JP2010261951A - ゾーン最適化ミラー及び同ミラーを用いた光学系 - Google Patents

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Abstract

【課題】極端紫外(EUV)又はX線放射光を反射するためのゾーン最適化ミラーを提供する。
【解決手段】極端紫外(EUV)又はX線放射光18を反射するためのゾーン最適化ミラーMZは、コーティングC1、C2、…Cnを有する二以上のほぼ区分されたゾーンZ1、Z2、…Znを有する反射面Sを備える。各コーティングは、放射光の入射角のうち所定範囲を最適に反射させる。一以上のゾーン最適化ミラーを有するEUV光学系10とEUVリソグラフィ200も開示されている。
【選択図】図4

Description

本発明は概してミラー及び光学系に関し、特に、ゾーン最適化された反射率を有する極端紫外(EUV)及びX線ミラーや、かかるミラーを用いるEUV及びX線光学系に関する。
ある種の望遠鏡、顕微鏡及びリソグラフィシステム等のEUV及びX線光学系は、波長が短いため、透過レンズではなく反射ミラーを用いるのが一般的である。かかるミラーの面は、対象となる波長において電磁放射するため相当な反射係数を付与する特殊な反射コーティングがなされている。
反射コーティングとして主に二つのタイプが用いられる。単一層と複数層(「マルチレイヤ」)である。単一層コーティングは、主として、小さい斜入射角α(つまり、反射面に対して測定される角度α)のため高い反射率−例えば、入射角αが0°から18°である場合80パーセントを超える反射率−を有する薄い金属層(例えば、金(Au)、ルテニウム(Ru)、パラジウム(Pd)のフィルムで、100nm)である。単一金属層は、ウォルターミラー等のいわゆる斜入射ミラーに用いられ、放射光は比較的小さい斜入射角α(例えば、0°〜20°)で入射する。
図1は、二つのRUフィルムについての斜入射角αに対する反射係数Rをプロットした図である。この二つのRUフィルムの厚さは異なっており、異なる薄膜蒸着方法により生成されている。プロット図から、約20°より大きい斜入射角αでは反射率Rが大幅に下がっているのが分かる。一方のフィルムは他方よりも常に高い反射率を示しているものの、双方とも斜入射角αに対する反射率が際立って低下している。これは基本的な物理的効果に起因する。よって、フィルム生成方法を将来的に発展させることによりこの効果を軽減することは期待できない。
マルチレイヤのコーティングは、主に、周期的又は非周期的な連続する薄い層(例えば、モリブデン(Mo)やシリコン(Si)のフィルム)により構成されており、ある可変角度において高い反射率Rを有する。マルチレイヤのコーティングは、いわゆる法線入射ミラーで用いられ、反射係数Rは、法線入射角φ(つまり、表面法線に対して測定される角度)又はその付近の光に対し最適化される。反射率Rはマルチレイヤの周期を変化させることにより調整される。図2は、Mo/Siマルチレイヤのコーティングについて法線入射角φに対するEUV反射率をプロットしたものである。φ=19°付近が最も幅のあるピークであることが分かる。
上記双方のミラーコーティングに共通することは、ミラーの空間的範囲において均一に構成されていることである。これにより、コーティングが設計された限られた角度範囲でしかミラーが使用できなくなる。その結果、EUV及びX線光学系は、それぞれ異なる限定された角度範囲で構成された複数のミラーが必要となりがちになる。かかる光学系においてはミラーの数を削減することが望ましい。それは、ミラーによって光学系の構成を複雑化するとともにコスト高になる上、光学系全体の光の透過を縮減させるからである。
本発明の付加的な構成及び効果は後述の詳細な説明で述べるが、当業者であれば、ある程度はその説明からすぐに理解でき、或いは後述の詳細な説明、クレーム及び添付図面を含めここに説明する本発明を実施することにより理解されるものである。
本発明の第1の観点によれば、極端紫外(EUV)又はX線放射光を反射するためのゾーン最適化ミラーが提供される。同ミラーは、各々がEUV又はX線放射光の入射角のうち所定範囲を反射させるよう構成されたコーティングをそれぞれ有する、二以上のほぼ区分されたゾーンを有する反射面を備える。実施例では、コーティングのうち一以上のコーティングは単一層であり、他のコーティングの一つはマルチレイヤである。
本発明の他の観点によれば、放射源からEUV又はX線放射光を集光する集光器が提供される。集光器は、放射源を通る光軸周りに配される。少なくとも一つのミラーは、二以上のほぼ区分されたゾーンを有する反射面を有するゾーン最適化ミラーである。各ゾーンは、EUV又はX線放射光が入射する角度のうち所定の範囲のものを反射させるコーティングを有する。
本発明の他の観点によれば、EUV又はX線リソグラフィシステムが提供される。同システムは、EUV又はX線放射光の光源と、同EUV又はX線放射光を集光する、上記において簡単に説明した集光光学系とを有する。同光学系はまた、集光器からEUV又はX線放射光を受光する集光装置を含み、同放射光をパターンを有する反射マスクに向けて、同パターンを集積回路(IC)チップの製造過程の半導体ウエハの光電性面上に結像する。
本発明の他の観点によれば、後述するように一以上のゾーン最適化ミラーを備える、極端紫外(EUV)又はX線放射光を結像させるイメージングシステムが提供される。
本発明の他の観点によれば、EUV又はX線波長放射光のためのゾーン最適化ミラーの形成方法が提供される。同方法は、ミラー面をn個のゾーンZnに分割し、各ゾーンについて、ミラー面に入射する放射光の入射角のうち対応する入射角範囲を決定することを含む。同方法はまた、各ゾーンZnについて、対応する入射角範囲の放射光の反射率Rnをほぼ最適化する最適コーティングCnを決定することを含む。同方法はまた、各ゾーンZnについて、反射率Rnをほぼ最適化する対応するコーティングCnを蒸着させることを含む。
上記概要的説明及び後述の詳細な説明は本発明の実施例を示すものであり、特許請求の範囲に記載された本発明の本質及び特徴を理解するための概要や構成を述べることを意図したものである。添付の図面は、本発明をより理解するためのものであり、本明細書の一部をなす。図面は本発明の実施例を示すものであり、明細書と合わせて本発明の原理及び作用を説明するものである。
異なる厚さを有する二つのRUフィルムについての斜入射角α(度)に対する反射係数R(%)をプロットした図である。
Mo/Siマルチレイヤのコーティングについて法線入射角φ(度)に対するEUV反射率R(%)をプロットした図である。
単一のミラーゾーンにおいて空間的に均一な単一層コーティングを有する先行技術のEUV又はX線ミラーの概略図である。
図3と同様の概略図であるが、異なる反射率のコーティングを有する二つのゾーンを有するゾーン最適化ミラーの一例を示す。
単一層と複数の異なるマルチレイヤの反射コーティングについて、斜入射角α(度)に対する反射率R(%)のプロット図であり、対応するゾーン最適化ミラーの5つのゾーンの最適化反射率を示す。
図5Aと同様のプロット図を概略的に示すものであり、隣接するゾーン間の遷移領域が円滑である例を示す。
上記先行技術によるミラーを形成するために、空間的に均一なコーティングを形成するのに使用される、汎用の物理蒸着(PVD)システムの概略断面図である。
図6と同様のPVDシステムの一例の概略図であるが、ミラーゾーンZn毎に異なるコーティングCnを形成するよう改良されたPVDシステムを示す。
マルチレイヤの周期(nm)と斜入射角α(度)の関数としてMo/Siマルチレイヤの算出された反射率Rを等高線で示したプロット図であり、マルチレイヤ周期及び斜入射角の許容範囲を示す。
二つの従来のミラーと二つのゾーン最適化ミラーとからなるEUV集光器の一例の斜視図である。
図9AのEUV集光器の概略断面図である。
図9A及び図9BのEUV集光器の上部の拡大断面図であり、各ミラーM01、M02、MZ3及びMZ4に対応する光源角度範囲Δθ1、Δθ2、Δθ3及びΔθ4を示す。
図9A〜9CのEUV集光器のゾーン最適化ミラーMZ3の斜視図であり、その三つのゾーンZ1、Z2及びZ3を示す。 図9A〜9CのEUV集光器のゾーン最適化ミラーMZ3の断面図(X−Z面で切り取ったもの)であり、その三つのゾーンZ1、Z2及びZ3を示す。
図9A〜9CのEUV集光器の光源出射角θ(度)に対する斜入射角α(度)のプロット図であり、各ミラーに関する斜入射角範囲を示す。
半導体ウエハのパターン形成に用いられる、図9A及び9BのEUV集光器を有するEUVリソグラフィシステムの概略図である。
図面に表した各部分は例示的なものに過ぎず、必ずしも寸法が正確ではない。誇張されている部分もあれば、最低限しか表していない部分もある。図面は当業者によって理解され適切に実施されるよう本発明の実施例を例示することを意図するものである。
本発明は、概してミラー及び光学系に関し、特に、ゾーン最適化された反射率を有する極端紫外(EUV)及びX線ミラーや、かかるミラーを用いるEUV及びX線光学系に関する。
以下において、「斜入射角」はαとされ、当該面に対して測定され、「法線入射角」は、φとされ、当該面の表面法線N(図3)に対して測定される。よって、φ=90°−αである。従って、当業者は、これら二つの角度が「入射角」であり、これらの角度のいずれもが本発明の作用の原理を説明するために用いられることを理解するとともに、一方又は他方を使用することは限定されないことも理解する。クレームにおいては、当業者は、一方の入射角が他方と同等であることを理解する。
角度の範囲は、「入射角範囲Δφ」、「斜入射角範囲Δα」、「光源角度範囲Δθ」等、Δによって示される。
<ゾーン最適化ミラー>
図3は、コーティングCを有する面Sを有する先行技術のEUV又はX線ミラーM0の概略図である。コーティングCは、単一のミラー「ゾーン」Zにおいて空間的にほぼ均一な単一層(フィルム)からなる。ミラーM0は放射源LSに対して配されるように示されており、放射源LSは基準軸ARに対し角度θでEUV又はX線による光子の電磁放射18を発生させる。出射された放射光18は、光線20によって概略的に表されており、光線20はEUV又はX線の波長λを有する。ミラーM0は、限定された光源角度範囲Δθ1、従って法線入射光線角度φの限定された法線入射角範囲Δφ1における単一ゾーンZとされるところで光線20を受ける。
図4は、図3と同様の概略図であるが、本発明によるゾーン最適化ミラーMZの一例を示し、面Sは二つのゾーンZ1及びZ2に分割される。ゾーンZ1は、単一層のコーティング等の第1コーティングC1を含み、同コーティングは第1光源角度範囲Δθ1において光線20の所定の反射率R1を付与する。ゾーンZ2は、マルチレイヤコーティング等の第2コーティングC2を含み、同コーティングは第2光源角度範囲Δθ2において光線20の選択された反射率R2を付与する。異なるゾーンZnのコーティングCnはまた単一層コーティングでもよく、例えば、小さい方の斜入射角αに対してはMoコーティング、大きい方の(斜)入射角に対してはRuコーティングとしてもよい。
EUV及びX線ミラーの所定のポイントに到達する光線20の入射角φが入射角の狭い範囲Δφ内とすることに基づき、コーティングC1及びC2はミラーMZの複数の位置を対応する入射角φに対応させ、ミラーゾーン毎に異なるコーティングを施すことにより決められる。
ゾーン最適化ミラーMZの形成方法の一例は、ミラー面Sを複数(n個)のゾーンZ1、Z2、…Znに分割することを含む。同方法はまた、各ゾーンZnについて、入射する光(放射光)の入射角φの対応する入射角範囲Δφnを決定することを含む。同方法は更に、各ゾーンZnについて、対応する入射角範囲Δφnに対する光線20の反射率Rnをほぼ最適化する最適コーティングC1、C1、…Cnを決定することを含む。同方法は更に、各ゾーンZnについて、対応するゾーン反射率Rnをほぼ最適化する対応するコーティングCnを蒸着することを含む。概して、所定のゾーンZnの反射率Rnは、同所定のゾーンの入射角範囲Δφnにおいては、隣接するゾーンの反射率(つまり、ゾーンZn−1のRn−1、ゾーンZn+1のRn+1等)よりも大きい。換言すると、各ゾーンは、自身の入射角範囲Δφnにおいてはほぼ最適化された反射率Rnを有するよう構成されており、この同じゾーンZnに異なる入射角範囲(例えばΔφn-1)の放射光あてると反射率が低下する。
図4のゾーン最適化ミラーMZの例を参照すると、ゾーンZ1のコーティングC1の例は、比較的小さい斜入射角αを扱う単一のMo層であり、ゾーンZ2のコーティングC2の例は比較的大きな斜入射角αを扱うMo/Siコーティングのマルチレイヤである。図4に示す通り、ゾーン最適化ミラーMZは、放射源LSから図3の先行技術のミラーM0よりも広い角度範囲Δθの光線20を受光し反射させることができる。
図5Aは、複数の異なる反射コーティングCn、つまり単一のMo層(点線)と、異なるフィルム間隔(周期)dを有する一連のMo/Siマルチレイヤに対する斜入射角α(度)に対する反射率R(%)、及び対応するゾーン最適化ミラーMZ(実線)の対応するゾーンZ1〜Z5の対応する最適化反射率のプロット図である。図5Aのプロットから、ゾーン最適化ミラーMZは、ミラーMZが光線20を受光し反射する斜入射角範囲Δαを大幅に増加させていることが分かる。また、図5Aにおいては、各ゾーンZnにおける反射率Rは一定である必要はなく、ほとんどの場合一定ではないことは注目に値する。むしろ、反射率Rは各ゾーンZnにおいて、図5Aに示すように、空間的に変化することが普通である。この場合、各ゾーンZnは対応する平均反射率Rnを有する。
隣接するゾーンZnは、比較的先鋭な遷移領域によって区切られていることが好ましい。かかる遷移領域は完全なエッジ又は段であれば理想的である。しかし、製造及び/又はプロセスにより、隣接するゾーン間においては円滑な又は先鋭でない遷移領域となりがちなのが現実である。従って、ゾーンZnは、遷移領域が先鋭である必要がないため、「ほぼ区切られている」ゾーンと称する。
図5Bは、図5Aと同様のプロット図を概略的に示すものであり、ゾーンZ1及びZ2間の円滑な遷移領域T1と、ゾーンZ2及びZ3間の円滑な遷移領域T2とを示す。隣接するゾーンZn間の境界Bnは、円滑な遷移領域Tnがある場合幾通りにも決めることができる。例えば、局所的な最小反射率(図5Bに示すようなもの)や、反射率変化点等によって決めることができる。大体において、この円滑な遷移により大きな性能劣化に至ることはない。
先行技術のミラーM0よりも広い角度範囲の入射光を受光して反射させるゾーン最適化ミラーMZの性能により、ミラーによるEUV及びX線の光学系の利用可能な設計空間を増やすことができる。二つのゾーン最適化ミラーMZを採用し、同様の先行技術の設計に比してミラーの数が少ない光学系の設計例を、以下において詳細に説明する。
実施例において、ゾーン最適化ミラーMZは、0°≦α≦30°、場合によっては0°≦α≦40°の斜入射角範囲Δαにおいて動作する。これに比べ、同様の先行技術の範囲Δαは約0°≦α≦20°である。EUV波長のゾーン最適化ミラーMZの一例では、集光効率は、例えば約20%と大幅に改善された。他の例についても、更に良好な集光効率が得られる。より良い集光効率は光学系の性能の改善に直接つながる。例えば、集光効率の向上は、EUVベースのリソグラフィシステムの処理能力を向上させる。
再び図5Aを参照すると、本発明により、極めて広い角度範囲で動作する単一のゾーン最適化ミラーMZを生成することが可能になる。例えば、図5Aのプロット図は、所定の反射率Rを有する5つのミラーゾーンZ1〜Z5を対応する斜入射角範囲Δα1〜Δα5において使用することによって、約5°≦α≦35°の斜入射角範囲Δαを有するゾーン最適化ミラーMZの反射率Rを示す。しかし、全体の入射角範囲Δαは、各々が対応する入射角範囲Δα6、Δα7、…Δαnにおいて所定の反射率R6、R7、…Rを有するゾーンZ6、Z7、…Znを更に追加することにより、最小約0°〜最大約90°の範囲まで拡げることができる。従って、本発明の一の観点によっては、所定のEUV又はX線ミラーが「斜入射」又は「法線入射」ミラーのいずれかである必要はなく、これら両極において作用する新たなタイプのハイブリッドなEUV又はX線ミラーを生成することができる。
<製造例>
一つの実施例においては、法線入射と斜入射のゾーン最適化EUV及びX線ミラーMZのコーティングCnは、マグネトロンスパッタリングとしても知られている物理蒸着(PVD)を用いてミラー面に施される。一方、他の実施例では、コーティングCnは、電気鋳造、蒸着、或いはイオンビーム蒸着(IBD)等の他の蒸着技術を用いて施すこともできる。他の実施例においては、ゾーン最適化ミラーMZの反射面は、反射面が所定の曲率を有するように構成された硬質なシェル等、電気鋳造のモノリシック構造によって支持される。
図6は、従来技術のミラーM0を生成するために空間的に均一なコーティングを生成するのに用いる汎用のPVDシステム8の概略断面図である。ターゲット10は、コーティングされるミラーM0の側部に面した真空空間(図示省略)に取り付けられる。シェルタイプのミラーM0を二つに分割したものが示されている。プラズマ29が照射され、プラズマから抽出されたイオンがターゲット10を侵食する。これにより真空空間を横切って面SにコーティングCを蒸着させる原子流動30が生じる。メカニカルなシャッタ40を用いてこの流動を選択的にブロックし蒸着プロセスを制御する。これによりほぼ均一なコーティングCを実現する。ミラーシェルM0のように円筒対称性を有するミラーでは、ミラー(又はプラズマ源)は、異なる極角においても確実に均一な蒸着を行うため垂直軸を中心に回転される。
マルチレイヤのコーティングCの蒸着には、図6の構成を、第2のターゲット10及び第2のシャッタを含むように拡張し、一回の真空運転時に複数の個々に空間的にほぼ均一な層を連続的に蒸着させる。二つのターゲット10は同時に操作され、その場合マルチレイヤの周期は回転速度とそれぞれの蒸着率によって決まる。現在のPVDシステムのほとんどは自動化が進んでいる。シャッタ動作、ターゲットパワー動作等の主な運転はコンピュータ制御されている。
本発明の一の実施例においては、上記PVDシステム及び方法は、複数のミラーゾーンZnにおいてコーティングCnを蒸着してゾーン最適化ミラーMZを生成するように改良される。一例においては、改良PVD方法は、一の材料、好適にはマルチレイヤの材料でミラー面S全体をコーティングすることを含む。そしてミラー面Sの一部はメカニカルなマスクを用いたり、後に除去するフォトレジスト等の犠牲リフトオフ層を面に被覆したりする等してマスクされる。そして、一以上の他のコーティング層を第1の層上のマスクされていない領域に蒸着する。上述のように、隣接するゾーンZn間の境界は製造やプロセス上の制限により完全にははっきりとしない場合もある。
他の実施例においては、コーティングCnは、PVDシステムの一回の作動つまり「運転」で蒸着される。図7は、図6と同様のPVDシステム8の一例の斜視図であるが、ミラーゾーンZn毎に異なるコーティングCnを生成するよう改良されたものである。改良PVDシステム8は、異なるコーティング材料(例えば、モリブデンとシリコン)からなるターゲット10A及び10Bを有する。PVDシステム8はまた、シャドーマスクとして作用する改良シャッタ40を有することにより、特定のターゲット10A及び10Bの原子流動30の空間変調を生じさせる。最も簡単な形態においては、原子(シリコン原子等)流動30がミラー面Sの一部に対し完全にブロックされている。
一の実施例においては、シャッタ40はターゲット10Aに対しターゲット10Bとは異なる透過性を有する。結果として、ミラー面Sのある部分は単一層の材料(例えば、純粋のモリブデン)でコーティングされ、他の部分はマルチレイヤ(例えば、Mo/Si)でコーティングされる。精製では、シャッタの開きは位置によって異なり、これにより高さ毎に有効なMo及びSi蒸着率が異なるため、仕上がったマルチレイヤは高さ毎に異なる周期となる。一例では、シャドーイングとシャッタ機能は、別のメカニカルな部品(図示省略)を挿入することにより切り離される。
<ゾーン許容範囲>
図8は、マルチレイヤの周期(nm)と斜入射角α(度)の関数としてMo/Siマルチレイヤの算出された反射率Rを等高線で示したプロット図である。二つの楕円E1及びE2は、所定の斜入射角範囲Δαにおいて最適な反射係数Rが得られる領域を示す。特に、楕円E1は、約20°≦α≦22.5°の関連する斜入射角範囲Δα1を有し、楕円E2は、約22.5°≦α≦25°の関連する斜入射角範囲Δα2を有する。マルチレイヤ周期(つまり、楕円の垂直方向の長さ)において+/−1%オーダの変動によっては、反射率Rが大きく損なわれることはない。よって、当該斜入射角範囲Δαのマルチレイヤ周期における変動においては十分な許容範囲がある。
上記設計及び許容条件に基づいて25°くらいまでの斜入射角αに対応するよう設計されたゾーン最適化ミラーMZ上のゾーンZnの区分例は次の通りである。0<20°のΔα1に対しては純粋なMoコーティング、20°≦α≦22.5°のΔα2に対しては、22.5nm周期で許容範囲+/−1%のMo/Siマルチレイヤコーティング、22.5°≦α≦25°のΔα3に対しては、19.4nm周期で許容範囲+/−1%のMo/Siマルチレイヤコーティングである。これにより、約0°≦α≦25°の全体の斜入射角範囲Δα=Δα1+Δα2+Δα3における実質最大反射率Rを有するゾーン最適化ミラーMZの簡単且つロバストな設計が実現できる。
<ゾーン最適化ミラーを有する光学系>
本発明のいくつかの観点によれば、一以上のゾーン最適化ミラーMZを有するEUV及びX線光学系がある。かかる光学系の例をEUV集光器に関連させて説明する。かかる集光器はEUVマイクロリソグラフィシステムにおいて使用することができる。EUV集光器の例はMo/Si及びRuの反射コーティングの組み合わせを用い、角度範囲Δα〜40°において作用する。単一のRuコーティングによる同様の構成に比べ、本構成は、通常8〜12個のミラーを用いるのに比べ4個のミラーしか用いない。
図9Aは二つの従来のミラーM0と二つのゾーン最適化ミラーMZを有するEUV集光器10の一例の斜視図である。参考のためデカルト座標(X−Y−Z)が示されている。図9BはX−Z面で見た図9AのEUV集光器10の概略断面図である。EUV集光器10は光軸A1を中心に同心円状に配された4つの入れ子状の楕円形ミラーからなり、そのうち最も内側の二つのミラーM01及びM02は単一層のRuコーティングを有する従来のミラーである。最も外側のミラーMZ3及びMZ4は、以下において詳細に説明するように、複数のゾーンZ1…Zx及びZ1…Zyをそれぞれ有するゾーン最適化ミラーである。EUV集光器10は開口CAを有し、それは最も外側のゾーン最適化ミラーMZ4の径と同等である。実施例では、CA=698mmである。
EUV集光器10はまた、光軸A1に沿って、光源焦点SF及び対応する(つまり、共役である)中間焦点IFを有する。光源LSは光源焦点SFに示されている。光源LSは放射光18と対応する光線20を発生させる。光源LSからミラーMまでの軸距離は、「光源−光学」距離SDであり、実施例においてはSD=200mmである。
図9Cは、ミラーM01、M02,MZ3及びMZ4にそれぞれ対応する光源角度範囲Δθ1、Δθ2、Δθ3、Δθ4を示すEUV集光器10の上部の拡大断面図(X−Z面)である。これらの角度範囲それぞれからの光20は対応するミラーによってフォーカスされて、図9Bに示すように、中間焦点IFにおいて中間光源像ISを形成する。光源焦点SFと中間焦点IF間の距離はDFであり、実施例ではDF=2200mmである。EUV集光器10は、光源LS及び中間像IS間(つまり共役焦点SFとIFの間)において光20が一回しか反射しない「単一反射」設計である。
図10Aは、ゾーン最適化ミラーMZ3及びその3つのゾーンZ1,Z2及びZ3の斜視図であり、図10Bはその断面図(X−Z面で切り取ったもの)である。各ゾーンZ1〜Z3に対するコーティングC1、C2及びC3は下記の表1にまとめられており、ミラーMZ4のゾーンZ1及びZ2のコーティングC1及びC2は下記の表2にまとめられている。図10Bはまた、参考のため、斜入射光線20の一例とその斜入射角αと入射角φとを示す。コーティングCnは以下に示すように必要な曲率を有するシェル状の電気鋳造のモノシリック構造50によって支持されている。
Figure 2010261951
Figure 2010261951
EUV集光器10の設計パラメータは以下の表3に列挙されている通りである。
Figure 2010261951
同光学設計によって4つのミラーのみで76.3°までの集光角度による集光が可能となる。これは、同等の集光角度をカバーするのにもっとたくさんのミラーを必要とする、二つの反射ミラー(ウォルターミラー等)による従来設計に比べ顕著な効果である。同様の先行技術のシステムにおけるミラーの数は通常10から14個である。楕円形集光器の幾何学上の寸法と必要な体積は先行技術による通常設計と同様である。例えば、システムにおいて最も大きな径はおよそ700mmであり、これは二つの反射ミラー構成の典型である。また、4個のミラー設計を全体で4〜6個のミラーとなるよう設計変更することも可能である。
表4はEUV集光器10の一例のレンズ設計値(「処方」)を以下の通り示す。
Figure 2010261951
図11は、4つのミラーM01,M02,MZ3及びMZ4の光源出射角θ(度)に対する斜入射角α(度)のプロット図であり、対応する光源出射角範囲Δθに対する各ミラーの斜入射角の範囲を示す。同プロット図は、ゾーン最適化ミラーMZ3の斜入射角範囲Δαが(図10A及び図10Bに関して上述したように)約20°≦α≦25°であり、ゾーン最適化ミラーMZ4については約33°≦α≦41°であることを示している。これらの斜入射角範囲においては、Ruを含むいかなる単一層コーティングでも反射率RはミラーMZ3では比較的小さく、ミラーMZ4では事実上ゼロである。よって、ミラーMZ3及びMZ4についてはそれぞれ最適化反射コーティングがないと、EUV集光器10の単一反射、4ミラー設計は不可能であり、もっと多くのミラー(一般的には8〜12のシェルミラー)を用いた先行技術の2反射設計を使用しなければならない。
その他のEUV集光器10の単一反射設計の重要な構成は、ミラーエッジオブスキュレーションが少ないため、光学性能を向上させていることである。EUV集光器10の4ミラー反射設計における各ミラーは、同様の入れ子の二つの反射ミラー設計に比べ、大きい立体角において集光するため、各ミラーの熱負荷は大きくなる。しかし、当業者であれば、各ミラーの裏側に隣接する空間を、増加する熱負荷に対応するよう適切なミラー冷却装置を置くために利用できることは理解するであろう。
<EUVリソグラフィシステム>
図12は、本発明によるEUVリソグラフィシステム(「システム」)200の一例である。システム200はシステム軸ASとEUV光源206とを有する。同光源は例えばλ=13.5nmで放射光18を出射するホットプラズマ源である。放射光18は、例えば、リチウム、ゼノン或いは錫のターゲットに対するレーザビーム(レーザ生成プラズマ、つまりLPP源)や放電源(放電生成プラズマ、つまりDPP源等)によって生成される。かかる光源から出射される放射光18は、ほぼ等方性があり、現在のDPP光源では、放電電子によって光軸ASに対しておよそθ=60°以上の光源出射角に制限される。EUVリソグラフィの例は、例えば、米国特許出願US2004/0265712A1、US2005/0016679A1及びUS2005/0155624A1に開示されており、これらの出願はここに引用して本願の一部とする。
システム200は上述したようなEUV集光器10を有し、一以上のゾーン最適化ミラーMZを有する。EUV集光器10はEUV光源206の下流側に隣接して配されており、集光器軸A1はシステム軸ASに沿っている。EUV集光器10は、光源焦点SFに配されたEUV光源206からの放射光18(つまり光線20)を集光し、集光された放射光は中間焦点IFにおいて中間光源像ISを形成する。入力端217と出力端218とを有する照射系216はシステム軸ASに沿って配され、入力端がEUV集光器10に隣接するようにしてEUV集光器の下流側に隣接して配されている。照射系216は光源像ISからの光線20を入力端217で受光し、出力端218でほぼ均一なEUV放射光220を出力する。
投射光学系226は(屈折した)システム軸A1に沿って照射系216の下流側に配されている。投射光学系226は照射系出力端218に対向する入力端227と、反対側の出力端228とを有する。反射レチクル236は投射光学系の入力端227に隣接して配され、半導体ウエハ240は投射光学系の出力端228に隣接して配されている。レチクル236はウエハ240に転写されるパターン(図示せず)を有し、ウエハは光電性のコーティング(フォトレジスト層等)242を含む。作用においては、均一化されたEUV放射光がレチクルを照射し反射させ、その上のパターンが投射光学系226によりウエハ240の光電面242に結像される。次いでパターンが転写されたウエハ240は、集積回路(IC)チップを生成するため、標準的なフォトリソグラフィー及び半導体加工技術を用いて加工される。
EUV集光器10を用いるため。システム200は先行技術のカウンタパートよりも効率的である。これにより、システムによって伝送されるEUV放射光の量は増加するため、処理能力(例えば単位時間に処理されるウエハの数)が向上する。
本発明に対しては、その主旨や範囲を逸脱することなく様々な変更や改良が可能であることは当業者であれば理解されるところである。従って、本発明は、解釈された特許請求の範囲及びその均等物の範囲内であれば、かかる変更や改良を含むことを意図するものである。

Claims (21)

  1. 極端紫外(EUV)又はX線放射光を反射するためのゾーン最適化ミラーであって、
    それぞれコーティングを有する二以上のほぼ区分されたゾーンを有する反射面を備え、
    前記コーティングはそれぞれ、前記EUV又はX線放射光の入射角のうち所定範囲を反射させる、
    ゾーン最適化ミラー。
  2. 前記コーティングのうち少なくとも一つのコーティングは単一層の材料からなり、他のコーティングのうち少なくとも一つのコーティングは複数層の材料からなる、
    請求項1に記載のゾーン最適化ミラー。
  3. 前記コーティングのうち少なくとも一つのコーティングは、Mo単一層からなり、他のコーティングのうち少なくとも一つのコーティングはRu単一層からなる、
    請求項1に記載のゾーン最適化ミラー。
  4. 前記単一層及び前記複数層の材料は、Mo、Ru及びSiを含む材料群から選択される、
    請求項2に記載のゾーン最適化ミラー。
  5. 前記反射面は、楕円の切断面形状を有する、
    請求項1に記載のゾーン最適化ミラー。
  6. 前記反射面は、電気鋳造されたモノリシック構造によって支持されている、
    請求項1に記載のゾーン最適化ミラー。
  7. 隣接するゾーンは、円滑に変化する遷移領域によって区切られている、
    請求項1に記載のゾーン最適化ミラー。
  8. 各ゾーンは空間的に変化する反射率を有する、
    請求項1に記載のゾーン最適化ミラー。
  9. 請求項1に記載のゾーン最適化ミラーを少なくとも一つ備える、
    極端紫外(EUV)又はX線放射光を結像するイメージングシステム。
  10. 放射源からEUV又はX線放射光を集光する集光器であって、
    前記放射源を通る光軸周りに配された一以上のミラーを備え、
    前記ミラーのうち少なくとも一つは、二以上のほぼ区分されたゾーンがある反射面を有するゾーン最適化ミラーであり、
    各ゾーンは、前記EUV又はX線放射光が入射する角度のうち所定の範囲のものを反射させる、
    集光器。
  11. 各々が楕円形の切断面形状である、4〜6の同心円状に配されたミラーからなり、前記ミラーのうち少なくとも二つはゾーン最適化ミラーである、
    請求項10に記載の集光器。
  12. 前記一以上のミラーは、二つの共役焦点を形成し、前記二つの共役焦点間において放射光は1回のみ反射する、
    請求項10に記載の集光器。
  13. 最も外側のミラーの次のミラーは3つのゾーンを有し、
    最も外側のミラーは二つのゾーンを有する、
    請求項10に記載の集光器。
  14. 最も外側のゾーン最適化ミラーの次のゾーン最適化ミラーは、約20°から約25°の間の斜入射角αの第1の範囲を選択的に反射させ、
    最も外側のゾーン最適化ミラーは、約33°から約41°の間の斜入射角αの第2の範囲を選択的に反射させる、
    請求項13に記載の集光器。
  15. 隣接するゾーンは、円滑に変化する反射率遷移領域によって区切られている、
    請求項10に記載の集光器。
  16. 反射マスクに照射するための極端紫外(EUV)又はX線リソグラフィシステムであって、
    EUV又はX線放射光の光源と、
    集光された放射光を受光し生成する請求項8に記載の集光光学系と、
    集光された放射光を受光し、前記反射マスクに照射するための集光光を生成する集光装置と、
    を備える、リソグラフィシステム。
  17. 光電性の半導体ウエハにパターン化された像を形成する請求項16記載のEUV又はX線リソグラフィシステムであって、
    前記反射マスクの下流側に配され、前記反射マスクから反射光を受光し、前記光電性の半導体ウエハにパターン化された像を形成する投射光学系、
    を更に備える、リソグラフィシステム。
  18. 極端紫外(EUV)又はX線波長放射光のためのゾーン最適化ミラーの形成方法であって、
    a)ミラー面をn≧2個のゾーンZnに分割し、
    b)各ゾーンZnについて、前記ミラー面に入射する放射光の入射角のうち対応する入射角範囲を決定し、
    c)各ゾーンZnについて、前記対応する入射角範囲の放射光の反射率Rnをほぼ最適化する最適コーティングCnを決定し、
    d)各ゾーンZnについて、前記反射率Rnをほぼ最適化する対応するコーティングCnを蒸着させる、
    ことを含む、方法。
  19. 隣接するゾーンは、前記反射率が円滑に変化する遷移領域によって区切られている、
    請求項18に記載の方法。
  20. 各々が手順a)からd)を行うことによって形成された複数のゾーン最適化ミラーを組み合わせて、EUV又はX線光学系を形成することを更に含む、
    請求項18に記載の方法。
  21. 前記EUV又はX線光学系を使用して光電性基材のパターンを形成することを含む、
    請求項20に記載の方法。
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