JP4363629B2 - X線ct装置 - Google Patents

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Description

この発明は、被検体のX線被爆線量を低減させるフィルタ(filter)を有するX線CT装置に関する。
近年、コーン(cone)状のX線ビーム(beam)を発生させ、このX線源と対向する位置に2次元的に固体撮像素子が配列されるVCT(VolumeCT)が用いられるようになった。このVCTを用いた撮像では、前記2次元配列の短尺方向をなすスライス(slice)方向で、複数スライスの画像情報を一度に取得し、撮影効率の向上とともに、画質の向上が計られる。
ここで、透過X線を用いた被検体の撮像では、撮像部位ごとに必要とされるX線線量が異なる。このため、アクリル(acryl)あるいは銅等のX線を減弱させる材料からなるフィルタが、X線源と被検体の間に設けられ、過大なX線の被爆から被検体の撮像部位が保護される。特に、固体撮像素子の長尺方向をなすチャネル方向に線量を調節するフィルタは、ボータイフィルタ(bowtie filter)と呼ばれ、X線源と被検体の間に配設される。
特開昭52―110582号公報、(第4〜6頁、第1および3図)
しかしながら、上記背景技術によれば、スライスごとに、被検体の被爆X線線量を変化させることができなかった。すなわち、ボータイフィルタは、スライス方向に同一形状を有する固定形状のフィルタで、この方向では、全く同一のX線源弱効果を有し、被検体の被爆線量も同一のものとなった。
特に、VCTを用いた撮像では、スライス方向に幅を持ったマルチスライス(multislice)の撮像を行うので、この幅を持った撮像範囲には、異なる撮像部位が存在し、被爆線量を軽減できる最適な線量が撮像部位ごとに異なる。この様な場合に、スライス方向に同一形状を有するフィルタを用いることは、撮影部位によっては、必要以上のX線を照射する要因となる。さらに、ヘリカルスキャン(helical scan)で行われる、被検体をスライス方向に移動しつつ行う撮像では、スライス方向に撮像部位がダイナミック(dynamic)に変化し、固定式のフィルタを用いた場合には、撮像部位ごとの最適な被爆線量を維持することに困難が伴う。
これらのことから、スライス方向を含めて、被検体に照射するX線量をダイナミックに変化させることができるフィルタを有するX線CT装置をいかに実現するかが重要となる。
この発明は、上述した背景技術による課題を解決するためになされたものであり、スライス方向を含めて、被検体に照射するX線量をダイナミックに変化させることができるフィルタを有するX線CT装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、第1の観点の発明にかかるX線CT装置は、コーン状のX線ビームを照射するX線管と、前記X線ビームの照射方向と概ね直交する面上に2次元配列される、前記X線ビームを検出する検出素子と、前記X線管の前記検出素子側の近傍に配設される、前記X線ビームを減弱させる複数のブロックからなるフィルタ部と、前記ブロックを、前記照射方向と概ね直交する方向に移動する移動手段と、前記移動のブロック位置を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
この第1の観点による発明によれば、X線管により、コーン状のX線ビームを照射し、X線ビームの照射方向と概ね直交する面上に2次元配列される検出素子により、X線ビームを検出し、X線管の検出素子側の近傍に配設される複数のブロックからなるフィルタ部により、X線ビームを減弱させ、このブロックを、移動手段により、照射方向と概ね直交する方向に移動し、制御手段により、移動のブロック位置を制御することとしているので、ブロックによるX線の減弱効果を、被検体の撮像部位ごとに、必要とされる最も大きいものとし、ひいては、被検体のX線被爆線量を、被検体の撮像部位ごとに、最も低いものとする。
また、第2の観点の発明にかかるX線CT装置は、前記ブロックが、前記照射方向に複数層配列されることを特徴とする。
この第2の観点の発明によれば、ブロックは、照射方向の厚みを変化させ、被検体に照射されるX線線量を、制御する。
また、第3の観点の発明にかかるX線CT装置は、前記ブロックが、前記2次元配列の短尺をなすスライス方向に複数層配列されることを特徴とする。
この第3の観点の発明によれば、ブロックは、スライス方向のブロック位置ごとに、被検体に照射されるX線線量を制御する。
また、第4の観点の発明にかかるX線CT装置は、前記ブロックが、前記2次元配列の長尺をなすチャネル方向に2つ配列されることを特徴とする。
この第4の観点の発明によれば、ブロックは、中心近傍で減弱が大きい概ね左右対称の被検体では、ブロックを中心から左右対称の位置に移動することで、最適なX線被爆線量とする。
また、第5の観点の発明にかかるX線CT装置は、前記ブロックが、直方体の形状を有することを特徴とする。
この第5の観点の発明によれば、ブロックを隙間なく配置し、コンパクトで効率の良いものとする。
また、第6の観点の発明にかかるX線CT装置は、前記フィルタ部が、前記スライス方向および前記照射方向に層をなすブロックを囲む筒状の支持枠を備えることを特徴とする。
この第6の観点の発明によれば、フィルタ部は、筒状の支持枠により、スライス方向および照射方向に層をなすブロックを囲むこととしているので、ブロックをチャネル方向にスライド可能な状態で固定する。
また、第7の観点の発明にかかるX線CT装置は、前記移動手段が、前記ブロックと接続されたシャフトを備えることを特徴とする。
この第7の観点の発明によれば、移動手段は、シャフトにより、ブロックと接続されているので、ブロックをチャネル方向の目的とする位置に移動する。
また、第8の観点の発明にかかるX線CT装置は、前記支持枠が、前記移動手段を内蔵するケースの外枠に固定されることを特徴とする。
この第8の観点の発明によれば、移動手段とフィルタ部が所定の位置関係にあり、ブロックの位置制御を正確に行う。
また、第9の観点の発明にかかるX線CT装置は、前記制御手段が、前記X線管および前記検出素子の間に配置される被検体のスカウトスキャンから、前記被検体の吸収X線線量の異なる撮像部位ごとに、前記被検体のX線被爆線量を減少させるブロック位置を算定する第1の算定手段を備えることを特徴とする。
この第9の観点の発明によれば、制御手段は、第1の算定手段により、X線管および検出素子の間に配置される被検体のスカウトスキャンから、被検体の吸収X線線量の異なる撮像部位ごとに、被検体のX線被爆線量を減少させるブロック位置を算定することとしているので、被検体の撮像部位ごとに、X線被爆線量を最小にする最適なブロック位置を求める。
また、第10の観点の発明にかかるX線CT装置は、前記制御手段が、前記X線管および前記検出素子の間に配置される被検体の投影データを用いて画像再構成を行う際の、前記スライス方向の投影データの前記画像再構成に対する寄与率に基づいて、前記被検体のX線被爆線量を減少させるブロック位置を算定する第2の算定手段を備えることを特徴とする。
この第10の観点の発明によれば、制御手段は、第2の算定手段により、X線管および検出素子の間に配置される被検体の投影データを用いて画像再構成を行う際の、スライス方向の投影データの画像再構成に対する寄与率に基づいて、被検体のX線被爆線量を減少させるブロック位置を算定することとしているので、寄与率の小さいスライス方向端部では、被検体の被爆線量を少なくする。
また、第11の観点の発明にかかるX線CT装置は、前記制御手段が、前記被検体の位置を移動しつつ撮像を行う際に、前記ブロック位置を、前記位置ごとに前記算定の結果と一致させることを特徴とする。
この第11の観点の発明によれば、撮像の最中に被検体を移動させても、常に移動位置において、X線被爆線量を最も低減させるブロック位置にする。
以上説明したように、本発明によれば、ブロックによるX線の減弱効果を、被検体のX線吸収線量が異なる撮像部位ごとに異なるものとし、ひいては、被検体のX線被爆線量を、大きな画質の劣化を伴わない最小のものとし、異なる撮像部位を含む撮像あるいは撮像部位が移動するダイナミックな撮像において、被検体のX線被爆線量を低減し、より安全なものとすることができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるX線CT装置の最良な実施の形態について説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
まず、本実施の形態1にかかるX線CT装置の全体構成について説明する。図1は、X線CT装置のブロック(block)図を示す。図1に示すように、本装置は、走査ガントリ(gantry)2および操作コンソール(console)6を有する。
走査ガントリ2は、X線管20を有する。X線管20から放射されるX線は、コリメータ(collimator)22により、例えばコーン(cone)状のX線ビーム(beam)となるように成形され、被検体1を透過して、X線検出器24に照射される。なお、コリメータ22は、コリメータコントローラ30により開口部が制御され、コーンビームの幅が調整される。
フィルタ部21は、コリメータ22と被検体1の間に配設され、アクリルあるいは銅等のX線を減弱させる材料を用いて構成される。そして、これら材料を透過するX線ビームの強度を、透過方向の材料厚さを制御することにより、変化させ、被検体1の被爆線量を低減する。なお、フィルタ部21は、制御部をなすフィルタコントローラ31により、フィルタ部21を構成する材料の厚みを制御する。
X線検出器24は、照射方向と直交するコーンビームX線の広がり方向に2次元的に配列される複数のX線検出素子を有する。X線検出器24は、複数のX線検出素子をマトリックス状に配列し、このマトリックスの長尺をなすチャネル(channel)方向に、例えば912個のX線検出素子が配列される多チャネル構成とし、また、このマトリックスの短尺方向をなすスライス方向に、例えば16個のX線検出素子が配列される多列の構成となっている。
X線検出器24は、全体として、円筒凹面状に湾曲したX線入射面を形成する。X線検出器24は、例えばカドミウム・テルル(CdTe)等を利用した半導体X線検出素子が用いられる。
X線検出器24は、データ収集部26が接続される。データ収集部26は、X線検出器24の個々のX線検出素子の検出データを収集する。X線管20からのX線の照射は、X線コントローラ(controller)28によって制御される。なお、X線管20とX線コントローラ28との接続関係、コリメータ22とコリメータコントローラ30との接続関係およびフィルタ部21とフィルタコントローラ31の接続関係については、図示を省略する。
以上の、X線管20からフィルタコントローラ31までのものが、走査ガントリ2の回転部34に搭載されている。ここで、被検体1あるいはファントムは、回転部34の中心に位置するボア(bore)29内のテーブル(table)上に載置される。回転部34は、回転コントローラ36により制御されつつ回転し、X線管20からX線を***し、X線検出器24において被検体1あるいはファントムの透過X線を、投影情報として検出する。なお、回転部34と回転コントローラ36との接続関係については図示を省略する。
また、図1中に記載されたxyz座標軸は、後述する図面中のxyz座標軸と共通の座標軸を形成し、相互の位置関係を例示する。ここで、テーブル上に載置された被検体1は、z軸方向の移動によりボア29内に搬送される。回転部34は、xy軸により形成される平面内を回転するが、走査ガントリ2がチルト(tilt)される場合には、xy平面から傾きを持って回転する。
操作コンソール6は制御処理装置60を有する。制御処理装置60は、例えばコンピュータ等によって構成される。制御処理装置60には、制御インタフェース(interface)62が接続されている。制御インタフェース62には、走査ガントリ2が接続されている。制御処理装置60は、制御インタフェース62を通じて走査ガントリ2を制御する。
走査ガントリ2内のデータ収集部26、X線コントローラ28、コリメータコントローラ30、フィルタコントローラ31および回転コントローラ36が制御インタフェース62を通じて制御される。なお、これら各部と制御インタフェース62との個別の接続については図示を省略する。また、制御処理装置60は、フィルタコントローラ30と共にフィルタ部21の制御手段をなす。
制御処理装置60は、また、データ収集バッファ(buffer)64と接続されている。データ収集バッファ64には、走査ガントリ2のデータ収集部26が接続されている。データ収集部26で収集されたデータがデータ収集バッファ64を通じて制御処理装置60に入力される。
制御処理装置60は、データ収集バッファ64を通じて収集した複数スライスの透過X線信号すなわち投影情報を用いて画像再構成を行う。制御処理装置60には、また記憶装置66が接続されている。記憶装置66は、データ収集バッファ64に収集された投影情報や再構成された断層画像情報および本装置の機能を実現するためのプログラム(program)等を記憶する。
制御処理装置60は、また、表示装置68と操作装置70がそれぞれ接続されている。表示装置68は、制御処理装置60から出力される断層画像情報あるいはスキャン情報を表示する。操作装置70は、オペレータによって操作され、各種の指示や情報等を制御処理装置60に入力する。オペレータは表示装置68および操作装置70を使用して本装置を操作する。
つづいて、図2を用いて、フィルタ部21を中心とするX線の照射および検出部分を詳しく説明する。図2は、フィルタ部21および関連するX線の照射および検出部分を示す図である。フィルタ部21は、一次フィルタ23、ブロック部130、支持枠120および移動手段121を含む。ここで、移動手段121は、フィルタコントローラ31により制御される。また、図2に示す、X線管20、コリメータ22、フィルタ部21およびX線検出器24等は、回転部34の一部をなし、相互位置が固定された状態で、走査ガントリ2内を回転する。
一次フィルタ23は、コリメータ22の近傍に配設されるアルミニウム(Al)あるいは銅(Cu)等の厚さ数mmの薄い板からなり、主として不測の事態による被検体1の過大なX線被爆を防止する。
ブロック部130は、アクリルあるいは銅等の複数ブロックからなる。これらブロックは、直方体の形状を有し、支持枠120内に隙間無く嵌め込まれる。そして、X線検出器24のチャネル方向にのみスライド可能となっている。また、これらブロックは、X線管20から照射されるX線ビームを中心にして、チャネル方向に左右対称の対をなして存在する。また同様に、これらブロックを支持する支持枠120および移動手段121も左右に対をなして存在する。なお、この部分は、従来ボータイフィルタと称されている。
また、支持枠120は、ブロック部130と同様に、移動手段121のケースを囲む様にして移動手段121に固定される。移動手段121内部には、ブロックと同数のモータが配設されており、これらモータは、シャフトにより各ブロックと接続される。そして、これらモータの駆動により、ブロックは、チャネル方向の任意の位置に移動される。なお、モータは、フィルタコントローラ31により個別に制御される。また、ブロック部130および移動手段121は、共通の支持枠120を有するので、ブロック位置を変化させる際に、チャネル方向からずれた揺れ等の振動が防止される。
また、X線管20から発生されるX線ビームは、コリメータ22の開口部の制御により、チャネル方向さらには回転部34の回転面と直交するスライス方向のビーム幅が制御される。その後、スライス方向に所定の幅を有するX線ビームは、ブロック部130を透過して部分的に減弱された後に、図示しない被検体1を透過し、チャネル方向およびスライス方向に2次元的に検出素子が配列されるX線検出器24で検出される。
また、図2では、ブロック部130は、スライス方向および照射方向が、4×4のブロックから構成されているが、これは図を分かり易くするための一例であり、例えばX線検出器24が、スライス方向に16列の検出素子を有する場合には、スライス方向に16個のブロックを備えるのが好ましい。さらに、ブロック部130の照射方向に、より多くのブロックを積層させ、被検体1の被爆線量の最適化を、より精密に行うこともできる。
つぎに、ブロック部130の動作について、図3および図4を用いて説明する。ブロック部130は、被検体1の撮像部位に応じて、ダイナミックにブロック位置を変化させる。一例として、図3に示した位置の被検体1を撮像する場合を示す。
図3は、撮像を行う際の、被検体1、X線管20およびフィルタ部21の位置関係を示した図である。X線管20から発生されたX線ビームは、スライス方向に拡がりを有し、被検体1の胸部および腹部をともに含む境界領域の撮像を行う。ここで、胸部領域は、内部に胸腔を有し、X線の減弱が小さく、腹部領域は、内部に各種臓器が存在し、X線の減弱が大きい。従って、腹部領域と同じ線量のX線を胸部領域に照射することは、被検体1にとって過大なX線被爆となる。
図4は、図3で示される位置に被検体1が配設された場合の、ブロック部130の各ブロックの位置を示す図である。なお、これら各ブロックは、移動手段121により、図示する位置に移動される。この際、まず、オペレータにより、操作コンソール6から、撮影部位情報が入力される。一方、制御処理装置60には、撮影部位ごとに、被検体1の被爆線量を軽減するブロック位置情報が予め登録されている。そして、制御処理装置60は、撮影部位情報および登録されたブロック位置情報から、スライス方向のブロック位置ごとに、撮影部位を特定し、各ブロック位置の決定およびフィルタコントローラ31を介しての設定を行う。
図4(A)は、ブロック部130全体のブロック位置を示す図である。ブロックごとにチャネル方向の位置が設定される。また、図4(B)は、スライス方向のS4面のブロック配置のみを取り出して図示したものである。図3に示す様に、S1およびS2面は、胸部に照射されるX線が透過し、S3およびS4面は、腹部に照射されるX線が透過する。従って、S1およびS2面は、同一部位として同様のブロック断面を有し、また、S3およびS4面も同様である。
また、S1およびS2面は、胸部に照射されるX線が透過するので、図4(A)に示す様に、照射方向に厚みがありX線の減弱が大きく、S3およびS4面は、腹部に照射されるX線が透過するので、図4(B)に示す様に、照射方向に薄くなっておりX線の減弱が小さくなる。
図4(C)は、一例として、ブロック部130中心位置におけるスライス方向断面を図示したものである。胸部領域に対応するS1およびS2面は、照射方向に2つのブロックからなるのでX線の減弱が大きく、腹部領域に対応するS3およびS4面は、照射方向に1つのブロックからなるのでX線の減弱が小さくなっている。
上述してきたように、本実施の形態1では、フィルタ部21のブロック部130を、チャネル方向に2分割し、スライス方向およびX線が入射する照射方向に積層される複数の直方体ブロックから構成し、チャネル方向へブロックを移動させることにより、特にスライス方向でブロック部130の透過X線線量が異なるものとしているので、被検体1の撮像範囲に吸収X線線量の異なる複数の部位を含む際に、前記部位ごとに被爆線量を低減し、画質の大きな劣化を伴わず被検体1の全被爆線量を軽減することができる。
また、本実施の形態1では、ブロック部130は、同一形状を有する多数のブロックの積層構造を有しているが、スライス方向に形状の異なる複数ブロックおよびこれらの移動手段を用いることにより、同様の被爆線量低減フィルタを簡易に構成することもできる。
(実施の形態2)
ところで、上記実施の形態1では、胸部領域および腹部領域の吸収X線線量の違いにより、スライス方向に最適化されたブロック位置を決定し、総合的な被爆線量を軽減させたが、画像再構成を行う際の寄与率の違いから、スライス方向のブロック位置を決定し、被検体1の被爆線量を軽減することもできる。そこで本実施の形態2では、画像再構成を行う際の寄与率の違いから、スライス方向のブロック位置を決定する場合を示すことにする。
ここで、X線CT装置は、図1に示した走査ガントリ2および操作コンソール6を備えており、さらにフィルタ部21は、図2に示したものと全く同様であるので詳細な説明を省略する。
ここで、一例としてヘリカルスキャンを行う場合を示す。ヘリカルスキャンでは、回転部34は連続回転を行い、同時にクレードル上の被検体1を、所定の速さでもって移動し、撮像を行う。この際、制御処理装置60で行われる画像再構成を、図5に模式的に示した。
図5は、制御処理装置60で行われる画像再構成を示す図である。なお、X線検出器24は、スライス方向に4スライスのX線検出素子を有する場合を例示している。このヘリカルスキャンでは、各スライスごとのヘリカルデータD1〜D4を取得する。そして、制御処理装置60は、特定位置のサイノグラムS1を、これらヘリカルデータD1〜D4から、この特定位置近傍のヘリカルデータD1〜D4を切り出し、補間関数f等を用いて生成する。
S1=f(k1*D1,k2*D2、・・、k4*D4)
ここで、k1、・・・、k4は、ヘリカルデータD1〜D4の寄与率である。その後、サイノグラムS1からフィルタードバックプロジェクション(Filtered Back Projection)等を用いて、画像データの再構成を行う。
図6(A)に、この寄与率k1、・・・、k4の物理的な意味を示す。図6(A)は、スライス方向の、X線管20およびX線検出器24の相対位置を示している。ここで、X線管20は、概ねX線検出器24の中心上方に位置し、補間により求める撮像断面は、スライス2および3の中間に位置する。従って、X線検出器24のスライス方向端部に位置するスライス1および4のデータD1および4は、補間により求める撮像断面から傾いた断面の画像情報を含むものとなり、誤差が大きくなる。
これにより、補間関数fを用いて撮像断面を求める際に、スライスごとの断面の傾きに応じて、重み付けを行い、より高い確度の画像情報の取得が行われる。図6の例では、スライス2および3が最も補間される断層面に近いので、最も高い寄与率を有し、スライス1および4が最も補間される断層面から傾いているので、最も低い寄与率を有する。なお、寄与率は、補間方法、スライス数および傾きの大きさ等を考慮し、最適なものが実験的に選定される。
ここで、寄与率の小さなスライスでは、照射されるX線線量を低減しても、画質劣化の度合いが小さく、従って、効果的に被爆線量を軽減することができる。制御処理装置60は、照射方向のブロックの厚さが、概ね寄与率の逆数に比例する様に、ブロック位置の設定を行う。図6(B)に、スライス数が4つの場合のブロック部130の中心におけるスライス方向の断面の一例を示す。X線検出器24のスライス3および4に相当する中心近傍では、照射方向のブロック厚みは薄く、透過X線線量は増大し、スライス1および4に相当する端部では、照射方向のブロック厚みは厚く、透過X線線量は減少する。
上述してきたように、本実施の形態2では、寄与率の小さいブロック部130のスライス方向端部のブロック厚さを薄くすることとしているので、寄与率の小さいスライス方向端部を透過するX線を減弱させ、大きな画質の劣化を生じることなく、被検体1の被爆線量を、軽減することができる。
(実施の形態3)
ところで、上記実施の形態1では、予め設定される胸部領域あるいは腹部領域等の撮像部位ごとのブロック位置を、オペレータが入力する撮影情報から選択し、スライス方向に撮影部位ごとに被爆X線線量が最小化されたブロック位置を設定し、総合的な被爆線量を低減させたが、この撮影部位ごとのブロック位置を、スカウトスキャン(scout scan)で取得される被検体1の投影情報およびこの投影情報に含まれるプロジェクション長情報に基づいて、自動的に決定することもできる。そこで、本実施の形態3では、スカウトスキャンで取得される画像情報から、ブロック位置を決定する場合を示すことにする。
ここで、X線CT装置は、図1に示した走査ガントリ2および操作コンソール6を有しており、さらにフィルタ部21は、図2に示したものと全く同様であるので詳細な説明を省略する。
図7は、本実施の形態3にかかる制御処理装置60の動作を示すフローチャートである。まず、オペレータは、被検体1をテーブルに載置する(ステップS701)。そして、被検体1のスカウトスキャンを行う(ステップS702)。図8(A)に、このスカウトスキャンを示す。撮影テーブル4に載置された被検体1は、z軸方向に移動され、また、X線管20は、回転せず固定のままとし、被検体1のスキャンを行う範囲で被検体1の投影情報を取得する。
その後、オペレータは、撮影モードの選択を行う(ステップS703)。この選択では、フィルタ部21のブロックを固定配置とする高感度モード、あるいはブロック位置をテーブル位置と同期して配列し直す被爆低減モードが選択される。特に、テーブルが連続的に移動するヘリカルスキャン等の場合には、スキャン中に撮像部位が移動するので、被爆低減モードが好ましい。
その後、制御処理装置60は、被爆低減モードが選択されたかどうかを判定し(ステップS704)、被爆低減モードが選択されない場合には(ステップS704否定)、フィルタ部21のブロックの初期設定を行う(ステップS705)。この初期設定では、例えば、胸部あるいは腹部等で定められたブロック配置が、フィルタコントローラ31により設定される。そして、ブロック配置は固定のまま、スキャンが行われ(ステップS706)、データが収集される。
また、制御処理装置60は、被爆低減モードが選択された場合には(ステップS704肯定)、ステップS702のスカウトスキャンで取得された投影画像情報から、被検体1の撮影範囲のプロジェクション長情報を求める(ステップS707)。ここで、プロジェクション長情報は、X線検出素子で検出されるX線強度から、被検体1の組織部分のX線線吸収係数を概ね一定と考えて対数変換により算出される量で、被検体1内部の組織部分におけるX線の透過長さを現す。
図8(B)は、図8(A)に示される被検体1のスカウトスキャンにより取得されるプロジェクション長情報の一例である。図8(B)は、横軸にテーブル位置、縦軸にプロジェクション長を現し、横軸のテーブル位置は、図8(A)に示す、被検体1が載置されたテーブルの位置に対応している。
図8(B)に示す投影情報から取得されるプロジェクション長は、被検体1の胸部に対応するテーブル位置では、胸腔を含むのでプロジェクション長は、小さなものとなり、被検体1の腹部に対応するテーブル位置では、臓器が密に詰まっているので、プロジェクション長は、大きなものとなる。
図7に戻り、制御処理装置60は、ステップS707で求めたプロジェクション長情報から、テーブル位置ごとのブロック配列を決定する(ステップS708)。この決定では、図8(C)に示したプロジェクション長とフィルタ厚みの相関テーブルが用いられる。この図は、予め実験により求められ、プロジェクション長とフィルタ厚みは概ね反比例の関係にある。そして、プロジェクション長が短い場合には、被検体1内部でのX線の減弱が小さいので、より厚みのあるフィルタを用いる。そして、厚みのあるフィルタは、照射X線を減弱させ、画質の大きな低下を伴うことなく、被検体1の被爆線量を軽減することができる。
図8(D)は、図8(B)および(C)から求まる、被検体1が載置されたテーブル位置ごとの最適なフィルタ厚みを示したものである。ここで、図8(D)の横軸に示すテーブル位置は、図8(B)の横軸と同一の座標軸をなす。図8(D)では、被検体1の胸部に対応するテーブル位置では、プロジェクション長が小さいので厚いフィルタが用いられ、被検体1の腹部に対応するテーブル位置では、プロジェクション長が大きいので薄いフィルタが用いられる。
また、図8(D)は、テーブル位置に対応するスライス方向のフィルタ厚みを示したが、同様に、X線検出器24のチャネル方向のフィルタ厚みも、チャネル方向のプロジェクション長から求めることもできる。
図7に戻り、制御処理装置60は、ブロック部130に対して初期設定を行う(ステップS709)。ここでは、スキャン開始時のテーブル位置およびステップS708で求めたテーブル位置ごとのフィルタ厚み情報に基づいて、フィルタコントローラ31が、チャネル方向にブロックを移動し、スライス方向およびチャネル方向に渡って、所定のフィルタ厚みを有するブロック部130を形成する。
その後、制御処理装置60は、スキャンを開始する(ステップS710)。そして、制御処理装置60は、テーブルが移動したかどうかを判定し(ステップS711)、テーブルが移動していない場合には(ステップS711否定)、そのままデータ収集を行い(ステップS713)、テーブルが移動した場合には(ステップS711肯定)、移動した位置に対応するフィルタ厚みを有する様に、ブロック部130を再配置し(ステップS712)、その後でステップS713のデータ収集を行う。
その後、制御処理装置60は、データ収集が終了したかどうかを判定し(ステップS714)、データ収集が終了していない場合には(ステップS714否定)、ステップS711に移行し、テーブル移動の確認を行う。また、データ収集が終了した場合には(ステップS714肯定)、本処理を終了する。
上述してきたように、本実施の形態3では、スカウトスキャンにより、被検体1の撮影範囲のプロジェクション長情報を求め、このプロジェクション長情報からテーブル位置ごとのフィルタ厚みを決定し、スキャンの際に、テーブル位置の変化に応じて、フィルタ厚みを自動制御することとしているので、ヘリカルスキャン等を用いて胸部および腹部の撮影を行う場合のように、大きくプロジェクション長が異なる被検体1の複数部位を、テーブルを連続的に移動して撮影する際に、被爆線量が最も低くなるフィルタ厚みにダイナミックに変化させ、スキャン中の被爆線量を、大きな画質劣化を伴うこと無く低減することができる。
また、本実施の形態3では、フィルタ部21は、図2に示したブロック部130および移動手段121を有するものとしたが、ブロック部130およびコリメータ22間に設けられる一次フィルタ23の厚さおよび位置を、フィルタコントローラ31により、可変とし、被検体1の被爆線量を低減することもできる。なお、この際、上述と同様のスカウトスキャンにより取得したプロジェクション長情報を用いた自動制御を行うこともできる。
X線CT装置の全体構成を示すブロック図である。 実施の形態1のフィルタ部の構成を示す図である。 実施の形態1の被検体撮像位置を示す図である。 実施の形態1のブロック部の動作を示す図である。 実施の形態2のデータ処理を模式的に示す図である。 実施の形態2のブロック部の配置を示す図である。 実施の形態3のブロック位置を決定する処理を示すフローチャートである。 実施の形態3の処理を模式的に示す図である。
符号の説明
1 被検体
2 走査ガントリ
4 撮影テーブル
6 操作コンソール
20 X線管
21 フィルタ部
22 コリメータ
23 一次フィルタ
24 X線検出器
26 データ収集部
28 X線コントローラ
29 ボア
30 コリメータコントローラ
31 フィルタコントローラ
34 回転部
36 回転コントローラ
60 制御処理装置
62 制御インタフェース
64 データ収集バッファ
66 記憶装置
68 表示装置
70 操作装置
120 支持枠
121 移動手段
130 ブロック部

Claims (9)

  1. コーン状のX線ビームを照射するX線管と、
    前記X線ビームの照射方向と概ね直交する面上に、撮影する被検体の体軸方向であるスライス方向及びそれに直交するチャネル方向に2次元配列される、前記X線ビームを検出する検出素子と、
    前記X線管の前記検出素子側の近傍に配設される、前記照射方向及び前記スライス方向に積層されたX線ビームを減弱させる複数のブロックを含むフィルタ部と、
    前記複数のブロックそれぞれを前記照射方向と概ね直交する方向に移動する移動手段と、
    前記フィルタ部が前記被検体の体軸方向における撮影位置に応じたX線の減弱となるような前記ブロックの配置となるように、前記移動手段におけるブロックの移動を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記ブロックは、前記2次元配列の長尺をなすチャネル方向に2つ配列されることを特徴とする請求項に記載のX線CT装置。
  3. 前記ブロックは、直方体の形状を有することを特徴とする請求項1または2に記載のX線CT装置。
  4. 前記フィルタ部は、前記スライス方向および前記照射方向に積層されたブロックを囲む、筒状の支持枠を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のX線CT装置。
  5. 前記移動手段は、前記ブロックと接続されたシャフトを備えることを特徴とする請求項1ないしに記載のX線CT装置。
  6. 前記支持枠は、前記移動手段を内蔵するケースの外枠に固定されることを特徴とする請求項4または5に記載のX線CT装置。
  7. 前記制御手段は、前記X線管および前記検出素子の間に配置される被検体のスカウトスキャンから、前記被検体の吸収X線線量の異なる撮像部位ごとに、前記被検体のX線被爆線量を減少させるブロック位置を算定する第1の算定手段を備えることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のX線CT装置。
  8. 前記制御手段は、前記X線管および前記検出素子の間に配置される被検体の投影データを用いて画像再構成を行う際の、前記スライス方向の投影データの前記画像再構成に対する寄与率に基づいて、前記被検体のX線被爆線量を減少させるブロック位置を算定する第2の算定手段を備えることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載のX線CT装置。
  9. 前記制御手段は、前記被検体の体軸方向の位置を移動しつつ撮像を行う際に、前記ブロック位置を、前記位置ごとに前記算定の結果と一致させることを特徴とする請求項6または7に記載のX線CT装置。
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