JP2011104731A - 切削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構造でブレード検出センサーの位置が変動することのない切削装置を提供することである。
【解決手段】 被加工物を吸引保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに吸引保持された被加工物を切削する切削ブレードを回転可能に支持するとともに切削水を供給する切削手段と、該切削ブレードの切り込み方向位置を検出するブレート検出手段と、該ブレード検出手段を支柱を介して支持するテーブルベースと、該テーブルベースを加工送り方向に移動する加工送り手段と、該チャックテーブルを挿入する第1開口部と該ブレード検出手段の該支柱を挿入する第2開口部を有し該テーブルベースに固定された防水カバーと、該防水カバーに連結され該防水カバーと共に該加工送り手段を覆う蛇腹と、を備えた切削装置であって、該防水カバーは該テーブルベースに対して複数のブラケットを介して固定され、該支柱は該防水カバーの該第2開口部に隙間を有して挿入され、該隙間は弾性部材からなるシールによって閉塞されていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、一般的に切削装置に関し、特に、切削装置の切削ブレードの切り込み方向の基準位置を検出するためのブレード検出手段を備えた切削装置に関する。
半導体ウエーハやセラミックス、ガラス等の精密切削が必要となる種々の電子部品は、ダイシングソーといわれる切削装置で個々のチップに分割される。これら電子部品の加工にはミクロン単位の精密な切断が必要であり、それにはチップのサイズのみならず切り込み深さも重要となる。
例えば、半導体ウエーハはダイシングテープに固定され、ダイシングテープに切削ブレードを10〜30μm程度切り込ませて半導体ウエーハが完全切断されるが、このダイシングテープへの切り込み量が足りなければウエーハは不完全切断となり、下側の切断辺は欠けたようなギザギザ状態となってしまう。
また、切削に用いる切削ブレードは、切削加工するにつれて消耗(磨耗)していく性質を持っており、切削ブレードの消耗による切り込み深さの変動を随時補正していく必要がある。
こうした切削ブレードの刃先位置の変動は、光学センサーとよばれる位置検出手段によって随時検出され、検出結果に基づいて切削ブレードの高さ位置の補正(原点位置補正)を行うようにしている(例えば、特開平11−214334号公報参照)。この技術によって、被加工物を固定するチャックテーブルや被加工物を切断せずに、切削ブレードを傷めることなく容易に切削ブレードの高さ位置を検出することができる。
ところが、昨今の加工技術の進化や製品の多様化により、例えば予め幅の厚い切削ブレードで浅切りした後、薄い切削ブレードで分割するといった加工方法を用いてチップの切断辺の欠け(チッピング)を抑制する加工方法が採用されている。
また、シリコンウエーハ上面に形成された樹脂膜とその土台となるシリコンとを別の切削ブレードで切り分けることによりどちらの材質にも最適な切削加工ができることで、チッピングサイズを抑制するといった加工方法が多く用いられている。
これらの切削加工には、特に半導体ウエーハの上面側を加工するハーフカットを実施する際、切り込み深さが要求以上でも要求以下でも良好な加工結果が得られないことから高精度な切り込み深さの制御が要求される。
特開平11−214334号公報
従来の切削装置では、切削ブレードの刃先位置の変動は光学センサーを有するブレード位置検出手段によって随時検出され、検出結果に基づいて切削ブレードの高さ位置の補正(原点位置調整)を行っているが、ブレード位置検出手段の金属製の支柱が樹脂製の防水カバーにねじで固定されている。
よって、防水カバーに切削水がかかったり、乾いたりする際に防水カバーが膨張や収縮を繰り返し、金属より大きい熱膨張率をもつ樹脂製防水カバーの膨張や収縮に引きずられて、ブレード位置検出手段の支柱が僅かながらも傾くことで、光学センサーの位置が変動し、切削ブレードの基準位置を正確に検出することができないという問題があった。特に、被加工物のサイズが大きくなるに伴い防水カバーの面積も増大し、その分防水カバーが膨張や収縮する量も大きくなる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡単な構造でブレード検出センサーの位置が変動することの無い切削装置を提供することである。
本発明は、被加工物を吸引保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに吸引保持された被加工物を切削する切削ブレードを回転可能に支持するとともに切削水を供給する切削手段と、該切削ブレードの切り込み方向位置を検出するブレート検出手段と、該ブレード検出手段を支柱を介して支持するテーブルベースと、該テーブルベースを加工送り方向に移動する加工送り手段と、該チャックテーブルを挿入する第1開口部と該ブレード検出手段の該支柱を挿入する第2開口部を有し該テーブルベースに固定された防水カバーと、該防水カバーに連結され該防水カバーと共に該加工送り手段を覆う蛇腹と、を備えた切削装置であって、該防水カバーは該テーブルベースに対して複数のブラケットを介して固定され、該支柱は該防水カバーの該第2開口部に隙間を有して挿入され、該隙間は弾性部材からなるシールによって閉塞されていることを特徴とする切削装置が提供される。
本発明によると、ブレード検出手段は支柱を介してテーブルベースに支持され、市中は防水カバーの第2開口部に隙間を有して挿入され、この隙間は弾性部材からなるシールによって閉塞されているので、防水カバーと支柱との間に切削水が侵入するのを防止できるとともに、防水カバーの膨張及び収縮の影響をシールの弾性によって吸収又は抑制することができるため、切削装置の稼働状況によって防水カバーが膨張又は収縮しても、ブレード検出手段の位置が変動することがなく、切削ブレードの基準位置を常に正確に検出することができる。
切削装置の斜視図である。 ダイシングテープを介して環状フレームに支持された半導体ウエーハの表面側斜視図である。 ブレード検出手段及びチャックテーブル部分の一部断面側面図である。 ブレード検出手段の要部の斜視図である。 ブレード端部検出機構のブロック図である。 切削ブレードの切り込み方向の位置に応じたブレード端部検出機構の出力電圧の変化を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明実施形態に係る切削装置2の概略構成図を示している。切削装置2は、静止基台4上に搭載されたX軸方向に伸長する2対のガイドレール6,6aを含んでいる。
8は第1X軸移動ブロック(テーブルベース)であり、第1X軸移動ブロック8はボール螺子10及びパルスモータ12とから構成される第1X軸送り機構14により加工送り方向、即ちX軸方向に移動される。
第1X軸移動ブロック8上には円筒状支持部材16を介して第1チャックテーブル18が搭載されている。19はクランパである。円筒状支持部材16中には第1チャックテーブル18を回転するモータが収容されている。
特に図示しないが、第1チャックテーブル18は多孔性セラミックス等から形成された吸着部と、吸着部を囲繞するSUS等の金属から形成された枠体を有している。吸着部の吸着面(保持面)と枠体の上面とは面一に形成されている。20は防水カバーであり、複数のブラケット21によりテーブルベース8に取り付けられている。
8aは第2X軸移動ブロック(テーブルベース)であり、第2X軸移動ブロック8aはボール螺子10a及びパルスモータ12aとから構成される第2X軸送り機構14aにより加工送り方向、即ちX軸方向に移動される。
第2X軸移動ブロック8a上には円筒状支持部材16aを介して第2チャックテーブル18aが搭載されている。19aはクランパである。円筒状支持部材16a中には第2チャックテーブル18aを回転するモータが収容されている。
第1チャックテーブル18と同様に第2チャックテーブル18aは多孔性セラミックス等から形成された吸着部と、吸着部を囲繞するSUS等の金属から形成された枠体を有している。吸着部の吸着面(保持面)と枠体の上面とは面一に形成されている。20aは防水カバーであり、複数のブラケット21aによりテーブルベース8aに取り付けられている。
静止基台4上には門型コラム22が立設されている。門型コラム22の前側にはY軸方向に伸長する一対のガイドレール24が固定されている。第1Y軸移動ブロック26が、ボールねじ28及びパルスモータ30から構成される第1Y軸送り機構32によりY軸方向に移動される。
第1Y軸移動ブロック26にはZ軸方向に伸長する一対のガイドレール34が形成されている。第1撮像手段42が、ボールねじ36とパルスモータ38とから構成される第1Z軸送り機構40によりZ軸方向に移動される。
一対のガイドレール24に沿って、第2Y軸移動ブロック26aが、ボールねじ28a及びパルスモータ30aから構成される第2Y軸送り機構32aによりY軸方向に移動される。
第2Y軸移動ブロック26aにはZ軸方向に伸長する一対のガイドレール34aが形成されている。第2撮像手段42aが、ボールねじ36aとパルスモータ38aとから構成される第2Z軸送り機構40aによりZ軸方向に移動される。
門型コラム22の背面側にもY軸方向に伸長する一対のガイドレールが形成されている。第3Y軸移動ブロック46が、ボールねじ及びパルスモータとから構成される第3Y軸送り機構(割り出し送り機構)54によりY軸方向に移動される。
第3Y軸移動ブロック46の背面には図5に示すように一対のガイドレール47が形成されており、第1Z軸移動ブロック56が、ボールねじ58とパルスモータ60とから構成される第3Z軸送り機構62によりZ軸方向に移動される。
図5に示すように、第1切削ユニット64が第1Z軸移動ブロック56に取り付けられており、第1切削ユニット64はY軸方向及びZ軸方向に移動可能である。第1切削ユニット64は、スピンドルハウジング65と、図示しないモータにより回転駆動されるスピンドル66と、スピンドル66の先端部に装着された第1切削ブレード68を含んでいる。
門型コラム22の背面側に形成された図示しない一対のガイドレールに沿って、第4Y軸移動ブロック46aが、ボールねじ及びパルスモータ52aとから構成される第4Y軸送り機構(割り出し送り機構)54aによりY軸方向に移動される。
第4Y軸移動ブロック46aの背面には特に図示しないが一対のガイドレールが形成されており、第2Z軸移動ブロック56aが、ボールねじとパルスモータ60aとから構成される第4Z軸移動機構62aによりZ軸方向に移動される。
第1切削ユニット64と同様な第2切削ユニットが、第2Z軸移動ブロック56aに取り付けられており、第2切削ユニットはY軸方向及びZ軸方向に移動可能である。第2切削ユニットは、モータにより回転駆動されるスピンドルと、スピンドルの先端部に装着された第2切削ブレードとを含んでいる。パルスモータ12,12a,30,30a,60,60aは図示しない制御手段に接続されており、制御手段により制御される。
本実施形態の切削装置2では、第1チャックテーブル18と第2チャックテーブル18aが、それぞれ独立してX軸方向に移動される。また、第1撮像手段42と第1切削ユニット64とが、それぞれ独立してY軸方向及びZ軸方向に移動される。更に、第2撮像手段42aと第2切削ユニットとが、それぞれ独立してY軸方向及びZ軸方向に移動される。
特に図示しないが、第1撮像手段42及び第2撮像手段42aは対物レンズを有する顕微鏡と、顕微鏡の拡大像を撮像するCCDカメラをそれぞれ含んでいる。顕微鏡は高倍率と低倍率との間で切替可能に制御される。
図2に示すように、切削装置2の加工対象である半導体ウエーハWの表面においては、第1のストリートS1と第2のストリートS2とが直交して形成されており、第1のストリートS1と第2のストリートS2とによって区画された領域にそれぞれデバイスDが形成されている。
ウエーハWは粘着テープであるダイシングテープTに貼着され、ダイシングテープTの外周部は環状フレームFに貼着されている。これにより、ウエーハWはダイシングテープTを介して環状フレームFに支持された状態となり、この状態で第1チャックテーブル18または第2チャックテーブル18aに吸引保持される。
図3及び図4に示すように、切削ブレード68の切り込み方向の基準位置を検出するブレード検出手段76は、テーブルベース8から立設する垂直支持部材(支柱)94と、垂直支持部材94に固定され垂直支持部材94からチャックテーブル18の横に突出するように延在する水平支持部材92と、水平支持部材92の先端部に搭載されたブレード端部検出機構78とから構成される。図4に最も良く示されるように、水平支持部材92は複数個のねじ96により垂直支持部材94に固定されている。
図1及び図3に示すように、防水カバー20は複数のブラケット21によりテーブルベース8に取り付けられており、防水カバー20は第1チャックテーブル18の円筒状支持部材16が挿入される開口部31と、ブレード検出手段76の垂直支持部材94が挿入される開口部33を有している。
第1チャックテーブル18の円筒状支持部材16と防水カバー20の開口部31との間には弾性部材からなるシール27が配設されており、ブレード検出手段76の垂直支持部材94と防水カバー20の開口部33との間には弾性部材からなるシール98が配設されている。
29は蛇腹であり、防水カバー20に取り付けられて第1X軸送り機構14を構成するボールねじ10を覆っている。図1では、蛇腹29は省略されている。また、図4では防水カバー20が省略されている。
ブレード端部検出機構78は、水平部80aと垂直部80bを有する取り付け部材80を含んでいる。取り付け部材80の垂直部80bの先端はブレード侵入部82を画成するU形状に形成されており、このブレード侵入部82を挟んで発光部84と発光部84からの光を受光する受光部86からなる光センサー85が配設されている。図5に示すように、発光部84は光ファイバー101を介して光源100に接続されており、受光部86は光ファイバー103を介して光電変換部102に接続されている。
取り付け部材80の水平部80aには、発光部84及び受光部86の端面に恒温調整された洗浄水を供給する洗浄水供給ノズル88a,88bと、発光部84及び受光部86の端面にエアを供給するエア供給ノズル90a,90bが配設されている。
次に、切削ブレード(第1切削ブレード)68を金属からなるチャックテーブル18の枠体23に切り込ませて導通を取ることにより、切削ブレード68の原点位置を検出する原点位置検出機構及び切削ブレード68の基準位置を検出して切削ブレードの消耗量(磨耗量)を検出するブレード端部検出機構78の作用について説明する。
新たなチャックテーブル18を搭載したとき、或いはチャックテーブル18を分解して清掃後再組立した時等には、まず原点位置検出機構で、切削ブレード68をチャックテーブル18の枠体23に切り込ませて導通を取ることにより、切削ブレード68の原点位置を検出し、この原点位置を切削装置2のコントローラのメモリに記憶する。
次いで、ブレード端部検出機構78による切削ブレード68の刃先の切り込み方向の基準位置を検出する基準位置検出を実施する。この基準位置検出を図5を参照して説明する。光源102からの光は光ファイバー101で搬送されて発光部84からビーム状に出射される。受光部86は発光部84が発光した光を受光し、この受光した光を光ファイバー103を介して光電変換部102に送る。
光電変換部102は、受光部86から送られる光の光量に対応した電圧を電圧比較部10に出力する。一方、電圧比較部106には基準電圧設定部104によって設定された基準電圧(例えば3V)が入力されている。
電圧比較部106は、光電変換部102からの出力と基準電圧設定部104によって設定された基準電圧とを比較し、光電変換部102からの出力が基準電圧に達したとき、その旨の信号を基準位置検出部108に出力する。
より詳細に説明すると、切削ブレード68の切り込み方向の基準位置を検出する場合は、Z軸送り機構62のパルスモータ60を駆動して、切削ブレード68をブレード端部検出機構78のブレード侵入部82に上方から侵入させていく。
この時、切削ブレード68が光学センサー85の発光部84と受光部86との間を全く遮っていない場合は受光部86が受光する光量は最大であり、この光量に対応する光電変換部102からの出力は例えば図6に示すように5Vに設定されている。
切削ブレード68がブレード侵入部82に侵入されるのに従って、切削ブレード68が発光部84から出射される光ビームを遮る量が徐々に増加するので、受光部86が受光する光量は徐々に減少し、光電変換部102からの出力電圧は図6に符号110で示すように徐々に減少する。
そして、切削ブレード68が発光部84と受光部86の中心を結ぶ位置に達したとき、光電変換部102からの出力電圧が例えば3Vになるように設定されている。従って、光電変換部102の出力電圧が3Vになったとき、電圧比較部106は光電変換部102の出力電圧が基準電圧に達した旨の信号を端部位置検出部108に出力する。
基準位置検出部108は、基準位置(端部位置)を検出した旨の信号をパルスモータ60に送信し、パルスモータ60の駆動を停止する。この時、基準位置検出部108は、切削ブレード68の切り込み方向(Z軸方向)の位置を検出するリニアスケールの値を基準位置として記憶する。
図3に示すように、チャックテーブル18の吸着部25の保持面位置と、ブレード端部検出機構78で検出した切削ブレード68の基準位置との間には所定の高さ方向(切り込み方向)の差が存在する。
よって、原点位置検出機構で検出した切削ブレード68の原点位置及びブレード端部検出機構78で検出した切削ブレード68の基準位置は双方ともメモリに記憶されているため、ブレード端部検出機構78で検出した基準位置を原点位置と基準位置の差で補正することにより、ブレード端部検出機構78で検出した基準位置に基づいて切削ブレード68がチャックテーブル18の枠体23の上面に接触する原点位置を検出することができる。
図3で矢印Pは切削ブレード68が基準位置検出動作をしている場合を示しており、矢印Qは切削ブレード68がウエーハWの切削加工動作をしている場合をそれぞれ示している。尚、基準位置検出動作及び切削加工動作とも、切削ブレード68は矢印A方向に高速(例えば、30000rpm)で回転されている。
上述した切削ブレード68の原点位置及びブレード端部検出機構78で検出した切削ブレード68の基準位置との差は切削装置の組立誤差等により変動するため、切削装置毎に求められこの差がメモリに記憶される。
よって、通常の切削加工の途中で切削ブレード68の原点位置の再検出の必要が生じた場合には、ブレード端部検出機構78で切削ブレード68の基準位置を検出し、この基準位置を予め記憶されている補正値により補正して切削ブレード68の原点位置とする。
これにより、切削ブレード68でチャックテーブル18の枠体23の上面に切り込んで原点位置を検出する必要性を最小限に抑えることができ、枠体23上面の傷つきを抑制することができる。
切削ブレード68が磨耗するとその刃先が徐々に下降するので、ブレード端部検出機構78を使用して切削ブレード68の基準位置を継続的に検出することにより、切削ブレード68の消耗量(磨耗量)を検出することができる。
以上の説明は、第1チャックテーブル18に関連したブレード検出手段76及びその作用であるが、第2チャックテーブル18aにもブレード検出手段76と同様なブレード検出手段が配設されている。
上述した実施形態のブレード検出手段76は、垂直支持部材94が防水カバー20の開口部33に挿入され、垂直支持部材94と開口部33との間が弾性材からなるシール98によって自由度をもって塞がれているので、防水カバー20と垂直支持部材94との間に切削水が侵入するのを防止できるとともに、防水カバー20の膨張及び収縮の影響をシール98の弾性によって吸収することができるため、切削装置2の稼働状況によって防水カバー20が膨張又は収縮しても、光センサー85の位置が変動することがなく、切削ブレード68の基準位置を常に正確に検出することができる。
特に、図1に示した切削装置2のように、二つのチャックテーブル18,18aを有する切削装置においては、一枚のウエーハWの切削終了後に次のウエーハWの切削を待つ時間がそれぞれのチャックテーブル18,18aに長く発生するため、防水カバー20に付着していた切削水が乾いて防水カバー20が収縮する時間が長くなるが、本実施形態のブレード検出手段76の取り付け構造では、防水カバー20の膨張及び収縮を吸収できるため、防水カバー20の変形による悪影響を排除することができ、常に正確な切削ブレード68の基準位置を検出することができる。
2 切削装置
18 第1チャックテーブル
18a 第2チャックテーブル
42 第1撮像手段
42a 第2撮像手段
64 第1切削ユニット
68 第1切削ブレード
76 ブレード検出手段
78 ブレード端部検出機構
82 ブレード侵入部
84 発光部
85 光学センサー
86 受光部
94 垂直支持部材
98 シール

Claims (1)

  1. 被加工物を吸引保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに吸引保持された被加工物を切削する切削ブレードを回転可能に支持するとともに切削水を供給する切削手段と、該切削ブレードの切り込み方向位置を検出するブレート検出手段と、該ブレード検出手段を支柱を介して支持するテーブルベースと、該テーブルベースを加工送り方向に移動する加工送り手段と、該チャックテーブルを挿入する第1開口部と該ブレード検出手段の該支柱を挿入する第2開口部を有し該テーブルベースに固定された防水カバーと、該防水カバーに連結され該防水カバーと共に該加工送り手段を覆う蛇腹と、を備えた切削装置であって、
    該防水カバーは該テーブルベースに対して複数のブラケットを介して固定され、該支柱は該防水カバーの該第2開口部に隙間を有して挿入され、該隙間は弾性部材からなるシールによって閉塞されていることを特徴とする切削装置。
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