JP2011105692A - 毛髪用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布時の毛髪への伸び/広がりの易さ〜すすぎ時の滑り性/滑らかさに優れる毛髪用組成物の提供。
【解決手段】(A)カチオン界面活性剤及び/又は3級アミンの1種又は2種以上と(B)下記一般式(1)
Figure 2011105692

(式中、RCOは脂肪酸由来の残基、R、Rは炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、Rは炭素数1〜3のアルキレン基もしくはヒドロキシアルキレン基、Xは−COOもしくは−SO、aは1〜5の整数。)で表される両性界面活性剤と(C)高級アルコールとを含有してなる毛髪用組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪用組成物に関し、更に詳しくは塗布時の毛髪への伸び/広がり易さ〜すすぎ時の滑り性/滑らかさに優れた毛髪用組成物に関する。
従来、シャンプー後、毛髪の感触(柔軟性、平滑性等)を向上させる目的でカチオン界面活性剤を主成分とするリンス、コンディショナー、トリートメント等の毛髪用組成物が用いられる。毛髪用組成物は一般的に直接毛髪に塗布し、洗い流す(すすぎ)方法で用いられるため、塗布時、毛髪への十分な伸び、広がり性を有している必要があり、不十分であった場合、髪全体へ行き届かずムラを生じすすぎ時の滑り性、滑らかさが得られず、更には乾燥後の感触が悪くなることがある。
一方、両性界面活性剤の毛髪用組成物への配合は、カチオン界面活性剤と高級アルコールと炭素数10以下の有機酸とベタイン型両性界面活性剤を配合した良好な使用感を有し、毛髪のツヤ及び柔軟性の改善効果に優れ、外観も美しい毛髪化粧料(特許文献1)、カチオン界面活性剤とベタイン型両性界面活性剤と炭素数14〜22の高級アルコールと粘度100mm/s以下のジメチルポリシロキサンとアミノ変性シリコーンを配合したアミノ変性シリコーン配合時のすすぎ時のベタツキ・キシミや乾燥後の毛髪のベタツキを改善した毛髪化粧料(特許文献2)、アミドアミン化合物と、炭素数16〜24の高級アルコールと、有機酸と、水とを特定の量と比で配合した人体に対して刺激が少なく、増粘効果(ゲル形成性)および経時安定性、毛髪に充分な滑らか感、しっとり感、柔軟性、くし通り性を付与する効果に優れた毛髪処理組成物(特許文献3)等が提案されているが、塗布時の毛髪への伸び/広がり易さ〜すすぎ時の滑り性/滑らかさに十分満足できるものではなかった。
特開2004−10580号公報(1−4頁) 特開2004−10581号公報(1−4頁) 特開平5―271036号公報(1−9頁)
従って、本発明の課題は塗布時の毛髪への伸び/広がりの易さ〜すすぎ時の滑り性/滑らかさに優れる毛髪用組成物を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、
(A)カチオン界面活性剤及び/又は3級アミンの1種又は2種以上と
(B)下記一般式(1)
Figure 2011105692
(式中、RCOは全脂肪酸中に炭素数18以上の脂肪酸を50質量%含有する脂肪酸由来の残基、R、Rは炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、Rは炭素数1〜3のアルキレン基もしくはヒドロキシアルキレン基、Xは−COOもしくは−SO、aは1〜5の整数を表す。)で表される両性界面活性剤と、(C)高級アルコールとを含有することにより、上記要件を満たす毛髪用組成物が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明によれば好ましくは前記(A)成分を0.1〜20質量%、(B)成分を0.01〜10質量、(C)成分を0.1〜10質量%含有する毛髪用組成物が、塗布時の毛髪への伸び/広がり易さ〜すすぎ時の滑り性/滑らかさを付与することができる。
以下に、本発明の毛髪用組成物について詳述する。
本発明に使用される(A)成分のカチオン界面活性剤及び/又は3級アミンとしては、下記一般式(2)で表される4級カチオン及び/又は一般式(3)で表される3級アミンからなる群より選ばれる化合物が好適に用いられる。
Figure 2011105692
(式中、Rは、炭素数8〜36の−O−で表される官能基で分断又は−OHで置換されていてもよい、直鎖又は分岐のアルキル基もしくはアルケニル基、R、R、Rは炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又はベンジル基、Yは一価のアニオンを表す。)
Figure 2011105692
(式中、Rは、炭素数8〜36の−O−又は−CONH−で表される官能基で分断もしくは−OHで置換されていてもよい、直鎖又は分岐のアルキル基もしくはアルケニル基、R10、R11は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基を表す。)
上記一般式(2)で表される4級カチオンとしては、Rが炭素数12〜24の直鎖のアルキル基、R、R、Rは炭素数1〜3のアルキル基であるものが好ましく、具体的には、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ミリスチルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、臭化ミリスチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられ、特に塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムが好ましい。
また、上記一般式(2)で表される4級カチオンにおいて、Rは−O−で表される官能基で分断又は−OHで置換されていてもよい。このような4級カチオンの具体例としては、Rが下記一般式(4)で表される基であるヒドロキシエーテルカチオンが挙げられる。
Figure 2011105692
(式中、R12は直鎖又は分岐した炭素数6〜24のアルキル基、アルケニル基もしくはヒドロキシアルキル基、nは1〜5の整数を表す。)
一般式(2)のRが、一般式(4)で表されるヒドロキシエーテルカチオンとしては、R12が炭素数12〜24のアルキル基、特に好ましくは炭素数18〜22のアルキル基、R、R、Rが炭素数1〜3のアルキル基、nが1〜3、更に好ましくは1であり、製造方法としては、例えば特開2004−323496号公報に記載されている方法で製造することもできるが、その他公知の方法を用いても良い。本発明では、上記一般式(2)で表される4級カチオンの1種又は2種以上を任意に用いることができる。
上記一般式(3)で表される3級アミンの具体例としては、例えばラウリルジメチルアミン、ミリスチルジメチルアミン、セチルジメチルアミン、ステアリルジメチルアミン、オレイルジメチルアミン、イソステアリルジメチルアミン、アラキルジメチルアミン、ベヘニルジメチルアミン等が挙げられる。
また、上記一般式(3)で表される3級アミンのRが−CONH−で表される官能基で分断されていてもよい。このような3級アミンの具体例としては、Rが下記一般式(5)で表される基であるアミドアミンが挙げられる。
Figure 2011105692
(式中、R13COは炭素数8〜24の脂肪酸残基、mは1〜5の整数を表す。)
一般式(3)のRが、一般式(5)で表されるアミドアミンとしては、R13が炭素数12〜24の直鎖のアルキル基、R10、R11が炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、具体例としては、例えばラウラミドプロピルジメチルアミン、ミリスタミドプロピルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジメチルアミン、オレアミドプロピルジメチルアミン、イソステアラミドプロピルジメチルアミン、アラキナミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン、アラキナミドエチルジエチルアミン、ベヘナミドエチルジエチルアミン等が挙げられ、特にステアラミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミンが好ましい。
また、上記一般式(3)で表される3級アミンのRが−O−で表される官能基で分断又は−OHで置換されていてもよい。このような3級アミンの具体例としては、Rが、下記一般式(6)で表される基であるヒドロキシエーテルアミンが挙げられる。
Figure 2011105692
(式中、R14は直鎖又は分岐した炭素数6〜24のアルキル基、アルケニル基もしくはヒドロキシアルキル基、nは1〜5の整数を表す。)
一般式(3)のRが、一般式(6)で表されるヒドロキシエーテルアミンとしては、R14が炭素数12〜24のアルキル基、特に好ましくは炭素数18〜22のアルキル基で、R10、R11が炭素数1〜3のアルキル基、nが1〜3、更に好ましくは1であり、製造方法としては、例えば特開2004−323495号公報に記載されている方法で製造することもできるが、その他公知の方法を用いても良い。本発明では、3級アミンの1種又は2種以上を任意に用いることができる。
3級アミンは無機酸及び/又は有機酸で中和され塩として用いられるが、無機酸及び/又は有機酸の具体例としては、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、乳酸、グリコール酸、クエン酸、グルタミン酸、リンゴ酸、コハク酸等が挙げられ、これらの中から1種又は2種を任意に用いることができ、毛髪用組成物のpHは感触、製品の安定性よりpH2〜8、特に3〜6に調整されるのが好ましい。
(A)成分の毛髪用組成物中の配合量は、0.1〜20質量%、好ましくは0.5〜8質量%、より好ましくは1〜5質量%である。0.1質量%未満では毛髪に十分なコンディショニング効果が得られず、20質量%を越えても効果が向上せず好ましくない。
本発明に使用される(B)成分の両性界面活性剤としては、上記一般式(1)において、RCOは全脂肪酸中に炭素数18以上の脂肪酸を50質量%含有する脂肪酸由来の残基、R、Rは炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、Rは炭素数1〜3のアルキレン基もしくはヒドロキシアルキレン基、Xは−COOもしくは−SO、aは1〜5の整数で表される両性界面活性剤で、具体的には、ステアリン酸アミドエチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリン酸アミドエチルジエチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリン酸アミドプロピルジエチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリン酸アミドエチルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、ステアリン酸アミドプロピルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、ステアリン酸アミドエチルジエチルアミノヒドロキシスルホベタイン、ステアリン酸アミドプロピルジエチルアミノヒドロキシスルホベタイン、イソステアリン酸アミドエチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、イソステアリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、イソステアリン酸アミドエチルジエチルアミノ酢酸ベタイン、イソステアリン酸アミドプロピルジエチルアミノ酢酸ベタイン、イソステアリン酸アミドエチルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、イソステアリン酸アミドプロピルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、イソステアリン酸アミドエチルジエチルアミノヒドロキシスルホベタイン、イソステアリン酸アミドプロピルジエチルアミノヒドロキシスルホベタイン、オレイン酸アミドエチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、オレイン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、オレイン酸アミドエチルジエチルアミノ酢酸ベタイン、オレイン酸アミドプロピルジエチルアミノ酢酸ベタイン、オレイン酸アミドエチルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、オレイン酸アミドプロピルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、オレイン酸アミドエチルジエチルアミノヒドロキシスルホベタイン、オレイン酸アミドプロピルジエチルアミノヒドロキシスルホベタイン、アラキン酸アミドエチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アラキン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アラキン酸アミドエチルジエチルアミノ酢酸ベタイン、アラキン酸アミドプロピルジエチルアミノ酢酸ベタイン、アラキン酸アミドエチルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、アラキン酸アミドプロピルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、アラキン酸アミドエチルジエチルアミノヒドロキシスルホベタイン、アラキン酸アミドプロピルジエチルアミノヒドロキシスルホベタイン、ベヘニン酸アミドエチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ベヘニン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ベヘニン酸アミドエチルジエチルアミノ酢酸ベタイン、ベヘニン酸アミドプロピルジエチルアミノ酢酸ベタイン、ベヘニン酸アミドエチルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、ベヘニン酸アミドプロピルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、ベヘニン酸アミドエチルジエチルアミノヒドロキシスルホベタイン、ベヘニン酸アミドプロピルジエチルアミノヒドロキシスルホベタインなどが挙げられ、これらの中でもR1COがステアリン酸残基、イソステアリン酸残基であるものが好ましく、ステアリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、イソステアリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインが特に好適に用いられる。
両性界面活性剤(B)の製造方法としては、炭素数18以上の脂肪酸残基の割合が50質量%以上の脂肪酸或いはその低級アルキルエステルなどの誘導体とジアルキルアミノアルキルアミン(ジアミン)とを縮合反応させ、その後、未反応のジアミンを、減圧又は窒素ブローにて留去することにより、脂肪酸アミドアルキルジアルキルアミン(アミドアミン)を得る。次に、得られたアミドアミンを水及び/又は低級アルコール又は多価アルコールなどの単独溶媒系或いは混合溶媒系でモノハロアルキルカルボン酸又はその塩などと反応させ目的のベタインを得る。なお、炭素数18以上の脂肪酸の割合が50質量%以上の脂肪酸としては、花王社製「ルナックシリーズ」、日油社製「NAAシリーズ」、イソステアリン酸としては、高級アルコール工業社製「イソステアリン酸EX」、コグニスジャパン社製「Emersol874」、Uniqema社製「PRISORINE3505」等を使用することができる。
アミドアミンの具体的合成方法としては、脂肪酸或いはその誘導体1モルに対して、0.9〜2.0モルのジアミンを80〜220℃で滴下するなどの方法で添加し、反応が終了するまで同温で熟成する。反応が終了したら過剰のジアミンを同温で減圧留去しアミドアミンを得る。反応中は窒素等の不活性ガスを導入し、反応留出液を系外に速やかに留出させるのが好ましい。また脂肪酸誘導体を使用した場合は、ナトリウムメチラート等のアルカリ触媒を用いることにより、より速やかに反応を進行することが出来る。
ここで用いられるジアミンとしては、ジメチルアミノエチルアミン、ジメチルアミノプロピルアミン、ジエチルアミノエチルアミン、ジエチルアミノプロピルアミンなどが挙げられ、これらの中でもジメチルアミノプロピルアミン、ジエチルアミノエチルアミンが特に好適に用いられる。ジアミンの反応モル比は1.0〜1.5モル、反応温度は150〜200℃がより好ましい。
次にベタインの具体的合成方法としては、ベタインの有効成分が10〜40%になるように水/低級アルコール又は多価アルコール=10〜90/90〜10の混合溶媒中にアミドアミン1モルを溶解させ、温度50〜100℃で1〜2モルのモノハロアルキルカルボン酸又はその塩を添加し1〜24時間同温で熟成し反応させる。
アミドアミンと反応させるモノハロアルキルカルボン酸又はその塩としては、モノクロロ酢酸、モノクロロプロピオン酸、モノクロロ酪酸、モノブロモ酢酸、モノブロモプロピオン酸、モノブロモ酪酸並びにそれらのナトリウム塩、カリウム塩などが挙げられ、これらの中でもモノクロロ酢酸、モノクロロ酢酸ナトリウムが特に好適に用いられる。モノハロアルキルカルボン酸又はその塩は1〜1.2モル、反応温度は70〜95℃、反応時間は1〜10時間がより好ましい。
また、反応溶媒として用いる低級アルコール又は多価アルコールとしては、エタノール、2−プロパノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール,1,3−ブチレングリコールなどが挙げられ、これらの中でもエタノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールが特に好適に用いられる。反応系中のベタインの有効成分は15〜35%、水/反応溶媒の混合比は、水/反応溶媒=30〜70/70〜30がより好ましい。
(B)成分の毛髪用組成物中の配合量は、0.01〜10質量%、好ましくは0.5〜8質量%、より好ましくは1〜5質量%である。0.01質量%未満では塗布時の十分な広がり性が得られず、10質量%を越えてもべたつくなど効果が向上せず好ましくない。
本発明に使用される(C)成分の高級アルコールとしては、具体的には、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、バチルアルコール、イソステアリルアルコール等が挙げられ、これらの中でもセトステアリルアルコール、ステアリルアルコールが特に好適に用いられる。本発明では、これらの高級アルコ−ルの中から1種又は2種以上を任意に用いることができる。
(C)成分の毛髪用組成物中の配合量は、0.1〜20質量%、特に3〜8質量%が好ましい。0.1質量%未満では、期待される効果が不十分となり、また20質量%を越えて配合しても使用後の感触が悪くなり好ましくない。
更に、本発明の毛髪用組成物には、(D)多価アルコールを配合することができる。具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、グリセリン等が挙げられるが、特に限定されるものではない。
(D)成分の毛髪用組成物全量中の配合量は、0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜3質量%がより好ましい。(D)成分の配合量が少なすぎると期待される効果が不十分となり、また多すぎても、べたつくなど感触が悪くなり好ましくない。
更に、本発明の毛髪用組成物には、(E)成分のシリコーンおよび/又はシリコーン誘導体を配合することができる。具体的には、ジメチコン、ジメチコノール、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロペンタシロキサン等の環状ポリシロキサン、3次元網目構造を有するシリコーン樹脂、シリコーンゴム、アミノ変性シリコーン、脂肪酸変性ポリシロキサン、アルコール変性シリコーン、脂肪族変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等の変性シリコーン誘導体が挙げられるが、特に限定されるものではない。
(E)成分の毛髪用組成物中の配合量は、0.01〜20質量%、好ましくは0.5〜3質量%である。(E)成分の配合量が少なすぎると期待される効果が不十分となり、また多すぎても、安定性が悪くなり好ましくない。
本発明は、以上の各成分を特定の配合組成で混合することによって製造される。その配合組成は、開発担当者が通常行っている配合試験によって決定することができる。
本発明の毛髪用組成物には、さらに化粧料、医薬品などに通常使用される界面活性剤、薬効剤、抗炎症剤、殺菌剤、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、有機および無機粉体、粘度調整剤、色素などを必要に応じて配合することができる。また、発明の効果を損なわない範囲で固形油分、半固形油分を加えることができる。具体的には、化粧料などで通常使用されるものでよく、使用目的や要求機能などにより適宜選択され、例えば、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素類、イソプロピルパルミテート、オクタン酸セチル、オレイン酸オレイル等のエステル油、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、トリオクタン酸グリセリル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤、ツバキ油、オリーブ油、アボガド油、ホホバ油等の動植物油脂類等、カチオン化セルロース、カチオン化グアガム、ジアリルジメチルアンモニウム系高分子等の陽イオン変性水溶性高分子類、フェノキシエタノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、クレゾール、p-クロロ−m−キシレノール、フェネチルアルコール、フェネチルプロピルアルコール、p−tert−ブチルフェノール、カテコール、ヒドロキシキノン、フェニルエチルアルコール、レゾルシノール、フェノール等の芳香族アルコール、香料などが挙げられる。
本発明の毛髪用組成物は、毛髪に使用する任意の組成物に適用可能であり、シャンプー等の毛髪洗浄剤、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック、ヘアスプレー、スタイリング剤等の毛髪処理剤等が挙げられ、使用形態も毛髪に塗布し全体になじませた後すすぎ流すものや、洗い流さないもの等いずれも含まれるが、本発明の毛髪用組成物は塗布後すすぎ流して使用するヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメントに特に好適である。
次に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。なお、表1に本明細書記載の方法で合成した両性界面活性剤1〜4及び比較に用いた両性界面活性剤1〜2を示した。また、実施例1〜12及び比較例1〜7を常法により調製し、効果の測定を実施し、結果を表2〜5に示した。含有量は質量%である。
Figure 2011105692
本実施例中で用いた試験方法は下記の通りである。
(塗布時の毛髪への伸び/広がり易さ)と(すすぎ時の滑り性/滑らかさ)
ブリーチ処理等施していない健康黒髪(健常毛)20g(長さ20cm)を束ねて、アニオン界面活性剤を主成分とする市販のシャンプーで洗浄した。ヘアリンス剤1.0gを均一に塗布し、30秒間40℃の流水ですすいだ。塗布時の毛髪への伸び/広がり易さ〜すすぎ時の滑り性/滑らかさを10名の専門パネラーにて、官能的に比較し、下記基準で評価した。また健康黒髪にブリーチ処理を30分行った損傷毛髪束(20g×20cm)についても同様の処理を施し、塗布時の毛髪への伸び/広がり易さ〜すすぎ時の滑り性/滑らかさを10名の専門パネラーにて、同様の評価を行った。
◎:良いと答えた人が9人以上の場合
○:良いと答えた人が6〜8人の場合
△:良いと答えた人が3〜5人の場合
×:良いと答えた人が2人以下の場合
Figure 2011105692
Figure 2011105692
Figure 2011105692
Figure 2011105692
実施例1〜12及び比較例1〜7より明らかなように、 本発明の毛髪用組成物は、塗布時の毛髪への伸び/広がり易さ〜すすぎ時の滑り性/滑らかさでいずれも優れた性能を示した。
上記記載のごとく、本発明の毛髪用組成物は、健常毛、損傷毛を問わず、塗布時の毛髪への伸び/広がり易さ〜すすぎ時の滑り性/滑らかさに優れる効果を与えることは明らかである。

Claims (4)

  1. (A)カチオン界面活性剤及び/又は3級アミンの1種又は2種以上と
    (B)下記一般式(1)
    Figure 2011105692
    (式中、RCOは全脂肪酸中に炭素数18以上の脂肪酸を50質量%含有する脂肪酸由来の残基、R、Rは炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、Rは炭素数1〜3のアルキレン基もしくはヒドロキシアルキレン基、Xは−COOもしくは−SO、aは1〜5の整数を表す。)で表される両性界面活性剤と、(C)高級アルコールとを含有してなる毛髪用組成物。
  2. 毛髪用組成物全量中に、前記(A)成分を0.1〜20質量%、(B)成分を0.01〜10質量%、(C)成分を0.1〜20質量%含有する請求項1記載の毛髪用組成物。
  3. 更に、(D)多価アルコールを0.1〜20質量%配合してなる請求項1又は2に記載の毛髪用組成物。
  4. 更に、(E)シリコーンおよび/又はシリコーン誘導体を0.01〜20質量%配合してなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の毛髪用組成物。
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