JP2012072833A - 吐出量制御装置 - Google Patents

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Shinji Terada
眞司 寺田
Koichi Ichihara
浩一 市原
Hidesuke Matsuzaki
英祐 松嵜
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Abstract

【課題】可変容量型油圧ポンプの吐出量をより効率的に制御する吐出量制御装置を提供すること。
【解決手段】アキシャルピストンポンプ20の吐出量を制御する吐出量制御装置10は、その位置の変化に応じてアキシャルピストンポンプ20の吐出量を変化させるピストン111aを変位させる油圧閉回路アクチュエータ11と、ピストン111aの位置を検出する駆動状態検出装置12と、油圧閉回路アクチュエータ11を駆動する電動モータ13と、電動モータ13の回転を制御するモータ制御装置14と、を備え、モータ制御装置14は、駆動状態検出装置12が検出するピストン111aの現在位置と所望の吐出量に対応するピストン111aの目標位置とに基づいて電動モータ13の回転を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、可変容量型油圧ポンプの吐出量を制御する吐出量制御装置に関する。
従来、センターバイパスラインにある絞りの上流側の圧力を検出し、その検出した圧力に応じて斜板式可変容量型油圧ポンプにおける斜板の傾転角を変化させることによってその斜板式可変容量型油圧ポンプの吐出量を制御するネガティブコントロール制御の油圧駆動装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、複数の油路と複数のシャトル弁とを通じて導かれる最大負荷圧に応じて斜板式可変容量型油圧ポンプにおける斜板の傾転角を変化させることによって、その斜板式可変容量型油圧ポンプの吐出量を制御するロードセンシング制御回路が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2001−193702号公報 特開2006−322472号公報
しかしながら、特許文献1の装置及び特許文献2の回路は何れも、斜板式可変容量型油圧ポンプの吐出量を制御するために、その斜板式可変容量型油圧ポンプ自体が吐出する圧油の一部、又は、制御用油圧ポンプが吐出する圧油をその斜板の制御のために常に循環させておく必要があり、エネルギーを効率的に利用する上で問題がある。
この点に鑑み、本発明は、可変容量型油圧ポンプの吐出量をより効率的に制御する吐出量制御装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の実施例に係る吐出量制御装置は、可変容量型油圧ポンプの吐出量を制御する吐出量制御装置であって、前記可変容量型油圧ポンプの吐出量を変化させる吐出量可変機構を駆動する油圧閉回路アクチュエータと、前記吐出量可変機構の駆動状態を検出する駆動状態検出装置と、前記油圧閉回路アクチュエータを駆動する電動モータと、前記電動モータの回転を制御するモータ制御装置と、を備え、前記モータ制御装置は、前記駆動状態検出装置が検出する前記吐出量可変機構の駆動状態と所望の吐出量に対応する前記吐出量可変機構の目標駆動状態とに基づいて、前記電動モータの回転を制御することを特徴とする。
上述の手段により、本発明は、可変容量型油圧ポンプの吐出量をより効率的に制御する吐出量制御装置を提供することができる。
本発明の実施例に係る吐出量制御装置の構成例を示す概略図である。 モータ制御指令値生成処理の流れを示すフローチャートである。 電動モータの動作を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明の実施例に係る吐出量制御装置10の構成例を示す概略図であり、図中の太実線及び一点鎖線はそれぞれ油路及び電気配線を示す。
吐出量制御装置10は、可変容量型油圧ポンプの吐出量を制御するための装置であり、例えば、建設機械(パワーショベル)におけるネガティブコントロール制御の油圧ポンプ制御回路HCに組み込まれた、斜板式可変容量型アキシャルピストンポンプ20の吐出量を制御するための装置である。
吐出量制御装置10は、主に、油圧閉回路アクチュエータ11、駆動状態検出装置12、電動モータ13、及びモータ制御装置14を含む。
油圧閉回路アクチュエータ11は、主に、双方向油圧ポンプ110と、ピストン111aにより二つの油室に画成された複動シリンダ111と、双方向油圧ポンプ110の第一ポート(回転方向の切換により吐出側又は吸入側となるポート)と複動シリンダ111の一方の油室とを接続する油路と、双方向油圧ポンプ110の第二ポート(回転方向の切換により吸入側又は吐出側となるポート)と複動シリンダ111の他方の油室とを接続する油路とで構成され、アキシャルピストンポンプ20における吐出量可変機構としての斜板に連結されるピストン111aを複動シリンダ111内で摺動させることによって斜板の傾転角を変化させるようにする。
なお、本実施例では、アキシャルピストンポンプ20の吐出量は、傾転角が増大するにつれて、増大するものとする。
駆動状態検出装置12は、油圧閉回路アクチュエータ11の駆動対象である吐出量可変機構の駆動状態を検出するための装置であり、例えば、アキシャルピストンポンプ20における斜板に連結されるピストン111aの位置(例えば、基準位置に対する変位である。)を検出し、その検出結果をモータ制御装置14に対して出力する。なお、ピストン111aの位置は、アキシャルピストンポンプ20における斜板の位置(傾転角)に一対一で対応するものとし、モータ制御装置14は、ピストン111aの位置を知ることによってアキシャルピストンポンプ20における斜板の位置(傾転角)すなわち吐出量可変機構の駆動状態を間接的に知ることができる。
また、駆動状態検出装置12は、アキシャルピストンポンプ20における斜板の位置(傾転角)すなわち吐出量可変機構の駆動状態を直接検出し、その検出結果をモータ制御装置14に対して出力するようにしてもよい。
電動モータ13は、油圧閉回路アクチュエータ11を駆動させるための装置であり、例えば、双方向油圧ポンプ110を正転又は逆転させるためのモータであって、モータ制御装置14が出力するモータ制御指令値に応じて回転する。
モータ制御指令値は、電動モータ13を制御するためにモータ制御装置14が生成する指令値であり、例えば、複動シリンダ111におけるピストン111aの位置に関する値であって、駆動状態検出装置12が検出するピストン111aの現在位置と所望のピストン位置との間の差を表す。
この場合、電動モータ13は、そのモータ制御指令値が正値であるときにはアキシャルピストンポンプ20における斜板の傾転角が増大する方向にピストン111aがその複動シリンダ111内を摺動するように回転し、そのモータ制御指令値が負値であるときにはその傾転角が減少する方向にピストン111aがその複動シリンダ111内を摺動するように回転し、そのモータ制御指令値がゼロになったときにはピストン111aがその複動シリンダ111内で静止するようにその回転を停止させる。
また、モータ制御指令値は、アキシャルピストンポンプ20における斜板の傾転角に関する値であって、駆動状態検出装置12が検出する斜板の現在の傾転角と所望の傾転角との間の差を表すものであってもよい。
この場合、電動モータ13は、そのモータ制御指令値が正値であるときにはアキシャルピストンポンプ20における斜板の傾転角が増大するように回転し、そのモータ制御指令値が負値であるときにはその傾転角が減少するように回転し、そのモータ制御指令値がゼロになったときにはその斜板が静止するようにその回転を停止させる。
また、モータ制御指令値は、所望のピストン位置又は傾転角を達成するために必要な電動モータ13の回転数であってもよい。この場合、そのモータ制御指令値を受けた電動モータ13は、そのモータ制御指令値によって指定される回転数だけ回転することとなる。
また、電動モータ13は、所定のディテントトルク(非通電時の保持トルク)を発生させることができ、複動シリンダ111のピストン111aが所望の位置に達したときに回転を停止して双方向油圧ポンプ110の回転を停止させ、電力を消費することなく複動シリンダ111のピストン111aを静止させ、アキシャルピストンポンプ20における斜板の傾転角を一定の状態に保持することができる。
モータ制御装置14は、電動モータ13に対するモータ制御指令値を生成して出力するための装置であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備えたコンピュータであって、全馬力制御部140及び吐出量制御部141のそれぞれに対応するプログラムをROMに記憶しながら、それらプログラムをRAM上に展開し、各部に対応する処理をCPUに実行させる。
本実施例では、モータ制御装置14は、油タンク21から吸い込んだ圧油を各種方向制御弁に供給するアキシャルピストンポンプ20の吐出圧を検出する圧力センサ22の出力と、油圧ポンプ制御回路HCにおける最も下流の方向制御弁23の下流側でありセンターバイパス絞り24の上流側における圧力(以下、「センターバイパス圧」とする。)を検出する圧力センサ25の出力と、駆動状態検出装置12の出力とに基づいて各種演算を実行し、電動モータ13に対してモータ制御指令値を出力する。
全馬力制御部140は、アキシャルピストンポンプ20の吸収馬力がその駆動源(例えば、エンジン又は電動モータである。)の出力馬力未満となるようモータ制御目標値を出力する機能要素であって、例えば、アキシャルピストンポンプ20の吐出圧を検出する圧力センサ22の出力とモータ制御装置14のROMに(その駆動源の状態(例えば、エンジン回転数である。)毎に)予め記憶されたP(吐出圧)−Q(吐出量)対応関係参照テーブルとに基づいて、アキシャルピストンポンプ20の現在の吐出圧に対応する最大許容吐出量を導き出す。
その後、全馬力制御部140は、その最大許容吐出量とモータ制御装置14のROMに予め記憶されたQ(吐出量)−T(傾転角)対応関係参照テーブルとに基づいて、その最大許容吐出量に対応するアキシャルピストンポンプ20における斜板の最大傾転角を導き出す。
その後、全馬力制御部140は、その最大傾転角とモータ制御装置14のROMに予め記憶されたT(傾転角)−L(複動シリンダ111のピストン111aの位置)対応関係参照テーブルとに基づいて、その最大傾転角に対応するピストン111aの位置を導き出し、そのピストン111aの位置を第一モータ制御目標値として出力する。
なお、モータ制御目標値は、モータ制御装置14がモータ制御指令値を生成するために用いる中間的な値である。
吐出量制御部141は、アキシャルピストンポンプ20の吐出量が、アキシャルピストンポンプ20の吐出油により駆動される駆動負荷の要求流量に応じたものとなるようモータ制御目標値を出力する機能要素であって、例えば、パワーショベルのブーム(図示せず。)を上昇させるためにブーム操作用レバーが大きく操作された場合にはそのブームを迅速に上昇させ、一方で、そのブーム操作用レバーが小さく操作された場合にはそのブームをゆっくりと上昇させることができるよう、ブーム操作用の方向制御弁に供給される圧油の量(アキシャルピストンポンプ20の吐出量)すなわち駆動負荷としてのブーム用アクチュエータの要求流量をそのブーム操作用レバーの操作量に基づいて判断し、それに応じた量に制御する。
具体的には、吐出量制御部141は、センターバイパス圧を検出する圧力センサ25の出力と、モータ制御装置14のROMに予め記憶されたCBP(センターバイパス圧)−Q(吐出量)対応関係参照テーブルとに基づいて、ブーム操作用レバーの操作量に応じたアキシャルピストンポンプ20の操作量対応吐出量(ブーム用アクチュエータの要求流量)を導き出す。
なお、本実施例において、吐出量制御部141は、パワーショベルのブーム用アクチュエータを駆動負荷の一例として挙げながら操作量対応吐出量を導き出すが、これに限定されることはなく、アーム用アクチュエータ(図示せず。)、旋回用油圧モータ(図示せず。)、走行用油圧モータ(図示せず。)等、アキシャルピストンポンプ20の吐出油によって駆動される他の駆動負荷についても同様に操作量対応吐出量を導き出すことができるのは言うまでもない。また、吐出量制御部141は、複数の駆動負荷が同時に駆動される場合には、それぞれの操作量対応吐出量を求めた上で、それらを加算して最終的な操作量対応吐出量を導き出すこととなる。
その後、吐出量制御部141は、その操作量対応吐出量とモータ制御装置14のROMに予め記憶されたQ(吐出量)−T(傾転角)対応関係参照テーブルとに基づいて、その操作量対応吐出量に対応するアキシャルピストンポンプ20における斜板の操作量対応傾転角を導き出す。
その後、吐出量制御部141は、その操作量対応傾転角とモータ制御装置14のROMに予め記憶されたT(傾転角)−L(複動シリンダ111のピストン111aの位置)対応関係参照テーブルとに基づいて、その操作量対応傾転角に対応するピストン111aの位置を導き出し、そのピストン111aの位置を第二モータ制御目標値として出力する。
モータ制御装置14は、全馬力制御部140が出力する第一モータ制御目標値(ピストン111aの第一目標位置)と、吐出量制御部141が出力する第二モータ制御目標値(ピストン111aの第二目標位置)とを比較し、両者のうちの小さいほうを最終的なモータ制御目標値として選択する。
これにより、モータ制御装置14は、第一モータ制御目標値を超える第二モータ制御目標値が採用されることによってアキシャルピストンポンプ20の吸収馬力が駆動源の出力馬力を超え駆動源を停止させてしまうのを防止することができる。
その後、モータ制御装置14は、その最終的なモータ制御目標値が表すピストン111aの目標位置と駆動状態検出装置12が検出するピストン111aの現在位置との間の差をモータ制御指令値として電動モータ13に対して出力する。
次に、図2を参照しながら、モータ制御装置14がモータ制御指令値を生成する処理(以下、「モータ制御指令値生成処理」とする。)の流れについて説明する。なお、図2は、モータ制御指令値生成処理の流れを示すフローチャートであり、モータ制御装置14は、このモータ制御指令値生成処理を所定周期で繰り返し実行するものとする。
最初に、モータ制御装置14は、圧力センサ22の出力を受けてアキシャルピストンポンプ20の吐出圧を取得し(ステップS1)、全馬力制御部140により、取得した吐出圧とP(吐出圧)−Q(吐出量)対応関係参照テーブルとに基づいて、アキシャルピストンポンプ20の現在の吐出圧に対応する最大許容吐出量を導き出す。
全馬力制御部140は、その最大許容吐出量とQ(吐出量)−T(傾転角)対応関係参照テーブルとに基づいて、その最大許容吐出量に対応するアキシャルピストンポンプ20における斜板の最大傾転角を導き出し、更に、その最大傾転角とT(傾転角)−L(ピストン位置)対応関係参照テーブルとに基づいて、その最大傾転角に対応するピストン111aの位置を導き出し、そのピストン111aの位置を第一モータ制御目標値として出力する(ステップS2)。
その後、モータ制御装置14は、圧力センサ25の出力を受けてセンターバイパス圧を取得し(ステップS3)、吐出量制御部141により、取得したセンターバイパス圧とCBP(センターバイパス圧)−Q(吐出量)対応関係参照テーブルとに基づいて、パワーショベルの操作内容に応じたアキシャルピストンポンプ20の操作量対応吐出量を導き出す。
吐出量制御部141は、その操作量対応吐出量とQ(吐出量)−T(傾転角)対応関係参照テーブルとに基づいて、その操作量対応吐出量に対応するアキシャルピストンポンプ20における斜板の操作量対応傾転角を導き出し、更に、その操作量対応傾転角とT(傾転角)−L(ピストン位置)対応関係参照テーブルとに基づいて、その操作量対応傾転角に対応するピストン111aの位置を導き出し、そのピストン111aの位置を第二モータ制御目標値として出力する(ステップS4)。
なお、全馬力制御部140による第一モータ制御目標値の導出は、吐出量制御部141による第二モータ制御目標値の導出の後に行われてもよく、同時並行で行われてもよい。
その後、モータ制御装置14は、第一モータ制御目標値と第二モータ制御目標値のうちの小さいほうを最終的なモータ制御目標値として選択する(ステップS5)。
その後、モータ制御装置14は、駆動状態検出装置12の出力を受けて複動シリンダ111におけるピストン111aの現在位置を取得し(ステップS6)、その現在位置とその最終的なモータ制御目標値が表すピストン位置との間の差をモータ制御指令値として算出し(ステップS7)、算出したモータ制御指令値を電動モータ13に対して出力する。
次に、図3を参照しながら、そのモータ制御指令値を受けた電動モータ13の動作について説明する。なお、図3は、電動モータ13の動作を説明するフローチャートであり、電動モータ13は、所定周期で繰り返しこの動作を実行するものとする。
最初に、電動モータ13は、モータ制御装置14が所定周期で出力するモータ制御指令値を受信すると、そのモータ制御指令値が正値であるか、負値であるか、或いは、ゼロであるかを判定する(ステップS11)。
そのモータ制御指令値が正値(複動シリンダ111におけるピストン111aの現在位置が、その最終的なモータ制御目標値の表すピストン位置よりも基準位置に近いことを表す。)である場合(ステップS11の正値)、電動モータ13は、アキシャルピストンポンプ20における斜板の傾転角を増大すべく複動シリンダ111におけるピストン111aを基準位置から遠方に摺動させるように、正転する(ステップS12)。
また、そのモータ制御指令値が負値(複動シリンダ111におけるピストン111aの現在位置が、その最終的なモータ制御目標値の表すピストン位置よりも基準位置から遠いことを表す。)である場合(ステップS11の負値)、電動モータ13は、アキシャルピストンポンプ20における斜板の傾転角を低減すべく複動シリンダ111におけるピストン111aを基準位置の方に摺動させるように、逆転する(ステップS13)。
また、そのモータ制御指令値がゼロ(複動シリンダ111におけるピストン111aの現在位置が、その最終的なモータ制御目標値の表すピストン位置と等しいことを表す。)である場合(ステップS11のゼロ)、電動モータ13は、アキシャルピストンポンプ20における斜板の傾転角を現在の状態に保持すべく複動シリンダ111におけるピストン111aを静止させるように、回転を停止させる(ステップS14)。
なお、電動モータ13は、受信したモータ制御指令値の絶対値が所定値未満である場合に、そのモータ制御指令値をゼロとして扱うようにしてもよい。
或いは、モータ制御装置14は、算出したモータ制御指令値の絶対値が所定値未満であれば、そのモータ制御指令値をゼロとして電動モータ13に出力するようにしてもよい。
また、電動モータ13は、正値又は負値の絶対値の大きさにかかわらず一定の速度で回転するようにしてもよく、正値又は負値の絶対値の大きさに応じてその回転速度を調整し、例えば、その絶対値が大きい場合にその回転速度を増大させ、その絶対値が小さい場合にその回転速度を低減させるようにしてもよい。
以上の構成により、吐出量制御装置10は、油圧閉回路アクチュエータ11により、アキシャルピストンポンプ20における斜板の傾転角を変えることによってアキシャルピストンポンプ20の吐出量を制御するので、アキシャルピストンポンプ20自体が吐出する圧油の一部をその斜板の制御のために常に循環させておく必要もなく、アキシャルピストンポンプの吐出量をより効率的に制御することができる。
また、吐出量制御装置10は、同様の理由により、油路における圧力損失(排熱)の抑制、油タンクやオイルクーラー等の排熱システムにおける構成部品の小型化や構成部品数の削減を実現させることができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなしに上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の実施例において、油圧閉回路アクチュエータ11は、双方向油圧ポンプ110と、ピストン111aにより二つの油室に画成された複動シリンダ111と、双方向油圧ポンプ110の第一ポート(回転方向の切換により吐出側又は吸入側となるポート)と複動シリンダ111の一方の油室とを接続する油路と、双方向油圧ポンプ110の第二ポート(回転方向の切換により吸入側又は吐出側となるポート)と複動シリンダ111の他方の油室とを接続する油路とで構成されるものとしたが、この複動シリンダ111の構成に代えて、油圧モータと油圧モータの回転を直線運動に変換するラックアンドピニオン式やボールナット式の変換機構とを組み合わせたものを採用するようにしてもよい。
また、吐出量制御装置10は、ネガティブコントロール制御の油圧ポンプ制御回路HCに組み込まれているが、ポジティブコントロール制御やロードセンシング制御の油圧ポンプ制御回路に組み込まれていてもよい。
ポジティブコントロール制御の場合、吐出量制御部141は、例えば、センターバイパス圧を検出する圧力センサ25の出力の代わりに、操作レバーの操作量を検出するセンサの出力を受信した上で、モータ制御装置14のROMに予め記憶されたLD(レバー操作量)−Q(吐出量)対応関係参照テーブルに基づいて、操作レバーの操作量に応じたアキシャルピストンポンプ20の操作量対応吐出量を導き出すようにする。
また、ロードセンシング制御の場合、吐出量制御部141は、例えば、センターバイパス圧を検出する圧力センサ25の出力の代わりに、油圧ポンプ制御回路内の最大負荷圧を検出するセンサの出力を受信した上で、モータ制御装置14のROMに予め記憶されたLP(負荷圧)−Q(吐出量)対応関係参照テーブルに基づいて、最大負荷圧(操作レバーの操作量)に応じたアキシャルピストンポンプ20の操作量対応吐出量を導き出すようにする。
また、吐出量制御装置10は、油圧閉回路アクチュエータ11により、アキシャルピストンポンプ20における斜板の傾転角を変えることによってアキシャルピストンポンプ20の吐出量を制御するが、斜軸式アキシャルピストンポンプにおけるシリンダブロックの傾斜角を変化させることによって吐出量を制御する態様であってもよい。
また、吐出量制御装置10は、油圧閉回路アクチュエータ11により、アキシャルピストンポンプ20における斜板の傾転角を変えることによってアキシャルピストンポンプ20の吐出量を制御するが、ラジアルピストンポンプ(ラジアルピストンポンプは、ハウジング内に回転自在に収容されるリングと、そのハウジング内にそのリングと偏心させて収容されるシリンダブロックと、そのシリンダブロック内に放射状に配置される複数のシリンダ室と、各シリンダ室に径方向に摺動自在にそれぞれ嵌入されその外側端部がそのリングの内周面に対向する複数のピストンとを備え、そのシリンダブロックの回転に伴う遠心力により各ピストンがリングに押し付けられながら径方向に往復運動してポンプ作用を創出する(例えば、特開2009−191755号公報参照。)。)のリングとシリンダブロックとの間の偏心度を変えることによってラジアルピストンポンプの吐出量を制御する態様であってもよい。
また、上述の実施例において、吐出量制御装置10は、各種参照テーブルを用いて所要の値を導き出すが、所定の演算式に基づいてそれら所要の値を都度算出するようにしてもよい。
また、上述の実施例において、吐出量制御装置10は、パワーショベルの油圧ポンプ制御回路HCに組み込まれているが、射出成形機や油圧プレス機の油圧ポンプ制御回路に組み込まれていてもよい。
10・・・吐出量制御装置 11・・・油圧閉回路アクチュエータ 12・・・駆動状態検出装置 13・・・電動モータ 14・・・モータ制御装置 20・・・アキシャルピストンポンプ 21・・・油タンク 22・・・圧力センサ 23・・・方向制御弁 24・・・センターバイパス絞り 25・・・圧力センサ 111・・・複動シリンダ 111a・・・ピストン 140・・・全馬力制御部 141・・・吐出量制御部 HC・・・油圧ポンプ制御回路

Claims (4)

  1. 可変容量型油圧ポンプの吐出量を制御する吐出量制御装置であって、
    前記可変容量型油圧ポンプの吐出量を変化させる吐出量可変機構を駆動する油圧閉回路アクチュエータと、
    前記吐出量可変機構の駆動状態を検出する駆動状態検出装置と、
    前記油圧閉回路アクチュエータを駆動する電動モータと、
    前記電動モータの回転を制御するモータ制御装置と、を備え、
    前記モータ制御装置は、前記駆動状態検出装置が検出する前記吐出量可変機構の駆動状態と所望の吐出量に対応する前記吐出量可変機構の目標駆動状態とに基づいて、前記電動モータの回転を制御する、
    ことを特徴とする吐出量制御装置。
  2. 前記油圧閉回路アクチュエータは、
    双方向油圧ポンプと、
    ピストンにより画成される第一油室と第二油室とを有する複動シリンダと、
    前記双方向油圧ポンプの第一ポートを第一油室に接続する第一油路と、
    前記双方向油圧ポンプの第二ポートを第二油室に接続する第二油路と、を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の吐出量制御装置。
  3. 前記可変容量型油圧ポンプは、斜板式アキシャルピストンポンプであり、
    前記油圧閉回路アクチュエータは、前記吐出量可変機構である斜板の傾転角を変位させる傾転アクチュエータである、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の吐出量制御装置。
  4. 前記モータ制御装置は、
    前記可変容量型油圧ポンプの吸収馬力がその駆動源の出力馬力未満となるようにする第一モータ制御目標値を出力する全馬力制御部と、
    前記可変容量型油圧ポンプの吐出量が、該可変容量型油圧ポンプの吐出油により駆動される駆動負荷の要求流量に応じたものとなるようにする第二モータ制御目標値を出力する吐出量制御部と、を有し、
    前記全馬力制御部が出力する第一モータ制御目標値、及び、前記吐出量制御部が出力する第二モータ制御目標値のうちの小さい方に基づいてモータ制御指令値を生成し、該モータ制御指令値を前記電動モータに出力する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の吐出量制御装置。
JP2010217757A 2010-09-28 2010-09-28 吐出量制御装置 Pending JP2012072833A (ja)

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