JP2011118982A - フラッシュメモリ - Google Patents

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俊介 汐留
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Abstract

【課題】不揮発性メモリセルに複数の閾値電圧を記憶し、前記閾値電圧をワード線に印加した複数のワード線選択レベル電圧を用いて読み出すフラッシュメモリの温度補償回路を単純化する。
【解決手段】基準電圧を発生する電源回路を有し、前記複数のワード線選択レベル電圧を発生する複数の電圧発生回路を、比較器と、チャージポンプ回路と、複数の拡散抵抗素子を直列に接続した分圧回路で構成し、前記基準電圧を前記比較器の負側入力端子に接続し、前記比較器の出力端子を前記チャージポンプ回路の入力端子に接続し、前記チャージポンプで昇圧した出力電圧を前記ワード線と前記分圧回路に接続し、前記分圧回路から引き出した分圧電圧を前記比較器の正側入力端子に接続し、前記複数の電圧発生回路の前記分圧電圧の温度による電圧変化率(温度勾配)を等しくし、前記電源回路が前記温度勾配を有する前記基準電圧を発生する。
【選択図】図2

Description

本発明は、フラッシュメモリにおいて、電圧発生回路の電圧の温度による変化を補償したフラッシュメモリに関する。
従来より電気的に書換可能なフラッシュメモリが知られている。フラッシュメモリは、導体性のフローティングゲートを電荷蓄積層として有し、フローティングゲートに電荷を注入し又は引き抜くことで電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであり、データを書き換えるために書き込み/消去を行う。フラッシュメモリではフローティングゲートが導体性であることから、不揮発性メモリセルのしきい値電圧を広く変化させることができる。
そのため、特許文献1のように、不揮発性メモリセルに複数の閾値電圧を記憶し、その閾値電圧を複数のワード線選択レベル電圧を用いて読み出すフラッシュメモリが開発されて用いられている。
特開2004−164700号公報
しかし、そのフラッシュメモリでは、複数のワード線選択レベル電圧の温度変化を無くすため、ワード線選択レベル電圧毎に設置した複数の温度補償回路を用いるために回路が複雑になりフラッシュメモリの製造コストを高くする問題があった。
本発明の目的は、このフラッシュメモリのワード線選択レベル電圧の温度補償回路を単純化し、フラッシュメモリの製造コストを低減することにある。
本発明は、上記課題を解決するために、不揮発性メモリセルに複数の閾値電圧を記憶し、前記閾値電圧をワード線に印加した複数のワード線選択レベル電圧を用いて読み出すフラッシュメモリであって、基準電圧を発生する電源回路を有し、前記複数のワード線選択レベル電圧を発生する複数の電圧発生回路を、比較器と、チャージポンプ回路と、複数の拡散抵抗素子を直列に接続した分圧回路で構成し、前記基準電圧を前記比較器の負側入力端子に接続し、前記比較器の出力端子を前記チャージポンプ回路の入力端子に接続し、前記チャージポンプで昇圧した出力電圧を前記ワード線と前記分圧回路に接続し、前記分圧回路から引き出した分圧電圧を前記比較器の正側入力端子に接続し、前記複数の電圧発生回路の前記分圧電圧の温度による電圧変化率(温度勾配)を等しくし、前記電源回路が前記温度勾配を有する前記基準電圧を発生することを特徴とするフラッシュメモリである。
本発明のフラッシュメモリは、複数のワード線選択レベル電圧に対応する分圧電圧の比を調整して、分圧電圧の温度勾配を複数の電圧発生回路で等しくし、その共通の温度勾配を有する基準電圧を電源回路から電圧発生回路の比較器の入力端子に供給することで温度補償回路を単純化できる効果があり、それによりフラッシュメモリの製造コストを低減できる効果がある。
本発明の一実施の形態によるフラッシュメモリのブロック図である。 本発明のワード線選択レベル電圧を発生する電圧発生回路の回路構成の一例を示す回路図である。 本発明の不揮発性メモリセルの構成の一例を示す断面模式図である。 本発明の1つの不揮発性メモリセルと周辺回路を示す回路図である。 不揮発性メモリセルの断面模式図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態によるフラッシュメモリ1のブロック図、図2は、ワード線WLに印加する複数のワード線選択レベル電圧VDDHを発生する回路構成を示す図、図3は、フラッシュメモリ1に用いられる不揮発性メモリセル11の断面図、図4はフラッシュメモリアレイ10での1つの不揮発性メモリセル11と周辺回路の回路図、図5は、電圧発生回路で用いる分圧抵抗を構成する拡散抵抗素子の断面模式図である。
本実施の形態において、フラッシュメモリ1(不揮発性半導体記憶装置)は、図1に示すように、制御回路2、入出力回路3、アドレスバッファ4、行デコーダ5、列デコーダ6、高速リードセンスアンプ回路7、書き込みラッチ8、電源回路9、及びフラッシュメモリアレイ10から構成されている。
制御回路2は、接続先のマイクロコンピュータなどホストから入力される制御用信号を一時的に格納し、動作ロジックの制御を行う。入出力回路3には、フラッシュメモリアレイ10を読み出したデータ、プログラムデータなどの各種信号が入出力される。アドレスバッファ4は、外部から入力されたアドレスを一時的に格納する。
フラッシュメモリアレイ10には、記憶の最小単位である不揮発性メモリセル11が規則正しくアレイ状に並べられている。このフラッシュメモリアレイ10に設けられた不揮発性メモリセル11は、電気的にデータの書き換えが可能であり、データの保存に電源が不要となっている。
図3に、フラッシュメモリ1に用いられる不揮発性メモリセル11の断面構造を示す。この不揮発性メモリセル11は、図示するように、半導体領域(ウェル領域)100上に、ソース電極108、ドレイン電極109部分に拡散層が形成されている。両電極間にチャネル領域が形成され、ソース電極108寄りが選択MOSトランジスタTaとして構成され、ドレイン電極109寄りが電荷蓄積MOSトランジスタTmとして構成される2つのトランジスタで1つの不揮発性メモリセル11を構成する2トランジスタ構成になっている。
選択MOSトランジスタTaはチャネル領域上にゲート酸化膜104を介してアシストゲート106を有する。電荷蓄積MOSトランジスタTmはチャネル領域上にゲート酸化膜101を介してフローティングゲート107と、その上にゲート酸化膜102を介してコントロールゲートとしてのメモリゲート電極103を有するスタックト構造が形成されている。
図4にはフラッシュメモリアレイ10の1つの不揮発性メモリセル11と、その周辺回路が例示される。この不揮発性メモリセル11がマトリクス配置される。不揮発性メモリセル11のアシストゲート106は制御信号AGでスイッチ制御される。フラッシュメモリアレイ10の行毎のワード線WLが、不揮発性メモリセル11のメモリゲート電極103に接続され、ワード線WLには、電圧発生回路20が接続される。フラッシュメモリア
レイ10の列毎のデータ線DL1とDL2が、不揮発性メモリセル11のソース電極108とドレイン電極109の2つのノードに接続される。
前記データ線DL1とDL2の一端には不揮発性メモリセル11のソース選択MOSトランジスタTS0とTS1が設けられ、データ線DL1とDL2の他端には不揮発性メモリセル11のドレイン選択MOSトランジスタTD1とTD0が設けられる。それらMOSトランジスタTS0,TS1は、不揮発性メモリセル11の選択MOSトランジスタTa側のソース電極108を対応するビット線BLに個別接続し、MOSトランジスタTD0とTD1は不揮発性メモリセル11の電荷蓄積MOSトランジスタTm側のドレイン電極109をコモンデータ線CDLに共通接続する。すなわち、制御信号SS0、SS1、SD0、SD1により、書き込み動作においては、ソース電極108をビット線BLに接続しドレイン電極109をコモンモードデータ線CDLに接続し、読み出し動作においては、ソース電極108をコモンモードデータ線CDLに接続しドレイン電極109をビット線BLに接続する動作をする。
不揮発性メモリセル11の記憶データはフローティングゲート107に蓄えられた電荷量に応じて不揮発性メモリセル11の閾値電圧が変化することを利用する。このとき、不揮発性メモリセル11の閾値電圧は記憶データの値に応じて所望の範囲に制限される。例えば、不揮発性メモリセル11は1個で2ビットの情報記憶を行い、記憶データの“01,00,10,11”データに対応する4種類のメモリ閾値電圧が決められている。すなわち、一つの不揮発性メモリセル11の情報記憶状態は、第4閾値電圧状態としての消去状態(“11”)、第1閾値電圧状態としての第1の書き込み状態(“10”)、第2閾値電圧状態としての第2の書き込み状態(“00”)、第3閾値電圧状態としての第3の書き込み状態(“01”)の中から選ばれる。全部で4通りの情報記憶状態は、2ビットのデータによって決定される状態とされる。上記メモリ閾値電圧を設定するには、消去の後の書き込み動作時にワード線WLに印加する書き込み電圧を3種類の電圧に設定し、これらの3種類の電圧を順次切り替えて、3回に分けて書き込み動作を行なう。
次に、本実施の形態におけるフラッシュメモリ1における書き込み、消去、読み出し動作について、図1を用いて説明する。
(消去動作)
不揮発性メモリセル11に対する消去動作においては、アドレスがアドレスバッファ4に入力されると、行デコーダ5、ならびに列デコーダ6がフラッシュメモリアレイ10の中から複数の不揮発性メモリセル11を選択する。その後、電源回路9が生成した消去用の−16Vの電圧をワード線WLに印加し、不揮発性メモリセル11のメモリゲート電極103に接続する。アシストゲート106には2Vを印加する。ソース電極108、ドレイン電極109及びウェル領域100に0Vを印加し、FNトンネルによりフローティングゲート107からウェル領域100に電子を放出させることで不揮発性メモリセル11の記憶データを消去する。
(書き込み動作)
書き込み動作では、アドレスがアドレスバッファ4に入力されると、行デコーダ5、および列デコーダ6がフラッシュメモリアレイ10の中から少なくとも1つの不揮発性メモリセル11を選択する。そして、不揮発性メモリセル11のソース電極108にはビット線BLが接続され、ビット線BLには、書き込み選択の場合は0V、書き込み非選択の場合には0.8Vが印加される。不揮発性メモリセル11のドレイン電極109には5Vを印加したコモンデータ線CDLが接続され、ワード線WLに書込み選択電圧、例えば15Vが印加されてメモリゲート電極103に接続される。このとき、アシストゲート106に加える制御信号AGの選択レベルは書き込み非選択の場合にソース電極108に加える電圧の0.8Vよりも低い電圧、例えば0.6Vにする。したがって、書き込み選択メモ
リセルでは選択MOSトランジスタTaがオン状態になってドレイン電流が流れ、これによって選択MOSトランジスタTaと電荷蓄積MOSトランジスタTmとの境界部分でホットエレクトロンが発生し、これがフローティングゲート107に注入されて不揮発性メモリセル11の閾値電圧に変化を生ずることでデータが不揮発性メモリセル11に書き込まれる。書き込み非選択メモリセルでは選択MOSトランジスタTaがオフ状態のままなのでホットエレクトロンが発生せず書き込みが阻止される。
前記3種類の不揮発性メモリセル11の閾値電圧の制御は、そのような高電圧状態の時間を制御することで、更には、ワード線WLに印加する高電圧のレベルを制御することによって行なう。
(読み出し動作)
さらに、読み出し動作では、アドレスがアドレスバッファ4に入力されると、行デコーダ5によりワード線WLを選択し、その電圧を、電圧発生回路20のワード線選択レベル電圧VDDHにする。そして、行デコーダ5と列デコーダ6でフラッシュメモリアレイ10の中から選択した不揮発性メモリセル11の記憶データを読み出す。その際に、ワード線WLに印加するワード線選択レベル電圧VDDHを3種類設定し、3種類のワード線選択レベル電圧VDDHを順次変更しながらワード線WLを介してメモリゲート電極103に印加し、最大3回の記憶データの読出し動作を行い、個々の読み出し動作で不揮発性メモリセル11から読み出される2値(1ビット)の値に基づいて2ビットの記憶データを判定する。
選択されたワード線WLを共有する不揮発性メモリセル11の読み出し動作では、選択レベルの制御信号によって不揮発性メモリセル11のドレイン電極109をビット線BLに接続し、ソース電極108をコモンデータ線CDLに接続する。そして、メモリゲート電極103に接続されるワード線WLに読み出し用のワード線選択レベル電圧VDDH、例えば1.5V〜3.5Vが印加され、不揮発性メモリセル11のソース電極108に、0Vが印加されたコモンデータ線CDLが接続され、ドレイン電極109に、0.8Vにプリチャージされたビット線BLが接続される。このとき、ワード線選択レベル電圧VDDHが不揮発性メモリセル11の閾値電圧に対して高ければドレイン電流が流れ、ドレイン電流の変化をビット線BLに設けられた高速リードセンスアンプ回路7で検出することで不揮発性メモリセル11に書き込まれた記憶データを読み出す。
(電圧発生回路)
図2は、ワード線WLに印加する複数のワード線選択レベル電圧VDDHを発生する電圧発生回路20、30の回路を示す図である。1つのワード線選択レベル電圧VDDHを発生する電圧発生回路20は、チャージポンプ21、比較器24、および拡散抵抗素子列から成る分圧回路25から構成されている。もう1つのワード線選択レベル電圧VDDHを発生する電圧発生回路30も同様である。複数の電圧発生回路20、30等の出力は、制御回路2(図1)から出力される制御信号に基づいて切り替え回路22で切り替えてワード線WLに接続する。
電源回路9は温度勾配を設けた基準電圧Vref1とVref2を出力して電圧発生回路20の比較器24と電圧発生回路30の比較器34の負側入力端子に接続する。比較器24の出力部にはチャージポンプ21の入力部が接続されており、チャージポンプ21の出力部からワード線選択レベル電圧VDDHが発生され、それを拡散抵抗素子列で構成する分圧回路25の出力電圧用端子に接続する。分圧回路25のゼロレベル接続端子をゼロレベル基準電位に接続する。分圧回路25を構成する拡散抵抗素子12の断面模式図を図5に示す。分圧回路25の間には分圧電圧Vrefを出力する中間端子23を設置し、その中間端子23が比較器24の正側入力端子に接続されている。
こうして、電圧発生回路20において、比較器24の正側入力端子に、チャージポンプ21により昇圧されたワード線選択レベル電圧VDDHが分圧回路25によって分圧された分圧電圧Vrefが入力され、比較器24の負側入力端子に基準電圧Vref1が入力される。
比較器24は、分圧回路25が分圧した分圧電圧Vrefと基準電圧Vref1とを比較し、その比較結果に応じてチャージポンプ21をON/OFF制御することにより、その分圧電圧Vrefが基準電圧Vref1に等しいワード線選択レベル電圧VDDHを発生する。
(分圧回路)
この分圧回路25を構成する拡散抵抗素子12は、図5のように、P型半導体基板P−SUBにN−wellを形成し、その中にP−wellを形成し、そのP−well内にN型の拡散を行って抵抗素子を形成する。この拡散抵抗素子12はP型のエピタキシャル層の中にN型の拡散を行って形成されるため、抵抗自身(N型)とエピタキシャル層(P型)との間に寄生ダイオ−ドが存在する。そのため、通常、エピタキシャル層を拡散抵抗素子12にかかる電圧よりも高い電位に接続して分圧回路25に逆バイアス電圧を印加することで、寄生ダイオ−ドが動作しないようにする。
この拡散抵抗素子12の抵抗値は、それに印加する逆バイアス電圧に依存して変化する。分圧回路25の中のk番目の拡散抵抗素子12の抵抗値をRとあらわし、ゼロレベル基準電位側の逆バイアス電圧をVとあらわし、ワード線選択レベル電圧VDDH側の逆バイアス電圧をVk+1とあらわすと、k番目の拡散抵抗素子12の抵抗値Rは以下の式1であらわされる。
(式1) R={(V+Vk+1)/2}・a+b
ここで、係数aは拡散抵抗素子12の抵抗値の逆バイアス電圧による変化率をあらわし、係数bは逆バイアス電圧が0ボルトの場合の拡散抵抗素子12の抵抗値をあらわす係数である。これらの係数aとbは、例えば、係数bが1700Ω・μm×(チャネル幅)であり、係数aが(213Ω・μm/(ボルト))×(チャネル幅)である。係数(b/a)は、約8ボルトである。ここで、拡散抵抗素子12は、通常は正の温度係数を持ち、例えば、温度が25℃から85℃まで上昇すると拡散抵抗素子12の抵抗値Rは約15%増加する。
この分圧回路25に同一の電流iが流れるものとする。すると、k番目の拡散抵抗素子12に生じる電圧降下(Vk+1−V)は、以下の式2であらわせる。
(式2) Vk+1−V=iR
V1=0ボルトにして、この式1と式2から計算すると、k番目の拡散抵抗素子12のワード線選択レベル電圧VDDH側の逆バイアス電圧Vk+1が以下の式3であらわされる。
(式3)
k+1=(b/a)[−1+{(1+i・a/2)/(1−i・a/2)}]
ここで、n番目の拡散抵抗素子12のワード線選択レベル電圧VDDH側の逆バイアス電圧Vn+1を分圧電圧Vrefとして中間端子23から取り出すものとする。すると、Vrefを電流iであらわした以下の式4が得られる。
(式4)
ref=(b/a)[−1+{(1+i・a/2)/(1−i・a/2)}]
また、分圧回路25がn+mの数の拡散抵抗素子12を持つものとすると、ワード線選択レベル電圧VDDHは、以下の式5であらわされる。
(式5)VDDH=(b/a)[−1+{(1+i・a/2)/(1−i・a/2)}(n+m)]
式4を式5に代入してVDDHを分圧電圧Vrefであらわすと以下の式6が得られる。(式6) VDDH=(b/a)[−1+{(a/b)Vref+1}((n+m)/n)]
また、逆に分圧電圧VrefをVDDHであらわすと、以下の式7が得られる。
(式7) Vref=(b/a)[−1+{(a/b)VDDH+1}(n/(n+m))]
この式6あるいは式7に基づいて、分圧電圧VrefとVDDHを与える分圧回路25を構成する拡散抵抗素子12の数m+nと、分圧電圧を取り出す中間端子23とゼロレベル接続端子の間の拡散抵抗素子12の数nを求める。
ワード線選択レベル電圧VDDHを一定に保つとき、式7を(b/a)で微分すると、微小温度変化による(b/a)の微小変化量Δ(b/a)に対する、分圧電圧Vrefの微小変化量Δ(Vref)をあらわす以下の式8が得られる。
(式8) Δ(Vref)/Δ(b/a)
= −1+{1+Q・m/(n+m)}/{(1+Q)(m/(n+m))
(式9) Q≡VDDH・a/b
Qの値は、例えば、VDDHが3.5Vの場合、Qは約0.44であって1より小さい。そのため、式8から、以下に示す(Qが1より十分小さい場合の)近似式10と式11を得る。
(式10) Δ(Vref)/Δ(b/a)≒(1/2)(n・m/(m+n))・Q
(式11) {Δ(Vref)/Vref}/Δ(b/a)
≒(1/2)(VDDH・m/(m+n))・(a/b)
ここで、Δ(b/a)は、温度による(b/a)の変化量をあらわし、概ね0.2以内である。
式8及び式10、式11から、拡散抵抗素子12の抵抗値Rの変化の割合が15%以内になる、25℃から85℃の温度の変化の場合には、Qの変化もその程度の割合であり、その場合の比例係数Δ(Vref)/Δ(b/a)の値はその温度範囲ではほとんど変化せず、電圧の変化Δ(Vref)は概ねΔ(b/a)に比例し、分圧電圧Vrefは温度の変化に関して直線的に変化する。
式11から、Δ(Vref)/Vrefは、VDDHの値が異なれば異なり、また、(m/(m+n))の値が異なれば異なる。電圧発生回路20及び30の基準電圧Vref1及びVref2を、電源回路9が、それぞれの分圧電圧Vrefと同じ温度勾配で変化させることで、各電圧発生回路のワード線選択レベル電圧VDDHを一定に保つことができる。しかし、電圧発生回路20、30で、分圧電圧Vrefを共通に設定して分圧比を変えて異なるVDDHを発生させると、その分圧電圧Vrefの温度による変化Δ(Vref)は、ワード線選択レベル電圧VDDHが異なると、式8及び式10に従って異なる温度勾配を持つ。
これを改善するため、ワード線選択レベル電圧VDDH毎に、nとmの比を調整して、温度による電圧変化率(温度勾配)Δ(Vref)/Vrefを同じ値に調整する。すなわち、分圧電圧Vrefの電圧の大きさは異ならせても、共通の温度による電圧変化率(温度勾配)を持たせた基準電圧Vref1、Vref2にする。このようにすることで、電源回路9が、複数の電圧発生回路用に発生する各々の基準電圧の温度勾配を共通の値で
発生させるので、フラッシュメモリの温度補償回路を単純化できる効果がある。それにより、それぞれの電圧発生回路のワード線選択レベル電圧VDDHを温度の変化にかかわらず一定値に安定させて出力させ、ワード線選択レベル電圧VDDHの精度を高くできる効果がある。
1・・・フラッシュメモリ
2・・・制御回路
3・・・入出力回路
4・・・アドレスバッファ
5・・・行デコーダ
6・・・列デコーダ
7・・・高速リードセンスアンプ回路
8・・・書き込みラッチ
9・・・電源回路
10・・・フラッシュメモリアレイ
11・・・不揮発性メモリセル
12・・・拡散抵抗素子
20、30・・・電圧発生回路
21、31・・・チャージポンプ
22・・・切り替え回路
23、33・・・中間端子
24、34・・・比較器
25、35・・・分圧回路
100・・・半導体領域(ウェル領域)
101、102、104・・・ゲート酸化膜
103・・・メモリゲート電極
106・・・アシストゲート
107・・・フローティングゲート
108・・・ソース電極
109・・・ドレイン電極
AG、SS0、SS1、SD0、SD1・・・制御信号
BL・・・ビット線
CDL・・・コモンデータ線
DL1、DL2・・・データ線
P−SUB・・・P型半導体基板
、Rk+1・・・抵抗値
Ta・・・選択MOSトランジスタ
Tm・・・電荷蓄積MOSトランジスタ
TS0、TS1・・・ソース選択MOSトランジスタ
TD0、TD1・・・ドレイン選択MOSトランジスタ
ref・・・分圧電圧
Vref1、Vref2・・・基準電圧
VDDH・・・ワード線選択レベル電圧
、Vk+1、Vk+2・・・逆バイアス電圧
WL・・・ワード線

Claims (1)

  1. 不揮発性メモリセルに複数の閾値電圧を記憶し、前記閾値電圧をワード線に印加した複数のワード線選択レベル電圧を用いて読み出すフラッシュメモリであって、基準電圧を発生する電源回路を有し、前記複数のワード線選択レベル電圧を発生する複数の電圧発生回路を、比較器と、チャージポンプ回路と、複数の拡散抵抗素子を直列に接続した分圧回路で構成し、前記基準電圧を前記比較器の負側入力端子に接続し、前記比較器の出力端子を前記チャージポンプ回路の入力端子に接続し、前記チャージポンプで昇圧した出力電圧を前記ワード線と前記分圧回路に接続し、前記分圧回路から引き出した分圧電圧を前記比較器の正側入力端子に接続し、前記複数の電圧発生回路の前記分圧電圧の温度による電圧変化率(温度勾配)を等しくし、前記電源回路が前記温度勾配を有する前記基準電圧を発生することを特徴とするフラッシュメモリ。
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