JP3908957B2 - 不揮発性半導体メモリ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、不揮発性半導体メモリ装置に関し、特にチャネルホットエレクトロンを用いた多値の書き込み方式の不揮発性半導体メモリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、最も一般的に用いられている不揮発性半導体メモリ装置としては、ETOX(EPROM Thin Oxide、インテルの登録商標)型フラッシュメモリがある。このETOX型フラッシュメモリのメモリセルの模式的な断面図を図8に示している。図8から判るように、ソース61とドレイン62とが所定の間隔をあけて形成された基板60上かつソース61とドレイン62との間の領域上に、トンネル酸化膜63を介してフローティングゲート(浮遊ゲート)64を形成し、さらにフローティングゲート64上に層間絶縁膜65を介してコントロールゲート(制御ゲート)66を形成している。
【0003】
このETOX型フラッシュメモリの動作原理について述べる。表1に示す電圧条件のように、書き込み時は、コントロールゲート66に書き込み電圧Vpp(例えば9V)を印加し、ソースを基準電圧Vss(例えば0V)、ドレイン62に5Vの電圧を印加する。
【0004】
【表1】
Figure 0003908957
なお、書き込みを行わないメモリセルのドレイン62はオープンにする。これにより、チャネル層では、多くの電流が流れて、ドレインサイドの電界が高い部分で、ホットエレクトロンが発生し、フローティングゲート64に電子が注入され、メモリセルのしきい値電圧が上昇する。図9は2値フラッシュメモリのしきい値電圧の状態を示し、図9の右側がデータ“0”のプログラム状態(書き込み)のしきい値電圧の分布状態である。
【0005】
また、消去時は、コントロールゲート66にVnn(例えば−9V)、ソース61にVpe(例えば6V)を印加し、ソースサイドでフローティングゲート64から電子を引き抜きしきい値電圧を低下させる。図9の左側がデータ“1”のイレース状態(消去)のしきい値電圧の分布状態である。この消去時には、ソースサイドから基板60にBTBT(Band To Band Tunneling)電流が流れる。この電流が発生すると同時にホットホール,ホットエレクトロンが発生する。このうち、ホットエレクトロンはドレイン62に流れてしまうが、一方、ホットホールは、トンネル酸化膜63側に引かれ、トンネル酸化膜63内にトラップされる。このトラップが一般的に、信頼性を悪化させると言われている。
【0006】
そして、読み出し時は、ドレイン62に1Vを印加し、コントロールゲート66に5Vを印加する。もし、メモリセルのしきい値電圧状態が消去状態でしきい値電圧が低い場合、メモリセルに電流が流れ、データ“1”と判定される。一方、しきい値電圧がプログラム状態でしきい値電圧が高い場合、メモリセルに電流が流れず、データ“0”と判定される。
【0007】
一方、最近では、コスト低減を目的として多値技術の開発が進められている。図10(a)〜(d)に多値技術を用いた4値フラッシュメモリの場合のフローティングゲートの電子状態の概念図を示している(図10に示すものは4値のものである。一方、比較のために2値のものを図11に示す)。図10に示すように、それぞれのレベルの状態は、フローティングゲートの電子の数により決められている。この場合のしきい値電圧の状態は、図12に示すように4つのしきい値電圧レベルに分離されている。
データ“00”がしきい値電圧5.7V以上
データ“01”が4.7V〜5.0V
データ“10”が3.7V〜4V
データ“11”が3.0V以下
である。このようなしきい値電圧の状態は、図10に示すフローティングゲート内の電子数によりしきい値電圧が変化する特性を利用して、フローティングゲートへの電子の注入量を制御することにより揃える。
【0008】
この多値技術のポイントは、各しきい値電圧(特に中間レベルであるデータ“01”とデータ“10”のしきい値電圧)を所定のしきい値電圧範囲に収めることをいかに実現するかということである。
【0009】
次に、この多値技術の手法について述べる。一般的な書き込み方法は、特開2001−57091号公報やIEEE J. Solid−State Circuits vol.35 No41 Novmber 2000 p1655〜p1667“40mm2 3V Only 50MHz 64Mb 2b/cell CHE NOR Flash Memory”で開示されている。この文献中で示されている手法は、プログラム(書き込み)パルス印加とプログラムパルス印加後のメモリセルのしきい値電圧を検証するベリファイとを繰り返して行い、メモリセルのしきい値電圧が所定のしきい値電圧に到達したメモリセルは、次のプログラムパルス印加では、ドレイン電圧を印加しないようにオープンにする一方、所定のしきい値電圧に到達していないメモリセルにはドレインに5Vを印加し、プログラムパルスを印加して書き込みを続け、最終的にプログラム(書き込み)すべき全メモリセルのしきい値電圧が所定のしきい値電圧に到達したところで書き込みを終了させる手法である。
【0010】
この場合、特に、プログラム(書き込み)スピードを高めるために、最初のプログラム(書き込み)時はコントロールゲートへの印加電圧を低く設定し、プログラムパルス印加毎にコントロールゲート電圧を一定の電圧間隔により上昇させる手法について述べられている。この場合の書き込みアルゴリズムを図13に示している。
【0011】
図13に示すように、プログラムがスタートすると、ステップS1でNをゼロにし、ステップS2でベリファイを行い、メモリセルのしきい値電圧が3.7V以上か否かを判定する。そして、メモリセルのしきい値電圧が3.7V未満のときは、ステップS3でNをインクリメント(N+1)して、ステップS4に進み、ゲート電圧Vg(=Vg10)から△Vg×(N−1)上昇させ、ステップS5でVg+△Vg×(N−1)の電圧の書き込みパルスをコントロールゲートに印加する。そして、ステップS2に戻り、メモリセルのしきい値電圧が3.7V以上になるまで、ステップS2〜S5を繰り返す。
【0012】
一方、ステップS2でメモリセルのしきい値電圧が3.7V以上のときは、ステップS11に進み、Nをゼロにし、ステップS12でベリファイを行い、メモリセルのしきい値電圧が4.7V以上か否かを判定する。そして、メモリセルのしきい値電圧が4.7V未満のときは、ステップS13でNをインクリメント(N+1)して、ステップS14に進み、ゲート電圧Vg(=Vg01)から△Vg×(N−1)上昇させ、ステップS15でVg+△Vg×(N−1)の電圧の書き込みパルスをコントロールゲートに印加する。そして、ステップS12に戻り、メモリセルのしきい値電圧が4.7V以上になるまで、ステップS12〜S15を繰り返す。
【0013】
一方、ステップS12でメモリセルのしきい値電圧が4.7V以上のときは、図14に示すステップS21に進み、Nをゼロにし、ステップS22でベリファイを行い、メモリセルのしきい値電圧が5.7V以上か否かを判定する。そして、メモリセルのしきい値電圧が5.7V未満のときは、ステップS23でNをインクリメント(N+1)して、ステップS24に進み、ゲート電圧Vg(=Vg00)から△Vg×(N−1)上昇させ、ステップS25でVg+△Vg×(N−1)の電圧の書き込みパルスをコントロールゲートに印加する。そして、ステップS22に戻り、メモリセルのしきい値電圧が4.7V以上になるまで、ステップS22〜S25を繰り返す。
【0014】
一方、ステップS22でメモリセルのしきい値電圧が4.7V以上のときは、この処理を終了する。
【0015】
図13では、ステップS1〜S5はデータ“10”の書き込み処理であり、Vg10はデータ“10”の書き込み時のスタート電圧(書き込み開始電圧)である。また、ステップS11〜S15はデータ“01”の書き込み処理であり、Vg01はデータ“01”の書き込み時のスタート電圧であり、ステップS21〜S25はデータ“00”の書き込み処理であり、Vg00はデータ“00”の書き込み時のスタート電圧である。
【0016】
一方、プログラムパルス印加のコントロールゲートへの電圧印加の遷移を図15に示している。
【0017】
この手法の書き込み原理についてメモリセルの特性面から考えて述べる。最初に、ゲート電圧Vg10(例えば6V)、ドレイン電圧をVd(例えば5V)でプログラムパルスを1回印加した場合のメモリセルのしきい値電圧Vt分布を図16に示している。しきい値電圧は2.7Vから3.7Vに分布していることがわかる。この場合の分布の上限は3.7V(Vtmax)、下限は2.7V(Vtmin)である。ここで、例えば、コントロールゲート電圧を6V、ドレイン電圧5Vにし、一度プログラム(書き込み)を実行する。その場合のしきい値電圧分布は、図17に示す分布1(図16に相当)である。その後、続けてコントロールゲート電圧を上昇させ、6.5Vとして、プログラム(書き込み)を行った場合、図17に示す分布2までしきい値電圧が全体的にシフトする。一方、さらに、コントロールゲート電圧を0.5V増加させて7Vでプログラムパルス印加するとメモリセルのしきい値電圧分布は分布3のようになる。次に、同様にしてコントロールゲート電圧を上昇させながら、書き込みを行うとしきい値電圧分布は分布4となる。このときの上限しきい値電圧Vtmaxと下限しきい値電圧Vtmaxとコントロールゲート電圧の関係をまとめると、図18に示すようになる。これは、電圧増加幅ΔVg毎にコントロールゲート電圧を上昇させてのパルス印加数nにおきかえて考えることもできる。コントロールゲートへの最初のプログラムパルス印加でのゲート電圧6Vでの上限しきい値電圧Vtmaxと下限しきい値電圧VtmaxをそれぞれVtmaxi、Vtminiとすると
Vtmax=Vtmaxi+ΔVg×(n−1)
Vtmin=Vtmini+ΔVg×(n−1)
(ただし、ΔVgはVg−6V、nはパルス印加数)
の関係が成り立つ。つまりΔVt=ΔVgの関係が成り立つ。
【0018】
この式から判るように、データ“01”、データ“10”において上記のようなコントロールゲート電圧を上昇させるプログラムアルゴリズムでコントロールゲート電圧の電圧増加幅ΔVgを0.3Vに設定することで、しきい値電圧は、0.3V以内に収めることが可能である。つまり、データ“01”では4.7V〜5V、データ“10”では3.7V〜4Vとすることが可能である。例えば、データ“10”を記憶するメモリセルのしきい値電圧を3.7V〜4Vの範囲に収めるためには、上限しきい値電圧Vtmaxが3.7Vから4Vの範囲に到達するコントロールゲート電圧に設定する。この場合の最初のコントロールゲート電圧は6Vとすると、
1パルス目(6V) :Vg Vtmin=2.7V
2パルス目(6.3V) :Vg+ΔVg Vtmin=3.0V
3パルス目(6.6V) :Vg+2ΔVg Vtmin=3.3V
4パルス目(6.9V) :Vg+3ΔVg Vtmin=3.6V
5パルス目(7.2V) :Vg+4ΔVg Vtmin=3.9V
になる。
【0019】
この5パルス目(コントロールゲートへの印加電圧7.2V)で、メモリセルの書き込み特性のバラツキにより、書き込み速度の最も遅いメモリセルでもそのしきい値電圧は3.9V以上、すなわち、3.7V以上になるはずである。
【0020】
実際は、プログラムパルス印加毎にベリファイを実施しており、このベリファイ(基本的には読み出し動作と同じ)によりメモリセルを流れるメモリセル電流からしきい値電圧を判定し、しきい値電圧が3.7V以上に到達したメモリセルのドレインはオープンにして、以後、書き込みは行わない処理を行っているため、この5パルス印加でデータ“10”を書き込むべきメモリセルの全ての書き込み動作が終了する。
【0021】
このように、パルス印加毎に、ベリファイを行い、3.7V以上に到達したしきい値電圧のメモリセルのドレインには電圧を印加しない手法を用いることで、しきい値電圧を0.3V以内に収めることが可能となる。
【0022】
一方、データ“01”を記憶するメモリセルのしきい値電圧が4.7V〜5Vの範囲に収める場合も同様の手法で実現可能である。すなわち、上限しきい値電圧Vtmaxが4.7Vから5Vの範囲に到達するようにパルスを印加することにより、8パルス目で下限しきい値電圧Vtminが4.8Vになる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記不揮発性半導体メモリ装置としての4値フラッシュメモリでは、現実的な問題として、メモリセルの特性がデバイス毎でばらつくと、上記のようなΔVt=ΔVgの関係が成り立たなくなるデバイスが発生する。このときに問題になるのは、次の(1),(2)のような場合である。
【0024】
(1) ΔVt>ΔVgの場合〕
例えば、ΔVt=1.2×ΔVgの場合、電圧増加幅ΔVg=0.3V毎にゲート電圧を増加すると、しきい値電圧の変化幅ΔVt=0.36Vとなり、結果としてしきい値電圧分布は、3.7V〜4.06Vの範囲になる。結果的に、しきい値電圧分布が所定の値よりばらつき、このしきい値電圧分布の拡がりは読み出し時のメモリセル電流の判定のときのマージンの減少につながり、読み出し不良となると予測される。
【0025】
(2) ΔVt<ΔVgの場合〕
例えば、ΔVt=0.8×ΔVgの場合、電圧増加幅ΔVg=0.3V毎にゲート電圧を増加すると、しきい値電圧の変化幅ΔVt=0.24Vとなる。この場合、しきい値電圧分布は所定の3.7V〜4.0Vの範囲に収められるが、
1パルス目(6V) :Vg Vtmin=2.7V
2パルス目(6.3V) :Vg+ΔVg Vtmin=2.94V
3パルス目(6.6V) :Vg+2ΔVg Vtmin=3.18V
4パルス目(6.9V) :Vg+3ΔVg Vtmin=3.42V
5パルス目(7.2V) :Vg+4ΔVg Vtmin=3.66V
6パルス目(7.2V) :Vg+5ΔVg Vtmin=3.9V
になり、必要なパルス数が増加することになる。パルス数の増加はパルス印加毎に行うベリファイの増加もさらに加わり、結果としてプログラムスピードが劣化するという問題がある。
【0026】
そこで、この発明の目的は、デバイスのばらつきに影響されることなくかつプログラムスピードを劣化させることなく、読み出しマージンが確保できる信頼性の高い多値書き込みができる不揮発性半導体メモリ装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
上記目的を達成するため、この発明の不揮発性半導体メモリ装置は、
制御ゲートとドレインとソースおよび浮遊ゲートを有する電気的に情報の書き込みおよび消去が可能な浮遊ゲート電界効果トランジスタで構成されたメモリセルを有し、上記浮遊ゲートに3値以上の電荷状態が形成される不揮発性半導体メモリ装置であって、
上記浮遊ゲートの3値以上の電荷状態のうちの2値以上の電荷状態を発生させる書き込み時、上記制御ゲートに正の書き込み開始電圧の書き込みパルスを印加する第1ステップの後、所定の電荷状態未満と判断されたメモリセルに対して上記所定の電荷状態以上と判断されるまで前回の書き込みパルスの電圧から電圧増加幅上昇させた書き込みパルスを上記制御ゲートに印加する第2ステップを繰り返す書き込み手段を備え、
上記書き込み手段は上記電圧増加幅をチップ毎に設定可能であり、
上記書き込み手段は、
上記制御ゲートに電圧を供給する電圧供給手段と、
上記電圧供給手段に書き込み制御信号を出力する書き込み制御手段と、
上記電圧増加幅の情報として上記電圧増加幅に相当する数値を記憶する記憶手段とを備え、
上記電圧供給手段は、
各抵抗の両端の電位差が等電位となるように、低電圧側の第1ノードと高電圧側の第2ノードとの間に直列に接続された複数個の抵抗と、
上記各抵抗間のノード、上記第1ノードおよび上記第2ノードの各々に接続された複数個のスイッチとを有し、
上記複数個のスイッチのうちの1つが上記書き込み制御手段により選択されることにより、上記各抵抗間のノード、上記第1ノードおよび上記第2ノードのうちの1つのノードに発生した電圧を上記制御ゲートに供給すると共に、
上記書き込み制御手段は、
上記電圧供給手段の上記複数個のスイッチのうちの1つの選択するための数値が、上記数値の小さいものから上記数値の大きいものへ向けて、上記第1ノード側に位置するスイッチから上記第2ノード側に位置するスイッチへ向けて順に対応付けられており、
上記第1ステップにおいては、上記正の書き込み開始電圧に相当する数値に応じた書き込み制御信号を上記電圧供給手段に出力し、
上記第2ステップにおいては、上記前回の書き込みパルスの電圧に相当する数値に上記記憶手段に記憶された電圧増加幅に相当する数値を加算し、この加算結果の示す数値に応じた書き込み制御信号を上記電圧供給手段に出力し、
上記電圧供給手段は、上記書き込み制御手段からの上記書き込み制御信号が表す上記加算結果の示す数値に相当する電圧を上記制御ゲートに供給することを特徴としている。
【0032】
上記構成の不揮発性半導体メモリ装置によれば、上記書き込み手段において、デバイスのばらつきに影響されることなく、メモリセルのしきい値電圧の変化幅が所定電圧となる電圧増加幅をチップ毎に設定することが可能となり、プログラムスピードを劣化させることなく、読み出しマージンが確保できる信頼性の高い多値書き込みができる。また、上記書き込み制御手段は、上記正の書き込み開始電圧に相当する数値から上記記憶手段に記憶された電圧増加幅に相当する数値を順次加算して得られた加算結果を表す書き込み制御信号を出力し、その書き込み制御信号が表す加算結果に相当する電圧を上記電圧供給手段から上記制御ゲートに供給するので、簡単な構成で上記電圧増加幅をチップ毎に設定された電圧増加幅で書き込みパルスを上記制御ゲートに印加できる。
【0033】
また、一実施形態の不揮発性半導体メモリ装置は、書き込み特性のテストにより得られた上記メモリセルのしきい値電圧の変化幅が所定電圧となる上記電圧増加幅の情報を上記記憶手段に記憶することを特徴としている。
【0034】
上記実施形態の不揮発性半導体メモリ装置によれば、書き込み特性のテストにより得られたメモリセルのしきい値電圧の変化幅が所定電圧となる上記電圧増加幅の情報を上記記憶手段に記憶して、上記記憶手段に記憶された情報に基づいて、上記電圧供給手段から上記制御ゲートに電圧を供給するので、上記メモリセルのしきい値電圧の変化幅をチップの特性ばらつきに関わらず同じ所定電圧にできる。
【0035】
また、一実施形態の不揮発性半導体メモリ装置は、上記記憶手段が、上記メモリセルと同じ構成のメモリセルを用いたことを特徴としている。
【0036】
上記実施形態の不揮発性半導体メモリ装置によれば、上記記憶手段に上記メモリセルと同じ構成のメモリセルを用いることによって、例えば複数のメモリセルで構成されたメモリセルアレイ内やメモリセルアレイ周辺のメモリセルを一部使えば良く、特別な記憶手段を新たに設計する必要がなく、チップ面積を小さくできる。
【0037】
また、一実施形態の不揮発性半導体メモリ装置は、上記電圧供給手段が、抵抗分圧器により発生させた電圧を上記制御ゲートに供給することを特徴としている。
【0038】
上記実施形態の不揮発性半導体メモリ装置によれば、上記電圧供給手段は、複数の抵抗が直列に接続された抵抗分圧器により発生させた電圧を上記制御ゲートに供給するので、最も簡単な構成でレイアウト面積を小さくでき、デバイス(チップ)の製造条件により抵抗値がばらついても、抵抗比は安定しているため、安定した電圧増加幅を確実に得ることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の不揮発性半導体メモリ装置を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1はこの発明の第1実施形態の不揮発性半導体メモリ装置としての4値フラッシュメモリ10のブロック図である。なお、ここではこの発明の説明に必要なところのみに絞って説明する。
【0040】
図1において、11はメモリセルアレイ、12は上記メモリセルアレイ11のワード線に電圧を供給するワード線電圧供給回路、13は上記メモリセルアレイ11の共通ソース線に電圧を供給する共通ソース線電圧供給回路、14は上記メモリセルアレイ11のビット線に電圧を供給するビット線電圧供給回路、15は上記ワード線電圧供給回路12,共通ソース線電圧供給回路13およびビット線電圧供給回路14を制御する制御回路である。
【0041】
図2は上記メモリセルアレイ11の1ブロック分の回路図を示している。一般的には、ブロックが複数個集まって、メモリセルアレイを構成している。
【0042】
図2に示すように、複数のメモリセル100がマトリクス状に配置され、ワード線WL0にはm個のメモリセル100のコントロールゲート(制御ゲート)が接続され、ワード線WL1〜WLn-1にも同様にm個のメモリセル100のコントロールゲートが接続されている。また、ビット線BL0にはn個のメモリセル100のドレインが接続され、ビット線BL1〜BLm-1にも同様にn個のメモリセル100のドレインが接続されている。そして、同一ブロック内のメモリセル100のソースは、共通ソース線SLに共通に接続されている。なお、メモリセル100は、図8に示すメモリセルと同一の構成をしており、説明を省略する。
【0043】
なお、上記メモリセルアレイ11(図1に示す)内には、データを格納するデータ領域の他に、書き込み時や消去時に行うベリファイにおいて、メモリセルが所定のしきい値電圧に到達したか否かを検証するときに比較のために使用する参照用メモリセル(リファレンスメモリセル)もあるが省略している。
【0044】
上記ワード線WL0〜WLn-1を駆動するため、図1に示すワード線電圧供給回路12があり、制御回路15からの制御信号およびアドレス信号に基づいて、ワード線電圧供給回路12がワード線を選択すると共に、書き込み制御信号をプログラム(書き込み)電圧に昇圧して、選択されたワード線を駆動する。また、上記共通ソース線電圧供給回路13は、制御回路15からの制御信号およびアドレス信号に基づいて、同一ブロック内のソースを共通化した共通ソース線を選択すると共に、消去制御信号をイレース電圧に昇圧して共通ソース線を駆動する。また、上記ビット線電圧供給回路14は、制御回路15からの制御信号とアドレス信号に基づいて、データ領域メモリセルアレイのビット線を選択すると共に、書き込み/読み出し制御信号を昇圧して、ビット線を駆動する。
【0045】
なお、ビット線電圧供給回路14内には図示していないが、書き込み時および消去時に行うベリファイにおいて、メモリセルとリファレンスメモリセル各々に流れるメモリセル電流を比較して、しきい値電圧を検証し、書き込みパルスや消去パルスの印加の続行あるいは停止を制御回路15に伝える比較回路や、読み出し時にメモリセル電流を電圧に換算してセンスするセンスアンプ回路等も含んでいるが、ここでは省略している。
【0046】
この発明は、多値不揮発性半導体メモリ装置に関するものであり、特にワード線への書き込み電圧の制御に関するものであることから、以後、ワード線電圧供給回路12について、詳細に説明する。
【0047】
図1に示すように、上記ワード線電圧供給回路12は、書き込み手段としてのワード線電圧制御回路12aと、各ワード線に対応するワード線ドライバ回路12bとで構成されている。また、上記ワード線電圧制御回路12aは、書き込み用、消去用、読み出し用各々、ワード線に印加する電圧を制御して出力する制御回路からなっている。ここで、ワード線ドライバ回路12bは、書き込み時にワード線電圧制御回路12aからの書き込みパルス電圧をワード線に出力し、消去時に消去パルスを図示しない消去用制御回路からワード線に出力すると共に、読み出し時に図示していない読み出し用制御回路からの出力を選択してワード線に出力するものであり、既存の切り替え回路で構成されているため、ここでの詳細な説明は省略する。
【0048】
図3はワード線電圧制御回路(書き込み用)の概要を示すブロック図である。図3において、21は上記制御回路15(図1に示す)からの制御信号を受ける書き込み制御手段としてのプログラム/イレース制御回路、22は上記プログラム/イレース制御回路21から制御信号WLVS[3:0],PG[1:0]を受ける電圧供給手段としてのワード線レギュレータ回路、23は上記ワード線レギュレータ回路22に選択制御信号CD[1:0]を出力する記憶手段としてのパルス電圧ステップ幅記憶回路である。なお、上記制御信号WLVS[3:0]は、WLVS3,WLVS2,WLVS1およびWLVS0の4つの信号を表し、制御信号PG[1:0]は、PG1,PG0の2つの信号を表し、選択制御信号CD[1:0]は、CD1,CD0の2つの信号を表している。
【0049】
多値技術の場合、書き込み時の各ステップでのワード線への印加電圧は、図3に示すように、プログラム/イレース制御回路21からの制御信号WLVS[3:0]により決定される。また、プログラムアルゴリズムは、図13のフローチャートに示すアルゴリズムと同じである(ただし、電圧増加幅ΔVgは、デバイスのウエハテストのときに特性評価された結果に基づいて、デバイス単位でパルス電圧ステップ幅記憶回路23に設定される)。
【0050】
図3のワード線レギュレータ回路22は、各ワード線WL0〜WLn-1毎に配置され、ワード線ドライバ回路12b(図1に示す)を介してワード線に接続されている。上記ワード線レギュレータ回路22は、00用レギュレータ部22aと01用レギュレータ部22bおよび10用レギュレータ部22cで構成されている。
【0051】
上記00用レギュレータ部22aは、データ“00”を書き込むための書き込みパルスを発生する回路であり、01用レギュレータ部22bは、データ“01”を書き込むための書き込みパルスを発生する回路であり、10用レギュレータ部22cは、データ“10”を書き込むための書き込みパルスを発生する回路であり、各ワード線に1個ずつ配置されている。なお、データ“11”は、消去状態であるため、別のワード線制御回路(消去用)から消去パルスを発生させ、ワード線ドライバ回路12b(図1に示す)を介して、ワード線に出力(例えば−9V)するが、消去は既存の回路で行っているため、ここでの説明は省略する。
【0052】
上記プログラム/イレース制御回路21は、書き込み時はビット線電圧供給回路14(図1に示す)からのベリファイ結果に基づいて、書き込みパルス電圧のステップ印加の制御(停止も含む)や、書き込むデータ“00”〜“10”に応じて、どのレギュレータ部を使用するか、または不使用のレギュレータ部の出力の禁止や、消去時の全レギュレータ部の出力禁止や、ベリファイ時の不使用のレギュレータ部の出力の禁止等の制御を行うものである。
【0053】
上記プログラム/イレース制御回路21には、書き込みパルスのステップ印加の制御手段を含んでおり、ここでは、4ビットの制御信号WLVS[3:0]で行い、0000〜1111の最大16ステップの出力が可能である。ここでは、0000で第1ステップ、0001で第2ステップ、0010で第3ステップ、…として、ベリファイ結果に応じて、さらにステップが必要と判定されれば、ステップアップしながら継続する。
【0054】
また、データ“00”〜“10”に応じてどのレギュレータ部を使用し、他のレギュレータ部の出力を禁止するための制御信号PG[1:0]は、ここでは2ビット(00、01、10)で構成され、3つの00用レギュレータ部22a,10用レギュレータ部22bおよび10用レギュレータ部22cを制御している。
【0055】
また、上記パルス電圧ステップ幅記憶回路23は、ウエハ段階での特性テスト結果に基づいて、ウエハテスト時に電圧増加幅△gを決定する情報が書き込まれる。または、パッケージングされた後のデバイステスト結果に基づいて、パルス電圧ステップ幅記憶回路23に電圧増加幅△gを決定する情報を書き込んでも良い(この場合は、特性テスト結果の入力端子が必要となる)。
【0056】
このようにして、各デバイス単位で、その特性に合致した電圧増加幅ΔVgを発生できるようにテスト結果が記憶されている。
【0057】
上記パルス電圧ステップ幅記憶回路23は、フラッシュメモリで構成すれば良く、メモリセルアレイ内やメモリセルアレイ周辺のメモリセルを一部使えば良く、特別な記憶手段を新たに設計する必要はないので、チップ面積の増大にはならない。
【0058】
この4値フラッシュメモリでは、パルス電圧ステップ幅記憶回路23からの2ビットの選択制御信号CD[1:0]により、最大4つの条件の変更が可能である。
【0059】
ここでは、ΔVt=ΔVgのとき、選択制御信号CD[1:0]は00に設定し、ΔVt>ΔVgのとき、選択制御信号CD[1:0]は01に設定し、ΔVt<ΔVgのとき、選択制御信号CD[1:0]は10に設定して説明している。
【0060】
また、上記ワード線レギュレータ回路22は、それぞれのしきい値電圧、つまり、データ“00”とデータ“01”とデータ“10”にプログラム(書き込み)する場合に、00用レギュレータ部22a、01用レギュレータ部22b、10用レギュレータ部22cがそれぞれアクティブとなる。
【0061】
図4,図5は図3に示すワード線電圧制御回路(書き込み用)内のレギュレータ部の詳細な回路図である。図4において、抵抗値以外は、3つのレギュレータ部の回路構成は基本的には同じである。
【0062】
図4に示すように、選択制御信号CD0,CD1をNOR回路31の入力端子に入力し、NOR回路31の出力端子をレベルシフト回路34の入力端子に接続している。上記レベルシフト回路34の出力端子をpMOSトランジスタH0のゲートに接続している。また、選択制御信号CD0をレベルシフト回路33の入力端子に接続し、レベルシフト回路33の出力端子をpMOSトランジスタH1のゲートに接続している。また、選択制御信号CD1をレベルシフト回路32の入力端子に接続し、レベルシフト回路32の出力端子をpMOSトランジスタH2のゲートに接続している。上記pMOSトランジスタH0,H1,H2の各ソースを電源Vppに接続し、pMOSトランジスタH0のドレインを抵抗RH0を介して端子T15に接続し、pMOSトランジスタH1のドレインを抵抗RH1を介して端子T15に接続し、pMOSトランジスタH2のドレインを抵抗RH2を介して端子T15に接続している。そして、上記端子T15に15個の抵抗R1を直列に接続し、上記直列に接続された抵抗R1の接続点を端子T15側から端子T14〜T1とし、終端を端子T0とする。なお、上記レベルシフト回路32〜34は、インバータタイプの昇圧用レベルシフト回路であり、入力されたHighレベルとしての電源Vccレベルを、高電圧レベルであるVppレベル(例えば12V)に昇圧するものである。
【0063】
また、選択制御信号CD0,CD1をNOR回路36の入力端子に入力し、NOR回路36の出力端子をnMOSトランジスタL0のゲートに接続している。また、選択制御信号CD0をnMOSトランジスタL1のゲートに接続し、選択制御信号CD1をnMOSトランジスタL2のゲートに接続している。上記nMOSトランジスタL0,L1,L2の各ソースをグランドに接続し、nMOSトランジスタL0のドレインを抵抗RL0を介して端子T0に接続し、nMOSトランジスタL1のドレインを抵抗RL1を介して端子T0に接続し、nMOSトランジスタL2のドレインを抵抗RL2を介して端子T0に接続している。
【0064】
次に、端子T15にnMOSトランジスタHS15のドレインを接続し、同様にして端子T14〜T0にnMOSトランジスタHS14〜HS0のドレインを順次接続している。上記nMOSトランジスタHS15〜HS0のソースは共通に接続されている。また、図3に示すプログラム/イレース制御回路21からの制御信号WLVS[3:0]が抵抗値選択ロジック回路35に入力され、抵抗値選択ロジック回路35から出力された制御信号HS[15:0]をnMOSトランジスタHS15〜HS0のゲートに夫々入力している。
【0065】
次に、上記nMOSトランジスタHS15〜HS0の共通接続されたソースから出力されたRef信号を、図5に示すように、増幅器37の正極側入力端子に入力し、増幅器37の出力端子をnMOSトランジスタTroutのドレインに接続し、そのnMOSトランジスタTroutのソースを増幅器37の負極側入力端子に接続して、ボルテージフォロア回路を形成している。そして、プログラム/イレース制御回路21からの制御信号PG1をレベルシフト回路38に入力し、そのレベルシフト回路38の出力信号HG1をnMOSトランジスタTroutのゲートに入力している。
【0066】
上記構成のレギュレータ部において、まず、データ“10”を書き込むための10用レギュレータ部22cで説明する。
【0067】
パルス電圧ステップ幅記憶回路23(図3に示す)からの選択制御信号CD[1:0]が00のとき(CD1が0、CD0が0)、pMOSトランジスタH0とnMOSトランジスタL0がオンし、抵抗RH0,R1,…,R1,RL0を介して電流が流れる。また、選択制御信号CD[1:0]が01のとき(CD1が0、CD0が1)、pMOSトランジスタH1とnMOSトランジスタL1がオンし、抵抗RH1,R1,…,R1,RL1を介して電流が流れる。また、選択制御信号CD[1:0]が10のとき(CD1が1、CD0が0)、pMOSトランジスタH2とnMOSトランジスタL2がオンし、抵抗RH2,R1,…,R1,RL2を介して電流が流れる。このように、抵抗RH0〜RH2、RL0〜RL2の各抵抗値を異ならせることで、異なる電圧増加幅ΔVgを設定できる。
【0068】
上記抵抗値選択ロジック回路35は、制御信号WLVSの4ビットデータに応じて、0〜15にデコードするデコーダであり、既存の回路で容易に構成可能である。例えば、制御信号WLVS[3:0]が0000のとき、nMOSトランジスタHS0がオンし、制御信号WLVS[3:0]が0001のとき、nMOSトランジスタHS1がオンし、制御信号WLVS[3:0]が0010のとき、nMOSトランジスタHS2がオンし、以下、同様にnMOSトランジスタが選択され、制御信号WLVS[3:0]が1111のとき、nMOSトランジスタHS15がオンし、制御信号WLVS[3:0]に応じて、1つの出力が選択されてRef電圧として出力される。
【0069】
また、端子T0〜T15の各々隣接する出力の出力差が電圧増加幅ΔVgとなり、抵抗RH0〜RH2、RL0〜RL2の各抵抗値を異なる値に設定することによって、電圧増加幅ΔVgは選択制御信号CD[1:0]により、異なる電圧増加幅ΔVgを取ることができる。
【0070】
上記Ref電圧は、図5に示すボルテージフォロア回路を構成する増幅器37の正極側入力端子に入力されて低インピーダンス化され、出力HVPとしてワード線ドライバ回路12b(図1に示す)に出力される。なお、上記ボルテージフォロア回路の出力段には、nMOSトランジスタTroutが設置されており、制御信号PG1により、書き込み時,消去時およびベリファイ時、ワード線レギュレータ部22が使用されないとき、nMOSトランジスタTroutをオフにして、出力をオープンにしておく。
【0071】
そして、プログラム(書き込み)が開始されると、ΔVt=ΔVgが成り立つ場合、パルス電圧ステップ幅記憶回路23(図3に示す)は、選択制御信号CD[1:0]は00が出力され、結果的に抵抗RH0(15kΩ)とRL0(30kΩ)がアクティブ状態となる。また、データ“10”を書き込む場合、制御信号がHigh状態となり、レベルシフト回路38の出力信号HG1がVpp(12V)となって、10用レギュレータ部22cがアクティブ状態となる。また、制御信号WLVS[3:0]が0000となり、トランジスタHS0がオンし、Ref電圧が6Vとなる。その結果、スタート電圧(書き込み開始電圧)として6Vがセットされ、プログラム(書き込み)すべきメモリセルのコントロールゲートがつながるワード線には6Vが出力され、プログラム(書き込み)すべきメモリセルのドレインには5Vの電圧が出力され、書き込みが行われ、そのメモリセルのしきい値電圧が上昇する。
【0072】
次に、ベリファイが行われ、しきい値電圧が3.7V以上のメモリセルについては、次にパルス印加時にはドレインをオープンにしてドレイン電圧の出力を行わない。一方、3.7V以下のメモリセルが存在する場合、制御信号WLVS[3:0]が0001に変化し、トランジスタHS1がオンし、Ref電圧が6.3Vとなる。その結果、ワード線に6.3Vが出力され、プログラム(書き込み)が行われる。
【0073】
次に、ベリファイを行い、メモリセルのしきい値電圧が3.7V以上かどうか確認し、3.7V以上のメモリセルはそこでプログラムパルス印加(ドレイン電圧印加)を終了し、もし、3.7V以下のメモリセルが存在する場合は、ワード線電圧をベリファイを行った後、制御信号WLVS[3:0]のインクリメントしてプログラムパルス印加を行い、このベリファイとプログラムパルス印加をしきい値電圧が3.7V以下のメモリセルがなくなるまで繰り返す。
【0074】
さらに、データ“01”、データ“00”(しきい値電圧を4.7V〜5V、5.7V以上)が存在すれば、次に、しきい値電圧を4.7V以上にする動作を行う。この場合、01用レギュレータ部22cをアクティブ状態とする。上記のように、同様の手法でしきい値電圧を4.7V〜5V範囲にしきい値電圧を高める。さらに、データ“00”では、00用レギュレータ部22aをアクティブ状態とし、同様にしてしきい値電圧を5.7V以上とする。
【0075】
以上のようにしきい値電圧の低いデータ“10”から書き込みを行い、終了すれば、次いでデータ“01”、さらにデータ“00”としきい値電圧の高いデータの書き込みを行っていく。
【0076】
次に、メモリセルの特性にばらつきがある場合について説明する。
【0077】
(1) ΔVt>ΔVgの場合〕
例えば、ΔVt=1.2×ΔVgの場合、しきい値電圧の変化幅ΔVtを0.3Vとするためには、電圧増加幅ΔVg=0.25Vとする必要がある。この場合、ウエハテスト等でこのチップのメモリセルの特性を測定し、電圧増加幅ΔVgが0.25Vであることを表す情報をパルス電圧ステップ幅記憶回路23(図3に示す)に記憶する。この場合、選択制御信号CD[1:0]=01が出力されるように記憶され、プログラムが開始されると、抵抗RL1(36.1kΩ)と抵抗RH1(16.1kΩ)が選択される。まず、制御信号WLVS[3:0]が0000となり、トランジスタHS0がオンし、Ref電圧が6Vとなる。その結果、スタート電圧として6Vがセットされ、プログラム(書き込み)すべきメモリセルがつながるワード線に6Vが出力され、プログラム(書き込み)すべきメモリセルのドレインには5Vの電圧が出力され、メモリセルに書き込みが行われて、しきい値電圧が上昇する。
【0078】
次に、ベリファイが行われ、しきい値電圧が3.7V以上のものについては、次にパルス印加時にはドレイン電圧の出力を行わない。一方、しきい値電圧が3.7V以下のメモリセルが存在する場合、制御信号WLVS[3:0]が0001となり、トランジスタHS1がオンし、Ref電圧が6.25Vとなる。その結果、ワード線電圧に6.25Vが出力され、プログラム(書き込み)が行われる。
【0079】
次に、ベリファイを行い、メモリセルのしきい値電圧が3.7V以上かどうか確認し、しきい値電圧が3.7V以上のメモリセルはそこでプログラムパルス印加(ドレイン電圧印加)を終了し、もし、しきい値電圧が3.7V以下のメモリセルが存在する場合は、制御信号WLVS[3:0]をインクリメントしてプログラムパルス印加を行い、このベリファイとプログラムパルス印加をしきい値電圧が3.7V以下のメモリセルがなくなるまで繰り返す。
【0080】
さらに、データ“01”、データ“00”(しきい値電圧を4.7V〜5V、5.7V以上)が存在すれば、次に、しきい値電圧を4.7V以上にする動作を行う。この場合、01用レギュレータ部22cをアクティブ状態とする。このように、同様の手法でしきい値電圧を4.7V〜5V範囲にしきい値電圧を高める。さらに、データ“00”では、00用レギュレータ部22aをアクティブ状態とし、同様にしてしきい値電圧を5.7V以上とする。
【0081】
この動作は先述のΔVt=ΔVgの場合と同じである。
【0082】
(2) ΔVt<ΔVgの場合〕
例えば、ΔVt=0.8×ΔVgの場合、しきい値電圧の変化幅ΔVtを0.3Vとするためには、電圧増加幅ΔVg=0.375Vとする必要がある。この場合、ウエハテスト等でこのチップのメモリセルの特性を測定し、電圧増加幅ΔVgが0.375Vであることを表す情報をパルス電圧ステップ幅記憶回路23(図3に示す)に記憶する。この場合、選択制御信号CD[1:0]=10が出力されるように記憶され、プログラム(書き込み)が開始されると、抵抗RL2(24kΩ)と抵抗RH2(9kΩ)が選択される。
【0083】
また、制御信号WLVS[3:0]が0000となり、トランジスタHS0がオンし、Ref電圧が6Vとなる。その結果、スタート電圧として6Vがセットされ、プログラム(書き込み)すべきメモリセルがつながるワード線に6Vが出力され、プログラム(書き込み)すべきメモリセルのドレインには5Vの電圧が出力され、メモリセルに書き込みが行われて、しきい値電圧が上昇する。
【0084】
次に、ベリファイが行われ、しきい値電圧が3.7V以上のものについては、次にパルス印加時にはドレイン電圧の出力を行わない。一方、しきい値電圧が3.7V以下のメモリセルが存在する場合、制御信号WLVS[3:0]が0001となり、トランジスタHS1がオンし、Ref電圧が6.375Vとなる。その結果、ワード線は6.375Vが出力され、プログラム(書き込み)が行われる。
【0085】
次に、ベリファイを行い、メモリセルのしきい値電圧が3.7V以上かどうか確認し、しきい値電圧が3.7V以上のメモリセルはそこでプログラムパルス印加(ドレイン電圧印加)を終了し、もし、しきい値電圧が3.7V以下のメモリセルが存在する場合は、同様に制御信号WLVS[3:0]をインクリメントしてプログラムパルス印加を行い、このベリファイとプログラムパルス印加をしきい値電圧3.7V以下のメモリセルがなくなるまで繰り返す。
【0086】
さらに、データ“01”、データ“00”(しきい値電圧を4.7V〜5V、5.7V以上)が存在すれば、次に、しきい値電圧を4.7V以上にする動作を行う。この場合、01用レギュレータ部22cをアクティブ状態とする。このように、同様の手法でしきい値電圧を4.7V〜5V範囲に高める。さらに、データ“00”では、00用レギュレータ部22aをアクティブ状態とし、同様にしてしきい値電圧を5.7V以上とする。
【0087】
このように、上記第1実施形態の不揮発性半導体メモリ装置としての4値フラッシュメモリでは、デバイスのメモリセルの書き込み特性に合わせて電圧増加幅ΔVgを変えることで、1パルスでメモリセルのしきい値電圧がシフトする量を全てのチップで約0.3Vとすることが可能となり、書き込み速度の劣化を防止すると共に、読み出しマージンを確保でき、信頼性の向上を図ることが可能となる。
【0088】
また、テスト結果を反映させた電圧増加幅ΔVgが設定可能であるため、確実性を向上することができる。
【0089】
(第2実施形態)
図6にこの発明の第2実施形態の不揮発性半導体メモリ装置としての4値フラッシュメモリに用いられるワード線電圧制御回路(書き込み用)の概要を示すブロック図であり、上記ワード線電圧制御回路のワード線出力電圧は、6V〜9.175Vまで0.025V刻みで出力可能となっている。図6において、41は書き込み制御手段としてのプログラム/イレース制御回路、42は上記プログラム/イレース制御回路21に選択制御信号CVD[3:0]を出力する記憶手段としてのパルス電圧ステップ幅記憶回路、43は上記プログラム/イレース制御回路21からの制御信号WLVS[6:0]を受ける電圧供給手段としてのワード線レギュレータ回路である。なお、上記制御信号WLVS[6:0]は、WLVS6,WLVS5,…,WLVS1およびWLVS0の7つの信号を表し、選択制御信号CVD[3:0]は、CVD3,…,CVD0の4つの信号を表している。
【0090】
また、図7は図6に示すワード線電圧制御回路(書き込み用)内のワード線レギュレータ回路の詳細回路図である。
【0091】
図7に示すように、制御信号enをレベルシフト回路51の入力端子に接続し、そのレベルシフト回路51の出力端子をpMOSトランジスタHのゲートに接続している。上記pMOSトランジスタH0のソースを電源Vpp(例えば12V)に接続し、pMOSトランジスタHのドレインを抵抗RH1を介して端子T127に接続している。上記端子T127に126個の抵抗R1を直列に接続している。上記直列に接続された抵抗R1の接続点を端子T127側から端子T126〜T1とし、終端を端子T0とする。なお、上記レベルシフト回路51は、インバータタイプの昇圧用レベルシフト回路であり、第1実施形態と同じである。
【0092】
また、上記制御信号enをnMOSトランジスタLのゲートに接続している。上記nMOSトランジスタLのソースをグランドに接続し、nMOSトランジスタLのドレインを抵抗RL1を介して端子T0に接続している。
【0093】
次に、端子T127にnMOSトランジスタHS127のドレインを接続し、同様にして端子T126〜T0にnMOSトランジスタHS126〜HS0のドレインを順次接続している。上記nMOSトランジスタHS127〜HS0のソースは共通に接続されている。また、図6に示すプログラム/イレース制御回路41からの制御信号WLVS[6:0]が抵抗値選択ロジック回路52に入力され、抵抗値選択ロジック回路52から出力された制御信号HS[127:0]をnMOSトランジスタHS127〜HS0のゲートに夫々入力している。
【0094】
次に、上記nMOSトランジスタHS127〜HS0の共通に接続されたソースから出力されたRef信号を、増幅器53の正極側入力端子に入力し、増幅器53の出力端子をnMOSトランジスタTroutのドレインに接続し、そのnMOSトランジスタTroutのソースを増幅器53の負極側入力端子に接続して、ボルテージフォロア回路を形成している。そして、制御信号enをnMOSトランジスタTroutのゲートに入力している。
【0095】
この第2実施形態のフラッシュメモリは、抵抗R1をシリーズ(直列)に127個接続したもので、抵抗R1の両端の電圧差を0.025Vと細かく設定することで、第1実施形態の図3に示す00用レギュレータ部22a,01用レギュレータ部22bおよび10用レギュレータ部22cを、1つのワード線レギュレータ回路43にまとめている。
【0096】
まず、上記ワード線レギュレータ回路43は、図7に示すように、抵抗RH1と抵抗RL1と127個のR1がシリーズ(直列)に接続され、抵抗R1の各接続点の端子T0〜T127は、各々nMOSトランジスタHS0〜HS127を介して接続されるRef電圧ノードとなっている。
【0097】
Ref電圧はボルテージフォロア回路を構成する増幅器43の正極側入力端子に接続されて低インピーダンス化され、信号HVPとしてワード線ドライバ回路(図示せず)に出力される。また、制御信号enは、書き込みパルス制御信号であり、書き込みパルスが出力されるとき、Highレベルとなる。上記ボルテージフォロア回路の出力段にあるnMOSトランジスタTroutは、制御信号enがHighレベルのときにオンしてRef電圧を出力し、Lowレベルのときは、オープン状態となる。
【0098】
また、上記抵抗選択ロジック回路42は、プログラム/イレース制御回路41(図6に示す)からの7ビットの制御信号WLVS[6:0]を受け、この信号に応じて、制御信号HS0〜127のいずれか1つにデコードするデコーダである。
【0099】
上記抵抗選択ロジック回路42は、先の第1実施形態と同様に既存の回路で容易に構成できるものである。
【0100】
表2に制御信号WLVS[6:0]と、nMOSトランジスタHS0〜HS127のうちでオンするトランジスタおよびRef電圧の関係を示している。
【0101】
【表2】
Figure 0003908957
【0102】
このため、パルス電圧ステップ幅記憶回路42では、電圧増加幅ΔVgとして使用したい値をビットに換算して記憶させる。記憶する時期は、第1実施形態と同じである。上記パルス電圧ステップ幅記憶回路42で記憶に必要なビット数は、抵抗R1のシリーズ抵抗で設定する電圧差と、想定する電圧増加幅ΔVgの関係で決まるが、この第2実施形態では4ビットで記憶している。表3は、選択制御信号CVD[3:0]と電圧増加幅ΔVgとの関係を示している。
【0103】
【表3】
Figure 0003908957
【0104】
例えば、電圧増加幅ΔVgを0.3Vとした場合は、以後、制御信号WLVS[6:0]の値0000000に、1100(実際は、0001100)を順次加算しステップアップした値を使用すれば良いことになる。また、電圧増加幅ΔVgを0.25Vとした場合は、以後、制御信号WLVS[6:0]の値0000000に、1010(実際は、0001010)を順次加算し、ステップアップした値を使用すれば良いことになる。また、電圧増加幅ΔVgを0.375Vとした場合は、以後、制御信号WLVS[6:0]の値0000000に、1111(実際は、0001111)を順次加算しステップアップした値を使用すれば良いことになる。
【0105】
図6から判るように、上記パルス電圧ステップ幅記憶回路42は、プログラム/イレース制御回路41と直接接続される形になっており、ワード線レギュレータ回路43とは接続されていない。
【0106】
プログラム(書き込み)が開始されると、ΔVt=ΔVgが成り立つ場合、パルス電圧ステップ幅記憶回路42は、選択制御信号CVD[3:0]は1100が出力され、まず、制御信号WLVS[6:0]が0000000となり、トランジスタHS0がオンし、Ref電圧が6Vとなる。結果、スタート電圧(書き込み開始電圧)として6Vがセットされ、プログラム(書き込み)すべきメモリセルがつながるワード線には6Vが出力され、プログラム(書き込み)すべきメモリセルのドレインには5Vが出力されて、書き込みが行われ、メモリセルのしきい値電圧が上昇する。
【0107】
次に、ベリファイが行われ、しきい値電圧が3.7V以上のものについては、次にパルス印加時にはドレイン電圧の出力を行わない。一方、しきい値電圧が3.7V以下のメモリセルが存在する場合、制御信号WLVS[6:0]に1100が加算され、0001100となり、トランジスタHS12がオンし、Ref電圧が6.3Vとなる。その結果、ワード線に6.3Vが出力され、プログラム(書き込み)が行われる。
【0108】
次に、ベリファイを行い、メモリセルのしきい値電圧が3.7V以上かどうか確認し、しきい値電圧が3.7V以上のメモリセルはそこでプログラムパルス印加(ドレイン電圧印加)を終了し、もし、しきい値電圧が3.7V以下のメモリセルが存在する場合は、制御信号WLVS[6:0]にさらに1100を加算し、トランジスタHS24をオンし、以後同様にして制御信号WLVS[6:0]をインクリメントしてプログラムパルス印加を行い、このベリファイとプログラムパルス印加をしきい値電圧3.7V以下のメモリセルがなくなるまで繰り返す。
【0109】
さらに、データ“01”、データ“00”(しきい値電圧を4.7V〜5V、5.7V以上)が存在すれば、次に、しきい値電圧を4.7V以上にする動作を行う。同様の手法でしきい値電圧を4.7V〜5V範囲にしきい値電圧を高める。さらに、データ“00”では、同様にしてしきい値電圧を5.7V以上とする。
【0110】
以下、メモリセルの特性にばらつきがある場合について説明する。
【0111】
(1) ΔVt>ΔVgの場合〕
例えば、ΔVt=1.2×ΔVgの場合、しきい値電圧の変化幅ΔVtを0.3Vとするためには、電圧増加幅ΔVg=0.25Vとする必要がある。この場合、ウエハテスト等でこのチップのメモリセルの特性を測定し、電圧増加幅ΔVgが0.25Vであることを表す情報をパルス電圧ステップ幅記憶回路42に記憶する。この場合、CVD[3:0]=1010が出力されるように記憶される。
【0112】
まず、制御信号WLVS[6:0]が0000000となり、トランジスタHS0がオンし、Ref電圧が6Vとなる。その結果、スタート電圧として6Vがセットされ、プログラム(書き込み)すべきメモリセルがつながるワード線に6Vが出力され、プログラム(書き込み)すべきメモリセルのドレインに5Vが出力されて、書き込みが行われ、しきい値電圧が上昇する。
【0113】
次に、ベリファイが行われ、しきい値電圧が3.7V以上のものについては、次にパルス印加時にはドレイン電圧の出力を行わない。一方、しきい値電圧が3.7V以下のメモリセルが存在する場合、制御信号WLVS[6:0]が0001010となり、トランジスタHS10がオンし、Ref電圧が6.25Vとなる。その結果、ワード線電圧には6.25Vが出力され、プログラム(書き込み)が行われる。
【0114】
次に、ベリファイを行い、メモリセルのしきい値電圧が3.7V以上かどうか確認し、しきい値電圧3.7V以上のメモリセルはそこでプログラムパルス印加(ドレイン電圧印加)を終了し、もし、しきい値電圧3.7V以下のメモリセルが存在する場合は、制御信号WLVS[6:0]にさらに1010を加算し、トランジスタHS20をオンさせる。以後、同様にして制御信号WLVS[6:0]をインクリメントしてプログラムパルス印加を行い、このベリファイとプログラムパルス印加をしきい値電圧3.7V以下のメモリセルがなくなるまで繰り返す。
【0115】
さらに、データ“01”、データ“00”(しきい値電圧を4.7V〜5V、5.7V以上)が存在すれば、次に、しきい値電圧を4.7V以上にする動作を行う。この場合、このように、同様の手法でしきい値電圧を4.7V〜5V範囲にしきい値電圧を高める。さらに、データ“00”では、同様にしてしきい値電圧を5.7V以上とする。
【0116】
(2) ΔVt<ΔVgの場合〕
例えば、ΔVt=0.8×ΔVgの場合、しきい値電圧の変化幅ΔVtを0.3Vとするためには、電圧増加幅ΔVg=0.375Vとする必要がある。この場合、ウエハテスト等でこのチップのメモリセルの特性を測定し、電圧増加幅ΔVgが0.375Vであることを表す情報をパルス電圧ステップ幅記憶回路42に記憶する。この場合、CVD[3:0]=1111が出力されるように記憶される。
【0117】
また、制御信号WLVS[6:0]が0000000となり、トランジスタHS0がオンし、Ref電圧が6Vとなる。その結果、スタート電圧として6Vがセットされ、プログラム(書き込み)すべきメモリセルがつながるワード線に6Vが出力され、プログラム(書き込み)すべきメモリセルのドレインに5Vが出力されて、書き込みが行われ、しきい値電圧が上昇する。
【0118】
次に、ベリファイが行われ、しきい値電圧が3.7V以上のものについては、次にパルス印加時にはドレイン電圧の出力を行わない。一方、しきい値電圧が3.7V以下のメモリセルが存在する場合、制御信号WLVS[6:0]をさらに1111を加算し、トランジスタHS30をオンさせる。以後、同様にして制御信号WLVS[6:0]が0001111となり、トランジスタHS15がオンし、Ref電圧が6.375Vとなる。その結果、ワード線電圧には6.375Vが出力され、プログラム(書き込み)が行われる。
【0119】
次に、ベリファイを行い、メモリセルのしきい値電圧が3.7V以上かどうか確認し、しきい値電圧が3.7V以上のメモリセルはそこでプログラムパルス印加(ドレイン電圧印加)を終了し、もし、しきい値電圧が3.7V以下のメモリセルが存在する場合は、制御信号WLVS[6:0]をインクリメントしてプログラムパルス印加を行い、このベリファイとプログラムパルス印加をしきい値電圧が3.7V以下のメモリセルがなくなるまで行う。
【0120】
さらに、データ“01”、データ“00”(しきい値電圧を4.7V〜5V、5.7V以上)が存在すれば、次に、しきい値電圧を4.7V以上にする動作を行う。このように、同様の手法でしきい値電圧を4.7V〜5V範囲に高める。さらに、データ“00”では、同様にしてしきい値電圧を5.7V以上とする。
【0121】
このように、上記第2実施形態の不揮発性半導体メモリ装置としての4値フラッシュメモリは、デバイス単位(チップ単位)で電圧増加幅ΔVgを設定できることから、各デバイスの書き込み特性に合致した電圧増加幅ΔVgを設定でき、これにより、特にデータ“01”や“10”の中間電圧値を記憶したメモリセルのしきい値電圧分布の広がりの少ないものにすることができるため、読み出し不良の起きない信頼性の高い多値書き込みができる不揮発性半導体メモリ装置を提供することができる。
【0122】
また、テスト結果を反映させた電圧増加幅ΔVgが設定可能であるため、確実性を向上することができる。
【0123】
また、この発明の不揮発性半導体メモリ装置は、デバイス単位(チップ単位)で電圧増加幅ΔVgを設定するので、書き込み方式がチャネルホットエレクトロン方式またはFN(Fowler-Nordheim;ファウラーノーデハイム)トンネル現象を用いた方式等の書き込み方式にも適用でき、書き込み方式に限定されない。
【0124】
また、この発明の不揮発性半導体メモリ装置は、NOR型,NAND型およびAND型等のメモリセルアレイ構造にも限定されないし、トリプルウェル構造等のメモリセルの構造にも限定されない。
【0125】
また、上記第1,第2実施形態では、書き込みはフローティングゲートへの電子の注入による書き込み方式で説明したが、フローティングゲートから電子を引き抜く方式で書き込む場合にも適用できる。
【0126】
また、上記第1,第2実施形態では、説明を簡単にするために、データ“10”、“01”、“00”全て、6Vからプログラム(書き込み)スタートする例で説明したが、書き込み時間を短縮するために、しきい値電圧の高いデータ“01”は、より高い書き込み電圧をスタート電圧に設定し、さらにデータ“00”はさらに高い書き込み電圧をスタート電圧に設定して、データ“10”,“01”,“00”に応じてスタート電圧を異ならせてもよい。
【0127】
なお、上記第1,第2実施形態の説明で使用した制御信号WLVSや選択制御信号CD,CVD等の制御信号のビット数や電圧増加幅ΔVgの設定可能幅等は、要求される電圧増加幅ΔVgや書き込み特性のバラツキ幅に応じて適時設定すれば良い。
【0128】
また、上記第2実施形態では、電圧増加幅ΔVgの設定幅により、使用しないと既に明らかなnMOSトランジスタHSは、配置しなくても良い(例えば、表2のトランジスタHS1〜HS9等)。また、トランジスタHS12,HS24,HS36,…のように各ステップの中心値から、特性バラツキに応じた電圧増加幅ΔVgに対応するトランジスタ(例えば、トランジスタHS12に対してトランジスタHS10〜HS15)のみを配置しても良い。
【0129】
上記第1,第2実施形態では、ワード線電圧制御回路内で抵抗R1のシリーズ(直列)接続の接続ノードから電圧増加幅ΔVgを選択しているが、複数の抵抗が直列に接続された抵抗分圧器による電圧発生は、最も簡単でレイアウト面積もとらない方法であり、デバイス(チップ)の製造条件により抵抗値がばらついても、抵抗比は安定しているため、安定した確実な電圧増加幅ΔVgを得ることができる。
【0130】
上記第1,第2実施形態では、不揮発性半導体メモリ装置としての4値フラッシュメモリについて説明したが、4値フラッシュメモリに限らずフローティングゲートに3値以上の電荷状態が形成される不揮発性半導体メモリ装置にこの発明を適用できる。
【0131】
【発明の効果】
以上より明らかなように、この発明の不揮発性半導体メモリ装置によれば、デバイスのばらつきに影響されることなく、1パルスでしきい値電圧がシフトする量を所定値(約0.3V)とすることが可能となり、書き込み速度の劣化を防止すると共に、読み出しマージンを確保でき、信頼性の向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の第1実施形態の不揮発性半導体メモリ装置としての4値フラッシュメモリのブロック図である。
【図2】 図2は上記フラッシュメモリのメモリセルアレイの1ブロック分の回路図である。
【図3】 図3は上記ワード線電圧制御回路の概要を示すブロック図である。
【図4】 図4は上記ワード線電圧制御回路のワード線レギュレータ回路のレギュレータ部を示す回路図である。
【図5】 図5は上記レギュレータ部の一部を示す回路図である。
【図6】 図6はこの発明の第2実施形態の不揮発性半導体メモリ装置としてのフラッシュメモリのワード線電圧制御回路の概要を示すブロック図である。
【図7】 図7は上記ワード線電圧制御回路のワード線レギュレータ回路の回路図である。
【図8】 図8は従来の不揮発性半導体メモリ装置としてのフラッシュメモリの断面構造を示す図である。
【図9】 図9は2値フラッシュメモリのしきい値電圧の状態を示す図である。
【図10】 図10(a)〜(d)は4値フラッシュメモリのフローティングゲートの電荷状態を示す図である。
【図11】 図11(a)〜(b)は2値フラッシュメモリのフローティングゲートの電荷状態を示す図である。
【図12】 図12は4値フラッシュメモリのしきい値電圧の状態を示す図である。
【図13】 図13は従来のプログラムアルゴリズムを説明するフローチャートである。
【図14】 図14は図13に続くフローチャートである。
【図15】 図15はデータ“10”書き込み時のワード線電圧の遷移図を示す図である。
【図16】 図16はプログラムパルスを1パルス印加した直後のしきい値電圧の分布を示す図である。
【図17】 図17はゲート電圧を変化させながらパルス印加を行った場合のしきい値電圧の分布を示す図である。
【図18】 図18はゲート電圧とプログラム後の下限しきい値電圧Vtmaxと上限しきい値電圧Vtmaxの関係を示す図である。
【符号の説明】
10…フラッシュメモリ、
11…メモリセルアレイ、
12…ワード線電圧供給回路、
13…共通ソース線電圧供給回路、
14…ビット線電圧供給回路、
15…制御回路、
21,41…プログラム/イレース制御回路、
22,43…ワード線レギュレータ回路、
22a…00用レギュレータ部、
22b…01用レギュレータ部、
22c…10用レギュレータ部、
23,42…パルス電圧ステップ幅記憶回路、
31,36…NOR回路、
32〜34,51…インバータタイプのレベルシフト回路、
35,52…抵抗値選択ロジック回路、
37,53…増幅器、
38…レベルシフト回路、
100…メモリセル。

Claims (4)

  1. 制御ゲートとドレインとソースおよび浮遊ゲートを有する電気的に情報の書き込みおよび消去が可能な浮遊ゲート電界効果トランジスタで構成されたメモリセルを有し、上記浮遊ゲートに3値以上の電荷状態が形成される不揮発性半導体メモリ装置であって、
    上記浮遊ゲートの3値以上の電荷状態のうちの2値以上の電荷状態を発生させる書き込み時、上記制御ゲートに正の書き込み開始電圧の書き込みパルスを印加する第1ステップの後、所定の電荷状態未満と判断されたメモリセルに対して上記所定の電荷状態以上と判断されるまで前回の書き込みパルスの電圧から電圧増加幅上昇させた書き込みパルスを上記制御ゲートに印加する第2ステップを繰り返す書き込み手段を備え、
    上記書き込み手段は上記電圧増加幅をチップ毎に設定可能であり、
    上記書き込み手段は、
    上記制御ゲートに電圧を供給する電圧供給手段と、
    上記電圧供給手段に書き込み制御信号を出力する書き込み制御手段と、
    上記電圧増加幅の情報として上記電圧増加幅に相当する数値を記憶する記憶手段とを備え、
    上記電圧供給手段は、
    各抵抗の両端の電位差が等電位となるように、低電圧側の第1ノードと高電圧側の第2ノードとの間に直列に接続された複数個の抵抗と、
    上記各抵抗間のノード、上記第1ノードおよび上記第2ノードの各々に接続された複数個のスイッチとを有し、
    上記複数個のスイッチのうちの1つが上記書き込み制御手段により選択されることにより、上記各抵抗間のノード、上記第1ノードおよび上記第2ノードのうちの1つのノードに発生した電圧を上記制御ゲートに供給すると共に、
    上記書き込み制御手段は、
    上記電圧供給手段の上記複数個のスイッチのうちの1つの選択するための数値が、上記数値の小さいものから上記数値の大きいものへ向けて、上記第1ノード側に位置するスイッチから上記第2ノード側に位置するスイッチへ向けて順に対応付けられており、
    上記第1ステップにおいては、上記正の書き込み開始電圧に相当する数値に応じた書き込み制御信号を上記電圧供給手段に出力し、
    上記第2ステップにおいては、上記前回の書き込みパルスの電圧に相当する数値に上記記憶手段に記憶された電圧増加幅に相当する数値を加算し、この加算結果の示す数値に応じた書き込み制御信号を上記電圧供給手段に出力し、
    上記電圧供給手段は、上記書き込み制御手段からの上記書き込み制御信号が表す上記加算結果の示す数値に相当する電圧を上記制御ゲートに供給することを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  2. 請求項に記載の不揮発性半導体メモリ装置において、
    書き込み特性のテストにより得られた上記メモリセルのしきい値電圧の変化幅が所定電圧となる上記電圧増加幅の情報を上記記憶手段に記憶することを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  3. 請求項1または2に記載の不揮発性半導体メモリ装置において、
    上記記憶手段は、上記メモリセルと同じ構成のメモリセルを用いたことを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  4. 請求項乃至のいずれか1つに記載の不揮発性半導体メモリ装置において、
    上記電圧供給手段は、抵抗分圧器により発生させた電圧を上記制御ゲートに供給することを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
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