JP2011125486A - X線ct装置及びx線ct装置の制御方法 - Google Patents

X線ct装置及びx線ct装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】関心領域の中の指定した領域に対して所望のX線照射量でX線の照射が行われるようにスキャンを分割し、その照射野を求め、その照射野を用いて撮像を行うX線CT装置を提供する。
【解決手段】X線管001と、コリメータ002と、検出素子列を前記体軸方向に複数有する検出器004と、を備えたX線CT装置であって、被検体Pの全体の撮影領域を体軸方向に第1X線量で撮影する第1撮影領域、及び第2X線量で撮影する第2撮影領域に区分して指定された撮影領域データを取得する撮影領域データ取得部014と、第1撮影領域の第1照射野及び第2撮影領域の第2照射野を求め、各領域のスキャン撮影時に求めた照射野になるようにコリメータ002を制御する照射野制御部017と、前記第1撮影領域に対して前記第1X線量を照射し、前記第2撮影領域に対して前記第2X線量を照射するように、X線管001を制御するX線制御部016とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、多列検出器(二次元検出器)を搭載したX線CT装置に関する。さらに詳しくは、被検体の被曝量を低減する構成を有するX線CT装置に関する。
X線CT装置とは、回転操作されるX線ビームを被検体に照射し、被検体を透過したX線を検出して得られた情報に基づいて断層画像などを形成する装置である。近年このX線CT装置として、二次元検出器を備えた装置が提案されている。二次元検出器とは、ビーム発生源の回転方向に一列に並んだ検出素子で構成される検出部列をビーム発生源の回転軸方向(被検体の体軸方向)に複数列有しているものである。この様に回転方向に検出部列を複数設けることを検出列の多列化という。
この二次元検出器を備えたX線CT装置では、一回転の走査(スキャン)で被検体における広範囲の領域のデータを取得することができる。そのため、二次元検出器を使用したX線CT装置は、回転数が少なくて済み、撮影の効率化が図れる利点がある。
この二次元検出器を備えたX線CT装置を用いることで、マルチスライススキャン、ボリュームスキャン、ダイナミックボリュームスキャン、多列でのヘリカルスキャンなどが行える。ボリュームスキャンとは、全身をスキャンしてボリュームデータとして保存しておくスキャン方法であり、そのボリュームデータに対して後にフィルミングや画像転送などが行える。また、ボリュームデータを部位別の複数の範囲に分けて、個別に再構成条件を指定できる。たとえば、肩から頭頂部まで一気にスキャンして、頭頂部10mmの厚さ、頭蓋底5mmの厚さ、頚部1mmの厚さで画像を再構成することができる。ヘリカルスキャンとは、被検体を体軸方向に移動させるとともに、X線発生源及び二次元検出器を回転させることで、らせん状にX線を照射させていきデータを取得する方法である。これは、X線発生源及び二次元検出器を移動させてもよい。
そして従来、ボリュームスキャンを1回もしくは複数回行って、関心領域のスキャンを行う場合、スキャン範囲を同じ列数のスキャンで、できるだけ少ない回数で行い不要な領域にX線が照射されないように、スキャンを行う列数とスキャン回数を決めてスキャンを行っていた(例えば、特許文献1参照。)。
また、X線照射によって被検体は被曝するが、この被曝量が多い場合には被検体に悪影響を及ぼす。そのため、被曝量を低減するための技術も提案されている。この技術には例えば、位置決め画像を元に、全スライスが同じS/Nで画像表示可能な最低mAを計測するReal−ECや、位置決め画像から全スライスが同じ画像で画像表示できるように、2方向から最低mAを計算し電流制御を行うVolumeECといった技術等がある。
特開2001−59872号公報
しかし、特許文献1に記載されたような従来の方法では、一度決めた列数で一連のスキャンが行われるため、その列幅分の範囲に同じ強度のX線が照射される。そのため、画質の良い画像を生成することを目的としてX線照射量を決定した場合、被曝を避けたい部分があったとしてもその部分のみへのX線照射量を減らすことはできず、X線照射量が多くなってしまう。また、被曝を避けたい部分の被曝低減を目的とした場合、被曝を避けたい部分の周辺もX線照射量が減ってしまい画質が低下してしまう。
さらに、上述したようなReal−ECやVolumeEC等の被曝低減技術はあるが、これらの方法はスキャン領域全体で同じ画質を求めるために必要なX線量を算出するだけであり、X線感受性の高い部位のような被曝を避けたい部分の考慮はされていない。また、これらの方法はスキャン中の列数も固定である。そのため、これらの方法においても、多列化等により検出器の体軸方向の幅が広くなればなるほど、一回転でX線が照射される範囲が広がり、被検体の構造の異なる部位を同時にスキャンすることとなるので、被曝を避けたい部分に対してのみX線の照射量を抑えることは困難である。
さらに、従来の技術では、被曝を避けたい領域に対して少ないX線照射量でX線照射を行うためには、関心領域の全範囲にわたって照射野及び検出素子列の数をそれぞれ手動で設定する必要があり煩雑であった。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、関心領域の中の指定した領域に対して所望のX線照射量でX線の照射が行われるように照射野を求め、その照射野を用いて撮像を行うX線CT装置及びその制御方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のX線CT装置は、被検体に向けてX線を照射するX線発生手段と、照射される前記X線の照射野を可変に制限する照射野規定手段と、前記被検体を挟んで前記X線発生手段に対向する位置に配置され、前記被検体を透過した透過X線を検出する複数のX線検出素子が前記被検体の体軸と直交する方向に並んだ検出素子列を前記体軸方向に複数有する検出手段と、前記X線発生手段及び前記検出手段と前記被検体との相対的位置を前記被検体の体軸方向に変更させる移動手段と、前記検出手段が検出した前記透過X線データを基に画像データを生成する画像生成手段と、前記画像データに基づくX線CT画像を表示手段に表示させる表示制御手段と、を備え、スキャノ像撮影及びスキャン撮影を行うX線CT装置であって、前記スキャノ像を基に前記被検体の全体の撮影領域を体軸方向に第1X線量で撮影する第1撮影領域、及び第1X線量と線量が異なる第2X線量で撮影する第2撮影領域に区分して指定された撮影領域データを取得する撮影領域データ取得手段と、前記第1撮影領域に対する照射野及び前記第2撮影領域に対する照射野を求め、前記移動手段による前記相対的位置に対応して、前記各撮影領域に対して前記求めた前記照射野になるように前記照射野規定手段を制御する照射野制御手段と、前記移動手段による前記相対的位置に対応して、前記第1撮影領域に対して前記第1X線量を照射し、前記第2撮影領域に対して前記第2X線量を照射して前記スキャン撮影するように、前記X線発生手段を制御するX線制御手段と、を備えることを特徴とするものである。
請求項9に記載のX線CT装置の制御方法は、被検体に向けてX線を照射するX線発生源と、照射された前記X線の照射野を可変に制限するコリメータと、前記被検体を挟んで前記X線発生源に対向する位置に配置され、前記被検体を透過した透過X線を検出する複数のX線検出素子が前記被検体の体軸と直交する方向に並んだ検出素子列を前記体軸方向に複数有する検出器と、X線発生源及び検出器と前記被検体とを相対的に前記被検体の体軸方向に移動させる移動機構と、前記検出器が検出した前記透過X線データを基に、画像データを生成する画像生成手段と、を備え、スキャノ像撮影及びスキャン撮影を行うX線CT装置の制御方法であって、スキャノ像撮影を行う段階と、前記スキャノ像を基に前記被検体の全体の撮影領域を体軸方向に第1X線量で撮影する第1撮影領域、及び第1X線量より線量が少ない第2撮影領域に区分して指定された撮影領域データを取得する撮影領域データ取得段階と、前記第1撮影領域及び前記第2撮影領域を、前記検出素子列の最大列数を用いて撮影可能な前記体軸方向への最大撮影幅よりも小さな撮影領域に分割し、複数のX線照射領域を決定する照射領域決定段階と、前記各X線照射領域に対してX線の照射を行うそれぞれの照射野を求める照射野算出段階と、X線発生源及び検出器と前記被検体とを相対的に前記被検体の体軸方向に移動させる移動段階と、前記相対的位置に対応して、前記各X線照射領域に対応した前記求めた前記照射野になるように、前記コリメータを制御する照射野制御段階と、前記第1撮影領域には前記第1X線量を照射し、前記第2撮影領域には前記第2X線量を照射するように、前記相対的位置に対応して、前記X線発生源のX線照射量を制御するX線量制御段階と、前記被検体に向けてX線を照射するX線照射段階と、照射され前記被検体を透過した透過X線を検出するX線検出段階と、前記検出した前記透過X線データを基に画像データを生成する画像データ生成段階と、前記画像データに基づくX線CT画像を表示部に表示させる画像表示制御段階と、を備えることを特徴とするものである。
請求項1に記載のX線CT装置及び請求項9に記載のX線CT装置の制御方法は、撮影領域の中の一部の領域を指定することで、その指定した領域のみにX線を照射する照射野及びその他の領域のみにX線を照射する照射野が求められ、その求められたそれぞれの照射野を用いて指定した領域への所望のX線照射量によるX線の照射及びその他の領域への所望のX線照射量によるX線の照射が行われることで、それぞれの領域を別個のスキャンとしそれぞれの領域の画像生成を行う構成である。これにより、撮影領域(関心領域)の一部の領域を指定するだけで、自動的に指定した領域と指定した領域以外の領域とを区別してそれぞれの領域のみへのX線の照射を行うことが可能となる。したがって、X線の照射量を他の部分の照射量と異ならせたい場合に、容易にその領域の設定を行うことができる。
また、前述した領域指定に従い照射するX線照射量を変更することで、指定した領域に対するX線の照射量を異ならせた撮像を容易に行うことができる。これにより、X線の感受性の高い部分(例えば、目や***など)に対してX線の照射量を減らした撮像や、高画質にしたい部分に対してX線の照射量を増やした撮像を行うことができる。さらに、指定した領域に対してX線の照射量を異ならせることができるので、被検体の被曝を低減することができる。
本発明に係るX線CT装置のブロック図 スキャノ像を用いた関心領域の設定を説明するための図 関心領域内の一部の領域(第2撮影領域)の指定を説明するための図 領域の指定に基づいて照射領域求める一例を説明するための図 本実施形態に係るX線CT装置のX線CT画像の撮像における動作を表すフローチャート 領域の指定に基づいて照射領域を求める他の例を説明するための図 体軸方向の各点で必要とされるX線照射量に基づき照射領域を求める一例を説明するための図
〔第1の実施形態〕
以下、この発明の第1の実施形態に係るX線CT装置について説明する。図1は本実施形態に係るX線CT装置の機能を表すブロック図である。ただし、図1において一点鎖線で表わされる部分は本実施形態には含まれておらず、第2の実施形態で説明する。
以下では、まずX線CT装置の撮像を行う主な構成を説明する。そして、次に、医師や検査技師などの操作者(以下では、単に「操作者」という。)から指定された撮影領域の中の一部の領域に基づいて、照射野、X線照射量(X線量とも呼ばれる。)、及び使用する検出器列といった各値の算出、及びそれら算出した照射野、X線照射量、及び使用する検出器列を用いたX線CT画像の撮像について説明する。以下では、被検体のX線CT画像を撮像しようとする撮影領域を関心領域(「ROI」とも呼ばれる。)という。また、本実施形態に係るX線CT装置はスキャノ像撮影モードとスキャンモードという2つのモードを有している。
スキャノ像撮影モードとは、スキャノ像(撮影位置の設定を行うためのX線透視画像)の撮影を行うモードであり、本実施形態に係るX線CT装置ではスキャン計画のために、事前にスキャノ像の撮影を行い、記憶部010にスキャノ像を記憶させている。スキャノ像の撮影では、X線管001と検出器004とを固定させ、寝台003を被検体Pの体軸方向(以下では、単に「体軸方向」という場合がある。)に直線移動させながらX線検出器データのデータ収集動作を行う。ここでは、スキャノ像は通常0度、90度のビュー角度位置(平面方向と側面方向)で撮影される。また、スキャンモードとは通常のX線CT画像の撮像を行うモードである。
(撮像を行う主な構成)
本実施形態に係るX線CT装置は、図1に示すように、被検体Pを載置する寝台003、その寝台003に載置された被検体を中心に回転するガントリ005を有し、そして、ガントリ005にはX線管001及び検出器004が互いに対向する位置に配置されている。さらにガントリ005には、X線管001のX線照射口の付近にコリメータ002が配置されている。
X線管001は、X線を発生する真空管であり、ガントリ005に設けられている。X線管001には、X線の曝射に必要な電力が高電圧発生部(図1には図示していない。)を介して供給される。X線管001は、供給された高電圧により電子を加速させターゲットに衝突させることで、有効視野領域FOV内に載置された被検体Pに向けてX線を照射する。さらに、X線管001は、後述するX線制御部016の制御を受けて、照射するX線のX線照射量を変更する。照射量が多ければ被検体Pへの被曝が大きく、照射量が小さければ被検体Pへの被曝が小さくなる。このX線管001が本発明における「X線発生手段」又は「X線発生源」にあたる。
コリメータ002は、簡単に表現すると2枚の板であり、その2枚の板の間に隙間を有している。そして、コリメータ002は、後述する照射野制御部017からの制御を受けて、2枚の板を移動することでその隙間の大きさを変更できる。コリメータ002は、X線管001から照射されたX線を前述した隙間を通過させることで、例えば角錐形のX線ビームすなわちコーンビームX線として被検体Pに照射させる。そして、コリメータ002は、後述する照射野制御部017からの制御を受けて隙間の大きさを変えることで被検体Pに照射されるX線の照射野を変更する。照射野が小さければ、被検体PへのX線の照射範囲(照射領域)が小さくなり、照射野が大きければ、被検体PへのX線の照射範囲(照射領域)が大きくなる。このコリメータ002が本発明における「照射野規定手段」にあたる。
検出器004は、X線管001と対向して配置されており、被検体Pを透過した後のX線(透過X線)の検出する多チャンネルX線検出素子を有している。ここで、透過X線を検出するとはその透過X線のX線量を検出することである。そして、この検出されたX線量を以下では「透過X線データ」という。このX線検出素子は、寝台003に載置された被検体Pの体軸と直交する方向に広がるX線ビームを受けるように並べて配列されている。以下ではこの列のことを「検出素子列」という。さらに、本実施形態に係る検出器004は、複数の検出素子列がX線管001から照射されるX線ビームの体軸方向の広がりに合わせて被検体Pの体軸方向に並列に配列されている。この検出素子列は、例えば、320列等が並列に配置される。この様に、本実施形態に係る検出器004は、二次元検出器(多列検出器)であり、本実施形態に係るX線CT装置は、後述するガントリ005の1回の回転で体軸方向に一定の幅を有する領域の撮像を実施するボリュームスキャンが可能な装置である。
さらに、検出器004は、後述する検出器制御部019からの制御を受けて、使用する検出素子列、言い換えれば被検体Pを透過した透過X線の検出を実施する検出素子列、の数の変更が行える。具体的には、例えば、検出器004が検出素子列を320列有している場合に、その中の100列を使用したり、320列全てを使用したりというように、使用する検出器素子列の数の変更が行える。ただし、本実施形態では、この使用するX線素子列は並んでいる検出器素子列の中心(被検体Pの体軸方向の検出器素子列の中心)を中心として被検体Pの体軸方向に等しい列を使用する。具体的には、例えば320列ある場合には、160列と161列の間が中心であり、そこから被検体の体軸に沿った頭方向と被検体の体軸に沿った足方向との所定列を使用する。すなわち、320列中100列使用する場合には、被検体の頭方向から足方向に向けて各X線素子列の番号を1列から320列とすると、110列から160列、及び161列から210列使用する。この使用するX線素子列の数の変更は、コリメータ002で決められた大きさの照射野に対して必要な検出素子列の数が決まるため、検出器004は、コリメータ002の照射野の大きさに合わせて変更する。
検出器004は、X線管001から照射されコリメータ002を通過し被検体Pを透過した透過X線を、使用するように設定した各検出素子列に含まれる各X線検出素子で検出する。検出器004は、各X線検出素子で検出した透過X線による透過X線データをデータ収集部007へ出力する。この検出器004が本発明における「検出手段」にあたる。
ガントリ005は、回転制御部006の制御を受けて、寝台に載置された被検体Pの体軸を中心に回転を行う。上述したX線管001からのX線の照射及び検出器004による透過X線の検出を行いながら、ガントリ005の回転が行われる。
データ収集部007は、複数のDAS(Data Acquisition System)チップ(不図示)を有する。データ収集部007は、検出器004で検出された全チャンネルにおける透過X線データの入力を受ける。そして、データ収集部007は、入力された透過X線データに対し、増幅処理、A/D変換処理等の信号処理を行う。データ収集部007は、信号処理を行ったデータを画像再構成部008に出力する。
画像再構成部008は、データ収集部007からデータの入力を受ける。画像再構成部008は、データ収集部007から入力されたデータを再構成処理して、所定のスライス分の画像データを生成する。詳しくは、スキャノ像撮影時には、データ収集部007が収集したスキャノグラムのデータ(被検体透視データ)を用いてスキャノ像の画像データを生成し、スキャン時には、データ収集部007が収集したデータを用いてX線CT画像の画像データを生成する。画像再構成部008は、生成した画像データを表示制御部009へ出力する。このデータ収集部007及び画像再構成部008が本発明における「画像生成手段」にあたる。
表示制御部009は、画像再構成部008から画像データの入力を受ける。そして、表示制御部009は、表示部013に、記憶部010から取得したスキャノ像、画像再構成部008から入力された画像データに基づくX線CT画像、各種撮影条件、X線による被検体の被曝線量又は被曝量の指数等を表示させる。この表示制御部009が本発明における「表示制御手段」にあたる。また、表示部013が本発明における「表示手段」にあたる。
記憶部010は、ハードディスクなどの記憶媒体で構成されている。記憶部010には、画像再構成部008において生成されたスキャノ像・再構成されたX線CT画像の画像データ等が、統括制御部020により格納される。
統括制御部020は、各機能部間のデータの受け渡しの仲介や、各機能部の動作タイミングの調整などを行っている。ただし、ここでの説明では都合上、各機能部同士が直接データの受け渡しを行っているように説明することがある。また、統括制御部020は、入力部012から操作者によるスキャノ像撮影モード又はスキャンモードのいずれかのモードの選択の指示を受けて、選択されたモードへの各機能部のモード切り替えを行う。
(各値の算出)
操作者はユーザインタフェース011を用いて関心領域の指定及び関心領域に含まれる一部の領域(X線照射量を低減したい領域)の指定を行う。この一部の領域が本発明における「第2撮影領域」にあたる。また、この関心領域の第2撮影領域以外の領域が本発明における「第1撮影領域」にあたる。具体的には、操作者は、まず入力部012を用いてスキャノ像の表示要求を入力する。この要求に基づき、表示制御部009によって記憶部010から取得された図2に示すスキャノ像100が表示部013に表示される。図2はスキャノ像を用いた関心領域の設定を説明するための図である。操作者は、表示部013に表示されたスキャノ像100を参照し、マウスなどの入力部012を用いて被検体Pの撮像を行う関心領域200(図2の点線で囲われている部分)の設定を行う。さらに、操作者は、図3に示すように関心領域200の中でX線照射量を低減したい領域である領域201及び領域202を指定する。図3は、関心領域内の一部の領域(第2撮影領域)の指定を説明するための図である。ここで、本実施形態では、X線感受性が高い水晶体を有する目の部分にあたる領域201及び同様にX線感受性が高い乳腺を有する***の部分にあたる領域202の2つの領域を、X線照射量を低減したい領域として指定している。ただし、この領域は1つでもよく、また3つ以上でもよい。さらに、操作者は、指定した領域201及び領域202に対するX線照射量(以下では「第2X線量」という。)、並びに関心領域200の領域201及び領域202以外の領域へのX線照射量(以下では、「第1X線量」という。)を入力する。ここで、本実施形態では、領域201及び領域202に対して、関心領域200の他の領域よりも少ないX線照射量でX線の照射を用いたいため、操作者は、第2X線量を第1X線量に比べて低く設定する。そして、操作者は入力部012を用いてこのスキャノ像100を用いた関心領域200の指定、領域201及び領域202の指定、並びに各領域に対応させた第1及び第2X線量を含む撮影領域データを撮影領域データ取得部014へ入力する。
撮影領域データ取得部014は、入力部012より撮影領域データの入力を受ける。そして、撮影領域データ取得部014は、入力された撮影領域データを照射領域決定部から及びX線制御部016へ出力する。この撮影領域データ取得部014が本発明における「撮像領域データ取得手段」にあたる。
照射領域決定部015は、撮影領域データ取得部014から撮影領域データの入力を受ける。
照射領域決定部015は、メモリなどの記憶領域を有しており、検出素子列の最大列数を使用して撮影できる体軸方向の幅(以下では、「最大撮影幅」という。)を予め自己の記憶領域に記憶している。照射領域決定部015は、入力された撮影領域データを基に、それぞれの領域に対するスキャン毎のX線照射領域(以下では、単に「照射領域」という。)を決定する。具体的には、照射領域決定部015は、関心領域200のうち指定された領域(第2撮影領域)である領域201及び領域202、並びにそれ以外の領域(第1撮影領域)である領域301、領域302、及び領域303を参照し、各領域の体軸方向の幅が最大撮影幅より大きいか否かを判断し、最大撮影幅より体軸方向の幅が大きい領域を特定する。本実施形態では、領域201、領域202、及び領域301の体軸方向の幅が最大撮影幅より小さく、領域302及び領域303の体軸方向の幅が最大撮影幅より大きいとする。
照射領域決定部015は、体軸方向の幅が最大撮影幅より小さい領域(本実施形態では領域201、領域202、及び領域301)に対しては、その領域のみにX線が照射される領域を照射領域として決定する。
また、照射領域決定部015は、体軸方向の幅が最大撮影幅より大きい領域(本実施形態では領域302及び領域303)に対しては、図4に示すようにその領域を等分して、最大撮影幅より小さい幅のうち最大の幅を体軸方向に有する領域を求める。ここで、図4は、領域の指定に基づいて照射領域を求める一例を説明するための図である。領域302は体軸方向の幅を2等分すると最大撮影幅以下になるので、照射領域決定部015は、図4に示すように照射を行う領域として領域302を体軸方向に2等分した領域302a及び領域302bを求め、求めた領域302a及び領域302bを照射領域として決定する。また、領域303は体軸方向の幅を3等分すると最大撮影幅以下になるので、照射領域決定部015は、図4に示すように照射を行う領域として領域303を体軸方向に3等分した領域303a、領域303b、及び領域303cを求め、求めた領域303a、領域303b、及び領域303cを照射領域として決定する。さらに照射領域決定部015は、領域301、領域201、領域302a、領域302b、領域202、領域303a、領域303b、及び領域303cを照射領域として統括制御部020へ出力する。これにより、統括制御部020は、各照射領域の中央に検出器004の検出素子列の中央(すなわちX線の照射野の体軸方向の中央)が順次一致するように後述する移動部018を順次制御していく。この各照射領域の中央に検出素子列の中央が一致する状態が各照射領域に対するX線の照射位置である。以下の説明では、被検体Pの頭から足に向けて、すなわち、領域301、領域201、領域302a、領域302b、領域202、領域303a、領域303b、及び領域303cの順でスキャンを行っていく場合で説明する。
さらに、照射領域決定部015は、決定した照射領域をX線制御部016、照射野制御部017、移動部018、及び検出器制御部019に出力する。この照射領域決定部015が本発明における「照射領域決定手段」にあたる。
照射野制御部017は、照射領域決定部015から照射領域の入力を受ける。この照射野制御部017が本発明における「照射野制御手段」にあたる。
照射野制御部017は、入力された照射領域を基に、それぞれの照射領域に対する照射野を決定する。具体的には、照射野制御部017は、1度のスキャンで入力された照射領域である、領域301、領域201、領域302a、領域302b、領域202、領域303a、領域303b、及び領域303c、のぞれぞれの領域のみにX線が照射されるように、各照射領域に対する照射野を求める。
照射野制御部017は、被検体Pのスキャンが開始されると、寝台003とガントリ005との相対的位置(すなわち、寝台003とX線管001及び検出器004との被検体Pの体軸方向の相対的位置)の入力を統括制御部020から受ける。照射野制御部017は、この寝台003とガントリ005との相対的位置により、被検体Pのどの照射領域にX線が照射されるか把握することができる。ここで、本実施形態では、照射野制御部017は、上述した相対的位置の入力を受けているが、どの照射領域に対する照射位置にガントリ005が位置しているか把握できれば他の情報を受ける構成にしてもよく、例えば、統括制御部020から次の照射位置又は現在の照射位置がどの照射領域に対する照射位置であるかといった情報の入力を受けてもよい。
照射野制御部017は、統括制御部020から入力されたX線の照射位置が領域301に一致すると、コリメータ002を制御し照射野が領域301に対応する照射野になるように変更する。次に、照射野制御部017は、統括制御部020から入力されたX線の照射位置が領域201に一致すると、コリメータ002を制御し照射野が領域201に対応する照射野になるように変更する。この様に、順次各照射領域にX線の照射位置が一致するとコリメータ002を制御しその照射領域に対応する照射野に変更する。ただし、ここでは説明の都合上、照射位置が各照射領域に一致した後に照射野の変更を行っているが、次にどの照射領域に対しX線照射を行うかが把握できるため、次のX線照射を行う照射位置への移動中に、照射野制御部017がコリメータ002を制御し対応する照射野に変更しておく構成にしてもよい。
また、本実施形態では、照射領域決定部015を照射野制御部017と別個の機能部として構成しているが、この照射領域決定部015を照射野制御部017に含ませて構成してもよい。
X線制御部016は、撮影領域データ取得部014から撮影領域データの入力を受ける。さらに、X線制御部016は、被検体Pのスキャンが開始されると、寝台003とガントリ005との相対的位置の入力を統括制御部020から受ける。
X線制御部016は、撮影領域データを参照し、X線の照射位置が関心領域200の領域201及び領域202以外の領域(具体的には、領域301、領域302a、領域302b、領域303a、領域303b、及び領域303c)の場合には、第1X線量を照射するようにX線管001を制御する。また、X線制御部016は、X線の照射位置が関心領域200の領域201及び領域202の場合には、第2X線量を照射するようにX線管001を制御する。このX線制御部016が本発明における「X線制御手段」にあたる。
検出器制御部019は、照射領域決定部015から撮影領域データの入力を受ける。この検出器制御部019が本発明における「検出器制御手段」にあたる。
検出器制御部019は、メモリなどの記憶領域を有しており、検出素子列の最大列数を使用して撮影できる体軸方向の幅(以下では、「最大撮影幅」という。)を予め自己の記憶領域に記憶している。検出器制御部019は、入力された照射領域を基に、それぞれの領域に対して使用する検出素子列の数を決定する。具体的には、検出器制御部019は、一度のスキャンで、領域301、領域201、領域302a、領域302b、領域202、領域303a、領域303b、及び領域303cのぞれぞれの領域にのみX線が照射された時にその照射野による透過X線を検出するのに必要な検出素子列の数を算出する。
検出器制御部019は、被検体Pのスキャンが開始されると、寝台003とガントリ005との相対的位置(すなわち、寝台003とX線管001及び検出器004との被検体Pの体軸方向の相対的位置)の入力を統括制御部020から受ける。ここで、本実施形態では、検出器制御部019は、上述した相対的位置の入力を受けているが、どの照射領域に対する照射位置にガントリ005が位置しているか把握できれば他の情報を受ける構成にしてもよく、例えば、統括制御部020から次の照射位置又は現在の照射位置がどの照射領域に対する照射位置であるかといった情報の入力を受けてもよい。
検出器制御部019は、統括制御部020から入力されたX線の照射位置が領域301に一致すると、検出器004を制御し使用する検出器素子列の数が領域301に対応する数になるように変更する。次に、検出器制御部019は、統括制御部020から入力されたX線の照射位置が領域201に一致すると、検出器004を制御し使用する検出器素子列の数が領域201に対応する数になるように変更する。この様に、順次各照射領域にX線の照射位置が一致すると検出器004を制御し、その照射領域に対応して使用する検出器素子列の数を変更する。ただし、ここでは説明の都合上、照射位置が各照射領域に一致した後に使用する検出器素子列の数の変更を行っているが、次にどの照射領域に対しX線照射を行うかが把握できるため、次の照射領域の照射位置への移動中に、検出器制御部019が検出器004を制御し対応する使用する検出素子列の数に変更しておく構成にしてもよい。
ここで、検出器制御部019にも照射領域決定部015を配置して、照射野制御部017とそれぞれで照射領域をもとめる構成にしてもよい。
移動部018は、統括制御部020からの制御命令を受けて、寝台003を被検体Pの体軸方向に移動させる。具体的には、統括制御部020は、照射野制御部017から入力された照射領域を基に、各照射領域の体軸方向の中央の位置に検出器004の検出素子列の中央(すなわちX線の照射野の体軸方向の中央)が一致するように移動部018を制御する。具体的には、統括制御部020は、移動部018に寝台003の移動を開始させた後、寝台003に配置されたエンコーダなどを用いて寝台003移動した距離を把握し、その距離に基づき各照射領域にX線の照射位置が一致したと判断すると、移動部018による寝台の移動を停止させる。統括制御部020は、上述した移動部018による寝台003の移動を領域301、領域201、領域302a、領域302b、領域202、領域303a、領域303b、及び領域303cに対し順次行っていく。この移動部018が本発明における「移動手段」にあたる。
回転制御部006は、統括制御部020から移動部018による寝台003の照射位置への移動が完了した通知を受け取る。そして、照射野制御部017によるコリメータ002の制御、及び検出器制御部019による検出器004の制御が終わった後に、その照射位置でガントリ005を回転させる。この回転は予め操作者により入力された回転数の回転を行えばよく、例えば、撮影領域データに操作者が予め決めた回転数を入力しておき、回転制御部006が撮影領域データを参照してガントリ005を回転させる構成などでよい。
そして、本実施形態に係るX線CT装置は、照射野制御部017が求めた被検体Pに対する各照射領域において、X線制御部016が制御したX線照射量で、照射野制御部017が制御した照射野を通過させて被検体Pに対するX線の照射を行い、検出器制御部019が制御した検出器004の検出器素子列の数を使用して、被検体Pを透過した透過X線を検出し、その検出結果に基づいてX線CT画像を生成する。
次に、図5を参照して、本実施形態に係るX線CT装置のX線CT画像の撮像における動作を説明する。図5は、本実施形態に係るX線CT装置のX線CT画像の撮像における動作を表すフローチャートである。
ステップS001:操作者からのスキャノ像撮影の指示を受けて、統括制御部020はスキャノ像撮影モードへの切り替えを行い、ガントリ005を所定の位置に固定して、寝台003を所定の位置に順次動かし、X線管001からX線を照射し検出器004でX線を検出することで、スキャノ像の撮像し、撮像したスキャノ像を記憶部010に記憶させる。
ステップS002:操作者は、ユーザインタフェース011を用いて、記憶部010に記憶されているスキャノ像を表示部013に表示させ、その表示されたスキャノ像を参照し、入力部012を使用して、関心領域及びその関心領域に含まれるX線照射量を低減したい一部の領域を指定し、さらに各領域におけるX線照射量を指定し、それらの指定を含む撮影領域データを撮影領域データ取得部014へ入力する。
ステップS003:照射領域決定部015は、撮影領域データ取得部014が取得した撮影領域データを基に、操作者により指定された領域及び指定された領域以外の領域のうち体軸方向の幅が最大撮影幅を超える領域を特定し、その特定した領域を最大撮影幅以下で体軸方向に最大の幅を有する領域になるように体軸方向に等分して照射領域を決定する。このとき、体軸方向の幅が最大撮影幅以下の領域の場合、その領域がそのまま照射領域となる。
ステップS004:照射野制御部017は、各照射領域に対してスキャンを行うための照射野を求める。
ステップS005:検出器制御部019は、各照射領域に対し対応する使用する検出素子列の数を算出する。
ステップS006:統括制御部020は、照射野制御部017から入力された照射領域を基に、移動部018を制御し寝台003を移動させ、被検体Pの頭側の領域(図4の図面に向かって上側の領域)から順に照射領域にX線の照射位置が一致するようにする。
ステップS007:照射野制御部017は、コリメータ002を移動し、X線の照射野を現在の照射領域に対応する照射野になるように変更する。
ステップS008:検出器制御部019は、検出器004を制御し、使用する検出素子列の数を現在の照射領域に対応する検出素子列の数になるように変更する。
ステップS009:回転制御部006がガントリ005を回転させる。さらにガントリ005が回転している状態で、X線管001は撮影領域データに指定されているX線照射量でX線を照射し、検出器004はコリメータ002を通過して被検体Pを透過した透過X線を検出する。
ステップS010:データ収集部007は、検出器004の各X線検出素子で検出された透過X線データを収集し増幅処理、A/D変換処理等の信号処理を行う。
ステップS011:画像再構成部008は、データ収集部007から入力されたデータを再構成し、画像データを生成する。
ステップS012:表示制御部009は、画像再構成部008から入力された画像データを基に、表示部013にX線CT画像を表示させる。
ステップS013:統括制御部020は、照射野制御部017から入力された全ての照射領域の撮像が終了したか否かを判断する。全ての照射領域の撮像が終了していない場合(No)には、ステップS006に戻る。全ての照射領域の撮像が終了している場合(Yes)には、X線CT装置のX線CT画像の撮像の動作を終了させる。
以上に説明したフローではステップS004の後にステップS005及びステップS006を行っているが、この順序は逆でもまた同時に実施してもよく、さらにステップS005及びステップS006の順序も逆でもまた同時に実施してもよい。
以上に説明したように、本実施形態に係るX線CT装置は、関心領域及びその一部の領域の指定を受けて、指定された一部の領域のみにX線を照射する照射領域及び関心領域の指定された一部の領域以外の領域のみにX線を照射する照射領域を自動的に求め、指定された一部の領域に対しては少ないX線照射量で撮像を行い、関心領域中の指定された一部の領域以外の領域に対しては多いX線照射量で撮像を行う構成である。
これにより、本実施形態に係るX線CT装置は、操作者による簡単な操作で、指定された一部の領域であるX線感受性の高い部分を含む領域に対しては被曝を低減させることができ、他の領域に対しては高画質の画像を生成することができる。したがって、X線照射量をそれほど必要としない部分への被曝の低減及び高画質の画像の提供を容易に行うことが可能となる。
また、体軸方向の幅が最大撮影幅以下で且つなるべく大きくなるような照射領域を使用するため、検査時間を短縮することができ、患者への負担を軽減することが可能となる。
(変形例)
本変形例に係るX線CT装置は、先に説明した実施形態の場合と照射領域の求め方が異なるものである。そこで、以下では、照射領域決定部015による照射領域の求め方を主に説明する。本変形例に係るX線CT装置のブロック図も図1で表わされるものである。以下の説明では、第1の実施形態と同様に、図3に示すように関心領域200が指定され、関心領域200のうちX線照射量を低減したい一部の領域として領域201及び領域202が指定された場合で説明する。
照射領域決定部015は、先に説明した実施形態と同様に撮影領域データ取得部014から入力された撮影領域データを参照し、操作者により指定された領域及び関心領域中の指定された領域以外の領域のうち体軸方向の幅が最大撮影幅を超える領域を特定する。ここでは、体軸方向の幅が最大撮影幅を超える領域として、図3の領域302及び領域303が特定される。
照射領域決定部015は、体軸方向の幅が最大撮影幅を超える領域に対し、体軸方向の幅が最大撮影幅の領域で区切っていき、残りが最大撮影幅以下になるように照射領域を求める。すなわち、体軸方向の幅が最大撮影幅の領域が複数個と、1つの最大撮影幅以下の領域となるように元の領域を分割する。具体的には、領域302及び領域303は図6のように分割される。図6は、領域の指定に基づいて照射領域を求める他の例を説明するための図である。すなわち、領域302は、体軸方向の幅が最大撮影幅の領域である領域302cと、体軸方向の幅が最大検出以下の領域302dとに分割され、領域303は、体軸方向の幅が最大撮影幅の領域である領域303d及び領域303eと、体軸方向の幅が最大検出以下の領域303fとに分割される。
照射領域決定部015は、求めた照射領域を、X線制御部016、照射野制御部017、移動部018、検出器制御部019、及び統括制御部020に出力する。
そして、照射野制御部017は、各照射領域に対して対応する照射野を求める。
検出器制御部019は、各照射領域に対して対応する使用する検出素子列の数を算出する。
統括制御部020は、スキャン開始命令が入力されると、スキャンモードに切り替え、統括制御部020は、移動部018を制御し、X線の照射位置が照射野制御部017から入力された照射領域に一致するように寝台003を移動させる。
その後、X線制御部016から制御されたX線管001から各照射領域に対して対応するX線照射量のX線が照射され、検出器004で検出された透過X線データをデータ収集部007が収集し信号処理を行った後、画像再構成部008で再構成が行われて画像データが生成され、その画像データを基に表示制御部009により表示部013にX線CT画像が表示される。
以上に説明したような照射領域の求め方を用いた場合でも、先に説明した実施形態と同様にX線照射量をそれほど必要としない部分への被曝の低減及び高画質の画像の提供を容易に行うことができ、また検査時間を短縮することができ、患者への負担を軽減することが可能となる。
また、以上に説明した第1の実施形態及びその変形例では、操作者は関心領域中のX線照射量を低減したい部分の領域を指定したが、逆に関心領域中のX線照射量を低減したい部分の領域を指定するような構成にしてもよい。
また、以上の説明では、操作者がスキャノ像を用いて関心領域中のX線照射量を低減したい部分の領域を指定する構成としたが、例えば予め目の部分の領域と***の部分の領域を指定することを入力しておき、画像認識技術(例えば、全体の体の比率から目の部分及び***の部分のおおよその位置を求めるといった方法。)などを用いてスキャノ像中の目の部分の領域及び***の部分の領域を自動的に検出し、その領域を指定された領域として自動的に設定する構成にしてもよい。
また、以上の説明では、検出器制御部019により使用する検出素子列の数を変更させていたが、これを行わなくてもよい。その場合、検出素子列は全て使用し、後から不要なデータを削除する方法でもよい。
また、以上の説明では、寝台003が移動する構成で説明したが、ガントリ005が体軸方向に移動する構成でも同様である。
〔第2の実施形態〕
以下、この発明の第2の実施形態に係るX線CT装置について説明する。本実施形態に係るX線CT装置は、スキャノ像による被検体の各部の必要とするX線の線量(X線照射量)の変化に合わせて照射領域を求める構成であることが第1の実施形態と異なるものである。そこで、以下の説明では、照射領域の求め方を主に説明する。本実施形態に係るX線CT装置の機能を表すブロック図も図1で表わされる。以下の説明では、第1の実施形態と同一の符号を付された機能部は特に説明のない限り同じ機能を有するものとする。
本実施形態に係るX線CT装置は、第1の実施形態に図1の一点鎖線で表わされる線量算出部021が付加された構成である。
線量算出部021は、メモリなどの記憶領域を有している。そして、線量算出部021は、自己の記憶領域に過去のX線照射を行った時の被検体のどの位置にどの程度のX線照射量でX線の照射を行ったかの統計データを有している。
そして、線量算出部021は、記憶部010からスキャノ像を取得し、自己が記憶している統計データを基にそ閾値のスキャノ像に写っている被検体の体軸方向のどの部分にどの程度のX線照射量が必要かを算出し、図7に示すグラフ700を作成する。グラフ700は横軸をX線照射量(mA)とし、縦軸をスキャノ像の体軸方向の位置としたグラフである。ここで、図7は体軸方向の各点で必要とされるX線照射量に基づき照射領域を求める一例を説明するための図である。グラフ700の曲線701が被検体Pの体軸方向の位置に対する統計的に求めた使用するX線照射量の値を表す。線量算出部021は、作成したグラフ700を照射野制御部017及び検出器制御部019へ出力する。この線量算出部021による、グラフ700の作成、並びに照射領域決定部015への出力は実際の撮像(スキャン)に先立ち予め行われており、照射領域決定部015は実際の撮像(スキャン)に先立ち予めこのグラフ700を記憶している。
照射領域決定部015は、曲線701における変化量の閾値を予め記憶している。また、上述したように、照射領域決定部015はグラフ700を予め記憶している。変化量の閾値とは、曲線701の各点における微分値に対する閾値である。すなわち、照射野制御部017は、曲線701の各点を微分し微分値を求め、その微分値が予め記憶している閾値を超えるときに変化量が大きいと判断する。
そして、照射領域決定部015は、曲線701における連続する変化量が閾値を超える点の体軸方向の位置の中心にあたる位置で照射領域の切れ目を入れる。ただし、変化量が閾値を超える点が指定された領域(ここでは、領域201及び領域202)に含まれる場合には、照射領域決定部015はその位置では照射領域の切れ目は入れない。そして、照射領域決定部015は、変化量が大きい点で切れ目を入れたところから、次の変化量が大きい点での切れ目までまたは指定された領域までの体軸方向の幅を求め、その求めた幅が最大撮影幅以下の場合にはその間の領域をそのまま照射領域とし、その求めた幅が最大撮影幅より大きい場合にはその切れ目と切れ目の間の体軸方向の幅を等分した領域を照射領域として求める。
ここで、本実施形態では、連続する変化量が閾値を超える点の体軸方向の中心にあたる位置で照射領域の切れ目を入れたが、これは他の点を用いてもよく、例えば、連続する点の重心を求めてその点の体軸方向の位置を照射領域の切れ目としてもよい。
また、この照射領域の切れ目の位置として、X線照射量のピーク部分もしくは重心を中心として変化量の閾値を超えない範囲を照射領域とする構成でもよい。
本実施形態では、図7に示すように、点702から点703まで、及び点705から点706までが変化量が閾値を超える連続した点である。そこで、照射領域決定部015は、点702と点703との間の体軸方向の中心の点704、及び点705と点706との間の体軸方向の中心の点707の位置で領域の切れ目を入れる。ここで、領域202に対応する位置の曲線701の点の変化量も閾値を超えるが、これは上述したように指定された領域に含まれるので切れ目は入れない。ここで、指定された領域201から点705の体軸方向の位置までの領域が、点704の体軸方向の位置から領域202までの領域、指定された領域202から点707の体軸方向の位置までの領域、はそれぞれ最大撮影幅以下であり、それぞれ照射領域である領域302e、領域302f、及び領域303gとなる。そして、点707の体軸方向の位置から関心領域200の終わりまでに変化量が閾値を超える点がなく、さらにその間の体軸方向の幅が最大撮影幅を超えるため、照射野制御部017は、点707の体軸方向の位置から関心領域200の終わりまでの領域を体軸方向に等分し領域303h及び領域303iを求める。さらに、照射野制御部017は、領域301の間には変化量が閾値を超える点がなく、且つ最大撮影幅を超えないのでそのまま照射領域とする。また、照射野制御部017は、領域201及び領域202は指定された領域であり且つ最大撮影幅を超えないのでそのまま照射領域とする。
そして、照射領域決定部015は、求めた照射領域を、X線制御部016、照射野制御部017、移動部018、検出器制御部019、及び統括制御部020に出力する。
照射野制御部017は、入力された照射領域に対応する照射野を求める。
検出器制御部019は、入力された照射領域に対応する使用する検出素子列の数を算出する。
X線制御部016は、統括制御部020から照射領域の入力を受ける。さらにX線制御部016は、線量算出部021からグラフ700の入力を受ける。そして、各照射領域における最大のX線照射量をその照射領域におけるX線照射量としてX線管001を制御する。ここで、各照射領域におけるX線照射量は他の値を選んでもよく、例えばその照射領域の体軸方向の各点におけるX線照射量の平均値などでもよい。
そして、各機能部は、統括制御部020の制御による移動部018の寝台003の移動に合わせて、各照射領域に対応した、設定した照射野、算出した使用する検出素子列、X線照射量を用いてX線の照射及び検出を行い、その検出されたデータを用いて画像データを生成し、表示部013に表示させる。
以上に説明したように、本実施形態に係るX線CT装置は、統計的に算出された被検体Pの体軸方向の各位置におけるX線照射量を基に、必要とするX線照射量が極端に変化する部分で分割した照射領域を撮像に使用する構成である。
これにより、被曝を避けたい部分のみに少ないX線照射量でのX線の照射を行うとともに、必要とするX線照射量が少ない部分に多くのX線照射量でX線を照射することを避けることが可能となる。したがって、患者への被曝の被害をより軽減することが可能となる。
(変形例)
本変形例に係るX線CT装置は、X線のコーン角(照射されたX線が形成する立体の仰角)を考慮して被曝を避けたい部分へ多くのX線照射量が照射されてしまう場合には、照射領域をさらに分割して被曝を避けたい部分へのX線照射を抑える構成であることが先に説明した実施形態の場合と異なるものである。そこで、以下では、照射野制御部017による照射領域の求め方を主に説明する。本変形例に係るX線CT装置のブロック図も図1で表わされるものである。
本変形例に係る照射領域決定部015は、X線の照射角度の閾値を記憶している。ここで、X線のコーン角を説明する。X線管001から照射されたX線はコリメータ002を通過して被検体Pに照射されるが、このときX線は広がりながら被検体Pに照射される。このときの照射されたX線のうち体軸方向の一番端のX線が水平面(床や寝台003が形成する面)となす角度がコーン角である。この照射されたX線の端の部分は画像形成に使用されないが、照射領域の画像を撮像する場合には照射領域の外にX線の端の部分が当たってしまう。そして、照射野を体軸方向に大きくすればするほどこのコーン角は小さくなり、その分照射領域以外の部分にX線が照射される割合が大きくなってしまう。そこで、照射野制御部017は、コーン角が閾値を下回る場合には、照射野をより細かく分割してコーン角が閾値を下回る照射領域を作成する。
そこで、さらに詳細にこの照射領域の求め方を説明する。まず、照射領域決定部015は、先に説明した実施形態と同様に照射領域を求める。ここで、コーン角は照射領域の大きさによって決定するため、照射領域決定部015は、照射領域を決めた時点でそのコーン角が把握できる。そして、照射領域決定部015は、コーン角が閾値を超えた照射領域が、領域の等分を行うことで求めた照射領域の場合(具体的には、図7における領域303h及び領域303iの場合)には、等分の量を増やし照射領域のコーン角が閾値以下になるように照射領域を求める。また、コーン角が閾値を超えた照射領域が、領域をそのまま照射領域とした場合(具体的には、図7における領域301、領域201、領域302e、領域302f、領域202、及び領域303gの場合)には、照射領域決定部015は、その領域を等分し照射領域のコーン角が閾値以下になるように照射領域を求める。
ここで、本実施形態では各領域の等分を増やすことで照射領域のコーン角が閾値を下回るようにしたが、これは被曝を避けたい部分に対して他の照射領域のX線照射量での照射が多く行われないようにすれば他の方法でもよい。例えば、被曝を避けたい領域に接する照射領域のコーン角を閾値となるように照射領域を調整し、残りの部分をそのまま照射領域としたり等分して照射領域としたりする方法でもよい。
この求めた照射領域を基に、各機能部は、統括制御部020の制御による移動部018の寝台003の移動に合わせて、各照射領域に対応して、求めた照射野、算出した使用する検出素子列、X線照射量を用いてX線の照射及び検出を行い、その検出されたデータを用いて画像データを生成し、表示部013に表示させる。
以上に説明したように、本変形例に係るX線CT装置は、求めた照射領域が閾値を超えるコーン角を有する場合は、その照射領域を小さくしてコーン角が閾値を超えないようにする構成である。
これにより、より被曝を低減したい部分への余分なX線の照射を抑えることができ、患者への被曝の被害をより軽減することが可能となる。
001 X線管
002 コリメータ
003 寝台
004 検出器
005 ガントリ
006 回転制御部
007 データ収集部
008 画像再構成部
009 表示制御部
010 記憶部
011 ユーザインタフェース
012 入力部
013 表示部
014 撮影領域データ取得部
015 照射領域決定部
016 X線制御部
017 照射野制御部
018 移動部
019 検出器制御部
020 統括制御部
021 線量算出部

Claims (9)

  1. 被検体に向けてX線を照射するX線発生手段と、
    照射される前記X線の照射野を可変に制限する照射野規定手段と、
    前記被検体を挟んで前記X線発生手段に対向する位置に配置され、前記被検体を透過した透過X線を検出する複数のX線検出素子が前記被検体の体軸と直交する方向に並んだ検出素子列を前記体軸方向に複数有する検出手段と、
    前記X線発生手段及び前記検出手段と前記被検体との相対的位置を前記被検体の体軸方向に変更させる移動手段と、
    前記検出手段が検出した前記透過X線データを基に画像データを生成する画像生成手段と、
    前記画像データに基づくX線CT画像を表示手段に表示させる表示制御手段と、
    を備え、スキャノ像撮影及びスキャン撮影を行うX線CT装置であって、
    前記スキャノ像を基に前記被検体の全体の撮影領域を体軸方向に第1X線量で撮影する第1撮影領域、及び第1X線量と線量が異なる第2X線量で撮影する第2撮影領域に区分して指定された撮影領域データを取得する撮影領域データ取得手段と、
    前記第1撮影領域に対する照射野及び前記第2撮影領域に対する照射野を求め、前記移動手段による前記相対的位置に対応して、前記各撮影領域に対して前記求めた前記照射野になるように前記照射野規定手段を制御する照射野制御手段と、
    前記移動手段による前記相対的位置に対応して、前記第1撮影領域に対して前記第1X線量を照射し、前記第2撮影領域に対して前記第2X線量を照射して前記スキャン撮影するように、前記X線発生手段を制御するX線制御手段と、
    を備えることを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記第1撮影領域及び前記第2撮影領域のそれぞれが、前記検出素子列の最大列数からして撮影可能な前記体軸方向への最大撮影幅よりも大きい場合は、前記最大撮影幅より小さな撮影領域に分割し、前記スキャン撮影毎のX線照射領域を決定する照射領域決定手段をさらに有し、
    前記照射野制御手段は、前記照射領域決定手段が求めた前記X線照射領域を基に、各X線照射領域の撮影に使用する照射野を求め、各前記X線照射領域に対して前記求めた照射野になるように前記照射野規定手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記照射領域決定手段が求めた前記X線照射領域を基に、前記各X線照射領域の撮影に使用する前記検出素子列の数を算出し、前記移動手段による前記相対的位置に対応して、前記スキャン撮影時に、前記各X線照射領域に対して前記算出した前記検出素子列の数を使用するように前記検出手段を制御する検出器制御手段を、
    さらに備えることを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 前記照射領域決定手段は、前記第1撮影領域及び前記第2撮影領域のそれぞれのうち前記最大撮影幅よりも大きい前記体軸方向への幅を有する大撮影領域がある場合には、前記大撮影領域を前記体軸方向に等分することで前記最大撮影幅以下の領域とし、前記等分した領域に対応する照射野を求めることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のX線CT装置。
  5. 前記照射領域決定手段は、前記第1撮影領域及び前記第2撮影領域のそれぞれのうち前記最大撮影幅よりも大きい前記体軸方向への幅を有する大撮影領域がある場合には、前記大撮影領域を前記最大撮影幅を有する一つ又は複数の領域と残りの領域とに分割し、前記分割した領域に対応する照射野を求めることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のX線CT装置。
  6. 前記照射領域決定手段は、前記全部の撮影領域における前記被検体の前記体軸方向に沿った各位置でのX線照射量を表すグラフを予め記憶しておき、前記第1撮影領域を前記グラフの変化量が大きい前記体軸方向の位置に基づいて算出した位置で分割し、前記分割した領域に対応する照射野を求めることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のX線CT装置。
  7. 前記照射領域決定手段は、予めコーン角の閾値を記憶しており、前記求めた照射野のうちコーン角が前記閾値を下回る照射野がある場合には、前記コーン角が前記閾値を下回る照射野を小さくして前記コーン角が前記閾値以上になるように照射野を再度求めることを特徴とする請求項6に記載のX線CT装置。
  8. 前記第2X線量は前記第1X線量よりも少ないことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載のX線CT装置。
  9. 被検体に向けてX線を照射するX線発生源と、
    照射された前記X線の照射野を可変に制限するコリメータと、
    前記被検体を挟んで前記X線発生源に対向する位置に配置され、前記被検体を透過した透過X線を検出する複数のX線検出素子が前記被検体の体軸と直交する方向に並んだ検出素子列を前記体軸方向に複数有する検出器と、
    X線発生源及び検出器と前記被検体とを相対的に前記被検体の体軸方向に移動させる移動機構と、
    前記検出器が検出した前記透過X線データを基に、画像データを生成する画像生成手段と、
    を備え、スキャノ像撮影及びスキャン撮影を行うX線CT装置の制御方法であって、
    スキャノ像撮影を行う段階と、
    前記スキャノ像を基に前記被検体の全体の撮影領域を体軸方向に第1X線量で撮影する第1撮影領域、及び第1X線量より線量が少ない第2撮影領域に区分して指定された撮影領域データを取得する撮影領域データ取得段階と、
    前記第1撮影領域及び前記第2撮影領域を、前記検出素子列の最大列数を用いて撮影可能な前記体軸方向への最大撮影幅よりも小さな撮影領域に分割し、複数のX線照射領域を決定する照射領域決定段階と、
    前記各X線照射領域に対してX線の照射を行うそれぞれの照射野を求める照射野算出段階と、
    X線発生源及び検出器と前記被検体とを相対的に前記被検体の体軸方向に移動させる移動段階と、
    前記相対的位置に対応して、前記各X線照射領域に対応した前記求めた前記照射野になるように、前記コリメータを制御する照射野制御段階と、
    前記第1撮影領域には前記第1X線量を照射し、前記第2撮影領域には前記第2X線量を照射するように、前記相対的位置に対応して、前記X線発生源のX線照射量を制御するX線量制御段階と、
    前記被検体に向けてX線を照射するX線照射段階と、
    照射され前記被検体を透過した透過X線を検出するX線検出段階と、
    前記検出した前記透過X線データを基に画像データを生成する画像データ生成段階と、
    前記画像データに基づくX線CT画像を表示部に表示させる画像表示制御段階と、
    を備えることを特徴とするX線CT装置の制御方法。
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