JP2008088130A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Rumi Hayashi
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武史 香春
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Abstract

【課題】 毛髪に塗布してから洗い流すすすぎ時に渡って、十分な柔軟性や平滑性、更に油性感、または乾燥後に十分な滑らかさ、櫛通りのよさ、更にしなやかな感触を付与できる毛髪化粧料の提供。
【解決手段】下記成分(a)、(b)及び(c)を含有する毛髪化粧料。
(a):3級アミン型カチオン界面活性剤
(b):一般式(1)で表される有機酸又はそれらの塩
【化1】
Figure 2008088130

[式中、R1は炭素数1〜5のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は−R4−COOH、R2,R3及びR4は炭素数1〜5のアルキレン基を示す。]
(c):炭素数8〜30の高級アルコール
【選択図】 なし

Description

本発明は、リンス、コンディショナー等の、毛髪に適用後、洗い流すタイプの毛髪化粧料に関する
シャンプー、リンス、コンディショナー、トリートメント、染毛剤、ムースなどの毛髪化粧料には、使用する際の毛髪保護や感触を良好にするために、毛髪に対して柔軟性や平滑性、油性感と乾燥後の滑らかさ、櫛通りのよさ、しなやかな感触を付与することが求められている。このような要求から、従来は、第4級アンモニウム塩やアミン塩が配合されている。これらの対イオンとしては、Cl-やBr-などのハロゲンイオン、またはメチル硫酸やエチル硫酸などの短鎖アルキル硫酸イオン(特許文献1)、酢酸や酒石酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸及び長鎖アルキル基を有するカルボン酸やスルホン酸などの有機酸イオン(特許文献2、特許文献3)などが報告されている。しかしながら、これらは毛髪への塗布時と乾燥後の使用感を十分に満足するものではない。
特開平6−9346号公報 国際公開第99/11226号パンフレット 特開平9−118606号公報
本発明の課題は、毛髪に塗布してから洗い流すすすぎ時に渡って、十分な柔軟性や平滑性、更に油性感、または乾燥後に十分な滑らかさ、櫛通りのよさ、更にしなやかな感触を付与できる毛髪化粧料を提供することである。
本発明者らは、3級アミン塩の対イオンとして特定の有機酸を使用することで、毛髪に塗布してから濯ぎ時に渡って柔軟性や平滑性、油性感と、乾燥後の滑らかさ、櫛通りのよさを付与できることを見出した。
即ち、本発明は、下記成分(a)、(b)及び(c)を含有する毛髪化粧料を提供する。
(a):3級アミン型カチオン界面活性剤
(b):一般式(1)で表される有機酸(以下有機酸(1)という)又はそれらの塩
Figure 2008088130
[式中、R1は炭素数1〜5の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は−R4−COOH、R2,R3及びR4はそれぞれ独立に、炭素数1〜5の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン基を示す。]
(c):炭素数8〜30の高級アルコール
また、本発明は、更に、下記成分(d)を含有する上記毛髪化粧料を提供する。
(d):一般式(2)で表される分岐脂肪酸(以下分岐脂肪酸(2)という)又はその塩
Figure 2008088130
[式中、R5はメチル基又はエチル基を示し、nは3〜36の整数を示す。]
本発明の毛髪化粧料は、毛髪に塗布してから洗い流すすすぎ時に渡って、十分な柔軟性や平滑性、更に油性感、または乾燥後に十分な滑らかさ、櫛通りのよさ、更にしなやかな感触を付与することができる。
[成分(a)]
本発明の成分(a)の3級アミン型カチオン界面活性剤は、疎水基を有する3級アミンであって、水系、酸性条件下でプロトンを付加してカチオン化し、界面活性を示すものである。具体的には、一般式(3)で表される3級アミン又はその塩であることが好ましい。
Figure 2008088130
[式中、R6は炭素素数8〜30のアルキル基、Yはエステル基、アミド基又はエーテル基、mは0又は1、R7は炭素数2〜4のアルキレン基又はヒドロキシアルキレン基、R8はエステル基、アミド基又はエーテル基で分断されてもよい炭素数8〜30の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基、或いは炭素数1〜3の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、R9は炭素数1〜3の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示す。]
一般式(3)において、R6は炭素素数10〜28のアルキル基が好ましく、特に炭素数14〜24のアルキル基が好ましい。Yはエステル基、アミド基又はエーテル基を示し、m=1が好ましい。R7は炭素数2〜3のアルキレン基又はヒドロキシアルキレン基が好ましい。R8はエステル基、アミド基又はエーテル基で分断されてもよい炭素数14〜24の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基、或いは炭素数1〜3の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はヒドロキシアルキル基が好ましく、炭素数1〜3の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はヒドロキシアルキル基が特に好ましい。R9はメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基が好ましく、メチル基、エチル基が特に好ましい。
一般式(3)で表される3級アミンの具体例としては、ベヘニルジメチルアミンやステアリルジメチルアミン、ステアロキシプロピルジメチルアミン、ステアロキシヒドロキシプロピルジメチルアミン、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘン酸ジメチルアミノプロピルアミドなどが挙げられる。
3級アミンの塩としては、無機酸の塩又は有機酸の塩が挙げられるが、有機酸の塩が好ましい。有機酸としては、炭素数10以下の有機酸が好ましく、アルキルリン酸、アルキルスルホン酸、アルキル硫酸等の炭素数10以下の短鎖アルキル基を有する酸、L-グルタミン酸、L-アスパラギン酸等の酸性アミノ酸、ピログルタミン酸、安息香酸、p-トルエンスルホン酸等の芳香族酸、ヒドロキシ酸、ジカルボン酸等が挙げられる。ヒドロキシ酸としては、グリコール酸、乳酸、グリセリン酸、グルコン酸、パントテン酸等のモノヒドロキシカルボン酸、リンゴ酸、酒石酸等のヒドロキシジカルボン酸、クエン酸等のヒドロキシトリカルボン酸が挙げられる。ジカルボン酸としては、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、コハク酸、グルタル酸等が挙げられる。中でも毛髪に対する保湿及び柔軟化効果をもたらすという点からヒドロキシ酸、ジカルボン酸、L-グルタミン酸、L-アスパラギン酸、ピログルタミン酸が好ましく、その中でも特にグリコール酸、乳酸、リンゴ酸、L-グルタミン酸、L-アスパラギン酸、ピログルタミン酸がより好ましい。
[成分(b)]
本発明の成分(b)は、有機酸(1)又はそれらの塩から選ばれる少なくとも1種である。
有機酸(1)においては、R1は炭素数1〜5の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は−R4−COOHを示し、炭素数1〜3の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は−R4−COOHが好ましく、特にメチル基、エチル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基が好ましい。炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシエチル基、2,3−ジヒドロキシプロピル基、1−メチル−2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基が好ましい。R2,R3及びR4は、炭素数1〜5の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン基を示し、炭素数1〜3の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン基が好ましく、特にメチレン基が好ましい。
有機酸(1)の合成法としては、特に限定されないが、例えば対応するアミンにハロゲン化カルボン酸又はその塩を反応させ、必要に応じて副正する無機塩を除去する方法や、対応するアミンにハロゲン化カルボン酸の低級アルキルエステルを反応させ、次いで加水分解する方法、アミノカルボン酸又はその塩にアルキルハロゲン、グリシドールやエチレンオキサイド等のエポキシド類等を反応させ、必要に応じて副正する無機塩を除去する方法、対応するアミンにストレッカー反応し、次いで加水分解した後に必要に応じて副正する無機塩を除去して有機酸(1)を得る用法がある。
有機酸(1)の塩としては、Na、K等のアルカリ金属塩、置換又は無置換のアンモニウム塩等が挙げられる。
[成分(c)]
本発明の成分(c)は、炭素数8〜30の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する高級アルコールであり、炭素数10〜30、特に炭素数12〜26の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する高級アルコールが好ましい。
成分(c)の具体例としては、セタノール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、カラナービルアルコール、セリルアルコール等が挙げられる。これらは1種以上を混合して用いることができる。
[成分(d)]
本発明の毛髪化粧料は、さらに成分(d)を含有することが好ましい。成分(d)の分岐脂肪酸(2)は、例えば、LIPID, vol.23, No.9, 878〜881(1998)の記載に従い、毛髪などから分離、抽出することもできるが、特公平6−53650号公報、WO98/30532号パンフレットに記載の方法に従って合成することもできる。分岐脂肪酸(2)は、総炭素数が7〜40、更には8〜40、特に10〜22であるものが好ましく、具体的には、18-メチルエイコサン酸、14-メチルペンタデカン酸、14-メチルヘキサデカン酸、16-メチルヘプタデカン酸、17-メチルオクタデカン酸等が挙げられる。
分岐脂肪酸(2)の塩としては、ナトリウム塩、リチウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;アンモニウム塩;トリエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、モノエタノールアミン塩等の有機アミン塩;リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩が挙げられる。
抽出品としては、ラノリンからの抽出物、すなわちラノリン脂肪酸及びその塩が挙げられる。ラノリン脂肪酸は、イソ脂肪酸、アンテイソ脂肪酸と呼ばれるメチル分岐長鎖脂肪酸を50重量%程度含有する。具体的には、クロダシッド18-MEA〔クローダジャパン(株)〕、スクライロ〔クローダジャパン(株)〕、FA-NH〔日本精化(株)〕が挙げられる。
成分(d)は、2種以上を併用しても良い。また、合成品と抽出品を混合して使用しても良い。
成分(d)の分岐脂肪酸(2)は、成分(a)の3級アミン型カチオン界面活性剤の塩を形成する有機酸として用いても良い。また、あらかじめ3級アミン型カチオン界面活性剤と分岐脂肪酸(2)とを混合し、中和し、酸付加塩として用いても良い。なお、本発明の毛髪化粧料において、成分(a)と成分(d)の分岐脂肪酸(2)とは疎水性の複合体を形成すると推定される。
[毛髪化粧料]
本発明の毛髪化粧料は、毛髪にツヤ、柔軟性、まとまり、しなやかさを付与する観点より、毛髪に適用する際のpH(水で20重量倍に希釈時,25℃)が2〜5であるのが好ましく、更にpH2.5〜4、特にpH3〜4であるのが好ましい。
本発明の毛髪化粧料中の成分(a)の含有量は、毛髪に良好な感触を与える観点から、アミン換算で0.1〜20重量%が好ましく、0.2〜15重量%が更に好ましく、0.5〜10重量%が特に好ましい。また、成分(b)の含有量は、成分(a)と(b)とで塩を形成させて、毛髪に良好な感触を与え、また製品の分層、固化等を抑制し良好な安定性を得る観点から、成分(a)に対し0.1〜20モル倍が好ましく、0.3〜10モル倍が更に好ましく、0.5〜5モル倍が特に好ましい。また、さらに、毛髪化粧料中の成分(c)の含有量は、毛髪の良好な感触や乳化/分散安定性の観点から、本発明の毛髪化粧料中に0.1〜30重量%が好ましく、0. 5〜25重量%が更に好ましく、0.1〜20重量%が特に好ましい。
本発明の毛髪化粧料中の成分(d)の含有量は、毛髪の損傷を回復又は抑制させる効果の観点から、本発明の毛髪化粧料中に0.01〜10重量%が好ましく、更には0.05〜5重量%が好ましい。
本発明の毛髪化粧料は、さらに毛髪に与える感触を更に向上させるため、成分(c)、(d)以外の油状成分を含有することが好ましい。本発明の油状成分としては、エステル油、両親媒性アミド、シリコーン、炭化水素類等が挙げられ、エステル油等の油剤及び/またはシリコーンが好ましい。
本発明に用いられるエステル油としては、炭素数8〜40の脂肪酸と炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルコールとのエステル類、好ましくは炭素数10〜24の脂肪酸と炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルコールとのエステル類であり、更に好ましくは炭素数12〜22の脂肪酸とプロピルアルコール又はイソプロピルアルコールとのエステルが挙げられる。
本発明に用いられる両親媒性アミドとしては、一般式(4)で表されるジアミド化合物から選ばれるものが挙げられる。
Figure 2008088130
[式中、R10は水酸基及び/またはアルコキシ基が置換していてもよい炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、R11は炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖の二価炭化水素基を示し、R12は炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖の二価炭化水素基を示す。]
一般式(4)において、R10としては、水酸基及び炭素数1〜6のアルコキシ基から選ばれる1〜3個が置換していてもよい炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましい。中でも、無置換の炭素数1〜12のアルキル基、又は水酸基が1〜2個、炭素数1〜6のアルコキシ基が1個、若しくは水酸基と炭素数1〜6のアルコキシ基が1個ずつ置換した、炭素数2〜12のアルキル基がより好ましい。
一般式(4)において、R11としては、炭素数2〜5、更には炭素数2〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基が好ましい。R12としては、炭素数2〜22の直鎖又は分岐鎖の二価炭化水素基が好ましく、更には炭素数11〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基、及び1〜4個の二重結合を有するアルケニレン基が好ましい。
より好ましい一般式(4)で表されるジアミド化合物は、R10、R11及びR12として、それぞれ上で挙げた好ましい基を組み合わせた化合物であり、その具体例として、以下の化合物が挙げられる。
Figure 2008088130
両親媒性アミドは、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、損傷を回復又は抑制させる効果の観点から、本発明の毛髪化粧料中に0.01〜10重量%が好ましく、更には0.05〜5重量%が好ましい。
本発明に用いられるシリコーンとしては、シリコーンゴム、シリコーン油、官能基変性シリコーンなどを含み、例えば以下の(A)〜(E)等のシリコーンが挙げられる。
(A)一般式(5)で表されるジメチルポリシロキサンオイル
Figure 2008088130
[式中、aは10以上の整数を表す。]
ジメチルポリシロキサンオイルの具体例としては、例えばSH200Cシリーズ、10cs、50cs、200cs、1000cs、5000cs、BY11-003、BY11-026、BY22-019(東レ・ダウコーニング社製)、KF-96シリーズ、1000cs、5000cs、KF-9008、KF-9013(信越化学工業製)等が挙げられる。
高分子量のジメチルポリシロキサンを本発明毛髪化粧料中に配合する場合、液状油に溶解して配合するか、予めカチオン性界面活性剤やポリオキシエチレンアルキルエーテルなどの非イオン性界面活性剤水溶液中で調製したエマルションや分散液を使用することが好ましい。液状油としては一般式(5)で表されるジメチルポリシロキサンオイル[式中aが3〜650の整数]や環状シリコーンまたはイソパラフィン系炭化水素等を挙げることができる。
(B)一般式(6)で表されるアミノ変性シリコーン
Figure 2008088130
[式中、R13はメチル基、R14はR15と同一の基又はメチル基又は水酸基を表し、R15は−R16−Z(ここでR16は炭素数3〜6の2価炭化水素基を示し、Zは1〜3級アミノ基含有基又はアンモニウム基含有基を示す。)で表される反応性官能基を示し、b及びcは正の整数で、b+cは分子量に依存する。好ましい平均分子量は3000〜100000である。]
アミノ変性シリコーンの具体例としては、例えばSS−3551、BY22-079(東レ・ダウコーニング社製)、KF-8004(信越化学工業製)が挙げられる。アミノ変性シリコーンを水性乳濁液として用いる場合、該水性乳濁液中に含まれるアミノ変性シリコーンの量は20〜60重量%が好ましく、30〜50重量%が更に好ましい。好ましいアミノ変性シリコーン水性乳濁液としては、SM8904C(東レ・ダウコーニング社製)等が挙げられる。
(C)ポリエーテル変性シリコーン
ポリエーテル変性シリコーンとしては、例えばSH3771M、SS-2801、BY22-008、FZ-2222(東レ・ダウコーニング社製)、KF-6011、KF-6017(信越化学工業製)等が挙げられる。
(D)フッ素変性シリコーン
(E)アルキル変性シリコーン。
これら油状成分は、2種以上を併用してもよく、本発明の毛髪化粧料における油状成分の含有量は、毛髪に良好な感触を与え、且つ他の配合成分との兼ね合いに応じて適宜選択することができるが、一般的には0.05〜30重量%が好ましく、0.1〜25重量%が更に好ましく、0.1〜20重量%が特に好ましい。
本発明の毛髪化粧料には、カチオン界面活性剤を配合することができる。カチオン界面活性剤としては、化粧品原料として用いられるものであれば特に限定されず、例えば、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムなどの塩化アルキルトリメチルアンモニウム;塩化ジセチルジメチルアンモニム、塩化ジラウリルジメチルアンモニム、塩化ジステアリルジメチルアンモニムなどの塩化ジアルキルジメチルアンモニウム;塩化ベンザルコニウム等を例示することができる。これらの1種を単独で用いても良く、また2種以上を組み合わせて用いることもできる。上記したカチオン界面活性剤のうち、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等の塩化アルキルトリメチルアンモニウムを用いるのが好ましい。
本発明の毛髪化粧料には、更にベンジルアルコール、フェノキシエタノール、2−ベンジルオキシエタノールなどの芳香族アルコールや、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、分子量約400のポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリンなどの多価アルコールなどの溶剤を配合することができる。
これらの溶剤は2種以上を併用してもよく、またその含有量は、毛髪のツヤ、まとまり、しなやかさ、弾性の付与といった毛髪の仕上がり感向上の点から、本発明の毛髪化粧料中0.1〜20.0重量%が好ましく、更には0.1〜10.0重量%、特に0.1〜7重量%が好ましい。
本発明の毛髪化粧料には、更に平均分子量1000〜1000万の水溶性高分子を配合することができる。かかる水溶性高分子としては、例えばヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール共重合体、ポリエチレングリコール等が挙げられる。これらの水溶性高分子のうち、特にヒドロキシエチルセルロース、ポリエチレングリコールが好ましい。
これらの水溶性高分子は2種以上を併用してもよく。またその含有量は本発明の毛髪化粧料組成物中、0.01〜5重量%が好ましく、0.01〜2重量%が更に好ましく、0.01〜1重量%が特に好ましい。
本発明の毛髪化粧料には、上記成分のほか、通常の毛髪化粧料に用いられる成分を目的に応じて適宜配合できる。このような成分としては、例えばグリチルリチン酸ジカリウムなどの抗フケ剤;ビタミン剤;殺菌剤;抗炎症剤;防腐剤;キレート剤;ソルビトール、パンテノール等の保湿剤;染料、顔料等の着色剤;ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ポリエチレングリコール、粘土鉱物等の粘度調整剤;水酸化カリウム等のpH調整剤;植物エキス類;パール化剤;香料;色素;紫外線吸収剤;酸化防止剤;その他エンサイクロペディア・オブ・シャンプー・イングリーディエンツ〔ENCYCLOPEDIA OF SHAMPOO INGREDIENTS (MICELLE PRESS)〕に記載されている成分等が挙げられる。
また本発明の毛髪化粧料は、リンスインシャンプー、トリートメント、コンディショナー及び、ブロー剤等のスタイリング剤が好ましく、特にリンス組成物とするのが好ましい。
以下、例中の%は、特記しない限り重量%である。
以下の実施例で用いる成分(a)をまとめて表1に、また成分(b)をまとめて表2に示す。
Figure 2008088130
Figure 2008088130
実施例1〜3及び比較例1〜3
成分(a)として(a-1)、成分(b)として有機酸A〜C、又は比較の酸として乳酸、L-グルタミン酸、塩酸、成分(c)としてステアリルアルコールを用い、表3に示す組成のヘアリンス剤を常法により調製した。これらのヘアリンス剤について、下記の方法により毛髪への塗布時、濯ぎ時及び乾燥後の性能を評価した。結果を表3に示す。
<評価方法>
コールドパーマ等の化学処理をしたことのない日本人女性の毛髪20g(長さ20cm、平均直径60μm)を束ね、シャンプー5gを用いて洗浄した。このシャンプー組成は、ポリオキシエチレンアルキル(炭素数12)エーテル硫酸ナトリウム(エチレンオキシド平均付加モル数2.5)15%、ジエタノールアミド3%、残部は水である。
その後、ヘアリンス剤の2.0gを平均に塗布し、30秒間約40℃の流水で濯いだ。この塗布時及び濯ぎ時の柔軟性、平滑性、塗布時の油性感、濯ぎ時の滑らかさの持続性、及び乾燥後の滑らか感、櫛通り感について、専門パネラー10人で、下記基準で官能評価した。
◎:8人以上が効果あると回答
○:6〜7人が効果あると回答
△:3〜5人が効果あると回答
×:2人以下が効果あると回答
Figure 2008088130
実施例4〜8
表4に示す成分(a)〜(c)を用い、表4に示す組成のヘアリンス剤を常法により製造した。これらのヘアリンス剤について、実施例1と同様にして毛髪への塗布時、濯ぎ時及び乾燥後の性能を評価した。結果を表4に示す。
Figure 2008088130
実施例9
下記組成のヘアコンディショナーを製造した。このヘアコンディショナーは、塗布時、濯ぎ時の柔軟性や平滑性、油性感、及び乾燥後に十分な滑らかさがあり、櫛通りも良好であった。
<組成>
(a-3) 1.50%
(a-2) 0.25%
有機酸A 1.00%
グリコール酸 0.20%
ステアリルアルコール*1 5.60%
ベンジルアルコール 0.30%
ジプロピレングリコール*2 2.50%
イソステアリン酸コレステリル*3 0.10%
ビスメトキシプロピルアミドイソドコサン*4 0.10%
ヒドロキシエチルセルロース*5 0.10%
シリコーン*6 2.00%
シリコーン*7 2.00%
アミノ変性シリコーン*8 0.50%
(ビスイソブチルPEG−15/アモジメチコン)コポリマー*9 0.10%
塩化ベンザルコニウム*10 0.10%
香料 適量
精製水 残量
(pH3.3)
*1 花王(株)製 カルコール8098
*2 (株)ADEKA製 DPG−RF
*3 花王(株)製 エキセパールIS−CE−A
*4 花王(株)製 BRS661
*5 ダイセル化学工業(株)製 HECダイセル SE850K
*6 信越化学工業(株)製 KHS−3
*7 信越化学工業(株)製 KHS−8
*8 東レ・ダウコーニング(株)製 SM8704C
*9 東レ・ダウコーニング(株)製 DOW CORNING TORAY SS−3588
*10 花王(株)製 サニゾール08。
実施例10
下記組成の抗フケ効果のあるヘアコンディショナーを製造した。このヘアコンディショナーは、塗布時、濯ぎ時の柔軟性や平滑性、油性感、及び乾燥後に十分に滑らかで櫛通りも良好であり、抗フケ効果も確認できた。
<組成>
(a-3) 1.50%
有機酸A 1.00%
ステアリルアルコール 4.00%
グリチルリチン酸ジカリウム*1 0.10%
ベンジルオキシエタノール 1.00%
パルミチン酸イソプロピル*2 1.00%
ハイブリッドヒマワリ油*3 0.50%
ジペンタエリトリット脂肪酸エステル*4 0.10%
ヒドロキシエチルセルロース*5 0.10%
シリコーン*6 3.00%
アミノ変性シリコーン*7 0.20%
香料 適量
精製水 残量
(pH3.7)
*1 (株)常盤植物化学研究所製 グリチノンK2
*2 花王(株)製 エキセパールIPP
*3 横関油脂工業(株)製 ハイオレック ヒマワリ油
*4 日清オイリオグループ(株)製 コスモール168AR
*5 ダイセル化学工業(株)製 HECダイセル SE850K
*6 信越化学工業(株)製 KHS−3
*7 東レ・ダウコーニング(株)製 SM8704C。
実施例11
下記組成のヘアコンディショナーを製造した。このヘアコンディショナーは、塗布時、濯ぎ時の柔軟性や平滑性、油性感、及び乾燥後に十分な滑らかさがあり、櫛通りも良好であった。
<組成>
(a-3) 1.80%
(a-2) 0.25%
有機酸A 1.30%
グリコール酸 0.20%
パラトルエンスルホン酸*1 0.10%
ステアリルアルコール 6.00%
ベンジルオキシエタノール 0.80%
ジプロピレングリコール 5.00%
ビスメトキシプロピルアミドイソドコサン 0.10%
ヒドロキシエチルセルロース*2 0.30%
シリコーン*3 4.00%
アミノ変性シリコーン*4 0.50%
(ビスイソブチルPEG−15/アモジメチコン)コポリマー*5 0.20%
香料 適量
精製水 残量
(pH3.2)
*1 江南化工(株)製 PTS70%溶液
*2 ダイセル化学工業(株)製 HECダイセル SE850K
*3 信越化学工業(株)製 KHS−3
*4 東レ・ダウコーニング(株)製 SM8704C。
*5 東レ・ダウコーニング(株)製 DOW CORNING TORAY SS−3588。
実施例12
下記組成のヘアトリートメント剤を製造した。このヘアトリートメント剤は、塗布時、濯ぎ時の柔軟性や平滑性、油性感、及び乾燥後に十分な滑らかさがあり、櫛とおりも良好であった。
<組成>
(a-3) 3.00%
有機酸A 2.00%
グリコール酸 1.00%
ステアリルアルコール 8.00%
ベンジルアルコール 0.40%
ジプロピレングリコール 1.00%
ラノリン脂肪酸*1 1.00%
ハイブリッドヒマワリ油*2 1.00%
ジペンタエリトリット脂肪酸エステル*3 0.20%
ビスメトキシプロピルアミドイソドコサン 0.10%
ポリエチレングリコール*4 1.00%
シリコーン*5 4.00%
アミノ変性シリコーン*6 0.80%
(ビスイソブチルPEG−15/アモジメチコン)コポリマー*7 0.10%
香料 適量
精製水 残量
(pH3.5)
*1 クローダジャパン(株)製 クロダシッド18MEA
*2 横関油脂工業(株)製 ハイオレック ヒマワリ油
*3 日清オイリオグループ(株)製 コスモール168AR
*4 ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー製 ポリオックスWSR N−60K
*5 信越化学工業(株)製 KHS−3
*6 東レ・ダウコーニング(株)製 SM8704C。
*7 東レ・ダウコーニング(株)製 DOW CORNING TORAY SS−3588

Claims (3)

  1. 下記成分(a)、(b)及び(c)を含有する毛髪化粧料。
    (a):3級アミン型カチオン界面活性剤
    (b):一般式(1)で表される有機酸又はそれらの塩
    Figure 2008088130
    [式中、R1は炭素数1〜5の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は−R4−COOH、R2,R3及びR4はそれぞれ独立に、炭素数1〜5の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン基を示す。]
    (c):炭素数8〜30の高級アルコール
  2. 更に、下記成分(d)を含有する請求項1記載の毛髪化粧料。
    (d):一般式(2)で表される分岐脂肪酸又はその塩
    Figure 2008088130
    [式中、R5はメチル基又はエチル基を示し、nは3〜36の整数を示す。]
  3. 水で20重量倍に希釈したときの25℃におけるpHが2〜5である請求項1又は2記載の毛髪化粧料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010024169A (ja) * 2008-07-17 2010-02-04 Kracie Home Products Ltd ヘアリンス組成物
US8101801B2 (en) 2009-05-18 2012-01-24 Xerox Corporation Low molecular weight quaternary ammonium salt dispersants
US8118922B2 (en) 2009-05-18 2012-02-21 Xerox Corporation Pigmented phase change inks containing low molecular weight quaternary ammonium salt dispersants

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