JP2011097269A - アナログデジタル変換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】特性劣化を抑えることができるアナログデジタル変換器を提供することである。
【解決手段】本発明にかかるアナログデジタル変換器は、アナログ入力信号からフィードバック信号を減算して第1の差分信号を生成する第1の差分器10と、第1の差分信号を積分して積分信号を生成する第1の積分器11と、位相がそれぞれ2π/N(Nは2以上の整数)ずれた周波数を有するクロックをそれぞれ入力すると共に、積分信号をそれぞれ量子化するN個の量子化器14、15、16と、各々の量子化器からの出力をクロックに基づき選択するセレクタ17と、セレクタ17からの出力を入力しフィードバック信号をクロックと非同期に生成するデジタルアナログ変換器18と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明はアナログデジタル変換器に関し、特にデルタシグマ変調方式のアナログデジタル変換器に関する。
デルタシグマ変調方式のアナログデジタル変換器は、高精度なアナログデジタル変換(以下、AD変換という)を実現できるため、例えば、オーディオや無線レシーバ等のAD変換器として用いられている。
図11は、特許文献1に開示されているAD変換器を示す図である。図11に示すAD変換器は、減算器310、積分器320、サンプリング・コンパレータ330、340、スイッチ350、DAC360を有する。入力端子300へ入力された入力信号Sinは減算器310へ供給される。減算器310は現在の入力信号からフィードバック信号を減算して差分信号を生成し、また差分信号を積分器320へ印加する。積分器320は、差分信号を直前の差分信号の和に加算して積分信号を生成し、この積分信号をサンプリング・コンパレータ330、340へ供給する。
サンプリング・コンパレータ330、340は、それぞれが積分信号を2つのレベルのうちの一方に量子化して、サンプリング周波数fs/2の制御信号に応答して量子化信号をサンプリングし、サンプリングしたそれぞれの値Dout1、Dout2をそれぞれの出力端子370、380とスイッチ350へ供給する。サンプリング・コンパレータ330、340へ供給されるサンプリングクロック信号は時間的に交互に分配される。つまり、コンパレータ330へ供給されるサンプリングクロック信号は、サンプリングクロック信号fsの奇数番目のパルスであり、コンパレータ340へ供給されるサンプリングクロック信号はサンプリングクロック信号fsの偶数番目のパルスである。
スイッチ350はfs/2の周波数でサンプリングした出力信号Dout1、Dout2のそれぞれを受信し、入力端子355から供給される周波数fs/2の制御信号に基づき、出力信号Dout1、Dout2を交互に選択している。スイッチ350の出力は所望のサンプリング周波数fsの信号となるが、サンプリング・コンパレータ330、340のそれぞれはfs/2の周波数で動作する。DAC360はスイッチを通った出力信号Dout1、Dout2とサンプリング周波数fsの制御信号を入力し、出力信号Dout1、Dout2に基づきフィードバック信号を生成し、減算器310へ出力している。
また、特許文献2にはジッター雑音を抑制し、高SN比を実現することができるオーバーサンプリングAD変換器に関する技術が開示されている。特許文献2に開示されているオーバーサンプリングAD変換器は、2つのフォワードパス回路と、判定回路と、デジタルPLLと、セレクタおよびフィードバックループとを有する。そして、デジタルPLLの位相シフトを実行する毎に、位相シフトを実行した場合と実行しなかった場合とでデルタシグマ型ノイズシェーパーの量子化出力の変化を観測している。この観測において、変化があった場合はアナログ入力信号の傾斜が急である確率が高いので位相シフト位置を変更し、逆に変化がなかった場合は入力信号の傾斜が緩やかである確率が高いので位相シフトを有効にする制御を行っている。
特開平8−265158号公報 特開平6−53829号公報
図11に示した特許文献1にかかるAD変換器では、サンプリング・コンパレータ330、340に、それぞれ位相が180度ずれたサンプリング周波数fs/2が供給され、この周波数に基づいて量子化信号をサンプリングしている。また、スイッチ350は、出力信号Dout1、Dout2が供給される端子350A、350Bを、周波数fs/2の制御信号に基づき交互に選択することで、DAC360に対して出力信号Dout1、Dout2を交互に出力している。また、DAC360はサンプリング周波数fsに基づいて、スイッチ350から送られてくる出力信号Dout1、Dout2からフィードバック信号を生成している。
このように、特許文献1にかかるAD変換器では、サンプリング・コンパレータ330、340、スイッチ350をサンプリング周波数fs/2で駆動し、DAC360を周波数fsで駆動している。このため、スイッチ350の駆動タイミング(周波数fs/2で駆動)とDAC360の駆動タイミング(周波数fsで駆動)に誤差が生じると、出力信号Dout1、Dout2とDAC360の出力であるフィードバック信号とにタイミング誤差が生じるため、AD変換器の特性が劣化するという問題があった。
本発明にかかるアナログデジタル変換器は、アナログ入力信号からフィードバック信号を減算して第1の差分信号を生成する第1の差分器と、前記第1の差分信号を積分して積分信号を生成する第1の積分器と、位相がそれぞれ2π/N(Nは2以上の整数)ずれた周波数を有するクロックをそれぞれ入力すると共に、前記積分信号をそれぞれ量子化するN個の量子化器と、前記各々の量子化器からの出力を前記クロックに基づき選択するセレクタと、前記セレクタからの出力を入力し前記フィードバック信号を前記クロックと非同期に生成するデジタルアナログ変換器と、を有する。
本発明にかかるアナログデジタル変換器では、フィードバック信号をクロックと非同期に生成しているため、セレクタからの出力信号とフィードバック信号とにタイミング誤差が生じることを抑えることができる。よって、アナログデジタル変換器の特性が劣化することを抑えることができる。
本発明により特性劣化を抑えることができるアナログデジタル変換器を提供することが可能となる。
実施の形態1にかかるアナログデジタル変換器を示すブロック図である。 実施の形態1にかかるアナログデジタル変換器の動作を示すタイミングチャートである。 実施の形態2にかかるアナログデジタル変換器を示すブロック図である。 実施の形態2にかかるアナログデジタル変換器の動作を示すタイミングチャートである。 実施の形態2にかかるアナログデジタル変換器のDAC回路の構成例を示す回路図である。 実施の形態3にかかるアナログデジタル変換器を示すブロック図である。 実施の形態4にかかるアナログデジタル変換器を示すブロック図である。 実施の形態5にかかるアナログデジタル変換器を示すブロック図である。 実施の形態5にかかるアナログデジタル変換器において遅延回路を設けない場合および遅延回路を設けた場合の動作を示すタイミングチャートである。 本発明を用いていないAD変換器の動作を説明するためのタイミングチャートである。 背景技術にかかるアナログデジタル変換器を示すブロック図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本実施の形態にかかるアナログデジタル変換器(AD変換器)を示すブロック図である。本実施の形態にかかるAD変換器は、差分器10、積分器11、N個(Nは2以上の整数)の量子化器14、15、16、セレクタ17、デジタルアナログ変換器(DAC)18を有する。
差分器10は、アナログ入力信号SIGからDAC18の出力であるフィードバック信号AOを減算して差分信号を生成し、この差分信号を積分器11に出力する。積分器11は、差分器10からの差分信号を積分して、つまり差分信号を直前の差分信号の和に加算して積分信号を生成する。積分器11は、例えば連続時間型の積分器である。
また、N個の量子化器14、15、16は、それぞれ積分器11からの積分信号を入力し、この積分信号を量子化する。各量子化器14、15、16からの出力Q1、Q2、QNは、それぞれセレクタ17に入力される。また、N個の量子化器14、15、16には、位相がそれぞれ2π/Nずれた周波数を有するクロックCLK1、CLK2、CLKNが供給され、このタイミングに基づいて各量子化器14、15、16は積分信号を量子化する。つまり、第1の量子化器14にはクロック周波数fos/Nの位相を0ラジアンずらした(つまり、位相がずれていない)クロックCLK1が供給される。また、第2の量子化器15にはクロック周波数fos/N(Hz)の位相を2π/NラジアンずらしたクロックCLK2が供給される。また、第Nの量子化器16にはクロック周波数fos/Nの位相を(N−1)×2π/NラジアンずらしたクロックCLKNが供給される。このように、本実施の形態にかかるAD変換器のN個の量子化器14、15、16はインタリーブ動作をする。
セレクタ17は、N個の量子化器14、15、16からの出力Q1、Q2、QNを入力し、これらの出力Q1、Q2、QNのいずれかを、位相がそれぞれ2π/Nずれた周波数を有するクロックCLK1、CLK2、CLKNに基づき選択し、デジタル出力DOUTとして出力する。この場合のデジタル出力DOUTはサンプリングレートがfos(Hz)の信号である。また、セレクタ17からの出力は、DAC18にも供給される。DAC18は、セレクタ17からの出力を入力し、差分器10に供給されるフィードバック信号をクロックと非同期に生成する。つまり、DAC18はクロック制御されない。
次に、本実施の形態にかかるAD変換器の動作について図2を用いて説明する。図2は、本実施の形態にかかるアナログデジタル変換器の動作を示すタイミングチャートである。アナログ入力信号SIGが差分器10に入力されると、差分器10はアナログ入力信号SIGからDAC18の出力であるフィードバック信号AOを減算して差分信号を生成し、この差分信号を積分器11に出力する。積分器11は、差分器10からの差分信号を積分して、この積分信号をN個の量子化器14、15、16に出力する。
N個の量子化器14、15、16は、図2に示すような位相がそれぞれ(N−1)×2π/N(Nは2以上の整数)ずれたクロックCLK1、CLK2、CLKNの立ち上がりエッジで積分器11からの積分信号を量子化する。つまり、第1の量子化器14は、クロックCLK1が立ち上がるタイミングで積分器11からの積分信号を量子化し、出力Q1であるデジタル信号Dを生成する。また、セレクタ17はクロックCLK1が立ち上がるタイミングで第1の量子化器14の出力Q1(Ch1)を選択し、デジタル出力DOUTとしてデジタル信号Dを出力する。また、DAC18はセレクタ17がデジタル出力DOUTとしてデジタル信号Dを出力したタイミングで、フィードバック信号Aを生成し、このフィードバック信号を差分器10に出力する。
第2の量子化器15は、クロックCLK2が立ち上がるタイミングで積分器11からの積分信号を量子化し、出力Q2であるデジタル信号Dを生成する。また、セレクタ17はクロックCLK2が立ち上がるタイミングで第2の量子化器15の出力Q2(Ch2)を選択し、デジタル出力DOUTとしてデジタル信号Dを出力する。また、DAC18はセレクタ17がデジタル出力DOUTとしてデジタル信号Dを出力したタイミングで、フィードバック信号Aを生成し、このフィードバック信号を差分器10に出力する。
第Nの量子化器16は、クロックCLKNが立ち上がるタイミングで積分器11からの積分信号を量子化し、出力QNであるデジタル信号Dを生成する。また、セレクタ17はクロックCLKNが立ち上がるタイミングで第Nの量子化器16の出力QN(ChN)を選択し、デジタル出力DOUTとしてデジタル信号Dを出力する。また、DAC18はセレクタ17がデジタル出力DOUTとしてデジタル信号Dを出力したタイミングで、フィードバック信号Aを生成し、このフィードバック信号を差分器10に出力する。
本実施の形態にかかるAD変換器では、図2に示すようにサンプリングレートfos(Hz)の1周期において、デジタル出力信号D、D、・・・、Dが出力されている。ここで、N個の量子化器14、15、16の動作クロックはfos/N(Hz)であるのに対して、デジタル出力DOUTのサンプリングレートはfos(Hz)となっている。よって、本実施の形態にかかるAD変換器ではN個の量子化器14、15、16をインタリーブ動作させることで、N個の量子化器14、15、16の動作クロックをサンプリングレートfosよりも低くすることができる。
また、本実施の形態にかかるAD変換器ではDAC18をクロックで制御していないため、DAC18はセレクタ17がN個の量子化器14、15、16の出力Q1、Q2、QNのいずれかを選択し、DAC18へ出力したタイミングで、フィードバック信号A、A、・・・、Aを生成している。よって、デジタル出力信号D、D、・・・、Dとフィードバック信号A、A、・・・、Aにタイミング誤差が生じることがないため、AD変換器の特性が劣化することを抑えることができる。
図10は、本発明を用いていないAD変換器の動作を説明するためのタイミングチャートである。この場合のAD変換器では、図1に示すAD変換器のDAC18をクロックDCLK1、DCLK2、・・・、DCLKNで駆動している。図10に示すように、第1の量子化器14は、クロックCLK1が立ち上がるタイミングで積分器11からの積分信号を量子化し、出力Q1であるデジタル信号Dを生成する。また、セレクタ17はクロックCLK1が立ち上がるタイミングで第1の量子化器14の出力Q1を選択し、デジタル出力DOUTとしてデジタル信号Dを出力する。一方、DAC18はクロックDCLK1が立ち上がるタイミングで、フィードバック信号Aを生成する。しかし、例えば図10に示すようにクロックCLK1とクロックDCLK1の立ち上がりのタイミングがずれている場合、デジタル出力信号Dとフィードバック信号Aとにタイミング誤差(矢印で示す)が生じる。そして、このタイミング誤差はAD変換器の特性劣化の原因となる。
本実施の形態にかかるAD変換器では、クロックCLK1とクロックDCLK1の立ち上がりのタイミングがずれることによるAD変換器の特性劣化を抑えるために、DAC18をクロックと非同期で制御している。よって、本実施の形態にかかるAD変換器ではデジタル出力信号D、D、・・・、Dとフィードバック信号A、A、・・・、Aにタイミング誤差が生じることがないため、AD変換器の特性が劣化することを抑えることができる。
実施の形態2
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図3は、本実施の形態にかかるアナログデジタル変換器(AD変換器)を示すブロック図である(1次連続型デルタシグマ変調器の場合)。本実施の形態にかかるAD変換器は、実施の形態1で説明したAD変換器においてN=2とした場合の構成となっている。すなわち、本実施の形態にかかるAD変換器は、差分器20、積分器21、2個の量子化器24、25、セレクタ27、デジタルアナログ変換器(DAC)28を有する。各構成要素については、実施の形態1で説明した場合と同様であるので、重複した説明は省略する。
図3、図4を用いて本実施の形態にかかるAD変換器の動作について説明する。本実施の形態にかかるAD変換器では、第1の量子化器24にはクロックfos/2(Hz)が供給され、第2の量子化器25には第1の量子化器24に供給されるクロックと位相がπラジアンずれたクロックが供給される。第1の量子化器24は、fos/2(Hz)のクロックCLKの立ち上がりのタイミングで積分器21の出力を量子化する。そして、セレクタ27はクロックがHレベルの期間、第1の量子化器24のパス(Ch1)を選択し、その量子化したデータQ1をデジタル出力DOUTに出力する。
一方、第2の量子化器25は、クロックCLKの立ち下がりのタイミング(つまり、位相がπラジアンずれたfos/2(Hz)のクロックの立ち上がりのタイミング)で積分器21の出力を量子化する。そして、セレクタ27はクロックCLKがLレベルの期間、第2の量子化器25のパス(Ch2)を選択し、その量子化したデータQ2をデジタル出力DOUTに出力する。本実施の形態においても、AD変換器の2個の量子化器24、25はインタリーブ動作をする。
また、セレクタ27からの出力は、DAC28にも供給される。DAC28は、セレクタ27からの出力を入力し、差分器20に供給されるフィードバック信号をクロックと非同期に生成する。つまり、DAC28はクロック制御されない。
図5は、本実施の形態にかかるAD変換器のDAC28の構成例を示す回路図である。図5に示すように、DAC28は定電流源60、61、63と、スイッチ62と、インバータ64を有する。定電流源60は、フィードバック信号AOの出力と、スイッチ62の一方のスイッチ素子62Aと第1のノード65において接続されている。定電流源61は、フィードバック信号AOB(AOの反転データ)の出力と、スイッチ62の他方のスイッチ素子62Bと第2のノード66において接続されている。スイッチ62は定電流源63と接続されている。スイッチ62には、DOUT信号とDOUTB信号(DOUTの反転データ)が供給される。DOUTB信号はDOUT信号をインバータ64を用いて反転させて生成することができる。
スイッチ素子62A、62Bは、各スイッチ素子62A、62Bに供給される信号がHレベルの時に接続状態となる。DOUT信号がLレベルの時は、スイッチ素子62Aは接続されていないので、フィードバック信号AOには定電流源60から電流+Iが供給される。この場合、DOUTB信号はHレベルとなるので、スイッチ素子62Bは接続状態となり、フィードバック信号AOBには電流−I(定電流源61の'I'から定電流源63の'2I'を引いた値)が供給される。一方、DOUT信号がHレベルの時は、スイッチ素子62Aは接続状態となり、フィードバック信号AOには電流−I(定電流源60の'I'から定電流源63の'2I'を引いた値)が供給される。この場合、DOUTB信号はLレベルとなるので、スイッチ素子62Bは接続されていない状態となり、フィードバック信号AOBには定電流源61から電流+Iが供給される。このように、図5に示したDACを用いることで、デジタル信号をアナログ信号に変換することができる。
本実施の形態にかかるAD変換器においても、2個の量子化器24、25をインタリーブ動作させることで、2個の量子化器24、25の動作クロックをサンプリングレートfosよりも低くすることができる。また、本実施の形態にかかるAD変換器においてもDAC28をクロックで制御していないので、デジタル出力信号DOUTとフィードバック信号AOにタイミング誤差が生じることがなく、AD変換器の特性が劣化することを抑えることができる。
実施の形態3
次に、本発明の実施の形態3について説明する。図6は、本実施の形態にかかるアナログデジタル変換器(AD変換器)を示すブロック図である(2次フィードバック方式連続型デルタシグマ変調器の場合)。本実施の形態にかかるAD変換器は、実施の形態1で説明したAD変換器においてN=2とし、また積分器の次数を2次としている。すなわち、本実施の形態にかかるAD変換器は、第1の差分器30、第1の積分器31、第2の差分器32、第2の積分器33、2個の量子化器34、35、セレクタ37、デジタルアナログ変換器(DAC)38を有する。なお、本実施の形態において実施の形態1、2で説明した構成要素と同一のものについては重複した説明を省略する。
第1の差分器30は、アナログ入力信号SIGからDAC38の出力であるフィードバック信号AOを減算して第1の差分信号を生成し、この第1の差分信号を第1の積分器31に出力する。第1の積分器31は、第1の差分器30からの第1の差分信号を積分して積分信号を生成する。第2の差分器32は、第1の積分器で生成された積分信号からDAC38の出力であるフィードバック信号AOを減算して第2の差分信号を生成し、この第2の差分信号を第2の積分器33に出力する。第2の積分器33は、第2の差分器32で生成された第2の差分信号を積分して積分信号を生成する。ここで、第1及び第2の積分器31、33は例えば連続時間型の積分器である。
また、第1の量子化器34には、クロックfos/2(Hz)が供給され、第2の量子化器35には、第1の量子化器34に供給されるクロックと位相がπラジアンずれたクロックが供給される。第1の量子化器34は、fos/2(Hz)のクロックCLKの立ち上がりのタイミングで第2の積分器33で生成された積分信号を量子化する。そして、セレクタ37はクロックがHレベルの期間、第1の量子化器34のパス(Ch1)を選択し、その量子化したデータQ1をデジタル出力DOUTに出力する。
一方、第2の量子化器35は、クロックCLKの立ち下がりのタイミング(つまり、位相がπラジアンずれたfos/2(Hz)のクロックの立ち上がりのタイミング)で第2の積分器33で生成された積分信号を量子化する。そして、セレクタ37はクロックCLKがLレベルの期間、第2の量子化器35のパス(Ch2)を選択し、その量子化したデータQ2をデジタル出力DOUTに出力する。本実施の形態においても、AD変換器の2個の量子化器34、35はインタリーブ動作をする。
また、セレクタ37からの出力は、DAC38にも供給される。DAC38は、セレクタ37からの出力を入力し、第1及び第2の差分器30、32に供給されるフィードバック信号をクロックと非同期に生成する。つまり、DAC28はクロック制御されない。
本実施の形態にかかるAD変換器においても、2個の量子化器34、35をインタリーブ動作させることで、2個の量子化器34、35の動作クロックをサンプリングレートfosよりも低くすることができる。また、本実施の形態にかかるAD変換器においてもDAC38をクロックで制御していないので、デジタル出力信号DOUTとフィードバック信号AOにタイミング誤差が生じることがなく、AD変換器の特性が劣化することを抑えることができる。
実施の形態4
次に、本発明の実施の形態4について説明する。図7は、本実施の形態にかかるアナログデジタル変換器(AD変換器)を示すブロック図である(2次フィードフォワード方式連続型デルタシグマ変調器の場合)。本実施の形態にかかるAD変換器は、実施の形態1で説明したAD変換器においてN=2とし、また積分器の次数を2次としている。すなわち、本実施の形態にかかるAD変換器は、差分器40、第1の積分器41、第2の積分器42、加算器43、2個の量子化器44、45、セレクタ47、デジタルアナログ変換器(DAC)48を有する。なお、本実施の形態において実施の形態1、2で説明した構成要素と同一のものについては重複した説明を省略する。
差分器40は、アナログ入力信号SIGからDAC48の出力であるフィードバック信号AOを減算して差分信号を生成し、この差分信号を第1の積分器41に出力する。第1の積分器41は、差分器40で生成された差分信号を積分して積分信号を生成する。第2の積分器42は、第1の積分器41で生成された積分信号を積分して、積分信号を生成する。加算器43は、第1の積分器41で生成された積分信号と、第2の積分器42で生成された積分信号とを入力し、出力信号を生成する。ここで、第1及び第2の積分器41、42は例えば連続時間型の積分器である。
また、第1の量子化器44には、クロックfos/2(Hz)が供給され、第2の量子化器45には、第1の量子化器44に供給されるクロックと位相がπラジアンずれたクロックが供給される。第1の量子化器44は、fos/2(Hz)のクロックCLKの立ち上がりのタイミングで加算器43の出力を量子化する。そして、セレクタ47はクロックがHレベルの期間、第1の量子化器44のパス(Ch1)を選択し、その量子化したデータQ1をデジタル出力DOUTに出力する。
一方、第2の量子化器45は、クロックCLKの立ち下がりのタイミング(つまり、位相がπラジアンずれたfos/2(Hz)のクロックの立ち上がりのタイミング)で加算器43の出力を量子化する。そして、セレクタ47はクロックCLKがLレベルの期間、第2の量子化器45のパス(Ch2)を選択し、その量子化したデータQ2をデジタル出力DOUTに出力する。本実施の形態においても、AD変換器の2個の量子化器44、45はインタリーブ動作をする。
また、セレクタ47からの出力は、DAC48にも供給される。DAC48は、セレクタ47からの出力を入力し、差分器40に供給されるフィードバック信号をクロックと非同期に生成する。つまり、DAC28はクロック制御されない。
本実施の形態にかかるAD変換器においても、2個の量子化器44、45をインタリーブ動作させることで、2個の量子化器44、45の動作クロックをサンプリングレートfosよりも低くすることができる。また、本実施の形態にかかるAD変換器においてもDAC48をクロックで制御していないので、デジタル出力信号DOUTとフィードバック信号AOにタイミング誤差が生じることがなく、AD変換器の特性が劣化することを抑えることができる。
実施の形態5
次に、本発明の実施の形態5について説明する。図8は、本実施の形態にかかるアナログデジタル変換器(AD変換器)を示すブロック図である(1次連続型デルタシグマ変調器の場合)。本実施の形態にかかるAD変換器は、実施の形態2で説明したAD変換器に遅延回路59を加えた構成となっている。すなわち、本実施の形態にかかるAD変換器は、差分器50、積分器51、2個の量子化器54、55、セレクタ57、デジタルアナログ変換器(DAC)58、遅延回路59を有する。各構成要素については、実施の形態2で説明した場合と同様であるので、重複した説明は省略する。
図9は、図8に示すアナログデジタル変換器において遅延回路59を設けない場合、及び遅延回路59を設けた場合の動作を示すタイミングチャートである。図9に示すように、量子化器54、55が遅延する場合、クロックCLKのタイミングから一定時間経過後に、量子化器54、55は量子化後の信号を出力する。例えば、第1の量子化器54の出力Q1では、クロックCLKの立ち上がりのタイミングから一定時間(図9の矢印)遅延して、量子化後の信号Dを出力している。一方、セレクタ57は、クロックCLKの立ち上がりのタイミングでCh1を選択し、クロックCLKの立ち下がりのタイミングで、Ch2を選択している。
このとき、デジタル出力DOUTは、クロックCLKの立ち上がりのタイミングで、量子化器54の出力Q1であるDが出力され、遅延時間経過後において量子化器54の出力Q1であるDが出力される。このように、量子化器54、55が遅延する場合は、図9に示すような誤差(D、D、D、D)が生じるため、AD変換器の特性が劣化する。
本実施の形態にかかるAD変換器では、セレクタ57に供給されるクロックCLKに遅延を付加する遅延回路59を設けることで、セレクタ57がチャネルCh1、Ch2を選択するタイミングを、量子化器54、55が量子化された信号を出力するタイミングと同期させている(図9参照)。つまり、本実施の形態にかかるAD変換器では、セレクタ57がチャネルCh1、Ch2を選択するタイミングを、量子化器54、55が量子化された信号を出力するタイミングと一致させるか、または、量子化器54、55が量子化された信号を出力した後としている。このように、セレクタ57がチャネルを選択するタイミングと、量子化器54、55が量子化された信号を出力するタイミングを、遅延回路59を用いて同期させることで、量子化器の遅延に起因するAD変換器の特性劣化を抑えることができる。
なお、実施の形態2乃至5では、量子化器を2つ設けた場合について説明したが、量子化器はこれ以上設けてもよい。
以上、本発明を上記実施形態に即して説明したが、上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
10、20、30、32、40、50 差分器
11、21、31、33、41、42、51 積分器
14、24、34、44、54 第1の量子化器
15、25、35、45、55 第2の量子化器
16 第Nの量子化器
17、27、37、47、57 セレクタ
18、28、38、48、58 DAC
59 遅延器
60、61、63 定電流源
62 スイッチ
64 インバータ

Claims (8)

  1. アナログ入力信号からフィードバック信号を減算して第1の差分信号を生成する第1の差分器と、
    前記第1の差分信号を積分して積分信号を生成する第1の積分器と、
    位相がそれぞれ2π/N(Nは2以上の整数)ずれた周波数を有するクロックをそれぞれ入力すると共に、前記積分信号をそれぞれ量子化するN個の量子化器と、
    前記各々の量子化器からの出力を前記クロックに基づき選択するセレクタと、
    前記セレクタからの出力を入力し前記フィードバック信号を前記クロックと非同期に生成するデジタルアナログ変換器と、
    を有するアナログデジタル変換器。
  2. 前記アナログデジタル変換器は、
    前記第1の積分器で生成された積分信号から前記フィードバック信号を減算して第2の差分信号を生成する第2の差分器と、
    前記第2の差分信号を積分して積分信号を生成する第2の積分器と、を更に有し、
    前記N個の量子化器はそれぞれ前記第2の積分器で生成された積分信号を量子化する、請求項1に記載のアナログデジタル変換器。
  3. 前記アナログデジタル変換器は、
    前記第1の積分器で生成された積分信号を積分して積分信号を生成する第2の積分器と、
    前記第1の積分器で生成された積分信号と前記第2の積分器で生成された積分信号とを加算する加算器と、を更に有し、
    前記N個の量子化器はそれぞれ前記加算器から出力される積分信号を量子化する、請求項1に記載のアナログデジタル変換器。
  4. 前記クロックのうちの第n(nは1以上N以下の整数)のクロックのタイミングに基づき前記N個の量子化器のうちの第nの量子化器が前記積分信号を量子化し、当該第nのクロックのタイミングに基づき前記セレクタが当該第nの量子化器が量子化した信号を選択する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のアナログデジタル変換器。
  5. 前記アナログデジタル変換器は、前記量子化器が信号を出力するタイミングと前記セレクタが前記量子化器からの出力を選択するタイミングとが一致するように、または、前記量子化器が信号を出力した後に前記セレクタが前記量子化器からの出力を選択するように、前記セレクタに入力される前記クロックに遅延を付加する遅延回路を更に有する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のアナログデジタル変換器。
  6. 前記デジタルアナログ変換器は、
    第1のノードに接続された第1の定電流源と、
    第2のノードに接続された第2の定電流源と、
    前記第1のノードまたは前記第2のノードと接続される第3の定電流源と、
    前記セレクタからの出力に応じて、前記第1のノードと前記第3の定電流源との接続、または前記第2のノードと前記第3の定電流源との接続を選択するスイッチと、を有し、
    前記第1および第2のノードにおける電流を前記フィードバック信号として出力する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のアナログデジタル変換器。
  7. 前記アナログデジタル変換器は、デルタシグマ型のアナログデジタル変換器である、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のアナログデジタル変換器。
  8. 前記積分器は連続時間型の積分器である、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のアナログデジタル変換器。
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