JP2015067411A - 給送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】摩擦パッドと当接したシートの空送を低減できる装置を提供する。【解決手段】当該装置は、記録用紙12を給送向き87に給送する第2給送ローラ75と、前面45に記録用紙12を支持する第1支持部91と、先端部に第2給送ローラ75を回転可能に支持し矢印74の向きに回動可能な第2給送アーム76と、第1支持部91を第2給送ローラ75側へ付勢する第1コイルばね95と、第2給送ローラ75と対向し、前面45と共に記録用紙12を支持する摩擦パッド93と、摩擦パッド93を支持する第2支持部92と、第2支持部92を第2給送ローラ75側へ付勢する第2コイルばね96とを備える。第1支持部91の第2給送ローラ75から離間する方向への移動に連動して、第2支持部92は、第2給送ローラ75から離間する方向へ移動し、摩擦パッド93を前面45よりも第2給送ローラ75から離間させる。【選択図】図6

Description

本発明は、支持部に支持されたシートを給送する給送装置に関する。
従来より、シートを支持する支持部を有し、支持部からシートを画像記録装置などの装置本体に給送可能な給送装置が知られている。給送装置には、支持部が複数枚のシートを重ねた状態で支持しており、給送ローラが支持部に支持されたシートのうち最上のものと当接して、当該シートを給送向きへ給送するものがある。
上述したような給送装置の一例としての特許文献1に開示された媒体送り装置では、支持部に重ねて支持されておりピックアップローラによって給送されたシートを、支持部よりも給送向き下流側に設けられ且つ支持部のシート支持面に対して傾斜した分離部と当接させる。これにより、仮に、シートが2枚以上重送されたとしても、重送されたシートは、分離部によって分離され、最も上側のシートだけを給送することができる。
一方、給送装置の問題点として、シートが給送されない所謂空送がある。これに対して、特許文献1に開示された媒体送り装置では、支持部を回動させることにより、シート支持面と分離部との角度を大きくすることができる。これにより、分離部のシートに対する搬送負荷を小さくすることができる。その結果、シートの空送の発生を低減させることができる。
特開2011−190029号公報
ところで、上述したような給送装置の多くには、支持部のシート支持面に、当該シート支持面よりも摩擦係数の大きい摩擦パッドが配置される。これにより、支持部に支持された最も下方のシートが、給送されにくくなるため、当該シートの上方に重ねられたシートと共に重送される可能性を低くすることができる。
しかしながら、摩擦パッドは、重送防止には役立つ一方、最も下方のシートを給送する際に空送の原因となってしまう。摩擦パッドは、最も下方のシートの上方に重ねられたシートが給送される際には、最も下方のシートが給送されにくくする効果がある一方で、最も下方のシート自身が給送される際には、当該最も下方のシートが給送されにくくなるという問題点がある。
上述した特許文献1に開示された媒体送り装置では、支持部を回動させることができるが、支持部を回動させたところで、最も下方のシートが摩擦パッドに当接している状態を変えることができない。つまり、特許文献1に開示された媒体送り装置では、最も下方のシートを給送する際に摩擦パッドに起因する空送の発生を防止することができない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、摩擦パッドと当接した状態で支持部に支持されたシートの、当該摩擦パッドに起因する空送の可能性を低くすることができる手段を提供することにある。
(1) 本発明に係る給送装置は、シートを給送向きに給送する給送ローラと、シートを支持し、上記給送ローラに対して接近及び離間する方向に移動可能な第1支持部と、一方の端部にて上記給送ローラを回転可能に支持し、上記一方の端部よりも上記給送向き上流側であり且つ上記第1支持部から離間した位置である他方の端部を軸として回動可能なアーム部と、上記第1支持部を上記給送ローラ側へ付勢する第1付勢部材と、上記給送ローラと対向する位置に設けられており、上記第1支持部のシート支持面よりも摩擦係数が大きく、且つ上記第1支持部と共にシートを支持する摩擦パッドと、上記摩擦パッドを支持しており、上記給送ローラに対して接近及び離間する方向に移動可能な第2支持部と、上記第2支持部を上記給送ローラ側へ付勢する第2付勢部材と、を備える。上記第1支持部の上記第1付勢部材による付勢力に抗った上記給送ローラから離間する方向への移動に連動して、上記第2支持部は、上記第2付勢部材による付勢力に抗って上記給送ローラから離間する方向へ移動し、上記摩擦パッドを上記第1支持部のシート支持面よりも上記給送ローラから離間させる。
本構成によれば、シートは第1支持部のシート支持面と摩擦パッドとによって支持されている。この状態で、給送ローラが回転すると、通常、シートは給送向きに給送される。しかし、摩擦パッドの摩擦抵抗によるシートへの搬送負荷が大きい場合、給送ローラが回転しても、シートは給送されない。
この場合、給送ローラがシートを給送向きに給送させるための回転力は、アーム部が給送ローラを第1支持部側へ押しつけるための回動力となる。これにより、給送ローラが第1支持部へ押しつけられると、第1支持部は、第1付勢部材による付勢力に抗って給送ローラから離間する方向へ移動する。すると、第2支持部は、第2付勢部材による付勢力に抗って給送ローラから離間する方向へ移動する。この際、第2支持部の移動により、摩擦パッドは、第1支持部のシート支持面よりも多く給送ローラから離間される。これにより、第2支持部に支持された摩擦パッドは、第1支持部に支持されたシートから離間する。その結果、第1支持部に支持されたシートに対する搬送負荷を小さくすることができ、給送ローラの回転によってシートを給送することができる。
(2) 上記第2支持部における上記摩擦パッドが設けられた部分は、上記第1支持部に対して上記給送ローラの反対側に設けられている。上記第1支持部は、上記摩擦パッドを上記給送ローラに対して露出させる露出部を備える。
本構成によれば、第1支持部が露出部を備えているため、摩擦パッドがシートを支持する位置を、第1支持部の存在に関わらず柔軟に決定することができる。
(3) 上記第2支持部は、上記第1支持部よりも上記給送向き下流側に設けられ、上記摩擦パッドと上記第1支持部と共にシートを支持し、且つ上記給送向き下流端部を軸として回動することによって移動するものでいる。本発明に係る給送装置は、上記第2支持部よりも上記給送向き下流側に設けられており、上記給送ローラによって給送されたシートと当接して案内する案内部を更に備える。上記案内部は、上記給送向きにおいて上記アーム部と対向しており、上記給送向き下流側が上流側よりも上記第2支持部のシート支持面から離間するように当該シート支持面に対して傾斜している。
本構成によれば、第2支持部を回動させることによって、摩擦パッドを第1支持部に支持されたシートから離間させることができると共に、第2支持部のシート支持面の案内部に対する角度を大きくすることができる。そして、上記角度を大きくすることにより、案内部のシートに対する搬送負荷を小さくすることができる。その結果、案内部に起因するシートの空送発生の可能性を低くすることができる。
(4) 上記第1支持部は、上記給送向き上流端部を軸として回動することによって移動するものである。
本構成によれば、第1支持部を簡易な構成で移動させることができる。
(5) 上記第1支持部の上記給送向き下流側と、上記第2支持部の上記給送向き上流側とは、上記給送ローラに対して接近及び離間する方向において重畳して配置されている。上記第1支持部の上記給送向き下流側は、上記第2支持部の上記給送向き上流側よりも上記給送ローラ側に位置する。
本構成によれば、第1支持部が給送ローラに押されて回動すると、第2支持部が第1支持部に押されて移動する。つまり、第1支持部の移動に連動して第2支持部が移動する構成を簡易な構成で実現することができる。
(6) 上記アーム部を上記第1支持部側へ付勢する第3付勢部材をさらに備える。上記第1付勢部材の付勢力と、上記第2付勢部材の付勢力とは、上記第3付勢部材の付勢力よりも大きい。
本構成によれば、第1付勢部材の付勢力と、第2付勢部材の付勢力とは、第3付勢部材の付勢力よりも大きい。そのため、シートが給送ローラによって適切に給送されているにもかかわらず、第1支持部及び第2支持部が、第3付勢部材によって第1支持部側へ付勢されたアーム部に押されることによって、移動してしまう事態を回避することができる。
(7) 駆動源と、上記駆動源からの駆動力を上記給送ローラに伝達する駆動伝達機構と、を更に備えていてもよい。
(8) 上記第1支持部は、当該第1支持部のシート支持面の少なくとも一部に、当該シート支持面よりも摩擦係数が大きい補助摩擦パッドを備える。
本構成によれば、摩擦パッドと補助摩擦パッドとの双方がシートと当接しているため、当該シートに対する搬送負荷が大きくなる。これにより、第1支持部に複数枚のシートが重ねた状態で支持されているときに、摩擦パッドと補助摩擦パッドと当接しているシートが重ねられたシートと共に重送してしまう可能性を低くすることができる。
(9) 上記補助摩擦パッドは、上記給送ローラに対して接近及び離間する方向において上記給送ローラと対向しない位置に設けられている。
本構成によれば、補助摩擦パッドは給送ローラと対向していないため、第2支持部の移動によって摩擦パッドが第1支持部に支持されたシートから離間した場合に、補助摩擦パッドによる当該シートに対する搬送負荷がそれ程大きくならない。これにより、当該シートの空送の可能性を低くすることができる。
(10) 上記給送ローラは、上記第1支持部と、上記第2支持部に支持された上記摩擦パッドとの双方と対向する。
本構成によれば、第2支持部の移動によって摩擦パッドが移動した場合に、給送ローラが摩擦パッド側に移動しようとしても、当該移動は第1支持部によって阻まれる。これにより、摩擦パッドを給送ローラから確実に離間させることができる。
本発明によれば、摩擦パッドと当接した状態で第1支持部に支持されたシートの、当該摩擦パッドに起因する空送の可能性を低くすることができる。
図1は、本発明の実施形態の一例である複合機10の斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、第1支持部91と第2支持部92と摩擦パッド93と補助摩擦パッド94とを模式的に示す平面図である。 図4は、第1支持部91と第2支持部92を模式的に示す底面図である。 図5は、第1支持部91及び第2支持部92を模式的に示す斜視図である。 図6は、図3のAB−AB断面図であり、(A)には通常状態が示されており、(B)には第1支持部91と第2支持部92とが第2給送ローラ75から離間する向きに回動した状態が示されている。 図7は、変形例における第2給送トレイ71と第2給送部72との主要部を模式的に示す断面図であり、(A)には通常状態が示されており、(B)には第1支持部91と第2支持部92とが第2給送ローラ75から離間する向きに回動した状態が示されている。 図8は、変形例における第2給送トレイ71と第2給送部72との主要部を模式的に示す断面図であり、(A)には通常状態が示されており、(B)には第1支持部91と第2支持部92とが第2給送ローラ75から離間する向きに回動した状態が示されている。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、回動カバー23が設けられている側を奥側(背面)として前後方向8が定義され、複合機10を奥側とは反対側の手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。
[複合機10の全体構造]
図1に示されるように、複合機10は、薄型の直方体に概ね形成されており、下部にプリンタ部11が設けられている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。複合機10は、プリント機能として、インクジェット方式で記録用紙12(図2参照、本発明のシートの一例)の片面に画像を記録する機能を有している。なお、複合機10は、記録用紙12の両面に画像を記録するものであってもよい。また、複合機10は、インクジェット方式以外の方式、例えば電子写真方式で記録用紙12に画像を記録するものであってもよい。
[第1給送トレイ20]
図2に示されるように、プリンタ部11の下部には、第1給送トレイ20が設けられている。第1給送トレイ20は、前後方向8に移動することによって、プリンタ部11に対して装着及び脱抜可能である。第1給送トレイ20は、上側が開放された箱形状の部材である。第1給送トレイ20の底板22には、記録用紙12が重ねられた状態で支持可能である。第1給送トレイ20の前側且つ上側には、排出トレイ21が支持されている。排出トレイ21の上面には、後述する記録部24によって画像を記録された記録用紙12が排出される。
[第1給送部16]
図2に示されるように、第1給送部16は、第1給送トレイ20の底板22の上方に設けられている。第1給送部16は、第1給送ローラ25と、第1給送アーム26と、第1駆動伝達機構27とを備えている。第1給送ローラ25は、第1給送アーム26の先端部で回転可能に軸支されている。第1給送アーム26は、先端部から前方斜め上方に延びている。第1給送アーム26は、基端部に設けられた第1支軸28を中心として、矢印29の方向に回動する。これにより、第1給送ローラ25は、第1給送トレイ20の底板22または第1給送トレイ20に支持された記録用紙12に対して、当接及び離間が可能である。
第1給送ローラ25は、複数のギヤが噛合されてなる第1駆動伝達機構27によって、搬送用モータ(不図示)の駆動力が伝達されて回転する。これにより、第1給送トレイ20の底板22に載置された記録用紙12のうち、第1給送ローラ25と当接している最も上側の記録用紙12が、後述する案内部材30を経て搬送路65へ給送される。なお、第1給送ローラ25は、搬送用モータとは別に設けられたモータから駆動力を付与されて回転してもよい。
案内部材30は、プリンタ部11の筐体14に設けられている。案内部材30は、筐体14に取り付けられていてもよいし、筐体14と一体成形されていてもよい。図2に示されるように、案内部材30は、第1給送トレイ20よりも後側に設けられている。なお、案内部材30は、第1給送トレイ20に設けられていてもよい。
案内部材30は、後側が前側よりも上方となるように底板22の上面31に対して傾斜した傾斜面32を有する。傾斜面32は、案内部材30の前側の面である。傾斜面32は、第1給送部16によって後向きに給送された記録用紙12と当接して、当該記録用紙12を傾斜面32に沿って案内する。このとき、第1給送ローラ25によって複数枚の記録用紙12が給送される所謂重送が発生した場合であっても、傾斜面32は、重送された複数枚の記録用紙12のうち最も上側の記録用紙12を、他の記録用紙12から分離して後述する搬送路65の湾曲部33へ送る。
[搬送路65]
図2に示されるように、第1給送トレイ20の後端部から搬送路65が延出されている。搬送路65は、湾曲部33と直線部34とを備える。湾曲部33は、所定間隔を隔てて互いに対向する外側ガイド部18と内側ガイド部19とによって形成されている。直線部34は、記録部24が配置されている位置において所定間隔を隔てて互いに対向する記録部24とプラテン42とによって形成されている。また、搬送ローラ対59よりも後側の直線部34は、直線ガイド部材89、90によって形成されている。各ガイド部18、19、89、90は、図2における紙面と直交する方向である左右方向9に延設されている。
第1給送トレイ20に支持された記録用紙12は、第1給送ローラ25によって湾曲部33を下方から上方へUターンするように搬送されて搬送ローラ対59に到達する。搬送ローラ対59に挟持された記録用紙12は、直線部34を記録部24へ向けて前後方向8に搬送される。記録部24の直下に到達した記録用紙12は、記録部24により画像を記録される。画像記録が行われた記録用紙12は、排出ローラ対44によって直線部34を前後方向8に搬送されて排出トレイ21に排出される。以上より、記録用紙12は、図2に一点鎖線の矢印で示される搬送向き15に沿って搬送される。
[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、直線部34の上側に設けられている。記録部24の下側且つ記録部24と対向する位置には、プラテン42が設けられている。プラテン42は、記録用紙12を支持する部材である。記録部24は、キャリッジ40とキャリッジ40に搭載された記録ヘッド38とを備えている。
キャリッジ40は、前後方向8に間隔を空けて配置された2つのガイドレール(不図示)によって左右方向9へ往復移動可能に支持されている。キャリッジ40は、キャリッジ駆動用モータ(不図示)から駆動力が伝達されて左右方向9へ往復移動する。記録ヘッド38には、インクカートリッジ(不図示)からインクが供給される。記録ヘッド38の下面には、ノズル39が形成されている。キャリッジ40が左右方向9に移動しているときに、記録ヘッド38は、ノズル39からインク滴をプラテン42に向けて吐出する。これにより、搬送向き15に搬送されてプラテン42に支持された記録用紙12に画像が記録される。
[搬送ローラ対59及び排出ローラ対44]
図2に示されるように、搬送路65における記録部24よりも搬送向き15の上流側には、搬送ローラ対59が配置されている。搬送路65における記録部24よりも搬送向き15の下流側には、排出ローラ対44が配置されている。搬送ローラ対59は、互いに当接された搬送ローラ60とピンチローラ61とを備えている。排出ローラ対44は、互いに当接された排出ローラ62と拍車63とを備えている。各ローラ60、61、44及び拍車63の軸線は、左右方向9に延びている。搬送ローラ60及び排出ローラ62は、搬送用モータ(不図示)から駆動力が伝達されて回転する。これにより、各ローラ対59、44は、挟持された記録用紙12を搬送向き15に搬送する。
[給送装置70]
複合機10は、給送装置70を備えている。給送装置70は、図2に示されるように、回動カバー23と、第2給送トレイ71と、第2給送部72と、下側ガイド部材97と、を備えている。第2給送トレイ71は、第1支持部91と、第2支持部92と、摩擦パッド93と、補助摩擦パッド94(図3参照)と、第1コイルばね95(本発明の第1付勢部材の一例)と、第2コイルばね96(本発明の第2付勢部材の一例)と、を備えている。第2給送部72は、第2給送ローラ75(本発明の給送ローラの一例)と、第2給送アーム76(本発明のアーム部の一例)と、第3コイルばね77(本発明の第3付勢部材の一例)と、給送用モータ78(本発明の駆動源の一例)と、第2駆動伝達機構79(本発明の駆動伝達機構の一例)と、を備えている。
[回動カバー23]
図1に示されるように、回動カバー23は、複合機10の筐体14とともに、複合機10の背面を構成している。回動カバー23は、複合機10の背面の左右方向9における中央部に配置されている。図2に示されるように、回動カバー23は、軸81を中心として矢印80、82の方向に回動可能に、筐体14或いはプリンタ部11のフレーム(不図示)によって支持されている。回動カバー23は、複合機10の背面に対して起立した起立姿勢(図1に示される姿勢)と、複合機10の背面に対して傾倒した傾倒姿勢(図2に示される姿勢)との間で回動する。回動カバー23は、第2給送トレイ71の後側に配置された後側カバー板88と、後側カバー板88の左右両端部から前方へ突出した一対の側板(不図示)とを備えている。後側カバー板88は、第2給送トレイ71の後側を覆っており、一対の側板は、第2給送トレイ71の右側及び左側を覆っている。
[第1支持部91]
図2に示されるように、第1支持部91は、回動カバー23の後側カバー板88の前方に配置されている。図2〜図5に示されるように、第1支持部91は、概ね板状の部材である。第1支持部91の前面45には、記録用紙12が重ねられた状態で支持可能である。重ねられた記録用紙12のうち、第2給送ローラ75側の記録用紙12は、第2給送ローラ75と当接する。当該記録用紙12は、第2給送ローラ75が回転することによって、給送向き87に給送される。
第1支持部91の給送向き87上流端部の左右両端から左右方向9に沿って突出した突起46が、回動カバー23の一対の側板に設けられた孔(不図示)に挿入される。これにより、第1支持部91は、突起46を軸として回動カバー23に対して相対的に矢印54、55(図6参照)の方向に回動可能に、回動カバー23に支持されている。つまり、第1支持部91は、第2給送ローラ75に対して接近及び離間する方向である矢印54、55の方向に移動可能である。また、第1支持部91は、回動カバー23が矢印80、82の方向に回動すると、回動カバー23と一体に回動する。
図3〜図5に示されるように、第1支持部91は、給送向き87下流端から上流側へ凹んだ凹部47(本発明の露出部の一例)を備えている。凹部47は、第1支持部91における左右方向9の中央部に設けられている。凹部47には、第2支持部92に支持された摩擦パッド93が配置される。これにより、第2給送ローラ75側から第1支持部91を見た場合において、つまり図3の状態において、摩擦パッド93は露出されている。換言すると、凹部47は、摩擦パッド93を第2給送ローラ75に対して露出させる。
図3に示されているように、第1支持部91の前面45には、不図示の凹部が設けられている。そして、当該凹部には、直方体形状の補助摩擦パッド94が埋め込まれている。なお、補助摩擦パッド94の形状は任意である。例えば、補助摩擦パッド94は、前面45の全域に亘って設けられるような形状であってもよい。つまり、第1支持部91は、前面45の少なくとも一部に、補助摩擦パッド94を備える。補助摩擦パッド94は、凹部47の右側及び左側に一つずつ、配置されている。また、補助摩擦パッド94は、摩擦パッド93と給送向き87において同じ位置に配置されている。補助摩擦パッド94は、樹脂などで形成された第1支持部91の前面45(本発明の第1支持部のシート支持面の一例)よりも摩擦係数の大きい素材、例えばコルクで形成されている。
図2に示されるように、第1支持部91と回動カバー23の後側カバー板88との間には、第1コイルばね95が配置されている。第1コイルばね95の一端は、第1支持部91の後面48に取り付けられている。第1コイルばね95の他端は、後側カバー板88に取り付けられている。
第1支持部91よりも第2給送ローラ75側には、第1支持部91の前面45の左右両端部(第1支持部91に支持された記録用紙12よりも右側及び左側)と当接する第1ストッパ(不図示)が設けられている。第1支持部91が第1ストッパと当接した状態において、第1コイルばね95は自然長よりも縮んだ状態である。これにより、第1コイルばね95は、第1支持部91を第2給送ローラ75側へ付勢する。但し、第1支持部91は、第1ストッパによって、図2に示される位置よりも第2給送ローラ75側への回動を規制されている。
[第2支持部92]
図2〜図5に示されるように、第2支持部92は、回動カバー23の後側カバー板88の前方であって、第1支持部91よりも給送向き87下流側に配置されている。第2支持部92は、概ね板状の部材である。第2支持部92における後述する本体部51の前面49(本発明の第2支持部のシート支持面の一例)は、記録用紙12を重ねた状態で支持可能である。つまり、前面49は、第1支持部91の前面45と共に記録用紙12を支持する。本実施形態では、前面45、49は同一平面上に位置するが、前面45、49の間には、記録用紙12の支持及び給送に支障がない程度の段差があってもかまわない。
第2支持部92の給送向き87下流端部の左右両端から左右方向9に沿って突出した突起50が、回動カバー23の一対の側板に設けられた孔(不図示)に挿入される。これにより、第2支持部92は、突起50を軸として回動カバー23に対して相対的に矢印56、57(図6参照)の方向に回動可能に、回動カバー23に支持されている。つまり、第2支持部92は、矢印80、82の方向に回動することによって、第2給送ローラ75に対して接近及び離間する方向である矢印56、57の方向に移動可能である。また、第2支持部92は、回動カバー23が矢印80、82の方向に回動すると、回動カバー23と一体に回動する。
図3〜図5に示されるように、第2支持部92は、第1支持部91よりも給送向き87下流側に設けられた本体部51と、本体部51の給送向き87上流端部の左右方向9中央部から給送向き87上流側へ延びた第1延設部52と、本体部51の給送向き87上流端部における第1延設部52よりも右側及び左側から給送向き87上流側へ延びた第2延設部53と、を備えている。つまり、第1延設部52及び第2延設部53は、第2支持部92の給送向き87下流側の部分を構成している。なお、本体部51と、第1延設部52と、第2延設部53と、は、一体に形成されている。
図2及び図5に示されるように、第1延設部52及び第2延設部53は、本体部51よりも後側において給送向き87上流側へ延びており、且つ第1支持部91よりも後方(第1支持部91に対して第2給送ローラ75の反対側)に位置している。また、図2〜図5に示されるように、第1延設部52は及び第2延設部53の突出先端は、給送向き87において第1支持部91の給送向き87下流端よりも上流側に位置している。また、図3及び図4に示されるように、第1延設部52は、左右方向9において第1支持部91の凹部47と同位置である。
以上より、第1支持部91の給送向き87下流側と、第2支持部92の給送向き87上流側とは、第2給送ローラ75に対して接近及び離間する方向である矢印54〜57の方向において重畳して配置されている。また、第1支持部91の給送向き87下流側は、第2支持部92の給送向き87上流側よりも第2給送ローラ75側に位置する。
図3に示されるように、第1延設部52の前面58における第1支持部91の凹部47と対向する位置には、不図示の凹部が設けられている。そして、当該凹部には、直方体形状の摩擦パッド93が埋め込まれている。つまり、第2支持部92は、摩擦パッド93を支持している。なお、摩擦パッド93の形状は任意である。摩擦パッド93は、樹脂などで形成された第1支持部91の前面45、及び上述した補助摩擦パッド94よりも摩擦係数の大きい素材で形成されている。
図2に示されるように、摩擦パッド93は、第1延設部52から凹部47を経て第1支持部91の前面45まで、或いは当該前面45よりも若干第2給送ローラ75側まで突出している。これにより、上述したように、第2給送ローラ75側から第1支持部91を見た場合において、摩擦パッド93は露出されている。その結果、摩擦パッド93は、本体部51の前面49と第1支持部91の前面45と共に記録用紙12を支持する。
図2に示されるように、第2支持部92と回動カバー23の後側カバー板88との間には、第2コイルばね96が配置されている。第2コイルばね96の一端は、第2支持部92の後面64に取り付けられている。第2コイルばね96の他端は、後側カバー板88に取り付けられている。
第2支持部92よりも第2給送ローラ75側には、第2支持部92の前面49の左右両端部(第2支持部92に支持された記録用紙12よりも右側及び左側)と当接する第2ストッパ(不図示)が設けられている。第2支持部92が第2ストッパと当接した状態において、第2コイルばね96は自然長よりも縮んだ状態である。これにより、第2コイルばね96は、第2支持部92を第2給送ローラ75側へ付勢する。但し、第2支持部92は、第2ストッパによって、図2に示される位置よりも第2給送ローラ75側への回動を規制されている。
[第2給送部72]
図2に示されるように、第2給送ローラ75は、第2給送トレイ71の前方に配置されている。第2給送ローラ75の軸は左右方向9に延びている。図3に示されるように、第2給送ローラ75は、左右方向9に間隔を空けて2個設けられているが、第2給送ローラ75の個数は、2個に限らない。
第2給送ローラ75の左右方向9の内側部分は、矢印54〜57の方向において、摩擦パッド93と対向している。また、第2給送ローラ75の左右方向9の外側部分は、矢印54〜57の方向において、第1支持部91の前面45と対向している。つまり、第2給送ローラ75は、第1支持部91と摩擦パッド93との双方と対向している。一方、第2給送ローラ75は、矢印54〜57の方向において、補助摩擦パッド94と対向していない。第2給送ローラ75は、第2給送アーム76の先端部(本発明の一方の端部の一例)で回転可能に軸支されている。
第2給送アーム76は、先端部から給送向き87上流側に向かい且つ第1支持部91から離間した向きに延びている。第2給送アーム76は、先端部に対して給送向き87上流側の他端を基端部(本発明の他方の端部の一例)として、基端部に設けられた第2支軸66を中心に、矢印67の方向に回動する。これにより、第2給送ローラ75は、第1支持部91、第2支持部92、及び摩擦パッド93に支持された記録用紙12に対して、当接及び離間が可能である。なお、第2支軸66は、プリンタ部11のフレーム(不図示)に回転可能に支持されているが、その位置は変動しない。
第2給送アーム76の前側には、第3コイルばね77が配置されている。第3コイルばね77の一端は、第2給送アーム76の前側に取り付けられている。第3コイルばね77の他端は、プリンタ部11のフレーム85に取り付けられている。第3コイルばね77は、第2給送ローラ75が摩擦パッド93と第1支持部91の前面45とに当接した状態において、自然長よりも縮んだ状態である。これにより、第3コイルばね77は、第2給送アーム76を第1支持部91側へ付勢する。その結果、第2給送ローラ75は、摩擦パッド93及び前面45、または、摩擦パッド93と前面45、49とによって支持された記録用紙12に圧接された状態となる。なお、記録用紙12が存在しない状態の時には、第2給送ローラ75は、摩擦パッド93と前面45、49に圧接された状態となる。
第3コイルばね77のばね定数は、第1コイルばね95及び第2コイルばね96のばね定数よりも小さい。つまり、第1コイルばね95の第2給送ローラ75側への付勢力と、第2コイルばね96の第2給送ローラ75側への付勢力とは、第3コイルばね77の第1支持部91側への付勢力よりも大きい。なお、付勢力の大小関係が上述したような関係であっても、第1支持部91及び第2支持部92は、第1ストッパ及び第2ストッパによって、第1ストッパ及び第2ストッパよりも第2給送ローラ側75への移動を妨げられる。
プリンタ部11には、第2給送ローラ75に駆動力を付与する給送用モータ78が配置されている。給送用モータ78の駆動力は、複数のギヤが噛合されてなる第2駆動伝達機構79によって、第2給送ローラ75に伝達される。これにより、第2給送ローラ75は、回転して、摩擦パッド93と前面45、49とによって支持された記録用紙12を給送向き87に給送する。
なお、給送用モータ78の配置位置は、図2に示される位置に限らない。また、第2駆動伝達機構79のギヤ数は、図2に示される8個に限らない。また、第2駆動伝達機構79は、ギヤ以外によって構成されていてもよい。例えば、第2駆動伝達機構79は、給送用モータ78の軸と第2支軸66との間に架け渡されたベルトと、第2支軸66と軸83との間に架け渡されたベルトとで構成されていてもよい。
[下側ガイド部材97]
下側ガイド部材97は、第2支持部92よりも給送向き87下流側に設けられている。下側ガイド部材97は、給送向き87において、第2給送ローラ75と対向する位置に設けられている。下側ガイド部材97の上面68(本発明の案内部の一例)は、前後方向8及び左右方向9に拡がる平面である。つまり、上面68は、給送向き87下流側が上流側よりも前面49から離間するように前面49に対して傾斜している。
第1支持部91の前面45及び第2支持部92の前面49によって支持される記録用紙12の給送向き87先端は、当該記録用紙12が下側ガイド部材97の上面68と当接した状態で、上面68と当接する。第2給送ローラ75によって記録用紙12の搬送が開始されると、上面68は、当接した記録用紙12を、上面68に沿って搬送向き15に案内する。下側ガイド部材97の上面68には、分離部材(不図示)が設けられている。従って、第2給送ローラ75によって複数枚の記録用紙12が給送される所謂重送が発生した場合であっても、上面68は、重送された複数枚の記録用紙12のうち第2給送ローラ75と当接している記録用紙12を、他の記録用紙12から分離して搬送向き15に案内する。また、下側ガイド部材97によって案内された記録用紙12を、湾曲部33と直線部34との間から直線部34に向かうよう案内する上側ガイド部材98が設けられている。記録用紙12は、下側ガイド部材97と上側ガイド部材98とによって図2の矢印99の向きに案内されて、直線部34へ進入する。
なお、下側ガイド部材97は、回動カバー23に固定されており、上側ガイド部材98は、プリンタ部11のフレーム(不図示)に固定されている。なお、下側ガイド部材97は、プリンタ部11のフレームに固定されていてもよく、上側ガイド部材98は、回動カバー23に固定されていてもよい。
[第2給送トレイ71及び第2給送部72の動作]
以下、第2給送トレイ71に記録用紙12が一枚だけ支持されている状態の、第2給送トレイ71及び第2給送部72の動作について説明する。給送用モータ78が駆動すると、図6(A)に示されるように、第2給送ローラ75が矢印69の向きに回転する。これにより、通常、記録用紙12は給送向き87に給送される。
しかしながら、第2給送ローラ75が記録用紙12を給送向き87に給送する力よりも、摩擦パッド93、補助摩擦パッド94、及び前面45、49による摩擦力が大きい場合、記録用紙12は搬送されない。このとき、第2給送ローラ75が矢印69の向きに回転しようとする力は、第2給送アーム76が矢印74の向きへ回動する力へ変換される。これにより、第2給送ローラ75は、記録用紙12へ押しつけられる。つまり、第2給送ローラ75は、当該記録用紙12を介して摩擦パッド93及び第1支持部91を押す。
第2給送ローラ75が第1支持部91を押す力が第1コイルばね95の付勢力よりも大きくなると、第2給送ローラ75に押された第1支持部91は、第1コイルばね95による付勢力に抗って、突起46を中心として矢印55の向きへ回動する。これにより、第1支持部91の給送向き87下流側の部分は、第2支持部92の第2延設部53と当接して押す。第1支持部91が第2支持部92を押す力が第2コイルばね96の付勢力よりも大きくなると、第1支持部91に押された第2支持部92は、第2コイルばね96による付勢力に抗って、突起50を中心として矢印57の向きへ回動する。
このとき、第2支持部92における摩擦パッド93が配置された部分は、第1支持部91よりも大きく回動する。つまり、第1支持部91及び第2支持部92の回動によって、摩擦パッド93が、第1支持部91の前面45よりも、第2給送ローラ75から大きく離間する。その結果、図6(B)に示されるように、第1支持部91及び第2支持部92の回動によって、前面45と摩擦パッド93とのうち、摩擦パッド93のみが第2給送ローラ75から離間する。
以上より、第1支持部91の第1コイルばね95による付勢力に抗った第2給送ローラ75から離間する方向への移動に連動して、第2支持部92は、第2コイルばね96による付勢力に抗って第2給送ローラ75から離間する方向へ移動し、摩擦パッド93を第1支持部91の前面45よりも第2給送ローラ75から離間させる。
図6(B)の状態でも、前面45、49及び補助摩擦パッド94と記録用紙12とは当接している。これにより、第2給送ローラ75が記録用紙12を給送向き87に給送する際の抵抗が、補助摩擦パッド94と前面45、49とによる摩擦力だけとなる。さらに、下側ガイド部材97と第2支持部92の前面49とがなす角度は、第2支持部92が回動するに伴って、大きくなる。これにより、下側ガイド部材97が記録用紙12に与える搬送抵抗が小さくなる。その結果、当該摩擦力が第2給送ローラ75が記録用紙12を給送向き87に給送する力よりも小さくなると、記録用紙12は第2給送ローラ75によって給送向き87に給送される。
その後、第2給送ローラ75の回転が停止されると、第2給送アーム76が矢印74の向きへ回動する力は、第3コイルばね77の付勢力のみとなる。そのため、第1支持部91及び第2支持部92は、それぞれ第1コイルばね95及び第2コイルばね96の付勢力によって、矢印54、56の向きに回動する。その結果、図6(A)の状態に戻る。
[実施形態の効果]
本実施形態によれば、記録用紙12は第1支持部91の前面45と摩擦パッド93とによって支持されている。この状態で、第2給送ローラ75が回転すると、通常、記録用紙12は給送向き87に給送される。しかし、摩擦パッド93の摩擦抵抗による記録用紙12への搬送負荷が大きい場合、第2給送ローラ75が回転しても、記録用紙12は給送されない。
この場合、第2給送ローラ75が記録用紙12を給送向き87に給送させるための回転力は、第2給送アーム76が第2給送ローラ75を第1支持部91側へ押しつけるための回動力となる。これにより、第2給送ローラ75が第1支持部91へ押しつけられると、第1支持部91は、第1コイルばね95による付勢力に抗って第2給送ローラ75から離間する方向へ移動する。すると、第2支持部92は、第2コイルばね96による付勢力に抗って第2給送ローラ75から離間する方向へ移動する。この際、第2支持部92の移動により、摩擦パッド93は、第1支持部91の前面45よりも多く第2給送ローラ75から離間される。これにより、第2支持部92に支持された摩擦パッド93は、第1支持部91に支持された記録用紙12から離間する。その結果、第1支持部91に支持された記録用紙12に対する搬送負荷を小さくすることができ、第2給送ローラ75の回転によって記録用紙12を給送することができる。
また、本実施形態によれば、第1支持部91が凹部47を備えているため、摩擦パッド93が記録用紙12を支持する位置を、第1支持部91の存在に関わらず柔軟に決定することができる。
また、本実施形態によれば、第2支持部92が回動可能であるため、第2支持部92を回動させることによって、摩擦パッド93を第1支持部91に支持された記録用紙12から離間させることができると共に、第2支持部92の前面49の下側ガイド部材97の上面68に対する角度を大きくすることができる。そして、上記角度を大きくすることにより、上面68の記録用紙12に対する搬送負荷を小さくすることができる。その結果、上面68に起因する記録用紙12の空送発生の可能性を低くすることができる。
また、本実施形態によれば、第1支持部91が回動可能に構成されているため、第1支持部91を簡易な構成で移動させることができる。
また、本実施形態によれば、第1支持部91が第2給送ローラ75に押されて回動すると、第2支持部92が第1支持部91に押されて移動する。つまり、第1支持部91の移動に連動して第2支持部92が移動する構成を簡易な構成で実現することができる。
また、本実施形態によれば、第1コイルばね95の付勢力と、第2コイルばね96の付勢力とは、第3コイルばね77の付勢力よりも大きい。そのため、記録用紙12が第2給送ローラ75によって適切に給送されているにもかかわらず、第1支持部91及び第2支持部92が、第3コイルばね77によって第1支持部91側へ付勢された第2給送アーム76に押されることによって、移動してしまう事態を回避することができる。
また、本実施形態によれば、摩擦パッド93と補助摩擦パッド94との双方が記録用紙12と当接しているため、当該記録用紙12に対する搬送負荷が大きくなる。これにより、第1支持部91に複数枚の記録用紙12が重ねた状態で支持されているときに、摩擦パッド93と補助摩擦パッド94と当接している記録用紙12が重ねられた記録用紙12と共に重送してしまう可能性を低くすることができる。
また、本実施形態によれば、補助摩擦パッド94は第2給送ローラ75と対向していないため、第2支持部92の移動によって摩擦パッド93が第1支持部91に支持された記録用紙12から離間した場合に、補助摩擦パッド94による当該記録用紙12に対する搬送負荷がそれ程大きくならない。これにより、当該記録用紙12の空送の可能性を低くすることができる。
また、本実施形態によれば、第2支持部92の移動によって摩擦パッド93が移動した場合に、第2給送ローラ75が摩擦パッド93側に移動しようとしても、当該移動は第1支持部91によって阻まれる。これにより、摩擦パッド93を第2給送ローラ75から確実に離間させることができる。
[変形例]
上述の実施形態では、第1支持部91は回動することによって移動したが、第1支持部91は回動以外によって移動してもよい。例えば、図7に示されるように、第1支持部91は前後方向8に沿って移動してもよい。なお、図7(A)は、上述の実施形態の図6(A)の状態に対応しており、図7(B)は、上述の実施形態の図6(B)に対応している。図7(B)では、移動する第1支持部91に押されることによって、第2支持部92は回動している。
また、上述の実施形態では、第2支持部92は回動することによって移動したが、第1支持部91と同様に、第2支持部92も回動以外によって移動してもよい。
また、給送装置70は、第3コイルばね96を備えていなくてもよい。この場合、第2給送アーム76は自重によって摩擦パッド93及び第1支持部91に押しつけられる。
また、上述の実施形態では、第2給送ローラ75は、第1支持部91と摩擦パッド93との双方と対向していたが、摩擦パッド93のみと対向していてもよい。
また、摩擦パッド93の配置位置は、第2給送ローラ75と少なくとも一部が対向していることを条件として、任意に設定可能である。
また、補助摩擦パッド94は、第2給送ローラ75と対向する位置に設けられていてもよい。つまり、第2給送ローラ75は、摩擦パッド93と補助摩擦パッド94の双方と対向していてもよい。
また、給送装置70は、補助摩擦パッド94を備えていなくてもよい。この場合、摩擦パッド93が第2給送ローラ75から離間した状態において、第2給送ローラ75が記録用紙12を給送向き87に給送する際の抵抗は、前面45、49による摩擦力となる。
また、第2支持部92は、記録用紙12を支持しなくてもよい。つまり、第1支持部91と摩擦パッド93のみで記録用紙12を支持してもよい。このような構成は、例えば、図8に示されるように、第2支持部92の全てを第1支持部91よりも後方に配置することで実現可能である。図8では、第1支持部91と第2支持部92とは連結部84において連結している。なお、図8(A)は、上述の実施形態の図6(A)の状態に対応しており、図8(B)は、上述の実施形態の図6(B)に対応している。図8(B)では、第1支持部91の移動による連結部84の移動によって、第2支持部92は回動している。また、図8では、本発明の露出部として、上述の実施形態における凹部47の代わりに開口86が設けられている。
また、本発明の露出部の位置や形状は、上述した実施形態に限らない。例えば、本発明の露出部は、円形状や三角形状などであってもよいし、上述したように開口86であってもよい。また、本発明の露出部が設けられる位置は、給送向き87下流端部でなくてもよいし、左右方向9の中央部でなくてもよい。
また、第1支持部91は、本発明の露出部を備えていなくてもよい。この場合、例えば、摩擦パッド93は第1支持部91よりも給送向き87下流側に設けられる。
また、上述の実施形態では、第1支持部91の給送向き87下流側と第2支持部92の給送向き87上流側とが、矢印54〜57の方向において重畳して配置されていたが、このような構成に限らない。例えば、第1支持部91と第2支持部92とは重畳されていなくてもよい。この場合、第1支持部91と第2支持部92とはリンク機構などによって連結されることによって、第2支持部92は第1支持部91の移動に連動して移動可能となる。また、例えば、第2支持部92の給送向き87上流側以外の部分も、矢印54〜57の方向において第1支持部91と重畳されていてもよい。このような構成の一例は、図8に示されている。
また、第1給送トレイ20が、第2給送トレイ71と同様の構成を有し、第2給送トレイ71と同様に機能してもよい。また、第1給送部16が、第2給送部72と同様の構成を有し、第2給送部72と同様に機能してもよい。また、案内部材30が、下側ガイド部材97と同様に機能してもよい。
なお、以上の変形例のいずれにおいても、以下の条件を満たすように、各部材の位置や大きさや動作が決定されることは言うまでもない。上記条件は、第1支持部91の移動に連動して、第2支持部92が移動する際、第2支持部92に支持された摩擦パッド93は、第1支持部91の前面45よりも、第2給送ローラ75から大きく離間することである。
10・・・複合機
12・・・記録用紙
70・・・給送装置
75・・・第2給送ローラ
76・・・第2給送アーム
87・・・給送向き
91・・・第1支持部
92・・・第2支持部
93・・・摩擦パッド
95・・・第1コイルばね
96・・・第2コイルばね

Claims (10)

  1. シートを給送向きに給送する給送ローラと、
    シートを支持し、上記給送ローラに対して接近及び離間する方向に移動可能な第1支持部と、
    一方の端部にて上記給送ローラを回転可能に支持し、上記一方の端部よりも上記給送向き上流側であり且つ上記第1支持部から離間した位置である他方の端部を軸として回動可能なアーム部と、
    上記第1支持部を上記給送ローラ側へ付勢する第1付勢部材と、
    上記給送ローラと対向する位置に設けられており、上記第1支持部のシート支持面よりも摩擦係数が大きく、且つ上記第1支持部と共にシートを支持する摩擦パッドと、
    上記摩擦パッドを支持しており、上記給送ローラに対して接近及び離間する方向に移動可能な第2支持部と、
    上記第2支持部を上記給送ローラ側へ付勢する第2付勢部材と、を備え、
    上記第1支持部の上記第1付勢部材による付勢力に抗った上記給送ローラから離間する方向への移動に連動して、上記第2支持部は、上記第2付勢部材による付勢力に抗って上記給送ローラから離間する方向へ移動し、上記摩擦パッドを上記第1支持部のシート支持面よりも上記給送ローラから離間させる給送装置。
  2. 上記第2支持部における上記摩擦パッドが設けられた部分は、上記第1支持部に対して上記給送ローラの反対側に設けられており、
    上記第1支持部は、上記摩擦パッドを上記給送ローラに対して露出させる露出部を備える請求項1に記載の給送装置。
  3. 上記第2支持部は、上記第1支持部よりも上記給送向き下流側に設けられ、上記摩擦パッドと上記第1支持部と共にシートを支持し、且つ上記給送向き下流端部を軸として回動することによって移動するものであり、
    上記第2支持部よりも上記給送向き下流側に設けられており、上記給送ローラによって給送されたシートと当接して案内する案内部を更に備え、
    上記案内部は、上記給送向きにおいて上記アーム部と対向しており、上記給送向き下流側が上流側よりも上記第2支持部のシート支持面から離間するように当該シート支持面に対して傾斜している請求項1または2に記載の給送装置。
  4. 上記第1支持部は、上記給送向き上流端部を軸として回動することによって移動するものである請求項1から3のいずれかに記載の給送装置。
  5. 上記第1支持部の上記給送向き下流側と、上記第2支持部の上記給送向き上流側とは、上記給送ローラに対して接近及び離間する方向において重畳して配置されており、
    上記第1支持部の上記給送向き下流側は、上記第2支持部の上記給送向き上流側よりも上記給送ローラ側に位置する請求項4に記載の給送装置。
  6. 上記アーム部を上記第1支持部側へ付勢する第3付勢部材をさらに備え、
    上記第1付勢部材の付勢力と、上記第2付勢部材の付勢力とは、上記第3付勢部材の付勢力よりも大きい請求項1から5のいずれかに記載の給送装置。
  7. 駆動源と、
    上記駆動源からの駆動力を上記給送ローラに伝達する駆動伝達機構と、を更に備える請求項1から6のいずれかに記載の給送装置。
  8. 上記第1支持部は、当該第1支持部のシート支持面の少なくとも一部に、当該シート支持面よりも摩擦係数が大きい補助摩擦パッドを備える請求項1から7のいずれかに記載の給送装置。
  9. 上記補助摩擦パッドは、上記給送ローラに対して接近及び離間する方向において上記給送ローラと対向しない位置に設けられている請求項8に記載の給送装置。
  10. 上記給送ローラは、上記第1支持部と、上記第2支持部に支持された上記摩擦パッドとの双方と対向する請求項1から9のいずれかに記載の給送装置。
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