段回転駆動軸51を回動の中心として揺動可能な上段給紙アーム52が備えられている。上段給紙アーム52の先端には、1対の上段給紙ローラ53が回転可能に軸支され、給送方向の左右に並んでいる。上段給紙アーム52には、上段回転駆動軸51の回転を上段給紙ローラ53に伝達するための上段歯車伝達機構54が設けられて、上段給紙ローラ53が一定方向(図2における時計回り)に回転するように構成されている。
また、図示しない付勢手段(例えば、ねじりバネ)により、上段給紙ローラ53側が常に下方に向かうように付勢されていて、上段給紙カセット20に堆積収容されている用紙の最上面に、常に上段給紙ローラ53が当接できるようになっている。図示しない駆動源から上段回転駆動軸51を介して駆動力が上段給紙ローラ53に伝達されて回転すると、上段傾斜分離板21の分離部材21aとの公知の協働作用によって、最上層の用紙Pが1枚ずつ分離されて、上方に案内される。
上段用紙搬送路24は、上段分離傾斜板21から上方に向かった後、多機能装置1の前面側へ曲がるUターン形状に形成されていて、用紙Pは記録部12で画像記録が行われた後に、排紙トレイ部40に排出されるようになっている。
次に、下段給紙カセット30の用紙を給送するための下段給紙手段60について説明する。下段給紙手段60は、基本的に上段給紙手段50と同様に構成されていて、下段回転駆動軸61(図2参照)、下段給紙アーム62、1対の下段給紙ローラ63、下段歯車伝達機構64とが設けられている。また、図示しない付勢手段(例えば、ねじりバネ)により、下段給紙ローラ63側が常に下方に向かうように付勢されていて、下段給紙カセット30に堆積収容されている用紙の最上面に、下段給紙ローラ63が当接するようになっている。図示しない駆動源から下段回転駆動軸61を介して駆動力が下段給紙ローラ63に伝達されて回転すると、下段傾斜分離板31の分離部材31aとの公知の協働作用によって、最上層の用紙Pが1枚ずつ分離されて、上方に案内される。
下段用紙搬送路34は、上段用紙搬送路24よりも外側に設けられていて、下段分離傾斜板31から上方に向かった後、多機能装置1の前面側へ曲がるUターン形状(上段用紙搬送路24よりも大きな円弧状)に形成されている。下段用紙搬送路34を経て搬送された用紙は記録部12で画像記録が行われた後に、排紙トレイ部40に排出されるようになっている。
次に、給紙カセット20(30)の挿抜に伴う給紙手段50(60)の昇降動について説明する。なお、上段と下段では設けられているカム機構もその動作も同じであるので、ここでは、上段給紙カセット20と上段給紙手段50について説明し、下段給紙カセット30と下段給紙手段60について説明は省略する。
カム機構として、図5に示すように、上段給紙カセット20の給送方向に沿う左右の側板のうちの一方の側板22(この実施形態では、給送方向の右側)の上面には、高さ方向に高低差のあるカム部23が設けられて、上段給紙手段50の上段給紙アーム52には、上段回転駆動軸51の軸線に沿ってカム部23に当接可能な位置まで延びるカムフォロア55が設けられている。
側板22の給送方向下流側寄りの位置(分離傾斜板31から所定距離だけ手前側に離れた位置)には、側面視V字状の切欠部25が設けられている。カム部23は、切欠部25の上面と側板22の上面とを利用している。カム部23の一部は、側板22に付設された第1摺動部材(請求項の摺動部材に相当)70によって構成されている。切欠部25は、図5(b)に示すように、手前側に位置し給送方向下流側に向かって徐々に下降する下り面25aと、奥側に位置し下流側に向かって徐々に上昇する上り面25bとでV字状に形成されていて、上り面25bがカム部23の第1ガイド部23aとなっている。下り面25aには、上段給紙カセット20が収容部16に挿入されたときに、カムフォロア55が間隔をあけて対向する(図8(a)参照)。
カム部23はさらに、第1ガイド部23aの奥側に連続し略水平状(第2給紙カセット20の底面と平行状)の面を有する第2ガイド部23bと、第2ガイド部23bの奥側に連続しこれと同じ高さの略水平状(第2給紙カセット20の底面と平行状)の面を有する第3ガイド部23cとを有している。第1及び第2ガイド部23a、23bは、第1摺動部材70に形成された面であって、第3ガイド部23cは側板22の上面に形成された面である。
第1摺動部材70は、側板22に部分的に組みつけられた部材で、側板22を構成する素材よりも摩擦係数が小さく摺動性に優れた素材で形成されていて、素材にはポリアセタール樹脂が好適である。第1摺動部材70は、図6に示すように、カム部23の形状に沿って形成された基部71と、基部71の下面から延設された係止片72とを有している。基部71の下面には、側板22の外側に沿う爪部71aが設けられるとともに、係止片72の先端はコの字状に屈曲形成された鉤状部72aになっている。一方、側板22におけるカム部23の下方の部位には、係止片72が係合する貫通部22aが穿設されている。
従って、第1摺動部材70は、爪部71aを側板22の外側に沿わせながら、基部71を切欠部25の上り面25bに重ね、鉤状部72aを側板22の内側から外側に向かって貫通穴22aに差し込んでこれに係止させることで、側板22に弾性的に取り付けられる。
一方、カムフォロア55は、図7に示すように、上段給紙アーム52を基端として、その給送方向右側からカム部23の上方まで、ウイング状に延びている。カムフォロア55の上部には、複数のリング部56が設けられていて、このリング部56に上段回転駆動軸51が挿入されることで、カムフォロア55及び上段給紙アーム52が上段回転駆動軸51に軸支される。カムフォロア55の先端部57は、カム部23と当接する下面が円弧状に形成されているが、この先端部57は、別部材である第2摺動部材(請求項の摺動部に相当)80で形成されている。
この第2摺動部材80は、カムフォロア55を構成する素材よりも摩擦係数が小さく摺動性に優れた素材で形成されていて、第1摺動部材70と同様にポリアセタール樹脂が好適である。図7(b)に示すように、第2摺動部材80の側面には係合穴81が穿設されている一方、カムフォロア55における第2摺動部材80を取り付ける部位には、係合穴81に対向して、上向き鉤状の係止爪55aが延設されている。そして、係合穴81に係止爪55aが係止することで、第2摺動部材80は、カムフォロア55に取り付けられてその先端部57を構成する。
次に、上段給紙カセット20の挿抜に伴う上段給紙手段50の昇降動作について説明する。もちろん、下段給紙カセット30の挿抜に伴う下段給紙手段60の昇降動作も同様である。
まず、上段給紙カセット20を収容部16に挿入した状態では、図8(a)に示すように、上段給紙アーム52は給送方向下流側(先端)が上流側(基端)よりも下方に下がった角度に保たれ、カムフォロア55の先端部57(第2摺動部材80)は、側板22の下り面25aに対向する位置に配置されている。このとき、下り面25aと先端部57との間には隙間が形成されているが、この隙間の大きさは、上段給紙カセット20に収容されている用紙の量に応じて変動する。
次に、上段給紙カセット20を開口部14側に抜く動作を開始すると、まず、図8(b)に示すように、カムフォロア55の先端部57がその角度を変えずに、先端部57の下面の給送方向下流側端部57aが、第1摺動部材70で形成されている第1ガイド部23aに当接する。さらに、上段給紙カセット20が開口部14側に進むと、図8(c)に示すように、カムフォロア55の先端部57が第1ガイド部23aと当接しさらに第2ガイド部23bに達することで、上段給紙アーム52の先端側が徐々に上昇する(持ち上げられる)。
そして、さらに上段給紙カセット20が開口部14側に進むと、図8(d)に示すように、カムフォロア55の先端部57の下面中途部57bが第2ガイド部23bに当接する。これにより、上段給紙アーム52が略水平状(第2給紙カセット20の底面と平行状)の姿勢に保たれて、上段給紙ローラ53が、上段分離傾斜板21との衝突が回避できる上方位置まで持ち上げられる。
そして、さらに上段給紙カセット20が開口部14側に進むと、カムフォロア55の先端部57の下面中途部57bが第3ガイド部23cと当接し、上段給紙ローラ53が、上段分離傾斜板21よりも上方に位置する姿勢を保ったまま、上段給紙カセット20が開口部14から引き抜かれる。上段給紙カセット20が引き抜かれた後には、上段給紙アーム52は、下方に付勢されているから、再び上段給紙アーム52の給送方向下流側(先端)が上流側(基端)よりも下方に下がった角度に保たれる。
一方、上段給紙カセット20を開口部14に挿入するときには、まず第3ガイド部23cがカムフォロア55の第2摺動部材80と当接して、上段給紙ローラ53が、上段分離傾斜板21よりも上方に位置する姿勢に保たれる。そして、その後は、上述の抜き動作と逆に進行し、上段給紙アーム52は、給送方向下流側(先端)が上流側(基端)よりも下方に下がるように下降動する。
上段給紙カセット20の挿抜の動作では、上段給紙カセット20を抜くのに伴って、上段給紙アーム52を徐々に持ち上げる(上昇動させる)ときに(図8(a)参照)、負荷すなわちカム部23とカムフォロア55の衝突力が最も大きくなる。しかしながら、上記実施形態では、カム部23とカムフォロア55とが当接する部位に、第1摺動部材70と第2摺動部材80とをあらかじめそれぞれ配置している。これにより、カム部23とカムフォロア55とが相対的に滑らかに摺動し、上段給紙カセット20の挿抜動作を繰り返しても、素材の削り粉が発生したり、焼きついたりする心配がなく、摩擦における耐久性が著しく向上される。
また、カム部23とカムフォロア55には、別部材として第1摺動部材70と第2摺動部材80を取り付けているので、必要に応じて、第1摺動部材70と第2摺動部材80を交換することもできる。
一般的に、摺動性に優れた素材は剛性が低く、逆に剛性の高い素材は摺動性が低い。しかしながら、本実施形態では、第1摺動部材70と第2摺動部材80を別部材にしているから、第1摺動部材70と第2摺動部材80としては、摺動性に優れている点を考慮して素材を選択することができるとともに、カム部23を有する側板22や、カムフォロア55の先端部57以外の部分を、摩擦係数(摺動性)の大小にかかわらず、加工性能や剛性を考慮してそれぞれに最適な素材を選択することができるのである。
特に、上記実施形態のように、上下の給紙カセット20、30を、A3サイズの用紙を収容できるように大型化しているから、カムフォロア55が、給紙アーム52(62)からカム部23まで長く延ばす必要がある。この長いカムフォロア55を上昇動させるためには、その剛性が高くないと、捩れや曲がり等の不都合が発生しやすい。しかしながら、本実施形態では、カムフォロア55よりも摩擦係数が小さい素材からなる第2摺動部材8を付加しているので、カムフォロア55の素材に剛性を優先して素材を選択でき、上述したような不都合を解消することができる。
また、このようにカム部23とカムフォロア55の当接部位に摺動性に優れた素材を設けているから、カム部23の第1ガイド部23aの圧力角が多少大きくても、カムフォロア55(給紙アーム52、62)の上昇動を滑らかに行うことができる。第1ガイド部23aの圧力角を小さくすると、カムフォロア55(給紙アーム52、62)を緩やかに上昇動させることができるので負荷が小さくなる。しかしながら、圧力角を小さくした分、第1ガイド部23aの給送方向の長さを長くしなければ、カムフォロア55(給紙アーム52、62)を所定高さまで上昇させることができない。本実施形態では、カム部23とカムフォロア55との摺動性を大幅に改善できたので、カムフォロア55(給紙アーム52、62)の上昇動に伴う負荷を大きくすることなく、第1ガイド部23aの給送方向の長さを短くでき、装置のコンパクト化に効果を奏することができる。
また、本実施形態の第1ガイド部23aは、厳密には、図9に示すように、挿抜方向の手前側に配置される傾斜角θ1の第1斜面23a1と、奥側に配置されθ1よりも大きい傾斜角θ2の第2斜面23a2とで形成されている。第1傾斜面23a1に沿って摺動しているカムフォロア55から見ると、第1斜面23a1と第2斜面23a2との相対的な角度差は小さいので、第2斜面23bの絶対的な傾斜角が大きくても、小さい負荷で滑らかに第2斜面23a2との摺動へ移行することができる。その結果、第2斜面23a2の傾斜角θ2を第1斜面23a1の傾斜角θ1に比べて大きくした分だけ、第1ガイド部23aの給送方向の長さをさらに短縮することができるのである。
なお、上記実施形態では、カム部23を上段給紙カセット20の側板22に設けた形態を説明したが、カム部23の配置位置はこれに限定するものではなく、上段給紙カセット20の給送方向に沿う部材の上面であれば、いずれの部材を活用してもよい。例えば、図5に示すように、サイドガイド28は給送方向に沿う板材を有しているので、その上面に切欠部28aを形成し、これを利用してカム部23を構成し、ここに摺動部材70を組み付けてもよい。
また、摺動部材70、80は、カム部23やカムフォロア55に付設する別部材ではなく、摺動部として、カム部23やカムフォロア55の当接部位に、摺動性に優れた素材を塗布したり、樹脂成形時に異なる素材同士を一体化させるように製造したりして、カム部23またはカムフォロア55に一体的に形成してもよい。
もちろん、摺動部(一体または別体)は、上記実施形態のようにカム部23、カムフォロラ55の両方に取り付けてもよいが、いずれか一方に設けても十分に効果を発揮する。
実施形態の給紙装置が適用された多機能装置の概観斜視図である。 図1のII−II線矢視断面図である。 多機能装置の側断面の模式図である。 多機能装置の開口部近傍の拡大図である。 (a)は上段給紙カセットの斜視図、(b)は上段給紙カセットの要部拡大図である。 (a)は排紙トレイ部を除いた状態の上段給紙カセットの斜視図、(b)は第1摺動部材を側方から見た斜視図、(c)は第1摺動部材を下方から見た斜視図である。 (a)は第2摺動部材を取り付けた状態のカムフォロアの斜視図、(b)は第2摺動部材を外した状態のカムフォロアの斜視図である。 (a)〜(d)は上段給紙カセットを抜き取る動作の説明図である。 カム部の拡大斜視図である。
符号の説明
1 多機能装置
12 記録部
13 記録ヘッド
14 開口部
16 収容部
20 上段給紙カセット
21 上段分離傾斜板
22 側板
22a 貫通部
23 カム部
23a 第1ガイド部
23b 第2ガイド部
23c 第3ガイド部
25 切欠部
26 第1給紙トレイ部
27 第2給紙トレイ部
28 サイドガイド
30 下段給紙カセット
38 サイドガイド
40 排紙トレイ部
50 上段給紙手段
51 上段回転駆動軸
52 上段給紙アーム
53 上段給紙ローラ
54 上段歯車伝達機構
55 カムフォロア
57 先端部
60 下段給紙手段
70 第1摺動部材
71 基部
71a 爪部
72 係止片
72a 鉤状部
80 第2摺動部材
81 係合穴
100 給紙装置

Claims (6)

  1. 所定方向に給送される被記録媒体を堆積状態で載置可能な底面と前記給送方向下流側の位置に配される傾斜分離板とを有する給紙トレイと、給紙ローラを有する昇降動可能な給紙手段とが備えられ、前記給紙ローラと前記傾斜分離板との協働作用により前記底面に載置されている前記被記録媒体を1枚ずつ前記給送方向に給送する給紙装置であって、
    前記給紙手段には、前記給送方向と直交する方向で且つ前記底面に平行な方向に延びる回転駆動軸と、この回転駆動軸を回動の中心として揺動可能な給紙アームと、この給紙アームの先端側に設けられ前記回転駆動軸の回転力が伝達される前記給紙ローラと、前記給紙アームから前記回転駆動軸の軸線に沿って延びるカムフォロアとが備えられ、
    前記給紙トレイは、前記給送方向に沿って延びる部位に、前記カムフォロアに当接可能なカム部を有し、前記給紙トレイの進退動に伴って前記カムフォロアが前記カム部に誘導されることにより、前記給紙ローラを前記傾斜分離板から退避させるように前記給紙手段が昇降動するように構成され、
    前記カムフォロアと前記カム部とが相互に当接する部位の少なくとも一方に、摩擦抵抗を軽減するための摺動部材が配されていることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記摺動部材が前記カムフォロアに配されているとき、前記摺動部材は前記カムフォロアを構成する部材よりも摩擦係数の小さい部材からなり、前記摺動部材が前記カム部に配されているとき、前記摺動部材は前記カム部を構成する部材よりも摩擦係数の小さい部材からなることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記カム部における、前記給紙手段を上昇させるときに前記カムフォロアが当接する部位に、前記摺動部材は配されていることを特徴とする請求項1または2に記載の給紙装置。
  4. 前記カム部は、前記給紙トレイにおける前記給送方向に沿う側板の上面に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の給紙装置。
  5. 前記給紙トレイの前記底面には、前記給送方向に沿った被記録媒体の側縁を案内する案内板が設けられており、前記カム部は、前記案内板の上面に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の給紙装置。
  6. 前記カム部には、前記給紙手段を上昇させるための傾斜面状のガイド部が設けられ、このガイド部はその傾斜が上る方向に向かって並ぶ少なくとも2つの斜面を有し、
    前記少なくとも2つの斜面は、前記ガイド部の傾斜が上る方向の手前の斜面よりも奥側の斜面の方が、前記給紙トレイの底面に対する傾斜角が大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の給紙装置。
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