JP2011066832A - 画像読み取り制御装置、画像読み取り装置、画像形成装置、及びプログラム - Google Patents

画像読み取り制御装置、画像読み取り装置、画像形成装置、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者が指定した解像度を考慮して、原稿の両面の画像を並行して読み取る際の生産性を向上させる。
【解決手段】読み取り動作モード設定装置30において、メモリ容量取得部31は画像読み取り装置が読み取った画像を蓄積するメモリの容量を取得し、原稿サイズ取得部32は読み取り対象の原稿のサイズを取得し、指定解像度取得部33は、ユーザによる指定解像度を取得し、画像データ量算出部34は、原稿のサイズと指定解像度から画像データ量を算出する。そして、モード判定部36は、メモリの容量が、画像データ量の4倍以上であり、かつ、指定解像度が、基準解像度保持部35が保持する基準解像度以下であるかを判定し、モード設定部37は、この判定が否定されれば、読み取り動作モードとして第1のモードを設定し、この判定が肯定されれば、読み取り動作モードとして第2のモードを設定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、画像読み取り制御装置、画像読み取り装置、画像形成装置、プログラムに関する。
原稿の表面、裏面に形成された画像を共にカラー画像として読み取ることのできる両面同時読み取りにおいて、読み取り装置からの出力の生産性を向上させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1の技術において、原稿読み取り装置は、原稿の一度の搬送で、原稿の表裏面に形成された画像をそれぞれカラー画像として読み取り、表面画像データ及び裏面画像データは副走査方向の解像度を半分にすることで各データ量を元のデータ量の半分にして元々1枚の裏面画像データを格納するために設けられたメモリに格納した後、搬送されてくる次の原稿をカラー画像として読み取っている間に、メモリに格納される前の原稿の表面画像データ及び裏面画像データを外部へと転送している。
特開2006−13882号公報
本発明の目的は、利用者が指定した解像度を考慮して、原稿の両面の画像を並行して読み取る際の生産性を向上させることにある。
請求項1に記載の発明は、利用者により指定された指定解像度を取得する解像度取得手段と、前記解像度取得手段により取得された前記指定解像度が、画像読み取り装置が原稿の両面の画像を並行して読み取るのに要する時間内に転送可能な当該両面の画像の解像度である基準解像度以下であることを一の条件として、当該画像読み取り装置を、当該両面の画像を一旦記憶手段に記憶した後に当該記憶手段から読み出して当該指定解像度の画像として転送する両面記憶状態に設定する設定手段とを備えたことを特徴とする画像読み取り制御装置である。
請求項2に記載の発明は、前記設定手段は、前記解像度取得手段により取得された前記指定解像度が前記基準解像度を超えていることを一の条件として、前記画像読み取り装置を、前記両面の画像の一方は前記記憶手段に記憶することなく転送し、前記両面の画像の他方は一旦前記記憶手段に記憶した後に当該記憶手段から読み出して転送する片面記憶状態に設定することを特徴とする請求項1に記載の画像読み取り制御装置である。
請求項3に記載の発明は、前記原稿の大きさを特定する特定手段と、前記特定手段により特定された前記大きさと、前記解像度取得手段により取得された前記指定解像度とに基づいて、前記両面の画像のデータ容量を算出する算出手段とを更に備え、前記設定手段は、前記算出手段により算出された前記データ容量が、予め定めた基準容量以下であることを他の条件として、前記画像読み取り装置を前記両面記憶状態に設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読み取り制御装置である。
請求項4に記載の発明は、利用者により指定されたモードに応じた圧縮率を取得する圧縮率取得手段を更に備え、前記算出手段は、前記圧縮率取得手段により取得された前記圧縮率に更に基づいて、前記両面の画像のデータ容量を算出することを特徴とする請求項3に記載の画像読み取り制御装置である。
請求項5に記載の発明は、前記基準容量は、前記記憶手段の記憶容量の1/4であることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像読み取り制御装置である。
請求項6に記載の発明は、原稿の第1面の画像を読み取る第1の読み取り手段と、前記第1の読み取り手段による前記第1面の画像の読み取りと並行して、前記原稿の第2面の画像を読み取る第2の読み取り手段と、利用者により指定された指定解像度を取得する解像度取得手段と、前記解像度取得手段により取得された前記指定解像度が、前記原稿の両面の画像を読み取るのに要する時間内に転送可能な当該両面の画像の解像度である基準解像度以下であることを一の条件として、前記第1の読み取り手段により読み取られた前記第1面の画像と前記第2の読み取り手段により読み取られた前記第2面の画像とが一旦記憶手段に記憶された後に当該記憶手段から読み出されて当該指定解像度の画像として転送されるように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする画像読み取り装置である。
請求項7に記載の発明は、前記制御手段は、前記解像度取得手段により取得された前記指定解像度が前記基準解像度を超えていることを条件の一つとして、前記第1の読み取り手段により読み取られた前記第1面の画像は前記記憶手段に記憶されることなく転送され、前記第2の読み取り手段により読み取られた前記第2面の画像は一旦前記記憶手段に記憶された後に当該記憶手段から読み出されて転送されるように制御することを特徴とする請求項6に記載の画像読み取り装置である。
請求項8に記載の発明は、原稿の第1面の画像を読み取る第1の読み取り手段と、前記第1の読み取り手段による前記第1面の画像の読み取りと並行して、前記原稿の第2面の画像を読み取る第2の読み取り手段と、利用者により指定された指定解像度を取得する解像度取得手段と、前記解像度取得手段により取得された前記指定解像度が、前記原稿の両面の画像を読み取るのに要する時間内に転送可能な当該両面の画像の解像度である基準解像度以下であることを一の条件として、前記第1の読み取り手段により読み取られた前記第1面の画像と前記第2の読み取り手段により読み取られた前記第2面の画像とが一旦記憶手段に記憶された後に当該記憶手段から読み出されて当該指定解像度の画像として転送されるように制御する制御手段と、前記制御手段により転送されるように制御された前記第1面の画像と前記第2面の画像とを記録媒体に形成する画像形成手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項9に記載の発明は、コンピュータに、利用者により指定された指定解像度を取得する機能と、取得された前記指定解像度が、画像読み取り装置が原稿の両面の画像を並行して読み取るのに要する時間内に転送可能な当該両面の画像の解像度である基準解像度以下であることを一の条件として、当該画像読み取り装置を、当該両面の画像を一旦記憶手段に記憶した後に当該記憶手段から読み出して当該指定解像度の画像として転送する両面記憶状態に設定する機能とを実現させるためのプログラムである。
請求項1の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、利用者が指定した解像度を考慮して、原稿の両面の画像を並行して読み取る際の生産性を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、原稿の両面の画像を並行して読み取る際の生産性をより向上させ、その際に必要となる記憶手段の容量を少なくすることができる。
請求項3の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、原稿の両面の画像を並行して読み取る際の記憶手段の容量不足の発生を抑えることができる。
請求項4の発明によれば、利用者が指定したモードに応じた圧縮率を考慮して、原稿の両面の画像を並行して読み取る際の記憶手段の容量不足の発生を抑えることができる。
請求項5の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、原稿の両面の画像を並行して読み取る際の記憶手段の効率的な利用を図ることができる。
請求項6の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、利用者が指定した解像度を考慮して、原稿の両面の画像を並行して読み取る際の生産性を向上させることができる。
請求項7の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、原稿の両面の画像を並行して読み取る際の生産性をより向上させ、その際に必要となる記憶手段の容量を少なくすることができる。
請求項8の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、利用者が指定した解像度を考慮して、原稿の両面の画像を並行して読み取る際の生産性を向上させることができる。
請求項9の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、利用者が指定した解像度を考慮して、原稿の両面の画像を並行して読み取る際の生産性を向上させることができる。
本発明の実施の形態が適用される画像読み取り装置を示す図である。 CIS(Contact Image Sensor)の構成を説明するための図である。 処理装置を説明するためのブロック図である。 本発明の実施の形態における画像処理装置の構成を示したブロック図である。 本発明の実施の形態において低解像度が指定された場合の第1のモードと第2のモードを比較して説明するためのタイムチャートである。 本発明の実施の形態において高解像度が指定された場合の第1のモードと第2のモードを比較して説明するためのタイムチャートである。 本発明の実施の形態における読み取り動作モード設定装置の機能構成例を示したブロック図である。 本発明の実施の形態における読み取り動作モード設定装置の動作例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態における画像処理装置の第1のモードが設定された場合の動作例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態における画像処理装置の第2のモードが設定された場合の動作例を示したフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本実施の形態が適用される画像読み取り装置の全体構成を示す図である。この画像読み取り装置は、積載された原稿束から原稿を順次搬送する原稿送り装置10と、スキャンによって原稿の第1面(表面)の画像を読み取るスキャナ装置70と、読み込まれた画像信号を処理する処理装置80と、処理装置80からの出力に対して画像処理を施す画像処理装置100とを備えている。また、図には、厳密には画像読み取り装置を構成するものではないが、紙等の記録媒体に画像を形成する画像形成機構120も示している。ここで、画像形成機構120における画像形成方式としては、感光体に付着させたトナーを記録媒体に転写して像を形成する電子写真方式を採用してもよいし、インクを記録媒体上に吐出して像を形成するインクジェット方式を採用してもよい。尚、原稿送り装置10とスキャナ装置70と処理装置80と画像処理装置100とを備えた画像読み取り装置に画像形成機構120を加えた全体は、画像形成装置として捉えることができる。
原稿送り装置10は、複数枚の原稿からなる原稿束を積載する原稿収容部11、この原稿収容部11の下方に設けられ、読み取りが終了した原稿を積載する排紙収容部12を備える。また、原稿送り装置10は原稿収容部11の原稿を取り出して搬送する取り出しロール13を備える。更に、取り出しロール13の原稿搬送方向下流側には、用紙を一枚ずつに捌く捌き機構14が設けられる。この捌き機構14は、取り出しロール13により供給される原稿を更に下流側に向けて搬送するフィードロール14a、取り出しロール13により供給される原稿を一枚ずつに捌くリタードロール14bを有する。原稿が搬送される搬送路15には、原稿搬送方向上流側から順に、プレレジロール16、レジロール17、プラテンロール18、アウトロール19、及び排出ロール20が設けられる。プレレジロール16は、一枚ずつに捌かれた原稿を下流側のロールに向けて搬送すると共に原稿のループ形成を行う。レジロール17は、回転し一旦停止した後にタイミングを合わせて回転を再開し、後述する原稿読み取り部に対してレジストレーション調整を施しながら原稿を供給する。プラテンロール18は、スキャナ装置70にて読み込み中の原稿搬送をアシストする。アウトロール19は、スキャナ装置70にて読み込まれた原稿を更に下流に搬送する。そして、排出ロール20は、読み込まれた原稿を更に搬送すると共に排紙収容部12に排出する。
また、原稿送り装置10において、アウトロール19と排出ロール20との間には、原稿の第2面(裏面)の画像を読み取るCIS(Contact Image Sensor:密着イメージセンサ)50が設けられている。
一方、スキャナ装置70は、上述した原稿送り装置10を開閉可能に支持すると共に、この原稿送り装置10を装置フレーム71によって支え、また、原稿送り装置10によって搬送される原稿の画像読み取りを行っている。このスキャナ装置70は、筐体を形成する装置フレーム71、画像を読み込むべき原稿を静止させた状態で置くことが可能な第1プラテンガラス72A、原稿送り装置10によって搬送される原稿を読み取るための光の開口部を有する第2プラテンガラス72Bを備えている。
また、スキャナ装置70は、第2プラテンガラス72Bの下に静止し、或いは第1プラテンガラス72Aの全体にわたってスキャンして画像を読み込むフルレートキャリッジ73、フルレートキャリッジ73から得られた光を結像部へ供給するハーフレートキャリッジ75を備えている。フルレートキャリッジ73は、原稿に光を照射する照明ランプ74、原稿から得られた反射光を受光する第1ミラー76Aを備えている。更に、ハーフレートキャリッジ75は、第1ミラー76Aから得られた光を結像部へ提供する第2ミラー76B及び第3ミラー76Cを有している。更にまた、スキャナ装置70は、結像用レンズ77及びCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ78を備えている。これらのうち、結像用レンズ77は、第3ミラー76Cから得られた光学像を光学的に縮小する。また、CCDイメージセンサ78は、結像用レンズ77によって結像された光学像を光電変換する。つまり、スキャナ装置70では、所謂縮小光学系を用いてCCDイメージセンサ78に像を結像させている。
第1プラテンガラス72Aに置かれた原稿の画像を読み取る固定読み取りモードでは、フルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とが、2:1の割合でスキャン方向(矢印方向)に移動する。このとき、フルレートキャリッジ73の照明ランプ74の光が原稿の被読み取り面に照射される。そして、原稿からの反射光が第1ミラー76A、第2ミラー76B、及び第3ミラー76Cの順に反射されて結像用レンズ77に導かれる。結像用レンズ77に導かれた光は、CCDイメージセンサ78の受光面に結像される。CCDイメージセンサ78は1次元のセンサであり、1ライン分を同時に処理している。このライン方向(スキャンの副走査方向)にフルレートキャリッジ73及びハーフレートキャリッジ75を移動させ、原稿の次のラインを読み取る。これを原稿全体に亘って実行することで、1ページの原稿読み取りを完了させる。
一方、第2プラテンガラス72Bは、例えば長尺の板状構造をなす透明なガラスプレートで構成される。原稿送り装置10によって搬送される原稿の画像を読み取る搬送読み取りモードでは、搬送される原稿がこの第2プラテンガラス72Bの上を通過する。このとき、フルレートキャリッジ73及びハーフレートキャリッジ75は、図1に示す実線の位置に停止した状態におかれる。そして、原稿送り装置10のプラテンロール18を経た原稿の1ライン目の反射光が、第1ミラー76A、第2ミラー76B、及び第3ミラー76Cを経て結像用レンズ77にて結像され、CCDイメージセンサ78によって画像が読み込まれる。即ち、1次元のセンサであるCCDイメージセンサ78によって主走査方向の1ライン分を同時に処理した後、原稿送り装置10によって搬送される原稿の次の主走査方向の1ライン分が読み込まれる。原稿の先端が第2プラテンガラス72Bの読み取り位置に到達した後、この原稿の後端が第2プラテンガラス72Bの読み取り位置を通過することによって、副走査方向に亘って1ページの原稿読み取りが完了する。
本実施の形態では、このようにフルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とを停止させ、第2プラテンガラス72Bを介してCCDイメージセンサ78により原稿の第1面の読み取りを行う原稿の搬送時に、CIS50によって、一括して原稿の第2面の読み取りを行うことが可能である。即ち、CCDイメージセンサ78とCIS50とを用いて、搬送路15への原稿の一度の搬送で、この原稿における表裏両面の画像を読み取ることを可能としている。ここで、本実施の形態では、CCDイメージセンサ78による原稿の第1面の読み取り位置よりも、CIS50による原稿の第2面の読み取り位置を、原稿搬送方向下流側にずらしている。
図2は、CIS50の構成を説明するための図である。読み取り部として機能するCIS50は、図1に示したようにアウトロール19と排出ロール20との間に設けられる。原稿の片面(第1面)は、第2プラテンガラス72Bに押し当てられ、この第1面の画像はCCDイメージセンサ78にて読み込まれる。一方、CIS50では、搬送路15を介して対向する他方の側から、片面(第2面)の画像が読み込まれる。このCIS50は、ハウジング51、ガラス52、LED(Light Emitting Diode)アレイ53、ロッドレンズアレイ54、及びラインセンサ55を備えている。これらのうち、ガラス52は、ハウジング51の搬送路15側に形成された開口に装着される。また、LEDアレイ53は、ガラス52を介して原稿の第2面に光を照射する。ロッドレンズアレイ54は、LEDアレイ53からの照射光の反射光を集光する。ラインセンサ55は、ロッドレンズアレイ54により集光された光を読み取る。そして、ラインセンサ55としては、CCDやCMOSセンサ、密着型センサ等を用いることができ、実寸幅(例えばA4長手幅297mm)の画像を読み取ることが可能である。つまり、CIS50では、縮小光学系を用いずにロッドレンズアレイ54及びラインセンサ55を用いた所謂等倍光学系にて画像の取り込みを行う。
次に、図1に示す処理装置80について説明する。
図3は、処理装置80を説明するためのブロック図である。本実施の形態が適用される処理装置80は、大きく、センサ(CCDイメージセンサ78及びCIS50)から得られた画像情報を処理する信号処理部81と、原稿送り装置10及びスキャナ装置70を制御する制御部90とを備えている。信号処理部81は、原稿の表面(第1面)を読み取るCCDイメージセンサ78及び裏面(第2面)を読み取るCIS50(ラインセンサ55)からの各々の出力に対して、アナログ信号の処理を行うAFE(Analog Front End)82、アナログ信号をディジタル信号に変換するADC(Analog to Digital Converter)83、ディジタル信号に対してシェーディング補正やオフセット補正等の各種処理を施すディジタル処理部84が2系統、備えられており、表面(第1面)及び裏面(第2面)の読み取り画像に対して、別々にディジタル処理が施される。このディジタル処理部84により処理されたディジタル信号は、画像処理装置100にて解像度変換等の処理がなされ、例えばプリンタ等の画像形成装置や、パーソナルコンピュータ(PC)等のホストシステムへ出力される。
一方、制御部90は、各種両面読み取りの制御や片面読み取りの制御等を含め、原稿送り装置10及びスキャナ装置70の全体を制御する画像読み取りコントロール91、CCDイメージセンサ78及びCIS50を制御するCCD/CISコントロール92、読み取りタイミングに合わせてCIS50のLEDアレイ53やフルレートキャリッジ73の照明ランプ74を制御するランプコントロール93、スキャナ装置70におけるモータのオン/オフ等を行いフルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とのスキャン動作を制御するスキャンコントロール94、原稿送り装置10におけるモータの制御、各種ロールの動作やフィードクラッチの動作、ゲートの切り替え動作等を制御する搬送機構コントロール95を備えている。これらの各種コントロールからは、原稿送り装置10及びスキャナ装置70に対して制御信号が出力され、かかる制御信号に基づいて、これらの動作制御が可能となる。画像読み取りコントロール91は、ホストシステムからの制御信号や、例えば自動選択読み取り機能に際して検出されるセンサ出力、ユーザからの選択等に基づいて、読み取りモードを設定し、原稿送り装置10及びスキャナ装置70を制御している。読み取りモードとしては、両面同時読み取りモード、片面読み取りモードが考えられる。
次に、画像処理装置100の機能及び動作について説明する。
図4は、本実施の形態が適用される画像処理装置100の構成を示したブロック図である。画像処理装置100は、第1の読み取り手段としてのCCDイメージセンサ78から得られ、ディジタル化された高解像度(例えば600dpi(Dot Per Inch)×600dpi)のフルカラー画像からなる表面(第1面)の画像データを処理する第1のカラー画像処理部101、第2の読み取り手段としてのCIS50から得られ、ディジタル化された高解像度(例えば600dpi×600dpi)のフルカラー画像からなる裏面(第2面)の画像データを処理する第2のカラー画像処理部102、入力されてくるカラー画像データを格納する画像データ格納部103、を備えている。
画像データ格納部103は、入力されてくるカラー画像データ(パラレルデータ)のシリアル変換等を行うプログラマブルロジックアレイ104、第1のカラー画像処理部101から入力される第1面のカラー画像データ及び第2のカラー画像処理部102から入力される第2面のカラー画像データを記憶する記憶手段の一例としてのメモリ106、このメモリ106をコントロールする制御手段の一例としてのメモリコントローラ107、を備えている。画像データ格納部103には、第1のカラー画像処理部101及び第2のカラー画像処理部102より、RGB各色8ビット(256階調、多値)からなる24ビット(3色×8ビット)のカラー画像データが入力される。また、メモリコントローラ107は、入力されてくる3色(RGB)のカラー画像データが色毎に格納されるようにメモリ106をコントロールする。
この画像読み取り装置では、上述したように、原稿の第1面及び第2面をそれぞれフルカラー画像として読み取ることが可能である。また、この画像読み取り装置では、通常、1枚の原稿を解像度600dpi×600dpi且つRGB各色8ビット(256)の階調で読み込むことができる。このため、メモリ106は、解像度600dpi×600dpi、3色、256階調、のカラー画像データを2ページ分格納できるメモリ容量を有している。
ところで、この画像読み取り装置を用いた両面カラー原稿の読み取り動作モードとしては、2つのモードが考えられる。
第1のモードは、表面の画像はメモリ106に蓄積せずにメモリコントローラ107によって転送し、裏面の画像は一旦メモリ106に蓄積し表面の画像の転送後にメモリコントローラ107によって転送するモードである。
第2のモードは、表面の画像も裏面の画像もメモリ106に一旦蓄積し、表面の画像、裏面の画像の順にメモリコントローラ107によって転送するモードである。
ここで、ユーザが要求する画像の解像度として高解像度が指定された場合と低解像度が指定された場合とについて、これらの2つのモードでの画像読み取り動作を比較しながら説明する。尚、この場合、高解像度とは、CCDイメージセンサ78やCIS50から得られた時点での画像の解像度(例えば600dpi×600dpi)をいい、低解像度とは、この解像度を解像度変換処理によって低下させた後の解像度(例えば600dpi×300dpi)をいうものとする。そして、低解像度の表面の画像及び裏面の画像のメモリ106からの読み出し及びメモリコントローラ107による転送に要する時間は原稿1枚の読み取り時間内に収まるが、高解像度の表面の画像及び裏面の画像のメモリ106からの読み出し及びメモリコントローラ107による転送に要する時間は原稿1枚の読み取り時間を超過するものとする。
図5は、低解像度が指定された場合の画像読み取り動作における表面の画像の読み取り、裏面の画像の読み取り、読み取った画像の転送を行う際のページ同期信号(PS信号)及びライン同期信号(LS信号)を示したタイムチャートである。図中、「PS」はページ同期信号を示しており、「LS」はライン同期信号を示している。
このうち、(a)は、第1のモードでの画像読み取り動作を示す。
まず、(5A)に示すように、原稿の1枚目の表面の画像の読み取りが開始され、その後、少し遅れて、(5B)に示すように、原稿の1枚目の裏面の画像の読み取りが開始される。
そして、表面の画像は、読み取りと同時に解像度変換処理が施され、(5C)に示すように、メモリコントローラ107によって後段モジュールへ転送される。一方、裏面の画像は、一旦メモリ106に蓄積され、表面の画像の転送後、メモリ106から読み出され、これと同時に解像度変換処理が施され、(5D)に示すように、メモリコントローラ107によって後段モジュールへ転送される。
こうして原稿の1枚目の裏面の画像の転送が終了すると、原稿の2枚目の読み取りが開始される。
また、(b)は、第2のモードでの画像読み取り動作を示す。
まず、(5E)に示すように、原稿の1枚目の表面の画像の読み取りが開始され、その後、少し遅れて、(5F)に示すように、原稿の1枚目の裏面の画像の読み取りが開始される。
そして、表面の画像と裏面の画像は、読み取りと同時に解像度変換処理が施され、メモリ106に蓄積され、(5G)に示すように、表面の画像がメモリ106から読み出されてメモリコントローラ107によって後段モジュールへ転送された後、(5H)に示すように、裏面の画像がメモリ106から読み出されてメモリコントローラ107によって後段モジュールへ転送される。
尚、上述したように、低解像度が指定された場合、原稿1枚の読み取り時間内に表裏両面の画像をメモリ106から読み出して転送することができるので、この読み出し及び転送は原稿の2枚目の読み取りと並行して行われる。
一方、図6は、高解像度が指定された場合の画像読み取り動作における表面の画像の読み取り、裏面の画像の読み取り、読み取った画像の転送を行う際のページ同期信号(PS信号)及びライン同期信号(LS信号)を示したタイムチャートである。図中、「PS」はページ同期信号を示しており、「LS」はライン同期信号を示している。
このうち、(a)は、第1のモードでの画像読み取り動作を示す。
まず、(6A)に示すように、原稿の1枚目の表面の画像の読み取りが開始され、その後、少し遅れて、(6B)に示すように、原稿の1枚目の裏面の画像の読み取りが開始される。
そして、表面の画像は、(6C)に示すように、メモリコントローラ107によって後段モジュールへ転送される。一方、裏面の画像は、一旦メモリ106に蓄積され、表面の画像の転送後、メモリ106から読み出され、(6D)に示すように、メモリコントローラ107によって後段モジュールへ転送される。
こうして原稿の1枚目の裏面の画像の転送が終了すると、原稿の2枚目の読み取りが開始される。
また、(b)は、第2のモードでの画像読み取り動作を示す。
まず、(6E)に示すように、原稿の1枚目の表面の画像の読み取りが開始され、その後、少し遅れて、(6F)に示すように、原稿の1枚目の裏面の画像の読み取りが開始される。
そして、表面の画像と裏面の画像は、メモリ106に蓄積され、(6G)に示すように、表面の画像がメモリ106から読み出されてメモリコントローラ107によって後段モジュールへ転送された後、(6H)に示すように、裏面の画像がメモリ106から読み出されてメモリコントローラ107によって後段モジュールへ転送される。
尚、上述したように、高解像度が指定された場合、原稿1枚の読み取り時間内に表裏両面の画像をメモリ106から読み出して転送することができないので、この読み出し及び転送は原稿の2枚目の読み取りを待たせることになる。図では、原稿の1枚目の表面の画像のメモリ106からの読み出し及び転送の終了後、原稿の1枚目の裏面のメモリ106からの読み出し及び転送を原稿の2枚目の読み取りと並行して行っている。
また、この場合、原稿の2枚目の読み取り画像で、メモリ106に蓄積された原稿の1枚目の画像を上書きしないように、合計4ページ分のメモリ容量が必要となる。
このように第1のモードと第2のモードを比べてみると、低解像度が指定された場合、図5から明らかなように、生産性は、第2のモードが第1のモードの2倍となる。
また、高解像度が指定された場合は、図6で説明したように、画像データをそのデータ量を削減することなくメモリ106に蓄積している。従って、一旦メモリ106に蓄積した表裏両面の画像データは、次の原稿の読み取り中に転送が完了しないため、メモリ106からの読み出しが完了するまでスキャナ装置70による読み取り動作は停止することになる。このことは、蓄積に必要なメモリ容量が増えるにも関わらず、生産性を向上できないことを意味する。更に、1枚目の表面画像が出力されるのは1枚目の読み取り完了後なので、スタートボタンを押してから1枚目のコピーが排出されるまでの時間が長くなってしまう。即ち、高解像度が指定されると、第2のモードは、第1のモードよりも生産性を低下させると共に必要なメモリ容量を増大させることになる。
そこで、本実施の形態では、両面同時読み取りが可能な画像読み取り装置において、画像読み取り装置のメモリ容量、原稿サイズ、ユーザが指定した解像度によって、画像読み取り装置の読み取り動作モードを、第1のモードと第2のモードの間で切り替える制御を行う。
具体的には、読み取り動作開始時に、メモリ106の残容量、読み取り対象の原稿のサイズ、ユーザが指定した解像度(以下、「指定解像度」という)の情報を取得し、原稿サイズと指定解像度から1ページ分の画像データ量を算出する。そして、メモリ残容量が、1ページ分の画像データ量のN倍以上であり(Nは予め定めた正の数)、かつ、指定解像度が基準解像度(原稿の1枚の読み取り時間内に2ページ分の画像データの転送が可能な解像度)である場合に、画像読み取り動作モードを第1のモードから第2のモードに切り替える。
まず、このような動作を実現する読み取り動作モード設定装置30について説明する。尚、読み取り動作モード設定装置30は、画像読み取り制御装置の一例であり、図4に示した画像処理装置100に接続され、これらの装置を含むプリンタ装置等のCPU(不図示)がプログラムをRAM(不図示)に読み込んで実行することにより実現される。
図7は、読み取り動作モード設定装置30の機能構成例を示したブロック図である。
図示するように、読み取り動作モード設定装置30は、メモリ容量取得部31と、原稿サイズ取得部32と、指定解像度取得部33と、画像データ量算出部34と、基準解像度保持部35と、モード判定部36と、モード設定部37とを備える。
メモリ容量取得部31は、メモリ106の残容量を示す情報を取得する。
原稿サイズ取得部32は、読み取り対象の原稿のサイズを示す情報を取得する。本実施の形態では、原稿の大きさを特定する特定手段の一例として、原稿サイズ取得部32を設けている。
指定解像度取得部33は、例えば操作パネル(図示せず)から入力された指定解像度を取得する。本実施の形態では、解像度取得手段の一例として、指定解像度取得部33を設けている。
画像データ量算出部34は、原稿サイズ取得部32が取得した原稿サイズと、指定解像度取得部33が取得した指定解像度とに基づいて、ユーザに提供する画像の1ページ分のデータ量を算出する。本実施の形態では、データ容量を算出する算出手段の一例として、画像データ量算出部34を設けている。
基準解像度保持部35は、指定解像度が高解像度であるか低解像度であるかを切り分けるための基準となる解像度(以下、「基準解像度」という)を保持する。ここで、基準解像度としては、例えば、原稿の1ページ分の読み取り時間内に2ページ分の画像を転送可能な場合のその画像の解像度のうち、最大のものを採用すればよい。尚、以下では、基準解像度を、原稿の読み取り時間や原稿の画像の一般的なデータ量等を考慮して予め定められたものとして説明するが、読み取り対象の原稿ごとに計算を行うことで動的に決定してもよい。
モード判定部36は、メモリ容量取得部31が取得したメモリ容量が、画像データ量算出部34が算出した画像データ量のN倍以上であり、かつ、指定解像度取得部33が取得した指定解像度が、基準解像度保持部35が保持する基準解像度以下であるかを判定する。
モード設定部37は、モード判定部36による判定結果に基づいて、画像読み取り装置における読み取り動作モードを第1のモード又は第2のモードに設定する。本実施の形態では、片面記憶状態の一例として、第1のモードを用いており、両面記憶状態の一例として、第2のモードを用いている。また、画像読み取り装置を片面記憶状態又は両面記憶状態に設定する設定手段との一例として、モード設定部37を設けている。
次に、この読み取り動作モード設定装置30の動作について説明する。尚、この動作説明では、メモリ残容量と画像データ量との比較に用いたNを「4」とする。即ち、メモリ残容量が画像データ量の4倍以上であることを、読み取り動作モードを第2のモードに設定するための条件の一つとする。但し、メモリ106から読み出して転送すべき画像データを、メモリ106に書き込むべき画像データによって上書きしないように、読み出し/書き込み制御を行い、より少ないメモリ残容量の場合に読み取り動作モードを第2のモードに設定するようにしてもよい。
図8は、読み取り動作モード設定装置30の動作例を示したフローチャートである。
読み取り動作モード設定装置30では、まず、メモリ容量取得部31が、メモリ106の残容量を取得し(ステップ301)、原稿サイズ取得部32が、読み取り対象の原稿のサイズを取得し(ステップ302)、指定解像度取得部33が、指定解像度を取得する(ステップ303)。
次に、画像データ量算出部34が、ステップ302で取得した原稿サイズと、ステップ303で取得した指定解像度とに基づいて、1ページ分の画像データ量を算出する(ステップ304)。
そして、モード判定部36は、ステップ301で取得したメモリ106の残容量が、ステップ304で算出した画像データ量の4ページ分以上であり、かつ、ステップ303で取得した指定解像度が、基準解像度保持部35が保持する基準解像度以下であるかどうかを判定する(ステップ305)。
その結果、メモリ106の残容量が画像データ量の4ページ分以上であり、かつ、指定解像度が基準解像度以下であると判定された場合、モード設定部37は、画像読み取り装置における読み取り動作モードを第2のモードに設定する(ステップ306)。
一方、メモリ106の残容量が画像データ量の4ページ分未満であるか、又は、指定解像度が基準解像度を超えていると判定された場合、モード設定部37は、画像読み取り装置における読み取り動作モードを第1のモードに設定する(ステップ307)。
次いで、ステップ307において読み取り動作モードとして第1のモードが設定された場合の画像読み取り装置の動作について説明する。
図9は、このときの画像読み取り装置の動作例を示したフローチャートである。
まず、原稿送り装置10による原稿の搬送が行われ、CCDイメージセンサ78による原稿の第1面の読み取り及びCIS50による同じ原稿の第2面の読み取りが行われる(ステップ101)。これらのうちCCDイメージセンサ78によって読み取られた原稿の第1面のカラー画像データ(表面画像データ)は、信号処理部81によってシェーディング補正やギャップ補正等が施された後、第1のカラー画像処理部101で色変換処理や階調変換処理(TRC)、露光自動調整(AE)等が行われて下地除去やガミュート変換、ガンマ補正等の画質調整が施され(ステップ102)、プリンタ装置やPC等の外部装置へと出力される(ステップ103)。
一方、ステップ101においてCIS50によって読み取られた原稿の第2面のカラー画像データ(裏面画像データ)は、信号処理部81によってシェーディング補正やギャップ補正等が施された後、第2のカラー画像処理部102で色変換処理や階調変換処理(TRC)、露光自動調整(AE)等が行われて下地除去やガミュート変換、ガンマ補正等の画質調整が施され(ステップ104)、RGB各色8ビットからなる24ビットのカラー画像データとして出力される。そして、このRGB各色8ビットからなる24ビットのカラー画像データは、メモリコントローラ107によってメモリ106に格納される(ステップ105)。そして、上記ステップ103における表面画像データの出力が終了した後にメモリコントローラ107に対してメモリ読み出し信号が出力され(ステップ106)、メモリ106に格納された裏面画像データが第1のカラー画像処理部101を介してプリンタ装置やPC等の外部装置へと出力される(ステップ107)。そして、次に読み込むべき原稿が存在するか否かが判断され(ステップ108)、次の原稿が存在する場合にはステップ101に戻って処理を続行し、次の原稿が存在しない場合には処理を終了する。
また、ステップ306において読み取り動作モードとして第2のモードが設定された場合の画像読み取り装置の動作について説明する。
図10は、このときの画像読み取り装置の動作例を示したフローチャートである。
まず、原稿送り装置10による原稿の搬送が行われ、CCDイメージセンサ78による原稿の第1面の読み取り及びCIS50による同じ原稿の第2面の読み取りが行われる(ステップ201)。これらのうちCCDイメージセンサ78によって読み取られた表面画像データは、信号処理部81によってシェーディング補正やギャップ補正等が施された後、第1のカラー画像処理部101において画像処理が施されると共に、フィルタ回路等を通して解像度変換を実行し、入力されてくる600dpi×600dpiの表面画像データを300dpi×600dpiのRGBデータ或いはLa*b*データに変換する(ステップ202)。一方、ステップ201においてCIS50によって読み取られた裏面画像データは、信号処理部81によってシェーディング補正やギャップ補正等が施された後、第2のカラー画像処理部102において画像処理が施されると共に、フィルタ回路等を通して解像度変換を実行し、入力されてくる600dpi×600dpiの裏面画像データを300dpi×600dpiのRGBデータ或いはLa*b*データに変換する(ステップ203)。尚、副走査方向の解像度を600dpiから300dpiに落としたことで、解像度変換後における表面画像データ及び裏面画像データのデータ量は、解像度変換前における表面画像データ及び裏面画像データのデータ量に対してそれぞれ半分となっている。
その後、ステップ202で解像度変換された表面画像データ及びステップ203で解像度変換された裏面画像データがメモリコントローラ107によってメモリ106に格納される(ステップ204)。ここで、解像度変換された表面画像データ及び裏面画像データは、共に600dpi×600dpiの画像データに対して300dpi×600dpiとそれぞれ半分のデータ量となっているため、表裏面2枚分の画像データを、1枚分の画像データを格納するために設けられたメモリ106に格納することが可能である。
そして、次に読み込むべき原稿が存在するか否かが判断される(ステップ205)。ここで、次の原稿が存在しない場合には、メモリコントローラ107に対してメモリ読み出し信号が出力され(ステップ206)、メモリ106に格納された表裏面画像データが第1のカラー画像処理部101を介してプリンタ装置やPC等の外部装置へと出力され(ステップ207)、処理を終了する。
一方、ステップ205において、次の原稿が存在する場合には、メモリコントローラ107に対してメモリ読み出し信号が出力され(ステップ208)、メモリ106に格納された表裏面画像データが第1のカラー画像処理部101を介して外部装置へと出力される(ステップ209)。また、表裏面画像データが出力されている間に、原稿送り装置10による次の原稿の搬送が行われ、CCDイメージセンサ78による原稿の第1面の読み取り及びCIS50による同じ原稿の第2面の読み取りが行われる(ステップ210)。これらのうちCCDイメージセンサ78によって読み取られた表面画像データは、信号処理部81によってシェーディング補正やギャップ補正等が施された後、第1のカラー画像処理部101において画像処理が施されると共に、フィルタ回路等を通して解像度変換を実行し、入力されてくる600dpi×600dpiの表面画像データを300dpi×600dpiのRGBデータ或いはLa*b*データに変換する(ステップ211)。一方、ステップ210においてCIS50によって読み取られた裏面画像データは、信号処理部81によってシェーディング補正やギャップ補正等が施された後、第2のカラー画像処理部102において画像処理が施されると共に、フィルタ回路等を通して解像度変換を実行し、入力されてくる600dpi×600dpiの裏面画像データを300dpi×600dpiのRGBデータ或いはLa*b*データに変換する(ステップ212)。
その後、ステップ211で解像度変換された表面画像データ及びステップ212で解像度変換された裏面画像データがメモリコントローラ107によってメモリ106に格納される(ステップ213)。そして、ステップ205へと戻る。
以上により、本実施の形態の説明を終了する。
尚、本実施の形態では、ユーザが解像度(高解像度か低解像度か)を指定するようにしたが、解像度だけでなく、例えば、画質(高画質か低画質か)を指定できるようにしてもよい。ユーザが低画質を指定した場合には、図示しない圧縮率取得手段が予め定められた圧縮率を取得し、その圧縮率で圧縮を行うことにより画像容量を削減する。このような圧縮の手法としては、例えば、サブサンプリングがある。ここで、サブサンプリングとは、カラー画像の色成分の情報量を削減することでデータ量を削減する処理のことをいう。このようなサブサンプリングにより、画像容量を例えば半分にする。この場合、図8のステップ305でメモリ容量に関する条件判定に用いる画像データ容量は半分となる。また、1ページ分の画像データの容量が半分になるので、ある程度高解像度であっても原稿1枚の読み取り時間内に表裏両面の画像を転送できることから、図8のステップ305で指定解像度に関する条件判定に用いる閾値として、より大きな値が設定されることになる。これにより、圧縮率を指定しなければ第1のモードが選択されていたような高解像度が指定された場合であっても、第2のモードが選択され得るようになる。尚、ここでは、ユーザが低画質を指定することで圧縮率が得られるようにしたので、この圧縮率は、利用者により指定されたモードに応じた圧縮率の一例である。しかしながら、ユーザが直接圧縮率を指定するようにしてもよい。
尚、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
10…原稿送り装置、30…読み取り動作モード設定装置、31…メモリ容量取得部、32…原稿サイズ取得部、33…指定解像度取得部、34…画像データ量算出部、35…基準解像度保持部、36…モード判定部、37…モード設定部、70…スキャナ装置、80…処理装置、100…画像処理装置

Claims (9)

  1. 利用者により指定された指定解像度を取得する解像度取得手段と、
    前記解像度取得手段により取得された前記指定解像度が、画像読み取り装置が原稿の両面の画像を並行して読み取るのに要する時間内に転送可能な当該両面の画像の解像度である基準解像度以下であることを一の条件として、当該画像読み取り装置を、当該両面の画像を一旦記憶手段に記憶した後に当該記憶手段から読み出して当該指定解像度の画像として転送する両面記憶状態に設定する設定手段と
    を備えたことを特徴とする画像読み取り制御装置。
  2. 前記設定手段は、前記解像度取得手段により取得された前記指定解像度が前記基準解像度を超えていることを一の条件として、前記画像読み取り装置を、前記両面の画像の一方は前記記憶手段に記憶することなく転送し、前記両面の画像の他方は一旦前記記憶手段に記憶した後に当該記憶手段から読み出して転送する片面記憶状態に設定することを特徴とする請求項1に記載の画像読み取り制御装置。
  3. 前記原稿の大きさを特定する特定手段と、
    前記特定手段により特定された前記大きさと、前記解像度取得手段により取得された前記指定解像度とに基づいて、前記両面の画像のデータ容量を算出する算出手段と
    を更に備え、
    前記設定手段は、前記算出手段により算出された前記データ容量が、予め定めた基準容量以下であることを他の条件として、前記画像読み取り装置を前記両面記憶状態に設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読み取り制御装置。
  4. 利用者により指定されたモードに応じた圧縮率を取得する圧縮率取得手段を更に備え、
    前記算出手段は、前記圧縮率取得手段により取得された前記圧縮率に更に基づいて、前記両面の画像のデータ容量を算出することを特徴とする請求項3に記載の画像読み取り制御装置。
  5. 前記基準容量は、前記記憶手段の記憶容量の1/4であることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像読み取り制御装置。
  6. 原稿の第1面の画像を読み取る第1の読み取り手段と、
    前記第1の読み取り手段による前記第1面の画像の読み取りと並行して、前記原稿の第2面の画像を読み取る第2の読み取り手段と、
    利用者により指定された指定解像度を取得する解像度取得手段と、
    前記解像度取得手段により取得された前記指定解像度が、前記原稿の両面の画像を読み取るのに要する時間内に転送可能な当該両面の画像の解像度である基準解像度以下であることを一の条件として、前記第1の読み取り手段により読み取られた前記第1面の画像と前記第2の読み取り手段により読み取られた前記第2面の画像とが一旦記憶手段に記憶された後に当該記憶手段から読み出されて当該指定解像度の画像として転送されるように制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする画像読み取り装置。
  7. 前記制御手段は、前記解像度取得手段により取得された前記指定解像度が前記基準解像度を超えていることを条件の一つとして、前記第1の読み取り手段により読み取られた前記第1面の画像は前記記憶手段に記憶されることなく転送され、前記第2の読み取り手段により読み取られた前記第2面の画像は一旦前記記憶手段に記憶された後に当該記憶手段から読み出されて転送されるように制御することを特徴とする請求項6に記載の画像読み取り装置。
  8. 原稿の第1面の画像を読み取る第1の読み取り手段と、
    前記第1の読み取り手段による前記第1面の画像の読み取りと並行して、前記原稿の第2面の画像を読み取る第2の読み取り手段と、
    利用者により指定された指定解像度を取得する解像度取得手段と、
    前記解像度取得手段により取得された前記指定解像度が、前記原稿の両面の画像を読み取るのに要する時間内に転送可能な当該両面の画像の解像度である基準解像度以下であることを一の条件として、前記第1の読み取り手段により読み取られた前記第1面の画像と前記第2の読み取り手段により読み取られた前記第2面の画像とが一旦記憶手段に記憶された後に当該記憶手段から読み出されて当該指定解像度の画像として転送されるように制御する制御手段と、
    前記制御手段により転送されるように制御された前記第1面の画像と前記第2面の画像とを記録媒体に形成する画像形成手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  9. コンピュータに、
    利用者により指定された指定解像度を取得する機能と、
    取得された前記指定解像度が、画像読み取り装置が原稿の両面の画像を並行して読み取るのに要する時間内に転送可能な当該両面の画像の解像度である基準解像度以下であることを一の条件として、当該画像読み取り装置を、当該両面の画像を一旦記憶手段に記憶した後に当該記憶手段から読み出して当該指定解像度の画像として転送する両面記憶状態に設定する機能と
    を実現させるためのプログラム。
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