JP2011203727A - 高変倍ズームレンズ系 - Google Patents

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Abstract

【課題】変倍比が15倍−20倍程度で、ワイド端で70゜以上の画角を有し、前玉径は小さくワイド端のレンズ全長が短い沈胴式カメラに最適な高変倍ズームレンズ系を提供する。
【解決手段】高変倍ズームレンズ系は、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、及び正の屈折力の第4レンズ群から構成され、変倍に際し、第1レンズ群ないし第4レンズ群の全てのレンズ群が移動し、第1レンズ群の移動量が第3レンズ群の移動量よりも大きく、次の条件式(1)及び(2)を満足する。(1)1.4<FT/F1<2.4(2)5<M2T/M2W<10但し、FT:テレ端における全系の焦点距離、F1:第1レンズ群の焦点距離、M2T:第2レンズ群のテレ端における無限遠物体に対する結像倍率、M2W:第2レンズ群のワイド端における無限遠物体に対する結像倍率。
【選択図】図1

Description

本発明は、画角70度以上の広角域を含む主にイメージセンサ用の撮像光学系として好適な高変倍ズームレンズ系に関する。
近年、コンパクトデジタルカメラにおいて広角域を含んだ高変倍のズームレンズ系のニーズが高まっている。一方で画素ピッチの微細化が進み、光学系には高解像度であることが要求される。主にコンパクトデジタルカメラ用の撮像レンズは、収納状態で各群の空気間隔を短縮したいわゆる多段鏡筒を用いた沈胴機構を採用しカメラの薄型化を図るものが多い。このタイプの機構に適したレンズタイプとしては、各レンズ群の群厚が薄いことに加えて、前玉径が小さいこと、更に光学系の全長に関しても機構上の制約を考慮し設計を行う必要がある。
特開2006−308957号公報 特許第3304518号公報 特開2007−122019号公報
高変倍コンパクトデジタルカメラ用のズームレンズ系として、例えば特許文献1記載のものが知られており、比較的レンズ枚数が少なく小型化が達成され、短焦点距離端(広角端)の画角は78度程度と広角化が達成されている。しかし、変倍比(ズーム比)が4倍−7倍程度と満足できる値ではない。
変倍比10程度のズームレンズ系として、例えば特許文献2記載のものが知られているが、焦点距離や変倍比に対してレンズ全長が長く小型化が十分とは言えない。
また、特許文献3記載のズームレンズ系にあっては、広角化及び変倍比が十分ではなく、レンズ全長も長く小型化が十分ではない。
本発明は、変倍比が15倍−20倍程度で、短焦点距離端で70゜以上の画角を有し、前玉径は小さく短焦点距離端のレンズ全長が短い沈胴式カメラに最適な高変倍ズームレンズ系を提供することを目的とする。
本発明の高変倍ズームレンズ系は、物体側から順に、正の屈折力を持つ第1レンズ群、負の屈折力を持つ第2レンズ群、正の屈折力を持つ第3レンズ群、及び正の屈折力を持つ第4レンズ群から構成され、短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、第1レンズ群ないし第4レンズ群の全てのレンズ群が移動し、第1レンズ群の移動量が第3レンズ群の移動量よりも大きく、次の条件式(1)及び(2)を満足することを特徴としている。
(1)1.4<FT/F1<2.4
(2)5<M2T/M2W<10
但し、
FT:長焦点距離端における全系の焦点距離[mm]、
F1:第1レンズ群の焦点距離[mm]、
M2T:第2レンズ群の長焦点距離端における無限遠物体に対する結像倍率、
M2W:第2レンズ群の短焦点距離端における無限遠物体に対する結像倍率、
である。
本発明の高変倍ズームレンズ系は、第3レンズ群中の最も物体側のレンズを少なくとも一方の面が非球面からなる正レンズとし、次の条件式(3)を満足することが好ましい。
(3)5<FT/fa<15
但し、
FT:長焦点距離端における全系の焦点距離[mm]、
fa:第3レンズ群中の最も物体側の正レンズの焦点距離[mm]、
である。
本発明の高変倍ズームレンズ系は、次の条件式(4)及び(5)を満足することが好ましい。
(4)1.9<n1
(5)25<ν1<35
但し、
n1:第1レンズ群中の最も物体側のレンズのd線に対する屈折率、
ν1:第1レンズ群中の最も物体側のレンズのd線に対するアッベ数、
である。
本発明の高変倍ズームレンズ系は、第1レンズ群を、物体側から順に、負レンズ、正レンズ及び正レンズから構成し、次の条件式(6)を満足することが好ましい。
(6)136<ν2+ν3
但し、
ν2:第1レンズ群中の物体側の正レンズのd線に対するアッベ数、
ν3:第1レンズ群中の像側の正レンズのd線に対するアッベ数、
である。
本発明の高変倍ズームレンズ系は、第3レンズ群に2枚の正レンズを含ませ、次の条件式(7)を満足することが好ましい。
(7)145<ν4+ν5
但し、
ν4:第3レンズ群中の2枚の正レンズのうち一方の正レンズのd線に対するアッベ数、
ν5:第3レンズ群中の2枚の正レンズのうち他方の正レンズのd線に対するアッベ数、
である。
本発明の高変倍ズームレンズ系は、第2レンズ群に少なくとも一方の面が非球面からなる正レンズを含ませ、次の条件式(8)を満足することが好ましい。
(8)ν6<20
但し、
ν6:第2レンズ群中の少なくとも一方の面が非球面からなる正レンズのd線に対するアッベ数、
である。
本発明の高変倍ズームレンズ系は、第4レンズ群をフォーカシング時に移動するフォーカスレンズ群とすることができる。この第4レンズ群は、物体側から順に、少なくとも一方の面が非球面からなる正レンズ、及び少なくとも一方の面が非球面からなる負レンズから構成し、次の条件式(9)を満足することが好ましい。
(9)|νa−νb|>25
但し、
νa:第4レンズ群中の正レンズのd線に対するアッベ数、
νb:第4レンズ群中の負レンズのd線に対するアッベ数、
である。
本発明によれば、変倍比が15倍−20倍程度で、短焦点距離端で70゜以上の画角を有し、前玉径は小さく短焦点距離端のレンズ全長が短い沈胴式カメラに最適な高変倍ズームレンズ系を提供することができる。
本発明による高変倍ズームレンズ系の数値実施例1の長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図である。 図1の構成における諸収差図である。 同数値実施例1の中間焦点距離における無限遠合焦時のレンズ構成図である。 図3の構成における諸収差図である。 同数値実施例1の短焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図である。 図5の構成における諸収差図である。 本発明によるズームレンズ系の数値実施例2の長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図である。 図7の構成における諸収差図である。 同数値実施例2の中間焦点距離における無限遠合焦時のレンズ構成図である。 図9の構成における諸収差図である。 同数値実施例2の短焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図である。 図11の構成における諸収差図である。 本発明によるズームレンズ系の数値実施例3の長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図である。 図13の構成における諸収差図である。 同数値実施例3の中間焦点距離における無限遠合焦時のレンズ構成図である。 図15の構成における諸収差図である。 同数値実施例3の短焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図である。 図17の構成における諸収差図である。 本発明によるズームレンズ系の数値実施例4の長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図である。 図19の構成における諸収差図である。 同数値実施例4の中間焦点距離における無限遠合焦時のレンズ構成図である。 図21の構成における諸収差図である。 同数値実施例4の短焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図である。 図23の構成における諸収差図である。 本発明によるズームレンズ系の数値実施例5の長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図である。 図25の構成における諸収差図である。 同数値実施例5の中間焦点距離における無限遠合焦時のレンズ構成図である。 図27の構成における諸収差図である。 同数値実施例5の短焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図である。 図29の構成における諸収差図である。 本発明によるズームレンズ系のズーム軌跡を示す簡易移動図である。
本実施の形態の高変倍ズームレンズ系は、図31の簡易移動図に示すように、物体側から順に、正の屈折力を持つ第1レンズ群G1、負の屈折力を持つ第2レンズ群G2、正の屈折力を持つ第3レンズ群G3、及び正の屈折力を持つ第4レンズ群G4から構成されている。第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間に位置する絞りSは、第3レンズ群G3と一体に移動する。Iは像面である。
短焦点距離端(W)から長焦点距離端(T)への変倍(ズーミング)に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2のレンズ群間隔が増加し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3のレンズ群間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4のレンズ群間隔が増加するように、第1レンズ群G1ないし第4レンズ群G4の全てのレンズ群が移動する。
より具体的には、短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、第1レンズ群G1は単調に物体側に移動し、第2レンズ群G2は像側に凸の移動軌跡を描きながら単調に像側に移動し、第3レンズ群G3は単調に物体側に移動し、第4レンズ群G4は一旦物体側に移動してから像側に移動する。
単調に物体側に移動する第1レンズ群G1の移動量(繰り出し量)は、同じく単調に物体側に移動する第3レンズ群G3の移動量(繰り出し量)よりも大きい。
各数値実施例1−5に示すように、第1レンズ群G1は、物体側から順に、負レンズ10、正レンズ11、及び正レンズ12からなる。負レンズ10は、全数値実施例1−5を通じて、物体側に凸の負メニスカスレンズである。正レンズ11は、全数値実施例1−5を通じて、物体側に凸の正メニスカスレンズである。正レンズ12は、物体側に凸の正メニスカスレンズ(数値実施例1、2)、又は物体側に凸の平凸正レンズ(数値実施例3−5)である。
各数値実施例1−5に示すように、第2レンズ群G2は、物体側から順に、負レンズ20、負レンズ21、及び正レンズ22からなる。負レンズ20は、物体側に凸の負メニスカスレンズ(数値実施例1、3−5)、又は両凹負レンズ(数値実施例2)である。負レンズ21は、全数値実施例1−5を通じて、両凹負レンズである。正レンズ22は、全数値実施例1−5を通じて、物体側に凸の正メニスカスレンズであり、その両面が非球面の非球面レンズである。
各数値実施例1−5に示すように、第3レンズ群G3は、物体側から順に、正レンズ30、及び物体側から順に位置する正レンズ31と負レンズ32の接合レンズ33からなる。正レンズ30は、全数値実施例1−5を通じて、両凸正レンズであり、その両面が非球面の非球面レンズである。正レンズ31は、全数値実施例1−5を通じて、物体側に凸の正メニスカスレンズである。負レンズ32は、全数値実施例1−5を通じて、物体側に凸の負メニスカスレンズである。
各数値実施例1−5に示すように、第4レンズ群G4は、物体側から順に、正レンズ40及び負レンズ41からなる。正レンズ40は、全数値実施例1−5を通じて、両凸正レンズであり、その両面が非球面の非球面レンズである。負レンズ41は、全数値実施例1−5を通じて、像側に凸の負メニスカスレンズであり、その物体側の面が非球面の非球面レンズ(数値実施例1−3)又はその両面が非球面の非球面レンズ(数値実施例4、5)である。
多段鏡筒を用いた沈胴式ズームレンズ系を搭載したカメラを小型化するためには、最も物体側に位置する第1レンズ群の小径化及びレンズ全長の短縮化が重要である。各レンズ群の厚さも薄いことが求められている。変倍レンズ群(変倍時に移動するレンズ群)を移動させるメカ構造の簡素化も必要となる。変倍レンズ群数を少なくすればメカ構成が簡単になるが、高変倍化を達成するのが困難となる。一般的にレンズ系の小型化や群厚を小さくするために構成枚数を削減すると、収差補正の難易度が増す。小型化を図りながら全変倍範囲にわたり諸収差を良好に補正するためには、適切な各レンズ群の屈折力配置やレンズ構成が必要となる。
本発明の高変倍ズームレンズ系は、物体側から順に正負正正の正レンズ先行型のズームレンズ系であり、コンパクトデジタルカメラによく使われる負レンズ先行型のズームレンズ系に比べて高変倍化が図れる利点がある。しかし、高変倍化を図ろうとするとレンズ全長が長くなり、また広角化を図ろうとすると前玉径が大きくなりやすいので、コンパクトデジタルカメラに搭載するためには光学系の小型化を図ることが課題となっていた。そこで本発明では、短焦点距離端から長焦点距離端への変倍時(ズーミング時)に第1レンズ群を大きく移動させる(繰り出す)ことで、第2レンズ群と第3レンズ群の移動自由度を増大させ、各レンズ群の担う変倍負担を適切に設定している。例えば第1レンズ群が固定であるとすると、第2レンズ群の変倍負担が増え、結果的に第1レンズ群の径が大きくなりやすい。
条件式(1)は、長焦点距離端における全系の焦点距離と、第1レンズ群の焦点距離との比を規定するものであり、コンパクトデジタルカメラに用いるのに適した高変倍ズームレンズ系を得るための条件式である。
条件式(1)の上限を超えると、長焦点距離端でのレンズ全長の短縮には有利となるが、短焦点距離端での画角が狭くなり好ましくない。
条件式(1)の下限を超えると、第1レンズ群の屈折力が弱くなり、高変倍比を達成しようとすると第1レンズ群の移動量が大きくなりすぎて、長焦点距離端でのレンズ全長が長くなる。
条件式(2)は、第2レンズ群の長焦点距離端における無限遠物体に対する結像倍率と、第2レンズ群の短焦点距離端における無限遠物体に対する結像倍率との比を規定するものであり、第2レンズ群が負担する変倍作用(変倍負担)を最適化して、レンズ系を小型化するとともに、優れた光学性能を達成するための条件式である。
条件式(2)の上限を超えると、第2レンズ群が負担する変倍作用(変倍負担)が大きくなって第2レンズ群の屈折力が大きくなりすぎるため、第1レンズ群のレンズ径を大きくせざるを得ず、短焦点距離端での軸外収差の補正が困難となる。
条件式(2)の下限を超えると、第2レンズ群が負担する変倍作用(変倍負担)が小さくなりすぎるため、レンズ系の高変倍化を達成しようとすると第3レンズ群の変倍移動量を大きくせざるを得ず、その結果としてFナンバーの変動が大きくなる。
第3レンズ群中の最も物体側のレンズは、各数値実施例では両面非球面の正レンズであるが、少なくとも一方の面が非球面からなる正レンズであればよい。
条件式(3)は以上の構成において、長焦点距離端における全系の焦点距離と、第3レンズ群中の最も物体側の正レンズの焦点距離との比を規定するものであり、第3レンズ群中の最も物体側の正レンズの屈折力の範囲を規定している。
条件式(3)の上限を超えると、全変倍域での収差補正が難しくなり、高解像度に対応するのが困難となる。
条件式(3)の下限を超えると、第3レンズ群全体の屈折力が弱くなり、変倍時の移動量が大きくなり、Fナンバーの変動が大きくなるため好ましくない。
条件式(4)は、第1レンズ群中の最も物体側のレンズのd線に対する屈折率を規定するものであり、第1レンズ群を小径化するための条件式である。
条件式(4)の下限を超えると、主に短焦点距離端での有効光線高が高くなり、多段鏡筒による薄型収納が必要なコンパクトデジタルカメラに不適なレンズ系となってしまう。
条件式(5)は、第1レンズ群中の最も物体側のレンズのd線に対するアッベ数を規定するものであり、主に長焦点距離端での色収差補正に関する条件式である。
ズームレンズ系においては、レンズ群ごとに色収差がある程度補正されている必要があるが、高変倍ズームレンズ系においては、第1レンズ群の色収差補正が特に重要である。各レンズ群の色収差は分散の異なる正レンズと負レンズの組合せで補正するが、第1レンズ群の色収差補正が不十分であると特に長焦点距離端では残存色収差が第2レンズ群以降で拡大されてしまうため、像性能を大幅に劣化させてしまう。一般的にd線に対するアッベ数が小さい硝材は部分分散比Pg_F(=(ng−nF)/(nF-nC))が大きい傾向がある。このような硝材を第1レンズ群の最も物体側のレンズ(第1レンズ)に使用すると、第1レンズ群中の第2レンズ以降に異常分散性のある硝材を使用することでF線からC線までの色収差補正はできても、g線の色収差が大きくなってしまう。特に15倍以上のズームレンズ系においては、この現象が顕著である。
条件式(5)の上限を超えると、色収差補正のため第1レンズ群中の第1レンズの屈折力を強くする必要があり、そのため第1レンズ群の光軸方向の厚さおよび径が増大してしまう。その結果、沈胴状態のデジタルカメラユニットの大きさが増大し、コンパクトデジタルカメラに不適なレンズ系となってしまう。
条件式(5)の下限を超えると、長焦点距離端でのg線の残存色収差が大きくなる。
また、第1レンズ群中の最も物体側のレンズの部分分散比は、Pg_F<0.62を満足することが好ましい。
第1レンズ群は、各数値実施例に示すように、物体側から順に、負レンズ、正レンズ及び正レンズからなる。
条件式(6)は以上の構成において、第1レンズ群中の物体側の正レンズのd線に対するアッベ数と像側の正レンズのd線に対するアッベ数の総和を規定するものであり、第1レンズ群による色収差補正に関する条件式である。
条件式(6)の下限を超えると、高変倍ズームレンズ系の長焦点距離端で色収差が大きく発生し好ましくない。
また、第1レンズ群中の2枚の正レンズは、部分分散比がPg_F<0.54を満足する異常分散性の硝材を使用することが好ましい。
第3レンズ群は、各数値実施例に示すように、2枚の正レンズを含んでいる。
条件式(7)は以上の構成において、この第3レンズ群中の2枚の正レンズのd線に対するアッベ数の総和を規定するものであり、第3レンズ群による色収差補正に関する条件式である。
条件式(7)の下限を超えると、短焦点距離端から長焦点距離端での軸上色収差が補正不足となり好ましくない。
また、第3レンズ群中の2枚の正レンズは、部分分散比がPg_F<0.54を満足する異常分散性の硝材を使用することが好ましい。
第2レンズ群は、各数値実施例に示すように、少なくとも一方の面が非球面からなる正レンズを含んでいる。
条件式(8)は以上の構成において、この第2レンズ群中の少なくとも一方の面が非球面からなる正レンズのd線に対するアッベ数を規定するものであり、第2レンズ群による色収差補正、及びレンズ系の小型化に関する条件式である。
条件式(8)の上限を超えると、色収差補正のため正レンズの屈折力を強くする必要があり、第2レンズ群の光軸上の厚さが大きくなり、そのため第1レンズ群の径も大きくなるため、レンズ系の小型化のためには好ましくない。
また、正レンズの少なくとも一方の面を非球面とすることにより、広角ズームの軸外収差の補正が良好になる。
第4レンズ群は、フォーカシング時に移動するフォーカスレンズ群であり、各数値実施例では、物体側から順に、両面非球面の正レンズと、少なくとも一方の面が非球面からなる負レンズからなっているが、正レンズは、少なくとも一方の面が非球面からなる正レンズとすることができる。
条件式(9)は以上の構成において、この第4レンズ群中の正レンズと負レンズのd線に対するアッベ数の差を規定するものであり、条件式(9)を満足することで、物体距離変化による色収差変動を小さくすることができる。
この第4レンズ群中の正レンズと負レンズを、少なくとも一方の面を非球面とすることにより、無限遠物体から近距離物体までフォーカスしたときの像面湾曲の変動を小さくすることができる。
また、この第4レンズ群中の正レンズと負レンズを樹脂レンズとすることで、横長の撮像画面の方位による光線有効径の違いを利用して不要部分をカットすることができ、収納スペースを有効利用することもできる。ガラスレンズの不要部分をカットすることも理論的には可能であるが、加工が困難で高コストであるため現実的ではない。これに対し、本実施形態のような樹脂レンズであれば不要部分を簡単に低コストでカットすることができる。
次に具体的な数値実施例を示す。以下の数値実施例は、コンパクトデジタルカメラに用いる場合に対応している。諸収差図及び表中において、d線、g線、C線はそれぞれの波長に対する収差、Sはサジタル、Mはメリディオナル、FNO.はFナンバー、fは全系の焦点距離、Wは半画角(゜)、Yは像高、fB はバックフォーカス、Lはレンズ全長、rは曲率半径、dはレンズ厚またはレンズ間隔、N(d)はd線に対する屈折率、νdはd線に対するアッベ数を示す。Fナンバー、焦点距離、半画角、像高、バックフォーカス、レンズ全長及び変倍に伴って間隔が変化するレンズ間隔dは、短焦点距離端−中間焦点距離−長焦点距離端の順に示している。
回転対称非球面は次式で定義される。
x=cy2/[1+[1-(1+K)c2y2]1/2]+A4y4+A6y6+A8y8 +A10y10+A12y12・・・
(但し、cは曲率(1/r)、yは光軸からの高さ、Kは円錐係数、A4、A6、A8、・・・・・は各次数の非球面係数)
[数値実施例1]
図1〜図6と表1〜表4は、本発明による高変倍ズームレンズ系の数値実施例1を示している。図1は長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図、図2はその諸収差図であり、図3は中間焦点距離における無限遠合焦時のレンズ構成図、図4はその諸収差図であり、図5は短焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図、図6はその諸収差図である。表1は面データ、表2は各種データ、表3は非球面データ、表4はレンズ群データである。
本数値実施例1の高変倍ズームレンズ系は、物体側から順に、正の屈折力を持つ第1レンズ群G1、負の屈折力を持つ第2レンズ群G2、正の屈折力を持つ第3レンズ群G3、及び正の屈折力を持つ第4レンズ群G4から構成されている。
第1レンズ群G1(面番号1から6)は、物体側から順に、物体側に凸の負メニスカスレンズ10、物体側に凸の正メニスカスレンズ11、及び物体側に凸の正メニスカスレンズ12からなる。
第2レンズ群G2(面番号7から12)は、物体側から順に、物体側に凸の負メニスカスレンズ20、両凹負レンズ21、及び物体側に凸の正メニスカスレンズ22からなる。正メニスカスレンズ22は、その両面が非球面の非球面レンズである。
第3レンズ群G3(面番号14から18)は、物体側から順に、両凸正レンズ30、及び物体側から順に位置する物体側に凸の正メニスカスレンズ31と物体側に凸の負メニスカスレンズ32の接合レンズ33からなる。両凸正レンズ30は、その両面が非球面の非球面レンズである。第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間に位置する絞りS(面番号13)は、第3レンズ群G3と一体に移動する。
第4レンズ群G4(面番号19から22)は、物体側から順に、両凸正レンズ40、及び像側に凸の負メニスカスレンズ41からなる。両凸正レンズ40は、その両面が非球面の非球面レンズである。負メニスカスレンズ41は、その物体側の面が非球面の非球面レンズである。第4レンズ群G4(負メニスカスレンズ41)の後方(像面Iとの間)には、光学フィルタOP(面番号23から24)とカバーガラスCG(面番号25から26)が配置されている。
(表1)
面データ
面番号 r d N(d) νd
1 30.448 1.000 1.90366 31.3
2 18.804 0.170
3 18.873 3.131 1.59282 68.6
4 65.680 0.100
5 28.739 2.406 1.59282 68.6
6 399.600 d6
7 52.632 0.700 1.83481 42.7
8 6.772 2.343
9 -22.790 0.700 1.77250 49.6
10 10.291 0.100
11* 7.494 1.400 2.00178 19.3
12* 17.158 d12
13絞 ∞ 0.600
14* 4.893 1.420 1.55332 71.7
15* -15.359 0.100
16 5.483 1.200 1.49700 81.6
17 8.348 0.700 1.90366 31.3
18 3.358 d18
19* 30.823 2.333 1.54358 55.7
20* -7.032 0.100
21* -7.115 0.700 1.60641 27.2
22 -15.392 d22
23 ∞ 0.350 1.51680 64.2
24 ∞ 0.510
25 ∞ 0.500 1.51680 64.2
26 ∞ -
*は回転対称非球面である。
(表2)
各種データ
ズーム比(変倍比) 14.60
短焦点距離端 中間焦点距離 長焦点距離端
FNO. 3.3 5.1 6.0
f 5.00 18.00 73.01
W 41.7 12.1 3.0
Y 3.80 3.80 3.80
fB 0.59 0.59 0.59
L 43.87 57.69 68.00
d6 0.535 13.381 26.958
d12 14.878 6.389 1.400
d18 2.529 9.724 16.189
d22 4.775 7.046 2.300
(表3)
非球面データ(表示していない非球面係数は0.00である)
面番号 K A4 A6 A8 A10
11 0.000 -0.6065×10-3 -0.2753×10-4 -0.5901×10-7
12 0.000 -0.3782×10-3 -0.2572×10-4 0.1966×10-6
14 -1.000 -0.8997×10-5 0.5688×10-4 -0.6206×10-5
15 0.000 0.2937×10-3 0.7356×10-4 -0.9332×10-5
19 0.000 0.7061×10-3 -0.4537×10-4 0.1318×10-5
20 0.000 0.1846×10-2 -0.2539×10-4 -0.1967×10-5 0.3466×10-7
21 0.000 0.1200×10-2 0.7061×10-5 -0.1840×10-5
(表4)
レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 43.18
2 7 -6.69
3 14 10.37
4 19 20.62
[数値実施例2]
図7〜図12と表5〜表8は、本発明による高変倍ズームレンズ系の数値実施例2を示している。図7は長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図、図8はその諸収差図であり、図9は中間焦点距離における無限遠合焦時のレンズ構成図、図10はその諸収差図であり、図11は短焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図、図12はその諸収差図である。表5は面データ、表6は各種データ、表7は非球面データ、表8はレンズ群データである。
この数値実施例2のレンズ構成は、第2レンズ群G2の負レンズ20が両凹負レンズである点を除いて数値実施例1と同様である。
(表5)
面データ
面番号 r d N(d) νd
1 43.353 0.900 2.00100 29.1
2 28.082 0.489
3 32.490 2.706 1.45860 90.2
4 1227.295 0.100
5 26.299 2.897 1.59282 68.6
6 1000.000 d6
7 -1000.000 0.700 1.88300 40.8
8 5.657 2.524
9 -84.832 0.700 1.77250 49.6
10 13.108 0.100
11* 10.789 1.400 2.00178 19.3
12* 53.499 d12
13絞 ∞ 0.600
14* 5.451 1.450 1.49700 81.6
15* -13.861 0.100
16 4.640 1.200 1.48749 70.4
17 9.555 0.700 1.90366 31.3
18 3.586 d18
19* 13.000 2.100 1.54358 55.7
20* -13.279 0.150
21* -13.465 0.700 1.63550 23.9
22 -71.694 d22
23 ∞ 0.300 1.51680 64.2
24 ∞ 0.510
25 ∞ 0.500 1.51680 64.2
26 ∞ -
*は回転対称非球面である。
(表6)
各種データ
ズーム比(変倍比) 14.51
短焦点距離端 中間焦点距離 長焦点距離端
FNO. 3.4 4.7 6.0
f 4.40 20.00 63.85
W 45.0 10.4 3.2
Y 3.70 3.70 3.70
fB 0.59 0.59 0.59
L 48.95 61.31 72.00
d6 0.500 17.457 27.459
d12 18.141 5.316 1.400
d18 6.897 10.040 19.125
d22 2.000 7.080 2.600
(表7)
非球面データ(表示していない非球面係数は0.00である)
面番号 K A4 A6 A8 A10
11 0.000 -0.9062×10-4 -0.1928×10-4 0.3931×10-6
12 0.000 -0.2131×10-3 -0.1764×10-4 0.2624×10-6
14 -1.000 -0.7100×10-4 0.3833×10-4 0.6951×10-6
15 0.000 0.1852×10-3 0.5591×10-4 -0.8447×10-6
19 0.000 -0.2234×10-3 0.1335×10-4 -0.3000×10-5
20 0.000 0.2386×10-2 -0.2275×10-3 0.4424×10-5 0.6688×10-8
21 0.000 0.2303×10-2 -0.2053×10-3 0.6248×10-5
(表8)
レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 42.93
2 7 -6.80
3 14 11.02
4 19 22.43
[数値実施例3]
図13〜図18と表9〜表12は、本発明による高変倍ズームレンズ系の数値実施例3を示している。図13は長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図、図14はその諸収差図であり、図15は中間焦点距離における無限遠合焦時のレンズ構成図、図16はその諸収差図であり、図17は短焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図、図18はその諸収差図である。表9は面データ、表10は各種データ、表11は非球面データ、表12はレンズ群データである。
この数値実施例3のレンズ構成は、第1レンズ群G1の正レンズ12が物体側に凸の平凸正レンズである点を除いて数値実施例1と同様である。
(表9)
面データ
面番号 r d N(d) νd
1 29.510 0.780 2.00100 29.1
2 19.466 0.577
3 23.900 2.011 1.45860 90.2
4 150.091 0.100
5 18.919 2.438 1.59282 68.6
6 ∞ d6
7 115.785 0.550 1.88300 40.8
8 5.647 1.735
9 -26.002 0.550 1.77250 49.6
10 6.345 0.100
11* 5.481 1.200 2.00178 19.3
12* 13.526 d12
13絞 ∞ 0.600
14* 4.030 1.349 1.49700 81.6
15* -10.247 0.100
16 3.316 1.230 1.48749 70.4
17 7.176 0.500 1.90366 31.3
18 2.378 d18
19* 30.786 1.803 1.54358 55.7
20* -6.857 0.050
21* -10.965 0.550 1.63550 23.9
22 -24.550 d22
23 ∞ 0.300 1.51680 64.2
24 ∞ 0.640
25 ∞ 0.500 1.51680 64.2
26 ∞ -
*は回転対称非球面である。
(表10)
各種データ
ズーム比(変倍比) 17.50
短焦点距離端 中間焦点距離 長焦点距離端
FNO. 3.1 4.9 5.5
f 3.60 14.10 63.00
W 43.8 12.1 2.8
Y 3.00 3.00 3.00
fB 0.51 0.51 0.51
L 36.42 48.07 55.00
d6 0.420 11.159 22.091
d12 12.591 5.495 1.100
d18 2.500 8.114 11.840
d22 2.737 5.126 1.800
(表11)
非球面データ(表示していない非球面係数は0.00である)
面番号 K A4 A6 A8 A10
11 0.000 -0.1381×10-2 -0.1935×10-4 -0.2224×10-5
12 0.000 -0.1075×10-2 -0.1999×10-5 -0.2218×10-5
14 -1.000 -0.1774×10-3 0.1765×10-3 -0.2021×10-4
15 0.000 0.5132×10-3 0.1991×10-3 -0.2629×10-4
19 0.000 0.3729×10-3 0.7916×10-4 -0.1644×10-5
20 0.000 0.3812×10-2 -0.2279×10-3 0.9876×10-5 -0.1867×10-6
21 0.000 0.3073×10-2 -0.2291×10-3 0.5125×10-5
(表12)
レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 32.91
2 7 -4.92
3 14 7.98
4 19 15.70
[数値実施例4]
図19〜図24と表13〜表16は、本発明による高変倍ズームレンズ系の数値実施例4を示している。図19は長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図、図20はその諸収差図であり、図21は中間焦点距離における無限遠合焦時のレンズ構成図、図22はその諸収差図であり、図23は短焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図、図24はその諸収差図である。表13は面データ、表14は各種データ、表15は非球面データ、表16はレンズ群データである。
この数値実施例4のレンズ構成は、第4レンズ群G4の負メニスカスレンズ41がその両面(物体側の面だけでなく)が非球面の非球面レンズである点を除き、数値実施例3と同様である。
(表13)
面データ
面番号 r d N(d) νd
1 30.187 0.780 2.00100 29.1
2 19.923 0.509
3 24.518 1.902 1.45860 90.2
4 114.018 0.100
5 19.652 2.349 1.59282 68.6
6 ∞ d6
7 51.806 0.550 1.88300 40.8
8 6.191 1.782
9 -17.128 0.550 1.77250 49.6
10 5.991 0.100
11* 5.343 1.200 2.00178 19.3
12* 13.270 d12
13絞 ∞ 0.600
14* 3.906 1.360 1.49700 81.6
15* -10.199 0.100
16 3.388 1.187 1.48749 70.4
17 6.445 0.500 1.90366 31.3
18 2.362 d18
19* 33.979 2.061 1.54358 55.7
20* -6.373 0.050
21* -14.471 0.550 1.63550 23.9
22* -119.140 d22
23 ∞ 0.300 1.51680 64.2
24 ∞ 0.640
25 ∞ 0.500 1.51680 64.2
26 ∞ -
*は回転対称非球面である。
(表14)
各種データ
ズーム比(変倍比) 20.00
短焦点距離端 中間焦点距離 長焦点距離端
FNO. 3.1 5.3 6.1
f 3.60 20.00 72.00
W 42.1 8.1 2.3
Y 2.80 2.80 2.80
fB 0.51 0.51 0.51
L 36.04 53.03 58.87
d6 0.420 15.176 24.018
d12 12.454 4.451 0.895
d18 2.500 9.670 13.979
d22 2.483 5.550 1.800
(表15)
非球面データ(表示していない非球面係数は0.00である)
面番号 K A4 A6 A8 A10
11 0.000 -0.1517×10-2 -0.3547×10-4 -0.5185×10-5
12 0.000 -0.1097×10-2 -0.3620×10-4 -0.3924×10-5
14 -1.000 -0.1976×10-3 0.1778×10-3 -0.1979×10-4
15 0.000 0.5374×10-3 0.2021×10-3 -0.2600×10-4
19 0.000 0.5959×10-3 0.1237×10-3 -0.4908×10-5
20 0.000 0.3829×10-2 -0.2139×10-3 0.8703×10-5 -0.2327×10-6
21 0.000 0.2736×10-2 -0.2646×10-3 0.5801×10-5
22 0.000 0.1607×10-2 -0.3303×10-3 0.1924×10-4
(表16)
レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 35.53
2 7 -4.95
3 14 7.81
4 19 16.18
[数値実施例5]
図25〜図30と表17〜表20は、本発明による高変倍ズームレンズ系の数値実施例5を示している。図25は長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図、図26はその諸収差図であり、図27は中間焦点距離における無限遠合焦時のレンズ構成図、図28はその諸収差図であり、図29は短焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図、図30はその諸収差図である。表17は面データ、表18は各種データ、表19は非球面データ、表20はレンズ群データである。
この数値実施例5のレンズ構成は、数値実施例4と同様である。
(表17)
面データ
面番号 r d N(d) νd
1 29.768 0.780 2.00100 29.1
2 19.749 0.513
3 24.301 1.964 1.43500 95.0
4 135.630 0.100
5 19.393 2.388 1.59282 68.6
6 ∞ d6
7 63.645 0.550 1.88300 40.8
8 6.200 1.770
9 -17.170 0.550 1.77250 49.6
10 6.016 0.100
11* 5.372 1.200 2.00178 19.3
12* 13.471 d12
13絞 ∞ 0.600
14* 4.015 1.344 1.49700 81.6
15* -10.324 0.100
16 3.309 1.198 1.48749 70.4
17 6.278 0.500 1.90366 31.3
18 2.358 d18
19* 25.857 2.158 1.54358 55.7
20* -6.398 0.050
21* -14.659 0.550 1.63550 23.9
22* -409.772 d22
23 ∞ 0.300 1.51680 64.2
24 ∞ 0.640
25 ∞ 0.500 1.51680 64.2
26 ∞ -
*は回転対称非球面である。
(表18)
各種データ
ズーム比(変倍比) 19.50
短焦点距離端 中間焦点距離 長焦点距離端
FNO. 3.1 5.0 6.0
f 3.60 14.10 70.20
W 42.2 11.3 2.3
Y 2.80 2.80 2.80
fB 0.51 0.51 0.51
L 35.94 48.80 58.60
d6 0.420 11.589 23.597
d12 12.201 5.435 0.946
d18 2.500 8.824 13.899
d22 2.452 4.594 1.800
(表19)
非球面データ(表示していない非球面係数は0.00である)
面番号 K A4 A6 A8 A10
11 0.000 -0.1458×10-2 -0.2669×10-4 -0.4796×10-5
12 0.000 -0.1038×10-2 -0.2952×10-4 -0.3488×10-5
14 -1.000 -0.1769×10-3 0.1788×10-3 -0.2031×10-4
15 0.000 0.5390×10-3 0.1995×10-3 -0.2571×10-4
19 0.000 0.5303×10-3 0.1182×10-3 -0.4444×10-5
20 0.000 0.3796×10-2 -0.2177×10-3 0.8724×10-5 -0.2191×10-6
21 0.000 0.2715×10-2 -0.2634×10-3 0.5511×10-5
22 0.000 0.1607×10-2 -0.3303×10-3 0.1924×10-4
(表20)
レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 34.96
2 7 -4.89
3 14 7.82
4 19 15.85
各数値実施例の各条件式に対する値を表21に示す。
(表21)
実施例1 実施例2 実施例3
条件式(1) 1.691 1.487 1.915
条件式(2) 6.189 5.327 7.482
条件式(3) 10.614 7.908 10.486
条件式(4) 1.904 2.001 2.001
条件式(5) 31.3 29.1 29.1
条件式(6) 137.2 158.8 158.8
条件式(7) 153.3 152 152
条件式(8) 19.3 19.3 19.3
条件式(9) 28.5 31.8 31.8
実施例4 実施例5
条件式(1) 2.026 2.008
条件式(2) 7.193 7.187
条件式(3) 12.265 11.694
条件式(4) 2.001 2.001
条件式(5) 29.1 29.1
条件式(6) 158.8 163.6
条件式(7) 152 152
条件式(8) 19.3 19.3
条件式(9) 31.8 31.8
表21から明らかなように、数値実施例1〜数値実施例5は、条件式(1)〜(9)を満足しており、また諸収差図から明らかなように諸収差は比較的よく補正されている。
G1 正の屈折力を持つ第1レンズ群
G2 負の屈折力を持つ第2レンズ群
G3 正の屈折力を持つ第3レンズ群
G4 正の屈折力を持つ第4レンズ群
10 負レンズ
11 正レンズ
12 正レンズ
20 負レンズ
21 負レンズ
22 正レンズ
30 正レンズ
31 正レンズ
32 負レンズ
33 接合レンズ
40 正レンズ
41 負レンズ
S 絞り
OP 光学フィルタ
CG カバーガラス
I 像面

Claims (7)

  1. 物体側から順に、正の屈折力を持つ第1レンズ群、負の屈折力を持つ第2レンズ群、正の屈折力を持つ第3レンズ群、及び正の屈折力を持つ第4レンズ群から構成され、短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、第1レンズ群ないし第4レンズ群の全てのレンズ群が移動し、第1レンズ群の移動量が第3レンズ群の移動量よりも大きく、次の条件式(1)及び(2)を満足することを特徴とする高変倍ズームレンズ系。
    (1)1.4<FT/F1<2.4
    (2)5<M2T/M2W<10
    但し、
    FT:長焦点距離端における全系の焦点距離、
    F1:第1レンズ群の焦点距離、
    M2T:第2レンズ群の長焦点距離端における無限遠物体に対する結像倍率、
    M2W:第2レンズ群の短焦点距離端における無限遠物体に対する結像倍率。
  2. 請求項1記載の高変倍ズームレンズ系において、第3レンズ群中の最も物体側のレンズは、少なくとも一方の面が非球面からなる正レンズであり、次の条件式(3)を満足する高変倍ズームレンズ系。
    (3)5<FT/fa<15
    但し、
    FT:長焦点距離端における全系の焦点距離、
    fa:第3レンズ群中の最も物体側の正レンズの焦点距離。
  3. 請求項1または2記載の高変倍ズームレンズ系において、次の条件式(4)及び(5)を満足する高変倍ズームレンズ系。
    (4)1.9<n1
    (5)25<ν1<35
    但し、
    n1:第1レンズ群中の最も物体側のレンズのd線に対する屈折率、
    ν1:第1レンズ群中の最も物体側のレンズのd線に対するアッベ数。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項記載の高変倍ズームレンズ系において、第1レンズ群は、物体側から順に、負レンズ、正レンズ及び正レンズからなり、次の条件式(6)を満足する高変倍ズームレンズ系。
    (6)136<ν2+ν3
    但し、
    ν2:第1レンズ群中の物体側の正レンズのd線に対するアッベ数、
    ν3:第1レンズ群中の像側の正レンズのd線に対するアッベ数。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項記載の高変倍ズームレンズ系において、第3レンズ群は、2枚の正レンズを含んでなり、次の条件式(7)を満足する高変倍ズームレンズ系。
    (7)145<ν4+ν5
    但し、
    ν4:第3レンズ群中の2枚の正レンズのうち一方の正レンズのd線に対するアッベ数、
    ν5:第3レンズ群中の2枚の正レンズのうち他方の正レンズのd線に対するアッベ数。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項記載の高変倍ズームレンズ系において、第2レンズ群は、少なくとも一方の面が非球面からなる正レンズを含んでなり、次の条件式(8)を満足する高変倍ズームレンズ系。
    (8)ν6<20
    但し、
    ν6:第2レンズ群中の少なくとも一方の面が非球面からなる正レンズのd線に対するアッベ数。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項記載の高変倍ズームレンズ系において、第4レンズ群は、フォーカシング時に移動するフォーカスレンズ群であり、物体側から順に、少なくとも一方の面が非球面からなる正レンズ、及び少なくとも一方の面が非球面からなる負レンズからなり、次の条件式(9)を満足する高変倍ズームレンズ系。
    (9)|νa−νb|>25
    但し、
    νa:第4レンズ群中の正レンズのd線に対するアッベ数、
    νb:第4レンズ群中の負レンズのd線に対するアッベ数。
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