JP2008069085A - 毛髪化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】跳ねやうねりのある毛髪を本来の状態に回復させる効果に優れ、毛髪に良好な感触を付与できる毛髪化粧料の提供。
【解決手段】成分(A)〜(C)を含有する毛髪化粧料。
(A) カチオン界面活性剤
(B) 炭素数8〜30の脂肪族アルコール
(C) 一般式(1)で表され、全炭化水素基R1中、炭素数10以下の炭化水素基の占める割合が、R1の化学式量として30〜100質量%、残余が炭素数11以上の炭化水素基である第4級アンモニウム塩
〔R1は、炭素数6〜18の炭化水素基を示し、R2及びR3は同一でも異なってもよい炭素数1〜3のアルキル基を示し、nは0〜2の整数を示し、X-はアニオンを示す。〕
【選択図】なし
【解決手段】成分(A)〜(C)を含有する毛髪化粧料。
(A) カチオン界面活性剤
(B) 炭素数8〜30の脂肪族アルコール
(C) 一般式(1)で表され、全炭化水素基R1中、炭素数10以下の炭化水素基の占める割合が、R1の化学式量として30〜100質量%、残余が炭素数11以上の炭化水素基である第4級アンモニウム塩
〔R1は、炭素数6〜18の炭化水素基を示し、R2及びR3は同一でも異なってもよい炭素数1〜3のアルキル基を示し、nは0〜2の整数を示し、X-はアニオンを示す。〕
【選択図】なし
Description
本発明は、毛髪化粧料、好適には、シャンプー後の毛髪に適用され、一定時間後に水洗されるヘアリンス、ヘアコンディショナー等の毛髪化粧料に関する。
毛髪は、太陽光による紫外線や熱、乾燥等の影響を常に受けると共に、日々の洗髪やブラッシング、ドライヤーの熱等によりパサつきがちである。更に、近年では、各自の自由に髪色を変えたり(カラーリング)、髪型を変化させたり(パーマ等)するなど、髪の外観の変化を楽しむことが一般化し、これらの実施頻度が高くなっている。しかし、カラーリングやパーマの繰返しにより、例えば毛髪内部に空洞が生じ、その結果毛髪の弾力が失われるというような力学物性的な毛髪損傷が起きる。また、毛髪表面の摩擦が増大することにより、洗髪時・乾燥時に毛髪同士が絡まりやすくなる。特に、傷みの蓄積した毛先では、力学物性的損傷や表面摩擦の増大に加えて、毛髪本来の形とは異なるうねりが生じ、髪の向きがバラバラの方向に向いた状態、すなわち浮き毛や跳ね毛となる。
そこで、毛髪損傷を修復させる目的で、様々な試みが行われてきた。例えば、毛髪内部の空洞を修復し、毛髪の力学物性・光学物性を回復させる目的で、有機酸、アミノ酸、カチオン界面活性剤を含む毛髪化粧料(特許文献1)や、有機酸、ポリプロピレングリコール、カチオン界面活性剤等が配合された毛髪化粧料が提案されている(特許文献2及び3)。また、毛髪に柔軟性を付与すると共にもつれを抑制する目的で、アミドアミン化合物、高級アルコール、ナフタレンスルホン酸等の芳香族スルホン酸を併用した毛髪化粧料も提案されている(特許文献4)。
しかしながら、これらの毛髪化粧料では、ヘアカラー等により損傷した毛髪の力学的・光学的物性を修復し、毛髪の表面摩擦を低減させて髪に柔軟性や滑り性を付与することはできても、傷みの蓄積により生じる毛髪のうねりを回復する機能に関しては不十分であった。
本発明は、ヘアカラーなどで傷みが蓄積することにより、跳ねたりうねったりした毛髪を傷む前の状態に回復させる効果に優れ、また使用時に良好な柔軟性及び滑り性を毛髪に付与できる毛髪化粧料を提供することを目的とする。
本発明者らは、カチオン界面活性剤、脂肪族アルコール及び特定の第4級アンモニウム塩を併用することにより、使用感が良く、毛髪のうねりを低減できる毛髪化粧料が得られることを見出した。
すなわち本発明は、成分(A)〜(C)を含有する毛髪化粧料を提供するものである。
(A) カチオン界面活性剤
(B) 炭素数8〜30の脂肪族アルコール
(C) 一般式(1)で表され、全炭化水素基R1中、炭素数10以下の炭化水素基の占める割合が、R1の化学式量として30〜100質量%、残余が炭素数11以上の炭化水素基である第4級アンモニウム塩
(B) 炭素数8〜30の脂肪族アルコール
(C) 一般式(1)で表され、全炭化水素基R1中、炭素数10以下の炭化水素基の占める割合が、R1の化学式量として30〜100質量%、残余が炭素数11以上の炭化水素基である第4級アンモニウム塩
〔式中、R1は、炭素数6〜18の炭化水素基を示し、R2及びR3は同一でも異なってもよい炭素数1〜3のアルキル基を示し、nは0〜2の整数を示し、X-はアニオンを示す。〕
本発明の毛髪化粧料は、ヘアカラーなどの傷みが蓄積することにより、跳ねたりうねったりした毛髪を本来の真っ直ぐな状態に回復させる効果に優れ、また使用時に良好な柔軟性及び滑り性を毛髪に付与することができる。
成分(A)のカチオン界面活性剤としては、1級〜3級アミン型化合物と4級アンモニウム塩型化合物がある。なかでも好ましいものとして、一般式(2)で表される4級アンモニウム塩型化合物、並びに一般式(3)で表される3級アミン型化合物及びその塩が挙げられる。
〔式中、Aは水素原子、又は総炭素数12〜24の直鎖若しくは分岐鎖の飽和若しくは不飽和の、アミド基、N-炭化水素カルバモイル基、アシルオキシ基若しくは炭化水素オキシ基を示し、Bは炭素数1〜22の2価の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和のヒドロキシ基を有してもよい炭化水素基を示し、R4、R5及びR6は少なくとも1個が総炭素数1〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、残りは炭素数1〜3のアルキル基を示し、An-はハロゲン化物イオン又は有機アニオンを示す。〕
〔式中、A及びBは前記と同じ意味を示し、R7及びR8は独立して炭素数1〜4のアルキル基を示す。〕
このうち、一般式(2)で表される4級アンモニウム塩としては、モノ長鎖アルキル(炭素数12〜22)4級アンモニウム塩、ジ長鎖アルキル又はアルケニル(炭素数12〜22)4級アンモニウム塩、分岐鎖アルキル(炭素数12〜22)4級アンモニウム塩、アルキルアミド(炭素数12〜24)アルキル(炭素数1〜5)4級アンモニウム塩、N-炭化水素カルバモイル(炭素数12〜24)アルキル(炭素数1〜5)4級アンモニウム塩、アシル(炭素数12〜24)オキシアルキル(炭素数1〜5)4級アンモニウム塩、アルキル又はアルケニル(炭素数12〜24)オキシアルキル(炭素数1〜5)4級アンモニウム塩が挙げられる。
モノ長鎖アルキル(炭素数12〜22)4級アンモニウム塩としては、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、アラキルトリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
ジ長鎖アルキル又はアルケニル(炭素数12〜22)4級アンモニウム塩としては、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジオレイルジメチルアンモニウムクロライド、ジイソステアリルジメチルアンモニウムメトサルフェート、ジ[(2-ドデカノイルアミノ)エチル]ジメチルアンモニウムクロライド、ジ[(2-ステアロイルアミノ)プロピル]ジメチルアンモニウムエトサルフェート等が挙げられる。
分岐鎖アルキル(炭素数12〜22)4級アンモニウム塩としては、2-デシルテトラデシルトリメチルアンモニウムクロライド、2-ドデシルヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ジ-2-ヘキシルデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジ-2-オクチルドデシルジメチルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
アルキルアミド(炭素数12〜24)アルキル(炭素数1〜5)4級アンモニウム塩としては、ステアラミドプロピル4級アンモニウム塩が挙げられる。N-炭化水素カルバモイル(炭素数12〜24)アルキル(炭素数1〜5)4級アンモニウム塩としては、N-ステアリルカルバモイルプロピル4級アンモニウム塩が挙げられる。アシル(炭素数12〜24)オキシアルキル(炭素数1〜5)4級アンモニウム塩としては、ステアロイルオキシプロピル4級アンモニウム塩が挙げられる。炭化水素(炭素数12〜24)オキシアルキル(炭素数1〜5)4級アンモニウム塩としては、オクタデシロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドが挙げられる。
一般式(3)で表される3級アミン型化合物において、Aが水素原子以外の場合、Aは総炭素数14〜22、更には総炭素数18〜22のアミド基又は炭化水素オキシ基であることが好ましく、またその炭化水素部分が飽和であるもの、更には直鎖であるものが好ましい。この場合におけるBは、トリメチレン基、2-ヒドロキシトリメチレン基が好ましい。Aが水素原子の場合、Bとしては、炭素数18〜22の基が好ましく、また飽和の基、更には直鎖の基が好ましく、ヒドロキシ基を有することが好ましい。R7及びR8としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t-ブチル基等が挙げられ、なかでもメチル基、エチル基が好ましく、更にはメチル基が好ましい。
一般式(3)で表される3級アミン型化合物の好ましい態様として、一般式(3a)で表されるエーテルアミン化合物及び一般式(3b)で表されるアミドアミン化合物が挙げられる。
〔式中、R7及びR8は前記と同じ意味を示し、A1は炭素数12〜24の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、Dは水素原子又はヒドロキシ基を示し、A2は炭素数11〜23の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、mは2〜4の数を示す。〕
一般式(3a)で表されるエーテルアミン化合物の具体例としては、N,N-ジメチル-3-ヘキサデシルオキシプロピルアミン〔ヘキサデシルオキシプロピルジメチルアミン〕、N,N-ジメチル-3-オクタデシルオキシプロピルアミン〔オクタデシルオキシプロピルジメチルアミン〕、N,N-ジメチル-3-ヘキサデシルオキシ-2-ヒドロキシプロピルアミン〔ヘキサデシルオキシ(2-ヒドロキシプロピル)ジメチルアミン〕、N,N-ジメチル-3-オクタデシルオキシ-2-ヒドロキシプロピルアミン〔オクタデシルオキシ(2-ヒドロキシプロピル)ジメチルアミン〕、N,N-ジメチル-3-ベヘニルオキシ-2-ヒドロキシプロピルアミン〔ベヘニルオキシ(2-ヒドロキシプロピル)ジメチルアミン〕等が挙げられる。市販品の一例として、カチナールSHPA(東邦化学社;N,N-ジメチル-3-オクタデシルオキシ-2-ヒドロキシプロピルアミン,INCI名 ステアリルPG-ジメチルアミン)が挙げられる。
一般式(3b)で表されるアミドアミン化合物は、毛髪への吸着性が高く、毛髪の濯ぎ時、乾燥時における滑らかさを付与する。また、他の成分の分散安定性にも寄与するものである。アミドアミン化合物の具体例としては、イソステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、オレイン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジブチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジブチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジプロピルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジプロピルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、アラキン酸ジメチルアミノエチルアミド、アラキン酸ジメチルアミノプロピルアミド等が挙げられ、なかでも、性能、安定性、入手容易性等の面で、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド等が特に好ましい。
1級〜3級アミン型化合物は、等モル以上の酸の添加によって酸付加塩を形成させて酸性に調整し、アミンを解離状態にして用いることが好ましい。ここで酸付加塩を形成させる酸としては、少なくとも1種の水溶性有機酸を用いるのが好ましい。水溶性有機酸としては、アルキル硫酸、アルキルリン酸、モノカルボン酸、ジカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、ポリカルボン酸、酸性アミノ酸等が挙げられる。このうち、カルボン酸、酸性アミノ酸が好ましく、カルボン酸としては、ジカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸が特に好ましい。ジカルボン酸としては、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸等が挙げられ、マロン酸、コハク酸、マレイン酸が特に好ましい。ヒドロキシカルボン酸としては、グリコール酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、オキシ酪酸(特にα-オキシ酪酸)、グリセリン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等が挙げられ、なかでもα-ヒドロキシカルボン酸、特にグリコール酸、乳酸、リンゴ酸が好ましい。酸性アミノ酸としては、L-グルタミン酸、L-アスパラギン酸が挙げられ、特にL-グルタミン酸が好ましい。上記有機酸の配合量は、1〜3級アミン化合物に対し、0.8〜10倍モル、更に1.5〜10倍モル使用することが、アミン臭の低減や柔軟性や、滑り性のようなコンディショニング効果を高める観点から好ましい。
成分(A)であるカチオン界面活性剤は、単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができ、本発明の毛髪化粧料中に0.01〜20質量%、特に0.1〜10質量%、更に0.5〜5質量%配合すると、使用感が良好であり好ましい。なお、この含有量は、成分(A)が1級〜3級アミン型化合物の塩である場合、1級〜3級アミン型化合物に換算した量をいう。
成分(B)である炭素数8〜30の脂肪族アルコールとしては、炭素数12〜28のアルキル基を有するものが好ましく、更には炭素数16〜24、特に炭素数22のアルキル基を有するものが好ましい。また、このアルキル基は直鎖アルキル基であることが好ましい。脂肪族アルコールの好ましい具体例としては、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられ、特にステアリルアルコールが好ましい。
成分(B)の脂肪族アルコールは、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、使用感の観点から、本発明の毛髪化粧料の0.1〜20質量%、特に0.5〜10質量%が好ましい。また、毛髪化粧料の安定性向上の点から、成分(A)のカチオン界面活性剤、3級アミン化合物又はその塩と、成分(B)の脂肪族アルコールとの含有モル比〔成分(A)/成分(B)〕は、0.8/2〜0.8/15が好ましい。
成分(C)は、一般式(1)で表される第4級アンモニウム塩であり、一般式(1)中のR1で示される炭素数6〜18の炭化水素基は、鎖長に分布を有していてもよく、炭素数10以下の炭化水素基の占める割合が、R1の化学式量として30〜100質量%、残余が炭素数11以上の炭化水素基であるが、好ましくは、炭素数10以下の炭化水素基の占める割合が、R1の化学式量として60〜100質量%、特に90〜100質量%、残余が炭素数11以上の炭化水素基である。R1で示される炭化水素基は、飽和及び不飽和、直鎖状及び分岐鎖状のいずれであってもよく、アルキル基及びアルケニル基、特にアルキル基が好ましい。R2及びR3はメチル基が好ましく、nは1が好ましい。X-のアニオンとしては、ハロゲン化物イオンが好ましい。ハロゲン化物イオンとしては、フッ化物イオン、塩化物イオン、ヨウ化物イオン、臭化物イオン等が挙げられ、このうち塩化物イオンが好ましい。
成分(C)の例として、ヘキシルベンジルジメチルアンモニウムクロリド、オクチルベンジルジメチルアンモニウムクロリド、デシルベンジルジメチルアンモニウムクロリド、これらの混合物等を挙げることができる。
成分(C)の第4級アンモニウム塩の含有量は、跳ねたりうねったりした毛髪を傷む前の真っ直ぐな状態に回復させる機能の観点より、本発明の毛髪化粧料中の0.05〜10質量%が好ましく、更には0.05〜3質量%、特に0.1〜1質量%が好ましい。
また、本発明の毛髪化粧料は、ヘアカラーなどの傷みが蓄積による跳ねやうねりを元の状態に回復させる観点から、20質量倍に水で希釈したときの25℃におけるpHが1〜5.5となるように調整されるが、更には2〜5.5、特に2.5〜5、とりわけ3〜4.5となるように調整されるのが好ましい。
本発明の毛髪化粧料には、ヘアカラーなどの傷みが蓄積によるうねり抑制効果を更に向上させる観点より、成分(D)として親水性有機溶剤を添加することが好ましい。親水性有機溶剤は、上記成分の浸透を促進できると考えられている。親水性有機溶剤としては、次に示す、水と自由混合しないが1質量%以上溶解するものが挙げられる。
(d1) 一般式(4)で表される化合物
〔式中、R9は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は基R10−Ph−R11−(R10は水素原子、メチル基又はメトキシ基;R11は結合手又は炭素数1〜3の飽和若しくは不飽和の二価の炭化水素基;Phは、パラフェニレン基)を示し、Y及びZは水素原子又は水酸基を示し、e、f及びgは0〜5の整数を示す。ただし、e=f=0であるときは、Zは水酸基であり、またR9は水素原子及び基R10−Ph−のいずれでもない。〕
(d2) 窒素原子に炭素数1〜18のアルキル基が結合したN-アルキルピロリドン
(d3) 炭素数2〜4のアルキレンカーボネート
(d4) 分子量200〜5000のポリプロピレングリコール
(d5) 一般式(5)、(6)又は(7)で表されるラクトン又は環状ケトン
〔式中、Eはメチレン基又は酸素原子を示し、R12及びR13は独立して、スルホン酸基、リン酸基、カルボキシ基が置換していてもよい直鎖、分岐鎖又は環状の炭素数1〜10のアルキル基、水酸基、スルホン酸基、リン酸基、カルボキシ基及びフェニル基から選ばれる置換基を示し、h及びiは0又は1を示す。〕
具体的には、(d1)としては、例えばe=f=0でかつZが水酸基の場合、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、ブタノール、イソブタノール等の一価のアルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、グリセリン等の多価アルコール類;基R10−Ph−R11−を有するものとして、ベンジルアルコール、シンナミルアルコール、フェネチルアルコール、p-アニシルアルコール、p-メチルベンジルアルコール、フェノキシエタノール、2-ベンジルオキシエタノール等の芳香族アルコール類等が挙げられる。更に、メチルカルビトール、エチルカルビトール、プロピルカルビトール、ブチルカルビトール、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル等が挙げられる。
(d2)としては、N-メチルピロリドン、N-オクチルピロリドン、N-ラウリルピロリドン等が挙げられる。
(d3)としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等が挙げられる。
(d4)のポリプロピレングリコールとしては、特に分子量200〜1000のものが好ましい。
(d5)において、一般式(5)〜(7)中のR12及びR13としては、直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基、水酸基、スルホン酸基、リン酸基、カルボキシ基、フェニル基、スルホアルキル基、リン酸アルキル基、カルボキシアルキル基等が好ましく、なかでもγ-ラクトンの場合にはγ位、δ-ラクトンの場合にはδ位(すなわちヘテロ酸素原子の隣接メチレン)に置換した、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基等が好ましい。また、化合物(5)〜(7)の水溶性を増大させたい場合には、R12又はR13としてスルホン酸基、リン酸基、カルボキシ基等の酸性基やこれらが置換したアルキル基を有するのが好ましい。(d5)のうち、ラクトンとしては、γ-ブチロラクトン、γ-カプロラクトン、γ-バレロラクトン、δ-バレロラクトン、δ-カプロラクトン、δ-ヘプタノラクトン等が挙げられるが、ラクトンの安定性の点から、γ-ラクトン、特にγ-ブチロラクトン、γ-カプロラクトンが好ましい。(d5)のうち、環状ケトンとしては、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、シクロヘプタノン、4-メチルシクロヘプタノン等が挙げられる。
これらの親水性有機溶剤のうち、特に(d1)の芳香族アルコール、多価アルコール、(d3)のアルキレンカーボネート、(d4)のポリプロピレングリコールが好ましく、ヘアカラーなどの傷みが蓄積による跳ねやうねりを元の状態に回復させる観点から少なくとも1種類の芳香族系の親水性有機溶剤を用いることがより好ましい。また親水性有機溶剤は、2種以上を併用してもよい。
有機溶剤の含有量は、上述の効果の観点より、本発明の毛髪化粧料中に0.01〜20質量%が好ましく、更には0.1〜15質量%、特に0.5〜10質量%が好ましい。なお、湿潤時から乾燥後まで良好な柔軟性及び滑り性を付与できる性能の観点より、毛髪化粧料中の有機溶剤と水の存在割合は、有機溶剤が水に対して、質量比において有機溶剤:水=20:80未満の割合で存在することが好ましい。
本発明の毛髪化粧料には、ヘアカラーなどの傷みが蓄積によるうねり抑制効果を向上させるため、成分(E)として、更にヒドロキシカルボン酸、ジカルボン酸及び芳香族カルボン酸から選ばれる有機酸を含むことができる。ヒドロキシカルボン酸及びジカルボン酸は前記成分(A)の1〜3級アミン化合物の中和酸として挙げられた有機酸が使用できる。また、芳香族カルボン酸としては、サリチル酸、安息香酸等が挙げられる。これらのうち、毛髪へ浸透して毛髪内部の空洞を補修し傷みを抑制する点で、なかでもα-ヒドロキシカルボン酸が好ましく、特に乳酸、リンゴ酸、グリコール酸が好ましい。
成分(E)の有機酸は、2種以上を併用してもよく、またその含有量は使用中の感触の良さ及び高湿度下におけるまとまりの持続性の観点から、本発明の毛髪化粧料中の0.05〜10質量%が好ましく、更には0.1〜5質量%、特に0.3〜2質量%が好ましい。ここで有機酸が前記成分(A)が1級〜3級アミン化合物である場合の中和に用いる酸を兼ねている場合には、有機酸の使用量は、1級〜3級アミン化合物のアミン当量以上の当量とすることが好ましく、これにより上記効果を得ることができる。この場合、成分(E)の使用量は、成分(A)の1級〜3級アミン化合物の0.8〜10倍当量とすることが好ましく、更には1.5〜10倍当量、特に1.5〜6倍当量とすることが好ましい。
本発明の毛髪化粧料には、乾燥後の髪のまとまりを向上させるため、更にシリコーン化合物を添加することができる。シリコーン類としては、例えば以下に示すものが挙げられる。
(i) 高重合ジメチルポリシロキサン
例えば、BY11-026、BY22-19〔東レ・ダウコーニング社〕、FZ-3125〔日本ユニカー社〕等が挙げられる。また、高重合ジメチルポリシロキサンは、液状油(例えば、下記(ii)ジメチルポリシロキサンオイル、(iii)環状シリコーン等の液状シリコーン油、またイソパラフィン等の液状炭化水素油)に溶解又は分散したものも使用することができる。
例えば、BY11-026、BY22-19〔東レ・ダウコーニング社〕、FZ-3125〔日本ユニカー社〕等が挙げられる。また、高重合ジメチルポリシロキサンは、液状油(例えば、下記(ii)ジメチルポリシロキサンオイル、(iii)環状シリコーン等の液状シリコーン油、またイソパラフィン等の液状炭化水素油)に溶解又は分散したものも使用することができる。
(ii) 一般式(8)で表されるジメチルポリシロキサンオイル
〔式中、jは0〜650の整数を示す。〕
具体的には、SH200Cシリーズ、粘度1cs、50cs、200cs、1000cs、5000cs〔東レ・ダウコーニング社〕等の市販品が含まれる。
具体的には、SH200Cシリーズ、粘度1cs、50cs、200cs、1000cs、5000cs〔東レ・ダウコーニング社〕等の市販品が含まれる。
(iii) 一般式(9)で表される環状シリコーン
〔式中、kは3〜7の整数を示す。〕
具体的には、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。また、市販品としては、SH244やSH245〔東レ・ダウコーニング社〕が挙げられる。
具体的には、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。また、市販品としては、SH244やSH245〔東レ・ダウコーニング社〕が挙げられる。
(iv) アミノ変性シリコーン
例えば、一般式(10)で表されるアミノ変性シリコーンが使用できる。
例えば、一般式(10)で表されるアミノ変性シリコーンが使用できる。
〔式中、R14はR15と同一の基又はメチル基又は水酸基を示し、R15は−R16−M(ここでR16は炭素数3〜6の2価炭化水素基、Mは1〜3級アミノ基含有基又はアンモニウム基含有基を示す。)で表される反応性官能基を示し、p及びqはそれぞれ正の整数で、p+qは分子量に依存する。好ましい平均分子量は3000〜100000である。〕
例えば、SS-3551、SF8452C、DC929、DC8500〔以上、東レ・ダウコーニング社〕、KT 1989〔GE東芝シリコーン社〕等が挙げられる。アミノ変性シリコーンを水性乳濁液として用いる場合、該水性乳濁液中に含まれるアミノ変性シリコーンの量は20〜60質量%が好ましく、30〜50質量%が更に好ましい。好ましいアミノ変性シリコーン水性乳濁液としては、SM8704C〔東レ・ダウコーニング社〕が挙げられる。
また、アミノ変性オルガノポリシロキサン鎖とポリオキシアルキレン鎖とのブロック鎖を有する共重合体も使用できる。例えば、下記一般式(11)で表されるものが挙げられる。
〔式中、R17は、水素原子又は炭素数1〜6の1価の炭化水素基を示す。Gは−R19−J(ここでR19は結合手又は炭素数1〜20の2価の炭化水素基を、Jは1〜3級アミノ基含有基又はアンモニウム基含有基を示す)で表される基を示す。R18はR17又はGを示す。Lは2価の基を示す。rは2以上の数、sは1以上の数、tは4以上の数、uは2〜10の数、vは2以上の数を示す。なお、複数個のR17、R18及びGは同一であっても異なっていてもよい。〕
具体的には、東レ・ダウコーニング社から市販されているFZ-3789、シリコーンSS-3588が挙げられる。
(v) その他のシリコーン類
上記以外に、ポリエーテル変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。
上記以外に、ポリエーテル変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。
シリコーン化合物を配合する場合、その配合量は、髪のまとまり、まとまりの持続性の観点より、本発明の毛髪化粧料中に0.1〜15質量%が好ましく、更には0.5〜10質量%、特に1.0〜5質量%が好ましい。
また、本発明の毛髪化粧料には、毛髪に与える感触及び髪の櫛どおりの良さを更に向上させる目的で、成分(B)脂肪族アルコール及び上記シリコーン以外の油性成分を含有することができる。油性成分としては、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、イソステアリン酸、イソパルミチン酸等の高級脂肪酸、流動パラフィン、流動イソパラフィン、ワセリン、スクワレン、スクワラン等の炭化水素油等が挙げられる。また、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、オリーブ油、アボカド油、ヒマシ油、サフラワー油、ホホバ油、ヒマワリ油、ナタネ油、ゴマ油、大豆油、メドウフォーム油等の天然油;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミルスチン酸ミリスチル、パルミチン酸オクチル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ステアリン酸硬化ヒマシ油、ヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ油、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジイソステアリン酸ジグリセリル、ジペンタエリスリトールとヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸等の混合脂肪酸とのエステル等のエステル油が挙げられる。更に、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン等のスフィンゴシン類;合成又は天然物からの抽出により得られるN-アシル化スフィンゴシン類、N-アシル化フィトスフィンゴシン類、N-アシル化ジヒドロスフィンゴシン類等のセラミド類等の油脂類を用いることもできる。具体的には、セラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド1A、セラミド6II、ヒドロキシカプロイルフィトスフィンゴシンのほか、特開平11-209248号公報や特公平01-042934号公報等に記載の合成擬似セラミドも使用できる。
本発明の毛髪化粧料には更に、毛髪化粧料に一般に使用されるその他の成分を、目的に応じて配合することができる。例えば、カチオン化セルロース、ヒドロキシ化セルロース、高重合ポリエチレンオキサイド等の高分子化合物;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリグリセリンアルキルエーテル類、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグリコシド類等の非イオン界面活性剤;リン酸等の無機酸;ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム等の抗フケ剤;ビタミン剤;殺菌剤;抗炎症剤;防腐剤;キレート剤;パンテノール等の保湿剤;染料、顔料等の着色剤;ユーカリの極性溶媒抽出物、真珠層を有する貝殻又は真珠から得られる蛋白質又はその加水分解物、シルクから得られる蛋白質又はその加水分解物、マメ科植物の種子から得られる蛋白含有抽出物、オタネニンジン抽出物、米胚芽抽出物、ヒバマタ抽出物、ツバキ抽出物、アロエ抽出物、月桃葉抽出物、クロレラ抽出物等のエキス類;雲母チタン等のパール化粉体;香料;色素;紫外線吸収剤;酸化防止剤;その他エンサイクロペディア・オブ・シャンプー・イングリーディエンツ〔ENCYCLOPEDIA OF SHAMPOO INGREDIENTS (MICELLE PRESS)〕に記載されている成分等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料は、成分(A)〜(C)及びその他の任意成分を水に溶解させることにより製造され、その製品形態としては、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料は、例えば、市販の水性シャンプーで洗髪した毛髪に適用し、そのまま、又は数分間放置した後、水又は温湯ですすぐことにより使用することができる。本発明の毛髪化粧料を用いて、ヘアカラーなどによる傷みが蓄積し、跳ねたりうねったりした毛髪を処理することにより、毛髪の跳ねやうねりを傷む前の本来の真っ直ぐな状態に回復させることができる。
試験例1(ダメージ毛のうねりを本来の真っ直ぐな状態に戻す効果の検証)
表1に示す各基剤5質量%、当該基剤と等モル量のカチオン界面活性剤を含有する水溶液を作った。この水溶液のダメージ毛のうねりに対する作用について試験を行った。
表1に示す各基剤5質量%、当該基剤と等モル量のカチオン界面活性剤を含有する水溶液を作った。この水溶液のダメージ毛のうねりに対する作用について試験を行った。
(試験方法)
あらかじめブリーチ処理を8回、洗髪と乾燥を720回繰り返したダメージ毛から、「うねった部分(以降カールと呼ぶ)」を切り取り、試験片とする(中心角約90度以上,カール径が約7〜12mm)。試験片は5個で一組とする。
水に完全に浸した後、軽く水を拭き取り、毛髪本来の形が出てくるように軽く振動させながら乾燥させる。乾燥後、形状が円の一部となっているカールだけを集め、カールの半径を測定(処理前半径)した。
試験片(切り取ったカール部)は、35℃、1時間、十分な量の前記水溶液に浸した後、1分間水で洗い、水分を軽く拭いた後、毛髪本来の形が出てくるように軽く振動させながら乾燥させる。乾燥後、カールの半径を測定した(処理後半径)。処理前後の変化(カール径比)を下記式に基づいて求め、試験片5個の平均を表1に示す。カール径比が大きくなるほど、うねりの取れる効果が多くなる。
あらかじめブリーチ処理を8回、洗髪と乾燥を720回繰り返したダメージ毛から、「うねった部分(以降カールと呼ぶ)」を切り取り、試験片とする(中心角約90度以上,カール径が約7〜12mm)。試験片は5個で一組とする。
水に完全に浸した後、軽く水を拭き取り、毛髪本来の形が出てくるように軽く振動させながら乾燥させる。乾燥後、形状が円の一部となっているカールだけを集め、カールの半径を測定(処理前半径)した。
試験片(切り取ったカール部)は、35℃、1時間、十分な量の前記水溶液に浸した後、1分間水で洗い、水分を軽く拭いた後、毛髪本来の形が出てくるように軽く振動させながら乾燥させる。乾燥後、カールの半径を測定した(処理後半径)。処理前後の変化(カール径比)を下記式に基づいて求め、試験片5個の平均を表1に示す。カール径比が大きくなるほど、うねりの取れる効果が多くなる。
カール径比=(処理後のカールの半径)÷(処理前のカールの半径)
実施例1〜6及び比較例1〜3
表2に示す毛髪化粧料(ヘアコンディショナー)を製造し、それぞれについて、以下の手順により官能評価試験を行った。なお、pHは水で20質量倍に希釈したときの25℃における値である。
表2に示す毛髪化粧料(ヘアコンディショナー)を製造し、それぞれについて、以下の手順により官能評価試験を行った。なお、pHは水で20質量倍に希釈したときの25℃における値である。
(塗布・すすぎ時の滑らかさ)
あらかじめブリーチ処理を8回、洗髪と乾燥を720回繰り返したダメージ毛を用いて作製した、長さ20cm、幅5.5cm、重さ10.0gの毛束を、1.0gのプレーンシャンプー(ポリオキシエチレン(2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム及びジエタノールアミドで調製)でよく洗浄した後、軽く水を切り、ヘアコンディショナー1.0gを塗付する。その際、塗布時の滑らかさを評価する。その後、6L/分の40℃流水で30秒間すすぎ、すすぎ時の滑らかさの評価を行う。評価は5人で行い、その評価の合計値を示した。
あらかじめブリーチ処理を8回、洗髪と乾燥を720回繰り返したダメージ毛を用いて作製した、長さ20cm、幅5.5cm、重さ10.0gの毛束を、1.0gのプレーンシャンプー(ポリオキシエチレン(2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム及びジエタノールアミドで調製)でよく洗浄した後、軽く水を切り、ヘアコンディショナー1.0gを塗付する。その際、塗布時の滑らかさを評価する。その後、6L/分の40℃流水で30秒間すすぎ、すすぎ時の滑らかさの評価を行う。評価は5人で行い、その評価の合計値を示した。
・評価基準
4:よく滑る
3:やや滑る
2:あまり滑らない
1:滑らない
4:よく滑る
3:やや滑る
2:あまり滑らない
1:滑らない
(跳ね、うねりのある毛先を本来の真っ直ぐな状態に回復させる効果)
あらかじめブリーチ処理を8回、洗髪と乾燥を720回繰り返したダメージ毛を用いて作製した、長さ20cm、幅5.5cm、重さ10.0gの毛束を1.0gのプレーンシャンプーでよく洗浄した後、軽く水を切り、ヘアコンディショナー1.0gを塗付する。その後、6L/分の40℃流水で30秒間すすぎ、タオルドライし、ドライヤーの温風で2〜3分間十分に乾燥させる。これを1回とし、合計20回繰り返した。20回繰り返した後の毛束を用いて、毛先のうねりが取れる度合いを目視にて評価した。評価は5人で行い、その評価の合計値を示した。
あらかじめブリーチ処理を8回、洗髪と乾燥を720回繰り返したダメージ毛を用いて作製した、長さ20cm、幅5.5cm、重さ10.0gの毛束を1.0gのプレーンシャンプーでよく洗浄した後、軽く水を切り、ヘアコンディショナー1.0gを塗付する。その後、6L/分の40℃流水で30秒間すすぎ、タオルドライし、ドライヤーの温風で2〜3分間十分に乾燥させる。これを1回とし、合計20回繰り返した。20回繰り返した後の毛束を用いて、毛先のうねりが取れる度合いを目視にて評価した。評価は5人で行い、その評価の合計値を示した。
・評価基準
4:うねりが取れている
3:ややうねりが取れている
2:あまりうねりが取れていない
1:うねりが取れていない
4:うねりが取れている
3:ややうねりが取れている
2:あまりうねりが取れていない
1:うねりが取れていない
実施例7 コンディショナー組成物(pH5.0;20質量倍希釈時,25℃)
(質量%)
ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド 2.0
ステアリルアルコール 6.0
オクチルベンジルジメチルアンモニウムクロリド 0.4
ベンジルオキシエタノール 0.7
ジメチルポリシロキサン(重合度600) 1.0
高重合ジメチルポリシロキサン(重合度2600) 1.2
デカメチルシクロペンタシロキサン 1.5
アミノ変性シリコーン-ポリオキシアルキレンブロック共重合体*1 0.2
アミノ変性シリコーン*2 0.2
乳酸 0.5
グリコール酸 0.2
ジペンタエリスルトール脂肪酸エステル*3 0.2
ヒドロキシエチルセルロース*4 0.3
加水分解コンキオリン液(乾燥分3質量%) 0.05
オタネニンジンエキス(乾燥分3質量%) 0.05
ダイズエキス(乾燥分0.4質量%) 0.05
ユーカリエキス(乾燥分0.2質量%) 0.05
ツバキ油 0.05
米胚芽油 0.05
香料、メチルパラベン 適量
精製水 残量
(質量%)
ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド 2.0
ステアリルアルコール 6.0
オクチルベンジルジメチルアンモニウムクロリド 0.4
ベンジルオキシエタノール 0.7
ジメチルポリシロキサン(重合度600) 1.0
高重合ジメチルポリシロキサン(重合度2600) 1.2
デカメチルシクロペンタシロキサン 1.5
アミノ変性シリコーン-ポリオキシアルキレンブロック共重合体*1 0.2
アミノ変性シリコーン*2 0.2
乳酸 0.5
グリコール酸 0.2
ジペンタエリスルトール脂肪酸エステル*3 0.2
ヒドロキシエチルセルロース*4 0.3
加水分解コンキオリン液(乾燥分3質量%) 0.05
オタネニンジンエキス(乾燥分3質量%) 0.05
ダイズエキス(乾燥分0.4質量%) 0.05
ユーカリエキス(乾燥分0.2質量%) 0.05
ツバキ油 0.05
米胚芽油 0.05
香料、メチルパラベン 適量
精製水 残量
*1:FZ-3789〔東レ・ダウコーニング社〕
*2:SM-8704C〔東レ・ダウコーニング社〕
*3:コスモール168AR〔日清製油社〕
*4:SE-850K〔ダイセル化学工業社〕
*2:SM-8704C〔東レ・ダウコーニング社〕
*3:コスモール168AR〔日清製油社〕
*4:SE-850K〔ダイセル化学工業社〕
このヘアコンディショナーは、ヘアカラーなどで傷みが蓄積することにより、跳ねたりうねったりした毛髪を傷む前の真っ直ぐな状態に回復させる機能を有し、湿潤時から乾燥後まで良好な柔軟性及び滑り性を付与できる毛髪化粧料であった。
実施例8 トリートメント組成物(pH4.5;20質量倍希釈時,25℃)
(質量%)
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 2.0
オクチルベンジルジメチルアンモニウムクロリド 0.3
ステアリルアルコール 6.5
ベヘニルアルコール 1.5
イソノナン酸イソノニル 0.5
ジメチルポリシロキサン(重合度600) 2.5
高重合ジメチルポリシロキサン(重合度2600) 1.5
アミノ変性シリコーン*2 1.0
乳酸 0.5
グリコール酸 0.5
ジプロピレングリコール 3.0
ベンジルアルコール 0.2
ベンジルオキシエタノール 1.5
L-アルギニン〔川研ファインケミカル社〕 0.2
パントテニルエチルエーテル 0.1
香料、メチルパラベン 適量
精製水 残量
(質量%)
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 2.0
オクチルベンジルジメチルアンモニウムクロリド 0.3
ステアリルアルコール 6.5
ベヘニルアルコール 1.5
イソノナン酸イソノニル 0.5
ジメチルポリシロキサン(重合度600) 2.5
高重合ジメチルポリシロキサン(重合度2600) 1.5
アミノ変性シリコーン*2 1.0
乳酸 0.5
グリコール酸 0.5
ジプロピレングリコール 3.0
ベンジルアルコール 0.2
ベンジルオキシエタノール 1.5
L-アルギニン〔川研ファインケミカル社〕 0.2
パントテニルエチルエーテル 0.1
香料、メチルパラベン 適量
精製水 残量
このヘアトリートメントは、ヘアカラーなどで傷みが蓄積することにより、跳ねたりうねったりした毛髪を傷む前の真っ直ぐな状態に回復させる機能を有し、湿潤時から乾燥後まで良好な柔軟性及び滑り性を付与できる毛髪化粧料であった。
実施例9 コンディショナー組成物(pH3.2;20質量倍希釈時,25℃)
(質量%)
ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド 2.0
ベヘニルアルコール 8.0
オクチルベンジルジメチルアンモニウムクロリド 0.2
ヒマワリ油 2.0
ベンジルアルコール 1.0
ジメチルポリシロキサン(重合度2000) 3.0
乳酸 0.5
加水分解コムギタンパク 0.2
ニンジンエキス 0.1
プロピレングリコール 0.5
香料 0.3
精製水 残量
(質量%)
ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド 2.0
ベヘニルアルコール 8.0
オクチルベンジルジメチルアンモニウムクロリド 0.2
ヒマワリ油 2.0
ベンジルアルコール 1.0
ジメチルポリシロキサン(重合度2000) 3.0
乳酸 0.5
加水分解コムギタンパク 0.2
ニンジンエキス 0.1
プロピレングリコール 0.5
香料 0.3
精製水 残量
このヘアコンディショナーは、ヘアカラーなどで傷みが蓄積することにより、跳ねたりうねったりした毛髪を傷む前の真っ直ぐな状態に回復させる機能を有し、湿潤時から乾燥後まで良好な柔軟性及び滑り性を付与できる毛髪化粧料であった。
Claims (3)
- 更に(D)親水性有機溶剤を含有する請求項1記載の毛髪化粧料。
- 更に(E)ヒドロキシカルボン酸、ジカルボン酸及び芳香族カルボン酸から選ばれる有機酸を含有する請求項1又は2記載の毛髪化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006247142A JP2008069085A (ja) | 2006-09-12 | 2006-09-12 | 毛髪化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006247142A JP2008069085A (ja) | 2006-09-12 | 2006-09-12 | 毛髪化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008069085A true JP2008069085A (ja) | 2008-03-27 |
Family
ID=39291013
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JP2006247142A Pending JP2008069085A (ja) | 2006-09-12 | 2006-09-12 | 毛髪化粧料 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008069085A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008115097A (ja) * | 2006-11-02 | 2008-05-22 | Kao Corp | 毛髪処理剤 |
JP2014043426A (ja) * | 2012-08-28 | 2014-03-13 | Kracie Home Products Ltd | 毛髪化粧料 |
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-
2006
- 2006-09-12 JP JP2006247142A patent/JP2008069085A/ja active Pending
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