JP2012056678A - エレベータ巻上機の据付方法及び装置 - Google Patents

エレベータ巻上機の据付方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】巻上機の吊り元を確保できない場合であっても、巻上機を昇降路内最上部に設けられたマシンベッド上に容易に設置できること。
【解決手段】 昇降路11内最上部に設けられたマシンベッド12上に巻上機13を据え付ける場合、 巻上機13以外の駆動源により、昇降駆動される乗りかご15の上面に楊重冶具25を設置し、この楊重冶具25上に巻上機13を載置した状態で、この乗りかご15を前記駆動源により上昇させ、楊重冶具25上の巻上機13が、マシンベッド12上に移載可能な高さに到達すると停止させ、楊重冶具25上の巻上機13をマシンベッド12上に向って移動させ、マシンベッド12上の所定位置に移載させる。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、昇降路内最上部に設けられたマシンベッド上に巻上機を設置するエレベータ巻上機の据付方法及び装置に関する。
近年、昇降路頂部に巻上機を設置し、この巻上機に巻き掛けられるロープを介して昇降路内に設けた乗りかごと釣合錘とを相互に昇降させる所謂マシンルームレス方式のロープ式エレベータが広く用いられるようになってきた。このようなエレベータ装置では、昇降路内の最上部にマシンベッドを設け、このマシンベッド上に巻上機を設置する必要がある。
特開2000−34072号公報
ところで、前述したマシンルームレス方式のロープ式エレベータでは、マシンベッドが昇降路内の最上部に設けられているため、巻上機をマシンベッドまで吊り上げるための吊り元を設置することが困難であった。巻上機は重量物であるため、この吊り元を確保できない状態でのマシンベッド上への設置作業は困難を極めた。
そこで、巻上機の吊り元を確保できない場合であっても、巻上機を昇降路内最上部に設けられたマシンベッド上に容易に設置できることが望まれている。
本発明の実施の形態によるエレベータ巻上機の据付方法は、 昇降路内最上部に設けられたマシンベッド上に巻上機を据え付ける際、前記昇降路内において前記巻上機以外の駆動源により昇降駆動される移動体の上面に楊重冶具を設置し、この楊重冶具上に前記巻上機を載置した状態で、この移動体を前記駆動源により上昇させ、前記楊重冶具上の巻上機が、前記マシンベッド上に移載可能な高さに到達すると前記移動体を停止させ、前記楊重冶具上の巻上機をマシンベッド上に向って移動させ、マシンベッド上の所定位置に移載させることを特徴とする。
また、本発明の実施の形態によるエレベータ巻上機の据付装置は、昇降路内最上部に設けられたマシンベッド上に巻上機を据え付けるための装置であって、前記昇降路内に昇降可能に設けられ、前記巻上機以外の駆動源により昇降駆動される移動体と、この移動体の上面に設置される冶具ベース、及びこの冶具ベースの上部に、高さ位置調整可能に設置された補助ベースを有し、この補助ベースの上面で前記巻上機を載支する楊重冶具と、前記駆動源を制御して、前記補助ベースの上面に載置された前記巻上機が、前記マシンベッド上に移載可能な高さに到達するまで前記移動体を上昇させる制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明の一実施形態により巻上機が据え付けられたエレベータ装置の概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態によるエレベータ巻上機の据え付け装置の要部構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態によるエレベータ巻上機の据え付け装置の要部構成を示す正面図である。 図3のX-X断面図である。 図2を矢印Yの方向から見た図である。 図3で示した高さ調整機構を拡大して示す図である。 本発明の一実施形態によるエレベータ巻上機の据え付け方法の手順を説明するフローチャートである。 本発明の他の実施形態で用いられる補助ベースの構成例を示す平面図である。 図9で示した補助ベースの構成を説明する平面図である。 本発明の他の実施形態で用いられる移動機構の構成例を示しており(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、所謂マシンルームレス方式のロープ式エレベータ装置の概略構成を示しており、昇降路11の最上部にマシンベッド12を設け、このマシンベッド12上に巻上機13を設置し、この巻上機13に巻き掛けられたロープ14を介して、昇降路11内に設けた乗りかご15と釣合錘16とを相互に昇降駆動するものである。なお、乗りかご15は昇降路11内に設けられたガイドレール17によって上下方向に案内支持され、また、釣合錘16も、図示を省略したガイドレールによって上下方向に案内支持される。
ここで、このロープ式エレベータ装置は、油圧式エレベータ装置をリニューアルすることで作製されたものとする。この油圧式エレベータ装置は、建物上部に機械室を設ける必要が無いことから従来多くの中低層ビルに設置されていた。このような油圧式エレベータ装置がリニューアルの時期を迎えた場合、多くはマシンルームレス方式のロープ式エレベータ装置(以下、単にロープ式エレベータ装置と呼ぶ)にリニューアルされる。これは、ロープ式エレベータ装置が、油圧式エレベータに比べ消費電力が少なく、油圧の油を使用しないので環境にも良い等の利点があるためである。
油圧式エレベータ装置をロープ式エレベータ装置にリニューアルする際、油圧ジャッキは不要となり、新たに巻上機13及び釣合錘16が必要となるので、それらの設置作業を行わなければならない。なお、油圧ジャッキは不要となるが、その撤去作業が難しく、多くの手間と時間を要するため、油圧ジャッキは昇降路内に残存させることが多い。また、リニューアル工事に伴うエレベータの運転停止期間をできるだけ少なくするため、リニューアル工事の途中の段階まで油圧ジャッキによる乗りかご15の運転を継続する場合が多い。
図2は、図1で示したロープ式エレベータ装置の平面図である。昇降路11内には、乗りかご15がその左右に配置されたガイドレール17により昇降可能に案内支持されている。乗りかご15の背面(図示上面)の左方には、前述した油圧ジャッキが残存している場合が多いが、ここでは図示を省略している。また、乗りかご15の背面の図示右方には図示左右方向に対して一対のガイドレール(図中隠れて見えない)が新たに設置され、この間に釣合錘が昇降可能に案内支持されている。
上述した乗りかご15用のガイドレール17の図示右方の1本と、乗りかご15の背面の図示右方の釣合錘用の左右一対のガイドレールとの上部には、コーナ部を頂点とする三角形状のやぐら21が鋼材により一体的に構成されている。このやぐら21上には、マシンベッド12が一体的に設けられる。このマシンベド12上には、図2において斜線が施された巻上機13を、その駆動シーブ(図示右上部分)が、前述したコーナ部上に位置する方向で、後述する据え付け方法により設置される。このマシンベッド12上への巻上機13の据え付けには楊重冶具25が用いられる。以下、この楊重冶具25を、図2乃至図6を用いて詳細に説明する。
楊重冶具25は、乗りかご15の上面に設置される。乗りかご15の上面及び下面には、その幅方向に沿って上梁15aと下梁(図示せず)が設けられ、乗りかご15の両側面に沿う縦梁15bと共にかご枠を構成している。楊重冶具25はこの上梁15a上に取り付けられる。
楊重冶具25は冶具ベース31と補助ベース32とを有する。冶具ベース31は、図3で示すように、一対の支柱31aとその上端部に一体的に設けられた平面板部31bとを有する。一対の支柱31aは、図4で示すように、その下端部が上梁15a上に複数のネジにより一体的に固定される。補助ベース32は、巻上機13を載支し、マシンベッド12上に移載させるものであり、図2で示すように、マシンベッド12の延長線上に配置され、図3乃至図6で示すように、冶具ベース31の平面板部31b上に高さ調整機構34を介して設置される。
高さ調整機構34は、図6で示すように、固定ボルト34aと調整ボルト34bとで構成される。高さ調整時は、固定ボルト34aを緩め、調整ボルト34bで高さ調整を行い、調整後に再度固定ボルト34aを締めることで任意の高さに調整する。
また、補助ベース32の先端部には、図5で示すように、ブラケット36を設ける。このブラケット36は、事前に補助ベース32の端面に合わせて調整し、仮締めしておく。そして、後述する乗りかご15の昇降によって補助ベース32の表面高さがマシンベッド12の表面高さとほぼ等しい、移載可能な位置関係となったとき、マシンベット12の端部に押し当て、ボルトにより固定する。すなわち、補助ベース32とマシンベッド12間を圧接状態で固定する。
楊重冶具25を載支した乗りかご15は、前述のようにリニューアルされる前は油圧式エレベータ装置の乗りかごであり、このリニューアル工事途中の段階では油圧ジャッキを含む油圧装置により任意の高さに昇降させることができる。すなわち、乗りかご15は、巻上機13以外の駆動源(この場合、油圧装置)により昇降駆動される移動体であり、図示しない制御部により油圧装置が制御されることにより、補助ベース32の上面に載置された巻上機13を、マシンベッド12上に移載可能な高さに到達するまで上昇させることができる。この場合、昇降路11側に、乗りかご15の位置を検出するリミットスイッチなどを設けておけば、乗りかご15が上述した移載可能な高さ位置に到達したことが検出されるので、制御部は、その検出信号により乗りかご15の上昇を自動停止させるように油圧制御装置を制御することができる。
次に、巻上機13の据え付け作業を、図7のフローチャートを用いて説明する。
まず、乗りかご15を、その上面がある階のホール側床面とほぼ同一高さになるように、油圧装置により移動する。この状態で楊重冶具25の冶具ベース31を、図3で示すように乗りかご15の上面、すなわち、上梁15a上に載せ固定する。また、この冶具ベース31上に補助ベース32を載せ固定する(ステップ101)。すなわち、巻上機13以外の駆動源である油圧装置により昇降駆動される乗りかご(移動体)15の上面に、楊重冶具25を設置する。
ここで、楊重冶具25を構成する冶具ベース31はかなりの重量となるため、一方の支柱31aの側面に、図3で示すようにキャスター31a1を設けておくと、運搬が容易になり、取り扱いやすくなる。この冶具ベース31は、上述のようにホール床面上から上梁15a上に載せ、図3で示すように平面板部31bの表面が上向きとなる状態で、支柱31aの下端部を、図4で示すように、複数のねじにより上梁15a上に一体的に固定する。
この冶具ベース31の平面板部31b上には補助ベース32が設置されるが、この補助ベース32は、エレベータ装置の機種に対応して用意しておく。すなわち、エレベータ装置の機種が異なれば、冶具ベース31とマシンベッド12との間隔が異なったり、巻上機13の大きさが異なるなど、寸法上に違いが生じるので、エレベータ装置の機種に対応して複数種の補助ベース32を用意しておき、機種に応じて対応する補助ベース32を冶具ベース31上に設置する。
図7に戻って、次に、乗りかご15上に取り付けた楊重冶具25の補助ベース32の上面が、ホールの床面とほぼ同一の高さとなるように、乗りかご15を油圧装置で移動させる。そして、据え付け対象の巻上機13をホール側から楊重冶具25近くまで運搬し、昇降路11内に設けた図示しない吊り元を用いて昇降路11内に吊り上げ、補助ベース32上に載せ、仮固定する(ステップ102)。
ここで、補助ベース32の上面、すなわち、巻上機13が載置される表面には、例えばステンレスシートなどによる滑動部材を設けておく。この滑動部材は、その上面に載置された巻上機13の、後述するマシンベッド12への移載時の、スライド移動に対する摩擦抵抗を減少させるために設けられる。もちろん、滑動部材はステンレスシートに限定されるものではなく、摩擦係数がμ=0.15以下程度の材質であれば何でもよく、樹脂材や潤滑油含浸材でもかまわない。また、補助ベース32自体の上面部を滑動部材によって構成してもよい。さらに、巻上機13の移動に対する摩擦抵抗を減少させる目的であるから、滑動部材だけでなく、補助ベース32上面の、巻上機13の載支部分にローラなどの転動部材を設けてもよい。この転動部材としては、ローラに限らず、より安価に構成できる市販のベアリングを用いてもよい。
次に、巻上機13を補助ベース32上に仮固定した状態で乗りかご15を巻上機13の設置高さまで上昇させ、巻上機13をマシンベッド12移動させて、マシンベッド12上に仮固定する(ステップ103)。すなわち、楊重冶具25の補助ベース32上に巻上機13を載置し、仮固定した状態で、移動体である乗りかご15を、駆動源である油圧装置により上昇させる。そして、補助ベース32が、その上面に載置された巻上機13をマシンベッド12上に移載可能な高さに到達すると移動を停止させる。その後、補助ベース32上の巻上機13をマシンベッド12上に向ってスライド移動させ、マシンベッド12上の所定位置に移載し、仮固定する。なお、本固定は最終調整時に実施する。
ここで、巻上機13をマシンベッド12上に移載可能な高さとは、巻上機13を搭載した補助ベース32の搭載面高さとマシンベッド12の据え付け面高さとがほぼ同一(±10mmの範囲内)となる高さであり、この位置に停止するように油圧装置を制御する。補助ベース32がこの高さに達して停止したならば、図5で示すようにブラケット36をマシンベッド12に押し当て、ボルトにて固定する。この後、補助ベース32の搭載面高さをマシンベッド12の据え付け面高さよりやや高くなるように図6で示した調整機構34により調整する。この状態で、巻上機13をマシンベッド12に向かって押し出し、マシンベッド12上の所定位置に設けられたストッパー12aに当接するまで移動させ、仮固定する。その後、マシンベッド12上で最終的な位置調整後、本固定を行い、巻上機13をマシンベッド12上の所定位置に据え付ける。
この後は、乗りかご15を下方に移動させ、楊重冶具25を、取り付けたときと逆の手順で乗りかご15上から取り外し、作業を完了する(ステップ104)。
このように、巻上機13を、昇降路11内の最上部に設けたマシンベッド12上に据え付ける際、昇降路1内の頂部に巻上機13を吊り上げるための吊り元を設けることができない場合であっても、昇降路11内の移動体である乗りかご15上に楊重冶具25を設け、その補助プレート32上に巻上機13を載置した状態で乗りかご15を所定の移載位置まで上昇させるので、巻上機13をマシンベッド12上に容易に移載して据え付けることができる。
ここで、巻上機13を載支する補助ベース32は、エレベータ装置の機種に対応して複数種用意しておき、エレベータの機種に対応する補助ベース32を用いると前述したが、例えば、図8で示す補助ベース32Aのように、エレベータ装置の機種によっては、巻上機13を、マシンベッド12の延長線上である正規の移載位置に載置すると、ホール側の扉等と干渉してしまうことがある。
このような場合、巻上機13を斜線で示すように、ホール側と干渉しない位置まで幅方向にシフトして載置する。この状態で、補助ベース32Aを所定の据え付け高さまで移動した後、巻上機13を補助ベース32A上で幅方向にスライドさせ、マシンベッド12の延長線上である正規の移載位置に移動させるように構成する。
このように巻上機13を補助ベース32A上で幅方向にスライドさせるためには、図9で示すように、補助ベース32A上に、巻上機13を搭載し、かつその幅方向にスライド可能なスライドベース32Bを設ける。このスライドベース32Bは、マシンベッド12からの延長線と直交する方向に設置された滑動用のシート材32C上にスライド可能に設けられており、マシンベッド12からの延長線上、及びこの延長線から図示左上方に外れたシフト位置との間で平行移動することができる。
このように構成された補助ベース32Aを用いることにより、ホール側との間で干渉が生じる機種であっても、巻上機13を楊重冶具25上に載置して、乗りかご15上に搭載し、油圧装置により所定の移載高さまで上昇させ、マシンベッド12上に移載することができる。
なお、図9で示す例では、スライドベース32Bの上面、すなわち、巻上機13の搭載面には、ローラのような転動部材32Dを設け、載置された巻上機13を、マシンベッド12に向かって容易に移載できるように構成している。この転動部材32Dは、ローラに限らず市販のベアリングなどでもよい。さらに、転動部材32Dに代って、スライドベース32B上にステンレスシートのような滑動部材を設けてもよい。
ここで、巻上機13の、補助ベース32上、またはスライドベース32B上からマシンベッド12上への移動は、作業員が巻上機13を押し込むことで行っているが、図10で示すような移動機構38を用いてもよい。この移動機構38は、補助ベース32上に構成されており、その上面のガイドベース39上に載置された図示しない巻上機と係合する係合子40、及びこの係合子40を、マシンベッド12への移動方向に駆動するボールネジなどのネジ機構41を有する。
この移動機構38は、ネジ機構41を構成するネジ軸41aを回転させることにより、これと螺合しているナット41bが移動し、このナット41bと一体的に連結している係合子40が図示しない巻上機13の後端部を押し、この巻上機13をマシンベッド12に向かって移動させるものである。
このような移動機構38を用いることにより、巻上機13のマシンベッド12上への移動が容易になり、特に作業スペースを確保できないような場合であって、作業者に対する負担を軽減でき有効である。
なお、楊重冶具25には、詳細な図示は省略したが、巻上機13を移動する際の転落防止、及びガイドのための部材が設けられている。
また、巻上機13がマシンベッド12側に乗り移った際に生じる補助ベース32の端部の跳ね上がり対策として、緩衝部材を設けるとよい。すなわち、図5において、補助ベース32は、巻上機13が図示右側のマシンベッド12側に移動する際、巻上機13の重量のため図示右端部が下側に撓む。巻上機13の後部脚部がマシンベッド12上に乗り移ると、補助ベース32の図示右端部は、巻上機13の重量から解放されるので、反動により上方に跳ね上がる。この跳ね上がった補助ベース32の端部が、マシンべッド12側に乗り移りきっていない巻上機13の後端部に衝突することがある。このため、補助ベース32の端部にゴムなどによる緩衝部材を設けておけば、跳ね上がった補助ベース32の端部が仮に巻上機13に衝突しても、巻上機13が損傷することはない。
さらに、補助ベース32上で巻上機13をマシンベッドに向かって移動する際、楊重冶具25本体が傾くのを防止するため、例えば、冶具ベース31から、近くに位置するガイドレール17にパイプ材を伸ばし、このパイプ材を介してガイドレール17により楊重冶具25全体を保持するように構成してもよい。このように構成すると、ガイドレール17は強固な構造物であるため、冶具ベース31を含む楊重冶具25全体を強固に保持するので、重量物である巻上機13が移動する場合であっても楊重冶具25本体が傾くことはなく、巻上機13の移載作業を支障なく行うことができる。
上述した実施の形態では、移動体としてリニューアル前の油圧式エレベータの乗りかご15を例示したが、この油圧式エレベータの乗りかご15に限定されるものではない。例えば、ロープ式エレベータの新設時であっても、昇降路11内には工事用の資材を所望の場所に運ぶため、工事用のゴンドラが設けられ、専用の楊重装置により昇降可能に構成されている。そこで、巻上機13の据え付け作業における移動体として、このゴンドラを用いることとする。すなわち、このゴンドラ上に楊重冶具25を取り付け、この楊重冶具25の補助ベース32上に巻上機13を載置する。その後、専用の楊重装置によりゴンドラを所定の移載位置まで上昇させれば、この移載位置に到達した巻上機13をマシンベッド12上に移載することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他のさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…昇降路
12…マシンベッド
13…巻上機
14…ロープ
15…乗りかご
15a…上梁
16…釣合錘
17…ガイドレール
25…楊重冶具
31…冶具ベース
32…補助ベース
34…高さ調整機構
36…ブラケット
38…移動機構
40…係合子
41…ネジ機構

Claims (8)

  1. 昇降路内最上部に設けられたマシンベッド上に巻上機を据え付けるエレベータ巻上機の据付方法であって、
    前記昇降路内において前記巻上機以外の駆動源により昇降駆動される移動体の上面に楊重冶具を設置し、
    この楊重冶具上に前記巻上機を載置した状態で、この移動体を前記駆動源により上昇させ、
    前記楊重冶具上の巻上機が、前記マシンベッド上に移載可能な高さに到達すると前記移動体を停止させ、
    前記楊重冶具上の巻上機をマシンベッド上に向って移動させ、マシンベッド上の所定位置に移載させる
    ことを特徴とするエレベータ巻上機の据付方法。
  2. 昇降路内最上部に設けられたマシンベッド上に巻上機を据え付けるためのエレベータ巻上機の据付装置であって、
    前記昇降路内に昇降可能に設けられ、前記巻上機以外の駆動源により昇降駆動される移動体と、
    この移動体の上面に設置される冶具ベース、及びこの冶具ベースの上部に、高さ位置調整可能に設置された補助ベースを有し、この補助ベースの上面で前記巻上機を載支する楊重冶具と、
    前記駆動源を制御して、前記補助ベースの上面に載置された前記巻上機が、前記マシンベッド上に移載可能な高さに到達するまで前記移動体を上昇させる制御部と、
    を備えたことを特徴とするエレベータ巻上機の据付装置。
  3. 前記移動体は、ロープ式エレベータにリニューアルされる前の油圧式エレベータ装置の乗りかごであり、駆動源として油圧装置を用いたことを特徴とする請求項2に記載のエレベータ巻上機の据付装置。
  4. 前記移動体は、工事用のゴンドラであり、駆動源としてゴンドラに対する楊重装置を用いたことを特徴とする請求項2に記載のエレベータ巻上機の据付装置。
  5. 前記補助ベースは、エレベータ装置の機種に対応して用意され、該当する機種に応じて対応する補助ベースが冶具ベース上に設置されていることを特徴とする請求項2に記載のエレベータ巻上機の据付装置。
  6. 前記補助ベースは、その上面の、巻上機の載支部分に転動部材が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のエレベータ巻上機の据付装置。
  7. 前記補助ベースは、その上面の、巻上機の載支部分に滑動部材が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のエレベータ巻上機の据付装置。
  8. 前記補助ベースは、その上面に載置された巻上機と係合する係合子、及びこの係合子を、マシンベッドへの移動方向に駆動するネジ機構を有する移動機構を備えていることを特徴とする請求項2に記載のエレベータ巻上機の据付装置。
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