JP2012041073A - ピロー型包装装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 センターシールをおこなうセンターシール部1と、その下流方に配置されトップシールをおこなうトップシール部2とを備えた包装装置本体A1と、この包装装置本体の上流方に配置され、該包装装置本体に適宜タイミングで被包装物を供給する供給コンベヤA2とを有する横ピロー型包装装置Aであって、前記センターシール部1より上流方に配置され被包装物の長さを計る製品検出センサー3と、前記製品検出センサー3によって検出したデータに基づいて算出した、被包装物の長さに基づいて、前記トップシール部のシール手段2a,2bの動作パターンを演算し、該演算した動作パターンに基づいてシール手段の動作を制御する制御装置とを有する。
【選択図】 図1
Description
特に、農作物やパンのように、同じ品種の作物、あるいは同じ種類のパンであっても、それぞれ各品物毎に大きさが異なるようなものを包装するような場合には、少なからず前述のような問題が生じる。
前記センターシール部より上流方に配置され被包装物の長さを検出する製品検出センサーと、
前記製品検出センサーによって検出したデータに基づいて算出した、被包装物の長さに基づいて、前記トップシール部のシール手段の動作パターンと動作タイミングと包装に必要なフィルム長さとを演算し、該演算した動作パターンと動作タイミングと必要なフィルム長さに基づいてシール手段の動作を制御する制御装置とを有することを特徴とする。
このため、長さが異なる被包装物が連続して流れてきても、あるいは長い同じ長さの又は短い同じ長さの被包装物が連続して流れてきても、全ての被包装物に最適な長さのフィルム包装を最適におこなうことができる。
従って、異なる被包装物毎に設定をやり直す必要がなく、且つフィルムを無駄にすることもなく、しかも、見場の良いフィルム包装をおこなうことができる。
従って、作業者の手間が大幅に省略され、フィルムを必要以上に無駄にするようなこともない。
前記フィルムフォーマー10は、この実施例の場合、下方に配置されたロール状のフィルム巻体Fから供給される帯状のフィルムfを、約300度あまり反転させて、上方と前後方向(搬送方向)に開口した略U字溝状に形成するべく配置されている。
また、前記センターシール部1は、前記略U字溝状に形成されたフィルムfの両端の上端部分を、フィルムfの長手方向に沿うようシール手段でシール(センターシールという)して、筒状体に形成する。
そして、前記トップシール部2は、前記筒状体に形成されたフィルムfの前端と後端とをシール手段で順次シール(トップシールという)する。
しかし、前記被包装物Bの長さだけを検出できればよい場合には、前記製品検出センサー3として、左右又は上下に1対の光センサーのみ配置した形態のものを用いることができる。また、前記製品検出センサー3としては、光学式のものや、その他の形式、例えば、超音波センサー式のもの又は機械式のもの(リミットスイッチ式)等を採用してもよい。前記光学式のものとして、前記光センサーの他に、例えば、画像認識できるカメラ式のものを用いることもできる。
前記フィルムガイド5は、前記のように反転したフィルムfが被包装物Bを両側の上方から円滑に覆うことができるよう、下方で開放され上流側で上位になるよう傾斜した略部分円錐筒状体の形態のもので構成されている。
また、本実施例の場合、前記センターシール部1は、幅方向の中央で互に当接し左右に対をなすローラ対(シール手段)11が、前後に2ユニット配置されて、合計4個のローラ(2つのローラ対)によってフィルムFの両端部を挟持し、後流方のローラ対11で所謂「センターシール」をおこなうように構成されている。また、かかる後流方に配置されているローラ対11には、フィルムfの両端同士が溶着できるように、図示しないヒータ等の加熱手段4(本実施例の場合、「電熱ヒータ」:図4参照)が付設されている。
前記センターシール部1のローラ対11の回転は、センターシール回転用のモータM3(図4,図5参照)によっておこなわれ、また、前記加熱手段4は、後述する制御装置14(図4参照)の制御によって、ローラ対11が任意の温度に加温した状態を維持できるように構成されている。なお、前記加熱手段4としては、本実施例では電熱ヒータを使用しているが、シールできるものであれば、他の形式のもの、例えば、超音波式のもの、あるいは所謂「IH」式のもの、あるいは遠赤外線式のもの等であってもよい。
しかし、別の実施例としては、前記センターシール回転用のモータM3を使用することなく、前記フィルム供給用のモータM2から、スプロケットや変速装置等の伝達機構を介して、前記ローラ対11を駆動するように構成してもよく、かかる場合には、モータの数を削減でき且つ制御をシンプルにできる上で好ましい構成となる。
一方、前記シールブロック2aは、前後の前記ロッド12間を接続する前記上昇降台28の下面に、前記シールブロック2bと上下に当接且つ離間可能に、昇降動作可能に設けられている。
一方、前記上昇降台28を上端に有する前後(図7の左右)の前記ロッド12は、該上昇降台28の下方において上昇降台28と並行になるよう配設された横設部材31にも、連結されている。かかる横設部材31の中央部位には、前記連結部材24に形成されているガイド溝27aにガイドされるスライダー32が、取着されている。そして、かかるスライダー32は、カムフォロワー32fを有し、かかるカムフォロワー32fは、固定フレームJ側に固定されているカム板33の側面に形成されているカム溝33aに係合している。そして、かかるカムフォロワー32fは、シールブロック駆動用のモータ(この実施例では「同期モータ」)M4(図4参照)によって、回転中心O1を中心にガイド溝27a内を周回動作させられるように構成されている。かかるカムフォロワー32fは、前記カムフォロワー27fと反対方向に周回動作するよう構成されている。なお、該カムフォロワー32fをモータM4によって周回動作させる具体的なメカニズムとしては、前記カムフォロワー27fを周回動作させるものと同様のメカニズムを使用することができる。
前記シールブロック駆動用のモータM4としては、1台のモータで十分であり、かかる1台のモータで、ギヤ対やフォーク等を介して、前記カムフォロワー32fと前記カムフォロワー27fを同期して反対方向に周回動作させるよう構成されている。もちろん、シールブロック駆動用のモータを複数設けて、同期運転するように構成することもできる。
また、前記カム溝30a,カム溝33aの右側部と左側部を通過するときに、前記シールブロック2a,2bが上から下側に又逆に、上下方向(図7の矢印Y参照)に昇降できるように構成されている。
そして、かかるカム溝34a内には、前記前部コンベヤ部7Aのテールプーリ7tの支持軸が連結(この実施例では挿入)され、また、前記カム溝34b内には、前記後部コンベヤ部7Bのヘッドプーリ7hの支持軸が連結(この実施例では挿入)されている。
そして、テールプーリ7tの支持軸及びヘッドプーリ7hの支持軸は、上下に変位することがないよう構成されているため、前記した所謂「ボックスモーション」において、前記下昇降台26が上端位置(図7に図示する位置参照)に位置したときには、前記テールプーリ7tと前記ヘッドプーリ7hとが搬送方向において相対的に離間して、間にシールブロック2bが通過できる前記通過空間S1(図6(c),(d)参照)が形成されるとともに、前記下昇降台26が下端位置(図8に図示する位置参照)に位置したときには、前記テールプーリ7tと前記ヘッドプーリ7hとが搬送方向において近接して、被搬送物Bが前部コンベヤ部7Aから後部コンベヤ部7Bへ円滑に乗り移ることができるように構成されている。
かかる印字装置16を配置する場合には、前記製品検出センサー3の配置部位は、前記供給コンベヤA2の上流方の部位、具体的には、図1に矢印Zとして図示するように、前記フィルムfが印字装置16から前記フィルムフォーマー10に移動するのに必要な時間に比して、被包装物Bが該製品検出センサー3の配置部位から前記フィルムフォーマー10に移動する時間より前に製品(被包装物)を検知できる位置に、配置する。
このため、最初に供給された被包装物Bは、フィルムfに載せられた状態でベルトコンベヤ7によって下流の前記センターシール部1へ向けて搬送される。
そして、このように前記センターシール部1へ向けて搬送されると、前記製品検出センサー3が非検出の状態になる。かかる状態で、次に、前記供給コンベヤA2によって次の被包装物Bが搬送されくると、再び前記製品検出センサー3が該被包装物Bを検出する。かかる検出をすると、制御装置14は、該供給コンベヤA2を、図9に示すように、所定時間t(下記の「間隔d」を定める任意に設定できる時間:例えば、1秒間)から供給コンベヤA2の被包装物Bの供給間隔T1,T2,T3を減算した値、つまり、時間t1(t1=t−T1),t2(t2=t−T2)だけ供給コンベヤA2を停止させて、次に供給される被包装物Bを該供給コンベヤA2上で待機させ、あるいは時間t3だけ、前記フィルム供給用のモータM2及びセンターシール回転用のモータM3を一次的に停止させて、次に供給されくる被包装物Bを待つ。このことによって、前記ベルトコンベヤ7上でフィルムfを介して搬送される各被包装物B間の間隔dを一定にすることができるように構成されている。また、前記フィルム供給用のモータM2及びセンターシール回転用のモータM3を一次的に停止させる場合において、フィルムfが熱によって溶融するものである場合には、ヒータが内蔵されている前記後流方のローラ対(シール手段)11が相互に離間して(図9のヒータ部分の破線を参照)、フィルムfが溶けるのを防止する。このようにローラ対11を離間するのに代えて、加熱手段4を一次停止させるように構成してもよい。
そして、前記時間t1,t2,t3が経過すると、つまり、前に供給した被包装物Bとの間に所定の間隔d(図1参照)が形成されると、制御装置14は、図9に図示するように、次の被包装物Bがベルトコンベヤ7に供給されるよう供給コンベヤA2あるいはベルトコンベヤ7を、再び駆動するよう制御する。
具体的には、この実施例にかかる横ピロー型包装装置Aでは、被包装物Bが供給コンベヤA2上に短い間隔(前記「d」以下の間隔)を空けて連続して供給されている限りにおいて、最大限の処理能力を引き出すために、前記制御装置14は、前記フィルム供給ローラ対8と前記ベルトコンベヤ7及び前記センターシール部1は、一定の速度(回転速度及び搬送速度)で連続して動作させることになり、かかる供給される各被包装物Bについて、前記トップシール部2の前記モータM4の動作パターンと動作タイミングを演算で得て、それに基づいて該トップシール部2のモータM4を制御する。
次に、前記センターシール部1から、その下流方の前記トップシール部2に搬送されて、ここで、制御装置14の制御によって、前記演算で得たフィルム長の最終値Leの基準となるタイミングによって、筒状体になったフィルムfの前端部分がシール(トップシール)される。
また、この実施例では、前記トップシール中も、被包装物Bを内包したフィルムfは前記ベルトコンベヤ7及びセンターシール部1のローラ対11によって、一定の速度で搬送方向に送られる一方において、前記「ボックスモーション」動作に起因して、前記シールブロック2a,2bが、該フィルムf及びベルトコンベヤ7と同じ速度で搬送方向に移動する。このため、一定時間、つまり、「ボックスモーション」動作うちの前記搬送方向へ移動している間は、フィルムfが該シールブロック2aとシールブロック2bとで挟持された状態で所定の温度の熱が加えられる。このため、確実にトップシールされることになる。
次に、前記ベルトコンベヤ7とフィルムfによって、前記最終値Leに相当する長さ(より正確には該「相当する長さ」より所定長さ短い値)分搬送方向に送られると、前記トップシール部2では再び前述の「ボックスモーション」動作を繰り返して、被包装物Bを内包した円筒状のフィルムfの後端部位にトップシールがなされ、その結果、被包装物Bのフィルムfによる包装が完了する。なお、このように「円筒状のフィルムfの後端部位にトップシール」がなされ際に、次の被包装物の前端部分のトップシールが同時におこなわれるよう構成してもよく、かかる場合には、効率的な動作となる。
このように、所定の間隔を空けて順次供給される被包装物Bについて、それぞれその被包装物Bの長さに合致した長さのフィルムfでフィルム包装される。
一方、前記「長さL」が前記第2の所定値(シールブロック2a,2bの動作軌跡の約1.7倍)より大きい場合には、図10(c)に図示するように、シール中の前後ではシール中の速度(搬送速度)よりゆっくりした速度で動作させ且つその前後において動作を停止させるよう制御してもよい。つまり、動作速度が遅いことから、前記動作部分の慣性力の影響を受け難いためである。
A1…包装装置本体
A2…供給コンベヤ
1…センターシール部
2…トップシール部
2a,2b…シールブロック(シール手段)
3…製品検出センサー
Claims (4)
- 被包装物を内包するべく帯状のフィルムの幅方向の両端同士を長手方向に沿ってセンターシールをおこなうセンターシール部と、その下流方に配置され被包装物の前後を幅方向にトップシールをおこなうトップシール部とを備えた包装装置本体と、この包装装置本体の上流方に配置され、該包装装置本体に適宜タイミングで被包装物を供給する供給コンベヤとを有する横ピロー型包装装置であって、
前記センターシール部より上流方に配置され被包装物の長さを検出する製品検出センサーと、
前記製品検出センサーによって検出したデータに基づいて算出した、被包装物の長さに基づいて、前記トップシール部のシール手段の動作パターンと動作タイミングと包装に必要なフィルム長さとを演算し、該演算した動作パターンと動作タイミングと必要なフィルム長さに基づいてシール手段の動作を制御する制御装置とを有することを特徴とするピロー型包装装置。 - 前記包装に必要なフィルム長さが、前記製品検出センサーによって検出したデータに基づいて算出した被包装物の長さに、前後の余材長さを加えた長さであることを特徴とする請求項1記載のピロー型包装装置。
- 前記余材長さが、前記製品検出センサーによって検出した被包装物の高さの値にも依存して定められることを特徴とする請求項2記載のピロー型包装装置。
- 前記製品検出センサーが、前記供給コンベヤと包装装置本体との乗り継ぎ部分に配置されており、該製品検出センサーが高さ方向に複数配置された光学式のセンサーにより構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載のピロー型包装装置。
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