JP2015068232A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】標高が高い場所で稼働する場合であっても、エンストすることなく適切に稼働可能な作業車両を提供する。
【解決手段】エンジンと、エンジンによって駆動される油圧ポンプと、油圧ポンプの斜板の角度を制御する作動油を供給するチャージポンプと、チャージポンプと油圧ポンプの斜板との間の作動油の供給路上に設置され、チャージポンプから供給される作動油をリリーフさせることで油圧ポンプの斜板に付加する制御圧力を制御する電磁比例リリーフ弁と、車両外部の大気圧を取得する大気圧取得部と、当該作業車両の各種動作を制御する制御部と、を備え、制御部は、大気圧取得部によって取得された大気圧に基づいて、油圧ポンプの斜板に付加する制御圧力の上限値を決定し、決定された制御圧力の上限値を超えない制御圧力が斜板に付加されるよう電磁比例リリーフ弁の動作を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、作業車両に関し、特に、農作業機や建設機械といった作業車両に関する。
従来、ディーゼルエンジン(以下、単に「エンジン」ともいう)を備えた農作業機や建設機械といった作業車両において、エンジンで油圧ポンプを駆動することによって発生させた油圧を、油圧モーターで再び回転力に変換する静油圧式無段変速機、いわゆるHST(Hydro Static Transmission)を備えたものが知られている(特許文献1参照)。
また、近年の排出ガス規制により、排出ガスを抑える目的で、稼働する現場標高が高くなる程エンジン出力を減少させる制御を行う作業車両が知られている。
特開2010−190086号公報
しかしながら、上記作業車両は、その稼働する現場標高が高い場合には、エンジンの出力トルクがHSTの吸収トルクを下回ってしまうことによって、エンストを起こしてしまう問題があった。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであって、標高が高い場所で稼働する場合であっても、エンストすることなく適切に稼働可能な作業車両を提供することを目的とする。
本発明に係る作業車両は、エンジンと、前記エンジンによって駆動される油圧ポンプと、前記油圧ポンプの斜板の角度を制御する作動油を供給するチャージポンプと、前記チャージポンプと前記油圧ポンプの斜板との間の前記作動油の供給路上に設置され、前記チャージポンプから供給される作動油をリリーフさせることで前記油圧ポンプの斜板に付加する制御圧力を制御する電磁比例リリーフ弁と、車両外部の大気圧を取得する大気圧取得部と、当該作業車両の各種動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記大気圧取得部によって取得された大気圧に基づいて、前記油圧ポンプの斜板に付加する制御圧力の上限値を決定し、決定された制御圧力の上限値を超えない制御圧力が前記斜板に付加されるよう前記電磁比例リリーフ弁の動作を制御することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するために、前記制御部は、前記大気圧取得部によって取得された大気圧が低い程、前記制御圧力の上限値を小さい値に決定することを特徴とする。
本発明に係る作業車両によれば、標高が高い場所で稼働する場合であっても、エンストすることなく適切に稼働することができる。
本実施形態に係る作業車両の構成例を示す図である。 本実施形態に係る作業車両の動作例を示すフローチャートである。 エンジントルクと大気圧との関係を示す図である。 HSTポンプの斜板に付加すべき制御圧力と大気圧との関係を示す図である。
本発明に係る作業車両は、エンジンと、エンジンによって駆動される油圧ポンプと、油圧ポンプの斜板の角度を制御する作動油を供給するチャージポンプと、チャージポンプと油圧ポンプの斜板との間の作動油の供給路上に設置され、チャージポンプから供給される作動油をリリーフさせることで油圧ポンプの斜板に付加する制御圧力を制御する電磁比例リリーフ弁と、車両外部の大気圧を取得する大気圧取得部と、当該作業車両の各種動作を制御する制御部と、を備え、制御部は、大気圧取得部によって取得された大気圧に基づいて、油圧ポンプの斜板に付加する制御圧力の上限値を決定し、決定された制御圧力の上限値を超えない制御圧力が斜板に付加されるよう電磁比例リリーフ弁の動作を制御するものである。これにより、標高が高い場所で稼働する場合であっても、エンストすることなく適切に稼働するものである。以下、本発明の実施の形態を説明する。
[作業車両の構成]
図1は、本実施形態に係る作業車両の構成例を示す図である。
図1に示す作業車両1は、エンジン2、エンジンコントローラ3、大気圧取得部3a、コントローラ4、制御部5、オイルタンク6、HST(Hydro Static Transmission)ポンプ11、HSTモーター12、作動機用ポンプ13、チャージポンプ14、チャージフィルタ21、リリーフ弁22、比例減圧弁23、電磁比例リリーフ弁24、前後進切換弁25、高圧リリーフ弁26、27、低圧リリーフ弁28、アクチュエータ29、低圧リリーフ弁30等を有する構成である。以下、各構成要素について説明する。
エンジン2は、不図示のピストンによって空気を圧縮し、不図示のシリンダ内の高温空気に燃料を噴射することで自然着火させるディーゼルエンジンである。このエンジン2は、後述するHSTポンプ11等を回転駆動する。
エンジンコントローラ3は、大気圧取得部3aによって検出された大気圧等に基づいて、エンジン2やコントローラ4の動作を制御するECU(Engine Control Unit)である。このエンジンコントローラ3は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を有するコンピュータ装置である。
大気圧取得部3aは、当該作業車両1の車両外部の大気圧を取得する。例えば車両外部の大気圧を検出する大気圧センサである。また例えばGPS(Global Positioning System)によって直接標高を検知する手段と、検知された標高を、RAM等の記憶手段に記憶された標高と大気圧との対応付けテーブルを基に大気圧に変換する手段とよりなる。なお、この場合、標高を直接入力するためのインターフェースを用いて直接標高を入力しても良い。また、標高に基づいて大気圧を求める際には、標高と大気圧との関係式に基づいて標高を大気圧に換算してもよい。
なお、本実施形態では、このエンジンコントローラ3と後述するコントローラ4を総称する場合に制御部5という。すなわち、制御部5が作業車両1の各種動作を制御する。制御部5の制御ロジックについては後述する。
コントローラ4は、エンジンコントローラ3からの指示に基づいて、電磁比例リリーフバルブ24の動作を制御するコンピュータ装置である。このコントローラ4は、CPU、RAM、ROM等を有する。
HSTポンプ11は、エンジン2によって回転駆動され、HSTモーター12を駆動するための作動油を回路Yを介してHSTモーター12に供給する油圧ポンプである。このHSTポンプ11の駆動軸がエンジン2の出力軸に連結されているので、HSTポンプ11はエンジン2によって回転駆動される。エンストを防止するためには、このHSTポンプ11の吸収トルクが、エンジン2の出力トルクを下回るよう制御することが重要である。
HSTモーター12は、HSTポンプ11から供給される作動油の油圧によって回転駆動され、作業車両1の走行用車輪(不図示)を駆動する油圧モーターである。
作動機用ポンプ13は、HSTポンプ11と同軸上に設けられ、エンジン2によって回転駆動される。この作動機用ポンプ13は、作業車両1に搭載されたバケット等の作動機を動作させる油圧シリンダの伸縮動作を制御する油圧コントロールバルブ(いずれも不図示)に作動油を供給する。
チャージポンプ14は、HSTポンプ11と同軸上に設けられ、エンジン2によって回転駆動される。このチャージポンプ14は、オイルタンク7に貯蔵された作動油をまずチャージフィルタ21、比例減圧弁23に通流させ、その後比例減圧弁23から前後切替弁25及びアクチュエータ29を通る油圧回路Xを介して、HSTポンプ11aの斜板11aに供給する動作や、高圧リリーフ弁26、27を介して油圧回路Yに補給する動作を行う。
なお、油圧回路Xは、チャージポンプ14とHSTポンプ11の斜板11aとの間の作動油の供給路、すなわちHSTポンプ11の吐出流量を制御する回路である。一方、油圧回路Yは、HSTポンプ11とHSTモーター12との間の閉じた油圧回路である。
チャージフィルタ21は、異物除去用のフィルタである。リリーフ弁22は、チャージフィルタ21を通流する作動油をバイパスさせるためのバイパスバルブである。このリリーフ弁22は、チャージフィルタ21が目詰まりして回路圧力が上昇した場合に、チャージフィルタ21のケース破裂等による油漏れを防ぐために設けられる。これらチャージフィルタ21及びリリーフ弁22は一体的構造で構成される。
比例減圧弁23は、チャージポンプ14の流量(エンジン回転速度に比例)を感知して回路圧力を制御する、具体的にはエンジン回転速度が大きくなる程、回路圧力を高くする機械式の減圧バルブである。この比例減圧弁23によって所定の制御圧力(以下、単に「制御圧力」ともいう。)に減圧された作動油は、前後進切替弁25を経由してアクチュエータ29に導かれ、HSTポンプ11の斜板11aの傾転量を制御する。これにより、HSTポンプ11の吐出流量、曳いては作業車両1の車速が制御される。
電磁比例リリーフ弁24は、コントローラ4から送られてくる電流値又は電圧値を示す信号に基づいて制御され、開度及び開口面積を無段階に制御可能な電磁切替弁である。この電磁比例リリーフ弁24は、回路Xにおいて比例減圧弁23と前後進切替弁25との間に設置される。
この電磁比例リリーフ弁24は、比例減圧弁23からHSTポンプ11の斜板11aに対して供給される作動油の一部をリリーフさせることで、斜板11aに付与される制御圧力及び斜板11aの角度を変化させる。これにより、斜板11aに接するHSTポンプ11内のピストン(不図示)の作動ストロークを調整し、HSTポンプ11からHSTモーター12に吐出される作動油の流量及びHSTポンプ11の吸収トルクを調整することができる。この電磁比例リリーフ弁24の制御方法については詳細に後述する。
前後進切替弁25は、作業車両1の前進後進を切り替えるための切替バルブである。この前後進切替弁25は、作業車両1が備えるシフトレバースイッチ(不図示)の押下により生成される電気信号に基づいて作動し、油圧回路Xを通流してきた作動油の制御圧力の方向を切り替え、HSTポンプ11斜板11aの傾転方向、すなわちアクチュエータ29の加圧方向を切り替える。これにより、HSTモーター12の回転方向が切り替わり、作業車両1の前進後進が切り替わる。
高圧リリーフ弁26、27は、油圧回路X内の最高圧力を制御するためのリリーフ弁である。低圧リリーフ弁28は、油圧回路X内の作動油が不足してこれを補給する必要がある場合に、一定の圧力を保持するためのリリーフ弁である。
アクチュエータ29は、油圧回路Xを通流してきた作動油を利用し、前後進切替及びHSTポンプ11の斜板11aの角度を制御するサーボシリンダである。
低圧リリーフ弁30は、HSTポンプ11等が収納されるケース(不図示)の内圧を制御するためのリリーフ弁である。ケースの内圧が一定値以上になった場合、この低圧リリーフ弁30から作動油がタンクに逃がされる。
以上に示す構成により、本実施形態に係る作業車両1では、制御部5が、当該作業車両1が稼働する現場の標高が高い、すなわち現場の大気圧が低いためにエンジン2の出力トルクが減少する場合であっても、エンジン2がストップしないようにHSTポンプ11の吸収トルクを変化させる制御を行う。具体的な制御内容については後述する。
[作業車両の動作]
図2は、本実施形態に係る作業車両の動作例を示すフローチャートである。図1の制御部5は、本制御ロジックを実行する。
まずステップS11において、制御部5(エンジンコントローラ3)は、大気圧取得部3aにて大気圧Hを取得する(S11)。ここでは、エンジンコントローラ3が、例えば大気圧センサによって検出される車両外部の大気圧の圧力値Hを取得する。
その後ステップS12に進み、制御部5(エンジンコントローラ3)は、ステップS11で取得された大気圧の圧力値Hに応じて、HSTポンプ11の制御圧力Psの上限値を決定する(S12)。ここで、ステップS12に係る説明に先立ち、まず大気圧とエンジン2の出力トルクとの関係について説明する。
図3は、エンジントルクと大気圧との関係を示す図である。図3において、横軸はエンジン2の回転速度N(単位:S−1)であり、縦軸はエンジン2の出力トルクであるエンジントルクT(単位:N・m)である。
図3に示すように、エンジン2の回転速度Nが同一の場合、エンジントルクTは大気圧が低い程(標高が高い程)小さくなる。そのため、エンジン2の回転速度とエンジントルクTとの積算値に比例するエンジン2の出力馬力(単位:N・m/s)も、大気圧が低い程小さくなることになる。特にエンジン2の回転速度Nが所定値N0よりも大きい場合には、エンジン2の回転速度Nが大きくなる程、エンジントルクTは大気圧の高低に関わらず小さくなる。
以上に示す図3から分かるように、大気圧が低い程、エンジン2の出力トルクが低下するという関係が成立する。そして作業車両1が稼働する現場の大気圧が低い場合においてエンジン2のエンストを防止するためには、低下したエンジン2の出力トルクが、HSTポンプ11の吸収トルクを下回らないようにする必要がある。
そこで、本実施形態では、図4に示すように、HSTポンプ11の斜板11aに付加される制御圧力Psの上限値(Ps1やPs2)を設定し、この上限値を超えない値の制御圧力Psが斜板11aに付加されるように電磁比例リリーフ弁24の動作を制御する。これにより、エンジン2の出力トルクが低下した場合であっても、低下量に見合う分だけHSTポンプ11の吸収トルクを低下させることによって、エンジン2のエンストを防止している。
図4は、HSTポンプの斜板に付加される制御圧力と大気圧との関係を示す図である。図4において、横軸はエンジン2の回転速度Nであり、縦軸は制御圧力Ps(単位:Pa(N/m))である。
図4に示すように、大気圧に応じて制御圧力Psの上限値が設定される。図4では、大気圧が低い(標高が高い)場合には制御圧力Psの上限値としてPs1が設定され、大気圧が高い(標高が低い)場合にはPs2が設定された例を示している。なお、大気圧と制御圧力Psの上限値との対応付け方法は、図4に示す場合に限らない。
図4に示す例では、大気圧が低い場合には、エンジン2の回転速度が一定値(ここではN1)以上のときには一定値の制御圧力Ps1が付加すべき制御圧力である。なお、エンジン2の回転速度が一定値未満のときには、図4に示すグラフ上の回転速度Nに対応する制御圧力Psの値が付加すべき制御圧力である。
同様に、大気圧が高い場合には、エンジン2の回転速度が一定値(ここではN2)以上のときには一定値の制御圧力Ps2が付加すべき制御圧力である。なお、エンジン2の回転速度が一定値未満のときには、図4に示すグラフ上の回転速度Nに対応する制御圧力Psの値が付加すべき制御圧力である。
以上のように、大気圧が低い程、制御圧力Psの上限値は小さい値である。このような大気圧と制御圧力Psの上限値とが対応付けられた情報が予めテーブル等としてエンジンコントローラ3に設定されており、ステップS13では、エンジンコントローラ3は当該テーブル等を利用して、ステップS12で換算された大気圧に対応する制御圧力Psの上限値を決定する。
なお、前述のように、大気圧が低い程エンジン2の出力トルクは減少する。この場合、エンジン2の出力トルクがHSTポンプ11の吸収トルクを下回ってしまうことによって、エンストを起こしてしまうことを防止する必要がある。そこで、ステップS13では、エンジン2の出力トルクが低下した場合であっても、HSTポンプ11の吸収トルクがエンジン2の出力トルクを常に下回るような制御圧力Psの上限値を決定している。
その後ステップS13に進み、制御部5(コントローラ4)は、ステップS12で決定されたHSTポンプ11の制御圧力Psの上限値に応じて、電磁比例リリーフ弁24を調整する(S13)。
ステップS13では、コントローラ4は、比例減圧弁23を通流してきた作動油の圧力が、ステップS12で決定された上限値(Ps1やPs2)を超えないようにするための制御信号(電流値又は電圧値を示す信号)を、電磁比例リリーフ弁24に対して送信する。
そうすると、電磁比例リリーフ弁24は、当該制御信号に基づいて、比例減圧弁23から油圧回路Xに通流してくる作動油の制御圧力Psが上限値を超えないよう、上限値を超える分の作動油をリリーフさせるよう動作する。その結果、HSTポンプ11の斜板11aに付与される制御圧力Psは上限値を超えなくなり、HSTポンプ11の吐出流量並びに吸収トルクが制御される。
なお、電磁比例リリーフ弁24は通常時には動作しないため、比例減圧弁23を通流してきた作動油はそのままHSTポンプ11の斜板11aに導かれる。一方、比例減圧弁23から油圧回路Xに通流してきた作動油の制御圧力Psが上限値を超えた場合に動作することによって、比例減圧弁23から通流してきた制御圧力Psの最高圧力を制限する。その結果、HSTポンプ11の斜板11aの最大傾転量が制限され、HSTポンプ11の最大吸収トルクがエンジン2の出力トルクを超えないように制御される。
以上に示すように、制御部5は、大気圧Hに応じてHSTポンプ11の斜板11aに付加すべき制御圧力Psの上限値を設定し、この上限値を超えないように電磁比例リリーフ弁24を制御する動作を行う。これにより、HSTポンプ11の吸収トルクが常にエンジン2の出力トルクを下回るよう調整されるので、作業車両1は標高が高い場所で稼働する場合であっても、エンストすることなく適切に稼働することができる。また、電磁比例リリーフ弁24のみを用いてHSTポンプ11の吸収トルクを制御しているので、仮にコントローラ4がダウンした場合であっても、比例減圧弁23による通常の機械式制御によって作業車両1を動作させることができる。
さらには、標高が低い場所で稼働する場合であっても、斜板11aに付加すべき制御圧力Psの上限値を設定しているので、標高が低い場所におけるパフォーマンス性を低下させることがない。すなわち、上記制御を行わない場合には、高地のエンジン2の出力トルクに合わせて低地のHSTポンプ11の吸収トルクをチューニングすることとなるため、低地での性能が十分発揮できないが、このような問題を解決することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものであり、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
例えば上記説明においては、エンジン2の出力トルクがHSTポンプ11の吸収トルクを下回らないようなHSTポンプ11の制御圧力の上限値を決定したが、この場合に限らない。例えば、出力トルク及び吸収トルクに代えて、エンジン2の出力馬力がHSTポンプ11の吸収馬力を下回らないようなHSTポンプ11の制御圧力の上限値を決定しても良い。
ステップS12では、大気圧と制御圧力Psの上限値とが対応付けられた情報に基づいて、大気圧に応じて制御圧力Psの上限値を決定したが、この場合には限らない。例えば、大気温度や湿度と制御圧力Psの上限値とを対応付けて記憶し、当該作業車両1の外気温度や湿度を検出し、検出された外気温度や湿度に応じて制御圧力Psの上限値を決定しても良い。
1 作業車両
2 エンジン
3 エンジンコントローラ
3a 大気圧取得部
4 コントローラ
5 制御部
11 HSTポンプ(油圧ポンプ)
11a 斜板
14 チャージポンプ
24 電磁比例リリーフ弁

Claims (2)

  1. エンジンと、
    前記エンジンによって駆動される油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプの斜板の角度を制御する作動油を供給するチャージポンプと、
    前記チャージポンプと前記油圧ポンプの斜板との間の前記作動油の供給路上に設置され、前記チャージポンプから供給される作動油をリリーフさせることで前記油圧ポンプの斜板に付加する制御圧力を制御する電磁比例リリーフ弁と、
    車両外部の大気圧を取得する大気圧取得部と、
    当該作業車両の各種動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記大気圧取得部によって取得された大気圧に基づいて、前記油圧ポンプの斜板に付加する制御圧力の上限値を決定し、決定された制御圧力の上限値を超えない制御圧力が前記斜板に付加されるよう前記電磁比例リリーフ弁の動作を制御することを特徴とする作業車両。
  2. 前記制御部は、前記大気圧取得部によって取得された大気圧が低い程、前記制御圧力の上限値を小さい値に決定することを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
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