JPH01215539A - 多層シート材料及び包装体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野： 本発明は包装用の積層シート材料に関する。そのような
シート材料は、袋、パウチ、チューブ等の製造用として
商業的に知られている。本発明のシート材料は、これら
のタイプのいずれの包装体を製造するために使用できる
。この明細書は、殊に、ラップシーム管への製品（被包
装品）の包装に関連するものとして、このシート材料を
記載するが、この用途に限定されるものではない。

従来の技術： 種々の積層シート材料、特に金属箔層を含む積層シート
材料は、線画みがき、食品、及びある種の化合物のよう
な材料（製品）を包装するのに使用されてきている。包
装体がその中に包まれる製品（物品）によって化学的に
攻撃されるためにこのタイプの多層シート材料によって
包装されえないある種の製品（物品）がある。殊に問題
となるものは（この発明によってその問題を解決しよう
とするものは）特に揮発性で、化学的に活性であ１１ｉ
、（例えばサリチル酸メチル）を包む製品（被包装品）
である。

この種の慣用多層シート材料は、アルミニウム箔のバリ
ヤー層と、そのアルミニウム箔の両面上の、高分子材料
の保護層、カバー層（被覆層）、シ、−リング層、結合
層、等を含む。このタイプの公知シート材料中にサリチ
ル酸メチル含有製品を包装しても満足すべき結果が得ら
れな−・ことが判明しているが、その理由はサリチル酸
メチルが、金属箔層の製品（被包装品）側の中間の諸重
合体層に侵入し、界面接着を攻撃するからである。金属
箔界面接着の攻撃によって、シート材料が層剥離し、包
装体が次いで破損することになる。

本発明の積層タイプのシート材料は、慣用の金鵬箔の包
装体よりも多（の利点を示す。前記の如き包装保持が困
難な物品を包装するのに用いられた慣用の金属箔チュー
ブは、多（の欠点を有する。

そのような欠点のうちで特記すべきものは、使用される
金属箔の厚さであり、また繰返し折曲により亀裂を生じ
易いことである。金属箔チューブは高価でもある。その
ような欠点は可成り前から辿られているけれども、従来
、包装保持が困難な物品（例えばサリチル酸メチル含有
薬剤）を包装するのに満足すべき代替材料がなかった。

解決すべき問題点： このタイプの包装体に用いられる従来の多層シート材料
を攻撃する被包装品を包装するのに使用できる機能的に
満足な材料を見出すことは極めて望ましいことである。

本発明の一目的は、包装体壁を介しての被包装品成分の
透過に対して高バリヤー性を示す金属箔を組合せて含み
、そしてサリチル酸メチルのような揮発性物質を保持し
うる多層シート材料を提供することである。

本発明の別の一目的は、被包装品についての典型的な寿
命を越える期間にわたり、層剥離を起こすことなく、あ
る種の揮発性物質を包装体内側に保持しうる多層シート
材料を提供することである。

本発明のさらに別の一目的は、サリチル酸メチル及び類
似の物質を含有する被包装品（製品）を、その製品の予
期寿命期間にわたって、それらの揮発性成分のいずれを
も著しくは損失することなく、また製品組成の変化をも
たらすことなく、保持しうる多層シート材料を提供する
ことである。

問題点を解決するための技術的手段： 本発明の好ましい態様は、少なくとも５つの層を含むシ
ート材料によって与えられる。その第１の層は金属箔か
ら構成され（好ましくはアルミニウム箔）、第１のプラ
イマー処理された表面と、第２のその第１表面と反対側
の表面とを有する。

エチレンビニルアルコール共重合体の第２の層は、第１
の金属箔層に向けて配置された第１表面と、その金属箔
層の逆の向きに配置された第２表面とを有する。第１及
び第２層間の第３の接着手段は、これらの第１および第
２層を互に接着する。第４の保護層は第１の箔層の第２
表面上に配置され、物理的酷使用から箔を保護するよう
になって−・る。

第５のカバー（被覆）層はエチレンビニルアルコールの
第２層の第２表面上に配置されている。好ましくは、第
５層は、線状低密度ポリエチレンのようなヒートシール
性重合体からなる。線状低密度ポリエチレンは、エチレ
ンと、少なくとも３個の炭素原子を含むアルファ・オレ
フィンとの共重合体であり、例えばダウ・ケミカル社か
ら市販されているものがある。

第３の接着手段は、金属箔の第１の層をエチレンビニル
アルコールの第２の層へ接合できる１つまたはそれ以上
の物質層からなる。この接着手段は四つの別個の成分か
らなるのが好ましい。その第１の成分は、エチレンアク
リル酸の層であり、このものは、クロム錯化ポリアクリ
ル酸含有プライマーの第２の成分を介して箔層の第１表
面へ接着される。この第２成分であるプライマーは金属
箔の第１の層上の表面プライマー処理をなす。第３成分
は、ポリエチレンまたはポリエチレン共重合体、特に線
状低密度ポリエチレンのようなオレフィン系基本樹脂を
含む無水物変性重合体である。

接着手段の第３成分はＥＶＯＨ層の第１表面へ接合され
る。好ましい接着手段の第４成分は、ＥＶＯｆｉ上のオ
レフィン系接着剤をＥＡＡとの間に配置された低密度ポ
リエチレンの層である。

接着剤の第６の層は、シート材料の第２及び第５層の間
に配置されるのが好ましい。第２のエチレンビニルアル
コール層と第３の接着手段の低密度ポリエチレン層との
間のオレフィン系接着剤層はシート材料の第７の層と考
えることができる。

好ましい態様において、シート材料の全体の厚さはＯ１
１〜０，６翼鳳である。

第２層のエチレンビニルアルコールに関して、ビニルア
ルコール成分が５５モル％〜７２モル％のビニルアルコ
ール部分を含むのが好ましく、６０モル％〜６４モル％
のビニルアルコール部分を含むのが最も好ましい。ビニ
ルアルコール含量が上記の好ましい範囲以下であると、
サリチル酸メチルのような揮発性成分の透過へのバリヤ
ー性が低減して、同等のバリヤー性を与えるのに必要と
されるエチレンビニルアルコールの層は、サリチル酸メ
チルの透過に対する必要々しづルのバリヤー性を与える
ために、その厚さが増大され望ましくない。ビニルアル
コールの含量が上記の好ましい範囲以上にまで増加され
ると、エチレンビニルアルコール共重合体の押出特性が
、悪影響を受け、押出操作が困難になる。またＥＶＯＨ
の接着性能は、ＥＶＯＨ層中のアルコール（ＦＯＲ）の
量を増加することにより、悪影響を受ける。さらにはエ
チレンビニルアルコール層が脆（なることがある。

第５の被覆層が高分子であり、第２のエチレンビニルア
ルコール層と第５の被覆層との間の第６の接着剤層が、
基本高分子樹脂（好ましくはオレフィン樹脂）と、約０
．１０％〜約０．６０％の無水マレイン酸に当量な活性
無水物成分を含む無水物と、からなるのが好ましい。好
ましくは、無水物変性は、接着剤重合体の組成の全重量
の０．２６％〜０，４０％、最も好ましくは０．３０％
〜０．３６％（当量）である。好ましくは第６の接着剤
層の組成物は、２１０℃において３〜９、さらに好まし
くは５〜７のメルトインデックスを有する。さらに若干
の場合には、第６層は、基本樹脂及び無水物成分（変性
用）に加え、１５％まで、好ましくは１０％までのエラ
スト−物質を含んでもよい。

第５層の重合体組成物及び第６層の基本樹脂の両者が、
線状低密度ポリエチレン共重合体からなるのが好ましい
。

本発明の好ましい態様においては、第７の層の組成物は
、第６の層の組成物から々る。

本発明の別の態様のシート材料は、低密度ポリエチレン
及び線状低密度ポリエチレンの両性面層ト、エチレンビ
ニルアルコールの一つのコア層；そのエチレンビニルア
ルコール層上で、エチレンビニルアルコール層と上記個
々の外面層との間に入る接着剤層（二層）；を含む５層
間時押出フィルムから主としてなるものである。この態
様の５層シート材料は、金属箔を含む前述の態様の５層
に実質的に対応する。それらの５層は、シート材料の最
も外側の５層であり、これらの５層は線状低密度ポリエ
チレンの表面層を含む。前述と同じパラメーター及び制
限が、この５層シート材料に適用される。そのシート材
料は、同時押出法で作ることができ、それで作るのが好
ましい。

５層シート材料を含む本発明のシート材料、さらには金
属箔を含むより複雑なシート構造を含む本発明のシート
材料のいずれも、化学的に活性な製品、殊に少な（とも
一つの成分の高度の揮発性と共に高度の化学的活性を合
せ有する活性な製品（被包装物）を含む包装体を作るの
に使用できる。

本発明のシート材料は、包装体においての内側面から外
向きに、ポリオレフィンの第１の層：ポリエチレンと約
０．１０％〜約０，６％、好ましくは約０．２６％〜約
０．４％（当量）の無水物とからなり、２１０℃におい
て３〜９のメルトインデックスを有する第２の接着剤層
；エチレンビニルアルコールの第３の層からなる素シー
ト材料を含んでおり、本発明の包装用シート材料は、サ
リチル酸メチル、アセトン、無水酢酸、ウンデシレン酸
、イクタモールコールタール誘導体、またはポリウレタ
ンプレポリマーのような揮発性成分がシート材料を透過
するのを防止して、被包装品の通常の貯蔵寿命にわたっ
て被包装品の揮発性成分の満足すべき組成安定性を与え
るような機能を与えるものである。第１層の組成物は、
若干の場合には、プレプレンに基いてもよい。別の場合
には、それはエチレンに基いてもよい。さらには、それ
は、エチレンとプロピレンとの両者に基いてもよい。

好ましくは、それはエチレンと、１０％までの、少なく
とも３個の炭素原子鎖長な有するアルファ・オレフィン
との共重合体（通常は線状低密度ポリエチレンとも称さ
れる）からなる。

本発明は、被覆用の第１の層を金属箔の第２の層に接着
し：そして第１層から見て向う側の金属箔表面上に、中
間接着手段によって、３またはそれ以上の層からなり、
かつ金属箔から見て向う側の表面上にヒートシール性層
を含む四時押出加エフイルム構造体（０，０５絹〜０．
２５　ｌｉｔ厚）を接着する；ことによりシート材料を
加工製造することからなる包装体の製法も提供する。こ
の製法には、このシート材料を、ラップシールを含み、
一端で開口しているチューブを形成することによって、
包装容器とする加工工程が含まれる。、さらには、この
製法は包装体中に製品（被包装物）を入れ、その開口端
部な閉じ、シールして包装体を完成する工程も含まれる
。この方法は、製品（被包装物）が金属箔層を攻撃する
成分を含み、かつ同時押出フィルム構造体が少な（とも
５５％（ただし約７２％ＪＭ下）のビニルアルコールヲ
含ムエチレンビニルアルコール層と、そのエチレンビニ
ルアルコール層の一表面上に接着剤層とを含む場合に、
特に有利である。その接着剤層は、基本樹脂としてのポ
リエチレンと、約０．１０％〜約０．６０％、好ましく
は約０．２６％〜約０．４０％の無水物（当量）とを含
み、２１０℃において３〜９のメルトインデックスを有
する。

典型的な包装体の製作加工において、シート材料片を管
状に折り合せてラップシールを作り、その際に下側シー
トの上面が上側シートの下面と面接触関係となるように
する。シート材料を加熱して下側シートの上面が上側シ
ートの下面へ接合されるようにしてシールを形成する。

本発明のシート材料の包装体の製造において有用な別の
構成は、同一の一般容器形状がフィン・シールを用いる
ことにより製作でき、この際には、シート材料片の同一
表面の異なる部分同志を互に接触させて縁を閉じるシー
ルを形成する。

さらに別の場合には、本発明のシート材料を別のシート
材料と組合せて使用することができ、この場合には本発
明のシート材料は完成包装体の一部分をなすものであり
、第２の別異の包装用シート材料（例えば予備成形され
た硬質トレイ）へ接合された蓋等の材料の形で使用され
るのが典型的である。

本発明の別の態様では、一つの層がエチレンビニルアル
コールであり、他方の層が無水物変性ポリエチレン組成
物（好ましくは線状低密度ポリエチレン）である二つの
層の形態で、前述の貯蔵保持が困難な成分の一種または
それ以上を含む被包装物を保持（貯蔵）することができ
る複合バリヤー構造を提供する。

このようにして作られた本発明の包装体は、揮発性の諸
成分を含む製品を包装するために完全に満足すべきもの
であり、また好ましい。特に、金属箔を含むシート材料
を用℃・て作った包装体は、組成中に高度の化学的反応
性及び高度の揮発性の両方を示すか、あるいは露光に感
受性である成分を含む製品を包装するのに使用するのが
望ましい。

ここで第１図を参照すると、本発明のシート材料の一例
であるシート材料１０の断面図が示されている。包装用
シート材料を介しての揮発性成分の透過の防止に関して
は′、若干の具体例においては、多くの成分の透過に対
してバリヤー性を示す一層の金属箔１２を与えることが
重要である。しかし金属箔１２の製品側の界面接着は、
包装されるある種の物品の一層化学的に攻撃的な成分に
よって攻撃され易い。従って、若干の場合には、金属箔
層１２と、製品に接する包装体の内表面との間に保護材
料を備えることが重要である。

金属箔層１２のところの界面接着を保護することに関し
ては、第１図の具体例においては、エチレンビニルアル
コール（ＥＶＯＨ）　ノ／ｍ　１４　、シート材料の表
面上の線状低密度ポリエチレン（ＬＬＤＰＥ）の層１６
、層１６及び１４間の接着剤重合体（線状低密度ポリエ
チレンの基本樹脂及び無水物改質剤成分からなる）の層
１８が備えられている。

ＥＶＯＨ層１４と箔層１６との間には、第２の接着剤層
２０、エチレンアクリル酸（ＦＡＡ）またはエチレンメ
タクリル酸ＣＥＭＡＡ）の接着剤層２２、及び層２０及
び２２間の低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）の層２４が
備えられている。箔層１２と層２２との間に層２６とし
て示されているクロム錯化プライマーは、箔と層２２と
の接着を向上させる。ＢＡＡまたはＥＭＡＡの第２の層
２８は箔１６１２の別の表面上にあり、隣接するＬＤＰ
Ｅ層３０のための接合サイトとして作用する。

ＬＤＰＥの層２２はシート材料の外側表面上にあり、顔
料添加低密度ポリエチレンの層３４は層３２に隣接して
いる。紙の層３６が、ポリエチレンイミン（ＰＨＩ）プ
ライマーの層３８及び４ｏによってＬＤＰＥ層３０及び
３４に接合されている。

第２図は、本発明のシート材料で作ったチューブ状包装
体４２を示す。シート材料１０はチューブの側壁４４を
作るのに使用されている。シート材料１０から作られた
側壁４４は、管状包装体の製作において頭部４６及びキ
ャップ４８と組合せて使用される。

第３図は、第２図のチューブの断面図であり、シート材
料の二つの縁辺を互に接合するのにチューブの長手方向
に形成されたラップシーム５０を作る際の縁辺同志の典
型的な接合方式を示している。また第３図は、チューブ
内に含まれた製品５２との相対的関係でのチューブの包
装用シート材料１０の配置をも示している。

第４図は、本発明の別の包装体構造の断面図である。第
４図に示した構成において、包装材の対面部材同志の閉
鎖は、第３図のチューブにおける５０でのラップシール
ではなり、フィン・シール５４によってなされている。

第１〜４図に示した具体例は、本発明の好ましい態様の
特徴を示すものであるが、第５図のシート構造に示され
るようなより単純なものにおいても、発明の新規性及び
有用性が見られる。第５図の数字符号に関して、第５図
における各層を示す３桁の数値のうちの後の２つの数字
は第１図の同等の層を示す数字に対応するものである。

従って層５１４はＥＶＯＨ，層５１６はＬＬＤＰＥ、層
５１８はＬＬＤＰＥの基本樹脂と無水物改変剤とからな
る接着剤である。層５１９は層５１４上の被覆層でめり
、層５１４中のＥＶＯＨを物理的に保護するために主と
して備えられているが、層５１９はその他の機能も同様
に果すものである。

再び第１図及び各層の機能についての説明に戻ると、前
述のように、本発明の目的は、攻撃的な製品、特に揮発
性及び化学的活性成分を有する製品を満足に収納ないし
収蔵（保持）しつるシート材料及び包装体を提供するこ
とにある。殊に保持（収ｇ）するのが困難な物質はサリ
チル酸メチルである。

サリチル酸メチル含有製品の包装による問題を解決する
ための出発点として、第１Ａ図に示した先行技術シート
材料を用いてサリチル酸メチル含有製品を包装した。第
１及び１７図の層の符号で示されるように、第１Ａ図の
先行技術シート材料は本発明の第１図の上の万の層と同
じ構成である。特定的には、第１及び１７図に共通なノ
ーは、１２．２２．２６．２８．３０．３２．３４．３
６．３８及び４０の各層である。サリチル酸メチル製品
が第１Ａ図のシート材料から作られたチューブ内に包装
されると、シート材料は、箔界面での攻撃を受け、これ
はシートの層剥離によって示され、結果として、その包
装体は製品を保持することができなくなった。

その包装体の破損は箔層１２とＥＡＡ層／プライマー２
６との間の界面接着の攻撃と関係があるようでめった。

゛従って、箔界面をサリチル酸メチルの攻撃から保護す
るための研究を開始した。多くの試験及び評価の後に、
ＥＶＯＨの単層フィルムがサリチル酸メチルの透過に対
して満足すべきバリヤー性を発揮することが見出された
。従って、ＥＶＯＨをシート材料中へ導入して、箔界面
がサリチル酸メチルによる攻撃から保護されるようにす
る企みを開始した。この目的のために、実験用シート材
料を、シート材料にＥＶＯＨを導入することにより製造
した。

シート材料の箔層１２と外側層３２との間の層に関して
は、シート材料に対して重要な箔保護のだめのバリヤー
性を得ることにおいて、これらの層の順序や組成につい
ての特別な要件はない。各層の複合は、その好ましい構
造に関して示されている。むしろ、箔層１２の外側での
シート材料の構成は、箔層１２を製品（被包装物）によ
る攻撃から保護するためのバリヤー機能を賦与すること
に関する構造とは無関係といえる。これらの外側層は、
包装体の外側からの物理的酷使から箔層１２を保護した
り、フィルムに対して嵩や量感を与えたり、また包装体
に良い外観を与えたりするような目的を果すものである
。従ってそれらの選択は、収蔵製品５２中の化学薬品に
よる攻撃から箔界面を保護する目的とは関係なく、シー
ト材料の設計者によって適宜に行なわれるものである。

かくして、包装された製品中の成分による攻撃から箔界
面を保護するための手段の研究においては、意図された
保護の目的のためのバリヤー機能を与えるために、第１
Ａ図に示した先行技術シートを基礎とし、これに対して
種々の材料を付加導入した。

Ｅ　Ｖ　ＯＩｉ自体がサリチル酸メチルの透過に対して
機能的バリヤーとして作用することが発見されていたの
で、最初の企みにおいては金属箔層１２と収蔵製品５２
との間にＥＶＯＨ層を設けた。この目的のために、キャ
スト同時押出法により同時押出加工した５層フィルムを
内側層（第１Ａ図の先行技術構造により代表される基礎
シート構造の層２２）に積層した。層２２のところで積
層された同時押出フィルムは下記の構成であった。

ＥＡＡ／ＡＤＨ／ＥＶＯＨ／ＡＤＨ／ＬＬＤＰＥ　　（
実験γ）ＥＶＯＨの両面上の接着剤は、ＬＬＤＰＥに基
く無水物変性接着剤（Ａｄｍａｒ　Ｎ　Ｆ　−５００：
商標）であった。このＥＶＯＨは６６モルチのビニルア
ルコール含量であった。５層間時押出フィルムは厚さ０
．０９　ｍｍであった。この５層間時押出フィルムのＥ
ＡＡ層は、第１及び１７図中の層２２に対応するＥＡＡ
層に対して結合された。このフィルムは箔層のところで
良好な接着を示し、またＥＶＯＨ層１４と各接着剤層と
の間でも可成り良好な接着を示した。このフィルムは、
そのフィルムから作った包装体中にサリチル酸メチル含
有製品を貯蔵したときにＥＶＯＨ／接着剤界面のところ
で層剥離した。別の実験例では、ＬＬＤＰＨの追加層を
包装体の内Ｉｌｌ　ｉ面に付加した。この構造もサリチ
ル酸メチル含有製品を満足に保持できなかった。

別の一連の試験において、配向ポリエステルを、ＥＶＯ
Ｈ同時押出と組合せてフィルム中に導入した。この実験
では、ＥＡＡ層２２を省いた。配向ポリエステル層（０
，０１２ｍｍ厚）をポリエステルウレタン硬化性接着剤
を用いて箔の層１２へ直接に接着積層した。次いで同じ
５層間時押出フィルムを、第２のポリエステルウレタン
硬化性接着剤を用いて、ポリエステルへ接着積層した。

最後に、ＥＡＡ　の層を、同時押出フィルムのＬＬＤＰ
Ｅ　表面）付着して、試験用シート構造体を完成した。

このシート材料の最終構造は下記の通りであった。

〔外側複合体／箔／４１４７ＡＤＨ／ポリエステル１５
１３３ＡＤＨ／ＥＡＡ／ＡＤＨ５００／ＥＶＯＨ／ＡＤ
Ｈ５００／ＬＬＤＰＥ／ＥＡＡ〕　　（実験Ｘ）第３の
ポリエステルウレタン硬化性接着剤を用いて下記のよう
な第２の同時な構造のシート材料を作った。

〔外側複合体／箔／７９００ＡＤＨ／ポリエステル／７
９００ＡＤＨ／ＥＡＡ／ＡＤＩＩ５００／ＥＶＯＨ／Ａ
ＤＨ５００／ＬＬＤＰＥ／ＥＡＡ〕　　　（実験Ｙ）こ
れらの二つの材料から作った包装体も、サリチル酸メチ
ル含有製品を満足に保持しえなかった。

ＥＶＯＨの初期試験は、ＥＶＯｆｌがサリチル酸メチル
の透過に対して良好なバリヤー性を示すことを示したが
、シート材料中にＥＶＯＨを導入しかくして箔層１２に
対して機能的保護を与えようとする最初の企は、その期
待に反して失敗した。

従って、問題の解決手段の探究は、ＥＶＯＨを用いない
方向に向けられた。そこで別のシート材料を、ポリエス
テルを用いて作り、これらを試験したところ良好なサリ
チル醒メチルバリヤー性を示したが、これら・も実際の
包装では満足な結果を与えなかった。ある種のエポキシ
を用いても実験したが、この場合も満足な結果が得られ
なかった。

しかし、水冷式チューブ同時押出法により作られた同時
押出構造によって好ましい改善効果が得られた。その構
造は０．０９ｍｍ厚であり、下記のような層配列であっ
た： （ＬＤＰＥ／ＡＤＨ２２０／ＥＶＯＨ／ＡＤＨ２２０／
ＬＬＤＰＥ〕　　　　　　　　　　　　　　（実ＭＩＩ
Ｗ’）ＬＤＰＥ及びＥＶＯＨ層は、上記厚さのそれぞれ
２０チの厚さであった。二つの接着剤層の厚さは、上記
全厚（０，０９ｙ＋ｉ＋）のそれぞれ１０％であり、ま
たＬＬＤＰＥ層の厚さは全厚の４０％であツタ。「ＡＤ
Ｈ２２０」は、約ｏ、１４％の無水−ｒレイン酸分な含
む〔製造業者の情報〕低密度ポリエチレン・ペースの接
着剤であった。

サリチル酸メチル含有製品を用いての貯蔵試験後に、包
装材料は約３３５５’／ｃｍ巾の剥離強度を有した。

別の強い包装用シート材料構造を、下記の５層による水
冷チューブ押出法により同時押出して作った。

（ＬＤＰＥ／ＡＤＨ５５０／ＥＶＯＨ／ＡＤＩＩ５５０
／ＬＬＤＰＥ〕　　　　　　　　　　　　　（実験、４
Ｘ）この５層フィルム構造体の全厚は０．０９　ｍｔｘ
であった。ＬＬＤＰＥ　は全厚ノ約４０％、ＥＶＯＨ及
びＬＤＰＥは全厚のそれぞれ約２０％、そして両方のＡ
ＤＨ５５０は全厚のそれぞれ約１０％であった。これら
５層は、第１図においてそれぞれ順番に層２４（ＬＤＰ
Ｅ）、２０．１４．１８及び１６に対応する。同時押出
フィルムのＬＤＰＥ側を同時押出工程インラインでコロ
ナ放電処理し、次いで粘剤として０．０５ｍｍ厚のＥＡ
Ａ層２２を用いて金属箔へ押出積層した。

このシート構造体でチューブ容器を作り、サリチル酸メ
チル含有製品を充填して４９℃までの温度で３個月間ま
で貯蔵試験した。チューブの直径は１．９ｃＩｎ１長さ
は６．７　ｃｍでめった。チューブを定期的に及び試験
の終了時に、層間接着について及び縦方向ラップシーム
５０に沿ってのシール一体性について試験した。これら
の試験により、ラップシームは良好な状態に維持された
こと、そしてシート材料は箔層１２と製品（被包装品）
接触ＬＬＤＰＥ　層１６との間のいずれの界面において
も分離されえなかったことが判明した。

実験ＡＸを実験ＡＸ−２として繰り返したが、コロナ放
電処理は押出加工工程と押出積層工程との間のライン外
（アウト・オブ・ライン）で実施した。

次いで追加の実験をいくつか実施して本発明をさらに明
確にした。層２４．２０．１４．１８及び１６を含む５
層構造体（実験ＡＸと同じ厚さ）を、上記の例外事項の
下に、空冷式チューブ同時押出法（一般に「吹込押出法
」と称される）で同時押出加工製作した。表１には、加
工処理及び構造上の差異と共にこれらの追加の構造体に
ついての実験結果も示されている。

各々の５層間時押出構遺体は、０．０５　ｍｍのＥＡＡ
を粘剤として用いて第１図に図示されるようにペースシ
ートに対して押出積層した。（実験ＡＸの項に記載のよ
うにして、ただし下記のような例外事項あり）。実験Ｆ
、ＡＴ及びＡＵにおけるペースシートはその他の実験の
ものとわずかに異なっていた。しかしその差異は剥離強
度及びラップシーム一体性（結着性）の実験試験結果に
関係のないものであった。積層ペースシートを、第２及
び３図のようなラップシーム式チューブに成形した。

サリチル酸メチル含有製品を充填したチューブの試料（
複数）を種々の温度（典型的には２３℃、４１℃及び４
９℃）で貯蔵した。これらのチューブを定期的に界面接
着及びラップシーム結着性（一体性）について試験した
。表１は最も酷しい試験すなわち４９℃（ただし実験Ａ
Ｘ−２については４１℃）での貯蔵の結果を示す。

同時押出フィルムは約０．０３５ｍｍのような小さい厚
のものから約３龍程の厚さのものとすることができるが
、好ましい範囲は約０．０５　ｍｍ〜約０．７５罰であ
る。軟質フィルムは好ましくは約０．２５龍または０，
３０朋までの厚さである。

この明細書において述べられている無水マレイン酸含量
は、フーリエ−変換赤外線スペクトル分析法により決定
されるものである。試料は、重合体ペレットを１９０℃
で４０００１ｓｉの圧力で２時間圧縮して約０．１５ｍ
重厚のフィルムを形成することにより準備される。１７
９０ｃｍ−’付近の領域中の赤外線スペクトルを各フィ
ルム試料について測定し、その１７９０バンドの吸光度
を記録する。

各フィルムの厚さを測定し、１７９０バンドにおける吸
光度とフィルムの厚さとの比を、無水マレイン酸標準試
料を用いて作った検定曲線と対比する。

この明細書において、無水物含量は無水マレイン酸含量
に関して述べられているが、その理由は、好ましい無水
物が無水マレイン酸であるからである。特定量の無水マ
レイン酸中に含まれる無水物に当景である量の活性無水
物を層組成物が含む限りにおいて、その他の（酸）無水
物も無水マレイン酸と同様に機能すると考えられる。

本発明のシート材料は、サリチル酸メチル、無水酢酸、
アセトン、ウンデシレ／酸、イクタモール及びポリウレ
タンプレポリマーのように、活性のカルボキシまたはス
ルホキシ基を含有する製品を収納貯蔵することができる
。

第１図のシート材料の加工は若干の積層加工を必要とす
る。しかし、同時押出法が使用できる程度にまで製造コ
ストを低減できる。１４．１６．１８．２０及び２４の
各層からなる５層構造体を同時押出するのが特に望まし
いことが判る。それらの層についての特定の材料は、各
層について開示した樹脂と同族のものの範囲内で選択的
である（ただし、それらが同時押出法になじみうる流動
特性を有することが必要である）。その点に関して、接
着剤層１８及び２０の組成物は、２１０℃において３〜
９、好ましくは５〜７のメルトイ／チックを有するのが
望ましい。

５層構造体の好ましい同時押出法は液冷式同時押出法、
好ましくは水冷式チューブ同時押出法である。水冷温度
は６０℃のような高い値であってもよいが、好ましくは
それよりも低い値、例えば３０〜３５℃である。

別の（余り好ましくはない）方法は、押出物を室温空気
のような気状媒体で冷却する吹込チューブ同時押出法で
ある。

得られるシート材料の層２４となるＬＤＰＥ層の外表面
は、同時押出工程とインライン（直列関係）でコロナ放
電処理して約４２〜４８ダインの水準とするのが好まし
い。第１図のシート材料は、次いで、その５層間時押出
フィルムと予め作っておいた層素材〔第１Ａ図に示され
るようなもの〕と、を熱ニップ中の熱及び圧力によって
結合することによる積層加工によって作られる。

別の方法（余り好ましくない）においては、同時押出工
程におけるコロナ放電処理を行なわずに、別の時点の積
層加工の前に（例えば熱ニップ積層加工の前に直列関係
で）実施する。しかしこの加工法は同時押出工程とイン
ラインで行なわれる場合よりも非効率的である。

層１４のＥＶＯＨは４５％以下、少なくとも２８％（最
も好ましくは少なくとも３２％）のエチレン含量である
。ＥＶＯＨ中のエチレン含ｔが高くなればなる程、その
組成物は柔軟性及び可撓性が増すが、バリヤ性の少なく
とも一部がビニルアルコールによって与えられるものと
考えられ、従って少なくとも５５％のビニルアルコール
含量が好ましい（最大ビニルアルコール含ｌｉｔは約７
２チ、好ましくは約６８％であり、かくしてＥＶＯＨ組
成物が押出加工工程において艮好な加工性を有するよう
にする。層２０は、ＥＶＯＨ層１４をＬＤＰＥ層２４層
液４しうる接着剤組成物である。

層２０の組成物が層１８のそれと同じであるのが望まし
く、また第５図のような同時押出フィルムを得るのには
そのような同一でるることが最も経済的ではあるが、接
着剤層２０は、別異の組成であってもよい。例えば接着
剤層２０は層１８よりも酸無水物による変性の程度が低
くてもよく、あるいは、それは、層２４への接着の改善
のために異なるベース樹脂（例えばＬＤＰＥ）、特に異
なる流動特注を有してもよい。

ｊ＠２６は箔が同時押出フィルムへ接着するのを増強す
るために箔層１２へ塗布されるプライマーである。好ま
しいプライマーは従来公知のクロム錯化ポリアクリル酸
プライマーである。ＥＡＡ層２２は、箔１２（プライマ
ー層２６を介して）とＬＤＰＥ層２４層液４の主要接着
機能を果す。

箔層１２よりも外側のシート構造体すなわち、箔層１２
とＬＤＩＥ層３２との間の各層からなるものについて言
及すると、これらの層は、押出式（スクイズ）チューブ
の製造のために用いられる慣用シート材料中の外側層と
して使用されている点で従来のものと同じであるが、そ
れらの層の目的及び機能についての記述は、好ましい態
様の全体シート構造の理解の助けとなろう。層２８は層
２２と同様に箔への接着機能を与える。ＬＤＰＥ層３０
は、層２８と紙層３６との間（ＰＥＩプライマー層３８
を介して）の接着機能を与える。

ＰＥＩプライマー層４０も、紙層３６とＬＤＰＥ層３４
との間の増強された接着を与える機能を示す。典型的に
は、層３４は、包装体の外表面に所望の着色及び外観を
与えるために着色剤を含む。

最後にＬＤＰＥ層３２は透明であり、包装体の外側の光
沢表面を与える。

層２８と３２との間の外側複合サブ構造体は、嵩、外観
及び箔層１２の酷使からの保護を与え、そして包装体に
若干の剛性及びその他の望ましい物理的性質を与える。

従って、このサブ構造体重３０及び３２ならびにその間
のすべての層を含む）は、意図された特定の製品用途の
ための望ましい機能及び性質を与える１またはそれ以上
の層からなるその他の材料で置き換えることができる。

第２〜４図において、第１図に示したシート材料は、長
手方向に沿って延在するラップシーム５０を有するチュ
ーブの製作に使用できる。ラップシームは、シート材料
の一部分をその材料自体に対して、シート材料の下側縁
上の外側表面層３２が、ラップシーム５０形成位置にお
いてシート材料の上側部分の内側表面層１６の部分と対
面関係となるように、折り重ねることにより形成できる
。次いでシート材料の対面部分同志は一緒に加熱加圧さ
れて、それらの対面部分中の高分子物質が流動及び結合
して所望のラップシーム５０を形成するようにする。

第４図は、本発明のシート材料を用いて作った別の実験
的包装体の断面図である。本発明のこの態様の包装体に
おいて、シート材料ＩＯの部分同志を一緒に対面関係と
する。この際に対応する対面部分のＪｅｔ　Ｌ　６を閉
鎖体の内側になるようにする。

次いでシート材料の対面部分の縁部分のところにヒート
シールを形成して第４図に示されるようなフィン・シー
ル５４を形成する。

第５図は本発明のより簡便な具体例を示すものである。

本発明のこの態様は、箔層の極めて高いバリヤー性が必
ずしも必要とされない場合に有用である。箔層を必要と
しないで、シート材料は非虜に単純化されて見える。実
際、被覆層５１９が重合体であるならば、第５図のシー
ト材料は一工程弐の同時押出法によって製造できる。

第５図のシート材料の機能的バリヤー性は一般的にＥＶ
ＯＨ層５１４によって与えられ、特に酸素及びサリチル
酸メチルの透過に対してのバリヤー性はその層によって
与えられる。層５１６は水分透過に対して可成りのバリ
ヤー性を与え、１００係の相対湿度において約０．９９
　／６４５ｃｍ”　・２４Ｈ以下、好ましくは約０．７
ｒ／６４５ｃｍ２・２４Ｈ以下の透湿性を示す。層５１
６の組成は、層１６のように、オレフィンの重合体また
は共重合体を基礎とするものである。好ましいものは、
エチレンの重合体または共重合体であるが、その組成は
同じようにプロピレン、ブチレンの重合体または共重合
体（含：ポリイソブチレン）、またはその他のアルファ
・オレフィン（少なくとも３個の炭素原子を含むもの）
の重合体または共重合体に基くものであってもよい。

被覆層５１９の組成は、ある選定された物質の透過に対
するバリヤーと機能する能力によって選択してもよい。

しかしその主要な機能は、通常、ＥＶＯＨ層５１４を酷
使から保護しくそれが包装体の外側層として使用される
場合）、被包装品の成分による物理的攻撃から保護（そ
れが包装体において層５１４よりも内側で用いられる場
合）することである。実際、被覆層５１９は、ＥＶＯＨ
層の隣に、少な（とも約０．１０　％、好ましくは少な
くとも約０．１３％、最も好ましくは少な（とも約０．
２０％の無水マレイン酸（当量）を含む接着性ポリウレ
タン（特に線状低密度ポリエチレン）のような別の接着
剤層を含む多層構造体を含んでいてもよい。上記の酸無
水物の含量についての要件は層１８．５１８及び２０に
ついてのものと同じである。層５１９はＥＶＯＨを保護
し、変性し、その他の増強をなし、あるいはその性質を
より効果的にするその他の物質層を含んでいてもよい。

その目的のために、また包装体の内側の方で層５１６を
使用することに関して、第５図のシート材料は、ＥＶＯ
Ｈのバリヤー性の利益を受け、さらに接着剤層５１８と
Ｆ：ＶＯＨ層５１４との間に可成り高い接着力を必要と
する種々の物品を包装するのに有用である。

本発明の目的のためには、ＥＶＯＨは、箔層１２へ向け
てのサリチル酸メチル含有製品の透過を妨害する主要バ
リヤー性を与えるために、少な（とも５５％、好ましく
は少なくとも６０％のビニルアルコール含量であること
が必要である。

上記事項から、接着剤層１８は、ＥＶＯＨへの化学的結
合をなすために無水物からなる化学的変性成分を含むこ
とが判る。その層１８は、粘着により物理的結合性を与
える粘着付与性樹脂（例えばニジストマー）により得ら
れるような、物理的結合を与える物質を、その中に含ん
でいてもよい。

層１８中に配合できる典型的なニジストマーは、ポリイ
ソブチレン；スチレン／ブタジェン／スチレン共重合体
、またはスチレン／エチレン／ブチノン／スチレン共重
合体のようなスチレンブロック重合オレフィン共重合体
類；エチレン／プロピノン／ジエンモノマー共重合体の
ようなジエン変性したオレフィンまたはゴム類；エチレ
ン／プロピレンゴムのようなエチレン／プロピレン共重
合体；等である。低濃度のエラストマー添加剤は若干の
場合には有利であるが、普通は３〜５チの添加剤は、有
用な機能改善を得るために必要である。

また２５％までの添加剤が若干の場合に使用されること
があるが、通常は１５％より多（用いても利点が増すこ
とがなく、この値は実用上の上限であろう。層２０は同
様に変性されてよい。

最も好ましい酸無水物濃度（含量）は約０．２６〜約０
．４％である。０．３７〜０．６０％の濃度は層１８及
び２０について許容しうるが、特に好ましいというもの
ではない。層２６　（ＬＤＰＥ）は押出積層法で層２２
に接着剤接合され、また同時押出工程において層２０の
接着剤組成に対しても接合されうる。層２２及び２４は
、ＥＶＯＨ層１４と箔層１２との間の接着を与える限り
、−緒にされてもよく、あるいはそれらの組成を変更す
ることもできる。従って層２４は、好ましいＬＤＰＥＯ
代りにＢＡＡであってもよく、そして層２２　＆ｕＡＡ
の代りにＥＭＡＡであってもよ（、かくして種々の材料
組合せが所望の接着を与えうるものである。

従って、本発明のシート材料は、化学的に攻撃性の製品
、例えば高揮発性成分を含む製品を、応力割れを起こし
難い軟質チューブ構造体中に包装可能とし、よって改善
された包装用構造体を製造するのに好ましい。そのよう
な被包装製品としては、例えばサリチル酸メチルを含有
する製品がある。また、本発明は、シ〒ト材料の緒特性
を余り要求しない製品のために、より単純な構造で、よ
り低い程度の保護機能を果すが、それでもなお酸素また
はサリチル酸メチルの透過に対してＥＶ　ＯＨ層５１４
ですぐれたバリヤー性を示す、ＥＶＯＨ層を含む多層フ
ィルムも提供することが判る。

以上の具体例のシート材料の説明により、本発明の精神
から逸脱することなく本発明の多様な改変が可能である
。従って本発明は上記例示の具体例にのみに限定される
ものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明によるシート材料の一例の断面図。第
１Ａ図は、先行技術シート構造の一例の断面図。第２図
は、本発明のシート材料で作った典型的なチューブ包装
体の０１１１面図。第３図は、第２図の線３−３におけ
る断面図。第４図は、本発明の典型的な「フィン・シー
ル」大包装体の断面図。第５図は、本発明により簡易多
層フィルムの断面図。 図面の浄、１Ｆ（内容に変更ない ＦＩＧ、　Ｉ ＦＩＧ、　２ ＦＩＧ、５ 手続補正書 特許庁長官　　吉　１）文毅　殿 １．１１件の表示 昭和６３年特許願第３１６０８７号 ２、発明の名称 多層シート材料及び包装体 ３、補正をする者 事件との関係　　特許出願人 住所 名　称　アメリカン・ナショナル・キャン・カンパニー
４、代理人 住　所　　東京都千代田区大手町二丁目２番１号５、補
正の対象

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、（ａ）第１プライマー処理表面及び第２表面を有す
   る金属箔の第１層； （ｂ）上記第１の金属箔層に対面した第１表面と上記第
   １の金属箔層とは反対の方へ向いた第２表面とを有する
   エチレン・ビニルアルコール共重合体の第２層；及び （ｃ）上記第１及び第２層の間で第１及び第２層を相互
   に接着する第３の接着手段； からなる多層シート材料。 ２、第１の金属箔層の第２表面上の第４の保護手段；及
   び第２層の第２表面上の第５の被覆層；を含む請求項１
   記載の多層シート材料。 ３、第２及び第４層の間の接着剤の第６の層を含み、第
   ３の接着手段が第２の層の第１表面上に第７の接着剤層
   を含む請求項２記載の多層シート材料。 ４、第２層中のエチレン・ビニルアルコール共重合体は
   約５５モル％〜約７２モル％のビニルアルコール成分を
   含む請求項３記載の多層シート材料。 ５、接着剤の第６の層が、基本高分子樹脂と、約０．１
   ％〜約０．６０％の無水マレイン酸に当量の活性無水物
   成分を含む無水物とからなる請求項３記載の多層シート
   材料。 ６、接着剤の第６の層が、基本高分子樹脂と、約０．１
   ％〜約０．６％の無水マレイン酸に当量の活性無水物成
   分を含む無水物とからなる請求項４記載の多層シート材
   料。 ７、接着剤の第６の層が基本高分子樹脂と、約０．１３
   ％〜約０．４０％の無水マレイン酸に当量の活性無水物
   成分を含む無水物とからなる請求項３記載の多層シート
   材料であつて、そのシート材料は、それから作られ、そ
   して金属箔の第１の層と第３の接着手段との間の界面接
   着を攻撃しうる成分を有する製品を含んでいる包装体に
   おいて、その界面接着をその製品成分による破損から保
   護してその包装体がその製品の通常の貯蔵寿命にわたつ
   てその製品を保持しうるように機能しうることを特徴と
   する請求項３記載の多層シート材料。 ８、第６の接着剤層の組成物は２１０℃において３〜９
   のメルトインデックスを有する請求項５記載の多層シー
   ト材料。 ９、第６の接着剤層の組成物は２１０℃において３〜９
   のメルトインデックスを有する請求項６記載の多層シー
   ト材料。 １０、第６の接着剤層の組成物は２１０℃において３〜
   ９のメルトインデックスを有する請求項７記載の多層シ
   ート材料。 １１、第６の層の組成物は物理的結合を与える物質を１
   ５％まで含む請求項３〜１０のいずれかに記載の多層シ
   ート材料。 １２、第７の層の組成物は、第６の層の組成物からなる
   請求項３、４、５、７または８記載の多層シート材料。 １３、第６の層の組成物は、１５％までの粘着化樹脂を
   含み、第７の層の組成物は第６の層の組成物からなる請
   求項３、４、５、７または８項記載の多層シート材料。 １４、エチレンビニルアルコール共重合体の第１の層、
   そのエチレンビニルアルコール共重合体層の第１の表面
   上のオレフィン重合体組成物からなる第２の層、そのエ
   チレンビニルアルコール共重合体層の第２の表面上の線
   状低密度ポリエチレンの第３の層、及びそのエチレンビ
   ニルアルコール層と第３の層との間の第４の接着剤層、
   からなる多層シート材料。 １５、第１と第３層の間に第５の接着剤層を含む請求項
   １４記載の多層シート材料。 １６、第４及び第５の層の各組成物は、線状低密度ポリ
   エチレンと、約０．１３％〜約０．４０％の無水マレイ
   ン酸に等量の活性無水物成分からなる無水物と、からな
   る請求項１５記載の多層シート材料。 １７、第１及び第２の表面を有するエチレンビニルアル
   コール共重合体の第１の層；そのエチレンビニルアルコ
   ール共重合体層の第１の表面上の第２のカバー層；その
   エチレンビニルアルコール共重合体層の第２の表面上の
   第３の接着剤層；及びその第１層から見て反対側の第３
   の層上の線状低密度ポリエチレンの第４の層；からなり
   、その第３の接着剤層が線状低密度ポリエチレンと、約
   ０．１３％〜約０．４０％の無水マレイン酸に当量の活
   性無水物成分を含む無水物と、からなり、かつ２１０℃
   において３〜９のメルトインデックスを有することを特
   徴とする、上記多層シート材料。 １８、第２のカバー層が、線状低密度ポリエチレンから
   なる介在接着剤層によつて接着された低密度ポリエチレ
   ンからなる請求項１７記載の多層シート材料。 １９、請求項１〜１０のいずれかのシート材料で作られ
   、その第５層が内側の方に配置されている包装体。 ２０、請求項１１のシート材料で作られ、その第５層が
   内側の方に配置されている包装体。 ２１、請求項１２のシート材料で作られ、その第５層が
   内側の方に配置されている包装体。 ２２、請求項１３のシート材料で作られ、その第５層が
   内側の方に配置されている包装体。 ２３、請求項７または１０のシート材料から作られ、被
   包装品を含んでいる包装体であつて：その被包装品が金
   属箔の第１層と第３の接着手段との間の界面接着を攻撃
   しうる成分を含んでおり、かつ被包装品と金属箔との間
   に介在するシート材料部分がその攻撃性成分による損壊
   から界面接着を保護する機能を果すことができ、そして
   その攻撃性成分による損壊から界面接着を保護する機能
   を果していることを特徴とする上記包装体。 ２４、請求項７または１０のシート材料から作られ、そ
   して被包装品を含んでいる包装体であつて：シート材料
   の第６層の組成が基本樹脂と、１５％までの物理的結合
   を付与する物質とを含み、被包装品は金属箔の第１層と
   第３の接着手段との界面接着を攻撃しうる成分を含んで
   おり、かつ被包装品と金属箔との間に介在するシート材
   料部分がその攻撃性成分による損壊から界面接着を保護
   する機能を果すことができ、そしてその攻撃性成分によ
   る損壊から界面を保護する機能を果していることを特徴
   とする上記包装体。 ２５、被包装品が、サリチル酸メチル、無水酢酸、アセ
   トン、ウンデシレン酸、イクタモール及びポリウレタン
   プレポリマーからなる群より選択された成分を含む請求
   項２３記載の包装体。 ２６、被包装品が、サリチル酸メチル、無水酢酸、アセ
   トン、ウンデシレン酸、イクタモール及びポリウレタン
   プレポリマーからなる群より選択された成分を含む請求
   項２４記載の包装体。 ２７、請求項１４〜１８のいずれかのシート材料から作
   られ、そして、サリチル酸メチル、無水酢酸、アセトン
   、ウンデシレン酸、イクタモール及びポリウレタンプレ
   ポリマーからなる群より選択された揮発性成分を含有す
   る製品を収容している包装体であつて： そのシート材料が、その製品の通常の貯蔵寿命にわたっ
   て製品中の揮発性成分の通常の組成安定性を与えるに足
   るように、そのシート材料を介しての揮発性成分の透過
   を防止する機能を有する、ことを特徴とする上記包装体
   。 ２８、包装用シート材料と、サリチル酸メチル、無水酢
   酸、ウンデシレン酸、イクタモール及びポリウレタンプ
   レポリマーからなる群より選択された揮発性成分を含有
   する製品と、からなる包装体であつて： その包装用シート材料が、包装体となつた状態でのシー
   ト材料の内側面から外方へ向けて、オレフィンの重合体
   または共重合体からなる第１の層、ポリエチレンと、約
   ０．１３％〜約０．４０％の無水マレイン酸に当量の活
   性無水物成分を含む無水物とからなる第２の接着剤層、
   及びエチレンビニルアルコール共重合体の第３の層、を
   含み、 そしてその包装用シート材料がその製品の通常の貯蔵寿
   命にわたつて製品中の揮発性成分の通常の組成安定性を
   与えるのに足るように、そのシート材料を介して揮発性
   成分の透過を防止する機能を有する、 ことを特徴とする上記包装体。 ２９、第１層の組成がプロピレンに基くものである請求
   項２８記載の包装体。 ３０、第１層の組成がエチレンに基くものである請求項
   ２８記載の包装体。 ３１、第１層の組成がエチレン及びプロピレンに基くも
   のである請求項２８記載の包装体。 ３２、多層の包装用シート材料からなる包装体であつて
   、その包装体中に収納され、包装用シート材料に機能的
   に接している製品を含む包装体において： その製品がサリチル酸メチル、アセトン、無水酢酸、ウ
   ンデシレン酸、イクタモールまたはポリウレタンプレポ
   リマーのような揮発性でありかつ化学的に保持困難な成
   分を含有しており、 その包装用シート材料がエチレン・ビニルアルコール共
   重合体の第１の層と；接着性重合体組成物からなり、エ
   チレン・ビニルアルコール共重合体の第１層に対して対
   面関係で接着され、そしてエチレン・ビニルアルコール
   共重合体の第１層と製品との間に配置された第２の層と
   ；を有し、そしてその接着性連合体組成物が線状低密度
   ポリエチレンと約０．１％〜約０．６０％の無水マレイ
   ン酸とからなる、 ことを特徴とする上記包装体。 ３３、第２層が、エチレンの重合体及び共重合体、プロ
   ピレンの重合体及び共重合体、ブチレンの重合体及び共
   重合体ならびにポリイソブチレン、及びそれらの重合体
   及び共重合体の組合せからなる群より選択されたオレフ
   ィン系重合体からなる第３の層に対して、エチレン・ビ
   ニルアルコール共重合体の第１層を接着している請求項
   ３２記載の包装体。 ３４、（ａ）カバー材の第１の層を金属箔の第２の層へ
   接着し；そして第１層とは反対側の金属箔表面上へ、介
   在接着手段を用いて、少なくとも３層を有し、エチレン
   ・ビニルアルコール共重合体の一層と、金属箔層とは反
   対側の表面上にヒートシール性層とを含みかつ約０．０
   ３５ｍｍ〜約０．３０ｍｍの厚さの同時押出フィルム構
   造体を接着する；ことによりシート材料を作り、 （ｂ）このシート材料の部分同志を対面関係にして、そ
   れらの近接部分の周囲にヒートを形成することにより包
   装体容器を形成するが、その際に包装体の一辺部を開口
   状態のまま残こし、 （ｃ）その包装体内に製品を入れ、そして （ｄ）その包装体の開口辺部を開鎖して、包装体の加工
   、充填及び密封を完了する、 ことからなる包装体の製法。 ３５、製品が金属箔層と介在接着手段との間の界面接着
   を攻撃しうる成分を含有しており、 同時押出フィルム構造体中のエチレン・ビニルアルコー
   ルが少なくとも５５％のビニルアルコールを含み、そし
   てそのエチレン・ビニルアルコール層の一方の面上に接
   着剤層を含み、その接着剤層がポリエチレンと、約０．
   １０％〜約０．６０％の無水マレイン酸に当量の活性無
   水物成分を含む無水物と、からなる、請求項３４記載の
   方法。 ３６、（ａ）カバー材の第１の層を金属箔の第２の層へ
   接着し；そして第１層とは反対側の金属箔表面上へ、介
   在接着手段を用いて、少なくとも３層を有し、エチレン
   ・ビニルアルコール共重合体の一層と、金属箔層とは反
   対側の表面上にヒートシール性層とを含みかつ約０．０
   ３５ｍｍ〜約０．３０ｍｍの厚さの同時押出フィルム構
   造体を接着する；ことによりシート材料を作り、 （ｂ）ラップシールを含み、一端部を開放した状態のチ
   ューブを形成することにより、そのシート材料を包装体
   容器とし、 （ｃ）その包装体中に製品を入れ、 （ｄ）開口端部を閉鎖して、包装体の加工、充填及び密
   封を完了する、 ことからなる包装体の製法。 ３７、製品が金属箔層と介在接着手段との間の界面接着
   を攻撃しうる成分を含有しており、 同時押出フィルム構造体中のエチレン・ビニルアルコー
   ルが少なくとも５５％のビニルアルコールを含み、そし
   てそのエチレン・ビニルアルコール層の一方の面上に接
   着剤層を含み、その接着剤層がポリエチレンと、約０．
   １０％〜約０．６０％の無水マレイン酸に当量の活性無
   水物成分を含む無水物と、からなる、請求項３６記載の
   方法。