JP2009050361A - 放射線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影時間と被検体の被ばく量とのバランスが適当な放射線CT装置を実現する。
【解決手段】第1の管電流曲線決定部30bは、各生成画像のノイズレベルを所望のレベルにするための条件として、被検体の体軸方向の位置zと位置zの被検体部分に照射すべき放射線の線量を規定する管電流との関係I1を決定する。アパーチャ幅曲線決定部30eは、関係I1における管電流の変化に基づいて、X線管20が位置zに位置するときの、コリメータ22のアパーチャ幅を決定する。例えば、アパーチャ幅は、管電流の変化が大で小さく、同変化が小で大きくする。第2の管電流曲線決定部30fは、アパーチャを通った放射線が同時に照射される領域に対し、第1の管電流曲線I1上で当該領域に対応する管電流のうち最大の管電流の放射線が照射されるよう、位置z毎に管電流を決める。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射線CT(Computed
Tomography)装置に関し、特に、被検体に照射する放射線の線量を被検体の体軸方向における照射位置に応じて調整する放射線CT装置に関する。
一般に、放射線CT装置において高画質の断層像を得るためには、被検体を透過し検出器にて検出される透過放射線の線量が大きくなければならず、検出器において十分な透過放射線の線量を得るためには、被検体に照射する放射線の線量が大きくなければならない。
しかし、画質の向上にのみ主眼を置き、被検体に照射する放射線の線量を大きくすることは、被検体の被ばく線量の増加につながり望ましくない。
そこで、従来、放射線CT撮影において、予め、被検体の体軸方向に対する被検体の放射線吸収線量を求め、スキャンする被検体部分の放射線吸収線量に応じてその被検体部分に照射する放射線の線量を調整する手法が知られている。例えば、被検体に所定線量のX線を所定方向から照射して、そのときの透過X線量測定結果を得、当該結果に基づいてスキャン時のX線管の管電流を制御する(特許文献1,2等参照)。
このような手法によれば、被検体の体軸方向の各位置に対して、その位置に対応して生成される画像のノイズレベル(noise
level)が所定の目標レベルとなるために必要十分な線量の放射線だけを照射することができる。すなわち、この手法によれば、被検体の個体差、例えば、被検体の大きさ、形状、種別等によらず、生成される各画像の画質を略一定に保ちながら不必要な放射線線量を削減して被検体の被ばく線量を低減させることができる。
特開2007−000407号公報 特開2003−070779号公報
ところで、被検体に照射する放射線の線量を被検体の体軸方向の放射線吸収線量に応じて調整する上記手法は、マルチスライス(multi
slice)型の放射線CT装置を用いたスキャンに適用することができる。この場合、被検体の体軸方向の各位置に対応して生成されるすべての画像の画質を一定レベル(level)以上に保つためには、被検体に照射する放射線の線量に関し、放射線が同時に照射される領域内のいずれの被検体部分においても、画質を一定レベル以上にするための線量を保障する必要がある。すなわち、被検体に照射する放射線の線量を、放射線が同時に照射される領域内の各被検体部分にそれぞれ対応した「一定のノイズレベルを得るために必要十分な線量」の中で最も大きい線量に合わせる必要がある。
このため、上記手法をマルチスライス型の放射線CT装置を用いたスキャンに適用する場合には、撮影に要する時間と被検体への被ばく線量とはトレードオフ(trade
off)の関係になる。放射線が同時に照射される範囲を大きく設定すると、同時にスキャンできる範囲が増大するため撮影時間は短くなるが、その範囲に対応した「一定のノイズレベルを得るために必要十分な線量」の変化幅が大きくなるため不必要な被ばく線量が増大する。逆に、放射線が同時に照射される範囲を小さく設定すると、その範囲に対応した「一定のノイズレベルを得るために必要十分な線量」の変化幅が小さくなるため不必要な被ばく線量は減少するが、同時にスキャンできる範囲が小さくなるため撮影時間は長くなる。
本発明は、上記事情に鑑み、撮影時間と被検体への被ばく線量とのバランス(balance)が適当な放射線CT装置を提供することを目的とする。
第1の観点では、本発明は、被検体に放射線を照射する照射部と、前記照射部に対して前記被検体を挟んで対向配置され前記放射線を検出する検出部と、前記照射部と前記被検体との間に設けられ、前記放射線が通るアパーチャ(aperture)の前記被検体の体軸方向の幅が調整可能なコリメータ(collimator)とを有し、前記被検体の体軸周りに回転可能に支持された回転部と、前記回転部を前記被検体に対して前記体軸方向に相対移動する移動手段と、前記被検体をスキャンして該被検体の投影データ(data)を得るよう前記回転部および前記移動手段を制御する制御手段と、前記投影データに基づいて前記被検体の画像を生成する画像生成手段と、を備える放射線CT装置において、前記被検体の前記体軸方向の各位置に対応する部分に照射すべき放射線の線量を表す第1の照射放射線量分布を決定する第1の照射放射線量分布決定手段と、前記アパーチャを通った前記放射線が同時に照射される前記被検体の前記体軸方向の領域に対応する前記第1の照射放射線量分布上の線量のうち最大となる線量の放射線が該領域の各位置に照射されるよう、前記被検体に対する前記体軸方向の位置と前記照射部が該位置に位置するときに設定すべき前記放射線の線量との関係を表す第2の照射放射線量分布を決定する第2の照射放射線量分布決定手段と、前記第2の照射放射線量分布に従って前記被検体に放射線を照射してスキャンした場合における前記被検体の前記体軸方向に対する被ばく線量の分布が所望の分布となるよう、前記被検体に対する前記体軸方向の位置と前記照射部が該位置に位置するときに設定すべき前記アパーチャの前記幅との関係を表すアパーチャ幅分布を決定するアパーチャ幅分布決定手段とを備え、前記制御手段が、前記アパーチャ幅分布および該アパーチャ幅分布に基づく前記第2の照射放射線量分布に従って、前記アパーチャの前記幅と前記放射線の線量とを調整して前記被検体をスキャンするよう、前記回転部および前記移動手段を制御する放射線CT装置を提供する。
第2の観点では、本発明は、前記第1の照射放射線量分布決定手段が、前記被検体の体軸方向に対する該被検体の放射線吸収線量の変化が少なくとも反映される被検体放射線吸収情報に基づいて、前記第1の照射放射線量分布を決定する上記第1の観点の放射線CT装置を提供する。
第3の観点では、本発明は、前記被検体放射線吸収情報が、前記被検体を前記回転部により予めスキャンして得られた基礎投影データである上記第2の観点の放射線CT装置を提供する。
第4の観点では、本発明は、前記基礎投影データが、前記回転部の回転位置を固定して前記被検体を前記体軸方向に沿ってスキャンして得られた投影データである上記第3の観点の放射線CT装置を提供する。
第5の観点では、本発明は、前記第1の照射放射線量分布決定手段が、撮影部位の感受性にも基づいて、前記第1の照射放射線量分布を決定する上記第2の観点から第4の観点のいずれか1つの観点の放射線CT装置を提供する。
第6の観点では、本発明は、前記第1の照射放射線量分布決定手段が、前記画像生成手段により生成される、前記被検体の前記体軸方向の各位置に対応する画像のノイズレベルが所定の目標レベルになるよう前記第1の照射放射線量分布を決定する上記第1の観点から第5の観点のいずれか1つの観点の放射線CT装置を提供する。
第7の観点では、本発明は、前記アパーチャ幅分布決定手段が、前記第1の照射放射線量分布の各局所領域における放射線の線量の変化に基づいて前記アパーチャ幅分布を決定する上記第1の観点から第6の観点のいずれか1つの観点の放射線CT装置を提供する。
第8の観点では、本発明は、前記アパーチャの前記体軸方向の幅を固定した所定の条件下で、前記アパーチャの前記体軸方向の幅を固定した所定の条件下で、前記第2の照射放射線量分布に従って前記被検体に放射線を照射してスキャンした場合における、前記被検体の前記体軸方向の位置と該位置に対応する被検体部分の被ばく線量との関係を表す被ばく線量分布を、前記アパーチャの前記幅を互いに異なる複数の幅にそれぞれ固定した場合について生成する被ばく線量分布生成手段をさらに備え、前記アパーチャ幅分布決定手段が、前記被ばく線量分布生成手段により生成された複数の被ばく線量分布から得られる、前記アパーチャの前記幅と前記被検体の被ばく線量との関係に基づいて前記アパーチャ幅分布を決定する上記第7の観点の放射線CT装置を提供する。
第9の観点では、本発明は、前記被ばく線量分布生成手段が、前記アパーチャの前記幅を第1の幅に固定した場合の第1の被ばく線量分布と、前記アパーチャの前記幅を前記第1の幅より大きい第2の幅に固定した場合の第2の被ばく線量分布とを生成し、前記アパーチャ幅分布決定手段が、前記体軸方向の位置が互いに対応する、前記第1の被ばく線量分布における被ばく線量と前記第2の被ばく線量分布における被ばく線量との比の大きさに基づいて、前記アパーチャ幅分布を決定する上記第8の観点の放射線CT装置を提供する。
第10の観点では、本発明は、前記アパーチャ幅分布決定手段が、前記第1の被ばく線量分布における被ばく線量に対する前記第2の被ばく線量分布における被ばく線量の比が所定のしきい値以上となる位置について、前記設定すべき前記アパーチャの前記体軸方向の幅が前記第1の幅となるよう、前記アパーチャ幅分布を決定する上記9の観点の放射線CT装置を提供する。
第11の観点では、本発明は、前記アパーチャ幅分布決定手段が、被ばく線量の前記比が前記所定のしきい値未満となる位置について、前記設定すべき前記アパーチャの前記体軸方向の幅が前記第2の幅となるよう、前記アパーチャ幅分布を決定する上記第9の観点または第10の観点の放射線CT装置を提供する。
第12の観点では、本発明は、前記制御手段が、前記被検体をヘリカルスキャン(helical
scan)するよう前記回転部および前記移動手段を制御し、ヘリカルスキャン中にヘリカルピッチ(helical pitch)が一定または所定値以下となるよう、前記アパーチャの前記幅に応じて前記回転部の相対移動速度を調整すべく前記移動手段を制御する上記第1の観点から第11の観点のいずれか1つの観点の放射線CT装置を提供する。
第13の観点では、本発明は、前記照射部はX線管を有し、前記制御手段が、前記X線管の管電流を調整することにより前記放射線の線量を調整する上記第1の観点から第12の観点のいずれか1つの観点の放射線CT装置を提供する。
ここで、ヘリカルピッチとは、画像再構成空間における前記放射線の前記体軸方向の照射幅に対する、前記回転部が1回転する間に該回転部が前記被検体に対して相対移動する移動量の割合を意味する。
また、ノイズレベルとは、例えば、画像にノイズがどの程度含まれるか、あるいは、SN比がどの程度であるかを示すものと考えることができる。
なお、第1の放射線線量分布を決定する方法としては、例えば、特開2003−070779号公報や特開2001−218761号公報に記載された方法を適用することができる。
また、感受性とは、放射線の被ばくにより悪影響を受ける程度を意味する。
本発明の放射線CT装置によれば、アパーチャ幅分布決定手段が、上記第2の照射放射線量分布に従って被検体に放射線を照射してスキャンした場合における被検体の体軸方向に対する被ばく線量の分布が所望の分布となるよう、上記アパーチャ幅分布を決定するので、照射すべき放射線の線量の変化が大きい領域においてはアパーチャの幅を小さくして不必要な被ばくの抑制を優先し、照射すべき放射線の線量の変化が小さい領域においてはアパーチャの幅を大きくしてスキャン効率の向上を優先することができ、撮影時間と被検体への被ばく線量とのバランスが適当な放射線CT装置を実現することが可能となる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の一実施形態であるX線CT装置(放射線CT装置)1の全体構成を示すブロック図である。
X線CT装置1は、いわゆるヘリカルスキャンにより複数のビュー(view)方向からの被検体の投影データを収集し、当該投影データに基づいて画像再構成を行うCT装置として構成されている。なお、本発明はノン・ヘリカルスキャン(non−helical)のX線CT装置にも適用可能である。
X線CT装置1は、走査ガントリ(gantry)2と、操作コンソール(console)3と、撮影テーブル(table)(移動手段)4とを備えている。
走査ガントリ2は、X線を照射するX線管(照射部)20と、X線管20から照射されたX線を整形するコリメータ22と、X線管20から照射されたX線を検出し、検出したX線量に応じた電気信号を出力するX線検出器(検出部)23と、X線検出器23の出力した電気信号に基づいて投影データを収集するデータ収集部24と、X線管20を駆動制御するX線管コントローラ(controller)25と、コリメータ22を駆動制御するコリメータコントローラ(collimator
controller)26とを備えている。
また、走査ガントリ2は、X線管20およびX線検出器23が配置され、これらと一体的に回転する回転部(回転部)27と、回転部27を駆動制御する回転コントローラ28とを備えている。走査ガントリ2は、被検体が搬入される空洞部であるボア(bore)29を備え、X線管20とX線検出器23とがそのボア29を挟んで対向配置されている。
操作コンソール3は、操作者の入力操作に応じた信号を出力する入力装置31と、入力装置31や走査ガントリ2等の各種装置からの信号に基づいて、データ収集部24の収集した投影データに基づく画像再構成処理等の各種処理を実行する中央処理装置30と、中央処理装置30により再構成されたCT画像等を表示する表示装置32と、中央処理装置30の処理に供されるプログラム(program)、データおよびX線CT画像を記憶する記憶装置33とを備えている。
撮影テーブル4は、被検体を載せて走査ガントリ2のボア29に出し入れされるクレードル(cradle)41を備えている。クレードル41は、例えば撮影テーブル4に内蔵された不図示のサーボモータ(servo
motor)により駆動され、当該サーボモータは不図示のサーボアンプ(servo amplifier)を介して中央処理装置30からの制御信号に基づいて制御される。
図2は、X線CT装置1による撮影状態を示す概略図である。なお、本実施形態では、被検体の体軸方向をz軸方向、X線検出器のチャネル方向をx軸方向、x軸とz軸とに垂直な方向をy軸方向として説明する。
図2に示すように、X線管20およびX線検出器23は、回転部27が回転することにより被検体Hの体軸(z軸)周りに回転する。一方、クレードル41は被検体Hをz軸方向に搬送する。これにより、X線管20およびX線検出器23は被検体Hの周りを螺旋状に相対移動する。
図3は、コリメータ22およびX線検出器23の詳細を示す斜視図である。
X線管20とX線検出器23は、図3に示すように、ボア29を挟んで対向配置されている。また、コリメータ22は、X線管20とX線検出器23との間であって、X線管20の近傍に位置している。
コリメータ22は、アパーチャapを規定する複数のコリメータプレート(collimator plate)221と、複数のコリメータ221にそれぞれ固定された不図示の複数のシャフトと、複数のシャフトをそれぞれ駆動する不図示の複数のモータとを備えている。ここでは、x軸方向に伸びる一対のコリメータプレート221がz軸方向に並列して配置されており、さらに、z軸方向に伸びる一対のコリメータプレート221がx軸方向に並列して配置されている。よって、z軸方向に並列して配置された一対のコリメータプレート221をz軸方向に移動させることにより、アパーチャapのz軸方向の幅を調整することができ、また、x軸方向に並列して配置された一対のコリメータプレート221をx軸方向に移動させることにより、アパーチャapのx軸方向の幅を調整することができる。各コリメータプレート221は、シャフト(shaft)がモータによって駆動されることにより移動する。モータはコリメータコントローラ26により制御される。
コリメータプレート221は、X線を遮断可能な材質、例えば鉛、タングステン(tungsten)により形成されている。
なお、このコリメータ22は、単なる一例であり、アパーチャapの少なくともz軸方向の幅を調整できる機構のものであれば、いかなるものであってもよい。
X線検出器23は、いわゆる多列検出器により構成されている。すなわち、チャンネル(channel)方向(z軸に直交する方向)に複数の検出素子231が配列されるとともに、z軸方向にも検出素子231が配列されて構成されている。なお、チャンネル方向の数やz軸方向の列数は適宜に設定してよく、例えばチャンネル方向の数は1024個であり、z軸方向の列数は4〜128列である。
検出素子231は、シンチレータ(scintillator)と、フォトダイオード(photo diode)等の光電変換素子とを含んで構成され、入射したX線量に応じた電気信号を出力可能である。従って、データ収集部24は、複数の検出素子231に入射したX線量の情報をそれぞれ収集し、中央処理装置30に出力する。
操作コンソール3の中央処理装置30は、制御部(制御手段)30aと、被検体X線吸収情報取得部30bと、第1の管電流曲線決定部(第1の照射放射線量分布決定手段)30cと、被ばく曲線生成部(被ばく線量分布生成手段)30dと、アパーチャ幅曲線決定部(アパーチャ幅分布決定手段)30eと、第2の管電流曲線決定部(第2の照射放射線量分布決定手段)30fと、画像生成部(画像生成手段)30gとを備えている。中央処理装置30を構成するこれら各部は、例えば、記憶装置33等に記録されたプログラムを中央処理装置30が実行することにより構築される。
制御部30aは、被検体Hをスキャンして被検体Hの投影データを得るよう、回転部27および撮影テーブル4等を制御する。より具体的には、制御部30aは、X線管コントローラ25、コリメータコントローラ26、回転コントローラ28、撮影テーブル4に内蔵されたサーボアンプを介して、X線管20、コリメータ22、回転部27、クレードル41をそれぞれ駆動制御する。
ここでは、制御部30aは、被検体Hをスカウトスキャン(scout
scan)するよう、これら各部を制御する。スカウトスキャンは、例えば、走査ガントリ2の回転部27の回転位置を固定して被検体を体軸方向に沿ってスキャンすることにより行われる。
また、制御部30aは、アパーチャ幅曲線決定部30eにより決定されたアパーチャ幅曲線、および、第2の管電流曲線決定部30fにより決定された第2の管電流曲線に従って被検体Hを本スキャンするよう、これら各部を制御する。
また、制御部30aは、スキャン中にコリメータ22が有するアパーチャapのz軸方向の幅(以下、単にアパーチャ幅ともいう)を変化させる場合において、ヘリカルピッチが一定となるよう、そのアパーチャ幅に応じて被検体Hの搬送速度を調整すべく、撮影テーブル4のクレードル41を制御する。
X線吸収情報取得部30bは、z軸方向に対する被検体のX線吸収線量の変化が反映されたX線吸収情報を取得する。
ここでは、X線吸収情報取得部30bは、X線吸収情報として、被検体Hを回転部27により予めスカウトスキャンして得られた基礎投影データを取得する。
基礎投影データは、被検体Hに照射したX線のうち一部が被検体Hで吸収されて透過したX線を検出して得られたデータであるため、被検体HのX線吸収線量が正確に反映される。
なお、X線吸収情報取得部30bは、本スキャンの直前に行う低線量でのヘリカルスキャン、アキシャルスキャン等によって得られた投影データや、過去の撮影時の本スキャンによって得られた投影データを基礎投影データとして取得してもよい。
また、X線吸収情報取得部30bは、被検体Hを可視光カメラ等で撮影して得られた被検体Hの立体形状を表す可視画像、被検体の性別、身長、体重、年齢、人種等の情報に基づいて、基礎投影データを推定して取得してもよい。しかしながら、被検体HのX線吸収線量は、照射するX線の線量が一定であるとすると、被検体Hのz軸方向の注目位置に対応する被検体部分の器官の種類やz軸に垂直な方向における断面積によって異なる。例えば、被検体Hの首の位置では、断面積が比較的小さいためX線吸収線量は小さく、被検体Hの胴体部の位置では、断面積が比較的大きいためX線吸収線量は大きい。また、同じ胴体であっても、胸部の位置では空気を多く含む肺が存在するためX線吸収線量は小さく、胸部以外の位置ではX線吸収線量は大きい。したがって、X線吸収情報としては、被検体Hの可視画像等によって推定したものよりも、実際にスキャンして得られた投影データの方が好適であると言える。
図8は、基礎投影データに基づいて得られるグラフの一例を示す図である。このグラフは、被検体Hに対してX線をy軸方向に照射しながらスカウトスキャンしたときの基礎投影データに基づいて得られるグラフであり、横軸はX線検出器23のチャンネル、縦軸は注目するスカウトスキャン位置に照射するX線量Iと当該スカウトスキャン位置を透過したX線量Iとの比を対数形式で示したものである。このグラフの曲線と横軸とで囲まれる領域の面積S(以下、透過面積という)は、被検体Hが吸収したX線量に応じて決まる。したがって、基礎投影データに基づいて、被検体Hのz軸方向に対する透過面積Sの変化を表す透過面積曲線Aを求めることにより、被検体Hのz軸方向に対するX線吸収線量の変化を把握することができる。
第1の管電流曲線決定部30cは、被検体Hのz軸方向の位置とその位置に対応する被検体部分にX線を照射するときに設定すべきX線管20の管電流との関係を表す第1の管電流曲線I1を決定する。この設定すべきX線管20の管電流は、X線管20の管電圧と回転部27の回転速度を一定にして被検体Hをスキャンする場合において、被検体Hのz軸方向の各位置に対応して生成される画像のノイズレベルをある一定の目標レベルにするために、これら各位置に対応した被検体部分に照射される必要があるX線の線量を規定するものである。つまり、第1の管電流曲線I1は、被検体Hのz軸方向の各位置に対応して生成される各画像の画質レベルを揃えるために、これら各位置に対応する被検体部分にそれぞれ照射すべきX線の線量を規定するX線管20の管電流を表すものである。
ここでは、第1の管電流曲線決定部30cは、X線吸収情報取得部30bにより取得された基礎投影データに基づいて、第1の管電流曲線I1を決定する。被検体Hのz軸方向の注目位置に対応して生成される画像のノイズレベルは、基本的に、その注目位置に対応する被検体部分のX線吸収線量とその被検体部分に照射されるX線のX線管20の管電流との比に依存する。したがって、第1の管電流曲線I1は、基本的には、透過面積曲線Aに近い曲線となる。しかし、被検体Hの年齢や性別等によって、照射するX線の線量を通常より小さくすべき器官が存在することもあるので、このような場合には、その器官の位置に応じて管電流が調整され、透過面積曲線Aとかなり異なる曲線となる場合もある。
被ばく曲線生成部30dは、第1の管電流曲線I1に基づく所定の条件下で被検体Hをスキャンしたときの、被検体Hのz軸方向の各位置とその各位置に対応する被検体部分の被ばく線量との関係を表す被ばく曲線を見積もって生成する。なお、被ばく線量は、X線を照射するときのX線管20の管電圧が一定であるとすると、X線管20の管電流とX線の照射時間との積に比例する。ここでは、所定の条件として次のような条件を考える。
X線管20の管電圧を一定にし、コリメータ22のアパーチャ幅を所定の幅に固定し、回転部27を所定の回転速度で回転させながら所定のヘリカルピッチでヘリカルスキャンする。ヘリカルスキャン中、コリメータ22のアパーチャを通ったX線が同時に照射される領域に対して、第1の管電流曲線I1上で当該領域内の各位置に対応した管電流のうち最大となる管電流のX線が照射されるよう、X線管20の位置に応じてX線管20の管電流を調整する。
つまり、被ばく曲線は、コリメータ22のアパーチャ幅を固定して被検体Hをヘリカルスキャンする場合であって、被検体Hのz軸方向の各位置に対応した被検体部分に対して当該位置に対応して生成される画像のノイズが一定レベル以下となるような線量のX線を照射する場合に、これら各位置に対応する被検体部分がどの程度被ばくするかを表すものである。
被ばく曲線生成部30dは、このような被ばく曲線を、コリメータ22のアパーチャ幅を複数の異なる幅にそれぞれ固定した場合について生成する。ここでは、被ばく曲線生成部30dは、コリメータ22のアパーチャ幅を第1の幅d1に固定したときの第1の被ばく曲線D1と、同アパーチャ幅を第2の幅d2(d2>d1)に固定したときの第2の被ばく曲線D2とを生成する。
アパーチャ幅曲線決定部30eは、後述の第2の間電流曲線に従って被検体HにX線を照射してスキャンした場合における被検体Hのz軸方向に対する被ばく線量の分布が所望の分布となるよう、被検体Hのz軸方向の位置とX線管20がその位置に位置するときに設定すべきコリメータ22のアパーチャ幅との関係を表すアパーチャ幅曲線Aptを決定する。また、アパーチャ幅曲線決定部30eは、第1の管電流曲線I1の各局所領域における管電流の変化に基づいて、アパーチャ幅曲線Aptを決定する。
例えば、アパーチャ幅曲線決定部30eは、被ばく曲線生成部30dにより生成された複数の被ばく曲線から得られる、コリメータ22のアパーチャ幅と被検体Hの被ばく線量との関係に基づいてアパーチャ幅曲線Aptを決定する。より具体的には、例えば、アパーチャ幅曲線決定部30eは、被検体Hの同じ位置に対応する、第1の被ばく曲線D1における被ばく線量と第2の被ばく曲線D2における被ばく線量との比に基づいて、アパーチャ幅曲線Aptを決定する。
ここでは、アパーチャ幅曲線決定部30eは、第1の被ばく曲線D1における被ばく線量に対する第2の被ばく曲線D2における被ばく線量の比Drが所定のしきい値th以上となる位置については、設定すべきコリメータ22のアパーチャ幅を第1の幅d1とし、被ばく線量の上記比Drが所定のしきい値th未満となる位置については、設定すべきコリメータ22のアパーチャ幅を第2の幅d2とするアパーチャ幅曲線Aptを決定する。つまり、コリメータ22のアパーチャ幅を第1の幅d1に固定したときと第2の幅d2に固定したときとの間で、z軸方向の各位置に対応する被検体部分について被ばく線量を比較する。そして、その差異が大きい位置では、被ばく線量の抑制を優先して、コリメータ22のアパーチャ幅として比較的小さい第1の幅d1を採用し、その差異が小さい位置では、スキャンの高効率化を優先して、コリメータ22のアパーチャ幅として比較的大きい第2の幅d2を採用する。
第2の管電流曲線決定部30fは、コリメータ幅曲線決定部30eにより決定されたコリメータ幅曲線Aptに従う所定の条件下で被検体Hをスキャンするときの、被検体Hに対するz軸方向の位置とX線管20がその位置に位置するときに設定すべき管電流との関係を表す第2の管電流曲線I2を決定する。ここでは、所定の条件として、次のような条件を考える。
X線管20の位置に応じてコリメータ22のアパーチャ幅をアパーチャ幅曲線Aptに従う所定の幅に設定し、回転部27を所定の回転速度で回転させながら所定のヘリカルピッチでヘリカルスキャンする。ヘリカルスキャン中、コリメータ22のアパーチャを通ったX線が同時に照射される領域に対して、第1の管電流曲線I1上で当該領域内の各位置に対応した管電流のうち最大となる管電流が照射されるよう、X線管20の位置に応じてX線管20の管電流を調整する。つまり、第2の管電流曲線決定部30fは、コリメータ22のアパーチャ幅をアパーチャ幅曲線Aptに従って変更しながらスキャンする際に、スキャンされるいずれの被検体部分においても、第1の管電流曲線I1で規定される、その被検体部分に対応した管電流以上の管電流のX線が照射されるよう、第2の管電流曲線I2を決定する。
画像生成部30gは、データ収集部24からのデータに基づく画像再構成等により被検体の画像を生成する。
これより、第1の実施形態でのX線CT装置1におけるワークフロー(work flow)について説明する。なお、ここでは、本スキャンとしてヘリカルスキャンを行うこととする。また、被検体Hが存在するz軸方向の位置をz0〜znとする。
図4は、第1の実施形態でのX線CT装置1におけるワークフローを示す図である。また、図5は、第1の実施形態での、透過面積曲線Aと、第1の管電流曲線I1と、第1の被ばく曲線D1と、第2の被ばく曲線D2と、コリメータ幅曲線Aptと、第2の管電流曲線I2と、クレードル41の搬送速度Vtとの対応関係の一例を示す図である。
X線CT装置1では、まず、被検体Hの透過面積曲線Aを得るための基礎投影データを取得するためにスカウトスキャンが実施される(ステップ(step)S1)。スカウトスキャンでは、例えば、走査ガントリ2の回転部27を回転させずに、被検体Hを載せたクレードル41をボア29内に搬送しつつ、X線管20により比較的少ないX線を被検体Hに照射し、検出器23によりX線を検出することにより、被検体Hの正面方向の投影データを得る。スカウトスキャンは、中央処理装置30の制御部30aにより各部が制御されて行われる。
ステップS2では、ステップS1で得られた基礎投影データに基づいて、被検体Hのz軸方向の位置とその位置に対応する被検体部分のX線吸収線量との関係を表す透過面積曲線Aが取得される。
ステップS2で取得された透過面積曲線Aは、例えば、図5に示すように、被検体Hのz軸方向の各位置のうち被検体の頭部および首部の周辺に属する位置に対応する値の変化が比較的大きい曲線となる。透過面積曲線Aは、中央処理装置30の第1の管電流曲線決定部30cにより、ステップS1で得られた基礎投影データを解析することにより行われる。
ステップS3では、ステップS2で取得された透過面積曲線Aに基づいて、被検体Hのz軸方向の各位置に対応して生成される画像のノイズをある一定レベルにするために、これら各位置とその各位置に対応する被検体部分にX線を照射するときに設定すべきX線管20の管電流との関係を表す第1の管電流曲線I1が決定される。例えば、透過面積Sに応じて管電流の最適値を算出するアルゴリズムが予め用意されており、そのアルゴリズムを用いてz軸方向の位置毎に管電流の最適値を算出する。あるいは、種々の透過面積Sに対応する管電流の最適値を登録したルックアップテーブル等の数表を記憶装置33に予め記憶し、それを参照することにより管電流の最適値を決定する。
ステップS3で決定された第1の管電流曲線I1は、例えば、図5に示すように、ステップS2で取得された透過面積曲線Aに近い曲線となる。第1の管電流曲線I1の決定は、中央処理装置30の第1の管電流曲線決定部30cにより、ステップS2で取得された透過面積曲線Aに基づき、被検体の年齢や性別等の情報を適宜考慮して決定される。
ステップS4では、ステップS3で決定された第1の管電流曲線I1に基づく所定の条件下で被検体Hをスキャンしたときの、被検体Hのz軸方向の位置とその位置に対応する被検体部分の被ばく線量との関係を表す被ばく曲線が見積もられ生成される。所定の条件とは、前述のとおり、コリメータ22のアパーチャ幅を所定の幅に固定し、回転部27を所定の回転速度で回転させながら所定のヘリカルピッチでヘリカルスキャンするとともに、ヘリカルスキャン中、コリメータ22のアパーチャを通ったX線が同時に照射される領域に対して、第1の管電流曲線I1上で当該領域内の各位置に対応した管電流のうち最大となる管電流のX線が照射されるよう、X線管20の被検体Hに対する位置に応じてX線管20の管電流を調整することである。ここでは、コリメータ22のアパーチャ幅を第1の幅d1、例えばX線が照射されるz軸方向の幅が画像再構成空間において20〔mm〕となるような幅に固定した場合の第1の被ばく曲線D1と、同アパーチャ幅を第2の幅d2、例えばX線が照射されるz軸方向の幅が画像再構成空間において40〔mm〕となるような幅に固定した場合の第2の被ばく曲線D2とが生成される。なお、被ばく曲線を見積もるときの、回転部27の回転速度と、ヘリカルピッチの条件は、ステップS7で実施される本スキャンと同じ条件にする。
なお、被ばく曲線は、被ばく線量そのものを正確に表したものである必要はなく、被ばく線量に依存した指標値を表すものであればよい。被ばく線量を表す指標値としては、実効線量(Effective
Dose)、CTDI(Computed Tomography Dose Index)、DLP(Dose Length product)等が知られているが、これらを用いてあるいは応用して所定の指標値を算出する。例えば、被検体Hを本スキャンする場合を想定して、被検体Hのz軸方向の注目位置に対応する被検体部分にX線が照射される時間帯におけるX線管20の管電流の時間変化を求め、この管電流を時間軸の沿って積分したときの積分値を、被ばく線量に依存した指標値として算出する。このような指標値を、注目位置を複数の異なる位置に変えて算出しプロットすることにより、被ばく曲線を生成する。
ステップS4で生成された第1の被ばく曲線D1と第2の被ばく曲線D2は、例えば、図5に示すように、被検体Hのz軸方向の各位置のうち被検体の頭部および首の周辺に属する位置に対応する被ばく線量の変化が比較的大きい第1の被ばく曲線D1と、第1の被ばく曲線より全体的に変化が緩やかで、被ばく線量が第1の被ばく曲線より常に大きい第2の被ばく曲線D2となる。被ばく曲線の生成は、中央処理装置30の被ばく曲線生成部30dにより、ステップS3で決定された第1の管電流曲線I1に基づいて行われる。
ステップS5では、ステップS4で生成された第1の被ばく曲線D1と第2の被ばく曲線D2とに基づいて、被検体Hに対するz軸方向の位置とX線管20がその位置に位置するときに設定すべきコリメータ22のアパーチャ幅との関係を表すアパーチャ幅曲線Aptが決定される。アパーチャ幅曲線Aptは、例えば、次の手順に従って決定される。
まず、被検体Hに対するz軸方向の位置を表す変数zをzに設定して初期化する(ステップS51)。
次に、第1の被ばく曲線D1における位置zでの被ばく線量に対する第2の被ばく曲線D2における位置zでの被ばく線量の比Dr(z)(=D2(z)/D1(z))を算出する(ステップS52)。
そして、この比Dr(z)が所定のしきい値th、例えば1.2以上であるか否かを判定する(ステップS53)。ここで、この比Dr(z)がしきい値th以上であると判定された場合には、その位置zにおけるコリメータ22のアパーチャ幅Apt(z)を第1の幅d1に設定する(ステップS54)。一方、この比Dr(z)がしきい値th未満であると判定された場合には、その位置zにおけるコリメータ22のアパーチャ幅Apt(z)を第2の幅d2に設定する(ステップS55)。
そして、変数zがznであるか否かを判定する(ステップS56)。ここで、変数zがznであると判定された場合には、すべての位置におけるアパーチャ幅の決定を完了したと判断し、アパーチャ幅曲線Aptの生成処理を終了する。一方、変数zがznではないと判定された場合には、すべての位置におけるアパーチャ幅の設定がまだ完了していないと判断し、変数zをインクリメントして(ステップS57)、ステップS52に戻る。
このようにして、すべての位置zにおいて設定すべきコリメータのアパーチャ幅を決定し、アパーチャ幅曲線Aptを生成する。
上記の被ばく線量の比Dr(z)は、例えば、図5に示すように、被検体の頭部および首部の周辺に相当する位置z0〜zaでしきい値th以上、被検体の胸部、腹部および脚部等の周辺に相当する位置za〜znでしきい値th未満となる。また、このときのアパーチャ幅曲線Aptは、図5(e)に示すように、位置z0〜zaでのアパーチャ幅Apt(z0)〜Apt(za)が第1の幅d1となり、位置za〜znでのアパーチャ幅Apt(za)〜Apt(zn)が第2の幅d2となる曲線(折れ線)となる。
コリメータ幅曲線の決定は、中央処理装置30のコリメータ幅曲線決定部30eにより行われる。
ステップS6では、ステップS2で決定された第1の管電流曲線I1を用いて、ステップS5で生成されたアパーチャ幅曲線Aptに従う所定の条件下で被検体Hをスキャンするときの、被検体Hに対するz軸方向の位置とX線管20がその位置に位置するときに設定すべき管電流との関係を表す第2の管電流曲線I2が生成される。第2の管電流曲線I2は、次の手順に従って生成される。
まず、被検体Hに対するz軸方向の位置を表す変数zをz0に設定して初期化する(ステップS61)。
次に、X線管20が位置zに位置し、アパーチャ幅曲線Aptが表す、X線管20が当該位置に位置するときに設定すべき幅がコリメータ22のアパーチャ幅として設定されている場合において、コリメータ22のアパーチャを通って同時に照射される領域を特定する。そして、第1の管電流曲線I1において、この特定された領域内のz軸方向の各位置zj〜zkに対応する管電流を特定し、特定された管電流のうち最大となる管電流を、X線管20が位置zに位置するときに設定すべき管電流I2(z)として決定する(ステップS62)。
そして、変数zがznであるか否かを判定する(ステップS63)。ここで、変数zがznであると判定された場合には、すべての位置における管電流の決定を完了したと判断し、第2の管電流曲線I2の決定処理を終了する。一方、変数zがznではないと判定された場合には、すべての位置における管電流の決定がまだ完了していないと判断し、変数zをインクリメント(inclement)して(ステップS64)、ステップS62に戻る。
このようにして、すべての位置zにおいて設定すべき管電流を決定し、第2の管電流曲線I2を決定する。
第2の管電流曲線I2は、例えば、図5に示すように、全体的に第1の管電流曲線I1を少しブロード(broad)にしたような曲線となる。仮に、位置z0〜zaにおいて、コリメータ22のアパーチャ幅として比較的大きい第2の幅d2が設定されると、この範囲においては、第1の管電流曲線I1を大きくブロードにした曲線となる。
第2の管電流曲線I2の決定は、中央処理装置30の第2の管電流曲線決定部30fにより行われる。
なお、ここでは、X線管20の位置を、被検体が存在する位置z0〜znで変化させる場合を想定して、各曲線を求めているが、X線管20の位置を、位置z0〜znを含むより広い範囲、または、位置z0〜znの一部に相当するより狭い範囲で変化させる場合を想定してもよい。このような場合でも上記と同様の方法で各曲線を求めることができる。
ステップS7では、ステップS5およびS6で決定されたアパーチャ幅曲線Aptおよび第2の管電流曲線I2に基づいて本スキャンが行われる。すなわち、中央処理装置30は、回転部27およびクレードル41を駆動するとともに、X線管20が被検体にX線を照射可能な位置に到達するとX線管20からX線を照射し、データ収集部24からのデータを記憶装置33に記録する。この際、コリメータコントローラ26は、制御部30aからの制御信号に基づいて、コリメータ22のアパーチャ幅をアパーチャ幅曲線Aptに従って変化させるようにコリメータ22を制御する。また、X線管コントローラ25は、制御部30aからの制御信号に基づいて、X線管20の管電流を第2の管電流曲線I2に従って変化させるようにX線管20を制御する。また、制御部30aは、設定されるアパーチャ幅に応じて、ヘリカルピッチが一定となるようにクレードル41の搬送速度Vtを調整すべく撮影テーブル4を制御する。クレードル41の搬送速度Vtは、例えば、図5に示すように、アパーチャ幅として第1の幅d1が設定される位置z0〜zaでは高速なV1となり、アパーチャ幅として第1の幅d1よりも大きい第2の幅d2設定される位置z0〜zaは低速なV2となる曲線で表される。なお、X線管20からのX線の検出は、X線管20が被検体を1周する間に、複数のビュー方向において行われる。
ステップS8では、スキャンによって得られた投影データに基づいて画像再構成され、被検体の断層画像が生成される。生成された画像又は画像データは、表示装置32、記憶装置33、不図示のプリンタ等の出力装置に対して適宜に出力される。被検体の断層画像の生成は、中央処理装置30の画像生成部30gにより行われる。
以上の本実施形態によれば、アパーチャ幅曲線決定部30eが、第2の管電流曲線I2に従って被検体HにX線を照射してスキャンした場合における被検体Hのz軸方向に対する被ばく線量の分布が所望の分布となるよう、アパーチャ幅曲線Aptを決定するので、照射すべきX線の線量の変化が大きい領域においてはアパーチャの幅を小さくして不必要な被ばくの抑制を優先し、照射すべきX線の線量の変化が小さい領域においてはアパーチャの幅を大きくしてスキャン効率の向上を優先することができ、撮影時間と被検体への被ばく線量とのバランスが適当なX線CT装置を実現することが可能となる。
また、本実施形態によれば、コリメータ22のアパーチャ幅を互いに異なる2種類の幅にそれぞれ固定した場合について被ばく曲線を生成し、生成された複数の被ばく曲線から得られる、アパーチャ幅と被検体の被ばく線量との関係に基づいてアパーチャ幅を決定するので、アパーチャ幅の変化によってスキャン所要時間および被ばく線量がどのように変化するかを直感的に把握することができ、被ばく低減と撮影時間短縮とのバランスを所望のバランスに容易に設定することができる。
また、本実施形態によれば、位置zに応じてアパーチャ幅をあらかじめ決められた2種類の幅に切り換えるようにしているので、比較的単純な制御でアパーチャ幅を変えることができ、また、アパーチャ幅の切換え制御機構を既に備えた装置に対しては、その制御機構をそのまま利用することができ、実現が容易である。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態における各曲線の互いの対応関係を示す図である。なお、第2の実施形態のX線CT装置も第1の実施形態と同様の構成を有している。第1の実施形態と同様の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態では、コリメータ幅曲線決定部30eによるアパーチャ幅曲線の決定方法が第1の実施形態と相違する。第2の実施形態では、上記の被ばく線量の比Dr(z)に応じてその位置zにおけるコリメータ22のアパーチャ幅Apt(z)を連続的に変化するよう設定する。
第2の実施形態でのX線CT装置1におけるワークフローについて説明する。
図6は、第2の実施形態でのX線CT装置におけるワークフローを示す図である。また、図7は、第2の実施形態での、透過面積曲線Aと、第1の管電流曲線I1と、第1の被ばく曲線D1と、第2の被ばく曲線D2と、コリメータ幅曲線Aptと、第2の管電流曲線I2と、クレードル41の搬送速度Vtとの対応関係の一例を示す図である。
第2の実施形態におけるワークフローでは、ステップS11〜ステップS14は、第1の実施形態におけるステップS1〜ステップS4と対応し、ステップS16〜ステップS18は、第1の実施形態におけるステップS6〜ステップS8と対応している。このため、これらについては説明を省略し、ここでは、ステップS15についてのみ説明する。なお、ステップS11〜ステップS14で得られた、透過面積曲線A、第1の管電流曲線I1、第1の被ばく曲線D1、第2の被ばく曲線D2、および被ばく線量の比Drは、それぞれ、第1の実施形態において対応する曲線と同様であるが、便宜上、図7にも示してある。
ステップS15では、ステップS4で生成された第1の被ばく曲線D1と第2の被ばく曲線D2とに基づいて、アパーチャ幅曲線Aptが決定される。アパーチャ幅曲線Aptは、例えば、次の手順に従って決定される。
まず、z軸方向の位置を表す変数zをz0に設定して初期化する(ステップS151)。次に、第1の被ばく曲線D1における位置zでの被ばく線量に対する第2の被ばく曲線D2における位置zでの被ばく線量の比=Dr(z)(=D2(z)/D1(z))を算出する(ステップS152)。そして、次式(1)にしたがってウェイトwを設定する(ステップS153)。
DL>Dr(z)のとき、 w=0
DU≧Dr(z)≧DLのとき、w=(Dr(z)−DL)/(DU−DL)
Dr(z)>DUのとき、 w=1 ・・・(1)
ここで、DLは第1の基準値(例えば、1.1)であり、DUは第2の基準値(例えば、1.3)である。
すなわち、DU≧Dr(z)≧DLのときには、比Dr(z)が第1の基準値DLに近いほどウェイトwが0に近くなり、比Dr(z)が第2の基準値DUに近いほどウェイトwが1に近くなるようウェイトwの値を設定する。DL>Dr(z)のときにはウェイトwを0に、Dr(z)>DUのときにはウェイトwを1に設定する。
そして、さらに、次式(2)にしたがって、位置zにおけるコリメータ22のアパーチャ幅Apt(z)を設定する(ステップS154)。
Apt(z)=w×d1+(1−w)×d2 ・・・(2)
すなわち、ウェイトwが1に近いほどアパーチャ幅がd1に近くなり、ウェイトwが0に近いほどアパーチャ幅がd2に近くなるようアパーチャ幅Apt(z)を設定する。
そして、変数zがznであるか否かを判定する(ステップS155)。ここで、変数zがznであると判定された場合には、すべての位置におけるアパーチャ幅の決定を完了したと判断し、アパーチャ幅曲線Aptの生成処理を終了する。一方、変数zがznではないと判定された場合には、すべての位置におけるアパーチャ幅の設定がまだ完了していないと判断し、変数zをインクリメントして(ステップS156)、ステップS152に戻る。
このようにして、すべての位置zにおいて設定すべきコリメータのアパーチャ幅を決定し、アパーチャ幅曲線Aptを決定する。アパーチャ幅曲線Aptは、例えば、図7に示すように、被ばく線量の比Drに負の係数を掛けて得られるような曲線となる。すなわち、アパーチャ幅は、比Drが大きいほど小さくなり、比Drが小さいほど大きくなるように設定され、位置zに応じたその変化は連続である。
なお、ステップS16で決定された第2の管電流曲線I2は、例えば、図7に示すように、第1の実施形態における第2の管電流曲線と比較して、より第1の管電流曲線I1に近い曲線となる。
また、このときのクレードル41の搬送速度Vtは、ヘリカルピッチを略一定に保つため、図7に示すように、アパーチャ幅曲線Aptに似た曲線となる。すなわち、搬送速度Vtは、アパーチャ幅が大きいほど大きくなり、アパーチャ幅が小さいほど小さくなるように設定され、位置zに応じたその変化は連続である。
以上の本実施形態によれば、上記の被ばく線量の比Dr(z)に応じて位置zにおけるアパーチャ幅Apt(z)を連続的に変化する値として設定するので、被ばく低減と撮影時間短縮とのバランスを常に最適に保ちながらスキャンすることができる。
なお、本発明は以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施してよい。
上記の実施形態では、第2の管電流曲線として、ビュー方向に応じて管電流が変化しない曲線を求めているが、複数のビュー方向、例えば互いに直交するx軸方向とy軸方向とにそれぞれ投影して得られた複数の基礎投影データに基づいて、被検体Hの断面形状を楕円近似等で求め、第2の管電流曲線として、ビュー方向毎に被検体Hの厚みに応じて管電流を変化させる曲線を求めてもよい。
また、上記実施形態では、第1の管電流曲線から生成された被ばく線量曲線に基づいてアパーチャ幅を設定しているが、被検体Hのz軸方向に対するX線吸収線量の変化が反映されたX線吸収情報に基づく種々の指標を用いてアパーチャ幅を設定することができる。例えば、透過面積曲線A上で透過面積が大きく変化する変化点、あるいは、第1の管電流曲線上で管電流が大きく変化する変化点を境にアパーチャ幅を大小切り換えるよう設定してもよい。また例えば、被検体Hの基礎投影データや可視画像等のX線吸収情報に基づいて、被検体HのX線吸収線量が大きく変化する変化点の位置、例えば首と肩の間に相当する位置を特定し、特定された位置を境にアパーチャ幅を大小切り換えたり、特定された位置を基準にアパーチャ幅を連続的に変化させたりしてもよい。
また、上記実施形態では、第1の管電流曲線を基礎投影データに基づいて決定しているが、撮影部位の感受性にも基づいて決定してよい。例えば、一般に甲状腺の感受性は大きいことが知られているので、撮影部位に人体の首が含まれる場合には、首周辺の位置に対する管電流が通常より小さくなるよう、第1の管電流曲線を決定してもよい。
本発明の第1の実施形態によるX線CT装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態におけるX線CT装置による撮影状態を示す概略図である。 第1の実施形態におけるX線CT装置のコリメータおよび検出器の詳細を示す斜視図である。 第1の実施形態のX線CT装置における作業手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態におけるアパーチャ幅曲線等の各曲線の例を示す図である。 第2の実施形態のX線CT装置における作業手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態におけるアパーチャ幅曲線等の各曲線の例を示す図である。 基礎投影データに基づいて得られるグラフの一例を示す図である。
符号の説明
1 X線CT装置(放射線CT装置)
2 走査ガントリ
3 操作コンソール
4 撮影テーブル(移動手段)
20 X線管(照射部)
21 X線管移動部
22 コリメータ(コリメータ)
23 X線検出器(検出部)
231 検出素子
24 データ収集部
25 X線管コントローラ
26 コリメータコントローラ
27 回転部(回転部)
28 回転コントローラ
29 ボア
30 中央処理装置
30a 制御部(制御手段)
30b X線吸収情報取得部
30c 第1の管電流曲線決定部(第1の照射放射線量分布決定手段)
30d 被ばく曲線生成部(被ばく線量分布生成手段)
30e アパーチャ幅曲線決定部(アパーチャ幅分布決定手段)
30f 第2の管電流曲線決定部(第2の照射放射線量分布決定手段)
30g 画像生成部(画像生成手段)
31 入力装置
32 表示装置
33 記憶装置

Claims (13)

  1. 被検体に放射線を照射する照射部と、前記照射部に対して前記被検体を挟んで対向配置され前記放射線を検出する検出部と、前記照射部と前記被検体との間に設けられ、前記放射線が通るアパーチャの前記被検体の体軸方向の幅が調整可能なコリメータとを有し、前記被検体の体軸周りに回転可能に支持された回転部と、
    前記回転部を前記被検体に対して前記体軸方向に相対移動する移動手段と、
    前記被検体をスキャンして該被検体の投影データを得るよう前記回転部および前記移動手段を制御する制御手段と、
    前記投影データに基づいて前記被検体の画像を生成する画像生成手段と、を備える放射線CT装置において、
    前記被検体の前記体軸方向の各位置に対応する部分に照射すべき放射線の線量を表す第1の照射放射線量分布を決定する第1の照射放射線量分布決定手段と、
    前記アパーチャを通った前記放射線が同時に照射される前記被検体の前記体軸方向の領域に対応する前記第1の照射放射線量分布上の線量のうち最大となる線量の放射線が該領域の各位置に照射されるよう、前記被検体に対する前記体軸方向の位置と前記照射部が該位置に位置するときに設定すべき前記放射線の線量との関係を表す第2の照射放射線量分布を決定する第2の照射放射線量分布決定手段と、
    前記第2の照射放射線量分布に従って前記被検体に放射線を照射してスキャンした場合における前記被検体の前記体軸方向に対する被ばく線量の分布が所望の分布となるよう、前記被検体に対する前記体軸方向の位置と前記照射部が該位置に位置するときに設定すべき前記アパーチャの前記幅との関係を表すアパーチャ幅分布を決定するアパーチャ幅分布決定手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記アパーチャ幅分布および該アパーチャ幅分布に基づく前記第2の照射放射線量分布に従って、前記アパーチャの前記幅と前記放射線の線量とを調整して前記被検体をスキャンするよう、前記回転部および前記移動手段を制御する放射線CT装置。
  2. 前記第1の照射放射線量分布決定手段は、前記被検体の体軸方向に対する該被検体の放射線吸収線量の変化が少なくとも反映される被検体放射線吸収情報に基づいて、前記第1の照射放射線量分布を決定する請求項1に記載の放射線CT装置。
  3. 前記被検体放射線吸収情報は、前記被検体を前記回転部により予めスキャンして得られた基礎投影データである請求項2に記載の放射線CT装置。
  4. 前記基礎投影データは、前記回転部の回転位置を固定して前記被検体を前記体軸方向に沿ってスキャンして得られた投影データである請求項3に記載の放射線CT装置。
  5. 前記第1の照射放射線量分布決定手段は、撮影部位の感受性にも基づいて、前記第1の照射放射線量分布を決定する請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の放射線CT装置。
  6. 前記第1の照射放射線量分布決定手段は、前記画像生成手段により生成される、前記被検体の前記体軸方向の各位置に対応する画像のノイズレベルが所定の目標レベルになるよう前記第1の照射放射線量分布を決定する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の放射線CT装置。
  7. 前記アパーチャ幅分布決定手段は、前記第1の照射放射線量分布の各局所領域における放射線の線量の変化に基づいて前記アパーチャ幅分布を決定する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の放射線CT装置。
  8. 前記アパーチャの前記体軸方向の幅を固定した所定の条件下で、前記第2の照射放射線量分布に従って前記被検体に放射線を照射してスキャンした場合における、前記被検体の前記体軸方向の位置と該位置に対応する被検体部分の被ばく線量との関係を表す被ばく線量分布を、前記アパーチャの前記幅を互いに異なる複数の幅にそれぞれ固定した場合について生成する被ばく線量分布生成手段をさらに備え、
    前記アパーチャ幅分布決定手段は、前記被ばく線量分布生成手段により生成された複数の被ばく線量分布から得られる、前記アパーチャの前記幅と前記被検体の被ばく線量との関係に基づいて前記アパーチャ幅分布を決定する請求項7に記載の放射線CT装置。
  9. 前記被ばく線量分布生成手段は、前記アパーチャの前記幅を第1の幅に固定した場合の第1の被ばく線量分布と、前記アパーチャの前記幅を前記第1の幅より大きい第2の幅に固定した場合の第2の被ばく線量分布とを生成し、
    前記アパーチャ幅分布決定手段は、前記体軸方向の位置が互いに対応する、前記第1の被ばく線量分布における被ばく線量と前記第2の被ばく線量分布における被ばく線量との比の大きさに基づいて、前記アパーチャ幅分布を決定する請求項8に記載の放射線CT装置。
  10. 前記アパーチャ幅分布決定手段は、前記第1の被ばく線量分布における被ばく線量に対する前記第2の被ばく線量分布における被ばく線量の比が所定のしきい値以上となる位置について、前記設定すべき前記アパーチャの前記体軸方向の幅が前記第1の幅となるよう、前記アパーチャ幅分布を決定する請求項9に記載の放射線CT装置。
  11. 前記アパーチャ幅分布決定手段は、被ばく線量の前記比が前記所定のしきい値未満となる位置について、前記設定すべき前記アパーチャの前記体軸方向の幅が前記第2の幅となるよう、前記アパーチャ幅分布を決定する請求項9または請求項10に記載の放射線CT装置。
  12. 前記制御手段は、前記被検体をヘリカルスキャンするよう前記回転部および前記移動手段を制御し、ヘリカルスキャン中にヘリカルピッチが一定または所定値以下となるよう、前記アパーチャの前記幅に応じて前記回転部の相対移動速度を調整すべく前記移動手段を制御する請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の放射線CT装置。
  13. 前記照射部はX線管を有し、
    前記制御手段は、前記X線管の管電流を調整することにより前記放射線の線量を調整する請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の放射線CT装置。
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