JP2011241335A - 赤外線吸収性組成物、赤外線吸収性インキ、記録物、画像記録方法、及び画像検出方法 - Google Patents

赤外線吸収性組成物、赤外線吸収性インキ、記録物、画像記録方法、及び画像検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】赤外線吸収色素の分散性や分散安定性に優れ、且つ耐光性に優れた赤外線吸収性組成物、並びに印刷特性に優れ且つ長期に亘り安定的に画像情報の読み取りが可能な赤外線吸収性インキ、記録物、画像記録方法、及び画像検出方法を提供する。
【解決手段】(A)下記一般式(1)で表される赤外線吸収色素の少なくとも1種と、(B)周期律表の1族又は2族に属する金属イオンの少なくとも1種と、を含有し、前記(B)金属イオンの含有量が30ppm以上10000ppm以下である(一般式(1)中、Ar、Ar、Ar、Ar、Ar、Ar、Ar、及びArは、それぞれ独立にアリール基を表す)。

【選択図】なし

Description

本発明は、赤外線吸収性組成物、並びにこれを用いた赤外線吸収性インキ、記録物、画像記録方法、及び画像検出方法に関する。
実質的に可視光を吸収しないが、赤外光を吸収する近赤外線吸収色素は、近赤外線吸収フィルター等、種々のオプトエレクトロニクス製品に広く用いられている。
オプトエレクトロニクス製品には、例えば文字や画像の認証などのセキュリティ関連機器などのように、屋外で使用される等の使用態様によって、高温、高湿、又は光照射下に曝される場合がある。そのため、用いられる近赤外線吸収色素は、長期間に亘って安定であることが重要であり、経時で分解する等して性能低下を来しにくい安定性が求められる。特に、色素自体が光に対する耐性を具えていることが、製品品質を長期間高く維持する上で不可欠である。
上記に関連する技術として、耐光性、耐候性、耐熱性に優れた近赤外線吸収色素として、特定の構造を持つナフタロシアニン近赤外線吸収色素やアルキルフタロシアニン近赤外線吸収色素が提案されている(例えば、特許文献1〜2参照)。
また、可視光に殆ど吸収を示さない近赤外線吸収性のインキとして、特定のナフタロシアニン化合物を含むことにより耐光性に優れる近赤外線吸収インキが開示されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平2−43269号公報 特開平2−138382号公報 特開平3−79683号公報
しかしながら、上記従来の赤外線吸収色素では、吸収波長や耐候性など、赤外線吸収色素に要求される性能は充分でなく、特に耐光性については、更なる性能向上が求められている。
また、赤外線吸収色素を含む赤外線吸収インキにおいては、赤外光による読取り精度向上等の観点から、インキの塗布性等の良好な印刷特性が要求されるが、赤外線吸収色素の経時による沈降等により、赤外線吸収色素の分散性や分散安定性が充分ではなく、要求される印刷特性が得られにくかった。
本発明は、上記に鑑みなされたものであり、赤外線吸収色素の分散性や分散安定性に優れ、且つ耐光性に優れた赤外線吸収性組成物、並びに印刷特性に優れ且つ長期に亘り安定的に画像情報の読み取りが可能な赤外線吸収性インキ、記録物、画像記録方法、及び画像検出方法を提供することを目的とし、該目的を達成することを課題とする。
前記課題を達成するための具体的手段は以下の通りである。
<1>(A)下記一般式(1)で表される赤外線吸収色素の少なくとも1種と、(B)周期律表の1族又は2族に属する金属イオンの少なくとも1種と、を含有し、前記(B)金属イオンの含有量が30ppm以上10000ppm以下である赤外線吸収性組成物である。
一般式(1)中、Ar、Ar、Ar、Ar、Ar、Ar、Ar、及びArは、それぞれ独立にアリール基を表す。
<2>前記(B)金属イオンの含有量が10ppm以上10000ppm以下である前記<1>に記載の赤外線吸収性組成物である。
<3>前記(B)金属イオンが、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、及びマグネシウムからなる群より選択される少なくとも1種である前記<1>または前記<2>に記載の赤外線吸収性組成物である。
<4>前記<1>〜前記<3>の何れか1つに記載の赤外線吸収性組成物を含有する赤外線吸収性インキである。
<5>被記録媒体上に前記<4>に記載の赤外線吸収性インキからなる画像を有する記録物である。
<6>被記録媒体上に、前記<4>に記載の赤外線吸収性インキを付与して画像を記録する工程を有する画像記録方法である。
<7>前記<6>に記載の画像記録方法により被記録媒体上に形成された前記画像の画像情報を赤外線検出器により検出する工程を有する画像検出方法である。
本発明によれば、赤外線吸収色素の分散性や分散安定性に優れ、且つ耐光性に優れた赤外線吸収性組成物を提供することができる。また、
本発明によれば、印刷特性に優れ且つ長期に亘り安定的に画像情報の読み取りが可能な赤外線吸収性インキ、記録物、画像記録方法、及び画像検出方法を提供することができる。
以下、本発明の赤外線吸収性組成物、並びに赤外線吸収性インキ、記録物、画像記録方法、及び画像検出方法について詳細に説明する。
<赤外線吸収性組成物>
本発明に係る赤外線吸収性組成物は、(A)下記一般式(1)で表される赤外線吸収色素(以下、「(A)IR色素」と称することがある。)の少なくとも1種と、(B)周期律表の1族又は2族に属する金属イオンの少なくとも1種と、を含有している。本発明の赤外線吸収性組成物における上記(B)金属イオンの含有量は、30ppm以上10000ppm以下である。
なお、本発明の赤外線吸収性組成物は、用途や使用環境などの諸条件又は必要に応じて、詳細を後述する有機溶媒、樹脂、前記有機溶媒以外の重合性化合物、重合開始剤を用いて構成することができ、更に、界面活性剤、溶媒、樹脂の硬化剤などの他の成分を用いて構成されてもよい。
本発明の赤外線吸収性組成物は、上記(A)IR色素を含有すると共に、(B)周期律表の1族又は2族に属する金属イオンの少なくとも1種を30ppm以上10000ppm以下含有することから、赤外線吸収性組成物中における(B)金属イオンの作用によって、赤外線吸収性組成物における(A)IR色素の良好な分散性と分散安定性が実現されると推測される。そして、上記(A)IR色素の良好な分散性と分散安定性が実現されることから、赤外線吸収性組成物の光に対する耐性(耐光性)の向上が図れ、また、赤外線吸収性組成物を含む赤外線吸収性インキの印刷適正(塗布性等)の向上も図れると推測される。
また、本発明の赤外線吸収性インキからなる画像を有する記録物は、印刷特性に優れ且つ長期に亘り安定的に画像情報の読み取りが可能となると推測される。さらに、本発明の赤外線吸収性インキを用いた画像記録方法、及び該画像記録方法により被記録媒体上に形成された画像の画像情報を検出する工程を有する画像検出方法は、長期に亘り安定的に画像情報の読み取りが可能となると推測される。
以下、各成分の詳細について説明する。
(A)一般式(1)で表される赤外線吸収色素
本発明の赤外線吸収性組成物は、赤外線吸収色素として、下記一般式(1)で表される赤外線吸収色素(以下、(A)IR色素と称する場合がある)の少なくとも1種を含んでいる。

上記一般式(1)中、Ar、Ar、Ar、Ar、Ar、Ar、Ar、及びArは、それぞれ独立にアリール基を表す。Ar〜Arは、同一でもよいし、互いに異なる基であってもよい。
前記Ar〜Arで表されるアリール基は、無置換でも置換基を有していてもよく、総炭素数6〜16のアリール基が好ましく、総炭素数6〜12のアリール基がより好ましい。中でも、アルキルフェニル基及び/又はアルコキシフェニル基(好ましくは、いずれもアルキル部位の炭素数は1〜10)が好ましい。アリール基の例としては、フェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2−メチルフェニル基、2−エチルフェニル基、4−メトキシフェニル基、2−メトキシフェニル基、4−オクチルオキシフェニル基、4−t−ブチルフェニル基、等が挙げられる。
以下、前記一般式(1)で表される(A)IR色素の具体例を示す。但し、本発明においては、これらの色素に制限されるものではない。


本発明における赤外線吸収性組成物に含まれる(A)IR色素は、従来から知られている合成方法を用いて合成することができる。
本発明における赤外線吸収性組成物に含まれる(A)IR色素の、赤外線吸収性組成物中における含有量としては、赤外線吸収性組成物全質量に対して、0.1質量%〜90質量%が好ましく、1.0質量%〜80質量%がより好ましい。(A)IR色素の含有量は、0.1質量%以上であると、良好な耐光性が得られ、画像記録した際の読み取り性に優れており、90質量%以下であると、インキの分散安定性の点で有利である。
(併用可能な赤外線吸収性色素)
なお、本発明における赤外線吸収性組成物には、赤外線吸収性色素として、上記の(A)IR色素に加えて、下記一般式(2)で表される赤外線吸収色素を併用することができる。なお、下記一般式(2)で表される赤外線吸収色素を併用する場合には、本発明における赤外線吸収性組成物における下記一般式(2)で表される赤外線吸収色素の含有量としては、0.1質量%以上50質量%以下の範囲が挙げられる。

前記一般式(2)において、Rは、水素原子又は炭素数1〜12の脂肪族基を表し、nは1又は2を表す。Xは、アニオンを表す。
以下、前記一般式(2)で表される赤外線吸収色素の具体例を示す。但し、本発明においては、これらに制限されるものではない。

(B)周期律表の1族又は2族に属する金属イオンの少なくとも1種
本発明の赤外吸収性組成物は、(B)周期律表の1族又は2族に属する金属イオンの少なくとも1種を含有する。
本発明の赤外吸収性組成物が、上記(B)金属イオンを含有することによって、赤外吸収性組成物中の(A)IR色素の分散性が向上し且つ(A)IR色素の分散安定性の向上が図れる。
本発明の赤外線吸収性組成物における上記(B)金属イオンの含有量は、30ppm以上10000ppm以下である。
本発明の赤外線吸収性組成物における上記(B)金属イオンの含有量が30ppm以上であることによって(A)IR色素の分散性及び分散安定性の向上が図れ、(B)金属イオンの含有量が10000ppm以下であることで、印字物の保存安定性という効果が得られる。
なお、赤外線吸収性組成物に、(B)金属イオンとして、周期律表の1族又は2族に属する金属イオンが2種類以上含まれる場合には、上記(B)金属イオンの含有量とは、赤外線吸収性組成物に含まれる、周期律表の1族又は2族に属する金属イオンの総含有量を示す。
なお、本発明の赤外吸収性組成物における、上記(B)金属イオンの含有量は、上記範囲内であることが必須であるが、分散性安定性と印字物の保存安定性をより高める観点から、10ppm以上10000ppm以下の範囲内であることが更に好ましく、15ppm以上5000ppm以下の範囲内であることが特に好ましい。
上記(B)金属イオンとしては、周期律表の1族又は2族に属する金属イオンの少なくとも1種であればよいが、分散性及び分散安定性の観点から、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、及びマグネシウムからなる群より選択される少なくとも1種が好ましく、カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムが更に好ましい。
(B)金属イオンは、系中でイオンに解離する金属成分を添加することで、赤外線吸収性組成物中に含有される。この金属成分としては、例えば、意図的に金属イオン量を調整した液体が挙げられ、例えば、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩を含む液体や、意図的に金属イオンの含有量を調整した水道水等が挙げられる。
本発明の赤外吸収性組成物は、上述した必須成分である(A)IR色素及び(B)周期律表の1族又は2族に属する金属イオンの少なくとも1種に加えて、他の成分を含んだ構成であってもよい。
(C)有機溶媒
上述した(A)IR色素及び(B)金属イオンは、分散媒中に分散されることで、赤外線吸収性組成物とされる。この分散媒としては、例えば、有機溶媒が挙げられる。
本発明の赤外線吸収性組成物に含まれていてもよい有機溶媒としては、溶解度パラメータ(以下、SP値と略記する。)が7.3〜12.1の範囲である有機溶媒が挙げられる。
分散媒として有機溶媒を併用する場合には、上記範囲のSP値を有する有機溶媒を用いることで、本発明の赤外線吸収性組成物が該有機溶媒を含む場合であっても、(A)IR色素の分散性の向上及び分散安定性の向上が図れる。
また、赤外線吸収性組成物が有機溶媒を含む場合には、上記範囲のSP値を有する有機溶媒を用いることで、上記(A)IR色素が赤外線吸収性組成物中において固体の状態で安定して存在することとなり、赤外線吸収性組成物中での色素状態が安定化し、光による色素の分解が充分に抑制され、光に対する耐光性も向上すると考えられる。
なお、SP値は、Fedors法によって計算される溶解度パラメータ〔単位:(cal/cm1/2〕であり、次式で表される値である。
SP値(δ)=(ΔH/V)1/2
式中、ΔHはモル蒸発熱[cal]を表し、Vはモル体積[cm]を表す。また、ΔH、Vとしては各々、「POLYMER ENGINEERING AND SCIENCE, 1974, Vol.14, No.2, ROBERT F. FEDORS. (151〜153頁)」に記載の、原子団のモル蒸発熱(△ei)の合計ΣΔei(=ΔH)、モル体積(△vi)の合計ΣΔvi(V)を用いることができ、(ΣΔei/ΣΔvi)1/2から求められる。
SP値が上記範囲内である有機溶媒としては、例えば、芳香族もしくは脂肪族の炭化水素、ケトン、エステル、エーテル、アルコール等、及び液状の重合性化合物などを挙げることができる。
前記芳香族もしくは脂肪族の炭化水素としては、例えば、n−ヘキサン(SP値:7.3)、n−オクタン(SP値:7.6)、トルエン(SP値:8.9)、エチルベンゼン(SP値:8.8)、キシレン(SP値:8.8)、ベンゼン(SP値:9.2)等が挙げられる。
前記ケトンとしては、例えば、メチルイソブチルケトン(SP値:8.3)、メチルイソプロピルケトン(SP値:8.5)、メチルエチルケトン(SP値:9.3)、メチルプロピルケトン(SP値:8.7)等が挙げられる。
前記エステルとしては、例えば、酢酸エチル(SP値:9.1)、酢酸ブチル(SP値:8.5)、酢酸イソブチル(SP値:8.3)、酢酸イソプロピル(SP値:8.4)、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(SP値:8.9)、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(BMGAC)(SP値:8.9)、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(EDGAC)(SP値:9.0)等が挙げられる。
前記エーテルとしては、例えば、ジエチルエーテル(SP値:7.4)等が挙げられる。
前記アルコールとしては、例えば、n−ブタノール(SP値:11.4)、n−ヘキサノール(SP値:10.7)、イソプロピルアルコール(SP値:11.5)、シクロヘキサノール(SP値:11.4)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(BDG)(SP値:10.5)、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(EDG)(SP値:10.5)、エチレングリコールモノエチルエーテル(EMG)(SP値:11.5)等が挙げられる。
分散媒として用いられる前記重合性化合物としては、エチレン性二重結合等の重合性基を有するモノマー化合物であり、例えば、(メタ)アクリル系モノマーなどを挙げることができる。
(メタ)アクリル系モノマーとしては、例えば、メタクリル酸メチル(SP値:8.6)、メタクリル酸シクロヘキシル(SP値:9.1)、メタクリル酸n−ブチル(SP値:8.6)、メタクリル酸t−ブチル(SP値:8.3)、アクリル酸n−ブチル(SP値:9.2)、メタクリル酸アリル(SP値:8.8)等を挙げることができる。
前記重合性化合物として上市されている市販品を用いてもよく、該市販品としては、例えば、日本化薬(株)製のカヤラッドシリーズ(例えば、カヤラッドTMPTA、同DPHA、同TPGDAなど)を用いることができる。
本発明の赤外線吸収性組成物に含まれていてもよい有機溶媒としては、中でも、SP値が7.3〜11.5の範囲の有機溶媒が好ましく、7.4〜11.4の範囲の有機溶媒がより好ましい。このうち、有機溶媒としては、SP値が上記範囲にある芳香族もしくは脂肪族の炭化水素、ケトン、エステル、アルコール等及び重合性化合物が好ましく、SP値が上記範囲にある芳香族もしくは脂肪族の炭化水素、ケトン、エステル、及び重合性化合物がより好ましい。
また、有機溶媒は、1種を単独で用いてもよいが、耐光性の向上効果をより向上させる観点からは、2種以上の有機溶媒を併用することが好ましい。
有機溶媒を2種併用する場合の好ましい態様としては、本発明におけるIR色素の低溶解性、耐光性の向上効果の点で、芳香族もしくは脂肪族の炭化水素とケトンとの併用が好ましく、更には芳香族炭化水素とケトンとの併用がより好ましく、特には、トルエンとメチルイソブチルケトンとを併用する態様が好ましい。
有機溶媒として、重合性化合物(モノマー)を用いる場合には、2種以上の重合性化合物を併用することが好ましい。
本発明の赤外線吸収性組成物に含まれていてもよい有機溶媒の赤外線吸収性組成物中における含有量としては、前記本発明におけるIR色素に対して、1〜1,000,000質量%が好ましく、10〜500,000質量%がより好ましい。有機溶媒の含有量は、1質量%以上であると、IR色素の分散性及びその経時での安定性が良好であり、1,000,000質量%以下であると、所望のIR吸収の読み取り感度の点で有利である。
(D)樹脂
本発明の赤外線吸収性組成物は、樹脂の少なくとも一種を含有した構成であってもよい。本発明の赤外線吸収性組成物に含まれていてもよい樹脂としては、特に制限はなく、用途や目的などに応じて選択することができる。
樹脂の例としては、ロジン及び変性ロジン並びにその誘導体ロジン及びその変性体、石油樹脂、ジシクロペンタジエン樹脂及びその変性体を好適に挙げることができる。
前記ロジンは、ロジン酸を主成分とする天然樹脂である。変性ロジン及び変性ロジンの誘導体としては、例えば、重合ロジン(例えば、ロジン酸エステル樹脂等)、不均化ロジン、水添ロジン、マレイン酸変性ロジン等が挙げられる。
前記石油樹脂は、ナフサを分解した際の炭素数の多い不飽和化合物を重合したもので、C5留分を原料とする脂肪族系、C9留分を原料とする芳香族系、共重合系が含まれる。石油樹脂としては、例えば、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、芳香族系石油樹脂などが挙げられる。
前記ジシクロペンタジエン樹脂の変性体としては、例えば、不飽和ポリエステル変性、フェノール変性などの変性体が挙げられる。
樹脂の赤外線吸収性組成物中における含有量としては、組成物の全固形分に対して、質量比で1%以上99%以下が好ましく、10%以上98%以下がより好ましい。樹脂の含有量は、1質量%以上であると、印刷物の耐溶剤性の点で有利あり、99質量%以下であると、印刷物のIR光による読み取り感度の点で有利である。
(E)他の成分
本発明の赤外線吸収性組成物は、上記の成分以外に、必要に応じて、界面活性剤、上記有機溶媒以外の溶媒、上記有機溶媒に含まれない重合性化合物、樹脂の硬化剤、電子供与性呈色有機化合物、電子受容性化合物、有極性有機化合物などを用いて調製することができる。
前記界面活性剤としては、例えば、アルキレンオキサイド系、グリセリン系、グリシドール系、アルキルフエノールエチレンオキサイド付加体等のノニオン界面活性剤、環状アミン、エステルアミド、第四級アンモニウム塩類、ヒダントイン誘導体、複素環類、ホスホニウム又はスルホニウム類等のカチオン系界面活性剤、カルボン酸基、スルホン酸基、硫酸エステル基等の酸性基を含むアニオン界面活性剤、或いは、アミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノアルコールの硫酸又はリン酸エステル類、アルキルベタイン型等の両性界面活性剤、等を用いることができる。
界面活性剤については、「界面活性剤便覧」(産業図書株式会社発行)に詳細に記載されている。界面活性剤は、必ずしも純粋なものである必要はなく、主成分以外に異性体、未反応物、副反応物、分解物、酸化物等の不純分が含まれてもよい。これらの不純分は、30質量%以下であるのが好ましく、更に好ましくは10質量%以下である。
界面活性剤は、一種単独で用いるほか、2種以上を併用することができる。
また、本発明の赤外線吸収性組成物は、予めIR色素を有機溶媒に分散し、これに樹脂を加えて調製してもよい。このとき、本発明におけるIR色素を分散する分散剤を含有することができる。この場合において、前記界面活性剤を上記添加剤として添加するほか、該界面活性剤を分散剤として使用してもよい。分散剤として用いる異面活性剤として好ましくは、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、又はカチオン系界面活性剤であり、更に好ましくはノニオン系界面活性剤又はアニオン系界面活性剤であり、更に好ましくはアニオン系界面活性剤である。また更に、好ましくは炭素数40以下の有機スルホン酸金属塩であり、更に好ましくは炭素数30以下の有機スルホン酸金属塩であり、最も好ましくは炭素数25以下の有機スルホン酸のナトリウム又はカリウム塩である。
なお、分散剤を添加する場合、分散剤の添加タイミングは、色素粒子を分散する過程において、IR色素と共に分散剤を溶媒中に添加するか、あるいはIR色素を溶媒中で分散処理した後に添加することが好ましく、中でも、前者のように分散する過程で分散剤を添加する方法が最も好ましい。
また、本発明の効果を損なわない範囲で、上記した(C)有機溶媒以外の溶媒を含有してもよい。ここでの溶媒としては、特開2008−105958号公報の段落番号[0071]に記載の分散媒が挙げられる。
本発明の赤外線吸収性組成物は、前記樹脂の硬化剤を含有してもよい。硬化剤としては、例えば、ウレタン樹脂向けにはポリイソシアネート樹脂などが挙げられる。硬化剤は、樹脂に対して1〜70質量%の範囲で使用することができる。
本発明の赤外線吸収性組成物は、電子供与性呈色有機化合物、電子受容性化合物、有極性有機化合物を主成分に含有することにより、温度条件の変化によって透明から一時的に発色し、かつ赤外線吸収能を可逆的に呈するように構成されてもよい。
本発明の赤外線吸収性組成物は、本発明におけるIR色素を樹脂中に分散させて、紙、樹脂シートもしくはフィルム、ガラス、金属板などの表面に塗布もしくはハードコートして赤外線吸収層を形成する方法、モノマーなどの樹脂原料に添加して混合物を重合させることにより赤外線吸収性樹脂を調製するか、あるいは樹脂中に添加して加熱溶融させて溶融状態の樹脂中に分散させることにより赤外線吸収性樹脂を調製する方法、等に適用することで所望とする赤外線吸収材料を作製することができる。
このうち、本発明の赤外線吸収性組成物を用いた赤外線吸収性インキについて、以下に略説する。
<赤外線吸収性インキ及び記録物>
本発明の赤外線吸収性インキは、既述の本発明の赤外線吸収性組成物を用いて構成されたものである。この赤外線吸収性インキは、既述の赤外線吸収性組成物が用いられるので、耐光性に優れる。
本発明の赤外線吸収性インキは、少なくとも前記(A)IR色素と、前記(B)金属イオンと、を含有し、用途や目的等に応じて、更に、上記(C)有機溶媒、及び上記(D)樹脂、を含有し、用途や目的等に応じて、更に、着色剤、重合開始剤、上記(C)有機溶媒に含まれない重合性化合物、その他添加剤を用いて構成することができる。
前記着色剤を含有することで、所望の色相に着色されたインキとすることができる。着色剤としては、顔料、染料などが挙げられる。着色剤は、本発明の効果を損なわない範囲で含有することができる。
また、インキ中の重合性化合物や樹脂などが重合性基を有しているときには、重合開始剤を含有することで、インキ中に含まれる重合性基を重合反応させてインキを硬化させることができる。これにより、記録画像の強度(例えば耐擦過性)を向上できる。
重合開始剤は、モノマー成分等の重合性基の重合反応を開始する活性種を発生し得る化合物であれば使用可能であり、公知の光重合開始剤などから適宜選択することができる。例えば、トリハロメチル基含有化合物、アクリジン系化合物、アセトフェノン系化合物、ビスイミダゾール系化合物、トリアジン系化合物、ベンゾイン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、α−ジケトン系化合物、多核キノン系化合物、キサントン系化合物、ジアゾ系化合物、等を挙げることができる。
本発明の記録物は、上記の赤外線吸収性インキを用いてなる画像を設けて構成されている。本発明の記録物は、既述の赤外線吸収性組成物が用いられるので、従来に比べてより良好な耐光性を有している。
画像としては、記号や点等のマーク(例:複写防止用マーク)、文字(例:セキュリティ用の認証文字)、絵、バーコードなど種々が含まれる。
また、所望の基材の上に、特定波長の光が照射されたときに蛍光を発する蛍光体部を有する情報記録媒体において、前記蛍光体部を覆うようにして、前記一般式(1)で表される化合物(本発明におけるIR色素)を含有し、蛍光を発しない赤外線吸収部を形成してもよい。なお、赤外線吸収部は、光学的情報読取手段による情報の光学的読取経路を遮断するように構成することができる。
少なくとも表面が近赤外領域の赤外線を反射する基材を用い、この基材上に設けられ、実質的に可視領域に吸収があるが近赤外領域に吸収のないインキ層の上に、更に、近赤外領域の赤外線を吸収する赤外線吸収物質として、前記一般式(1)で表される化合物(本発明におけるIR色素)を含有する赤外線吸収インキ層を近接もしくは重畳して形成してもよい。
本発明の赤外線吸収性インキ及び記録物は、文字や画像の認証等のセキュリティ関連分野、記号や点、バーコード等のマークを付して情報交換を行なう分野に適用することができ、例えば、複写防止や隠し情報付与などに利用することが可能である。
<画像記録方法>
本発明に係る画像記録方法は、被記録媒体上に、既述の本発明の赤外線吸収性インキを付与して画像を記録する工程を設けて構成されたものである。本発明の画像記録方法では、既述の赤外線吸収性組成物を用いた赤外線吸収性インキで画像が形成されるので、記録された画像は耐光性に優れる。
画像記録する際の赤外線吸収性インキの付与は、塗布法、印刷法、インクジェット法などの公知の方法を利用して行なうことができる。塗布法としては、例えばバーコート等を適用できる。印刷法としては、グラビア印刷、リソグラフ印刷等を適用できる。また、インクジェット法としては、静電誘引力を利用してインクを吐出させる電荷制御方式、ピエゾ素子の振動圧力を利用するドロップオンデマンド方式(圧力パルス方式)、インクを加熱して気泡を形成し生じた圧力を利用するサーマル(バブルジェット(登録商標))方式等のいずれも適用することができる。
インキを付与した後には、インキを乾燥する工程や記録画像を(熱)圧着する工程などの他の工程を設けることもできる。
<画像検出方法>
本発明に係る画像検出方法は、既述の本発明の画像記録方法により被記録媒体上に形成された画像の画像情報を赤外線検出器により検出する工程を設けて構成したものである。被検出対象である画像は良好な耐光性を有しているので、赤外線検出器により検出する際の検出能(読み取り性など)を長期に亘り安定に保つことができる。
画像中の画像情報を検出は、画像が記録されている記録物の記録面を赤外線検出器により赤外線を照射して種々の画像情報を検出する。IR色素が含まれた画像部は着色されていない組成では視覚的に認識されない又は認識され難いが、赤外線が照射された際にIR色素が含まれている領域は赤外線を吸収するため、照射時の反射光や蛍光を検出して、記号や点等のマーク、文字、絵、バーコード等のパターン情報や、位置情報などの画像情報を読み取ることができる。
赤外線検出器は、赤外線を照射し、照射時の反射光等を受光して検出することができる装置を使用することができる。検出は、波長が800〜1200nmの波長光を用いて好適に行なえる。光源としては、赤外線を照射する光源を用いてもよいし、赤外線以外の波長光を含む光を照射する光源に赤外線透過フィルタを配したものを用いてもよい。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその主旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」は質量基準である。
[実施例,比較例]
−赤外線吸収性組成物の調製−
<赤外線吸収性組成物1の調製>
以下に示す成分を混合し、赤外線吸収性組成物1を調製した。
1)下記化合物(Z1−B)の合成
2,3−ジシアノ−1,4−ジハイドロキノン(下記化合物(Z1−D))100g、炭酸カリウム259g、アセトン900mLを3Lの3つ口フラスコに入れ、内温20℃以下でp−トルエンスルホン酸クロライド262gを分割して添加後、還流下で2時間攪拌した。次に、内温50℃まで冷却後、水1000mLを滴下し、2時間かけて10℃まで冷却した。得られたスラリーをろ過し、メタノール300mLおよび水300mLで洗浄することで、下記化合物(Z1−C)214gを得た(収率73%)。次いで、4−メチルチオフェノール50g、炭酸カリウム55.8g、DMAc590mlを2Lの三口フラスコに入れ、内温30℃以下で、上記で調製した化合物(Z1−C)90gを分割添加し、2時間攪拌した。さらに、水1200mLを10分間かけて滴下し、室温下で1時間攪拌後、得られたスラリーをろ過し、水道水4Lで洗浄することで、下記化合物(Z1−B)46.6gを得た(収率65%)。なお、化合物(Z1−B)は、下記スキームに従い合成した。
次に、上記に調製した化合物(Z1−B)を用いて、(B)IR色素としての赤外線吸収色素を調製した。
詳細には、化合物(Z1―B)30g、塩化リチウム16.4g、t−ブトキシカリウム21.7g、ブタノール300mLを1000mLの三口フラスコに入れ、100℃で6時間加熱を行った。その後ハイドロキノンを1.3g添加して1時間攪拌後、50℃まで冷却を行い、イオン交換水210mLと、酢酸105mLを添加した。得られたスラリーをろ過し、水200mL、メタノール300mLで洗浄することにより、化合物(Z1−A)30g(収率64.6%)が得られた。得られた化合物をMSスペクトルで測定したところ分子量と一致するピークが得られた。
例示化合物(Z1−A)15gを1LのTHFへ溶解し、酢酸銅3.65g(2.0等量)を加え、30℃にて4時間攪拌した。反応液を冷却後、塩化カルシウム1gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLを加え、得られたスラリーをろ過し、メタノール100mで洗浄し乾燥することで赤外線吸収色素として下記例示化合物(1)14.7gを得た(収率94%)。なお、例示化合物(1)は、下記スキームに従い合成した。
ここで、上記スキームにより得られた、金属イオンを含む粉末状の上記例示化合物(1)を、赤外線吸収性組成物1とし、燃焼法イオンクロマトによりアルカリ金属イオン又はアルカリ土類金属イオンの含有量を定量し、検出されたアルカリ金属イオン又はアルカリ土類金属イオンと、検出された金属イオンの総含有量と、を表1に示した。
<赤外線吸収性組成物2の調製>
上記赤外吸収性組成物1の調製における最終工程において用いた塩化カルシウム1gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLを水道水200mLに代えた以外は、赤外吸収性組成物1の調製と同様にして赤外吸収性組成物2を調製した。
調製した赤外吸収性組成物2について、燃焼法イオンクロマトによりアルカリ金属イオン又はアルカリ土類金属イオンの含有量を定量し、検出されたアルカリ金属イオン又はアルカリ土類金属イオンと、検出された金属イオンの総含有量と、を表1に示した。
<赤外線吸収性組成物3の調製>
上記赤外吸収性組成物1の調製における最終工程において用いた塩化カルシウム1gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLを塩化カルシウム0.05gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLに代えた以外は、赤外吸収性組成物1の調製と同様にして赤外吸収性組成物3を調製した。
<赤外線吸収性組成物4の調製>
上記赤外吸収性組成物1の調製における最終工程において用いた塩化カルシウム1gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLを塩化カルシウム550gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLに代えた以外は、赤外吸収性組成物1の調製と同様にして赤外吸収性組成物4を調製した。
<赤外線吸収性組成物5の調製>
上記赤外吸収性組成物1の調製における最終工程において用いた塩化カルシウム1gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLを塩化カルシウム5gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLに代えた以外は、赤外吸収性組成物1の調製と同様にして赤外吸収性組成物5を調製した。
<赤外線吸収性組成物6の調製>
上記赤外吸収性組成物1の調製における最終工程において用いた塩化カルシウム1gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLを塩化カルシウム15gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLに代えた以外は、赤外吸収性組成物1の調製と同様にして赤外吸収性組成物6を調製した。
<赤外線吸収性組成物7の調製>
上記赤外吸収性組成物1の調製における最終工程において用いた塩化カルシウム1gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLを塩化カルシウム105gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLに代えた以外は、赤外吸収性組成物1の調製と同様にして赤外吸収性組成物7を調製した。
<赤外線吸収性組成物8の調製>
上記赤外吸収性組成物1の調製における最終工程において用いた塩化カルシウム1gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLを塩化カルシウム200gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLに代えた以外は、赤外吸収性組成物1の調製と同様にして赤外吸収性組成物8を調製した。
<赤外線吸収性組成物9の調製>
上記赤外吸収性組成物1の調製における最終工程において用いた塩化カルシウム1gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLを塩化カルシウム300gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLに代えた以外は、赤外吸収性組成物1の調製と同様にして赤外吸収性組成物9を調製した。
<赤外線吸収性組成物10の調製>
上記赤外吸収性組成物1の調製における最終工程において用いた塩化カルシウム1gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLを塩化リチウム5gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLに代えた以外は、赤外吸収性組成物1の調製と同様にして赤外吸収性組成物10を調製した。
<赤外線吸収性組成物11の調製>
上記赤外吸収性組成物1の調製における最終工程において用いた塩化カルシウム1gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLを塩化ナトリウム5gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLに代えた以外は、赤外吸収性組成物1の調製と同様にして赤外吸収性組成物11を調製した。
<赤外線吸収性組成物12の調製>
上記赤外吸収性組成物1の調製における最終工程において用いた塩化カルシウム1gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLを塩化カリウム5gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLに代えた以外は、赤外吸収性組成物1の調製と同様にして赤外吸収性組成物12を調製した。
<赤外線吸収性組成物13の調製>
上記赤外吸収性組成物1の調製における最終工程において用いた塩化カルシウム1gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLを塩化マグネシウム5gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLに代えた以外は、赤外吸収性組成物1の調製と同様にして赤外吸収性組成物13を調製した。
<赤外線吸収性組成物14の調製>
上記赤外吸収性組成物1の調製における最終工程において用いた塩化カルシウム1gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLを塩化カルシウム5g、塩化ナトリウム5g、及び塩化カリウム5gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLに代えた以外は、赤外吸収性組成物1の調製と同様にして赤外吸収性組成物14を調製した。
<比較組成物1の調製>
上記赤外吸収性組成物1の調製における最終工程において用いた塩化カルシウム1gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLに代えた以外は、赤外吸収性組成物1の調製と同様にして比較組成物1を調製した。
<比較組成物2の調製>
上記赤外吸収性組成物1の調製における最終工程において用いた塩化カルシウム1gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLを塩化カルシウム700gをイオン交換水2000mLに溶解させた水溶液200mLに代えた以外は、赤外吸収性組成物1の調製と同様にして比較組成物2を調製した。
<比較組成物3の調製>
上記赤外吸収性組成物1の代わりにアルドリッチ製バナジル2,3−ナフタロシアニンを用意し比較組成物3とした。
調製した赤外吸収性組成物3〜14、及び比較組成物1〜3について、燃焼法イオンクロマトによりアルカリ金属イオン又はアルカリ土類金属イオンの含有量を定量し、検出されたアルカリ金属イオン又はアルカリ土類金属イオンと、検出された金属イオンの総含有量と、を表1に示した。
(分散性及び分散安定性の評価)
調製した赤外線吸収性組成物及び比較組成物について、含まれる赤外線吸収色素または比較色素の分散性及び分散安定性の評価を行った。
具体的には、上記に得られた赤外線吸収性組成物及び比較組成物としての各粉末を以下に示す組成中の成分を混合し、三本ロールミルを用いて分散し赤外線吸収性インキ及び比較インキを調製した。
<赤外線吸収性インキの組成>
・表1に示す赤外線吸収性組成物または比較組成物 ・・・・5部
・塩酢酸ビニル系樹脂 ・・・15部
(商品名:エレックスA、積水化学(株)製)
・飽和ポリエステル(商品名:バイロン103、東洋紡(株)製)・・・・5部
・ポリウレタンエラストマー ・・・12部
(商品名:N−2304、日本ポリウレタン(株)製)
・イソシアナート硬化剤 ・・・・3部
(商品名:JA−960、十条ケミカル(株)製)
・トリエチレンジアミン ・・0.5部
・溶剤 ・・・70部
(トルエン(SP値:8.9)/メチルイソブチルケトン(SP値:8.3)=70/30[質量比])
この得られたインキの粘度を、分散1日(24時間)後及び14日(336時間)後に測定することで、分散性、分散安定性を評価した。粘度の測定には、TV−22型粘度計コーンプレートタイプ(東機産業株式会社製)を用いた。評価環境は25℃であった。
分散液の粘度の値が小さいことは、赤外線吸収色素または比較色素の分散性に優れることを表す。また、分散液の粘度が小さく、かつ、経時による増粘度が小さいほど、赤外線吸収色素または比較色素の分散安定性が良好であることを表す。
結果を表1に示した。
−赤外線吸収性インキの調製−
<赤外線吸収性インキ及び比較インキの調製>
以下に示す組成中の成分を混合し、赤外線吸収性インキ及び比較インキを調製した。
<赤外線吸収性インキの組成>
・上記表1に示す赤外線吸収性組成物または比較組成物 ・・・・5部
・塩酢酸ビニル系樹脂 ・・・15部
(商品名:エレックスA、積水化学(株)製)
・飽和ポリエステル(商品名:バイロン103、東洋紡(株)製)・・・・5部
・ポリウレタンエラストマー ・・・12部
(商品名:N−2304、日本ポリウレタン(株)製)
・イソシアナート硬化剤 ・・・・3部
(商品名:JA−960、十条ケミカル(株)製)
・トリエチレンジアミン ・・0.5部
・溶剤 ・・・70部
(トルエン(SP値:8.9)/メチルイソブチルケトン(SP値:8.3)=70/30[質量比])
−画像記録−
上記より得られた各赤外線吸収性インキ及び比較インキを用い、ベース紙である普通紙MP−120(プラス(株)製)の上に、グラビア印刷によりバーコードパターンを形成した。
この形成されたバーコードパターンについて、印刷特性(塗布性)の評価を行った。評価では、目的とする形状のバーコードパターンが形成された場合には、「良好」とし、一部に擦れがみられた場合には「やや不良」とし、欠けがみられた場合にはである場合には「不良」とした。
評価結果は表2に示した。
続いて、バーコードパターンが形成された上に更に、赤外線透過性を有する3種類のプロセスインキ(FDOLイエロー、FDOLマゼンタ、FDOLシアン、東洋インキ製造(株)製)をグラビア印刷により付与し、3色の可視色(藍、紅、黄)で構成された着色層を形成することにより、バーコードパターンが内部に配された記録物を作製した。
得られた記録物は、可視色(藍、紅、黄)の着色層の全面が可視状態であるが、バーコードパターンはほとんど目視不可能なため、バーコードパターンの存在自体が肉眼で判別できないものであった。
上記の記録物に対して、波長830nm及び波長905nmの2種の半導体レーザ光を照射し、発せられた波長950nm以下の光をカットするフィルターを通して検出した。このとき、赤外線吸収性インキ及び比較インキにより形成されたパターンを読み取ることができた。
次いで、この記録物に対して、キセノンランプにより7万ルクスのキセノン光を200時間、連続照射した。その後、照射後のバーコードパターンの読み取りの具合を評価した。評価では、PCS(プリント・コントラスト・シグナル)が0.6以上である場合を「良好」と評し、PCS(プリント・コントラスト・シグナル)が0.6未満である場合を「不良」と評した。評価結果を下記表2に示す。
なお、「PCS」は、PCSはPCS=(Rmax−Rmin)/Rmaxとして定義されます。Rmaxは最大全光反射率、Rminは最小全光反射率を表す。ベース紙の全光反射率と印字部分の全光反射率を測定することにより得られる値である。
評価結果を下記表2に示した。
前記表2に示すように、本発明の赤外線吸収性インキを用いてバーコードパターン(すなわち、記録物)を形成した場合には、比較インキを用いた場合に比べて、印刷特性に優れ、且つ、良好な耐光性が得られた。
−赤外線吸収性を有する紫外線硬化性インキの調製−
以下に示す組成中の成分を混練し、赤外線吸収性を有する紫外線硬化性インキを調製した。
<紫外線硬化性インキの組成>
・フォトマー5018 ・・・60部
(脂肪族ポリエステルテトラアクリレート;サンノプコ社製)
・カヤラッドTMPTA(SP値:10.5) ・・・14部
(トリメチロールプロパントリアクリレート;日本化薬(株)製)
・カヤキュアーMBP(SP値:1.7) ・・・1部
(3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン;日本化薬(株)製)
・ニッソキュアーTX(チオキサントン;日本曹達(株)製) ・・・8部
・サンドリー1000 ・・・1部
(4−フェノキシジクロロアセトフェノン:サンド社製)
・白色ワセリン ・・・4部
・前記表1に示す赤外線吸収性組成物または比較組成物 ・・・12部
得られた紫外線硬化性インキを用い、上記赤外線吸収性インキ及び比較インキによるバーコード形成と同様にしてベース紙上に複写防止マークをグラビア印刷した。
この形成された複写防止マークについて、印刷特性(塗布性)の評価を行った。評価では、目的とする形状の複写防止マークが形成された場合には、「良好」とし、一部に擦れがみられた場合には「やや不良」とし、欠けがみられた場合には「不良」とした。評価結果は表3に示した。
次に、印刷された複写防止マーク上に、プロセスインキ(FDOLイエロー、FDOLマゼンタ、FDOLシアン、東洋インキ製造(株)製)のそれぞれを、グラビア印刷で層状に形成したり、あるいはこれら3種のプロセスインキを混合した混合インキをグラビア印刷で層状に設けることによって、複写防止マークを隠蔽し、記録物とした。
プロセスインキにより隠蔽された複写防止マークに対し、検出装置としてリニヤセンサー(TCD1500C、東芝(株)製)をその赤外線カットフィルターを赤外線透過フィルター(IR83、HOYA社製)に替えて用いて赤外線照射すると共に、その反射光を検出した。
複写防止マークは、プロセスインキの着色層で視認することができなかったが、上記の検出装置を用いることにより、赤外線領域において、3種のプロセスインキからなる印刷層を検知することなく複写防止マークのみを検知することができた。つまり、3種のプロセスインキは赤外線領域に吸収を有しないため、その下部に存在する赤外線吸収性を有する複写防止マークのみを検知することができた。
複写防止マークを検知した際の複写防止マークの領域の反射光強度を、複写防止マーク以外の領域の反射光強度で除算した値を、比較用赤外線吸収剤Aを用いた場合を1に規格化してその比率を算出した。結果を下記表3に示す。
また、得られた記録物に対して、キセノンランプにより7万ルクスのキセノン光を72時間、連続照射した。照射後、上記と同様に複写防止マークの領域の反射光強度を、複写防止マーク以外の領域の反射光強度で除算した値を求め、照射前の値からの変化率[%]を算出して耐光性を評価する指標とした。結果を下記表3に示す。
前記表3に示すように、本発明の赤外線吸収性組成物を含むインキを用いて複写防止マーク(すなわち、記録物)を形成した場合には、比較インキを用いた場合に比べて、印刷特性に優れ、且つ、良好な耐光性が得られた。
本発明は、文字や画像の認証等のセキュリティ関連分野、記号や点、バーコード等のマークを付して情報交換を行なう分野に適用することができ、例えば、複写防止や隠し情報付与などに利用することが可能である。

Claims (7)

  1. (A)下記一般式(1)で表される赤外線吸収色素の少なくとも1種と、(B)周期律表の1族又は2族に属する金属イオンの少なくとも1種と、を含有し、前記(B)金属イオンの含有量が30ppm以上10000ppm以下である赤外線吸収性組成物。

    〔一般式(1)中、Ar、Ar、Ar、Ar、Ar、Ar、Ar、及びArは、それぞれ独立にアリール基を表す。〕
  2. 前記(B)金属イオンの含有量が50ppm以上10000ppm以下である請求項1に記載の赤外線吸収性組成物。
  3. 前記(B)金属イオンが、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、及びマグネシウムからなる群より選択される少なくとも1種である請求項1または請求項2に記載の赤外線吸収性組成物。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の赤外線吸収性組成物を含有する赤外線吸収性インキ。
  5. 被記録媒体上に請求項4に記載の赤外線吸収性インキからなる画像を有する記録物。
  6. 被記録媒体上に、請求項4に記載の赤外線吸収性インキを付与して画像を記録する工程を有する画像記録方法。
  7. 請求項6に記載の画像記録方法により被記録媒体上に形成された前記画像の画像情報を赤外線検出器により検出する工程を有する画像検出方法。
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