JP2011057037A - 車両の操舵支援制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライバ状態に応じて、ドライバに適切に関与しながら進行路を維持するようにドライバを導きつつ制御して操舵支援する。
【解決手段】前方注視距離ztにおける目標通過点PcのX座標xcと推定通過点PeのX座標xeを算出し、これら座標xc、xeの偏差に第1の制御ゲインGlを乗算した演算項と、ヨー角θcaに第2の制御ゲインGyを乗算した演算項とを加算して制御量Tcを算出する。ここで、第1、第2の制御ゲインGl、Gyは、手放し時間Tsoが長いほど、自車両が目標進行路を走行する操舵制御の整定時間が短くなる方向(Gl、Gyが、それぞれ大きな値)に設定される一方、手放し状態が検出されない場合は、覚醒度DAが低い、或いは、漫然度DLが高い場合ほど、自車両が目標進行路を走行する操舵制御の整定時間が短くなる方向(Gl、Gyが、それぞれ大きな値)に設定される。
【選択図】図3

Description

本発明は、設定した最適な進行路を走行するように操舵を支援する車両の操舵支援制御装置に関する。
近年、車両においては安全性や快適性を向上させるための様々な技術が開発され実用化されている。
例えば、特開2006−264624号公報では、ドライバの注意力低下度合いに応じてマップを変更して大きさが変わるようにアシストトルクを設定し、車両運動に影響を与えない波形および/または周波数で出力する車線維持支援装置の技術が開示されている。
特開2006−264624号公報
しかしながら、上述の特許文献1のように車両運動に影響を与えない波形および/または周波数でアシストトルクを出力する制御では、ドライバの注意力低下度合いに応じて警報を行うようにしているものの、警報が適切にドライバに伝わらなかった場合、車両が適切に車線を維持することが困難であるという課題がある。また、警報がドライバに伝わったとしてもドライバの操舵により車両が車線走行を維持できない場合も適切に対応することができないという問題がある。そこで、設定した適切な目標進行路に沿って自動的に操舵制御することも考えられるが、あくまでも、操舵はドライバにより行われるものであり、このドライバによる操舵に対して操舵制御が適切に関与できないと、ドライバにとって却って使い勝手の悪い制御となってしまう虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ドライバ状態に応じて、ドライバに適切に関与しながら進行路を維持するようにドライバを導きつつ制御して操舵支援する車両の操舵支援制御装置を提供することを目的としている。
本発明は、自車両前方の走行路情報を検出する前方情報検出手段と、自車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、上記自車両前方の走行路情報を基に自車両の目標進行路を設定する目標進行路設定手段と、現在の自車両の運転状態を基に自車両が走行すると予測される推定進行路を設定する推定進行路設定手段と、ドライバのステアリングホイールからの手放し状態を検出する手放し状態検出手段と、ドライバの運転意識の低下度合を検出する運転意識低下度合検出手段と、上記手放し状態と上記ドライバの運転意識の低下度合の少なくとも一方に応じて制御ゲインを可変設定する制御ゲイン設定手段と、上記自車両の運転状態と上記目標進行路と上記推定進行路と上記制御ゲインとに基づいて自車両が上記目標進行路を走行するための操舵制御量を算出する操舵制御量算出手段と、上記操舵制御量に基づいて操舵する操舵手段とを備えたことを特徴としている。
本発明による車両の操舵支援制御装置によれば、ドライバ状態に応じて、ドライバに適切に関与しながら進行路を維持するようにドライバを導きつつ制御して操舵支援することが可能となる。
本発明の実施の一形態に係る車両の操舵系の構成説明図である。 本発明の実施の一形態に係る操舵制御部の機能ブロック図である。 本発明の実施の一形態に係る操舵支援制御プログラムのフローチャートである。 本発明の実施の一形態に係る目標進行路と推定進行路と前方注視距離の説明図である。 本発明の実施の一形態に係る覚醒度、漫然度、手放し時間に応じて設定される制御ゲインのマップの説明図である。 本発明の実施の一形態に係る制御ゲインにより定められる整定時間の説明図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1において、符号1は電動パワーステアリング装置を示し、この電動パワーステアリング装置1は、ステアリング軸2が、図示しない車体フレームにステアリングコラム3を介して回動自在に支持されており、その一端が運転席側へ延出され、他端がエンジンルーム側へ延出されている。ステアリング軸2の運転席側端部には、ステアリングホイール4が固設され、また、エンジンルーム側へ延出する端部には、ピニオン軸5が連設されている。
エンジンルームには、車幅方向へ延出するステアリングギヤボックス6が配設されており、このステアリングギヤボックス6にラック軸7が往復移動自在に挿通支持されている。このラック軸7に形成されたラック(図示せず)に、ピニオン軸5に形成されたピニオンが噛合されて、ラックアンドピニオン式のステアリングギヤ機構が形成されている。また、ラック軸7の左右両端はステアリングギヤボックス6の端部から各々突出されており、その端部に、タイロッド8を介してフロントナックル9が連設されている。このフロントナックル9は、操舵輪としての左右輪10L,10Rを回動自在に支持すると共に、キングピン(図示せず)を介して車体フレームに転舵自在に支持されている。従って、ステアリングホイール4を操作し、ステアリング軸2、ピニオン軸5を回転させると、このピニオン軸5の回転によりラック軸7が左右方向へ移動し、その移動によりフロントナックル9がキングピン(図示せず)を中心に回動して、左右輪10L,10Rが左右方向へ転舵される。
また、ピニオン軸5にアシスト伝達機構11を介して、電動モータ13が連設されており、この電動モータ13にてステアリングホイール4に加える操舵トルクをアシストする。電動モータ13は、後述する操舵制御部20で設定する操舵トルク(制御量)Tcとなるようにモータ駆動部21を介して駆動される。本実施の形態では、モータ駆動部21、電動モータ13により操舵手段が構成されている。
操舵制御部20には、車両の車速Vを検出する車速センサ31、ヨーレートγを検出するヨーレートセンサ32、前方の道路形状、自車両の走行路に対するヨー角θcaを検出する前方情報検出手段としての前方認識装置33、ドライバの手放し状態を検出する手放し状態検出手段としての手放し状態検出装置34、ドライバの運転意識の低下度合としてのドライバの覚醒度DAを検出する運転意識低下度合検出手段としての覚醒度検出装置35、ドライバの運転意識の低下度合としてのドライバの漫然度DLを検出する運転意識低下度合検出手段としての漫然度検出装置36が接続されている。
前方認識装置33は、例えば、前方に向けて車室内に配設したステレオカメラ(CCDカメラ)で撮像した画像情報から白線や縁石等を抽出し、自車両前方の走行路を、図4に示すような、自車両を原点とするX−Z座標平面(自車両の幅方向をX軸、前後方向をZ軸とする座標平面)上に検出するようになっている。また、自車両の現在位置(X−Z座標平面上での原点)における走行路に対する傾きをヨー角θcaとして算出して操舵制御部20に出力する。例えば、前方走行路からその中央部分を目標進行路として算出し、この目標進行路を2次曲線で近似して、この近似した目標進行路の近似式を微分した値のZ=0における値(Z軸に対する傾き)から算出する。
手放し状態検出装置34は、例えば、操舵トルクセンサ(図示せず)からの値が略0に近い場合に手放し状態と判定するものとなっている。
覚醒度検出装置35は、ドライバの運転意識の低下度合を段階的(本実施の形態では3段階を例示する)な覚醒度DAとして検出するもので、この覚醒度DAは、高いほど、ドライバの運転意識の低下度合が低いことを示し、逆に、覚醒度DAが低いほど、ドライバの運転意識の低下度合が高いことを示している。この覚醒度DAの検出技術としては、例えば、特開2005−71185号公報で開示される技術が採用される。この技術では、時系列的に検出された車幅方向における車両の変位量を周波数変換して得られた高周波成分量と定収は成分量との比から覚醒度の推定値を算出するものとなっている。また、他の覚醒度DAの検出技術として、特開2007−312905号公報で開示される技術を採用することもできる。この技術では、瞼の動きのパターンから覚醒度を検出するものとなっている。
漫然度検出装置36は、ドライバの運転意識の低下度合を段階的(本実施の形態では3段階を例示する)な漫然度DLとして検出するもので、この漫然度DLは、高いほど、ドライバの運転意識の低下度合が高いことを示し、逆に、漫然度DLが低いほど、ドライバの運転意識の低下度合が低いことを示している。この漫然度DLの検出技術としては、例えば、特開平8−178712号公報で開示される技術が採用される。この技術では、ドライバの視線の停留時間及びバックミラー・サイドミラーの一定時間内の確認回数を基に、漫然度を検出するものとなっている。
操舵制御部20は、上述の各入力信号を基に、前方注視距離ztにおける目標通過点PcのX座標xcを自車両前方の走行路情報を基に算出し、前方注視距離ztにおける推定通過点PeのX座標xeを現在の自車両の運転状態を基に算出し、これらの座標xc、xeの偏差に第1の制御ゲインGlを乗算した演算項と、ヨー角θcaに第2の制御ゲインGyを乗算した演算項とを加算して操舵トルク(制御量)Tcを算出し、モータ駆動部21に出力するようになっている。ここで、上述の第1、第2の制御ゲインGl、Gyは、手放し状態の連続時間(手放し時間)Tsoが長いほど、自車両が目標進行路を走行する操舵制御の整定時間が短くなる方向(Gl、Gyが、それぞれ大きな値)に設定される一方、手放し状態が検出されない場合は、覚醒度DAが低い、或いは、漫然度DLが高い場合ほど、自車両が目標進行路を走行する操舵制御の整定時間が短くなる方向(Gl、Gyが、それぞれ大きな値)に設定される。
すなわち、操舵制御部20は、図2に示すように、前方注視距離算出部20a、目標通過点算出部20b、推定通過点算出部20c、制御ゲイン設定部20d、制御量算出部20eから主要に構成されている。
前方注視距離算出部20aは、車速センサ31から車速Vが入力される。そして、例えば、予め設定しておいた前方注視時間(例えば、1.2秒)等を基に、前方注視距離ztを算出し、目標通過点算出部20b、推定通過点算出部20cに出力する。尚、前方注視距離ztは、この例に限るものではなく、他に、予め実験等により設定しておいた車速Vに応じたマップから設定するものであっても良い。
目標通過点算出部20bは、前方認識装置34から前方走行路情報が入力され、前方注視距離算出部20aから前方注視距離ztが入力される。そして、例えば、図4に示すように、前方走行路の中央部分を目標進行路として設定し、前方注視距離ztにおける、前方走行路の左端と右端の中央の部分を目標通過点Pcとして設定し、この目標通過点PcのX座標xcを算出する。この目標通過点PcのX座標xcは、目標ハンドル角算出部20dに出力される。このように、目標通過点算出部20bは目標進行路設定手段として設けられている。
推定通過点算出部20cは、車速センサ31から車速Vが入力され、ヨーレートセンサ33からヨーレートγが入力され、前方注視距離算出部20aから前方注視距離ztが入力される。そして、例えば、以下の(1)式により、現在の自車両の運転状態を基に自車両が走行すると予測される推定進行路の前方注視距離ztにおける通過点を推定通過点Peとして設定し、この推定通過点PeのX座標xeを算出して、目標ハンドル角算出部20dに出力する。このように 推定通過点算出部20cは推定進行路設定手段として設けられている。
xe=(zt・γ)/(2・V) …(1)
尚、推定通過点PeのX座標xeは、ハンドル角θHを基に、以下の(2)式により求めても良い。
xe=(θH・zt)/(2・(1+A・V)・lw・n) …(2)
ここで、lwはホイールベース、nはステアリングギヤ比である。また、Aは車両のスタビリティファクタであり、例えば、以下の(3)式により算出される。
A=−(m/(2・(lf+lr)))
・(lf・Kf−lr・Kr)/(Kf・Kr) …(3)
ここで、mは車両質量、lfは前軸−重心間距離、lrは後軸−重心間距離、Kfは前輪の等価コーナリングパワー、Krは後輪の等価コーナリングパワーである。
制御ゲイン設定部20dは、手放し状態検出装置34から手放し状態の検出結果が入力され、覚醒度検出装置35から覚醒度DAが入力され、漫然度検出装置36から漫然度DLが入力される。そして、まず、手放し状態の検出結果が参照されて、手放し状態であると判定されている場合には、手放し状態の連続時間(手放し時間)Tsoがカウントされて、この手放し時間Tsoに応じて、例えば、図5(a)に示すような制御ゲインのマップを参照して、第1の制御ゲインGlと第2の制御ゲインGyとが設定されて制御量算出部20eに出力される。また、手放し状態ではない場合には、覚醒度DAと漫然度DLの大きさを比較して、大きい方(ドライバの運転意識の状態がより明確に表れている方)をドライバの運転意識として選択し、選択した運転意識の方のマップ(図5(b))を参照して、第1の制御ゲインGlと第2の制御ゲインGyとを設定して制御量算出部20eに出力する。すなわち、覚醒度DAが漫然度DLよりも大きい場合には、図5(b)の左側の覚醒度のマップに応じて第1の制御ゲインGlと第2の制御ゲインGyとを設定し、逆に、漫然度DLが覚醒度DAよりも大きい場合には、図5(b)の右側の漫然度のマップに応じて第1の制御ゲインGlと第2の制御ゲインGyとを設定して制御量算出部20eに出力する。尚、第1の制御ゲインGlと第2の制御ゲインGyについての意味と、図5(a)、図5(b)の特性については後述する。このように、制御ゲイン設定部20dは、制御ゲイン設定手段として設けられている。
制御量算出部20eは、前方認識装置33からヨー角θcaが入力され、目標通過点算出部20bから目標通過点PcのX座標xcが入力され、推定通過点算出部20cから推定通過点PeのX座標xeが入力され、制御ゲイン設定部20dから第1の制御ゲインGlと第2の制御ゲインGyとが入力される。そして、以下の(4)式により、操舵トルク(制御量)Tcを算出し、モータ駆動部21に出力する。このように、制御量算出部20eは、操舵制御量算出手段として設けられている。
Tc=Gl・(xc−xe)+Gy・θca …(4)
この(4)式からも明らかなように、第1の制御ゲインGlは、前方注視距離ztにおける目標通過点PcのX座標xcと推定通過点PeのX座標xeとの偏差に対する(乗算する)ゲインとなっており、「Gl・(xc−xe)」の演算項は、前方注視距離ztにおける走行レーン内の車両横位置を制御する制御量を表す演算項となっている。
また、第2の制御ゲインGyは、ヨー角θca対する(乗算する)ゲインとなっており、「Gy・θca」の演算項は、車両の目標進行路に対する並進性を維持する制御量を表す演算項となっている。
従って、図6(a)に示すように、第1、第2の制御ゲインGl、Gyを大きな値に設定するほど、制御量Tcが大きくなって、制御値が目標値に収束するまでの整定時間が早くなり、図6(a)中の特性2よりも特性3に示すように目標値に収束するまでの整定時間が早くなる。同様に、図6(b)中の特性2よりも特性3に示すように目標進行路に収束するまでの整定時間が早くなる。
すなわち、本実施の形態では、手放し状態が検出された場合は、手放し状態の連続時間(手放し時間)Tsoに応じて、図5(a)のマップに従って、第1、第2の制御ゲインGl、Gyが設定されるようになっており、手放し時間Tsoが長いほど、第1、第2の制御ゲインGl、Gyが大きな値に設定されて、自車両が目標進行路を走行する操舵制御の整定時間が短くなる方向に制御されて、進行路に沿った走行を維持すべく積極的に操舵制御が関与して適切な操舵制御の関与が可能となっている。
また、手放し状態が検出されない場合は、ドライバの運転意識(覚醒度DA、或いは、漫然度DL)に応じて、図5(b)のマップに従って、第1、第2の制御ゲインGl、Gyが設定されるようになっており、ドライバの運転意識が低い場合(覚醒度DAが低い場合、或いは、漫然度DLが高い場合)ほど、第1、第2の制御ゲインGl、Gyが大きな値に設定されて、自車両が目標進行路を走行する操舵制御の整定時間が短くなる方向に制御されて、進行路に沿った走行を維持すべく積極的に操舵制御が関与して適切な操舵制御の関与が可能となっている。逆に、ドライバの運転意識が高い場合(覚醒度DAが高い場合、或いは、漫然度DLが低い場合)ほど、第1、第2の制御ゲインGl、Gyが小さな値に設定されて、自車両が目標進行路を走行する操舵制御の整定時間が長くなる方向に制御されて、ドライバの操舵に対する過干渉が防止できるようになっている。
次に、上述の操舵制御部20で実行される操舵支援制御を、図3のフローチャートで説明する。
まず、ステップ(以下、「S」と略称)101で、必要なパラメータ、すなわち、車速V、ヨーレートγ、前方の道路形状、自車両の走行路に対するヨー角θca、手放し状態の検出結果、覚醒度DA、漫然度DLが読み込まれる。
次いで、S102に進み、前方注視距離算出部20aで、上述の如く車速V等に応じて前方注視距離ztを算出する。
次に、S103に進み、目標通過点算出部20bで、前方走行路情報と前方注視距離ztにより、目標通過点のX座標xcを算出する。
次いで、S104に進み、推定通過点算出部20cで、前述の(1)式、或いは、(2)式により、推定通過点のX座標xeを算出する。
以下、S105乃至S110に係る処理は、制御ゲイン設定部20dで実行される処理であり、まず、S105で、ステアリングホイールから手放し状態か否か判定される。
この判定の結果、手放し状態の場合はS106に進み、手放し状態の連続時間(手放し時間)Tsoをカウントし、S107に進んで、手放し時間Tsoに応じて、例えば、図5(a)に示すような制御ゲインのマップを参照して、第1の制御ゲインGlと第2の制御ゲインGyとを設定する。
逆に、S105の判定の結果、手放し状態ではないと判定された場合は、S108に進み、覚醒度DAと漫然度DLの大きさが比較される。この比較の結果、覚醒度DAが漫然度DL以上の場合は、S109に進み、図5(b)に示すマップの左側の覚醒度マップに基づいて、第1の制御ゲインGlと第2の制御ゲインGyとを設定する。逆に、覚醒度DAが漫然度DLより小さい場合は、S110に進み、図5(b)に示すマップの右側の漫然度マップに基づいて、第1の制御ゲインGlと第2の制御ゲインGyとを設定する。
S107、S109、S110の何れかで、第1の制御ゲインGlと第2の制御ゲインGyとを設定した後は、S111に進み、制御量算出部20eで、前述の(4)式により、操舵トルク(制御量)Tcを算出し、モータ駆動部21に出力してプログラムを抜ける。
このように、本発明の実施の形態によれば、前方注視距離ztにおける目標通過点PcのX座標xcを自車両前方の走行路情報を基に算出し、前方注視距離ztにおける推定通過点PeのX座標xeを現在の自車両の運転状態を基に算出し、これらの座標xc、xeの偏差に第1の制御ゲインGlを乗算した演算項と、ヨー角θcaに第2の制御ゲインGyを乗算した演算項とを加算して操舵トルク(制御量)Tcを算出し、モータ駆動部21に出力するようになっている。ここで、上述の第1、第2の制御ゲインGl、Gyは、手放し状態の連続時間(手放し時間)Tsoが長いほど、自車両が目標進行路を走行する操舵制御の整定時間が短くなる方向(Gl、Gyが、それぞれ大きな値)に設定されて、進行路に沿った走行を維持すべく積極的に操舵制御が関与して適切な操舵制御の関与が可能となっている。一方、手放し状態が検出されない場合は、覚醒度DAが低い、或いは、漫然度DLが高い場合ほど、自車両が目標進行路を走行する操舵制御の整定時間が短くなる方向(Gl、Gyが、それぞれ大きな値)に設定されて、自車両が目標進行路を走行する操舵制御の整定時間が短くなる方向に制御されて、進行路に沿った走行を維持すべく積極的に操舵制御が関与して適切な操舵制御の関与が可能となっている。逆に、ドライバの運転意識が高い場合(覚醒度DAが高い場合、或いは、漫然度DLが低い場合)ほど、第1、第2の制御ゲインGl、Gyが小さな値に設定されて、自車両が目標進行路を走行する操舵制御の整定時間が長くなる方向に制御されて、ドライバの操舵に対する過干渉が防止できるようになっている。このように、ドライバ状態に応じて、ドライバに適切に関与しながら進行路を維持するようにドライバを導きつつ制御して操舵支援することが可能となっている。
尚、本実施の形態では、ドライバの意識低下度合を、覚醒度DA、或いは、漫然度DLにより検出するようにしているが、覚醒度検出装置35、或いは、漫然度検出装置36のどちらかのみ備えた装置で構成しても良い。また、覚醒度DAや漫然度DL以外であっても、ドライバの意識の低下度合が判断できるものであれば、同様の効果を生じることが可能である。
1 電動パワーステアリング装置
13 電動モータ(操舵手段)
20 操舵制御部
20a 前方注視距離算出部
20b 目標通過点算出部(目標進行路設定手段)
20c 推定通過点算出部(推定進行路設定手段)
20d 制御ゲイン設定部(制御ゲイン設定手段)
20e 制御量算出部(操舵制御量算出手段)
21 モータ駆動部(操舵手段)
31 車速センサ
32 ヨーレートセンサ
33 前方認識装置(前方情報検出手段)
34 手放し状態検出装置(手放し状態検出手段)
35 覚醒度検出装置(運転意識低下度合検出手段)
36 漫然度検出装置(運転意識低下度合検出手段)

Claims (4)

  1. 自車両前方の走行路情報を検出する前方情報検出手段と、
    自車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    上記自車両前方の走行路情報を基に自車両の目標進行路を設定する目標進行路設定手段と、
    現在の自車両の運転状態を基に自車両が走行すると予測される推定進行路を設定する推定進行路設定手段と、
    ドライバのステアリングホイールからの手放し状態を検出する手放し状態検出手段と、
    ドライバの運転意識の低下度合を検出する運転意識低下度合検出手段と、
    上記手放し状態と上記ドライバの運転意識の低下度合の少なくとも一方に応じて制御ゲインを可変設定する制御ゲイン設定手段と、
    上記自車両の運転状態と上記目標進行路と上記推定進行路と上記制御ゲインとに基づいて自車両が上記目標進行路を走行するための操舵制御量を算出する操舵制御量算出手段と、
    上記操舵制御量に基づいて操舵する操舵手段と、
    を備えたことを特徴とする車両の操舵支援制御装置。
  2. 上記運転意識低下度合検出手段は、ドライバの覚醒度と漫然度の少なくとも一方で上記ドライバの運転意識低下度合を検出するものであって、上記ドライバの運転意識低下度合が低く上記ドライバの運転意識が高い場合には上記覚醒度は高く検出され、上記漫然度は低く検出される一方、上記ドライバの運転意識低下度合が高く上記ドライバの運転意識が低い場合には上記覚醒度は低く検出され、上記漫然度が高く検出されることを特徴とする請求項1記載の車両の操舵支援制御装置。
  3. 上記制御ゲイン設定手段は、上記手放し状態を検出した場合は、該手放し状態の時間が長いほど、自車両が上記目標進行路を走行する操舵制御の整定時間が短くなる方向に上記制御ゲインを設定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両の操舵支援制御装置。
  4. 上記制御ゲイン設定手段は、上記手放し状態が検出されない場合は、上記ドライバの運転意識の低下度合が高い場合ほど、自車両が上記目標進行路を走行する操舵制御の整定時間が短くなる方向に上記制御ゲインを設定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両の操舵支援制御装置。
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