JP2011160506A - モールドモータ及びこれを搭載した電動車両 - Google Patents

モールドモータ及びこれを搭載した電動車両 Download PDF

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Takeshi Nagao
健史 長尾
Osamu Hakamata
修 袴田
Kazuhiro Iida
和弘 飯田
Akinori Honma
章徳 本間
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Abstract

【課題】駆動時に発生する熱を効率よく放熱することにより、長寿命化、長時間駆動を実現でき、信頼性の高いモールドモータを提供する。
【解決手段】モールドモータ20は板状の支持部材であるスイングアーム5に重ねた状態で取り付けられた電動車両1用のモータであって、モールド樹脂21によって被覆されたステータコア24と、モールド樹脂21を内包するとともにモールド樹脂21の一部が露出する開口部54〜57が設けられたモータケース50と、開口部54〜57の少なくとも一部をスイングアーム5より外部に露出させてモータケース50をスイングアーム5に対して結合させる結合部58a〜58dと、を備える。これにより、モールドモータ20の周囲をカバーする形のスイングアーム5とモールドモータ20とを結合部58a〜58dで結合したとしても、モールド樹脂21が直接外気に触れるようになる。
【選択図】図2

Description

本発明は、コイル部を有するステータコアの外周全体を、絶縁モールド樹脂の一体成型によって被覆したモールドモータに関するものであって、特に電動車両用のモールドモータに関する。また、このモールドモータを搭載した電動車両に関する。
従来、自動車や自動二輪車は、ガソリンや軽油を燃料として駆動力を得るエンジンを駆動源とするのが一般的であった。しかしながら昨今、環境保護の対策として、電力をエネルギーとして駆動力を得るモータを駆動源とする車両の開発に注目が集まっている。
モータを駆動源とした電動車両である電動二輪車のパワーユニットの一例を、特許文献1に見ることができる。特許文献1に記載された電動式スクータ型車両のパワーユニットは後輪と同軸上に駆動用の電動モータが設置されたダイレクトドライブ方式のパワーユニットであって、ケース本体とケースカバーからなる左右二つ割り構造のケースに電動モータが内包されている。
特開平6−247374号公報(第4頁、図2)
ここで、モータを利用する場合、そのコイル部などにおける発熱の問題がある。これに対して、特許文献1に記載された電動二輪車ではモータ全体がケースにすっぽりと覆われた状態になっている。これにより、モータが効率よく放熱することができない虞がある。その結果、熱によりグリスが劣化してモータ軸のベアリング破損の虞があるなど、モータに悪影響が生じ、モータの寿命が短くなる可能性がある。さらに、寿命低下の防止のためモータの出力を制限する必要があり、最大出力による駆動を継続したい場合であっても、例えば最大出力駆動と50%出力駆動とを交互に行う制御などをする必要があるといった問題が発生する。電動車両を開発するにあたってはモータから発生する熱を効率よく放熱することを考慮に入れ、設計に工夫を凝らす必要がある。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、駆動時に発生する熱を効率よく放熱することにより、長寿命化、長時間駆動を実現させることができ、信頼性の高いモールドモータを提供することを目的とする。また、このようなモールドモータを備えた信頼性の高い電動車両を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、板状の支持部材に重ねた状態で取り付けられるモールドモータであって、モールド樹脂によって被覆されたステータコアと、前記モールド樹脂を内包するとともに前記モールド樹脂の一部が露出する開口部が設けられたモータケースと、前記開口部の少なくとも一部を前記支持部材より外部に露出させて前記モータケースを前記支持部材に対して結合させる結合部と、を備えることとした。
この構成によれば、モールドモータの周囲に重ねてカバーする形の支持部材をモールドモータに取り付けることになっても、モータケースの開口部の少なくとも一部を支持部材より外部に露出させてモータケースを支持部材に対して結合させる結合部を構成することにより、モールド樹脂が直接外気に触れるようになる。したがって、開口部にて外部に露出したモールド樹脂から直接モータの熱が放熱される。
また、上記構成のモールドモータにおいて、回転軸を略水平にして構成され、前記開口部の少なくとも一部は回転軸より下方に配置されていることとした。
電動車両用のモールドモータの場合、上下方向の略中央部で支持部材であるスイングアーム等に支持され、上方から懸架装置であるサスペンションで吊り下げられることが多いので、この構成によれば、モータケースの下側に比較的広い領域の開口部が形成される。
また、上記構成のモールドモータにおいて、前記結合部は複数備えられ、前記モータケースの上部であって、モールドモータを吊り下げる懸架装置の下側端を接続する接続部近傍に前記結合部の少なくとも1つを備えることとした。
この構成によれば、モータケースの下側に比較的広い領域の開口部が形成される。
また本発明では、上記モールドモータを電動車両に搭載することとした。
この構成によれば、電動車両において、モータケースの開口部にて外部に露出したモールド樹脂から直接モータの熱が放熱される。
また、車輪を駆動するための前記モールドモータと、前記モールドモータを支持するスイングアームとを備えた電動車両であって、前記スイングアームは、前記モールドモータの周囲の少なくとも一部に重ねられてカバーしながらモールドモータを支持するとともにモールドモータに対応する箇所に切り欠き部を備え、前記モールドモータは、前記切り欠き部から前記モールド樹脂の一部を外部に露出させる前記開口部を備えることとした。なお、モールド樹脂としては、絶縁性のものが好ましい。
特に自動二輪のような小型の電動車両の場合、車輪、モータ、及び制動機構を同軸上に配置することによりそれらが近接してモータの放熱作用が低下する傾向にあるが、この構成によれば、開口部を利用することで放熱作用が高められる。
また、上記構成の電動車両において、前記モールドモータを吊り下げ支持する懸架装置の下側端を接続する接続部を前記スイングアームの後部に形成することとした。
この構成によれば、電動車両のモータケースの下側に比較的広い領域の開口部が形成される。
本発明の構成によれば、駆動時に発生する熱を効率よく放熱することにより、長寿命化、長時間駆動を実現させることができ、信頼性の高いモールドモータを提供することができる。
また、このようなモールドモータを電動車両に搭載することにより、車両寿命及び走行距離が延び、信頼性の高い電動車両を提供することができる。
本発明の実施形態に係るモールドモータを搭載した電動車両の一例を示す左側面図である。 図1の電動車両の後輪周辺を示す左側面図である。 図2に示す後輪周辺の上面図である。 図2に示すモールドモータ及びスイングアームの左側面図である。 図4に示すモールドモータ及びスイングアームの上面図である。 図4に示すモールドモータ及びスイングアームの底面図である。 図4に示すモールドモータ及びスイングアームの右側面図である。 図1に示す電動車両の後輪部の垂直断面正面図である。 図8のモールドモータ及び制動機構の一部を分解した状態を示す斜視図である。 図8に示すモールドモータ部の左側面図である。 図10に示すモールドモータのモールド樹脂の垂直断面正面図である。 図10に示すモールドモータの外側ケースの斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図1〜図12に基づき説明する。なお、説明における前後、左右の方向や位置はシートに座った使用者を基準とする。
最初に、本発明の実施形態に係るモールドモータを搭載した電動車両について、図1を用いてその構造を説明する。図1はモールドモータを搭載した電動車両の一例を示す左側面図である。
電動車両1は、図1に示すように、前輪2、及び後輪3を備えた自動二輪車である。電動車両1はメインフレーム4、及びスイングアーム5が主たる骨組みとして構成されている。
メインフレーム4は前端部が上方に向かって屈曲しており、その前端部で前輪2及びハンドル6を操舵可能に支持している。メインフレーム4の後端側であって、電動車両1の前後方向の略中央部には使用者が腰を掛けるシート7と、バッテリ収容部8とが備えられている。バッテリ収容部8はシート7の下方に設けられ、内部にバッテリ(図示せず)を収容することができる。シート7はバッテリ収容部8の蓋の役目も果たし、バッテリ収容部8に対して開閉可能にして取り付けられている。メインフレーム4のシート7の後方であって、後輪3の上方の箇所には荷物台9が備えられている。
スイングアーム5はメインフレーム4後部の、シート7及びバッテリ収容部8の箇所の下方から後方に向かって延びている。後輪3はスイングアーム5の後端に支持されている。なお、スイングアーム5は後輪3の左側のみに設けられ、片持ち状態で後輪3を支持している(図3参照)。また、後輪3は駆動輪であり、スイングアーム5との間に後輪3を駆動させるモールドモータ20が備えられている。すなわち、スイングアーム5はモールドモータ20及び後輪3の回転軸を水平にして支持する支持部材である。また、スイングアーム5のモールドモータ20の箇所の上部から上方の荷物台9に向かって、モールドモータ20及び後輪3を吊り下げる懸架装置であるサスペンションユニット10が設けられている。
続いて、電動車両1のスイングアーム5について、図1に加えて、図2〜図7を用いてその構造を説明する。図2は電動車両の後輪周辺を示す左側面図、図3は図2に示す後輪周辺の上面図、図4は図2に示すモールドモータ及びスイングアームの左側面図、図5はモールドモータ及びスイングアームの上面図、図6はモールドモータ及びスイングアームの底面図、図7はモールドモータ及びスイングアームの右側面図である。
スイングアーム5は、図1に示すように、シート7及びバッテリ収容部8の箇所の下方でメインフレーム4に取り付けられている。スイングアーム5は、図1及び図2に示すように、その前端部に水平に延びる支軸部5aを備え、この支軸部5aの軸線を中心として後方の後輪3側を自由端とし、後輪3側を上下方向に揺動自在である。なお、スイングアーム5の後部はサスペンションユニット10により位置決めされている。
また、スイングアーム5は、図2〜図7に示すように、アーム部5bとカバー部5cとを備えている。アーム部5bは中空の略角管形状をなし、支軸部5aの箇所から後輪3の箇所まで延びている。アーム部5bの内部にはモールドモータ20の信号線25や動力線26(図10参照)などが配線されている。
スイングアーム5のカバー部5cはモールドモータ20に対応する箇所に設けられている。カバー部5cはモールドモータ20の後輪3側に対して反対側の面(電動車両1の左側面側)及び外周面が板状にして形成され、モールドモータ20のそれらの面に重ねた状態でカバーしている。また、カバー部5cはその下部及び後部の一部を切り欠いてモールドモータ20を外部に露出させた切り欠き部5dを備えている。
スイングアーム5は、図2、図4、及び図7に示すようにカバー部5cの周囲において、モールドモータ20の周囲に設けられた4箇所の結合部58a〜58dでモールドモータ20と結合されている。図7に示すように、前側結合部58a、58bでは後輪3側から(スイングアーム5の右方から)、スイングアーム5にモールドモータ20がネジ止めされている。外側結合部58c及び上部結合部58dでは後輪3側に対して反対側から(スイングアーム5の左方から)、スイングアーム5にモールドモータ20がネジ止めされている。なお、サスペンションユニット10はその下端が上部結合部58dのすぐ上方の接続部5eでスイングアーム5のカバー部5cに接続されている。
また、図6及び図7に示すように、スイングアーム5のカバー部5cとモールドモータ20とは密着しているわけではなく、それらの間に隙間Sが設けられている。これにより、隙間Sに走行時の空気流を取り込むことができ、モールドモータ20のスイングアーム5でカバーされている領域の放熱作用が損なわれないようにしている。
続いて、電動車両1の後輪3の箇所について、図1に加えて、図8及び図9を用いてその構造を説明する。図8は電動車両の後輪部の垂直断面正面図、図9は図8のモールドモータ及び制動機構の一部を分解した状態を示す斜視図である。なお、図9では、モールドモータ内部のロータや減速機構の描画を省略している。
図8に示すように、電動車両1の後輪3の箇所には後輪3の左側、すなわち図8において右側から順に、スイングアーム5、モールドモータ20、減速機構30、制動機構40、及び後輪3が備えられている。なお、モールドモータ20、制動機構40、及び後輪3は、互いに同軸上となるように配置されている。
モールドモータ20は、図1及び図9に示すように、環状をなす、後述するステータコア24(図11参照)を絶縁性のモールド樹脂21によって被覆した電動車両用のモータである。モールドモータ20はステータコア24の軸線が後輪3の車軸3aに一致し、後輪3に近接して配置されている。
図8に示すように、モールド樹脂21の内側にはモータの回転子であるロータ22が備えられている。ロータ22はその軸線をステータコア24の軸線に合わせて配置され、回転可能に設けられたモータシャフト23に固定されている。したがって、モールドモータ20の駆動によりロータ22が回転し、その動力がモータシャフト23に伝達される。
減速機構30はモータシャフト23と車軸3aとの間の箇所に配置されている。減速機構30は例えば遊星歯車機構などで構成されている。
制動機構40は後輪3のホイール3b近傍に配置された、所謂ドラム型ブレーキであり、図2及び図9に示すように、ブレーキシュー41、バネ42、ブレーキアーム43、及びブレーキカバー44を備えている。ブレーキシュー41はホイール3bの内側に配置されている。制動機構40を使用していないとき、ブレーキシュー41はバネ42の作用により、ホイール3bに対して径方向内側に離間している。ブレーキシュー41はブレーキアーム43の回転により、バネ42の弾性力に抗して車軸3aに対して径方向外側に押し広げられる。そして、ブレーキシュー41はホイール3aと一体的に回転する図示しないドラムとの間に摩擦抵抗を発生させ、ホイール3a、すなわち後輪3の回転を制動する。
なお、ブレーキシュー41が配置されたホイール3bの箇所は蓋としてブレーキカバー44が取り付けられ、塵埃などが内部に入らないようカバーされている(図8参照)。ブレーキカバー44は制動機構40内に対する防塵機能のほか、ブレーキシュー41、バネ42、及びブレーキアーム43といったブレーキ部材を保持する機能も有する。
続いて、モールドモータ20の詳細な構成について、図2、図4、及び図7〜図9に加えて、図10〜図12を用いて説明する。図10はモールドモータ部の左側面図、図11はモールドモータのモールド樹脂の垂直断面正面図、図12はモールドモータの外側ケースの斜視図である。
モールドモータ20は先に説明したモールド樹脂21、ロータ22、及びモータシャフト23に加えて、ステータコア24、モータケース50、信号線25、及び動力線26を備えている。
ステータコア24は環状をなし、図11に示すように、その径方向内側にコイル部24aが配置されている。ステータコア24はそのコイル部24aの箇所を含めた周囲が、絶縁性のモールド樹脂21によって被覆されている。なお、モールド樹脂21は例えばガラス繊維などを含有する熱硬化性樹脂で構成されている。ステータコア24のコイル部24aより径方向内側の箇所には、モールド樹脂21に、後輪3側から窪んだ凹部21aが形成されている。凹部21aは円柱形状をなし、ここにロータ22が配置されている(図8参照)。
モータケース50はアルミ合金などの金属で構成され、モールド樹脂21を内包して保持する形で設けられている。モータケース50はモールド樹脂21を内側に挟む形で配置された2個の板状のケース部材、すなわち図9に示す内側ケース51と、図12に示す外側ケース52とで構成されている。図8に示すように、内側ケース51は後輪3側に、外側ケース52は後輪3側と反対側のスイングアーム5のカバー部5c側に各々配置されている。
図9に示すように、内側ケース51はその端部に舌片状の前側連結片51a及び後側連結片51bを、外側ケース52はその端部に舌片状の前側連結片52a及び後側連結片52bを、各々備えている。前側連結片51aと後側連結片51b、そして前側連結片52aと後側連結片52bとは、図10に示すように、互いにモールドモータ20の軸中心を通り径方向に延びる直線L1を挟んで略対向する箇所、すなわちモールドモータ20の前側及び後側に各々に配置されている。内側ケース51と外側ケース52とは、図9に示すように、各々の対応し合う連結片どうし、すなわち前側連結片51aと前側連結片52aとで、そして後側連結片51bと後側連結片52bとで互いの端部を連結し、モールド樹脂21を間に挟んで、3箇所のボルト53によって結合されている。
また、モータケース50は、図8及び図10〜図12に示すように、互いに独立した4箇所の開口部である、第1開口部54、第2開口部55、第3開口部56、及び第4開口部57を備えている(以下の説明で、まとめて「開口部54〜57」と称することがある)。第1開口部54と第2開口部55、そして第3開口部56と第4開口部57とは、図10に示すように、互いにモールドモータ20の軸中心を通り径方向に延びる直線L2を挟んで略対向する箇所、すなわちモールドモータ20の上側及び下側に各々に配置されている。これら4箇所の開口部54〜57はそれぞれ、モータケース50外部に対してモールド樹脂21の一部を露出している。
第1開口部54は外側ケース52の上側に、第2開口部55は外側ケース52の下側に各々配置され、それら開口部が外側ケース52自体の内側と外側との間を貫通させた窓の形で形成されている。外側ケース52の、第1開口部54の径方向外側には枠部52cが、第2開口部55の径方向外側には枠部52dが、各々設けられている。
第3開口部56はモータケース50の上側に配置され、内側ケース51の上側外縁部に設けた切り欠きと、外側ケース52の枠部52cより内側ケース51側の上側外縁部に設けた切り欠きとを合わせ、モータケース50の内側と外側との間を貫通させた窓の形で形成されている。同様に、第4開口部57はモータケース50の下側に配置され、内側ケース51の下側外縁部に設けた切り欠きと、外側ケース52の枠部52dより内側ケース51側の下側外縁部に設けた切り欠きとを合わせ、モータケース50の内側と外側との間を貫通させた窓の形で形成されている。
開口部54〜57の構成により、モータケース50は前側連結片51a及び前側連結片52aが後側連結片51b及び後側連結片52bより周方向に関して長くなっている。なお、先に説明した、内側ケース51と外側ケース52とを結合する3本のボルト53に関して、周方向に長い方の前側連結片51a及び前側連結片52aの箇所ではその周方向両端に2本が、周方向に短い方の後側連結片51b及び後側連結片52bの箇所では後端部に1本が備えられている(図9及び図10参照)。
さらに、開口部54〜57を設けて残った外側ケース52の前部の領域からスイングアーム5に沿って前方に、モールドモータ20の信号線25及び動力線26が延びている。
また、モータケース50には、図7、図9、及び図10に示すように、その周囲に4箇所の結合部58a〜58dが設けられている。図7及び図9に示すように、モータケース50の前側には前側結合部58a、58bが、図7及び図10に示すように、モータケース50の後輪3側に対して反対側の側面には外側結合部58cが、上部には上部結合部58dが配置されている。各結合部58a〜58dはボルト及びめねじ部を用いてネジ止めするためのネジ止め孔59が設けられ、図2、図4、及び図7に示すように、スイングアーム5がネジ止めにより取り付けられてモールドモータ20全体を支持している。
なお、結合部58a〜58dは開口部54〜57の一部がスイングアーム5のカバー部5cの切り欠き部5dより外部に露出するように設けられている。すなわち、図4に示すように、切り欠き部5dはカバー部5cにおける下側の前側結合部58bに対応する箇所から外側結合部58cを経て上部結合部58dに至るまでの経路の下方及び後方が取り除かれている。これにより、図10を参考として図4に示すように、モールドモータ20の第2開口部55及び第4開口部57のほぼ全域と、第1開口部54及び第3開口部56の一部とが、スイングアーム5より外部に露出している。
このようにして、モールドモータ20の周囲に重ねてカバーする形のスイングアーム5をモールドモータ20に取り付けることになっても、モータケース50の開口部54〜57の少なくとも一部をスイングアーム5より外部に露出させてモータケース50をスイングアーム5に対して結合させる結合部58a〜58dを構成することにより、モールド樹脂21が直接外気に触れるようになる。したがって、開口部54〜57にて外部に露出したモールド樹脂21から直接モータの熱が放熱される。
また、モールドモータ20が回転軸であるモータシャフト23を略水平にして構成され、開口部54〜57の少なくとも一部はモータシャフト23より下方に配置されているので、モータケース50の下側に比較的広い領域の第2開口部55が形成される。同様に、モールドモータ20とスイングアーム5との結合部が複数備えられ、モータケース50の上部であって、サスペンションユニット10の下側端を接続する接続部5eの近傍に上部結合部58dが備えられているので、モータケース50の下側に比較的広い領域の第2開口部55が形成される。
上記構成によれば、駆動時に発生する熱を効率よく放熱することにより、長寿命化、長時間駆動を実現させることができ、信頼性の高いモールドモータ20を提供することができる。
また、後輪、モータ、及び制動機構を同軸上に配置することによりそれらが近接してモータの放熱効果が低くなる傾向にあるが、上記のようなモールドモータ20を電動車両1に搭載することにより、開口部54〜57を利用して放熱効果を高めることが可能である。その結果、車両寿命及び走行距離が延び、信頼性の高い電動車両1を提供することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、本発明の実施形態では、モールドモータを搭載した電動車両1に、図1に示す自動二輪車を一例として掲げて説明したが、搭載対象となる電動車両は自動二輪車に限定されるわけではなく、自動三輪車や自動四輪車であっても構わない。
また、モールドモータ20の開口部54〜57及び結合部58a〜58dや、スイングアーム5の切り欠き部5dの形状、個数、配置は上記実施形態で説明した構成に限定されるわけではなく、異なる形状、個数、配置としても構わない。例えば、切り欠き部5dに関して、スイングアーム5のカバー部5cに切り欠き部を2つ設けることにして、カバー部5cの下部のほか、上部にも設けることにしても構わない。
本発明は、モールドモータ全般において利用可能である。
1 電動車両
2 前輪
3 後輪
3a 車軸
5 スイングアーム(支持部材)
10 サスペンションユニット(懸架装置)
5c カバー部
5d 切り欠き部
20 モールドモータ
21 モールド樹脂
23 モータシャフト(回転軸)
24 ステータコア
40 制動機構
50 モータケース
51 内側ケース
52 外側ケース
54 第1開口部
55 第2開口部
56 第3開口部
57 第4開口部
58a、58b 前側結合部
58c 外側結合部
58d 上側結合部

Claims (6)

  1. 板状の支持部材に重ねた状態で取り付けられるモールドモータであって、
    モールド樹脂によって被覆されたステータコアと、
    前記モールド樹脂を内包するとともに前記モールド樹脂の一部が露出する開口部が設けられたモータケースと、
    前記開口部の少なくとも一部を前記支持部材より外部に露出させて前記モータケースを前記支持部材に対して結合させる結合部と、
    を備えることを特徴とするモールドモータ。
  2. 回転軸を略水平にして構成され、前記開口部の少なくとも一部は回転軸より下方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のモールドモータ。
  3. 前記結合部は複数備えられ、前記モータケースの上部であって、モールドモータを吊り下げる懸架装置の下側端を接続する接続部近傍に前記結合部の少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項2に記載のモールドモータ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のモールドモータを搭載したことを特徴とする電動車両。
  5. 車輪を駆動するための前記モールドモータと、前記モールドモータを支持するスイングアームとを備えた電動車両であって、
    前記スイングアームは、前記モールドモータの周囲の少なくとも一部に重ねられてカバーしながらモールドモータを支持するとともにモールドモータに対応する箇所に切り欠き部を備え、
    前記モールドモータは、前記切り欠き部から前記モールド樹脂の一部を外部に露出させる前記開口部を備えることを特徴とする請求項4に記載の電動車両。
  6. 前記モールドモータを吊り下げ支持する懸架装置の下側端を接続する接続部を前記スイングアームの後部に形成したことを特徴とする請求項5に記載の電動車両。
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