JP2012091348A - 積層樹脂フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中心層の一面の側に内面層を、他面の側に表面層を形成してなる積層樹脂フィルムであって、内面層はC6L−LDPEフィルム及び/又はC8L−LDPEから選択される2以上のフィルムを含む直鎖状低密度ポリエチレン多層フィルムであり、中心層は、ナイロン系フィルムとバリア層とから成るバリアナイロンフィルムであり、表面層は、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム上にナイロンフィルムを介して高密度ポリエチレンフィルムを積層してなる複層フィルムである、積層樹脂フィルム。
【選択図】図1
Description
内面層が(a)及び/又は(b)から選択される2以上のフィルムを積層した直鎖状ポリエチレン多層フィルムであり、
(a)モノマー成分として1−ヘキセンを含み、メタロセン系触媒の存在下で重合して得られた直鎖状低密度ポリエチレンからなるフィルム
(b)モノマー成分として1−オクテンを含み、メタロセン系触媒の存在下で重合して得られた直鎖状低密度ポリエチレンからなるフィルム
中心層は少なくとも一のナイロン系フィルムとバリア層とからなるバリアナイロンフィルムであり、
表面層は、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム上にナイロンフィルムを介して高密度ポリエチレンフィルムを積層してなる複層フィルムであり、該複層フィルムの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム側の面を中心層に向けて配置した、積層樹脂フィルムを提供する。
樹脂積層フィルムが、中心層の一面の側に表面層を、他面の側に内面層を形成してなり、
内面層は(a)及び/又は(b)から選択される2以上のフィルムを含む直鎖状低密度ポリエチレン多層フィルムであり、
(a)モノマー成分として1−ヘキセンを含み、メタロセン系触媒の存在下で重合して得られた直鎖状低密度ポリエチレンからなるフィルム
(b)モノマー成分として1−オクテンを含み、メタロセン系触媒の存在下で重合して得られた直鎖状低密度ポリエチレンから成るフィルム
中心層は、ナイロン系フィルムとバリア層とからなるバリアナイロンフィルムであり、
表面層は、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム上にナイロンフィルムを介して高密度ポリエチレンフィルムを積層してなる複層フィルムであり、該複層フィルムの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム側の面を中心層に向けて配置された、アセプティックピロー包装袋を提供する。
内面層1は、本発明の樹脂積層フィルムを用いてアセプティックピロー包装袋を形成した際には袋の内側となる層である。内面層は直鎖状低密度ポリエチレンフィルムを2層以上積層した直鎖状低密度ポリエチレン多層フィルム(L−LDPE多層フィルムと称する場合がある)である。L−LDPE多層フィルムを形成する直鎖状低密度ポリエチレンフィルムは、モノマー成分として1−ブテンを含み、メタロセン触媒の存在下で高圧重合して得られた直鎖状低密度ポリエチレンからなるフィルム(C4L−LDPEと称する場合がある)、モノマー成分として1−ヘキセンを含み、メタロセン触媒の存在下で高圧重合して得られた直鎖状低密度ポリエチレンからなるフィルム(C6L−LDPEと称する場合がある)、及びモノマー成分として1−オクテンを含み、メタロセン触媒の存在下で高圧重合して得られた直鎖状低密度ポリエチレンからなるフィルム(C8L−LDPEと称する場合がある)から選択される。
中心層2は、ナイロン系フィルムと、その片面、又は両面を被覆するバリア層とからなるバリアナイロンフィルムである。中心層2の層厚みは15〜30μmの範囲から選択される。例えば、中心層2の構成が、ナイロン系フィルム/バリア層/ナイロン系フィルムである場合は、各層の厚みの比は、概ね、ナイロン系フィルム/バリア層/ナイロン系フィルム=1:1:1であるがこれに制限されない。
表面層3は、本発明の積層樹脂フィルムを用いてアセプティックピロー包装袋を形成した際には、袋の外層となる層である。表面層は、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム3c上にナイロンフィルム3bを介して高密度ポリエチレンフィルム3aを積層してなる複層フィルムである。
上述の本発明の積層樹脂フィルムを用いて、大容量の流動性物品の収容に適したアセプティックピロー包装袋を製造することができる。図3は本発明のアセプティックピロー包装袋の一例を示す上面図である。図4は、図3のx−x´方向の断面概略図である。
(実施例1−1)
バリアナイロンフィルムの一方の面に直鎖状低密度ポリエチレン多層フィルムを、他方の面に複層フィルムを接着し、積層樹脂フィルムAを得た。接着はドライラミネートにより行った。
複層フィルムに代えて、高密度ポリエチレンフィルムを使用した以外は実施例1−1と同様にして、積層樹脂フィルムBを得た。
直鎖状低密度ポリエチレン多層フィルムに代えて、直鎖状低密度単層ポリエチレンフィルムを使用した以外は、実施例1−1と同様にして、積層樹脂フィルムCを得た。
(実施例2−1)
積層樹脂フィルムAを用いてピロー包装袋aを製造した。ピロー包装袋の大きさは幅:266mm、高さ:446mmであった。製造時の接着温度は140℃であった。シール幅は20mmであった。
積層樹脂フィルムAに代えて、積層樹脂フィルムBを使用した以外は、実施例2−1と同様にして、ピロー包装袋bを得た。
積層樹脂フィルムAに代えて、積層樹脂フィルムCを使用した以外は、実施例2−1と同様にして、ピロー包装袋cを得た。
実施例2−1並びに比較例2−1及び比較例2−2で得られたピロー包装袋に水5Lを充填し、封止して袋サンプルを得た。各サンプルについて落下試験及び振動試験を行った。
2 中心層
3 表面層
3a 高密度ポリエチレンフィルム
3b ナイロンフィルム
3c 直鎖状低密度ポリエチレン多層フィルム
4 中間層
Claims (5)
- 中心層の一方の面に内面層を、他方の面に表面層を形成してなる積層樹脂フィルムであって、
前記内面層は下記(a)及び/又は(b)から選択される2以上のフィルムを積層した直鎖状低密度ポリエチレン多層フィルムであり、
(a)モノマー成分として1−ヘキセンを含み、メタロセン触媒の存在下で重合して得られた直鎖状低密度ポリエチレンからなるフィルム
(b)モノマー成分として1−オクテンを含み、メタロセン触媒の存在下で重合して得られた直鎖状低密度ポリエチレンからなるフィルム
前記中心層は、少なくとも1のナイロン系フィルムとバリア層とからなるバリアナイロンフィルムであり、
前記表面層は、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム上にナイロンフィルムを介して高密度ポリエチレンフィルムを積層してなる複層フィルムであり、前記複層フィルムの前記直鎖状低密度ポリエチレンフィルム側の面を前記中心層に向けて配置された、
積層樹脂フィルム。 - 前記複層フィルムの総厚みが40μm〜80μmの範囲内であり、前記複層フィルムを構成する前記直鎖状低密度ポリエチレンフィルム、前記ナイロンフィルム、及び前記高密度ポリエチレンフィルムのうち、最大の厚みを有するフィルムの厚みが、最小の厚みを有するフィルムの厚みの2倍以下である請求項1に記載の積層樹脂フィルム。
- 前記バリア層が、MXDナイロンフィルム層、エチレンビニルアルコール共重合体層、ポリ塩化ビニリデン層、シリカ層から選択される1又は2以上の層である、請求項1又は2に記載の積層樹脂フィルム。
- さらに、中間層として厚さ15μm以上の延伸ナイロン層を含む、請求項1〜3のいずれかの項に記載の積層樹脂フィルム。
- 樹脂積層フィルムから形成されたアセプティックピロー包装袋であって、
前記樹脂積層フィルムが中心層の一方の面に表面層を、他方の面に内面層を形成してなり、
前記内面層は下記(a)及び/又は(b)から選択される2以上のフィルムを積層した直鎖状低密度ポリエチレン多層フィルムであり、
(a)モノマー成分として1−ヘキセンを含み、メタロセン触媒の存在下で重合して得られた直鎖状低密度ポリエチレンからなるフィルム
(b)モノマー成分として1−オクテンを含み、メタロセン触媒の存在下で重合して得られた直鎖状低密度ポリエチレンからなるフィルム
前記中心層はナイロン系フィルムとバリア層とからなるバリアナイロンフィルムであり、
前記表面層は、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム上にナイロンフィルムを介して高密度ポリエチレンフィルムを積層してなる複層フィルムであり、前記複層フィルムの前記直鎖状低密度ポリエチレンフィルム側の面を前記中心層に向けて配置された、
アセプティックピロー包装袋。
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