JP5179327B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、入賞ラインに沿って停止表示された図柄の組合せに応じて入賞を与えるスロットマシンに関する。
従来より、入賞が容易となるように遊技をアシストするスロットマシンが知られている。このようなスロットマシンとしては、内部当選した小役を入賞させるためのリールの停止順を抽選で決定すると共に、その停止順を遊技者に報知するスロットマシンや(例えば、特許文献1参照。)、内部当選した小役の種類を遊技者に報知するスロットマシン(例えば、特許文献2参照。)が知られている。
停止順を報知するスロットマシンの遊技では、特定の図柄を狙って停止させる、いわゆる目押しの巧拙に関わらず入賞を獲得できる。内部当選役を報知するスロットマシンの遊技では、報知された小役に対応する図柄を目押しにより狙って停止させることで、入賞を獲得し得る。
しかしながら、前記従来のスロットマシンでは、次のような問題がある。すなわち、停止順を報知するスロットマシンは、目押しが不得手な初級者には好まれるが、上級者にとっては何か物足りないという印象を与えてしまうおそれがある。一方、内部当選役を報知するスロットマシンの遊技では、内部当選した小役に対応する図柄を確実性高く停止させることができない目押しの不得手な初級者が不満を抱いてしまうおそれがある。このように従来のスロットマシンでは、上級者向けの遊技の興趣を高めようすると初級者に不利となる遊技性となったり、初級者向けの遊技の興趣を高めようとすると上級者にとっての遊技の興趣が十分でなくなる等、初級者から上級者まで幅広く楽しむことができる遊技性を提供できていないおそれがある。
特開2001−293141号公報 特開2002−11150号公報
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、初級者から上級者まで幅広く遊技を楽しむことができる優れた遊技性を備えたスロットマシンを提供しようとするものである。
本発明は、図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する複数の変動表示部を備えた図柄変動表示手段と、
遊技媒体が投入された状態でゲームを開始させるために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
前記ゲーム開始操作手段の操作に応じて、複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行し、決定された内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる内部抽選手段と、
前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を前記変動表示部毎に停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
前記停止操作手段の操作に応じて、前記内部当選フラグに対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
前記図柄変動表示手段の図柄表示領域に設定された入賞ライン上に沿って停止表示された図柄の組合せが所定の入賞図柄であるか否かを判定する入賞判定手段と、
前記内部当選フラグに応じた情報を報知する報知手段と、を備え、
前記複数種類の図柄としては、全ての前記変動表示部において停止操作のタイミングに関わらず複数の入賞ラインのうちのいずれかの入賞ライン上に引き込み可能な間隔で配列された第1図柄と、
全ての前記変動表示部において、内部当選フラグに応じた所定のタイミングで停止操作が行われた場合に入賞ライン上に引き込むことができるが、前記所定のタイミングとは異なるタイミングで停止操作が行われた場合にはいずれの入賞ライン上にも引き込むことができないように配列された複数種類の第2図柄と、
全ての前記変動表示部において、内部当選フラグに応じた所定のタイミングで停止操作が行われた場合に入賞ライン上に引き込むことができるが、前記所定のタイミングとは異なるタイミングで停止操作が行われた場合にはいずれの入賞ライン上にも引き込むことができないように配列された複数種類の第3図柄と、が含まれており、
前記複数種類の第2図柄は、全ての前記変動表示部において停止操作のタイミングに関わらず当該複数種類の第2図柄のうちのいずれか1種類の第2図柄を入賞ライン上に引き込み可能な間隔で配列され、
前記複数種類の第3図柄は、全ての前記変動表示部において停止操作のタイミングに関わらず当該複数種類の第3図柄のうちのいずれか1種類の第3図柄を入賞ライン上に引き込み可能な間隔で配列され、
前記複数種類の役としては、前記入賞図柄を構成する図柄が全て前記複数種類の第2図柄のうちのいずれかである複数種類の第1役と、
いずれか1の変動表示部に対応する図柄である対応図柄が前記第1図柄であり、当該1の変動表示部とは異なる前記変動表示部の対応図柄が前記複数種類の第2図柄のうちの一部の第2図柄である図柄の組合せが入賞図柄である複数種類の第2役と、
いずれか1の変動表示部の対応図柄が全ての前記第2図柄であり、当該1の変動表示部とは異なるいずれか1の変動表示部の対応図柄が全ての前記第3図柄であり、これら2つの変動表示部とは異なるいずれか1の変動表示部の対応図柄が前記複数種類の第3図柄のうちの一部の第3図柄である図柄の組合せが入賞図柄である複数種類の第3役と、があり、
前記表示制御手段は、全ての前記第1役と、前記複数種類の第3役のうちのいずれかの第3役と、前記複数種類の第2役のうち、当該いずれかの第3役の入賞図柄における前記第2図柄を対応図柄とする変動表示部とは異なるいずれか1の変動表示部の対応図柄が前記第1図柄である第2役と、が同時に前記内部抽選手段により内部当選役として決定された場合において、
内部当選役として決定された第3役の入賞図柄における前記第2図柄を対応図柄とする変動表示部を特定変動表示部とし、前記一部の第3図柄を対応図柄とする変動表示部を第1の非特定変動表示部とし、前記全ての第3図柄を対応図柄とする変動表示部を第2の非特定変動表示部とすると、
最初に前記特定変動表示部に対する停止操作が行われたときには入賞ライン上に前記第1図柄を停止表示させることなく前記第2図柄を停止表示させる一方、前記第1又は第2の非特定変動表示部に対する停止操作が行われたときには入賞ライン上に前記第2図柄を停止表示させることなく前記第1図柄を停止表示させ、
最初に前記特定変動表示部が停止表示されて前記第2図柄が入賞ライン上に停止した後、前記第1の非特定変動表示部に対する停止操作が行われたときに入賞ライン上に前記第3図柄を停止表示させることなく前記第2図柄を停止表示させる一方、前記第2の非特定変動表示部に対する停止操作が行われたときに入賞ライン上に前記第2図柄を停止表示させることなく前記第3図柄を停止表示させるように構成されており、
前記報知手段は、前記特定変動表示部及び前記第1の非特定変動表示部がいずれの変動表示部であるかを特定可能な情報を報知可能なように構成されていることを特徴とするスロットマシンにある(請求項1)。
本発明のスロットマシンの遊技では、全ての前記第1役と、前記第1の非特定変動表示部の対応図柄が前記一部の第3図柄であって、かつ、前記第2の非特定変動表示部の対応図柄が前記全ての第3図柄である前記第3役と、前記特定変動表示部の対応図柄が前記第2図柄である前記第2役と、が同時に内部当選役として決定される場合がある。そして、このような同時当選が発生した場合、同時当選した役の組合せが同じであっても報知される情報やタイミングに応じて入賞に対する難易度が変動し、目押しの必要度合いに差がつくようになっている。
上記のような同時当選が発生した場合、最初に前記特定変動表示部を停止させ、次に前記第1の非特定変動表示部を停止させれば、前記第2図柄が入賞ライン上に停止表示されていき比較的容易に前記第1役を入賞させることができる。最初に前記特定変動表示部を停止させ、次に前記第2の非特定変動表示部を停止させれば、前記特定変動表示部で前記第2図柄が停止表示され、前記第2の非特定変動表示部で前記第3図柄が停止表示されるため、その後、前記第1の非特定変動表示部についてタイミング良く停止操作を行い前記特定の第3図柄を停止できれば、前記第3役を入賞させることが可能になる。一方、前記第1又は第2の非特定変動表示部を最初に停止した場合には、前記第2役に対応する前記第1図柄が停止表示されるため、その後、他の変動表示部についてタイミング良く停止操作を行い特定の第2図柄を停止表示させる必要がある。
このように本発明のスロットマシンでは、(1)前記特定変動表示部→前記第1の非特定変動表示部の停止順、(2)前記特定変動表示部→前記第2の非特定変動表示部の停止順、(3)前記第1又は第2の非特定変動表示部を最初に停止する停止順について、いずれかの役を入賞させるための難易度に差をつけることができる。前記(1)の停止順では、前記特定変動表示部、前記第1及び第2の非特定変動表示部において目押しが必要でなく比較的容易に前記第1役の入賞を獲得できる。前記(2)の停止順では、前記第1の非特定変動表示部において前記第3役の対応図柄を停止表示させるための目押しが必要となる。前記(3)の停止順では、前記第1及び第2の非特定変動表示部のいずれか、及び特定変動表示部において前記第2役の対応図柄を停止表示させるための目押しが必要となる。つまり、入賞を獲得するための難易度が(1)、(2)、(3)の順番で次第に高くなっている。
さらに、本発明のスロットマシンにおける前記報知手段によれば、前記特定変動表示部及び前記第1の非特定変動表示部がいずれの変動表示部であるかを特定可能な情報を報知できる。前記報知手段による報知に応じて、例えば、1回目の停止操作を行う前に前記特定変動表示部を特定でき、かつ、2回目の停止操作を行う前に前記第1の非特定変動表示部を特定できた場合、前記特定変動表示部→前記第1の非特定変動表示部の停止順で停止操作すれば比較的簡単に前記第1役を入賞できる。
前記報知手段による報知がない場合、山勘等により前記特定変動表示部及び前記第1の非特定変動表示部を当てることができれば、目押しの必要性少なく比較的容易に前記第1役を入賞させることが可能になる。一方、前記特定変動表示部が当たらずに最初に前記第1あるいは第2の非特定変動表示部を停止させた場合には、少なくとも2つの前記変動表示部において前記第2役に対応する特定の図柄を目押しする必要性が生じ、要求される目押しの技術レベルが高くなる。
このように本発明のスロットマシンは、前記報知手段による報知の有無に応じて入賞を獲得するための難易度が大きく変動し得る。このスロットマシンによれば、初級者から上級者に至るまで幅広い遊技者が高い興趣を提供し得るという優れた遊技性を実現可能である。
本発明のスロットマシンとしては、メダルやコインを遊技媒体とした狭義のスロットマシンのほか、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット(R)などであっても良い。
また、前記変動表示部の対応図柄が全ての第2図柄(第3図柄)であるとは、当該変動表示部の対応図柄が前記複数種類の第2図柄(第3図柄)のうちのいずれであっても良い旨、すなわち当該変動表示部の対応図柄が任意の第2図柄(第3図柄)である旨を意味している。
また、全ての前記変動表示部においては、前記第1図柄と前記第2図柄とが同時に入賞ライン上に停止表示されない間隔で図柄が配列され、かつ、前記第1図柄と前記第3図柄とが同時に入賞ライン上に停止表示されない間隔で図柄が配列されていることが好ましい(請求項2)。
この場合には、例えば、入賞ライン上に前記第2図柄を停止表示させることなく前記第1図柄を停止表示させたり、入賞ライン上に前記第1図柄を停止表示させることなく前記第2図柄を停止表示させるといった停止動作が、前記表示制御手段による作為的な制御によらずに実現され得るようになる。
また、前記図柄変動表示手段は、それぞれ3図柄を同時に表示可能な3つの前記変動表示部により3行3列のマトリクス状に配置された9図柄を表示するように構成されており、
前記図柄表示領域では、
(1)第1行第1列と第2行第2列と第3行第3列を結ぶ入賞ライン、
(2)第3行第1列と第2行第2列と第1行第3列を結ぶ入賞ライン、
(3)第2行第1列と第2行第2列と第2行第3列を結ぶ入賞ライン、
(4)第1行第1列と第2行第2列と第1行第3列を結ぶ入賞ライン、
(5)第3行第1列と第2行第2列と第3行第3列を結ぶ入賞ライン、
が設定されていることが好ましい(請求項3)。
この場合には、第2列では、第2行第2列のみが入賞ライン上に位置するようになる。そのため、前記各変動表示部において第1図柄〜第3図柄を比較的容易に配列できるようになる。
また、前記報知手段は、全ての前記第1役と、前記複数種類の第3役のうちのいずれかの第3役と、前記複数種類の第2役のうち、当該いずれかの第3役の入賞図柄における前記第2図柄を対応図柄とする変動表示部とは異なるいずれか1の変動表示部の対応図柄が前記第1図柄である第2役と、が同時に前記内部抽選手段により内部当選役として決定された場合において、
最初に前記第1あるいは第2の非特定変動表示部に対する停止操作が行われたとき、前記内部当選フラグが成立中の前記第2役に対応する入賞図柄を報知することが好ましい(請求項4)。
この場合には、前記報知手段による報知に応じて目押しすることで、前記第2役を入賞させることができる。確実性高く目押しできる上級者の遊技者であれば、目押しの技術を活かして前記第2役の入賞を獲得できる。
また、前記報知手段は、全ての前記第1役と、前記複数種類の第3役のうちのいずれかの第3役と、前記複数種類の第2役のうち、当該いずれかの第3役の入賞図柄における前記第2図柄を対応図柄とする変動表示部とは異なるいずれか1の変動表示部の対応図柄が前記第1図柄である第2役と、が同時に前記内部抽選手段により内部当選役として決定された場合において、
最初に前記特定変動表示部が停止表示された後、次に前記第2の変動表示部に対する停止操作が行われたとき、前記内部当選フラグが成立中の前記第3役に対応する入賞図柄を報知することが好ましい(請求項5)。
この場合には、確実性高く目押しできる遊技者であれば、前記報知手段による報知に応じて前記第3役を入賞させることができるようになる。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、複数種類の役の同時当選に応じてAT演出を実行可能なスロットマシン1に関する例である。この内容について、図1〜図13を用いて説明する。
まず、本例のスロットマシン1の外観的な構成について、図1を参照して説明する。スロットマシン1では、遊技者に対面する前面部分が、略矩形状の図柄表示窓11を略中央に設けた前面枠体10によって形成されている。前面枠体10は、図柄表示窓11の上側に、液晶表示部53、左右一対のスピーカ520及び装飾ランプ部56を配置してなる。図柄表示窓11の下側には、スロットマシン1の基部をなすベース部100が形成されている。図柄表示窓11の右側には、メダル払出数を表示する払出数表示部551、及びクレジット数を表示するクレジット数表示部552が配置されている。
ベース部100は、遊技者から奥まって位置する図柄表示窓11に対して相対的に張り出すように形成されている。ベース部100は、図柄表示窓11に隣り合う上端部にテーブル状の操作面14を有し、メダル(遊技媒体)を払い出すメダル受け皿15を下端部に有し、操作面14とメダル受け皿15との間に操作パネル13を有している。
操作面14には、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダルを投入するためのベットボタン64と、クレジットされたメダルを払い出させるための精算ボタン65と、メダルを直接投入するためのメダル投入口630とが配置されている。操作パネル13には、リール21の図柄変動を開始させるためのスタートレバー62(ゲーム開始操作手段)と、図柄変動を停止させるためのストップボタン61(停止操作手段)が配置されている。
ベットボタン64は、クレジットされたメダルの中から3枚のメダルを投入するためのボタンである。ベットボタン64は、投入数3を表す3ベット信号を発生する。ただし、残りのクレジットが2又は1である場合には、2ベット信号又は1ベット信号を発生し、クレジットがゼロの場合は、ベット信号を発生しない。
スタートレバー62は、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号であるゲーム開始信号を発生する操作レバーである。スロットマシン1では、メダルの直接投入、あるいはベットボタン64の操作によるメダルの投入を前提としてスタートレバー62が有効状態に設定される。なお、リプレイ役が入賞した場合には、メダルの直接投入、あるいはベット操作がされなくても自動的にメダルが投入された状態、すなわち次のゲームを開始可能な状態が設定される。
ストップボタン61は、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号である変動停止信号を発生する操作ボタンである。本例のストップボタン61は、左リール21Lに対応する左ストップボタン61L、中リール21Cに対応する中ストップボタン61C、及び右リール21Rに対応する右ストップボタン61Rを組み合わせてなる。
図柄表示窓11は、図1に示すごとく、図柄表示領域110L、C、Rを含む表示窓である。各図柄表示領域110L、C、Rは、いずれも3図柄分の図柄表示領域である。図柄表示窓11全体では、3行3列よりなる2次元マトリクス状に配置された9図柄分の図柄表示領域が形成されている。図柄表示窓11は、遊技者側から図柄20が見えるように、窓全体が透明な樹脂プレートにより形成されている。
2次元マトリクス状に9個の図柄20が配置される図柄表示領域においては、図1及び図2に示すごとく、入賞の対象となる入賞図柄の並び方向である入賞ライン211〜215が設定されている。本例の入賞ラインは、対角方向の入賞ライン212、213と、水平方向中段の入賞ライン211と、V字状の入賞ライン214と、逆V字状の入賞ライン215とよりなる5ラインにより構成されている。図柄表示領域110L、Rに表示される3図柄全てがそれぞれ入賞ライン上に位置し得る一方、図柄表示領域110Cでは3図柄のうちの中段の1図柄のみが入賞ライン上に位置することになる。各図柄表示領域110L、C、Rの裏側には、図柄変動表示手段2を構成するリール21L、C、Rがそれぞれ配置されている。
各リール21L、C、Rは、円柱形状をなし、その外周面に略一定の間隔を空けて21個の図柄20が配置された回転式のリールである。リール21としては、本例の回転式のリールに代えて、液晶ディスプレイに図柄を変動表示する画像式のリールを採用することもできる。なお、各リール21における図柄配列については図4を参照して後述する。
スピーカ520及び装飾ランプ部56は、図1に示すごとく、音あるいは光により遊技を演出するための演出手段である。
払出数表示部551は、入賞時のメダル払出数を表示する表示部である。
クレジット数表示部552は、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダル数を表示する表示部である。
液晶表示部53は、液晶ディスプレイよりなる。液晶表示部53は、AT演出画面710〜715、720〜725を表示する報知手段7としての機能を備えている。AT演出画面710〜715、720〜725の内容については、図12及び図13を参照して後で詳しく説明する。液晶表示部53は、その他、各種の演出画面を表示可能である。
次に、本例のスロットマシン1の役、図柄配列、遊技性の概要を説明する。
スロットマシン1では、図3に示すごとく役、内部当選役、入賞役が設定されている。役としては、ボーナス役や、A〜G群に属する15枚役や、3枚役等の小役や、リプレイ役等がある。同図では、左列に各役の名称を、中列に各役に対応する図柄20の組合せである入賞図柄を、右列に入賞に応じて遊技者に付与される利益を示してある。入賞図柄は、左、中、右の3図柄の組合せよりなる。スロットマシン1では、内部抽選により当選した役が内部当選役になる。そして、内部当選役に対応する入賞図柄がいずれかの入賞ラインに沿って成立したとき、その役が入賞役となる。
本例では、下記のようなA〜G群に属する複数種類の15枚役がAT役として設定されている。AT役は、後述するAT1状態あるいはAT2状態におけるAT演出の対象役である。
・A群の15枚役(第1役):3種類のBAR(第2図柄)の組合せが入賞図柄として設定された全27種類。
・B群の15枚役(第2役):右の図柄が「R」(第1図柄)であって、左、中の図柄が3種類のBAR(第2図柄)のいずれかである全9種類。15枚役BA〜BI。
・C群の15枚役(第2役):中の図柄が「R」(第1図柄)であって、左、右の図柄が3種類のBAR(第2図柄)のいずれかである全9種類。15枚役CA〜CI。
・D群の15枚役(第2役):左の図柄が「R」(第1図柄)であって、中、右の図柄が3種類のBAR(第2図柄)のいずれかである全9種類。15枚役DA〜DI。
・E群の15枚役(第3役):右の図柄が3種類のBAR(第2図柄)のいずれでも良く、左及び中の一方の図柄が△、○、◇(第3図柄)のいずれかであって、他方の図柄が△、○、◇(第3図柄)のうちのいずれでも良い6種類。15枚役EA〜EF。
・F群の15枚役(第3役):中の図柄が3種類のBAR(第2図柄)のいずれでも良く、左及び右の一方の図柄が△、○、◇(第3図柄)のいずれかであって、他方の図柄が△、○、◇(第3図柄)のうちのいずれでも良い6種類。15枚役FA〜FF。
・G群の15枚役(第3役):左の図柄が3種類のBAR(第2図柄)のいずれでも良く、中及び右の一方の図柄が△、○、◇(第3図柄)のいずれかであって、他方の図柄が△、○、◇(第3図柄)のうちのいずれでも良い6種類。15枚役GA〜GF。
各リール21L、C、Rでは、図4に示すごとく図柄が配列されている。左リール21L及び右リール21Rでは、3種類のBAR(第2図柄)が1図柄ずつ最大7図柄ピッチで配置されている。スロットマシン1では、左リール21L及び右リール21Rに対応する入賞ライン211〜215が3図柄に渡って配置されている一方、後述する表示制御手段43による最大の引込範囲が4図柄となっている。それ故、3種類のBAR(第2図柄)が全て内部当選フラグの対応図柄となっている場合には、左リール21L及び右リール21Lの停止操作のタイミングによらず、3種類のBARのうちのいずれかが必ず入賞ライン上に引き込まれて停止することになる。△、○、◇(第3図柄)についても、左リール21L及び右リール21Rにおいて1図柄ずつ最大7図柄ピッチで配置されており、前記3種類のBARの場合と同様である。
図柄「R」(第1図柄)については、左リール21L及び右リール21Rにおいて最大7図柄ピッチで配置されている。それ故、図柄「R」が内部当選フラグの対応図柄となっている場合には、左リール21L及び右リール21Lの停止操作のタイミングによらず、図柄「R」が必ず入賞ライン上に引き込まれて停止することになる。
中リール21Cでは、3種類のBAR(第2図柄)が最大5図柄ピッチで配置されている。スロットマシン1では、中リール21Cに対応する入賞ライン211〜215が中段(第2行第2列)の1図柄のみを通過する一方、最大の引込範囲が4図柄となっている。それ故、3種類のBARが全て内部当選フラグの対応図柄となっている場合には、中リール21Cの停止操作のタイミングによらず、3種類のBARのいずれかが必ず入賞ライン上に引き込まれて停止することになる。△、○、◇(第3図柄)についても、中リール21Cにおいて最大5図柄ピッチで配置されており、前記3種類のBARの場合と同様である。
図柄「R」(第1図柄)については、中リール21Cにおいて最大5図柄ピッチで配置されている。それ故、図柄「R」が内部当選フラグの対応図柄となっている場合には、中リール21Cの停止操作のタイミングによらず、図柄「R」が必ず入賞ライン上に引き込まれて停止することになる。
本例のスロットマシン1の遊技では、A群に属する全27種類の15枚役(第1役)と、B〜D群のうちのいずれか2群に属する各1種類の15枚役(第2役)と、E〜G群のうちのいずれか1群に属する1種類の15枚役(第3役)とが同時当選する場合が設定されている。このような15枚役の同時当選が発生した際、左、中、右の図柄の停止順に応じて、A群に属する15枚役(第1役)、B〜D群に属する15枚役(第2役)、及びE〜G群に属する15枚役(第3役)、それぞれについて入賞可能性が生じる。
A群に属する15枚役(第1役)を入賞させるためには、所定の停止順に従って各図柄を順番に停止させるだけで良く、特定の図柄を狙って停止表示させる、いわゆる目押しの技術が必要ない。B〜D群に属する15枚役(第2役)を入賞させるには、3図柄のうちの2箇所を目押しによりタイミング良く停止操作する必要がある。この2箇所において目押しに失敗してしまうとB〜D群に属する15枚役を入賞できない。E〜G群に属する15枚役(第3役)を入賞させるためには、3図柄のうちの1箇所を目押しする必要がある。この1箇所において目押しに失敗してしまうとE〜G群に属する15枚役を入賞できない。
さらに、本例のスロットマシン1の遊技では、ボーナス役の入賞に応じたボーナス状態のほか、AT0状態、AT1状態及びAT2状態が発生し得る。AT1状態及びAT2状態は、上記のような15枚役の同時当選が発生した際にAT演出が実行される状態である。AT1状態は、A群に属する15枚役を入賞させるための1番目から3番目の停止順が完全に報知されるAT状態である。AT2状態は、目押しにより入賞可能な役の種類が報知されるAT状態である。AT1状態及びAT2状態におけるAT演出の具体例については、図12あるいは図13を参照して後で詳しく説明する。なお、AT0状態は、AT1状態又はAT2状態を発生させるか否かの抽選が実行される状態であり、AT演出は実行されない。
次に、本例のスロットマシン1の電気的な構成について、図5を参照して説明する。スロットマシン1の全体動作を制御するメイン基板3に対しては、既出の構成のほか、メダル投入口630を介して直接投入されたメダルを検知する投入メダル検知部63、リール21と共に図柄変動表示手段2を構成するリール駆動部22、リール21の回転位置を検知する基準位置検知部66、メダルを払い出すメダル払出部54、払出数表示部551やクレジット数表示部552を含む各種表示部55、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定するための設定値操作部68、及びスピーカ520を制御する音声出力部52等が電気的に接続されている。
投入メダル検知部63は、メダル投入口630から直接投入されたメダルの検知部である。投入メダル検知部63は、メダル投入口630からメダルが投入される毎にインサート信号を出力する。なお、本例のスロットマシン1では、メダルの直接投入やベットボタン64の操作等により3枚のメダルが投入された際、スタートレバー62が有効な状態に設定され、新たなゲームを開始可能な状態となる。
リール駆動部22は、ステップ単位で制御可能なステッピングモータ(図示略)を含み、このステッピングモータの回転駆動力によりリール21を回転駆動する手段である。
基準位置検知部66は、各リール21L、C、Rについて基準位置片の通過を検知し、検知信号を出力する検知部である。
メダル払出部54は、後述する入賞判定手段44により判定された入賞役に応じた枚数(図3参照。)のメダルをメダル受け皿15に払い出す払出部である。例えば、15枚役が入賞役である場合には、15枚のメダルが払い出される。
設定値操作部68は、設定キー680を利用して、ボーナス役等の当選確率が異なる6段階の設定値を変更するための操作部である。
メイン基板3は、図5に示すごとく、CPU31と、メモリ手段であるROM33、RAM34と、入出力インターフェースとしてのI/O部32と、乱数を発生する乱数発生部350と、乱数を抽出する乱数抽出部35と、を有している。CPU31は、ROM33から読み込みしたソフトウェアプログラムを実行することにより、入賞図柄を判定する入賞判定手段44、リール21を制御する表示制御手段43、内部当選役を抽選する内部抽選手段41、内部当選フラグを制御するフラグ制御手段42、入賞に応じて利益を付与する利益付与手段45、ボーナス状態を発生させるボーナス状態発生手段461、AT1状態及びAT2状態を発生させるAT状態発生手段462、AT1状態及びAT2状態を発生させるか否かを抽選するAT抽選手段47としての各機能を実現する。
メモリ手段であるRAM34の記憶領域には、ATカウンタ341のカウンタ値の格納エリアが設定されている。ATカウンタ341には、AT1状態あるいはAT2状態の残りゲーム数が記憶される。ATカウンタ341は、AT演出の実行ゲーム毎に1ずつ減算される。
メモリ手段であるROM33は、内部当選役の抽選に用いる内部当選役抽選テーブル(図6)、AT1状態あるいはAT2状態を発生させるか否かを抽選により決定するためのAT抽選テーブル(図8)、及び表示制御手段43がリール21の停止制御に用いるリール制御テーブル(図示略)を記憶している。リール制御テーブルは、入賞ライン211〜215上に停止可能な停止位置が規定されたテーブルである。
内部当選役を抽選するための内部当選役抽選テーブルは、図6に示すごとく、0〜65535の抽選用乱数のうち、各役の当選乱数の範囲が規定されたデータテーブルである。内部当選役抽選テーブルとしては、AT0状態、AT1状態、AT2状態に適用される内部当選役抽選テーブルAと、ボーナス状態に適用される内部当選役抽選テーブルBとがある。
内部当選役抽選テーブルAでは、ボーナス役の当選乱数、15枚役の同時当選乱数、3枚役などの小役の当選乱数、及びリプレイ役の当選乱数が規定されている。内部当選役テーブルBでは、0〜65535の抽選用乱数の大部分がA群に属する15枚役の当選乱数となっている。それ故、内部当選役抽選テーブルBが適用されるボーナス状態では、A群に属する15枚役が高確率で内部当選し得る。
本例では、15枚役の同時当選乱数として下記(1)〜(3)の15枚役を同時に内部当選させる当選乱数が設定されている。
(1)A群に属する15枚役、全27種類(第1役)。
(2)E〜G群のうちのいずれか1群に属する15枚役であって、第2図柄に対応する特定リール(特定変動表示部)以外の第1の非特定リール(第1の非特定変動表示部)の対応図柄が特定の第3図柄であって、特定リール以外の第2の非特定リール(第2の非特定変動表示部)の対応図柄が任意の第3図柄である15枚役(第3役)。
(3)B〜D群のうちのいずれか2群に属する各1種類の15枚役であって、特定リールの対応図柄が特定の第2図柄であって、かつ、第1図柄に対応するリール21が相互に異なる2種類の15枚役(第2役)。
このような15枚役の同時当選の組合せとしては、図7に例示するごとく、A群に属する27種類の15枚役全部と、B群に属する15枚役BAと、C群に属する15枚役CAと、G群に属する15枚役GAとの同時当選等がある。このような15枚役の同時当選の組合せでは、左リール21Lが特定リール、右リール21Rが第1の非特定リール、中リール21Lが第2の非特定リールとなる。
前記AT抽選テーブルは、図8に示すごとく、0〜127の抽選用乱数のうちAT1状態及びAT2状態の当選乱数の範囲、及びハズレ乱数の範囲が規定されたデータテーブルである。AT抽選テーブルでは、AT1状態の当選乱数として0〜33の範囲が規定され、AT2状態の当選乱数として34〜63の範囲が規定されている。このAT抽選テーブルによれば、ほぼ1/2の確率でAT1状態あるいはAT2状態が発生し得る。なお、AT1状態の発生確率とAT2状態の発生確率とはほぼ同じである。
乱数発生部350は、図5に示すごとく、所定の整数範囲に属する乱数を発生する部分である。乱数発生部350は、内部当選役を抽選するための0〜65535の整数範囲の乱数、AT1状態及びAT2状態を発生させるか否かを決定するための0〜127の整数範囲の乱数等を発生する。
乱数抽出部35は、内部当選役を抽選するための内部当選役抽選用の乱数及びAT抽選用の乱数を抽出する部分である。乱数抽出部35は、乱数発生部350が発生する乱数の中から内部当選役抽選用の乱数及びAT抽選用の乱数を抽出する。乱数抽出部35は、スタートレバー62の操作に応じたゲーム開始信号を契機として内部当選役抽選用の乱数を抽出すると共に、3枚役の入賞を契機としてAT抽選用の乱数を抽出する。
内部抽選手段41は、内部抽選により内部当選役を決定し、その内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる手段である。内部抽選手段41は、図6に示す内部当選役抽選テーブルに規定された各役の当選乱数に対して内部当選役抽選用の乱数を照合し、内部当選役を決定する。内部抽選手段41は、AT0状態、AT1状態及びAT2状態では内部当選役抽選テーブルAを利用し、ボーナス状態では内部当選役抽選テーブルBを利用する。
AT抽選手段47は、AT1状態又はAT2状態の発生抽選を実行する手段である。AT抽選手段47は、乱数抽出部35が3枚役の入賞に応じて抽出したAT抽選用の乱数を前記AT抽選テーブルと照合することにより抽選を実行する。スロットマシン1では、AT1状態に対応するAT1状態フラグ、及びAT2状態に対応するAT2状態フラグが設定されている。
AT抽選手段47は、AT1状態フラグ、AT2状態フラグ、前記ATカウンタ341を下記のように制御する。
(1)AT0状態の発生中におけるAT1状態(AT2状態)の当選時:
AT1状態フラグ(AT2状態フラグ)をオン状態に設定すると共に、前記ATカウンタ341に20をセットする。
(2)AT1状態の発生中におけるAT1状態又はAT2状態の当選時:
AT1状態フラグをオン状態、AT2状態をオフ状態に設定し、ATカウンタ341を20加算する。
(3)AT2状態の発生中におけるAT2状態の当選時:
オン状態のAT2状態フラグをそのままに、ATカウンタ341を20加算する。
(4)AT2状態の発生中におけるAT1状態の当選時:
オン状態のAT2状態フラグをリセットしてAT1状態フラグをオン状態に設定して、ATカウンタ341を20加算する。
フラグ制御手段42は、内部当選役に対応する内部当選フラグを制御する手段である。フラグ制御手段42は、内部抽選手段41が決定した内部当選役に対応する内部当選フラグをオン状態に設定する。ボーナス役以外の他の役の内部当選フラグについては、当該内部当選フラグが初めて成立したゲームで入賞したか否かに関わらず次のゲームが開始されるまでにオフ状態(ゼロ)にリセットされる。したがって、ボーナス役以外の各役が内部当選したゲームで入賞しなかった場合、全て取りこぼしとなる。一方、ボーナス役の内部当選フラグであるボーナス役フラグについては、入賞するまで内部当選フラグの成立状態が次回のゲームに順次、持ち越され、入賞に応じてオフ状態にリセットされる。
表示制御手段43は、図5に示すごとく、ゲーム開始信号に応じてリール21の図柄変動を開始すると共に、変動停止信号に応じてリール21の図柄変動を停止させる手段である。表示制御手段43は、リール駆動部22を構成するステッピングモータに制御パルスを入力し、1パルス毎に1ステップずつステッピングモータを回転させる。表示制御手段43は、リール駆動部22に入力した制御パルス数、すなわちステッピングモータが回転したステップ数をカウントする。特に、本例の表示制御手段43は、各リール21の基準位置片の検知信号を取り込むごとにステップ数をゼロリセットすることで、直近の検知信号の後に生じたステップ数をカウントしている。
表示制御手段43は、規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)等が定める所定の引込範囲内の図柄を入賞ライン上に停止させる、いわゆる引込制御を実行する手段である。本例では、前記のごとく、引込範囲として4図柄分に相当する範囲が設定されている。表示制御手段43は、変動停止信号を取り込みした際のステップ数をリール制御テーブルと照合し、停止位置を決定する。表示制御手段43は、決定した停止位置に当たる図柄を引き込んでリール21を停止させる。
入賞判定手段44は、3つのリール21L、C、Rが停止表示する図柄の組合せに基づいて入賞が発生したか否かを判定する手段である。具体的には、入賞判定手段44は、3つのリール21L、C、Rを横断するように設定された入賞ライン211〜215上に停止した図柄の組合せに応じて入賞役を判定する。入賞判定手段44は、各リール21L、C、Rが停止した後、各リール21L、C、Rに対応する各ステッピングモータ(リール駆動部22)のステップ数を取り込む。入賞判定手段44は、このステップ数を基にして入賞ライン211〜215上に停止した図柄20の種類を求め、その図柄20の組合せについて入賞役が成立するか否かを判定する。
利益付与手段45は、入賞判定手段44により判定された入賞役に応じた利益を付与する手段である。例えば、ボーナス役が入賞役である場合には、利益付与手段45は、ボーナス状態の発生という利益を付与する。15枚役が入賞役である場合には、15枚のメダルの払い出しという利益を付与する。
ボーナス状態発生手段461は、ボーナス状態を発生させる手段である。ボーナス状態発生手段461は、ボーナス役の入賞に応じてボーナス状態を発生させる一方、所定の終了条件に応じてボーナス状態を終了させる。ボーナス状態の終了条件としては、ボーナス状態におけるメダルの累計払出数が465枚を超過したことが設定されている。スロットマシン1では、ボーナス状態に対応する制御フラグであるボーナス状態フラグが設定されている。
AT状態発生手段462は、15枚役の同時当選に応じてAT演出が実行されるAT1状態及びAT2状態を発生させる手段である。AT状態発生手段462は、前記AT1状態フラグがオン状態であるときにAT1状態を発生し、前記AT2状態フラグがオン状態であるときにAT2状態を発生させる。AT状態発生手段462は、前記ATカウンタ341がゼロに到達した際、AT1状態及びAT2状態がゼロリセットされてAT0状態に復帰させる。
次に、以上のように構成されたスロットマシン1の動作について、図9〜図11のフロー図を用いて説明する。図9は、スロットマシン1におけるゲーム開始処理の流れを示すフロー図である。図10は、スロットマシン1における入賞図柄報知処理の流れを示すフロー図である。図11は、スロットマシン1における入賞処理の流れを示すフロー図である。
図9に示すゲーム開始処理では、まず、スタートレバー62によるゲーム開始操作の検出が判断される(S101)。ゲーム開始操作が検出された場合には(S101:YES)、内部当選役の抽選が実行され(S102)、内部当選したフラグがオン状態に設定される(S103)。
A群に属する15枚役に対応する内部当選フラグがオン状態に設定されている場合には(S104:YES)、ボーナス状態フラグのフラグ状態が判断される(S105)。ボーナス状態フラグがオン状態である場合には(S105:YES)、AT1状態フラグ及びAT2状態フラグのフラグ状態が判断される(S106)。AT1状態フラグあるいはAT2状態フラグがオン状態である場合には(S106:YES)、ATカウンタ341から1が減算され(S107)、液晶表示部53の画面がAT演出画面710(AT1状態)あるいはAT演出画面720(AT2状態)に切り換えられる(S108)。その後、リール21の回転が開始される(S109)。
図10に示す入賞図柄報知処理では、まず、ストップボタン61によるリール21の第1停止操作(最初の停止操作)の検出が判断される(S201)。第1停止操作が検出された場合には(S201:YES)、対応するリール21が第1あるいは第2の非特定リールであるか否かが判断される(S202)。第1あるいは第2の非特定リールに対して第1停止操作が行われた場合には(S202:YES)、AT2状態フラグのフラグ状態が判断される(S203)。AT2状態フラグがオン状態である場合には(S203:YES)、B〜D群に属し内部当選フラグが成立中の15枚役の入賞図柄を報知するAT演出画面が液晶表示部53に表示される(S204)。
続いて、第2停止操作(最初の停止操作の後の次の停止操作)の検出が判断される(S205)。第2停止操作が検出された場合には(S205:YES)、第1停止操作により特定リールが停止された後に第2の非特定リールに対する停止操作であるか否かが判断される(S206)。第2の非特定リールに対する第2停止操作が行われた場合には(S206:YES)、AT2状態フラグのフラグ状態が判断される(S207)。AT2状態フラグがオン状態である場合には(S207:YES)、E〜G群に属し内部当選フラグが成立中の15枚役の入賞図柄を報知するAT演出画面が液晶表示部53に表示される(S208)。その後、リール21の第3停止操作(最後の停止操作)の検出が判断される(S209)。
図11に示す入賞処理では、まず、図柄表示領域110に停止表示された図柄組合せが入賞図柄であるか否か判定され(S301)、各役の入賞が判断される。リプレイ役が入賞した場合には(S302:YES)、新たなゲームのためのメダルが自動投入されてリプレイゲームがセットされ(S303)、リプレイ役に対応する内部当選フラグであるリプレイ役フラグがオフ状態にリセットされる(S304)。ボーナス役が入賞した場合には(S311)、ボーナス状態フラグが1に設定されると共に(S312)、ボーナス役フラグがゼロリセットされる(S313)。
3枚役が入賞した場合には(S321)、AT1状態及びAT2状態を発生させるか否かを抽選により決定する前記AT抽選が実行される(S322)。AT1状態が当選した場合には(S323:YES)、AT1状態フラグがオン状態に(S324)、AT2状態フラグがオフ状態にセットされ(S325)、ATカウンタ341が20加算される(S326)。そして、メダル3枚を払い出す払出処理Pが実行される。
AT2状態が当選した場合には(S334:YES)、AT1状態フラグのフラグ状態が判断される(S335)。AT1状態フラグがオフ状態である場合には(S335:NO)、AT2状態フラグがオン状態に設定される(S336)。一方、AT1状態フラグがオン状態である場合には(S335:YES)、AT2状態フラグがオフ状態に設定され(S325)、ATカウンタ341が20加算される(S326)。そして、メダル3枚を払い出す払出処理Pが実行される。なお、3枚役以外のその他の小役が入賞した場合には(S331:YES)、各小役の種類に応じた払出処理Pが実行される。
その後、小役に対応する内部当選フラグである小役フラグが全てリセットされた後(S305)、ボーナス状態の終了条件が達成されたか否かが判断される(S306)。ボーナス状態の終了条件が達成された場合には(S306:YES)、ボーナス状態フラグがオフ状態にリセットされる(S307)。ATカウンタ341のカウンタ値が判断される(S308)。ATカウンタ341のカウンタ値がゼロである場合には(S308:YES)、AT1状態フラグ及びAT2状態フラグがオフ状態にリセットされる(S309)。
上記のように構成されたスロットマシン1が実行するAT演出の内容について図12及び図13を用いて説明する。AT演出画面710〜715は、AT1状態において前記報知手段7が実行するAT演出による演出画面の例である。AT1状態におけるAT演出では、特定リール及び第1の非特定リールがいずれのリール21であるかを特定可能な情報が報知される。AT演出画面720〜725は、AT2状態において前記報知手段7が実行するAT演出による演出画面の例である。AT2状態におけるAT演出では、目押しにより入賞可能な役の種類を表す情報が報知される。
図12及び図13は、図7のごとくA群の全ての15枚役、15枚役BA、15枚役CA及び15枚役GAの同時当選が発生した場合に実行されるAT演出を例示している。図7の同時当選の場合では、前記のごとく、特定リールが左リール21Lであり、第1の非特定リールが右リール21Rであり、第2の非特定リールが中リール21Cとなる。
AT演出画面710(720)は、AT1状態(AT2状態)において図7のような15枚役の同時当選が発生した際、スタートレバー62の操作と同時に表示される画面である。
AT演出画面711、712、713(721、722、723)は、第1停止操作の対象リールが、それぞれ、左リール21L、中リール21C、右リール21Rであった場合に表示される画面である。さらに、AT演出画面714、715(724、725)は、第1停止操作により左リール21Lが停止した後、第2停止操作の対象が、それぞれ、中リール21C、右リール21Rであった場合に表示される画面である。
まず、AT1状態において表示されるAT演出画面710〜715について、図12を参照しながら説明する。AT演出画面710は、左→右→中の順で停止操作を実行すれば、A群に属するいずれかの15枚役を確実性高く入賞させることができる旨を報知する画面である。このAT演出画面710では、第1停止操作すべき特定リールが左リール21Lであり、第2停止操作すべき第1の非特定リールが右リール21Rである旨を表す情報が報知される。
AT演出画面711は、特定リールである左リール21Lに対して第1停止操作が行われた場合に表示される画面である。この場合には、左リール21Lにおいて引込範囲内にあるBAR(第2図柄)が停止表示され、引き続きA群の15枚役を入賞させるための停止順が表示される。
AT演出画面712は、第2の非特定リールである中リール21Cに対して第1停止操作が行われた場合に表示される画面である。この場合には、中リール21Cにおいて図柄「R」(第1図柄)が引き込まれて停止し、A群の15枚役の入賞可能性がなくなるため、間違いを表す「MISS!」の文字が表示される。AT演出画面713は、第1の非特定リールである右リール21Rに対して第1停止操作が行われた場合に表示される画面である。この場合には、右リール21RにおいてBARが停止せずに図柄「R」(第1図柄)が引き込まれて停止し、A群の15枚役の入賞可能性がなくなるため、間違いを表す「MISS!」の文字が表示される。
AT演出画面714は、第1停止操作により左リール21Lが停止された後、第2の非特定リールである中リール21Cに対して第2停止操作が行われた場合に表示される画面である。この場合には、中リール21CにおいてBARが停止せずに△、○、◇(第3図柄)のいずれかが引き込まれて停止し、A群の15枚役の入賞可能性がなくなるため、間違いを表す「MISS!」の文字が表示される。
AT演出画面715は、第1停止操作により左リール21Lが停止された後、第1の非特定リールである右リール21Rに対して第2停止操作が行われた場合に表示される画面である。この場合には、右リール21Rにおいて3種類のBARのうち、引込範囲内に位置したBARが引き込まれて停止する。A群の15枚役の入賞が確定するため、成功を表す「GOOD!」の文字が表示される。
AT2状態において表示されるAT演出画面720〜725について、図13を参照しながら説明する。AT演出画面720は、15枚役の同時当選が発生した旨のみを表し、停止順を報知しない画面である。AT演出画面720では、「???」の表示により15枚役の同時当選が発生した旨が報知される。
AT演出画面721は、特定リールである左リール21Lに対して第1停止操作が行われた場合に表示される画面である。この場合には、左リール21Lにおいて引込範囲に位置したBARが引き込まれて停止し得る。AT演出画面721では、第1停止操作により特定リールである左リール21Lが停止され、A群の15枚役Aの入賞可能性が残された旨が「1・?・?」の表示により報知される。
AT演出画面722は、第2の非特定リールである中リール21Cに対して第1停止操作が行われた場合に表示される画面である。この場合には、中リール21Cにおいて図柄「R」が停止し得る。AT演出画面722は、A群の15枚役の入賞可能性が消滅した旨、及び15枚役CAが入賞する可能性がある旨が「BAR−R−BAR」の表示により報知される。
AT演出画面723は、第1の非特定リールである右リール21Rに対して第1停止操作が行われた場合に表示される画面である。この場合には、右リール21Rにおいて図柄「R」が停止し得る。AT演出画面723は、A群の15枚役の入賞可能性が消滅した旨、及び15枚役BAが入賞する可能性がある旨が「BAR−BAR−R」の表示により報知される。
AT演出画面724は、第1停止操作が左リール21Lに対して行われた後、第2の非特定リールである中リール21Cに対して第2停止操作が行われた場合に表示される画面である。この場合には、中リール21Cにおいて△、○、◇(第3図柄)のいずれかが引き込まれて停止し得る。AT演出画面724は、△が停止した場合の例である。AT演出画面724では、A群の15枚役の入賞可能性が消滅した旨、及び15枚役GAが入賞する可能性がある旨が「BAR−△−△」の表示により報知される。
AT演出画面725は、第1停止操作が左リール21Lに対して行われた後、第1の非特定リールである右リール21Rに対して第2停止操作が行われた場合に表示される画面である。この場合には、右リール21Rにおいて引込範囲に位置したBARが引き込まれて停止し得る。AT演出画面725では、A群の15枚役の入賞が確定した旨が成功を表す「GOOD!」の文字により報知される。
本例のスロットマシン1の遊技では、15枚役の同時当選が発生した場合、特定リール→第1の非特定リール→第2の非特定リールの順番で停止操作を行えば確実性高くA群の15枚役を入賞させることができる。特定リール、第1及び第2の非特定リールがいずれのリール21となるかは、同時当選した15枚役の組合せに応じて変動し得る。そのため、目押しの必要がないA群の15枚役をいつでも入賞させることができるとは限らない。
AT1状態では、15枚役が同時当選した際、第1停止操作により停止すべき特定リール、第2停止操作により停止すべき第1の非特定リール、第3停止操作により停止すべき第2の非特定リールがを表す情報がAT演出により報知される。AT1状態では、報知された停止順に従って停止操作を行うことで確実性高くA群の15枚役を入賞可能である。
一方、AT2状態では、第1停止操作を行うまでは15枚役が同時当選した旨が報知されるのみである。それ故、遊技者は、特定リールがいずれか、山勘で探りながら第1停止操作にチャレンジできる。特定リールが当たった場合には、その旨が報知されるため、さらに、第2停止操作すべき前記第1の非特定リールがいずれか、山勘で探りながら第2停止操作にチャレンジできる。このようにして全停止順の組合せ6通りの中の1つである停止順を選択できれば、目押しすることなくA群の15枚役を入賞できる。
第1停止操作による特定リールの停止後、第2の非特定リールに対して第2停止操作が行われた場合には、入賞可能性がある役(第3役)の入賞図柄の表示により第3停止操作で目押しすべき図柄の種類が報知される。また、第1停止操作により特定リールが停止されなかった場合には、入賞可能性がある役(第2役)の入賞図柄の表示により第2停止操作及び第3停止操作で目押しすべき図柄の種類が報知される。
このように、本例のスロットマシン1では、15枚役の同時当選が発生した場合、第1役であるA群の15枚役についてはいずれのリール21でも目押しの必要がなく、停止順が間違っていなければ必ず入賞させ得る。一方、第2役であるB〜D群の15枚役については、第1停止操作では目押しの必要がない一方、第2停止操作及び第3停止操作において対応図柄を目押し停止できなければ入賞させることができない。第3役であるE〜G群の15枚役については、第1停止操作及び第2停止操作では目押しの必要がない一方、第3停止操作において対応図柄を目押し停止できなければ入賞させることができない。
以上のように、本例のスロットマシン1の遊技では、AT演出の有無や内容に応じて入賞を獲得するための難易度が大きく変動し得る。このスロットマシン1では、初級者から上級者に至るまで幅広い遊技者が高い興趣を提供し得るという優れた遊技性を実現されている。
なお、本例では、1のリール21の対応図柄が任意の第3図柄であって、1のリール21の対応図柄が任意の第2図柄であって、残りの1のリール21の対応図柄が特定の第3図柄である図柄の組合せが入賞図柄である役を第3役としている。例えば、15枚役EAは、左リール21Lの任意の第3図柄、中リール21Cの特定の第3図柄(△)、右リール21Rの任意の第2図柄の組合せが入賞図柄である役である。15枚役EAの入賞図柄としては全部で9通りある。本例に代えて、この9通りの入賞図柄毎の9種類の役のグループを15枚役EAとし、当該15枚役EAに属する9種類の役は常に同時当選するという構成を採用することもできる。
以上、実施例1のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形あるいは変更した技術を包含している。
実施例1における、スロットマシンの外観を示す正面図。 実施例1における、入賞ラインを示す説明図。 実施例1における、スロットマシンの役、入賞図柄、利益を示す説明図。 実施例1における、リールの外周に配置された図柄の配列を展開して示す展開図。 実施例1における、スロットマシンの電気的な構成を示すブロック図。 実施例1における、内部当選役抽選テーブルを例示する説明図。 実施例1における、AT役の同時当選の組合せを例示する正面図。 実施例1における、AT抽選テーブルを例示する説明図。 実施例1における、ゲーム開始処理の流れを示すフロー図。 実施例1における、入賞図柄報知処理の流れを示すフロー図。 実施例1における、入賞処理の流れを示すフロー図。 実施例1における、AT1状態で表示されるAT演出画面を示す説明図。 実施例1における、AT2状態で表示されるAT演出画面を示す説明図。
符号の説明
1 スロットマシン
11 図柄表示窓
110 図柄表示領域
2 図柄変動表示手段
3 メイン基板
341 ATカウンタ
35 乱数抽出部
41 内部抽選手段
42 フラグ制御手段
43 表示制御手段
44 入賞判定手段
45 利益付与手段
461 ボーナス状態発生手段
462 AT状態発生手段
47 AT抽選手段
53 液晶表示部
61 ストップボタン(停止操作手段)
62 スタートレバー(ゲーム開始操作手段)
7 報知手段
710〜715、720〜725 AT演出画面

Claims (5)

  1. 図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する複数の変動表示部を備えた図柄変動表示手段と、
    遊技媒体が投入された状態でゲームを開始させるために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
    前記ゲーム開始操作手段の操作に応じて、複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行し、決定された内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる内部抽選手段と、
    前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を前記変動表示部毎に停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
    前記停止操作手段の操作に応じて、前記内部当選フラグに対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
    前記図柄変動表示手段の図柄表示領域に設定された入賞ライン上に沿って停止表示された図柄の組合せが所定の入賞図柄であるか否かを判定する入賞判定手段と、
    前記内部当選フラグに応じた情報を報知する報知手段と、を備え、
    前記複数種類の図柄としては、全ての前記変動表示部において停止操作のタイミングに関わらず複数の入賞ラインのうちのいずれかの入賞ライン上に引き込み可能な間隔で配列された第1図柄と、
    全ての前記変動表示部において、内部当選フラグに応じた所定のタイミングで停止操作が行われた場合に入賞ライン上に引き込むことができるが、前記所定のタイミングとは異なるタイミングで停止操作が行われた場合にはいずれの入賞ライン上にも引き込むことができないように配列された複数種類の第2図柄と、
    全ての前記変動表示部において、内部当選フラグに応じた所定のタイミングで停止操作が行われた場合に入賞ライン上に引き込むことができるが、前記所定のタイミングとは異なるタイミングで停止操作が行われた場合にはいずれの入賞ライン上にも引き込むことができないように配列された複数種類の第3図柄と、が含まれており、
    前記複数種類の第2図柄は、全ての前記変動表示部において停止操作のタイミングに関わらず当該複数種類の第2図柄のうちのいずれか1種類の第2図柄を入賞ライン上に引き込み可能な間隔で配列され、
    前記複数種類の第3図柄は、全ての前記変動表示部において停止操作のタイミングに関わらず当該複数種類の第3図柄のうちのいずれか1種類の第3図柄を入賞ライン上に引き込み可能な間隔で配列され、
    前記複数種類の役としては、前記入賞図柄を構成する図柄が全て前記複数種類の第2図柄のうちのいずれかである複数種類の第1役と、
    いずれか1の変動表示部に対応する図柄である対応図柄が前記第1図柄であり、当該1の変動表示部とは異なる前記変動表示部の対応図柄が前記複数種類の第2図柄のうちの一部の第2図柄である図柄の組合せが入賞図柄である複数種類の第2役と、
    いずれか1の変動表示部の対応図柄が全ての前記第2図柄であり、当該1の変動表示部とは異なるいずれか1の変動表示部の対応図柄が全ての前記第3図柄であり、これら2つの変動表示部とは異なるいずれか1の変動表示部の対応図柄が前記複数種類の第3図柄のうちの一部の第3図柄である図柄の組合せが入賞図柄である複数種類の第3役と、があり、
    前記表示制御手段は、全ての前記第1役と、前記複数種類の第3役のうちのいずれかの第3役と、前記複数種類の第2役のうち、当該いずれかの第3役の入賞図柄における前記第2図柄を対応図柄とする変動表示部とは異なるいずれか1の変動表示部の対応図柄が前記第1図柄である第2役と、が同時に前記内部抽選手段により内部当選役として決定された場合において、
    内部当選役として決定された第3役の入賞図柄における前記第2図柄を対応図柄とする変動表示部を特定変動表示部とし、前記一部の第3図柄を対応図柄とする変動表示部を第1の非特定変動表示部とし、前記全ての第3図柄を対応図柄とする変動表示部を第2の非特定変動表示部とすると、
    最初に前記特定変動表示部に対する停止操作が行われたときには入賞ライン上に前記第1図柄を停止表示させることなく前記第2図柄を停止表示させる一方、前記第1又は第2の非特定変動表示部に対する停止操作が行われたときには入賞ライン上に前記第2図柄を停止表示させることなく前記第1図柄を停止表示させ、
    最初に前記特定変動表示部が停止表示されて前記第2図柄が入賞ライン上に停止した後、前記第1の非特定変動表示部に対する停止操作が行われたときに入賞ライン上に前記第3図柄を停止表示させることなく前記第2図柄を停止表示させる一方、前記第2の非特定変動表示部に対する停止操作が行われたときに入賞ライン上に前記第2図柄を停止表示させることなく前記第3図柄を停止表示させるように構成されており、
    前記報知手段は、前記特定変動表示部及び前記第1の非特定変動表示部がいずれの変動表示部であるかを特定可能な情報を報知可能なように構成されていることを特徴とするスロットマシン。
  2. 全ての前記変動表示部においては、前記第1図柄と前記第2図柄とが同時に入賞ライン上に停止表示されない間隔で図柄が配列され、かつ、前記第1図柄と前記第3図柄とが同時に入賞ライン上に停止表示されない間隔で図柄が配列されていることを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
  3. 前記図柄変動表示手段は、それぞれ3図柄を同時に表示可能な3つの前記変動表示部により3行3列のマトリクス状に配置された9図柄を表示するように構成されており、
    前記図柄表示領域では、
    (1)第1行第1列と第2行第2列と第3行第3列を結ぶ入賞ライン、
    (2)第3行第1列と第2行第2列と第1行第3列を結ぶ入賞ライン、
    (3)第2行第1列と第2行第2列と第2行第3列を結ぶ入賞ライン、
    (4)第1行第1列と第2行第2列と第1行第3列を結ぶ入賞ライン、
    (5)第3行第1列と第2行第2列と第3行第3列を結ぶ入賞ライン、
    が設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスロットマシン。
  4. 前記報知手段は、全ての前記第1役と、前記複数種類の第3役のうちのいずれかの第3役と、前記複数種類の第2役のうち、当該いずれかの第3役の入賞図柄における前記第2図柄を対応図柄とする変動表示部とは異なるいずれか1の変動表示部の対応図柄が前記第1図柄である第2役と、が同時に前記内部抽選手段により内部当選役として決定された場合において、
    最初に前記第1あるいは第2の非特定変動表示部に対する停止操作が行われたとき、前記内部当選フラグが成立中の前記第2役に対応する入賞図柄を報知するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスロットマシン。
  5. 前記報知手段は、全ての前記第1役と、前記複数種類の第3役のうちのいずれかの第3役と、前記複数種類の第2役のうち、当該いずれかの第3役の入賞図柄における前記第2図柄を対応図柄とする変動表示部とは異なるいずれか1の変動表示部の対応図柄が前記第1図柄である第2役と、が同時に前記内部抽選手段により内部当選役として決定された場合において、
    最初に前記特定変動表示部が停止表示された後、次に前記第2の変動表示部に対する停止操作が行われたとき、前記内部当選フラグが成立中の前記第3役に対応する入賞図柄を報知するように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のスロットマシン。
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